JP6591070B2 - 診断装置および診断システム - Google Patents

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Description

本発明は、モータを駆動源とする機械に振動現象が発生した場合に、当該振動現象を診断する診断装置および診断システムに関する。
産業用機械(以下、単に「機械」という。)の駆動源である、サーボモータといったモータが、機械に数多く使用されている。機械を設計するユーザは、機械の動作仕様に応じて機械に適したモータを選定する。そして、ユーザは、選定したモータを機械に取り付けて、調整を経て、機械の立上げ作業を行う。しかし、立上げ作業時に、機械に振動現象が発生してしまうことがある。
機械に発生する振動現象は、機械に起因するもの、またはモータを制御するアンプといったモータ制御装置に起因するものがある。振動現象は様々であり、振動現象に応じた対策を講じなければ、振動現象を抑制することはできない。発生している振動現象の診断を誤り、誤った対策を講じると、振動現象を抑制することができないばかりか、かえって振動現象を悪化させてしまうことがある。
機械、モータおよびモータ制御装置に関する知識および経験が豊富なユーザであれば、振動現象を現場で診断し、振動現象に応じた正しい対策を講じることが可能である。一方、機械、モータおよびモータ制御装置に関する知識および経験が少ないユーザは、振動現象を現場で診断することができず、機械、モータおよびモータ制御装置に関する知識および経験が豊富な専門家を、例えば現場に呼び出し、当該専門家に診断をしてもらった上で、対策を講じているため、振動現象の抑制に時間を要していた。
振動現象の種別を判定する技術として、特許文献1では、振動波形データを、振動センサを用いて取得し、取得したデータの各特徴量を算出し、算出された特徴量からいずれの種類の振動現象を示すものかを判定する技術が開示されている。
特開平11−278041号公報
上記特許文献1に記載の技術では、モータが取り付けられる機械が特定の構造をとるという場合であれば、振動現象の診断をすることができる場合もある。しかしながら、一般に、機械は特定の構造をとるとは限らないため、上記特許文献1に記載の技術では、機械の振動現象を正確に診断することができないという問題があった。一般に機械は様々な種類の機械部品を使用して構成されることから構造は定まっておらず、それらの機械部品がモータを駆動源として様々な動作を行うため、振動波形データのみから機械の振動現象を正確に診断することは困難だからである。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、モータを駆動源とする機械に振動現象が発生した場合に、当該振動現象を正確に診断することができる診断装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる、モータを駆動源とする機械に発生している振動現象を診断する診断装置は、機械に発生し得る複数の種類の振動現象それぞれの、振動現象の情報と、振動現象の動画とを関連付けして記憶する記憶部を備える。診断装置は、記憶部から、複数の種類の振動現象それぞれの、動画を読み出す動画読出部を備える。診断装置は、動画読出部が読み出した、複数の種類の振動現象それぞれの、動画を表示する動画表示部を備える。診断装置は、複数の種類の振動現象それぞれの、動画からユーザにより選択された動画を示す選択結果を受け付ける現象選択部を備える。診断装置は、選択結果に対応する動画と関連付けされて記憶された振動現象の情報を、記憶部から読み出し、診断結果である読み出した振動現象の情報を出力する診断部を備える。診断装置は、診断結果を表示する診断結果表示部を備える。
本発明によれば、モータを駆動源とする機械に振動現象が発生した場合に、当該振動現象を正確に診断することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる診断装置の機能構成例を示す図 図1における機械の一例を概略的に示す図 第1の振動現象の動画、第2の振動現象の動画および第3の振動現象の動画のそれぞれを撮影するための機械の一例を概略的に示す図 本実施の形態の診断装置の構成例を示す図 図1における診断装置が実行する診断処理のフローチャート 図1における診断装置の記憶部に関連付けされて記憶される情報の一例を説明するための図 図1における診断装置の動画表示部および現象選択部の一例を説明するための図 本発明の実施の形態2にかかる診断装置の機能構成例を示す図 実施の形態2の第4の振動現象の動画、第5の振動現象の動画および第6の振動現象の動画のそれぞれを撮影するための機械の一例を概略的に示す図 図8における診断装置が実行する診断処理のフローチャート 図8における診断装置の記憶部に関連付けされて記憶される情報の一例を説明するための図 図8における診断装置の機械部品選択部の一例を説明するための図 本発明の実施の形態3にかかる診断システムの機能構成例を示す図 実施の形態4にかかる制御装置の操作状況および振動現象の動画を撮影するための機械の一例を概略的に示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる診断装置および診断システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
まず、本発明の実施の形態1にかかる診断装置について説明する。図1は、本発明の実施の形態1にかかる診断装置の機能構成例を示す図である。図1における診断装置100は、機械200に振動現象が発生した場合に、当該振動現象を診断する装置である。機械200は、製造機械または加工機械といった産業用機械である。ユーザ10は、機械200の立上げ作業または調整作業といった作業を行う。ユーザ10は、機械200に振動現象が発生した場合に、診断装置100を使用して、機械200に発生した振動現象を把握し、機械200に対して振動現象に応じた対策を講ずる。
まず、図1における機械200について説明する。図2は、図1における機械200の一例を概略的に示す図である。図2における機械200は、機械部品であるボールねじ205と、機械負荷である加工ヘッド207と、ヒータ220とを備える。機械200は、ボールねじ205を使用し、モータ201の駆動力がボールねじ205を介して加工ヘッド207に伝達され、テーブル209上に載置されたワーク208に対して加圧加工を施す。機械200は、モータ201を駆動源とする機械であれば、どのような機械であってもよい。
モータ201は、モータ制御装置204から供給される電流212により駆動され、加工ヘッド207を動作させるための駆動源である。モータ201は、例えばサーボモータである。加工ヘッド207は、モータ201により駆動される。ワーク208は、テーブル209に載置され、加工ヘッド207が接触して加圧することで加工される加圧対象物である。
モータ201に取り付けられるエンコーダ202は、モータ201の回転位置およびモータ201の回転速度を検出し、検出した回転位置を位置フィードバック信号210Aとして出力し、検出した回転速度を速度フィードバック信号210Bとして出力する。モータ201の回転軸201Aには、モータ201の回転運動を並進運動に変換するためのボールねじ205が設けられている。モータ201およびボールねじ205はカップリング206により結合されている。加工ヘッド207はボールねじ205に接合される。加工ヘッド207が紙面下方向に移動し、ワーク208に接触することにより、ワーク208の加圧加工が実現される。
指令生成装置203は、モータ201の動作パターンを示す動作パターン信号211を生成し、モータ201を駆動させるモータ制御装置204へ出力する。動作パターン信号211は、位置指令値または速度指令値を含んで構成されている。位置指令値は、可動部分である加工ヘッド207のある時間における位置を示す情報である。速度指令値は、ある時間における加工ヘッド207の移動速度を示す情報である。指令生成装置203は、モーションコントローラ、PLC(Programmable Logic Controller)、またはPLCに付随する位置決めユニットである。
モータ制御装置204は、位置フィードバック信号210Aおよび速度フィードバック信号210Bが動作パターン信号211に追従するよう、すなわち、位置フィードバック信号210Aおよび速度フィードバック信号210Bが示すモータ201の動作が動作パターン信号211で示された動作に追随するよう、モータ201に電流212を供給する。モータ制御装置204は、モータ201の動作についてフィードバック制御を行う。モータ制御装置204は、サーボアンプである。モータ制御装置204は、インバータであってもよい。この場合、モータ制御装置204は、モータ201の動作についてフィードバック制御を行わない。
加工ヘッド207には、ヒータ220が取り付けられている。これにより、ワーク208には加圧加工と共に加熱加工が施される。ヒータ220の加熱動作はヒータコントローラ221によって制御される。
次に、図2における機械200に発生し得る振動現象について説明する。振動現象としては、発振、残留振動および機械ショック振動が挙げられる。
第1の振動現象である発振、いわゆるハンチングは、エンコーダ202の出力に基づいて、モータ制御装置204がモータ201の動作についてフィードバック制御を行っていることに起因するものである。原因としては、フィードバックループが不安定となることが挙げられる。第1の振動現象の特徴としては、振動の周波数が高いことが挙げられ、振動が音として認識可能であることが挙げられる。また、振動が持続することが挙げられる。さらに、モータ201の動作を停止している状態においても振動が発生することが挙げられる。
第2の振動現象である残留振動は、加工ヘッド207の機械剛性が低いことに起因するものである。加工ヘッド207の位置決め動作における、減速動作をして停止動作をした後に、加工ヘッド207が揺動する。第2の振動現象の特徴としては、振動の周波数が低く、そのため振動は音として認識不可能であることが挙げられる。
第3の振動現象である機械ショック振動は、動作パターン信号211による指令によって、モータ201を動作させることに起因するものである。機械ショック振動は、例えば、加工ヘッド207の位置決め動作における、動作パターン信号211による指令において、加工ヘッド207の加速時間または減速時間が短いまたは0になる場合に発生する。第3の振動現象の特徴としては、モータ201の動き出しの瞬間に「ゴツ」という音が発生することが挙げられる。また、振動および音は、モータ201の動き出しの瞬間だけ発生し、持続しないことが挙げられる。
機械200、モータ201およびモータ制御装置204に関する知識および経験が豊富なユーザであれば、振動現象を現場で診断し、振動現象に応じた正しい対策を講じることが可能である。一方、機械200、モータ201およびモータ制御装置204に関する知識および経験が少ないユーザは、振動現象を現場で診断することができず、振動現象に応じた正しい対策を講じることは困難である。
本発明の実施の形態1にかかる診断装置100では、後述する図5の診断処理を実行することにより、モータ201を駆動源とする機械200の振動現象を正確に診断することができる。これにより、機械200、モータ201およびモータ制御装置204に関する知識および経験が少ないユーザであっても、診断装置100を使用して、機械200の振動現象を現場で正確に診断することができ、振動現象に応じた正しい対策を講じることが可能である。
次に、図1における診断装置100について説明する。診断装置100は、記憶部101を備える。記憶部101は、第1の振動現象の名称と、第1の振動現象の動画と、第1の振動現象の原因と、第1の振動現象の対策案とを関連付けして記憶し、第2の振動現象の名称と、第2の振動現象の動画と、第2の振動現象の原因と、第2の振動現象の対策案とを関連付けして記憶し、第3の振動現象の名称と、第3の振動現象の動画と、第3の振動現象の原因と、第3の振動現象の対策案とを関連付けして記憶する。対策案とは、診断装置100からユーザ10への振動現象を防止するための指示を示す情報である。振動現象の名称、振動現象の動画および振動現象の対策案は、振動現象の情報の一例である。
診断装置100は、記憶部101から、第1の振動現象の動画と、第2の振動現象の動画と、第3の振動現象の動画とを読み出す動画読出部102を備える。
診断装置100は、動画読出部102が読み出した、第1の振動現象の動画と、第2の振動現象の動画と、第3の振動現象の動画とをそれぞれ表示する動画表示部103を備える。ユーザ10は、動画表示部103が表示した、第1の振動現象の動画と、第2の振動現象の動画と、第3の振動現象の動画とをそれぞれ視聴可能である。
診断装置100は、ユーザ10による、第1の振動現象の動画、第2の振動現象の動画および第3の振動現象の動画のうちから、機械200の振動現象と類似する振動現象の動画の選択を受け付ける現象選択部104を備える。
診断装置100は、現象選択部104が受け付けた選択結果に基づいて、機械200の振動現象を診断する診断部105を備える。診断部105は、現象選択部104が受け付けた選択結果に対応する動画と関連付けされて記憶された、第1の振動現象、第2の振動現象または第3の振動現象のいずれかの名称を記憶部101から読み出し、読み出した振動現象の名称を診断結果として出力する。診断部105は、現象選択部104が受け付けた選択結果に対応する動画と関連付けされて記憶された、第1の振動現象、第2の振動現象または第3の振動現象のいずれかの原因を記憶部101から読み出し、読み出した振動現象の原因を診断結果として出力してもよい。診断部105は、現象選択部104が受け付けた選択結果に対応する動画と関連付けされて記憶された、第1の振動現象、第2の振動現象または第3の振動現象のいずれかの対策案を記憶部101から読み出し、読み出した振動現象の対策案を診断結果として出力してもよい。診断部105は、同様に読み出した振動現象の名称、振動現象の原因および振動現象の対策案を組み合わせて診断結果として出力してもよい。
診断装置100は、診断部105による診断結果を表示する診断結果表示部106を備える。診断結果表示部106は、診断部105が読み出した、第1の振動現象、第2の振動現象または第3の振動現象のいずれかの名称を表示する。診断結果表示部106は、診断部105が読み出した、第1の振動現象、第2の振動現象または第3の振動現象のいずれかの原因を表示してもよい。診断結果表示部106は、診断部105が読み出した、第1の振動現象、第2の振動現象または第3の振動現象のいずれかの対策案を表示してもよい。診断結果表示部106は、診断部105が読み出した、振動現象の名称、振動現象の原因および振動現象の対策案を組み合わせて表示してもよい。ユーザ10は、診断結果表示部106が表示した、第1の振動現象、第2の振動現象もしくは第3の振動現象のいずれかの名称、第1の振動現象、第2の振動現象もしくは第3の振動現象のいずれかの原因、または第1の振動現象、第2の振動現象もしくは第3の振動現象のいずれかの対策案を視認可能である。
次に、第1の振動現象、第2の振動現象および第3の振動現象のそれぞれの動画の撮影方法、原因および対策案について説明する。
図3は、第1の振動現象の動画、第2の振動現象の動画および第3の振動現象の動画のそれぞれを撮影するための機械300の一例を概略的に示す図である。図3における機械300は、図2における機械200と類似の構成である。機械300は、機械200と類似の構成であればよく、機械200と同一の構成である必要はない。機械300の構成が機械200の構成と類似であれば、機械300には機械200に発生している振動現象と類似の振動現象が発生するからである。機械300は、モータ301の駆動力を、機械部品であるボールねじ305を介してテーブル307に伝達し、テーブル307を移動させる。
図3に示すように、モータ301は、モータ制御装置304から供給される電流312により駆動され、テーブル307を動作させるための駆動源である。テーブル307は、モータ301により駆動される機械負荷である。
モータ301に取り付けられるエンコーダ302は、モータ301の回転位置およびモータ301の回転速度を検出し、検出した回転位置を位置フィードバック信号310Aとして出力し、検出した回転速度を速度フィードバック信号310Bとして出力する。モータ301の回転軸301Aには、モータ301の回転運動を並進運動に変換するためのボールねじ305が設けられている。モータ301およびボールねじ305はカップリング306により結合されている。テーブル307はボールねじ305に接合され、紙面左右方向に移動する。
指令生成装置303は、モータ301の動作パターンを示す動作パターン信号311を生成し、モータ301を駆動させるモータ制御装置304へ出力する。動作パターン信号311は、位置指令値または速度指令値を含んで構成されている。位置指令値は、可動部分であるテーブル307のある時間における位置を示す情報である。速度指令値は、ある時間におけるテーブル307の移動速度を示す情報である。
モータ制御装置304は、位置フィードバック信号310Aおよび速度フィードバック信号310Bが動作パターン信号311に追従するよう、すなわち、位置フィードバック信号310Aおよび速度フィードバック信号310Bが示すモータ301の動作が動作パターン信号311で示された動作に追随するよう、モータ301に電流312を供給する。モータ制御装置304は、モータ301の動作についてフィードバック制御を行う。
図1における診断装置100の記憶部101に記憶されている、第1の振動現象の動画と、第2の振動現象の動画と、第3の振動現象の動画とは、それぞれ機械300に振動現象を発生させて、撮影されたものである。
第1の振動現象の動画は、機械300において、モータ制御装置304がモータ301をフィードバック制御する際の、フィードバックループのゲインが通常よりも大きく設定された状態で撮影される。当該ゲインは、電流312の大きさを決定するためのものである。これにより、フィードバックループが不安定となり、機械300に振動現象が発生する。このときの様子がビデオカメラをはじめとした撮影装置により撮影される。撮影された動画は、振動現象が発生している機械300の映像データと音データとを含む。撮影された動画の特徴としては、振動の周波数が高いことが挙げられ、振動が音として認識可能であることが挙げられる。また、振動が持続することが挙げられる。さらに、モータ301の動作を停止している状態においても振動が発生することが挙げられる。
第2の振動現象の動画は、機械300において、ボールねじ305とテーブル307とを薄い板状部材といった弾性変形が生じやすい部材を介して接続し、テーブル307の機械剛性が低くなった状態で撮影される。これにより、テーブル307の位置決め動作における、減速動作をして停止動作をした後に、テーブル307が揺動する。このときの様子がビデオカメラをはじめとした撮影装置により撮影される。撮影された動画の特徴としては、振動の周波数が低く、そのため振動は音として認識不可能であることが挙げられる。
第3の振動現象の動画は、機械300において、テーブル307の位置決め動作における、動作パターン信号311による指令において、テーブル307の加速時間または減速時間が通常よりも短くまたは0になるように設定された状態で撮影される。このときの様子がビデオカメラをはじめとした撮影装置により撮影される。撮影された動画の特徴としては、モータ301の動き出しの瞬間に「ゴツ」という音が発生することが挙げられる。振動および音は、モータ301の動き出しの瞬間だけ発生し、持続しないことが挙げられる。
第1の振動現象の原因については、上述したようにフィードバックループの不安定化が挙げられる。第2の振動現象の原因については、上述したように機械剛性の不足が挙げられる。第3の振動現象の原因については、上述したように加速時間または減速時間の短時間化が挙げられる。
第1の振動現象の対策案については、フィードバックループのゲインまたはフィルタの再調整が挙げられる。第2の振動現象の対策案については、動作パターン信号のフィルタに残留振動の周波数を除去するノッチフィルタを使用することが挙げられる。第3の振動現象の対策案については、加速時間または減速時間の再調整が挙げられる。
診断装置100は、具体的には、計算機システム、すなわちコンピュータである。この計算機システム上で後述する診断処理を実現する診断プログラムが実行されることにより、計算機システムが診断装置100として機能する。図4は、本実施の形態の診断装置の構成例を示す図である。図4に示すように、この計算機システムは、制御部11と入力部12と記憶部13と表示部14と出力部15とを備え、これらはシステムバス16を介して接続されている。
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等であり、本実施の形態の診断プログラムを実行する。入力部12は、たとえばキーボードおよびマウスなどで構成され、計算機システムのユーザが、各種情報の入力を行うために使用する。記憶部13は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの各種メモリおよびハードディスクなどのストレージデバイスを含み、上記制御部11が実行すべきプログラム、処理の過程で得られた必要なデータ、などを記憶する。また、記憶部13は、プログラムの一時的な記憶領域としても使用される。表示部14は、LCD(液晶表示パネル)などで構成され、計算機システムのユーザに対して各種画面を表示する。なお、図4は、一例であり、計算機システムの構成は図4の例に限定されない。例えば、計算機システムは、通信処理を実施する通信部を備えてもよい。
ここで、本実施の形態の診断プログラムが実行可能な状態になるまでの計算機システムの動作例について説明する。上述した構成をとる計算機システムには、たとえば、図示しないCD(Compact Disc)−ROMまたはDVD(Digital Versatile Disc)−ROMドライブにセットされたCD−ROMまたはDVD−ROMから、診断プログラムが記憶部13にインストールされる。そして、診断プログラムの実行時に、記憶部13から読み出された診断プログラムが記憶部13の所定の場所に格納される。この状態で、制御部11は、記憶部13に格納されたプログラムに従って、本実施の形態の診断処理を実行する。
なお、本実施の形態においては、CD−ROMまたはDVD−ROMを記録媒体として、診断処理を記述したプログラムを提供しているが、これに限らず、計算機システムの構成、提供するプログラムの容量などに応じて、たとえば、通信部を経由してインターネットなどの伝送媒体により提供されたプログラムを用いることとしてもよい。
図1に示した動画読出部102、動画表示部103、現象選択部104、診断部105および診断結果表示部106は、図4の制御部11に含まれる。図1の現象選択部104は、図4の入力部12に含まれる。図1の記憶部101は、図4の記憶部13の一部である。図1の動画表示部103および診断結果表示部106は、図4の表示部14に含まれる。図1の診断結果表示部106は、図4の出力部15に含まれる。
次に、図1における診断装置100が実行する診断処理について説明する。図5は、図1における診断装置100が実行する診断処理のフローチャートである。診断装置100の記憶部101には、図6に示すように、第1の振動現象の動画と、第1の振動現象の名称と、第1の振動現象の原因と、第1の振動現象の対策案とが関連付けされて記憶されているものとする。診断装置100の記憶部101には、同様に、第2の振動現象の動画と、第2の振動現象の名称と、第2の振動現象の原因と、第2の振動現象の対策案とが関連付けされて記憶されているものとする。診断装置100の記憶部101には、同様に、第3の振動現象の動画と、第3の振動現象の名称と、第3の振動現象の原因と、第3の振動現象の対策案とが関連付けされて記憶されているものとする。本実施の形態1では、診断装置100の記憶部101には、3種類の振動現象についての情報が記憶されているが、他の振動現象についての情報が記憶されていてもよい。すなわち、診断装置100の記憶部101には、他の振動現象の動画と、他の振動現象の名称と、他の振動現象の原因と、他の振動現象の対策案とが関連付けされて記憶されていてもよい。
まず、診断装置100の動画読出部102は、記憶部101から、第1の振動現象の動画と、第2の振動現象の動画と、第3の振動現象の動画とを読み出す(ステップS101)。
次いで、診断装置100の動画表示部103は、動画読出部102が読み出した、第1の振動現象の動画と、第2の振動現象の動画と、第3の振動現象の動画とをそれぞれ表示する(ステップS102)。図7は、図1における診断装置100の動画表示部103および現象選択部104の一例を説明するための図である。図7において、再生ボタン111は、第1の振動現象の動画を再生するためのボタンである。ユーザ10が再生ボタン111を選択すると、診断装置100の動画表示部103は、動画読出部102が読み出した、第1の振動現象の動画をウィンドウ121に表示する。これにより、第1の振動現象の動画がウィンドウ121に再生される。再生ボタン112は、第2の振動現象の動画を再生するためのボタンである。ユーザ10が再生ボタン112を選択すると、同様に、第2の振動現象の動画がウィンドウ122に再生される。再生ボタン113は、第3の振動現象の動画を再生するためのボタンである。ユーザ10が再生ボタン113を選択すると、同様に、第3の振動現象の動画がウィンドウ123に再生される。
次いで、診断装置100の現象選択部104は、動画表示部103が表示した、第1の振動現象の動画と、第2の振動現象の動画と、第3の振動現象の動画とを視聴したユーザ10による、機械200の振動現象と類似する振動現象の動画の選択を受け付ける(ステップS103)。図7において、ラジオボタン131は、第1の振動現象の動画を選択するためのボタンである。ラジオボタン132は、第2の振動現象の動画を選択するためのボタンである。ラジオボタン133は、第3の振動現象の動画を選択するためのボタンである。ユーザ10は、ラジオボタン131,132,133のいずれかのボタンを選択することによって、機械200の振動現象と類似する振動現象の動画を選択することができる。
次いで、診断装置100の診断部105は、現象選択部104が受け付けた選択結果に基づいて、機械200の振動現象を診断する(ステップS104)。診断部105は、現象選択部104が受け付けた選択結果である振動現象の動画と関連付けされて記憶された、第1の振動現象、第2の振動現象または第3の振動現象のいずれかの名称を記憶部101から読み出す。診断部105は、現象選択部104が受け付けた選択結果である振動現象の動画と関連付けされて記憶された、第1の振動現象、第2の振動現象または第3の振動現象のいずれかの原因を記憶部101から読み出してもよい。診断部105は、現象選択部104が受け付けた選択結果である振動現象の動画と関連付けされて記憶された、第1の振動現象、第2の振動現象または第3の振動現象のいずれかの対策案を記憶部101から読み出してもよい。
次いで、診断装置100の診断結果表示部106は、診断部105による診断結果を表示する(ステップS105)。診断結果表示部106は、診断部105が読み出した、第1の振動現象、第2の振動現象または第3の振動現象のいずれかの名称を表示する。診断結果表示部106は、診断部105が読み出した、第1の振動現象、第2の振動現象または第3の振動現象のいずれかの原因を表示してもよい。診断結果表示部106は、診断部105が読み出した、第1の振動現象、第2の振動現象または第3の振動現象のいずれかの対策案を表示してもよい。そして、本処理を終了する。
実施の形態1における診断処理によれば、第1の振動現象の動画、第2の振動現象の動画、および第3の振動現象の動画を視聴したユーザ10による、機械200の振動現象と類似する振動現象の動画の選択を受け付けて、機械200の振動現象を診断し、診断結果を表示する。すなわち、ユーザに、診断装置100で再生される振動現象と、機械200で生じている振動現象とを直感的に比較する手段が提供される。また、ユーザに、診断装置100により各振動現象の名称、原因または対策案が提供される。これにより、機械200、モータ201およびモータ制御装置204に関する知識および経験が少ないユーザ10であっても、診断装置100を使用して、機械200の振動現象を現場で正確に診断することができ、振動現象に応じた正しい対策を講じることが可能である。
本実施の形態1では、第1の振動現象である発振の原因として、フィードバックループの不安定化が関連付けされて記憶され、対策案として、フィードバックループのゲインまたはフィルタの再調整が関連付けされて記憶されていたが、これに限られない。第1の振動現象の原因として、機械部品の経年劣化が関連付けされて記憶され、対策案として、機械部品の見直しまたは取り替えが関連付けされて記憶されていてもよい。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2にかかる診断装置について説明する。図8は、本発明の実施の形態2にかかる診断装置の機能構成例を示す図である。本発明の実施の形態2にかかる診断装置100Aは、機械部品選択部107を備えている点が上述した実施の形態1と異なる。重複した構成および作用については説明を省略し、異なる構成および作用について説明する。
まず、図8における機械200Aについて説明する。図9は、図8における機械200Aの一例を概略的に示す図である。図9における機械200Aは、機械部品であるタイミングベルト231を使用している。機械200Aは、モータ201の駆動力をタイミングプーリ230に伝達し、タイミングベルト231を動作させて、ヘッド232を並進運動させる。
モータ201は、モータ制御装置204から供給される電流212により駆動され、ヘッド232を並進運動させるための駆動源である。ヘッド232は、モータ201により駆動される機械負荷である。
モータ201に取り付けられるエンコーダ202は、モータ201の回転位置およびモータ201の回転速度を検出し、検出した回転位置を位置フィードバック信号210Aとして出力し、検出した回転速度を速度フィードバック信号210Bとして出力する。モータ201には、タイミングプーリ230が接続されている。モータ201が回転すると、タイミングプーリ230が回転する。タイミングプーリ230とタイミングベルト231とには、それぞれ図示しないティースが設けられている。タイミングプーリ230のティースとタイミングベルト231のティースとが噛み合うことによって、タイミングプーリ230の回転力がタイミングベルト231に伝達される。これにより、タイミングベルト231が動作し、ヘッド232が並進運動する。
指令生成装置203は、モータ201の動作パターンを示す動作パターン信号211を生成し、モータ201を駆動させるモータ制御装置204へ出力する。動作パターン信号211は、位置指令値または速度指令値を含んで構成されている。位置指令値は、可動部分であるヘッド232のある時間における位置を示す情報である。速度指令値は、ある時間におけるヘッド232の移動速度を示す情報である。
モータ制御装置204は、位置フィードバック信号210Aおよび速度フィードバック信号210Bが動作パターン信号211に追従するよう、すなわち、位置フィードバック信号210Aおよび速度フィードバック信号210Bが示すモータ201の動作が動作パターン信号211で示された動作に追随するよう、モータ201に電流212を供給する。モータ制御装置204は、モータ201の動作についてフィードバック制御を行う。
次に、図9における機械200Aに発生し得る振動現象について説明する。振動現象としては、発振、機械ショック振動および回転同期振動が挙げられる。
第4の振動現象である発振、いわゆるハンチングは、エンコーダ202の出力に基づいて、モータ制御装置204がモータ201の動作についてフィードバック制御を行っていることに起因するものである。第4の振動現象も原因としては、フィードバックループが不安定となることが挙げられる。第4の振動現象の特徴としては、振動の周波数が高いことが挙げられ、振動が音として認識可能であることが挙げられる。また、振動が持続することが挙げられる。さらに、モータ201の動作を停止している状態においても振動が発生することが挙げられる。なお、タイミングベルト231の機械共振周波数は、ボールねじ205の機械共振周波数と比較して、一般的に低くなり易い。このため、タイミングベルト231に発振が生じた際の振動の周波数は、ボールねじ205に発振が生じた際の振動の周波数よりも低くなる。よって、第4の振動現象は、第1の振動現象と比較して、振動の周波数が低くなり、音も低いものとなる。
第5の振動現象である機械ショック振動は、動作パターン信号211による指令によって、モータ201を動作させることに起因するものである。機械ショック振動は、例えば、ヘッド232の位置決め動作における、動作パターン信号211による指令において、ヘッド232の加速時間または減速時間が短いまたは0になる場合に発生する。第5の振動現象の特徴としては、モータ201の動き出しの瞬間に「ゴツ」という音が発生することが挙げられる。振動および音は、モータ201の動き出しの瞬間だけ発生し、持続しないことが挙げられる。
第6の振動現象である回転同期振動は、タイミングプーリ230のティースとタイミングベルト231のティースとが衝突することに起因するものである。第6の振動現象の特徴としては、モータ201の回転速度が大きくなると、タイミングプーリ230のティースとタイミングベルト231のティースとが衝突する頻度が増え、振動の周波数が高くなることが挙げられる。また、第6の振動現象の特徴としては、モータ201の回転速度が小さくなると、タイミングプーリ230のティースとタイミングベルト231のティースとが衝突する頻度が減り、振動の周波数が低くなることが挙げられる。
本発明の実施の形態2にかかる診断装置100Aでは、後述する図10の診断処理を実行することにより、モータ201を駆動源とする機械200Aの振動現象を柔軟かつ正確に診断することができる。これにより、機械200A、モータ201およびモータ制御装置204に関する知識および経験が少ないユーザであっても、診断装置100Aを使用して、機械200Aの振動現象を現場で柔軟かつ正確に診断することができ、振動現象に応じた正しい対策を講じることが可能である。
次に、図8における診断装置100Aについて説明する。図8において、診断装置100Aは、ユーザ10Aによる、ボールねじ、タイミングベルト、ラック・アンド・ピニオンおよび回転テーブルといった複数の機械部品のうちから、機械200Aで使用している機械部品と同一または類似の機械部品の選択を受け付ける機械部品選択部107を備える。
記憶部101は、機械部品の名称と、振動現象の名称と、振動現象の動画と、振動現象の原因と、振動現象の対策案とを関連付けして記憶する。振動現象の名称、振動現象の動画および振動現象の対策案は、振動現象の情報の一例である。動画読出部102は、機械部品選択部107が受け付けた選択結果である機械部品と関連付けされて記憶された、振動現象の動画を記憶部101から読み出す。動画表示部103は、動画読出部102が読み出した、振動現象の動画を表示する。現象選択部104は、ユーザ10Aによる、機械200Aの振動現象と類似する振動現象の動画の選択を受け付ける。
診断部105は、現象選択部104が受け付けた選択結果に基づいて、機械200Aの振動現象を診断する。診断部105は、現象選択部104が受け付けた選択結果である振動現象の動画と関連付けされて記憶された、振動現象の名称を記憶部101から読み出す。診断部105は、現象選択部104が受け付けた選択結果である振動現象の動画と関連付けされて記憶された、振動現象の原因を記憶部101から読み出してもよい。診断部105は、現象選択部104が受け付けた選択結果である振動現象の動画と関連付けされて記憶された、振動現象の対策案を記憶部101から読み出してもよい。診断部105は、現象選択部104が受け付けた選択結果、および機械部品選択部107が受け付けた選択結果に基づいて、機械200Aの振動現象を診断してもよい。診断結果表示部106は、診断部105による診断結果を表示する。診断結果表示部106は、診断部105が読み出した、振動現象の名称を表示する。診断結果表示部106は、診断部105が読み出した、振動現象の原因を表示してもよい。診断結果表示部106は、診断部105が読み出した、振動現象の対策案を表示してもよい。
次に、第4の振動現象、第5の振動現象および第6の振動現象のそれぞれの動画の撮影方法、原因および対策案について説明する。
図9は、第4の振動現象の動画、第5の振動現象の動画および第6の振動現象の動画のそれぞれを撮影するための機械300Aの一例を概略的に示す図である。機械300Aと、機械200Aとは同一の構成であるが、機械300Aは、機械200Aと同一の構成である必要はなく、機械200Aと類似の構成であればよい。機械300Aの構成が機械200Aの構成と類似であれば、機械300Aには機械200Aに発生している振動現象と類似の振動現象が発生するからである。機械300Aは、機械200Aと同一の構成であるため、説明を省略する。
図8に示す診断装置100Aの記憶部101に記憶されている、第4の振動現象の動画と、第5の振動現象の動画と、第6の振動現象の動画とは、それぞれ機械300Aに振動を発生させて、撮影されたものである。
第4の振動現象の動画は、機械300Aにおいて、モータ制御装置304がモータ301をフィードバック制御する際の、フードバックループのゲインが通常よりも大きく設定された状態で撮影される。これにより、フィードバックループが不安定となり、機械300Aに振動現象が発生する。このときの様子がビデオカメラをはじめとした撮影装置により撮影される。撮影された動画は、振動現象が発生している機械300Aの映像データと音データとを含む。撮影された動画の特徴としては、振動の周波数が高いことが挙げられ、振動が音として認識可能であることが挙げられる。また、振動が持続することが挙げられる。さらに、モータ301の動作を停止している状態においても振動が発生することが挙げられる。
第5の振動現象の動画は、機械300Aにおいて、ヘッド332の位置決め動作における、動作パターン信号311による指令において、ヘッド332の加速時間または減速時間を通常よりも短くまたは0になるように設定された状態で撮影される。このときの様子がビデオカメラをはじめとした撮影装置により撮影される。撮影された動画の特徴としては、モータ301の動き出しの瞬間に「ゴツ」という音が発生することが挙げられる。振動および音は、モータ301の動き出しの瞬間だけ発生し、持続しないことが挙げられる。
第6の振動現象の動画は、機械300Aにおいて、モータ301の回転速度を徐々に大きくし、また、モータ301の回転速度を徐々に小さくして撮影される。このときの様子がビデオカメラをはじめとした撮影装置により撮影される。撮影された動画の特徴としては、モータ301の回転速度が大きくなると、タイミングプーリ330のティースとタイミングベルト331のティースとが衝突する頻度が増え、振動の周波数が高くなることが挙げられる。また、モータ301の回転速度が小さくなると、タイミングプーリ330のティースとタイミングベルト331のティースとが衝突する頻度が減り、振動の周波数が低くなることが挙げられる。
第4の振動現象の原因については、上述したようにフィードバックループの不安定化が挙げられる。第5の振動現象の原因については、上述したように加速時間または減速時間の短時間化が挙げられる。第6の振動現象の原因については、上述したようにティース同士の衝突が挙げられる。
第4の振動現象の対策案については、フィードバックループのゲインまたはフィルタの再調整が挙げられる。第5の振動現象の対策案については、加速時間または減速時間の再調整が挙げられる。第6の振動現象の対策案については、ティース同士の衝突はモータから見ると外乱となるため、外乱オブザーバといった外乱を抑制する制御を使用することが挙げられる。
次に、図8における診断装置100Aが実行する診断処理について説明する。図10は、図8における診断装置100Aが実行する診断処理のフローチャートである。
診断装置100Aの記憶部101には、例えば、図11に示すように、機械部品の名称であるボールねじと、第1の振動現象の動画と、第1の振動現象の名称と、第1の振動現象の原因と、第1の振動現象の対策案とが関連付けされて記憶され、ボールねじと、第2の振動現象の動画と、第2の振動現象の名称と、第2の振動現象の原因と、第2の振動現象の対策案とが関連付けされて記憶され、ボールねじと、第3の振動現象の動画と、第3の振動現象の名称と、第3の振動現象の原因と、第3の振動現象の対策案とが関連付けされて記憶されているものとする。診断装置100Aの記憶部101には、同様に、機械部品の名称であるタイミングベルトと、第4の振動現象の動画と、第4の振動現象の名称と、第4の振動現象の原因と、第4の振動現象の対策案とが関連付けされて記憶され、タイミングベルトと、第5の振動現象の動画と、第5の振動現象の名称と、第5の振動現象の原因と、第5の振動現象の対策案とが関連付けされて記憶され、タイミングベルトと、第6の振動現象の動画と、第6の振動現象の名称と、第6の振動現象の原因と、第6の振動現象の対策案とが関連付けされて記憶されているものとする。
本実施の形態2では、診断装置100Aの記憶部101には、2種類の機械部品のそれぞれについての、3種類の振動現象のそれぞれについての情報が記憶されているが、他の機械部品についての、他の振動現象についての情報が記憶されていてもよい。すなわち、診断装置100Aの記憶部101には、例えば、図11に示すように、他の機械部品の名称であるラック・アンド・ピニオンと、他の振動現象の動画と、他の振動現象の名称と、他の振動現象の原因と、他の振動現象の対策案とが関連付けされて記憶されていてもよい。
まず、診断装置100Aの機械部品選択部107は、ユーザ10Aによる、ボールねじ、タイミングベルト、ラック・アンド・ピニオンおよび回転テーブルといった複数の機械部品のうちから、機械200Aで使用している機械部品と同一または類似の機械部品の選択を受け付ける(ステップS201)。図12は、診断装置100Aの機械部品選択部107の一例を説明するための図である。図12において、ラジオボタン141は、ボールねじを選択するためのボタンである。ラジオボタン142は、タイミングベルトを選択するためのボタンである。ラジオボタン143は、ラック・アンド・ピニオンを選択するためのボタンである。ラジオボタン144は、回転テーブルを選択するためのボタンである。ユーザ10Aは、ラジオボタン141,142,143,144のいずれかのボタンを選択し、選択ボタン151を押下することによって、機械200Aで使用している機械部品と同一または類似の機械部品を選択することができる。図12では、機械部品を文字で表示しているが、機械部品をイラストまたは写真で表示して、ユーザ10Aに機械部品の選択をさせ易くしてもよい。
次いで、診断装置100Aの動画読出部102は、機械部品選択部107が受け付けた選択結果である機械部品と関連付けされて記憶された、振動現象の動画を記憶部101から読み出す(ステップS202)。例えば、動画読出部102は、機械部品選択部107が受け付けた選択結果がタイミングベルトであった場合は、第4の振動現象の動画と、第5の振動現象の動画と、第6の振動現象の動画とをそれぞれ記憶部101から読み出す。
次いで、診断装置100Aの動画表示部103は、動画読出部102が読み出した振動現象の動画を表示する(ステップS203)。
次いで、診断装置100Aの現象選択部104は、ユーザ10Aによる、機械200Aの振動現象と類似する振動現象の動画の選択を受け付ける(ステップS204)。
次いで、診断装置100Aの診断部105は、現象選択部104が受け付けた選択結果に基づいて、機械200Aの振動現象を診断する(ステップS205)。診断部105は、現象選択部104が受け付けた選択結果に対応する動画と関連付けされて記憶された、振動現象の名称を記憶部101から読み出す。診断部105は、現象選択部104が受け付けた選択結果に対応する動画と関連付けされて記憶された、振動現象の原因を記憶部101から読み出してもよい。診断部105は、現象選択部104が受け付けた選択結果に対応する動画と関連付けされて記憶された、振動現象の対策案を記憶部101から読み出してもよい。診断装置100Aの診断部105は、現象選択部104が受け付けた選択結果、および機械部品選択部107が受け付けた選択結果に基づいて、機械200Aの振動現象を診断してもよい。
次いで、診断装置100Aの診断結果表示部106は、診断部105による診断結果を表示する(ステップS206)。診断結果表示部106は、診断部105が読み出した、振動現象の名称を表示する。診断結果表示部106は、診断部105が読み出した、振動現象の原因を表示してもよい。診断結果表示部106は、診断部105が読み出した、振動現象の対策案を表示してもよい。そして、本処理を終了する。
実施の形態2における図10に示す診断処理によれば、ユーザ10Aによる、機械200Aで使用している機械部品と同一または類似の機械部品の選択を受け付けて、振動現象の動画を表示する。そして、振動現象の動画を視聴したユーザ10Aによる、機械200Aの振動現象と類似する振動現象の動画の選択を受け付けて、機械200Aの振動現象を診断し、診断結果を表示する。これにより、機械200A、モータ201およびモータ制御装置204に関する知識および経験が少ないユーザ10Aであっても、診断装置100Aを使用して、機械200Aの振動現象を現場で柔軟かつ正確に診断することができ、振動現象に応じた正しい対策を講じることが可能である。
また、図10に示す診断処理によれば、ユーザ10Aによる、機械200Aで使用している機械部品と同一または類似の機械部品の選択を受け付けて、振動現象の動画を表示する。これにより、ユーザ10Aが視聴する、振動現象の動画は、機械200Aで使用している機械部品を機械に使用した際に発生しやすい振動現象の動画に限定されることになる。したがって、上述した実施の形態1と同様の効果を奏することに加え、ユーザ10Aは、数ある振動現象の動画のうちから適切な候補の動画を視聴することができるため、機械200Aの振動現象の診断に要する時間を短縮することができるという効果を奏する。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3にかかる診断システムについて説明する。図13は、本発明の実施の形態3にかかる診断システムの機能構成例を示す図である。本発明の実施の形態3にかかる診断システム100Bは、例えば、サーバ400、クライアント401およびネットワーク410で実現される点が上述した実施の形態1又は2と異なり、重複した構成、作用については説明を省略し、以下に異なる構成、作用についての説明を行う。
図13において、サーバ400は、ネットワーク410に接続されている。サーバ400は、記憶部101と、動画読出部102とを備える。サーバ400は、クライアント401から、ネットワーク410を介して送信された、クライアント401の現象選択部104が受け付けた選択結果に基づいて、機械200Bの振動現象を診断する診断部105を備える。ここで、ネットワーク410の具体例としては、インターネットまたはイントラネットが挙げられるが、これらに限られるものではなく、コンピュータネットワークであればどのようなものであってもよい。
クライアント401は、ネットワーク410に接続されている。クライアント401は、サーバ400から、ネットワーク410を介して送信された、サーバ400の動画読出部102が読み出した、第1の振動現象の動画と、第2の振動現象の動画と、第3の振動現象の動画とをそれぞれ表示する動画表示部103を備える。クライアント401は、ユーザ10Bによる、第1の振動現象の動画、第2の振動現象の動画および第3の振動現象の動画のうちから、機械200Bの振動現象と類似する振動現象の動画の選択を受け付ける現象選択部104を備える。クライアント401は、サーバ400から、ネットワーク410を介して送信された、サーバ400の診断部105による診断結果を表示する診断結果表示部106を備える。ユーザ10Bは、診断システム100Bを構成するクライアント401を使用して、機械200Bの振動現象を診断することができる。
サーバ400およびクライアント401も、具体的には、計算機システム、すなわちコンピュータである。サーバ400およびクライアント401の構成例は、図4に示す構成例に通信部を備えた構成であるため、その説明は省略する。クライアント402,403は、クライアント401と同様の構成および作用であるため、その説明は省略する。診断システム100Bは、サーバ400、クライアント402およびネットワーク410、並びにサーバ400、クライアント403およびネットワーク410でも実現される。ユーザ10Cは、診断システム100Bを構成するクライアント402を使用して、機械200Cの振動現象を把握することができる。ユーザ10Dは、診断システム100Bを構成するクライアント403を使用して、機械200Dの振動現象を把握することができる。
本実施の形態3にかかる診断システム100Bによれば、上述した実施の形態1と同様の効果を奏することができる。また、診断システム100Bでは、多数のユーザであるユーザ10B,10C,10Dが同時にそれぞれの機械200B,200C,200Dの診断をすることができる。本実施の形態3にかかる診断システム100Bは、クライアント401,402,403に、記憶部101を設ける必要がないため、クライアント401,402,403を安価な構成とすることができる。その結果、診断システム100Bを安価な構成とすることができる。
診断システム100Bのクライアント401,402,403は、上述した実施の形態2の機械部品選択部107を備えてもよい。これにより、上述した実施の形態2と同様の効果を奏することができる。
実施の形態4.
次に、本発明の実施の形態4にかかる診断装置および診断システムについて説明する。本発明の実施の形態4にかかる診断装置および診断システムの構成は、上述した実施の形態1および実施の形態2にかかる診断装置、ならびに実施の形態3にかかる診断システムの構成と同様であるため、重複した構成および作用については説明を省略し、異なる構成および作用について説明する。
上述した実施の形態1から実施の形態3では、記憶部101には、振動現象の動画が記憶されていた。本実施の形態では、記憶部101には、指令生成装置およびモータ制御装置をユーザが操作する状況(以下、「制御装置の操作状況」と称する。)および当該操作に起因した振動現象(以下、本実施の形態では、当該操作に起因した振動現象を単に「振動現象」と称する。)の動画が記憶されている。上述した実施の形態1から実施の形態3では、ユーザは、診断装置で再生される振動現象と、機械に生じている振動現象とを見比べて、機械に生じている振動現象と類似する振動現象の動画を選択していた。本実施の形態では、ユーザは、診断装置で再生される制御装置の操作状況と、実際の制御装置の操作状況とを比較するとともに、診断装置で再生される振動現象と、機械に生じている振動現象とを見比べて、機械に生じている振動現象と類似する振動現象の動画を選択する。本実施の形態は、ユーザによる機械に生じている振動現象と類似する振動現象の動画の選択の際に、ユーザに他の判断材料を提供するものである。制御装置の操作状況は、ユーザによる類似する振動現象の動画の選択の際の判断材料として有用である。制御装置の操作状況および振動現象の動画は、制御装置の操作状況と振動現象とが連続的に撮影されて作成されたものである。動画読出部102は、記憶部101から、制御装置の操作状況および振動現象の動画を読み出す。動画表示部103は、動画読出部102が読み出した、制御装置の操作状況および振動現象の動画を表示する。
本実施の形態では、制御装置の操作状況と振動現象とが別々に撮影されて、別々に動画が作成されていてもよい。記憶部101には、制御装置の操作状況の動画、および振動現象の動画が別々に記憶されていてもよい。制御装置の操作状況の動画は、指令生成装置およびモータ制御装置と操作しているユーザとを含む空間領域が撮影されて作成されたものである。この場合、動画読出部102は、記憶部101から、制御装置の操作状況の動画、および振動現象の動画をそれぞれ読み出す。動画表示部103は、動画読出部102が読み出した、制御装置の操作状況の動画、および振動現象の動画をそれぞれ表示する。たとえば、動画表示部103は、制御装置の操作状況の動画を表示してから、振動現象の動画を表示する。たとえば、動画表示部103は、表示画面を2分割して、一方に制御装置の操作状況の動画を表示し、他方に振動現象の動画を表示してもよい。たとえば、動画表示部103は、表示画面に振動現象の動画を表示し、表示画面中の小窓画面に制御装置の操作状況の動画をワイプ表示してもよい。
本実施の形態では、制御装置の操作状況と振動現象とが別々に時間同期して撮影されて、別々に動画が作成されていてもよい。この場合、動画表示部103は、制御装置の操作状況の動画と、振動現象の動画とを時間同期して表示するのがよい。時間同期して表示するとは、2つの動画において、同一時刻に撮影されたシーンが同時に表示されるようにすることをいう。
次に、制御装置の操作状況および振動現象の動画の撮影方法について説明する。
図14は、実施の形態4にかかる制御装置の操作状況および振動現象の動画を撮影するための機械300Bの一例を概略的に示す図である。機械300Bは、スイッチ501,502を備えている点が、上述した図3の機械300と異なる。機械300と重複した構成および作用については説明を省略し、以下に異なる構成および作用についての説明を行う。
スイッチ501は、モータ制御装置304によるサーボ制御をオン(ON)、すなわち開始させる、またはオフ(OFF)、すなわち停止させるためのスイッチである。ユーザがスイッチ501を操作して、モータ制御装置304によるサーボ制御が開始されると、モータ制御装置304は、モータ301に電流312を供給して、フィードバック制御によりモータ301の回転を制御する。ユーザがスイッチ501を操作して、モータ制御装置304によるサーボ制御が停止されると、モータ制御装置304は、モータ301への電流312の供給を停止して、フィードバック制御を停止する。
スイッチ502は、テーブル307の位置決め動作を開始させる、すなわち指令生成装置303による動作パターン信号311の出力をオン(ON)にさせる、またテーブル307の位置決め動作を停止、すなわち指令生成装置303による動作パターン信号311の出力をオフ(OFF)にさせるためのスイッチである。
振動現象としては、発振、残留振動および機械ショック振動が挙げられる。上述したように、第1の振動現象を発振とし、第2の振動現象を残留振動とし、第3の振動現象を機械ショック振動とする。
制御装置の操作状況および第1の振動現象の動画は、ユーザがスイッチ501を操作する状況、およびその直後の機械300Bの様子が撮影されて作成される。当該動画は、ユーザがスイッチ501を操作して、モータ制御装置304によるサーボ制御がOFFからONになった直後に、機械300Bに振動が発生する様子を表示する。上述したように、第1の振動現象は、フィードバックループが不安定となることに起因し、サーボ制御がONになった直後に発生するものだからである。
制御装置の操作状況および第2の振動現象の動画は、ユーザがスイッチ501を操作する状況、スイッチ501の操作の後の機械300Bの様子、スイッチ501の操作の後にユーザがスイッチ502を操作する状況、およびスイッチ502の操作の後の機械300Bの様子が撮影されて作成される。当該動画は、ユーザがスイッチ501を操作して、モータ制御装置304によるサーボ制御がOFFからONになった後は、機械300Bに振動が発生しない様子、およびその後にユーザがスイッチ502を操作して、指令生成装置303による動作パターン信号311の出力がONになった後に、機械300Bに振動が発生する様子を表示する。上述したように、第2の振動現象は、機械負荷の機械剛性が低いことに起因し、機械負荷の位置決め動作を行ったときに発生するものだからである。
制御装置の操作状況および第3の振動現象の動画は、ユーザがスイッチ501を操作する状況、スイッチ501の操作の後の機械300Bの様子、スイッチ501の操作の後にユーザがスイッチ502を操作する状況、およびスイッチ502の操作の後の機械300Bの様子が撮影されて作成される。当該動画は、ユーザがスイッチ501を操作して、モータ制御装置304によるサーボ制御がOFFからONになった後は、機械300Bに振動が発生しない様子、およびその後にユーザがスイッチ502を操作して、指令生成装置303による動作パターン信号311の出力がONになった後に、機械300Bに振動が発生する様子を表示する。上述したように、第3の振動現象は、動作パターン信号による指令によって、モータを動作させることに起因し、機械負荷の位置決め動作における、動作パターン信号による指令において、機械負荷の加速時間または減速時間が短いまたは0になる場合に発生するものだからである。
通常、ユーザが制御装置に対して何らかの操作を行った結果、機械に振動現象が発生する。本実施の形態によれば、ユーザが制御装置の操作状況および振動現象の動画を視聴可能であるため、たとえば第1の振動現象はサーボ制御がONになった直後に発生するという因果関係をユーザが把握することができ、第2の振動現象および第3の振動現象はサーボ制御がONになった直後には発生せずに機械負荷の位置決め動作を行ったときに発生するという因果関係をユーザが把握することができる。これにより、ユーザは現場で遭遇した振動現象と、動画中に再生される振動現象とを対応付けしやすくなる。その結果、ユーザは機械の振動現象と類似する振動現象の動画をさらに正確に選択することができ、ユーザは機械の振動現象を現場でさらに正確に診断することができる。
本実施の形態では、モータ制御装置304は、モータ301がサーボモータであれば、たとえば、サーボモータに電力を供給するサーボアンプまたはサーボドライバである。指令生成装置303は、たとえば、サーボアンプに対し各種制御用ネットワークを介して制御命令を発行し、またはI/O(Input/Output)信号またはパルス列によりサーボアンプに対し制御命令を発行するPLC(Programmable Logic Controller)、モーションコントローラまたは位置決めユニットといった機器である。上述した制御装置の操作状況の動画は、たとえば、これら機器を操作するためのエンジニアリングソフトウェアの表示画面、またはこれら機器に接続されているスイッチまたはボタンといった入力装置が撮影されて作成されたものであってもよい。指令生成装置303およびモータ制御装置304は、これらに限られるものではなく、モータ301に各種制御命令を直接的または間接的に発行する機器であれば、どのようなものであってもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略または変更することも可能である。
10,10A,10B,10C,10D ユーザ、11 制御部、12 入力部、13,101 記憶部、14 表示部、15 出力部、100,100A 診断装置、100B 診断システム、102 動画読出部、103 動画表示部、104 現象選択部、105 診断部、106 診断結果表示部、107 機械部品選択部、200,200A,200B,200C,200D,300,300A,300B 機械、201,301 モータ、201A 回転軸、202,302 エンコーダ、203,303 指令生成装置、204,304 モータ制御装置、205,305 ボールねじ、206,306 カップリング、207 加工ヘッド、208 ワーク、209,307 テーブル、210A,310A 位置フィードバック信号、210B,310B 速度フィードバック信号、211,311 動作パターン信号、212,312 電流、220 ヒータ、221 ヒータコントローラ、230,330 タイミングプーリ、231,331 タイミングベルト、232,332 ヘッド、400 サーバ、401,402,403 クライアント、410 ネットワーク、501,502 スイッチ。

Claims (8)

  1. モータを駆動源とする機械に発生している振動現象を診断する診断装置であって、
    前記機械に発生し得る複数の種類の振動現象それぞれの、振動現象の情報と、振動現象の動画とを関連付けして記憶する記憶部と、
    前記記憶部から、複数の種類の振動現象それぞれの、前記動画を読み出す動画読出部と、
    前記動画読出部が読み出した、複数の種類の振動現象それぞれの、前記動画を表示する動画表示部と、
    複数の種類の振動現象それぞれの、前記動画からユーザにより選択された前記動画を示す選択結果を受け付ける現象選択部と、
    前記選択結果に対応する動画と関連付けされて記憶された前記振動現象の情報を、前記記憶部から読み出し、診断結果である読み出した前記振動現象の情報を出力する診断部と、
    前記診断結果を表示する診断結果表示部と、
    を備えることを特徴とする診断装置。
  2. モータを駆動源とする機械に発生している振動現象を診断する診断装置であって、
    前記機械に発生し得る複数の種類の振動現象それぞれの、振動現象の情報と、振動現象の動画とを関連付けして記憶する記憶部を備えるサーバから、ネットワークを介して、複数の種類の振動現象それぞれの、前記動画を受信して、複数の種類の振動現象それぞれの、前記動画を表示する動画表示部と、
    複数の種類の振動現象それぞれの、前記動画からユーザにより選択された前記動画を示す選択結果を受け付ける現象選択部と、
    前記選択結果に対応する動画と関連付けされて記憶された前記振動現象の情報を、前記サーバから、前記ネットワークを介して受信して、診断結果である受信した前記振動現象の情報を表示する診断結果表示部と、
    を備えることを特徴とする診断装置。
  3. 複数の種類の機械部品のうち、前記ユーザにより選択された機械部品を示す選択結果を受け付ける機械部品選択部をさらに備え、
    前記記憶部は、前記機械に使用し得る複数の種類の機械部品のそれぞれについて、前記機械部品を使用した前記機械に発生し得る複数の種類の振動現象それぞれの、振動現象の情報と、振動現象の動画とを関連付けして記憶し、
    前記動画読出部は、前記記憶部から、前記機械部品選択部が受け付けた前記選択結果に対応する機械部品と関連付けされて記憶された前記動画を読み出すことを特徴とする請求項1に記載の診断装置。
  4. 複数の種類の機械部品のうち、前記ユーザにより選択された機械部品を示す選択結果を受け付ける機械部品選択部をさらに備え、
    前記動画表示部は、
    前記機械に使用し得る複数の種類の機械部品のそれぞれについて、前記機械部品を使用した前記機械に発生し得る複数の種類の振動現象それぞれの、振動現象の情報と、振動現象の動画とを関連付けして記憶する前記記憶部を備える前記サーバから、前記ネットワークを介して、前記機械部品選択部が受け付けた前記選択結果に対応する機械部品と関連付けされて記憶された前記動画を受信して表示することを特徴とする請求項2に記載の診断装置。
  5. 前記記憶部は、前記機械に発生し得る複数の種類の振動現象それぞれの、振動現象の情報と、前記モータを制御する制御装置が操作される状況および当該操作に起因した振動現象の前記動画とを関連付けして記憶することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の診断装置。
  6. 前記動画表示部は、前記モータを制御する前記制御装置が操作される状況と、当該操作に起因した振動現象とを時間同期して表示することを特徴とする請求項5に記載の診断装置。
  7. 前記振動現象の情報は、振動現象の名称、振動現象の原因、および振動現象を防止するための対策案の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の診断装置。
  8. モータを駆動源とする機械に発生している振動現象を診断する診断システムであって、
    ネットワークに接続されたサーバと、
    前記ネットワークに接続されたクライアントとを備え、
    前記クライアントは、
    前記サーバから、前記ネットワークを介して送信された、前記機械に発生し得る複数の種類の振動現象それぞれの、振動現象の動画を表示する動画表示部と、
    複数の種類の振動現象それぞれの、前記動画からユーザにより選択された前記動画を示す選択結果を受け付ける現象選択部と、
    前記サーバから、前記ネットワークを介して送信された、診断結果である振動現象の情報を表示する診断結果表示部とを備え、
    前記サーバは、
    複数の種類の振動現象それぞれの、振動現象の情報と、前記動画とを関連付けして記憶する記憶部と、
    前記記憶部から、複数の種類の振動現象それぞれの、前記動画を読み出す動画読出部と、
    前記クライアントから、前記ネットワークを介して送信された、前記現象選択部が受け付けた、前記選択結果に対応する動画と関連付けされて記憶された前記振動現象の情報を、前記記憶部から読み出し、診断結果である読み出した前記振動現象の情報を出力する診断部とを備える、
    ことを特徴とする診断システム。
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