JP6590566B2 - 表面修飾ito粒子の製造方法 - Google Patents

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本発明は、高温下で長時間使用しても、透明電極が有する電気抵抗値の上昇を大幅に抑制することができる表面修飾ITO粒子の製造方法に関する。本明細書において、ITOとはインジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide)をいう。
LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、有機EL(ElectroLuminescence)、タッチパネル等の表示装置やその他の電子機器には、透明電極が用いられている。この透明電極は、ITO等からなる透明導電材料によって形成されることが多い。このような透明電極は、通常スパッタリング法等で膜状に形成された透明導電膜(ITO導電膜)から構成される。しかしながら、スパッタリング装置は高価であり、かつ成膜の効率が悪く、また、その膜はひび割れし易い等の問題がある。
このひび割れの起こりにくい屈曲性に優れたITO導電膜を形成する方法として、スパッタリング法に代わって、ITO導電膜形成用塗料を基板に塗布する形成方法が提案されている。しかし、このような塗布方式によって形成されるITO導電膜は、導電性が低いという問題がある。この問題については、塗布後のフィルムを加圧する方法等が提案されており、このような方法によって抵抗値を低減させることができる。
また、実際に、表示装置等が備える透明電極として利用するためには、高温高湿環境下で長時間使用する際の抵抗値の安定性が求められる。特に、ナノサイズのITO粒子を用いて塗布方式により形成されたITO導電膜は、ITO粒子の比表面積が大きい分、周囲の雰囲気等の影響を受けやすい。そのため、高温下で長時間使用した際に、電極の抵抗値が不安定になりやすい。また、塗布方式により得られるITO導電膜は、高温高湿下におかれると、雰囲気中に存在する酸化性ガスや水分等の吸着に起因して電気抵抗値が上昇する傾向にあり、これが信頼性を低下させる一因となっている。
このような導電性低下等に関する問題を解消する方法として、例えば、水と異なる極性溶媒中に透明導電粉を含有させた導電粉含有液に、金属アルコキシドを含むゾル液を混合して混合液を調製し、この混合液を基板上に塗布して透明導電層を得る透明導電体の製造方法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1の製造方法では、透明導電粉を特定の溶媒中に含む導電粉含有液に、特定の金属化合物を含むゾル液を混合したものを用いることによって、導電性の低下を抑制しながら、優れた透明性を有する透明導電体を得ることができるとされている。
また、本発明者らは、先の出願において、ITO粉末とITO粉末の分散媒とITO粉末の表面処理剤とを含み、表面処理剤として所定の珪酸エステル又はシランカップリング剤を使用したITO導電膜形成用塗料を提案している(例えば、特許文献2参照。)。この発明では、所定の珪酸エステルを使用して、上記粉末表面の酸素空孔や格子間に珪酸エステルを結合させることにより、水等に対する安定性が大幅に改善され、高温高湿下における透明電極の電気抵抗値の上昇を抑制することができる。
特開2009−016061号公報(請求項1、段落[0005]、段落[0006]) 特開2014−167866号公報(請求項1、段落[0011]〜段落[0013])
しかしながら、上記従来の特許文献1の製造方法では、大気中の水分で加水分解を進行させるため、加水分解の速度が遅く、アルコキシドがITO粒子の粒子表面と結合しにくい。そのため、酸化性ガスをバリアする効果が低いという問題がある。また、特許文献2では、珪酸エステル等の表面処理剤を単に添加する形態で使用しているため、粒子表面との反応性が十分でなかった。粒子表面との反応性が不十分で、粒子表面が表面処理剤によって十分に被覆されていないと、周囲に存在する酸化性ガスの吸着の影響によりITO粒子の電気抵抗値が次第に上昇する。この結果、ITO導電膜の電気抵抗値も次第に上昇させる。そのため、例えば高温下で長時間使用しても、電気抵抗値の上昇を抑制できる、より耐久性に優れた透明導電材料の開発が求められている。
本発明の目的は、高温下で長時間使用しても、透明電極が有する電気抵抗値の上昇を大幅に抑制することができる表面修飾ITO粒子の製造方法を提供することにある。
本発明の第1の観点は、ITOからなる母粒子をアルコール系溶媒、エーテル系溶媒又はケトン系溶媒に分散させた分散液を調製する工程と、分散液に、シランカップリング剤として3−アミノプロピルトリメトキシシラン又は3−アミノプロピルトリエトキシシランのいずれかが含まれる表面処理液と、水以外の極性溶媒を添加し、混合して混合液を調製する工程と、混合液に水を添加して撹拌することにより、混合液中のシランカップリング剤を加水分解させるとともに、加水分解させたシランカップリング剤により母粒子を表面処理する工程とを含む表面修飾ITO粒子の製造方法である。
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に表面処理液中に含まれるシランカップリング剤の濃度が0.5〜5g/Lであることを特徴とする。
本発明の第3の観点は、第1又は第2の観点に基づく発明であって、更に水の添加量が水添加後の混合液100%に対し、体積基準で10〜90%であることを特徴とする。
本発明の第4の観点は、第1ないし第3の観点に基づく発明であって、母粒子を表面処理する工程の後、表面処理後の母粒子をアルコールで洗浄する工程を更に含むことを特徴とする。
本発明の第5の観点は、ITOからなる母粒子をアルコール系溶媒、エーテル系溶媒又はケトン系溶媒に分散させた分散液を調製する工程と、分散液に、シランカップリング剤として3−メルカプトプロピルトリメトキシシランが含まれる表面処理液と、水以外の極性溶媒を添加し、混合して混合液を調製する工程と、混合液に水を添加して撹拌することにより、混合液中のシランカップリング剤を加水分解させるとともに、加水分解させたシランカップリング剤により母粒子を表面処理する工程とを含む表面修飾ITO粒子の製造方法である。
本発明の第6の観点は、第5の観点に基づく発明であって、更に表面処理液中に含まれるシランカップリング剤の濃度が0.5〜5g/Lであることを特徴とする。
本発明の第7の観点は、第5又は第6の観点に基づく発明であって、更に加水の添加量が水添加後の混合液100%に対し、体積基準で10〜30%であることを特徴とする。
本発明の第8の観点は、第5ないし第7の観点に基づく発明であって、母粒子を表面処理する工程の後、表面処理後の母粒子をアルコールで洗浄する工程を更に含むことを特徴とする。
本発明の第1,第5の観点の表面修飾ITO粒子の製造方法は、ITOからなる母粒子をアルコール系溶媒、エーテル系溶媒又はケトン系溶媒に分散させた分散液を調製する工程と、分散液に、シランカップリング剤が含まれる表面処理液と、水以外の極性溶媒を添加し、混合して混合液を調製する工程と、混合液に水を添加して撹拌することにより、混合液中のシランカップリング剤を加水分解させるとともに、加水分解させたシランカップリング剤により母粒子を表面処理する工程とを含む。この方法では、シランカップリング剤を加水分解させてから母粒子を表面処理するため、従来よりも粒子表面とシランカップリング剤との結合力が高められる。この方法により得られた表面修飾ITO粒子を透明導電材料として使用すれば、高温下で使用しても、透明電極が有する電気抵抗値の上昇を大幅に抑制することができる。ここで、シランカップリング剤として3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランを選んだのは、官能基に極性基を持つシランカップリング剤であるため、窒素酸化物(NOx)等の極性を持つ酸化性ガスに対して、立体障害に加えて極性基同士が反発することによって、より高いバリア効果を発揮し、抵抗値増加の抑制効果が得られると考えられるためである。


本発明の第2,第6の観点の表面修飾ITO粒子の製造方法では、表面処理液中に含まれるシランカップリング剤の濃度を所望の範囲に調整して行う。これにより、ITO粒子の導電性を阻害することなく、粒子表面を使用環境から保護できる適度な厚みで被覆することが容易になる。
本発明の第3,第7の観点の表面修飾ITO粒子の製造方法では、水の添加量を所望の割合に調整して行うため、アルコキシ基の加水分解を促進しつつ、シランカップリング剤同士が結合して粒子等を形成するのを抑制する効果がより高められる。
本発明の第4,第8の観点の表面修飾ITO粒子の製造方法では、母粒子を表面処理する工程の後、表面処理後の母粒子をアルコールで洗浄する工程を更に含む。これにより、ITO粒子の表面処理に寄与せず、分散液中に残留したシランカップリング剤を除去することができ、ITO膜の導電性の低下を抑制する効果がより高められる。
次に本発明を実施するための形態を説明する。
<ITO分散液の調製>
先ず、ITOからなる母粒子を溶媒に分散させた分散液を調製する。ITO分散液の調製に用いられる溶媒(分散媒)としては、エタノール又は2−ブタノール等のアルコール系溶媒や、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のエーテル系溶媒、メチルエチルケトン、アセトン等のケトン系溶媒等を使用することができる。このとき、調整する分散液の固形分濃度は1〜30質量%に調整するのが好ましい。母粒子に用いられるITO粒子は、例えば平均粒径が10〜200nmであり、粉末(粒子)のb値がマイナスの値を示すものが望ましいが、例えば次の方法により得られた多結晶ITO粒子を好適に使用することができる。なお、平均粒径とは、SEMで観察した50個の粒子について計測した平均値であり、異方性の粒子の場合は長軸の平均値をいう。また、粉末のb値とは、色差計(スガ試験機社製 型式名:分光測色計 SC-T)を用い、粉体セルにITO粉末を充填して反射光を測定した粉末の黄色性を表す指標である。粉末のb値がマイナスの値を示すものが望ましい理由は、キャリアとなる自由電子が多く存在し、低抵抗な粒子であるからである。また、後述の実施例において使用した多結晶ITO粒子は、上記方法にて測定した粉末のb値は全てマイナスの値を示すものである。
上記多結晶ITO粒子を製造するには、先ず、第1の工程として、スズ塩とインジウム塩とを所定の割合で秤量混合し、当該混合物を純水に溶解してスズ塩とインジウム塩との混合溶液とし、当該混合溶液とアルカリとを反応させて、スズ含有水酸化インジウムの懸濁液を生成させる。混合の方法としては、スズ塩とインジウム塩との混合水溶液へ、アンモニア等のアルカリを添加して反応させる方法が好ましい。スズ塩とインジウム塩との混合水溶液へ、アルカリを添加すると、異方性粒子が生成し易い上に、アルカリ添加の際の温度、添加速度及び/又は粒子濃度を制御することによって、生成する水酸化物粒子の大きさや軸比を制御できる。
更に、所定周波数の超音波を混合中の上記反応液に照射するのが好ましい。この超音波の付与により、ITO棒状中心核の周囲にこのITO棒状中心核より短い複数のITO棒状体が、ITO棒状中心核の長手方向と同様の向きに沿いかつITO棒状中心核を囲むように一体的に形成された多結晶ITO粒子からなるITO粉末を製造することができる。超音波の周波数は20〜10000kHzとするのが好ましい。周波数が、20kHz未満では超音波の攪拌効果が弱く、一方、10000kHzを越えると超音波の出力が落ちて、十分な効果が得られにくい。このうち、超音波の周波数は20〜1000kHzとするのが特に好ましい。
超音波を上記の懸濁液に付与する所定時間は、周波数や中和液の容量等によって適宜調整する必要がある。例えば、超音波の周波数が100kHzのときで、反応液の容量が1Lのときには超音波を照射しながら、アルカリを滴下する時間は、10〜600分が好ましい。超音波の付与時間は短すぎると、超音波照射の効果が十分に得られない場合があり、長すぎると、粒子が長くなりすぎる場合がある。超音波が反応液に均一に付与されるように、反応液の液面は超音波照射装置の液面(照射装置から反応器へ超音波を伝える媒体)と同一になるようにする。この超音波の付与によって、異方性ITO粒子の単体同士の凝集を防ぐと同時に、ITO棒状中心核の周囲に中心核より短い複数のITO棒状体が、ITO棒状中心核の長手方向と同様の向きに沿いかつITO棒状中心核を囲むように固着された多結晶ITO粒子を得ることができる。
ここで、スズ及びインジウムの塩としては、塩酸塩、硫酸塩、又は硝酸塩などがあるが、一般的には塩酸塩が好ましい。また、アルカリとしては、アンモニア、苛性ソーダ、苛性カリ、又はそれらの炭酸塩が用いられるが、スズ含有水酸化インジウムのスラリー生成後における不純物を削減する観点からアンモニアを用いることが好ましい。
生成したスズ含有水酸化インジウムのスラリーを固液分離により採集し、純水により不純物を洗浄することで、純度を高めたスズ含有水酸化インジウムのケーキが得られる。得られたケーキを、室温以上、望ましくは80℃以上の温度で乾燥することにより、スズ含有水酸化インジウムの乾燥粉が得られる。
スズ含有水酸化インジウム中において、スズは水酸化インジウムのインジウムと置換している場合もあるが、酸化スズ及び/又は水酸化スズとして水酸化インジウムと共沈している場合もあり、酸化スズ及び/又は水酸化スズとして水酸化インジウムと非晶質の混合体となっている場合もある。
スズ含有水酸化インジウムの粒子径は、水酸化物を得る工程で決定される。具体的には、反応温度を30〜80℃の範囲に、反応時間(全中和にかかる時間)を10〜600分の範囲に、最終粒子濃度を0.01〜3mol/リットルの範囲にそれぞれ制御することで所望の粒径を有するスズ含有水酸化インジウムを得ることができる。
ここで、例えば平均長さLが0.2μm、平均直径Dが1μmの多結晶ITO粒子を得る場合には、反応温度を60℃、反応時間(全中和にかかる時間)を75分、最終粒子濃度を0.5mol/リットルに制御してスズ含有水酸化インジウムの棒状粒子を合成すれば良い。一方、上記のものよりも平均長さの小さな粒子を製造する場合は、反応温度を上記の反応温度よりも低く設定するか、反応時間を上記の反応時間よりも短くすればよい。なお、最終的に生成される多結晶ITO粒子のサイズは、当該スズ含有水酸化物のサイズによりほぼ決定される。即ち、当該スズ含有水酸化物はITO粒子へ変化する際、平均長さL及び平均直径D共に70〜80%程度収縮する。
次に、第2の工程である、得られたスズ含有水酸化インジウムを焼成する工程について説明する。この焼成工程の目的は、スズ含有水酸化インジウムから、酸化物であるITOを生成させること及び得られるITOの結晶に酸素欠損を与えることである。従って、この焼成工程はITOの結晶に酸素欠損を与えるために不活性ガスと還元性ガスとを混合した弱還元雰囲気下で行われる。通常、弱還元雰囲気として、窒素やヘリウム、アルゴン等の不活性ガスに、水素や一酸化炭素、アンモニアガス、アルコールを混合した混合ガスが用いられる。混合ガスにおける各ガスの混合比率はITOの結晶に付与しようとする酸素欠損量により適宜決定される。但し混合ガスの還元力が強すぎると、スズ含有水酸化インジウムはInO、金属In等になってしまう。また、水素や一酸化炭素等の混合比率は、混合ガスが大気中で爆発限界を越えない程度の濃度にすることが望ましい。
焼成工程では、初めに焼成が行われ、続いて還元処理が行われる。焼成は、スズ含有水酸化インジウムを脱水して酸化インジウムにする。焼成温度は好ましくは300〜1000℃である。300℃以上で完全な酸化物を得ることができ、1000℃以下でITO粒子間同士の激しい焼結を回避できる。好ましい焼成温度は350〜800℃以下である。焼成時間は0.1時間以上であればよいが、脱水反応が終了すれば、それ以上は不要である。雰囲気は大気とする。
焼成後の還元処理は、好ましくは200〜500℃未満の温度で上述した還元雰囲気下で行われる。200℃以上あれば酸素欠損を付与でき、500℃未満であれば、適当な還元力が得られるので絶縁性のInOが生成されにくい。還元処理時間は好ましくは0.5〜5時間である。0.5時間未満では酸素欠損の形成が不十分でとなる場合があり、5時間を越えても優位な変化が見られにくい。以上の工程を経ることにより、母粒子として好適な粉末状の多結晶ITO粒子を得ることができる。このように不活性ガスにアルコールを混合した混合ガスで焼成したITO粒子は、粒子表面にOH基が多く存在することから、後述する表面処理剤であるシランカップリング剤がこのOH基と結合しやすい。そのため、シランカップリング剤による表面処理の効果がより高く、高温下で使用されるITO導電膜の電気抵抗値の上昇をより一層抑制することができる。
<表面処理液の調製>
また、上記調製したITO分散液とは別に、表面処理剤としてシランカップリング剤が含まれる表面処理液を予め調製しておく。表面処理剤として使用されるシランカップリング剤には、3−アミノプロピルトリメトキシシラン又は3−アミノプロピルトリエトキシシランのいずれか、或いは3−メルカプトプロピルトリメトキシシランを用いる。表面処理液は、これらのシランカップリング剤を水以外の極性溶媒で希釈させ、所望の濃度に調整することにより調製される。水以外の極性溶媒としては、アルコールやケトン、エーテル等が好ましい。表面処理液中に含まれるシランカップリング剤の濃度は0.5〜5g/Lとするのが好ましい。下限値未満では、収率が低下する場合があり、一方、上限値を超えるとシランカップリング剤同士が結合する等の理由から表面処理が不均一になる場合がある。
<混合液の調製>
次に、上記調製したITO分散液に上記調製した表面処理液を加え、スターラー等を用いて十分に混合することにより混合液を調製する。また、ITO分散液に表面処理液を添加する際、表面処理液とともに、混合液中のシランカップリング剤の濃度が5質量%以下となる割合で、水以外の極性溶媒を希釈剤として加えるのが望ましい。これは、混合液中のシランカップリング剤濃度が高いと水を加えた際に粒子を形成し、膜を形成した際に導電性を損なう懸念があるからである。なお、表面処理剤に予め極性溶媒を加えて希釈させ、これをITO分散液へ添加する方法であっても良い。水以外の極性溶媒としては、上述の表面処理液の調製に使用される極性溶媒と同様、アルコールやケトン、エーテル等が好ましい。
<シランカップリング剤の加水分解と表面処理>
次に、上記調製した混合液に、水を添加して所望の条件で撹拌する。ここで添加する水はイオン交換水や純水だけではなく、酸性や塩基性の水溶液を加えることで、更に加水分解を促進させることができる。この工程により、表面処理されたITO粒子を含有するコロイド溶液が調製される。このときに、混合液中に含まれるシランカップリング剤が有するアルコキシ基の加水分解反応が進行するとともに、その加水分解させたシランカップリング剤により、母粒子であるITO粒子が表面処理される。このように、シランカップリング剤を単に母粒子と混合して表面処理するのではなく、加水分解させた後のシランカップリング剤によって表面処理を行うことで、シランカップリング剤をより高い結合力にて母粒子表面に結合させることができる。その技術的理由は、シランカップリング剤が有するアルコキシ基が加水分解することによりシラノール基を生成し、このシラノール基を介して、加水分解処理後のシランカップリング剤が母粒子表面に結合するためと考えられる。撹拌は、スターラー等を用いて10〜60℃の温度で5〜50時間の条件で行うのが好ましい。撹拌時の温度が低すぎると、表面処理を十分に行うために必要となる処理時間が長くなり過ぎて、生産効率が悪くなる場合がある。一方、撹拌時の温度が高すぎると、シランカップリング剤同士が結合した粒子が生じる場合がある。また、撹拌時間が短すぎると、加水分解反応が十分に進行しない、或いはシラノール基と母粒子表面に有する反応性基との結合反応が十分に進まない場合がある。
また、このとき使用する水の添加量は、シランカップリング剤として3−アミノプロピルトリメトキシシラン又は3−アミノプロピルトリエトキシシランを使用する場合、水添加後の上記混合液100%に対し、体積基準で10〜90%とするのが好ましい。一方、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランを使用する場合、水添加後の上記混合液100%に対し、体積基準で10〜30%とするのが好ましい。水の添加量が少なすぎると、シランカップリング剤の加水分解が十分に進行せず、母粒子表面との結合性が十分に得られない等の不具合が生じる場合がある。一方、水の添加量が多すぎると、カップリング剤同士が結合し粒子ができる等の不具合が生じる場合がある。上記撹拌により、表面処理されたITO粒子を含有するコロイド溶液が調製される。
<洗浄>
次に、上記撹拌後のコロイド溶液中に含まれる表面処理後の母粒子を洗浄する。洗浄液としては、例えばエタノールや2−ブタノール等のアルコールが挙げられるが、最終的に得られる分散液(後述のITO導電膜形成用塗料)の分散媒に極性溶媒を使用する場合には、その分散媒と同じ極性溶媒を使用するのが好ましい。具体的には、上記コロイド溶液を遠心分離機等により固液分離することにより固形分を回収する。回収した固形分に洗浄液としてのアルコール等を添加して、好ましくは超音波やボルテックスミキサー等により再分散させる。この操作を、好ましくは2〜5回繰り返し行うことにより、母粒子に吸着しなかったシランカップリング剤等を十分に除去する。
このようにして洗浄を行った後、再び固液分離して固形分を回収することにより、表面修飾ITO粒子が得られる。このようにして得られた表面修飾ITO粒子は、上述のように、シランカップリング剤との結合力が非常に高く、耐久性に優れることから、該粒子を用いて形成されたITO導電膜は、高温下で長時間使用される透明電極として利用された場合でも、電気抵抗値の上昇が従来よりも大幅に抑制される。
<ITO導電膜形成用塗料の調製>
上記方法により得られた表面修飾ITO粒子を透明導電材料に用い、塗布方式によってITO導電膜を形成するには、該粒子を含有する塗料を調製する。回収した固形分を、所望の分散媒に再分散させることにより、ITO導電膜形成用塗料が調製される。なお、洗浄に使用した分散媒と最終的な塗料の調製に使用する分散媒が異なる場合には、上述の洗浄を行った後に溶媒置換や乾燥させ、その後、所望の分散媒に再分散させてもよい。塗料の濃度は分散媒100質量%に対して好ましくは10〜40質量%の割合となるように混合し、ミキサーで攪拌することにより調製する。分散媒としては、エタノール、2−ブタノール、1−プロパノール等のアルコール系溶媒が例示される。分散媒に対する表面修飾ITO粒子の割合が少なすぎると導電膜に十分な厚さの膜を形成するのが困難となり、一方、表面修飾ITO粒子の割合が多すぎると分散液の粘度が高く、塗布が困難となる。
<ITO導電膜の形成>
ITO導電膜は、例えば次のようにして形成される。予めITO導電膜を形成するための基材を作製しておく。この基材は、片面にポリウレタンが塗布されたポリエチレンテレフタレート(PET)等のフィルムであって、このフィルムのうちポリウレタンが塗布されていない面をガラス基板上に両面粘着テープ等を用いて貼付けて作製される。先ず、上記調製したITO導電膜形成用塗料を、ガラス基板上に固定された基材上にバーコート法、ダイコート法、ドクターブレード法等の一般的な塗布方法により塗布した後に、乾燥させることにより、ITO塗布膜を形成する。次にこのITO塗布膜が形成された基材をガラス基板から剥離し、基材のうち塗布膜の形成面にPETフィルムやポリイミドフィルム等の別のフィルムを重ね合せ、この状態でロールプレス機にてロール圧力500〜2000kg/cm、送り出し速度0.1〜10cm/分の条件で圧力を加えた後に、別のフィルムを剥離する。これにより基材上にITO導電膜が形成される。
<ITO導電膜の評価方法>
上記方法により得られたITO導電膜の表面抵抗率を以下の方法にて測定するとともに、その高温下における耐久性を評価する。先ず、形成したITO導電膜の測定点を予め定めておき、その測定点における測定値をITO導電膜の表面抵抗率とする。表面抵抗率の測定は、一つのITO導電膜につき、ITO導電膜形成直後の表面抵抗率(初期抵抗率)と、初期抵抗率測定後であって、加湿等の湿度制御を行わない大気中、80℃の温度で240時間保持した後の表面抵抗率(高温処理後の抵抗率)の2回行う。そして、この測定した2つの表面抵抗率から、下記式(1)より、高温処理前後における表面抵抗率の変化率を求める。なお、表面抵抗率の測定には、抵抗測定器(三菱化学アナリティック製のLoresta AP-410))を使用する。また、初期抵抗率において、形成直後のITO導電膜とは、ITO導電膜形成後1時間以内のITO導電膜をいう。
変化率 = [高温処理後の抵抗率/ 初期抵抗率] (1)
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
<実施例1>
先ず、前述した方法により、スズ含有水酸化インジウムの棒状粒子を作製し、この棒状粒子を焼成した後、還元処理することにより、平均長さLが0.1μm、平均直径Dが0.05μmの多結晶ITO粒子を得た。なお、スズ含有水酸化インジウムの棒状粒子の作製に際し、前述した超音波の周波数は34kHz、その付与時間は60分とし、スズ及びインジウムの塩には塩酸塩を用い、アルカリにはアンモニアを使用した。また、得られたケーキを110℃で乾燥した。更に、この棒状粒子の焼成は窒素ガス雰囲気で、800℃、3時間行った。焼成後の還元処理は、水素ガスを3質量%添加した窒素ガス雰囲気で300℃で、2時間行った。
上記得られた多結晶ITO粒子を母粒子として用い、溶媒としてのエタノールにこのITOからなる粒子を分散させることにより、固形分濃度が25質量%のITO分散液を調製した。また、シランカップリング剤として3−アミノプロピルトリメトキシシランを用意し、これにエタノールを添加して濃度が2g/Lの表面処理液を調製した。次に、上記調製したITO分散液1mlに上記調製した表面処理液5mlと、エタノール7mlを加え、十分に混合して混合液を調製した。ここに、イオン交換水2ml(当該イオン交換水添加後の混合液を100%としたとき、体積基準で13.3%に相当する割合)を更に添加し、スターラーを用いて、室温で24時間撹拌することによりコロイド溶液を調製した。このコロイド溶液を回転速度12000rpmにて遠心分離することにより固形分を回収した。その後、回収された固形分にエタノール10mlを加え、超音波により再分散させた。この操作を合計3回繰り返し行うことにより、ITO粒子に吸着しなかった3−アミノプロピルトリメトキシシランを除去した。このようにして3回洗浄を行った後、再び固液分離して固形分を回収することにより、表面修飾ITO粒子を得た。上記得られた表面修飾ITO粒子にエタノールを1ml加えて再分散させることにより、ITO導電膜形成用塗料を作製した。
次に、以下の手順により、ITOフィルムを作製した。先ず、厚さが100μmであり、易接着処理されたPETフィルム(東洋紡株式会社製 商品名:コスモシャイン A4100)を50mm×50mm角にカットした基材を用意した。そして、この基材の表面(易接着面側)に上記作製したITO導電膜形成用塗料150μLを滴下して、回転速度1000rpm、回転時間30sの条件でスピンコートすることにより、ITO塗布膜を形成した。
次いで、基材上に形成されたITO塗布膜の表面に、ポリイミドフィルムを重ね合わせ、これをエアーハイドロ式の3tロールプレス(サンクメタル社製)を用い、線圧1000kgf/cm、送り速度1.0m/sの条件で圧力を加えた。その後、ポリイミドフィルムを剥離することにより、基材上にITO導電膜を形成するとともに、該導電膜を有するITOフィルムを作製した。
<実施例2〜9>
以下の表1のように、シランカップリング剤の種類、シランカップリング剤の濃度又は
水の添加量を変更したこと以外は、実施例1と同様にして表面修飾ITO粒子、ITO導電膜形成用塗料及びITOフィルムを得た。
<比較例1>
先ず、分散媒としてのエタノール39.5gに、表面処理剤としての3−アミノプロピルトリメトキシシラン0.5gを徐々に滴下して表面処理液を調製した。この表面処理液を30分間撹拌した。次に、前述した方法で得られた多結晶ITO粒子10gを、上記調製した表面処理液に添加し、超音波ホモジェナイザーで30分間分散させることにより、表面修飾ITO粒子及びその分散液(ITO導電膜形成用塗料)を作製した。
次に、以下の手順により、ITOフィルムを作製した。先ず、上記作製したITO導電膜形成用塗料150μLを、PETフィルム上に滴下して、回転速度1000rpm、回転時間30sの条件でスピンコートすることにより、ITO塗布膜を形成した。次いで、このITO塗布膜にポリイミドフィルムを重ね合わせ、これをロールプレスを用い、線圧1000kg/cm、送り出し速度1.0m/分の条件で圧力を加えた。その後、ポリイミドフィルムを剥離することにより、基材上にITO導電膜を形成するとともに、該導電膜を有するITOフィルムを作製した。なお、基材としての上記PETフィルム及びロールプレスには、実施例1で使用した同様のフィルム及び装置を使用した。
<比較例2,3>
表1に示すように、シランカップリング剤の種類を変更したこと以外は、比較例1と同様にして表面修飾ITO粒子、ITO導電膜形成用塗料及びITOフィルムを得た。
<比較試験及び評価>
実施例1〜9及び比較例1〜3でITOフィルムについて、基材上に形成されたITO導電膜の表面抵抗率及びその高温下における耐久性を評価した。その結果を以下の表1に示す。
具体的は、前述の方法により、基材上に形成されたITO導電膜の高温処理前後の表面抵抗率を測定し、その変化率を求めた。即ち、各ITO導電膜につき、三菱化学アナリティック製(型式名:Loresta AP-410)を用いて、ITO導電膜形成直後の表面抵抗率(初期抵抗率)と、初期抵抗率測定後であって、加湿等の湿度制御を行わない大気中、80℃の温度で240時間保持した後の表面抵抗率(高温処理後の抵抗率)を測定した。そして、この測定した2つの表面抵抗率から、前述の式(1)より、高温処理前後における表面抵抗率の変化率を求めた。なお、初期抵抗率は、ITOフィルム形成後(ITO導電膜形成後)、1時間以内に測定した。
Figure 0006590566
表1から明らかなように、実施例1〜9と比較例1〜3を比較すると、水を添加せず、シランカップリング剤の加水分解処理を行わずにITO粒子の表面処理を行った比較例1〜3では、変化率が4.5倍以上もの高い値を示し、ITO導電膜の表面抵抗率が高温処理前後において大幅に変化した。これに対して、水を添加してシランカップリング剤の加水分解処理を行い、ITO粒子の表面処理を行った実施例1〜9では、変化率がいずれも4倍に満たない低い値を示した。このことから、加水分解処理したシランカップリング剤でITO粒子を表面処理することによって、高温下で長時間使用したときの電気抵抗値の上昇が大幅に抑えられることが判る。また、実施例1〜9では、形成直後の表面抵抗率そのものの値も15.0×103Ω/□以下を示し、比較例1〜3と比較して非常に低い値を示した。これは、ITO粒子表面に結合したシランカップリング剤により、大気中の酸化性ガスがITO粒子表面に吸着するのを阻害したためと推察される。
本発明は、例えばLCDやPDP、有機EL、タッチパネル等の表示装置、その他、透明電極を備える電子機器の製造に利用できる。

Claims (8)

  1. ITOからなる母粒子をアルコール系溶媒、エーテル系溶媒又はケトン系溶媒に分散させた分散液を調製する工程と、
    前記分散液に、シランカップリング剤として3−アミノプロピルトリメトキシシラン又は3−アミノプロピルトリエトキシシランのいずれかが含まれる表面処理液と、水以外の極性溶媒を添加し、混合して混合液を調製する工程と、
    前記混合液に水を添加して撹拌することにより、前記混合液中のシランカップリング剤を加水分解させるとともに、前記加水分解させたシランカップリング剤により前記母粒子を表面処理する工程と
    を含む表面修飾ITO粒子の製造方法。
  2. 前記表面処理液中に含まれる前記シランカップリング剤の濃度が0.5〜5g/Lである請求項1記載の表面修飾ITO粒子の製造方法。
  3. 前記水の添加量が水添加後の前記混合液100%に対し、体積基準で10〜90%である請求項1又は2記載の表面修飾ITO粒子の製造方法。
  4. 前記母粒子を表面処理する工程の後、表面処理後の前記母粒子をアルコールで洗浄する工程を更に含む請求項1ないし3いずれか1項に記載の表面修飾ITO粒子の製造方法。
  5. ITOからなる母粒子をアルコール系溶媒、エーテル系溶媒又はケトン系溶媒に分散させた分散液を調製する工程と、
    前記分散液に、シランカップリング剤として3−メルカプトプロピルトリメトキシシランを含む表面処理液を添加し、混合して混合液を調製する工程と、
    前記混合液に水を添加して撹拌することにより、前記混合液中のシランカップリング剤を加水分解させるとともに、前記加水分解させたシランカップリング剤により前記母粒子を表面処理する工程と
    を含む表面修飾ITO粒子の製造方法。
  6. 前記表面処理液中に含まれる前記シランカップリング剤の濃度が0.5〜5g/Lである請求項5記載の表面修飾ITO粒子の製造方法。
  7. 前記水の添加量が水添加後の前記混合液100%に対し、体積基準で10〜30%である請求項5又は6記載の表面修飾ITO粒子の製造方法。
  8. 前記母粒子を表面処理する工程の後、表面処理後の前記母粒子をアルコールで洗浄する工程を更に含む請求項5ないし7いずれか1項に記載の表面修飾ITO粒子の製造方法。
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