JP2011049967A - 撮像装置ユニット - Google Patents

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淳 加藤
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Abstract

【課題】オートプリセットモードなどのモード処理中に、監視カメラの位置がずらされた場合などにおいて、ユーザによる操作に拠らないで、監視カメラの位置ずれを補正する。
【解決手段】オートプリセットモードなどのモード処理中において、所定時間を計測し該所定時間が経過すると位置ずれが発生しているか否かを、自動的に判別し、位置ずれが発生している場合には、イニシャル動作を実行することにより、位置ずれを補正することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に例えば撮像装置を旋回させ、所望の方向に位置する被写体を撮像する撮像装置ユニットに関する。
従来、1つの監視カメラを用いて、複数の監視場所に対する監視を行う監視カメラが賞用されている。
この種の監視カメラの一例が、特許文献1に開示されている。この従来の技術の監視カメラは、旋回機能を有し、複数の監視場所に対する監視映像を表示するように構成されている。具体的には、撮影条件を手動で調整した後に撮像方向を変更する場合に、操作の煩雑さを招くことなく適切な撮影条件を設定することができる技術が開示されている。
特開2009−141629号公報
従来技術に示す旋回機能を有し複数の監視場所に対する監視映像を表示するような監視カメラにおいて、オートプリセットモードを搭載するものが存在する。ここで説明するオートプリセットモードとは、監視カメラを所定の位置に固定し、ユーザが所望の方向に位置する被写体を撮像するよう撮像方向を複数設定し、ユーザが設定した任意の順番で、該所望の方向に位置する被写体を数秒間撮像して切換えていく機能であることとする。
このようにオートプリセットモードを使用して、所望の方向に位置する被写体を撮影するためには、監視カメラを該所望の方向へ旋回させる必要がある。ここで、監視カメラを旋回させる、特に例えばパン動作を行う場合には、監視カメラに装着された雲台を、ステッピングモータを用いて回動させることにより実現できる。
しかしながら、従来の監視カメラでは、以下に示す点に問題がある。
例えば、監視カメラが屋外に設置されている場合などにおいて、風をうけたために、現在撮像している方向、つまり位置から強制的に位置がずれてしまう場合などがある。このように監視カメラの位置がずれたまま、オートプリセットモードを継続実行させると、次に撮像される方向、つまり監視カメラの位置もずれたままとなる。この場合、監視カメラの電源をオフして再びオンにし、イニシャル動作を実行させなければならない。イニシャル動作を実行させるために、ユーザによる監視カメラの電源をオフして再びオンにするような操作に頼ると、ユーザが操作を行うことを忘れてしまう虞がある。また、夜中など、ユーザが直接監視カメラによる撮像映像を監視せず、記録を中心にしている場合など、監視カメラを操作しない状況にある場合には、イニシャル動作を実行させることができない。
このように、従来の監視カメラでは、オートプリセットモードを継続実行させながら、ユーザによる操作に拠らないで、監視カメラの位置ずれを補正する手段は存在しなかった。
本発明は、上記の問題点を解決するもので、所定モードの実行中に撮像装置の位置がずれてしまう場合においても、自動的に位置ずれを補正することができる撮像装置ユニットを提供するものである。
第1の発明の撮像装置ユニットは、被写体を撮像し撮像データを生成する撮像手段および位置センサを備えた撮像装置を旋回動作させるための旋回手段と、所定地点を前記位置センサが通過するよう旋回させることによって、前記旋回手段において旋回駆動させるために基準となる基準位置を設定する基準位置設定処理を行う基準位置設定手段と、前記基準位置に基づいた相対的位置に、前記撮像装置を旋回動作させる旋回制御手段と、前記撮像手段に被写体を撮像させるための任意の位置を、前記基準に基づいた相対的位置として設定する位置設定手段と、前記旋回手段を制御して前記位置設定手段により設定された前記任意の位置に前記撮像装置を旋回動作せしめ、該任意の位置において前記撮像手段に撮像データを生成せしめる第1制御手段と、前記基準位置設定処理の実行に伴って時間の計測を開始する第1計測手段と、前記撮像手段による撮像データの生成中に前記第1計測手段により計測された時間が所定時間を越えると、前記基準位置設定手段における前記基準位置設定処理を実行せしめる第2制御手段を備えることを特徴とする。
第2の発明の撮像装置ユニットは、第1の発明の撮像装置ユニットに従属し、前記撮像装置に対して前記旋回動作の指示を受け付ける旋回動作指示受付手段と、前記旋回動作指示受付手段により前記旋回動作の指示を受け付けると、時間の計測を開始する第2計測手段と、前記撮像手段による撮像データの生成中に前記第2計測手段により計測された時間が所定時間を越えると、前記基準位置設定手段における前記基準位置設定処理を実行せしめる第3制御手段を更に備えることを特徴とする。
この発明の撮像装置ユニットによれば、所定モードの実行中に撮像装置の位置がずれてしまう場合においても、自動的に位置ずれを補正することができる。
本発明の実施例である監視カメラを示す図である。 本発明の実施例である監視カメラのイニシャル動作を示した図解図である。 本発明の実施例である監視カメラのオートプリセット動作を示した図解図である。 本発明の実施例である監視カメラの他のオートプリセット動作を示した図海図である。 本発明の実施例である監視カメラの動作の一部を示すフロー図である。 本発明の実施例である監視カメラの動作の他の一部を示すフロー図である。
本実施例の監視カメラ10について、図1で示したブロック図を用いて詳細に説明する。
監視カメラ10は、撮像レンズ16、CMOSイメージャ18a、撮像処理部18b、SDRAM20、タイマ22aおよびタイマ22bを備えるCPU22、バス24、D/A変換部26、ビデオエンコーダ28、ビデオ信号出力インタフェース30、コントローラインタフェース32、モータ制御部34、ステッピングモータ36、フラッシュメモリ38および原点センサ42、44を備えて構成されている。
撮像レンズ16は、被写体の光学像を、撮像デバイスであるCMOSイメージャ18aの撮像面上に結像させる。
また、撮像レンズ16は、CMOSイメージャ18aの出力信号に基づいて、CPU22より制御される図示しないレンズモータによって、光軸方向の移動を調節される。CMOSイメージャ18aから出力されたアナログ撮像信号は、撮像処理部18bに入力され、A/D変換処理、CDS処理、信号増幅処理およびクランプ処理などのさまざまな処理が施され、該処理が施されたデジタル撮像信号は、一旦、SDRAM20に格納される。
SDRAM20に格納されているデジタル撮像信号は、撮像処理部18bに入力され、撮像処理部18bによって色分離処理、AWB処理、YUV変換処理等のさまざまな信号処理が施され、その結果、輝度信号であるY信号および色差信号であるU、V信号が生成され、デジタル画像データとして、SDRAM20に再び格納される。SDRAM20に格納されたデジタル画像データはD/A変換部26にて、アナログ映像信号に変換され、ビデオエンコーダ28に出力される。ビデオエンコーダ28では、NTSC方式のビデオ信号に変換され、ビデオ信号出力インタフェース30を介して、監視用モニタへ出力される。本実施例では、以上の処理、つまり撮像レンズ16からの出力信号に対してさまざまな処理を施し、監視用モニタへ出力される処理を撮像処理と定義する。
なお、撮像レンズ16、撮像処理部18b、SDRAM20、D/A変換部26、モータ制御部34およびフラッシュメモリ38は、バス24を介して、CPU22によって制御される。
さて、ここで、本実施例の監視カメラ10はオートプリセットモードを有している。オートプリセットモードとは、監視カメラを所定の場所に固定し、ユーザが所望する方向に存在する被写体を撮像するための位置(以下、プリセット位置と称す)を複数設定し、ユーザが設定した任意の順番で所望のプリセット位置において数秒間撮像して切換えていく機能であることと定義する。また、本実施例のオートプリセットモードでは、本モードの実行中に、設定されたプリセット位置から強制的に位置がずれてしまった場合においても、自動的に位置ずれを補正する補正機能を持つ。本実施例において、上述したオートプリセットモードを実行するための処理をオートプリセット処理と定義する。
監視カメラ10には図示しないサブマイコンが備えられており、該サブマイコンは、監視カメラ10の電源をオン状態またはオフ状態に遷移させるよう制御する。従って、コントローラからコントローラインタフェース32を介して電源のオン指示が為されると、サブマイコンは監視カメラ10の電源をオン状態にする。監視カメラ10がオフ状態からオン状態へ遷移すると、監視カメラ10はイニシャル動作を実行する。
ここで、イニシャル動作について図2を用いて説明する。図2は、監視カメラユニット2を上から見た図である。監視カメラ10はケース60内に収納され、雲台50上に配置されている。本実施例では、雲台50が水平方向に360度回動することにより、監視カメラ10が水平方向に360度回動する。この監視カメラ10の水平方向への回動動作をパン動作と定義する。また、図示はしないが、例えば特開2003-330099に示されるような雲台50に対して監視カメラ10を垂直方向に回動せしめる部材が設けられており、監視カメラ10は垂直方向へ190度回動される。この監視カメラ10の雲台50に対する垂直方向への回動動作をチルト動作と定義する。
ケース60には、磁石Pが備えられており、監視カメラ10の撮像レンズ16が光を捉える光軸方向の外側にはホール素子である原点センサ42および44が備えられている。雲台50を回動させることにより、監視カメラ10が回動し、原点センサ42および44が磁石Pを通過する。原点センサ42および44は、磁石Pを通過したことを感知すると、CPU22へその旨を通知する。
さて、図2に示すように監視カメラ10の原点センサ42および44が、監視カメラの撮像レンズ16が光を捉える光軸方向の外側に存在する状態において、監視カメラ10のイニシャル動作を実行すると、まずCPU22は、監視カメラ10を反時計回りに360度パン動作させるべく、モータ制御部34に対して回動指示をする。モータ制御部34は回動指示に応じてパルス情報を、ステッピングモータ36へ伝達することにより、雲台50を反時計回りに水平方向360度回動させることによって、監視カメラ10をパン動作させる。
また、モータ制御部34は図示しないエンコーダセンサを備えており、ステッピングモータ36の回転角度や速度を検出する。これら回転角度はパルス情報として、CPU22から検出される。
監視カメラ10を反時計回りに360度パン動作させると、原点センサ44は磁石Pを必ず通過することになる。従って、CPU22は原点センサ44からの通知を受け取ると、モータ制御部34からのパルス情報を照らし合わせ、監視カメラ10のパン動作開始から原点センサ44が磁石Pを通過するまでのパルス数を決定する。
次に、CPU22は、監視カメラ10を時計回りに360度パン動作させるべく、モータ制御部34に対して回動指示を行い、モータ制御部34は回動指示に応じてステッピングモータ36を制御することにより、雲台50を時計回りに360度回動させる。反時計回りパン動作と同様に、モータ制御部34からのパルス情報と原点センサ42の通知に基づいて、監視カメラ10のパン動作開始から原点センサ42が磁石Pを通過するまでのパルス数を決定する。CPU22は、これらのパルス数に基づいて、磁石Pの位置を特定し、その180度反転させた位置を原点Tとして設定する。そして原点Tの位置情報をフラッシュメモリ38に格納する。この原点Tは、監視カメラ10をパン動作させるに当たり、基準位置となる。つまり、CPU22が認識する監視カメラ10の位置は、原点Tに対する相対位置となる。
また、図示はしないが、ケース60には他の磁石が備えられており、監視カメラ10の撮像レンズ16が光を捉える光軸方向の外側には、他の原点センサが2つ備えられており、雲台50に対して垂直方向に190度チルト動作させ、再び監視カメラ10を元の位置に戻すチルト動作、つまり190度往復チルト動作させることによって、パン動作と同様、2つの原点センサが磁石を通過するまでのパルス数を決定する。そして、磁石の位置を特定し、チルト動作させるにあたり基準位置となる原点の位置情報をフラッシュメモリ38に格納する。以上の動作を、イニシャル動作とする。
イニシャル動作が完了すると、CPU22は、コントローラインタフェース32から、コントローラから出力される指示/設定データを受け付け、SDRAM20または、CPU22内の図示しないレジスタに格納する。例えば、コントローラから撮像開始指示が出力されると、CPU22は、撮像処理を実行する。また、指示/設定データとして、オートプリセットモードを実行させるオートプリセットモード実行指示や、オートプリセット位置設定モード指示が入力されると、オートプリセット処理やオートプリセット位置設定処理を実行する。
まず、オートプリセット位置設定処理を説明する。以下、本実施例の説明の簡略化のため、以下、パン動作に係る処理を中心に説明する。
ユーザによってオートプリセット位置設定モード指示が入力されると、ユーザはコントローラを操作することにより、所望のプリセット位置になるよう監視カメラ10をパン動作させる。この際、CPU22は、コントローラから回動指示データを受け取り、原点Tに基づき、モータ制御部34へ、監視カメラ10をどの程度パン動作させるかを示す回動指示を行うことによって、監視カメラ10をパン動作させる。
ここで例えば、図3(A)に示すように、磁石Pと原点Tを通る軸に対して監視カメラ10の撮像レンズ16の光軸が時計回りに90度のところに位置する状態を、プリセット位置(1)して設定し、図3(B)に示すように、磁石Pと原点Tを通る軸に対して監視カメラ10の撮像レンズ16の光軸が重り、かつ撮像レンズ16の向きが原点T方向に位置する状態を、プリセット位置(2)として設定したとする。設定されたプリセット位置(1)およびプリセット位置(2)は、フラッシュメモリ38に記録される。詳細には、CPU22は、モータ制御部34からのパルス情報により、原点Tに対するプリセット位置(1)、(2)のそれぞれのパルス数を決定し、フラッシュメモリ38に記録する。ここでプリセット位置(1)およびプリセット位置(2)は同じ平面上に存在し、後述するオートプリセット機能におけるオートプリセット処理で、監視カメラ10がパン動作されることによって、監視カメラ10はプリセット位置(1)およびプリセット位置(2)に移動される。
また、ユーザはコントローラを操作することにより、図3(A)および(B)に示すプリセット位置(1)、(2)それぞれに対して、どれくらいの時間間隔で撮像を行うかを設定することができ、また現在のプリセット位置から次のプリセット位置へ移動する順番を設定することができる。これらの設定についても、フラッシュメモリ38に記録される。本実施例では、図3(A)に示すプリセット位置(1)に対して5秒間、図3(B)に示すプリセット位置(2)に対して10秒間設定し、順番をプリセット位置(1)の次にプリセット位置(2)に設定し、フラッシュメモリ38に記録されたとする。これらの処理をオートプリセット位置設定処理とする。
次に、オートプリセット処理について、図4(C)〜(G)を参照して以下に説明する。上述したように、本実施例のオートプリセット処理においては、補正機能を持つ。
まず、コントローラからオートプリセット処理を実行させるオートプリセットモード実行指示が出力されると、CPU22は、イニシャル動作を実行するとともにタイマ22aをリセット&スタートさせる。
次に、CPU22は、フラッシュメモリ38に記録されたプリセット位置、移動する順番および時間間隔を検出する。そして、CPU22は、モータ制御部34に対し、図4(C)に示す磁石Pと原点Tを通る軸に対して監視カメラ10の撮像レンズ16の光軸が時計回りに90度のところに位置する状態であるプリセット位置(1)へ、監視カメラ10を移動せしめるよう、回動指示を行う。そして、CPU22は、タイマ22bの管理のもと5秒間、図4(C)に示すプリセット位置(1)にて撮像処理を実行し、5秒間経過すると(つまり5秒間経過するとタイムアップする)、モータ制御部34に対し、図4(F)に示す磁石Pと原点Tを通る軸に対して監視カメラ10の撮像レンズ16の光軸が重り、かつ撮像レンズ16の向きが原点T方向に位置する状態であるプリセット位置(2)へ、監視カメラ10を反時計回りに移動せしめるよう回動指示を行い、タイマ22bの管理のもと10秒間、図4(F)に示すプリセット位置(2)にて撮像処理を実行する。そして、CPU22は、タイマ22bの管理のもと10秒間の経過を感知する、つまりタイムアップすると、モータ制御部34に対し、図4(C)に示すプリセット位置(1)へ時計回りに移動せしめるよう回動指示を行う。
このように、監視カメラ10は図4(C)に示すプリセット位置(1)および図4(F)に示すプリセット位置(2)への移動を交互に行うが、この際、該装置が風をうけたために、現在監視カメラ10において撮像処理が行われている図4(C)に示すプリセット位置(1)から、図4(G)に示す磁石Pと原点Tを通る軸に対して監視カメラ10の撮像レンズ16の光軸が時計回りに90度+α度のところに位置する状態である位置(1´)へ、ずらされてしまう場合などがあり得る。この場合、ステッピングモータ36が回転していないため、CPU22はモータ制御部34からパルス情報を受け取ることができず、CPU22は位置ずれされた図4(G)に示す位置(1´)が、図4(C)に示すプリセット位置(1)であると誤認識してしまう。従って、図4(G)に示す位置(1´)に対応する原点は、プリセット位置(1)の原点Tに対して時計回りにα度ずれたところに位置する原点T´となってしまう。つまり、CPU22は、原点を図4(G)に示す原点T´と認識していることになる。従って、CPU22は、原点T´を基準とし、監視カメラ10を移動させることとなるため、次に移動されるべき図4(F)に示すプリセット位置(2)は、図4(H)に示す磁石Pと原点Tを通る軸に対して監視カメラ10の撮像レンズ16の光軸が重なる状態からα度時計回りに位置する位置(2´)となり、位置ずれが発生してしまう。
本実施例では、この位置ずれを補正するために補正機能を持つ。具体的には、CPU22は、タイマ22aをスタートさせてから所定時間、例えば5時間が経過するとタイムアップし、該タイムアップに伴って、自動的に原点センサ42または44が磁石P上を通過するように監視カメラ10を移動せしめ、CPU22は、原点センサ42または44からの通知を受け取る。CPU22は、原点センサ42または44からの通知に基づき、モータ制御部34からのパルス情報を照らし合わせ、監視カメラ10が現在撮像処理を行っているプリセット位置から、原点センサ42または44が磁石Pを通過するまでの実パルス数を検出する。また、CPU22は、フラッシュメモリ38に格納されている原点Tおよび記録されているプリセット位置情報から、原点センサ42または原点センサ44が磁石P上を通過するまでの予測パルス数を算出する。そして、実パルス数と予測パルス数を比較し、位置ずれが発生しているか否かを判別する。位置ずれが発生していると判別された場合には、上述したイニシャル動作を実行する。該イニシャル動作によって、原点Tが再設定され、位置情報がフラッシュメモリ38に格納される。
図4(C)〜(F)を参照して、オートプリセット処理中の位置ずれ補正について説明する。例えば、監視カメラ10が図4(C)に示すプリセット位置(1)において撮影処理中にタイマ22aがタイムアップすると、CPU22はタイマ22bのタイムアップを待ってから、図4(D)に示す磁石Pと原点Tを通る軸に対して監視カメラ10の撮像レンズ16の光軸が重り、かつ撮像レンズ16の向きが磁石Pの方向に位置するよう、つまり原点センサ42および44が磁石Pを通過するよう、監視カメラ10を時計回りに移動せしめる。そして上述したように、CPU22は実パルス数と予測パルス数を検出し、位置ずれが発生しているか否かの判別を行う。そして、CPU22は、位置ずれが発生していると判別すると、イニシャル動作を行う。イニシャル動作により原点Tが再設定されると、監視カメラ10を時計回りに移動せしめ、図4(E)に示す磁石Pと原点Tを通る軸に対して監視カメラ10の撮像レンズ16の光軸が反時計回りに90度のところに位置する状態を経て、監視カメラ10は図4(F)に示すプリセット位置(2)に移動する。
また、CPU22は位置ずれが発生していないと判別すると、イニシャル動作を行わず図4(D)に示す位置から時計回りに監視カメラ10を移動させ、図4(E)に示す状態を経て図4(F)に示すプリセット位置(2)に移動させる。
次に、図5および図6のフローチャートを参照して、本実施例の監視カメラ10に適用された、オートプリセット処理であるオートプリセットメインタスクおよびタイマタスクにおけるCPU22の手続きについて説明する。CPU22は、オートプリセットメインタスクおよびタイマタスクは並列的に実行し、これらのタスクに対応する制御プログラムはフラッシュメモリ38に記録されている。
まず、図5を参照して、オートプリセットメインタスクにおけるCPU22の手続きについて説明する。コントローラからオートプリセット処理を実行させるオートプリセットモード実行指示が出力されると、CPU22は、まずステップS1においてイニシャル動作を実行し、ステップS3へ進み、後述するタイマタスクを起動させる。そして、ステップS5へ進み、タイマタスクより位置ずれ検出動作通知が有ったか否かを判別する。ステップS5においてYESと判別された場合には、ステップS11へ進み、フラッシュメモリ38に記録されているそれぞれのプリセット位置における撮像処理の時間間隔が経過したか否かをタイマ22bに基づいて判別する。ステップS11においてYESと判別されると、ステップS13へ進み上述したように実パルス数と予測パルス数を比較するなどの位置ずれ検出を行う。そしてステップS15へ進み、位置ずれが発生しているか否かを判別する。ステップS15でYESと判別されるとステップS1へ戻り、イニシャル動作を実行する。ステップS15においてNOと判別されると、ステップS9へ進む。
ステップS5においてNOと判別された場合には、ステップS7へ進み、フラッシュメモリ38に記録されているそれぞれのプリセット位置における撮像処理の時間間隔が経過したか否かをタイマ22bに基づいて判別する。ステップS7においてNOと判別するとステップS5へ戻る。ステップS7においてYESと判別すると、ステップS9へ進み、フラッシュメモリ38に記録されている次のプリセット位置へ移動させるべくモータ制御部34に対して、回動指示を行い、ステップS5へ戻る。
次に、図6を参照して、オートプリセットメインタスクのステップS3においてタイマタスク起動がなされると、タイマタスクが実行される。ステップS11では、CPU22は、タイマ22aをリセット&スタートさせ、ステップS13へ進む。ステップS13では、タイマ22aがタイムアップしたか否かを判別する。ステップS13においてYESと判別されるまでステップS13の判別を繰り返し、YESと判別されると、ステップS15へ進む。ステップS15では、オートプリセットメインタスクに対し位置ずれ検出動作通知を発行し、タイマタスクを終了する。
このように、本実施例においては、オートプリセットモードにおいて、監視カメラ10が現在撮像処理を行っている位置をずらされた場合においても、所定時間が経過すると自動的に位置ずれを検出し、位置ずれが発生している場合にはイニシャル動作を実行することにより、原点Tを再設定でき、位置ずれを補正することができる。
なお、本実施例の監視カメラ10は、図3および図4で示したプリセット位置(1)およびプリセット位置(2)を同じ平面上に設定させ、雲台50上に配置され雲台50を360度水平方向に回動せしめることによって、つまり監視カメラ10をパン動作させることによってオートプリセット処理を行っているが、プリセット位置(1)およびプリセット位置(2)が存在する平面と垂直となる他のプリセット位置を設け、監視カメラを垂直方向に回動せしめる、つまりチルト動作をさせてもよい。
また、本実施例の監視カメラ10は、オートプリセットモードにおいて自動的に位置ずれを検出し、位置ずれが発生している場合にはイニシャル動作を施すことによって位置補正を行ったが、該位置補正はオートプリセットモード中に限らず、ユーザが監視カメラを操作しない状況であって自動的に複数の画角を切り換えて撮像するモード中や、単一の画角を常に撮像するモード中に適用することができる。
また、本実施例の監視カメラ10は、オートプリセットモードにおいて自動的に位置ずれを検出し、位置ずれが発生している場合にはイニシャル動作を施すことによって位置補正を行ったが、ユーザが監視カメラを操作する状況においても適用することが出来る。例えば、最後のイニシャル動作を行ってから12時間後など、十分な時間が経過した後に、自動的に位置ずれを検出し、位置ずれが発生している場合にはイニシャル動作を施すことにしてもよい。これによって、ユーザが気づかない虞のある軽微な位置ずれを自動的に補正することができる。
また、本実施例の監視カメラ10に時計機能をつけて、ユーザが設定した時刻になると自動的に置ずれを検出し、位置ずれが発生している場合にはイニシャル動作を行うようにしてもよい。これによって、ユーザが気づかない虞のある軽微な位置ずれを自動的に補正することができる。
また、本実施例の監視カメラ10において、イニシャル動作時に撮像処理を行うか否かをユーザが設定することができる。なお、ユーザがイニシャル動作時の撮像処理を設定していたとしても、プライバシーマスクなどが設定されている場合には、ユーザが撮像したくない場所を撮像してしまう虞があるため、撮像処理を停止する。
また、本実施例の監視カメラ10において、撮像レンズ16またはCMOSイメージャ18aを動かすことにより焦点距離を変化させることによってズーム処理を行う光学ズーム機能、もしくは撮像した画像を拡大し、補間処理を行なうことによってズーム処理を行うデジタルズーム機能を持たせても良い。高倍率となるズーム処理を施す場合に、本実施例で説明したような位置ずれを自動的に補正することによって、大きな位置ずれを伴った撮像画像として監視用モニタに出力されることがなくなり、ズーム機能を持った監視カメラにおける効果は著しい。
また、本実施例の監視カメラ10において、撮像デバイスとしてCMOSイメージャを用いたがCCDイメージャであってもよい。撮像デバイスはこれに限らない。
また、本実施例の監視カメラ10において、原点Tを検出する際、磁石および磁石を感知するホール素子である原点センサ42および44を用いたが、これに限らない。ジャイロセンサや光を検知するセンサを用いて原点を検出してもよい。
また、本実施例の監視カメラ10において、雲台50を回動せしめるものとしてステッピングモータを用いたが、サーボモータなどであってもよく、モータの種類は限定されない。
また、本実施例の監視カメラ10において、時間の管理をタイマ22a、22bで行ったが、カウンタを使用してもよい。
また、本実施例の監視カメラ10において、パン動作を行う際、監視カメラ50を雲台50上に設け、雲台50を水平方向に回動せしめたが、これに限らず、例えば特開2003-330099に示されるような監視カメラ10のパン動作を行う構成にしてもよい。また、チルト動作を行う構成についても、これに限らない。
また、本実施例の監視カメラ10において撮像された被写体の光学像は、アナログ映像信号としてビデオ信号出力インタフェース30を介して監視用モニタへ出力されるが、アナログ映像信号ではなくSDRAM20に格納されたデジタル画像データを出力してもよい。
2 …監視カメラユニット
10 …監視カメラ
16 …撮像レンズ
18a …CMOSイメージャ
18b …撮像処理部
20 …SDRAM
22 …CPU
22a …タイマ
22b …タイマ
24 …バス
34 …モータ制御部
36 …ステッピングモータ
42 …原点センサ
44 …原点センサ
50 …雲台
60 …ケース

Claims (2)

  1. 被写体を撮像し撮像データを生成する撮像手段および位置センサを備えた撮像装置を旋回動作させるための旋回手段と、
    所定地点を前記位置センサが通過するよう旋回させることによって、前記旋回手段において旋回駆動させるために基準となる基準位置を設定する基準位置設定処理を行う基準位置設定手段と、
    前記基準位置に基づいた相対的位置に、前記撮像装置を旋回動作させる旋回制御手段と、
    前記撮像手段に被写体を撮像させるための任意の位置を、前記基準に基づいた相対的位置として設定する位置設定手段と、
    前記旋回手段を制御して前記位置設定手段により設定された前記任意の位置に前記撮像装置を旋回動作せしめ、該任意の位置において前記撮像手段に撮像データを生成せしめる第1制御手段と、
    前記基準位置設定処理の実行に伴って時間の計測を開始する第1計測手段と、
    前記撮像手段による撮像データの生成中に前記第1計測手段により計測された時間が所定時間を越えると、前記基準位置設定手段における前記基準位置設定処理を実行せしめる第2制御手段を備える、撮像装置ユニット。
  2. 前記撮像装置に対して前記旋回動作の指示を受け付ける旋回動作指示受付手段と、
    前記旋回動作指示受付手段により前記旋回動作の指示を受け付けると、時間の計測を開始する第2計測手段と、
    前記撮像手段による撮像データの生成中に前記第2計測手段により計測された時間が所定時間を越えると、前記基準位置設定手段における前記基準位置設定処理を実行せしめる第3制御手段を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の撮像装置ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012220769A (ja) * 2011-04-11 2012-11-12 Canon Inc カメラ制御装置、カメラ制御方法
JP2018501672A (ja) * 2015-09-17 2018-01-18 小米科技有限責任公司Xiaomi Inc. カメラデバイスの位置決め制御方法及び位置決め制御装置、カメラデバイス、コンピュータプログラム並びにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
US9930249B2 (en) 2016-03-07 2018-03-27 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Camera apparatus

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