JP2009156982A - 電子機器、制御方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ステッピングモータの脱調を回復可能でありながら、起動時間も短縮すること。
【解決手段】電子機器の制御部130、140は、待機スイッチ151により内部ユニット100の電源オフが指示されると、モータ105及びセンサ103を用いて駆動対象物101の基準位置を確認し、当該確認した基準位置を基準とした駆動対象物の位置を表す位置情報を記憶部131に記憶した後に、内部ユニット100の電源をオフし、待機スイッチ151により内部ユニット100の電源オンが指示されると、記憶部131に記憶された位置情報に基づいて駆動対象物101の位置を設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器、制御方法及びプログラムに関する。
従来、スチールカメラ用又はビデオカメラ用のレンズ鏡筒において、レンズ鏡筒内のズームレンズ群、フォーカスレンズ群、絞り羽、ND(Neutral Density)フィルタなどを、それぞれステッピングモータで駆動する方式が知られている。
一般に、複数のレンズからなるズームレンズ群、フォーカスレンズ群を格納する移動枠をステッピングモータで駆動する場合、特許文献1に記載のように、各移動枠を駆動及び制御するために、オープンループ制御を採用するケースが多い。各移動枠をオープンループ制御する手法として、ステッピングモータに供給するパルス数を計数し、このパルス数で移動量を制御する方式が知られている。かかる制御方式では、各パルス数の計数値と現実の各移動枠の位置とを対応させる初期化処理(リセット動作)を行うために、特許文献2に記載のように、各移動枠の基準位置(リセット位置)を検出する位置検出装置を各々の移動枠ごとに設ける必要がある。
ところで、カメラの電源がオフのとき、ズームレンズはレンズ鏡筒内に固定されていないので、レンズ鏡筒が衝撃を受けた場合や過負荷環境においては、ステッピングモータが電源オフとなった時の位置からずれる、いわゆる脱調を起こすことがある。そのため、カメラの電源をオンにしたときには、その後のズーム操作に応じた鏡筒内でのズームレンズの移動を捕捉できるようにするために、いわゆるパワーオンリセット動作と呼ばれる初期化処理が実行される。このパワーオンリセット動作は、電源ON後に、レンズ鏡筒内の基準位置(リセット位置)までズームレンズを移動させて、ズームレンズの現在位置を、基準位置を基準とした正しい値に再設定(リセット)する処理である。
本来、カメラは撮影者が撮影を思い立ってから直ぐに撮影可能な状態となることが望ましい。カメラが撮影可能になるまでに長いタイムラグが存在すると、シャッターチャンスを逃してしまうことで、撮影者にストレスを与えてしまう。
しかし、昨今のカメラは電子化が進んでいるため、電源オンした直後には、様々な初期化処理を実行しなければならないので、撮影可能となるまでにはかなりの時間(例えば2〜3秒程度)を要する。上述したズームレンズのパワーオンリセット動作は、まさにこのような初期化処理のひとつであり、前述したように電源オン時にズームレンズを一旦リセット位置まで移動させていた。そのため、従来では、かかるズームレンズのパワーオンリセット動作が、電源オンから撮影可能となるまでの時間(つまり、起動時間)を長期化する大きな要因のひとつとなっていた。
かかる問題に対処するため、例えば特許文献3や特許文献4に記載のように、カメラの電源オフ時のレンズ位置を記憶しておき、再び電源オンとなったときには、ズームレンズのパワーオンリセット動作を行わずに、記憶した位置にレンズを復帰させることで、起動時間の短縮を実現する手法がある。
特開平4−184309号公報 特開平6−160692号公報 特開平4−204705号公報 特開2004−251937号公報
しかしながら、上記特許文献3及び4記載のように、起動時間を短縮するために、パワーオンリセット動作を行わずに、電源オフ時にレンズ位置を記憶しておき電源オン時にレンズ位置を設定する処理を繰り返す方法では、以下のような問題がある。
即ち、ステッピングモータによりズームレンズを駆動させる場合、電源オンの最中にステッピングモータが脱調を起こした状態で電源オフされると、脱調した状態でのレンズ位置が記憶される。このため、次に電源オンされた時は、脱調したレンズ位置でカメラ動作を継続してしまい、フォーカスが合わない状態が続いてしまう。
この問題が顕著となる例として、カメラ全体の電源をオン/オフする電源スイッチとは別に、カメラを省エネルギー状態で待機させるための待機スイッチ(待機モードへ移行させるためのスイッチ)を設けた場合が考えられる。この待機スイッチは、非撮影時にカメラの一部分である撮像ユニットのみへの電源供給を休止させるためのものであり、撮影者が撮影−電源オフを頻繁に繰り返す場合などに、カメラの迅速な起動を実現するために有用である。かかる待機スイッチを用いて撮像ユニットを起動させるとき、従来の特許文献3及び4記載の技術によれば、電源スイッチによる本来の電源オン時に行われるパワーオンリセット動作は行われず、前回の電源オフ時に記憶したレンズ位置を基にレンズ位置が設定される。このため、待機スイッチによる撮影−電源オフ(待機)の切替が何度も繰り返されて、前回の電源スイッチによる電源オフ時から長時間が経過した場合、パワーオンリセット動作が長期間行われないことになる。従って、かかる期間中にステッピングモータの脱調が生じた場合、脱調の回復処理が成されず、常に脱調した状態でカメラ動作が実行されることになってしまう。
また、以上ではビデオカメラやスチールカメラ等の撮像装置で生じる問題について述べたが、その他の電子機器でも、駆動対象物を駆動させるステッピングモータ等の駆動手段と待機スイッチを具備する装置であれば、上記と同様な問題が生じうる。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ステッピングモータ等の駆動手段の脱調を回復可能でありながら、起動時間を短縮することが可能な、新規かつ改良された電子機器、制御方法及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、駆動対象物を駆動する駆動手段を備えた電子機器において:少なくとも前記駆動対象物及び前記駆動手段を含み、前記電子機器の少なくとも一部を構成する内部ユニットと;前記駆動対象物の基準位置を検出するための基準位置検出用センサと;前記電子機器の電源をオン/オフするための電源スイッチからの指示に基づいて前記電子機器の電源オン/オフを制御し、前記内部ユニットの電源をオン/オフするための待機スイッチからの指示に基づいて前記内部ユニットの電源オン/オフを制御する制御部と;を備え、前記制御部は、前記待機スイッチにより前記内部ユニットの電源オフが指示されると、前記駆動手段及び前記基準位置検出用センサを用いて前記駆動対象物の基準位置を確認し、当該確認した基準位置を基準とした前記駆動対象物の位置を表す位置情報を記憶部に記憶した後に、前記内部ユニットの電源をオフし、前記待機スイッチにより前記内部ユニットの電源オンが指示されると、前記記憶部に記憶された前記位置情報に基づいて、前記駆動対象物の位置を設定することを特徴とする、電子機器が提供される。なお、前記駆動手段は、例えばステッピングモータなどで構成することができる。
かかる構成により、待機スイッチにより内部ユニットの電源オフが指示されると、駆動手段及び基準位置検出用センサを用いて駆動対象物の基準位置が確認され、当該確認した基準位置を基準とした駆動対象物の位置を表す位置情報が記憶部に記憶された後に、内部ユニットの電源がオフされる。その後に、待機スイッチにより内部ユニットの電源オンが指示されると、記憶部に記憶された位置情報に基づいて、駆動対象物の位置が設定される。これにより、待機スイッチによる内部ユニットの電源オフ時(動作停止時)に、駆動対象物の位置のリセット処理を行っておくことで、待機スイッチによる内部ユニットの電源オフ時(動作開始時)に、駆動対象物の位置のリセット処理を行わなくてすむので、電子機器の起動時間を短縮できる。
なお、リセット処理とは、駆動対象物の位置の基準位置を検出し、検出した基準位置で、駆動対象物の位置を再設定する処理である。また、制御部が待機スイッチからの指示に基づき内部ユニットに対する電源供給をオフ/オンすることで、内部ユニットが動作停止/動作開始され、電子機器の動作モードを、通常モードと待機モードとで切り替えることができる。
また、前記制御部は、前記電源スイッチにより前記電子機器の電源オフが指示されると、前記駆動対象物の基準位置を確認することなく、前記電子機器の電源をオフし、前記電源スイッチにより前記電子機器の電源オンが指示されると、前記電子機器の電源をオンした後に、前記駆動手段及び前記基準位置検出用センサを用いて前記駆動対象物の基準位置を確認し、当該確認した基準位置に基づいて、前記駆動対象物の位置を設定するようにしてもよい。これにより、電源スイッチによる電子機器全体の電源オン時には、リセット処理が行われ、電源オフ期間中の脱調を回復できる。
さらに、前記制御部は、前記電源スイッチにより前記電子機器の電源オフが指示されると、前記駆動手段により前記駆動対象物を前記基準位置若しくはその近傍に移動させた後に、前記電子機器の電源をオフするようにしてもよい。これにより、電源スイッチによる電子機器全体の電源オン後に、リセット処理を行う際に、駆動対象物を基準位置まで移動させる時間を短縮でき、起動時間の迅速化に寄与する。
また、前記待機スイッチからの指示に基づき前記内部ユニットの電源をオフしてから次に前記内部ユニットの電源をオンするまでに所定時間以上経過している場合、前記制御部は、前記内部ユニットの電源をオンするときに、前記駆動手段及び前記基準位置検出用センサを用いて前記駆動対象物の基準位置を確認するようにしてもよい。これにより、待機スイッチによる内部ユニットの待機状態(待機モード)が長期間にわたる場合には、待機後の内部ユニットの起動時にリセット処理を行って、待機期間に生じた脱調を回復できる。
また、前記制御部は、前記内部ユニットの電源をオフするときに、前記駆動対象物の基準位置を確認した後に、前記駆動手段により前記駆動対象物を所定位置に移動させ、前記駆動対象物が前記所定位置にあるときの前記駆動手段の駆動電圧状態を表す駆動電圧情報を前記記憶部に記憶し、前記内部ユニットの電源をオンするときに、前記記憶部に記憶された前記駆動電圧情報に基づいて、前記駆動手段を励磁するようにしてもよい。これにより、駆動手段が例えばマイクロステップ駆動方式のステッピングモータである場合に、待機スイッチによる内部ユニットの電源オン時に、スッピングモータを前回の電源オフ前の駆動電圧状態にすることで、駆動対象物の位置を正確に制御できる。
さらに、前記所定位置は、前記待機スイッチにより前記内部ユニットの電源オフが指示されたときの前記駆動対象物の位置であるようにしてもよい。これにより、待機スイッチによる内部ユニットの電源オン時に、前回の電源オフ時の駆動対象物の位置から駆動再開できる。
また、前記所定位置は、予め設定された前記駆動対象物の初期位置であるようにしてもよい。これにより、待機スイッチによる内部ユニットの電源オン時に、駆動対象物の初期位置から駆動再開できる。
また、前記駆動対象物の位置を検出するための位置検出用センサを更に備え、前記制御部は、前記内部ユニットの電源をオフするときに、前記位置検出用センサより前記駆動対象物の位置を検出して前記記憶部に記憶し、前記内部ユニットの電源をオンするときに、前記位置検出用センサより前記駆動対象物の位置を検出し、当該検出した位置と前記記憶部に記憶された位置との差が所定値以上であるか否かを判定し、前記所定値以上である場合、前記駆動手段及び前記基準位置検出用センサを用いて前記駆動対象物の基準位置を確認し、当該確認した基準位置に基づいて、前記駆動対象物の位置を設定するようにしてもよい。
また、前記電子機器は撮像装置であり、前記内部ユニットは、被写体を撮像して画像信号を生成する撮像ユニットであり、前記駆動対象物は、前記撮像ユニットが有する光学部品であるようにしてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、少なくとも駆動対象物及び前記駆動対象物を駆動する駆動手段を含み、電子機器の少なくとも一部を構成する内部ユニットと、前記駆動対象物の基準位置を検出するための基準位置検出用センサとを備えた電子機器を制御するための制御方法であって:前記電子機器の電源がオンであるときに、前記内部ユニットの電源をオン/オフするための待機スイッチにより前記内部ユニットの電源オフが指示されると、前記駆動手段及び前記基準位置検出用センサを用いて前記駆動対象物の基準位置を確認するステップと;前記確認した基準位置を基準とした前記駆動対象物の位置を表す位置情報を記憶部に記憶するステップと;前記位置情報の記憶後に、前記内部ユニットの電源をオフするステップと;前記内部ユニットの電源オフ中に、前記待機スイッチにより前記内部ユニットの電源オンが指示されると、前記記憶部に記憶された前記位置情報に基づいて、前記駆動対象物の位置を設定するステップと;を含むことを特徴とする、制御方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、少なくとも駆動対象物及び前記駆動対象物を駆動する駆動手段を含み、電子機器の少なくとも一部を構成する内部ユニットと、前記駆動対象物の基準位置を検出するための基準位置検出用センサとを備えた電子機器を制御するためのプログラムであって:前記電子機器の電源がオンであるときに、前記内部ユニットの電源をオン/オフするための待機スイッチにより前記内部ユニットの電源オフが指示されると、前記駆動手段及び前記基準位置検出用センサを用いて前記駆動対象物の基準位置を確認するステップと;前記確認した基準位置を基準とした前記駆動対象物の位置を表す位置情報を記憶部に記憶するステップと;前記位置情報の記憶後に、前記内部ユニットの電源をオフするステップと;前記内部ユニットの電源オフ中に、前記待機スイッチにより前記内部ユニットの電源オンが指示されると、前記記憶部に記憶された前記位置情報に基づいて、前記駆動対象物の位置を設定するステップと;をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、ステッピングモータ等の駆動手段の脱調を回復可能でありながら、起動時間も短縮することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態にかかる電子機器、制御方法及びプログラムについて説明する。以下の説明では、本発明の電子機器を撮像装置、例えば、ビデオカメラ(例えばDVD/HDDカムコーダ)に適用した例について説明するが、本発明の電子機器はかかる例に限定されるものではない。
まず、図1を参照して、本実施形態にかかる電子機器であるビデオカメラ10の構成について説明する。図1は、本実施形態にかかるビデオカメラ10の構成を示すブロック図である。
本実施形態にかかるビデオカメラ10は、例えば、撮影者が片手で持って被写体の動画像を撮影することが可能な携帯型の動画撮像装置(所謂カムコーダ)である。このビデオカメラ10は、被写体を撮像して画像信号を生成する撮像機能と、生成された画像信号を記憶媒体に記録し、また、記録媒体に記録された画像信号を再生する記録/再生機能とを有する。
図1に示すように、本実施形態にかかるビデオカメラ10は、被写体を撮像して画像信号を生成するカメラユニット100と、撮影画像を表示するためのモニタ120及びビューファインダー121と、撮影画像を記録媒体に記録する記録デバイス122と、カメラユニット100を制御するカメラ制御部130と、各種情報を記憶するメモリ131、132、133と、ユーザがビデオカメラ100を操作するための操作部134と、ビデオカメラ100の電源を制御する電源制御部140と、電源制御部140からの指示に基づきビデオカメラ10の各部に電源(電池パック等、図示せず。)からの電力を供給するカメラユニット電源回路141と、ビデオカメラ10全体の電源をオン/オフするための電源スイッチ150と、カメラユニット100に対する電源供給をオン/オフするための待機スイッチ151とを備える。
なお、図1の構成例において、本発明の電子機器(撮像装置)はビデオカメラ10に相当し、本発明の内部ユニット(撮像ユニット)はカメラユニット100に相当し、本発明の駆動対象物はズームレンズ101、フォーカスレンズ102、絞り羽、NDフィルタ等の光学部品に相当し、本発明の駆動手段はステッピングモータ105、106に相当し、本発明の基準位置検出用センサはリセットセンサ103、104に相当し、本発明の制御部はカメラ制御部130及び電源制御部140に相当し、本発明の電源スイッチは電源スイッチ150に相当し、本発明の待機スイッチは待機スイッチ151に相当し、本発明の記憶部はメモリ131に相当する。なお、本明細書において、内部ユニットやカメラユニットにおける「ユニット」とは、電子機器内部の構成要素のうちの少なくとも一部の構成要素を示すものであり、構成要素が1チップ等で一体化されているものに限定されない。以下、本実施形態にかかるビデオカメラ10の各部について説明する。
カメラユニット100は、撮影画像の画角を変化させるズームレンズ101と、撮影画像の焦点を合わせるフォーカスレンズ102と、ズームレンズ101の基準位置を検出するためのリセットセンサ103と、フォーカスレンズ102の基準位置を検出するためのリセットセンサ104と、ズームレンズ101を光軸方向に移動させるステッピングモータ105と、フォーカスレンズ102を光軸方向に移動させるステッピングモータ106と、ステッピングモータ105、106を駆動させるモータドライバ107と、レンズ101、102等からなる光学系ブロックから入射された光学像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子108と、撮像素子108から入力された画像信号に所定の信号処理を施すアナログ信号処理部109と、アナログ信号処理部109から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部110と、A/D変換部110から入力された画像信号を画像処理(例えば、ホワイトバランス処理、γ補正処理、輪郭補正処理など)するデジタル信号処理部(DSP)111と、同期信号を生成してアナログ信号処理部109、A/D変換部110及びタイミングジェネレータ113に出力する同期信号生成部(SG)112と、同期信号に基づいて撮像素子108の駆動タイミング信号を生成して撮像素子108に出力するタイミングジェネレータ(TG)113とを備える。
ズームレンズ101やフォーカスレンズ102は、被写体からの光学像を撮像素子108に結像させるための光学系ブロックを構成する。光学系ブロックは、図1に示すレンズ101、102の他にも、例えば、入射光量を調整するための絞り機構や、入射光を減光するためのNDフィルタ(いずれも図示せず。)などの光学部品を含む。これらの光学部品は、ビデオカメラ10のレンズ鏡筒(図示せず。)内に設置されるが、このうち、ズームレンズ101やフォーカスレンズ102は、例えば、移動枠を用いてレンズ鏡筒内に光軸方向に移動可能に装着される。
このような光学系ブロックを構成するレンズ101、102、絞り羽、NDフィルタなどの光学部品は、ステッピングモータ105、106、モータドライバ107等からなる駆動系ブロックにより駆動される。これにより、撮影画像のズーム、フォーカス、レンズの絞り及び露出などが調整される。以下の説明では、ステッピングモータによる駆動対象物として、主に、ズームレンズ101、フォーカスレンズ102をそれぞれステッピングモータ105、106により駆動する例について説明するが、絞り羽、NDフィルタなど他の光学部品(駆動対象物)もステッピングモータにより同様に駆動できる。
ステッピングモータ105、106によりズームレンズ101やフォーカスレンズ102を駆動(即ち、光軸方向に移動)するためには、その位置を正確に検出して駆動制御する必要がある。一般に、ステッピングモータ105、106の駆動制御は、モータドライバ116から入力されるパルス数を計数し(カウンター値)、そのパルス数を駆動対象物(レンズ101、102)の位置として記憶しておくことで行われる。しかし、ビデオカメラ10に対する外部衝撃や過負荷等が原因でステッピングモータ105、106が脱調し、ステッピングモータ105、106の記憶している位置と実際の位置にずれが生じることがある。そこで、かかる脱調に対処するため、電源オン時等にズームレンズ101やフォーカスレンズ102の基準位置を確認するためのリセット処理が実行される。このリセット処理を行うための基準位置検出用センサとして、リセットセンサ103、104が設けられている。リセットセンサ103、104は、例えばフォト・インターラプト・センサで構成され、それぞれズームレンズ101、フォーカスレンズ102の基準位置(リセット位置)を検出するために用いられる。
ここで、駆動対象物の基準位置を確認する動作とは、レンズ鏡筒に対する駆動対象物(例えば、レンズ101、102、絞り羽、NDフィルタ等)の座標系の位置情報を得るために、当該駆動対象物を物理的にレンズ鏡筒と固定される位置に移動させて、制御部で管理している駆動対象物の位置を所定値にリセットすることである。このとき、駆動対象物の基準位置への到着は、例えば、駆動対象物が基準位置を通過する時にリセットセンサ103,104の出力信号が切り替わったこと、又は、駆動対象物を端点に押し当てた時にMRセンサ(図11参照。)の出力信号が変化しなくなったことなどで検出される。
駆動ブロックは、ステッピングモータ105、106、モータドライバ107などから構成され、カメラ制御部130からの指示に従って、ズームレンズ101、フォーカスレンズ102等の駆動対象物を駆動する。また、同期信号生成部112、タイミングジェネレータ113もカメラ制御部130からの指示に従って、同期信号、駆動タイミング信号を生成して、撮像画像の画像信号を生成するための撮像素子108等の各部に出力する。撮像素子108は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、CMOSセンサ等の固体撮像素子で構成され、受光面に2次元的に設けられた光電変換素子からなる複数の画素により、光学系ブロックからの光学像を光電変換して画像信号を出力する。この画像信号は、アナログ信号処理部109、A/D変換部110及びデジタル信号処理部により上述した処理を施された後に、モニタ120やビューファインダー121等の表示装置に表示されるとともに、記録デバイス122により、光ディスク、ハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録される。
カメラ制御部130は、カメラユニット100の各部の処理を制御する機能を有する。カメラ制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)又はマイクロコントローラなどで構成され、演算処理装置および制御装置として機能する。このカメラ制御部130は、メモリ132等に記憶されている制御プログラム等の各種のプログラムに従って動作し、上記のカメラユニット100の動作(例えば、撮像動作、記録動作、起動、動作停止など)を制御する。カメラ制御部130は、例えば、オートフォーカス処理を含む撮像処理や、後述するカメラユニット100の起動処理の終了処理等を制御する。例えば、撮像時には、カメラ制御部130は、操作部134に対するユーザ操作に応じて、適切なズーム、フォーカス等で被写体が撮像されるように、モータドライバ107を介してステッピングモータ105、106を制御して、ズームレンズ101、フォーカスレンズ102を駆動させる。
また、カメラユニット100の動作開始(起動)時、動作停止又は動作終了時には、カメラ制御部130は、電源スイッチ150又は待機スイッチ151からの指示に基づいて、カメラユニット100の電源をオン/オフすることで、カメラユニット100の起動(電源オン、待機モードオフ)、動作停止(待機モードオン)、動作終了(電源オフ)などの各動作を制御する。例えば動作停止時において、カメラ制御部130は、ズームレンズ101、フォーカスレンズ102等の駆動対象物の基準位置を確認する動作(リセット処理)を実行し、確認した基準位置を基準とした駆動対象物の現在位置(基準位置に対する現在位置の相対位置)を表す位置情報や、駆動対象物が当該記憶位置にあるときのステッピングモータ105、106の駆動電圧状態を表す駆動電圧情報を、バックアップ情報としてメモリ131に記憶する。そして、次の起動時に、かかるメモリ131に記憶された位置情報や駆動電圧情報に基づいて、ステッピングモータ105、106を制御する。このような起動、動作停止、動作終了時の処理の詳細は後述する。なお、以下では、カメラユニット100の「動作停止」と「動作終了」を総称して「終了」と表記する。
メモリ131〜133は、ビデオカメラ10で使用される各種情報を記憶する記憶部として機能する。メモリ131は、例えば、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成される。このメモリ131は、例えば、カメラユニット100の動作停止時に記録されて次の起動時に使用されるバックアップ情報(上記の位置情報や駆動電圧情報など)を記憶する。また、メモリ132は、例えば、ROM(Read Only Memory)で構成され、カメラ制御部130が実行するプログラムや、パラメータ等のデータを記憶する。また、メモリ133は、例えば、RAM(Random Access Memory)で構成され、カメラ制御部130によるプログラムの実行時に適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。
操作部134は、例えば、タッチパネル、ボタン、スイッチ、レバー、ダイヤルなどの操作具から構成される。ユーザは、この操作部134を操作することにより、ビデオカメラ10に対して各種のデータを入力したり、処理動作(撮影動作、ズーム・フォーカス・絞り・露出・シャッタースピード・画質等の調整動作、記録動作、再生動作など)を指示したりできる。
電源制御部140は、例えば、CPU(Central Processing Unit)又はマイクロコントローラなどで構成され、演算処理装置および制御装置として機能する。この電源制御部140は、メモリ132又は不図示のメモリ等に記憶されているプログラムに従って動作し、ビデオカメラ10の電源のオン/オフを制御する。例えば、電源制御部140は、電源スイッチ150からの指示に従って、カメラユニット100及び他のデバイスを含むビデオカメラ10全体の電源をオン/オフする。また、電源制御部140は、待機スイッチ151からの指示に従って、カメラユニット電源回路141を介してカメラユニット100のみの電源をオン/オフする。また、電源制御部140とカメラ制御部130は、ビデオカメラ10全体又はカメラユニット100の電源をオン/オフする際に各種の指示をやりとりして、ビデオカメラ10全体又はカメラユニット100が正常に起動/終了するように制御する。
ビデオカメラ10の電源は、例えば、ビデオカメラ10のスロット(図示せず。)に着脱可能な電池パック等のバッテリ(図示せず。)、又は、ビデオカメラ10に電源ケーブル及びアダプタを介して接続される交流電源などで構成される。カメラユニット電源回路141は、電源制御部140からの指示に基づき、上記の電源からカメラユニット100に対する電力供給をオン/オフする。
電源スイッチ150は、ビデオカメラ10全体の電源をオン/オフするためのスイッチである。電源スイッチ150は、タッチパネル、ボタン、スイッチ、レバー、ダイヤルなど任意の操作具で構成できる。例えば、電源スイッチ150を1つの電源ボタンで構成した場合、ユーザにより電源ボタンが押下される度に、ビデオカメラ10の電源がオン/オフされる。
ユーザが電源スイッチ150を操作すると、電源スイッチ150から電源オン/オフの指示が電源制御部140に出力される。電源制御部140は、電源スイッチ150からの指示に従って、ビデオカメラ10全体の電源をオン/オフする。例えば、ユーザが電源スイッチ151をオンすると、電源制御部140は、カメラユニット電源回路141を介してカメラユニット100に電源を供給し、他の部分へも電力供給するとともに、カメラ制御部130にカメラユニット100の起動を要求する。ユーザが電源スイッチ151をオフにすると、電源制御部140は、カメラ制御部130にカメラユニット100の動作終了を要求するとともに、カメラユニット電源回路141を介してカメラユニット100への電源供給を終了し、他の部分への電力供給も終了する。
待機スイッチ151は、電源オン中に、ビデオカメラ10の一部であるカメラユニット100のみに対する電力供給をオン/オフするためのスイッチである。換言すると、待機スイッチ151は、電源オン中のビデオカメラ10の動作モードを、後述する通常モードと待機モードとの間で切り替えるためのスイッチである。この待機スイッチ151は、ビデオカメラ10による撮影(通常モード)と電源オフ(待機モード)の切替を繰り返す場合のように、頻繁な電源オン/オフが行われる際に、ビデオカメラ10の迅速な起動を実現するために、ユーザがオン/オフするスイッチである。
待機スイッチ151は、タッチパネル、ボタン、スイッチ、レバー、ダイヤルなど任意の操作具で構成できる。例えば、待機スイッチ151を1つの待機ボタンで構成した場合、ユーザにより待機ボタンが押下される度に、ビデオカメラ10の動作モードが通常モードと待機モードとの間で切り替えられて、カメラユニット100に対する電力供給がオン/オフされる。
ユーザが待機スイッチ151を操作すると、待機スイッチ151から待機モードのオン/オフの指示が電源制御部140に出力される。電源制御部140は、待機スイッチ151からの指示に従って、ビデオカメラ10の動作モードを通常モードと動作モードの間で切り替え、即ち、カメラユニット100の電源をオン/オフして、カメラユニット100を動作開始/動作停止させる。例えば、ユーザが待機スイッチ151を操作して待機モードをオンすると、電源制御部140は、カメラ制御部130にカメラユニット100の動作停止を要求するとともに、カメラユニット電源回路141を介してカメラユニット100への電源供給を停止する。一方、ユーザが待機スイッチ151を操作して待機モードをオフにすると、電源制御部140は、カメラ制御部130にカメラユニット100の起動(動作再開)を要求するとともに、カメラユニット電源回路141を介してカメラユニット100に電源供給を開始する。
ここで、通常モードと待機モードについて説明する。通常モードは、カメラユニット100を含むビデオカメラ10全体の電源がオンになり、被写体を撮像可能な通常のモードである。一方、待機モードは、非撮影時にカメラユニット100のみの電源をオフにして、ビデオカメラ10が省エネルギー状態で待機するモードである。この待機モードでは、カメラユニット100の電力浪費を抑制することでバッテリの寿命を延長できるとともに、待機後の起動時(待機モードから通常モードへの切替時)には、ビデオカメラ10全体の電源を完全にオフした後の起動時と比べて、必要な初期処理が少ないので、起動時間が短くてすむ。
従って、ユーザは、非撮影時に、電源スイッチ150を操作してビデオカメラ10の電源をオフする代わりに、待機スイッチ151を操作してビデオカメラ10を待機モードにしておくことで、撮影を再開する際に短時間で再開できる。よって、ユーザが撮影と非撮影とを頻繁に繰り返すようなユースケースでは、非撮影時に待機スイッチ151を用いてビデオカメラ10を待機モードにしておくことで、ビデオカメラ10の電力消費を抑えつつ、起動時には、素早く撮影開始できるためシャッターチャンスを逃すことがない
このような待機スイッチ151による待機モードを有するビデオカメラ10では、通常モードから待機モードに移行させることで省エネルギー状態となるので、電源スイッチ150により長時間電源オフされないケースが想定される。しかし、携帯型のビデオカメラ10では、電源スイッチ150によりカメラ全体の電源がオンされてからオフされるまでの期間内の通常モード時に、落下、衝突等によりステッピングモータ105、106の脱調が生じる場合もある。ところが、この通常モード中の脱調を回復するためのリセット処理(上記基準位置の確認動作)を、待機スイッチ151により待機モードから通常モードに復帰する度(待機後にカメラユニット100を起動させる度)に行ったのでは、迅速に撮影再開できないという不具合がある。そこで本実施形態では、後述するように、上記リセット処理の実行タイミングを、電源スイッチ150によるカメラ全体の電源オン時と、待機スイッチ151によるカメラユニット100の電源オフ時(待機モードのオン時)に実行するようにしている。これにより、ステッピングモータ105、106の脱調を適切に回復可能でありながらも、待機モード後のカメラユニット100の起動時間を短縮できるようにしている。
以上、図1を参照して、本実施形態にかかるビデオカメラ10の構成について説明した。なお、待機モード中に電源オフされるカメラユニット100の構成要素は、図1に示す例(波線で囲まれた部分)に限定されない。例えば、カメラ制御部130と電源制御部140とが別ICである場合、カメラユニット100の構成要素にカメラ制御部130を含めてもよい。このように、ビデオカメラ10等の撮像装置の装置構成次第で、カメラユニット100の構成要素を増加/減少させてもよい。図1は、ビデオカメラ10のカメラユニット100の最低限の構成要素を例示しているが、本発明の内部ユニットの最低限の構成要素は、駆動対象物(例えば図1のレンズ101、102)と、それを駆動させるステッピングモータ(例えば図1のステッピングモータ105、106)とである。
次に、本実施形態にかかるビデオカメラ10の制御方法における起動処理及び終了処理について説明する。なお、起動処理とは、電源スイッチ150によりビデオカメラ10全体を起動させる処理(電源オン処理)と、待機スイッチ151により待機中のカメラユニット100を動作開始させる処理(待機モードオフ処理)とを含むものとする。また、終了処理とは、電源スイッチ150によりビデオカメラ10全体の電源をオフして全動作を終了させる処理(電源オフ処理)と、待機スイッチ151によりカメラユニット100のみの電源オフにしてカメラユニット100のみを動作停止させる処理(待機モードオン処理)とを含むものとする。
まず、図2を参照して、本実施形態にかかるビデオカメラ10の起動処理及び終了処理の概要について説明する。図2は、本実施形態にかかるビデオカメラ10の起動処理及び終了処理の概要を示すフローチャートである。
図2に示すように、当初、ビデオカメラ10が電源オフとなっている状態を考える。かかる状態のビデオカメラ10は、ユーザにより電源スイッチ150がオンされたことを検知すると(ステップS10)、電源制御部140によりビデオカメラ10全体に電源を供給して起動させ(ステップS12)、カメラ制御部130によりリセット処理を実行する(ステップS14)。リセット処理S12では、カメラ制御部130は、ステッピングモータ105、106とリセットセンサ103、104を用いて、ズームレンズ101、フォーカスレンズ102の基準位置を検出する。これにより、電源オフ中に生じたステッピングモータ105、106の脱調を補正できる。
次いで、電源オンとなったビデオカメラ10は、通常モードとなり、ユーザ操作に応じて適宜、被写体を撮影する撮像動作を実行する(ステップS16)。かかる通常モード中のビデオカメラ10は常時、ユーザにより待機スイッチ151がオンされたか否か(ステップS18)、及び、ユーザにより電源スイッチ150がオフされたか否か(ステップS20)を判定している。両スイッチ151、150が操作されない場合は、ステップS16での通常モードを継続する。一方、電源スイッチ150がオフされた場合(ステップS20)には、ステップS33に進み、レンズ101、102の現在位置情報をメモリ131に記憶した後に(ステップS33)、ビデオカメラ10全体の電源をオフにして、すべての動作を終了する(ステップS34)。
また、通常モード中に待機スイッチ151がオンされた場合には(ステップS18)、カメラ制御部130により上記リセット処理を実行し(ステップS22)、リセット処理により得られたレンズ101、102の位置情報、及び、ステッピングモータ105、106の駆動電圧情報などからなるバックアップ情報をメモリ131に記録した後に(ステップS24)、電源制御部140によりカメラユニット100のみの電源をオフにする(ステップS26)。これにより、ビデオカメラ10は、通常モードから待機モードに移行する。
かかる待機モードのビデオカメラ10は常時、ユーザにより待機スイッチ151がオフされたか否か(ステップS28)、及び、ユーザにより電源スイッチ150がオフされたか否か(ステップS30)を監視している。両スイッチ151、150が操作されない場合は、待機モード移行後の経過時間が所定時間以内であれば(ステップS31)、待機モードを継続する。一方、電源スイッチ150がオフされた場合(ステップS30)や、待機モード移行後に所定時間以上経過した場合(S31)には、ステップS33に進み、レンズ101、102の現在位置情報をメモリ131に記憶した後に(ステップS33)、ビデオカメラ10全体の電源をオフにして、すべての動作を終了する(ステップS34)。
また、上記待機モード中に待機スイッチ151がオフされた場合には(ステップS28)、電源制御部140によりカメラユニット100に電源供給を再開して、カメラ制御部130により上記S24で記録されたバックアップ情報を用いてカメラユニット100を起動させる(ステップS32)。これにより、ビデオカメラ10は、待機モードから通常モードに復帰して、上記S16に戻り撮影動作を実行可能となる。かかるS32でのカメラユニット100の起動時には、リセット処理を実行しないので、電源後の起動時(S12〜S14)と比べて、迅速な起動が可能である。
以上、図2を参照して説明したように、本実施形態にかかるビデオカメラ10は、電源オフ後の起動時(S12〜S14)にはリセット処理(即ち、パワーオンリセット処理)を実行するが、待機モード終了後の起動時(S32)には、ビデオカメラ10は、リセット処理を実行しない。その代わりに、ビデオカメラ10は、予め待機モード移行時(S18)にリセット処理を実行しておき(S22)、この結果得られた基準位置を反映したバックアップ情報を記録しておく(S24)。これにより、ビデオカメラ10は、その後の待機モード終了後の起動時(S32)に当該記録されたバックアップ情報を利用してカメラユニット100を起動させることができるので、カメラユニット100の起動時間を短縮して、迅速な撮影再開が可能になる。しかも、長期間にわたり電源オフすることなく、待機モードと通常モードとの切り替えを繰り返し行った場合であっても、この期間に生じたステッピングモータ105、106の脱調を、待機モード移行後のリセット処理(S22)により適切に補正することができる。
一方、電源オフ後の起動時(S12)にはパワーオンリセット処理を実行して、レンズ101、102の正確な基準位置を検出する。これにより、検出した基準位置に基づいてレンズ101、102の位置を制御して、電源オン後の撮像動作(S16)を適切に実行できる。一般に、電源オフ後には、すぐに撮影再開されることはなく、次に電源オンとなるまでは、長期間にわたりビデオカメラ10が放置される。このため、電源オフ(S34)後にリセット処理を実行するよりも、電源オン(S10)後にリセット処理をした方が、電源オフ期間中に生じた脱調を補正できるので好ましい。
次に、図3を参照して、本実施形態にかかるビデオカメラ10の起動時及び終了時におけるカメラ制御部130の処理について説明する。図3は、本実施形態にかかるカメラ制御部130の処理を示すフローチャートである。
図3に示すように、カメラ制御部130は、電源制御部140から起動要求を受け付けると(ステップS302)、カメラユニット100の起動処理を実行する(ステップS304)。この起動要求は、ユーザよる電源スイッチ150のオン、又は、待機スイッチ151のオフに応じて、電源制御部140で生成されるコマンドである(図4のS404、S422を参照)。
次いで、カメラ制御部130は、被写体の撮像動作を含むカメラ動作を行いながら(ステップS306)、電源制御部140からの終了要求を待ち受ける(ステップS308)。この終了要求は、ユーザよる電源スイッチ150のオフ、又は、待機スイッチ151のオンに応じて、電源制御部140で生成されるコマンドである(図4のS424、S410を参照)。カメラ制御部130は、電源制御部140から終了要求を受け付けると、カメラユニット100の終了処理を実行する(ステップS310)。かかる終了処理の詳細は後述する(図5参照)。
その後、S310の終了処理が完了すると、カメラ制御部130は電源制御部140に、カメラユニット100の電源をオフするための電源オフ要求を返す(ステップS312)。すると、次の図4で説明するように、電源制御部140は、カメラ制御部130からの電源オフ要求に応じて、カメラユニット100又はビデオカメラ10全体の電源を切る(図4のS414、S428を参照)。
次に、図4を参照して、本実施形態にかかるビデオカメラ10の起動時及び終了時における電源制御部140の処理について説明する。図4は、本実施形態にかかる電源制御部140の処理を示すフローチャートである。
図4に示すように、ユーザにより電源スイッチ150がオンされて、電源制御部140が電源スイッチ150からの電源オフ指示を受け付けると(ステップS402)、電源制御部140は、ビデオカメラ10全体の電源をオンした後に(ステップS403)、カメラ制御部130にカメラユニット100の通常起動を要求する(ステップS404)。その後、電源制御部140は、待機スイッチ151と電源スイッチ150を監視し続ける(ステップS406、S408)。
この結果、ユーザにより待機スイッチ151がオンされて、電源制御部140が待機スイッチ151からの待機指示(通常モードから待機モードへの移行指示)を受け付けた場合(ステップS406)、電源制御部140は、カメラ制御部130に待機モード用の終了処理(カメラユニット100の動作停止)を要求する(ステップS410)。この待機モード用の終了処理の詳細に関しては、後述する。次いで、電源制御部140は、この待機モード用の終了要求の応答として、カメラ制御部130から電源オフ要求(図3のS312)を受け取ると(ステップS412)、カメラユニット電源回路141を介して、カメラユニット100のみに供給する電源を切る(ステップS414)。これにより、ビデオカメラ10は、通常モードから待機モードに切り替わり、省エネルギー状態となる。
次いで、電源制御部140は、待機スイッチ151と電源スイッチ150を監視しながら(ステップS416、S418)、待機モードとなってからの経過時間を計測する(ステップS420)。この結果、S420で所定時間(例えば10分、20分など)以内に、待機モードから通常モードへ切り替える旨のユーザ指示が入力されない場合(即ち、待機スイッチ151がオフされない場合)、又は、S418でユーザにより電源スイッチ150がオフされて、電源オフ指示を受け付けた場合には、S428に進み、電源制御部140は、ビデオカメラ10全体の電源を切る(ステップS428)。このように、待機モードに移行後に所定時間以上経過した場合には、ビデオカメラ10全体の電源をオフにすることで、電力浪費をさらに抑制することができる。
一方、S416で、ユーザにより待機スイッチ151がオフされて、電源制御部140が待機スイッチ151からの待機オフ指示(待機モードから通常モードへの移行指示)を受け付けた場合には、電源制御部140は、カメラユニット電源回路141を介してカメラユニット100の電源をオンにした後に(ステップS421)、カメラ制御部130にカメラユニット100の待機モード後の起動を要求する(ステップS422)。これにより、ビデオカメラ10は、待機モードから通常モードに切り替わり、撮影可能な状態となる。
また、上記ステップS406、S408で、待機スイッチ151がオンされることなく、電源制御部140が電源スイッチ150から電源オフ指示を受け付けた場合(ステップS408)、電源制御部140は、カメラ制御部130に通常の終了処理を要求する(ステップS424)。次いで、電源制御部140は、この通常の終了要求の応答として、カメラ制御部130から電源オフ要求(図3のS312)を受け取ると(ステップS426)、ビデオカメラ10全体の電源を切る(ステップS428)。
次に、図5を参照して、本実施形態にかかるビデオカメラ10の終了処理(図3のS310)について詳細に説明する。図5は、本実施形態にかかるビデオカメラ10の終了処理を示すフローチャートである。なお、この終了処理は、カメラ制御部130により制御される。
図5に示すように、まず、カメラ制御部130は、電源制御部140から終了要求を受けると、当該終了要求が通常の終了要求であるか、或いは、待機モード用の終了要求であるかを判定する(ステップS502)。上述したように、カメラ動作中にユーザにより電源スイッチ150がオフされると、電源制御部140はカメラ制御部130に対して、ビデオカメラ10全体の電源をオフにするための通常の終了要求を出力する。一方、カメラ動作中にユーザにより待機スイッチ151がオンされると、電源制御部140はカメラ制御部130に対して、カメラユニット100のみの電源をオフにして、通常モードから待機モードに移行するための終了要求を出力する。本ステップS502では、カメラ制御部130は、電源制御部140からの終了方法の指示(例えば、終了要求に付加されているコードなど)に基づいて、いずれの終了要求であるかを判別する。
この結果、電源スイッチ150による通常の終了要求であると判定された場合(ステップS502)、カメラ制御部130は、レンズ101、102の現在位置をメモリ131に記憶する(ステップS503)。次いで、カメラ制御部130は、次回の起動(次の電源オン時)に必要な起動時間を短縮するために、ステッピングモータ105、106によりズームレンズ101及びフォーカスレンズ102を、それぞれの基準位置の近傍に移動させて(ステップS504)、全ての処理を終了する。このように通常の終了処理の場合は、カメラ制御部130は、レンズ101、102の基準位置を確認するためのリセット処理を実行しない。
一方、待機スイッチ151による待機モード用の終了処理であると判定された場合(ステップS502)、カメラ制御部130は、当該終了要求に応じて、ズームレンズ101及びフォーカスレンズ102の現在位置を表す位置情報を、バックアップ情報の1つとしてメモリ131に記憶した後に(ステップS506)、リセット処理を実行する(ステップS508)。このS506で記憶されるレンズ101、102の現在位置(以下「記憶位置」という。)は、例えば、ステッピングモータ105、106に入力されたパルス数を用いることができる。ただし、ステッピングモータ105、106が脱調している場合、このパルス数で表される記憶位置は、現実のレンズ位置とはずれている可能性がある。従って、リセット処理(S508)を行って、レンズ101、102の基準位置を検出し、検出した基準位置を基準とした正確な現在位置に記憶位置をリセットする必要がある。かかるリセット処理の詳細は後述する(図6参照。)。このようにS506でメモリ131に記憶され、S508で基準位置に基づきリセットされた記憶位置を表す位置情報は、バックアップ情報としてメモリ131に保存され、待機モード終了後のカメラユニット100の起動時に使用される。
次いで、カメラ制御部130は、ステッピングモータ105、106を駆動制御して、ズームレンズ101及びフォーカスレンズ102を、上記リセット後の記憶位置まで移動させる(ステップS510)。レンズ101、102が当該記憶位置に到着すると(ステップS512)、カメラ制御部130は、レンズ101、102をその記憶位置で停止させ、さらに、そのときのステッピングモータ105、106の駆動電圧状態を検出し、当該駆動電圧状態を表す駆動電圧情報を、バックアップ情報の1つとしてメモリ131に記憶する(ステップS514)。このS514で記憶された駆動電圧情報は、バックアップ情報としてメモリ131に保存され、待機モード終了後のカメラユニット100の起動時に使用される。かかる駆動電圧状態の詳細は後述する(図8参照。)。
以上説明したように、本実施形態にかかるビデオカメラ10の終了処理では、電源スイッチ150によりビデオカメラ10全体の電源をオフするときには、カメラ制御部130は、レンズ101、102の基準位置を確認する動作であるリセット処理を行わない。この理由は、次の通りである。上述したように、電源スイッチ150による電源オフ後は、次の撮影再開までに時間がかかることが多く、その間にステッピングモータ105、106が脱調してしま可能性が高い。このため、もし電源オフ後にリセット処理を行ったとしても、その後の脱調により当該リセット処理が無駄になってしまうことがある。そこで、本実施形態では、後述するように、電源スイッチ150による電源オン時にリセット処理を行い、電源オフ期間中の脱調を補正できるようにしている。
一方、待機スイッチ151により待機モードに移行するときには、カメラ制御部130は、リセット処理S508によりレンズ101、102の基準位置を検出し、この基準位置を用いてレンズ101、102の現在位置(記憶位置)を正確な位置にリセットする。そして、カメラ制御部130は、リセットされた正確なレンズ位置を表す位置情報と、レンズ101、102が記憶位置にあるときのステッピングモータ105、106の駆動電圧情報を、バックアップ情報としてメモリ131に記憶しておく。これにより、待機モードを終了して撮影再開するときに、リセット処理を行わなくてすむので、迅速に撮影開始できる。
なお、図5の終了処理は、ズームレンズ101、フォーカスレンズ102などの駆動対象物ごとに、繰り返し実行される。これにより、待機モード移行時には、各駆動対象物のバックアップ情報(位置情報、駆動電圧情報)がそれぞれメモリ131に記憶されることとなる。
また、図5の終了処理の例では、レンズ101、102をリセット後の記憶位置まで移動(S512)させた後に、駆動電圧情報を記憶して(S514)、カメラユニット100の電源をオフとした。この記憶位置は、待機スイッチ151によりカメラユニット100の動作停止が指示された時点(即ち、終了処理開始前)でのレンズ101、102の現在位置である。かかる記憶位置までレンズ101、102を移動させた後に待機モードに移行することで、その後の通常モードへの復帰時に、前回の待機モード移行時のズーム及びフォーカス等の状態で撮影を再開できる。
しかし、ビデオカメラ10の終了時(カメラユニット100の電源オフ前)にレンズ101、102を移動(S510、S512)させる所定位置は、上記記憶位置の例に限定されない。例えば、当該所定位置は、予め設定されたレンズ101、102の初期位置(駆動対象物の初期位置)に設定してもよい。例えば、ズームレンズ101を、その初期位置である広角位置に移動させておくことで、カメラ動作復帰後の画角合わせ(ズーム調整)を簡単に実行できる。また、フォーカスレンズ102を、その初期位置であるフォーカスレンズ102の駆動範囲の中央位置に移動させておくことで、カメラ動作復帰後にオートフォーカスにより合焦するまでの時間を短縮できる。
次に、図6及び図7を参照して、本実施形態にかかるリセット処理(図5のS508)の具体例について説明する。図6は、本実施形態にかかるリセット処理を示すフローチャートであり、図7は、本実施形態にかかるリセット処理における基準位置の検出動作を示す概念図である。
図6及び図7に示すように、リセット処理では、リセットセンサ103、104の出力を監視しながら、ステッピングモータ105、106によりレンズ101、102を移動させ、リセットセンサ103、104の出力が切り替わるレンズ位置を、基準位置として特定する。例えば、リセットセンサ103、104の出力が“ハイ(H)”から“ロー(L)”に切り替わる境界でのレンズ位置が、基準位置として検出する。
ここで、かかる基準位置の検出処理について詳細に説明する。なお、ここでは、リセットセンサ103とステッピングモータ105を用いてズームレンズ101の基準位置を検出する例について説明するが、フォーカスレンズ102の基準位置の検出処理も同様に実行できる。
図6に示すように、現在のレンズ位置におけるリセットセンサ103の出力が“L”である場合(ステップS602)、カメラ制御部130は、リセットセンサ103の出力(以下「センサ出力」という。)が“H”となる方向に、ステッピングモータ105によりズームレンズ101を高速で移動させる(ステップS604)。これにより、センサ出力が“L”から“H”になった場合(ステップS602)、或いは、元々“H”である場合には、カメラ制御部130は、センサ出力が“L”となるまで(ステップS606)、センサ出力が“L”となる方向にズームレンズ101を高速で移動させる(ステップS608)。
その後、カメラ制御部130は、センサ出力が“H”となる方向にズームレンズ101を低速で移動させ(ステップS612)、センサ出力が“L”から“H”となった時点(ステップS610)で、ステッピングモータ105を停止させる(ステップS614)。そして、カメラ制御部130は、このようにセンサ出力が“L”から“H”となった時点のズームレンズ101の位置を、ズームレンズ101の基準位置として検出する。以上のような検出動作により、レンズの基準位置を正確に検出できる。
次いで、カメラ制御部130は、検出した基準位置を用いて、上記メモリ131に記憶されているズームレンズ101の現在位置(記憶位置)をリセットする(ステップS616)。例えば、元々メモリ131に記憶されている記憶位置(パルス数)が“100”であり、かつ、当該記憶位置から基準位置までズームレンズ101を移動させたときのパルス数が“95”であった場合には、カメラ制御部130は、上記メモリ131に記憶されている記憶位置の値“100”を、基準位置を基準とした“95”にリセットする。
以上、図6及び図7を参照して、基準位置の検出処理を含むリセット処理について詳細に説明した。これによれば、基準位置を正確に検出し、この基準位置でズームレンズ101の現在位置をリセットできる。従って、ステッピングモータ105が脱調している場合であっても、その脱調を補正したレンズ位置を記憶位置としてメモリ131に記憶しておくことができる。
次に、図8を参照して、上記図5のS514におけるステッピングモータ105、106の駆動電圧状態の記憶処理について詳細に説明する。図8は、本実施形態にかかるステッピングモータ105、106におけるマイクロステップ駆動電圧の波形を示す説明図である。
例えば、ステッピングモータ105、106が2相マイクロステップ駆動方式のステッピングモータである場合、ステッピングモータ105、106のA相、B相それぞれの駆動電圧は、図8に示すようになる。この場合、上記図5のS514では、上記S512でレンズ101、102を現在位置(上記記憶位置)に移動させたときのステッピングモータ105、106のA相、B相それぞれの駆動電圧の位相が、そのときのステッピングモータ105、106の駆動電圧状態を表す情報(駆動電圧情報)として記憶される。図8の例のように、正弦波状の駆動電圧が32分割されている場合、レンズ101、102を記憶位置に位置づけたときのステッピングモータ105、106のA相、B相それぞれの駆動電圧の位相(0〜31)を表す情報が、駆動電圧情報として記憶される。
記憶位置でのステッピングモータ105、106の駆動電圧状態の検出方法としては、例えば、次のような方法がある。まず、電源スイッチ150がオンされた後に行うリセット処理(図9のS904参照。)において、レンズ101、102が基準位置に達した時の駆動電圧状態P0(図8の例の位相0〜31の値)を予め記憶しておく。次いで、基準位置(リセット位置)から記憶位置に達するまでのパルス数P1(図8の例における1/32周期分を1パルスとしてカウントしたパルス数)と、予め記憶してある基準位置での駆動電圧状態P0とから、記憶位置での駆動電圧状態P2を算出する。例えば、基準位置におけるA相の駆動電圧状態P0が“0”であり、基準位置から記憶位置に達するまでのパルス数P1が“321”であった場合、記憶位置での駆動電圧状態P2は“1”であると算出できる。この方法で記憶位置における駆動電圧状態P2を算出すれば、ステッピングモータ105、106の駆動電圧状態P2を逐一検出する必要がなくなる。
このようにして、ビデオカメラ10の待機モードに移行する時に、レンズ101、102の現在位置におけるステッピングモータ105、106の駆動電圧状態を検出して、メモリ131にバックアップ情報として記憶しておく。これにより、待機モードから通常モードに復帰するとき(カメラユニット100の起動時)に、記憶した駆動電圧状態を用いて、ステッピングモータ105、106を適切に励磁でき、レンズ101、102を正確に駆動制御できるようになる。
次に、図9を参照して、本実施形態にかかるビデオカメラ10の起動処理(図3のS304)について詳細に説明する。図9は、本実施形態にかかるビデオカメラ10の起動処理を示すフローチャートである。なお、この起動処理は、カメラ制御部130により制御される。
図9に示すように、まず、カメラ制御部130は、電源制御部140から起動要求を受けると、当該起動要求が通常の起動要求(即ち、電源スイッチ150による電源オン時の起動要求)であるか、或いは、待機モード後の起動要求(即ち、待機スイッチ151による待機モードオフ時の起動要求)であるかを判定する(ステップS902)。上述したように、ビデオカメラ10の電源オフ中にユーザにより電源スイッチ150がオンされると、電源制御部140はカメラ制御部130に対して、ビデオカメラ10全体の電源をオンにするための通常の起動要求を出力する。一方、待機モード中にユーザにより待機スイッチ151がオフされると、電源制御部140はカメラ制御部130に対して、カメラユニット100の電源をオンにして、待機モードから通常モードに復帰するための起動要求を出力する。本ステップS902では、カメラ制御部130は、電源制御部140からの起動方法の指示(例えば、起動要求に付加されているコードなど)に基づいて、いずれの起動要求であるかを判別する。
この結果、通常の起動要求であると判定された場合、カメラ制御部130は、基準位置の確認動作であるリセット処理、即ち、パワーオンリセット処理を実行する(ステップS904)。このリセット処理では、上記図6及び図7と同様な手法で、レンズ101、102の基準位置を確認し、この基準位置を用いてレンズ101、102の現在位置をリセットする。
次いで、カメラ制御部130は、復帰位置の設定を確認する(ステップS906)。復帰位置の設定の確認処理では、カメラ制御部130は、図5のS503で記憶された現在位置の記憶値が存在するか否か(即ち、前回の終了前のレンズ101、102の現在位置がメモリ131に記憶されているか否か)を確認する。この結果、当該記憶値が存在し、かつ、終了前のレンズ位置への復帰が設定されている場合、カメラ制御部130は、レンズ101、102を終了前の位置(S503での記憶位置)に移動させてから、カメラ動作を行う通常モードに切り替える(ステップS908)。これにより、前回電源をオフしたときのレンズ位置で、撮影を再開できる。
一方、ビデオカメラ10の出荷後に初めて電源が投入されたときや、ビデオカメラ10のシステムがリセットされた後などは、上記現在位置の記憶値が存在していない。このように記憶値が存在しない場合や、終了前のレンズ位置への復帰が設定されていない場合は、カメラ制御部130は、レンズ101、102をそれぞれ、予め定められた所定位置に移動させてから、カメラ動作を行う通常モードに切り替える(ステップS910)。この所定位置は、起動時に撮影動作を好適に実行開始できるように予め設定されたレンズ101、102の初期位置(駆動対象物の初期位置)であることが好ましい。例えば、カメラ制御部130は、ズームレンズ101を広角位置などの所定位置に移動させてから、カメラ動作を開始する。これにより、通常モードへの復帰後の画角合わせ(ズーム調整)を簡単に実行できるようになる、また、カメラユニット100をオートフォーカスモードで起動する場合、カメラ制御部130は、フォーカスレンズ102を、その画角に対する稼働範囲の中央位置に移動させてからカメラ動作を開始する。これにより、オートフォーカスにより合焦するまでの時間を短縮できる。
また、上記S902で、待機モード後の起動要求であると判定された場合、カメラ制御部130は、前回の終了処理時(つまり、前回の待機モード移行時)に記憶されたバックアップ情報を取得する(ステップS912)。具体的には、カメラ制御部130は、前回の終了処理時に、図5のS506及びS514でメモリ131に記憶されたバックアップ情報(例えば、前回の終了処理開始時のレンズ101、102の現在位置を表す位置情報と、前回の終了処理時に電源オフされる前の駆動電圧情報)を読み出す。
次いで、カメラ制御部130は、読み出したバックアップ情報内の駆動電圧情報が表す駆動電圧状態に、ステッピングモータ105、106を励磁する(ステップS914)。詳細には、カメラ制御部130は、当該駆動電圧情報に基づいて、モータドライバ107に対して、前回電源オフされる前のステッピングモータ105、106の駆動電圧状態を再現するよう要求し、ステッピングモータ105、106を前回の電源オフ前と同様に励磁させる。例えば、図8に示したように、駆動電圧情報がマイクロステップ駆動方式の駆動電圧波形の位相(0〜31)を表す場合、カメラ制御部130は、この位相に対応する駆動電圧に、ステッピングモータ105、106のA相及びB相を励磁する。これにより、その後のカメラ動作で、前回の電源オフ時の位置にあるレンズ101、102の移動を好適に制御できる。
さらに、カメラ制御部130は、読み出したバックアップ情報内の位置情報に基づいて、レンズ101、102の現在位置をプリセットする(ステップS916)。カメラ制御部130は、レンズ101、102の現在位置の値(パルス数)を、バックアップ情報に含まれる位置情報が表す記憶位置の値に置換する。この記憶位置の値は、待機モードに入る前のレンズ101、102の位置を表しており、上記終了処理時に行われたリセット処理(図5のS508)において、基準位置を基準とした正しい値に補正されている。従って、通常モード中にステッピングモータ105、106に脱調が生じている場合であっても、その後に待機モードに入る直前にリセット処理を行っているため、当該バックアップしていた正しい位置情報に基づき、レンズ101、102の位置を適切に制御できる。
上記のように、待機モードから通常モードに復帰するときには、基準位置を確認するためのリセット処理を行うことなく、バックアップ情報を用いてステッピングモータ105、106の駆動電圧状態及びレンズ101、102の位置を正しく設定した後に、カメラ動作を実行する。従って、ステッピングモータ105、106の脱調を回復可能でありながら、リセット処理を行わない分だけ、撮影可能となるまでの時間を短縮できる。
なお、図9の起動処理は、ズームレンズ101、フォーカスレンズ102などの駆動対象物ごとに、繰り返し実行される。これにより、待機モードから通常モードへの復帰時には、各駆動対象物のバックアップ情報(位置情報、駆動電圧情報)がメモリ131から読み出されて、ステッピングモータ105、106の駆動制御に使用される。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態にかかる電子機器、制御方法及びプログラムについて説明する。第2の実施形態では、上記第1の実施形態と同様に、本発明の電子機器をビデオカメラに適用した例について説明する。
第2の実施形態にかかるビデオカメラは、ステッピングモータ105、106の脱調を検出するために、レンズ101、102の位置を検出する位置検出用センサを備えており、待機モード後にカメラユニット100を起動(動作開始)させるときに、位置検出用センサの検出結果を用いて、待機モード中にステッピングモータ105、106に脱調が生じているか否かを判定する。この結果、脱調が生じている場合、レンズ101、102の基準位置を確認する動作(パワーオンリセット処理)を行い、確認した基準位置に基づいてステッピングモータ105、106の制御を行う。一方、脱調が生じていない場合には、第1の実施形態と同様に、カメラユニット100の前回の待機終了時(待機モードへの移行時)に記憶されたバックアップ情報に基づいて、ステッピングモータ105、106の制御を行う。
このように、第2の実施形態にかかるビデオカメラは、第1の実施形態にかかるビデオカメラ10と比べて、待機モード後の起動処理において、位置検出用センサを用いて、待機モード中に生じたステッピングモータ105、106の脱調を検出する処理を実行する点で相違しており、その他の機能構成は第1の実施形態と略同一であるので詳細説明は省略する。以下に、第2の実施形態にかかるビデオカメラとその起動処理について詳述する。
まず、図10を参照して、第2の実施形態にかかるビデオカメラ20の構成について説明する。図10は、第2の実施形態にかかるビデオカメラ20の構成を示すブロック図である。
図10に示すように、第2の実施形態にかかるビデオカメラ10は、ステッピングモータ105の脱調を検出するためにズームレンズ101の位置を検出する位置検出用センサとして、例えば、MRセンサ(Magneto−Resistanceセンサ:磁気センサ)160をさらに備えている。待機モード後の起動処理では、このMRセンサ160によりステッピングモータ105の脱調を検出した場合、カメラ制御部130は、ズームレンズ101の基準位置を確認するためのリセット処理を再度実行し、確認した基準位置に基づいてステッピングモータ105によるズームレンズ101の駆動を制御する。
ここで、図11を参照して、MRセンサ160によりステッピングモータ105の脱調を検出する方法について説明する。図11は、本実施形態にかかるMRセンサの構成を示す説明図である。
図11に示すように、ステッピングモータ105のモータ軸は、光軸方向に延びるリードスクリュー170に結合されており、このリードスクリュー170に可動体171が螺合している。この可動体171に連結部172を介してズームレンズ101が連結されている。さらに、可動体171には、ズームレンズ101の他側に、連結部173を介して磁石174が連結されている。この磁石174は、光軸方向に沿ってN極とS極とが交互に配列された構造である。この磁石174の近傍に、MRセンサ160が配置されている。MRセンサ160は、2つの磁気抵抗効果素子(以下「MR素子」という。)160A、160Bを有しており、MR素子160Aと160Bは、位相が90度ずれた正弦波状の電圧を出力するようになっている。
かかる構成により、ステッピングモータ105によりリードスクリュー170を回転させることで、可動体171を介してズームレンズ101が光軸方向に移動される。また、このズームレンズ101の移動に伴って磁石174も光軸方向に移動するので、磁石174の磁力の影響によりMRセンサ160の2つのMR素子からは、位相が90度ずれた2つの正弦波状の電圧が出力される。カメラ制御部130は、かかるMRセンサ160からの2つの正弦波出力の位相に基づいて、ズームレンズ101の位置を表すステッピングモータ105の回転角を検出することができる。
従って、カメラ制御部130によって、待機モードに移行する終了処理時に検出されたMRセンサ160の位相情報を、バックアップ情報としてメモリ131に記憶しておき、待機モードから復帰する起動処理時に再度検出したMRセンサ160の位相情報と、上記記憶した位相情報とを比較する。これにより、待機モードの前後でのステッピングモータ105、106の回転角のずれを検出できるので、待機モード中にステッピングモータ105が脱調したか否かを検出できる。
なお、図11では、ズームレンズ101とステッピングモータ105の例について説明したが、フォーカスレンズ102とステッピングモータ106の場合も、同様にして脱調を検出可能である。
次に、図12を参照して、第2の実施形態にかかるビデオカメラ20の起動処理(上記図3のS304に対応する。)について詳細に説明する。図12は、第2の実施形態にかかるビデオカメラ20の起動処理を示すフローチャートである。なお、この起動処理は、カメラ制御部130により制御される。
図12に示すように、まず、カメラ制御部130は、電源制御部140から起動要求を受けると、当該起動要求が通常の起動要求(即ち、電源スイッチ150による電源オン時の起動要求)であるか、或いは、待機モード後の起動要求(即ち、待機スイッチ151による待機モードオフ時の起動要求)であるかを判定する(ステップS1102)。この結果、通常の起動要求である場合、カメラ制御部130は、リセット処理(ステップS1104)を行った後に、復帰位置の設定を確認する(ステップS1106)。この結果、復帰位置の設定がある場合には、レンズ101、102を終了前の位置に移動させ(ステップS1108)、復帰位置の設定がない場合には、レンズ101、102を所定位置に移動させる(ステップS1110)。以上のS1102〜S1110の処理は、上記図9のS902〜S910の処理と同一であるので。詳細説明は省略する。
一方、上記S1102で、待機モード後の起動要求であると判定された場合、カメラ制御部130は、前回の終了処理時(つまり、前回の待機モード移行時)に記憶されたバックアップ情報を取得する(ステップS1112)。
次いで、カメラ制御部130は、ステッピングモータ105の脱調検出処理を実行する(ステップS1114〜S1118)。具体的には、まず、カメラ制御部130は、例えば、ステッピングモータ105を正転方向と逆転方向にそれぞれ1周分回転させる(ステップS1114)。待機モードからの復帰後にステッピングモータ105が不安定な状態で停止している場合、MRセンサ160による位置検出に誤差が生じる。このため、本ステップS114で、ステッピングモータ105を例えば±1回転させて安定状態にすることで、位置検出の誤差を低減することができる。なお、ステッピングモータ105の回転角度は、上記±1回転に限られず、例えば、90度以上の任意の角度であってもよい。
かかるS1114でステッピングモータ105を安定状態にした後、カメラ制御部130は、ステッピングモータ105の回転に伴い正弦波状に変化するMRセンサ160の出力に基づいて、ステッピングモータ105の回転角を検出する(ステップS1116)。上述したように、この回転角は、ズームレンズ101の位置に対応している。
次いで、上記S1116で検出した回転角(以下「検出回転角」という。)と、終了処理時にバックアップ情報としてメモリ131に記憶された回転角(以下「記憶回転角」という。)とを比較して、両者の差が、所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS1118)。ズームレンズ101がリードスクリュー170により駆動される場合、ステッピングモータ105は回転していても、リードスクリュー170の空走分が存在するため、ズームレンズ101が移動していない区間が生じる。このため、上の閾値は、かかるリードスクリュー170の空走分を考慮した値に設定される。
上記検出回転角と記憶回転角との差が閾値以上である場合、カメラ制御部130は、ステッピングモータ105が脱調していると判定し、基準位置の確認動作であるリセット処理から始まる通常の起動処理を実行する(ステップS1124)。この通常の起動処理は、S1104〜S1110と同様である。
一方、検出回転角と記憶回転角との差が閾値未満である場合は、カメラ制御部130は、ステッピングモータ105が脱調していると判定する。この場合は、上記第1の実施形態と同様に、カメラ制御部130は、メモリ131から読み出した前回終了時の駆動電圧状態にステッピングモータ105を励磁し(ステップS1120)、さらに、現在のズームレンズ101の位置をバックアップしていたレンズ位置の値に置換した後に(ステップS1122)、通常モードのカメラ動作に移る。なお、図12のS1112、S1120、S1122は、上記図9のS912、S914、S916と略同一であるので詳細説明は省略する。
以上のように、第2の実施形態では、カメラ制御部130は、待機モード移行時に、カメラユニット100の電源をオフする直前のステッピングモータ105の回転角を表すMR位相も、バックアップ情報として記憶しておく。その後、次の起動時に、カメラ制御部130は、MRセンサ160の出力信号から算出したMR位相と、上記記憶されたMR位相とを比較し、所定値以上の差が生じる場合、ステッピングモータ105に脱調が生じていると判定して、基準位置の確認動作を実施する。これにより、もし待機モード中に脱調が生じた場合であっても、待機モード後にリセット処理を行って、レンズ位置を補正できるとともに、脱調が生じていない場合には、リセット処理を実行せずに、迅速に撮影再開できる。
以上、本発明の第1及び第2の実施形態にかかるビデオカメラ10とその制御方法について説明した。本実施形態によれば、レンズ101、102の基準位置を検出してレンズ位置を適正値に修正するためのリセット処理を、待機後のカメラユニット100の起動時ではなく、待機前のカメラユニット100の終了時に行う。これにより、ズーム撮影、オートフォーカス撮影に支障を及ぼすことなく、レンズ101、102の位置検出のための初期化処理に要する時間を短縮できる。よって、ステッピングモータ105、106の脱調を回復することが可能でありながら、待機後のビデオカメラ10、20の起動時間をリセット処理に要する時間分(例えば1〜2秒)短縮でき、迅速に(例えば1〜2秒程度で)撮影を再開できる。
また、待機スイッチ151を備えたビデオカメラ10では、電源スイッチ150によりビデオカメラ10、20全体の電源をオフすることなく、待機スイッチ151により通常モードと待機モードとを何度も切り替えて、撮影動作とカメラユニット100の電源オフとを長期間繰り返すような場合がある。このような場合、従来のパワーオンリセット処理のみでは、長時間リセット処理が行われないので、脱調したままでカメラ動作が行われるという問題があった。これに対し、本実施形態によれば、リセット処理を待機前のカメラユニット100の終了時に行うことで、長時間リセット処理が行われないことを防止して、脱調後の回復が可能となる。
さらに、待機モードを長時間継続した後にカメラユニット100を起動させる場合には、通常起動時と同様にリセット処理を行うことで、待機モード中に発生する脱調によるトラッキングずれのリスクを軽減できる。
加えて、待機前のカメラユニット100の終了時に、リセット処理とともに、MRセンサ160等によりレンズ位置を検出して記憶しておき、待機モードからの復帰時に、MRセンサ160等により検出したレンズ位置と、上記記憶したレンズ位置とを比較して、脱調の検出を行うことができる。このため、通中の電源オン時のみならず、待機モードからの復帰時でも、正確に脱調を検出できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、電子機器として、携帯型のビデオカメラの例を挙げて説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明は、例えば、レンズ移動枠又は光学部品を移動するための駆動機構を備えたレンズ装置、スチールカメラ、業務用のビデオカメラ等の各種の撮像装置や、その他の駆動対象物を駆動させる駆動機構を備えた任意の電子機器に適用できる。また、携帯型の電子機器は、振動、衝撃等が加わりやすく脱調が生じやすいので、本発明を適用したときの効果が大きいが、かかる例に限定されず、本発明は、非携帯型の電子機器にも勿論適用可能である。また、本発明の電子機器は、例えば、フレキシブルディスクドライブ、光ディスク装置の光ピックアップ、又は、プリンタのヘッドの初期化処理などにも適用可能である。
また、上記実施形態では、ステッピングモータ105、106は、マイクロステップ駆動方式のステッピングモータである例について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。マイクロステップ駆動方式以外の方式のステッピングモータを用いてもよく、この場合、バックアップ情報として、ステッピングモータの駆動電圧状態を表す駆動電圧情報をメモリ131に記憶せずに、基準位置を基準とした駆動対象物の位置を表す位置情報のみをメモリ131に記憶してもよい。
また、上記実施形態では、電源スイッチ150により電源をオンするときにリセット処理を行った(パワーオンリセット処理)。しかし、本発明は、かかる例に限定されず、例えば、電源スイッチ150による電源オフ時にのみ、或いは、電源オン時及び電源オフ時の双方で、リセット処理を行ってもよい。
また、上記実施形態では、レンズ101、102等の駆動対象物を所定位置(例えば、記憶位置)に移動させたときのステッピングモータ105,106の駆動電圧状態を、メモリ131に記憶したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、終了時に、駆動対象物が基準位置を通過するときのステッピングモータの駆動電圧状態を記憶しておき、起動時に、基準位置と記憶位置との相対距離から、記憶位置における駆動電圧状態を求めることも可能である。
また、上記実施形態では、レンズ101、102等の駆動対象物を駆動させる駆動手段として、ステッピングモータ105、106を用いたが、本発明はかかる例に限定されない。駆動手段は、例えば、超音波モータなどのモータ、その他のアクチュエータなどを用いることも可能である。
本発明の第1の実施形態にかかるビデオカメラの構成を示すブロック図である。 同実施形態にかかるビデオカメラの起動処理及び終了処理の概要を示すフローチャートである。 同実施形態にかかるカメラ制御部の処理を示すフローチャートである。 同実施形態にかかる電源制御部の処理を示すフローチャートである。 同実施形態にかかる電源制御部の処理を示すフローチャートである。 同実施形態にかかるビデオカメラの終了処理を示すフローチャートである。 同実施形態にかかるリセット処理を示すフローチャートである。 同実施形態にかかるリセット処理における基準位置の検出動作を示す概念図である。 同実施形態にかかるステッピングモータにおけるマイクロステップ駆動電圧の波形を示す説明図である。 同実施形態にかかるビデオカメラの起動処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態にかかるビデオカメラの構成を示すブロック図である。 同実施形態にかかるMRセンサの構成を示す説明図である。 同実施形態にかかるビデオカメラの起動処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10、20 ビデオカメラ
100 カメラユニット
101 ズームレンズ
102 フォーカスレンズ
103、104 リセットセンサ
105、106 ステッピングモータ
107 モータドライバ
130 カメラ制御部
131 メモリ
140 電源制御部
141 カメラユニット電源回路
150 電源スイッチ
151 待機スイッチ
160 MRセンサ

Claims (11)

  1. 駆動対象物を駆動する駆動手段を備えた電子機器において:
    少なくとも前記駆動対象物及び前記駆動手段を含み、前記電子機器の少なくとも一部を構成する内部ユニットと;
    前記駆動対象物の基準位置を検出するための基準位置検出用センサと;
    前記電子機器の電源をオン/オフするための電源スイッチからの指示に基づいて前記電子機器の電源オン/オフを制御し、前記電子機器の電源がオンであるときに、前記内部ユニットの電源をオン/オフするための待機スイッチからの指示に基づいて前記内部ユニットの電源オン/オフを制御する制御部と;
    を備え、
    前記制御部は、
    前記待機スイッチにより前記内部ユニットの電源オフが指示されると、前記駆動手段及び前記基準位置検出用センサを用いて前記駆動対象物の基準位置を確認し、当該確認した基準位置を基準とした前記駆動対象物の位置を表す位置情報を記憶部に記憶した後に、前記内部ユニットの電源をオフし、
    前記待機スイッチにより前記内部ユニットの電源オンが指示されると、前記記憶部に記憶された前記位置情報に基づいて、前記駆動対象物の位置を設定することを特徴とする、電子機器。
  2. 前記制御部は、
    前記電源スイッチにより前記電子機器の電源オフが指示されると、前記駆動対象物の基準位置を確認することなく、前記電子機器の電源をオフし、
    前記電源スイッチにより前記電子機器の電源オンが指示されると、前記電子機器の電源をオンした後に、前記駆動手段及び前記基準位置検出用センサを用いて前記駆動対象物の基準位置を確認し、当該確認した基準位置に基づいて、前記駆動対象物の位置を設定することを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記制御部は、
    前記電源スイッチにより前記電子機器の電源オフが指示されると、前記駆動手段により前記駆動対象物を前記基準位置若しくはその近傍に移動させた後に、前記電子機器の電源をオフすることを特徴とする、請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記待機スイッチからの指示に基づき前記内部ユニットの電源をオフしてから次に前記内部ユニットの電源をオンするまでに所定時間以上経過している場合、前記制御部は、前記内部ユニットの電源をオンするときに、前記駆動手段及び前記基準位置検出用センサを用いて前記駆動対象物の基準位置を確認することを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
  5. 前記制御部は、
    前記内部ユニットの電源をオフするときに、前記駆動対象物の基準位置を確認した後に、前記駆動手段により前記駆動対象物を所定位置に移動させ、前記駆動対象物が前記所定位置にあるときの前記駆動手段の駆動電圧状態を表す駆動電圧情報を前記記憶部に記憶し、
    前記内部ユニットの電源をオンするときに、前記記憶部に記憶された前記駆動電圧情報に基づいて、前記駆動手段を励磁することを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
  6. 前記所定位置は、前記待機スイッチにより前記内部ユニットの電源オフが指示されたときの前記駆動対象物の位置であることを特徴とする、請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記所定位置は、予め設定された前記駆動対象物の初期位置であることを特徴とする、請求項5に記載の電子機器。
  8. 前記駆動対象物の位置を検出するための位置検出用センサを更に備え、
    前記制御部は、
    前記内部ユニットの電源をオフするときに、前記位置検出用センサより前記駆動対象物の位置を検出して前記記憶部に記憶し、
    前記内部ユニットの電源をオンするときに、前記位置検出用センサより前記駆動対象物の位置を検出し、当該検出した位置と前記記憶部に記憶された位置との差が所定値以上であるか否かを判定し、前記所定値以上である場合、前記駆動手段及び前記基準位置検出用センサを用いて前記駆動対象物の基準位置を確認し、当該確認した基準位置に基づいて、前記駆動対象物の位置を設定することを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
  9. 前記電子機器は撮像装置であり、
    前記内部ユニットは、被写体を撮像して画像信号を生成する撮像ユニットであり、
    前記駆動対象物は、前記撮像ユニットが有する光学部品であることを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
  10. 少なくとも駆動対象物及び前記駆動対象物を駆動する駆動手段を含み、電子機器の少なくとも一部を構成する内部ユニットと、前記駆動対象物の基準位置を検出するための基準位置検出用センサとを備えた電子機器を制御するための制御方法であって:
    前記電子機器の電源がオンであるときに、前記内部ユニットの電源をオン/オフするための待機スイッチにより前記内部ユニットの電源オフが指示されると、前記駆動手段及び前記基準位置検出用センサを用いて前記駆動対象物の基準位置を確認するステップと;
    前記確認した基準位置を基準とした前記駆動対象物の位置を表す位置情報を記憶部に記憶するステップと;
    前記位置情報の記憶後に、前記内部ユニットの電源をオフするステップと;
    前記内部ユニットの電源オフ中に、前記待機スイッチにより前記内部ユニットの電源オンが指示されると、前記記憶部に記憶された前記位置情報に基づいて、前記駆動対象物の位置を設定するステップと;
    を含むことを特徴とする、制御方法。
  11. 少なくとも駆動対象物及び前記駆動対象物を駆動する駆動手段を含み、電子機器の少なくとも一部を構成する内部ユニットと、前記駆動対象物の基準位置を検出するための基準位置検出用センサとを備えた電子機器を制御するためのプログラムであって:
    前記電子機器の電源がオンであるときに、前記内部ユニットの電源をオン/オフするための待機スイッチにより前記内部ユニットの電源オフが指示されると、前記駆動手段及び前記基準位置検出用センサを用いて前記駆動対象物の基準位置を確認するステップと;
    前記確認した基準位置を基準とした前記駆動対象物の位置を表す位置情報を記憶部に記憶するステップと;
    前記位置情報の記憶後に、前記内部ユニットの電源をオフするステップと;
    前記内部ユニットの電源オフ中に、前記待機スイッチにより前記内部ユニットの電源オンが指示されると、前記記憶部に記憶された前記位置情報に基づいて、前記駆動対象物の位置を設定するステップと;
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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