JP3794418B2 - 枠体改修方法 - Google Patents

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本発明は、障子を保持するための既設の枠体を改修する方法に関する。
本発明において、用語「略水平」は、水平および水平に近い状態を含み、用語「略鉛直」は、鉛直および鉛直に近い状態を含み、用語「略垂直」は、垂直および垂直に近い状態を含み、用語「略平行」は、平行および平行に近い状態を含む。
図4は、典型的な従来の技術の改修用下枠1を示す断面図である。改修用下枠1は、既設の下枠2に設けられていた既設レールを切除し、レールを切除した既設の下枠2に装着される。この改修用下枠1は、平坦状の新設底部3と、新設底部3から突出する新設レール4とを有し、新設底部3において、既設の下枠2の既設底部5にビス6を用いて固定される(たとえば、特許文献1参照。)
特開2001−193359号公報
このような従来の技術では、既設の下枠2の既設レールを、基端部において切断し、完全に切除しているので、改修用下枠1は、既設底部5にビス6を羅着して固定しなければならず、既設底部5にねじ孔が形成されてしまう。このように既設底部5にねじ孔が形成されてしまうと、水がこのねじ孔を通過して、既設の下枠2が設けられる躯体に侵入してしまう。このように従来の技術では、水密性が低下してしまうという課題を有する。
本発明の目的は、水密性を低下させることなく、既設の下枠に容易に装着して、枠体を改修することができる枠体改修方法を提供することである。
本発明は、第1空間と第2空間との間に設けられる障子を保持する既設の枠体の一部を構成し、略水平に配置される既設底部と、既設底部から第空間側で上方に突出する第1既設レールと、既設底部から第空間側で上方に突出する第2既設レールと、既設底部から上方に立上る立上り部とを含む既設の下枠に、改修用下枠を装着して前記既設の枠体を改修する枠体改修方法であって、
前記既設の枠体の第2既設レールの上部を切除し、
第1既設レールに支持される被支持部と、被支持部が第1既設レールに支持された状態で、既設底部上に設けられ、第1既設レールに第2空間側から対向する傾斜部を有する新設底部と、立上り部に第2空間側から当接される当接部と、新設底部から第1空間側で上方に突出する第1新設レールと、新設底部から第2空間側で上方に突出する第2新設レールとを含む改修用下枠を、前記既設の枠体に第2空間側から装着し、
前記被支持部が第1既設レールによって支持されかつ前記当接部立上り部に当接さた状態で、新設底部の傾斜部を第1既設レールに締結具によって固定することを特徴とする枠体改修方法である。
本発明に従えば、既設の下枠の第2既設レールの上部を切除して、第1既設レールに被支持部を支持させて、改修用下枠が既設の下枠に装着され、たとえばビスなどの締結具を用いて傾斜部を第1既設レールに固定することによって、改修用下枠が既設の下枠に固定される。このように改修用下枠は、既設の下枠の第1既設レールを利用して固定されるので、既設の下枠の既設底部には、締結具を挿通または螺着させるための孔を形成する必要がない。したがって既設底部には、たとえば雨水などの水を既設の下枠で受けても、その水が下方に通過してしまうおそれのある孔を形成する必要がないので、水密性が低下してしまうことを防ぐことができる。
本発明によれば、既設底部に孔を形成することなく、改修用下枠を既設の下枠に固定することができる。したがって水密性の低下を防止して、既設の下枠に改修用下枠を装着し、枠体を改修することができる。
図1は、本発明の実施の一形態の改修用下枠10を示す鉛直断面図である。改修用下枠10は、第1空間である屋内空間11と第2空間である屋外空間12とを仕切る躯体である壁体13に設けられる既設の引戸の枠体14を構成する下枠15に装着され、この既設の枠体(以下「既設枠体」という場合がある)14を改修するために用いられる。
既設の下枠(以下「既設下枠」という場合がある)15は、見付け方向(図1の紙面に垂直な方向)に延びる部材であって、既設底部16、第1既設レール17、第2既設レール18および立上り部19を含んで構成される。既設底部16は、略水平であって、見込み方向一方(図1の左方)となる屋外空間12に向かうにつれて下方(図1の下方)に傾斜する排水勾配を有して配置される。見込み方向は、壁体13に略垂直である略水平な方向であり、見付け方向は、壁体13に略平行かつ見込み方向に略垂直である略水平な方向である。
屋内空間11側の第1既設レール17は、既設底部16から上方に突出する。第1既設レール17よりも屋外空間12側の第2既設レール18は、既設底部16から上方に突出する。立上り部19は、第1既設レール17よりも屋内空間11側で、既設底部16の屋内空間11側の端部から第1および第2既設レール17,18よりも上方に立上る。上方および下方(上下方向)は、略鉛直な方向であって、見込み方向および見付け方向に略垂直である。
改修用下枠10は、このような既設下枠15に装着されて、同様に見付け方向に沿って延びる長手状の部材であって、たとえばアルミニウム合金の押出形材を用いて形成される。この改修用下枠10は、基本的に、新設底部20と、当接部21と、第1新設レール22と、第2新設レール23とを含んで構成される。
新設底部20は、第1既設レール17の上端部27に当接して支持される第1被支持部25と、第2既設レール18に上方から臨むレール対向部26を有する。改修用下枠20を装着するにあたって、既設下枠15の第2既設レール18は、その上部28が切除される。レール対向部26は、図1に示すように上部が切除された第2既設レール18からすき間をあけてもよいし、当接または接していてもよい。第1被支持部25は、第1既設レール17に支持された状態で、第1既設レール17に対して見込み方向に変位自在に構成されている。以下も同様に、理解を容易にするために、既設下枠15に関する構成について、第2既設レール18の切除如何に拘わらず、同一名称を用い、同一符号を付す。
改修用下枠10は、このように新設底部20が支持される既設下枠15による支持状態(以下、単に「支持状態」という場合がある)で、既設下枠15に装着される。以下の改修用下枠10について、改修用下枠10が上述の既設下枠による支持状態にあると想定して説明する。
新設底部20は、第1被支持部25よりも屋外空間12側であって、第1被支持部25とレール対向部26との間に、レール対向部26に向かうにつれて下方に傾斜するように形成される傾斜部30を有する。新設底部20は、全体として、屋外空間12に向かうにつれて下方に傾斜する排水勾配を有するように形成されるが、傾斜部30は、単に勾配を有するだけではなく、上方側および屋外空間12側から第1既設レール17に対向するように形成される。
この傾斜部30には、傾斜部30を厚み方向に挿通して、第1既設レール17に屋外空間12側から下方に傾斜しながら臨む透孔31が形成される。透孔31の中心軸線L1は、見込み方向他方(図1の右方)となる屋内空間11に向かうにつれて下方に傾斜し、第1既設レール17を挿通する。
当接部21は、新設底部20の第1被支持部25寄りの端部に設けられ、既設下枠15の立上り部19に屋外空間12側から当接される。当接部21には、シール部材33が設けられており、立上り部19に水密に当接させることができる。
第1新設レール22は、第1既設レール17の上方に配置されるように設けられる。この第1新設レール22は、新設底部20から上方に、立上り部19の上端部35よりも下方の位置まで突出するように形成される。
第2新設レール23は、第2既設レール18の上方に配置されるように設けられる。この第2新設レール23は、新設底部20から上方に、立上り部19の上端部35よりも下方の位置まで突出するように形成される。本実施の形態では、第2新設レール23は、第1新設レール22よりも下方の位置まで突出している。
また改修用下枠10は、第3新設レール36を有する。新設底部20は、屋外空間12側の端部が既設下枠15よりも屋外空間12に向けて突出するように形成されており、この屋外空間12側の端部から上方に突出して、第3新設レール36が形成される。
また新設底部20の既設下枠15よりも屋外空間12に向けて突出する部分には、第2被支持部38が設けられる。第2被支持部38は、その第2被支持部38の屋内空間11側の端部から、既設下枠15よりも屋外空間12側の位置で、上方に立上る連結部39を介して、新設底部20の既設下枠15を上方から覆う部分40に連なっている。この第2被支持部38には、厚み方向に挿通する透孔44が形成されている。
このような改修用下枠10を、既設下枠15に装着するにあたっては、上述の支持状態で、傾斜部30の透孔31と同軸となるように、したがって傾斜部30の透孔31の中心軸線L1と一致する中心軸線を有するねじ孔46が、第1既設レール17に形成される。また第2既設レール18の上部28が切除される。
さらに既設下枠15の既設底部16の屋外空間12側の端部から下方に立下る立下り部48に、既設下枠15に対する固定位置を上下方向に調整自在に、取付部材49が設けられる。取付部材49は、2つの取付片50,51を有するL字状の部材である。
一方の取付片50に長孔52が形成され、この長孔52を挿通し、かつ一方の取付片50に頭部が係止されるビス53が、既設下枠15のねじ孔55が形成される立下り部48に、ねじ孔55を挿通して螺着され、固定される。このようにして取付部材49は、固定位置を調整自在に設けられる。この状態で他方の取付片51は、既設下枠15から外部空間12側に突出している。この他方の取付片51には、ねじ孔56が形成されている。
このように既設下枠15を加工した後、改修用下枠10が既設下枠15に載置される。改修用下枠10が既設下枠15に載置された後、取付部材49の固定位置が調整され、第1被支持部25が、第1既設レール17に支持され、かつ第2被支持部38が取付部材49の他方の取付片51によって支持されるとともに、当接部21が立上り部19に当接されて、上述の支持状態にされる。このとき、本実施の形態では、レール対向部26は、第2既設レールから間隔をあけて配置される。
支持状態にした後、傾斜部30の透孔31を挿通し、かつ傾斜部30に頭部が係止されるビス63が、ねじ孔46に挿通されて、第1既設レール17に螺着され、傾斜部30が第1既設レール17に固定される。また第2被支持部38の透孔44を挿通し、かつ第2被支持部38に頭部が係止されるビス64が、ねじ孔56に挿通されて、第1既設レール17に螺着され、第2被支持部38が取付部材49を介して立下り部48に固定される。このように改修用下枠10を見込み方向に関して、2箇所で支持した状態で2箇所で固定し、改修用下枠10を安定した状態で確りと既設下枠に装着することができる。
図2は、改修用下枠10を既設下枠15に装着して改修された枠体14を含む引戸70を示す鉛直断面図である。図3は、引戸70を示す水平断面図である。建具である引戸70は、出入口および窓などの開閉自在な開口が形成するために、壁体13に設けられる。引戸70は、改修された枠体(以下「改修枠体」という場合がある)71と、この改修枠体71によって保持される障子、本実施の形態では3枚の障子72,73,74とを含む。
改修枠体71は、既設枠体14と、改修用下枠10とを含む。既設枠体14は、上下方向に延び、見付け方向に間隔をあけて配置される2つの竪枠77,78と、見付け方向に延び、上下方向に間隔をあけて配置される上枠79および前記既設下枠15とが、四周枠組みされて構成される。各竪枠77,78、上枠79および既設下枠15は、たとえばアルミニウム合金の押出形材によって形成される。
この既設枠体14は、壁体13の開口部に、既設下枠15を下部に配置して嵌まり込み、壁体13に固定される。既設枠体14が、壁体13に固定されたままの状態で、上述のように、既設下枠15に改修用下枠10を上側(開口の内側)から装着して改修され、改修枠体71が構成される。
最も屋内空間11寄りの第1障子72は、2つの竪框、上框および下框を含んで枠組みされる障子枠にガラスを保持して構成されるガラス障子であって、第1新設レール22上に保持される。第1障子72よりも屋外空間12側に設けられる第2障子73は、障子枠自体の構成は異なるが、第1障子72と同様に、障子枠にガラスを保持して構成されるガラス障子であって、第2新設レール23上に保持される。
第1および第2障子72,73の少なくともいずれか一方は、見付け方向に移動自在に設けられ、障子を移動させることによって開口を開閉することができる。本実施の形態では、第1および第2障子72,73は、移動自在であって、引違い自在に設けられる。
各竪枠77,78にパッキンを備える戸当りを設けるなど、改修枠体71および第1および第2障子72,73には、開口を閉じた状態において他の部材に対向する部分にパッキンが設けられる。改修用下枠10の新設第1レール22には、パッキンを装着するための取付部が形成されており、パッキン80,81を装着することによって、第1新設レール22と第1障子72との間、および第1新設レール22と第2障子73との間のシールを達成することができる。このようにパッキンを設けることによって、開口を閉じた状態で、第1および第2障子72の戸先側の竪框と各竪枠77,78との間および第1および第2障子72の召合框となる竪框間などの隙間をシールし、気密性および水密性を向上することができる。
第2障子73よりも屋外空間12側に設けられる最も屋外空間12寄りの第3障子74は、2つの竪框、上框および下框を含んで枠組みされる障子枠に網シートを保持して構成される網障子であって、第3新設レール36上に保持される。この第3障子74は、夏季などにおいて、開口を開いた状態で、虫などが屋外空間12から屋内空間11に侵入しないようにするために用いられる。
以上のような本実施の形態によれば、既設下枠15の立上り部19に当接部21を当接させて、見込み方向の位置決めをし、上述のように新設底部20を見込み方向に関して2箇所で支持させて、改修用下枠10を既設下枠15に、正確な位置に安定した状態で載置することができる。固定位置を調整自在な取付部材49を用いることによって、第2既設レール18の切除位置が所定位置からずれても、このずれを許容することができる。このように高い施工精度を必要とすることなく、2箇所での支持を達成できる。この状態で、上述のように、見込み方向に関して2箇所でビス止めされて固定されるので、確りと固定することができる。
改修用下枠10を既設下枠15に固定するにあたって、第1既設レール22を利用して、この第1既設レール17にビス63を螺着するように構成するので、既設底部16に孔を形成する必要がない。したがって既設底部16には、たとえば雨水などの水を既設の下枠で受けても、その水が下方に通過してしまうおそれのある孔を形成する必要がないので、水密性が低下してしまうことを防ぐことができる。
また単に既設底部16を避けるのではなく、屋外空間12側の第2既設レール18の上部を切除し、第1既設レール17を利用し、さらにこの第1既設レール17に屋外空間12側から臨む傾斜部30を、第1既設レール17に固定する構成とすることによって、改修用下枠10の新設底部20を、屋外空間12に水を導くことができる排水勾配を設けることができる。さらに当接部21を立上り部19に当接させることによる位置決めも容易になる。
改修用下枠10の第1および第2レール22,23ならびに既設下枠15の第1および第2レール18には、排水孔が形成されており、排水勾配によって、たとえば雨水などの水を屋外空間12に排水することができる。
また改修用下枠10の第1および第2新設レール22,23は、既設下枠15の立上り部19の上端部35よりも下方までしか突出していないので、開口の開口面積を低下させることがない。したがって開口面積および水密性の低下を防止して、既設下枠15に改修用下枠10を装着し、既設の枠体14を改修して、改修枠体71を容易に形成することができる。
上述の実施の形態は、本発明の例示に過ぎず、本発明の範囲内において構成を変更することができる。たとえば第1および第2既設レール17,18ならびに第1および第2新設レール22,23の数は、上述のように1つずつに限定されるものではなく、2つ以上でもよいし、相互に異なる数であってもよいし、第4新設レールを設けるようにしてもよい。また改修枠体71によって保持される障子は、ガラス障子に限定されることはない。また屋内空間11と屋外空間12を仕切る壁体13に設けられる建具に限定されることはなく、たとえば第1空間である脱衣室と第2空間である浴室とを仕切る壁体に設けられる建具に実施するようにしてもよい。また改修用下枠10を既設下枠に固定するための締結具としビスを用いたが、これに代えて他の締結具を用いてもよい。また改修用下枠10が既設下枠15に支持される支持状態で、レール対向部26が上部28を切除された第2既設レール18に当接し、支持されるように、取付部材49の位置を調整するようにしてもよい。
本発明は、次の実施の形態が可能である。
(1)第1空間と第2空間との間に設けられる障子を保持するための枠体を構成し、略水平に配置される既設底部と、既設底部から上方に突出する第1空間側の第1既設レールと、既設底部から上方に突出する第2空間側の第2既設レールと、第1既設レールよりも第1空間側で、既設底部から上方に立上る立上り部とを含む既設の下枠に装着される改修用下枠であって、第1既設レールの上端部に支持される被支持部を有し、被支持部が第1既設レールに支持される支持状態で、被支持部よりも第2空間側に、第2空間に向かうにつれて下方に傾斜するように形成され、かつ第1既設レールに第2空間側から下方に傾斜しながら臨む透孔が形成される傾斜部を有する新設底部と、新設底部に設けられ、前記支持状態で、立上り部に第2空間側から当接される当接部と、前記支持状態で上方に突出して、新設底部に設けられる第1新設レールと、前記支持状態で上方に突出して、新設底部に設けられる第2新設レールとを含むことを特徴とする改修用下枠。
立上り部に当接部を当接させ、第1既設レールに新設底部を支持させて、改修用下枠を既設の下枠に載置して装着することができる。改修用下枠の新設底部には、傾斜部に、第1既設レールに第2空間側から下方に傾斜しながら臨む透孔が形成されており、この透孔にたとえばビスなどの締結具を挿通させ、この締結具を用いて、新設底部を第1既設レールに固定して、改修用下枠を既設の下枠に固定することができる。このように改修用下枠は、既設の下枠の第1既設レールを利用して固定されるので、既設の下枠の既設底部には、締結具を挿通または螺着させるための孔を形成する必要がない。したがって既設底部には、たとえば雨水などの水を既設の下枠で受けても、その水が下方に通過してしまうおそれのある孔を形成する必要がないので、水密性が低下してしまうことを防ぐことができる。
(2)第1空間と第2空間との間に設けられる障子を保持するための枠体を構成し、略水平に配置される既設底部と、既設底部から上方に突出する第1空間側の第1既設レールと、既設底部から上方に突出する第2空間側の第2既設レールと、第1既設レールよりも第1空間側で、既設底部から上方に立上る立上り部とを含む既設の下枠に、改修用下枠を装着して枠体を改修する枠体改修方法であって、既設の枠体の第2既設レールの上部を切除し、第1既設レールに支持される新設底部と、新設底部に設けられ、新設底部が第1既設レールに支持される支持状態で、立上り部に第2空間側から当接される当接部と、前記支持状態で、新設底部から上方に突出する第1新設レールおよび第2新設レールとを含む改修用下枠を、前記支持状態に配置し、新設底部を、第2空間側かつ上方側から第1既設レールに、締結具を用いて固定することを特徴とする枠体改修方法。
既設の下枠の第2既設レールの上部を切除して、立上り部に当接部を当接させ、第1既設レールに新設底部を支持させて、改修用下枠が既設の下枠に載置されて装着される。改修用下枠は、新設底部が第2空間側かつ上方側から第1既設レールに、たとえばビスなどの締結具を用いて固定されて、既設の下枠に固定される。このように改修用下枠は、既設の下枠の第1既設レールを利用して固定されるので、既設の下枠の既設底部には、締結具を挿通または螺着させるための孔を形成する必要がない。したがって既設底部には、たとえば雨水などの水を既設の下枠で受けても、その水が下方に通過してしまうおそれのある孔を形成する必要がないので、水密性が低下してしまうことを防ぐことができる。
本発明の実施の一形態の改修用下枠10を示す鉛直断面図である。 改修用下枠10を既設下枠15に装着して改修された枠体14を含む引戸70を示す鉛直断面図である。 引戸70を示す水平断面図である。 典型的な従来の技術の改修用下枠1を示す断面図である。
符号の説明
10 改修用下枠
11 屋内空間
12 屋外空間
14 既設の枠体
15 既設の下枠
16 既設底部
17 第1既設レール
18 第2既設レール
19 立上り部
20 新設底部
21 当接部
22 第1新設レール
23 第2新設レール
25 第1被支持部
30 傾斜部

Claims (1)

  1. 第1空間と第2空間との間に設けられる障子を保持する既設の枠体の一部を構成し、略水平に配置される既設底部と、既設底部から第空間側で上方に突出する第1既設レールと、既設底部から第空間側で上方に突出する第2既設レールと、既設底部から上方に立上る立上り部とを含む既設の下枠に、改修用下枠を装着して前記既設の枠体を改修する枠体改修方法であって、
    前記既設の枠体の第2既設レールの上部を切除し、
    第1既設レールに支持される被支持部と、被支持部が第1既設レールに支持された状態で、既設底部上に設けられ、第1既設レールに第2空間側から対向する傾斜部を有する新設底部と、立上り部に第2空間側から当接される当接部と、新設底部から第1空間側で上方に突出する第1新設レールと、新設底部から第2空間側で上方に突出する第2新設レールとを含む改修用下枠を、前記既設の枠体に第2空間側から装着し、
    前記被支持部が第1既設レールによって支持されかつ前記当接部立上り部に当接さた状態で、新設底部の傾斜部を第1既設レールに締結具によって固定することを特徴とする枠体改修方法。
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