JP6586917B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
このような態様においては、軟便が排泄される前の状態においては、シートは吸収体に拘束されている。このため、シートと吸収体とが、一体的に着用者の身体の外形形状に沿うことができ、吸収性物品の着用感が良好である。一方、軟便が排泄された後には、吸収体のうち、シートを透過した軟便中の水分を吸収した部位において、吸収体からシートが離れる。そして、シートのうち吸収体から離れた部位は、伸長状態にあった弾性部材が収縮することによって、縮小され、吸収体と着用者との間において波状の凹凸を形成する。その結果、シートのうち着用者側から見て凹部となっている部位において、軟便が保持される。よって、軟便が排泄された部位において、軟便の移動を抑制することができる。
図1は、第1実施形態の吸収体を備えたテープ型紙おむつ10を示す平面図である。テープ型紙おむつ10は、表面シート1と、カバーシート2と、表面シート1とカバーシート2の間に配される吸収体3および防水シート4と、固定テープ52と、フロントパッチ54と、ウェスト伸縮材56と、を基本構成として備える。
第2実施形態のテープ型紙おむつ10bにおいては、X軸方向について、吸収体3b、防水シート4b、および弾性部材68bが設けられている範囲が第1実施形態のテープ型紙おむつ10とは異なる。また、圧着部122bが設けられている範囲が第1実施形態のテープ型紙おむつ10とは異なる。さらに、センターシート12bと弾性部材68b,68bとが吸収体3bに接合されている態様が、第1実施形態のテープ型紙おむつ10とは異なる。第2実施形態のテープ型紙おむつ10bの他の点については、第1実施形態のテープ型紙おむつ10と同じである。
この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記第1実施形態においては、吸収体3の長手方向の長さは、50cmである。しかし、吸収体の長手方向の長さは、想定される着用者に応じて、30cm、35cm、40cm、45cmなど、任意の長さに設定することができる。たとえば、3歳児用のおむつにおいては、吸収体の長手方向の長さは、成人用のおむつの吸収体の長さ(50cm)より小さく設定することができ、1歳児用のおむつにおいては、吸収体の長手方向の長さは、さらに小さく設定することができ、0歳児用のおむつにおいては、吸収体の長手方向の長さは、よりいっそう小さく設定することができる。
上記実施形態においては、吸収体3は、略長方形の平面形状を備える(図1参照)。しかし、吸収性物品は、長円形や6角形、8角形など任意の平面形状を備えることができる。ただし、吸収性物品は、ある方向の寸法がその方向と垂直な方向の寸法とは異なる形状、すなわち長手方向と短手方向とを備える形状であり、長手方向が着用者の前後方向と一致する態様で使用される構成とすることが好ましい。
上記実施形態においては、吸収体3の吸収部32は、吸収性繊維と吸収性樹脂とで構成される。しかし、吸収体は、吸収性樹脂を含まず、吸収性繊維のみで構成することもできる。そのような態様においては、吸収体とシートとの接合は、たとえば、水溶性の接着剤を使用して実現することができる。吸収体とシートとの接合の変形例については、後にさらに説明する。
上記実施形態においては、センターシート12は、吸収体3に接して設けられている。しかし、おむつは、シートと吸収体との間に他の構成を有する態様とすることもできる。
上記実施形態においては、弾性部材68,68は、センターシート12の吸収体3側(Z軸方向−側)の面に配されている。しかし、弾性部材は、シートの吸収体側とは逆の側に配されることもできる。また、弾性部材は、シートを縫うように(すなわち、シートの表裏に交互に表れるように)配されることもできる。さらに、弾性部材は、シートの中に編みこまれることもできる。すなわち、弾性部材は、シートおよび吸収体に対して2点以上を固定され、シートを収縮させつつ収縮できるように、配されていればよい。
上記実施形態においては、一対の弾性部材68,68は、X軸方向に沿って互いに平行に配されている(図1および図8参照)。しかし、複数の弾性部材は、互いに並行に配されていてもよいし、互いに交差するように配されていてもよい。また、複数の弾性部材は、一端同士の間隔が他端同士の間隔よりも大きいように、並んで配されていてもよい。また、弾性部材は、2本に限らず、1本や、3本以上、設けることができる。さらに、弾性部材は、直線状に限らず、直線が屈曲した形状や、曲線状に配することもできる。
上記実施形態においては、表面シート1と吸収体3とは、互いに熱圧着されている。しかし、シートと吸収体とは、熱圧着以外の方法で接合されることもできる。たとえば、シートと吸収体とは、水溶性の接着剤を使用して接合することができる。そのような態様としても、吸収体が液体を吸収していない状態において、吸収体に拘束されており、吸収体が液体を吸収した状態において、吸収体への拘束を解除されるように、シートを吸収体に接合することができる。また、加熱を伴わない局部的な押圧によって、上記のような接合が実現できる場合には、そのような加熱を伴わない押圧によって、シートと吸収体とを接合してもよい。
上記実施形態においては、圧着部122は、テープ型紙おむつ10を平面視した際に、X軸およびY軸とそれぞれ45度をなす格子状に配される(図1参照)。しかし、シートと吸収体とが接合される部位は、任意の角度で交差する格子状のほか、複数の平行線状、放射状、同心円状、それらの組み合わせなど、他の態様とすることもできる。
上記第1実施形態においては、センターシート12と弾性部材68,68は、部位3F1,3F2において、センターシート12や弾性部材68,68や吸収体3が着用者の尿や体液で濡れた状態にあっても、拘束が維持されるように、吸収体3に固定されている(図1参照)。一方、第2実施形態においては、第2実施形態においては、表面シート1bのセンターシート12bと弾性部材68b,68bは、センターシート12bや弾性部材68b,68bが着用者の尿や体液で濡れた状態にあっても拘束を維持するようには、吸収体3に固定されていない。
上記第1実施形態においては、センターシート12と弾性部材68,68は、吸収体3のX軸方向の両端近傍の部位3F1,3F2において、吸収体3に固定されている(図1参照)。しかし、シートと弾性部材は、他の部位において、吸収体に固定されることもできる。たとえば、吸収体3の端から吸収体3の全長の25%以下の範囲において、吸収体に固定されることもでき、吸収体3の端から吸収体3の全長の10%以下の範囲において、吸収体に固定されることもできる。
上記実施形態においては、表面シート1は、3個のシート、すなわち、センターシート12と、サイドシート14,14とを備える。しかし、吸収体に接合されるシートは、1枚のシートから構成されてもよく、2個、4個、5個などの複数のシートで構成されてもよい。
上記実施形態においては、カバーシート2は、平面視した際に表面シート1と略一致する形状を有している。しかし、カバーシートと表面シートの形状および寸法が異なる態様とすることもできる。たとえば、カバーシートの外輪郭中に表面シート全体が配されるように、紙おむつを形成することが好ましい。このような態様とすることにより、紙おむつ全体のテープ型紙おむつ全体の強度を維持しつつ、表面シートをその機能を損なわない範囲で小さく生成することができる。
上記実施形態においては、ウェスト伸縮材56は、2枚のシート部材と、2枚のシート部材の間に保持されている複数の弾性部材と、を含む。しかし、ウェスト伸縮材は、他の態様で構成することもできる。たとえば、ウェスト伸縮材としては、伸縮性を有する面形状のウレタンフォームも採用することもできる。すなわち、ウェスト伸縮材は、Y軸方向について伸縮性を有し、ウェスト伸縮材が設けられている位置の近傍の構成を、Y軸方向に弾性的に伸縮させることができるものであればよい。
上記実施形態においては、テープ型紙おむつを例に本発明を説明している。しかし、本発明のおむつは、パンツ型おむつや、尿取りライナー、軽失禁パッドなど、他の適用例に適用されることもできる。
2…カバーシート
3,3b…吸収体
3F1,3F2…カバーシートと弾性部材68が吸収体に固定されている部位
4,4b…防水シート
10,10b…テープ型紙おむつ
10B…テープ型紙おむつの後部
10F…テープ型紙おむつの前部
10M…テープ型紙おむつの中央部
12,12b…センターシート
14…サイドシート
32…吸収部
33…コアラップシート
52…固定テープ
54…フロントパッチ
56…ウェスト伸縮材
62…ひれ部
64…弾性部材
66…弾性部材
68,68b…弾性部材
122,122b…圧着部
331…第1のシート
332…第2のシート
CL1…テープ型紙おむつの中心軸
CL2…テープ型紙おむつのY軸方向の中心
CP…凹部
PR…圧着部122bが設けられている範囲
SR…大小便が及ぶことが想定される範囲
UB…着用者の身体
Vac…シートと吸収体の間の空間
Claims (7)
- 着用者に着用されて着用者から排出された便を保持する吸収性物品であって、
液体を吸収する吸収体と、
着用時に前記吸収体に対して着用者側となる側において前記吸収体に接合されており、液体を透過することができるシートと、
伸縮性を有し、伸長された状態で配され、前記シートに接合されている弾性部材と、を備え、
前記シートは、前記吸収体が液体を吸収していない状態において、前記伸長された状態の前記弾性部材が接合されており、かつ、前記吸収体に拘束されており、前記吸収体が液体を吸収した状態において、前記吸収体への拘束を解除されるように、前記吸収体に接合されており、
前記弾性部材は、前記シートが前記吸収体に接合されている部位とは異なる部位において、前記シートに接合されている、吸収性物品。 - 請求項1記載の吸収性物品であって、
伸長された状態で並んで配され、それぞれ前記シートに接合されている一対の前記弾性部材を備える、吸収性物品。 - 請求項1または2に記載の吸収性物品であって、
前記シートは、前記弾性部材の伸長方向に離れた二つの部位において、液体との接触の有無によらず前記吸収体に拘束されるように、前記吸収体に固定されている、吸収性物品。 - 請求項1または2に記載の吸収性物品であって、
前記シートは、着用者の前後方向について着用者の大小便が及ぶことが想定される範囲を超える範囲において、前記吸収体に接合されている、吸収性物品。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
前記弾性部材は、伸長方向に沿って、断続的に前記シートに接合されている、吸収性物品。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
前記シートは、前記吸収体に圧着により接合されている、吸収性物品。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
前記吸収体、前記シートおよび前記弾性部材が、着用者の両太腿の間から少なくとも背の一部に位置するように構成される、吸収性物品。
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