JP6595777B2 - 下枠構造及び建具 - Google Patents

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Description

本発明は、下枠から巾木を垂下させた下枠構造及び該下枠構造を備える建具に関する。
例えば特許文献1には、玄関ドアのドア枠の下枠として、躯体(土間)に固定される下枠本体と、下枠本体の室外側見付け面から垂下され、躯体に形成された室内外の段差の正面(立上り面)を覆うように設けられる垂下板(巾木)とを有する構成が開示されている。
特開平10−184204号公報
上記特許文献1の構成では、垂下板が下枠本体と一体に成形されているが、施工現場での作業効率や部品の汎用性等を考慮し、別体の巾木を垂下板の代わりに後付けで或いは先付けで下枠に取り付ける構成が採用されることがある。
このような巾木は、新築物件だけでなく、例えば玄関ドア等の既設ドア枠を残存させた状態で既設ドアを撤去し、その内側に新設ドア枠及び新設ドアを取り付ける改装物件でも利用されることがある。例えば改装ドアの施工時には、躯体の段差部分から新設ドア枠の下枠が室外側に突出した状態となるため、この下枠の突出部分から垂下させるように巾木を取り付けることで、既設ドア枠の下枠や躯体の立上り面を覆い隠すことができ、改装ドアの見栄えが向上する。
ところが、下枠に対する巾木の取付作業は、床面との間のスペースの問題からドライバ等の工具による作業が難しい場合があり、施工現場での作業効率の点で課題も多い。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、高い作業効率で巾木を設置することができる下枠構造及び該下枠構造を備える建具を提供することを目的とする。
本発明に係る下枠構造は、下枠から巾木を垂下させた下枠構造であって、前記下枠は、前記巾木の上端部に設けられた取付部を上下方向に固着具で固定する取付面を有し、該取付面に上端部が固定された巾木の巾木支持部が躯体に形成された段差の室外側面を構成する立上り面に対して位置決めされる構成であり、前記下枠の室外側端部は、前記立上り面よりも上側に位置し、且つ前記立上り面よりも室外側に張り出した位置にあり、前記下枠は、前記室外側端部から前記立上り面の上端部よりも下側の位置まで下方に突出することで、該下枠の室外側見付け面を形成した巾木部を有し、前記取付面は、前記巾木部と前記立上り面との間に挟まれた位置であって、前記下枠の上面が形成された板状部分の下側となる位置に設けられ、前記巾木は、その上端部の室外側部分が前記巾木部の下端部に対して取り付けられ、その上端部の室内側部分にある前記取付部が前記取付面に固定されていることを特徴とする。
また、本発明に係る建具は、上記構成の下枠構造を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、下枠の取付面に対して巾木の取付部を上下方向に固着具で固定する構成としたため、躯体の床面との間のスペースの大小に関係なくドライバ等の工具によるねじ止め作業を容易に行うことができ、高い作業効率で巾木を設置することができる。しかも、下枠を施工する前後のいずれのタイミングでも巾木を下枠に対して取り付けることが可能となり、施工作業の作業効率が一層向上する。
本発明に係る下枠構造において、前記下枠の上面には、前記取付面で巾木を固定するための前記固着具を上方から挿通させるための開口部が設けられた構成であってもよい。そうすると、下枠の施工後であっても巾木を容易に上面側からねじ止め固定することができる。
本発明に係る下枠構造において、前記巾木の上端部には、前記取付部よりも室外側となる位置に、前記下枠に対して該巾木を回動可能に保持可能な保持部が設けられた構成であってもよい。そうすると、先に保持部を下枠に係合させることで巾木の下枠に対する位置決めがなされると共に、巾木を下枠に対して仮保持した状態で回動させることでその室内側見付け面を立上り面に対して当接支持することができ、作業効率が一層向上する。しかも、保持部で巾木が仮保持されるため、取付ねじの締結作業時に巾木ががたつきや位置ずれを生じることを防止でき、作業をより安定して行うことができる。
本発明に係る下枠構造において、前記保持部は、前記下枠の室外側端部に係合するように見込み方向に並んで上方に突出した一対の係合片を有し、前記一対の係合片は、室外側に設けられた係合片よりも室内側に設けられた係合片の突出高さが大きい構成であってもよい。これにより、簡素な構造で保持部を下枠に対して確実に回動可能に保持させることができる。
本発明に係る下枠構造において、前記巾木支持部は、前記躯体の立上り面に当接配置されたスペーサ部材に対して固定される構成であってもよい。そうすると、巾木の室内側見付け面を立上り面に対して当接支持する際、立上り面の位置やスペーサ部材の寸法精度に依存することなく巾木を安定して施工することができ、作業効率がより一層向上する。
前記取付面を前記下枠に対して取り付けされるブラケットに設けた構成としてもよい。そうすると、各種建具に利用される下枠にブラケットを取り付けることで巾木を取付可能な構造となるため、下枠の汎用性が向上する。
本発明に係る下枠構造において、前記下枠は、既設ドアを撤去して残存させた既設ドア枠の下枠の水切り面の上面に対して取り付けられる新設ドア枠の下枠であってもよい。すなわち、当該下枠構造は、新築の建物だけでなく、改装ドアの建具に対しても適用でき、改装作業の作業効率を向上させることができる。
本発明によれば、下枠の取付面に対して巾木を上下方向に固着具で固定する構成としたため、躯体の床面との間のスペースの大小に関係なくドライバ等の工具によるねじ止め作業を容易に行うことができ、高い作業効率で巾木を設置することができる。しかも、下枠を施工する前後のいずれのタイミングでも巾木を下枠に対して取り付けることが可能となり、施工作業の作業効率が一層向上する。
図1は、本発明の一実施形態に係る下枠構造を適用した建具の縦断面図である。 図2は、図1に示す建具の横断面図である。 図3は、図1に示す下枠周辺を拡大した縦断面図である。 図4は、土間に固定した下枠に対して巾木を後付けで取り付ける場合に、巾木を斜め姿勢で下枠に近づける状態を示す縦断面図である。 図5は、図4に示す状態から巾木の保持部を下枠に係合させた状態を示す縦断面図である。 図6は、図5に示す状態から巾木を回動させ、下枠とねじ止めする状態を示す縦断面図である。 図7は、下枠に巾木を先付けで取り付けた後、既設ドア枠の下枠及び土間に固定する場合に、巾木を下方から下枠に近づける状態を示す縦断面図である。 図8は、図7に示す状態から巾木の保持部を下枠に係合させ、下枠とねじ止めする状態を示す縦断面図である。
以下、本発明に係る下枠構造について、この構造を備えた建具を例示して好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る下枠構造10を適用した建具12の縦断面図であり、図2は、図1に示す建具12の横断面図である。
図1及び図2に示すように、建具12は、建物の躯体14の開口部に予め設置されていた既設ドアをドア枠(既設ドア枠16)を残して撤去し、残存させた既設ドア枠16の内側に新たなドア枠(新設ドア枠18)を取り付けて新設ドア20を開閉可能に支持した改装ドアである。建具12は、例えば住宅の玄関ドアや開口窓の改装工事で設置されるものであるが、当該下枠構造10は新築の建物の玄関ドアや開口窓等にも利用可能である。
既設ドア枠16は、上枠16aと、下枠16bと、左右の縦枠16c,16dとを四周枠組みすることで矩形の開口部を形成したものである。上枠16a、下枠16b及び縦枠16c,16dは、例えばアルミニウム等の金属材料の押出形材である。これら上枠16a、下枠16b及び縦枠16c,16dは、新設ドア枠18の取付前から躯体14に固定されている。下枠16bの一部は、躯体14の床面を構成する土間22に埋設するように固定されている。
新設ドア枠18は、上枠18aと、下枠18bと、左右の縦枠18c,18dとを四周枠組みすることで矩形の開口部(ドア開口部19)を形成したものである。上枠18a、下枠18b及び縦枠18c,18dは、例えばアルミニウム等の金属材料の押出形材で構成されている。
図1に示すように、上枠18aには、その見込み面から下方に突出した戸当たり部28が設けられており、クランク状の連結金具30を介して躯体14に連結固定される。上枠18aの室外側見付け面には、既設ドア枠16の上枠16aを室外側から覆い隠す外額縁32が固定される。外額縁32は、アルミニウム等の金属材料の押出形材で形成された化粧部材であり、建具12の室外側の見栄えを高めるためのものである。
また、上枠18aの室内側には、連結金具30をドア開口部19側から覆う額縁部材29が設けられている。額縁部材29は、例えば断面略L字状に形成されたアルミニウム等の金属材料の押出形材であり、躯体14に対して固定される。額縁部材29の室内側見付け面にはアングル金具31が連結固定される。アングル金具31は、例えば断面略L字状に形成されたアルミニウム等の金属材料の押出形材である。このアングル金具31の裏面側(躯体14側)の見込み面には木額縁(化粧部材)37が連結固定される。木額縁37は木製の額縁部材であり、建具12の室内側の見栄えを高めるためのものである。
下枠18bは、既設ドア枠16の下枠16bの水切り面の上面に重ねて載置され、固定ねじ34によって下枠16bと共に土間22に連結固定される。下枠18bは階段形状を有し、戸当たり部35と、室外側見付け面を形成する巾木部36とを有する。巾木部36は、その下方に連結された巾木38と共に土間22の室内外段差の室外側面である立上り面22aを覆うものである。これら下枠18bと巾木38との間は下枠構造10によって連結される。図1中の参照符号40は、土間22の上面及び立上り面22a及び室外側の室外床面22bに敷設された既設のタイル材である。
図2に示すように、左右の縦枠18c,18dには、その見込み面から内方に突出した戸当たり部42がそれぞれ設けられている。各縦枠18c,18dは、その室外側見込み面がクランク状の連結金具44を介して躯体14に連結固定される。縦枠18c,18dの室外側見付け面には、既設ドア枠16の縦枠16c,16dを室外側から覆い隠す外額縁46が固定される。外額縁46は、アルミニウム等の金属材料の押出形材で形成された化粧部材であり、建具12の室外側の見栄えを高めるためのものである。
また、縦枠18c,18dの室内側には、連結金具44をドア開口部19側から覆う額縁部材56が設けられている。額縁部材56は、例えば断面略L字状に形成されたアルミニウム等の金属材料の押出形材であり、躯体14に対して固定される。額縁部材56の室内側見付け面にはアングル金具57が連結固定される。アングル金具57は、例えば断面略L字状に形成されたアルミニウム等の金属材料の押出形材である。このアングル金具57の裏面側(躯体14側)の見込み面には木額縁(化粧部材)60が連結固定される。木額縁60は木製の額縁部材であり、建具12の室内側の見栄えを高めるためのものである。図1及び図2に示すように、これら額縁部材56、アングル金具57及び木額縁60の見込み面の下部は巾木状のカバー部材63によって一体的に覆われる。
図1及び図2に示すように、新設ドア20は、本実施形態の場合片開きであり、新設ドア枠18の縦枠18cに取り付けられたヒンジ48を介して新設ドア枠18の内側で開閉可能に支持される。新設ドア20は、新設ドア枠18の各枠18a〜18dに設けられた戸当たり部28,35,42の室外側で開閉するように設置される。新設ドア20は、両開きドア等であってもよい。
このような新設ドア20を支持する新設ドア枠18の下枠18bは、その室外側見付け面となる巾木部36から巾木38が垂下されることで下枠構造10を構成する。
そこで、次に、本実施形態に係る下枠構造10の具体的な構成を説明する。
図3は、図1に示す下枠18b周辺を拡大した縦断面図である。図3に示すように、下枠構造10は、既設ドア枠16の下枠16bから室外側に突出するように設置される下枠18bから巾木38を垂下させることで、土間22の立上り面22aを室外側から覆い、下枠18b周辺の見栄えを高めるものである。
先ず、下枠18bは、巾木38を取付ねじ50でねじ止め固定するために下面側に設けられた取付面52と、水切り面となる上面に形成された開口部54とを有する。
取付面52は、下枠18bの立上り面22aより室外側に突出した部分の下面側であって巾木部36の室内側となる位置に設けられ、見込み方向に沿った略水平の板状部である。本実施形態では、下枠18bの下面にその長手方向に延びたブラケット55を嵌合固定し、このブラケット55に取付面52を形成している。ブラケット55(取付面52)は、下枠18bと一体に成形されてもよいが、本実施形態のように取付面52を別部材のブラケット55に設けると、各種建具に利用される下枠18bにブラケット55を取り付けることで巾木38を取付可能な構造となるため、下枠18bの汎用性が向上する。
開口部54は、取付ねじ50を上方から取付面52に対して取り付ける際に挿通させるねじ挿通孔である。この開口部54が設けられた下枠18bの水切り面は、その上面側からステンレス製の薄板であるカバー材58で覆われる。カバー材58は、土間22の立上り面22aに対して固定ねじ59で固定される断面L字状の支持ブラケット61に対し、その上面側から固定ねじ62を用いてねじ止め固定される。
次に、巾木38は、下枠18bの長手方向に亘って延びたプレート状部材であり、例えばアルミニウム等の金属材料の押出形材である。巾木38は、その上端部に下枠18bの取付面52に対する取付片(取付部)38aを有し、取付片38aよりも室外側となる位置に保持部64を有する。また、巾木38には、その上下方向に沿って並んで室内側に突出した複数のフィン38bが設けられている。
取付片38aは、巾木38の上端部からクランク状に屈曲して室内側に突出し、下枠18bの取付面52と対面するように設けられ、見込み方向に沿った略水平の板状部である。取付片38aは、取付面52の下面に当接された状態で上下方向の取付ねじ50によって該取付面52と締結される。
保持部64は、巾木38の上端部における室外側端部に設けられ、上方に突出して見込み方向に並んだ一対の係合片64a,64bを有する。保持部64では、室外側に設けられた係合片64aよりも室内側に設けられた係合片64bの突出高さが大きく構成されている。室内側の係合片64bには、室外側の係合片64a側に突出した凸形状64cが屈曲形成されている。これにより、保持部64を下枠18bの巾木部36の下端部(見込み面)に係合させることで巾木38を下枠18bに対して仮保持することができる。この際、凸形状64cが巾木部36のフィンに係止されるため、仮保持した巾木38は保持部64を支点として下枠18bに対して回動可能な状態となる。
各フィン38bは、巾木38の剛性を補強すると同時に、土間22の室外側の室外床面22bに対してシール材66を介して接続される着地面となる。巾木38は、各フィン38bの下面側根元及びその近傍に折り取り溝38cが形成されており、室外床面22bに対する巾木38の高さ調整が可能となっている。また、一部のフィン38bの室内側端部には、上下方向の当接面38dが形成されている。当接面38dは巾木38の室内側見付け面38dとなり、土間22の立上り面22aに対してスペーサ部材68を介して当接支持される。当接面38dとスペーサ部材68との当接面間は、例えば接着剤や両面テープを用いて接着固定される。
従って、下枠構造10では、下枠18bの巾木部36の下端部に対して保持部64を係合させ、取付面52に対して取付片38aを当接させてこれらを上下方向の取付ねじ50で締結し、さらに所定の当接面38dを立上り面22aに当接配置させたスペーサ部材68に対して固定することで、下枠18b及び巾木38を設置することができる。
なお、詳細は後述するが、保持部64は巾木38の下枠18bに対する仮保持や取付ねじ50の安定した締結作業のために有用であるが、省略した場合であっても下枠構造10は構成可能である。また、下枠18bの立上り面22aからの突出長さや巾木38の設置位置或いは形状によっては、スペーサ部材68を介さずに当接面38dを直接的に立上り面22aに当接させてもよい。
次に、このような下枠構造10の施工手順の一例を説明する。下枠構造10は、躯体である土間22に下枠18bを固定した後、巾木38を取り付ける後付けの施工手順と、下枠18bに巾木38を取り付けた後にこれらを土間22に固定する先付けの施工手順とに対応している。
図4〜図6は、土間22に固定した下枠18bに対して巾木38を後付けで取り付ける手順を説明する動作図である。
既設ドア枠16の下枠16bに取り付けられた下枠18bに対して巾木38を取り付ける際には、先ず、巾木38を下枠18bの下方から斜めに近づけ(図4参照)、保持部64を巾木部36に係合させる(図5参照)。これにより、巾木38が下枠18bに対して仮保持されると共に、巾木38は保持部64を支点として振り子状に回動可能な状態となる。
続いて、図5に示すように巾木38を回動させ、当接面38dを立上り面22aに当接配置されたスペーサ部材68に向かって近づける。そうすると、図6に示すように、当接面38dが予め貼着された両面テープ等によってスペーサ部材68に接着されると同時に、取付片38aが下枠18bの取付面52に当接配置される。
そこで、下枠18bの上面に形成された開口部54から取付ねじ50を挿通させ、取付面52と取付片38aとの間を締結する。これにより、下枠18bに対する巾木38の取付作業が完了するため、下枠18bの上面にカバー材58を載置してこれを固定ねじ62で固定する。その結果、図3に示す下枠構造10が構築される。なお、取付面52と取付片38aとの間は取付ねじ50以外の固着具、例えばかしめ構造の固着具を用いて固定してもよい。
図7及び図8は、下枠18bに巾木38を先付けで取り付けた後、土間22に固定する手順を説明する動作図である。
既設ドア枠16の下枠16bに対して下枠18bを取り付ける前に下枠18bに巾木38を取り付ける際には、先ず、巾木38を下枠18bの下方から近づけ(図7参照)、保持部64を巾木部36に係合させる(図8参照)。これにより、巾木38が下枠18bに対して仮保持されると共に、取付片38aが下枠18bの取付面52に当接配置される。
そこで、下枠18bの上面に形成された開口部54から取付ねじ50を挿通させるか、又は取付片38a側の下方から取付ねじ50を配置して、取付面52と取付片38aとの間を締結する。これにより、下枠18bに対して巾木38の取付作業が完了する。つまり、この後付けの手順では、取付ねじ50は上方及び下方のいずれの方向からでも締め付けることができるため、作業者が作業し易い締結方向で作業を行えばよい。
続いて、巾木38を取り付けた下枠18bを既設ドア枠16の下枠16b及び土間22に対して位置決めする。そして、固定ねじ34を用いて下枠18bを下枠16b及び土間22に対して取り付けると共に、当接面38dを予め貼着された両面テープ等によってスペーサ部材68に接着した後、下枠18bの上面にカバー材58を載置してこれを固定ねじ62で固定する(図8も参照)。その結果、図3に示す下枠構造10が構築される。
以上のように、本実施形態に係る下枠構造10によれば、下枠18bは、巾木38の上端部に設けられた取付片38aを上下方向に固着具で固定する取付面52を有し、取付面52に上端部が固定された巾木38の室内側見付け面38dが躯体である土間22の立上り面22aに対して直接的に或いはスペーサ部材68を介して位置決めされる。
このように、当該下枠構造10では、下枠18bの取付面52に対して巾木38の取付片38aを上下方向にねじ止め固定する構成としたため、土間22の室外床面22bとの間のスペースの大小に関係なくドライバ等の工具によるねじ止め作業を容易に行うことができ、高い作業効率で巾木38を設置することができる。しかも、下枠18bを既設ドア枠16の下枠16b及び土間22に対して施工する前後のいずれのタイミングでも巾木38を下枠18bに対して取り付けることが可能となり、施工作業の作業効率が一層向上する。
また、巾木38の室内側見付け面38dを立上り面22aに対して位置決めする構成としたため、立上り面22aの位置やスペーサ部材68の寸法精度に依存することなく巾木38を安定して施工することができ、作業効率がより一層向上する。しかも、室内側見付け面38dを立上り面22aで位置決めしておくことで、巾木38が立上り面22aに対して相対的に動かない状態となるため、施工後に人が靴のつま先等で巾木38を蹴った場合等にも巾木38が位置ずれを生じることがない。なお、このような立上り面22aに対する巾木38の位置決め部(巾木支持部)としては、室内側見付け面38dに代えてフィン38bの先端面を用いてもよく、両者を同時に用いてもよい。
この際、下枠18bの上面には、取付面52で巾木38を固定するための取付ねじ50を上方から挿通させるための開口部54が設けられているため、下枠18bの設置後であっても巾木38を容易にねじ止め固定することができる。
さらに、当該下枠構造10では、巾木38の上端部には、取付片38aよりも室外側となる位置に、下枠18bに対して該巾木38を回動可能に保持可能な保持部64を設けている。これにより、先に保持部64を下枠18bに係合させることで巾木38の下枠18bに対する位置決めがなされると共に、巾木38を下枠18bに対して仮保持した状態で回動させることで室内側見付け面38dを立上り面22aに対して当接支持することができ、作業効率が一層向上する。しかも、保持部64で巾木38が仮保持されるため、取付ねじ50の締結作業時に巾木38ががたつきや位置ずれを生じることを防止でき、作業をより安定して行うことができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10 下枠構造、12 建具、14 躯体、16 既設ドア枠、16a,18a 上枠、16b,18b 下枠、16c,16d,18c,18d 縦枠、18 新設ドア枠、19 ドア開口部、20 新設ドア、22 土間、22a 立上り面、22b 室外床面、36 巾木部、38 巾木、38a 取付片、38d 当接面(室内側見付け面)、50 取付ねじ、52 取付面、54 開口部、58 カバー材、64 保持部、64a,64b 係合片、64c 凸形状、68 スペーサ部材

Claims (8)

  1. 下枠から巾木を垂下させた下枠構造であって、
    前記下枠は、前記巾木の上端部に設けられた取付部を上下方向に固着具で固定する取付面を有し、該取付面に上端部が固定された巾木の巾木支持部が躯体に形成された段差の室外側面を構成する立上り面に対して位置決めされる構成であり、
    前記下枠の室外側端部は、前記立上り面よりも上側に位置し、且つ前記立上り面よりも室外側に張り出した位置にあり、
    前記下枠は、前記室外側端部から前記立上り面の上端部よりも下側の位置まで下方に突出することで、該下枠の室外側見付け面を形成した巾木部を有し、
    前記取付面は、前記巾木部と前記立上り面との間に挟まれた位置であって、前記下枠の上面が形成された板状部分の下側となる位置に設けられ、
    前記巾木は、その上端部の室外側部分が前記巾木部の下端部に対して取り付けられ、その上端部の室内側部分にある前記取付部が前記取付面に固定されていることを特徴とする下枠構造。
  2. 請求項1記載の下枠構造において、
    前記下枠の上面には、前記取付面で巾木を固定するための前記固着具を上方から挿通させるための開口部が設けられていることを特徴とする下枠構造。
  3. 請求項1又は2記載の下枠構造において、
    前記巾木の上端部の前記室外側部分には、前記下枠の前記巾木部に対して該巾木を回動可能に保持可能な保持部が設けられていることを特徴とする下枠構造。
  4. 請求項3記載の下枠構造において、
    前記保持部は、前記下枠の室外側端部に係合するように見込み方向に並んで上方に突出した一対の係合片を有し、
    前記一対の係合片は、室外側に設けられた係合片よりも室内側に設けられた係合片の突出高さが大きいことを特徴とする下枠構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の下枠構造において、
    前記巾木支持部は、前記躯体の立上り面に当接配置されたスペーサ部材に対して固定されることを特徴とする下枠構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の下枠構造において、
    前記取付面を前記下枠に対して取り付けされるブラケットに設けたことを特徴とする下枠構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の下枠構造において、
    前記下枠は、既設ドアを撤去して残存させた既設ドア枠の下枠の水切り面の上面に対して取り付けられる新設ドア枠の下枠であることを特徴とする下枠構造。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の下枠構造を備えることを特徴とする建具。
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