JP6581823B2 - プレスシステムおよびプレスシステムの制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プレスシステムであって、特にワークをプレスするプレスシステムに関するものである。
近年、プレス加工製品の高精密化(形状、寸法の精度が高い)、及び生産性向上のためのプレス加工の高速化が要求されている。
この点で、プレス加工を実行するプレス装置に対してワーク(材料)を搬送する搬送装置の搬送タイミングが重要となってくる。
従来より、プレス装置と搬送装置とはそれぞれ別々に制御されており、搬送装置はプレス装置からカム信号の供給を受けて当該カム信号に従って搬送動作を実行する方式を採用している。
この点で、プレス装置のプレス加工と搬送装置の搬送動作とが干渉しないようにカム信号を調整する必要が有り、特開2003−245800号公報(特許文献1)においては、スライドモーションでのプレス成形と材料を搬送する搬送装置の材料搬送動作とが干渉するか否かを判断し、干渉する場合には回避可能となるようにモータの速度を調整する方式が提案されている。
特開2003−245800号公報
一方で、上記したようにプレス装置と搬送装置とは別々に制御されているため各装置の信号処理のためのマージンを確保する必要も有り、それがボトルネックとなってプレス装置のプレス加工の高速化を難しくしていた。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、プレス加工の高速化が可能なプレスシステムおよびプレスシステムの制御方法を提供することを目的とする。
ある局面に従うプレスシステムは、ワークを搬送する搬送部と、搬送部により搬送されるワークに対するスライドの昇降動作によりプレス加工するプレス部と、スライドの昇降動作と搬送部によるワークの搬送動作とが関連付けられた制御データを記憶する記憶部と、制御データに基づいてプレス部および搬送部を制御する制御部とを備える。
本発明によれば、制御部は、制御データに基づいてプレス部のスライドの昇降動作と搬送部のワークの搬送動作との同期処理を実行するため信号処理のための無駄な時間を省くことが可能であり、プレス加工の高速化を図ることが可能である。
好ましくは、プレス加工の金型情報、プレス加工のプレス部の動作に関するプレス動作情報、搬送部によるワークの搬送に関するワーク搬送情報のうちの少なくともいずれか1つの情報に基づいて制御データを生成するデータ生成部をさらに備える。データ生成部によりプレス加工に応じた制御データを生成することが可能である。
好ましくは、プレス加工の金型情報に従ってプレス加工の第1の高さと第2の高さとを設定する設定部をさらに含む。データ生成部は、設定部で設定した第1および第2の高さに基づいて制御データを生成する。設定部により設定された第1および第2の高さに基づいて制御データが生成されるためプレス加工に応じた制御データを生成することが可能である。
好ましくは、第1の高さおよび第2の高さは同じ位置である。第1および第2の高さを同じ位置にすることにより設定部による設定の回数を削減することが可能である。
好ましくは、オペレータの操作指示に従って前記プレス加工の第1の高さと第2の高さとを設定する設定部をさらに含む。データ生成部は、前記設定部で設定した前記第1の高さと第2の高さとに基づいて前記制御データを生成する。オペレータの操作指示に従って第1および第2の高さを設定することが可能であるため高さの調整が容易である。
好ましくは、設定部は、遠隔で操作可能なリモート制御装置に対するオペレータの操作指示に従って前記プレス加工の前記第1の高さと前記第2の高さとを設定する。リモート制御装置を操作することにより第1および第2高さを設定することが可能であるため遠隔からの設定が可能であり調整が容易である。
好ましくは、プレス加工のシミュレーションが可能なシミュレーション装置をさらに備える。シミュレーション装置は、プレス加工の第1の高さと第2の高さとを設定する設定部と、データ生成部とを含む。データ生成部は、前記設定部で設定した前記第1の高さと第2の高さとに基づいて前記制御データを生成する。シミュレーション装置で第1および第2高さを設定することが可能であり、予めテストした結果に基づいた信頼性の高い制御データを生成することが可能である。
好ましくは、データ生成部は、少なくとも前記プレス加工の終了に従う前記第2の高さから上死点を経てプレス加工の開始に従う前記第1の高さに至るまでの間で昇降動作と搬送部によるワーク搬送動作とを複数箇所で関連付ける。昇降動作と搬送部とを複数箇所で関連付けることにより同期制御を実行することが可能である。
好ましくは、複数箇所は3箇所以上である。3箇所以上で関連付けることにより同期制御の精度を向上させることが可能である。
ある局面に従うプレスシステムの制御方法は、プレス加工の第1の高さと第2の高さとを設定するステップと、設定された前記第1の高さと前記第2の高さとに基づいてスライドの昇降動作とワークの搬送動作とが関連付けられた制御データを生成するステップと、生成された制御データを記憶するステップと、記憶された前記制御データに基づいて前記プレス加工および前記ワークの搬送を制御するステップとを備える。
本発明によれば、スライドの昇降動作とワークの搬送動作とが関連付けられた制御データに基づいてプレス加工およびワークの搬送を制御する同期処理を実行するため信号処理のための無駄な時間を省くことが可能であり、プレス加工の高速化を図ることが可能である。
本発明のプレスシステムおよびプレスシステムの制御方法は、スライドの昇降動作とワークの搬送動作とが関連付けられた制御データに基づいてプレス加工およびワークの搬送を制御する同期処理を実行するため信号処理のための無駄な時間を省くことが可能であり、プレス加工の高速化を図ることが可能である。
実施形態1に基づくプレスシステムの構成を説明する図である。 実施形態1に基づくプレス装置10の斜視図である。 プレス装置10の要部を示す側断面図である。 プレス装置10の別の要部を示す一部断面の平面図である。 実施形態に基づくプレスシステムの駆動系の概要を説明する図である。 実施形態に基づくプレスシステムの制御データの一例を説明する図である。 実施形態に基づくプレスシステムの制御データに基づく同期処理を説明する図である。 実施形態に基づく制御装置40の機能ブロック図である。 実施形態に基づくプレスシステムのスライド20の昇降動作と、レベラーフィーダ200の搬送動作との関係を説明する図である。 実施形態に基づくプレスシステムの制御データの生成について説明するフロー図である。 プレスモーションのデータにフィーダ搬送開始およびフィーダ搬送終了の設定を関連付けた場合を説明する図である。 フィーダ送り期間Tfを説明する概念図である。 実施形態に基づく制御データ生成部56により生成された制御データを説明する図である。 凸型および凹型の金型の一例を説明する図である。 実施形態の変形例2に基づくプレスシステムを説明する図である。 実施形態の変形例2に基づくシミュレーション装置30内の制御装置40#の機能ブロック図である。
本実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は繰り返さない。
本例においては、プレス機械に関し、順送型のプレス機械を例に挙げて説明する。
<全体構成>
図1は、実施形態1に基づくプレスシステムの構成を説明する図である。
図1に示されるように、プレスシステムは、アンコイラ100と、レベラーフィーダ200と、プレス装置10と、搬送コンベア120とを含む。
アンコイラ100には、コイルが巻き付けられておりレベラーフィーダ200を介してプレス装置10にコイルが搬送される。本例においては、ワーク(材料)としてコイルをプレス加工する場合について説明する。
レベラーフィーダ200は、アンコイラ100からプレス装置10に搬送するコイルの送り高さの位置を調整するとともにプレス装置10に対してコイルを所定タイミングで搬送する。
プレス装置10は、レベラーフィーダ200から搬送されたコイルに対して選択された成形条件(プレスモーション)に従ってプレス加工する。
搬送コンベア120は、プレス装置10にてプレス加工により成形したワークを搬送する。例えば、次のプレス機械に搬送することも可能である。
プレスシステムの各部は同期しており、一連の作業が順次連続して実行される。アンコイラ100からコイルがレベラーフィーダ200を介してプレス装置10に搬送される。そして、プレス装置10でプレス加工され、加工されたワークは搬送コンベア120により搬送される。上記一連の処理が繰り返される。
なお、上記プレスシステムの構成は、一例であり、特に当該構成に限られるものではない。
レベラーフィーダ(搬送部)200は、プレス機械(プレス部)10からの指示に従って動作する。この点で、レベラーフィーダ200を制御する制御装置は、プレス装置10に設けられる。なお、本例においては、レベラーフィーダ200を制御する制御装置がプレス装置10に設けられる構成について説明するが、これに限られず、例えば、プレス装置10を制御する制御装置がレベラーフィーダ200側に設けられていても良い。実施形態においては、1つの制御装置がレベラーフィーダ200およびプレス装置10をともに制御する場合について説明する。
<プレス機械>
図2は、実施形態1に基づくプレス装置10の斜視図である。
図2に示されるように、一例としてプランジャが設けられていない順送型のプレス機械が示されている。
プレス装置10は、本体フレーム2と、スライド20と、ベッド4と、ボルスタ5と、コントロールパネル6と、制御装置40とを備える。
プレス装置10の本体フレーム2の略中央部には、スライド20が上下動自在に支承されている。スライド20に対する下方には、ベッド4上に取り付けられたボルスタ5が配置されている。本体フレーム2の前方には、コントロールパネル6が設けられている。本体フレーム2の側方には、コントロールパネル6が接続された制御装置40が設けられている。
スライド20の下面には、金型の内の上金型が着脱可能に装着されている。ボルスタ5の上面には、ワークを加工するための金型の内の下金型が着脱可能に装着されている。こうして、これからの金型に対応する所定のワークを下金型に位置させ、上金型をスライド20と共に降下させてプレス加工する。
また、プレス装置10本体と通信可能に設けられた外部から遠隔操作可能なリモコン(リモート制御装置)70が設けられている。オペレータ(運転者)はリモコン70を操作することにより各種の設定操作を行うことが可能である。リモコン70は、制御装置40と通信し、リモコン70からの指示に従ってプレス装置10を動作させることが可能である。
本例においては、リモコン70において、スライドを上下動作させることが可能な上ボタン72および下ボタン74と、決定ボタン76とが設けられている場合が示されている。
リモコン70は、後述するティーチング動作の際に利用することが可能である。
コントロールパネル6は、プレス装置10を制御するために必要な各種データを入力するものであり、データを入力するためのスイッチやテンキー、および設定画面やプレス装置10から出力されるデータを表示する表示器を有している。
表示器としては、透明タッチスイッチパネルを液晶表示器やプラズマ表示器等のグラフィック表示器を前面に装着した、プログラマブル表示器が採用されている。
なお、このコントロールパネル6は、予め設定されたデータを記憶したICカード等の外部記憶媒体からのデータ入力装置、または無線や通信回線を介してデータを送受信する通信装置を備えていてもよい。
なお、本例においては、プレス装置10に対してコントロールパネル6およびリモコン70が設けられる構成について説明するが、上記プレス機械の構成は一例であり、例えば一方のみ設けられた構成とすることも可能であり、特に当該構成に限られるものではない。
図3は、プレス装置10の要部を示す側断面図である。
図4は、プレス装置10の別の要部を示す一部断面の平面図である。
図3に示されるように、プレス装置10は、サーボプレスである。プレス装置10は、サーボモータ121と、球面孔33Aと、ねじ軸37と、球体部37Aと、ねじ部37Bと、コンロッド本体38とを有する。さらに、プレス装置10は、雌ねじ部38Aと、コンロッド39と、メインシャフト110と、エキセン部110Aと、サイドフレーム111と、軸受部112〜114と、メインギア115と、動力伝達軸116と、伝達ギア116Aと、軸受部117,118と、プーリ119とをさらに有する。
プレス装置10では、サーボモータ121によりスライド20を駆動している。スライド20の上部に形成された球面孔33A内には、ダイハイト調整用のねじ軸37の下端に設けられた球体部37Aが抜け止めされた状態で回動自在に挿入されている。球面孔33Aおよび球体部37Aにより、球状継手が構成されている。ねじ軸37のねじ部37Bは、上方に向けてスライド20から露出し、ねじ軸37の上方に設けたコンロッド本体38の雌ねじ部38Aに螺合している。ねじ軸37およびコンロッド本体38により、伸縮自在なコンロッド39が構成されている。
なお、ダイハイトとは、スライド20を下死点にしたときのスライド下面からボルスタ上面の距離をいう。
コンロッド39の上部は、メインシャフト110に設けられたクランク状のエキセン部110Aに回動自在に連結されている。メインシャフト110は、本体フレーム2を構成する左右一対の厚板状のサイドフレーム111間において、前後3箇所の軸受部112,113,114で支承されている。メインシャフト110の後部側には、メインギア115が取り付けられている。
メインギア115は、その下方に設けられた動力伝達軸116の伝達ギア116Aと噛合している。動力伝達軸116は、サイドフレーム111間において、前後2箇所の軸受部117,118で支承されている。動力伝達軸116の後端には、従動側のプーリ119が取り付けられている。プーリ119は、その下方に配置されたサーボモータ121で駆動される。
プレス装置10は、ブラケット122と、出力軸121Aと、プーリ123と、ベルト124と、ブラケット125と、位置検出器126と、ロッド127と、位置センサ128と、補助フレーム129と、ボルト131,132とをさらに有する。
サーボモータ121は、略L字形状のブラケット122を介してサイドフレーム111間に支持されている。サーボモータ121の出力軸121Aは、プレス装置10の前後方向に沿って突出しており、出力軸121Aに設けられた駆動側のプーリ123と従動側のプーリ119に巻回されたベルト124により動力が伝達される。
また、スライド20の背面側には、上下2箇所からサイドフレーム111間に向けて後方に突出した一対のブラケット125が取り付けられている。上下のブラケット125間には、リニアスケール等の位置検出器126を構成するロッド127が取り付けられている。このロッド127には、スライド20の上下位置を検出するためのスケールが設けられており、同じく位置検出器126を構成する位置センサ128に上下動自在に嵌挿されている。位置センサ128は、一方のサイドフレーム111に設けられた補助フレーム129に固定されている。
補助フレーム129は、上下方向に縦長に形成されており、下部がボルト131によりサイドフレーム111に取り付けられ、上部が上下方向に長い長孔内に挿入されたボルト132により上下方向に摺動自在に支持されている。このように補助フレーム129は、上下いずれか一方側(本実施形態では下側)のみがサイドフレーム111に固定され、他方側が上下動自在に支持されているため、サイドフレーム111の温度変化による伸縮の影響を受けないようになっている。これにより、位置センサ128は、サイドフレーム111のそのような伸縮の影響を受けずに、スライド位置およびダイハイト位置を正確に検出可能としている。
一方、スライド20のスライド位置およびダイハイトは、スライド20内に設けられたスライド位置調整機構133によって調整される。スライド位置調整機構133は、図4にも示すように、ねじ軸37の球体部37Aの外周にピン37Cを介して取り付けられたウォームホイール134と、ウォームホイール134と噛合するウォームギア135と、ウォームギア135の端部に取り付けられた入力ギア136と、入力ギア136に噛合する出力ギア137を有したインダクションモータ138とで構成される。インダクションモータ138は、軸方向長さが短いフラット形状とされ、コンパクトに構成されている。インダクションモータ138の回転動をウォームホイール134を介してねじ軸37を回動させることによって調整している。
<プレスシステムの駆動系の構成>
図5は、実施形態に基づくプレスシステムの駆動系の概要を説明する図である。
図5において、レベラーフィーダ200は、搬送ローラ63と、サーボモータ62と、エンコーダ64と、サーボアンプ60とを含む。
プレス装置10は、制御装置40と、サーボアンプ66と、サーボモータ121と、エンコーダ65と、メインギア115と、メインシャフト110と、エキセン部110Aと、スライド20と、上金型22Aと、下金型22Bとを含む。
制御装置40は、CPU(Central Processing Unit)42と、メモリ44と、通信回路46とを含む。
通信回路46は、リモコン70と通信可能に設けられている。
CPU42は、サーボアンプ60に目標値を出力する。サーボアンプ60は、目標値に基づいてサーボモータ62に速度指示する。搬送ローラ63は、サーボモータ62の駆動に従ってワークWの搬送動作を実行する。
エンコーダ64は、サーボアンプ60に速度指示に従うサーボモータ62の回転数に応じたフィードバック信号を出力する。
サーボアンプ60は、エンコーダ64からのフィードバック信号に基づいてサーボモータ62への電力供給を制御することによりサーボモータ62の回転数を目標値に従う値に調節する。
当該処理によりCPU42は、ワークWの搬送動作における搬送速度を制御する。
また、同様に、CPU42は、サーボアンプ66に目標値を出力する。サーボアンプ66は、目標値に基づいてサーボモータ121に速度指示する。メインギア115は、サーボモータ121の駆動に従いメインシャフト110を駆動する。メインシャフト110の駆動に従ってエキセン部110Aは回動する。エキセン部110Aは、スライド20と連結されており、エキセン部110Aの回動動作に従い上金型22Aが装着されたスライド20は昇降動作する。スライド20が下死点位置に下降することにより上金型22Aと下金型22Bとの間に搬送されたワークWに対してプレス加工が実行される。
エンコーダ65は、サーボアンプ66に速度指示に従うサーボモータ121の回転数に応じたフィードバック信号を出力する。
サーボアンプ66は、エンコーダ65からのフィードバック信号に基づいてサーボモータ121への電力供給を制御することによりサーボモータ121の回転数を目標値に従う値に調節する。
当該処理によりCPU42は、スライド20の昇降動作における速度を制御する。
実施形態に基づくCPU42は、メモリ44に格納された制御データに基づいてレベラーフィーダ200(単にフィーダとも称する)による搬送動作とプレス装置10のスライド20の昇降動作とを同期させた処理を実行する。
具体的は、メモリ44は、スライド20の昇降動作とレベラーフィーダ200によるワークの搬送動作とが関連付けられた制御データを記憶する。
図6は、実施形態に基づくプレスシステムの制御データの一例を説明する図である。
図6に示されるように、ここでは、一例として1ストロークのプレスモーションとして複数地点で分割して速度を設定する場合が示されている。
具体的には、複数地点として一例として10点に分割して、それぞれのプレス位置(スライド位置)に対するプレス速度(スライドの速度)を設定してモーション制御する場合が示されている。プレス位置は、一例としてエキセン部110Aの回転角度(0〜360°)に対応している。
一例として、複数地点のプレス位置P1〜P10に分割された場合が示されており、プレス位置P1〜P10にそれぞれ対応してプレス速度V1〜V10が設定されている場合が示されている。
また、所定のプレス位置に対してフィーダ同期指令が登録されている場合が示されている。フィーダ同期指令として、フィーダ搬送開始指令PfSと、フィーダ搬送終了指令PfEとがそれぞれ関連付けられて登録されている場合が示されている。
そして、当該フィーダ搬送開始指令PfSおよびフィーダ搬送終了指令PfEをそれぞれ起点および終点としたフィーダ送り位置Q1〜Q7およびそれぞれの位置におけるフィーダ速度Vf1〜Vf7が関連付けられて登録されている場合が示されている。
フィーダ搬送開始指令PfSは、フィーダの搬送動作の開始を指示する指令である。
フィーダ搬送終了指令PfEは、フィーダの搬送動作の終了を指示する指令である。
本例においては、一例としてプレス位置P7に対応してフィーダ搬送開始指令PfS(フィーダ送り位置Q3)が関連付けられて設定され、一例としてプレス位置P3に対応してフィーダ搬送終了指令PfE(フィーダ送り位置Q7)が関連付けられて設定されている場合が示されている。
プレス位置P3およびプレス位置P7は、フィーダの搬送動作と干渉しない位置(高さ)である。
CPU42は、フィーダの搬送動作として制御データに含まれるフィーダ送り位置(Q1〜Q7)に対応するフィーダ速度(Vf1〜Vf7)(ワーク搬送情報)に基づいてサーボアンプ60に対して目標値を演算して出力する。具体的には、CPU42は、プレス位置P7においてフィーダ送り位置Q1に対応するフィーダ速度Vf1による搬送動作を開始する目標値を演算して出力し、プレス位置P3においてフィーダ送り位置Q7に対応するフィーダ速度Vf7による搬送動作が完了する目標値を演算して出力する。
CPU42は、スライド20の昇降動作として制御データに含まれるプレス位置およびプレス速度(プレス動作情報)に基づいてサーボアンプ66に対して目標値を演算して出力する。具体的には、CPU42は、各プレス位置において設定されているプレス速度となるように目標値を演算して出力する。
図7は、実施形態に基づくプレスシステムの制御データに基づく同期処理を説明する図である。
図7の上側の図においては、プレス装置10における連続ストロークにおけるプレスモーションに従うスライド位置が示されている。
本例においては、1ストロークのプレスモーションとして、一例として10点でスライド位置と速度とが設定されている場合が示されている。
図7の下側の図においては、レベラーフィーダ200によるワークWの搬送送り量とその搬送開始および搬送完了タイミングが示されている。
具体的には、プレス位置P7に対応してフィーダ送り位置Q1が対応し、プレス位置P3に対応してフィーダ送り位置Q7が対応している場合が示されている。
プレス位置P3においてフィーダの搬送動作が終了した後、スライド20はプレス位置P3→P4→P5→P6→P7の遷移期間(プレス加工期間)に従ってワーク(材料)に対してプレス加工を実行する。
そして、プレス位置P7においてフィーダの搬送動作が開始される。フィーダはプレス位置P7→P8→P9→P10→P1→P2→P3の遷移期間(フィーダ搬送期間)に従ってフィーダ送り位置Q1→Q2→Q3→Q4→Q5→Q6→Q7のワーク(材料)の搬送を実行する。プレス加工の終了に従うプレス位置P7から上死点を経てプレス加工の開始に従うプレス位置P3までの複数箇所(3箇所以上)においてフィーダ送り位置Q1〜Q7とがそれぞれ関連付けられている。
本例に示されるように、制御装置40は、制御データに基づいてスライド20の昇降動作とレベラーフィーダ200の搬送動作との同期処理を実行する。
当該処理により、カム信号を用いてレベラーフィーダ200を独立に制御する必要はなく、具体的には信号処理のためのマージンを持たせた設計をする必要が無い。したがって、無駄な時間を省くことが可能であり、プレス装置のプレス加工を高速化することが可能である。
<設計方法>
次に、実施形態に基づく制御データの設計方式について説明する。
図8は、実施形態に基づく制御装置40の機能ブロック図である。
図8に示されるように制御装置40は、ティーチング設定受付部52と、プレスモーション編集部54と、制御データ生成部56と、実行部58とを含む。
機能ブロック図の各々は、メモリ44に格納されている所定のアプリケーションプログラムをCPU42が実行することにより各部(通信回路等)と連携して実現される。
ティーチング設定受付部52は、レベラーフィーダ200のワークWの搬送動作の開始および終了タイミングの設定を受け付ける。本例においては、リモコン70を介してスライド20のフィーダ送り可能位置およびフィーダ送り限界位置の操作指示を受け付ける。
プレスモーション編集部54は、予め規定されているプレスモーションのデータの編集処理を実行する。プレスモーションのデータは、メモリ44に予め格納されているものとする。なお、本例においては、1つのプレスモーションのデータについて説明しているが、プレス加工に応じて複数のプレスモーションのデータがメモリ44に格納されていても良く、そのうちの1つが選択されるものとする。
制御データ生成部56は、プレスモーション編集部54により編集されたプレスモーションのデータとワークWの搬送に関するデータとを関連付けた制御データを生成する。
実行部58は、制御データ生成部56により生成された制御データに基づいてレベラーフィーダ200の搬送動作およびプレス装置10のプレス加工を制御する。具体的には、実行部58は、制御データに基づいてサーボアンプ60,66にそれぞれサーボモータ62,121を駆動するための目標値を出力し、プレスモーションと搬送動作とが同期する同期処理を実行する。
図9は、実施形態に基づくプレスシステムのスライド20の昇降動作と、レベラーフィーダ200の搬送動作との関係を説明する図である。
図9(A)には、プレスシステムのスライド20の昇降動作とレベラーフィーダ200の搬送動作とを同期させる前の状態が示されている。
スライド20のプレスモーションに対して、フィーダ送り可能位置およびフィーダ送り限界位置が示されている。
フィーダ送り可能位置は、ワークの搬送動作とスライド20とが干渉しないスライド位置である。当該スライド位置からスライド20が上昇した場合にワークWはスライド20に干渉することなく、プレス装置10に搬送することが可能な位置を指し示す。
フィーダ送り限界位置は、ワークの搬送動作とスライド20とが干渉しないスライド位置である。当該スライド位置となるまでスライド20を下降してもワークの搬送動作に影響を与えない位置を指し示す。したがって、当該スライド位置となるまでにワークの搬送動作が完了している必要があり、その限界の位置を指し示す。
本例においては、例えば、オペレータは、リモコン70を操作して、ティーチング動作によりフィーダ送り可能位置(プレス加工の第2の高さ)およびフィーダ送り限界位置(プレス加工の第1の高さ)を設定する。
具体的には、ティーチング動作を実行する所定モードにおいて、レベラーフィーダ200によるワークWの搬送動作を見ながらプレス加工と干渉しないスライド20の位置を設定する。
例えば、リモコン70の図示しないボタンによりフィーダ送り可能位置を設定するモードに設定して、リモコン70の上ボタン72および下ボタン74を操作してスライド20をプレス加工に干渉しない高さ位置に調節し、当該調節した高さ位置で決定ボタン76を操作(選択)することによりフィーダ送り可能位置を設定する。
また、リモコン70の図示しないボタンによりフィーダ送り限界位置を設定するモードに設定して、リモコン70の上ボタン72および下ボタン74を操作してスライド20をプレス加工に干渉しない高さ位置に調節し、当該調節した高さ位置で決定ボタン76を操作(選択)することによりフィーダ送り限界位置を設定する。
当該ティーチング動作によりリモコン70を介してティーチング動作によりフィーダ送り可能位置およびフィーダ送り限界位置を設定することが可能である。
本例においては、スライド20がフィーダ送り可能位置からフィーダ送り限界位置までの昇降動作する間に、レベラーフィーダ200のワークWの搬送動作が完了している場合が示されている。したがって、この場合にはスライド20の昇降動作とフィーダの搬送動作とは干渉しない場合が示されている。
一方で、上述したように信号処理等の関係上、スライド20の昇降動作とレベラーフィーダ200の搬送動作とが干渉しないようにある程度余裕を持たせた設計となっている。
したがって、図9(B)に示されるように余裕分を0にして、フィーダ送り可能位置およびフィーダ送り限界位置とフィーダの搬送動作とを同期させることにより高速なプレス加工を実行することが可能である。
なお、本例においては、ティーチング動作によりリモコン70を介してフィーダ送り可能位置およびフィーダ送り限界位置を設定する方式について説明するが、ワークWに関する情報(材料の厚さ等)および上金型22Aおよび下金型22Bに関する情報(金型の高さ等)に基づいてそれぞれの位置を設定することも可能である。
図10は、実施形態に基づくプレスシステムの制御データの生成について説明するフロー図である。
図10に示されるように、制御装置40は、フィーダ送り可能位置の設定を受け付ける(ステップS1)。具体的には、ティーチング設定受付部52は、リモコン70を介してスライド20のフィーダ送り可能位置の指定の操作指示を受け付ける。
次に、制御装置40は、フィーダ送り限界位置の設定を受け付ける(ステップS2)。具体的には、ティーチング設定受付部52は、リモコン70を介してスライド20のフィーダ送り限界位置の指定の操作指示を受け付ける。
次に、制御装置40は、受け付けたフィーダ送り可能位置およびフィーダ送り限界位置に基づいてフィーダ搬送開始およびフィーダ搬送終了を設定する(ステップS4)。具体的には、プレスモーション編集部54は、予め規定されているプレスモーションのデータにフィーダ搬送開始およびフィーダ搬送終了の設定を関連付ける。
図11は、プレスモーションのデータにフィーダ搬送開始およびフィーダ搬送終了の設定を関連付けた場合を説明する図である。
図11に示されるように、一例として複数点のプレス位置P1〜P10が設けられており、それぞれのプレス位置P1〜P10に対応してプレス速度Vd1〜Vd10(総称してVdとも称する)が設定されている場合が示されている。
そして、受け付けたフィーダ搬送開始の位置としてプレス位置P7が関連付けられ、フィーダ搬送終了の位置としてプレス位置P3が関連付けられた場合が示されている。
一例として、プレス位置P7に対応してフィーダ搬送開始指令PfSが設定され、プレス位置P3に対応してフィーダ搬送終了指令PfEが設定された場合が示されている。
再び図10を参照して、次に、制御装置40は、フィーダ送り期間を算出する(ステップS5)。具体的には、プレスモーション編集部54は、フィーダの搬送速度情報に基づいてフィーダ送り長Sf(フィーダ送り位置Q1〜Q7)に対するフィーダ送り時間Tfを算出する。フィーダの搬送速度情報(ワークの搬送情報)として、フィーダの最高速度vfmax、加速時間tfa、減速時間tfdが予め規定されているものとする。当該値は、一例としてサーボモータ62の規格値に基づいて算出されるものである。
図12は、フィーダ送り期間Tfを説明する概念図である。
図12に示されるようにフィーダ送り長Sf(フィーダ送り位置Q1〜Q7)は、tfa×Vfmax×1/2+(Tf−tfa−tfb)×Vfmax+tfd×Vfmax×1/2として表わすことが可能である。
したがって、フィーダ送り長Sf(フィーダ送り位置Q1〜Q7)およびフィーダの搬送速度情報に基づいて当該式に従ってフィーダ送り期間Tfが算出される。
そして、本例においては、プレス位置P7〜P3の遷移期間としてフィーダ搬送期間Tが示されている。
フィーダ搬送期間Tは、プレスモーションに従うプレス位置P7〜P3にそれぞれ対応するプレス速度V7〜V3に基づいて算出される。
本例においては、フィーダ搬送期間Tがフィーダ送り期間Tfよりも長い場合が示されている。
したがつて、フィーダ搬送期間Tをフィーダ送り期間Tfに合わせるプレスモーションに調整することにより期間T−Tfの余裕を短縮することが可能である。
また、スライド位置P7〜P3とフィーダ送り位置Q1〜Q7との同期をそれぞれ取ることが可能である。
再び図10を参照して、次に、制御装置40は、算出したフィーダ送り期間に合わせたスライドモーションに編集する(ステップS6)。
具体的には、フィーダ搬送期間中のプレスモーションの速度を調節することによりフィーダ搬送期間とフィーダ送り期間とを合わせることが可能である。本例においては、プレスモーションのフィーダ搬送期間中のプレス速度Vdに対して係数K(T/Tf)を乗算する。
そして、制御装置40は、編集結果に基づいて制御データを生成する(ステップS7)。
具体的には、制御データ生成部56は、プレスモーション編集部54の編集結果に基づく制御データを生成する。
そして、処理を終了する(エンド)。
制御データ生成部56は、生成した制御データをメモリ44に記憶する。
そして、実行部58は、メモリ44に格納(記憶)された制御データに基づいてプレスモーションと搬送動作とが同期するプレス加工を実行する。
図13は、実施形態に基づく制御データ生成部56により生成された制御データを説明する図である。
図13に示されるように、一例として複数点のプレス位置P1〜P10が設けられており、それぞれのプレス位置P1〜P10に対応してプレス速度Vd1〜Vd10が設定されている。また、プレスモーション編集部54の編集処理に基づいてフィーダ搬送開始およびフィーダ搬送終了がそれぞれ関連付けられて設定されている。そして、フィーダの搬送速度情報に基づいて当該フィーダ搬送開始指令PfSおよびフィーダ搬送終了指令PfEをそれぞれ起点および終点としたフィーダ送り位置Q1〜Q7およびそれぞれの位置におけるフィーダ速度Vf1〜Vf7が関連付けられて登録されている場合が示されている。
具体的には、一例としてプレス位置P3に対応してフィーダ搬送開始指令PfSが設定され、プレス位置P7に対応してフィーダ搬送終了指令PfEが設定された場合が示されている。
そして、受け付けたフィーダ搬送開始の位置(フィーダ送り位置Q1)としてプレス位置P7が関連付けられ、フィーダ搬送終了の位置(フィーダ送り位置Q7)としてプレス位置P3が関連付けられた場合が示されている。
さらに、フィーダ搬送期間中のプレスモーションのプレス速度Vdに対して係数Kが乗算されて設定されている場合が示されている。
制御装置40の実行部58は、制御データ生成部56により生成された当該制御データに基づいてサーボアンプ60,66にそれぞれサーボモータ62,121を駆動するための目標値を出力し、図9(B)で示すような編集されたプレスモーションと搬送動作とが同期する同期処理を実行することが可能となる。
フィーダ搬送期間をフィーダ送り期間に合わせたプレスモーションに設定することにより期間T−Tf分の余裕を短縮することが可能である。
本例においては、一例としてフィーダ搬送期間Tがフィーダ送り期間Tfよりも長い場合について説明したが、フィーダ搬送期間Tがフィーダ送り期間Tfよりも短い場合も考えられる。この場合には、ワークWにスライド20が干渉する可能性がある。
したがって、フィーダ搬送期間中のプレスモーションの速度を調節することによりフィーダ搬送期間とフィーダ送り期間とを合わせることが可能である。本例においては、プレスモーションのフィーダ搬送期間中のプレス速度Vdに対して係数K(T/Tf)を乗算する。
フィーダ搬送期間をフィーダ送り期間に合わせたプレスモーションに設定することによりフィーダ送り位置Q1〜Q7とスライド位置P7〜P3との同期をそれぞれ取ることが可能である。これによりワークWとスライド20との干渉を抑制しつつプレスモーションと搬送動作とが同期する同期処理を実行することが可能である。
(変形例1)
上記の実施形態においては、ティーチング設定受付部52は、フィーダ送り可能位置およびフィーダ送り限界位置についてリモコン70を介してそれぞれ操作指示を受け付ける場合について説明した。
図14は、凸型および凹型の金型の一例を説明する図である。
図14に示されるように、ここでは、凸型の上金型22Aと、凹型の下金型22Bとが設けられてワークWに対してプレス加工される場合が示されている。
この場合、フィーダ送り可能位置は、ワークWを下金型22Bから上に押し上げるノックアウト動作を実行した場合にスライド20と結合された上金型22Aに干渉しない高さ位置に設定する必要がある。
一方で、フィーダ送り限界位置は、搬送されたワークWが上金型22Aに干渉しないぎりぎりの高さに設定することが可能である。
したがって、フィーダ送り可能位置およびフィーダ送り限界位置についてはそれぞれワークWに対するプレス加工前とプレス加工後で高さが異なるためそれぞれ設定する必要がある場合について説明した。
一方で、上金型22Aおよび下金型22Bの金型の高さ情報が既知の場合には、当該情報に基づいて、フィーダ送り限界位置からフィーダ送り可能位置を算出することが可能である。具体的には、上金型22Aの凸部の形状の高さ分、ワークWの高さが変化する。したがって、フィーダ送り限界位置から上金型22Aの凸部の形状の高さを加算することによりフィーダ送り可能位置を算出することが可能である。
したがって、フィーダ送り可能位置およびフィーダ送り限界位置の高さのいずれか一方のみを設定するティーチングを実行するようにしても良い。なお、本例においては、フィーダ送り限界位置からフィーダ送り可能位置を算出する場合について説明したが、その反対にフィーダ送り可能位置からフィーダ送り限界位置を算出するようにしても良い。
また、上記においては、プレス加工によりワークWの高さが変化する場合について説明したが、ワークWの高さ位置がプレス加工前とプレス加工後で変化しない場合には、ワークWとスライド20が干渉しないフィーダ送り可能位置およびフィーダ送り限界位置は同じ位置に設定することが可能である。
したがって、フィーダ送り可能位置およびフィーダ送り限界位置の高さのいずれか一方のみを設定するティーチングを実行するようにしても良い。
(変形例2)
上記の実施形態においては、プレス装置10の制御装置40において制御データを生成する場合について説明したが、特にこれに限られず、別のシミュレーション装置で制御データを生成することも可能である。
図15は、実施形態の変形例2に基づくプレスシステムを説明する図である。
図15を参照して、ここでは、プレス装置10に加えてシミュレーション装置30が設けられている場合が示されている。
シミュレーション装置30は、プレスシステムの情報を有しており、プレス装置10のプレス加工およびレベラーフィーダ200の搬送動作を実機を動作させることなくシミュレーションする装置である。
当該シミュレーション装置30において、上記で説明した設計方法に従ってフィーダ送り可能位置およびフィーダ送り限界位置を入力により指定し、同様の方式に従って制御データを生成することも可能である。
図16は、実施形態の変形例2に基づくシミュレーション装置30内の制御装置40#の機能ブロック図である。
図16に示されるように制御装置40#は、ティーチング設定受付部52#と、プレスモーション編集部54#と、制御データ生成部56#と、シミュレーション実行部58#とを含む。
制御装置40#の機能ブロック図の各々は、シミュレーション装置内の図示しないメモリに格納されている所定のアプリケーションプログラムを図示しないCPUが実行することにより実現される。
ティーチング設定受付部52#は、シミュレーション上におけるレベラーフィーダのワークWの搬送動作の開始および終了タイミングの設定を受け付ける。本例においては、図示しない入力部を介してスライドのフィーダ送り可能位置およびフィーダ送り限界位置の操作指示を受け付ける。
プレスモーション編集部54#は、予め規定されているプレスモーションのデータの編集処理を実行する。
制御データ生成部56#は、プレスモーション編集部54#により編集されたプレスモーションのデータとワークWの搬送に関するデータとを関連付けた制御データを生成する。
シミュレーション実行部58#は、制御データ生成部56#により生成された制御データに基づいてシミュレーション上のレベラーフィーダの搬送動作およびプレス装置のプレス加工のシミュレーション制御を実行する。
そして、シミュレーション制御の結果としてシミュレーション成功(問題が無い)と判断された場合に、当該成功と判断された制御データ生成部56#により生成した制御データをプレス装置10のメモリ44に格納することにより実機においても同様の動作を実行することが可能である。
なお、上記においては、順送型のプレス機械について適用可能である場合について説明したが、トランスファー型のプレス機械にも同様に適用可能であり、特にこれに限られず、他のプレス機械にも利用することができる。
なお、本例においては、制御装置40の各部の機能構成としてプレス機械に設けられる構成について説明したが、特に当該プレス機械に限られるものではなく、プレス機械を含むプレスシステムとすることも可能である。例えば、ネットワークを介して外部サーバと接続されている場合には、当該外部サーバのCPUと連携して各部の機能を実行することも可能である。また、プレス機械の表示部に表示する構成に限定されるのではなく、ネットワークを介してプレス機械と接続可能な端末の表示部に表示することも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 本体フレーム、4 ベッド、5 ボルスタ、6 コントロールパネル、10 プレス装置、20 スライド、22A 上金型、22B 下金型、30 シミュレーション装置、40 制御装置、44 メモリ、46 通信回路、52 ティーチング設定受付部、54 プレスモーション編集部、56 制御データ生成部、58 実行部、58# シミュレーション実行部、60,66 サーボアンプ、62,121 サーボモータ、63 搬送ローラ、64,65 エンコーダ、70 リモコン、100 コイルホルダ、110 メインシャフト、110A エキセン部、115 メインギア、200 レベラーフィーダ。

Claims (10)

  1. ワークを搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送されるワークに対するスライドの昇降動作によりプレス加工するプレス部と、
    前記スライドの昇降動作と前記搬送部によるワークの搬送動作とが関連付けられた制御データを記憶する記憶部と、
    前記制御データに基づいて前記プレス部および前記搬送部を制御する制御部とを備え
    前記制御データは、前記スライドの昇降動作位置に従う前記搬送部の搬送開始指令および搬送終了指令を含む、プレスシステム。
  2. 前記プレス加工の金型情報、前記プレス加工の前記プレス部の動作に関するプレス動作情報、前記搬送部による前記ワークの搬送に関するワーク搬送情報のうちの少なくともいずれか1つの情報に基づいて前記制御データを生成するデータ生成部をさらに備える、請求項1記載のプレスシステム。
  3. 前記プレス加工の金型情報に従って前記プレス加工の第1の高さと第2の高さとを設定する設定部をさらに含み、
    前記データ生成部は、前記設定部で設定した前記第1の高さと第2の高さとに基づいて前記制御データを生成する、請求項2記載のプレスシステム。
  4. 前記第1の高さおよび第2の高さは同じ位置である、請求項3記載のプレスシステム。
  5. オペレータの操作指示に従って前記プレス加工の第1の高さと第2の高さとを設定する設定部をさらに含み、
    前記データ生成部は、前記設定部で設定した前記第1の高さと第2の高さとに基づいて前記制御データを生成する、請求項2記載のプレスシステム。
  6. 前記設定部は、遠隔で操作可能なリモート制御装置に対するオペレータの操作指示に従って前記プレス加工の前記第1の高さと前記第2の高さとを設定する、請求項5記載のプレスシステム。
  7. プレス加工のシミュレーションが可能なシミュレーション装置をさらに備え、
    前記シミュレーション装置は、
    前記プレス加工の第1の高さと第2の高さとを設定する設定部と、
    前記データ生成部とを含み、
    前記データ生成部は、前記設定部で設定した前記第1の高さと第2の高さとに基づいて前記制御データを生成する、請求項2記載のプレスシステム。
  8. 前記データ生成部は、少なくとも前記プレス加工の終了に従う前記第2の高さから上死点を経てプレス加工の開始に従う前記第1の高さに至るまでの間で昇降動作と搬送部によるワーク搬送動作とを複数箇所で関連付ける、請求項3〜7のいずれか1項に記載のプレスシステム。
  9. 前記複数箇所は3箇所以上である、請求項8記載のプレスシステム。
  10. プレス加工の第1の高さと第2の高さとを設定するステップと、
    前記設定された前記第1の高さと前記第2の高さとに基づいてスライドの昇降動作とワークの搬送動作とが関連付けられた制御データを生成するステップと、
    前記生成された制御データを記憶するステップと、
    記憶された前記制御データに基づいて前記プレス加工および前記ワークの搬送を制御するステップとを備え
    前記制御データは、前記スライドの昇降動作位置に従う前記搬送部の搬送開始指令および搬送終了指令を含む、プレスシステムの制御方法。
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