JP6582375B2 - 培地包装体および培地容器 - Google Patents
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Description
このような培地については、培地を調製する手間を低減する観点から、培地が樹脂製培地用容器内に密封された培地包装体が市販されている。
このため、不妊治療等を目的とした細胞培養に用いる培地として、培地包装体の形態で提供される培地を用いる場合、培地包装体中の培地を1回使用量毎に小分けにする必要がある。
しかしながら、一度開封すると培地包装体で担保されていた培地の衛生性の低下および二酸化炭素濃度の変化等が生じる。例えば、小分けにする際に、コンタミが生じる可能性が生じるといった問題がある。そのため、初めから小容量の容器であれば、小分けにする必要が無く、その際に発生しうるコンタミを防ぐことが出来る。
また、特許文献2では、金属箔積層フィルムで培地容器を真空包装することで、ガスバリア性に優れた容器とすることが記載されている。
このような樹脂製培地用容器を用いて小容量の培地包装体を形成した場合には、コンタミリスクが少なく、所定の保管期間保管した場合でも培地品質を安定的に維持可能なものとすることができる。
また、特許文献2に記載の培地容器は、容器内の培地を視認することができないため、異物の確認が困難である。また、培地の色を目視確認することでpH等の培地成分の変化の有無を確認することが困難である。
また、透明性を有する小容量の容器として、細胞、血清、抗体等の保存に用いられる樹脂製培地用容器も販売されている。このような樹脂製培地容器であれば、容器内の培地を視認することが可能である。
しかしながら、これらの市販の樹脂製培地用容器を構成する樹脂材料は、主にガスバリア性が低いポリプロピレン(PP)等であり、十分に培地品質を維持することが難しい。
また、二酸化炭素透過量が上述の範囲内であることにより、所定の保管期間保管した場合でも培地品質を安定的に維持可能なものとすることができる。
さらに、樹脂製培地用容器を用いることにより、透明性および耐破損性に優れたものとすることができる。
また、上記バリア層が上記バリア性材料を用いて形成されたものであることにより、ガスバリア性に優れたバリア層を容易に形成することができ、このようなバリア層を含む容器部とすることにより、樹脂製培地用容器を容易形成可能となるからである。
容器部および密閉部が一体で形成されているものであることにより、コンタミリスクの少ない培地包装体とすることができるからである。
また、上記バリア層が上記バリア性材料を用いて形成されたものであることにより、ガスバリア性に優れたバリア層を容易に形成することができ、このようなバリア層を含む容器部とすることにより、樹脂製培地用容器を容易形成可能となるからである。
さらに、容器部および密閉部の両者がバリア層および密閉層を有する多層構造であることにより、容器部および密閉部を同時形成容易なものとすることができ、形成容易であり、低コストな樹脂製培地用容器とすることができるからである。
また、二酸化炭素透過量が上述の範囲内であることにより、所定の保管期間保管した場合でも培地品質を安定的に維持可能なものとすることができる。
さらに、樹脂製培地用容器を用いることにより、透明性および耐破損性に優れたものとすることができる。
以下、本発明の培地用包装体および樹脂製培地用容器について詳細に説明する。
まず、本発明の培地包装体について説明する。
本発明の培地包装体は、樹脂製培地用容器と、上記樹脂製培地用容器に密閉され、培養に用いられる培地と、を有する培地包装体であって、上記樹脂製培地用容器は、上記培地が充填された容器部および上記容器部を密閉可能な密閉部を有し、上記容器部の内容量が、0.01ml〜20mlの範囲内であり、上記樹脂製培地用容器の単位日数および単位分圧差当たりの二酸化炭素透過量が、1.43cm3/24h・atm以下である態様(第1実施態様)と、上記樹脂製培地用容器の単位日数、単位分圧差および上記培地の単位体積当たりの二酸化炭素透過量が、0.0269cm3/24h・atm・ml以下である態様(第2実施態様)の2つの態様に分けることができる。以下、各態様に分けて本発明の培地包装体を説明する。
本発明の培地包装体の第1実施態様について説明する。
本態様の培地包装体は、樹脂製培地用容器と、上記樹脂製培地用容器に密閉され、培養に用いられる培地と、を有する培地包装体であって、上記樹脂製培地用容器は、上記培地が充填された容器部および上記容器部を密閉可能な密閉部を有し、上記容器部の内容量が、0.01ml〜20mlの範囲内であり、上記樹脂製培地用容器の単位日数および単位分圧差当たりの二酸化炭素透過量が、1.43cm3/24h・atm以下であることを特徴とするものである。
なお、図1は、密閉部2がスクリューキャップ式の蓋部2aである例を示すものであり、容器部1および密閉部2が別体として形成されるものである。
図2は、密閉部2がヒートシール部(ヒートシール後)2cである例を示すものであり、容器部1および密閉部2が一体として形成されるものである。
図2は、容器部1がガスバリア性を有するバリア層1aと保護層1bおよび密閉層としてのヒートシール層1cの機能層とを含む多層構造である例を示すものである。また、図2においては、バリア層1aに対して容器部1の内面側に形成される機能層は、保護層1bおよびヒートシール層1cの両者の機能を有するものである。
また、二酸化炭素透過量が上述の範囲内であることにより、現在市販されている小容量の樹脂製容器と比較して十分に二酸化炭素透過量の少ないものとすることができ、所定の保管期間保管した場合でも培地品質を安定的に維持可能なものとすることができる。
さらに、透明性を有する樹脂製培地用容器を用いることにより、透明性および耐破損性に優れたものとすることができる。
以下、本態様の培地包装体の各構成について詳細に説明する。
本態様における樹脂製培地用容器は、単位日数および単位分圧差当たりの二酸化炭素透過量が、1.43cm3/24h・atm以下のものである。
また、上記第1二酸化炭素透過量に圧力差および日数を掛け合わせたもの(第1二酸化炭素透過量×圧力差×日数)が所定の保管期間保管した場合に樹脂製培地用容器を透過する全二酸化炭素透過量となる。
上記第1二酸化炭素透過量は、樹脂製培地用容器の二酸化炭素透過係数(cm3・cm/m2・24h・atm)×気体透過部分の面積(m2)/気体透過部分の厚み(cm)により計算することができるものである。
ここで、二酸化炭素透過係数は材料固有の数値であるため、上記第1二酸化炭素透過量は、容器の形状(面積)および厚み等の設計により調整することができるものである。
なお、上記二酸化炭素透過係数は、25℃の条件下で測定されるものをいうものである。
この例において、容器部を構成する材料の二酸化炭素透過係数、容器内部を囲む容器部の内面の全面積および容器部の厚みがA、BおよびCであり、密閉部を構成する材料の二酸化炭素透過係数、容器内部を囲む密閉部の内面の全面積および密閉部の厚みがD、EおよびFである場合、樹脂製培地用容器の第1二酸化炭素透過量は、A×B/C+D×E/Fにより求められるものである。
上記第1二酸化炭素透過量の計算において、容器部および密閉部が別体であり、密閉時に両者が厚み方向で重なる箇所では、容器内部を囲む内面を構成する部材による透過量を含み、それを覆うように形成された部材の透過量は含まないものである。例えば、図3において容器部および密閉部が重なる箇所では、容器部のみの透過量を含むものとして上記第1二酸化炭素透過量の計算を行うものである。
上記厚みは、容器内部を囲む内面に垂直方向の厚みをいうものである。
なお、図3中の符号については、図1と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
なお、上記第1二酸化炭素透過量の下限については、少ないほど好ましいため、特に限定されるものではないが、0.00036cm3/24h・atm以上であることが好ましい。上記樹脂製培地用容器を構成する材料選択、容器設計の自由度を高いものとすることができるからである。
上記第2二酸化炭素透過量は、具体的には、0.0269cm3/24h・atm・ml以下であることが好ましく、なかでも、0.0141cm3/24h・atm・ml以下であることが好ましく、さらに、0.00836cm3/24h・atm・ml以下
であることが好ましく、特に、0.00286cm3/24h・atm・ml以下であることが好ましい。上記第2二酸化炭素透過量が上述の範囲内であることにより、所定の保管期間保管した場合でも培地品質をより安定的に維持可能なものとすることができるからである。
なお、上記第2二酸化炭素透過量の下限については、少ないほど好ましいため、特に限定されるものではないが、4.50×10−5cm3/24h・atm・ml以上であることが好ましい。上記樹脂製培地用容器を構成する材料選択、容器設計の自由度を高いものとすることができるからである。
具体的には、上記樹脂製培地容器の培地の特定保管期間でのpH変化としては、培地の種類および培養する細胞等の種類等に応じて異なるものであるが、例えば、0.6以下とするものであることが好ましく、なかでも0.4以下とするものであることが好ましく、特に、0.2以下とするものであることが好ましい。培地のpH変化が上述の範囲内とするものであることにより、幅広い培地種類および細胞種類等において、所定の保管期間保管した場合でも安定的に培養可能なものとすることができるからである。また、培養対象が受精卵等のpH変化の影響を大きく受ける細胞である場合でも、安定的に培養可能なものとすることができるからである。
なお、上記pH変化の下限については、少ないほど好ましいため、特に限定されるものではないが、0.05以上であることが好ましい。上記樹脂製培地用容器を構成する材料選択、容器設計の自由度を高いものとすることができるからである。
また、上記特定保管期間とは、25℃、大気下、静置状態の条件下で6月間の保管を行うことをいうものである。
であることが好ましく、特に0.0250cm3/24h・atm以下であることが好ましい。上記第1酸素透過量が上述の範囲内であることにより、所定の保管期間保管した場合でも培地品質をより安定的に維持可能なものとすることができるからである。
なお、上記第1酸素透過量の下限については、少ないほど好ましいため、特に限定されるものではないが、1.50×10−4cm3/24h・atm以上であることが好ましい。上記樹脂製培地用容器を構成する材料選択、容器設計の自由度を高いものとすることができるからである。
また、上記第1酸素透過量も、上記第1二酸化炭素透過量と同様に、樹脂製培地用容器の酸素透過係数(cm3・cm/m2・24h・atm)×気体透過部分の面積(m2)/気体透過部分の厚み(cm)により計算することができるものである。また、酸素についての上記酸素透過係数は材料固有の数値であるため、上記第1酸素透過量は、容器の形状(面積)および厚み等の設計により調整することができるものである。また、上記酸素透過係数は、25℃の条件下で測定されるものをいうものである。
上記第2酸素透過量は、具体的には、0.00945cm3/24h・atm以下であることが好ましく、なかでも、0.00500cm3/24h・atm以下であることが好ましく、さらに、0.00293cm3/24h・atm以下であることが好ましく、特に、0.00103cm3/24h・atm以下であることが好ましい。上記第2酸素透過量が上述の範囲内であることにより、所定の保管期間保管した場合でも培地品質をより安定的に維持可能なものとすることができるからである。
なお、上記第2酸素透過量の下限については、少ないほど好ましいため、特に限定されるものではないが、0.000400cm3/24h・atm・ml以上であることが好ましい。上記樹脂製培地用容器を構成する材料選択、容器設計の自由度を高いものとすることができるからである。
ここで、透明性を有するとは、樹脂製培地用容器に密閉された培地を目視により観察することができる透明領域を有することをいうものである。
具体的には、上記透明領域は、樹脂製培地用容器の外側表面から培地と接する内側表面までの厚み方向の波長560nmの波長の光線透過率が55%以上であることが好ましい。上記光線透過率であることにより、色の濃淡で培地の状態を確認することができるからである。また、本態様においては、上記透明領域の350nm〜600nmの範囲内の波長域の光線透過率が55%以上であることが好ましい。上記光線透過率であることにより、色の変化で培地の状態を確認することができるからである。
なお、上記光線透過率は、JIS−K7105に準拠して測定されるものである。
より具体的には、上記光線透過率は、上記樹脂製培地用容器の透明領域と同一の層構成(材料、厚み、層の数)の平板状測定サンプルを用いて、UV−2400PC(島津製作所製)により測定することができる。
例えば、容器部全体が透明性を有するものとし、容器部の密閉部等により被覆されていない露出箇所の全てを透明領域として用いることができる。
ここで、上記樹脂製培地用容器は、容器部および密閉部が別体して形成されている態様(第1−1実施態様)と、容器部および密閉部が一体で形成されている態様(第1−2実施態様)の2つの態様に分けることができる。以下、各態様に分けて本態様に用いられる樹脂製培地用容器を説明する。
まず、本態様における樹脂製培地用容器の第1−1実施態様について説明する。
本態様の樹脂製培地用容器は、容器部および密閉部が別体とされているものである。
本態様によれば、容器部および密閉部が別体であることにより、密閉部を脱着可能な蓋部とすることができる。このため、培地用包装体内の培地を1回で使い切らない場合でも、蓋部により再度密閉することが可能となる、容器部および密閉部を別材料を用いて形成することが可能となる、容器部および密閉部に求められる機能を分離することが可能となる等の利点がある。
本態様における容器部は、培養に用いられる培地を充填可能なものである。
上記容器部は、内容量が0.01ml〜20mlの範囲内であるものである。
なお、上記内容量は、容器部を密閉部により密閉したときに、容器部および密閉部により囲まれる空間の体積をいうものである。
なお、上記二酸化炭素透過係数の下限については、少ないほど好ましいため、特に限定されるものではないが、0.00150cm3・cm/m2・24h・atm以上であることが好ましい。上記バリア層を構成する材料選択、容器設計の自由度を高いものとすることができるからである。
上述の樹脂材料は優れたガスバリア性を有するものであるため、上記樹脂材料が上述の樹脂材料であることにより、膜厚を極端に厚くすることなく、所望のガスバリア性を有するバリア層とすることができるからである。また、厚みが極端に厚いものとする必要がないことから、成形性や生産性に優れたものとすることができるからである。また、PENは、医療用医薬品の保存容器として実績があり、低溶出性・低吸着性といった特性を有し、さらに、成形性が良好である、透明性に優れる等の利点があるからである。
なお、上記厚みは、上記容器部のうち最も薄い箇所の厚みをいうものである。上記厚みは、具体的には、図1および図2中のaで示されるものである。
また、バリア層を2層以上含む場合、各バリア層の構成材料および厚みが同一であっても良く、異なっていても良い。
上記機能層は、上記バリア層によるガスバリア性以外の機能を付与できるものであれば良く、例えば、バリア層に対して容器部の内面側または外面側に積層され、バリア層の劣化および損傷から保護する機能を有する保護層、酸素バリア性を有する酸素バリア層、水蒸気バリア性を有する水蒸気バリア層等を含むことができる。
上記保護層を有することにより、ガスバリア性を安定的に示す容器部とすることができるからである。
上記酸素バリア層および水蒸気バリア層を有することにより、それぞれ容器部の酸素バリア性および水蒸気バリア性を向上させることができ、培地成分の変化の少ないものとすることができるからである。
なお、上記機能層は、2以上の機能を同時に満たす層、例えば、保護層および水蒸気バリア層の両者の機能を有するものであっても良い。
例えば、バリア層の構成材料がエチレン−ビニルアルコール共重合体であり、水分から保護する目的で上記保護層が形成される場合、上記材料は、高密度ポリエチレン(HDPE)および低密度ポリエチレン(LDPE)等のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ナイロン12、ナイロン11、などが挙げられ、なかでも、上記材料が、PE、PPであることが好ましい。上記材料であることにより、水分保護性に優れた保護層を容易に形成することができるからである。
また、同一機能の機能層の数が2層以上である場合の各機能層の構成材料および厚みとしては、同一であっても良く、異なっていても良い。例えば、機能層として、2層の酸素バリア層を含む場合、2つの酸素バリア層は、構成材料および厚みが同一であっても、異なるものであっても良い。
上記機能層の厚みは、所望の機能を有する機能層を得ることができるものであれば特に限定されるものではなく、各機能により異なるものである。
本態様において、上記バリア層が水分によりバリア性が劣化するものある場合には、上記多層構造は、バリア層に対して容器部の内面側に少なくとも保護層を有することが好ましく、なかでも、バリア層に対して容器部の内面側および外面側の両側に保護層を有することが好ましい。上記容器部を安定的にガスバリア性を示すものとすることができるからである。
なお、上記二酸化炭素透過量および酸素透過量は、上記容器部を構成する各層の構成材料の種類および厚みによって調整することができるものである。
本態様において、上記容器部の内面が非溶出面であるとは、日本薬局方のプラスチック製医薬品容器試験法の1.2.溶出物試験の方法に基づき得られた抽出試験液の紫外吸光スペクトルの波長220nm以上241nm未満における吸光度が0.08以下であり、かつ、波長241nm以上350nm以下における吸光度が0.05以下であることをいうものである。
上記形状は、上記容器部の内容量に対する表面積を小さくすることができる形状であることが好ましく、例えば、円筒状等であることが好ましい。
また、上記容器部の底面を平面状として、容器部が自立性を有するものとしても良い。
上記形成方法は、具体的には、射出成形法、ブロー成形法等を用いることが好ましい。上記形成方法が、射出成形法やブロー成形法であることにより、無菌衛生を保つことができる、成形性に優れる、生産性が良い、エンドトキシンフリーとすることができる等の利点があるからである。
本態様の樹脂製培地用容器における密閉部は、容器部を密閉可能なものである。
また、上記密閉部は、容器部と別体として形成されるものである。
ここで、容器部を密閉可能であるとは、上記容器部に充填された培地が容器部から漏れないものとすることができることをいうものである。
上記蓋部の厚みとしては、所定のガスバリア性を有する樹脂製培地用容器とすることができる蓋部を形成可能なものであれば特に限定されるものではなく、上記蓋部に要求されるガスバリア性および蓋部を構成する材料等に応じて適宜設定されるものである。上記密閉部の厚みは、具体的には、既に説明した図1中のbで示されるものである。
なお、容器部および蓋部は、所定のガスバリア性を有する樹脂製培地用容器とすることができるものであれば良く、容器部および蓋部の材料および厚みはそれぞれ同一であっても、異なるものであっても良い。
上記形成方法は、具体的には、上記「(a)容器部」の項に記載の形成方法を用いることができる。
なお、上記二酸化炭素透過量および酸素透過量は、上記密閉部を構成する各層の構成材料の種類および厚みによって調整することができるものである。
上記樹脂製培地用容器は、容器部および密閉部を有するものであるが、必要に応じてその他の構成を有するものであっても良い。
次に、本態様における樹脂製培地用容器の第1−2実施態様について説明する。
本態様の樹脂製培地用容器は、容器部および密閉部が一体で形成されているものである。
ここで、一体で形成されているとは、密閉部による容器部の密閉前後で、容器部および密閉部が接続状態にあることをいうものである。
このようなバリア層について、例えば、上記「(1)第1−1実施態様」の項に記載の内容と同様とすることができる。
上記機能層は、上記バリア層によるガスバリア性以外の機能を付与できるものであれば良く、例えば、上記「(1)第1−1実施態様」の項に記載の保護層、酸素バリア層および水蒸気バリア層等を有するものとすることができる。
また、本態様においては、上記機能層として、密閉部により上記容器部を密閉する密閉層を含むことが好ましい。容器部および密閉部を、例えば、ブロー成形法等を用いて容易に同時形成可能なものとすることができるからである。
上記密閉層としては、上記密閉部による容器部の密閉方法により異なるものである。上記密閉層は、上記密閉方法が、開口状態にある密閉部を加熱および圧着により密閉するヒートシール法である場合、すなわち、上記密着部がヒートシール部である場合には、密閉部の内面側に配置され、層同士が加熱および圧着により接着可能なヒートシール層とすることができる。
なお、上記機能層は、2以上の機能を同時に満たす層、例えば、既に説明した図2に示すように、保護層およびヒートシール層の両者の機能を有するものであっても良い。
このような材料は、例えば、熱可塑性樹脂を用いることができる。上記熱可塑性樹脂としては、具体的には、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖および(線状)低密度ポリエチレン等のポリエチレン(PE)、メタロセン触媒を使用して重合したエチレン−αオレフィン共重合体、ポリプロピレン(PP)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体およびこれらの金属架橋物;メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂;ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、およびポリ塩化ビニル系樹脂を用いることができる。
本態様においては、なかでも、上記熱可塑性樹脂が、PE、PP等であることが好ましい。上記熱可塑性樹脂が上述の材料であることにより、ヒートシール性に優れたヒートシール層を形成することができるからである。
本態様においては、なかでも、容器部および密閉部の層構成が、バリア性材料を用いて形成されたバリア層と、密閉部の密閉機能を有する密閉層と、を含む多層構造であることが好ましい。上記バリア層が上記バリア性材料を用いて形成されたものであることにより、ガスバリア性に優れたバリア層を容易に形成することができ、このようなバリア層を含む容器部とすることにより、樹脂製培地用容器を容易形成可能となるからである。
さらに、容器部および密閉部の両者がバリア層および密閉層を有する多層構造であることにより、容器部および密閉部を同時形成容易なものとすることができ、形成容易であり、低コストな樹脂製培地用容器とすることができるからである。
また、ヒートシール層(保護層)/バリア層/保護層のように、バリア層に対して樹脂製培地用容器の内面側に配置される機能層がヒートシール層および保護層の両者の機能を有するものであっても良い。
本態様においては、なかでも、密閉部がヒートシール部である場合、上記多層構造が、樹脂製培地用容器の最内面側にヒートシール層を有することが好ましい。容器部と密閉部としてのヒートシール部とをブロー成形法等を用いて容易に同時形成可能なものとすることができるからである。
また、上記バリア層が水分によりバリア性が劣化するものである場合には、上記多層構造は、バリア層に対して樹脂製培地用容器の内面側に少なくとも保護層を有することが好ましく、なかでも、バリア層に対して樹脂製培地用容器の内面側および外面側の両側に保護層を有することが好ましい。上記樹脂製培地用容器を安定的にガスバリア性を示すものとすることができるからである。
本態様における容器部は、培養に用いられる培地を充填可能なものである。
上記容器部は、内容量が、0.01ml〜20mlの範囲内であるものである。
本態様における密閉部は、上記容器部を密閉可能なものである。
上記密閉部は、容器部と一体で形成されるものである。
なお、上記厚みは、具体的には、既に説明した図2中のbで示されるものである。
また、上記密閉部は、上記容器部と接続された状態を維持して使用されるものであっても良い。例えば、上記くびれ部を完全に切断せずに、一部がつながった状態で開封し、培地を用いることができる。また、容器部と接続された状態を維持して使用されるものである場合には、上記密閉部は、上記容器部を再密閉可能な再密閉部を有するものであることが好ましい。上記再密閉部は、例えば、上記密閉部の下部に形成され、上記くびれ部の上記容器部に繋がる開口部を塞ぐ筒形状の部材等とすることができる。
上記樹脂製培地用容器は、容器部および密閉部を有するものであるが、必要に応じてその他の構成を有するものであっても良い。
上記形成方法は、具体的には、射出成形法、ブロー成形法等を用いることが好ましい。上記形成方法が、射出成形法やブロー成形法であることにより、無菌衛生を保つことが出来る、成形性に優れる、生産性が良い、エンドトキシンフリーとすることができる等の利点があるからである。
本態様における培地は、上記樹脂製培地用容器に密閉され、培養に用いられるものである。
このような培地としては、培養の対象により異なるものである。
具体的には、培養の対象が細胞である場合には、培地成分として、無機塩類、バッファー類、炭水化物、アミノ酸、ビタミン、脂肪酸、蛋白質、血清、pH指示薬等を含むものを用いることが出来る。
また、上述の範囲内であることにより、例えば、培地の充填率が高すぎ、容器内の気体量が少ない場合に少量の二酸化炭素が抜け出るだけで培地の品質変化が大きく変化することを抑制できるからである。
本態様の培地包装体は、上記樹脂製培地用容器および培地を含むものであるが、必要に応じてその他の構成を有するものであっても良い。
本態様においては、なかでも、上記培地包装体が、生殖細胞(精子、卵子、受精卵等)の培養、iPS細胞およびES細胞等を含む幹細胞の培養等に用いられることが好ましい。コンタミリスクが少なく、所定の保管期間保管した場合に培地品質を安定的に維持可能であるとの本発明の効果をより効果的に発揮できるからである。
また、滅菌工程は、充填工程前に行われるものであっても良い。例えば、滅菌方法として濾過滅菌法を用いて培地を滅菌した後、無菌的に容器部内に培地を充填する充填工程を行うものであっても良い。このような製造方法であることにより、樹脂製培地用容器の劣化等の少ないものとすることができる。
次に、本発明の培地包装体の第2実施態様について説明する。
本態様の培地包装体は、樹脂製培地用容器と、上記樹脂製培地用容器に密閉され、培養に用いられる培地と、を有する培地包装体であって、上記樹脂製培地用容器は、上記培地が充填された容器部および上記容器部を密閉可能な密閉部を有し、上記容器部の内容量が、
0.01ml〜20mlの範囲内であり、上記樹脂製培地用容器の上記単位日数、単位分圧差および上記培地の単位体積当たりの二酸化炭素透過量が、0.0269cm3/24h・atm・ml以下であることを特徴とするものである。
また、二酸化炭素透過量が上述の範囲内であることにより、所定の保管期間保管した場合でも培地品質を安定的に維持可能なものとすることができる。
さらに、樹脂製培地用容器を用いることにより、透明性および耐破損性に優れたものとすることができる。
以下、本態様の培地包装体の各構成について詳細に説明する。
なお、上記培地については、上記「A.第1実施態様」の項に記載の内容と同様とすることができるので、ここでの説明を省略する。
本態様における樹脂製培地用容器は、上記単位日数、単位分圧差および上記培地の単位体積当たりの二酸化炭素透過量が、0.0269cm3/24h・atm・ml以下であるもの、すなわち、上記第2二酸化炭素透過量が、0.0269cm3/24h・atm・ml以下のものである。
このような第2二酸化炭素透過量については、上記「A.第1実施態様」の項に記載の内容と同様とすることができるので、ここでの説明を省略する。
本態様の培地包装体は、上記樹脂製培地用容器および培地を含むものであるが、必要に応じてその他の構成を有するものであっても良い。
なお、上記培地包装体の使用方法、用途および製造方法については、上記「A.第1実施態様」の項に記載の内容と同様とすることができるので、ここでの説明を省略する。
次に、本発明の樹脂製培地用容器について説明する。
本発明の樹脂製培地用容器は、培地が充填される容器部および上記容器部を密閉可能な密閉部を有する樹脂製培地用容器であって、上記容器部の内容量が、0.01ml〜20mlの範囲内であり、上記容器部を上記密閉部を用いて密閉した際の上記樹脂製培地用容器の単位日数および単位分圧差当たりの二酸化炭素透過量が、1.43cm3/24h・atm以下であることを特徴とするものである。
なお、図4および図5中の符号については、図1および図2と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
また、二酸化炭素透過量が上述の範囲内であることにより、所定の保管期間保管した場合でも培地品質を安定的に維持可能なものとすることができる。
さらに、樹脂製培地用容器を用いることにより、透明性および耐破損性に優れたものとすることができる。
また、上記樹脂製培地用容器が、上記容器部に上記培地を充填した後に、上記容器部を上記密閉部により密閉することが可能であるとは、既に説明した図2のように樹脂製培地用容器を構成する容器部および密閉部が一体で形成されているものである場合、密閉部が密閉されていない状態であること、より具体的には、密閉部がヒートシール部である場合にはヒートシール前の状態であることをいうものである。
下記表1に示す材質および第1二酸化炭素透過量の培地用容器を準備し、培地を下記表1に示す培地充填量となるように充填し、密封し、培地包装体を形成した。
なお、表1中のXおよびYは、それぞれ、第1二酸化炭素透過量(cm3/24h・atm)および第2二酸化炭素透過量(cm3/24h・atm・ml)を示すものである。
実施例、比較例および参考例の培地包装体を、3カ月、25℃、大気圧下の条件下で、保管した後、保管開始前と比較した目視による培地の色の変化を下記判断基準に基づいて行った。結果を下記表1に示す。
○:色が変化しなかった。
△:色がやや変化した。
×:色が変化した。
また、上記第2二酸化炭素透過量が0.0269cm3/24h・atm・ml以下である場合に、培地の色変化を効果的に抑制できることを確認できた(表1中の○の評価結果)。
1b … 保護層
1c … ヒートシール層
1 … 容器部
2a … 蓋部
2b … ヒートシール部(ヒートシール前)
2c … ヒートシール部(ヒートシール後)
2 … 密閉部
10 … 樹脂製培地用容器
11 … 培地
20 … 培地包装体
Claims (6)
- 樹脂製培地用容器と、
前記樹脂製培地用容器に密閉され、培養に用いられる培地と、
を有する培地包装体であって、
前記樹脂製培地用容器は、前記培地が充填された容器部および前記容器部を密閉可能な密閉部を有し、
前記容器部の内容量が、0.01ml〜20mlの範囲内であり、
前記樹脂製培地用容器の単位日数および単位分圧差当たりの二酸化炭素透過量が、1.43cm3/24h・atm以下であり、
前記樹脂製培地用容器が、前記容器部および前記密閉部が別体として形成されているものであり、
前記容器部が、二酸化炭素透過係数が2.63cm3・cm/m2・24h・atm以下のバリア性材料を用いて形成されたバリア層を少なくとも含み、
前記容器部および前記密閉部が、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール(PVA)、ナイロンMXD6、ポリクロロトリフルオロエチレン、アクリロニトリル・共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、およびエチレン−ビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも1種の樹脂を含むバリア層を有することを特徴とする培地包装体。 - 樹脂製培地用容器と、
前記樹脂製培地用容器に密閉され、培養に用いられる培地と、
を有する培地包装体であって、
前記樹脂製培地用容器は、前記培地が充填された容器部および前記容器部を密閉可能な密閉部を有し、
前記容器部の内容量が、0.01ml〜20mlの範囲内であり、
前記樹脂製培地用容器の単位日数、単位分圧差および前記培地の単位体積当たりの二酸化炭素透過量が、0.0269cm3/24h・atm・ml以下であり、
前記樹脂製培地用容器の単位日数および単位分圧差当たりの二酸化炭素透過量が、1.43cm3/24h・atm以下であり、
前記樹脂製培地用容器が、前記容器部および前記密閉部が別体として形成されているものであり、
前記容器部が、二酸化炭素透過係数が2.63cm3・cm/m2・24h・atm以下のバリア性材料を用いて形成されたバリア層を少なくとも含み、
前記容器部および前記密閉部が、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール(PVA)、ナイロンMXD6、ポリクロロトリフルオロエチレン、アクリロニトリル・共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、およびエチレン−ビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも1種の樹脂を含むバリア層を有することを特徴とする培地包装体。 - 樹脂製培地用容器と、
前記樹脂製培地用容器に密閉され、培養に用いられる培地と、
を有する培地包装体であって、
前記樹脂製培地用容器は、前記培地が充填された容器部および前記容器部を密閉可能な密閉部を有し、
前記容器部の内容量が、0.01ml〜20mlの範囲内であり、
前記樹脂製培地用容器の単位日数および単位分圧差当たりの二酸化炭素透過量が、1.43cm3/24h・atm以下であり、
前記樹脂製培地用容器が、前記容器部および前記密閉部が一体で形成されているものであり、
前記容器部および前記密閉部の層構成が、二酸化炭素透過係数が2.63cm3・cm/m2・24h・atm以下のバリア性材料を用いて形成されたバリア層と、前記密閉部に密閉機能を付与する密閉層と、を含む多層構造であり、
前記バリア層が、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール(PVA)、ナイロンMXD6、ポリクロロトリフルオロエチレン、アクリロニトリル・共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、およびエチレン−ビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも1種の樹脂であることを特徴とする培地包装体。 - 樹脂製培地用容器と、
前記樹脂製培地用容器に密閉され、培養に用いられる培地と、
を有する培地包装体であって、
前記樹脂製培地用容器は、前記培地が充填された容器部および前記容器部を密閉可能な密閉部を有し、
前記容器部の内容量が、0.01ml〜20mlの範囲内であり、
前記樹脂製培地用容器の単位日数、単位分圧差および前記培地の単位体積当たりの二酸化炭素透過量が、0.0269cm3/24h・atm・ml以下であり、
前記樹脂製培地用容器の単位日数および単位分圧差当たりの二酸化炭素透過量が、1.43cm3/24h・atm以下であり、
前記樹脂製培地用容器が、前記容器部および前記密閉部が一体で形成されているものであり、
前記容器部および前記密閉部の層構成が、二酸化炭素透過係数が2.63cm3・cm/m2・24h・atm以下のバリア性材料を用いて形成されたバリア層と、前記密閉部に密閉機能を付与する密閉層と、を含む多層構造であり、
前記バリア層が、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール(PVA)、ナイロンMXD6、ポリクロロトリフルオロエチレン、アクリロニトリル・共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、およびエチレン−ビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも1種の樹脂であることを特徴とする培地包装体。 - 培地が充填される容器部および前記容器部を密閉可能な密閉部を有する樹脂製培地用容器であって、
前記容器部の内容量が、0.01ml〜20mlの範囲内であり、
前記容器部を前記密閉部を用いて密閉した際の前記樹脂製培地用容器の単位日数および単位分圧差当たりの二酸化炭素透過量が、1.43cm3/24h・atm以下であり、
前記樹脂製培地用容器が、前記容器部および前記密閉部が別体として形成されているものであり、
前記容器部が、二酸化炭素透過係数が2.63cm3・cm/m2・24h・atm以下のバリア性材料を用いて形成されたバリア層を少なくとも含み、
前記容器部および前記密閉部が、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール(PVA)、ナイロンMXD6、ポリクロロトリフルオロエチレン、アクリロニトリル・共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、およびエチレン−ビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも1種の樹脂を含むバリア層を有することを特徴とする樹脂製培地用容器。 - 培地が充填される容器部および前記容器部を密閉可能な密閉部を有する樹脂製培地用容器であって、
前記容器部の内容量が、0.01ml〜20mlの範囲内であり、
前記容器部を前記密閉部を用いて密閉した際の前記樹脂製培地用容器の単位日数および単位分圧差当たりの二酸化炭素透過量が、1.43cm3/24h・atm以下であり、
前記樹脂製培地用容器が、前記容器部および前記密閉部が一体で形成されているものであり、
前記容器部および前記密閉部の層構成が、二酸化炭素透過係数が2.63cm3・cm/m2・24h・atm以下のバリア性材料を用いて形成されたバリア層と、前記密閉部に密閉機能を付与する密閉層と、を含む多層構造であり、
前記バリア層が、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール(PVA)、ナイロンMXD6、ポリクロロトリフルオロエチレン、アクリロニトリル・共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、およびエチレン−ビニルアルコール共重合体からなる群から選択される少なくとも1種の樹脂であることを特徴とする樹脂製培地用容器。
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