JP6592964B2 - 車両用空調ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、車両用空調ユニットに関するものである。
従来、車両用空調ユニットにおいて、上側空気通路と下側空気通路とを仕切る仕切り板を有するケーシングと、このケーシング内において仕切り板より空気流れ上流側に配置された送風ファンと、送風ファンより空気流れ下流側に上側空気通路および下側空気通路を跨ぐように配置されたエバポレータと、上側空気通路および下側空気通路を跨ぐように配置されてエバポレータから吹き出される冷風を加熱するヒータユニットとを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
この空調ユニットにおいて、仕切り板の上側および下側の間を連通する第1の開口部と、仕切り板よりも上側に配置されて、ヒータコアに対して空気流れ下流側にて仕切り板との間に空気通路を形成する通路仕切り板と、通路仕切り板の上側と下側の間を連通する第2の開口部と、第1、第2の開口部を開閉する切替ドアと、備え、切替ドアの位置によりフェイス開口部から吹き出される空気とフット開口部から吹き出される空気の温度差を調整するようにしている。
特開2015−80959号公報
上記特許文献1に記載された空調ユニットは、ファンの空気流れ下流側に熱交換器(エバポレータおよびヒータコア)が配置された押込み式レイアウトとして構成されている。このような押込み式レイアウトの空調ユニットは、熱交換器の空気流れ下流側で高温空気と低温空気を混合する構成となるため、高温空気と低温空気が十分に混合されないままフット開口部あるいはフェイス開口部から吹き出される。このため、フット開口部あるいはフェイス開口部から吹き出される空気に温度ムラが生じて乗員に不快感を与えてしまうといった問題がある。
本発明は上記問題に鑑みたもので、フェイス開口部およびフット開口部から吹き出される空気の温度差を調整できるようにするとともに、フェイス開口部およびフット開口部から吹き出される空気の温度ムラを低減することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1〜5に記載の発明は、車室内の乗員の上半身に向けて空気を吹き出すフェイス開口部(20)と、車室内の乗員の足下に向けて空気を吹き出すフット開口部(21)と、フェイス開口部およびフット開口部に向けて空気を流通させる空気通路を形成するケーシング(11)と、ケーシング内に配置され、空気を加熱する加熱用熱交換器(18)と、ケーシング内に形成され、空気通路を第1空気通路(120a)と第2空気通路(120b)に仕切る仕切り壁(113)と、を備えている。さらに、加熱用熱交換器より空気流れ下流側に配置されて、第1空気通路から空気を吸い込んでフェイス開口部へ送風するとともに第2空気通路から空気を吸い込んでフット開口部へ送風する送風ファン(25a、25b、25)と、加熱用熱交換器と送風ファンとの間に配置され、第1空気通路と第2空気通路の間を連通する連通部(310、320、330、340、350)を有し、該連通部に空気を導入して第1空気通路を流れる空気と第2空気通路を流れる空気の温度差を調整する調整手段(30)と、を備えたことを特徴としている。
また、調整手段は、第1空気通路および第2空気通路のいずれか一方で加熱用熱交換器により加熱された空気を、第1空気通路および第2空気通路の他方側へ導入する。
また、調整手段は、第1空気通路および第2空気通路のいずれか一方に設けられたバイパス通路を通過した空気を、第1空気通路および第2空気通路の他方側へ導入する。
また、車室内の乗員の上半身と足下に向けて空気を吹き出すバイレベルモードでは、調整手段は、第1空気通路側で加熱用熱交換器により加熱された空気を第2空気通路側へ導入する。
また、車室内の乗員の上半身に向けて空気を吹き出すフェイスモードでは、調整手段は、第2空気通路側で加熱用熱交換器により加熱された空気を第1空気通路側へ導入する。
また、車室内の乗員の足下に向けて空気を吹き出すフットモードでは、調整手段は、連通部に空気が導入されないよう連通部を閉じる。
このような構成によれば、加熱用熱交換器より空気流れ下流側に配置されて、第1空気通路から空気を吸い込んでフェイス開口部へ送風するとともに第2空気通路から空気を吸い込んでフット開口部へ送風する送風ファン(25a、25b、25)と、加熱用熱交換器と送風ファンとの間に配置され、第1空気通路と第2空気通路の間を連通する連通部(310、320、330、340、350)を有し、該連通部に空気を導入して第1空気通路を流れる空気と第2空気通路を流れる空気の温度差を調整する調整手段(30)と、を備えているので、フェイス開口部およびフット開口部から吹き出される空気の温度差を調整することができる。また、フェイス開口部およびフット開口部から送風される空気は送風ファンの内部で混合されるのでフェイス開口部およびフット開口部から吹き出される空気の温度ムラを低減することもできる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る車両用空調ユニットの主要な構成を示す断面図である。 フットモードにおける車両用空調ユニット内の空気の流れを示した図である。 フェイスモードにおける車両用空調ユニット内の空気の流れを示した図である。 バイレベルモードにおける車両用空調ユニット内の空気の流れを示した図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用空調ユニットの構成を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用空調ユニットの構成を示した図である。 本発明の第3実施形態に係る車両用空調ユニットの構成を示した図である。 第3実施形態に係る車両用空調ユニットの調整部の拡大断面図である。 本発明の第4実施形態に係る車両用空調ユニットの構成を示した図である。 本発明の第4実施形態に係る車両用空調ユニットの構成を示した図である。 本発明の第4実施形態に係る車両用空調ユニットの構成を示した図である。 図11中のXII−XII線方向から調整部を見た図である。 本発明の第4実施形態に係る車両用空調ユニットの構成を示した図である。 図13中のXIV−XIV線方向から調整部を見た図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る車両用空調ユニット10の構成について図1を参照して説明する。図1は、本実施形態の車両用空調ユニット10の主要な構成を示す断面図である。図1において上下の各矢印DR1は、車両用空調ユニット10が車両に搭載された車両搭載状態での向きを示す。すなわち、図1の両端矢印DR1は車両上下を示している。
車両用空調ユニット10は、車両のエンジンルームに配設されたコンプレッサおよびコンデンサ等を含む車両用空調装置の一部を構成する。車両用空調ユニット10は、車室内最前部の計器盤の内側すなわちインストルメントパネルの内側に配置されている。
図1に示すように、車両用空調ユニット10は、ケーシング11、内外気切替ドア28、蒸発器16、エアミックスドア17a、17b、ヒータコア18、送風ファン25a、25b等を備えている。
ケーシング11は、車両用空調ユニット10の外殻を成す部材である。ケーシング11は、ポリプロピレンのような、ある程度弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の成型品からなる。
ケーシング11は、車室内の空気を導入する内気導入口28aおよび車室外の空気を導入する外気導入口28bを有している。また、ケーシング11には、内気導入口28aおよび外気導入口28bの開口面積を連続的に調整して、内気の風量と外気の風量との風量割合を変化させる内外気切替ドア28が設けられている。この内外気切替ドア28は、板ドア式のドア機構であり、電動アクチェータ29によって駆動される。また、この電動アクチェータ29は、空調制御装置(図示せず)から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
また、ケーシング11は、内外気ガイド110と、第1空気通路に相当する上側空気通路120aと第2空気通路に相当する下側空気通路120bとを仕切る仕切り壁111〜113と、を有している。
内外気ガイド110は、内外気2層流モード、内気モード、外気モードを設定することができる。内外気ガイド110は、内外気切替ドア28によって内気導入口28aおよび外気導入口28bをそれぞれ開けた状態で外気導入口28bから導入された外気を上側空気通路120aに導くとともに、内気導入口28aから導入された内気を下側空気通路120bに導くためのガイドである。また、上側空気通路120aと下側空気通路120bは、内気導入口28a、外気導入口28bから導入された空気流を車室内に向けて流通させる空気通路である。
内外気2層流モードは、外気導入口28bより導入された外気を上側空気通路120aにのみ連通させるとともに、内気導入口28aより導入された内気を下側空気通路120bにのみ連通させるモードである。この内外気2層流モードでは、外気導入口28bより導入された外気は全量が上側空気通路120aに流入し、内気導入口28aより導入された内気は全量が下側空気通路120bに流入する。
内気モードは、外気導入口28bを全閉にするとともに、内気導入口28aを全開にするモードである。この内気モードでは、内気導入口28aから導入された内気が上側空気通路120aおよび下側空気通路120bに流入する。
外気モードは、外気導入口28bを全開にするとともに、内気導入口28aを全閉にするモードである。この外気モードでは、外気導入口28bから導入された外気が上側空気通路120aおよび下側空気通路120bに流入する。
蒸発器16は、空調ケース12内を流れる空気を冷却する冷却用熱交換器すなわち冷却器である。蒸発器16は、ケーシング11内にて、上側空気通路120aと下側空気通路120bを跨ぐように配置されている。蒸発器16は、上側空気通路120aを流れる空気と下側空気通路120bを流れる空気をそれぞれ冷却する。蒸発器16は、不図示のコンプレッサ、コンデンサ、および膨張弁とともに、冷媒を循環させる周知の冷凍サイクル装置を構成している。蒸発器16は、蒸発器16を通過する空気を冷媒の蒸発により冷却する。
蒸発器16の構造は、車両用空調装置に一般的に用いられる周知の蒸発器と同じであり、具体的に蒸発器16は、コア部161と、そのコア部161の両端にそれぞれ設けられた第1ヘッダタンク部162および第2ヘッダタンク部163とから構成されている。
ヒータコア18は、蒸発器16から流出した空気を、温水であるエンジン冷却水により加熱する加熱用熱交換器すなわち加熱器である。ヒータコア18は、ケーシング11内において、蒸発器16に対して空気流れ下流側に配置されて、かつ、上側空気通路120aと下側空気通路120bを跨ぐように配置されている。ヒータコア18は、上側空気通路120aと下側空気通路120bを通過した冷風を温水であるエンジン冷却水により加熱して温風を吹き出す。
ヒータコア18の構造は、車両用空調装置に一般的に用いられる周知の加熱用熱交換器と同じであり、具体的にヒータコア18は、コア部181と、そのコア部181の両端にそれぞれ設けられた第1ヘッダタンク部182および第2ヘッダタンク部183とから構成されている。
なお、ヒータコア18は、ヒータコア18の上下方向の中心が仕切り壁111、112に対して若干下側に位置するようオフセット配置されている。
上側空気通路120aには、蒸発器16からの冷風をヒータコア18を迂回して車室内に向けて流すバイパス通路121aが形成されている。また、下側空気通路120bには、蒸発器16からの冷風をヒータコア18を迂回して車室内に向けて流すバイパス通路121bが形成されている。
ヒータコア18の空気流れ上流側には、エアミックスドア17a、17bが配置されている。エアミックスドア17aは、上側空気通路120a内に配置されて、蒸発器16から吹き出される風量のうちヒータコア18に流れる風量とバイパス通路121aに流れる風量との比率を変えるドアである。また、エアミックスドア17bは、下側空気通路120b内に配置されて、蒸発器16から吹き出される風量のうちヒータコア18に流れる風量とバイパス通路121bに流れる風量との比率を変えるドアである。
エアミックスドア17a、17bは、いずれもスライド式のドア機構であり、電動アクチュエータ(図示せず)によりスライドさせられる。なお、本実施形態のエアミックスドア17a、17bは連動して駆動される。
本実施形態のケーシング11におけるヒータコア18の空気流れ下流側には、上側空気通路120aを流れる空気と下側空気通路120bを流れる空気の流量を調整する調整部30が配置されている。
本実施形態における調整部30は、上側空気通路120aと下側空気通路120bを連通する連通部310と、この連通部310に配置された温度差調整ドア311と、上側空気通路120aに形成されたガイド壁312aと、下側空気通路120bに形成されたガイド壁312bと、を有している。調整部30は、連通部310に空気を導入して上側空気通路120aを流れる空気と下側空気通路120bを流れる空気の温度差を調整する調整手段である。
温度差調整ドア311は、回転軸311aを回転中心として回動する板ドア式のドア部材であり、電動モータ(図示せず)に制御によって駆動される。温度差調整ドア311の回転軸311aは、空気流れ下流側に配置されている。温度差調整ドア311は、連通部310の連通または遮断を切り替えるとともに、連通部310を流れる空気の向きを変更する。なお、図1では、ガイド壁312a側に温度差調整ドア311が駆動された状態を実線で示してあり、温度差調整ドア311の先端が仕切り壁112の方向を向くように温度差調整ドア311が駆動された状態と、ガイド壁312b側に温度差調整ドア311が駆動された状態を点線で示してある。
上側空気通路120aに形成されたガイド壁312a側に温度差調整ドア311が駆動されると、上側空気通路120a側の空気が連通部310を通って下側空気通路120b側へ導入される。したがって、ヒータコア18で加熱された高温空気の多くが下側空気通路120b側へ導入される。
また、下側空気通路120bに形成されたガイド壁312b側に温度差調整ドア311が駆動されると、下側空気通路120bの空気が連通部310を通って上側空気通路120a側へ導入される。したがって、ヒータコア18で加熱された高温空気の多くが上側空気通路120a側へ導入される。
また、温度差調整ドア311の先端が仕切り壁112の方向を向くように温度差調整ドア311が駆動されると、連通部310は閉状態となり上側空気通路120aと下側空気通路120bとの間の空気の移動はなくなる。
また、ケーシング11は、フロントガラスの内面に向けて空気を吹き出すためのデフロスタ開口部19、車室内の乗員の上半身に向けて空気を吹き出すためのフェイス開口部20、車室内の乗員の足下に向けて空気を吹き出すフット開口部21およびフェイス開口部20とフット開口部21の間を連通する連通路122を有している。デフロスタ開口部19は、デフロスタダクトを介して車両に設けられたデフロスタ吹出口(いずれも図示せず)と連通している。また、フェイス開口部20は、フェイスダクトを介して車両に設けられたフェイス吹出口(いずれも図示せず)と連通している。
また、ケーシング11は、3つのモードドア22a〜22cを有している。モードドア22aは、その回転によってデフロスタ開口部19を開閉する。また、モードドア22bは、その回転によってフェイス開口部20を開閉する。また、モードドア22cは、その回転によってフット開口部21を開閉する。モードドア22a〜23は、電動アクチェータ(図示せず)によって駆動される。また、この電動アクチェータは、空調制御装置(図示せず)から出力される制御信号によって、その作動が個別に制御される。
また、ケーシング11には、ファン25a、ファン25b、回転軸27aおよびブロワモータ26が配置されている。回転軸27aは、ケーシング11内の仕切り壁113を貫通して、上下方向に延びるように配置されている。ファン25aは、回転軸27aの軸線方向の一方側(図中上側)に固定され、ファン25bは、回転軸27aの軸線方向の他方側(図中下側)に固定されている。ブロワモータ26は、回転軸27aを介してファン25a、25bを回転駆動する電動モータである。
ファン25a、25bは、それぞれ回転軸周りに一定間隔で円環状に配置された複数枚のブレード(図示せず)を有する遠心式ファンである。ファン25a、25bは、それぞれブロワモータ26により回転軸27aが回転駆動されることによって径内周側に吸入した空気を径外周側へ吹き出す。
ファン25aは、上側空気通路120aの空気流れ下流側に配置され、上側空気通路120aの空気を吸入してデフロスタ開口部19およびフェイス開口部20から吹き出す。また、ファン25bは、下側空気通路120bの空気流れ下流側に配置され、下側空気通路120bの空気をフット開口部21から吹き出す。
次に、本実施形態における車両用空調ユニット10の作動について説明する。以下、(1)フットモード、(2)フェイスモード、(3)バイレベルモード、について個別に説明する。
(1)フットモード
図2は、フットモードにおける車両用空調ユニット10の状態を示したものである。フットモードでは、内外気切替ドア28は、内外気2層流モードに設定される。すなわち、内外気切替ドア28は、外気導入口28bから導入された外気を上側空気通路120aに導くとともに、内気導入口28aから導入された内気を下側空気通路120bに導く位置に駆動される。また、温度差調整ドア311は、温度差調整ドア311の先端が仕切り壁112の方向を向く位置に駆動される。また、モードドア22aは、デフロスタ開口部19を開くように駆動され、モードドア22bは、フェイス開口部20を開くように駆動され、モードドア22cは、フット開口部21を開くとともに連通路122を閉じるように駆動される。
内外気切替ドア28により内外気ガイド110より上側の空気通路に導かれた外気は、蒸発器16で冷却された後、上側空気通路120aへ導かれる。この上側空気通路120aへ導かれた冷風のうち一部は、ヒータコア18に流れる。これに伴い、ヒータコア18から温風が吹き出される。一方、上側空気通路120aへ導かれた空気のうちヒータコア18に流れる冷風以外の残りの冷風はバイパス通路121aに流れる。
ここで、温度差調整ドア311は、温度差調整ドア311の先端が仕切り壁112の方向を向く位置に駆動されている。したがって、上側空気通路120aへ導かれた空気のうちヒータコア18で加熱された温風とバイパス通路121aを通過した冷風は、ヒータコア18とファン25aの間の空間で混合されて、ファン25aに吸い込まれる。そして、ファン25aの内部で十分に撹拌された後、デフロスタ開口部19およびフェイス開口部20から吹き出される。すなわち、ファン25aの回転による混合効果により、デフロスタ開口部19およびフェイス開口部20から吹き出される空調風は温度ムラの少ないものとなる。
一方、内外気切替ドア28により内外気ガイド110より下側の空気通路に導かれた内気は、蒸発器16で冷却された後、下側空気通路120bへ導かれる。この下側空気通路120bへ導かれた冷風のうち一部は、ヒータコア18に流れる。これに伴い、ヒータコア18から温風が吹き出される。一方、下側空気通路120bへ導かれた空気のうちヒータコア18に流れる冷風以外の残りの冷風はバイパス通路121bに流れる。
なお、温度差調整ドア311は、温度差調整ドア311の先端が仕切り壁112の方向を向く位置に駆動されている。したがって、下側空気通路120bへ導かれた空気のうちヒータコア18で加熱された温風とバイパス通路121bを通過した冷風は下側空気通路120b内で混合されて、ファン25bに吸い込まれる。そして、ファン25bの内部で十分に撹拌された後、フット開口部21から吹き出される。
なお、本車両用空調ユニット10におけるヒータコア18は、ヒータコア18の上下方向の中心が仕切り壁111、112に対して若干下側に位置するようオフセット配置されている。
このため、フットモードでは、上側空気通路120aを通ってデフロスタ開口部19およびフェイス開口部20から吹き出される空気よりも、下側空気通路120bを通ってフット開口部21から吹き出される空気の温度を高くすることができる。
(2)フェイスモード
図3は、フェイスモードにおける車両用空調ユニット10の状態を示したものである。フェイスモードでは、内外気切替ドア28は、外気導入口28bを閉じる位置に駆動される。また、温度差調整ドア311は、温度差調整ドア311の先端が下側空気通路120bに形成されたガイド壁312bを向く位置に駆動される。また、モードドア22aは、デフロスタ開口部19を閉じるように駆動され、モードドア22bは、フェイス開口部20を開くように駆動され、モードドア22cは、フット開口部21を閉じるとともに連通路122を開くように駆動される。
内気導入口28aから導入された内気は、蒸発器16で冷却される。この蒸発器16で冷却された冷風の一部は、上側空気通路120aへ導かれる。上側空気通路120aへ導かれた冷風のうち一部は、ヒータコア18に流れる。これに伴い、ヒータコア18から温風が吹き出される。一方、上側空気通路120aへ導かれた空気のうちヒータコア18に流れる冷風以外の残りの冷風はバイパス通路121aに流れる。
一方、内気導入口28aから導入され、蒸発器16で冷却された冷風のうち、下側空気通路120bへ導かれた冷風の一部は、ヒータコア18に流れる。これに伴い、ヒータコア18から温風が流れ出る。一方、下側空気通路120bへ導かれた空気のうちヒータコア18に流れる冷風以外の残りの冷風はバイパス通路121bに流れる。
ここで、温度差調整ドア311は、温度差調整ドア311の先端が下側空気通路120bに形成されたガイド壁312bを向く位置に駆動されている。したがって、下側空気通路120bからヒータコア18で加熱された温風が連通部310を通って上側空気通路120aへ導入される。すなわち、上側空気通路120aにおけるヒータコア18とファン25aの間の空間では、上側空気通路120aにおいてバイパス通路121aを通った冷風と、上側空気通路120aにおいてヒータコア18により加熱された温風と、連通部310を通って下側空気通路120bから上側空気通路120aへ導入された温風が混合されてファン25aに吸い込まれる。そして、ファン25aに吸い込まれた空気は、ファン25aの内部で十分に撹拌され、デフロスタ開口部19およびフェイス開口部20から吹き出される。
また、下側空気通路120bでは、下側空気通路120bでヒータコア18により加熱された空気のうち、連通部310を通って上側空気通路120aへ導入された温風以外の温風と、下側空気通路120bでバイパス通路121bを通過した冷風は、下側空気通路120bにおけるヒータコア18とファン25bの間の空間で混合されてファン25bに吸い込まれる。そして、ファン25bに吸い込まれた空気は、ファン25bの内部で十分に撹拌された後、連通路122を通ってフェイス開口部20より吹き出される。
なお、上述したように、本車両用空調ユニット10におけるヒータコア18は、ヒータコア18の上下方向の中心が仕切り壁111、112に対して若干下側に位置するようオフセット配置されている。
また、上記したフェイスモードにおいて、上側空気通路120aからファン25aにより吸入される空気温度と、下側空気通路120bからファン25bにより吸入される空気温度は同程度となるよう構成されている。
(3)バイレベルモード
図4は、バイレベルモードにおける車両用空調ユニット10の状態を示したものである。バイレベルモードでは、内外気切替ドア28は、外気導入口28bを閉じる位置に駆動される。また、温度差調整ドア311は、温度差調整ドア311の先端が上側空気通路120aに形成されたガイド壁312aを向く位置に駆動される。また、モードドア22aは、デフロスタ開口部19を閉じるように駆動され、モードドア22bは、フェイス開口部20を開くように駆動され、モードドア22cは、フット開口部21を開くとともに連通路122を閉じるように駆動される。
内気導入口28aから導入された内気は、蒸発器16で冷却される。この蒸発器16で冷却された冷風の一部は、上側空気通路120aへ導かれる。上側空気通路120aへ導かれた冷風のうち一部は、ヒータコア18に流れる。これに伴い、ヒータコア18から温風が流れ出る。一方、上側空気通路120aへ導かれた空気のうちヒータコア18に流れる冷風以外の残りの冷風はバイパス通路121aに流れる。
一方、内気導入口28aから導入され、蒸発器16で冷却された冷風のうち、下側空気通路120bへ導かれた冷風の一部は、ヒータコア18に流れる。これに伴い、ヒータコア18から温風が吹き出される。一方、下側空気通路120bへ導かれた空気のうちヒータコア18に流れる冷風以外の残りの冷風はバイパス通路121bに流れる。
ここで、温度差調整ドア311は、温度差調整ドア311の先端が上側空気通路120aに形成されたガイド壁312aを向く位置に駆動されている。したがって、上側空気通路120aからヒータコア18で加熱された温風が連通部310を通って下側空気通路120bへ導入される。すなわち、下側空気通路120bにおけるヒータコア18とファン25aの間の空間では、下側空気通路120bにおいてバイパス通路121bを通った冷風と、下側空気通路120bにおいてヒータコア18により加熱された温風と、連通部310を通って上側空気通路120aから下側空気通路120bへ導入された温風が混合されてファン25bに吸い込まれる。そして、ファン25bに吸い込まれた空気は、ファン25bの内部で十分に撹拌され、フット開口部21から吹き出される。
また、上側空気通路120aでは、上側空気通路120aでヒータコア18により加熱された空気のうち、連通部310を通って下側空気通路120bへ導入された温風以外の温風と、上側空気通路120aでバイパス通路121aを通過した冷風は、上側空気通路120aにおけるヒータコア18とファン25aの間の空間で混合されてファン25aに吸い込まれる。そして、ファン25aに吸い込まれた空気は、ファン25aの内部で十分に撹拌された後、フェイス開口部20から吹き出される。
上記したように、本車両用空調ユニット10は、ヒータコア18より空気流れ下流側に配置されて、上側空気通路120aから空気を吸い込んでフェイス開口部20へ送風するとともに下側空気通路120bから空気を吸い込んでフット開口部21へ送風する送風ファン25a、25bと、ヒータコア18と送風ファン25a、25bとの間に配置され、上側空気通路120aと下側空気通路120bの間を連通する連通部310を有し、該連通部310に空気を導入して上側空気通路120aを流れる空気と下側空気通路120bを流れる空気の温度差を調整する調整手段30と、を備えているので、フェイス開口部20およびフット開口部21から吹き出される空気の温度差を調整することができる。また、フェイス開口部20およびフット開口部21から送風される空気は送風ファン25a、25bの内部で混合されるのでフェイス開口部20およびフット開口部21から吹き出される空気の温度ムラを低減することもできる。
また、調整部30は、上側空気通路120aおよび下側空気通路120bのいずれか一方でヒータコア18により加熱された前記空気を、上側空気通路120aおよび下側空気通路120bの他方側へ導入することができる。
また、車室内の乗員の上半身と足下に向けて空気を吹き出すバイレベルモードでは、調整部30は、上側空気通路120a側でヒータコア18により加熱された空気を下側空気通路120b側へ導入することができる。
また、車室内の乗員の上半身に向けて空気を吹き出すフェイスモードでは、調整部30は、下側空気通路120b側でヒータコア18により加熱された空気を上側空気通路120a側へ導入することができる。
また、車室内の乗員の足下に向けて空気を吹き出すフットモードでは、調整部30は、連通部310に空気が導入されないよう連通部310を閉じることがきでいる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る車両用空調ユニット10の構成について図5、図6を参照して説明する。図5は、バイレベルモードにおける車両用空調ユニット10の状態を示しており、図6は、フットモードにおける車両用空調ユニット10の状態を示している。
上記第1実施形態のケーシング11は、内外気ガイド110および連通路122を有しているが、本実施形態のケーシング11は、内外気ガイド110および連通路122を有していない。また、本実施形態の車両用空調ユニット10は、上記第1実施形態の車両用空調ユニット10と比較して調整部30の構成が異なる。
本実施形態において、内外気切替ドア28は、内気導入口28aからケーシング11内に導入される内気と、外気導入口28bからケーシング11内に導入される外気の流量比を調節することができる。
また、本実施形態の調整部30は、上側空気通路120aと下側空気通路120bを連通する連通部320と、この連通部320に配置された温度差調整ドア321と、上側空気通路120aに形成されたガイド壁322aと、を有している。
図5に示すように、バイレベルモードでは、上側空気通路120aに形成されたガイド壁322a側に温度差調整ドア321が駆動される。この場合、連通部320を通って上側空気通路120a側の空気が下側空気通路120b側へ導入される。したがって、上側空気通路120aからヒータコア18で加熱された高温空気が連通部320を通って下側空気通路120b側へ導入される。このため、上側空気通路120aでファン25aに吸入されて、このファン25aから吹き出される空気の温度よりも、下側空気通路120bでファン25bに吸入されて、このファン25bから吹き出される空気の温度の方が高くなる。すなわち、フェイス開口部20より吹き出される空気の温度とフット開口部20より吹き出される空気の温度差を大きくすることができる。
また、図6に示すように、フットフットモードでは、温度差調整ドア321の先端が仕切り壁112の方向を向くように温度差調整ドア321が駆動される。この場合、連通部320は閉状態となり上側空気通路120aと下側空気通路120bとの間の空気の移動はなくなる。
なお、ヒータコア18は、ヒータコア18の上下方向の中心が仕切り壁111、112に対して若干下側に位置するようオフセット配置されている。
このため、フットモードでは、上側空気通路120aを通ってデフロスタ開口部19およびフェイス開口部20から吹き出される空気よりも、下側空気通路120bを通ってフット開口部21から吹き出される空気の温度を高くすることができる。
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る車両用空調ユニット10の構成について図7、図8を参照して説明する。図7は、本実施形態の車両用空調ユニット10の主要な構成を示す断面図である。また、図8は、図7中の調整部30の拡大図である。
上記第1実施形態の車両用空調ユニット10は、調整部30により、ヒータコア18で加熱された空気を上側空気通路120aと下側空気通路120bとの間で流通させるよう構成されているが、本実施形態の車両用空調ユニット10は、調整部30が下側空気通路120bを通る冷風を上側空気通路120aに流通させるようになっている。
図8に示すように、本実施形態の調整部30は、管状の温度差調整バイパス332と、開閉ドア331を有している。
温度差調整バイパス332は、上側空気通路120aと下側空気通路120bとの間の空間を連通する連通部330を有している。温度差調整バイパス332の一端は、下側空気通路120b内のバイパス通路121bより空気流れ下流側に配置され、温度差調整バイパス332の他端は、上側空気通路120aに配置されている。また、ケーシング11内において、温度差調整バイパス332の一端は、温度差調整バイパス332の他端よりも空気流れ上流側に配置されている。温度差調整バイパス332は、連通部330を介して下側空気通路120bのバイパス通路121bを流れる冷風を上側空気通路120aへ導入する。
開閉ドア331は、温度差調整バイパス332の連通部330に設けられ、該連通部330を開閉する。開閉ドア331は、板状に形成されているドア本体の面方向中央部に回転軸331aが配置されている、いわゆる“バタフライドア”として構成されている。開閉ドア331は、電動アクチェータ(図示せず)によって駆動される。また、この電動アクチェータは、空調制御装置(図示せず)から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
開閉ドア331が温度差調整バイパス332の連通部330を開くと、下側空気通路120bを流れる冷風が連通部330を通って上側空気通路120aへ導入される。この上側空気通路120aへ導入された冷風は、上側空気通路120a内でヒータコア18により加熱された空気および上側空気通路120a内でバイパス通路121aを通過した空気と混合される。そして、上側空気通路120a内で混合された空気は、ファン25aに吸い込まれ、ファン25aの内部で十分に撹拌された後、デフロスタ開口部19およびフェイス開口部20から吹き出される。
また、開閉ドア331が温度差調整バイパス332の連通部330を閉じると、連通部330を通って下側空気通路120bを流れる冷風は上側空気通路120aへ導入されなくなる。
したがって、上側空気通路120aのヒータコア18とファン25aの間では、上側空気通路120a内でヒータコア18により加熱された空気と上側空気通路120a内でバイパス通路121aを通過した空気が混合される。そして、上側空気通路120a内で混合された空気は、ファン25aに吸い込まれ、ファン25aの内部で十分に撹拌された後、デフロスタ開口部19およびフェイス開口部20から吹き出される。
また、下側空気通路120bのヒータコア18とファン25bの間では、下側空気通路120b内でヒータコア18により加熱された空気と下側空気通路120b内でバイパス通路121bを通過した空気が混合される。そして、下側空気通路120b内で混合された空気は、ファン25bに吸い込まれ、ファン25bの内部で十分に撹拌された後、デフロスタ開口部19およびフェイス開口部20から吹き出される。
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
また、調整部30は、下側空気通路120bに設けられたバイパス通路121bを通過した空気、すなわちヒータコア18で加熱されていない空気を、上側空気通路120a側へ導入することができる。
なお、実施形態の調整部30は、下側空気通路120bに設けられたバイパス通路121bを通過した空気、すなわちヒータコア18で加熱されていない空気を、上側空気通路120a側へ導入するようにしたが、上側空気通路120aに設けられたバイパス通路121aを通過した空気、すなわちヒータコア18で加熱されていない空気を、下側空気通路120b側へ導入するように構成することもできる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る車両用空調ユニット10の構成について図9、図10を参照して説明する。上記第1実施形態の調整部30は、板ドア式の温度差調整ドア311を回転駆動して連通部310を開閉するようにしたが、本実施形態の調整部30は、変形可能な可動壁341を変形させて連通部310を開閉するようになっている。
本実施形態の調整部30は、上側空気通路120aと下側空気通路120bを連通する連通部340と、この連通部340に配置された可動壁341と、を有している。
可動壁341は、例えば、弾性変形が可能な樹脂により構成することができる。可動壁341は、電動アクチュエータの制御により作動する駆動機構(図示せず)によって変形し、図9に示すように連通部340を開状態にしたり、図10に示すように連通部340を閉状態にする。
上記したように変形可能な可動壁341を変形させて連通部310を開閉するように調整部30を構成することもできる。
なお、本実施形態では、弾性変形が可能な樹脂により可動壁341を構成したが、例えば、温度変化に応じて形状が変化するバイメタルや形状記憶樹脂、印加電圧に応じて形状が変化する圧電部材により可動壁341を構成してもよい。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係る車両用空調ユニット10の構成について図11〜図14を参照して説明する。本実施形態の調整部30は、断面四角形の筒状に形成された外側ダクト352と、この外側ダクト352の内側に断面四角形の筒状に形成された内側ダクト353を配置した2重ダクト構造のトンネル部材35と、温度差調整ドア351を有している。
また、本実施形態の車両用空調ユニット10は、ヒータコア18の空気流れ上流側の仕切り壁111およびヒータコア18の空気流れ下流側の仕切り壁112を有していない。すなわち、本実施形態の車両用空調ユニット10は、1つのバイパス通路121を有している。
また、本実施形態の車両用空調ユニット10は、デフロスタ開口部19、フェイス開口部20およびフット開口部21から空調風を送風するファンを1つのファン25により構成している。
トンネル部材35は、外側ダクト352の内側で、かつ、内側ダクト353の外側に位置する空間を上下半分に仕切る平板状のガイド354を有している。トンネル部材35は、ガイド354より上側に位置する空気通路360aとガイド354より下側に位置する空気通路360bを有している。なお、トンネル部材35は、ガイド354が水平となるように配置される。
空気通路360aは、切り壁113より上側の上側空気通路120aと連通し、空気通路360bは、切り壁113より下側の下側空気通路120bと連通している。
また、内側ダクト353の内部は、上側空気通路120aおよび下側空気通路120bと連通している。すなわち、内側ダクト353の内部には、上側空気通路120aと下側空気通路120bを連通する連通路350が形成されている。
この連通路350には、温度差調整ドア351が配置されている。
温度差調整ドア351は、回転軸351aを回転中心として回動する板ドア式のドア機構であり、電動モータ(図示せず)に制御によって駆動される。内側ダクト353内には、ヒータコア18で加熱された温風と、ヒータコア18をバイパスするバイパス通路121を通過した冷風が導入される。
ファン25は、上側空気通路120aの空気を吸入してデフロスタ開口部19およびフェイス開口部20から吹き出すとともに、下側空気通路120bの空気をフット開口部21から吹き出す。
図11に示すように、温度差調整ドア351が水平となるように駆動されると、内側ダクト353内において温度差調整ドア351より上側の領域には、主としてバイパス通路121を通過した冷風が導入される。この温度差調整ドア351より上側の領域に導入された空気は、上側空気通路120aへ導かれた後、ファン25に吸い込まれ、ファン25の内部で十分に撹拌された後、デフロスタ開口部19およびフェイス開口部20から吹き出される。
一方、内側ダクト353内において温度差調整ドア351より下側の領域には、主としてヒータコア18で加熱された温風が導入される。この温度差調整ドア351より下側の領域に導入された空気は、下側空気通路120bへ導かれた後、ファン25に吸い込まれ、ファン25の内部で十分に撹拌された後、フット開口部21から吹き出される。
したがって、上側空気通路120aと連通するフェイス開口部20から比較的温度の低い空気が吹き出され、下側空気通路120bと連通するフット開口部21から比較的温度の高い空気が吹き出される。
また、図13に示すように、温度差調整ドア351の先端が下側に位置するように駆動されると、内側ダクト353内において温度差調整ドア351より上側の領域に導入される空気の流量が増加し、内側ダクト353内において温度差調整ドア351より下側の領域に導入される空気の流量は減少する。
このため、上側空気通路120aと連通するフェイス開口部20から吹き出される空気と下側空気通路120bと連通するフット開口部21から吹き出される空気の温度差は小さくなる。
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
(他の実施形態)
(1)上記各実施形態では、ファン25a、25b、25として、それぞれ回転軸周りに一定間隔で円環状に配置された複数枚のブレード(図示せず)を有する遠心式ファンを採用したが、遠心式ファン以外のファンを用いてもよい。
(2)上記各実施形態では、温度差調整ドア31および各モードドア22a〜23に対する駆動回路を個別に設けて、温度差調整ドア31および各モードドア22a〜23を個別に駆動するよう構成したが、各モードドア22a〜23および温度差調整ドア31を、リンク機構等を介して連動して駆動するよう構成することもできる。このように、温度差調整ドア31を他のモードドア22a〜23と連動して駆動するよう構成することで、温度差調整ドア31および各モードドア22a〜23を駆動する駆動回路を共通化することができるので低コスト化を実現することが可能である。
(3)上記各実施形態では、冷却用熱交換器として蒸発器16を備えた構成を示したが、必ずしも冷却用熱交換器を備える必要はない。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。
10 車両用空調ユニット
11 ケーシング
110〜113 仕切り壁
120a 上側空気通路(第1空気通路)
120b 下側空気通路(第2空気通路)
16 蒸発器
17a、17b エアミックスドア
18 ヒータコア
19 デフロスタ開口部
20 フット開口部
21 フェイス開口部
22a〜22c モードドア
25a、25b ファン
30 調整部
311 温度差調整ドア

Claims (8)

  1. 車室内の乗員の上半身に向けて空気を吹き出すフェイス開口部(20)と、前記車室内の乗員の足下に向けて空気を吹き出すフット開口部(21)と、前記フェイス開口部および前記フット開口部に向けて空気を流通させる空気通路を形成するケーシング(11)と、
    前記ケーシング内に配置され、前記空気を加熱する加熱用熱交換器(18)と、
    前記ケーシング内に形成され、前記空気通路を第1空気通路(120a)と第2空気通路(120b)に仕切る仕切り壁(113)と、
    前記加熱用熱交換器より空気流れ下流側に配置されて、前記第1空気通路から空気を吸い込んで前記フェイス開口部へ送風するとともに前記第2空気通路から空気を吸い込んで前記フット開口部へ送風する送風ファン(25a、25b、25)と、
    前記加熱用熱交換器と前記送風ファンとの間に配置され、前記第1空気通路と前記第2空気通路の間を連通する連通部(310、320、330、340、350)を有し、該連通部に前記空気を導入して前記第1空気通路を流れる空気と前記第2空気通路を流れる空気の温度差を調整する調整手段(30)と、を備え
    前記調整手段は、前記第1空気通路および前記第2空気通路のいずれか一方で前記加熱用熱交換器により加熱された前記空気を、前記第1空気通路および前記第2空気通路の他方側へ導入することを特徴とする車両用空調ユニット。
  2. 車室内の乗員の上半身に向けて空気を吹き出すフェイス開口部(20)と、前記車室内の乗員の足下に向けて空気を吹き出すフット開口部(21)と、前記フェイス開口部および前記フット開口部に向けて空気を流通させる空気通路を形成するケーシング(11)と、
    前記ケーシング内に配置され、前記空気を加熱する加熱用熱交換器(18)と、
    前記ケーシング内に形成され、前記空気通路を第1空気通路(120a)と第2空気通路(120b)に仕切る仕切り壁(113)と、
    前記加熱用熱交換器より空気流れ下流側に配置されて、前記第1空気通路から空気を吸い込んで前記フェイス開口部へ送風するとともに前記第2空気通路から空気を吸い込んで前記フット開口部へ送風する送風ファン(25a、25b、25)と、
    前記加熱用熱交換器と前記送風ファンとの間に配置され、前記第1空気通路と前記第2空気通路の間を連通する連通部(310、320、330、340、350)を有し、該連通部に前記空気を導入して前記第1空気通路を流れる空気と前記第2空気通路を流れる空気の温度差を調整する調整手段(30)と、
    前記加熱用熱交換器を通過する風量と前記加熱用熱交換器を迂回するバイパス通路(121a、121b)を通過する風量の風量割合を調節するエアミックスドア(17a、17b、17)と、を備え、
    前記調整手段は、前記第1空気通路および前記第2空気通路のいずれか一方に設けられた前記バイパス通路を通過した前記空気を、前記第1空気通路および前記第2空気通路の他方側へ導入することを特徴とする車両用空調ユニット。
  3. 車室内の乗員の上半身に向けて空気を吹き出すフェイス開口部(20)と、前記車室内の乗員の足下に向けて空気を吹き出すフット開口部(21)と、前記フェイス開口部および前記フット開口部に向けて空気を流通させる空気通路を形成するケーシング(11)と、
    前記ケーシング内に配置され、前記空気を加熱する加熱用熱交換器(18)と、
    前記ケーシング内に形成され、前記空気通路を第1空気通路(120a)と第2空気通路(120b)に仕切る仕切り壁(113)と、
    前記加熱用熱交換器より空気流れ下流側に配置されて、前記第1空気通路から空気を吸い込んで前記フェイス開口部へ送風するとともに前記第2空気通路から空気を吸い込んで前記フット開口部へ送風する送風ファン(25a、25b、25)と、
    前記加熱用熱交換器と前記送風ファンとの間に配置され、前記第1空気通路と前記第2空気通路の間を連通する連通部(310、320、330、340、350)を有し、該連通部に前記空気を導入して前記第1空気通路を流れる空気と前記第2空気通路を流れる空気の温度差を調整する調整手段(30)と、を備え
    前記車室内の乗員の上半身と足下に向けて空気を吹き出すバイレベルモードでは、前記調整手段は、前記第1空気通路側で前記加熱用熱交換器により加熱された前記空気を前記第2空気通路側へ導入することを特徴とする車両用空調ユニット。
  4. 車室内の乗員の上半身に向けて空気を吹き出すフェイス開口部(20)と、前記車室内の乗員の足下に向けて空気を吹き出すフット開口部(21)と、前記フェイス開口部および前記フット開口部に向けて空気を流通させる空気通路を形成するケーシング(11)と、
    前記ケーシング内に配置され、前記空気を加熱する加熱用熱交換器(18)と、
    前記ケーシング内に形成され、前記空気通路を第1空気通路(120a)と第2空気通路(120b)に仕切る仕切り壁(113)と、
    前記加熱用熱交換器より空気流れ下流側に配置されて、前記第1空気通路から空気を吸い込んで前記フェイス開口部へ送風するとともに前記第2空気通路から空気を吸い込んで前記フット開口部へ送風する送風ファン(25a、25b、25)と、
    前記加熱用熱交換器と前記送風ファンとの間に配置され、前記第1空気通路と前記第2空気通路の間を連通する連通部(310、320、330、340、350)を有し、該連通部に前記空気を導入して前記第1空気通路を流れる空気と前記第2空気通路を流れる空気の温度差を調整する調整手段(30)と、を備え
    前記車室内の乗員の上半身に向けて空気を吹き出すフェイスモードでは、前記調整手段は、前記第2空気通路側で前記加熱用熱交換器により加熱された前記空気を前記第1空気通路側へ導入することを特徴とする車両用空調ユニット。
  5. 車室内の乗員の上半身に向けて空気を吹き出すフェイス開口部(20)と、前記車室内の乗員の足下に向けて空気を吹き出すフット開口部(21)と、前記フェイス開口部および前記フット開口部に向けて空気を流通させる空気通路を形成するケーシング(11)と、
    前記ケーシング内に配置され、前記空気を加熱する加熱用熱交換器(18)と、
    前記ケーシング内に形成され、前記空気通路を第1空気通路(120a)と第2空気通路(120b)に仕切る仕切り壁(113)と、
    前記加熱用熱交換器より空気流れ下流側に配置されて、前記第1空気通路から空気を吸い込んで前記フェイス開口部へ送風するとともに前記第2空気通路から空気を吸い込んで前記フット開口部へ送風する送風ファン(25a、25b、25)と、
    前記加熱用熱交換器と前記送風ファンとの間に配置され、前記第1空気通路と前記第2空気通路の間を連通する連通部(310、320、330、340、350)を有し、該連通部に前記空気を導入して前記第1空気通路を流れる空気と前記第2空気通路を流れる空気の温度差を調整する調整手段(30)と、を備え
    前記車室内の乗員の足下に向けて空気を吹き出すフットモードでは、前記調整手段は、前記連通部に前記空気が導入されないよう前記連通部を閉じることを特徴とする車両用空調ユニット。
  6. 記調整手段は、前記エアミックスドアと前記送風ファンとの間に配置されていることを特徴とする請求項に記載の車両用空調ユニット。
  7. 前記調整手段は、前記連通部の連通または遮断を切り替えるドア部材(311、321、331、341、351)を有することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用空調ユニット。
  8. 前記ケーシング内に配置され、前記ケーシング内を流れる前記空気を冷却する冷却用熱交換器(16)を備え、
    前記加熱用熱交換器は、前記冷却用熱交換器で冷却された前記空気を加熱するよう配置されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用空調ユニット。
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