JP6596963B2 - 成型加飾材用ポリエステルフィルム - Google Patents
成型加飾材用ポリエステルフィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6596963B2 JP6596963B2 JP2015124299A JP2015124299A JP6596963B2 JP 6596963 B2 JP6596963 B2 JP 6596963B2 JP 2015124299 A JP2015124299 A JP 2015124299A JP 2015124299 A JP2015124299 A JP 2015124299A JP 6596963 B2 JP6596963 B2 JP 6596963B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- layer
- polyester
- release layer
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
0≦SRq≦65 ・・・(1)
1700≦SRt ・・・(2)
155≦Gs60°・・・(3)
(上記式中、SRqは、離型層表面の2乗平均平方根面粗さ(nm)を表し、SRtは離型層表面の最大高さ(nm)を表し、Gs60°は離型層表面のフィルム長手方向(MD)の60°光沢度(%)をそれぞれ表す)
これら一連の粒子は、必要に応じて2種類以上を併用してもよい。
本発明において用いる塗布液は、取扱い上、作業環境上、水溶液または水分散液であることが望ましいが、水を主たる媒体としており、本発明の要旨を超えない範囲であれば、有機溶剤を含有していてもよい。
測定波長が554nmの光干渉法によるマイクロマップ社製512の非接触式3次元粗さ計を用い、232μm×177μmの測定領域における離型層表面の2乗平均平方根粗さSRq値を10点平均して求めた。
測定波長が554nmの光干渉法によるマイクロマップ社製512の非接触式3次元粗さ計を用い、232μm×177μmの測定領域における離型層表面の最大高さSRt値を10点平均して求めた。
フィルムの幅方向の中央部より試験片を切り出し、日本電色工業(株)製VG−2000を用い、以下の方法(60度鏡面法、JIS Z−8741)で60°光沢度(Gs60°)を測定・算出した。
図1に示すように、印刷を施した転写シート(III)の上に、さらに接着層(IV)を設け、縦35cm、横25cm、最大深さ3.0cmの金型(I)を用い、IRヒーターで予備加熱後、金型内部に真空または圧空成型法により予備成型を実施した。予備成型を実施した後、樹脂を射出成型機(II)から射出し、成型転写を行った。この時、成型品の表面を目視観察し、以下の基準にて判定した。
○:十分な光沢感があり、成形品の表面には凹凸等の欠陥が観察されなかったもの(実用的に問題のないレベル)
△:光沢感が低下し、つや消し感があったもの(用途によっては問題のないレベル)
×:成形品の表面が凹凸によって梨地状となり、光沢感が損なわれている(実用的に問題があるレベル)
フィルムの離型層に表面保護層、インキ層等を付与した転写シートを同方向に4枚重ね、70℃条件下で4kg/8cm2の荷重を8時間かけた後、フィルムの状態を目視観察した。ブロッキング性の判定基準は以下のとおりである。
○:荷重をかけた8cm2の部分にのみブロッキングがある。
△:荷重をかけた8cm2の部分以外にもブロッキングがわずかに広がる
×:荷重をかけた8cm2の部分以外にもブロッキングが大きく広がる
窒素吸脱着法により測定、BET式で計算した。
<ポリエステル1>
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールを使用し、定法の溶融重合法にて極限粘度が0.66dl/gで、滑剤粒径を含有しないポリエステルチップを製造した。
ポリエステル1を定法の固層重合を行い、極限粘度が0.85dl/gで、滑剤粒径を含有しないポリエステルチップを製造した。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールを使用し、定法の溶融重合法にて極限粘度が0.66dl/gであり、平均粒径3.1μmであって細孔容積が1.60ml/gの非晶質シリカAを0.60部含有するポリエステルチップを製造した。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールを使用し、定法の溶融重合法にて極限粘度が0.66dl/gであり、平均粒径3.1μmであって細孔容積が1.25ml/gの非晶質シリカAを0.60部含有するポリエステルチップを製造した。
(化合物例)
・長鎖アルキル化合物(a):
4つ口フラスコにキシレン200部、オタデシルイソシアネート600部を加え、攪拌下に加熱した。キシレンが還流し始めた時点から、平均重合度500、ケン化度88モル%のポリビニルアルコール100部を少量ずつ10分間隔で約2時間にわたって加えた。
ポリビニルアルコールを加え終わってから、さらに2時間還流を行い、反応を終了した。
反応混合物を約80℃まで冷却してから、メタノール中に加えたところ、反応生成物が白色沈殿として析出したので、この沈殿を濾別し、キシレン140部を加え、加熱して完全に溶解させた後、再びメタノールを加えて沈殿させるという操作を数回繰り返した後、沈殿をメタノールで洗浄し、乾燥粉砕して得た。
アルキロールメラミン/尿素共重合の架橋性樹脂(大日本インキ化学工業製ベッカミン:「J101」)
ポリエステル2とポリエステル4を90.0:10.0の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、積層ダイの外層Aに供給し、積層ダイの内層Bにはポリエステル1を100の重量比率で供給した。外層A/内層B/外層Aの構成からなる2種3層の積層ポリエステル樹脂をフィルム状に押出して、35℃の冷却ドラム上にキャストして急冷固化した未延伸フィルムを作製した。次いで80℃の加熱ロールで予熱した後、赤外線加熱ヒータと加熱ロールを併用して90℃のロール間で縦方向に3.4倍延伸した後、長鎖アルキル化合物(a)と熱硬化性を有する化合物(b)を80.0:20.0の重量比率で配合した塗布液を塗布量(乾燥後)が0.030g/m2になるように塗布した。次いでフィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、95℃の温度で加熱しつつ横方向に4.0倍延伸し、235℃で10秒間の熱処理を行い、平均厚さは50μmのポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性は表1に示す通りであり、優れた特性を示した。
ポリエステル2とポリエステル4を95.0:5.0の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、積層ダイの外層Aに供給した以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性は表1に示すとおりであり、優れた特性を示した。
ポリエステル2とポリエステル4を92.5:2.5の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、積層ダイの外層Aに供給した以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性は表1に示すとおりであり、優れた特性を示した。
ポリエステル2とポリエステル4を70.0:30.0の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、積層ダイの外層Aに供給した以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性は表2に示すとおりである。この結果より、成形品の表面が凹凸によって梨地状となることで、光沢感が損なわれており、実用的に使用不可と判断された。
ポリエステル2とポリエステル4を80.0:20.0の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、積層ダイの外層Aに供給した以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性は表2に示すとおりである。この結果より、成形品の表面の光沢感がやや低下しているが、用途によっては使用可能なレベルであった。
ポリエステル2とポリエステル3とポリエステル4を94.0:4.0:2.0の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、積層ダイの外層Aに供給した以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性は表2に示すとおりである。この結果より、表面保護層、インキ層、接着層等の印刷層を当該フィルムの上に積層させた転写シートをロール状に巻き取った際、ブロッキングが大きく発生し実用的に使用不可と判定された。
ポリエステル2とポリエステル3を40.0:60.0の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、積層ダイの外層Aに供給した以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性は表2に示すとおりである。この結果より、成形品の表面が凹凸によって梨地状となることで、光沢感が損なわれており、実用的に使用不可と判断された。
ポリエステル2とポリエステル3を70.0:30.0の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、積層ダイの外層Aに供給した以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性は表2に示すとおりである。この結果より、成形品の表面が凹凸によって梨地状となることで、光沢感が損なわれており、実用的に使用不可と判断された。また表面保護層、インキ層、接着層等の印刷層を当該フィルムの上に積層させた転写シートをロール状に巻き取った際、ブロッキングがわずかに発生したが実用上使用可能なレベルであった。
ポリエステル2とポリエステル3を90.0:10.0の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、積層ダイの外層Aに供給した以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性は表2に示すとおりである。この結果より、表面保護層、インキ層、接着層等の印刷層を当該フィルムの上に積層させた転写シートをロール状に巻き取った際、ブロッキングが大きく発生し実用的に使用不可と判定された。
II 射出成型機
III 転写シート
IV 接着層
Claims (2)
- 両最外層が同一のポリエステル組成物から構成された、少なくとも三層からなる積層ポリエステルフィルムの少なくとも片面に離型層を有し、該離型層上に表面保護層、図柄印刷層及び接着層をこの順で有する転写シートであって、
前記積層ポリエステルフィルムの厚さが10〜250μmであり、
下記式(1)〜(3)を同時に満たし、かつ、両最外層に含まれる不活性粒子の細孔容積が1.40ml/g以下であることを特徴とする成型同時加飾転写シート。
0≦SRq≦65 ・・・(1)
1700≦SRt ・・・(2)
155≦Gs60°・・・(3)
(上記式中、SRqは、離型層表面の2乗平均平方根面粗さ(nm)を表し、SRtは離型層表面の最大高さ(nm)を表し、Gs60°は離型層表面のフィルム長手方向(MD)の60°光沢度(%)をそれぞれ表す) - 前記不活性粒子が、多孔質シリカ粒子である、請求項1記載の成型同時加飾転写シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015124299A JP6596963B2 (ja) | 2014-06-21 | 2015-06-20 | 成型加飾材用ポリエステルフィルム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014127775 | 2014-06-21 | ||
JP2014127775 | 2014-06-21 | ||
JP2015124299A JP6596963B2 (ja) | 2014-06-21 | 2015-06-20 | 成型加飾材用ポリエステルフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016026923A JP2016026923A (ja) | 2016-02-18 |
JP6596963B2 true JP6596963B2 (ja) | 2019-10-30 |
Family
ID=55352545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015124299A Active JP6596963B2 (ja) | 2014-06-21 | 2015-06-20 | 成型加飾材用ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6596963B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6743355B2 (ja) * | 2015-06-20 | 2020-08-19 | 三菱ケミカル株式会社 | 成型同時転写用ポリエステルフィルム |
TWI757341B (zh) * | 2016-09-29 | 2022-03-11 | 美商陶氏全球科技有限責任公司 | 塗佈膜及由其形成之製品 |
JP7169149B2 (ja) * | 2017-10-20 | 2022-11-10 | 住友化学株式会社 | 非水電解液二次電池用セパレータ |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10036407A1 (de) * | 2000-07-26 | 2002-02-07 | Mitsubishi Polyester Film Gmbh | Mehrschichtige, transparente, biaxial orientierte Polyesterfolie |
JP4906468B2 (ja) * | 2006-10-17 | 2012-03-28 | 三菱樹脂株式会社 | 昇華型感熱転写リボン用ポリエステルフィルム |
JP5990983B2 (ja) * | 2011-04-07 | 2016-09-14 | 東レ株式会社 | 成形同時転写用積層フィルム |
KR20140066170A (ko) * | 2011-09-02 | 2014-05-30 | 미쓰비시 쥬시 가부시끼가이샤 | 성형동시전사용 필름 |
-
2015
- 2015-06-20 JP JP2015124299A patent/JP6596963B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016026923A (ja) | 2016-02-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2014050961A (ja) | 成形同時転写用ポリエステルフィルム | |
TWI553045B (zh) | 成型用雙軸配向聚酯薄膜 | |
WO2007094382A1 (ja) | 成形部材用ポリエステルフィルム | |
JP2002321328A (ja) | 装飾シート | |
JP6596963B2 (ja) | 成型加飾材用ポリエステルフィルム | |
KR20050089977A (ko) | 열수축성 폴리에스테르계 필름 | |
JP5115079B2 (ja) | 成型転写箔用ポリエステルフィルム | |
JP5674227B2 (ja) | インモールド転写用ポリエステルフィルム | |
JP5306853B2 (ja) | 離型フィルム | |
JP6743355B2 (ja) | 成型同時転写用ポリエステルフィルム | |
JP5026857B2 (ja) | 成型同時転写用離型ポリエステルフィルム | |
JP2008088410A (ja) | 成形加工用表面保護ポリエステルフィルム | |
JP6596962B2 (ja) | 成型同時転写用ポリエステルフィルム | |
JP5154959B2 (ja) | 成形加工用多層積層二軸配向ポリエステルフィルム | |
JP5096242B2 (ja) | 成形加工用多層積層二軸配向ポリエステルフィルム | |
JP2014162219A (ja) | 成形同時転写用フィルム | |
JP5531854B2 (ja) | 成型用積層体 | |
JP4567717B2 (ja) | 化粧フィルム及び積層化粧シート | |
JP2007136699A (ja) | 転写箔用貼り合わせフィルムおよびそれを用いた転写箔 | |
JP2010260275A (ja) | インモールド転写箔用積層ポリエステルフィルム | |
JP2010280198A (ja) | ポリエステルフィルム | |
JP2010201858A (ja) | 成形同時転写用二軸延伸ポリエテルフィルム | |
JP5331272B2 (ja) | インモールド転写箔用ポリエステルフィルム | |
JP5225828B2 (ja) | インモールド転写箔用ポリエステルフィルム | |
JP2009079170A (ja) | 成型転写箔用ポリエステルフィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20170428 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180308 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181107 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181127 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190521 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190717 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190903 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190916 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6596963 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |