JP6593722B2 - 現像装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents

現像装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ Download PDF

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Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に用いられる現像装置並びにこれを備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジに関するものである。
電子写真方式の画像形成装置は、感光体等の潜像担持体上に形成された潜像にトナー等の現像剤を供給して潜像を現像する現像装置を備える。現像装置は、出荷時及び運搬時において、現像装置内に収容された初期現像剤と現像剤担持体とを遮蔽する必要がある。これは、現像剤担持体の表面と現像剤とが接触したままの状態で長時間が経過すると、現像剤が現像剤担持体表面に固着するおそれがあるためである。
そのため、工場等で現像装置内の現像剤を収容する現像剤収容部と現像剤担持体とを遮蔽する遮蔽シート部材を現像装置に組み付け、現像剤収容部内に現像剤を充填し、この現像装置を画像形成装置本体にセットした状態で出荷することがある。また、画像形成装置本体よりも装置寿命が短い現像装置を交換用の現像ユニットとして出荷する場合も、上記遮蔽シート部材を現像装置に組み付けた状態で出荷することがある。
使用者やサービスマンは、製品となる画像形成装置や現像ユニットを受け取った後、現像装置に取り付けられた遮蔽シート部材を取り除いて、現像動作が可能なようにして使用を開始する。
特許文献1には、使用者やサービスマンが遮蔽シート部材を手動で引き抜くことで遮蔽シート部材を取り除く現像装置が記載されている。
特許文献2には、使用開始に先立って実行される初期動作で遮蔽シート部材の端部が固定された軸部材(以下、「シート回収軸」という。)が回転駆動する現像装置が記載されている。この現像装置では、初期動作の際に遮蔽シート部材が自動でシート回収軸に巻き取られて除去される。
特許文献2に記載の現像装置のように、遮蔽シート部材が自動で除去される構成であれば、使用者やサービスマンが手動で遮蔽シート部材を引き抜く手間がなくなり、さらに、遮蔽シート部材の取り除き忘れも防止できる。
しかしながら、特許文献2に記載の現像装置では、遮蔽シート部材を除去した後でも現像装置に駆動が入力されると、現像剤搬送スクリュとともにシート回収軸も回転する。遮蔽シート部材を除去した後は、シート回収軸は回転する必要はなく、このシート回収軸を回転させ続けることは駆動負荷の増加に繋がる。さらに、シート回収軸に巻きついた遮蔽シート部材が回転して、現像措置のケーシングに摺擦することで異音が発生するおそれがある。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、次の通りである。すなわち、遮蔽シート部材を自動で除去した後に、不要な駆動負荷の増加や異音の発生を防止できる現像装置並びにこれを備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、現像剤を表面上に担持する現像剤担持体と、現像剤を収容する現像剤収容部を形成する現像ケーシングと、前記現像剤収容部内の現像剤と前記現像剤担持体とを遮蔽する遮蔽シート部材と、回転駆動し、前記遮蔽シート部材を回収するシート回収軸と、を備える現像装置において、前記シート回収軸に回転駆動を伝達する機構は、現像装置に入力された回転駆動を複数のギヤを介して前記シート回収軸に伝達するとともに、前記シート回収軸がシート部材を回収している間に前記複数のギヤのうちの少なくとも一つが移動し、前記少なくとも一つが移動を開始した後、ギヤ同士のかみ合いが解除されることで、前記シート回収軸に回転駆動が伝達されない状態になることを特徴とするものである。
本発明によれば、現像装置において、遮蔽シート部材を自動で除去した後に、不要な駆動負荷の増加や異音の発生を防止できるという優れた効果がある。
使用前の現像装置の説明図、(a)は、断面説明図、(b)は、軸方向の一端側の拡大斜視図。 本実施形態に係る複写機の概略構成図。 作像部の概略構成図。 現像装置の断面説明図。 現像装置の斜視説明図。 現像装置内における現像剤の長手方向の動きを示す模式図。 巻き取り駆動入力ギヤの拡大側面図。 ケーシングにおけるケース凸部の位置を示す拡大斜視図。 駆動伝達停止機構の概略側面図。 バネ部材を追加した駆動伝達停止機構の概略側面図。 スラスト入力ギヤと回転入力ギヤとの径の差と、ケース凸部の係合量との関係を示す概略正面図。 現像カバーを取り外した状態の現像装置の上面図、(a)は、遮蔽シートを取り付けていない状態の説明図、(b)は、遮蔽シートを取り付けた状態の説明図。 遮蔽シートを取り付けた現像装置の奥側端部の拡大斜視図。 シートセットボスを追加した現像装置の奥側端部近傍の説明図、(a)は、斜視説明図、(b)は上面図。
以下、本発明を適用可能な画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機(以下、複写機500という)の実施形態について説明する。
図2は、複写機500の概略構成図である。複写機500は、画像形成装置の本体部としてのプリンタ部100の上方に、原稿読込部4及び原稿搬送部3を備え、プリンタ部100の下方に給紙部7を備える。原稿搬送部3は、原稿読込部4に原稿を搬送し、原稿読込部4は搬送されてきた原稿の画像情報を読み込む。給紙部7は、記録媒体である転写紙Pが収容される給紙カセット26、給紙カセット26内の転写紙Pをプリンタ部100に向けて送り出す給紙ローラ27を備える。図2中の一点鎖線は、複写機500内での転写紙Pの搬送経路を示す。
プリンタ部100の上部は、出力画像が形成された転写紙Pが積載される排紙トレイ30となっている。プリンタ部100は、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像を形成する作像部としての四つの作像ユニット6(Y,M,C,K)と、中間転写ユニット10とを備える。各作像ユニット6(Y,M,C,K)は、各色トナー像が形成される像担持体としてのドラム状の感光体1(Y,M,C,K)、及び、各感光体1(Y,M,C,K)の表面上に形成された静電潜像を現像する現像装置5(Y,M,C,K)を備える。
中間転写ユニット10は、中間転写ベルト8や一次転写バイアスローラ9(Y,M,C,K)を備える。中間転写ベルト8は、各感光体1(Y,M,C,K)の表面上に形成された各色トナー像が重ねて転写され、表面上でカラートナー像が形成される中間転写体である。また、一次転写バイアスローラ9(Y,M,C,K)は、各感光体1(Y,M,C,K)の表面上に形成されたトナー像を中間転写ベルト8に転写する一次転写手段である。
プリンタ部100は、中間転写ベルト8上のカラートナー像を転写紙P上に転写するための二次転写バイアスローラ19を備える。また、給紙ローラ27によって送り出された転写紙Pを中間転写ベルト8と二次転写バイアスローラ19とが対向する二次転写ニップに搬送するタイミングを調整するレジストローラ対28を備える。さらに、プリンタ部100は、二次転写ニップの上方に転写紙P上の未定着トナー像を定着する定着装置20を備える。
プリンタ部100内の排紙トレイ30の下方、且つ、中間転写ユニット10の上方には、各色のトナー容器11(Y,M,C,K)が配置されている。各色のトナー容器11(Y,M,C,K)は、各現像装置5(Y,M,C,K)に供給する各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナーを収容する。
図3は、本発明を適用可能な四つの作像ユニット6(Y,M,C,K)のうちの一つの拡大説明図である。四つの作像ユニット6(Y,M,C,K)は、作像プロセスに用いられるトナーの色が異なる以外は、その構成・動作がほぼ同様であるので、以下の説明では、対応する色を示す符号Y、M、C、Kを適宜省略して説明する。
図3に示すように、作像ユニット6は、感光体1及び現像装置5を一体的に支持するプロセスカートリッジとなっており、このプロセスカートリッジは複写機500本体に対して着脱可能となっている。また、作像ユニット6は、感光体1の周囲に現像装置5の他、感光体クリーニング装置2、潤滑剤塗布装置41、及び、帯電装置40等を備える。本実施形態の作像ユニット6では、感光体クリーニング装置2は、クリーニングブレード2aによってクリーニングする構成であり、帯電装置40は帯電ローラ4aによって帯電する構成である。
以下、本実施形態の複写機500における通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿搬送部3の原稿台に原稿がセットされた状態で、不図示のスタートボタンが押されると、原稿は、原稿搬送部3の搬送ローラによって原稿台から搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス上に載置された原稿の画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス上の原稿の画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿にて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿のカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、不図示の書込み部に送信される。そして、書込み部からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光Lが、それぞれ、対応する感光体1(Y,M,C,K)上に向けて発せられる。
一方、四つの感光体1(Y,M,C,K)は、それぞれ、図2及び図3中の時計回り方向に回転している。そして、まず、感光体1(Y,M,C,K)の表面は、帯電装置40の帯電ローラ4aとの対向部で、一様に帯電される(帯電工程)。こうして、感光体1(Y,M,C,K)の表面上は、帯電電位となる。その後、帯電された感光体1(Y,M,C,K)表面は、レーザ光Lの照射位置に達する。
書込み部において、四つの光源から画像信号に対応したレーザ光Lが各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光Lは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過して、各感光体1(Y,M,C,K)の表面に照射される(露光工程)。
イエロー成分に対応したレーザ光Lは、図2中の紙面左側から一番目のイエロー用感光体1Y表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光Lは、高速回転するポリゴンミラーにより、イエロー用感光体1Yの回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電装置40によって帯電された後のイエロー用感光体1Yの表面上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光Lは、図2中の紙面左から二番目のマゼンタ用感光体1M表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光Lは、図2中の紙面左から三番目のシアン用感光体1C表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光Lは、図2中の紙面左から四番目のブラック用感光体1K表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体1(Y,M,C,K)表面は、それぞれ、現像装置5との対向位置に達する。そして、各色トナーとキャリアとからなる現像剤を収容する現像装置5(Y,M,C,K)から感光体1(Y,M,C,K)の表面上に各色トナーが供給されて、感光体1(Y,M,C,K)上の潜像が現像される(現像工程)。
現像装置5との対向部を通過した後の感光体1(Y,M,C,K)表面は、それぞれ、中間転写ベルト8との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト8の内周面に当接するように一次転写バイアスローラ9(Y,M,C,K)が設置されている。この中間転写ベルト8を挟んで感光体1(Y,M,C,K)と一次転写バイアスローラ9(Y,M,C,K)とが対向することで、一次転写ニップを形成する。そして、この一次転写ニップで、各感光体1(Y,M,C,K)上に形成された各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に、順次重ねて転写される(一次転写工程)。
一次転写ニップを通過した後の感光体1表面は、それぞれ、感光体クリーニング装置2との対向位置に達する。そして、感光体クリーニング装置2との対向位置で、感光体1上に残存する未転写トナーがクリーニングブレード2aによって掻き取られ、回収される(感光体クリーニング工程)。
感光体クリーニング装置2との対向部を通過した感光体1の表面は、不図示の除電部を通過して残留電荷が除電され、感光体1における一連の作像プロセスが終了し、次の作像動作に備える。
一方、四つの感光体1(Y,M,C,K)上の各色トナー像が重ねて転写され、カラートナー像を担持する中間転写ベルト8は、図2中の反時計方向に表面移動して、二次転写バイアスローラ19との対向位置である二次転写ニップに達する。
また、転写紙Pを収納する給紙カセット26から、給紙ローラ27により給送された転写紙Pが、不図示の搬送ガイドを通過してレジストローラ対28に導かれ、レジストローラ対28に突き当たり、一度停止する。レジストローラ対28に突き当たった転写紙Pは、中間転写ベルト8上に形成されたカラートナー像が二次転写ニップに向かうタイミングに合わせて二次転写ニップに向けて搬送される。
そして、二次転写ニップで中間転写ベルト8上に担持されたカラートナー像が転写紙P上に転写される(二次転写工程)。
二次転写ニップを通過した中間転写ベルト8表面は、不図示の中間転写ベルトクリーニング装置との対向部に達する。この対向部で、中間転写ベルト8上に付着した転写残トナーが不図示の中間転写ベルトクリーニング装置に回収されて、中間転写ベルト8における一連の転写プロセスが終了する。
感光体1の表面上からクリーニングブレード2aによって掻き落とされた未転写トナー
は不図示の回収トナー搬送経路を通って不図示の排トナー収容容器に収容される。また、中間転写ベルトクリーニング装置によって中間転写ベルト8の表面上から掻き落とされた未転写トナーやプロセスコントロール用のパターン像のトナーも不図示の回収トナー搬送経路を通って不図示の排トナー収容容器に収容される。
二次転写ニップでカラートナー像が転写された転写紙Pは、定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ローラと加圧ローラとによって形成される定着ニップにて、熱と圧力とによってカラー画像が転写紙P上に定着される。
定着装置20を通過した転写紙Pは、排紙ローラ対25によってプリンタ部100の外に出力画像として排出されて、排紙トレイ30上にスタックされて、一連の画像形成プロセスが完了する。
図4は、本発明を適用可能な現像装置5の断面説明図であり、図5は、本発明を適用した現像装置5の斜視説明図である。現像装置5のケーシング58は、現像下ケース58aと、現像上ケース58bと、現像カバー58cとから構成される。また、現像カバー58cは、図5に示すように、現像ローラカバー58dと現像剤収容部カバー58eとから構成される。
現像装置5は、感光体1に対向する現像剤担持体としての現像ローラ50、供給搬送部材である供給スクリュ53、回収搬送部材である回収スクリュ54、現像剤規制部材であるドクタブレード52、及び、仕切り板57を備える。供給スクリュ53及び回収スクリュ54は、回転軸に螺旋状の羽部を設けたスクリュ部材であり、回転することにより、その回転軸に平行な軸方向に現像剤を搬送する。また、ドクタブレード52が現像ローラ50と対向するドクタ部と現像領域との間に、トナー飛散を防止するための不図示の現像領域入口シールを配置してもよい。
現像装置5のケーシング内の空間のうち、供給スクリュ53が配置された供給搬送路53aと、回収スクリュ54が配置された回収搬送路54aとは仕切り板57によって空間的に仕切られている。また、仕切り板57は、軸方向に直交する断面(図4で説明図を示す断面)における端部が現像ローラ50の表面に対向し、近接して配置されることにより、現像ローラ50の表面上から現像剤Gの離脱を促す分離板としても機能する。仕切り板57の分離板としての機能により、現像ローラ50に担持され、現像領域を通過した現像剤Gが、供給搬送路53aに到達することを防止し、回収搬送路54a内へ向けて現像剤Gを滞りなく移動させることができる。
現像ローラ50は、内部に固設された複数の磁石からなるマグネットローラ55と、マグネットローラ55の周囲を回転する現像スリーブ51とから構成される。現像スリーブ51はマグネットローラ55を内包し、回転自在な非磁性材料からなる円筒形状の部材である。本実施形態のマグネットローラ55は、複数の磁極として、第一磁極P1(N極)、第二磁極P2(S極)、第三磁極P3(N極)、第四磁極P4(N極)、及び、第五磁極P5(S極)の5つの磁極が設けられている。なお、図4中のP1〜P5は、各磁極によって形成される磁場の現像スリーブ51の表面上における法線方向磁束密度(絶対値)の分布を示している。
現像装置5では、トナーとキャリアとからなる二成分の現像剤G(添加剤等を添加する場合も含む)を収容する。そして、現像剤Gを長手方向(現像スリーブ51の回転軸の軸方向)に搬送して循環経路を形成する現像剤搬送部材として、供給スクリュ53及び回収スクリュ54を備える。また、現像装置5では、供給スクリュ53と回収スクリュ54とを上下方向に配置し、供給スクリュ53と回収スクリュ54との間に配置された仕切り板57によって供給搬送路53aと回収搬送路54aとが形成されている。
また、感光体1と現像スリーブ51との対向部である現像領域に対して、現像スリーブ51の表面移動方向上流側で、現像スリーブ51の表面上に担持され、現像領域に向かう現像剤量を規制するドクタブレード52が現像ローラ50の下方に配置されている。
現像装置5では、二成分の現像剤Gを用いているため、現像装置5内におけるトナー消費に応じて、現像装置の一部に設けられたトナー補給口59から現像装置5内に適宜にトナーが補給される。
ここで、現像装置5への新品のトナーの補給について説明する。トナー容器11内に充填された新品のトナーは不図示のトナー補給装置により複写機500本体の図2中の後側に配置された不図示のトナーホッパへ補給され、トナーホッパ内に蓄えられる。トナーホッパに貯められたトナーは現像装置5内に配置された不図示のトナー濃度検知手段により現像装置5内のトナー濃度が低いと判断された場合、トナーホッパ内のトナー補給スクリュを回転させる。このとき、所定の換算式により換算された時間だけトナー補給スクリュを回転させ、適切な量のトナーをトナーホッパ内から現像装置5のトナー補給口59に供給する。
トナーホッパ内にはトナー検知センサを配置しており、このトナー検知センサがその検知位置にトナーが無いことを検知した場合、不図示の制御部がトナー補給装置にトナーの供給を要求する。
この要求によりトナー補給装置によってトナーホッパ内にトナーが供給され、トナー検知センサがその検知位置にトナーがあることを検知すると、トナー補給装置によるトナーの供給が停止する。一方、制御部がトナー補給装置にトナーの供給を所定時間要求してもトナーホッパ内のトナー検知センサが検知位置にトナーがあることを検知しなかった場合は、制御部はトナー容器11内のトナー無しと判断する。これにより、トナー容器11内のトナー残量がなくなったことを検知することができる。
トナー補給口59から補給されたトナーは、現像装置5内の現像剤Gとともに、現像剤搬送部材である回収スクリュ54及び供給スクリュ53によって搬送されつつ、撹拌・混合される。このように、現像剤搬送部材によって撹拌・混合された現像剤Gは、その一部が現像剤担持体である現像スリーブ51の表面に供給され、その表面に担持される。現像スリーブ51の表面に担持された現像剤Gは、現像スリーブ51の下方に設置されたドクタブレード52によって適量に規制された後に、現像領域に到達する。現像領域では、現像スリーブ51の表面上の現像剤G中のトナーが感光体1の表面上の潜像に付着し、現像を行う。現像ローラ50を構成する現像スリーブ51の内部には複数の磁石が固設されたマグネットローラ55があり、このマグネットローラ55は、現像スリーブ51の周囲に磁場を形成する複数の磁極(P1〜P5)を備えている。
本実施形態の現像装置5内には、ポリエステル樹脂を主成分とするトナー(平均粒径5.8[μm])と磁性微粒子であるキャリア(平均粒径35[μm])とを、トナー濃度が7[wt%]となるように均一混合した現像剤Gが300[g]充填されている。そして、並列に配置された供給スクリュ53と回収スクリュ54とを600[rpm]で回転させることによって、現像剤Gの搬送とトナー補給口59から補給される新品のトナーの撹拌とを同時に行い、トナーとキャリアとの均一混合と帯電付与を行っている。
均一混合された現像剤Gは現像スリーブ51に近接して平行に設けられた供給スクリュ53によって長手方向に搬送されながら、現像スリーブ51に内包されたマグネットローラ55の第五磁極P5の磁力によって現像スリーブ51の外周表面に受け渡される。現像スリーブ51の表面に受け渡された現像剤Gは、現像スリーブ51が図4中矢印に示すように、反時計回り方向に回転することによって現像領域に到達する。不図示の高圧電源から現像スリーブ51に電圧が印加されることにより、現像領域では現像スリーブ51と感光体1との間に現像電界が形成されている。この現像電界により、感光体1の表面上の潜像に現像スリーブ51の表面上の現像剤G中のトナーが供給され、感光体1上の潜像が現像される。
現像領域を通過した後の現像スリーブ51の表面上の現像剤Gは、現像スリーブ51の回転に伴って現像装置5内の回収搬送路54aに回収されるようになっている。詳しくは、現像スリーブ51の表面から離脱した現像剤Gは、仕切り板57の上面に落下して滑り落ち、回収スクリュ54で回収されるようになっている。
図6は、現像装置5内における現像剤Gの長手方向の動きを示す模式図である。図6中の白抜き矢印が現像装置5内での現像剤Gの流れを示している。
図6では図示を省略した仕切り板57は、現像装置5の長手方向の両端に供給搬送路53aと回収搬送路54aとを連通する開口部(71、72)がそれぞれ設けられている。そして、供給搬送路53aにおける供給スクリュ53の搬送方向下流側端部に到達した現像剤Gは仕切り板57に設けられた開口部のうちの剤持上げ口72を通って回収搬送路54aにおける搬送方向上流側端部に受け渡される。一方、回収搬送路54aにおける回収スクリュ54の搬送方向下流側端部に到達した現像剤Gは仕切り板57に設けられた開口部のうちの剤落下口71を通って供給搬送路53aにおける搬送方向上流側端部に受け渡される。
図6では、現像スリーブ51への現像剤Gの供給及び回収を模式的に示す都合上、供給搬送路53aと回収搬送路54aとの間にある程度の距離があるように描かれている。しかしながら、供給搬送路53aと回収搬送路54aとは図4で示すように板状の仕切り板57によって仕切られており、その開口部である剤持上げ口72及び剤落下口71は板状の仕切り板57を表から裏に貫通する貫通口である。
図6に示すように、回収搬送路54aに対して下方にある供給搬送路53a内の現像剤Gは供給スクリュ53によって供給スクリュ53の軸方向(長手方向)に沿って、図6中の左側に向けて搬送される。さらに、供給搬送路53a内の現像剤Gは供給スクリュ53に搬送されつつ、供給スクリュ53の回転と、汲み上げ磁極としての第五磁極P5の磁力とによって現像スリーブ51の表面に一定量が汲み上げられる。現像スリーブ51の表面に汲み上げられた後、現像領域を通過した現像スリーブ51の表面上の現像剤Gは、隣り合う同極性(N極)の磁極である第三磁極P3と第四磁極P4とによって構成される剤離れ磁極の位置に到達する。そして、剤離れ磁極の磁力による作用と、仕切り板57の分離板としての作用とによって、現像スリーブ51の表面上から離脱され、回収搬送路54a内に送られる。
供給搬送路53aに対して上方にある回収搬送路54a内の回収スクリュ54は、剤離れ磁極の位置で現像スリーブ51から離脱した現像剤Gを回収スクリュ54の軸方向(供給スクリュ53による搬送方向とは逆方向)に沿って長手方向に搬送する。
供給スクリュ53による搬送経路である供給搬送路53aの搬送方向下流側端部と、回収スクリュ54による搬送経路である回収搬送路54aの搬送方向上流側端部とは剤持上げ口72を介して連通している。そして、供給搬送路53aから現像ローラ50に汲み上げられず、供給搬送路53aの搬送方向下流側端部に達した現像剤Gはその位置に留まり、後から搬送されてくる現像剤Gによって押し上げられ、回収搬送路54aの搬送方向上流側端部に到達する。
また、回収搬送路54aの搬送方向上流側端部には、トナー補給口59が設けられており、新品のトナーがトナー容器11から不図示のトナー補給装置及びトナーホッパを介してトナー補給口59から適宜補給される。また、供給搬送路53aの搬送方向上流側端部と回収搬送路54aの搬送方向下流側端部とは剤落下口71を介して連通している。そして、回収搬送路54aの搬送方向下流側端部に達した現像剤Gは、剤落下口71を自重落下して供給搬送路53aの搬送方向上流側端部に受け渡される。
現像剤Gが、供給搬送路53aの搬送方向下流側端部から回収搬送路54aに受け渡され、さらに、回収搬送路54aの搬送方向下流側端部から供給搬送路53aに受け渡されることで、現像剤Gが現像装置5内を循環する。
供給搬送路53aでは現像剤Gが供給スクリュ53に搬送されつつ、現像ローラ50に汲み上げられるため、搬送方向下流側に行くに従い現像剤Gの量が少なくなる。
回収搬送路54aでは、回収スクリュ54によって、トナー補給口59から供給された新品のトナーと現像剤Gとが攪拌されつつ、搬送される。回収搬送路54aでは、現像領域を通過した後に現像スリーブ51の表面上から離脱した現像剤Gを回収しつつ、回収スクリュ54によって搬送するため、回収搬送路54a内の現像剤Gは搬送方向下流側に行くに従い増加する。
また、供給搬送路53a内の供給スクリュ53の下方、または、回収搬送路54a内の回収スクリュ54の下方には、トナー濃度検知手段である不図示のトナー濃度センサが配置されている。このトナー濃度センサによって現像装置5内のトナー濃度を随時計測し、この測定結果に基づいてトナー濃度が適正値に収まるように不図示の制御部がトナーホッパを制御している。
現像装置5は、上述したように、供給スクリュ53と回収スクリュ54とが図4中の矢印で示す方向で回転し、同時に現像スリーブ51に内包したマグネットローラ55の磁気吸引力で現像スリーブ51に引き寄せる。さらに、現像スリーブ51を感光体1に対する所定の速度比で回転させることで、現像領域に対して連続的に現像剤Gの汲み上げ供給を行っている。現像スリーブ51からの現像剤Gの離脱は、第三磁極P3と第四磁極P4とで構成される剤離れ磁極にて反発磁気力が形成されることで行われる。そして、この反発磁気力が形成された区間に運ばれた現像剤Gは、剤離れ磁極で法線方向と回転接線方向との合成方向にリリースされ、仕切り板57上に自重落下して回収される。
次に従来の現像装置の課題について説明する。
特許文献1に記載の現像装置など、従来二成分現像方式による現像装置は水平に配置した二本のスクリュを並べそのうちの一本と現像ローラとを対向させるものが一般的であった。そして、この現像装置は、現像ローラと一本のスクリュ(供給スクリュ)との間で現像剤の供給と回収とを同時に進行させる構成である。以下、このような構成の現像装置を「供給回収一体方式の現像装置」と呼ぶ。
この供給回収一体方式の現像装置は現像ローラへの現像剤の供給と、現像ローラからの現像剤の回収とを一つのスクリュで行う。このため、画像面積率が高い画像を作像する際に現像ローラに現像剤を供給するスクリュにおける現像剤搬送下流側ほど現像剤中のトナー濃度が低下し画像濃度低下を起こすという課題があった。
このような課題を解決可能な現像装置として、特許文献2乃至6等に記載の現像装置がある。これらの特許文献には、現像装置は、現像剤を搬送しつつ現像ローラに供給する供給搬送路と、現像剤を搬送しつつ現像領域を通過した現像ローラ表面上の現像剤を回収する回収搬送路とが空間的に分離するように形成された現像装置が記載されている。この現像装置では、現像剤搬送部材として、供給搬送路内の現像剤を搬送する供給スクリュと、回収搬送路内の現像剤を搬送する回収スクリュとを備える。
このように、供給搬送路と回収搬送路とを分離した現像装置は、供給搬送路から現像ローラの表面に供給され、現像領域を通過してトナー濃度が低下した現像剤は、回収搬送路に回収される。この構成は、供給搬送路から現像ローラに供給された現像剤が供給搬送路に戻らず、回収搬送路に受け渡されるものであり、以下、このような構成の現像装置を「一方向循環搬送の現像装置」と呼ぶ。一方向循環搬送の現像装置では、現像ローラへの現像剤の供給と回収とを別々に行う構成であり、トナー濃度が低下した現像剤が供給搬送路に受け渡されず、現像に用いられないため、感光体上で潜像が現像されたトナー像の濃度偏差を小さくすることができる。
特許文献3に記載の現像装置は、回収搬送路の上方に供給搬送路を配置し、ドクタブレードを現像ローラの上方に配置している。そして、現像剤は、上方に配置した供給搬送路から現像ローラに搬送され、その後、下方に配置した回収搬送路で搬送される構成である。このような構成では、現像装置や感光体に対して転写手段が下方に配置されている場合は順現像となり、転写手段が上方に配置されている場合は逆現像となるため、システム構成上の制約事項となる場合がある。また、下方に配置した回収搬送路から上方に配置した供給搬送路に現像剤を持上げるために、循環する全ての現像剤が通過する回収搬送路の搬送方向下流側端部で現像剤の圧力を上げる必要があり、現像剤にストレスがかかってしまう。
一方、特許文献2、4乃至6に記載の現像装置は、ドクタブレードを現像ローラの下方に配置している。この構成では、現像剤は、下方に配置した供給搬送路から現像ローラに搬送され、その後、上方に配置した回収搬送路に搬送される構成である。回収搬送路内を回収スクリュで搬送され、回収搬送路の搬送方向下流側端部に到達した現像剤は自重で落下して供給搬送路へと受け渡される。このような構成であれば、供給搬送路を上方に配置した構成のように、回収搬送路の半沿う方向下流側端部の受け渡し部で現像剤の圧力を上げる必要がなく、現像剤に対するストレスの低減を図ることができる。
しかしながら、特許文献4に記載の現像装置では、回収搬送路内の現像剤が、供給搬送路と回収搬送路とを空間的に仕切る仕切り部材の先端部よりも高い位置まで到達する構成である。このような構成では、回収搬送路内で堆積した現像剤が仕切り部材と現像ローラの隙間から下方にある供給搬送路に流れ込み、一方向循環搬送が成立しなくなる。一方向循環搬送が成立しないと、現像領域を通過した現像剤が現像ローラから分離後にすぐに現像ローラの表面に再付着し、現像領域に搬送されることで、画像濃度低下や濃度ムラ画像が発生するおそれがある。一方向循環搬送の現像装置では、回収搬送路内の現像剤は搬送方向下流側ほど徐々に嵩が高くなる傾向があるため、回収搬送路の搬送方向下流側ほど上述した画像の不具合が発生し易くなる。
特許文献2、5及び6に記載の現像装置では、供給搬送路と回収搬送路とを空間的に仕切る仕切り部材の先端部を特許文献4に記載の構成よりも高い位置に設定している。これにより、回収搬送路内に現像剤が仕切り部材の先端部を乗り越えて、供給搬送路に漏れ出ることを防止することができる
一方で、現像装置の保管時や移動時に、現像剤搬送路等の現像剤収容部内の現像剤が、現像ローラに固着したり、現像ローラを露出する開口部から外部に漏れ出たりする不具合を防ぐ必要がある。このような不具合を防ぐことができる現像装置として、現像剤収容部内の現像剤と現像ローラとを遮蔽する遮蔽シート部材を備える現像装置が知られている。特許文献1に記載の現像装置では、遮蔽シート部材を備え、着荷後、複写機等の画像形成装置に現像装置を装着した状態で、現像装置を使用する前に遮蔽シート部材を引き抜く構成となっている。
複写機等の画像形成装置では、レイアウトの都合上、装置内部にアクセスする前カバーを開いたときに、現像装置の短手面が正面を向くように、装置本体に対して現像装置を装着するタイプが多い。このようなタイプで、特許文献1に記載されたような遮蔽シート部材を備える構成では、現像装置を装置本体から引き出すことなく、短手面から軸方向に沿って遮蔽シート部材を引き抜くことが出来るという利便性がある。
一方、一方向循環搬送の現像装置では、画像形成装置に現像装置を装着した状態で、現像装置を使用する前に引き抜くことができる遮蔽シート部材を設けることは困難であった。これは以下の理由からである。
すなわち、供給回収一体方式の現像装置は、現像ローラと現像剤搬送路との間で現像剤の授受を行う開口部が一つしかないため、この開口部を遮蔽する遮蔽シート部材の配置が行い易い。一方、一方向循環搬送の現像装置のように、供給搬送路と回収搬送路とを分離した供給回収分離方式の現像装置では、供給搬送路と回収搬送路との二つの現像剤搬送路と現像ローラとの間でそれぞれの開口部を介して現像剤の授受が行われる。供給回収分離方式では、二つの開口部のそれぞれを遮蔽する必要がある。
二つの開口部のそれぞれを遮蔽するように二つの遮蔽シート部材を短手面から引き抜く構成にすると、短手面を形成する現像装置のケーシングに二箇所の引き抜き用の開口を設ける必要がある。短手面を形成するケーシングは正面から見た投影面積が狭く、現像ローラ等の軸方向端部を支持すると共に現像装置の強度を維持するため比較的高剛性となっていることが一般的である。このような面積が狭く高剛性の短手面のケーシングに遮蔽シート部材の引き抜き用の開口を二箇所も設けると、現像装置の必要な強度を維持できなくなるおそれがあり、望ましくない。また、一枚の遮蔽シート部材で遮蔽しようとすると、複数の開口部にまたがるため、軸方向に沿って引き抜き遮蔽シート部材の配置を行い難い。
このような供給回収分離方式の現像装置に遮蔽シート部材を設ける構成として、遮蔽シート部材を現像ローラの外周面に沿わせて配置し、現像装置のケーシングの上部カバーに設けた引き抜き用の開口から引き抜く構成が考えられる。現像ローラの外周に沿わせて遮蔽シート部材を配置することで、供給搬送路と回収搬送路との二つの現像剤搬送路と現像ローラとの間を連通する二つの開口部を一枚の遮蔽シート部材で遮蔽することが可能となる。これにより、現像剤が、現像ローラに固着したり、現像ローラを露出する開口部から外部に漏れ出たりする不具合を防ぐことができる。
また、上部カバーは、内部の現像剤が外部に漏れることを防止するものであり、短手面のケーシングほどの強度を要しないことが一般的である。このため、遮蔽シート部材の引き抜き出し用の開口を上部カバーに設けても、現像装置の必要な強度を維持できなくなる不具合は生じ難い。
しかしながら、上部カバーに設けた引き抜き用の開口から遮蔽シート部材を引き抜く構成では、従来の画像形成装置のように、現像装置を装置本体に装着して、短手面が正面を向いた状態で、遮蔽シート部材を引き抜くことはできない。このため、着荷後、使用前に現像装置を画像形成装置の装置本体から取り外し、遮蔽シート部材を引き抜いて、再度、画像形成装置の装置本体に装着するという作業が生じてしまう。さらに、現像装置の着脱に伴う異物付着に起因する白スジと呼ばれる画像不良や現像装置の傷等の着脱に伴う不具合が生じるおそれがある。
次に本発明の特徴部について説明する。
図1は、工場からの出荷時等の使用前の現像装置5の説明図であり、図1(a)は、現像装置5の断面説明図であり、図1(b)は、現像装置5の軸方向の一端側の拡大斜視図である。図1(a)での図示は省略しているが、使用する前の現像装置5では、現像剤Gは、供給搬送路53a及び回収搬送路54aに収容されている。
そして、現像ローラ50と供給搬送路53aの内部とを連通させる供給用開口部53b、及び、現像ローラ50と回収搬送路54aの内部とを連通させる回収用開口部54bを遮蔽する遮蔽シート70を備える。
現像装置5は、遮蔽シート70の一端が固定されたシート回収軸703を備え、このシート回収軸703が内部に位置するように遮蔽シート収容部705を設けている。現像装置5では、使用開始前にシート回収軸703が回転することで遮蔽シート70を巻き取り、供給用開口部53b及び回収用開口部54bから除去し、遮蔽シート70を遮蔽シート収容部705に回収する。回収後は、現像剤収容部である供給搬送路53a及び回収搬送路54a内の現像剤が現像ローラ50に対して開放され、現像可能となる。
なお、図1(a)に示すように、回収搬送路54aと遮蔽シート収容部705との境目の遮蔽シート70が通過する部分にはスポンジシール部材706を配置し、遮蔽シート70が通過する部分の隙間を埋める構成となっている。このスポンジシール部材706によって回収搬送路54a内の現像剤Gが遮蔽シート収容部705内に入り込むことを防止している。
図1(b)に示すように、シート回収軸703の先端には、巻き取り駆動入力ギヤ710が取り付けられており、軸押え部材704がシート回収軸703を押えることによってケーシング58に対してシート回収軸703が浮き上がることを防止している。
そして、現像装置5が駆動するときに駆動が入力される現像駆動部材である回収スクリュ54のギヤから駆動伝達されることでシート回収軸703が回転し、遮蔽シート70を遮蔽シート収容部705に回収する。
また、図1中の矢印A〜Dは、現像装置5に現像を行うときと同方向の回転駆動が入力されたときの現像スリーブ51、供給スクリュ53、回収スクリュ54及びシート回収軸703の回転方向を示す。
図7は、巻き取り駆動入力ギヤ710の拡大側面図である。巻き取り駆動入力ギヤ710は、二段ギヤである。巻き取り駆動入力ギヤ710の一段目は、回収スクリュ54のギヤから駆動伝達される平歯ギヤからなる回転入力ギヤ701であり、二段目は、回転入力ギヤ701と共に回転する二段目がウォームからなるスラスト入力ギヤ702である。回転入力ギヤ701としてはハス歯ギヤも用いることができる。また、スラスト入力ギヤ702に用いるウォームとは、ウォームホイールと組み合わせることでウォームギヤを構成することができるネジ歯車である。巻き取り駆動入力ギヤ710は、シート回収軸703に対して回転方向には固定されており、軸方向(以下、「スラスト方向」ともいう)には移動可能となっている。
ここで、シート回収軸703への駆動伝達機構について説明する。
図5に示すように、供給スクリュ53の回転軸である供給スクリュ軸53fの手前側(図5中の左下側)端部は、現像装置5のケーシング58の手前側の端面から突き出ている。そして、供給スクリュ軸53fの手前側端部には供給スクリュ駆動出力ギヤ53cが固定されている。
また、回収スクリュ54の回転軸である回収スクリュ軸54fの手前側(図5中の左下側)端部も、現像装置5のケーシング58の手前側の端面から突き出ている。そして、回収スクリュ軸54fの手前側端部には回収スクリュ駆動入力ギヤ54cが固定されており、回収スクリュ駆動入力ギヤ54cと供給スクリュ駆動出力ギヤ53cとが噛み合っている。
また、図1(b)に示すように、回収スクリュ軸54fには、回収スクリュ駆動入力ギヤ54cよりも径が大きい回収スクリュ駆動出力ギヤ54dが固定されている。本実施形態では、回収スクリュ駆動入力ギヤ54cと回収スクリュ駆動出力ギヤ54dとは一体の二段ギヤとなっている。そして、遮蔽シート70が巻き取られる前の状態では、回収スクリュ駆動出力ギヤ54dと回転入力ギヤ701とが噛み合っている。
現像装置5は複写機500に装着された状態では、図5中の右上側(奥側)から回転駆動が入力される。この回転駆動は現像スリーブ51と供給スクリュ53に伝達され、現像スリーブ51及び供給スクリュ53は、図1(a)中の矢印Bで示すように反時計回り方向に回転駆動する。供給スクリュ53が回転すると、供給スクリュ軸53fに固定された供給スクリュ駆動出力ギヤ53cが回転し、これに噛み合う回収スクリュ駆動入力ギヤ54cが回転する。回収スクリュ駆動入力ギヤ54cが回転することで、回収スクリュ54が図1(a)中の矢印Cで示すように時計回り方向に回転するとともに、回収スクリュ駆動出力ギヤ54dも回転する。回収スクリュ駆動出力ギヤ54dが回転すると、これに噛み合う回転入力ギヤ701を備えた巻き取り駆動入力ギヤ710が回転し、この巻き取り駆動入力ギヤ710に対して回転方向には固定されているシート回収軸703も回転する。
また、図1(b)に示すように、現像装置5のケーシング58には、スラスト入力ギヤ702の溝に係合するように、ケーシング58の表面から凸状に突出したケース凸部709が設けられている。図8は、ケーシング58におけるケース凸部709の位置を示す拡大斜視図であり、図9は、駆動伝達停止機構700の概略側面図であり、スラスト入力ギヤ702とケース凸部709との位置関係を示すである。
使用前の現像装置5では、図9に示すように、スラスト入力ギヤ702の軸方向手前側(図9中の右側)端部から所定の距離(図9中の「Ls」)となる位置で、スラスト入力ギヤ702の溝にケース凸部709が係合している。巻き取り駆動入力ギヤ710はシート回収軸703に対してスラスト方向の位置が固定されていないが、ケース凸部709がスラスト入力ギヤ702のネジ山の部分に突き当たるため、巻き取り駆動入力ギヤ710はスラスト方向に移動することができない。このような構成により、回転駆動が入力される前に巻き取り駆動入力ギヤ710がスラスト方向に移動することを防止している。
複写機500本体から現像装置5に駆動が入力されると、上述した駆動伝達機構によってシート回収軸703が巻き取り駆動入力ギヤ710と共に図中矢印D方向に回転する。ネジ歯車の溝にケース凸部709が係合するスラスト入力ギヤ702が図中の矢印D方向に回転することで、スラスト入力ギヤ702に対して図9中の矢印Eで示すスラスト方向に向かう力が作用する。これにより、スラスト入力ギヤ702を含む巻き取り駆動入力ギヤ710が図9中の矢印Eで示すスラスト方向に移動する。
巻き取り駆動入力ギヤ710がスラスト方向に移動することで、回収スクリュ駆動出力ギヤ54dに対する回転入力ギヤ701の軸方向の相対的な位置が変化し、回収スクリュ駆動出力ギヤ54dと回転入力ギヤ701との噛み合いが解除される。噛み合いが解除されることで、巻き取り駆動入力ギヤ710への回転駆動の伝達が停止し、シート回収軸703による遮蔽シート70の巻き取り動作が停止する。このように本実施形態の現像装置5では、回転入力ギヤ701及びスラスト入力ギヤ702からなる巻き取り駆動入力ギヤ710とケース凸部709とによって駆動伝達停止機構700を構成している。
図9に示す実施形態では、図9中の「スラスト移動距離Ls」を、「回転入力ギヤスラスト方向長さLr」よりも長くなるように設定している。ここで、「スラスト移動距離Ls」は、駆動入力前でのスラスト入力ギヤ702におけるケース凸部709との係合位置からスラスト入力ギヤ702における回転による移動方向とは逆方向側(図9中の右側)の端部までの長さである。また、「回転入力ギヤスラスト方向長さLr」は、移動方向側(図9中左側)の回収スクリュ駆動出力ギヤ54dの端部と回転入力ギヤ701とが噛み合う位置から、回収スクリュ駆動出力ギヤ54dにおける回転による移動方向とは逆方向の端部までの長さである。
「スラスト移動距離Ls」を、「回転入力ギヤスラスト方向長さLr」よりも長くすることで、回収スクリュ駆動出力ギヤ54dからの駆動伝達が外れた後も慣性力での巻き取り駆動入力ギヤ710の回転によりスラスト方向の図9中の左側に移動する。慣性力での回転が停止した後は、巻き取り駆動入力ギヤ710が図9中の右側に移動しようとしてもケース凸部709がスラスト入力ギヤ702のネジ山の部分に突き当たる。このため、シート回収軸703への駆動入力が停止した後に、回収スクリュ駆動出力ギヤ54dと回転入力ギヤ701とが再び接触することを防止できる。
ここで、スラスト入力ギヤ702の一回転当たりのスラスト方向への移動距離を「リードPi」とすると、以下の(1)式の関係を満たすことが好ましい。
「スラスト移動距離Ls」−「回転入力ギヤスラスト方向長さLr」<「慣性力での巻き取り駆動入力ギヤ710の回転数」×「リードPi」 ・・・・(1)
上記(1)式を満たすように設定することで、巻き取り終了後にスラスト入力ギヤ702とケース凸部709との係合が外れ、その後はケース凸部709が巻き取り駆動入力ギヤ710のスラスト方向の図9中右側への移動のストッパとなる。これにより、複写機500を駆動したときの振動等によって回収スクリュ駆動出力ギヤ54dと回転入力ギヤ701とが再び接触することをより確実に防止できるため、好ましい構成である。
図10は、図9に示す駆動伝達停止機構700に対して、巻き取り駆動入力ギヤ710をスラスト方向のうち回転によって移動する側(図10中の左側)に付勢するバネ部材708を追加した構成の側面図である。
図10に示す構成では、駆動が入力される前の状態でも、バネ部材708によって図10中の左側に付勢される。しかし、ケース凸部709がスラスト入力ギヤ702のネジ山の部分に突き当たるため、巻き取り駆動入力ギヤ710はスラスト方向に移動しない。
駆動が入力されて巻き取り駆動入力ギヤ710がスラスト方向(図10中の左方向)に移動し、スラスト入力ギヤ702の軸方向端部がケース凸部709の位置を通過すると、巻き取り駆動入力ギヤ710におけるケース凸部709が突き当たる部分がなくなる。
突き当たる部分が無くなると、バネ部材708の付勢力によって巻き取り駆動入力ギヤ710がスラスト方向(図10中の左方向)に移動する。
図10に示す構成のように、バネ部材708によってスラスト方向への移動補助をつける場合は、図10に示すように、「スラスト移動距離Ls」を、「回転入力ギヤスラスト方向長さLr」よりも短く設定してもよい。この設定により、スラスト入力ギヤ702とケース凸部709との係合が外れた後に、バネ部材708の付勢力によって、回収スクリュ駆動出力ギヤ54dと回転入力ギヤ701との噛み合いを解除し、遮蔽シート70の巻き取り動作が停止する。
なお、スラスト入力ギヤ702に用いたウォームの特性上、バネ部材708によるスラスト方向の力が加わってもギヤは動かないため、バネ部材708によってスラスト方向への移動補助を行うことに起因する不具合は生じない。
また、遮蔽シート70を除去するために必要な巻き取り量を「シート巻き取り量M」、シート回収軸703の巻き取り部分における直径を「巻き取り径D」、円周率を「π」、とすると以下の(2)式の関係を満たすことが望ましい。
「スラスト移動距離Ls」/「リードPi」≧「シート巻き取り量M」/(「巻き取り径D」×π) ・・・・(2)
上記(2)式を満たすように設定することで、遮蔽シート70を確実に巻き取った後で、遮蔽シート70の巻き取り動作を終了させることができる。
図11は、スラスト入力ギヤ702と回転入力ギヤ701との径の差と、スラスト入力ギヤ702に対するケース凸部709の係合量との関係を示す概略正面図である。
図9及び図10に示すように、スラスト入力ギヤ702が回転することによる移動方向は、回転入力ギヤ701がスラスト入力ギヤ702側に向かう方向である。このような構成において、スラスト入力ギヤ702の歯先円の半径を「スラスト入力ギヤ半径Rs」とし、ケース凸部709のスラスト入力ギヤ702に対する係合量を「凸部係合量T」とする。さらに、回転入力ギヤ701の歯先円の半径を「回転入力ギヤ半径Rr」としたときに、以下の(3)式の関係を満たすことが望ましい。
「スラスト入力ギヤ半径Rs」−「凸部係合量T」>「回転入力ギヤ半径Rr」 ・・・・(3)
上記(3)式を満たすように設定することで、スラスト方向に移動した回転入力ギヤ701がケース凸部709に接触することを防止でき、遮蔽シート70の巻き取り動作を確実に停止することができる。
図12は、上部カバーである現像カバー58cを取り外した状態の現像装置5の上面図であり、遮蔽シート70と現像装置5のケーシング58との軸方向長さの関係を示す説明図である。図12(a)は、遮蔽シート70を取り付けていない状態の現像装置5の説明図であり、図12(b)は、遮蔽シート70を取り付けた状態の現像装置5の説明図である。
図12に示すように、ケーシング58における軸方向両端の短手面を形成する二つの側板部のうち、図12中の右側(図1(a)における紙面手前側)を手前側側板部58fとし、図12中の左側(図1(a)における紙面奥前側)を奥側側板部58rとする。
また、遮蔽シート70が供給用開口部53bや回収用開口部54bを遮蔽する位置、すなわち、現像ローラ50の周面に沿って配置されている位置における手前側側板部58fと奥側側板部58rとの内壁面間の軸方向の距離を第一ケーシング間距離Csとする。
図13は、図12(b)に示す状態の現像装置5の奥側側板部58r近傍の拡大斜視図である。図13では、遮蔽シート70によって隠れる部分を破線で示している。また、図13では、手前側側板部58fと奥側側板部58rとの内壁面間の軸方向の距離が第一ケーシング間距離Csとなる部分を図示している。
現像装置5では、手前側側板部58fと奥側側板部58rとの内壁面間の軸方向の距離を第一ケーシング間距離Csとなる部分に、遮蔽シート70を入れている。これにより、供給搬送路53aや回収搬送路54a内の現像剤Gが現像ローラ50に向けて流出することを防止している。その際、図1(a)の断面図に示すように、供給搬送路53a及び回収搬送路54aと対向し得る現像ローラ50の表面全体を遮蔽シート70で覆うことが望ましい。
現像ローラ50の表面が供給搬送路53aや回収搬送路54aと対向し得る隙間があると現像剤Gが流出しやすくなる。さらに、流出した現像剤Gが現像ローラ50上に乗った状態で輸送されることは固着防止など現像ローラ50の保護の観点から望ましくない。
図12に示すように、シート回収軸703が配置される遮蔽シート収容部705における手前側側板部58fと奥側側板部58rとの内壁面間の軸方向の距離を第二ケーシング間距離Clとする。また、巻き取り開始前の供給用開口部53bや回収用開口部54bを遮蔽する部分(下方端部70aを含む部分)の遮蔽シート70の幅を遮蔽部シート幅Ssとする。また、巻き取り開始前のシート回収軸703に固定された部分を含む部分の遮蔽シート70の幅を根元部シート幅Slとする。
そして、現像装置5では、以下の(4)式の関係を満たすように設定する。
Cl≧Sl>Cs≧Ss ・・・・・(4)
遮蔽部シート幅Ssを第一ケーシング間距離Cs以下に設定することで、現像ローラ50の周面に沿わすように遮蔽シート70を配置することができる。また、根元部シート幅Slを第一ケーシング間距離Csよりも大きくし、手前側側板部58f及び奥側側板部58rの上面と現像カバー58cの下面とで遮蔽シート70の軸方向端部を挟み込む。
詳しくは、手前側側板部58fと奥側側板部58rとの上面には、内壁面間の距離が第一ケーシング間距離Csとなる内壁面と、第二ケーシング間距離Clとなる内壁面との段差によって形成される段差面が形成される。この段差面に対して、図12(b)及び図13に示すように、遮蔽シート70の根元部シート幅Slとなる部分における遮蔽部シート幅Ssとなる部分よりも軸方向の外側となるシート部材幅広端部70bを載せる。そして、ケーシング58における回収搬送路54aの壁面の一部を形成し、軸方向に延在する軸方向延在ケーシングである現像カバー58cの軸方向の端部と、手前側側板部58f及び奥側側板部58rにおける段差面との間にシート部材幅広端部70bを挟み込む。
このように、手前側側板部58f及び奥側側板部58rの上面と現像カバー58cの下面との間にシート部材幅広端部70bを挟み込むことで、遮蔽シート70を図1(a)に示す断面図の状態に保つことが可能となる。
すなわち、回収搬送路54aの天井面となる現像カバー58cの下面と、現像ローラ50の表面とに沿うように遮蔽シート70を配置することが可能となる。
現像ローラ50の近傍まで遮蔽シート70を現像カバー58cの下面に沿わせることで、現像カバー58cの下面と遮蔽シート70の上面との間に隙間が形成されることを防止できる。このような隙間が形成される遮蔽シート70の軸方向端部と手前側側板部58fまたは奥側側板部58rの内壁面との僅かな隙間を通過した現像剤Gが遮蔽シート70と現像カバー58cとの隙間に入り込むことができる。遮蔽シート70の軸方向端部の隙間を通過した現像剤が次の隙間に移動することが可能となることで、新たな現像剤Gが遮蔽シート70の軸方向端部の隙間に次々と進入し、その後、遮蔽シート70と現像カバー58cとの隙間に溜まっていってしまう。この隙間に溜まった現像剤Gが径時で凝集した状態で遮蔽シート70が除去されると、凝集体が回収搬送路54a内の現像剤Gと混ざってしまう。この凝集体が供給搬送路53aに受け渡され、現像に使用されると画像上黒斑点や白抜けといった異常画像を発生させてしまう。
一方、本実施形態の現像装置5では、現像カバー58cの下面と遮蔽シート70の上面との間に隙間が形成されることを防止できるため、遮蔽シート70の軸方向端部の隙間を通過した現像剤が次の隙間に移動すること防止することができる。このため、遮蔽シート70の軸方向端部の隙間に現像剤Gが進入してもその隙間に詰ったままとなり、新たな現像剤が遮蔽シート70の軸方向端部の隙間に進入することを防止できる。これにより、遮蔽シート70と現像カバー58cとの隙間に現像剤Gが溜まることを抑制でき、凝集体が形成されることを抑制し、凝集体に起因する異常画像の発生を防止することができる。
また、上記(4)式で示すように、第二ケーシング間距離Clを、根元部シート幅Slや第一ケーシング間距離Csよりも広く設定している。この設定により、第一ケーシング間距離Csよりも幅が広い根元部シート幅Slとなる部分の遮蔽シート70を円滑に回収することが可能となる。
図14は、手前側側板部58f及び奥側側板部58rの上面に、シートセットボス80を追加した現像装置5の説明図である。図14(a)は、シートセットボス80を備える現像装置5の奥側側板部58r近傍の拡大斜視図であり、図14(b)は、シートセットボス80を備える現像装置5の奥側側板部58r近傍の拡大上面図である。
また、図14に示す現像装置5では、遮蔽シート70におけるシート部材幅広端部70bにシートセットボス80が貫通するボス貫通孔70cを設けている。
図14に示す現像装置5では、ケーシング58に設けられたシートセットボス80をボス貫通孔70cに差し込むことで、遮蔽シート70の位置決めや浮き防止を行うことができ、組立性の向上を図ることができる。さらに、現像装置5の輸送時などに振動が伝わっても遮蔽シート70が図1で示す形状を維持できる遮蔽シート70の形状維持性能も向上することができる。本実施形態では、シートセットボス80を手前側側板部58f及び奥側側板部58rの上面に設けているが、現像カバー58cの下面にシートセットボス80のような突出部を設けてもよい。
図14(b)では、遮蔽シート70が巻き取られると図中の下方に移動する。そして、遮蔽シート70が図14中の下方に移動したときの移動方向について、シートセットボス80における上流側(図14(b)中の上側)の部分に鋭角の角部を設けている。
このような角部は遮蔽シート70を千切るように作用する。このため、遮蔽シート70が巻き取られるときに、シート部材幅広端部70bにおける貫通するボス貫通孔70cよりも移動方向上流側の部分が、シートセットボス80に引っ掛かることなく千切れることを促すことができる。よって、遮蔽シート70の一部をシートセットボス80に引掛ける形状が巻き取り動作の邪魔になることを防止できる。
さらに、遮蔽シート70の巻き取り時の移動方向に対してボス貫通孔70cの上流側(図14(a)中の上側)の部分に切り込み加工や千切れることを促す補助加工を施してもよい。これにより、遮蔽シート70がシート回収軸703に巻き取られる方向に移動したときに、シートセットボス80に接触するボス貫通孔70cの縁部が千切れることを促すことができる。
シートセットボス80の角部や遮蔽シート70側の切り込み加工や千切れることを促す補助加工があることによって、巻き取り時の遮蔽シート70とシートセットボス80との引っ掛かり抵抗を抑えることができる。これにより、引っ掛かったときの衝撃負荷による現像装置5のユニット破損等の不具合を防止できる。
千切れることを促す補助加工としては、マジックカット(登録商標)と呼ばれる加工を挙げることができる。
また、図14(b)に示すように、遮蔽シート70が巻き取られる方向に移動したときの移動方向について、シートセットボス80における下流側(図14(b)中の下側)の部分は曲面部となっている。シートセットボス80の角部の反対側を曲面部とすることで、この曲面部と接触する部分の遮蔽シート70が千切れることを防止し、遮蔽シート70が逆方向(図14(b)中の上方向)に抜けることを防止することができる。
図1(a)に示すように、現像装置5は現像剤収容部カバー58eに回収搬送路54aと外部とを連通し、空気の通過を許容するカバー通気口580を備える。さらに、カバー通気口580における現像剤Gの通過を防止するカバーフィルタ523を備える。カバー通気口580を備えることで現像装置5内の圧力の上昇を防止し、カバーフィルタ523とを備えることで空気が抜けるカバー通気口580から現像剤Gが外部に漏れることを防止できる。
そして、現像装置5では、図1(a)に示す巻き取り開始前の状態では、遮蔽シート70は、回収搬送路54a内の現像剤Gとカバーフィルタ523との間を遮蔽している。これにより、現像装置5の使用開始前にカバーフィルタ523に現像剤Gが接触することを防止できるため、カバーフィルタ523の目詰りを防止し、カバーフィルタ523の長寿命化を図ることができる。
本実施形態の現像装置5は、遮蔽シート70の除去を現像装置5が複写機500に装着されたときに実行される初期駆動によって行うものである。これにより、使用者やサービスマンが遮蔽シート70を引き抜く作業の手間が省け、着荷時の初期設定動作の時間短縮を図ることができる。また、自動で遮蔽シート70を巻き取るため、遮蔽シート70の取り除き忘れによる不具合の発生を防止できる。さらに、自動で遮蔽シート70を除去する構成であるため、使い易さが向上し、エンドユーザーによる着荷作業をも可能にする。
また、現像装置5では、シート回収軸703は、遮蔽シート70を供給用開口部53b及び回収用開口部54bに対して現像ローラ50の回転軸に直交する方向に移動させながら遮蔽シート70を巻き取る構成である。このような構成により、特許文献2に記載の遮蔽シート部材のように複雑な配置にすることなく、現像ローラ50に対する現像剤Gの遮蔽と、遮蔽シート70の自動巻き取りとを実現することができる。遮蔽シート70の配置が簡易であるため、自動巻き取り時に遮蔽シート70が損傷し難く、巻き取り性の改善を図ることができる。
本実施形態の現像装置5の特徴部である遮蔽シート70が除去された後にシート回収軸703への回転駆動の伝達を停止する構成は、特許文献2のように、巻き取り動作を行うことで遮蔽シート部材が回転軸に平行な方向に移動する構成であっても適用可能である。
また、本実施形態の現像装置5は上述したように一方向循環搬送の現像装置であり、現像ローラを配置した空間に対して複数の現像剤搬送路が開口部を介して連通する構成であり、複数の開口部を一枚の遮蔽シート70で遮蔽する構成である。遮蔽シート70を自動で巻き取り、遮蔽シート70が除去された後にシート回収軸703への回転駆動の伝達を停止する構成を適用するものとしては、一枚の遮蔽シート部材で複数の開口部を遮蔽する構成に限らない。例えば、特許文献1に記載の供給回収一体方式の現像装置のように、一枚の遮蔽シート部材で複数の開口部を遮蔽する構成に対しても、遮蔽シート部材を自動で巻き取り、巻き取り後にシート回収軸への回転駆動の伝達を停止する構成は適用可能である。
本実施形態の現像装置5では、遮蔽シート70は、現像ローラ50とケーシング58との隙間に入れているだけで、特許文献1に記載のヒートシールのように遮蔽シート部材を固定する構成とはなっていない。しかし、ヒートシールを用いるように遮蔽シート部材をケーシングに固定する構成に対しても、遮蔽シート部材を自動で巻き取り、巻き取り後にシート回収軸への回転駆動の伝達を停止する構成は適用可能である。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
現像剤G等の現像剤を表面上に担持し、回転することで感光体1等の潜像担持体と対向する現像領域に現像剤を搬送し、現像領域で潜像担持体上の潜像を現像する現像ローラ50等の現像剤担持体と、現像剤担持体の表面に供給する現像剤を収容する供給搬送路53a及び回収搬送路54a等の現像剤収容部を形成するケーシング58等の現像ケーシングと、現像剤担持体が配置された空間と現像剤収容部とを連通するように現像ケーシングに形成された供給用開口部53b及び回収用開口部54b等の現像剤通過開口部を遮蔽し、除去されることで現像剤通過開口部は現像剤が通過可能になる遮蔽シート70等の遮蔽シート部材と、使用開始に先立って実行される初期動作で回転駆動し、遮蔽シート部材を回収するシート回収軸703等のシート回収軸と、を備える現像装置5等の現像装置において、駆動伝達停止機構700等のシート回収軸に回転駆動を伝達する機構を、遮蔽シート部材が除去された後はシート回収軸に回転駆動が伝達されないように構成する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、遮蔽シート部材が除去された後はシート回収軸に回転駆動が伝達されないため、遮蔽シート部材が除去された後は現像装置が駆動してもシート回収軸は回転駆動しない。遮蔽シート部材が除去された後はシート回収軸が回転駆動しないため、不要な駆動負荷の増加を防止できるとともに、遮蔽シートが摺擦することで生じる異音の発生を防止することが出来る。
(態様B)
態様Aにおいて、駆動伝達停止機構700等のシート回収軸に回転駆動を伝達する機構は、シート回収軸703等のシート回収軸に回転駆動を伝達する駆動伝達軸(上記実施形態では「シート回収軸703」が兼用)と、現像動作時に駆動する回収スクリュ54等の現像駆動部材に入力された回転駆動を出力する回収スクリュ駆動出力ギヤ54d等の駆動出力部材と、駆動出力部材に対して駆動伝達軸の軸方向に移動可能となるように駆動伝達軸に取り付けられ、駆動出力部材に係合した状態で駆動出力部材が回転駆動することで駆動伝達軸に回転駆動を伝達する回転入力ギヤ701等の駆動入力部材と、駆動伝達軸の回転によって駆動入力部材を駆動伝達軸の軸方向に移動し、駆動入力部材の駆動出力部材に対する係合を解除するスラスト入力ギヤ702及びケース凸部709等の駆動伝達係合解除機構と、を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、駆動伝達係合解除機構が駆動入力部材の駆動出力部材に対する係合を解除することで、駆動出力部材から駆動入力部材への駆動の伝達が停止する。これにより、遮蔽シート部材が除去された後にシート回収軸への回転駆動の伝達を停止する構成を実現することが可能となる。
上記実施形態では、シート回収軸703に駆動入力部材である回転入力ギヤ701を設け、シート回収軸と駆動伝達軸とを一つの軸部材が兼用する構成である。しかし、駆動出力部材の回転駆動をシート回収軸に伝達する構成としては、シート回収軸とは別に駆動伝達軸を備え、この駆動伝達軸からシート回収軸に回転駆動を伝達する構成としてもよい。
上記実施形態では、軸方向に移動する駆動入力部材である回転入力ギヤ701は、軸方向に移動しない駆動伝達軸であるシート回収軸703に対して軸方向にスライドする構成となっている。しかし、例えば、シート回収軸とは別に駆動伝達軸を備える構成で、駆動伝達軸が軸方向に移動してもシート回収軸への駆動の伝達が可能であれば、駆動伝達軸が回転入力部材とともに軸方向に移動する構成としてもよい。また、シート回収軸が軸方向に移動しても遮蔽シート部材の巻き取りが可能であれば、駆動伝達軸としての機能を兼用するシート回収軸が駆動入力部材とともに軸方向に移動する構成としてもよい。さらに、現像駆動部材の駆動に影響がない構成であれば、駆動出力部材が軸方向に移動して、駆動入力部材の駆動出力部材に対する係合を解除する構成としてもよい。
上記実施形態では、駆動出力部材と駆動入力部材との組み合わせが、平歯車またはハスバ歯車からなる回収スクリュ駆動出力ギヤ54dと回転入力ギヤ701の組み合わせであるがこれに限るものではない。回転駆動により駆動出力部材と駆動入力部材との軸方向の相対的な位置が変化し、この変化量が所定量を超えると駆動出力部材と駆動入力部材との係合が解除され、駆動の伝達が停止する構成であればよい。例えば、円筒状の内側に歯を供えた内歯歯車と外歯歯車との組み合わせや、軸方向に平行な複数の棒状の部材と、この棒状の部材が嵌る複数の孔との組み合わせなどであってもよい。内歯歯車と外歯歯車との組み合わせの場合は、上記実施形態の現像装置のような外歯歯車同士の組み合わせと同様に歯が噛み合うことができる範囲を超えて相対的な位置が変化すると駆動の伝達が停止される。また、棒状の部材と孔との組み合わせでは、棒状の部材が抜けるまでは駆動の伝達が成され、一方に設けられた棒状の部材が他方の設けられた孔から抜けるまでは回転駆動が伝達され続ける。そして、棒状の部材が孔から抜けると駆動の伝達が停止される。内歯歯車や棒状の部材を用いる構成では、駆動出力部材と駆動入力部材とを同軸上に配置する必要があり、駆動伝達機構の複雑化や装置の軸方向の大型化に繋がるおそれがある。一方、上記実施形態のように外歯歯車同士の組み合わせであれば、このような不具合を防止することができる。
(態様C)
態様Bにおいて、回収スクリュ駆動入力ギヤ54c等の駆動出力部材及び回転入力ギヤ701等の駆動入力部材は、ハスバ歯車または平歯車からなる回転出力ギヤ及び回転入力ギヤであり、駆動伝達係合解除機構は、回転入力ギヤに固定され回転入力ギヤと共に回転することで回転入力ギヤと共にシート回収軸703等の駆動伝達軸の軸方向に移動するウォームからなるスラスト入力ギヤ702等のスラスト入力ギヤと、ケーシング58等の現像ケーシングに固定されスラスト入力ギヤに係合し、スラスト入力ギヤが回転することでスラスト入力ギヤに対して駆動伝達軸の軸方向に移動する力を作用させるケース凸部709等の係合部材と、を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、スラスト入力ギヤに対して軸方向に移動する力が作用することで、これに固定された回転入力ギヤからなる駆動入力部材を駆動伝達軸の軸方向に移動する構成を実現することができる。
(態様D)
態様Cにおいて、回転入力ギヤ701等の回転入力ギヤに固定されたスラスト入力ギヤ702等のスラスト入力ギヤに対して、スラスト入力ギヤが回転によって移動する軸方向に付勢力を作用させるバネ部材708等の付勢手段を備える。
これによれば、上記実施形態について説明したように、回転入力ギヤ及びスラスト入力ギヤの軸方向への移動を補助することができ、駆動入力部材である回転入力ギヤの駆動出力部材に対する係合をより確実に解除することが可能となる。
(態様E)
態様CまたはDの何れかの態様において、駆動入力前でのスラスト入力ギヤ702等のスラスト入力ギヤにおけるケース凸部709等の係合部材との係合位置からスラスト入力ギヤにおける回転による移動方向とは逆方向側の端部までの長さをスラスト移動距離Lsとし、回転入力ギヤ701等の回転入力ギヤにおける回収スクリュ駆動出力ギヤ54d等の回転出力ギヤの移動方向側の端部と噛み合う位置から、回転入力ギヤにおける回転による移動方向とは逆方向側の端部までの長さを回転入力ギヤスラスト方向長さLrとしたときに、「Ls>Lr」の関係を満たす。
これによれば、上記実施形態について説明したように、シート回収軸703等のシート回収軸への駆動入力が停止した後に、回転出力ギヤと回転入力ギヤとが再び接触することを防止できる。
(態様F)
態様Dにおいて、駆動入力前でのスラスト入力ギヤ702等のスラスト入力ギヤにおけるケース凸部709等の係合部材との係合位置からスラスト入力ギヤにおける回転による移動方向とは逆方向側の端部までの長さをスラスト移動距離Lsとし、回転入力ギヤ701等の回転入力ギヤにおける回収スクリュ駆動出力ギヤ54d等の回転出力ギヤの移動方向側の端部と噛み合う位置から、回転入力ギヤにおける回転による移動方向とは逆方向側の端部までの長さを回転入力ギヤスラスト方向長さLrとしたときに、「Lr>Ls」の関係を満たす。
これによれば、上記実施形態について説明したように、駆動が入力されスラスト入力ギヤにおける係合部材との係合位置が回転による移動方向とは逆方向側の端部まで到達すると、バネ部材708等の付勢部材が付勢する方向にスラスト入力ギヤが移動する。そして、スラスト入力ギヤとともに移動する回転入力ギヤが軸方向に移動し、回転出力ギヤとの係合が解除されることで、シート回収軸703等のシート回収軸への回転駆動の伝達を停止することができる。
(態様G)
態様C乃至Fの何れかの態様において、スラスト入力ギヤ702等のスラスト入力ギヤが回転することによる移動方向は、回転入力ギヤ701等の回転入力ギヤがスラスト入力ギヤ側に向かう方向であり、スラスト入力ギヤの歯先円の半径をRs、ケース凸部709等の係合部材のスラスト入力ギヤに対する係合量をT、回転入力ギヤの歯先円の半径をRrとしたときに、「Rs−T>Rr」の関係を満たす。
これによれば、上記実施形態について説明したように、軸方向に移動した回転入力ギヤが係合部材に接触することを防止でき、遮蔽シート70等の遮蔽シート部材の巻き取り動作を確実に停止することができる。
(態様H)
態様C乃至Gの何れかの態様において、駆動入力前でのスラスト入力ギヤ702等のスラスト入力ギヤにおけるケース凸部709等の係合部材との係合位置からスラスト入力ギヤにおける回転による移動方向とは逆方向の端部までの長さをスラスト移動距離Lsとし、スラスト入力ギヤのリードをPi、遮蔽シート70等の遮蔽シート部材を除去するために必要な巻き取り量をM、シート回収軸703等のシート回収軸の直径をD、円周率をπ、としたときに、「Ls/Pi>M/(D・π)」の関係を満たす。
これによれば、上記実施形態について説明したように、遮蔽シート70を確実に巻き取った後で、遮蔽シート70の巻き取り動作を終了させることができる。
(態様I)
態様A乃至Hの何れかの態様において、シート回収軸703等のシート回収軸は、遮蔽シート70等の遮蔽シート部材を供給用開口部53bや回収用開口部54b等の現像剤通過開口部に対して現像ローラ50等の現像剤担持体の回転軸に直交する方向に移動させながら遮蔽シート部材を巻き取る。
これによれば、上記実施形態について説明したように、遮蔽シート部材の配置を簡易にすることができ、巻き取り時に遮蔽シート部材が損傷し難く、巻き取り性の改善を図ることができる。
(態様J)
態様Iにおいて、遮蔽シート70等の遮蔽シート部材が供給用開口部53bや回収用開口部54b等の現像剤通過開口部を遮蔽する位置における回転軸に平行な軸方向の両端の現像ケーシング(手前側側板部58f及び奥側側板部58r等)の内壁面間の軸方向の距離を第一ケーシング間距離Cs、シート回収軸703等のシート回収軸が配置される位置における軸方向の両端の現像ケーシングの内壁面間の距離を第二ケーシング間距離Cl、巻き取り開始前の現像剤通過開口部を遮蔽する部分の遮蔽シート部材の幅を遮蔽部シート幅Ss、巻き取り開始前のシート回収軸に固定された部分の遮蔽シート部材の幅を根元部シート幅Sl、としたときに、「Cl≧Sl>Cs≧Ss」の関係を満たし、現像ケーシングにおける軸方向の両端の内壁面間の距離が第一ケーシング間距離Csとなる内壁面と、第二ケーシング間距離Clとなる内壁面との段差によって形成される段差面に、遮蔽シート部材の根元部シート幅Slとなる部分における遮蔽部シート幅Ssとなる部分よりも軸方向の外側となるシート部材幅広端部70b等のシート部材幅広端部を載せ、現像ケーシングにおける回収搬送路54a等の現像剤収容部の壁面の一部を形成し、軸方向に延在する現像カバー58c等の軸方向延在ケーシングの軸方向の端部と、段差面との間にシート部材幅広端部を挟み込む。
これによれば、上記実施形態について説明したように、軸方向延在ケーシングの内側の面と、現像剤担持体の表面とに沿うように遮蔽シート部材を配置することが可能となる。これにより、遮蔽シート部材と軸方向延在ケーシングとの隙間に現像剤G等の現像剤が溜まることを抑制でき、凝集体が形成されることを抑制し、凝集体に起因する異常画像の発生を防止することができる。
(態様K)
態様Jにおいて、現像カバー58c等の軸方向延在ケーシングの軸方向の端部と、手前側側板部58f及び奥側側板部58rの上面等の段差面との少なくとも一方に、他方に向けて突出したシートセットボス80等の突出部を設け、遮蔽シート70等の遮蔽シート部材におけるシート部材幅広端部70b等のシート部材幅広端部に突出部が貫通するボス貫通孔70c等の突出部貫通孔を設ける。
これによれば、上記実施形態について説明したように、突出部を突出部貫通孔に差し込むことで、遮蔽シート部材の現像ケーシングに対する位置決めや浮き防止を行うことができ、組立性の向上を図ることができる。
(態様L)
態様Kにおいて、遮蔽シート70等の遮蔽シート部材がシート回収軸703等のシート回収軸に巻き取られる方向に移動したときに、シートセットボス80等の突出部に接触するボス貫通孔70c等の突出部貫通孔の縁部が千切れるように、遮蔽シート部材に切り込み、または、補助加工を施す。
これによれば、上記実施形態について説明したように、巻き取り時の遮蔽シート部材と突出部との引っ掛かり抵抗を抑えることができ、引っ掛かったときの衝撃負荷による現像装置の破損等の不具合を防止できる。
(態様M)
態様KまたはLの何れかの態様において、遮蔽シート70等の遮蔽シート部材がシート回収軸703等のシート回収軸に巻き取られる方向に移動したときの移動方向について、シートセットボス80等の突出部における上流側の部分に鋭角の角部を設ける。
これによれば、上記実施形態について説明したように、巻き取り時の遮蔽シート部材が千切れることを促し、遮蔽シート部材と突出部との引っ掛かり抵抗を抑えることができ、引っ掛かったときの衝撃負荷による現像装置の破損等の不具合を防止できる。
(態様N)
態様K乃至Mの何れかの態様において、遮蔽シート70等の遮蔽シート部材がシート回収軸703等のシート回収軸に巻き取られる方向に移動したときの移動方向について、シートセットボス80等の突出部における下流側の部分を曲面部とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、曲面部と接触する部分の遮蔽シート部材が千切れることを防止し、遮蔽シート部材が巻き取り方向とは逆方向に抜けることを防止することができる。
(態様O)
態様K乃至Nの何れかの態様において、現像剤収容部カバー58e等の軸方向延在ケーシングに回収搬送路54a等の現像剤収容部と外部とを連通し、空気等の気体の通過を許容するカバー通気口580等の通気口と、通気口における現像剤G等の現像剤の通過を防止するカバーフィルタ523等のフィルタ部材とを備え、巻き取り開始前の遮蔽シート70等の遮蔽シート部材は、現像剤収容部内の現像剤とフィルタ部材との間を遮蔽する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、現像装置内の圧力の上昇と現像剤が外部に漏れることとを防止できるとともに、フィルタ部材の目詰りを防止し、フィルタ部材の長寿命化を図ることができる。
(態様P)
態様A乃至Oの何れかの態様において、現像剤G等の現像剤は、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤であり、供給搬送路53a及び回収搬送路54a等の現像剤収容部は空間を仕切る仕切り板57等の仕切り部材によって、現像動作時に内部の現像剤を現像ローラ50等の現像剤担持体に供給しながら現像剤担持体の回転軸方向に沿って現像剤を搬送する供給搬送路53a等の供給搬送路と、現像領域を通過後の現像剤担持体上から現像剤を受け渡され、内部の現像剤を回転軸方向に沿って搬送する回収搬送路54a等の回収搬送路とに仕切られ、供給搬送路の搬送方向下流側端部に到達した現像剤は回収搬送路に受け渡され、回収搬送路の搬送方向下流側端部に到達した現像剤は供給搬送路に受け渡されることで現像剤が循環する構成で、遮蔽シート70等の遮蔽シート部材によって遮蔽される現像剤通過開口部として、現像剤担持体を配置した空間と供給搬送路の内部とを連通させる供給用開口部53b等の現像剤供給開口部と、現像剤担持体を配置した空間と回収搬送路の内部とを連通させる回収用開口部54b等の現像剤回収開口部と、を形成する。
これによれば、上記実施形態について説明したように、一方向循環搬送の現像装置となり、感光体1等の潜像担持体上で潜像が現像されたトナー像の濃度偏差を小さくすることができる。そして、一方向循環搬送の現像装置において、遮蔽シート部材で使用前に現像剤が現像剤担持体に付着することを防止しつつ、遮蔽シート部材を自動で巻き取り、巻き取り後にシート回収軸が回転し続けることを防止することができる。
(態様Q)
少なくとも感光体1等の潜像担持体と、潜像担持体表面を帯電させる帯電装置40等の帯電手段と、潜像担持体上に静電潜像を形成する書き込み部等の潜像形成手段と、静電潜像を現像する現像手段とを有する複写機500等の画像形成装置において、現像手段として、態様A乃至Pの何れかの態様に係る現像装置5等の現像装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、使用前の現像装置が備える現像剤担持体に現像剤が付着することを防止することで、使用開始前の現像剤担持体に現像剤が固着することに起因する画像不良の発生を防止できる。また、使用前に遮蔽シート70等の遮蔽シート部材を自動で巻き取ることで使用者やサービスマン等が遮蔽シート部材を除去する手間を省くことができる。さらに、遮蔽シート部材が除去された後に該シート回収軸への回転駆動の伝達を停止することで、遮蔽シート部材を自動でシート回収軸に巻き付けた後に、シート回収軸が回転し続けることに起因する不具合の発生を防止できる。
(態様R)
潜像を担持する感光体1等の潜像担持体と、潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える複写機500等の画像形成装置における少なくとも潜像担持体と現像手段とを一つのユニットとして共通の保持体に保持させて画像形成装置本体に対して着脱可能にした作像ユニット6等のプロセスカートリッジにおいて、現像手段として、態様A乃至Pの何れかの態様に係る現像装置5等の現像装置を用いる。
これによれば、上記実施形態について説明したように、プロセスカートリッジの状態で保管や搬送をしているときに、使用前の現像装置が備える現像ローラ50等の現像剤担持体に現像剤が付着することを防止できる。また、使用前に遮蔽シート70等の遮蔽シート部材を自動で巻き取ることで使用者やサービスマン等が遮蔽シート部材を除去する手間を省くことができる。さらに、遮蔽シート部材が除去された後に該シート回収軸への回転駆動の伝達を停止することで、遮蔽シート部材を自動でシート回収軸に巻き付けた後に、シート回収軸が回転し続けることに起因する不具合の発生を防止できる。
1 感光体
1Y イエロー用感光体
1C シアン用感光体
1K ブラック用感光体
1M マゼンタ用感光体
2 感光体クリーニング装置
2a クリーニングブレード
3 原稿搬送部
4 原稿読込部
4a 帯電ローラ
5 現像装置
6 作像ユニット
7 給紙部
8 中間転写ベルト
9 一次転写バイアスローラ
10 中間転写ユニット
11 トナー容器
19 二次転写バイアスローラ
20 定着装置
25 排紙ローラ対
26 給紙カセット
27 給紙ローラ
28 レジストローラ対
30 排紙トレイ
40 帯電装置
41 潤滑剤塗布装置
50 現像ローラ
51 現像スリーブ
52 ドクタブレード
53 供給スクリュ
53a 供給搬送路
53b 供給用開口部
53c 供給スクリュ駆動出力ギヤ
53f 供給スクリュ軸
54 回収スクリュ
54a 回収搬送路
54b 回収用開口部
54c 回収スクリュ駆動入力ギヤ
54d 回収スクリュ駆動出力ギヤ
54f 回収スクリュ軸
55 マグネットローラ
57 仕切り板
58 ケーシング
58a 現像下ケース
58b 現像上ケース
58c 現像カバー
58d 現像ローラカバー
58e 現像剤収容部カバー
58f 手前側側板部
58r 奥側側板部
59 トナー補給口
70 遮蔽シート
70a 下方端部
70b シート部材幅広端部
70c ボス貫通孔
71 剤落下口
72 剤持上げ口
80 シートセットボス
100 プリンタ部
500 複写機
523 カバーフィルタ
580 カバー通気口
700 駆動伝達停止機構
701 回転入力ギヤ
702 スラスト入力ギヤ
703 シート回収軸
704 軸押え部材
705 遮蔽シート収容部
706 スポンジシール部材
708 バネ部材
709 ケース凸部
710 巻き取り駆動入力ギヤ
Cl 第二ケーシング間距離
Cs 第一ケーシング間距離
D 巻き取り径
G 現像剤
L レーザ光
Ls スラスト移動距離
M シート巻き取り量
P 転写紙
P1 第一磁極
P2 第二磁極
P3 第三磁極
P4 第四磁極
P5 第五磁極
Pi リード
Rr 回転入力ギヤ半径
Rs スラスト入力ギヤ半径
Sl 根元部シート幅
Ss 遮蔽部シート幅
T 凸部係合量
特許第4341957号 特許第4965679号 特許第3104722号 特許3950735号 特開2008−026408号公報 特開2011−174954号公報

Claims (18)

  1. 現像剤を表面上に担持する現像剤担持体と、
    現像剤を収容する現像剤収容部を形成する現像ケーシングと、
    前記現像剤収容部内の現像剤と前記現像剤担持体とを遮蔽する遮蔽シート部材と、
    回転駆動し、前記遮蔽シート部材を回収するシート回収軸と、を備える現像装置において、
    前記シート回収軸に回転駆動を伝達する機構は、現像装置に入力された回転駆動を複数のギヤを介して前記シート回収軸に伝達するとともに、
    前記シート回収軸がシート部材を回収している間に前記複数のギヤのうちの少なくとも一つが移動し、
    前記少なくとも一つが移動を開始した後、ギヤ同士のかみ合いが解除されることで、前記シート回収軸に回転駆動が伝達されない状態になることを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1に記載の現像装置において、
    前記シート回収軸に回転駆動を伝達する機構は、
    前記シート回収軸に回転駆動を伝達する駆動伝達軸と、
    現像動作時に駆動する現像駆動部材に入力された回転駆動を出力する駆動出力部材と、
    前記駆動出力部材に対して前記駆動伝達軸の軸方向に移動可能となるように前記駆動伝達軸に取り付けられ、前記駆動出力部材に係合した状態で前記駆動出力部材が回転駆動することで前記駆動伝達軸に回転駆動を伝達する駆動入力部材と、
    前記駆動伝達軸の回転によって前記駆動入力部材を前記駆動伝達軸の軸方向に移動し、前記駆動入力部材の前記駆動出力部材に対する係合を解除する駆動伝達係合解除機構と、
    を備えることを特徴とする現像装置。
  3. 請求項2の現像装置において、
    前記駆動出力部材及び前記駆動入力部材は、ハスバ歯車または平歯車からなる回転出力ギヤ及び回転入力ギヤであり、
    前記駆動伝達係合解除機構は、前記回転入力ギヤに固定され前記回転入力ギヤと共に回転することで前記回転入力ギヤと共に前記駆動伝達軸の軸方向に移動するウォームからなるスラスト入力ギヤと、
    前記現像ケーシングに固定され前記スラスト入力ギヤに係合し、前記スラスト入力ギヤが回転することで前記スラスト入力ギヤに対して前記駆動伝達軸の軸方向に移動する力を作用させる係合部材と、
    を備えることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項3に記載の現像装置において、
    前記回転入力ギヤに固定された前記スラスト入力ギヤに対して、前記スラスト入力ギヤが回転によって移動する軸方向に付勢力を作用させる付勢手段を備えることを特徴とする現像装置。
  5. 請求項3または4の何れかに記載の現像装置において、
    駆動入力前での前記スラスト入力ギヤにおける前記係合部材との係合位置から前記スラスト入力ギヤにおける回転による移動方向とは逆方向側の端部までの長さをスラスト移動距離Lsとし、
    前記回転入力ギヤにおける前記回転出力ギヤの移動方向側の端部と噛み合う位置から、前記回転入力ギヤにおける回転による移動方向とは逆方向側の端部までの長さを回転入力ギヤスラスト方向長さLrとしたときに、
    Ls>Lr
    の関係を満たすことを特徴とする現像装置。
  6. 請求項4に記載の現像装置において、
    駆動入力前での前記スラスト入力ギヤにおける前記係合部材との係合位置から前記スラスト入力ギヤにおける回転による移動方向とは逆方向側の端部までの長さをスラスト移動距離Lsとし、
    前記回転入力ギヤにおける前記回転出力ギヤの移動方向側の端部と噛み合う位置から、前記回転入力ギヤにおける回転による移動方向とは逆方向側の端部までの長さを回転入力ギヤスラスト方向長さLrとしたときに、
    Lr>Ls
    の関係を満たすことを特徴とする現像装置。
  7. 請求項3乃至6の何れかに記載の現像装置において、
    前記スラスト入力ギヤが回転することによる移動方向は、前記回転入力ギヤが前記スラスト入力ギヤ側に向かう方向であり、
    前記スラスト入力ギヤの歯先円の半径をRs、
    前記係合部材の前記スラスト入力ギヤに対する係合量をT、
    前記回転入力ギヤの歯先円の半径をRrとしたときに、
    Rs−T>Rr
    の関係を満たすことを特徴とする現像装置。
  8. 請求項3乃至7の何れかに記載の現像装置において、
    駆動入力前での前記スラスト入力ギヤにおける前記係合部材との係合位置から前記スラスト入力ギヤにおける回転による移動方向とは逆方向の端部までの長さをスラスト移動距離Lsとし、
    前記スラスト入力ギヤのリードをPi、
    前記遮蔽シート部材を除去するために必要な巻き取り量をM、
    前記シート回収軸の直径をD、円周率をπ、としたときに、
    Ls/Pi>M/(D・π)
    の関係を満たすことを特徴とする現像装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の現像装置において、
    前記シート回収軸は、前記現像剤担持体が配置された空間と前記現像剤収容部とを連通するように前記現像ケーシングに形成された現像剤通過開口部に対して前記遮蔽シート部材を前記現像剤担持体の回転軸に直交する方向に移動させながら前記遮蔽シート部材を巻き取ることを特徴とする現像装置。
  10. 請求項9に記載の現像装置において、
    前記遮蔽シート部材が前記現像剤通過開口部を遮蔽する位置における前記回転軸に平行な軸方向の両端の前記現像ケーシングの内壁面間の軸方向の距離を第一ケーシング間距離Cs、
    前記シート回収軸が配置される位置における軸方向の両端の前記現像ケーシングの内壁面間の距離を第二ケーシング間距離Cl、
    巻き取り開始前の前記現像剤通過開口部を遮蔽する部分の前記遮蔽シート部材の幅を遮蔽部シート幅Ss、
    巻き取り開始前の前記シート回収軸に固定された部分の前記遮蔽シート部材の幅を根元部シート幅Sl、としたときに、
    Cl≧Sl>Cs≧Ss
    の関係を満たし、
    前記現像ケーシングにおける軸方向の両端の内壁面間の距離が第一ケーシング間距離Csとなる内壁面と、第二ケーシング間距離Clとなる内壁面との段差によって形成される段差面に、前記遮蔽シート部材の前記根元部シート幅Slとなる部分における遮蔽部シート幅Ssとなる部分よりも軸方向の外側となるシート部材幅広端部を載せ、
    前記現像ケーシングにおける前記現像剤収容部の壁面の一部を形成し、軸方向に延在する軸方向延在ケーシングの方向の端部と、前記段差面との間に前記シート部材幅広端部を挟み込むことを特徴とする現像装置。
  11. 請求項10に記載の現像装置において、
    前記軸方向延在ケーシングの軸方向の端部と、前記段差面との少なくとも一方に、他方に向けて突出した突出部を設け、
    前記遮蔽シート部材における前記シート部材幅広端部に前記突出部が貫通する突出部貫通孔を設けることを特徴とする現像装置。
  12. 請求項11に記載の現像装置において、
    前記遮蔽シート部材が前記シート回収軸に巻き取られる方向に移動したときに、前記突出部に接触する前記突出部貫通孔の縁部が千切れるように、前記遮蔽シート部材に切り込み、または、補助加工を施すことを特徴とする現像装置。
  13. 請求項11または12の何れかに記載の現像装置において、
    前記遮蔽シート部材が前記シート回収軸に巻き取られる方向に移動したときの移動方向について、前記突出部における上流側の部分に鋭角の角部を設けることを特徴とする現像装置。
  14. 請求項11乃至13の何れかに記載の現像装置において、
    前記遮蔽シート部材が前記シート回収軸に巻き取られる方向に移動したときの移動方向について、前記突出部における下流側の部分を曲面部とすることを特徴とする現像装置。
  15. 請求項11乃至14の何れかに記載の現像装置において、
    前記軸方向延在ケーシングに前記現像剤収容部と外部とを連通し、気体の通過を許容する通気口と、前記通気口における現像剤の通過を防止するフィルタ部材とを備え、
    巻き取り開始前の前記遮蔽シート部材は、前記現像剤収容部内の現像剤と前記フィルタ部材との間を遮蔽することを特徴とする現像装置。
  16. 請求項1乃至15の何れかに記載の現像装置において、
    前記現像剤は、トナーとキャリアとからなる二成分現像剤であり、
    前記現像剤収容部は空間を仕切る仕切り部材によって、現像動作時に内部の現像剤を前記現像剤担持体に供給しながら前記現像剤担持体の回転軸方向に沿って現像剤を搬送する供給搬送路と、現像領域を通過後の前記現像剤担持体上から現像剤を受け渡され、内部の現像剤を前記回転軸方向に沿って搬送する回収搬送路とに仕切られ、前記供給搬送路の搬送方向下流側端部に到達した現像剤は前記回収搬送路に受け渡され、前記回収搬送路の搬送方向下流側端部に到達した現像剤は前記供給搬送路に受け渡されることで現像剤が循環する構成で、
    前記遮蔽シート部材によって遮蔽される開口部として、前記現像剤担持体を配置した空間と前記供給搬送路の内部とを連通させる現像剤供給開口部と、前記現像剤担持体を配置した空間と前記回収搬送路の内部とを連通させる現像剤回収開口部と、を形成することを特徴とする現像装置。
  17. 少なくとも潜像担持体と、
    前記潜像担持体表面を帯電させる帯電手段と、
    前記潜像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記静電潜像を現像する現像手段とを有する画像形成装置において、
    前記現像手段として、請求項1乃至16の何れかに記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
  18. 潜像を担持する潜像担持体と、前記潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置における少なくとも前記潜像担持体と前記現像手段とを一つのユニットとして共通の保持体に保持させて画像形成装置本体に対して着脱可能にしたプロセスカートリッジにおいて、
    前記現像手段として、請求項1乃至16の何れかに記載の現像装置を用いたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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