JP6583117B2 - 衛生薄葉紙およびその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明に係る衛生薄葉紙の用途は、これに限定されるものではないが、トイレットペーパー、ティシュペーパー、およびちり紙を含む。
本発明に係る衛生薄葉紙の原料について説明する。本発明に係る衛生薄葉紙は、主原料をパルプとし、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)を原料パルプ中の主成分とする。原料パルプ中のLBKPの配合量は、70質量%以上であり、80質量%以上、90質量%以上、または100質量%であってもよい。
本発明に係る衛生薄葉紙に用いることができる原料について説明する。
上述のように、本発明に係る薄葉紙の製造方法は、原料から原料パルプの懸濁液(パルプスラリー)である紙料を調成する紙料調成工程と、紙料から原料パルプを高速の抄紙速度で抄いて繊維ウェブを形成し、形成した繊維ウェブを乾燥させる抄紙工程と、を含む。本発明に係る薄葉紙の製造方法における各工程を以下に説明する。
本発明に係る紙料調成工程を説明する。
抄紙工程は、紙料調成工程によって得られた紙料から、原料パルプを抄いて繊維ウェブを形成するステップと、形成した繊維ウェブを乾燥させるステップと、を含む。本発明の抄紙工程には、従来知られている、薄葉紙を製造するための抄紙方法を採用することができ、従来知られている高速抄紙機を用いることができる。例えば、ヘッドボックスから供給する紙料をワイヤーパート、プレスパート、ドライヤーパート等で順次処理することによって、薄葉紙を製造することができる。このとき、抄紙速度(ワイヤー速度)は、1,000m/分以上とすることができ、1,100m/分以上、1,200m/分以上、1,300m/分以上とすることができる。また、必要に応じて、さらに、サイズプレス処理および/またはカレンダー処理を行ってもよい。
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)を原料パルプ中100質量%の配合量で水中に分散させて懸濁液とした。この懸濁液に、カチオン性界面活性剤を原料パルプの質量に対して0.049質量%の量(固形分換算)で添加して、十分な攪拌を行った。次いで、ダブルディスクリファイナー(DDR)にて、得られる薄葉紙の紙力が日本工業規格のJIS P8113に従って測定する際に3.5±1.0Nの引張強さ(縦方向)となるように電流値を調整しつつ叩解を行い、湿潤紙力増強剤を原料パルプの質量に対して0.05質量%の量(固形分換算)で添加して、さらに十分な攪拌を行って、抄紙用の紙料を得た。
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)および針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)を、それぞれ、原料パルプ中80質量%および20質量%の配合量で水中に分散させて懸濁液とした以外は実施例1と同様にして、抄紙用の紙料および薄葉紙を得た。
カチオン性界面活性剤を原料パルプの質量に対して0.045質量%の量で添加した以外は実施例1と同様にして、抄紙用の紙料および薄葉紙を得た。
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)および針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)を、それぞれ、原料パルプ中70質量%および30質量%の配合量で水中に分散させて懸濁液とした以外は実施例1と同様にして、抄紙用の紙料および薄葉紙を得た。
カチオン性界面活性剤を原料パルプの質量に対して0.15質量%の量で添加した以外は実施例1と同様にして、抄紙用の紙料を得た。
実施例および比較例について、抄紙用の紙料を用いて抄紙する際の抄紙適性、および得られた薄葉紙についての物性測定を行った。
シングルワイヤータイプの抄紙機を用いて1350m/分の抄紙速度(ワイヤー速度)で目標坪量を11.3±0.5g/m2として抄紙を行った際に、操業が可能であったか否かを判断した。詳細には、抄紙工程の下流で紙を巻き取る際に連続的な紙切れが生じて通紙が困難である場合(連続切れの場合)、または操業中の単位時間内に紙切れが多発する場合(本例では、8時間当たりに数回のレベルで紙切れが発生する場合)に、操業が不安定あり抄紙が不可能であると判断した。図1の表において、抄紙が可能であった場合を○、不可能であった場合を×と評価した。
本発明の実施例によれば、原料パルプ中にLBKPが70質量%以上配合されていても、1,000m/分以上の高速抄紙で所望の柔らかさの品質を満たす低坪量の薄葉紙を製造することができた。一方、同じく原料パルプ中にLBKPが70質量%以上配合されている場合であっても、カチオン性界面活性剤の配合量の多い比較例においては、抄紙適性および使用時の柔らかさのいずれか劣っていた。原料パルプ中にLBKPが100質量%の量で配合される比較例1では、高速抄紙において、紙切れが発生しやすく抄紙適性が劣っていた。
Claims (1)
- 日本工業規格JIS L1096のハンドルオメータ法に従って測定した際のソフトネスの値が20±5mN/10cmである衛生薄葉紙の製造方法であって、
原料パルプ中の広葉樹晒クラフトパルプの配合量が70質量%〜100質量%である原料パルプを水中に分散させた懸濁液に、原料パルプの全量に対して0.05質量%未満の配合比のカチオン性界面活性剤を添加するステップを含む紙料調成工程と、
前記紙料調成工程によって得られた紙料から1,000m/分以上のワイヤー速度で繊維ウェブを形成するステップを含む抄紙工程と、
を含むことを特徴とする、衛生薄葉紙の製造方法。
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