JP2009017985A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】パンツタイプの吸収性物品の外観を向上しつつ脚部開口近傍の部位の柔軟性を向上する。
【解決手段】吸収性物品では、外装シート4の中間部前部4022において、脚部弾性部材44と第1中間部弾性部材47とが交差する一対の交差領域493が一対の脚部開口のエッジ121近傍に設けられ、交差領域493近傍の部位が脚部弾性部材44および第1中間部弾性部材47により収縮される。これにより、外装シート4の脚部開口近傍の部位が広がることが抑制され、吸収性物品の外観が向上される。また、各脚部開口近傍において、交差領域493にの下側に隣接する部位が脚部弾性部材44が設けられない脚部非伸縮部491とされる。これにより、交差領域493および交差領域493近傍の部位の過剰な収縮が防止されるため、外装シート4の脚部開口近傍の部位の着用者に対する適度な密着性を維持しつつ脚部開口近傍の部位の柔軟性を向上することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、上端に胴部開口を有し、下部に一対の脚部開口を有するパンツタイプの吸収性物品に関する。
従来より、着用者からの排泄物を受ける使い捨ておむつでは、着用者に対する密着性を向上するために、あるいは、使い捨ておむつの外観を向上するために、様々な部位に伸縮性が付与されている。例えば、パンツタイプの使い捨ておむつでは、伸縮性を有する胴部開口ギャザや脚部開口ギャザ等が設けられており、これにより、胴部開口近傍の部位や脚部開口近傍の部位の密着性を向上するとともに、脚部開口縁が広がってしまうことを防止して使い捨ておむつの脚周りの外観向上が図られている。
また、特許文献1のパンツ型の使い捨ておむつでは、ウエスト開口部および一対のレッグ開口部に、それぞれの周縁部全周に亘って連続したギャザを形成する弾性部材が設けられ、また、ウエスト開口部と一対のレッグ開口部との間の胴周囲部に、胴周囲部の全周に亘って連続したギャザを形成する弾性部材が設けられている。特許文献1の使い捨ておむつでは、さらに、排尿ポイント部である腹側部の股下領域に、一対のレッグ開口部の一方の開口縁から他方の開口縁に至る複数の弾性部材が設けられ、使い捨ておむつの幅方向に向けて連続したギャザが排尿ポイント部に形成されることにより、排尿ポイント部におけるフィット性の向上が図られている。
特開平8−112308号公報
ところで、特許文献1の使い捨ておむつでは、一対のレッグ開口部の全周に亘って設けられた弾性部材と排尿ポイント部に設けられた弾性部材とが、レッグ開口部近傍において交差しているため、これらの弾性部材の交差領域および交差領域近傍の部位の柔軟性が低下してしまう。このため、当該交差領域および交差領域近傍において着用者の脚周りがきつく圧迫されて使い捨ておむつの着用感が低下してしまう恐れがあり、また、使い捨ておむつの装着時にレッグ開口部に対する脚の挿入が円滑に行えない可能性もある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、パンツタイプの吸収性物品の外観を向上しつつ脚部開口近傍の部位の柔軟性を向上することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、上端に胴部開口を有し、下部に一対の脚部開口を有するパンツタイプの吸収性物品であって、着用者の腹側および背側の肌に接する前方部および後方部の間の中間部で折り曲げられ、前記中間部を下側に向けた際の前記前方部の左右両側の部位が、前記後方部の左右両側の部位にそれぞれ接合されることにより、前記前方部および前記後方部の上端に胴部開口が形成され、前記前方部および前記後方部の下側において前記中間部の左右に一対の脚部開口が形成される外装シートと、前記外装シートの着用者側に取り付けられて着用者からの排泄物を吸収する吸収体とを備え、前記外装シートが、第1シートと、前記第1シート上に積層されて前記第1シートに接合された第2シートと、前記第1シートと前記第2シートとの間にて前記一対の脚部開口のエッジに沿って配置されて前記第1シートおよび前記第2シートに接合されるとともに収縮することにより前記第1シートおよび前記第2シートを収縮させて一対の脚部開口ギャザを形成する脚部弾性部材と、前記一対の脚部開口の間の前記中間部において、前記第1シートと前記第2シートとの間にて左右方向に沿って配置されて前記第1シートおよび前記第2シートに接合されるとともに収縮することにより前記第1シートおよび前記第2シートを収縮させて中間部ギャザを形成する中間部弾性部材とを備え、前記一対の脚部開口近傍に前記脚部弾性部材と前記中間部弾性部材とが交差する一対の交差領域が設けられ、前記一対の交差領域の上側または下側に隣接する一対の部位が、前記脚部弾性部材が設けられない一対の脚部非伸縮部とされる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品であって、前記一対の脚部非伸縮部が、前記一対の交差領域の下側に位置する。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の吸収性物品であって、前記中間部弾性部材の左右両端部が、前記一対の脚部開口のエッジに位置する。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記吸収体が、吸収コアと、前記吸収コアの着用者側の主面を覆うトップシートと、前記吸収コアの前記着用者側とは反対側の主面を覆うバックシートとを備え、前記中間部弾性部材が、前記吸収コアの左右両側縁と前記一対の脚部開口との間に配置される一対の弾性部材であり、前記外装シートの前記一対の弾性部材の間の部位が、伸縮性を有しない中間非伸縮部とされる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の吸収性物品であって、前記中間非伸縮部の左右両端部が、前記吸収体の左右両側縁に位置する。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の吸収性物品であって、前記中間部弾性部材が、前記中間非伸縮部を通って前記第1シートおよび前記第2シートに伸張状態にて接合された弾性部材を、前記中間非伸縮部において、前記第1シートおよび前記第2シートの少なくとも一方と共に切断して伸縮性を失わせることにより形成されている。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記脚部弾性部材が、前記一対の脚部非伸縮部を通って前記第1シートおよび前記第2シートに伸張状態にて接合された弾性部材を、前記一対の脚部非伸縮部のそれぞれにおいて、前記第1シートおよび前記第2シートの少なくとも一方と共に切断して伸縮性を失わせることにより形成されている。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記中間部弾性部材が、前記中間部の下端となる折り曲げ部と前記前方部との間に配置され、もう1つの中間部弾性部材が、前記折り曲げ部と前記後方部との間に配置され、前記一対の脚部開口近傍に前記脚部弾性部材と前記もう1つの中間部弾性部材とが交差する一対の交差領域が設けられ、前記一対の交差領域の上側または下側に隣接する一対の部位が、前記脚部弾性部材が設けられない一対の脚部非伸縮部とされる。
本発明では、吸収性物品の外観を向上しつつ脚部開口近傍の部位の柔軟性を向上することができる。また、請求項4および5の発明では、中間部における吸収コアの縒れを抑制することができる。さらに、請求項6および7の発明では、吸収性物品を容易に形成することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る吸収性物品1の外観を示す斜視図であり、図2および図3はそれぞれ、吸収性物品1の正面図(すなわち、着用者の腹側に位置する部位の図)および背面図(すなわち、着用者の背側に位置する部位の図)である。図1ないし図3に示すように、吸収性物品1は、上端(すなわち、図1中の上側の端部)に胴部開口11を有し、下部に一対の脚部開口12を有するパンツタイプの使い捨ておむつである。
図4は、吸収性物品1を展開した状態で着用者側から見た平面図である。図4に示すように、吸収性物品1は、略シート状の外装シート4、および、外装シート4の着用者側に取り付けられて着用者からの排泄物を吸収する吸収体2を備える。吸収性物品1では、外装シート4の図4中の下側の部位401が着用者の腹側の肌に接し、図4中の上側の部位403が着用者の背側の肌に接する。以下の説明では、外装シート4の着用者の腹側および背側の肌に接する部位401,403をそれぞれ、「前方部401」および「後方部403」と呼び、前方部401と後方部403との間で着用者の股間部に対向する部位402を「中間部402」と呼ぶ。
図1に示すように、吸収性物品1では、外装シート4が吸収体2と共に中間部402の下端となる折り曲げ部4021にて折り曲げられ、中間部402を下側に向けた際の前方部401の左右両側の部位(すなわち、前方部401の幅方向の両側の部位)が、後方部403の左右両側の部位(すなわち、後方部403の幅方向の両側の部位)にそれぞれ接合されることにより、前方部401および後方部403の上端に胴部開口11が形成され、前方部401および後方部403の下側において中間部402の左右に一対の脚部開口12が形成される。これにより、吸収性物品1がパンツ型に形成される。以下の説明では、中間部402の折り曲げ部4021と前方部401との間の部位を中間部前部4022といい、中間部402の折り曲げ部4021と後方部403との間の部位を中間部後部4023という。
図5は、吸収性物品1を図4中に示すA−Aの位置で切断した断面図である。図4および図5に示すように、吸収体2は、吸収性を有する吸収コア22、吸収コア22の着用者側の主面を覆うトップシート21、吸収コア22の着用者側とは反対側の主面を覆うバックシート23、および、吸収コア22の長手方向(すなわち、図4中の上下方向であり、吸収性物品1の長手方向と一致する。)のほぼ全長に亘って吸収コア22の長手方向に垂直な左右方向(すなわち、幅方向)の両側に設けられた一対の側壁部3を備える。図4中では、吸収コア22の輪郭を太い破線にて示す。トップシート21およびバックシート23は、ホットメルト接着剤等により吸収コア22の周囲にて互いに接合され、吸収コア22の側方には側壁部3が接合される。図5中では、図示の都合上、トップシート21と吸収コア22との間に隙間をあけて描いている。
トップシート21は透液性の材料、例えば、親水性繊維により形成された不織布であり、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して吸収コア22へと移動させる。トップシート21として利用される不織布は、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンボンド不織布であり、これらの不織布を形成する親水性繊維としては通常、セルロースやレーヨン、コットン等が用いられる。なお、トップシート21として、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された透液性の不織布が利用されてもよく、また、開孔を有するプラスチックフィルムが利用されてもよい。
吸収コア22は、親水性繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維)に粒状の吸水性ポリマー(例えば、SAP(Super Absorbent Polymer))を混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等の被覆シートにより包み込んで形成され、トップシート21を透過した水分を吸収して迅速に固定する。親水性繊維を包む被覆シートは、親水性繊維および吸水性ポリマーとホットメルト接着剤により接合されて、親水性繊維の型崩れ、および、吸水性ポリマーの脱落(特に、吸水後における脱落)を防止する。
バックシート23は、撥水性または不透液性のプラスチックフィルムであり、トップシート21を透過した水分、および、吸収コア22に一旦吸収された水分が、外装シート4側にしみ出すのを防止する。着用者の快適性の観点からは、通気性を有するプラスチックフィルムがバックシート23として利用されることが好ましい。バックシート23としては、撥水性または不透液性の不織布や当該不織布の着用者側に撥水性または不透液性のプラスチックフィルムが積層された積層シートが利用されてもよい。バックシート23に利用される不織布は、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布であり、必要に応じて撥水処理が施されてもよい。
図4および図5に示すように、一対の側壁部3のそれぞれには、長手方向に伸びる2本の弾性糸31が接合されており、図4に示すように吸収性物品1を広げた状態では、弾性糸31は伸張状態となっている。吸収性物品1では、弾性糸31が収縮することにより、吸収体2の側方において側壁部3が着用者側に向かって立ち上がり、着用時に着用者の足の付け根近傍に当接する立体ギャザが形成される。
側壁部3は、撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布)やプラスチックフィルム、あるいは、これらの複合材料により形成される。吸収性物品1の快適性向上の観点からは、側壁部3が通気性を有することが好ましい。弾性糸31としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が用いられる。
図5に示すように、外装シート4は、第1シート41、および、第1シート41上に積層されてホットメルト接着剤等により第1シート41に接合された第2シート42を備える。図5では、図示の都合上、第1シート41と第2シート42との間に隙間をあけて描いている。外装シート4の第2シート42上には、吸収体2のバックシート23がホットメルト接着剤等により接合されている。本実施の形態では、第1シート41および第2シート42は、撥水性または不透液性の不織布である。なお、第1シート41および第2シート42として、撥水性または不透液性のプラスチックフィルムやプラスチックフィルムと不織布との積層シートが利用されてもよいが、着用者の肌触りを向上するという観点からは、第1シート41および第2シート42は不織布により形成されることが好ましい。
図1ないし図3に示すように、外装シート4は、また、胴部開口11のエッジに沿って配置される胴部弾性部材43、一対の脚部開口12のそれぞれのエッジに沿って配置される脚部弾性部材44、胴部弾性部材43および脚部弾性部材44の間において左右方向(すなわち、幅方向)に沿って前方部401および後方部403にそれぞれ配置される前方部弾性部材45および後方部弾性部材46、並びに、一対の脚部開口12の間の中間部402において中間部前部4022および中間部後部4023に左右方向に沿って配置される第1中間部弾性部材47および第2中間部弾性部材48をさらに備える。なお、図2では、図示の都合上、後方部403の脚部弾性部材44および第2中間部弾性部材48の図示を省略している。
図5に示すように、脚部弾性部材44は、第1シート41と第2シート42との間において、ホットメルト接着剤等により第1シート41および第2シート42に接合されている。また、図1ないし図3に示す胴部弾性部材43、前方部弾性部材45および後方部弾性部材46、並びに、第1中間部弾性部材47および第2中間部弾性部材48も、脚部弾性部材44と同様に、図5に示す第1シート41と第2シート42との間において、ホットメルト接着剤等により第1シート41および第2シート42に接合されている。
図1に示すように、胴部弾性部材43は、胴部開口11のエッジに沿って胴部開口11のおよそ全周に亘って伸張状態にて接合され、収縮することにより第1シート41および第2シート42(図5参照)を収縮させて胴部開口ギャザを形成する。脚部弾性部材44は、一対の脚部開口12のエッジにそれぞれ沿って伸張状態にて接合され、収縮することにより第1シート41および第2シート42を収縮させて一対の脚部開口ギャザを形成する。
前方部弾性部材45および後方部弾性部材46は、外装シート4の前方部401および後方部403にそれぞれ伸張状態にて接合され、収縮することにより第1シート41および第2シート42を収縮させて前方部ギャザおよび後方部ギャザを形成する。図2および図3に示す第1中間部弾性部材47および第2中間部弾性部材48は、中間部402の中間部前部4022および中間部後部4023にそれぞれ伸張状態にて接合され、収縮することにより第1シート41および第2シート42(図5参照)を収縮させて中間部ギャザを形成する。
すなわち、吸収性物品1の一部である外装シート4(または、その一部)は、伸縮性を有する伸縮シートとなっている。本実施の形態では、胴部弾性部材43、脚部弾性部材44、前方部弾性部材45および後方部弾性部材46、並びに、第1中間部弾性部材47および第2中間部弾性部材48はそれぞれ、好ましくは、1.1倍〜5.0倍に伸張された状態にて第1シート41および第2シート42に接合される。
図2および図4に示すように、第1中間部弾性部材47は、吸収体2の吸収コア22の左右両側縁と一対の脚部開口12のエッジ121との間に連続して配置される一対の弾性部材471を有し、各弾性部材471は、脚部開口12近傍において脚部弾性部材44と交差する。換言すれば、外装シート4の中間部前部4022では、一対の脚部開口12近傍において、脚部弾性部材44と第1中間部弾性部材47とが交差する一対の交差領域493が設けられる。
中間部前部4022では、一対の交差領域493の下側にて当該一対の交差領域493に隣接する一対の部位(すなわち、図2および図4中において二点鎖線にて囲む部位)が、伸縮性を有しない一対の脚部非伸縮部491となっている。また、外装シート4の一対の弾性部材471の間の部位が、伸縮性を有しない中間非伸縮部492となっている。外装シート4では、中間部前部4022において第1中間部弾性部材47の一対の弾性部材471が収縮することにより、吸収体2(図4に図示)の吸収コア22の左右両側に中間部ギャザが形成され、一対の弾性部材471の間(すなわち、中間非伸縮部492)には中間部ギャザは形成されない。
外装シート4では、図3および図4に示すように、第2中間部弾性部材48は、吸収体2の吸収コア22の左右両側縁と一対の脚部開口12のエッジ121との間に連続して配置される一対の弾性部材481を有し、各弾性部材481は、脚部開口12近傍において脚部弾性部材44と交差する。換言すれば、外装シート4の中間部後部4023では、一対の脚部開口12近傍において、脚部弾性部材44と第2中間部弾性部材48とが交差する一対の交差領域493が設けられる。
中間部後部4023では、中間部前部4022(図2参照)と同様に、一対の交差領域493の下側にて当該一対の交差領域493に隣接する一対の部位(すなわち、図3および図4中において二点鎖線にて囲む部位)が、伸縮性を有しない一対の脚部非伸縮部491となっている。また、外装シート4の一対の弾性部材481の間の部位が、伸縮性を有しない中間非伸縮部492となっている。そして、中間部後部4023において第2中間部弾性部材48の一対の弾性部材481が収縮することにより、吸収体2(図4に図示)の吸収コア22の左右両側に中間部ギャザが形成され、一対の弾性部材481の間(すなわち、中間非伸縮部492)には中間部ギャザは形成されない。
図2に示すように、中間部前部4022では、脚部弾性部材44は一対の脚部非伸縮部491には設けられていない。換言すれば、脚部弾性部材44は一対の脚部非伸縮部491により上下に分かれており、脚部弾性部材44の脚部非伸縮部491よりも上側の部位(すなわち、前方部401側の部位)は、一対の脚部開口12のエッジ121にそれぞれ沿って脚部非伸縮部491と前方部401の側端部の下端近傍との間に配置される。また、脚部弾性部材44の脚部非伸縮部491よりも下側の部位(すなわち、前方部401とは反対側の部位)は、一方の脚部開口12に沿って一方の脚部非伸縮部491から折り曲げ部4021近傍へと至り、折り曲げ部4021近傍において左右方向に沿って配置され、さらに、他方の脚部開口12に沿って折り曲げ部4021近傍から他方の脚部非伸縮部491へと至るように配置される。
図3に示すように、中間部後部4023でも、中間部前部4022(図2参照)と同様に、脚部弾性部材44は一対の脚部非伸縮部491には設けられておらず、一対の脚部非伸縮部491により上下に分かれている。脚部弾性部材44の脚部非伸縮部491よりも上側の部位は、一対の脚部開口12のエッジ121にそれぞれ沿って脚部非伸縮部491と後方部403の側端部の下端近傍との間に配置され、脚部非伸縮部491よりも下側の部位は、一方の脚部開口12に沿って一方の脚部非伸縮部491から折り曲げ部4021近傍へと至り、折り曲げ部4021近傍において左右方向に沿って配置され、さらに、他方の脚部開口12に沿って折り曲げ部4021近傍から他方の脚部非伸縮部491へと至るように配置される。
したがって、図2および図3に示す外装シート4の前方部401および後方部403の左右両側の部位が接合されることにより、脚部弾性部材44が、一対の脚部開口12の周囲において断続的に(不連続に)非環状にて配置されることとなる。
図6は、外装シート4を展開した状態(すなわち、前方部401および後方部403の左右両側の部位が接合されていない状態)で着用者側から見た平面図である。図6に示すように外装シート4の第1シート41および第2シート42を伸張した状態では、胴部弾性部材43、脚部弾性部材44、前方部弾性部材45および後方部弾性部材46、並びに、第1中間部弾性部材47および第2中間部弾性部材48はそれぞれ伸張状態となっている。図6では、図示の都合上、胴部弾性部材43、脚部弾性部材44、前方部弾性部材45および後方部弾性部材46、並びに、第1中間部弾性部材47および第2中間部弾性部材48をそれぞれ、細い実線にて描いている(図7においても同様)。
図1ないし図4、並びに、図6に示すように、胴部弾性部材43、前方部弾性部材45および後方部弾性部材46、並びに、第1中間部弾性部材47および第2中間部弾性部材48はそれぞれ複数の弾性要素である弾性糸を含む弾性糸群であり、吸収性物品1では、これらの弾性糸群をそれぞれ胴部弾性部材43、前方部弾性部材45および後方部弾性部材46、並びに、第1中間部弾性部材47および第2中間部弾性部材48と総称している。
胴部弾性部材43、脚部弾性部材44、前方部弾性部材45および後方部弾性部材46、並びに、第1中間部弾性部材47および第2中間部弾性部材48にそれぞれ含まれる複数の弾性糸としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が用いられる。本実施の形態では、繊度300〜2000デシテックスの糸状部材である複数のポリウレタン糸が、ゴム系のホットメルト接着剤により図6に示す第1シート41および第2シート42に接着される。なお、各弾性部材に含まれる弾性糸の第1シート41および第2シート42に対する接合方法としては、超音波圧着や熱圧着等を採用することもできる。ただし、製造の簡素化等の観点からは、ホットメルト接着剤による接着が好ましい。
胴部弾性部材43の複数の弾性糸は、外装シート4の前方部401と後方部403とに個別に設けられており、前方部401および後方部403の左右両側の部位が接合されることにより、吸収性物品1の胴部開口11(図1参照)のエッジに沿って胴部開口11のおよそ全周に亘って配置されることとなる。また、外装シート4の前方部401および後方部403の左右両側の部位が接合されることにより、前方部弾性部材45の複数の弾性糸、および、後方部弾性部材46の複数の弾性糸が、胴部開口11と一対の脚部開口12との間の胴周り部(すなわち、前方部401および後方部403)のおよそ全周に亘って配置されることとなる。
図6に示すように、外装シート4の中間部前部4022(および前方部401)では、脚部弾性部材44の複数の弾性糸441が、各脚部開口12(図1ないし図3参照)近傍において脚部開口12のエッジ121に略平行に3本ずつ配置されている。また、中間部後部4023(および後方部403)では、脚部弾性部材44の複数の弾性糸442が、各脚部開口12近傍において脚部開口12のエッジ121に略平行に3本ずつ配置されている。以下の説明では、弾性糸441,442をそれぞれ、「前部脚部弾性糸441」および「後部脚部弾性糸442」という。
一対の脚部弾性部材44は、中間部402の中間部前部4022および中間部後部4023のそれぞれにおいて、外装シート4の長手方向(すなわち、図6中の上下方向であり、吸収性物品1の長手方向と一致する。)、および、長手方向に垂直な幅方向(すなわち、左右方向)の双方に対して傾斜する一対の傾斜部443を有する。外装シート4では、中間部前部4022の脚部非伸縮部491近傍、並びに、交差領域493および交差領域493近傍における脚部弾性部材44の傾斜部443の長手方向に対する角度は約20°〜45°とされることが好ましく、中間部後部4023の脚部非伸縮部491近傍、並びに、交差領域493および交差領域493近傍における脚部弾性部材44の傾斜部443の長手方向に対する角度は約20°〜50°とされることが好ましい。
中間非伸縮部492の左右に位置する第1中間部弾性部材47の各弾性部材471は、吸収コア22(図4参照)の側縁と脚部開口12のエッジ121との間において連続するとともに左右方向に略平行に配置される3本の第1中間部弾性糸472を備える。各第1中間部弾性糸472の左右両端部はそれぞれ、吸収コア22の側縁および脚部開口12のエッジ121に位置している。すなわち、第1中間部弾性部材47の左右両端部である右側の弾性部材471の右側端部および左側の弾性部材471の左側端部は、一対の脚部開口12のエッジ121に位置している。
また、中間非伸縮部492の左右に位置する第2中間部弾性部材48の各弾性部材481は、弾性部材471と同様に、吸収コア22の側縁と脚部開口12のエッジ121との間において連続するとともに左右方向に略平行に配置される3本の第2中間部弾性糸482を備える。各第2中間部弾性糸482の左右両端部はそれぞれ、吸収コア22の側縁および脚部開口12のエッジ121に位置している。すなわち、第2中間部弾性部材48の左右両端部である右側の弾性部材481の右側端部および左側の弾性部材481の左側端部は、一対の脚部開口12のエッジ121に位置している。
図7は、製造途上の外装シート4を示す平面図である。図7に示すように、外装シート4が形成される際には、第1シート41および/または第2シート42の全面に亘ってカーテンスプレー等によりホットメルト接着剤が塗布された後、脚部弾性部材44となる予定の弾性部材である複数の弾性糸844が、中間部前部4022および中間部後部4023の一対の脚部非伸縮部491(図6参照)となる予定の部位8491(図7中において二点鎖線にて囲む部位であり、以下、単に「脚部非伸縮部8491」という。)を通って(すなわち、一対の脚部非伸縮部8491の一方から他方に亘って)、第1シート41および第2シート42に伸張状態にて接合される。
また、弾性糸844の接合と並行して、第1中間部弾性部材47および第2中間部弾性部材48(図6参照)となる予定の弾性部材である複数の弾性糸847,848の全長に亘ってホットメルト接着剤が塗布された後、複数の弾性糸847,848がそれぞれ、中間部前部4022および中間部後部4023の中間非伸縮部492(図6参照)となる予定の部位8492(図7中において二点鎖線にて囲む部位であり、以下、単に「中間非伸縮部8492」という。)を通って、第1シート41および第2シート42に伸張状態にて接合される。
これにより、中間部前部4022の一対の脚部非伸縮部8491の上側(すなわち、前方部401側)において弾性糸844と弾性糸847とが交差して中間部前部4022に一対の交差領域493が形成され、中間部後部4023の一対の脚部非伸縮部8491の上側(すなわち、後方部403側)において弾性糸844と弾性糸848とが交差して中間部後部4023に一対の交差領域493が形成される。
そして、中間部前部4022の一対の脚部非伸縮部8491および中間非伸縮部8492、並びに、中間部後部4023の一対の脚部非伸縮部8491および中間非伸縮部8492において、複数の切断刃を有する回転刃等により、弾性糸844,847,848が第1シート41および第2シート42と共に複数箇所にて切断されて伸縮力を失う。これにより、図2に示す中間部前部4022において、脚部弾性部材44および第1中間部弾性部材47、並びに、一対の脚部非伸縮部491および中間非伸縮部492が形成される。また、図3に示す中間部後部4023において、脚部弾性部材44および第2中間部弾性部材48、並びに、一対の脚部非伸縮部491および中間非伸縮部492が形成される。図7の切断された弾性糸844,847,848の細片は、第1シート41と第2シート42との間において、第1シート41および第2シート42を収縮させることなく収縮している。
なお、実際には、脚部弾性部材44、第1中間部弾性部材47および第2中間部弾性部材48となる弾性部材(すなわち、弾性糸844,847,848)の接合は、第1シート41が連続的につながっているシート部材、および、第2シート42が連続的につながっているシート部材に対して行われ、弾性部材の切断は、これらのシート部材が接合されたもの(すなわち、外装シート4が連続的につながっている連続体であるシート部材)に対して行われる。また、脚部開口12に対応する切り欠き部812は、弾性部材の切断後に形成される。
以上に説明したように、吸収性物品1では、外装シート4の中間部前部4022において、脚部弾性部材44と第1中間部弾性部材47とが交差する一対の交差領域493が一対の脚部開口12近傍に設けられ、交差領域493および交差領域493近傍の部位が脚部弾性部材44および第1中間部弾性部材47により収縮される。これにより、外装シート4の脚部開口12近傍の部位が広がってしまうことが抑制され、吸収性物品1の外観が向上される。
また、吸収性物品1では、各脚部開口12近傍において、脚部弾性部材44と第1中間部弾性部材47との交差領域493に隣接する部位が、伸縮性を有しない脚部非伸縮部491とされる。これにより、脚部弾性部材44および第1中間部弾性部材47による交差領域493および交差領域493近傍の部位の過剰な収縮が防止されるため、外装シート4の脚部開口12近傍の部位の着用者に対する適度な密着性を維持しつつ脚部開口12近傍の部位の柔軟性を向上することができる。その結果、吸収性物品1の脚周りの部位の着用者に対する密着性が過剰に大きくなることが防止され(すなわち、吸収性物品1により着用者の脚周りがきつく圧迫されることが防止され)、脚部開口12からの排泄物の漏れを防止しつつ吸収性物品1の着用感を快適なものとすることができる。また、吸収性物品1の装着時に、着用者の脚を脚部開口12に円滑に挿入することができるため、吸収性物品1の装着が容易とされる。
さらには、中間部前部4022において第1中間部弾性部材47により中間部ギャザが形成されことにより、中間部402の着用者に対する密着性を向上することができるため、吸収性物品1の外観がより向上される。また、尿等の排泄物が吸収体2により吸収された状態においても、中間部ギャザにより中間部402が大きく膨らんでしまうことが抑制され、外観の向上が実現されるとともに排泄物の漏れをより確実に防止することができる。
吸収性物品1では、外装シート4の中間部後部4023において、中間部前部4022と同様に、第2中間部弾性部材48が一対の脚部弾性部材44と交差領域493において交差するとともに伸縮性を有しない一対の脚部非伸縮部491が交差領域493に隣接して配置される。これにより、吸収性物品1の外観をより向上することができるとともに外装シート4の脚部開口12近傍の部位の柔軟性をより向上することができる。また、中間部402の着用者に対する密着性がより向上される。
外装シート4では、中間部前部4022において一対の脚部非伸縮部491が一対の交差領域493の下側に位置することにより、着用者の脚周りの内腿側において外装シート4の柔軟性が向上され、脚周りの外側において外装シート4の着用者に対する密着性が向上される。このように、外的刺激に対して比較的敏感な内腿側において外装シート4の着用者に対する密着性を低減することにより、吸収性物品1の着用感をより向上することができる。また、中間部後部4023においても、中間部前部4022と同様に、一対の脚部非伸縮部491が一対の交差領域493の下側に位置することにより、吸収性物品1の着用感をさらに向上することができる。
外装シート4の脚部開口12近傍では、第1中間部弾性部材47の左右両端部(すなわち、第1中間部弾性部材47の右側の弾性部材471の右側端部および左側の弾性部材471の左側端部)が、一対の脚部開口12のエッジ121に位置しているため、脚部弾性部材44および第1中間部弾性部材47が収縮することにより、外装シート4の脚部開口12近傍の部位(特に、エッジ121近傍の部位)が広がってしまうことがより一層抑制され、吸収性物品1の外観がさらに向上される。また、第2中間部弾性部材48の左右両端部が、第1中間部弾性部材47と同様に、一対の脚部開口12のエッジ121に位置することにより、吸収性物品1の外観がより一層向上される。
吸収性物品1では、第1中間部弾性部材47が吸収コア22の左右両側に配置される一対の弾性部材471を有し、外装シート4の一対の弾性部材471の間の部位が、伸縮性を有しない中間非伸縮部492とされる。このように、第1中間部弾性部材47が吸収コア22と重ならないように吸収コア22を避けて設けられることにより、中間部402における吸収コア22の縒れを抑制することができる。その結果、吸収性物品1の着用感が向上されるとともに、吸収コア22の縒れによる吸収性物品1の吸収性低下が防止されて排泄物の漏れがさらに確実に防止される。第2中間部弾性部材48においても同様に、吸収コア22の左右両側に配置された一対の弾性部材481の間の部位が中間非伸縮部492とされることにより、中間部402における吸収コア22の縒れをより一層抑制することができる。
第1中間部弾性部材47および第2中間部弾性部材48では、各弾性部材471,481が、吸収コア22の左右両端縁と一対の脚部開口12との間の部位に連続して配置されることにより、当該部位において左右方向に連続する中間部ギャザが形成されて中間部ギャザの強度が向上される。これにより、外装シート4の脚部開口12近傍の部位の広がりがさらに抑制されて吸収性物品1の外観がより向上され、また、中間部402の着用者に対する密着性もより向上される。
なお、吸収性物品1では、中間部402の着用者に対する密着性をさらに向上する必要がある場合には、第1中間部弾性部材47および/または第2中間部弾性部材48が、一対の脚部開口12の一方から他方に亘って、一対の脚部弾性部材44と交差するとともに吸収コア22と重なるように左右方向に沿って配置されてもよい。この場合、吸収コア22の縒れを抑制するために、吸収コア22の剛性が必要に応じて高くされてもよい。
吸収性物品1の製造では、中間部前部4022の一対の脚部非伸縮部491、および、中間部後部4023の一対の脚部非伸縮部491をそれぞれ通って第1シート41および第2シート42に接合された弾性糸844が、各脚部非伸縮部491において切断されて伸縮性を失うことにより脚部弾性部材44が形成される。これにより、外装シート4および吸収性物品1を容易に形成することができる。
吸収性物品1の製造では、また、中間部前部4022および中間部後部4023のそれぞれの中間非伸縮部492を通って第1シート41および第2シート42に接合された弾性糸847,848が、各非伸縮部において切断されて伸縮性を失うことにより第1中間部弾性部材47および第2中間部弾性部材48が形成される。これにより、外装シート4および吸収性物品1をより容易に形成することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る吸収性物品について説明する。図8は、第2の実施の形態に係る吸収性物品1aを展開した状態で着用者側から見た平面図である。図8に示すように、吸収性物品1aでは、外装シート4の中間部402において、中間部前部4022および中間部後部4023の各中間非伸縮部492の左右両端部が吸収体2の左右両側縁に位置する。吸収性物品1aのその他の構成は、図1ないし図6に示す吸収性物品1と同様であり、以下の説明において同符号を付す。
図8に示す吸収性物品1aでは、第1中間部弾性部材47は、第1の実施の形態と同様に一対の弾性部材471を有し、一対の弾性部材471は、吸収体2の左右両側縁と一対の脚部開口12(図1ないし図3参照)のエッジ121との間に連続して配置されて一対の脚部弾性部材44と交差する。また、第2中間部弾性部材48も、第1の実施の形態と同様に一対の弾性部材481を有し、一対の弾性部材481は、吸収体2の左右両側縁と一対の脚部開口12のエッジ121との間に連続して配置されて一対の脚部弾性部材44と交差する。そして、脚部弾性部材44と第1中間部弾性部材47および第2中間部弾性部材48との交差領域493の下側(すなわち、図1ないし図3に示す折り曲げ部4021側)に隣接して脚部非伸縮部491が設けられる。
これにより、吸収性物品1aでは、第1の実施の形態と同様に、外装シート4の脚部開口12近傍の部位が広がってしまうことが抑制され、吸収性物品1aの外観が向上される。また、脚部弾性部材44と第1中間部弾性部材47および第2中間部弾性部材48との交差領域493および交差領域493近傍の部位の過剰な収縮が防止されるため、外装シート4の脚部開口12近傍の部位の着用者に対する適度な密着性を維持しつつ脚部開口12近傍の部位の柔軟性を向上することができる。
吸収性物品1aでは、上述のように、中間非伸縮部492の左右両端部が吸収体2の左右両側縁に位置しており、中間部前部4022および中間部後部4023において、第1中間部弾性部材47および第2中間部弾性部材48が吸収体2と重ならないように吸収体2を避けて設けられる。これにより、中間部402における吸収コア22および吸収体2の縒れを抑制することができる。その結果、吸収性物品1aの着用感がより向上されるとともに、吸収性物品1aの吸収性低下が防止されて排泄物の漏れがさらに確実に防止される。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
上記実施の形態に係る吸収性物品の製造では、弾性糸844,847,848は、必ずしも第1シート41および第2シート42と共に切断される必要はなく、第1シート41および第2シート42の少なくとも一方と共に切断されていればよい。これにより、吸収性物品を容易に形成することができる。また、弾性糸844,847,848の切断は、例えば、圧縮空気のブローにより、あるいは、先端が鋭くない刃物を外装シート4に当接させた上で超音波を印加することにより、第1シート41および第2シート42を切断することなく行われてもよい。
吸収性物品の製造では、弾性糸844,847,848は、脚部非伸縮部491および中間非伸縮部492において必ずしも複数箇所にて切断される必要はなく、例えば、第1シート41および第2シート42の各非伸縮部となる部位にホットメルト接着剤を塗布せずに弾性糸844,847,848を第1シート41と第2シート42との間に伸張状態にて接合した後、各弾性糸が各非伸縮部となる部位において1箇所にて切断されてもよい。これにより、弾性糸844,847,848の非伸縮部と重なる部分が、第1シート41および第2シート42を収縮させることなく収縮して脚部非伸縮部491および中間非伸縮部492が形成される。
上記実施の形態に係る吸収性物品では、外装シート4の中間部前部4022において、一対の脚部非伸縮部491が一対の交差領域493の上側に隣接して設けられてもよい。また、中間部後部4023においても、一対の脚部非伸縮部491が一対の交差領域493の上側に設けられてもよい。
吸収性物品では、脚部弾性部材44、第1中間部弾性部材47および第2中間部弾性部材48が、それぞれ1本の弾性糸のみを有していてもよく、2本または4本以上の弾性糸を有していてもよい。この場合であっても、吸収性物品の外観、および、脚部開口12近傍の部位の柔軟性を向上することができる。
吸収性物品では、第1中間部弾性部材47および第2中間部弾性部材48は、左右方向に沿って配置されるのであれば、必ずしも左右方向に略平行とされる必要はなく、例えば、弾性部材471および弾性部材481がそれぞれ、外装シート4の左右方向の中央に向かうに従って中間部402の折り曲げ部4021に近づくように傾斜して配置されてもよい。
また、吸収性物品では、外装シート4の中間部402において、第1中間部弾性部材47および第2中間部弾性部材48の一方のみが設けられてもよい。この場合、中間部前部4022および中間部後部4023の一方のみに、脚部弾性部材44と中間部弾性部材との一対の交差領域493および中間部ギャザ、並びに、一対の脚部非伸縮部491および中間非伸縮部492が形成される。
吸収性物品の脚部非伸縮部491および中間非伸縮部492は、必ずしも完全に伸縮性を失っている必要はなく、外装シートにおいて弾性部材が配置されて伸縮性を有している他の部位(例えば、脚部開口ギャザが形成されている部位)に比べて、明らかに伸縮性が小さく、実質的に伸縮性を有しないとみなされる部位とされていればよい。
第1の実施の形態に係る吸収性物品の外観を示す斜視図である。 吸収性物品の正面図である。 吸収性物品の背面図である。 吸収性物品を展開した状態の平面図である。 吸収性物品の断面図である。 外装シートを展開した状態の平面図である。 製造途上の外装シートを示す平面図である。 第2の実施の形態に係る吸収性物品を展開した状態の平面図である。
符号の説明
1,1a 吸収性物品
2 吸収体
4 外装シート
11 胴部開口
12 脚部開口
21 トップシート
22 吸収コア
23 バックシート
41 第1シート
42 第2シート
44 脚部弾性部材
47 第1中間部弾性部材
48 第2中間部弾性部材
121 エッジ
401 前方部
402 中間部
403 後方部
471,481 弾性部材
491 脚部非伸縮部
492 中間非伸縮部
493 交差領域
844,847,848 弾性糸
4021 折り曲げ部
8491 脚部非伸縮部
8492 中間非伸縮部

Claims (8)

  1. 上端に胴部開口を有し、下部に一対の脚部開口を有するパンツタイプの吸収性物品であって、
    着用者の腹側および背側の肌に接する前方部および後方部の間の中間部で折り曲げられ、前記中間部を下側に向けた際の前記前方部の左右両側の部位が、前記後方部の左右両側の部位にそれぞれ接合されることにより、前記前方部および前記後方部の上端に胴部開口が形成され、前記前方部および前記後方部の下側において前記中間部の左右に一対の脚部開口が形成される外装シートと、
    前記外装シートの着用者側に取り付けられて着用者からの排泄物を吸収する吸収体と、
    を備え、
    前記外装シートが、
    第1シートと、
    前記第1シート上に積層されて前記第1シートに接合された第2シートと、
    前記第1シートと前記第2シートとの間にて前記一対の脚部開口のエッジに沿って配置されて前記第1シートおよび前記第2シートに接合されるとともに収縮することにより前記第1シートおよび前記第2シートを収縮させて一対の脚部開口ギャザを形成する脚部弾性部材と、
    前記一対の脚部開口の間の前記中間部において、前記第1シートと前記第2シートとの間にて左右方向に沿って配置されて前記第1シートおよび前記第2シートに接合されるとともに収縮することにより前記第1シートおよび前記第2シートを収縮させて中間部ギャザを形成する中間部弾性部材と、
    を備え、
    前記一対の脚部開口近傍に前記脚部弾性部材と前記中間部弾性部材とが交差する一対の交差領域が設けられ、前記一対の交差領域の上側または下側に隣接する一対の部位が、前記脚部弾性部材が設けられない一対の脚部非伸縮部とされることを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記一対の脚部非伸縮部が、前記一対の交差領域の下側に位置することを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1または2に記載の吸収性物品であって、
    前記中間部弾性部材の左右両端部が、前記一対の脚部開口のエッジに位置することを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収性物品であって、
    前記吸収体が、
    吸収コアと、
    前記吸収コアの着用者側の主面を覆うトップシートと、
    前記吸収コアの前記着用者側とは反対側の主面を覆うバックシートと、
    を備え、
    前記中間部弾性部材が、前記吸収コアの左右両側縁と前記一対の脚部開口との間に配置される一対の弾性部材であり、
    前記外装シートの前記一対の弾性部材の間の部位が、伸縮性を有しない中間非伸縮部とされることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項4に記載の吸収性物品であって、
    前記中間非伸縮部の左右両端部が、前記吸収体の左右両側縁に位置することを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項4または5に記載の吸収性物品であって、
    前記中間部弾性部材が、前記中間非伸縮部を通って前記第1シートおよび前記第2シートに伸張状態にて接合された弾性部材を、前記中間非伸縮部において、前記第1シートおよび前記第2シートの少なくとも一方と共に切断して伸縮性を失わせることにより形成されていることを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の吸収性物品であって、
    前記脚部弾性部材が、前記一対の脚部非伸縮部を通って前記第1シートおよび前記第2シートに伸張状態にて接合された弾性部材を、前記一対の脚部非伸縮部のそれぞれにおいて、前記第1シートおよび前記第2シートの少なくとも一方と共に切断して伸縮性を失わせることにより形成されていることを特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の吸収性物品であって、
    前記中間部弾性部材が、前記中間部の下端となる折り曲げ部と前記前方部との間に配置され、もう1つの中間部弾性部材が、前記折り曲げ部と前記後方部との間に配置され、
    前記一対の脚部開口近傍に前記脚部弾性部材と前記もう1つの中間部弾性部材とが交差する一対の交差領域が設けられ、前記一対の交差領域の上側または下側に隣接する一対の部位が、前記脚部弾性部材が設けられない一対の脚部非伸縮部とされることを特徴とする吸収性物品。
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