JP6587562B2 - 重ね合わせシートの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、3つの紙片が重ね合わされて剥離可能に接着され、そのうち少なくとも2つの紙片が、互いに剥離されることで見開かれる構成の重ね合わせシートの製造方法に関する。
従来、商品の広告、販売促進等の手段としてダイレクトメールが利用されている。ダイレクトメールは、差出人が受取人に通知したい情報が文字や画像として所定の用紙に印字されている。このようなダイレクトメールの1つの形態として、2枚の紙片が重ね合わされて剥離可能に接着されてなる圧着はがきを用いたものもあるが、ダイレクトメールとして圧着はがきを用いることで、1枚のはがきを用いる場合と比べて多くの情報を通知することができるようになる。
また、圧着はがきにおいては、連接した3枚の紙片が折り畳まれて剥離可能に圧着されたものも用いられており、そのような構成のものにおいては、2枚の紙片を用いたものと比べて、さらに多くの情報を通知することができる。このように3枚の紙片を折り畳んで剥離可能に圧着されてなる圧着はがきのような重ね合わせシートにおいて、近年、冊子状に見開くことが可能な形態も考えられている。冊子状に見開くことを可能とすることにより、3枚の紙片を用いながらも、剥離可能に接着された面に表示された全ての情報を見るために圧着はがきを表裏ひっくり返す必要がなくなり、受取人にとって取り扱いやすいものとなる。
図5は、3枚の紙片を用いて冊子状に見開き可能とした圧着はがきの一例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本例における圧着はがきは図5に示すように、接着層153によって強接着された2枚の本体紙片120a,120bが、2枚の表紙片110,130に挟み込まれて構成されている。
本体紙片120a,120bは、折り部143を介して連接しており、折り部143が折り畳まれて重ね合わされ、接着層153によって強接着されている。
本体紙片120aの本体紙片120bとの接着面とは反対側の面には表紙片110が重ね合わされている。本体紙片120aと表紙片110とは、折り部141を介して連接しており、折り部141が折り畳まれて重ね合わされ、互いの重ね合わせ面に積層された接着層152によって剥離可能に接着されている。
本体紙片120bの本体紙片120aとの接着面とは反対側の面には表紙片130が重ね合わされている。本体紙片120bと表紙片130とは、折り部142を介して連接しており、折り部142が折り畳まれて重ね合わされ、互いの重ね合わせ面に積層された接着層152によって剥離可能に接着されている。
このように構成された圧着はがきは、2枚の本体紙片120a,120bが接着層153によって強接着されることで1枚の紙片を構成し、本体紙片120aと表紙片110とを、折り部141を中心として見開くことができ、また、本体紙片120bと表紙片130とを、折り部142を中心として見開くことができる(例えば、特許文献1参照)。
ところが、このような構成の圧着はがきは、2枚の本体紙片120a,120bが接着層153によって強接着されることで1枚の紙片を構成するものであるため、2枚の本体紙片120a,120bのいずれか一方が実質的に無駄な紙片となってしまうとともに、その分、余計な厚みが生じてしまうこととなる。
ここで、3枚の紙片が連接してなるシート体をZ状に折り畳んで剥離可能に接着することで、3枚の紙片を用いて冊子状に見開き可能とした圧着はがきが考えられている。
図6は、3枚の紙片を用いて冊子状に見開き可能とした圧着はがきの他の例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本例における圧着はがきは図6に示すように、本体紙片220が2枚の表紙片210,230に挟み込まれて構成されている。
本体紙片220は、折り部240を介して表紙片210と連接し、折り部240を中心として本体紙片220と表紙片210とが折り畳まれ、本体紙片220の一方の面に表紙片210が重ね合わされている。互いに重ね合わされた本体紙片220と表紙片210とは、互いに対向する面にそれぞれ積層された接着層251によって剥離可能に接着されている。本体紙片220の他方の面には、本体紙片220と同一形状の表紙片230が重ね合わされている。互いに重ね合わされた本体紙片220と表紙片230とは、折り部240に対向する領域に設けられた接着層253によって強接着されているとともに、その他の領域においては、互いに対向する面にそれぞれ積層された接着層252によって剥離可能に接着されている。
図7は、図6に示した圧着はがきの製造方法を説明するための図である。
図6に示した圧着はがきは図7(a)に示すように、本体紙片220と表紙片210,230とが、本体紙片220が真ん中に来るように連接した状態のシート体から製造される。
まず、図7(a)に示すように、表紙片210と本体紙片220との一方の面に、感圧接着剤を塗工して乾燥させることで接着層251を積層し、また、本体紙片220と表紙片230との他方の面に、感圧接着剤を塗工して乾燥させることで接着層252を積層する。また、表紙片230の端辺にホットメルト等を塗工することで接着層253を積層する。
次に、図7(b)に示すように、表紙片210と本体紙片220とを接着層251が積層された面が内側となるように折り部240を中心として折り畳むとともに、本体紙片220と表紙片230とを接着層252が積層された面が内側となるように折り部241を中心として折り畳んで加圧することで、本体紙片220と表紙片210,230とを接着する。
その後、図7(c)に示すように、本体紙片220及び表紙片230の折り部241側から一定の幅の領域(図中A)を断裁することで切り離し、図6に示した圧着はがきを完成させる。
上記のように製造された圧着はがきは、本体紙片220と表紙片210とを、折り部240を中心として見開くことができ、また、本体紙片220と表紙片230とを、接着層253を中心として見開くことができ、それにより、無駄な紙片を用いることなく、冊子状に見開くことができる(例えば、特許文献2参照)。
特許第4451548号公報 特開平10−6664号公報
上述したように、3つの紙片が連接してなるシート体をZ状に折り畳んで重ね合わせて剥離可能に接着することで、3つの紙片を用いて冊子状に見開き可能とした重ね合わせシートにおいては、3つの紙片のうち重ね合わされた場合に真ん中となる紙片とその紙片の一方の面に重ね合わされた紙片とが、シート体の一方の面に積層された接着層によって剥離可能に接着され、また、重ね合わされた場合に真ん中となる紙片とその紙片の他方の面に重ね合わされた紙片とが、シート体の他方の面に積層された接着層によって剥離可能に接着されることになる。すなわち、3つの紙片のうち重ね合わされた場合に真ん中となる紙片とその紙片の一方の面に重ね合わされた紙片とを剥離可能に接着するための接着層と、重ね合わされた場合に真ん中となる紙片とその紙片の他方の面に重ね合わされた紙片とを剥離可能に接着するための接着層とは、接着層を構成する感圧接着剤の塗工及び乾燥が、互いに異なるユニットによって行われることになる。
そのため、塗工厚や乾燥温度の違いによってその接着力に差が生じ、その結果、3つの紙片のうち重ね合わされた場合に真ん中となる紙片とその紙片の一方の面に重ね合わされた紙片との剥離力と、重ね合わされた場合に真ん中となる紙片とその紙片の他方の面に重ね合わされた紙片との剥離力とが大きく異なってしまう虞がある。その場合、3つの紙片をそれぞれ剥離して重ね合わせシートを見開く場合に必要以上の力が加わって3つの紙片が破れてしまったり、表出する紙片のうち一方が真ん中となる紙片から剥離できないものと勘違いしてしまったりする場合がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、3つの紙片が連接し、一方の面に第1の接着層が積層され、他方の面に第2の接着層が積層されてなるシート体を用いて、3つの紙片が重ね合わされて剥離可能に接着され、そのうち少なくとも2つの紙片が、互いに剥離されることで見開かれる構成を有し、3つの紙片のうち重ね合わされた場合に真ん中となる紙片とその紙片の一方の面に重ね合わされた紙片との剥離力と、重ね合わされた場合に真ん中となる紙片とその紙片の他方の面に重ね合わされた紙片との剥離力とが大きく異なることを回避することができる重ね合わせシートを製造する、重ね合わせシートの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
第1、第2及び第3の紙片がこの順で連接し、一方の面に第1の接着層が積層され、他方の面に第2の接着層が積層されてなるシート体を用いて、前記第1の紙片と前記第2の紙片とが重ね合わされて剥離可能に接着されるとともに、前記第1及び第2の紙片のうち一方の紙片と前記第3の紙片とが重ね合わされて剥離可能に接着されてなる重ね合わせシートを製造する、重ね合わせシートの製造方法であって、
前記第2の紙片と前記第3の紙片とを切り離す工程と、
前記第1及び第2の紙片のうち一方の紙片に、当該紙片に積層された前記第2の接着層と前記第3の紙片に積層された前記第1の接着層とが対向するように前記第3の紙片を重ね合わせる工程と、
前記第1の紙片と前記第2の紙片とを、前記第1の接着層が積層された面が内側となるように連接部分を折り部として折り畳む工程と、
前記第1、第2及び第3の紙片を重ね合わせ方向に加圧し、前記第1の紙片と前記第2の紙片とを前記第1の接着層によって剥離可能に接着するとともに、前記一方の紙片と前記第3の紙片とを前記第1及び第2の接着層によって剥離可能に接着する工程とを有する。
上記のように構成された本発明においては、第1、第2及び第3の紙片がこの順で連接し、一方の面に第1の接着層が積層され、他方の面に第2の接着層が積層されてなるシート体について、第2の紙片と第3の紙片とを切り離し、第1及び第2の紙片の一方の紙片に、その紙片に積層された第2の接着層と第3の紙片に積層された第1の接着層とが対向するように第3の紙片を重ね合わせ、また、第1の紙片と第2の紙片とを、第1の接着層が積層された面が内側となるように連接部分を折り部として折り畳んで重ね合わさることで、その後、第1、第2及び第3の紙片を重ね合わせ方向に加圧すると、第1の紙片と第2の紙片とが第1の接着層によって剥離可能に接着されるとともに、第1及び第2の紙片のうち一方の紙片と第3の紙片とが第1及び第2の接着層によって剥離可能に接着されることになる。それにより、3つの紙片が重ね合わされて剥離可能に接着され、そのうち少なくとも2つの紙片が、互いに剥離されることで見開かれる構成の重ね合わせシートにおいて、第1の紙片と第2の紙片とを接着するための接着層と、第1または第2の紙片と第3の紙片とを接着するための接着層とで、第1の接着層が共通することとなり、3つの紙片のうち重ね合わされた場合に真ん中となる紙片とその紙片の一方の面に重ね合わされた紙片との剥離力と、重ね合わされた場合に真ん中となる紙片とその紙片の他方の面に重ね合わされた紙片との剥離力とが大きく異なることがなくなる。その結果、3つの紙片をそれぞれ剥離して重ね合わせシートを見開く場合に必要以上の力が加わって3つの紙片が破れてしまったり、表出する紙片のうち一方が真ん中となる紙片から剥離できないものと勘違いしてしまったりすることがない。
また、第1及び第2の紙片のうち第3の紙片が重ね合わされる一方の紙片の第3の紙片との重ね合わせ面に、第1の紙片と第2の紙片とを折り畳む折り部に沿って強接着層を積層することにより、第1の紙片と第2の紙片とは折り部を中心として見開くことができるとともに、第1及び第2の紙片のうち第3の紙片が重ね合わされる一方の紙片と第3の紙片とは、この強接着層を中心として見開くことができる。
また、第3の紙片の、強接着層に対向する領域に沿ってミシン目を形成することにより、第1及び第2の紙片のうち第3の紙片が重ね合わされる一方の紙片と第3の紙片とを強接着層を中心として見開いた場合に、ミシン目を折り部として第3の紙片を折り畳むことで、接着層を中心として見開いた状態を維持することができる。
また、第1及び第2の紙片のうち第3の紙片と重ね合わされない紙片と、第3の紙片とのそれぞれの連接方向の長さが、第1及び第2の紙片のうち第3の紙片が重ね合わされる紙片よりも短ければ、その長さの違いによって3つの紙片の剥離開始端側に段差が生じ、この段差部分を利用することで、第1及び第2の紙片のうち第3の紙片と重ね合わされない紙片及び第3の紙片と、第1及び第2の紙片のうち第3の紙片が重ね合わされる紙片とを容易に剥離することができる。
本発明によれば、第1の紙片と第2の紙片とを接着するための接着層と、第1または第2の紙片と第3の紙片とを接着するための接着層とで、第1の接着層が共通することとなり、それにより、3つの紙片が重ね合わされて剥離可能に接着され、そのうち少なくとも2つの紙片が、互いに剥離されることで見開かれる構成の重ね合わせシートにおいて、3つの紙片のうち重ね合わされた場合に真ん中となる紙片とその紙片の一方の面に重ね合わされた紙片との剥離力と、重ね合わされた場合に真ん中となる紙片とその紙片の他方の面に重ね合わされた紙片との剥離力とが大きく異なることを回避することができる。
また、第1及び第2の紙片のうち第3の紙片が重ね合わされる一方の紙片の第3の紙片との重ね合わせ面に、第1の紙片と第2の紙片を折り畳む折り部に沿って強接着層を積層するものにおいては、第1の紙片と第2の紙片とは折り部を中心として見開くことができるとともに、第1及び第2の紙片のうち第3の紙片が重ね合わされる一方の紙片と第3の紙片とは、この強接着層を中心として見開くことができる。
また、第3の紙片の、強接着層に対向する領域に沿ってミシン目を形成するものにおいては、第1及び第2の紙片のうち第3の紙片が重ね合わされる一方の紙片と第3の紙片とを強接着層を中心として見開いた場合に、ミシン目を折り部として第3の紙片を折り畳むことで、強接着層を中心として見開いた状態を維持することができる。
また、第1及び第2の紙片のうち第3の紙片と重ね合わされない紙片と、第3の紙片とのそれぞれの連接方向の長さが、第1及び第2の紙片のうち第3の紙片が重ね合わされる紙片よりも短いものにおいては、その長さの違いによって3つの紙片の剥離開始端側に段差が生じ、この段差部分を利用することで、第1及び第2の紙片のうち第3の紙片と重ね合わされない紙片及び第3の紙片と、第1及び第2の紙片のうち第3の紙片が重ね合わされる紙片とを容易に剥離することができる。
本発明の重ね合わせシートの製造方法によって製造された重ね合わせシート実施の一形態を示す図であり、(a)は一方の面から見た図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た図、(c)は(a)に示した矢印B方向から見た図、(d)は(a)に示したC−C’断面図、(e)は他方の面から見た図である。 図1に示した圧着はがきの製造方法を説明するための図である。 図1に示した圧着はがきについて本体紙片と表紙片とを剥離していく状態を示す図である。 図1に示した圧着はがきが見開かれた状態を示す図であり、(a)は外観斜視図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 3枚の紙片を用いて冊子状に見開き可能とした圧着はがきの一例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 3枚の紙片を用いて冊子状に見開き可能とした圧着はがきの他の例を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 図6に示した圧着はがきの製造方法を説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の重ね合わせシートの製造方法によって製造された重ね合わせシートの実施の一形態を示す図であり、(a)は一方の面から見た図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た図、(c)は(a)に示した矢印B方向から見た図、(d)は(a)に示したC−C’断面図、(e)は他方の面から見た図である。
本形態による重ね合わせシートは図1に示すように、本体紙片20が2枚の表紙片10,30に挟み込まれて構成された圧着はがき1である。なお、図1(d)においては、圧着はがき1の積層構造をわかりやすくするために便宜上厚みを帯びて図示しているが、圧着はがき1は実際には、図1(b),(c)に示すように、横方向から見た場合に積層構造がわからないほどのものである。
本体紙片20は、本願発明における第1の紙片となるものであって、折り部40を介して表紙片10と連接し、一方の面に感圧接着剤が塗工されることで第1の接着層51が積層され、他方の面にも感圧接着剤が塗工されることで第2の接着層52が積層されている。また、接着層52が積層された面には、折り部40に沿ってホットメルト糊が塗工されることで強接着層となる接着層53が積層されている。
表紙片10は、本願発明における第2の紙片となるものであって、折り部40にて折り畳まれ、本体紙片20の接着層51が積層された面に重ね合わされている。表紙片10の本体紙片20との重ね合わせ面には、感圧接着剤が塗工されることで第1の接着層51が積層されており、その反対側の面には、感圧接着剤が塗工されることで第2の接着層52が積層されている。そして、表紙片10は、表紙片10及び本体紙片20にそれぞれ積層された接着層51によってその全面にて本体紙片20と剥離可能に接着されている。また、表紙片10の本体紙片20との重ね合わせ面とは反対側の面には、この圧着はがき1の送付元から送付先に通知すべき通知情報11a,11bが表示されている。
また、表紙片10の本体紙片20との連接方向の長さが本体紙片20よりも短くなっており、それにより、本体紙片20の表紙片10との重ね合わせ面のうち、折り部40に対向する端辺に沿う領域が表出している。本体紙片20のこの領域には、本体紙片20と表紙片10との剥離開始端を示す開封指示情報21aが表示されており、この開封指示情報21aが表出している。
表紙片30は、本願発明における第3の紙片となるものであって、一端辺が折り部40に重なるように本体紙片20の接着層52が積層された面に重ね合わされている。表紙片30の本体紙片20との重ね合わせ面には、感圧接着剤が塗工されることで第1の接着層51が積層されており、その反対側の面には、感圧接着剤が塗工されることで第2の接着層52が積層されている。また、表紙片30は、折り部40と重なる端辺に直交する方向の長さが本体紙片20よりも短くなっているとともに、接着層53に対向する領域に対して、折り部40と重なる端辺とは反対側にその端辺に沿ってミシン目32が形成されている。そして、表紙片30は、ミシン目32を介して、折り部40と重なる端辺とは反対側の領域の全面が、表紙片30に積層された接着層51と本体紙片20に積層された接着層52とによって本体紙片20と剥離可能に接着され、また、ミシン目32を介して、折り部40と重なる端辺側の領域が、本体紙片20に積層された接着層53によって、本体紙片20に強接着されている。なお、強接着とは、表紙片30と本体紙片20とを人間の手によって剥離した場合に、表紙片30や本体紙片20自体が裂かれたり厚み方向に分割されたりする程度に接着されていることである。また、表紙片30の本体紙片20との重ね合わせ面とは反対側の面には、この圧着はがき1の送付先の氏名等からなる宛先情報31が表示されている。
また、表紙片30の折り部40と重なる端辺に直交する方向の長さが本体紙片20よりも短くなっていることにより、本体紙片20の表紙片30との重ね合わせ面のうち、折り部40に対向する端辺に沿う領域が表出している。本体紙片20のこの領域には、本体紙片20と表紙片30との剥離開始端を示す開封指示情報21bと、この圧着はがき1が郵便物であることを示す郵便物情報22が表示されており、これら開封指示情報21b及び郵便物情報22が表出している。
以下に、上記のように構成された圧着はがき1の製造方法について説明する。
図2は、図1に示した圧着はがき1の製造方法を説明するための図である。
図1に示した圧着はがき1を製造する場合は、図2(a)に示すように、本体紙片20と表紙片10と表紙片30とがこの順で連接してなるシート体を用いる。このシート体においては、図2(a)に示すように、一方の面の全面に、感圧接着剤が塗工、乾燥されることで接着層51が積層されているとともに、図2(b)に示すように、他方の面の全面に、感圧接着剤が塗工、乾燥されることで接着層52が積層されている。さらに、接着層51,52が積層された面上には、通知情報11a,11b、宛先情報31、開封指示情報21a,21b及び郵便物情報22を含む、本体紙片20や表紙片10,30に表示される情報が全て印刷あるいは印字されている。また、シート体には、表紙片30の一端辺に沿ってミシン目32が予め形成されている。なお、実際には、このようなシート体が、本体紙片20と表紙片10,30との連接方向に直交する方向に連続してなる連続シートを用いるが、以下においては、説明をわかりやすくするために単片状のシート体を用いて説明する。
図2(a),(b)示すように接着層51,52が表裏に積層されたシート体についてまず、図2(c)に示すように、表紙片10と表紙片30との連接部分となる切り取り予定部41を断裁することにより、表紙片10と表紙片30とを切り離す。なお、シート体にミシン目32が予め形成されていない場合は、表紙片30にミシン目32を形成した後、切り取り予定部41を断裁する。
次に、図2(d)に示すように、本体紙片20の接着層52が積層された面に、表紙片10との連接部分となる折り部40に沿ってホットメルト糊を塗工することで接着層53を積層する。
次に、図2(e)に示すように、本体紙片20及び表紙片10のうち、本体紙片20の接着層52が積層された面に、表紙片30の接着層51が積層された面が対向するように表紙片30を重ね合わせて本体紙片20と表紙片30とを接着層53によって貼り合わせ、本体紙片20及び表紙片10と、表紙片10から切り離された表紙片30とを丁合する。
次に、図2(f)に示すように、本体紙片20と表紙片10とを、接着層51が積層された面が内側となるように折り部40を中心として折り畳んで重ね合わせる。
次に、連続状のシート体を図2に示すような単片状の形状に断裁し、図2(g)に示すように、丁合された本体紙片20及び表紙片10,30を重ね合わせ方向に加圧する。それにより、表紙片10と本体紙片20とが、表紙片10及び本体紙片20にそれぞれ積層された接着層51によってその全面にて剥離可能に接着され、また、表紙片30と本体紙片20とが、表紙片30のミシン目32を介して、折り部40と重なる端辺とは反対側の領域の全面が、表紙片30に積層された接着層51と本体紙片20に積層された接着層52とによって剥離可能に接着されるとともに、ミシン目32を介して、折り部40と重なる端辺側の領域が、本体紙片20に積層された接着層53によって強接着され、図1に示した圧着はがき1が完成する。
なお、上述した製造方法では、本体紙片20と表紙片10と表紙片30とがこの順で連接してなるシート体を用いているが、表紙片30が端に存在するものであれば、表紙片10と本体紙片20と表紙片30とがこの順で連接してなるものであってもよい。その場合、表紙片10が本願発明における第1の紙片となり、本体紙片20が本願発明における第2の紙片となり、本体紙片20と表紙片30とを切り離すこととなる。
また、本体紙片20の接着層52が積層された面に接着層53を積層した後に、本体紙片20と表紙片10とを折り部40を中心として折り畳んで重ね合わせているが、本体紙片20と表紙片10とを折り畳んで重ね合わせた後、本体紙片20の接着層52が積層された面に接着層53を積層してもよい。
以下に、上記のようにして製造された圧着はがき1の使用方法について説明する。
図3は、図1に示した圧着はがき1について本体紙片20と表紙片10,30とを剥離していく状態を示す図である。
上記のようにして製造された圧着はがき1は、表紙片30に表示された宛先情報31に従って送付先に送付されていく。
圧着はがき1の送付先においては、圧着はがき1を開封するために図3(a)に示すように、本体紙片20に表示された開封指示情報21bに従って、表紙片30のミシン目32に沿う端辺と対向する端辺を剥離開始端として、表紙片30を本体紙片20から剥離していく。この際、表紙片30は、ミシン目32を介して、折り部40と重なる端辺とは反対側の領域が、表紙片30に積層された接着層51と本体紙片20に積層された接着層52とによって本体紙片20と剥離可能に接着されているため、本体紙片20から剥離していくことができるが、表紙片30の折り部40と重なる端辺に直交する方向の長さが本体紙片20よりも短いことにより、表紙片30の本体紙片20との剥離開始端側の端辺がずれており、それにより段差が生じている。そのため、この段差部分を利用することで、表紙片30を本体紙片20から容易に剥離していくことができる。
また、図3(b)に示すように、本体紙片20に表示された開封指示情報21aに従って、表紙片10の折り部40に対向する端辺を剥離開始端として、表紙片10を本体紙片20から剥離していく。この際、表紙片10はその全面が、表紙片10及び本体紙片20にそれぞれ積層された接着層51によって本体紙片20と剥離可能に接着されているため、本体紙片20から剥離していくことができるが、表紙片10の折り部40に直交する方向の長さが本体紙片20よりも短いことにより、表紙片10の本体紙片20との剥離開始端側の端辺がずれており、それにより段差が生じている。そのため、この段差部分を利用することで、表紙片10を本体紙片20から容易に剥離していくことができる。
このように圧着はがき1を開封するために表紙片10,30を本体紙片20からそれぞれ剥離していくことになるが、表紙片30と本体紙片20とが、表紙片30に積層された接着層51と本体紙片20に積層された接着層52とによって剥離可能に接着されており、また、表紙片10と本体紙片20とが、表紙片10及び本体紙片20にそれぞれ積層された接着層51によって剥離可能に接着されているため、表紙片30と本体紙片20とを剥離可能に接着するための接着層と、表紙片10と本体紙片20とを剥離可能に接着するための接着層とで、接着層51が共通している。この接着層51は、同一のユニットにて感圧接着剤の塗工及び乾燥が同時に行われることで積層されたものであるため、その剥離力は同一のものとなっている。そのため、接着層51,52が、接着層51のみによって剥離可能に接着された2つの紙片の剥離力と、接着層52のみによって剥離可能に接着された2つの紙片の剥離力との差が0.3〜1.2N/6”程度となるものであっても、本体紙片20と表紙片10との剥離力と、本体紙片20と表紙片30との剥離力との差が0.1〜0.7N/6”程度となり、本体紙片20と表紙片10との剥離力と、本体紙片20と表紙片30との剥離力との差を30%程度小さくすることができる。それにより、本体紙片20と表紙片10との剥離力と、本体紙片20と表紙片30との剥離力とが大きく異なることがなくなり、本体紙片20と表紙片10,30とをそれぞれ剥離して圧着はがき1を開封する場合に必要以上の力が加わって本体紙片20や表紙片10,30が破れてしまったり、表紙片10,30のうち本体紙片20との剥離力が重い方が本体紙片20から剥離できないものと勘違いしてしまったりすることがない。
このようにして表紙片10,20をそれぞれ本体紙片20から剥離していくことで、圧着はがき1を開封して見開くことになる。
図4は、図1に示した圧着はがき1が見開かれた状態を示す図であり、(a)は外観斜視図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
表紙片10を本体紙片20から剥離していくと、表紙片10と本体紙片20とは、表紙片10の剥離開始端となる端辺と対向する端辺にて折り部40を介して連接しているため、図4に示すように、折り部40を中心として見開かれることになる。
一方、表紙片30を本体紙片20から剥離していくと、本体紙片20と表紙片30とは、表紙片20の剥離開始端となる端辺と対向する端辺に沿う領域にて接着層53によって強接着されているため、図4に示すように、接着層53を中心として見開かれることになる。その際、表紙片30には、接着層53に沿ってミシン目32が形成されているので、ミシン目32を折り部として表紙片30を折り畳むことで、表紙片30を本体紙片20から剥離した際に見開いた状態を維持することができる。
なお、上述した実施の形態においては、図2に示したように、一方の面の全面に接着層51が積層されるとともに、他方の面の全面に接着層52が積層されたシート体を用いて圧着はがき1を製造するものを例に挙げて説明したが、一方の面の全面に接着層51が積層されるとともに、他方の面のうち本体紙片20のみの全面に接着層52が積層されたシート体を用いて圧着はがきを製造するものであってもよい。
また、上述した実施の形態においては、本体紙片20と表紙片10,30とがそれぞれ剥離されて折り部40や接着層53を中心として冊子状に見開き可能となる圧着はがき1の製造方法を例に挙げて説明したが、本願発明は、本体紙片20の接着層52が積層された面に接着層53を積層することなく、本体紙片20と表紙片30とが、見開き可能ではなく剥離して分離する構成の圧着はがきを製造するものであってもよい。その場合、表紙片30にミシン目32を形成する必要はない。また、本体紙片20と表紙片30とが剥離されて接着層53を中心として冊子状に見開き可能となるものであっても、見開き状態を維持しやすいという効果を得にくいものの、ミシン目32を形成しない構成としてもよい。
また、上述した実施の形態においては、表紙片10,30の見開き方向の長さが本体紙片20よりも短い圧着はがき1の製造方法を例に挙げて説明したが、表紙片10,30の見開き方向の長さが本体紙片20と同等の圧着はがきを製造するものであってもよい。その場合、表紙片30には、郵便物情報22が表出する孔部を形成する必要があり、また、表紙片10,30にコーナーカットを設けることで、表紙片10,30と本体紙片20とを剥離しやすいという効果を得ることができる。
1 圧着はがき
10,30 表紙片
11a,11b 通知情報
20 本体紙片
21a,21b 開封指示情報
22 郵便物情報
31 宛先情報
32 ミシン目
40 折り部
41 切り取り予定部
51〜53 接着層

Claims (4)

  1. 第1、第2及び第3の紙片がこの順で連接し、一方の面に第1の接着層が積層され、他方の面に第2の接着層が積層されてなるシート体を用いて、前記第1の紙片と前記第2の紙片とが重ね合わされて剥離可能に接着されるとともに、前記第1及び第2の紙片のうち一方の紙片と前記第3の紙片とが重ね合わされて剥離可能に接着されてなる重ね合わせシートを製造する、重ね合わせシートの製造方法であって、
    前記第2の紙片と前記第3の紙片とを切り離す工程と、
    前記第1及び第2の紙片のうち一方の紙片に、当該紙片に積層された前記第2の接着層と前記第3の紙片に積層された前記第1の接着層とが対向するように前記第3の紙片を重ね合わせる工程と、
    前記第1の紙片と前記第2の紙片とを、前記第1の接着層が積層された面が内側となるように連接部分を折り部として折り畳む工程と、
    前記第1、第2及び第3の紙片を重ね合わせ方向に加圧し、前記第1の紙片と前記第2の紙片とを前記第1の接着層によって剥離可能に接着するとともに、前記一方の紙片と前記第3の紙片とを前記第1及び第2の接着層によって剥離可能に接着する工程とを有する、重ね合わせシートの製造方法。
  2. 請求項1に記載の重ね合わせシートの製造方法において、
    前記一方の紙片の前記第3の紙片との重ね合わせ面に、前記折り部に沿って強接着層を積層する工程を有する、重ね合わせシートの製造方法。
  3. 請求項2に記載の重ね合わせシートの製造方法において、
    前記第3の紙片の、前記強接着層に対向する領域に沿ってミシン目を形成する工程を有する、重ね合わせシートの製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の重ね合わせシートの製造方法において、
    前記第1及び第2の紙片のうち前記第3の紙片と重ね合わされない紙片と、前記第3の紙片とのそれぞれは、連接方向の長さが前記一方の紙片よりも短い、重ね合わせシートの製造方法。
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