JP6589784B2 - スタータ - Google Patents
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Description
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、その目的は、ピニオンの押出し、離脱防止、引き戻しの三つの異なる動作をより簡易な構成で実現することにより、低コスト化および小型化が可能なスタータを提供することにある。
上記のように、相対回転規制装置は、独自のコイルを持つことなく、第1コイルおよび第2コイルを第1電磁装置および第2電磁装置と兼用して構成される。これにより、ピニオンの押し出し、リングギヤからの離脱防止、および引き戻しの三つの異なる動作を二つの電磁装置(第1電磁装置と第2電磁装置)のみで実現できる。
実施例1のスタータ1(図1参照)は、以下に説明するモータ2、遊星歯車装置、出力軸3、クラッチ、ピニオン4、ピニオン移動機構、第1電磁装置、第2電磁装置、および相対回転規制装置などを含んで構成される。
モータ2は、磁界を形成する界磁子5と、モータ軸2aの端部に整流子(図示せず)を有する電機子6と、この電機子6の回転に伴って整流子の外周上を摺動するブラシ(図示せず)等より構成される直流整流子モータである。
遊星歯車装置は、図2に示すように、モータ軸2aに設けられる太陽歯車7と、太陽歯車7の回転中心と同心に配置されて回転可能に設けられる内歯車8と、太陽歯車7と内歯車8とに噛み合って自転運動と公転運動が可能な遊星歯車9と、自転軸10を介して遊星歯車9を回転自在に支持する遊星キャリア11とを含んで構成される。
出力軸3は、モータ軸2aと同一軸線上に配置されて回転可能に支持され、軸方向の略中央部に雄側の捩れスプライン3aが形成されている。
ピニオン4は、図3に示すように、内周に雌側の捩れスプライン4aが形成され、この捩れスプライン4aが出力軸3の捩れスプライン3aに噛み合って出力軸3の軸上を移動可能に配置される。
カムシリンダ16は、ピニオン4の外周を軸方向に延びて配置される円筒形状を有し、スタータハウジング20に形成される円筒内周面に回転可能に保持される。カム溝15は、カムシリンダ16の径方向に対向する2カ所に形成され、それぞれ、モータ側の始端と反モータ側の終端とがカムシリンダ16の周方向で異なる位置に有し、始端から終端に向かってカムシリンダ16の周方向に捩れて形成される。このカムシリンダ16は、以下に説明する係合プレート21を介して内歯車8に連結され、内歯車8と一体に回転可能に構成される。
大径筒部21aには、周方向の複数個所に位置決め溝21cが形成され、内歯車8に設けられる位置決め突起8aが位置決め溝21cに嵌合して内歯車8と係合プレート21との相対回転が規制される。
小径筒部21bには、凹凸形状21dが全周に設けられ、この凹凸形状21dとカムシリンダ16の底面16aに設けられる凹凸形状16bとが嵌合して係合プレート21とカムシリンダ16との相対回転が規制される。
押出カラー18は、ピニオン4のモータ側端部に配置されてピニオン4との相対回転が規制され、且つ、軸方向へ移動不能に組み付けられる。この押出カラー18は、カムシリンダ16の内周に挿入されてカムシリンダ16に対し相対回転可能かつ軸方向へ摺動可能に設けられ、径方向に対向する2カ所にピン挿入孔18aが形成される。
カムピン19は、一端側がピン挿入孔18aに挿入され、他端側がピン挿入孔18aより径方向の外側へ突出してカム溝15とストレート溝17とに嵌合している。
第1磁性部材26は、例えば、鉄などの強磁性材料によって中空円盤状に形成され、軸方向のモータ側端面に凹凸形状が周方向に連続して設けられている。
第1固定磁路部27は、第1磁性部材26と同じく鉄などの強磁性材料によって形成され、第1磁性部材26と軸方向に対向する対向面に凹凸形状が周方向に連続して設けられている。以下、第1磁性部材26に設けられる凹凸形状の凸部を第1突歯26aと呼び、第1固定磁路部27に設けられる凹凸形状の凸部を第1突歯27aと呼ぶ。
第2磁性部材29は、例えば、鉄などの強磁性材料によってリング状に形成され、軸方向のモータ側端面に凹凸形状が周方向に連続して設けられている。
第2固定磁路部30は、第2磁性部材29と同じく鉄などの強磁性材料によって形成され、第2磁性部材29と軸方向に対向する対向面に凹凸形状が周方向に連続して設けられている。以下、第2磁性部材29に設けられる凹凸形状の凸部を第2突歯29aと呼び、第2固定磁路部30に設けられる凹凸形状の凸部を第2突歯30aと呼ぶ。
なお、第1電磁装置と第2電磁装置は、両者の第1固定磁路部27と第2固定磁路部30とが一体に設けられて、第1コイル28と第2コイル31との間に共有磁路部を形成している。
この相対回転規制装置は、第1コイル28および前記第2コイル31への通電により発生する磁束が第1磁性部材26の第3突歯26bと第2磁性部材29の第3突歯29bとの間を同一方向に流れることで互いの第3突歯26b、29b同士の間に磁気吸引力が働くように構成される。
エンジンの始動要求に応答して第1コイル28に通電される。第1コイル28への通電により第1コイル28の周囲に磁場が発生すると、図4に示すように、第1磁性部材26と第1固定磁路部27との間を磁束ΦAが還流する磁束ループが形成される。この磁束ループを還流する磁束ΦAは、第1磁性部材26と第1固定磁路部27との間で磁気抵抗が最も小さくなる互いの第1突歯26a、27a同士の間を流れようとするため、互いの第1突歯26a、27a同士の間に磁気吸引力が働く。この磁気吸引力により第1磁性部材26と第1固定磁路部27とが磁気的に結合されることで第1磁性部材26の回転が規制され、さらに第1磁性部材26が固定される遊星キャリア11の回転が規制される。
実施例1のスタータ1は、エンジンが始動した後、ピニオン4を引き戻す際に、第1磁性部材26と第2磁性部材29との相対回転を規制する相対回転規制装置を備える。この相対回転規制装置は、独自のコイルを持つことなく、第1電磁装置が持つ第1コイル28および第2電磁装置が持つ第2コイル31を利用して構成される。すなわち、相対回転規制装置として独自に備える構成部は、第1磁性部材26に設けられる第3突歯26bと、第2磁性部材29に設けられる第3突歯29bだけであり、ピニオン4の押し出し、リングギヤからの離脱防止、および引き戻しの三つの異なる動作を二つのコイル(第1コイル28と第2コイル31)のオンとオフを切り替えることで実現できる。その結果、特許文献2の従来技術と比較して、より簡易に構成できるので、コストの低減および小型化が可能である。
なお、実施例1と共通する部品および構成を示すものは、実施例1と同一の符号を付与し、詳細な説明は省略(実施例1を参照)する。
〔実施例2〕
実施例2の相対回転規制装置は、図7に示すように、第1磁性部材26に設けられる第3突歯26bと第2磁性部材29に設けられる第3突歯29bとを軸方向に対向して配置した一例である。この構成でも、実施例1と同様の効果を得ることができる。
実施例3の相対回転規制装置は、図8に示すように、第2磁性部材29に設けられる第3突歯29bを内歯車8のギヤ部(太陽歯車7のギヤ部と噛み合う部分)によって構成する一例である。すなわち、内歯車8の全体を鉄などの強磁性材料によって構成し、その内歯車8のギヤ部を第3突歯29bとして利用する。この構成でも、実施例1と同様の効果を得ることができる。
実施例1、2では、第2磁性部材29を内歯車8と別体に構成してボルト等で内歯車8に固定する構成を例示したが、例えば、実施例3と同様に、内歯車8を鉄などの強磁性材料で構成して、その内歯車8の一部(ギヤ部以外の肉部)に第2突歯29aおよび第3突歯29bを設けることもできる。
実施例1では、カムシリンダ16にカム溝15を形成し、スタータハウジング20の円筒内周面にストレート溝17を形成する事例を記載したが、カムシリンダ16にストレート溝17を形成し、スタータハウジング20の円筒内周面にカム溝15を形成する構成でも良い。
3 出力軸 4 ピニオン
7 太陽歯車(遊星歯車装置) 8 内歯車(遊星歯車装置)
9 遊星歯車(遊星歯車装置)
16 カムシリンダ(ピニオン移動機構)
26 第1磁性部材 26a 第1磁性部材の第1突歯
26b 第1磁性部材の第3突歯(相対回転規制装置)
27 第1固定磁路部 27a 第1固定磁路部の第1突歯
28 第1コイル(第1電磁装置) 29 第2磁性部材
29a 第2磁性部材の第2突歯
29b 第2磁性部材の第3突歯(相対回転規制装置)
30 第2固定磁路部 30a 第2固定磁路部の第2突歯
31 第2コイル(第2電磁装置)
Claims (4)
- 電力の供給を受けてトルクを発生するモータ(2)と、
このモータの回転軸に設けられる太陽歯車(7)、この太陽歯車の回転中心と同心に配置されて回転可能に設けられる内歯車(8)、および前記太陽歯車と前記内歯車とに噛み合って自転運動と公転運動が可能な遊星歯車(9)を含んで構成される遊星歯車装置と、
前記遊星歯車の公転運動が伝達されて回転する出力軸(3)と、
この出力軸の外周にスプライン嵌合して前記出力軸の軸上を移動可能に設けられるピニオン(4)と、
前記内歯車に連結されるカムシリンダ(16)を有し、このカムシリンダの回転運動を軸方向の直線運動に変換して前記ピニオンに伝達するピニオン移動機構と、
通電により磁力を発生する第1コイル(28)を有し、前記ピニオンをエンジンのリングギヤに向けて押し出す際に前記第1コイルが発生する磁力を利用して前記遊星歯車の公転運動を規制する第1電磁装置と、
通電により磁力を発生する第2コイル(31)を有し、クランキング時に前記第2コイルが発生する磁力を利用して前記内歯車の回転を規制する第2電磁装置と、
前記ピニオンを前記リングギヤから離脱させて引き戻す際に前記第1コイルおよび前記第2コイルが発生する磁力を利用して前記遊星歯車と前記内歯車との相対回転を規制する相対回転規制装置とを備え、
前記第1電磁装置と前記第2電磁装置は、前記第1コイルと前記第2コイルとの間に両者の固定磁路部(27、30)の一部を共有しているスタータ(1)。 - 請求項1に記載したスタータにおいて、
前記第1電磁装置は、前記遊星歯車の公転運動に連動して回転する第1磁性部材(26)と、この第1磁性部材と非接触に対向して配置される第1固定磁路部(27)とを有し、前記第1磁性部材および前記第1固定磁路部は、互いの対向面にそれぞれ複数の第1突歯(26a、27a)が設けられ、前記第1コイルへの通電により互いの前記第1突歯同士の間を磁束が流れることで前記第1磁性部材と前記第1固定磁路部との間に磁気的な結合力が働き、
前記第2電磁装置は、前記内歯車と一体に回転する第2磁性部材(29)と、この第2磁性部材と非接触に対向して配置される第2固定磁路部(30)とを有し、
前記第2磁性部材および前記第2固定磁路部は、互いの対向面にそれぞれ複数の第2突歯(29a、30a)が設けられ、前記第2コイルへの通電により互いの前記第2突歯同士の間を磁束が流れることで前記第2磁性部材と前記第2固定磁路部との間に磁気的な結合力が働き、
前記相対回転規制装置は、前記第1磁性部材と前記第2磁性部材との間で非接触に対向して配置される一対の対向部を有すると共に、互いの前記対向部にそれぞれ複数の第3突歯が設けられ、前記第1コイルおよび前記第2コイルへの通電により発生する磁束が互いの前記第3突歯同士の間を同一方向に流れることで前記第1磁性部材と前記第2磁性部材との間に磁気的な結合力が働くことを特徴とするスタータ。 - 請求項2に記載したスタータにおいて、
前記第2磁性部材に設けられる前記第3突歯は、前記内歯車のギヤ部によって構成されることを特徴とするスタータ。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載したスタータにおいて、
前記モータは、直流整流子モータであることを特徴とするスタータ。
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