JP6350147B2 - 熱磁気サイクル装置 - Google Patents

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Description

ここに開示される発明は、磁性体の温度特性を利用する熱磁気サイクル装置に関する。
特許文献1−特許文献7には、磁性体の温度特性を利用する熱磁気サイクル装置が記載されている。熱磁気サイクル装置は、ヒートポンプまたはエンジンとして利用することができる。ヒートポンプにおいては、動力によって生じる磁気的な変動によって低温または高温が取り出される。エンジンにおいては、温度差に起因して生じる磁気的な変動によって動力が取り出される。これらの装置は、磁性体として、磁気熱量素子を利用する。
特開2012−229831号公報 特開2012−255642号公報 特開2012−229634号公報 特表2012−503754号公報 米国特許第8448453号明細書 特開2010−101576号公報 特表2011−519009号公報
特許文献6および特許文献7は、モータのための磁気回路の中に磁気作業物質を配置する構成を提案している。しかし、モータとしての性能と、熱磁気サイクル装置としての性能とを両立することは困難である。
上述の観点において、または言及されていない他の観点において、熱磁気サイクル装置にはさらなる改良が求められている。
発明の目的のひとつは、小型の熱磁気サイクル装置を提供することである。
ここに開示される発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
ここに開示される発明は、熱磁気サイクル装置を提供する。熱磁気サイクル装置は、インナステータ(71)とアウタロータ(72)とを有するアウタロータ型のモータ(17)と、モータを収容するハウジング(15)と、アウタロータの径方向外側に配置され、磁気熱量効果を発揮する磁気熱量素子(212)と、磁気熱量素子と熱交換するとともに熱を輸送する熱輸送媒体、および熱輸送媒体を磁気熱量素子に沿って流すポンプ(241)を含む熱輸送装置(14)と、モータの軸方向に沿って離れて設けられた低温端(12a)と高温端(12b)との間に磁気熱量素子を配置して収容している素子ベッドであって、アウタロータの外周面に固定されているとともに、両端面が熱輸送媒体の流れを許容しながら、素子ベッドの移動を許容するように、ハウジングの内側端面と対向している素子ベッド(255)と、ハウジングに固定されアウタロータの径方向外側に配置され磁気熱量素子に磁場を印加する磁力源(213a)を含み、アウタロータによる磁気熱量素子と磁力源との相対的な移動によって磁気熱量素子に印加される磁場の強さを変調する磁場変調装置(13)と、高温端から低温端へ熱輸送媒体を流すための2つのポートと、低温端から高温端へ熱輸送媒体を流すための2つのポートとを含み、ハウジングの端面に形成された複数のポートを有し、素子ベッドの回転方向に関する位置に応じて、熱輸送媒体の流れ方向を切り換える回転型の弁機構(245)とを備える。
この発明によると、アウタロータの径方向外側に磁気熱量素子と磁力源が配置される。言い換えると、磁気熱量素子および磁力源の径方向内側にモータが配置される。アウタロータの径方向外側を利用することによって、小型の熱磁気サイクル装置が提供される。
発明の第1実施形態に係る熱磁気サイクル装置の断面図である。 第1実施形態の断面図である。 発明の第2実施形態に係る熱磁気サイクル装置の断面図である。 第2実施形態の断面図である。
図面を参照しながら、ここに開示される発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。また、後続の実施形態においては、先行する実施形態で説明した事項に対応する部分に百以上の位だけが異なる参照符号を付することにより対応関係を示し、重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については他の形態の説明を参照し適用することができる。
第1実施形態
図1および図2はこの発明に係る熱磁気サイクル装置を実施するための実施形態の断面図を示す。図1は、図2のI−I断面を示す。図2は、図1のII−II断面を示す。
図1において、熱機器としての空調装置1は、磁気熱量効果型ヒートポンプ装置11を備える。磁気熱量効果型ヒートポンプ装置11はMHP(Magneto-caloric effectHeat Pump)装置11とも呼ばれる。MHP装置11は、熱磁気サイクル装置を提供する。
この明細書においてヒートポンプ装置の語は広義の意味で使用される。すなわち、ヒートポンプ装置の語には、ヒートポンプ装置によって得られる冷熱を利用する装置と、ヒートポンプ装置によって得られる温熱を利用する装置との両方が含まれる。冷熱を利用する装置は、冷凍サイクル装置とも呼ばれることがある。よって、この明細書においてヒートポンプ装置の語は冷凍サイクル装置を包含する概念として使用される。ヒートポンプ装置の語は、それによって得られる冷熱と温熱との両方を利用する装置を含む。例えば、ヒートポンプ装置の語は、除湿装置を含む。
図1に図示される熱機器は、低温系統2を有する。低温系統2は、MHP装置11により得られる冷熱を運搬する。熱機器は、高温系統3を有する。高温系統3は、MHP装置11により得られる温熱を運搬する。MHP装置11、低温系統2、および高温系統3は、空調装置1を提供する。空調装置1は、車両に搭載され、車室内を空調する車両用空調装置である。
低温系統2は、MHP装置11によって提供される低温を運搬し、利用または廃棄するための熱輸送装置である。低温系統2は、熱輸送媒体が循環的に流れる流路を備える。低温系統2の熱輸送媒体は低温二次媒体と呼ばれる。低温系統2は、MHP装置11の低温端12aと熱交換可能に配置された媒体熱交換器21を備える。媒体熱交換器23は、MHP装置11の低温端12aと、低温二次媒体との間の熱交換を提供する。低温系統2は、空気と熱交換可能に配置された空気熱交換器(外部熱交換器)22を備える。空気熱交換器22は、熱源または熱負荷としての空気と、低温二次媒体との間の熱交換を提供する。
高温系統3は、MHP装置11によって提供される高温を運搬し、利用または廃棄するための熱輸送装置である。高温系統3は、熱輸送媒体が循環的に流れる流路を備える。高温系統3の熱輸送媒体は高温二次媒体と呼ばれる。高温系統3は、MHP装置11の高温端12bと熱交換可能に配置された媒体熱交換器31を備える。媒体熱交換器31は、MHP装置11の高温端12bと、高温二次媒体との間の熱交換を提供する。高温系統3は、空気と熱交換可能に配置された空気熱交換器(外部熱交換器)32を備える。空気熱交換器32は、熱源または熱負荷としての空気と、高温二次媒体との間の熱交換を提供する。
MHP装置11は、磁気熱量素子12を備える。磁気熱量素子12は、MCE(Magneto-Caloric Effect)素子12とも呼ばれる。MHP装置11は、MCE素子12の磁気熱量効果を利用する。MHP装置11は、MCE素子12によって低温端12aと高温端12bとを生成する。MCE素子12は、低温端12aと高温端12bとの間に設けられている。
MCE素子12は、作業室内に、熱輸送媒体と熱交換するように配置されている。MCE素子12は、外部磁場の強弱の変化に応答して発熱と吸熱とを生じる。MCE素子12は、外部磁場の印加により発熱し、外部磁場の除去により吸熱する。MCE素子12は、外部磁場が印加されることによって電子スピンが磁場方向に揃うと、磁気エントロピーが減少し、熱を放出することによって温度が上昇する。また、MCE素子12は、外部磁場が除去されることによって電子スピンが乱雑になると、磁気エントロピーが増加し、熱を吸収することによって温度が低下する。MCE素子12は、熱機器として必要な性能を発揮するように、所定の高効率温度帯において高い磁気熱量効果を発揮する。MCE素子12は、低温端12aから高温端12bに向けて連続的にまたは段階的に高効率温度帯が徐々に高くなる勾配を有する。
MCE素子12の材料は、必要な性能を発揮するように選定されている。MCE素子12は、常温域において高い磁気熱量効果を発揮する磁性体によって作られている。例えば、ガドリニウム系材料、またはランタン−鉄−シリコン化合物を用いることができる。また、マンガン、鉄、リンおよびゲルマニウムの混合物を用いることができる。MCE素子12には、外部磁場の印加により吸熱し、外部磁場の除去により発熱する素子を利用してもよい。
MHP装置11は、磁場変調装置(MG)13を備える。磁場変調装置13は、MCE素子12に印加される磁場の強さを周期的に増減させる。磁場変調装置13は、MCE素子12に外部磁場を与えるとともに、その外部磁場の強さを増減させる。磁場変調装置13は、MCE素子12を強い磁界内に置く励磁状態と、MCE素子12を弱い磁界内またはゼロ磁界内に置く消磁状態とを周期的に切換える。磁場変調装置13は、MCE素子12が強い外部磁場の中に置かれる励磁期間、およびMCE素子12が励磁期間より弱い外部磁場の中に置かれる消磁期間を周期的に繰り返すように外部磁場を変調する。磁場変調装置13は、後述する熱輸送媒体の往復的な流れに同期して、MCE素子12への磁場の印加と除去とを繰り返す。磁場変調装置13は、外部磁場を生成するための磁力源13a、例えば永久磁石、または電磁石を備える。
MHP装置11は、熱輸送装置(PM)14を備える。熱輸送装置14は、熱輸送媒体と、この熱輸送媒体を流すための流体機器とを備える。熱輸送媒体は、MCE素子12と熱交換するとともに熱を輸送する。熱輸送媒体は、MCE素子12が放熱または吸熱する熱を輸送する。熱輸送装置14は、MCE素子12と熱交換する熱輸送媒体をMCE素子12に沿って流す装置である。熱輸送装置14は、MCE素子12に沿って熱輸送媒体を往復的に流す。熱輸送装置14は、磁場変調装置13による外部磁場の変化に同期して、熱輸送媒体の往復的な流れを発生させる。熱輸送装置14は、磁場変調装置13による磁場の増減に同期して熱輸送媒体の流れ方向を切換える。熱輸送装置14は、低温端12aから高温端12bに向かう流れと、高温端12bから低温端12aに向かう流れとを、磁場変調装置13による磁場の変調に同期して、交互に提供する。MCE素子12と熱交換する熱輸送媒体は一次媒体と呼ばれる。一次媒体は、不凍液、水、油などの流体によって提供することができる。
磁場変調装置13と熱輸送装置14とは、MCE素子12をAMR(Active Magnetic Refrigeration)サイクルの素子として機能させる。熱輸送装置14によってMCE素子12に沿って第1方向に熱輸送媒体が流されるときに、磁場変調装置13はMCE素子12に強い磁場を印加する。第1方向は、低温端12aから高温端12bに向かう方向である。熱輸送装置14によってMCE素子12に沿って第1方向とは反対の第2方向に熱輸送媒体が流されるとき、磁場変調装置13は、MCE素子12に弱い磁場またはゼロ磁場を印加する。第2方向は、高温端12bから低温端12aに向かう方向である。
熱輸送装置14は、ポンプ41を有する。ポンプ41は、多気筒のピストンポンプである。ポンプ41は、複数の気筒が放射状に配置されたラジアルピストンポンプである。ポンプ41は、複数の気筒が軸方向に沿って配置されたアキシャルピストンポンプによって提供されてもよい。ポンプ41は、複数のシリンダ42と、複数のピストン43とを有する。ポンプ41は、複数のピストン43を駆動するための駆動機構44を有する。駆動機構44は、後述の動力源によって駆動されるカムである。
磁場変調装置13および熱輸送装置14に関しては、多様な構成を採用することができる。例えば、磁場変調装置13は、MCE素子12と磁力源13aとの相対的な移動によって磁場を変調する装置、または磁束を遮断する部材の移動によって磁場を変調する装置を採用することができる。また、熱輸送装置14は、往復型のポンプを利用する装置、または熱輸送媒体の流れ方向を切り換えるブリッジ型流路と切り換え弁とを利用する装置を採用することができる。磁場変調装置13および熱輸送装置14に関してはこの明細書に列挙された先行技術文献の記載を参照することができる。先行技術文献の記載内容は、この明細書に記載された技術的要素の説明として、参照によって導入ないし援用される。
MHP装置11は、ハウジング15を備える。ハウジング15は、磁場変調装置13および熱輸送装置14を収容する。ハウジング15は、後述のモータ17を収容する。ハウジング15は、MCE素子12を収容するとともに、熱輸送媒体が流れる流路を提供する。ハウジング15は、フロントハウジング51、センタハウジング52、リアハウジング53、およびエンドキャップ54を備える。センタハウジング52は、磁力源13aによって供給される磁束を流すための磁束通路部材またはヨークとも呼ばれる。
ハウジング15は、MCE素子12を収容し保持する素子ベッド55を備える。素子ベッド55は、円筒状である。素子ベッド55は、円筒状の壁の中に、軸方向に沿って壁を貫通するように延びる複数の作業室56を区画形成している。MCE素子12は、作業室56の中に収容され、固定されている。作業室56は、熱輸送媒体の通路でもある。ハウジング15は、動力源の回転を伝達するためのシャフト57を有する。シャフト57は、複数のベアリング58によって回転可能に支持されている。ハウジング15は、ポンプ41と作業室56とを連通する複数の通路59を区画形成している。ポンプ41と通路59とによって、作業室56には往復的な熱輸送媒体の流れが供給される。
MHP装置11は、動力源としての電動式のモータ17を有する。ポンプ41は、モータ17の軸方向の端部より外側に配置されている。モータ17は、アウタロータ型のモータである。モータ17は、インナステータ71と、アウタロータ72とを有する。インナステータ71は、ハウジング15に固定されている。アウタロータ72は、インナステータ71の径方向外側に回転可能に配置されている。インナステータ71の外周面と、アウタロータ72の内周面とは隙間を介して対向している。アウタロータ72は、シャフト57に連結され、シャフト57によって回転可能に支持されている。
インナステータ71は、外周面に複数の磁極を形成するステータコア73を有する。インナステータ71は、複数の磁極を励磁するステータコイル74を有する。ステータコイル74には、モータ17を回転させるための電流が通電される。
アウタロータ72は、磁束通路としてのロータコア75を有する。アウタロータ72は、ロータコア75の内周面に配置された複数の永久磁石76を有する。永久磁石76は、モータ17のための磁力源であり、アウタロータ72のための磁極でもある。複数の磁極と、永久磁石76との間の電磁的な相互作用によってアウタロータ72は回転する。アウタロータ72の回転は、シャフト57を回転させる。ポンプ41は、モータの軸方向の端部より外側に配置されている。ポンプ41は、モータによって駆動されることによって熱輸送媒体をMCE素子12に沿って流す。この結果、アウタロータ72の回転によって熱輸送装置14が駆動される。
アウタロータ72の外周面には、磁場変調装置13のための磁力源13aが固定されている。磁力源13aは部分円筒状の永久磁石である。アウタロータ72が回転することにより磁力源13aが回転する。この結果、MCE素子12と磁力源13aとの間の相対的な移動が提供され、MCE素子12に印加される磁場の強さが変調される。よって、磁場変調装置13は、アウタロータ72によって駆動されることによってMCE素子12に印加される磁場の強さを変調する。
MCE素子12および素子ベッド55は、磁力源13aの径方向外側に配置されている。言い換えると、素子ベッド55の径方向内側に磁力源13aとモータ17とが配置されている。MCE素子12はアウタロータ72の径方向外側に配置されている。低温端12aと高温端12bとは、モータ17の軸方向に沿って離れて設けられている。MCE素子12は、低温端12aと高温端12bとの間に配置されている。
この構成では、ロータコア75の上にモータ17のための永久磁石76と、磁場変調装置13のための磁力源13aとが配置されている。ロータコア75は、永久磁石76のための磁路を提供するヨークとして、かつ、磁力源13aのための磁路を提供するヨークとして機能する。ロータコア75は、モータ17のための磁路と、磁場変調装置13のための磁路との両方を提供できる断面積を有している。磁力源13aは、モータ17の回転方向に沿って2つの磁極を提供する。モータ17のための磁極の数、すなわちインナステータ71の磁極の数と、アウタロータ72の磁極の数とは、磁力源13aが提供する磁極の数より、はるかに多い。モータ17のための磁極の数は、磁力源13aが提供する磁極の数の倍以上、または4倍以上である。これらの数は、モータ17と磁場変調装置13との相互作用を抑制するように設定されている。
磁力源13aは、アウタロータ72の軸方向長さのほぼ全体をわたって配置されている。磁力源13aが提供する磁極のモータ17の軸方向に関する長さは、モータ17のための磁極、すなわちステータコア73および永久磁石76の軸方向の長さよりも長い。このような配置は、大きい磁力源13aと、大きいMCE素子12の利用を可能とする。
この実施形態では、アウタロータ型のモータ17によって磁場変調装置13が駆動される。具体的には、モータ17によってMCE素子12と磁力源13aとの間の相対的な移動が提供される。よって、アウタロータ型のモータ17の外周面を利用することができる。この構成によると、円筒状に配置されたMCE素子12の径方向内側に動力源としてのモータ17が配置される。このため、磁場変調装置13のための要素をコンパクトに配置することができる。この結果、小型の熱磁気サイクル装置が提供される。また、モータ17の軸方向にポンプ41が配置される。この構成は、モータ17とポンプ41とのコンパクトな配置を可能とする。この結果、小型の熱磁気サイクル装置が提供される。
第2実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。上記実施形態では、磁力源13aを移動させる。これに代えて、この実施形態では、MCE素子212と素子ベッド255とを移動させる。また、上記実施形態では、往復流を生成するピストンポンプが採用されている。これに代えて、この実施形態では、一方向型のポンプ241と、弁機構245とが採用されている。
図3、図4は、それぞれが先行する実施形態の図1、図2に対応する断面図である。図3は図4のIII−III断面を示す。図4は図3のIV−IV断面を示す。
MHP装置11は、一方向に熱輸送媒体を流すポンプ241を有する。ポンプ241は、容積型または非容積型のポンプによって提供することができる。例えば、ポンプ241は、遠心型ポンプ、ベーン式ポンプ、ギヤポンプといった多様なポンプによって提供することができる。この構成では、熱輸送装置14は、ポンプ241と弁機構245とによって提供される。弁機構245は、作業室56に対する通路59の接続状態を切り換えることによって作業室56に往復的な熱輸送媒体の流れを供給する。
この実施形態では、磁力源213aはセンタハウジング52の内周面に固定されている。素子ベッド255はアウタロータ72の外周面に固定されている。よって、MCE素子212もアウタロータ72の外周面に固定されている。素子ベッド255は、フロントハウジング51およびリアハウジング53から分離されている。
素子ベッド255の両端面は、作業室56と通路59との間の熱輸送媒体の流れを許容しながら、素子ベッド255の移動を許容するように、フロントハウジング51およびリアハウジング53の内側端面と対向している。素子ベッド255の両端面は、フロントハウジング51およびリアハウジング53に対してわずかな隙間を介して対向するか、フロントハウジング51およびリアハウジング53に対して摺動可能に接触している。
素子ベッド255と、フロントハウジング51およびリアハウジング53との間には、回転型の弁機構245が形成されている。弁機構245は、素子ベッド255の回転方向に関する位置に応じて、熱輸送媒体の流れ方向を切り換える。図示の例では、フロントハウジング51およびリアハウジング53の端面には、素子ベッド255の周方向に沿って4つのポートが配置されている。径方向に位置づけられた2つのポートは高温端12bから低温端12aへ熱輸送媒体を流すためのポートである。残る2つのポートは、低温端12aから高温端12bへ熱輸送媒体を流すためのポートである。
この実施形態でもアウタロータ型のモータ17の外周面を利用することができるから、小型の熱磁気サイクル装置が提供される。また、モータ17の軸方向にポンプ241が配置されるから、小型の熱磁気サイクル装置が提供される。
(他の実施形態)
ここに開示される発明は、その発明を実施するための実施形態に何ら制限されることなく、種々変形して実施することが可能である。開示される発明は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。実施形態は追加的な部分をもつことができる。実施形態の部分は、省略される場合がある。実施形態の部分は、他の実施形態の部分と置き換え、または組み合わせることも可能である。実施形態の構造、作用、効果は、あくまで例示である。開示される発明の技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示される発明のいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
例えば、上記実施形態では、低温系統2と高温系統3との両方を採用した。これに代えて、低温端12aまたは高温端12bと、熱源または熱負荷とを直接的に熱交換させるように構成されてもよい。この場合、熱機器は、低温系統2または高温系統3を備える。この構成においても、低温系統2または高温系統3の一方だけを利用して、MHP装置11の起動前処理を実行可能である。
上記実施形態では、MHP装置11によって車両用の空調装置4を提供した。これに代えて、住宅用の空調装置、食品などを貯蔵する冷蔵装置などを提供してもよい。
上記実施形態では、低温系統2と高温系統3とを固定した。これに代えて、低温端12aと高温端12bとを入れ替えるようにMHP装置11を運転してもよい。例えば、冷房用途においては系統2が低温系統となるようにMHP装置11を運転し、暖房用途においては系統2が高温系統となるようにMHP装置11を運転することができる。このような反転可能な運転は、磁場変調装置13と熱輸送装置14との位相を反転させることによって実現可能である。
上記実施形態では、磁場変調装置13をアウタロータ72で駆動するために、磁力源13aまたは素子ベッド255をアウタロータ72に設けた。これに代えて、磁力源13aと素子ベッド55との間に配置され、磁束の透過量を増減させる磁束制御部材を採用し、この磁束制御部材をアウタロータ72に連結してもよい。
1 空調装置(熱機器)、 2 低温系統、 3 高温系統、
11 磁気熱量効果型ヒートポンプ装置(熱磁気サイクル装置)、
12、212 磁気熱量効果素子、 12a 低温端、 12b 高温端、
13 磁場変調装置、 13a、213a 磁力源、
14 熱輸送装置、 41、241 ポンプ、 245 弁機構、
15 ハウジング、 55、255 素子ベッド、 56 作業室、
17 モータ、 71 インナステータ、 72 アウタロータ。

Claims (5)

  1. インナステータ(71)とアウタロータ(72)とを有するアウタロータ型のモータ(17)と、
    前記モータを収容するハウジング(15)と、
    前記アウタロータの径方向外側に配置され、磁気熱量効果を発揮する磁気熱量素子(212)と、
    前記磁気熱量素子と熱交換するとともに熱を輸送する熱輸送媒体、および前記熱輸送媒体を前記磁気熱量素子に沿って流すポンプ(241)を含む熱輸送装置(14)と、
    前記モータの軸方向に沿って離れて設けられた低温端(12a)と高温端(12b)との間に前記磁気熱量素子を配置して収容している素子ベッドであって、前記アウタロータの外周面に固定されているとともに、両端面が前記熱輸送媒体の流れを許容しながら、前記素子ベッドの移動を許容するように、前記ハウジングの内側端面と対向している素子ベッド(255)と、
    前記ハウジングに固定され前記アウタロータの径方向外側に配置され前記磁気熱量素子に磁場を印加する磁力源(213a)を含み、前記アウタロータによる前記磁気熱量素子と前記磁力源との相対的な移動によって前記磁気熱量素子に印加される磁場の強さを変調する磁場変調装置(13)と、
    前記高温端から前記低温端へ前記熱輸送媒体を流すための2つのポートと、前記低温端から前記高温端へ前記熱輸送媒体を流すための2つのポートとを含み、前記ハウジングの端面に形成された複数のポートを有し、前記素子ベッドの回転方向に関する位置に応じて、前記熱輸送媒体の流れ方向を切り換える回転型の弁機構(245)とを備えることを特徴とする熱磁気サイクル装置。
  2. 前記磁力源が提供する磁極の前記モータの軸方向に関する長さは、前記モータのための磁極(73、76)の長さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の熱磁気サイクル装置。
  3. 前記ポンプは、一方向に前記熱輸送媒体を流すポンプである請求項1または請求項2に記載の熱磁気サイクル装置。
  4. 前記ハウジングは、フロントハウジング(51)、センタハウジング(52)、およびリアハウジング(53)を備え、
    前記磁力源は、前記センタハウジングの内周面に固定されており、
    前記素子ベッドの両端面は、前記フロントハウジングおよび前記リアハウジング53の内側端面と対向しており、
    前記回転型の弁機構は、前記素子ベッドと、前記フロントハウジングおよび前記リアハウジングとの間に形成されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱磁気サイクル装置。
  5. 前記素子ベッドの両端面は、前記フロントハウジングおよび前記リアハウジングに対してわずかな隙間を介して対向するか、前記フロントハウジングおよび前記リアハウジングに対して摺動可能に接触している請求項4に記載の熱磁気サイクル装置。
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