JP6588753B2 - 嵌合構造 - Google Patents
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この嵌合構造において、内歯と外歯の歯型形状全体の中で有するそれぞれの歯面接触線と半径線とのなす角度を作用角というとき、内歯の歯面と外歯の歯面のうち少なくとも一方の歯面に、作用角が0度の放射平面による直線歯面を形成する。
内歯と外歯を全周にわたって噛み合わせたときの複数の嵌合歯のうち、少なくとも1歯に直線歯面嵌合歯を有する。
直線歯面嵌合歯は、内歯と外歯の歯先と歯底の間に径方向隙間を有する嵌合歯構成であり、内歯の歯面と外歯の歯面が作用角0度で周方向に歯面間を接触させる歯面構造とする。
すなわち、直線歯面嵌合歯の内歯と外歯の歯面接触を保ったままで、2つの歯面間での直線歯面に沿った半径方向への相対変位が許容される。例えば、内歯に外歯よりも熱膨張率が高い材料を使用した場合、内歯がより多く収縮する低温時には、常温時における径方向隙間を縮めることにより内歯の収縮を吸収する。一方、内歯がより多く膨張する高温時には、常温時における径方向隙間を拡大して内歯の膨張を吸収する。そして、内歯と外歯の円周方向の膨張・収縮については、径方向隙間を縮めたり拡大したりする径方向相対隙間の変化があっても、作用角が0度の直線歯面を有する直線歯面嵌合歯の内歯と外歯は、歯面接触を保ったままである。このため、直線歯面嵌合歯の歯面間の周方向相対隙間の変化が抑制される。
この結果、第1部材と第2部材の材料として熱膨張率が異なる異種材料を使用しても、温度変化に伴う歯面接触部の周方向相対隙間の変化を抑制することができる。
実施例1における嵌合構造の構成を、「嵌合構造が適用された減速機構成」、「嵌合構造の詳細構成」、「創成歯切り加工による外歯構成」に分けて説明する。
図1は、実施例1の嵌合構造が適用された電気自動車用の減速機(ドライブトレイン)を示す。以下、図1に基づき、嵌合構造が適用された減速機構成を説明する。
図2は、図1のA部を拡大した実施例1の嵌合構造を示す。以下、図1及び図2に基づき、実施例1における嵌合構造の詳細構成を説明する。
ここで、「作用角」とは、内歯6と外歯7の歯型形状全体の中で有するそれぞれの歯面接触線CLin,CLoutと半径線RLとのなす角度をいい、“ピッチ円上の圧力角”の意味ではなく“歯型形状全体の中で有する作用角”の意味である。例えば、内歯6の歯面接触線CLin及び外歯7の歯面接触線CLoutのそれぞれを半径線RLと一致させ、厳密な意味で作用角=0度による内歯側直線歯面6a及び外歯側直線歯面7aとした場合は、図2に示すように、内歯6と外歯7の歯面接触部が放射平面接触部になる。さらに、本願の特許請求の範囲及び明細書で用いる「作用角が0度」とは、「作用角=0度」という厳密な意味で用いるのではなく、「作用角≒0度」というように製造誤差による0度近傍の角度範囲も含む意味として用いる。
図3は、実施例1の嵌合構造におけるカッターによる外歯の加工軌跡(a)とカッター形状(b)を示す。以下、図3に基づき、創成歯切り加工による外歯構成を説明する。
実施例1の嵌合構造における作用を、「背景技術」、「直線歯面による嵌合作用」、「嵌合構造での他の特徴作用」に分けて説明する。
インホイールモータ車や電気自動車等の変速が不要なドライブトレイン(減速機)において、減速に遊星歯車を用いる場合には、遊星歯車を構成する歯車の一つであるリングギアは、ケースに対して直接固定する構造となる。なお、変速装置の場合には、リングギアとケースの間に、クラッチ装置(バンドブレーキ、多板クラッチ等)が設置されることが多い。
・低温時(又は高温時)の圧入力増大に伴う破損。つまり、圧入力が増大するとケース又はリングギアに作用する応力が過大になる。
・高温時(又は低温時)の隙間増大に伴うガタ打ち音の発生。つまり、隙間が増大すると駆動力及び路面からの負荷入力の変化によるガタ詰まり音が発生する。
という問題が生じる。
上記背景技術の問題に着目し、これらの問題解決を目指して本発明はなされた。以下、図4に基づき、嵌合構造の特徴作用である直線歯面による嵌合作用を説明する。
実施例1では、内歯6と外歯7を全周にわたって噛み合わせたとき、大径接触部9aにより内歯6と外歯7が径方向に接触する大径嵌合歯9を有する。そして、内歯6と外歯7を全周にわたって噛み合わせたときの複数の嵌合歯を、直線歯面嵌合歯10と大径嵌合歯9との組み合わせ嵌合歯とする構成とした。
すなわち、大径嵌合歯9に有する大径接触部9aが、減速機ケース1に対するリングギア5の位置決め面となり、大径嵌合歯9がセンタリング機能を分担し、直線歯面嵌合歯10が温度変化による周方向の歯面隙間変化の抑制機能を分担する。
したがって、減速機ケース1(内歯6)とリングギア5(外歯7)の同軸性向上と、温度変化による周方向の歯面隙間変化抑制と、の両立が図られる。
即ち、大径嵌合歯9は、内歯6の歯面6aと外歯7の歯面7aに周方向隙間が設けられるため、内歯6と外歯7の嵌合組み付けが容易である。
なお、リングギア5の外歯7の歯数は、必ずしも3の倍数になるとは限らないため、「三箇所以上の周方向等間隔位置」とは、歯数が1〜2歯程度異なる場合も含む。
したがって、センタリング機能を分担する大径嵌合歯9が、三箇所以上の周方向等間隔位置に設定されることで、軸ずれを生じる入力があっても、内歯6を形成する減速機ケース1と、外歯7を形成するリングギア5の同軸性が確保される。また、実施例1のように、遊星歯車のリングギア5に適用する場合、ピニオン3との歯当たり精度が向上するため、ギア寿命の向上やギアノイズの低減が可能となる。
すなわち、嵌合歯のうち、位置と数の設定が優先される大径嵌合歯9は、内歯6の歯面6aと外歯7の歯面7aに周方向隙間が設けられるため、内歯6と外歯7の嵌合組み付けがさらに容易になる。
したがって、内歯6と外歯7の嵌合組み付け性をさらに良好にしながら、減速機ケース1とリングギア5の同軸性向上と、温度変化による周方向の歯面隙間変化抑制と、の両立が図られる。
すなわち、外歯7の外歯側直線歯面7aによる接触面積が、例えば、ピッチ円領域のみを直線歯面による接触面積とする場合に比べ、より広く確保される。
したがって、大きな嵌合圧入力や回転(トルク)反力や製造バラツキを許容する対応性がより向上する。
すなわち、基礎円BCそのものを大径位置に設定したことで、例えば、噛み合い中心円PCの位置に設定する場合に比べ、直線歯面による接触面積がより広く確保される。
したがって、大きな嵌合圧入力や回転(トルク)反力や製造バラツキを許容する対応性がさらに向上する。
すなわち、外歯7において、創成歯切りにより作用角が0度の外歯側直線歯面7aを、切り下げることなく確保できる。このとき、作用角が0度の外歯側直線歯面7aは、基礎円BCの位置から内径方向の所定位置までの歯面領域11となる。つまり、所望の外歯側直線歯面7aを有する外歯7の製造を、大量生産に適するホブカッター21を用いた創成歯切り加工にて実現できる。
したがって、大量生産に適するホブカッター21を用いた創成歯切り加工としたことで、外歯7が形成されるリングギア5の製造コストの削減が可能になる。
すなわち、サイクロイド曲線以外の部位の工具圧力角を0度(0度近傍を含む)とすることで、基礎円BCが基準ピッチ円まで大きくなることから、平坦な面による外歯側直線歯面7aを歯底径から基礎円径の間まで最大にとることが可能になる。
したがって、外歯側直線歯面7aの領域を決める基礎円BCが大きくなることで、外歯側直線歯面7aを広く確保した外歯7の製造が実現される。
すなわち、内歯6と外歯7の歯面接触部が、内歯側直線歯面6aと外歯側直線歯面7aによる面接触となり、直線歯面による接触面積が広く確保される。
したがって、大きな嵌合圧入力や回転(トルク)反力が作用する対象への適用が可能になる。加えて、互いに嵌合する内歯6と外歯7に製造バラツキが生じても、直線歯面による接触面積の確保が可能となる。
実施例1の嵌合構造にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
内歯6と外歯7の歯型形状全体の中で有するそれぞれの歯面接触線CLin,CLoutと半径線RLとのなす角度を作用角というとき、
内歯6の歯面と外歯7の歯面の双方に、作用角が0度の放射平面による内歯側直線歯面6aと外歯側直線歯面7aを形成し、
内歯6と外歯7を全周にわたって噛み合わせたとき、内歯6と外歯7が周方向に歯面接触する直線歯面嵌合歯10を有するとともに、内歯6と外歯7の間に径方向隙間(小径側隙間t1、大径側隙間t2)を設ける(図2)。
このため、第1部材(減速機ケース1)と第2部材(リングギア5)として熱膨張率が異なる異種材料を使用しても、温度変化に伴う歯面接触部の周方向相対隙間の変化を抑制することができる。
内歯6と外歯7を全周にわたって噛み合わせたときの複数の嵌合歯を、直線歯面嵌合歯10と大径嵌合歯9との組み合わせ嵌合歯とする(図2)。
このため、(1)の効果に加え、大径嵌合歯9と直線歯面嵌合歯10の機能分担により、第1部材(減速機ケース1)と第2部材(リングギア5)の同軸性向上と、温度変化による周方向の歯面隙間変化抑制と、の両立を図ることができる。
このため、(1)又は(2)の効果に加え、内歯6と外歯7の嵌合組み付け性を良好にすることができる。
このため、(2)の効果に加え、内歯6を形成する第1部材(減速機ケース1)と、外歯7を形成する第2部材(リングギア5)と、の同軸性をより向上することができる。加えて、ギア機構(遊星歯車)に嵌合構造を適用する場合には、ギア寿命の向上やギアノイズを低減することができる。
このため、(4)の効果に加え、内歯6と外歯7の嵌合組み付け性をさらに良好にしながら、第1部材(減速機ケース1)と第2部材(リングギア5)の同軸性向上と、温度変化による周方向の歯面隙間変化抑制と、の両立を図ることができる。
このため、(1)〜(5)の効果に加え、大きな嵌合圧入力や回転(トルク)反力や製造バラツキを許容する対応性を、より向上させることができる。
このため、(6)の効果に加え、大きな嵌合圧入力や回転(トルク)反力や製造バラツキを許容する対応性を、さらに向上させることができる。
このため、(6)又は(7)の効果に加え、大量生産に適するホブカッター21を用いた創成歯切り加工としたことで、外歯7が形成される第2部材(リングギア5)の製造コストを削減することができる。
このため、(8)の効果に加え、外歯側直線歯面7aの領域を決める基礎円BCが大きくなることで、外歯側直線歯面7aを広く確保した外歯7の製造を実現することができる。
このため、(1)〜(9)の効果に加え、大きな嵌合圧入力や回転(トルク)反力が作用する対象へ適用することができる。加えて、互いに嵌合する内歯6と外歯7に製造バラツキが生じても、直線歯面による接触面積を確保することができる。
なお、「嵌合構造が適用された減速機構成」及び「創成歯切り加工による外歯構成」については、実施例1と同様であるので図示並びに説明を省略する。
よって、内歯6の歯面を内歯側直線歯面6aとし、外歯7の歯面を作用角が微小角を有する外歯側傾斜歯面とした場合、図5に示す外歯側傾斜歯面7a’は許容するものの、図6に示す外歯側傾斜歯面7a”は許容しない。
実施例2の嵌合構造にあっては、下記の効果が得られる。
このため、上記(1)〜(9)の効果に加え、嵌合歯として内歯6の歯面だけを直線歯面(内歯側直線歯面6a)としながら、熱膨張率が異なる異種材料を使用したとき、温度変化に伴う歯面接触部の周方向相対隙間の変化を抑制することができる。
なお、「嵌合構造が適用された減速機構成」及び「創成歯切り加工による外歯構成」については、実施例1と同様であるので図示並びに説明を省略する。
よって、外歯7の歯面を外歯側直線歯面7aとし、内歯6の歯面を作用角が微小角を有する内歯側傾斜歯面とした場合、図7に示す内歯側傾斜歯面6a’は許容するものの、図8に示す内歯側傾斜歯面6a”は許容しない。
実施例3の嵌合構造にあっては、下記の効果が得られる。
このため、上記(1)〜(9)の効果に加え、嵌合歯として外歯7の歯面だけを直線歯面(外歯側直線歯面7a)としながら、熱膨張率が異なる異種材料を使用したとき、温度変化に伴う歯面接触部の周方向相対隙間の変化を抑制することができる。
しかし、大径嵌合歯の必要数・位置については、直線歯面嵌合歯の残りの歯であれば、具体的な必要数及び位置については自由度を持ち、センタリングができれば良く、厳密な必要数及び位置までは問わない。
直線歯面嵌合歯の必要数・位置については、最低1歯でも可能であり、最大はセンタリングのために必要な大径嵌合歯(3歯)以外の全てでも可能である。但し、ピニオン3が3個(等間隔)の場合、直線歯面嵌合歯が等間隔に3箇所あるのは、位置が合ったときにラジアル方向隙間のために変形勝手になってしまい、あまり好ましくない。また、理論的には、全てを直線歯面嵌合歯にすることも可能である。その理由は、ピニオンの歯数が3の倍数でないとき、ピニオンを等間隔に配置できない。このようにピニオンが不等間隔配置になる場合には、直線歯面嵌合歯の歯面によってセンタリングとガタ抑制の両方を行うことが可能であることによる。
2 サンギア
3 ピニオン
4 ピニオンキャリア
5 リングギア(第2部材)
6 内歯
6a 内歯側直線歯面(直線歯面)
6b 内歯頂面
6c 内歯底面
7 外歯
7a 外歯側直線歯面(直線歯面)
7b 外歯頂面
7c 外歯底面
9 大径嵌合歯(歯面嵌合歯)
9a 大径接触部
10 直線歯面嵌合歯(歯面嵌合歯)
11 歯面領域
21 ホブカッター
21a 曲線形状
21b 直線形状
O 遊星歯車の中心点
CLin 内歯6の歯面接触線
CLout 外歯7の歯面接触線
RL 半径線
t1 小径側隙間(径方向隙間)
t2 大径側隙間(径方向隙間)
BC 基礎円
PC 噛み合い中心円
TC 外歯7の歯頂円
PL 歯切りピッチ線
Claims (10)
- 内歯が形成された第1部材と、外歯が形成された第2部材を、前記内歯と前記外歯を噛み合わせた嵌合歯により連結する嵌合構造において、
前記内歯と前記外歯の歯型形状全体の中で有するそれぞれの歯面接触線と半径線とのなす角度を作用角というとき、
前記内歯の歯面と前記外歯の歯面のうち少なくとも一方の歯面に、前記作用角が0度の放射平面による直線歯面を形成し、
前記内歯と前記外歯を全周にわたって噛み合わせたときの複数の嵌合歯のうち、少なくとも1歯に直線歯面嵌合歯を有し、
前記直線歯面嵌合歯は、前記内歯と前記外歯の歯先と歯底の間に径方向隙間を有する嵌合歯構成であり、前記内歯の歯面と前記外歯の歯面が作用角0度で周方向に歯面間を接触させる歯面構造とする
ことを特徴とする嵌合構造。 - 請求項1に記載された嵌合構造において、
前記内歯と前記外歯を全周にわたって噛み合わせたときの複数の嵌合歯のうち、前記直線歯面嵌合歯以外の嵌合歯を大径嵌合歯とし、
前記大径嵌合歯は、前記内歯と前記外歯の歯先と歯底の間に径方向隙間の無い嵌合歯構成であり、前記内歯の歯面と前記外歯の歯面に周方向隙間を持たせた歯面構造とし、
前記内歯と前記外歯を全周にわたって噛み合わせたときの複数の嵌合歯を、前記直線歯面嵌合歯と前記大径嵌合歯との組み合わせ嵌合歯とする
ことを特徴とする嵌合構造。 - 請求項2に記載された嵌合構造において、
前記大径嵌合歯は、前記内歯と前記外歯を全周にわたって噛み合わせたとき、前記内歯と前記外歯に周方向の歯面隙間を設ける
ことを特徴とする嵌合構造。 - 請求項2又は請求項3に記載された嵌合構造において、
前記大径嵌合歯は、円周上に配列される前記複数の嵌合歯のうち、三箇所以上の周方向等間隔位置に設定する
ことを特徴とする嵌合構造。 - 請求項4に記載された嵌合構造において、
前記大径嵌合歯は、円周上に配列される前記複数の嵌合歯のうち、前記直線歯面嵌合歯を除く全ての嵌合歯に設定する
ことを特徴とする嵌合構造。 - 請求項1から請求項5までの何れか一項に記載された嵌合構造において、
前記内歯と前記外歯による噛み合い中心円である転位歯車のピッチ円より外径側であり、かつ、前記外歯の歯頂円より内径側の大径位置に設定した円を基礎円というとき、
前記外歯に形成された歯面うち、前記基礎円の位置から内径方向の所定位置までの歯面領域に、外歯側直線歯面を設定する
ことを特徴とする嵌合構造。 - 請求項6に記載された嵌合構造において、
前記外歯を創成歯切りにより加工する際に用いられるホブカッターのうち、歯切りピッチ線より内径側を加工するカッター部位を、サイクロイド曲線を有する曲線形状とする
ことを特徴とする嵌合構造。 - 請求項7に記載された嵌合構造において、
前記外歯を創成歯切りにより加工する際に用いられるホブカッターのうち、歯切りピッチ線より外径側を加工するカッター部位を、工具圧力角0度による直線形状とする
ことを特徴とする嵌合構造。 - 請求項1から請求項8までの何れか一項に記載された嵌合構造において、
前記嵌合歯は、前記内歯の歯面と前記外歯の歯面の双方を、前記作用角が0度の放射平面による直線歯面に設定する
ことを特徴とする嵌合構造。 - 請求項1から請求項8までの何れか一項に記載された嵌合構造において、
前記嵌合歯は、前記内歯の歯面と前記外歯の歯面の一方を、前記作用角が0度の放射平面による直線歯面に設定し、他方を前記作用角が微小角を有する傾斜歯面に設定し、前記一方の歯面と前記他方の歯面は、前記他方の歯面の頂面側で接触し、
前記微小角は、前記内歯と前記外歯として熱膨張率が異なる異種材料を使用したとき、温度変化に伴う歯面接触部の周方向相対隙間の変化を抑制する角度に設定する
ことを特徴とする嵌合構造。
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