JP6595966B2 - 衝突判定装置、及び衝突判定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自車両と物標との衝突判定を行う衝突判定装置、及び衝突判定方法に関する。
従来、自車両と物標との衝突判定を行い、車両の走行安全を図る衝突判定装置が存在する(例えば、特許文献1)。特許文献1において、システムECUは、車速センサなどから自車両の挙動(走行状態)を取得し、自車両の進路を推定する。その一方、レーダECUは、ミリ波レーダ装置を利用して他車両(物標)の位置を検出し、位置の変化に基づき、他車両の進路を推定する。そして、システムECUは、推定した自車両の進路と、推定された他車両の進路に基づき、衝突判定を行い、衝突すると判定した場合、車両に制動を加えるなどの車両制御を実行させる。これにより、車両の走行安全を図ることができる。
特開2007−317018号公報
ところで、ミリ波レーダ装置は、物標となる他車両からの反射波に基づき、物標の位置を検出するものである。このため、ミリ波レーダ装置からの検知情報に基づき物標の進路を推定する場合、物標以外の車両などから反射される不要な反射波の影響により、物標の進路を誤って推定してしまう虞がある。そこで、不要な反射波の影響を抑制するため、ローパスフィルタなどを利用して、検知情報をフィルタ処理(なまし処理)し、進路を適切に推定するようにしている。
しかしながら、フィルタ特性によっては、不要な車両制御が行われたり、必要な車両制御が行われなかったりする可能性がある。具体的には、フィルタ特性を強くする場合(なまし度合いを大きくする場合)、不要な反射波の影響が少なくなる一方、物標の動きに応答しにくくなる。つまり、安定性が良くなる一方、応答性が悪くなる。このため、物標が急に進行方向を変化させると、推定する進路との間にずれが生じる場合があり、この場合、正確な衝突判定を行うことができなかった。
一方、フィルタ特性を弱くする場合(なまし度合いを小さくする場合)、物標の動きに応答しやすくなるが、不要な反射波の影響も強くなる。つまり、応答性が良くなる一方、安定性が悪くなる。その結果、不要な反射波の影響を受けて、実際の進路とずれる場合があり、この場合、正確な衝突判定を行うことができなかった。
このように、進路の応答性と安定性を両立させることが難しい。その結果、衝突判定を正確に行うことができない場合があった。これにより、不要な車両制御が行われたり、必要な車両制御が行われなかったりする可能性があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、衝突判定の正確性を向上させることができる衝突判定装置及び衝突判定方法を提供することを主たる目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のようにした。
本発明の衝突判定装置は、探査波を送信し、物標により反射された反射波を受信する探査装置からその反射波に基づく検知情報を取得する取得部と、前記検知情報がフィルタ処理される際における当該フィルタ処理のフィルタ特性を設定する設定部と、前記フィルタ処理された前記検知情報を利用して、前記物標の位置を検出する物標情報検出部と、前記物標情報検出部により検出された前記物標の位置の変化に基づき、前記物標の進路を推定する物標進路推定部と、自車両の進路を推定する自車進路推定部と、前記物標進路推定部により推定された前記物標の進路と、前記自車進路推定部により推定された自車両の進路に基づき、自車両と前記物標との衝突判定を実行する衝突判定部と、を備え、前記設定部は、前記物標の位置と自車両の走行状態とに基づいて、前記物標の進路上において前記物標の位置を検出可能な検出可能時間又は検出可能距離を推定し、推定した前記検出可能時間又は前記検出可能距離に応じて、前記フィルタ特性を設定する。
検出可能時間又は検出可能距離が長い場合には、短い場合と比較して、物標の位置の検出回数を多くすることが可能となる。そして、物標の位置を検出が多くなれば、物標の進路が修正されることが期待できる。このため、検出可能時間又は検出可能距離に応じて、物標の進路の望ましい応答性(追従性)と安定性は異なる。そこで、検出可能時間又は検出可能距離に応じて、フィルタ特性を設定した。これにより、衝突判定の正確性を向上させることができる。
PCSSの構成図。 物標の進路を示す図。 レーダセンサの検知範囲を示す図。 (a)及び(b)は、物標の進路のずれが生じる状況を示す図。 フィルタ特性と物標の進路との関係性を示す図。 (a)〜(c)は、検出可能距離を示す図。 衝突判定処理を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
図1は、プリクラッシュセーフティシステム(以下、PCSS:Pre-crash safety systemと記載する。)100を示している。PCSS100は、車両に搭載される車両システムの一例であり、車両周囲に位置する物体を検出し、検出した物体と車両とが衝突するおそれがある場合、物体に対する自車両の衝突の回避動作、又は衝突の緩和動作(PCS)を実施させる。以下では、このPCSS100が搭載された車両を自車両CSと記載し、検出対象となる物体を物標Obと記載する。
図1に示すPCSS100は、各種センサと、運転支援ECU20と、ブレーキ装置40と、警報装置50と、シートベルト装置60と、変速装置70と、を備えている。図1に示す実施形態において、運転支援ECU20が衝突判定装置として機能し、衝突判定方法を実行する。
各種センサは、運転支援ECU20に接続されており、物標Obの検知情報や自車両CSに関する車両情報を運転支援ECU20に出力する。図1では、各種センサには、探査装置としてのレーダセンサ31と、車速センサ32と、操舵角センサ33と、が含まれる。
レーダセンサ31は、例えば、ミリ波帯の高周波信号を送信波とする公知のミリ波レーダ装置であり、自車両CSの後端部に設けられ、所定の検知角αに入る領域を検知範囲31aとし、検知範囲31a内の物標Obの位置Prを検出する。具体的には、所定周期で探査波を送信し、複数のアンテナにより反射波を受信する。この探査波の送信時刻と反射波の受信時刻とにより、物標Obとの距離を算出する。また、物標Obに反射された反射波の、ドップラー効果により変化した周波数により、相対速度を算出する。加えて、複数のアンテナが受信した反射波の位相差により、物標Obの方位を算出する。なお、物標Obとの距離及び方位が算出できれば、その物標Obの、自車両CSに対する相対位置を特定することができる。
レーダセンサ31は、所定周期毎に、探査波の送信、反射波の受信、距離の算出、方位の算出、及び相対速度の算出を行う。そして、レーダセンサ31は、算出した物標Obとの距離、物標Obの方位及び相対速度をレーダ検知情報として運転支援ECU20を出力する。なお、レーダセンサ31は、物標Obの相対位置を算出してレーダ検知情報として出力してもよい。
車速センサ32は、自車両CSの現在の車速を検知する。検知された車速は、運転支援ECU20に入力される。操舵角センサ33は、ステアリングホイール(又はタイヤ)の操舵角を検知する。検知された操舵角は、運転支援ECU20に入力される。
ブレーキ装置40は、自車両CSの制動力を変化させるブレーキ機構と、このブレーキ機構の動作を制御するブレーキECUとを備えている。ブレーキECUは、運転支援ECU20と通信可能に接続されており、運転支援ECU20の制御により、ブレーキ機構を制御する。ブレーキ機構は、例えば、マスターシリンダと、車輪(タイヤ)に制動力を与えるホイルシリンダと、マスターシリンダからホイルシリンダへの圧力(油圧)の分配を調整するABSアクチュエータとを備えている。ABSアクチュエータは、ブレーキECUに接続されており、このブレーキECUからの制御によりマスターシリンダからホイルシリンダへの油圧を調整することで、車輪(タイヤ)に対する作動量を調整する。
警報装置50は、運転支援ECU20の制御により、ドライバに対して自車後方に接近する物標Obが存在することを警報する。警報装置50は、例えば、車室内に設けられたスピーカや、画像を表示する表示部により構成されている。
シートベルト装置60は、自車の各座席に設けられたシートベルトや、このシートベルトを引き込むプリテンショナにより構成されている。シートベルト装置60は、PCSの動作として、自車両CSが物標Obに衝突する可能性が高まった場合に、シートベルトの引き込みの予備動作を行う。また衝突を回避できない場合には、シートベルトを引き込んで弛みを除くことにより、ドライバ等の乗員を座席に固定し、乗員の保護を行う。
変速装置70は、図示しないシフトレバー等がドライバにより操作されることにより、自車両CSのシフトポジションを設定する。シフトポジションには、例えば、自車両CSが後退する状態であることを示す位置であるRポジション(リバース)、自車両CSが前進する状態であることを示す位置であるDポジション(ドライブ)が少なくともある。また、シフトポジションには、他に、Nポジション(ニュートラル)、Pポジション(パーキング)などもある。シフトポジションを示す情報は、運転支援ECU20に入力される。
運転支援ECU20は、CPU、ROM、RAMを備える周知のマイクロコンピュータとして構成されており、ROM内の演算プログラムや制御データを参照して、自車両CSに対する車両制御を実施する。本実施形態において、運転支援ECU20は、自車両CSが後退している状態の場合、すなわち、シフトポジションがRポジションである場合に、PCSを実施させる。具体的には、運転支援ECU20は、シフトポジションがRポジションである場合、レーダセンサ31からのレーダ検知情報を取得し、取得したレーダ検知情報に基づいて物標Obの位置Prを検出する。そして、運転支援ECU20は、その検出結果に基づいて、各装置40,50,60の少なくともいずれかを制御対象としてPCSを実施させる。運転支援ECU20は、PCSを実施させるに際し、ROMに記憶されたプログラムを実行することで、取得部21、フィルタ処理部22、物標情報検出部23、物標進路推定部24、自車進路推定部25、衝突判定部26、車両制御部27及びフィルタ設定部28として機能する。各機能について、以下に説明する。
取得部21は、レーダセンサ31から入力されたレーダ検知情報を所定周期(例えば、80ms)ごとに取得する。レーダ検知情報には、物標Obの位置Prを示す位置情報が含まれる。また、取得部21は、車速センサ32から自車両CSの車速を示す情報を取得し、操舵角センサ33から操舵角を示す情報を取得する。また、取得部21は、変速装置70からシフトポジションを示す情報を取得する。
フィルタ処理部22は、取得部21が取得したレーダ検知情報に対してフィルタ処理を実行する。フィルタ処理は、例えば、レーダ検知情報の変化を抑制するなまし処理である。より詳しく説明すると、フィルタ処理は、レーダ検知情報に含まれる情報(物標Obの方位、距離、相対速度又は相対位置など)が、前回のレーダ検知情報に含まれる情報から急激に変化することをフィルタにより緩和する処理、又は急激に変化した情報をフィルタにより選別する処理である。このフィルタ処理により、レーダ検知情報に基づき検出される物標Obの位置Prが急激に変化することが抑制される。つまり、フィルタ処理によって、物標Obの位置Prが、前回までに検出された物標Obの位置Prから急激に変化することが抑制される(なまされる)。そして、このフィルタ処理により、物標Ob以外からの不要な反射波の影響が抑制又は除外される。例えば、フィルタ処理には、ローパスフィルタにより、高周波帯域の反射波に基づくレーダ検知情報を除くローパスフィルタ処理などがある。
物標情報検出部23は、フィルタ処理部22によりフィルタ処理されたレーダ検知情報に基づき、物標Obの位置Prを検出する。具体的には、物標情報検出部23は、レーダ検知情報に含まれる物標Obとの距離及び方位に基づき、自車両CSを原点とする座標上の位置Prを検出する。この座標では、自車両CSの車幅方向に沿ってX軸が設定され、自車両CSの進行方向に沿ってY軸方向が設定される。原点は、より詳しくは、自車両CSの後輪における中点が原点として設定される。これにより、自車両CSに対する物標Obの相対位置が検出される。なお、進行方向(Y軸方向)と直交する横方向が、車幅方向(X軸方向)となる。また、レーダ検知情報に物標Obの相対位置が含まれている場合、それを取得して検出結果としてもよい。物標Obの位置Prは、履歴情報に記録される。
物標進路推定部24は、履歴情報として記憶されている位置Prの変化に基づいて、物標Obの進路A2を推定する。例えば、物標Obの進路A2として、物標Obの移動方向ベクトルを算出する。図2では、物標Obとして検出された車両の時刻t1からt4での各時刻での物標Obの位置Prと、この位置Prにより算出される物標Obの進路A2を示している。時刻t4が履歴情報に記録された最新の物標Obの位置Prとなる。例えば、物標進路推定部24は、各位置Prに最も近い位置を通る直線を最小二乗法といった、周知の線形補間演算を用いて物標Obの進路A2を推定する。
自車進路推定部25は、車速及び操舵角に基づき、自車両CSの進路A1を推定する。例えば、車速及び操舵角に基づき、旋回方向と、旋回半径と、旋回中心等を算出して、自車両CSの進路A1を推定する。操舵角が0度の場合には、自車両CSの進路A1は直線により推定され、操舵角が0度以外の場合には、自車両CSの進路A1は曲線により推定される。なお、操舵角に基づき、旋回方向を特定し、旋回方向に沿った直線により、自車両CSの進路A1を推定してもよい。また、車速が0km/hである場合には、自車両CSは停止していることとなり、自車両CSの進路A1は、現地点に固定される。
衝突判定部26は、推定された物標Obの進路A2と自車両CSの進路A1とに基づいて、自車両CSと物標Obとの衝突判定を実行する。例えば、衝突判定部26は、物標Obの進路A2と自車両CSの進路A1とが交わる場合、自車両CSと物標Obとが衝突する可能性があると判定する。
なお、衝突判定を行う際、衝突判定部26は、自車両CSの車幅を考慮して衝突するか否かを判定してもよい。例えば、衝突判定部26は、推定した自車両CSの進路A1と自車両CSの車幅に基づき、自車両CSにおける左側後端部(例えば、左側後輪や左側テールランプ)が通過する進路と、右側後端部(例えば、右側後輪や右側テールランプ)が通過する進路とを推定する。そして、衝突判定部26は、推定した進路のいずれか一方と、物標Obの進路A2が交差するか否かに基づき、判定してもよい。同様に、物標Obの幅を考慮して衝突判定を行ってもよい。
車両制御部27は、衝突する可能性があると判定した場合、衝突する可能性があると判定された物標Obの進路A2と、自車両CSの進路A1との交点(予測衝突点D1)までの距離(予測距離)を算出する。そして、車両制御部27は、予測距離に応じて、警報装置50、ブレーキ装置40、及びシートベルト装置60を制御することで、PCSを実施させる。
具体的には、車両制御部27は、算出した予測距離が予め決められた第1距離以下であるか否かを判定する。第1時間は、PCSの開始タイミングを示すための閾値であり、例えば、10mなどの値が設定される。
第1距離以下であると判定した場合、車両制御部27は、警報装置50を制御して、警報を出力させる。予測距離が、第1距離よりも短い第2距離(例えば、5m)以下である場合、警報装置50に加えて、車両制御部27は、ブレーキ装置40を制御して、自車両CSを制動させる。予測距離が、第2距離よりも短い第3距離(例えば、1m)以下である場合、警報装置50及びブレーキ装置40に加えて、車両制御部27は、シートベルト装置60を制御し、シートベルトの引き込みなどを実施させる。
ところで、車両前方にもレーダセンサが取り付けられる場合、車両前方に取り付けられるレーダセンサと比較して、車両後方に取り付けられるレーダセンサ31の検知角αは、広く設定されている。具体的には、図3に示すように、レーダセンサ31は、50度〜140度程度の検知角αを有し、また、自車両CSから50m程度離れた距離までの範囲を検知範囲31aとしている。一方、車両前方に取り付けられるレーダセンサの場合、20度〜30度程度の検知角βを有する一方、自車両CSから100m程度離れた距離までの範囲を検知範囲としていることが多い。
運転支援ECU20は、このような検知範囲31aを有するレーダセンサ31からのレーダ検知情報を取得して、物標Obの位置Prを検出するため、ドライバにとって死角が多い自車両CSの後方において、効果的に物標Obを検知し、衝突判定を行うことができる。
特に、後退時において、自車両CSの斜め後方から、例えば、自車両CSの後ろを横切るように走行するような他車両の位置は、認識しにくい。また、駐車場などにおいて自車両CSを駐車する場合又は駐車場から出る場合に後退させることが多いが、駐車場においては車両の速度が低速であるために車両の操舵角が大きくなりやすく、車両の動きが不規則になりやすい。この結果、駐車場などでは、ドライバの死角から他車両が旋回してくることが道路などと比較して多く、他車両の動きを把握しにくい。このため、車両後方のレーダセンサ31の検知角αを広くして、自車両CSの後退時においてPCSを実施させることは、ドライバにとって特に有用となる。
しかしながら、検知角αを広くすることにより、不要な反射波の影響を受けて、物標Obの誤検出が生じる可能性が高くなる。誤検出が生じる状況としては、例えば、図4(a)に示すような状況が考えられる。図4(a)では、駐車場において、複数台の車両が整列して駐車されている中で、自車両CSが駐車位置から後退させる場合に、自車両CSの進行方向と直交するように通路を物標Obとしての他車両が走行する状況を示している。
この場合、レーダセンサ31の検知角αが広いと、隣接する停止車両TSからの反射波(不要な反射波)の影響により、物標Obの位置Prが誤検出される場合がある。すなわち、停止車両TSの位置が物標Obの位置Prとして誤検出される場合がある。このような不要な反射波に基づくレーダ検知情報は、前回のレーダ検知情報と比較して急激に変化していることが多い。つまり、物標Obが不自然な位置、例えば、それまでの進行方向に沿っていない位置や前回の位置から離れた位置において誤検出されることが多い。この場合、必要なPCSが実施されない原因や、不要なPCSが実施される原因となる可能性がある。このため、不要な反射波の影響を少なくするため、レーダ検知情報の変化を抑制するようにフィルタ処理を行うことが望ましい。
しかしながら、常にレーダ検知情報の変化を抑制すると、駐車場など、物標Obとなる車両の操舵角(旋回角度)が大きくなりやすい状況では、問題が生じる可能性がある。このような状況としては、例えば、図4(b)に示すような状況がある。図4(b)では、駐車場において、自車両CSが駐車位置から後退させる場合に、通路を走行する物標Obとしての走行車両が、自車両CSの隣に駐車するように旋回する状況を示している。
この場合、レーダ検知情報の変化を抑制するようにフィルタ処理が行われた場合、物標Obの動きに対する応答性が悪くなる。すなわち、レーダ検知情報に基づき検出される物標Obの位置Prが、実際に変化した位置よりも抑制された位置(前回の位置に近い位置)となる、あるいは誤検出されたものであると選別されて除外(無視)される場合がある。これにより、物標Obの進路A2(破線で示す)は、実際の進路(実線で示す)に沿わず、自車両CSの後方を横切るように推定されやすくなり、衝突判定において衝突すると判定され、不要なPCSが実施されてしまう可能性がある。
そこで、運転支援ECU20に、フィルタ処理におけるフィルタ特性を設定するフィルタ設定部28を備え、状況に応じて適切なフィルタ処理が行われるようにしている。以下、フィルタ設定部28について詳しく説明する。
フィルタ設定部28は、フィルタ処理部22によるフィルタ処理が実行される際におけるフィルタ処理のフィルタ特性を設定する。フィルタ特性とは、レーダ検知情報の変化を抑制するなまし度合い(フィルタの強弱)のことである。フィルタのなまし度合いが大きい(フィルタ特性が強い)ほど、物標Ob以外のものからの不要な反射波の影響を抑制又は除外しやすくなり、物標Obの位置Prや進路A2の安定性が良くなる。つまり、フィルタ特性が強いほど、フィルタ処理において、変化が小さいレーダ検知情報であっても除きやすくなる、又は変化が小さくなるようにレーダ検知情報が緩和される。その反面、物標Obの位置Prや進路A2が変化しにくくなり、物標Obの動きに対する応答性が悪くなる。
一方、フィルタのなまし度合いが小さい(フィルタ特性が弱い)ほど、物標Obの位置Prや進路A2が変化しやすくなり、物標Obの動きに対する応答性が良くなる。その反面、フィルタ処理において、物標Ob以外からの不要な反射波の影響を受けやすくなり、物標Obの位置Prや進路A2の安定性が悪くなる。つまり、フィルタ特性が弱いほど、変化が大きいレーダ検知情報であっても除外されない、又はレーダ検知情報の変化が緩和されにくくなる。具体的には、ローパスフィルタ処理においては、通過帯域を狭くすることにより、フィルタ特性が強くなる一方、通過帯域を広くすることにより、フィルタ特性が弱くなる。
図5(a)では、物標Obとなる走行車両が旋回する場合において、フィルタ特性の違いにより物標Obの進路A2がどのように推定されるかについて具体的に説明する。フィルタ特性が弱い場合における物標Obの進路Y1(破線で示す)は、フィルタ特性が強い場合における物標Obの進路Y2(一点鎖線で示す)と比較して、物標Obの実際の進路Y0(実線で示す)に応答しやすくなる。すなわち、フィルタ特性が弱い場合、物標Obが旋回することに応じて、推定される物標Obの進路Y1も旋回方向に沿いやすくなる。その一方、フィルタ特性が強い場合、物標Obが旋回しても、推定される物標Obの進路Y2は、直進しやすくなる。
その反面、例えば、図5(b)に示すように、物標Obが直進する場合、フィルタ特性が弱いと、物標Obの位置Prが誤検出されやすくなり、進路Y1が実際の進路Y0からずれて推定されやすい。その一方、フィルタ特性が強いと、物標Obが直進する場合、物標Obの位置Prが誤検出されにくくなり、進路Y2が実際の進路Y0からずれないように推定されやすい。
本実施形態において、フィルタ設定部28は、次の周期におけるフィルタ処理にて利用されるフィルタ特性を、物標Obの進路上において、物標Obの位置Prを検出可能な検出可能距離に応じて設定する。ここで、検出可能距離の推定方法について説明する。
フィルタ設定部28は、物標Obの位置Pr及び自車両CSの走行状態に基づき、検出可能距離を推定する。具体的には、図6(a)に示すように、フィルタ設定部28は、物標進路推定部24により推定された物標Obの進路A2と、自車進路推定部25により推定された自車両CSの進路A1との交点を予測衝突点D1として特定する。そして、レーダセンサ31の検知範囲31a内に予測衝突点D1が存在する場合、フィルタ設定部28は、検出された物標Obの位置Prから予測衝突点D1までの距離E1を検出可能距離として推定する。
なお、距離E1は、自車両CSが物標Obと衝突する可能性があるタイミングまでの余裕時間又は余裕距離を特定可能な距離ともいえる。余裕時間は、物標Obの速度で距離E1を除算することにより算出可能である。また、物標Obの位置Prから予測衝突点D1までの距離E1を検出可能距離としたのは、少なくとも自車両CSと物標Obとが衝突する前まで、物標Obの位置Prを検出可能だからである。また、衝突後、物標Obの進路及び自車両CSの進路は、衝突の影響を受けるため、検出可能であるか否かは不明である。レーダセンサ31の検知範囲31aは、レーダセンサ31の検知角及び検知距離に基づき、算出される。
ただし、図6(b)に示すように、予測衝突点D1が検知範囲31a外に存在する場合、フィルタ設定部28は、物標Obの位置Prからレーダセンサ31の検知範囲31a外となるまでの距離E2を、検出可能距離として推定する。
また、図6(c)に示すように、物標Obの進路A2とレーダセンサ31からの探査波の送信方向とが直交する直交点D2が検知範囲31a内に存在する場合、フィルタ設定部28は、物標Obの位置Prから直交点D2までの距離E3と、物標Obの位置Prから予測衝突点D1までの距離E1とのうちより短い距離を検出可能距離として推定する。直交点D2は、レーダセンサ31の位置(すなわち、自車両CSの位置)から、物標Obの進路A2に対して垂線(破線で図示する)を引くことにより得られる物標Obの進路A2と垂線の交点である。なお、直交点D2が検知範囲31a内に存在し、予測衝突点D1が存在しない場合、フィルタ設定部28は、物標Obの位置Prから直交点D2までの距離E3を検出可能距離として推定する。
このようにしたのは、レーダセンサ31の検知範囲31a内であっても、直交点D2に物標Obが到達した以降は、レーダセンサ31の性質上、物標Obの正面からの反射波を受信することができず、物標Obの位置Prを検出できなくなる場合があるからである。つまり、レーダセンサ31は、車両の正面からの反射波に基づき、物標Obを検出しているからである。例えば、図6(c)に示すように、直交点D2以降に物標Obが進行すると、物標Obの正面から反射波を受けることがなくなり、物標Obの位置Prを見失う場合がある。
そして、検出可能距離の推定後、フィルタ設定部28は、推定した検出可能距離が長い場合には、短い場合と比較して、フィルタ特性を弱くするように設定する。例えば、フィルタ設定部28は、検出可能距離が所定距離以上である場合には、フィルタ特性が弱い弱フィルタを設定し、所定距離未満である場合には、フィルタ特性が弱フィルタよりも強い強フィルタを設定する。所定距離としては、例えば、PCSが実施されるタイミングを考慮して、第1距離よりも長い距離(例えば、15m)が設定される。なお、本実施形態では、強フィルタと、弱フィルタの2種類のフィルタが設定可能となっている。
これにより、検出可能距離が所定距離以上である場合には、弱フィルタが設定される。弱フィルタが設定された場合、物標Obの実際の動きに対する応答性が良くなり、物標Obが急旋回したとしても、衝突判定の正確性が向上する。その一方、安定性が悪くなり、物標Ob以外からの不要な反射波の影響が大きくなる。しかしながら、検出可能距離が長い場合には、検出可能距離が短い場合と比較して、物標Obの位置Prを多く検出することができ、誤検出に基づく影響を修正するまでの猶予(余裕)が大きい。また、物標Obの位置Prから予測衝突点D1までの距離E1を検出可能距離とすることにより、PCSが実施されるまで距離又は時間に余裕がある。このため、弱フィルタが設定されることにより誤検出による影響を受けても、その後に誤検出に基づく影響が修正されることを期待することができる。
さらに、検出可能距離が所定距離未満である場合には、強フィルタが設定される。強フィルタが設定された場合、安定性が良くなる。したがって、物標Ob以外からの不要な反射波の影響が抑制され、衝突判定の正確性が向上する。
その一方、強フィルタが設定された場合、物標Obの動きに対する応答性が悪くなる。しかしながら、物標Obの位置Prから予測衝突点D1までの距離E1を検出可能距離としている場合、検出可能距離が所定距離未満である際には、PCSを実施させるまでの猶予(余裕)が小さい可能性が高い。このため、強フィルタが設定されることにより、応答性が悪かったとしても、PCSを実施させるまでの猶予がないため、ずれが大きくなることはないと予想される。また、物標Obの進路A2は、履歴情報に基づき、複数周期において検出された位置Prによって推定されるものである。このため、フィルタ特性を強くして応答性が悪くなったとしても、所定距離以上の場合(応答性の良い時)における物標Obの位置Prも考慮して物標Obの進路A2を決定することにより、ずれが小さくなると考えられる。以上により、物標Obが急旋回したとしても、衝突判定の正確性が低下することが抑えられると考えられる。
なお、物標Obの進路A2と、自車両CSの進路A1が交わらない場合、弱フィルタが設定される。これにより、急旋回したとしても物標Obの動きに応答し、適切な衝突判定を行うことが可能となる。また、初期状態では、弱フィルタが設定される。
そして、運転支援ECU20は、PCSを実施させるため、衝突判定処理を所定周期(例えば、80ms)ごとに実行する。以下、図7に基づき、衝突判定処理について説明する。
運転支援ECU20は、レーダセンサ31から入力されたレーダ検知情報を取得する(ステップS101)。また、運転支援ECU20は、車速センサ32から自車両CSの車速を示す情報を取得し、操舵角センサ33から操舵角を示す情報を取得する。また、運転支援ECU20は、変速装置70からシフトポジションを示す情報を取得する。
運転支援ECU20は、Rポジションであるか否かを判定する(ステップS102)。Rポジションでない場合(ステップS102:No)、運転支援ECU20は、衝突判定処理を終了する。
一方、Rポジションである場合(ステップS102:Yes)、運転支援ECU20は、レーダ検知情報をフィルタ処理する(ステップS103)。このとき、フィルタ処理において利用されるフィルタ特性は、前回の周期において設定されたものである。なお、前回の周期においてフィルタ特性が設定されていない場合には、フィルタ特性は初期状態(弱フィルタ)である。
そして、運転支援ECU20は、フィルタ処理によりレーダ検知情報を得られた場合、フィルタ処理されたレーダ検知情報に基づき、物標Obの位置Prを検出する(ステップS104)。また、運転支援ECU20は、検出した位置Prは、履歴情報に記録する。
運転支援ECU20は、履歴情報として記憶されている位置Prの変化に基づいて、物標Obの進路A2を推定する(ステップS105)。また、運転支援ECU20は、操舵角等に基づき、自車両CSの進路A1を推定する(ステップS106)。次に、運転支援ECU20は、前述したように、検出可能距離を推定し、検出可能距離に基づき、次の周期におけるフィルタ特性を設定する(ステップS107)。具体的には、運転支援ECU20は、検出可能距離が所定距離以上である場合には、フィルタ特性が弱い弱フィルタを設定し、所定距離未満である場合には、フィルタ特性が弱フィルタよりも強い強フィルタを設定する。なお、検出可能距離を推定する際、前述したように、運転支援ECU20は、物標Obの進路A2と、自車両CSの進路A1との交点(予測衝突点D1)を特定する。また、運転支援ECU20は、物標Obの進路A2と、自車両CSの進路A1が交わらない場合、弱フィルタを設定する。
次に、運転支援ECU20は、推定された物標Obの進路A2と自車両CSの進路A1とに基づいて、自車両CSと物標Obとの衝突判定を実行する(ステップS108)。具体的には、運転支援ECU20は、ステップS107において物標Obの進路A2と自車両CSの進路A1とが交差する交点(予測衝突点D1)を特定できた場合、自車両CSと物標Obとが衝突する可能性があると判定する。衝突可能性がないと判定した場合(ステップS108:No)、運転支援ECU20は、衝突判定処理を終了する。
また、運転支援ECU20は、衝突する可能性があると判定した場合(ステップS108:Yes)、自車両CSからステップS107において特定した予測衝突点D1までの距離(予測距離)を算出する(ステップS109)。
また、運転支援ECU20は、算出した予測距離が予め決められた第1距離以下であるか否かを判定する(ステップS110)。第1距離以下でないと判定された場合(ステップS110:No)、運転支援ECU20は、衝突判定処理を終了する。
第1距離以下であると判定した場合(ステップS110:Yes)、運転支援ECU20は、予測距離に応じて警報装置50、ブレーキ装置40、及びシートベルト装置60を制御することで、PCSを実施させる(ステップS111)。そして、衝突判定処理を終了する。このように、運転支援ECU20が、衝突判定処理を実行することにより、衝突判定方法を実行することとなる。
上記構成により、以下の効果を奏する。
検出可能時間又は検出可能距離が長い場合には、短い場合と比較して、物標Obの位置Prの検出回数を多くすることが可能となる。そして、位置Prの検出回数が多くなれば、物標Obの進路A2が修正されることが期待できる。物標Obの進路A2が修正されることが期待できるのであれば、物標Obの進路A2における望ましい応答性と安定性は異なる。したがって、物標Obの位置Prが検出可能な検出可能距離に応じて、物標Obの進路A2の望ましい応答性と安定性は異なる。そこで、運転支援ECU20は、検出可能距離に応じて、フィルタ特性を設定した。
すなわち、検出可能距離が所定距離以上であるか否かにより、フィルタ特性を異ならせた。これにより、実際の進路が急激に変化したとしても、検出可能距離が所定距離以上である場合に、フィルタ特性が弱くなるため、物標Obの実際の動きに物標Obの進路A2を応答させることができる。また、不要な反射波を入力したとしても、検出可能距離が所定距離未満である場合に、フィルタ特性が強くなるため、物標Obの進路A2が安定する。したがって、状況によってフィルタ特性を変えて、衝突判定の正確性が向上させることができる。また、この物標Obの進路A2を利用して予測距離を算出することにより、PCSを適切なタイミングで実施させることができる。
フィルタ特性を弱くする場合(なまし度合いが小さい場合)、応答性が良くなる。このため、物標Obが急に進行方向を変化させても、物標Obの進路A2をそれに合わせて変化させることができる。このため、運転支援ECU20は、検出可能距離が長い場合には短い場合と比較して、なまし度合いが小さくなるようにフィルタ特性を設定することとした。これにより、より適切にフィルタ特性を設定することができ、衝突判定の正確性を向上させることができる。なお、フィルタ特性を弱くすると、安定性が悪くなり、不要な反射波の影響を受けやすくなるが、検出可能距離が長いため、修正されることが期待される。このため、検出可能距離が長い場合にフィルタ特性を弱くしても、不要な反射波の影響により、衝突判定の正確性が低下することを抑制できる。
フィルタ特性を強くする場合(なまし度合いが大きい場合)、安定性が良くなる。このため、運転支援ECU20は、検出可能距離が短い場合、なまし度合いが大きくなるようにフィルタ特性を設定することにより、不要な反射波の影響を抑え、誤検出を抑制することができる。これにより、より適切にフィルタ特性を設定することができ、衝突判定の正確性を向上させることができる。また、PCSを適切なタイミングで実施させることができる。
なお、フィルタ特性を強くして、応答性が悪くなったとしても、所定距離以上のときには、応答性をよくしており、所定距離以上のときの物標Obの位置Prも考慮して物標Obの進路A2が決定される。このため、所定距離未満の場合に、フィルタ特性を強くしても、衝突判定における正確性が低下することを抑制できる。
運転支援ECU20は、今回の周期において推定された自車両CSの進路A1と、今回の周期において推定された物標Obの進路A2との交点である予測衝突点D1を特定し、物標Obから予測衝突点D1までの距離E1に応じて検出可能距離を特定した。そして、運転支援ECU20は、特定した検出可能距離に基づき、次以降の周期におけるフィルタ特性を設定した。このため、PCSが実施されるまでの距離又は時間を考慮して、より適切にフィルタ特性を設定することができ、衝突判定の正確性を向上させることができる。また、PCSを適切なタイミングで実施させることができる。
運転支援ECU20は、特定した予測衝突点D1が検知範囲31a外に存在する場合、物標Obの位置Prから検知範囲31a外となるまでの距離E2に応じて検出可能距離を特定した。このため、より適切にフィルタ特性を設定することができ、衝突判定の正確性を向上させることができる。また、PCSを適切なタイミングで実施させることができる。
運転支援ECU20は、物標Obの進路A2と、探査波の送信方向とが直交する直交点D2がレーダセンサ31の検知範囲31a内に存在する場合、物標Obの位置Prから直交点D2までの距離E3と、物標Obの位置Prから予測衝突点D1までの距離E1とのうちより短い距離を検出可能距離とした。これにより、物標Obの位置Prを実質的に検出可能な検出可能距離を特定することができる。したがって、より適切にフィルタ特性を設定することができ、衝突判定の正確性を向上させることができる。また、PCSを適切なタイミングで実施させることができる。
物標Obと自車両CSとが衝突するまでの予測距離が第1距離(閾値)以下となった場合に、PCS(車両制御)が行わるようにした。これにより、第1距離未満となるまで、物標Obの進路A2のずれを修正することが可能となり、不要なPCSが行われることを抑制することができる。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されず、例えば以下のように実施してもよい。なお、以下では、各実施形態で互いに同一又は均等である部分には同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
・フィルタ設定部28は、自車両CSから予測衝突点D1までの距離に応じて検出可能距離を特定してもよい。
・レーダセンサ31にフィルタ処理を実行させてもよい。すなわち、レーダセンサ31にフィルタ処理部22を備えてもよい。この場合、運転支援ECU20は、フィルタ設定部28により設定されたフィルタ特性をレーダセンサ31に通知し、レーダセンサ31にフィルタ特性を設定させる必要がある。
・フィルタ設定部28は、検出可能距離を推定したが、検出可能時間を推定してもよい。具体的には、フィルタ設定部28は、検出可能距離を算出した後、検出可能距離を物標Obの速度で除算することにより、検出可能時間を推定してもよい。この場合、フィルタ設定部28は、検出可能時間に応じてフィルタ特性を設定すればよい。例えば、フィルタ設定部28は、検出可能時間が所定時間以上であるか否かにより、フィルタ特性を設定してもよい。つまり、フィルタ設定部28は、検出可能時間が10秒以上である場合には、弱フィルタを設定し、検出可能時間が10秒未満である場合には、強フィルタを設定するようにしてもよい。
・フィルタ設定部28は、自車両CSと物標Obとの距離(車間距離)を、検出可能距離として推定してもよい。また、車間距離を相対速度で除算した時間を、検出可能時間として推定してもよい。
・上記実施形態において、探査装置として、ミリ波レーダ装置を採用したが、音波を用いて物体(物標)を探知及び測距するソナーを採用してもよい。
・上記実施形態では、操舵角センサ33により検出された操舵角を用いて、自車両CSの進路を推定したが、操舵角センサ33の代わりにヨーレートセンサを用いて、ヨーレートと車速に基づき、自車両CSの進路を推定してもよい。
・自車両CSの前方における物標Obに対してPCSを実施するために、PCSS100を採用してもよい。
・フィルタ設定部28は、2種類のフィルタを設定可能に構成されていたが、検出可能距離に応じて、3種類以上のフィルタを設定可能に構成されていてもよい。
・車両制御部27は、予測距離の代わりに、自車両CSと物標Obが衝突するまでの衝突余裕時間(TTC)を算出してもよい。衝突余裕時間は、物標Obとの距離(車間距離)を物標Obとの相対速度で除算することにより算出される。そして、車両制御部27は、衝突余裕時間に応じて、PCSを実施させてもよい。
・運転支援ECU20は、物標Obの進路A2と、自車両CSの進路A1が交わらない場合、弱フィルタを設定したが、物標Obの位置Prから検知範囲外となるまでの距離を検出可能距離として、フィルタ特性を設定してもよい。この場合、物標Obの進路A2と探査波の送信方向とが直交する直交点D2が検知範囲31a内に存在する場合、フィルタ設定部28は、物標Obの位置Prから直交点D2までの距離を検出可能距離として推定してもよい。
・フィルタ設定部28は、前回周期において推定された物標Obの進路A2及び自車両CSの進路A1に基づき、検出可能距離又は検出可能時間を推定し、推定した検出可能距離又は検出可能時間に応じて、今回の周期におけるフィルタ特性を設定するようにしてもよい。この場合、運転支援ECU20は、衝突判定処理において、レーダ検知情報を取得する前(ステップS101の前)に、フィルタ特性を設定することが望ましい。
・上記実施形態において、フィルタ設定部28は、常に、物標Obの位置Prから予測衝突点D1までの距離E1を検出可能距離として推定してもよい。すなわち、予測衝突点D1が検知範囲31a外に存在する場合や、直交点D2が検知範囲31a内に存在する場合であっても、物標Obの位置Prから予測衝突点D1までの距離E1を検出可能距離として推定してもよい。
20…運転支援ECU、21…取得部、23…物標情報検出部、24…物標進路推定部、25…自車進路推定部、26…衝突判定部、27…車両制御部、28…フィルタ設定部、31…レーダセンサ。

Claims (11)

  1. 探査波を送信し、物標により反射された反射波を受信する探査装置(31)からその反射波に基づく検知情報を取得する取得部(21)と、
    前記検知情報がフィルタ処理される際における当該フィルタ処理のフィルタ特性を設定する設定部(28)と、
    前記フィルタ処理された前記検知情報を利用して、前記物標の位置を検出する物標情報検出部(23)と、
    前記物標情報検出部により検出された前記物標の位置の変化に基づき、前記物標の進路を推定する物標進路推定部(24)と、
    自車両の進路を推定する自車進路推定部(25)と、
    前記物標進路推定部により推定された前記物標の進路と、前記自車進路推定部により推定された自車両の進路に基づき、自車両と前記物標との衝突判定を実行する衝突判定部(26)と、を備え、
    前記設定部は、前記物標の位置と自車両の走行状態とに基づいて、前記物標の進路上において前記物標の位置を検出可能な検出可能時間又は検出可能距離を推定し、推定した前記検出可能時間又は前記検出可能距離に応じて、前記フィルタ特性を設定するように構成されており、
    前記フィルタ処理は、前記検知情報の変化を抑制するなまし処理であり、
    前記設定部は、前記検出可能時間又は前記検出可能距離が短い場合には、長い場合と比較して、前記検知情報の変化を抑制するなまし度合いが大きくなるように前記フィルタ特性を設定する衝突判定装置(20)。
  2. 前記取得部は、所定周期ごとに前記検知情報を取得するように構成され、
    前記設定部は、前記自車進路推定部により今回の周期において推定された前記自車両の進路と、前記物標進路推定部により今回の周期において推定された前記物標の進路との交点である予測衝突点を特定し、今回の周期において検出された前記物標の位置から前記予測衝突点までの距離に応じて前記検出可能時間又は前記検出可能距離を推定し、推定した前記検出可能時間又は前記検出可能距離に基づき、次以降の周期におけるフィルタ特性を設定する請求項1に記載の衝突判定装置。
  3. 前記探査装置による前記物標の検知範囲は、あらかじめ定められており、
    前記設定部は、特定した前記予測衝突点が前記検知範囲外に存在する場合、前記物標の位置から前記検知範囲外となるまでの距離に応じて前記検出可能距離又は前記検出可能時間を推定する請求項に記載の衝突判定装置。
  4. 探査波を送信し、物標により反射された反射波を受信する探査装置(31)からその反射波に基づく検知情報を取得する取得部(21)と、
    前記検知情報がフィルタ処理される際における当該フィルタ処理のフィルタ特性を設定する設定部(28)と、
    前記フィルタ処理された前記検知情報を利用して、前記物標の位置を検出する物標情報検出部(23)と、
    前記物標情報検出部により検出された前記物標の位置の変化に基づき、前記物標の進路を推定する物標進路推定部(24)と、
    自車両の進路を推定する自車進路推定部(25)と、
    前記物標進路推定部により推定された前記物標の進路と、前記自車進路推定部により推定された自車両の進路に基づき、自車両と前記物標との衝突判定を実行する衝突判定部(26)と、を備え、
    前記設定部は、前記物標の位置と自車両の走行状態とに基づいて、前記物標の進路上において前記物標の位置を検出可能な検出可能時間又は検出可能距離を推定し、推定した前記検出可能時間又は前記検出可能距離に応じて、前記フィルタ特性を設定するように構成されており、
    前記取得部は、所定周期ごとに前記検知情報を取得するように構成され、
    前記設定部は、前記自車進路推定部により今回の周期において推定された前記自車両の進路と、前記物標進路推定部により今回の周期において推定された前記物標の進路との交点である予測衝突点を特定し、今回の周期において検出された前記物標の位置から前記予測衝突点までの距離に応じて前記検出可能時間又は前記検出可能距離を推定し、推定した前記検出可能時間又は前記検出可能距離に基づき、次以降の周期におけるフィルタ特性を設定し、
    前記探査装置による前記物標の検知範囲は、あらかじめ定められており、
    前記設定部は、特定した前記予測衝突点が前記検知範囲外に存在する場合、前記物標の位置から前記検知範囲外となるまでの距離に応じて前記検出可能距離又は前記検出可能時間を推定する衝突判定装置。
  5. 前記探査装置による前記物標の検知範囲は、あらかじめ定められており、
    前記設定部は、前記物標の進路と、前記探査装置からの探査波の送信方向とが直交する直交点が前記検知範囲内に存在する場合、前記物標の位置から前記直交点までの距離と、前記物標の位置から前記予測衝突点までの距離とのうちより短い距離に応じて前記検出可能距離又は前記検出可能時間を推定する請求項2〜4のうちいずれか1項に記載の衝突判定装置。
  6. 探査波を送信し、物標により反射された反射波を受信する探査装置(31)からその反射波に基づく検知情報を取得する取得部(21)と、
    前記検知情報がフィルタ処理される際における当該フィルタ処理のフィルタ特性を設定する設定部(28)と、
    前記フィルタ処理された前記検知情報を利用して、前記物標の位置を検出する物標情報検出部(23)と、
    前記物標情報検出部により検出された前記物標の位置の変化に基づき、前記物標の進路を推定する物標進路推定部(24)と、
    自車両の進路を推定する自車進路推定部(25)と、
    前記物標進路推定部により推定された前記物標の進路と、前記自車進路推定部により推定された自車両の進路に基づき、自車両と前記物標との衝突判定を実行する衝突判定部(26)と、を備え、
    前記設定部は、前記物標の位置と自車両の走行状態とに基づいて、前記物標の進路上において前記物標の位置を検出可能な検出可能時間又は検出可能距離を推定し、推定した前記検出可能時間又は前記検出可能距離に応じて、前記フィルタ特性を設定するように構成されており、
    前記取得部は、所定周期ごとに前記検知情報を取得するように構成され、
    前記設定部は、前記自車進路推定部により今回の周期において推定された前記自車両の進路と、前記物標進路推定部により今回の周期において推定された前記物標の進路との交点である予測衝突点を特定し、今回の周期において検出された前記物標の位置から前記予測衝突点までの距離に応じて前記検出可能時間又は前記検出可能距離を推定し、推定した前記検出可能時間又は前記検出可能距離に基づき、次以降の周期におけるフィルタ特性を設定し、
    前記探査装置による前記物標の検知範囲は、あらかじめ定められており、
    前記設定部は、前記物標の進路と、前記探査装置からの探査波の送信方向とが直交する直交点が前記検知範囲内に存在する場合、前記物標の位置から前記直交点までの距離と、前記物標の位置から前記予測衝突点までの距離とのうちより短い距離に応じて前記検出可能距離又は前記検出可能時間を推定する衝突判定装置。
  7. 前記取得部は、前記探査装置から自車両の後方における前記物標の検知情報を取得するものであり、
    前記自車進路推定部は、自車両が後退する場合に、自車両の進路を推定する請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の衝突判定装置。
  8. 自車両の車両制御を実行させる車両制御部(27)を備え、
    前記車両制御部は、自車両と前記物標とが衝突すると判定された場合であって、前記物標と自車両とが衝突するまでの距離又は時間が閾値以下となった場合に、前記車両制御を実行させる請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の衝突判定装置。
  9. 探査波を送信し、物標により反射された反射波を受信する探査装置からその反射波に基づく検知情報を取得するステップ(S101)と、
    前記検知情報がフィルタ処理される際における当該フィルタ処理のフィルタ特性を設定するステップ(S107)と、
    前記フィルタ処理された前記検知情報を利用して、前記物標の位置を検出するステップ(S104)と、
    検出された前記物標の位置の変化に基づき、前記物標の進路を推定するステップ(S105)と、
    自車両の進路を推定するステップ(S106)と、
    推定された前記物標の進路と、推定された自車両の進路に基づき、自車両と前記物標とが衝突するか否かを判定するステップ(S108)と、を含み、
    前記フィルタ特性を設定するステップにおいて、前記物標の位置と自車両の走行状態とに基づいて、前記物標の進路上において前記物標の位置を検出可能な検出可能時間又は検出可能距離を推定し、推定した前記検出可能時間又は前記検出可能距離に応じて、前記フィルタ特性を設定し、
    前記フィルタ処理は、前記検知情報の変化を抑制するなまし処理であり、
    前記フィルタ特性は、前記検出可能時間又は前記検出可能距離が短い場合には、長い場合と比較して、前記検知情報の変化を抑制するなまし度合いが大きくなるように設定される衝突判定方法。
  10. 探査波を送信し、物標により反射された反射波を受信する探査装置からその反射波に基づく検知情報を取得するステップ(S101)と、
    前記検知情報がフィルタ処理される際における当該フィルタ処理のフィルタ特性を設定するステップ(S107)と、
    前記フィルタ処理された前記検知情報を利用して、前記物標の位置を検出するステップ(S104)と、
    検出された前記物標の位置の変化に基づき、前記物標の進路を推定するステップ(S105)と、
    自車両の進路を推定するステップ(S106)と、
    推定された前記物標の進路と、推定された自車両の進路に基づき、自車両と前記物標とが衝突するか否かを判定するステップ(S108)と、を含み、
    前記フィルタ特性を設定するステップにおいて、前記物標の位置と自車両の走行状態とに基づいて、前記物標の進路上において前記物標の位置を検出可能な検出可能時間又は検出可能距離を推定し、推定した前記検出可能時間又は前記検出可能距離に応じて、前記フィルタ特性を設定し、
    前記検知情報を取得するステップでは、所定周期ごとに前記検知情報が取得され、
    前記フィルタ特性を設定するステップでは、自車両の進路を推定するステップにより今回の周期において推定された前記自車両の進路と、前記物標の進路を推定するステップにより今回の周期において推定された前記物標の進路との交点である予測衝突点を特定し、今回の周期において検出された前記物標の位置から前記予測衝突点までの距離に応じて前記検出可能時間又は前記検出可能距離を推定し、推定した前記検出可能時間又は前記検出可能距離に基づき、次以降の周期におけるフィルタ特性を設定し、
    前記探査装置による前記物標の検知範囲は、あらかじめ定められており、
    前記フィルタ特性を設定するステップにおいて、特定した前記予測衝突点が前記検知範囲外に存在する場合、前記物標の位置から前記検知範囲外となるまでの距離に応じて前記検出可能距離又は前記検出可能時間を推定する衝突判定方法。
  11. 探査波を送信し、物標により反射された反射波を受信する探査装置からその反射波に基づく検知情報を取得するステップ(S101)と、
    前記検知情報がフィルタ処理される際における当該フィルタ処理のフィルタ特性を設定するステップ(S107)と、
    前記フィルタ処理された前記検知情報を利用して、前記物標の位置を検出するステップ(S104)と、
    検出された前記物標の位置の変化に基づき、前記物標の進路を推定するステップ(S105)と、
    自車両の進路を推定するステップ(S106)と、
    推定された前記物標の進路と、推定された自車両の進路に基づき、自車両と前記物標とが衝突するか否かを判定するステップ(S108)と、を含み、
    前記フィルタ特性を設定するステップにおいて、前記物標の位置と自車両の走行状態とに基づいて、前記物標の進路上において前記物標の位置を検出可能な検出可能時間又は検出可能距離を推定し、推定した前記検出可能時間又は前記検出可能距離に応じて、前記フィルタ特性を設定し、
    前記検知情報を取得するステップでは、所定周期ごとに前記検知情報を取得するように構成され、
    前記フィルタ特性を設定するステップでは、自車両の進路を推定するステップにより今回の周期において推定された前記自車両の進路と、前記物標の進路を推定するステップにより今回の周期において推定された前記物標の進路との交点である予測衝突点を特定し、今回の周期において検出された前記物標の位置から前記予測衝突点までの距離に応じて前記検出可能時間又は前記検出可能距離を推定し、推定した前記検出可能時間又は前記検出可能距離に基づき、次以降の周期におけるフィルタ特性を設定し、
    前記探査装置による前記物標の検知範囲は、あらかじめ定められており、
    前記フィルタ特性を設定するステップにおいて、前記物標の進路と、前記探査装置からの探査波の送信方向とが直交する直交点が前記検知範囲内に存在する場合、前記物標の位置から前記直交点までの距離と、前記物標の位置から前記予測衝突点までの距離とのうちより短い距離に応じて前記検出可能距離又は前記検出可能時間を推定する衝突判定方法。
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