JP6596199B2 - 水素水の製造方法および水素水製造装置 - Google Patents
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Description
活性酸素は、体内に取り込まれた酸素が化学的に活性(遊離した状態)になったもので、不安定で強い酸化力を示す物質であり、フリーラジカルの一種である。活性酸素やフリーラジカルは、生体内に侵入するウイルス等に対する殺菌・解毒効果を有しており、生体にとって有効に働く反面、過剰になると遺伝子や細胞を損傷する負の働きをすることが解明されてきており、しみ等の原因となるメラニンを増加させ、癌、生活習慣病といった様々な病気や老化の原因を作るとも言われている。
更に、前記飲み口は、アルミニウムにより構成された構成である。
1.原水を濾過してRO水を生成するRO水生成工程と、RO水を濾過してイオン交換水を生成するイオン交換水生成工程を有するため、水素水を溶け込ませ易い。更に、水素水充填工程の前にUF水生成工程と水素添加工程を行い、充填後に殺菌処理を施すので、水素が気化排出されないため、純度の高い水素溶存水を製造することができる。また、イオン交換水をUF膜により濾過することによりパイロジェンを除去したUF水を生成するUF水生成工程を有するため、人工透析が必要な患者も利用することができ、広く医療現場においても問題なく活用できる水素水を製造できる。また、水素水充填工程では、フィルタに水素水を通過させることにより気泡を除去してから入充填するため、不要な気体を混入させることなく水素水を充填することができる。
3.脱気工程では、2回不活性ガスである酸素、窒素等の除去を繰り返すため、さらに多くの水素が水中に溶け込みやすくなる。
5.殺菌工程を、水素水が充填された容器の外部から処理を行うため、水素が気化して外部に排出されることなく、高濃度のまま水素水を提供できる。
7.水素水充填ノズルは、空気を吸引除去する吸引機構と水素水の圧出機構を具備し、ノズル内に気泡除去のためのフィルタを設けているため、気泡が除去された水素水を圧入充填することができる。
9.水素水を充填封入する水素水用容器は、外壁をアルミニウムによる4層構造としたため、水素が気化して外部へ排出されることを防止することができる。
RO水生成工程10で使用するRO膜14は、孔の直径が概ね2ナノメートル以下であればよいが、より純度の高いRO水12を得るためには、1ナノメートル以下のものとすることが望ましい。
RO水生成装置11で生成されたRO水12は、配管P1を経由してイオン交換水生成装置21に送られる。イオン交換樹脂24によってイオンが除去された脱イオン水(イオン交換水22)を得ることができるため、この工程により、RO水生成工程10で除去しきれなかったイオンを除去することが可能となり、より純度の高いイオン交換水22を得ることができる。
イオン交換樹脂24には、強酸性陽イオン交換樹脂・弱酸性陽イオン交換樹脂・強塩基性陰イオン交換樹脂・弱塩基性陰イオン交換樹脂等が存在するが、本発明においては、適宜選択して使用することが可能である。
イオン交換水生成装置21で生成されたイオン交換水22は、配管P2を経由してUF水生成装置30に送られる。UF膜34は、微細な孔を有する膜であるため、RO水生成工程10およびイオン交換水生成工程20で除去することができなかった細菌、ウイルス、およびパイロジェン(発熱物質)をこの工程で除去するものである。この工程により、パイロジェンの除去がなされた純度の高いUF水32を得ることができ、人工透析が必要な腎不全患者等が飲用することができるため、医療の現場でも有効に使用することが可能となる。
UF水生成装置31で生成され、タンク40に送られたUF水32は、配管P4およびフィルタ44を経由して水素添加装置51に送られる。水素添加工程50は、水素をUF水32に溶け込ませる処理であり、水素を加圧することにより溶け込ませる。飽和状態となるまで加圧して溶け込ませることで飽和状態の水素水100を得ることができる。このときの水素の加圧添加における圧力は、0.4MPa以上であることが望ましい。また、UF水は、後述の不純物脱気工程により気体の溶け込みが容易になるため、あらかじめ不純物脱気工程を経るのが望ましい。
水素添加装置51で水素が添加された水素水100は、配管P5を経由して水素充填装置61に送られる。水素充填装置61の水素水充填ノズル110に、水素水用容器160を設置して水素水100を充填する。
液量確認装置71で液量が確認された水素水用容器160は、殺菌装置81に運ばれる。殺菌工程80は、水素水100の封入密封前と後のいずれでも行うことは可能であるが、本実施例では、水素水100を充填し密封した後、水素水用容器160の外部から、容器を加熱することにより殺菌を行っている。充填前に殺菌処理を施すと、水素水100から水素が放出され、充填する前に水素濃度が低くなるという問題があった。本発明では、殺菌工程80を水素水の充填密封後にしているため、殺菌に当って水素水100から水素が放出されにくくなり、水中の水素が気泡化しても、分圧により水素は水中に再度溶け込むことになり外部に逃げることはない。これにより、水素濃度を製造工程で下げることなく、高濃度のままの水素水100を容器に充填して提供することが可能となった。
フィルタ132は、発生した気泡をより確実に除去するため、水素水充填ノズル110の内部に少なくとも2箇所設けるのが望ましい。
2 原水
10 RO水生成工程
11 RO水生成装置
12 RO水
14 RO膜
20 イオン交換水生成工程
21 イオン交換水生成装置
22 イオン交換水
24 イオン交換樹脂
30 UF水生成工程
31 UF水生成装置
32 UF水
34 UF膜
40 タンク
44 フィルタ
50 水素添加工程
51 水素添加装置
60 水素水充填工程
61 水素充填装置
71 液量確認装置
80 殺菌工程
81 殺菌装置
90 冷却工程
91 冷却装置
100 水素水
110 水素水充填ノズル
120 筐体
130 挿入ノズル部
132 フィルタ
140 吸引機構
150 圧出機構
160 水素水用容器
162 容器本体
164 飲み口
P1〜P5 配管
Claims (1)
- 原水を半透膜により逆浸透圧で濾過してRO水(Reverse Osmosis=逆浸透膜濾過水)を生成するRO水生成工程と、前記RO水をイオン交換樹脂により濾過してイオン交換水を生成するイオン交換水生成工程と、前記イオン交換水を更にUF(Ultra Fiteration)膜により濾過することでパイロジェンを除去したUF水を生成するUF水生成工程と、生成された前記UF水に水素を添加する前に前記UF水を加圧してフィルタを通過させることで気泡を除去する工程と、前記UF水に水素を0.4MPa以上の圧力により飽和状態となるまで加圧によって溶け込ませて飽和状態の水素水を製造する水素添加工程と、前記水素水を水素の充分添加された状態で飲料として提供するとともに前記水素添加工程以降で水素水充填ノズルの入り口部までの水素水の経路において生じた気泡を除去するために、飲料容器に封入する際にフィルタに水素が混成する加圧された水を通過させることにより再度気泡を除去してから飲料の容器に圧入充填する水素水充填工程と、前記水素水が充填された容器の外部から水素水の殺菌処理を行う殺菌工程とからなる水素水の製造方法。
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