JP2019117027A - 磁気冷凍ヒートポンプ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業室に複数種類の磁性材料を積層させた構成であっても、低温取り出し側での熱伝導媒体の粘性増大による、熱伝導媒体の流通ロスを抑える。【解決手段】中心軸周りに回転可能な永久磁石3と、上記永久磁石3の外周側に円環状に配置されると共に磁性材料を収容する複数の作業室2が円周方向に並列し、上記各作業室2にはそれぞれ、キュリー点が異なる複数の磁性材料が軸方向に沿って積層されている磁気冷凍ヒートポンプ装置である。永久磁石3が無い状態で、上記作業室2に熱伝導媒体を圧送した場合に、軸方向に沿って、キュリー点が高い磁性材料を収容した部分の圧力損失よりも、キュリー点が低い磁性材料を収容した部分の圧力損失が小さくなるように、上記作業室2の断面及び磁性材料の密度の少なくとも一方を調節した。【選択図】図2
Description
本発明は、磁気冷凍ヒートポンプ装置に関する技術である。
磁気冷凍ヒートポンプ装置は、特許文献1に記載のように、回転軸に固定された永久磁石3の外周側に円周方向に沿って複数の作業室2が配列し、各作業室2にそれぞれ磁性材料6が収納されている(図1参照)。また、永久磁石3の回転に同期して、作業室2内の磁性材料6に対する熱伝導媒体(水などの作業流体)の流入・流出を調節する弁を備える。
各作業室2の軸方向端部の開口部は、例えば特許文献1や図1に示す、連通孔プレート1で閉塞され、その連通孔プレート1(バルブプレート)に各作業室2への連通孔1a、1bが形成されている。連通孔1a、1bは、例えば外周側の流出用連通孔と内周側の流入用連通孔を構成する。
各作業室2の軸方向端部の開口部は、例えば特許文献1や図1に示す、連通孔プレート1で閉塞され、その連通孔プレート1(バルブプレート)に各作業室2への連通孔1a、1bが形成されている。連通孔1a、1bは、例えば外周側の流出用連通孔と内周側の流入用連通孔を構成する。
図1では、その連通孔プレート1の前側には、ロータリー弁の回転ディスク4を備える場合が例示されている。回転ディスク4は永久磁石3と同期をとって回転する。その回転ディスク4には、円周方向に延びるスリット状の切欠き4a、4bが弁のポートとして形成され、その切欠き4a、4bを介して各作業室への熱伝導媒体の流出入制御が行われる。ここで例えばスリット状の切欠き4a、4bのうち、外周側が流出用であり、内周側が流入用である。
ここで、本発明が適用される磁気冷凍ヒートポンプ装置に適用される弁は、ロータリー弁でなくても良い。
また、熱交換効率を向上させる目的で、特許文献2に記載のように、作業室に対し複数種類の磁性材料をカスケード状(直列に)積層するように充填することも行われている。
ここで、本発明が適用される磁気冷凍ヒートポンプ装置に適用される弁は、ロータリー弁でなくても良い。
また、熱交換効率を向上させる目的で、特許文献2に記載のように、作業室に対し複数種類の磁性材料をカスケード状(直列に)積層するように充填することも行われている。
磁気冷凍ヒートポンプ装置では、永久磁石による作業室内の磁性材料への消磁と励磁の繰り返しと同期させる形で、熱伝導媒体を作業室に圧送することで、消磁領域においては低温を、励磁領域においては高温を取り出す。
しかし、特許文献2のように複数種類の磁性材料を積層させた場合、磁性材料のキュリー点の違いから、例えば同一の作業室を励磁して消磁した際に、その1つの作業室内で軸方向に低温部と高温部とが生じ、その温度差は例えば40℃以上にもなる。このため、その作業室に圧送した熱伝導媒体の温度が軸方向に沿って温度が異なることとなる。熱伝導媒体が、温度によって粘度が変化する物性を有している場合、冷凍能力を上げるために温度差を大きく設定するほど、高温側と低温側で熱伝導媒体の流れやすさに違いが発生し、具体的には低温側で流れ難くなる(圧力損失が大きくなる)。このことは、低温取り出し側において、低温取り出しのロスに繋がったり、磁気冷凍ヒートポンプ装置から取り出す熱伝導媒体の脈動が大きくなる原因になったりする。
しかし、特許文献2のように複数種類の磁性材料を積層させた場合、磁性材料のキュリー点の違いから、例えば同一の作業室を励磁して消磁した際に、その1つの作業室内で軸方向に低温部と高温部とが生じ、その温度差は例えば40℃以上にもなる。このため、その作業室に圧送した熱伝導媒体の温度が軸方向に沿って温度が異なることとなる。熱伝導媒体が、温度によって粘度が変化する物性を有している場合、冷凍能力を上げるために温度差を大きく設定するほど、高温側と低温側で熱伝導媒体の流れやすさに違いが発生し、具体的には低温側で流れ難くなる(圧力損失が大きくなる)。このことは、低温取り出し側において、低温取り出しのロスに繋がったり、磁気冷凍ヒートポンプ装置から取り出す熱伝導媒体の脈動が大きくなる原因になったりする。
例えば熱伝導媒体として、0℃以下の領域で凍結しないように不凍液を含有させる場合がある。不凍液としては、エチレングリコールやシリコーン系の液体などが使用されるが、不凍液は、熱容量が小さく低温では粘性が大きくなる。冷凍能力を向上させて、不凍液を含むような熱伝導媒体を使用した場合に、特に上記の問題が顕著となる。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、作業室に複数種類の磁性材料を直列に積層させた構成であっても、低温取り出し側での熱伝導媒体の粘性増大による、低温取り出し時のロスを抑えることを目的とする。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、作業室に複数種類の磁性材料を直列に積層させた構成であっても、低温取り出し側での熱伝導媒体の粘性増大による、低温取り出し時のロスを抑えることを目的とする。
課題を解決するために、本発明の一態様は、中心軸周りに回転可能な永久磁石と、上記永久磁石の外周側に円環状に配置されると共に磁性材料を収容する複数の作業室が円周方向に並列して設けられ、上記各作業室にはそれぞれ、キュリー点が異なる複数の磁性材料が軸方向に沿って直列に積層し、上記作業室に熱伝導媒体が供給される磁気冷凍ヒートポンプ装置であって、上記永久磁石が無い状態で上記作業室に熱伝導媒体を圧送した場合に、キュリー点が高い磁性材料を収容した部分の圧力損失よりも、キュリー点が低い磁性材料を収容した部分の圧力損失が小さくなるように、上記作業室の断面及び磁性材料の密度の少なくとも一方を設定したことを要旨とする。
本発明の一態様によれば、作業室に複数種類の磁性材料を積層させた構成であっても、低温取り出し側での熱伝導媒体の粘性増大による、低温取り出し時のロスを抑えることが可能となる。これによって、本発明の一態様によれば、磁気冷凍ヒートポンプ装置の冷凍能力を向上させても、スムーズな熱伝導媒体の流通を可能とすることに繋がる。
次に本発明に実施形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
(構成)
本実施形態の磁気冷凍ヒートポンプ装置の基本構成は、図1に示す従来構成と同様であるが、周方向に配列した作業室の構造が異なる。
本実施形態の磁気冷凍ヒートポンプの基本構成は、図2に示すように、不図示のモータで回転駆動される回転軸10に永久磁石3が固定されている。永久磁石3の外周には、それぞれ磁性材料が収容された複数の作業室2が配置されている。複数の作業室2は、回転軸10と同心の円環状となるように、円周方向に沿って配列している。更に複数の作業室2の外周側には、円環状のヨーク(不図示)が設けられている。
<第1の実施形態>
(構成)
本実施形態の磁気冷凍ヒートポンプ装置の基本構成は、図1に示す従来構成と同様であるが、周方向に配列した作業室の構造が異なる。
本実施形態の磁気冷凍ヒートポンプの基本構成は、図2に示すように、不図示のモータで回転駆動される回転軸10に永久磁石3が固定されている。永久磁石3の外周には、それぞれ磁性材料が収容された複数の作業室2が配置されている。複数の作業室2は、回転軸10と同心の円環状となるように、円周方向に沿って配列している。更に複数の作業室2の外周側には、円環状のヨーク(不図示)が設けられている。
各作業室2の軸方向端部の開口部は、それぞれ連通孔プレート1で閉塞され、その連通孔プレート1(バルブプレート)に各作業室2への連通孔が形成されている(図1参照)。その連通孔プレート1の前側には、永久磁石3の回転と共に回転するロータリー弁の回転ディスク4が配置される(図1参照)。回転ディスク4には、円周方向に延びるスリット状の切欠きが弁のポートとして開口し、そのスリットを介して熱伝導媒体の流出入制御が行われる。例えばスリットのうち、外周側が流出用であり、内周側が流入用である(図1参照)。
作業室2には、複数の磁性材料Mが、キュリー点の低い材料から順番(図2では、紙面右側から左側に向けてキュリー点の温度順)に収容されている。図2では、収容される複数の磁性材料Mが4種類の場合を例示し、その4種類の磁性材料Mのキュリー点が下記のような関係にあるものとする。
M1 > M2 >M3 > M4
作業室2は、円周方向の構造については従来と同様に、内径側円環部と外径側円環部との間の円筒状の空間が所定間隔毎に隔壁で区画されて構成されている。ただし、本実施形態の作業室2は、図2に示すように、軸方向に沿って径方向の高さが、相対的に、キュリー点が高い磁性材料を収容した位置よりも、キュリー点が低い磁性材料を収容した位置の方が大きくなるように設定した。すなわち外径側円環部のプロフィルが、円錐台状の形状となっている。ここで図2中、破線位置が従来の径方向高さ位置を示す。
M1 > M2 >M3 > M4
作業室2は、円周方向の構造については従来と同様に、内径側円環部と外径側円環部との間の円筒状の空間が所定間隔毎に隔壁で区画されて構成されている。ただし、本実施形態の作業室2は、図2に示すように、軸方向に沿って径方向の高さが、相対的に、キュリー点が高い磁性材料を収容した位置よりも、キュリー点が低い磁性材料を収容した位置の方が大きくなるように設定した。すなわち外径側円環部のプロフィルが、円錐台状の形状となっている。ここで図2中、破線位置が従来の径方向高さ位置を示す。
これによって、キュリー点が高い磁性材料を収容した部分の断面積よりも、キュリー点が低い磁性材料を収容した部分の断面積の方が大きく設定される。すなわち、永久磁石3が無い状態で、作業室2に熱伝導媒体を圧送した場合に、作業室2の軸方向に沿って、キュリー点が高い磁性材料を収容した部分の圧力損失よりも、キュリー点が低い磁性材料を収容した部分の圧力損失が小さくなるように作業室2の断面が設定されている。
また、本実施形態では、作業室2の高さを軸方向に沿って連続して高く構成したのに伴い、作業室2内の磁性材料に均一の磁力を印加するために、作業室2の外径側にも外径側永久磁石20を設けている。また外径側永久磁石20を永久磁石3と同期をとって回転するように、外径側永久磁石20も回転軸10に連結した。本実施形態では、回転軸10に固定されている回転ディスク4の外周側に外径側永久磁石20を連結することで、外径側永久磁石20が永久磁石3と同期をとって回転するように設定した。外径側永久磁石20と永久磁石3とは、回転軸10に対して磁極が並ぶように配置されている。
また、本実施形態では、作業室2の高さを軸方向に沿って連続して高く構成したのに伴い、作業室2内の磁性材料に均一の磁力を印加するために、作業室2の外径側にも外径側永久磁石20を設けている。また外径側永久磁石20を永久磁石3と同期をとって回転するように、外径側永久磁石20も回転軸10に連結した。本実施形態では、回転軸10に固定されている回転ディスク4の外周側に外径側永久磁石20を連結することで、外径側永久磁石20が永久磁石3と同期をとって回転するように設定した。外径側永久磁石20と永久磁石3とは、回転軸10に対して磁極が並ぶように配置されている。
(動作その他)
永久磁石3及び外径側永久磁石20の回転に伴い、永久磁石3の磁極に近い側の磁性材料に磁場が印加(励磁)されて加熱されると共に、永久磁石3の磁極から離れて消磁された磁性材料では温度が下がって低温となる。
このとき、相対的にキュリー点が高い磁性材料M1とキュリー点が低い磁性材料M4とでは、例えば40℃以上の温度差が発生し、その温度差は冷凍能力を高くするほど大きくなる、そして、供給された熱伝導媒体も、接触する磁性材料と同様の温度差となる。
永久磁石3及び外径側永久磁石20の回転に伴い、永久磁石3の磁極に近い側の磁性材料に磁場が印加(励磁)されて加熱されると共に、永久磁石3の磁極から離れて消磁された磁性材料では温度が下がって低温となる。
このとき、相対的にキュリー点が高い磁性材料M1とキュリー点が低い磁性材料M4とでは、例えば40℃以上の温度差が発生し、その温度差は冷凍能力を高くするほど大きくなる、そして、供給された熱伝導媒体も、接触する磁性材料と同様の温度差となる。
ここで、作業室2に流す熱伝導媒体としては、0℃以上の熱交換条件では熱容量の大きい水を使用することが、磁気冷凍ヒートポンプ装置としては有利である。しかし、冷凍能力を高めた場合、0℃未満の熱交換条件では水が凍結してしまうため、熱伝導媒体に不凍液を含有させる必要がある。不凍液としては、エチレングリコールやシリコーン系の液体が例示できる。しかし不凍液は、熱容量が小さく低温ほど粘性があがり圧力損失が増加する原因となる。
このため、作業室2について、キュリー点が高い磁性材料M1を収容している部分と、キュリー点が低い磁性材料M4を収容している部分の断面積が同じ場合、高温側と低温側とで圧力損失に大きさ差が発生して、軸方向において、作業室2内における熱伝導媒体の流れやすさが大きく変わってしまう。
このため、作業室2について、キュリー点が高い磁性材料M1を収容している部分と、キュリー点が低い磁性材料M4を収容している部分の断面積が同じ場合、高温側と低温側とで圧力損失に大きさ差が発生して、軸方向において、作業室2内における熱伝導媒体の流れやすさが大きく変わってしまう。
これに対し、本実施形態では、相対的にキュリー点が高い磁性材料M1を収容している部分よりも、キュリー点が低い磁性材料M4を収容している部分の断面積を大きく設計して、磁性材料M2、M3、M4を収容した部分での圧力損失を、磁性材料M1を収容した部分での圧力損失に近づくように変更した。この結果、同一作業室2での高温側と低温側の圧力損失の差が小さくなり、ロスの少ない冷凍能力の取り出しが可能となる。
消磁の際に、熱伝導媒体が磁性材料Mを通過するときに、熱伝導媒体の粘度に対応した作業室の断面積に調整して、軸方向に沿った圧力損失ができるだけ均一となるように設定することが好ましい。
消磁の際に、熱伝導媒体が磁性材料Mを通過するときに、熱伝導媒体の粘度に対応した作業室の断面積に調整して、軸方向に沿った圧力損失ができるだけ均一となるように設定することが好ましい。
例えば、エチレングリコールを熱伝導媒体として使用し、磁性材料M1で0℃、磁性材料M4で40℃となるとした場合、エチレングリコールの粘性は、0℃で13.1mPa・sであり、40℃で2.0mPa・sであるので、磁性材料M1を収容する位置の開口断面積に対し、磁性材料M4を収容する位置での開口断面積が6.5倍となるように設定する。
ここで、図2において作業室2の高さを、磁性材料Mの配置に併せて階段状に設定しても良いが、段差部で流体の乱流が必要以上に発生するため、断面輪郭形状を、軸方向に沿って滑らかな斜面となるように設定している。斜面は直線状である必要は無く、曲線状であってもよい。
ここで、図2において作業室2の高さを、磁性材料Mの配置に併せて階段状に設定しても良いが、段差部で流体の乱流が必要以上に発生するため、断面輪郭形状を、軸方向に沿って滑らかな斜面となるように設定している。斜面は直線状である必要は無く、曲線状であってもよい。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について図面を参照して説明する。
第1の実施形態では、軸方向に沿った作業室2の断面積を変更することで、キュリー点の違いによる圧力損失の違いを小さくした例である。これに対し、第2の実施形態では、キュリー点に応じて磁性材料Mの密度を調整して、複数の磁性材料Mのキュリー点違いによる圧力損失の違いを小さくした例である。
本実施形態では、作業室2の軸方向に沿った磁性材料の密度について、キュリー点が高い磁性材料M1部分の密度よりも、キュリー点が低い磁性材料部分の密度の方を小さくなるように設定した。
次に、第2の実施形態について図面を参照して説明する。
第1の実施形態では、軸方向に沿った作業室2の断面積を変更することで、キュリー点の違いによる圧力損失の違いを小さくした例である。これに対し、第2の実施形態では、キュリー点に応じて磁性材料Mの密度を調整して、複数の磁性材料Mのキュリー点違いによる圧力損失の違いを小さくした例である。
本実施形態では、作業室2の軸方向に沿った磁性材料の密度について、キュリー点が高い磁性材料M1部分の密度よりも、キュリー点が低い磁性材料部分の密度の方を小さくなるように設定した。
図3が、第2実施形態の構成例である。この例では、3種類の磁性材料M1、M2、M3を直列に配置した例であり、そのキュリー点の値の関係は次の通りとする。
M1 > M2 > M3
そして、磁性材料が粒状の場合には、磁性材料の平均粒径を次の関係の通りとした。
M1 < M2 < M3
また、磁性材料が、薄板やハニカム形状などのブロック体である場合には、作業室内の空間ピッチ(作業室内の断面での間隙率)をキュリー点が低い材料ほど広くなるように設定した。
M1 > M2 > M3
そして、磁性材料が粒状の場合には、磁性材料の平均粒径を次の関係の通りとした。
M1 < M2 < M3
また、磁性材料が、薄板やハニカム形状などのブロック体である場合には、作業室内の空間ピッチ(作業室内の断面での間隙率)をキュリー点が低い材料ほど広くなるように設定した。
このように、本実施形態では、作業室2内において、軸方向に沿って、キュリー点が低い磁性材料の収容位置ほど材料充填率を低く設定した。
本実施形態の作用効果は、第1の実施形態と同様である。
ここで、第1の実施形態の圧力損失の調整方法と第2の実施形態の圧力損失の調整方法を併せて採用しても構わない。
本実施形態の作用効果は、第1の実施形態と同様である。
ここで、第1の実施形態の圧力損失の調整方法と第2の実施形態の圧力損失の調整方法を併せて採用しても構わない。
2 作業室
3 永久磁石
4 回転ディスク
10 回転軸
20 外径側永久磁石
M 磁性材料
3 永久磁石
4 回転ディスク
10 回転軸
20 外径側永久磁石
M 磁性材料
Claims (4)
- 中心軸周りに回転可能な永久磁石と、上記永久磁石の外周側に円環状に配置されると共に磁性材料を収容する複数の作業室が円周方向に並列して設けられ、上記各作業室にはそれぞれ、キュリー点が異なる複数の磁性材料が軸方向に沿って直列に積層し、上記作業室に熱伝導媒体が供給される磁気冷凍ヒートポンプ装置であって、
上記永久磁石が無い状態で上記作業室に熱伝導媒体を圧送した場合に、キュリー点が高い磁性材料を収容した部分の圧力損失よりも、キュリー点が低い磁性材料を収容した部分の圧力損失が小さくなるように、上記作業室の断面及び磁性材料の密度の少なくとも一方を設定したことを特徴とする磁気冷凍ヒートポンプ装置。 - 上記作業室の断面積について、キュリー点が高い磁性材料を収容した部分の断面積よりも、キュリー点が低い磁性材料を収容した部分の断面積の方を大きく設定したことを特徴とする請求項1に記載した磁気冷凍ヒートポンプ装置。
- 上記作業室の軸方向に沿った上記作業室の磁性材料の密度について、キュリー点が高い磁性材料部分の密度よりも、キュリー点が低い磁性材料部分の密度の方を小さく設定したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した磁気冷凍ヒートポンプ装置。
- 上記熱伝導媒体は、不凍液を含有していることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載した磁気冷凍ヒートポンプ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017251298A JP2019117027A (ja) | 2017-12-27 | 2017-12-27 | 磁気冷凍ヒートポンプ装置 |
PCT/JP2018/041433 WO2019130846A1 (ja) | 2017-12-27 | 2018-11-08 | 磁気冷凍ヒートポンプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017251298A JP2019117027A (ja) | 2017-12-27 | 2017-12-27 | 磁気冷凍ヒートポンプ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019117027A true JP2019117027A (ja) | 2019-07-18 |
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ID=67063411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017251298A Pending JP2019117027A (ja) | 2017-12-27 | 2017-12-27 | 磁気冷凍ヒートポンプ装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019117027A (ja) |
WO (1) | WO2019130846A1 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006283987A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Toshiba Corp | 磁気冷凍機 |
WO2012042632A1 (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-05 | 株式会社 東芝 | 磁気冷凍システム |
JP2017211169A (ja) * | 2016-05-27 | 2017-11-30 | 株式会社デンソー | 熱磁気サイクル装置 |
-
2017
- 2017-12-27 JP JP2017251298A patent/JP2019117027A/ja active Pending
-
2018
- 2018-11-08 WO PCT/JP2018/041433 patent/WO2019130846A1/ja active Application Filing
Patent Citations (3)
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JP2017211169A (ja) * | 2016-05-27 | 2017-11-30 | 株式会社デンソー | 熱磁気サイクル装置 |
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WO2019130846A1 (ja) | 2019-07-04 |
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Date | Code | Title | Description |
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