JP6583143B2 - 熱磁気サイクル装置 - Google Patents

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Description

ここに開示される技術は、磁性体の温度特性を利用する熱磁気サイクル装置に関し、磁気熱量効果型ヒートポンプ装置として利用することができる。
従来から、熱磁気サイクル装置の一形態としての磁気ヒートポンプ装置が知られている。このような装置は、磁気作業物質と、容器と、磁場変調装置と、熱輸送装置とを備えている。容器が形成する作業室には、磁気作業物質が充填されている。磁場変調装置は、磁気作業物質に印加する外部磁場を変調する。熱輸送装置は、作業室に高温端と低温端とを生成するように、磁気作業物質と熱交換する熱輸送媒体を、外部磁場の変調に同期して作業室の内部で往復移動させる。このような装置は、例えば下記特許文献1に開示されている。
特開2012−237497号公報
しかしながら、上記従来技術の熱磁気サイクル装置では、磁気作業物質への外部磁場の印加が小さいと、充分な出力が得難い。磁場変調装置の磁気回路部と磁気作業物質との離間距離が大きくなると、励磁する際の有効磁束量が低下し、効率が悪化する。上述の観点において、熱磁気サイクル装置には更なる改良が求められている。
ここに開示される技術は、上記点に鑑みてなされたものであり、効率を向上することが可能な熱磁気サイクル装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、開示される熱磁気サイクル装置では、外部磁場の強弱により発熱と吸熱とを生じる磁気作業物質(12)と、磁気作業物質が充填される作業室(11)が形成された容器(21、7)と、磁力源(34、35)が発生する磁束を通過させる磁気回路部(13A、213A)を容器の外部に有し、磁気作業物質に印加する外部磁場を変調する磁場変調装置(13、213)と、外部磁場の変調に同期して、磁気作業物質と熱交換する熱輸送媒体の往復流(FM、FN)を作業室の内部に形成する熱輸送装置(14、214)と、を備え、容器は、往復流の方向における端部(11E1、11E2)から中央部(11M)へ向かうに従って、壁厚さが漸次薄くなる構成である。
これによると、容器の壁厚さを熱輸送媒体の往復流方向において均一とした場合よりも、熱輸送媒体の往復流方向における中央部近傍において、容器の壁を挟んで設けられる磁気作業物質と磁力源を有する磁気回路部とを近接させることができる。したがって、磁気作業物質を励磁する際の有効磁束量を増大させることができる。これにより、熱磁気サイクル装置の効率を向上することができる。
なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、開示技術の範囲を限定するものではない。
第1実施形態に係る熱機器のブロック図である。 図1のII−II線断面図である。 第1実施形態の磁気ヒートポンプ装置の一部を示す断面図である。 図3のIV−IV線における容器断面図である。 図3のV−V線における容器断面図である。 熱輸送媒体の流れにより生じる力の一例を示すグラフである。 比較例の磁気ヒートポンプ装置の一部を示す断面図である。 第1実施形態の変形例を示す断面図である。 第1実施形態の別の変形例を示す断面図である。 第1実施形態の別の変形例を示す断面図である。 熱輸送媒体の流れにより生じる力の他の一例を示すグラフである。 第2実施形態に係る熱機器のブロック図である。 第2実施形態の磁気ヒートポンプ装置の一部を示す断面図である。 熱輸送媒体の流れにより生じる力の一例を示すグラフである。 第2実施形態の変形例を示す断面図である。 他の実施形態の磁気ヒートポンプ装置の一部を示す断面図である。 容器の製造方法の一例を説明するための断面図である。 他の実施形態の変形例を示す断面図である。
以下に、図面を参照しながら開示技術を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
開示技術を適用した第1実施形態について、図1〜図11を参照して説明する。図1は、開示技術を適用した車両用空調装置1を示すブロック図である。図1に示すように、車両用空調装置1は、磁気熱量効果型ヒートポンプ装置10を備える。磁気熱量効果型ヒートポンプ装置10はMHP(Magneto-caloric effectHeat Pump)装置10とも呼ばれる。MHP装置10は、磁気ヒートポンプ装置10とも呼ばれる。MHP装置10は、熱磁気サイクル装置を提供する。
この明細書においてヒートポンプ装置の語は広義の意味で使用される。すなわち、ヒートポンプ装置の語には、ヒートポンプ装置によって得られる冷熱を利用する装置と、ヒートポンプ装置によって得られる温熱を利用する装置との両方が含まれる。冷熱を利用する装置は、冷凍サイクル装置とも呼ばれることがある。よって、この明細書においてヒートポンプ装置の語は冷凍サイクル装置を包含する概念として使用される。
MHP装置10は、磁気熱量素子12を備える。磁気熱量素子12は、磁気熱量効果を有する磁気作業物質からなり、MCE(Magneto-CaloricEffect)素子12とも呼ばれる。以下、磁気熱量素子12を、MCE素子12、又は磁気作業物質12と呼ぶ場合がある。
MHP装置10は、作業室11が内部に形成された容器21を備える。容器21は、ハウジング20内に配置され、少なくともひとつの作業室11を区画形成している。本実施形態では、円筒形状の容器21が、等間隔に配置された複数の作業室11を区画形成している。本例では、ひとつの容器21は、6つの作業室11を区画形成しており、6つの作業室11のそれぞれにMCE素子12が充填配置されている。容器21は、素子ベッド又は材料ベッドと呼ばれる場合がある。容器21は、非磁性材である例えば樹脂により形成されている。
MCE素子12は、外部磁場の強弱により発熱と吸熱とを生じる。MCE素子12は、外部磁場の印加により発熱し、外部磁場の除去により吸熱する。MCE素子12は、外部磁場が印加されることによって電子スピンが磁場方向に揃うと、磁気エントロピーが減少し、熱を放出することによって温度が上昇する。また、MCE素子12は、外部磁場が除去されることによって電子スピンが乱雑になると、磁気エントロピーが増加し、熱を吸収することによって温度が低下する。MCE素子12は、常温域において高い磁気熱量効果を発揮する磁性体によって作られている。例えば、ガドリニウム系材料、またはランタン−鉄−シリコン化合物を用いることができる。また、マンガン、鉄、リンおよびゲルマニウムの混合物を用いることができる。
一群のMCE素子12は、MCE素子12の長手方向、すなわち一次媒体の流れ方向に沿って配置された複数の部分を有する。複数の部分のそれぞれを構成する材料は、キュリー温度が異なる。複数の部分は、異なる温度帯において高い磁気熱量効果(ΔS(J/kgK))を発揮する。高温端に近い部分は、定常運転状態において高温端に現れる温度の近傍において高い磁気熱量効果を発揮する材料組成を有する。中温部に近い部分は、定常運転状態において中温部に現れる温度の近傍において高い磁気熱量効果を発揮する材料組成を有する。低温端に近い部分は、定常運転状態において低温端に現れる温度の近傍において高い磁気熱量効果を発揮する材料組成を有する。
MCE素子12のそれぞれの部分が高い磁気熱量効果を発揮する温度帯は、高効率温度帯と呼ばれる。高効率温度帯の上限温度と下限温度とは、MCE素子12の材料組成などに依存する。複数の部分は、高温端と低温端との間において高効率温度帯が並ぶように直列に配列されている。言い換えると、複数の部分の高効率温度帯は、高温端と低温端との間において、高温端から徐々に低下する分布を示す。この高効率温度帯の分布は、定常状態における高温端と低温端との間の温度分布にほぼ対応する。
この実施形態では、定常運転において高温端と低温端との間に作り出される定常温度差を複数の部分が分担する。これにより、それぞれの部分において高い効率が得られる。言い換えると、MCE素子12は、定常温度差が得られるときに、それぞれの素子ユニットが所定の閾値を上回る磁気熱量効果を発揮するように調節されている。MCE素子12のそれぞれの部分の温度が、高効率温度帯から外れると、その部分は高い効率を発揮できない。この結果、MCE素子12全体の効率も低下する。
MHP装置10は、MCE素子12の磁気熱量効果を利用する。MHP装置10は、MCE素子12をAMR(Active Magnetic Refrigeration)サイクルとして機能させるための磁場変調装置13と熱輸送装置14とを備える。
磁場変調装置13は、MCE素子12に外部磁場を与えるとともに、その外部磁場の強さを増減させる。磁場変調装置13は、MCE素子12を強い磁界内に置く励磁状態と、MCE素子12を弱い磁界内またはゼロ磁界内に置く消磁状態とを周期的に切換える。磁場変調装置13は、MCE素子12が強い外部磁場の中に置かれる励磁期間、およびMCE素子12が励磁期間より弱い外部磁場の中に置かれる消磁期間を周期的に繰り返すように外部磁場を変調する。磁場変調装置13は、外部磁場を生成するための磁力源、例えば永久磁石、又は電磁石を備える。本例では、磁力源を永久磁石としている。
熱輸送装置14は、MCE素子12が放熱または吸熱する熱を輸送するための熱輸送媒体を流すための流体機器を備える。熱輸送装置14は、MCE素子12と熱交換する熱輸送媒体をMCE素子12に沿って流す装置である。熱輸送装置14は、MCE素子12に高温端と低温端とを生成するように、熱輸送媒体を流す。熱輸送装置14は、磁場変調装置13による外部磁場の変化に同期して、熱輸送媒体の往復的な流れFM、FNを発生させる。以下、MCE素子12の一端から他端へ向かう流れFMを往流と呼び、他端から一端へ向かう流れFNを復流と呼ぶ。本例では、往流FMは、高温端11E1から低温端11E2へ向かう熱輸送媒体流れである。復流FNは、低温端11E2から高温端11E1へ向かう熱輸送媒体流れである。高温端11E1及び低温端11E2は、本実施形態における端部に相当する。以下、高温端11E1を、端部11E1と呼ぶ場合がある。また、低温端11E2を、端部11E2と呼ぶ場合がある。
この実施形態では、MCE素子12と熱交換する熱輸送媒体は一次媒体と呼ばれる。一次媒体は、不凍液、水、油などの流体によって提供することができる。熱輸送装置14は、磁場変調装置13による磁場の増減に同期して熱輸送媒体を往復的に移動させる。熱輸送装置14は、熱輸送媒体を流すためのポンプを含むことができる。熱輸送装置14は、一次媒体を流すためのポンプ62、72を備える。熱輸送装置14は、各作業室11の両端部にそれぞれ設けられた吸入弁111と吐出弁112とを備える。ポンプ62、72は、吸入弁111及び吐出弁112と協働して、作業室11のそれぞれに充填されたひとつのMCE素子12に関して一次媒体の往復流れを供給する。ひとつのMCE素子12は、例えば、複数の磁気作業物質の粒状体により提供される。また、ひとつのMCE素子12は、例えば、ひとつの磁気作業物質の成形体、又は、複数の磁気作業物質の成形体を組み合わせて提供される。
MHP装置10は、動力源としてのモータ15を備える。モータ15は、磁場変調装置13の動力源である。モータ15は、熱輸送装置14の動力源である。MHP装置10の動力源として設けられたモータ15は、例えば、車載の電池によって駆動される。また、モータ15は、磁場変調装置13を提供するロータコア31を回転駆動する。これにより、モータ15と磁場変調装置13とは、MCE素子12へ外部磁場を印加する状態と、MCE素子12から外部磁場を除去した状態との間での周期的な交互切換を生じさせる。モータ15は、熱輸送装置14のポンプ62、72を駆動する。これにより、モータ15とポンプ62、72とは、ひとつのMCE素子12において、一次媒体の往復的な流れを生じさせる。MHP装置10は、磁場変調装置13による磁場の増減と、熱輸送装置14による熱輸送媒体の往復的移動とを同期させるように、モータ15の出力軸に変速機構18を備えている。
ポンプ62、72は、MCE素子12をAMRサイクルとして機能させるための一次媒体の往復流FM、FNを作業室11内に生じさせる。ポンプ62、72は、例えば、容積型のポンプである。ポンプ62、72は、例えば、ピストンポンプである。ポンプ62、72は、例えば、多気筒のラジアルピストンポンプである。ひとつのMCE素子12に、ポンプ62のひとつの気筒と、ポンプ72のひとつの気筒とが対応付けられている。ひとつのMCE素子12に対応付けられた2つの気筒は、同期的に作動する。ポンプ62、72、吸入弁111及び吐出弁112の機能により、ひとつのMCE素子12の長手方向に沿って流れる一次媒体の往復流FM、FNが提供される。この実施形態では、MHP装置10は、熱的に並列接続された複数のMCE素子12を備える。本例のMHP装置10は、熱的に並列接続された6基のMCE素子12を有する。ポンプ62、72は、6気筒である。
ハウジング20は、円筒部と端板部とを有する外形円柱状の筐体である。ハウジング20は、その中心軸上に回転軸22を回転可能に支持する。回転軸22は、モータ15の出力軸に連結されている。ハウジング20は、回転軸22の周囲に、磁場変調装置13を収容する。図2に示すように、磁場変調装置13は、ロータコア31、ヨーク部32、ベアリング33、及び磁石34、35を備える。
ロータコア31は、回転軸22に固定されている。ロータコア31は、磁場変調装置13のためのインナヨークを提供する。ロータコア31は、その周方向に沿って磁束を通しやすい範囲と、磁束を通しにくい範囲とを形成するように構成されている。ロータコア31は、例えば断面が扇状の一対の部材からなる。ロータコア31には、磁石34が固定されている。磁石34は、部分円筒状であり、その断面が扇紙型である。磁石34は、ロータコア31の外周面に固定されている。
ヨーク部32は、円筒形状をなしている。ヨーク部32は、ハウジング20の内周面に沿って配置されている。ヨーク部32は、保持機構であるベアリング33によってハウジング20の内周面に回転自在に保持されている。ベアリング33は、例えばボールベアリングである。ヨーク部32は、アウタヨークを提供する。ヨーク部32には、磁石35が固定されている。
磁場変調装置13のうち、ロータコア31及び磁石34は、容器21の内周側に配置されている。また、磁場変調装置13のうち、ヨーク部32、ベアリング33及び磁石35は、容器21の外周側に配置されている。磁石34は、容器21の一側に配置される第1磁石である。磁石35は、容器21の他側に配置される第2磁石である。磁石34と磁石35とは、容器21の内外方の両側において、互いに異なる極が対向するように配置される。磁石34と磁石35とは、径方向の内側と外側とに配置されることによって、それらの間に位置付けられたMCE素子12に強い磁場を供給する。磁石34、35には、フェライト磁石や、ネオジム磁石等の希土類磁石を用いることができる。
モータ15により回転軸22が回転されると、磁場変調装置13では、ロータコア31とともに磁石34が回転移動する。また、磁石34の回転移動に伴い、磁石34に対向する磁石35が磁石間に働く吸引力によって追従して移動し、ヨーク部32が回転する。これにより、ロータコア31、ヨーク部32、磁石34及び磁石35を有する構成が、MCE素子12に対して強力な励磁及び減磁を周期的に提供する磁場変調装置13となる。ロータコア31、ヨーク部32、磁石34及び磁石35を有する構成が、本実施形態における磁気回路部13Aである。磁気回路部13Aは、容器21に対し相対的に移動する相対的移動体である。容器21と磁気回路部13Aとを容器21外表面に沿った方向に相対的に移動させることで、磁場変調装置13はMCE素子12に印加される磁場を変調する。
なお、ヨーク部32は、ベアリング33によりハウジング20の内周面に保持されていたが、これに限定されるものではない。例えば、潤滑油層や空気層を介して保持されるものであってもよい。
容器21と磁石34とは相互に離間して配設され、ロータコア31とともに磁石34が回転しても容器21に干渉しないようになっている。容器21の外表面のうち内周側の内周側表面と、磁石34の外表面のうち外周側の外周側表面との間には、隙間部23が形成されている。一方、容器21と磁石35とも相互に離間して配設され、磁石34に追従して磁石35及びヨーク部32が回転しても容器21に干渉しないようになっている。容器21の外表面のうち外周側の外周側表面と、磁石35の外表面のうち内周側の内周側表面との間には、隙間部24が形成されている。
MHP装置10は、MHP装置10によって得られた高温の温熱を輸送する高温系統16を備える。高温系統16は、MHP装置10によって得られた温熱を利用する熱機器でもある。MHP装置10は、MHP装置10によって得られた低温の冷熱を輸送する低温系統17を備える。低温系統17は、MHP装置10によって得られた冷熱を利用する熱機器でもある。
高温系統16は、一次媒体が循環的に流される通路61を備える。高温系統16は、一次媒体と他の媒体との間の熱交換を提供する熱交換器63を備える。例えば、熱交換器63は、一次媒体と空気との熱交換を提供する。高温系統16は、MHP装置10の高温端11E1からの温熱出力を利用して、熱交換器63から放熱して外部媒体を加熱する。高温系統16は、MHP装置10の高温端11E1からの温熱出力を熱交換器63で外部媒体へ放出する。
低温系統17は、一次媒体が循環的に流される通路71を備える。低温系統17は、一次媒体と他の媒体との間の熱交換を提供する熱交換器73を備える。例えば、熱交換器73は、一次媒体と空気との熱交換を提供する。高温系統16は、MHP装置10の低温端11E2からの冷熱出力を利用して、熱交換器63で吸熱して外部媒体を冷却する。低温系統17は、MHP装置10の低温端11E2からの冷熱出力を熱交換器73で外部媒体に放出するとも言える。
図3に示すように、本実施形態の容器21は、熱輸送媒体の往復流FM、FNの方向における端部11E1、11E2から中央部11Mへ向かうに従って、壁厚さが薄くなっている。容器21は、端部11E1、11E2から中央部11Mへ向かうに従って、壁厚さが漸次薄くなっている。容器21の作業室11に臨む内周面は、往復流FM、FN方向において滑らかな面を形成し、端部11E1、11E2から中央部11Mへ向かうに従って壁厚さが徐々に薄くなっている。
容器21内に形成された作業室11は、往復流FM、FN方向に直交する断面積が、端部11E1、11E2から中央部11Mへ向かうに従って大きくなっている。これにより、容器21の壁厚さは、熱輸送媒体の往復流FM、FNの方向における端部11E1、11E2から中央部11Mへ向かうに従って薄くなっている。ここで、容器21の壁厚さとは、往復流FM、FN方向に直交する方向における容器内周面と容器外周面との距離である。
図4及び図5は、一つの作業室11の断面形状が正方形状の場合を例示している。作業室11の断面形状は正方形状に限定されない。前述のように、断面形状は扇紙型であってもよい。また、断面形状は、例えば多角形状や円形状であってもよい。また、端部における断面形状と中央部における断面形状が異なるものであってもよい。
図6は、熱輸送装置14により熱輸送媒体の往復的な流れFM、FNが形成されたときに、熱輸送媒体の圧力印加により容器21に発生する応力の一例を示している。容器21に発生する応力は、熱輸送媒体の圧力に応じて決まる。具体的には、熱輸送媒体の圧力と容器外部の圧力との差に応じて決まる。
熱輸送装置14により作業室11内に熱輸送媒体の往流FMが形成されるときには、発生する応力は、高温端11E1から低温端11E2へ向かうに従って低下する。これは、MCE素子12が充填配置された作業室11内における熱輸送媒体の圧力損失に起因する。一方、作業室11内に熱輸送媒体の復流FNが形成されるときには、発生する応力は、上記の圧力損失に起因して、低温端11E2から高温端11E1へ向かうに従って低下する。
本実施形態の容器21の壁厚さは、往流FM形成時の発生応力と復流FN形成時の発生応力との高い方に応じて決められている。容器21の往復流FM、FN方向における各位置における壁厚さは、図6に横軸で示した各位置における往流FM形成時の発生応力及び復流FN形成時の発生応力の最大値に対応するように設定されている。熱輸送媒体により容器21に加わる力が比較的小さい部位では、加わる力に対応させて壁厚さを薄くすることができる。
図1に戻り、車両用空調装置1は、車両に搭載され、車両の乗員室の温度を調節する。2つの熱交換器63、73は、車両用空調装置1の一部を提供する。熱交換器63は、熱交換器73より高温になる高温側熱交換器である。熱交換器73は、熱交換器63より低温になる低温側熱交換器である。車両用空調装置1は、高温側の熱交換器63、および/または低温側の熱交換器73を室内空調のために利用するための空調ダクトおよび送風機などの空気系機器を備える。
車両用空調装置1は、冷房装置又は暖房装置として利用される。車両用空調装置1は、室内に供給される空気を冷却する冷却器と、冷却器によって冷却された空気を再び加熱する加熱器とを備えることができる。MHP装置10は、車両用空調装置1における冷熱供給源、または温熱供給源として利用される。すなわち、熱交換器63は上記加熱器として用いることができる。また、熱交換器73は上記冷却器として用いることができる。
MHP装置10が温熱供給源として利用されるとき、熱交換器63を通過した空気は車両の室内に供給され、暖房のために利用される。熱交換器73を通過した空気は車両の室外に排出される。このとき、熱交換器63は、室内熱交換器とも呼ばれる。熱交換器73は、室外熱交換器とも呼ばれる。
MHP装置10が冷熱供給源として利用されるとき、熱交換器73を通過した空気は車両の室内に供給され、冷房のために利用される。熱交換器63を通過した空気は車両の室外に排出される。このとき、熱交換器63は、室外熱交換器とも呼ばれる。熱交換器73は、室内熱交換器とも呼ばれる。
また、MHP装置10は、除湿装置として利用されることもある。この場合、熱交換器73を通過した空気は、その後に、熱交換器63を通過し、室内に供給される。MHP装置10は、冬期においても、夏期においても、温熱供給源として利用される。
本実施形態のMHP装置10は、磁気作業物質12と、容器21と、磁場変調装置13と、熱輸送装置14とを備える。磁気作業物質12は、外部磁場の強弱により発熱と吸熱とを生じる。容器21は、磁気作業物質12が充填される作業室11を形成している。磁場変調装置13は、磁力源である磁石34、35が発生する磁束を通過させる磁気回路部13Aを容器21の外部に有し、磁気作業物質12に印加する外部磁場を変調する。熱輸送装置14は、磁場変調装置13による外部磁場の変調に同期して、磁気作業物質12と熱交換する熱輸送媒体の往復流FM、FNを作業室11の内部に形成する。そして、容器21は、往復流FM、FNの方向における端部11E1、11E2から中央部11Mへ向かうに従って、壁厚さが薄くなる構成である。
これによると、容器21の壁厚さを往復流FM、FN方向において均一とした場合よりも、往復流FM、FN方向における中央部11M近傍では、容器21の壁を挟んで設けられる磁気作業物質12と磁力源を有する磁気回路部13Aとを近接させることができる。したがって、磁気作業物質12を励磁する際の有効磁束量を増大させることができる。これにより、MHP装置10の効率を向上することができる。
また、容器21は、往復流FM、FN方向における両方の端部11E1、11E2から中央部11Mへ向かうに従って、壁厚さが薄くなる構成である。
これによると、容器21の強度を確保しつつ、熱輸送媒体の往復流方向における中央部11M近傍において、磁気作業物質12と磁気回路部13Aとを近接させることができる。作業室11を流れる熱輸送媒体は、圧力損失により流れの下流側ほど圧力が低下する。したがって、熱輸送媒体の往流FM及び復流FNのそれぞれにおいて、作業室11の上流端から下流端に向かって圧力低下する。したがって、往復流FM、FNにおいて容器21に印加される熱輸送媒体の圧力は、往復流方向の中央部11Mが両端部11E1、11E2よりも低くなり易い。このような圧力印加分布に対応するための容器21の強度を確保しつつ、熱輸送媒体の往復流方向における中央部11M近傍において、磁気作業物質12と磁気回路部13Aとを近接させることができる。
また、作業室11は、往復流FM、FN方向に直交する断面積が、端部11E1、11E2から中央部11Mへ向かうに従って大きくなる構成である。これによると、熱輸送媒体の往復流方向における端部11E1から中央部11Mへ向かうに従って作業室11断面積を大きくすることができる。したがって、熱輸送媒体の往復流方向における中央部11M近傍において、作業室11に充填する磁気作業物質12の量を増大させることができる。これにより、MHP装置10の効率を一層向上することができる。
図7に示す比較例では、容器921の壁厚さを往復流FM、FN方向において均一としている。容器921の壁厚さを熱輸送媒体により加わる力を考慮して設定すると、往復流FM、FN方向における端部11E1、11E2近傍では好適な厚さであっても、中央部11M近傍では過剰な厚さが設定される。図3と図7とを比較して明らかなように、本実施形態によれば、比較例よりも、作業室11内の磁気作業物質12の量を増大させることができるとともに、中央部11M近傍において磁気作業物質12と磁気回路部13Aとを近接させることができる。
また、容器21は、端部11E1、11E2から中央部11Mへ向かうに従って、壁厚さが漸次薄くなる構成である。これによると、端部11E1、11E2から中央部11Mへ向かうに従って壁厚さが薄くなる構成の容器21を、容器21に印加される熱輸送媒体の圧力に精度よく対応させて形成することができる。
なお、本実施形態の上述の説明では、作業室11断面積を端部11E1、11E2から中央部11Mへ向かうに従って大きくすることで、往復流FM、FNの方向における端部11E1、11E2から中央部11Mへ向かうに従って容器21の壁厚さを薄くしていた。しかしながら、これに限定されるものではない。例えば、図8に示すような構成を採用することができる。
図8に示す例では、容器21は、往復流FM、FN方向に直交する面において外形線により囲まれる外形内方面積が、端部11E1、11E2から中央部11Mへ向かうに従って小さくなる構成である。これによると、熱輸送媒体の往復流方向における端部11E1、11E2から中央部11Mへ向かうに従って外形内方面積を小さくすることができる。したがって、熱輸送媒体の往復流方向における中央部11M近傍において、外形内方面積が端部11E1、11E2よりも小さくなった分を利用して、磁気回路部13Aの磁力源である磁石34、35を大きくすることができる。これにより、MHP装置の効率を向上することができる。
また、図9に例示するような構成を採用することも可能である。図9に示す例は、図3を用いて説明した特徴的な構成と、図8を用いて説明した特徴的な構成とを有している。すなわち、図9の例では、容器21に形成された作業室11は、往復流FM、FN方向に直交する断面積が、端部11E1、11E2から中央部11Mへ向かうに従って大きくなる構成である。これに加えて、容器21は、往復流FM、FN方向に直交する面において外形線により囲まれる外形内方面積が、端部11E1、11E2から中央部11Mへ向かうに従って小さくなる構成である。
また、本実施形態の説明に用いた図では、容器21の中央部11Mは、往復流FM、FN方向における容器21の中心を指していたが、これに限定されるものではない。容器21の中央部11Mは、往復流FM、FN方向における厳密な意味での容器21の中心でなくてもよい。容器21の中央部11Mは、往復流FM、FN方向における両端部11E1、11E2間の中間部とすることができる。すなわち、中央部は中間部と言い換えることができる。
例えば、図10に示すように、容器21の中央部11Mは、往復流FM、FN方向における容器21の中心から低温端11E2側にずれた位置にあってもよい。図10に示す構成は、熱輸送媒体により容器21に発生する応力が、図11に例示するパターンの場合に採用される。
図11に例示する圧力印加分布パターンは、例えば、ポンプ62の能力とポンプ72の能力とが異なる場合、および/または、高温系統16の圧力損失と低温系統17の圧力損失とが異なる場合に形成される。低温系統17では、熱輸送媒体の粘度が上昇し、熱輸送媒体の圧力損失が高温系統16よりも大きくなり易い。また、低温側の熱交換器73が室内熱交換器である場合には、熱交換器の体格に制約があり、低温系統17の圧力損失は増大し易い。このような場合に、図11に例示する圧力印加パターンが生成されることがある。図10に例示した容器21は、図11に例示した圧力印加分布パターンに応じて設定されている。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図12〜図15に基づいて説明する。
第2実施形態は、前述の第1実施形態と比較して、容器への印加圧力の大小関係が、熱輸送媒体の往流形成時と復流形成時とで逆転する部位のないMHP装置に開示技術を適用した例である。なお、第1実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。第1実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品、第2実施形態において説明しない他の構成は、第1実施形態と同様であり、また同様の作用効果を奏するものである。
図12に示すMHP装置210は、MHP装置210を駆動するための回転軸22を有する。回転軸22は、動力源であるモータ15と作動的に連結されている。よって、MHP装置210は、モータ15によって回転駆動される。モータ15は、MHP装置210に回転動力を提供する。モータ15は、MHP装置210の唯一の動力源である。動力源の一例は、車両に搭載された電池によって駆動される電動機である。動力源の他の一例は、内燃機関である。
MHP装置210は、ハウジング20を備える。ハウジング20は回転軸22を回転可能に支持している。MHP装置210は、ロータ7を備える。ロータ7は、ハウジング20内に回転可能に支持されている。ロータ7は、回転軸22から直接的にまたは間接的に回転力を受けて、回転する。ロータ7は、モータ15によって回転させられる回転体である。ロータ7は、円筒状の部材である。
ロータ7は、熱輸送媒体が流れることができる作業室11を形成する。ひとつの作業室11は、ロータ7の軸方向に沿って延びている。ひとつの作業室11は、ロータ7の軸方向の両方の端面において開口している。ロータ7は、複数の作業室11を備えることができる。複数の作業室11は、ロータ7の回転方向に沿って配列されている。ロータ7は、容器に相当する。以下、ロータを、容器または素子ベッドと呼ぶ場合がある。
ロータ7は、磁気熱量素子12を備える。MHP装置210は、MCE素子12の磁気熱量効果を利用する。MHP装置210は、MCE素子12によって低温端と高温端とを生成する。MCE素子12は、低温端と高温端との間に設けられている。図示の例では、図中の右側が低温端であり、図中の左端が高温端である。
MCE素子12は、作業室11内に、熱輸送媒体と熱交換するように充填配置されている。MCE素子12は、ロータ7に固定され、保持されている。MCE素子12は、熱輸送媒体の流れ方向に沿って配置されている。MCE素子12は、ロータ7の軸方向に沿って細長く延在している。ロータ7は、複数のMCE素子12を備えることができる。複数のMCE素子12は、ロータ7の回転方向に沿って互いに離れて配置されている。
MHP装置210は、ロータ7と対向して配置されたステータ8を有する。ステータ8は、ハウジング20の一部によって提供されている。ステータ8は、ロータ7の径方向内側および/または径方向外側に配置され、ロータ7と径方向に関して対向する部位を有する。これら径方向に関して対向する部位は、磁場変調装置を提供するために利用される。ステータ8は、ロータ7の軸方向一端および/または軸方向他端に配置され、ロータ7と軸方向に関して対向する部位を有する。これら軸方向に対向する部位は、熱輸送装置、具体的には流路切換機構を提供するために利用される。
MHP装置210は、MCE素子12をAMRサイクルの素子として機能させるための磁場変調装置213と熱輸送装置214とを備える。磁場変調装置213は、ロータ7と、ステータ8とによって提供される。磁場変調装置213は、ステータ8に対するロータ7の相対的な回転運動によって磁場を周期的に増減させる。磁場変調装置213は、回転軸22に与えられる回転動力によって駆動される。熱輸送装置214は、ポンプ217と、流路切換機構19とを有する。流路切換機構19は、ロータ7と、ステータ8とによって提供される。流路切換機構19は、ステータ8に対するロータ7の相対的な回転運動によって機能する。流路切換機構19は、熱輸送媒体の流路に対する作業室11の接続状態を切換えることにより、作業室11およびMCE素子12に対する熱輸送媒体の流れ方向を反転するように切換える。
磁場変調装置213は、MCE素子12に外部磁場を与えるとともに、その外部磁場の強さを増減させる。磁場変調装置213は、MCE素子12を強い磁界内に置く励磁状態と、MCE素子12を弱い磁界内またはゼロ磁界内に置く消磁状態とを周期的に切換える。磁場変調装置213は、MCE素子12が強い外部磁場の中に置かれる励磁期間、およびMCE素子12が励磁期間より弱い外部磁場の中に置かれる消磁期間を周期的に繰り返すように外部磁場を変調する。磁場変調装置213は、後述する熱輸送媒体の往復的な流れに同期して、MCE素子12への磁場の印加と除去とを繰り返す。磁場変調装置213は、外部磁場を生成するための磁力源として永久磁石である磁石34、35を備える。磁力源は、電磁石であってもよい。磁石34、35は、アウタヨークとしてのハウジング20及びインナヨークとともに、磁気回路部213Aを構成する。
磁場変調装置213は、ひとつの作業室11およびMCE素子12を第1位置と第2位置とに交互に位置付ける。磁場変調装置213は、第1位置にあるMCE素子12を強い磁場の中に位置付ける。磁場変調装置213は、第2位置にあるMCE素子12を弱い磁場またはゼロ磁場の中に位置付ける。
磁場変調装置213は、MCE素子12に沿って第1方向に熱輸送媒体が流れるときに、MCE素子12が強い磁場の中に位置付けられるように、MCE素子12を第1位置に位置付ける。第1方向は、低温端から高温端に向かう方向である。熱輸送媒体の第1方向の流れは復流FNである。磁場変調装置213は、作業室11の一端がポンプ217の吸入口に連通し、作業室11の他端がポンプ217の吐出口に連通するときに、その作業室11の中のMCE素子12が強い磁場の中に置かれるようにMCE素子12を第1位置に位置付ける。
磁場変調装置213は、MCE素子12に沿って第1方向とは反対の第2方向に熱輸送媒体が流れるときに、MCE素子12が弱い磁場またはゼロ磁場の中に位置付けられるように、MCE素子12を第2位置に位置付ける。第2方向は、高温端から低温端に向かう方向である。熱輸送媒体の第2方向の流れは往流FMである。磁場変調装置213は、作業室11の一端がポンプ217の吐出口に連通し、作業室11の他端がポンプ217の吸入口に連通するときに、MCE素子12が弱い磁場またはゼロ磁場の中に置かれるようにMCE素子12を第2位置に位置付ける。
熱輸送装置214は、MCE素子12が放熱または吸熱する熱を輸送するための熱輸送媒体と、この熱輸送媒体を流すための流体機器とを備える。熱輸送装置214は、MCE素子12と熱交換する熱輸送媒体をMCE素子12に沿って流す装置である。熱輸送装置214は、MCE素子12に沿って熱輸送媒体を往復的に流す。熱輸送装置214は、磁場変調装置213による外部磁場の変化に同期して、熱輸送媒体の往復的な流れを発生させる。熱輸送装置214は、磁場変調装置213による磁場の増減に同期して熱輸送媒体の流れ方向を切換える。
熱輸送装置214は、熱輸送媒体を流すためのポンプ217を備える。ポンプ217は、一方向に熱輸送媒体を流す一方向ポンプである。ポンプ217は、熱輸送媒体を吸入する吸入口と、熱輸送媒体を吐出する吐出口とを有する。ポンプ217は、熱輸送媒体の環状の流れ経路の上に配置されている。ポンプ217は、環状の流れ経路の中に熱輸送媒体の一方向の流れを生じさせる。ポンプ217は、回転軸22によって駆動される。ポンプ217は、例えば容積型ポンプである。
熱輸送装置214は、流路切換機構19を備える。流路切換機構19は、ひとつの作業室11およびひとつのMCE素子12に関する熱輸送媒体の流れ方向を反転させるように、作業室11に対して熱輸送媒体の流路を切換える。言い換えると、流路切換機構19は、一方向型のポンプ217によって生成される熱輸送媒体の一方向の流れの中における作業室11の配置を流れ方向に関して反転させる。流路切換機構19は、ポンプ217を含む環状の流路の中における往路と復路とにひとつの作業室11を交互に位置付ける。流路切換機構19は、ひとつの作業室11およびひとつのMCE素子12と、ポンプ217を含む環状の流路との接続関係を少なくとも2つの状態に切換える。第1の状態は、作業室11の一端がポンプ217の吸入口に連通し、作業室11の他端がポンプ217の吐出口に連通した状態である。第2の状態は、作業室11の一端がポンプ217の吐出口に連通し、作業室11の他端がポンプ217の吸入口に連通した状態である。
具体的には、流路切換機構19は、ひとつの作業室11およびMCE素子12を第1位置と第2位置とに交互に位置付ける。流路切換機構19は、第1位置にあるMCE素子12に沿って第1方向に熱輸送媒体を流すように、そのMCE素子12を収容する作業室11を流れ経路に連通させる。流路切換機構19は、第2位置にあるMCE素子12に沿って第1方向とは反対の第2方向に熱輸送媒体を流すように、そのMCE素子12を収容する作業室11を流れ経路に連通させる。流路切換機構19は、MCE素子12に対して熱輸送媒体を往復的に流すように、ポンプ217を含む熱輸送媒体の流れ経路と、MCE素子12、すなわち作業室11との接続状態を切換える。
流路切換機構19は、ひとつのMCE素子12が第1位置にあるときに、そのMCE素子12に沿って第1方向に熱輸送媒体が流れるように、そのMCE素子12を収容する作業室11と流路とを接続する。流路切換機構19は、ひとつのMCE素子12が第1位置にあるときに、そのMCE素子12を収容する作業室11の一端とポンプ217の吸入口とを連通し、他端とポンプ217の吐出口とを連通する。
流路切換機構19は、ひとつのMCE素子12が第2位置にあるときに、そのMCE素子12に沿って第1方向とは反対の第2方向に熱輸送媒体が流れるように、そのMCE素子12を収容する作業室11と流路とを接続する。流路切換機構19は、ひとつのMCE素子12が第2位置にあるときに、そのMCE素子12を収容する作業室11の一端とポンプ217の吐出口とを連通し、他端とポンプ217の吸入口とを連通する。
MHP装置210は、熱交換器63から熱輸送媒体を受け入れる高温側入口16aを有する。高温側入口16aはポンプ217の吸入口に連通可能である。MHP装置210は、熱交換器63へ向けて熱輸送媒体を供給する高温側出口16bを有する。高温側出口16bは、第1位置にある作業室11の一端に連通可能である。MHP装置210は、熱交換器73から熱輸送媒体を受け入れる低温側入口17aを有する。低温側入口17aは、第1位置にある作業室11の他端に連通可能である。MHP装置210は、熱交換器73へ向けて熱輸送媒体を供給する低温側出口17bを有する。低温側出口17bは、第2位置にある作業室11の他端に連通可能である。第2位置にある作業室11の一端はポンプ217の吐出口と連通可能である。
ロータ7は、MCE素子12を保持するための素子ベッドとも呼ばれる。この実施形態では、MCE素子12を収容する作業室11を形成する素子ベッドが回転軸22と作動的に連結されている。流路切換機構19と磁場変調装置213との両方に関連するMCE素子12を含む素子ベッドが回転軸22によって移動する。よって効率的な駆動が可能である。
ポンプ217、流路切換機構19、および磁場変調装置213は、共通のハウジング20の中に収容されている。この構成によると、ポンプ217を流路切換機構19の近傍に設置することができる。このため、長い配管を要することなくポンプ217と流路切換機構19とが接続される。この結果、ポンプ217を含む流れ経路の分岐があっても、熱輸送媒体の流れの差を抑制することができる。この構成では、ホースなどの配管を用いることなくハウジング20内の流路を利用できる。よって、分岐した流れ経路の間において、配管に起因する熱輸送媒体の流れの差が抑制される。
回転軸22とロータ7との間には、変速機構218が配置されている。変速機構218は、例えば遊星歯車機構によって提供される。変速機構218は、ポンプ217のボディとステータ8との間に配置されている。変速機構218は、ポンプ217の回転数が、流路切換機構19および磁場変調装置213の回転数より高くなるように回転軸22から伝達される回転数を調節する。この構成によると、ポンプ217の回転数が、流路切換機構19および磁場変調装置213の回転数より高くなる。これにより、高回転型のポンプ217を利用することができる。ポンプ217が高い回転数で回転することにより、ポンプ217の流量の増加、および/または小型のポンプ217の利用が可能となる。
MHP装置210は、MHP装置10と同様に、車両用空調装置1における冷熱供給源、または温熱供給源として利用される。
図13に示すように、本実施形態の容器であるロータ7は、熱輸送媒体の往復流FM、FNの方向において、高温側の端部11E1から低温側の端部11E2へ向かうに従って、壁厚さが薄くなっている。ロータ7は、端部11E1から端部11E2へ向かうに従って、壁厚さが漸次薄くなっている。ロータ7の作業室11に臨む内周面は、往復流FM、FN方向において滑らかな面を形成し、端部11E1から端部11E2へ向かうに従って壁厚さが徐々に薄くなっている。
したがって、ロータ7は、端部11E1からから中央部11Mへ向かうに従って、壁厚さが薄くなっている。容器21は、端部11E1から中央部11Mへ向かうに従って、壁厚さが漸次薄くなっている。ロータ7の作業室11に臨む内周面は、往復流FM、FN方向において滑らかな面を形成し、端部11E1から中央部11Mへ向かうに従って壁厚さが徐々に薄くなっている。
ロータ7内に形成された作業室11は、往復流FM、FN方向に直交する断面積が、端部11E1から端部11E2へ向かうに従って大きくなっている。これにより、ロータ7の壁厚さは、熱輸送媒体の往復流FM、FNの方向における端部11E1から端部11E2へ向かうに従って薄くなっている。本実施形態においても、作業室11の断面形状は正方形状等に限定されない。
図14は、熱輸送装置14により熱輸送媒体の往復的な流れFM、FNが形成されたときに、熱輸送媒体の圧力印加により容器であるロータ7に発生する応力の一例を示している。ロータ7に発生する応力は、熱輸送媒体の圧力に応じて決まる。ロータ7に発生する応力は、熱輸送媒体の圧力とロータ外部の圧力との差に応じて決まる。
熱輸送装置14により作業室11内に熱輸送媒体の往流FMが形成されるときには、発生する応力は、高温端11E1から低温端11E2へ向かうに従って低下する。これは、MCE素子12が充填配置された作業室11内における熱輸送媒体の圧力損失に起因する。一方、作業室11内に熱輸送媒体の復流FNが形成されるときには、発生する応力は、上記の圧力損失に起因して、低温端11E2から高温端11E1へ向かうに従って低下する。
本実施形態では、MHP装置210は、一方向ポンプであるポンプ217を 高温系統側に1つだけ備えている。したがって、第2位置に位置付けられた作業室11の低温端11E2から流出して第1位置に位置付けられた作業室11の低温端11E2へ戻る熱輸送媒体は、低温系統を流れる際に圧力損失により圧力低下する。これにより、復流FNにおける熱輸送媒体の圧力は、往流FMにおける熱輸送媒体の圧力よりも、作業室11内の全域において低くなる。したがって、図14に示すような応力分布が形成される。
本実施形態の容器であるロータ7の壁厚さは、往流FM形成時の発生応力と復流FN形成時の発生応力との高い方に応じて決められている。したがって、ロータ7の往復流FM、FN方向における各位置における壁厚さは、図14に横軸で示した各位置における往流FM形成時の発生応力に対応するように設定されている。熱輸送媒体によりロータ7に加わる力が比較的小さい部位では、加わる力に対応させて壁厚さを薄くする。
本実施形態のMHP装置210は、磁気作業物質12と、容器であるロータ7と、磁場変調装置213と、熱輸送装置214とを備える。ロータ7は、磁気作業物質12が充填される作業室11を形成している。磁場変調装置213は、磁力源である磁石34、35が発生する磁束を通過させる磁気回路部213Aをロータ7の外部に有し、磁気作業物質12に印加する外部磁場を変調する。熱輸送装置214は、磁場変調装置213による外部磁場の変調に同期して、磁気作業物質12と熱交換する熱輸送媒体の往復流FM、FNを作業室11の内部に形成する。そして、ロータ7は、往復流FM、FNの方向における端部11E1から中央部11Mへ向かうに従って、壁厚さが薄くなる構成である。
これによると、ロータ7の壁厚さを往復流FM、FN方向において均一とした場合よりも、往復流FM、FN方向における中央部11M近傍では、ロータ7の壁を挟んで設けられる磁気作業物質12と磁力源を有する磁気回路部213Aとを近接させることができる。したがって、磁気作業物質12を励磁する際の有効磁束量を増大させることができる。これにより、MHP装置210の効率を向上することができる。
MHP装置210は、往復流FM、FN方向における端部11E2近傍では、ロータ7の壁を挟んで設けられる磁気作業物質12と磁力源を有する磁気回路部213Aとを更に近接させることができる。したがって、端部11E2近傍でも磁気作業物質12を励磁する際の有効磁束量を増大させることができる。
また、作業室11は、往復流FM、FN方向に直交する断面積が、端部11E1から中央部11Mへ向かうに従って大きくなる構成である。これによると、熱輸送媒体の往復流方向における端部11E1から中央部11Mへ向かうに従って作業室11断面積を大きくすることができる。したがって、熱輸送媒体の往復流方向における中央部11M近傍において、作業室11に充填する磁気作業物質12の量を増大させることができる。これにより、MHP装置210の効率を一層向上することができる。MHP装置210は、往復流FM、FN方向における端部11E2近傍では、作業室11に充填する磁気作業物質12の量を更に増大させることができる。
容器であるロータ7の構成は、上記したものに限定されない。MHP装置210には、例えば図15に示すロータ7を採用することも可能である。図15に例示するロータ7は、往復流FM、FNの方向における端部11E1から中央部11Mへ向かうに従って、壁厚さが薄くなる構成である。往復流FM、FNの方向における中央部11Mと端部11E2との間は、壁厚さが均一である。
また、ロータ7には、第1実施形態の容器21と同様に、種々の構成を採用することができる。ロータ7には、例えば、往復流FM、FN方向に直交する面において外形線により囲まれる外形内方面積が、端部11E1から中央部11Mへ向かうに従って小さくなる構成を採用することができる。また、ロータ7には、この構成に加えて、往復流方向に直交する作業室11断面積が、端部11E1から中央部11Mへ向かうに従って大きくなる構成を組み合わせて採用することができる。
(他の実施形態)
この明細書に開示される技術は、その開示技術を実施するための実施形態に何ら制限されることなく、種々変形して実施することが可能である。開示される技術は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。実施形態は追加的な部分をもつことができる。実施形態の部分は、省略される場合がある。実施形態の部分は、他の実施形態の部分と置き換え、または組み合わせることも可能である。実施形態の構造、作用、効果は、あくまで例示である。開示技術の技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示技術のいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
上記実施形態では、容器は、端部から中央部へ向かうに従って、壁厚さが漸次薄くなる構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、図16に示すように、端部11E1、11E2から中央部11Mへ向かうに従って壁厚さが段階的に薄くなる容器21としてもよい。これによると、端部11E1、11E2から中央部11Mへ向かうに従って壁厚さが薄くなる構成の容器を比較的容易に形成することができる。
図16に例示する容器21は、例えば、一体成形により形成することができる。また、例えば、壁厚さが均一な筒状体を切削加工して形成することができる。また、図17に示すように、複数の壁厚さが均一な筒状体21a〜21cを別体として成形して、相互に重ね合わせて溶着、接着等により一体化して形成することができる。
図16に例示する容器21は、壁厚さを3段階で段階的に変化するものであったが、これに限定されるものではない。4段階以上であってもよいし、図18に例示するように、2段階であってもよい。
また、図16に例示する容器21は、作業室11に臨む内周面に段部を設けて、端部11E1、11E2から中央部11Mへ向かうに従って壁厚さを段階的に薄くしていたが、容器21の外周面に段部を設けて、壁厚さを段階的に薄くしてもよい。また、容器21の内周面及び外周面の両方に段部を設けて、壁厚さを段階的に薄くしてもよい。
また、上記第1実施形態では、磁気ヒートポンプ装置の磁場変調装置が、容器の一側に配置された第1磁石及びヨークと、容器の他側で第1磁石に対して異なる極が対向するように配置された第2磁石及びヨークと、を備えている。そして、第1磁石及びヨークに連結された駆動装置と、第2磁石及びヨークを第1磁石及びヨークに追従して回転するように保持する保持機構とを備えるものであった。しかしながら、これに限定されるものではない。
例えば、第2磁石が取り付けられたヨークを、外部から駆動する外部駆動機構を設けて、第2磁石及びヨークを第1磁石及びヨークに追従して回転させるものであってもよい。この外部駆動機構の駆動源は、第1磁石が取り付けられたヨークを回転させる駆動装置であってもよいし、第1磁石が取り付けられたヨークを回転させる駆動装置とは別の駆動装置であってもよい。
また、上記実施形態では、磁気回路部は、容器を間にして相互に対向する第1磁石である磁石34と第2磁石である磁石35とを有していたが、これに限定されるものではない。例えば、第1磁石および第2磁石のいずれかのみを備える磁気回路部としてもかまわない。
また、上記実施形態では、磁場変調装置は、磁力源として永久磁石を有する磁気回路部を備え、磁気回路部と容器とを相対的に移動させて磁気作業物質に印加する外部磁場を変調していた。そして、磁力源は永久磁石に限定されず、電磁石でもよいことを説明した。磁力源として電磁石を採用する場合には、磁場変調装置は、磁気回路部と容器との相対的移動を行なわなくてもかまわない。電磁石を採用する場合には、磁気回路部と容器との相対的移動がなくても磁場変調が可能である。
また、上記実施形態では、MHP装置の外部の熱交換器63、73に熱輸送媒体を供給した。これに代えて、一次媒体である熱輸送媒体と、二次媒体とを熱交換する熱交換器をMHP装置内に設け、二次媒体を低温系統と高温系統とに供給してもよい。
また、上記実施形態では、車両用空調装置に開示技術を適用した。これに代えて、車両以外の船舶や航空機等の移動体用の空調装置に開示技術を適用してもよい。また、住宅用等の定置式の空調装置に開示技術を適用してもよい。また、水を加熱する給湯装置や水を冷却する冷水機として利用してもよい。また、上記実施形態では、室外の空気を主要な熱源とするMHP装置を説明した。これに代えて、水、土などの他の熱源を主要熱源として利用してもよい。
また、上記実施形態では、熱磁気サイクル装置の一形態であるMHP装置が提供される。これに換えて、熱磁気サイクル装置の一形態である熱磁気エンジン装置を提供してもよい。例えば、上記実施形態のMHP装置の磁場変化と熱輸送媒体の流れとの位相を調節することにより熱磁気エンジン装置を提供することができる。
7 ロータ(容器)
10 磁気熱量効果型ヒートポンプ装置(MHP装置、磁気ヒートポンプ装置)
11 作業室
11E1 高温端(端部)
11E2 低温端(端部)
11M 中央部
12 磁気熱量素子(MCE素子、磁気作業物質)
13、213 磁場変調装置
13A、213A 磁気回路部
14、214 熱輸送装置
21 容器
34、35 磁石(磁力源)
FM 往流
FN 復流

Claims (4)

  1. 外部磁場の強弱により発熱と吸熱とを生じる磁気作業物質(12)と、
    前記磁気作業物質が充填される作業室(11)が形成された容器(21、7)と、
    磁力源(34、35)が発生する磁束を通過させる磁気回路部(13A、213A)を前記容器の外部に有し、前記磁気作業物質に印加する前記外部磁場を変調する磁場変調装置(13、213)と、
    前記外部磁場の変調に同期して、前記磁気作業物質と熱交換する熱輸送媒体の往復流(FM、FN)を前記作業室の内部に形成する熱輸送装置(14、214)と、を備え、
    前記容器は、前記往復流の方向における端部(11E1、11E2)から中央部(11M)へ向かうに従って、壁厚さが漸次薄くなる構成である熱磁気サイクル装置。
  2. 前記容器は、前記往復流の方向における両方の前記端部から前記中央部へ向かうに従って、前記壁厚さが薄くなる構成である請求項1に記載の熱磁気サイクル装置。
  3. 前記作業室は、前記往復流の方向に直交する断面積が、前記端部から前記中央部へ向かうに従って大きくなる構成である請求項1又は請求項2に記載の熱磁気サイクル装置。
  4. 前記容器は、前記往復流の方向に直交する面において外形線により囲まれる外形内方面積が、前記端部から前記中央部へ向かうに従って小さくなる構成である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の熱磁気サイクル装置。
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