JP6581417B2 - 露光装置、露光方法及び物品の製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法及び物品の製造方法 Download PDF

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本発明は、露光装置、露光方法及び物品の製造方法に関する。
液晶表示素子などのデバイスを製造するためのリソグラフィ工程では、マスク(原版)のパターンの像を、投影光学系を介して、レジスト(感光剤)が塗布された基板上に転写するステップ・アンド・リピート方式の露光装置が用いられている。また、近年では、投影光学系に対してマスクと基板とを相対的に走査しながら基板を露光する走査露光を行うステップ・アンド・スキャン方式の露光装置、所謂、走査型の露光装置も用いられている。
走査型の露光装置では、液晶パネルなどの大型化に伴い、1回の走査露光でマスクのパターンの像が転写される領域(ショット領域)よりも大きな領域にパターンを形成することが求められている。そこで、遮蔽板を用いて、基板上でショット領域をつなぎ合わせるように露光する技術、所謂、つなぎ露光が提案されている(特許文献1参照)。また、つなぎ露光において、走査方向に直交する方向だけではなく、走査方向に沿った方向に対しても、ショット領域の一部の領域(つなぎ領域)を重ね合わせる技術も提案されている(特許文献2参照)。
特開2000−347020号公報 特開2002−353108号公報
しかしながら、特許文献2に開示された技術では、走査方向に対するつなぎ露光を行うために、複数の遮蔽板が用いられているが、近年のマスクの大型化に伴い、遮蔽板も大きくする必要がある。従って、露光装置において、遮蔽板を配置する空間の確保が困難になるとともに、コスト面での負荷が大きくなってしまう。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされ、つなぎ露光を行うのに有利な露光装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての露光装置は、マスクと基板とを走査方向に走査しながら前記基板を露光する走査露光を行う走査型の露光装置であって、光源からの光を整形するための開口を形成するブレードと、前記ブレードに対して前記走査方向に沿って移動可能に設けられ、前記開口を通過した光の前記走査方向の幅を規定する1つの遮蔽板と、前記基板上に前記走査方向に沿って、第1ショット領域、第2ショット領域、及び、第3ショット領域の順に行われる前記走査露光を制御する制御部と、を有し、前記第2ショット領域は、前記走査方向に沿って、前記第1ショット領域に重なり合う第1つなぎ領域と、前記第3ショット領域に重なり合う第2つなぎ領域とを含み、前記制御部は、前記遮蔽板を移動させながら前記第2ショット領域に対して前記走査露光を行う際に、前記第2ショット領域の露光量を制御するために、前記第2ショット領域の前記第1ショット領域の側の前記第1つなぎ領域の走査露光時と前記第2ショット領域の前記第3ショット領域の側の前記第2つなぎ領域の走査露光時とで前記遮蔽板の移動方向が異なるように、前記遮蔽板の移動を制御することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、つなぎ露光を行うのに有利な露光装置を提供することができる。
本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略図である。 つなぎ露光を説明するための図である。 走査露光時におけるマスク、基板及び遮蔽板の位置と、露光量との関係の一例を示す図である。 走査露光時におけるマスク、基板及び遮蔽板の位置と、露光量との関係の一例を示す図である。 走査露光時におけるマスク、基板及び遮蔽板の位置と、露光量との関係の一例を示す図である。 走査露光時におけるマスク、基板及び遮蔽板の位置と、露光量との関係の一例を示す図である。 走査露光時におけるマスク、基板及び遮蔽板の位置と、露光量との関係の一例を示す図である。 走査露光時におけるマスク、基板及び遮蔽板の位置と、露光量との関係の一例を示す図である。 走査露光時におけるマスク、基板及び遮蔽板の位置と、露光量との関係の一例を示す図である。 走査露光時におけるマスク、基板及び遮蔽板の位置と、露光量との関係の一例を示す図である。 図1に示す露光装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示す露光装置の走査露光時における基板の移動の一例を示す図である。 2つのショット領域をつなぎ合わせる場合のつなぎ露光を説明するための図である。 ブレードの開口を通過する光を均一に用いるための図3乃至図10に示す手法の組み合わせを示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一側面としての露光装置100の構成を示す概略図である。露光装置100は、基板にパターンを形成するリソグラフィ装置である。露光装置100は、本実施形態では、ステップ・アンド・スキャン方式を採用し、光源からの光(スリット光)を用いて、マスクと基板とを走査方向(Y軸方向)に走査しながら基板を露光する走査露光を行う走査型の露光装置として具現化される。
露光装置100は、照明光学系1と、アライメントスコープ2と、投影光学系4と、基板ステージ11と、制御部12と、マスクステージ30とを有する。マスク3は、マスクステージ30に移動可能に保持され、アライメントスコープ2と投影光学系4との間、具体的には、投影光学系4の物体面に配置されている。基板10は、基板ステージ11に移動可能に保持され、投影光学系4の像面に配置されている。制御部12は、CPUやメモリを含み、露光装置100の全体を制御する。制御部12は、露光装置100の各部を制御して、マスク3のパターンを基板10に転写する処理、即ち、基板10を走査露光する処理を制御する。
照明光学系1は、例えば、光源13と、第1フライアイレンズ14aと、第1コンデンサレンズ15aと、第2フライアイレンズ14bと、平面ミラー16と、第2コンデンサレンズ15bと、ブレード18と、1つの遮蔽板18aと、結像光学系19とを含む。
光源13は、例えば、高圧水銀ランプと、楕円ミラーとを含む。光源13から射出された光は、第1フライアイレンズ14a、第1コンデンサレンズ15a及び第2フライアイレンズ14bを順に通過し、平面ミラー16で光路を折り曲げられる。平面ミラー16からの光は、第2コンデンサレンズ15bを介して、ブレード18、遮蔽板18a及び結像光学系19の順に入射する。
ブレード18は、光源13からの光を整形するための開口OPを形成する。ブレード18は、マスク上の照明領域(基板上の露光領域)の走査方向における幅が一定になるように規定するスリット規定部材である。
遮蔽板18aは、ブレード18に対して走査方向に沿って移動可能に設けられている。遮蔽板18aは、ブレード18の開口OPを部分的に、或いは、完全に遮蔽(全遮蔽)することで、基板上での開口OPを通過した光の走査方向の幅を規定する。遮蔽板18aは、制御部12の制御下において、図示しない駆動部を介して、走査方向の任意の位置に位置決めされる。このように、制御部12は、遮蔽板18aの移動を制御する機能を有する。また、遮蔽板18aは、XY平面内で微小な回転が可能なように構成されている。
本実施形態では、1つの遮蔽板18aの両側のエッジを用いて、ブレード18の開口OPを遮蔽する。従って、遮蔽板18aは、ブレード18の開口OPの幅(スリット幅)よりも長い寸法を有し、且つ、開口OPの全遮蔽又は全開を可能にするために長いストロークの移動が可能なように構成されている。例えば、遮蔽板18aは、走査方向において、ブレード18の開口OPを遮蔽せずに全開にする第1位置から、開口OPを挟んで第1位置とは異なる、開口OPを遮蔽せずに全開にする第2位置に移動可能なストロークを有する。また、第1位置とは、例えば、図1に示す開口OPよりも左側の位置であり、第2位置とは、例えば、図1に示す開口OPよりも右側の位置である。
結像光学系19は、ブレード18及び遮蔽板18aによって規定された光で、投影光学系4の物体面に配置されたマスク3を照明する。
アライメントスコープ2は、マスク3に設けられたアライメントマークと、基板10に設けられたアライメントマークとを、投影光学系4を介して検出する。アライメントスコープ2は、マスク3及び基板10のそれぞれに設けられたアライメントマークを同時に検出してもよいし、個別に検出してもよい。
投影光学系4は、照明光学系1によって照明されたマスク3のパターンの像を基板10に投影する。投影光学系4は、等倍結像光学系、拡大結像光学系及び縮小結像光学系のいずれの光学系も適用可能であるが、本実施形態では、等倍結像光学系として構成されている。投影光学系4は、例えば、第1平行平板5aと、第2平行平板5bと、第1平面ミラー6と、第2平面ミラー7と、凸面ミラー8と、凹面ミラー9とを含む。
マスク3を通過した光は、第1平行平板5a、第1平面ミラー6、凹面ミラー9の第1面9a、凸面ミラー8、凹面ミラー9の第2面9b、第2平面ミラー7及び第2平行平板5bを順に経て基板10に入射する。そして、制御部12の制御下において、マスク3と基板10とを走査方向に、投影光学系4の投影倍率に応じた速度比で走査することで、マスク3のパターンを基板10に転写することができる。
ブレード18及び遮蔽板18aによって規定された光が照射される基板上の領域、即ち、露光領域の形状は、マスク上の照明領域の形状と同じ形状となる。従って、ブレード18及び遮蔽板18aは、基板上の露光領域(の形状)を規定する機能を有しているともいえる。また、露光装置100では、基板上の露光領域の形状、詳細には、露光領域の走査方向の側における境界形状を円弧形状と想定しているが、それに限定されるものではない。
露光装置100においては、液晶パネルなどの大型化に伴い、1回の走査露光でマスク3のパターンの像が転写される領域(ショット領域)よりも大きな領域にパターンを形成することが求められる。そこで、露光装置100では、遮蔽板18aを用いて、基板上でショット領域をつなぎ合わせるように露光する技術、所謂、つなぎ露光を行う。本実施形態では、複数のショット領域を、隣接するショット領域同士が走査方向に互いに重なり合うつなぎ領域を含むように配列し、つなぎ領域は、隣接するショット領域のそれぞれに対して走査露光を行う際に露光される(即ち、重複して露光される)。但し、つなぎ露光では、複数のショット領域を含む基板10の全体において、露光量のばらつきを抑える必要がある。従って、重複して露光されるつなぎ領域の露光量のばらつきを低減させることが重要となる。
例えば、図2(a)に示すように、基板上に走査方向に沿って配列された3つのショット領域、即ち、第1ショット領域22、第2ショット領域21及び第3ショット領域20に対して、つなぎ露光を行う場合を想定する。この場合、第2ショット領域21の第1ショット領域の側のつなぎ領域(第1つなぎ領域)21bと、第1ショット領域22の第2ショット領域の側のつなぎ領域22aとが重なり合うように、第2ショット領域21と第1ショット領域22とがつなぎ合わされる。従って、図2(b)に示すように、第2ショット領域21のつなぎ領域21bと第1ショット領域22のつなぎ領域22aとが重なり合う領域23bにおいて、露光量のばらつきを低減させることが重要となる。そこで、図2(c)に示すように、第2ショット領域21に対しては、つなぎ領域21bの露光量がY軸のプラス方向に向かうにつれて線形的に減少するように、走査露光を行う。また、第1ショット領域22に対しては、つなぎ領域22aの露光量がY軸のマイナス方向に向かうにつれて線形的に減少するように、走査露光を行う。図2(c)は、基板上の各ショット領域の露光量分布を示す図であって、露光量を縦軸に採用し、基板上のY軸方向の位置を横軸に採用している。
同様に、第2ショット領域21の第3ショット領域の側のつなぎ領域(第2つなぎ領域)21aと、第3ショット領域20の第2ショット領域の側のつなぎ領域20aとが重なり合うように、第2ショット領域21と第3ショット領域20とがつなぎ合わされる。従って、図2(b)に示すように、第2ショット領域21のつなぎ領域21aと第3ショット領域20のつなぎ領域20aとが重なり合う領域23aにおいて、露光量のばらつきを低減させることが重要となる。そこで、図2(c)に示すように、第2ショット領域21に対しては、つなぎ領域21aの露光量がY軸のマイナス方向に向かうにつれて線形的に減少するように、走査露光を行う。また、第3ショット領域20に対しては、つなぎ領域20aの露光量がY軸のプラス方向に向かうにつれて線形的に減少するように、走査露光を行う。
第1ショット領域22、第2ショット領域21及び第3ショット領域20のそれぞれに対して、上述したように走査露光を行うことで、重複して露光されるつなぎ領域の露光量のばらつきを低減させることができる。具体的には、つなぎ領域21bとつなぎ領域22aとが重なり合う領域23b、及び、つなぎ領域21aとつなぎ領域22aとが重なり合う領域23aにおいて、露光量のばらつきを低減させることができる。
また、図2(b)に示す基板上の領域23a及び23bを除く領域の露光量を100%とすると、基板上の領域23a及び23bの露光量を100%に近づけることができる。換言すれば、図2(d)に示すように、第1ショット領域22、第2ショット領域21及び第3ショット領域20を含む全体の領域23において、露光量のばらつきを抑えることができる。図2(d)は、基板上の露光量分布を示す図であって、露光量を縦軸に採用し、基板上のY軸方向の位置を横軸に採用している。
このように、複数のショット領域を含む基板10の全体において、露光量のばらつきを抑えるためには、各ショット領域のつなぎ領域における露光量を線形的に傾斜させることが必要となる。
第1ショット領域22、第2ショット領域21及び第3ショット領域20に対するつなぎ露光では、第2ショット領域21に対して走査露光を行う際に、つなぎ領域21a及び21bを同一の走査露光で露光しなければならない。そこで、第2ショット領域21の走査露光の開始前に、遮蔽板18aがブレード18の開口OPを完全に遮蔽して露光量がゼロとなる遮蔽状態となるように遮蔽板18aを位置決めする。次いで、第2ショット領域21の走査露光の開始時には、遮蔽板18aを走査方向に沿って第1方向に移動させながら、つなぎ領域21a又は21bを露光し、遮蔽板18aが開口OPを完全に遮蔽していない状態、即ち、露光量が最大となる全開状態にする。そして、全開状態を維持しながら、第2ショット領域21に対して通常の走査露光を行う。次いで、第2ショット領域21の走査露光の終了時には、遮蔽板18aを走査方向に沿って走査露光の開始時(第1方向)とは逆の第2方向に移動させながら(即ち、全開状態から遮蔽状態にしながら)、つなぎ領域21b又は21aを露光する。第2ショット領域21の走査露光の開始時と終了時とでは、遮蔽板18aの同一のエッジでブレード18の開口OPを遮蔽するように、遮蔽板18aの移動が制御される。
このように、露光装置100においては、第2ショット領域21に対して走査露光を行う際に、第2ショット領域21の露光量を制御するために、遮蔽板18aの移動を制御している。本実施形態では、第2ショット領域21の第1ショット領域22の側の端部の走査露光時と、第2ショット領域21の第3ショット領域20の側の端部の走査露光時とで、遮蔽板18aの移動方向を異ならせている。例えば、第2ショット領域21の第1ショット領域の側のつなぎ領域21bの走査露光時には、ブレード18の開口OPを通過した光の走査方向の幅が増加するように遮蔽板18aを走査方向に沿って第1方向に移動させる。また、第2ショット領域21の第3ショット領域の側のつなぎ領域21aの走査露光時には、ブレード18の開口OPを通過した光の走査方向の幅が減少するように遮蔽板18aを走査方向に沿って第1方向とは逆の第2方向に移動させる。この際、第2ショット領域21のつなぎ領域21bの露光量と第1ショット領域22のつなぎ領域22aの露光量との和が、全開状態での基板10の露光量と等しくなるように、遮蔽板18aの移動を制御する。同様に、第2ショット領域21のつなぎ領域21aの露光量と第3ショット領域20のつなぎ領域20aの露光量との和が、全開状態での基板10の露光量と等しくなるように、遮蔽板18aの移動を制御する。
図3(a)乃至図3(d)、図4(a)乃至図4(d)、図5(a)乃至図5(d)及び図6(a)乃至図6(d)を参照して、基板上の各ショット領域のつなぎ領域における露光量を線形的に傾斜させる手法について具体的に説明する。図3(a)乃至図3(d)、図4(a)乃至図4(d)、図5(a)乃至図5(d)及び図6(a)乃至図6(d)は、それぞれ、走査露光時におけるマスク3、基板10及び遮蔽板18aの位置と、露光量との関係を示す図である。
図3(a)乃至図3(d)を参照して、マスク3及び基板10をY軸のプラス方向に走査する場合に、走査露光の開始時に露光量Eを線形的に傾斜させるための遮蔽板18aの移動について説明する。図3(a)に示すように、遮蔽板18aがブレード18の開口OPを完全に遮蔽して露光量がゼロとなる遮蔽状態にある。かかる遮蔽状態から、遮蔽板18aを、一定の速度(即ち、等速)でY軸のマイナス方向に連続的に移動させることで、図3(b)及び図3(c)に示すように、基板10に入射する光の光量(露光量)が一定の割合で増加する。従って、遮蔽状態から遮蔽板18aがブレード18の開口OPを完全に遮蔽していない状態、即ち、露光量が最大となる全開状態になるまでの期間(つなぎ領域W2)において、露光量Eを線形的に傾斜させることができる。また、図3(d)に示すように、全開状態になると、露光量Eは、一定の値となる。ここで、ブレード18の開口OPのスリット幅をW0、全開状態における基板上の露光領域の走査方向の幅をW1、つなぎ領域の走査方向の幅をW2、マスク3及び基板10の走査速度(露光速度)をV1、遮蔽板18aの移動速度をV2とする。この場合、以下の式(1)で示すような関係が成り立つ。
Figure 0006581417
図4(a)乃至図4(d)を参照して、マスク3及び基板10をY軸のプラス方向に走査する場合に、走査露光の終了時に露光量Eを線形的に傾斜させるための遮蔽板18aの移動について説明する。図4(a)に示すように、遮蔽板18aがブレード18の開口OPを完全に遮蔽していない状態、即ち、露光量が最大となる全開状態にある。かかる全開状態から、遮蔽板18aを、一定の速度(即ち、等速)でY軸のプラス方向に連続的に移動させることで、図4(b)及び図4(c)に示すように、基板10に入射する光の光量(露光量)が一定の割合で減少する。従って、全開状態から遮蔽板18aがブレード18の開口OPを完全に遮蔽して露光量がゼロとなる遮蔽状態になるまでの期間(つなぎ領域W2)において、露光量Eを線形的に傾斜させることができる。また、図4(d)に示すように、遮蔽状態になると、露光量Eは、一定の値、具体的には、ゼロとなる。ここで、ブレード18の開口OPのスリット幅をW0、全開状態における基板上の露光領域の走査方向の幅をW1、つなぎ領域の走査方向の幅をW2、マスク3及び基板10の走査速度(露光速度)をV1、遮蔽板18aの移動速度をV2とする。この場合、以下の式(2)で示すような関係が成り立つ。従って、つなぎ領域の走査方向の幅W2を、全開状態における基板上の露光領域の走査方向の幅W1よりも大きくする必要がある。
Figure 0006581417
ここで、図3(a)乃至図3(d)に示す走査露光の開始時に露光量を線形的に傾斜させる手法と、図4(a)乃至図4(d)に示す走査露光の終了時に露光量を線形的に傾斜させる手法とを組み合わせる、即ち、同一の走査露光で行う。これにより、図2(a)に示す第2ショット領域21の両端部、具体的には、つなぎ領域21a及びつなぎ領域22aでの露光量を線形的に傾斜させることができる。
例えば、第2ショット領域21に対して走査露光を行う際には、上述したように、遮蔽板18aがブレード18の開口OPを完全に遮蔽している遮蔽状態から、遮蔽板18aをY軸のマイナス方向に移動させる。これにより、遮蔽板18aのY軸のプラス側のエッジを用いて、第2ショット領域21の走査露光の開始時のつなぎ領域21bでの露光量を線形的に傾斜させることができる。次いで、遮蔽板18aをY軸のプラス方向に移動させる。これにより、走査露光の開始時と同様に、遮蔽板18aのY軸のプラス側のエッジを用いて、第2ショット領域21の走査露光の終了時のつなぎ領域21aでの露光量を線形的に傾斜させることができる。
また、第2ショット領域21に対して走査露光を行う際には、図5(a)乃至図5(d)に示すように、遮蔽板18aがブレード18の開口OPを完全に遮蔽している遮蔽状態から、遮蔽板18aをY軸のプラス方向に移動させてもよい。これにより、遮蔽板18aのY軸のマイナス側のエッジを用いて、第2ショット領域21の走査露光の開始時のつなぎ領域21bでの露光量を線形的に傾斜させることができる。次いで、図6(a)乃至図6(d)に示すように、遮蔽板18aをY軸のマイナス方向に移動させる。これにより、走査露光の開始時と同様に、遮蔽板18aのY軸のマイナス側のエッジを用いて、第2ショット領域21の走査露光の終了時のつなぎ領域21aでの露光量を線形的に傾斜させることができる。
図5(a)乃至図5(d)を参照して、マスク3及び基板10をY軸のプラス方向に走査する場合に、走査露光の開始時に露光量Eを線形的に傾斜させるための遮蔽板18aの移動について説明する。図5(a)に示すように、遮蔽板18aがブレード18の開口OPを完全に遮蔽して露光量がゼロとなる遮蔽状態にある。かかる遮蔽状態から、遮蔽板18aを、一定の速度(即ち、等速)でY軸のプラス方向に連続的に移動させることで、図5(b)及び図5(c)に示すように、基板10に入射する光の光量(露光量)が一定の割合で増加する。従って、遮蔽状態から遮蔽板18aがブレード18の開口OPを完全に遮蔽していない状態、即ち、露光量が最大となる全開状態になるまでの期間(つなぎ領域W2)において、露光量Eを線形的に傾斜させることができる。また、図5(d)に示すように、全開状態になると、露光量Eは、一定の値となる。ここで、ブレード18の開口OPのスリット幅をW0、全開状態における基板上の露光領域の走査方向の幅をW1、つなぎ領域の走査方向の幅をW2、マスク3及び基板10の走査速度(露光速度)をV1、遮蔽板18aの移動速度をV2とする。この場合、以下の式(3)で示すような関係が成り立つ。従って、つなぎ領域の走査方向の幅W2を、全開状態における基板上の露光領域の走査方向の幅W1よりも大きくする必要がある。
Figure 0006581417
図6(a)乃至図6(d)を参照して、マスク3及び基板10をY軸のプラス方向に走査する場合に、走査露光の終了時に露光量Eを線形的に傾斜させるための遮蔽板18aの移動について説明する。図6(a)に示すように、遮蔽板18aがブレード18の開口OPを完全に遮蔽していない状態、即ち、露光量が最大となる全開状態にある。かかる全開状態から、遮蔽板18aを、一定の速度(即ち、等速)でY軸のマイナス方向に連続的に移動させることで、図6(b)及び図6(c)に示すように、基板10に入射する光の光量(露光量)が一定の割合で減少する。従って、全開状態から遮蔽板18aがブレード18の開口OPを完全に遮蔽して露光量がゼロとなる遮蔽状態になるまでの期間(つなぎ領域W2)において、露光量Eを線形的に傾斜させることができる。また、図6(d)に示すように、遮蔽状態になると、露光量Eは、一定の値、具体的には、ゼロとなる。ここで、ブレード18の開口OPのスリット幅をW0、全開状態における基板上の露光領域の走査方向の幅をW1、つなぎ領域の走査方向の幅をW2、マスク3及び基板10の走査速度(露光速度)をV1、遮蔽板18aの移動速度をV2とする。この場合、以下の式(4)で示すような関係が成り立つ。
Figure 0006581417
このように、走査露光の開始時には、遮蔽状態から全開状態となるように遮蔽板18aを移動させ、且つ、走査露光の終了時には、全開状態から遮蔽状態となるように遮蔽板18aを移動させる。なお、遮蔽板18aの移動方向は、Y軸のマイナス方向及びプラス方向のいずれであってもよい。これにより、基板上のショット領域のつなぎ領域での露光量を線形的に傾斜させることができる。
また、マスク3や基板10の走査方向は、Y軸のプラス方向だけではなく、図7(a)乃至図7(d)、図8(a)乃至図8(d)、図9(a)乃至図9(d)及び図10(a)乃至図10(d)に示すように、Y軸のマイナス方向であってもよい。マスク3や基板10の走査方向がY軸のマイナス方向である場合にも、上述した原理において、遮蔽板18aの移動を制御することで、基板上のショット領域のつなぎ領域での露光量を線形的に傾斜させることができる。図7(a)乃至図7(d)、図8(a)乃至図8(d)、図9(a)乃至図9(d)及び図10(a)乃至図10(d)は、それぞれ、走査露光時におけるマスク3、基板10及び遮蔽板18aの位置と、露光量との関係を示す図である。
また、1つの遮蔽板18aでブレード18の開口OPを遮蔽してショット領域の両端部のつなぎ領域での露光量を線形的に傾斜させる場合には、上述したように、遮蔽板18aの移動速度を制御する必要がある。具体的には、マスク3及び基板10の走査方向及び走査速度のうちの少なくとも一方に基づいて、走査露光の開始時における遮蔽板18aの移動速度と、走査露光の終了時における遮蔽板18aの移動速度とを異ならせる(式(1)乃至式(4)参照)。
以下、図11を参照して、露光装置100の動作、即ち、基板10を走査露光する処理について説明する。かかる処理は、上述したように、制御部12が露光装置100の各部を統括的に制御することで行われる。ここでは、図2(a)や図2(b)に示すように、第1ショット領域22、第2ショット領域21及び第3ショット領域20をつなぎ合わせて基板10の全体を露光する場合を説明する。
まず、基板上の第1ショット領域22に対する走査露光を行う。第1ショット領域22では、第2ショット領域の側につなぎ領域22aが必要となるため、図4、図6、図7及び図9に示す4つの手法が候補となる。
次いで、基板上の第2ショット領域21に対する走査露光を行う。第2ショット領域21では、第1ショット領域の側及び第3ショット領域の側のそれぞれにつなぎ領域21b及び21aが必要となる。従って、図3に示す手法と図4に示す手法との組み合わせ、図5に示す手法と図6に示す手法との組み合わせ、図7に示す手法と図8に示す手法との組み合わせ、及び、図9に示す手法と図10に示す手法との組み合わせの4つの組み合わせが候補となる。
次に、基板上の第3ショット領域20に対する走査露光を行う。第3ショット領域20では、第2ショット領域の側につなぎ領域20aが必要となるため、図3、図5、図8及び図10に示す4つの手法が候補となる。
このような候補からいずれの手法を選択(決定)するのかの判断基準は、いくつか存在する。例えば、基板10を走査露光する処理に要する時間(処理時間)が最も短くなる手法を選択する場合がある。処理時間には、基板10の移動距離や加速又は減速時間を考慮する必要がある。具体的には、図12に示すように、基板上の全てのショット領域に対して走査露光を行う際の基板10の移動距離(移動距離L1乃至L5の総和)に基づいて、図3乃至図10に示す手法のいずれか、即ち、遮蔽板18aの移動方向を決定すればよい。ここで、移動距離L1は、第1ショット領域22を走査露光するために必要となる基板10の移動距離である。移動距離L2は、第2ショット領域21のつなぎ領域21bと第1ショット領域22のつなぎ領域22aとが重なり合う領域23bを走査露光するために必要となる基板10の移動距離である。移動距離L3は、第2ショット領域21を走査露光するために必要となる基板10の移動距離である。移動距離L4は、第2ショット領域21のつなぎ領域21aと第3ショット領域20のつなぎ領域20aとが重なり合う領域23aを走査露光するために必要となる基板10の移動距離である。移動距離L5は、第3ショット領域20を走査露光するために必要となる基板10の移動距離である。
S11では、制御部12は、遮蔽板18aが開口OPを完全に遮蔽していない状態、即ち、露光量が最大となる全開状態となるように、遮蔽板18aを位置決めする。S12では、制御部12は、第1ショット領域22の走査露光を開始する。S13では、制御部12は、第1ショット領域22の第2ショット領域の側のつなぎ領域22aの幅に応じて、つなぎ領域22aでの露光量が線形的に傾斜するように、遮蔽板18aを連続的に移動させる。ここでは、全開状態から、遮蔽板18aがブレード18の開口OPを完全に遮蔽して露光量がゼロとなる遮蔽状態となるように遮蔽板18aを移動させるため、図4に示す手法又は図6に示す手法が採用可能である。このようにして、第1ショット領域22の走査露光を終了する。
S21では、制御部12は、遮蔽状態となるように、遮蔽板18aを位置決めする。S22では、制御部12は、第2ショット領域21の走査露光を開始する。S23では、制御部12は、第2ショット領域21の第1ショット領域の側のつなぎ領域21bの幅に応じて、つなぎ領域21bでの露光量が線形的に傾斜するように、遮蔽板18aを連続的に移動させる。ここでは、遮蔽状態から全開状態となるように遮蔽板18aを移動させる。そして、つなぎ領域21bの走査露光の終了後、第2ショット領域21のつなぎ領域21a及び21bを除く領域を走査露光する期間、全開状態を維持する。S24では、制御部12は、第2ショット領域21の第3ショット領域の側のつなぎ領域21aの幅に応じて、つなぎ領域21bでの露光量が線形的に傾斜するように、遮蔽板18aを連続的に移動させる。ここでは、全開状態から遮蔽状態となるように遮蔽板18aを移動させる。第2ショット領域21の走査露光では、遮蔽状態から全開状態を経て再び遮蔽状態となるように遮蔽板18aを移動させるため、図3に示す手法と図4に示す手法との組み合わせ、或いは、図5に示す手法と図6に示す手法との組み合わせが採用可能である。このようにして、第2ショット領域21の走査露光を終了する。
S31では、制御部12は、遮蔽状態となるように、遮蔽板18aを位置決めする。S32では、制御部12は、第3ショット領域20の走査露光を開始する。S33では、制御部12は、第3ショット領域20の第2ショット領域の側のつなぎ領域20aの幅に応じて、つなぎ領域20aでの露光量が線形的に傾斜するように、遮蔽板18aを連続的に移動させる。ここでは、遮蔽状態から全開状態となるように遮蔽板18aを移動させるため、図3に示す手法又は図5に示す手法が採用可能である。このようにして、第3ショット領域20の走査露光を終了する。
上述したように、露光装置100は、ブレード18の開口OPを走査方向において遮蔽可能な1つの遮蔽板18aを有し、基板上の各ショット領域のつなぎ領域(重複して露光される領域)での露光量のばらつきを低減させることができる。従って、露光装置100は、つなぎ露光において、複数のショット領域を含む基板10の全体において、露光量のばらつきを抑えることができる。
また、本実施形態では、ブレード18と結像光学系19との間に遮蔽板18aを配置しているが、これに限定されるものではない。例えば、マスク3のパターン面の近傍、或いは、マスク3のパターン面と実質的に共役な面に遮蔽板18aを配置してもよい。
また、露光装置100においては、基板10を走査露光する処理に要する処理時間を考慮するのではなく、解像力や重ね合わせ精度を考慮する場合もある。このような場合には、ブレード18の開口OPを通過する光を均一に用いることで、露光性能を確保することが必要となる。
例えば、2つのショット領域をつなぎ合わせる場合を考える。図3(a)乃至図3(d)に示す手法では、ブレード18の開口OPのY軸のプラス側(右側)を通過する光から基板10に入射し始めるため、かかる光の影響を多く受けることになる。一方、図6(a)乃至図6(d)に示す手法では、ブレード18の開口OPのY軸のマイナス側(左側)を通過する光が最後まで基板10に入射するため、かかる光の影響を多く受けることになる。このような2つの手法を組み合わせることで、ブレード18の開口OPを通過する光を均一に用いることができる。
図13に示すように、第1ショット領域の第2ショット領域の側(Y軸のマイナス方向)のつなぎ領域での露光量と、第2ショット領域の第1ショット領域の側(Y軸のプラス方向)のつなぎ領域での露光量とを線形的に傾斜させる場合を考える。この場合、ブレード18の開口OPを通過する光を均一に用いるためには、図3乃至図10に示す手法において、図14に示すような組み合わせを選択すればよい。図14は、ブレード18の開口OPを通過する光を均一に用いることを考慮したときの図3乃至図10に示す手法の組み合わせを示す図である。図14では、ブレード18の開口OPを通過する光を均一に用いることができる組み合わせを丸で表している。例えば、図7に示す手法と図10に示す手法とを組み合わせることで、ブレード18の開口OPを通過する光を均一に用いることができる。
このように、第1ショット領域のつなぎ領域の走査露光時と、第2ショット領域のつなぎ領域の走査露光時とで、遮蔽板18aの異なるエッジでブレード18の開口OPを遮蔽するように、遮蔽板18aの移動を制御する。これにより、ブレード18の開口OPを通過する光を均一に用いることが可能となる。
また、基板10を走査露光する処理に要する処理時間に加えて、ブレード18の開口OPを通過する光を均一に用いることを考慮することも可能である。
例えば、図2(a)や図2(b)に示す第1ショット領域22に対して図4に示す手法で走査露光を行った場合、図14を参照すると、第2ショット領域21に対しては、図5又は図8に示す手法で走査露光を行う必要がある。但し、処理時間を考慮すると、図5に示す手法で第2ショット領域21を走査露光するとよい。また、第3ショット領域20に対しては、図14を参照すると、図3又は図10に示す手法で走査露光を行う必要がある。但し、処理時間を考慮すると、図3に示す手法で第3ショット領域20を走査露光するとよい。なお、第1ショット領域22に対して図6に示す手法で走査露光を行った場合も同様に、第2ショット領域21及び第3ショット領域20のそれぞれに対して走査露光を行う際の手法を決定することができる。
本発明の実施形態における物品の製造方法は、例えば、デバイス(半導体素子、磁気記憶媒体、液晶表示素子など)などの物品を製造するのに好適である。かかる製造方法は、露光装置100を用いて、感光剤が塗布された基板を露光する工程と、露光された基板を現像する工程を含む。また、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージングなど)を含みうる。本実施形態における物品の製造方法は、従来に比べて、物品の性能、品質、生産性及び生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本発明は、露光光としてEUV光(極端紫外光)を用いて基板を露光するEUV露光装置にも適用することができる。
100:露光装置 3:マスク 10:基板 12:制御部 18:ブレード 18a:遮蔽板

Claims (15)

  1. マスクと基板とを走査方向に走査しながら前記基板を露光する走査露光を行う走査型の露光装置であって、
    光源からの光を整形するための開口を形成するブレードと、
    前記ブレードに対して前記走査方向に沿って移動可能に設けられ、前記開口を通過した光の前記走査方向の幅を規定する1つの遮蔽板と、
    前記基板上に前記走査方向に沿って、第1ショット領域、第2ショット領域、及び、第3ショット領域の順に行われる前記走査露光を制御する制御部と、
    を有し、
    前記第2ショット領域は、前記走査方向に沿って、前記第1ショット領域に重なり合う第1つなぎ領域と、前記第3ショット領域に重なり合う第2つなぎ領域とを含み、
    前記制御部は、前記遮蔽板を移動させながら前記第2ショット領域に対して前記走査露光を行う際に、前記第2ショット領域の露光量を制御するために、前記第2ショット領域の前記第1ショット領域の側の前記第1つなぎ領域の走査露光時と前記第2ショット領域の前記第3ショット領域の側の前記第2つなぎ領域の走査露光時とで前記遮蔽板の移動方向が異なるように、前記遮蔽板の移動を制御することを特徴とする露光装置。
  2. 前記遮蔽板は、前記走査方向において、前記開口を遮蔽しない第1位置から、前記開口を挟んで前記第1位置とは異なる、前記開口を遮蔽しない第2位置に移動可能なストロークを有することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記制御部は、前記第2ショット領域に対して前記走査露光を行う際に、前記第1ショット領域の側の前記第1つなぎ領域の走査露光時には前記幅が増加するように前記遮蔽板を前記走査方向に沿って第1方向に移動させ、且つ、前記第3ショット領域の側の前記第2つなぎ領域の走査露光時には前記幅が減少するように前記遮蔽板を前記走査方向に沿って前記第1方向とは逆の第2方向に移動させるように、前記遮蔽板の移動を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置。
  4. 前記第1つなぎ領域は、前記第1ショット領域に対して前記走査露光を行う際にも露光され、
    前記第2つなぎ領域は、前記第3ショット領域に対して前記走査露光を行う際にも露光されることを特徴とする請求項3に記載の露光装置。
  5. 前記制御部は、
    前記第1つなぎ領域の走査露光の開始前に、前記遮蔽板が前記開口を遮蔽して前記基板の露光量がゼロとなる遮蔽状態となるように前記遮蔽板を位置決めし、
    前記第1つなぎ領域の走査露光を開始してから終了するまでに、前記遮蔽状態から前記基板の露光量が最大となる全開状態となるように、前記遮蔽板を連続的に移動させることを特徴とする請求項3又は4に記載の露光装置。
  6. 前記制御部は、
    前記第1つなぎ領域の走査露光の終了後、前記第2つなぎ領域の走査露光が開始されるまで、前記全開状態を維持し、
    前記第2つなぎ領域の走査露光が開始されてから終了するまでに、前記全開状態から前記遮蔽状態となるように、前記遮蔽板を連続的に移動させることを特徴とする請求項5に記載の露光装置。
  7. 前記制御部は、
    前記第1つなぎ領域の走査露光を行う期間において、前記遮蔽板を等速で移動させ、
    前記第2つなぎ領域の走査露光を行う期間において、前記遮蔽板を等速で移動させることを特徴とする請求項3乃至6のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  8. 前記制御部は、前記マスク及び前記基板の走査方向及び走査速度のうちの少なくとも一方に基づいて、前記第1つなぎ領域の走査露光を行う期間における前記遮蔽板の移動速度と、前記第2つなぎ領域の走査露光を行う期間における前記遮蔽板の移動速度とを異ならせることを特徴とする請求項7に記載の露光装置。
  9. 前記制御部は、前記第2ショット領域に対して前記走査露光を行う際に、前記遮蔽板の同一のエッジで前記開口を遮蔽するように、前記遮蔽板の移動を制御することを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  10. 前記制御部は、前記基板上の全てのショット領域に対して前記走査露光を行う際の前記基板の移動距離に基づいて、前記全てのショット領域に対して前記走査露光を行うのに要する時間が最も短くなるように、前記全てのショット領域に対して前記走査露光を行う際の前記遮蔽板の移動方向を決定することを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  11. 前記制御部は、前記第1つなぎ領域の露光量と前記第1ショット領域の前記第2ショット領域の側のつなぎ領域の露光量との和、及び、前記第2つなぎ領域の露光量と前記第3ショット領域の前記第2ショット領域の側のつなぎ領域の露光量との和が、前記全開状態での前記基板の露光量と等しくなるように、前記遮蔽板の移動を制御する請求項5に記載の露光装置。
  12. 前記制御部は、前記第1つなぎ領域の走査露光時には前記遮蔽板の第1エッジで前記開口を遮蔽し、前記第1ショット領域の前記第2ショット領域の側のつなぎ領域の走査露光時には前記遮蔽板の前記第1エッジとは反対側の第2エッジで前記開口を遮蔽するように、前記遮蔽板の移動を制御することを特徴とする請求項3に記載の露光装置。
  13. 前記制御部は、前記第2つなぎ領域の走査露光時には前記遮蔽板の第3エッジで前記開口を遮蔽し、前記第3ショット領域の前記第2ショット領域の側のつなぎ領域の走査露光時には前記遮蔽板の前記第3エッジとは反対側の第4エッジで前記開口を遮蔽するように、前記遮蔽板の移動を制御することを特徴とする請求項3に記載の露光装置。
  14. マスクと基板とを走査方向に走査しながら前記基板を露光する走査露光を行う露光方法であって、
    光源からの光を整形するための開口を形成するブレードに対して前記走査方向に沿って移動可能に設けられ、前記開口を通過した光の前記走査方向の幅を規定する1つの遮蔽板を用いて、前記基板上に前記走査方向に沿って、第1ショット領域、第2ショット領域、及び、第3ショット領域の順に行われる前記走査露光を制御する工程を有し、
    前記第2ショット領域は、前記走査方向に沿って、前記第1ショット領域に重なり合う第1つなぎ領域と、前記第3ショット領域に重なり合う第2つなぎ領域とを含み、
    前記工程では、前記遮蔽板を移動させながら前記第2ショット領域に対して前記走査露光を行う際に、前記第2ショット領域の露光量を制御するために、前記第2ショット領域の前記第1ショット領域の側の前記第1つなぎ領域の走査露光時と前記第2ショット領域の前記第3ショット領域の側の前記第2つなぎ領域の走査露光時とで前記遮蔽板の移動方向が異なるように、前記遮蔽板の移動を制御することを特徴とする露光方法。
  15. 請求項1乃至13のうちいずれか1項に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、
    露光した前記基板を現像する工程と、
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
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