JP6580735B2 - オーラルケア組成物 - Google Patents
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Description
項1.
下記のリポソームAおよび/またはリポソームDを含有することを特徴とするオーラルケア組成物。
リポソームA:塩化セチルピリジニウムおよび水素添加処理していないリン脂質を必須成分とするリポソーム
リポソームD:水素添加処理したリン脂質を必須成分とするリポソーム
項2.
水素添加処理したリン脂質を必須成分とするリポソーム(リポソームD)がさらに塩化セチルピリジニウムを含有することを特徴とする項1に記載のオーラルケア組成物。
項3.
水素添加処理したリン脂質が水素添加レシチンであることを特徴とする項1または項2の何れか1項に記載のオーラルケア組成物。
項4.
水素添加処理したリン脂質中のホスファチジルコリン含量が質量比で50%以上であることを特徴とする項1〜3の何れか1項に記載のオーラルケア組成物。
項5.
義歯および/またはインプラント装着時用の組成物若しくは義歯を口腔内から取り出した後に義歯に使用する組成物であることを特徴とする項1〜4の何れか1項に記載のオーラルケア組成物。
項6.
リポソームAおよびリポソームDに含まれるリン脂質が水素添加処理したリン脂質のみで構成されることを特徴とする項1〜5の何れか1項に記載のオーラルケア組成物。
本発明では、リポソームを構成するリン脂質の種類によって効果の程度が異なる。例えば、リポソームを構成する主たるリン脂質がフォスファチジルイノシトール、フォスファチジルセリンおよびフォスファチジルコリンの場合(「主たる」とは、リン脂質全量に対して50質量%以上、好ましくは70質量%以上を占めていることを意味する。以下の記載についても同じ。)、口腔内への使用時における本発明のオーラルケア組成物全量に対する塩化セチルピリジニウムの濃度が、0.0008質量%以上が好ましく、0.0125質量%がさらに好ましく、0.025質量%以上が最も好ましい。ここにおいて、「口腔内への使用時における本発明のオーラルケア組成物全量に対する塩化セチルピリジニウムの濃度」と記載している理由は、塩化セチルピリジニウムの含有量安定性を向上させる方法の一つとして濃縮仕様の組成物を使用することがあるためである。この場合、商品記載に基づいて希釈したときの濃度、すなわち実際に口腔内に使用するときの濃度を意味する。また、リポソームを構成する主たるリン脂質が水素添加ホスファチジルコリンの場合は、口腔内への使用時における本発明のオーラルケア組成物全量に対する塩化セチルピリジニウムの濃度が、0.0004質量%以上が好ましく、0.0008質量%以上がより好ましく、0.0016質量以上がさらに好ましく、0.003質量%以上が最も好ましい。
物抽出物等が挙げられる。これらは、単独で使用しても良く、2種以上を組み合わせて使用しても良い。さらには、塩化セチルピリジニウムのようにリポソームに含有させても良いし、オーラルケア組成物の連続層に存在させても良い。
加えて、塩化セチルピリジニウムの細胞毒性などの刺激性を大幅に緩和させることから、化学物質の刺激に対して敏感な、いわゆる口腔弱者(具体的には、老齢者、口腔内疾患を有する患者、幼弱者など)に対しても有用なオーラルケア組成物を提供することができる。
(被検体について)
殺菌剤として、塩化セチルピリジニウム(以下「CPC」と略することがある。)を用い、以下の被検体を調製した。被検体としては、CPCとリン脂質(主としてフォスファチジルイノシトール、フォスファチジルセリンおよびフォスファチジルコリンを含有するリン脂質:PIPSナガセ(長瀬産業社製))を用いて得られたリポソーム懸濁液AおよびC、CPCと水素添加処理したリン脂質(Phospholipon90H(エイチ・ホルスタイン社製))を用いて得られたリポソーム懸濁液BおよびDを用いた。
リポソームの製造方法としては、以下の方法に従って行った。
試験に用いた各リポソームは、以下の方法で得られたリポソームが懸濁して存在している状態の懸濁液を用いた。なお、懸濁液中のリン脂質がリポソームを形成していることを確認したのちに、各懸濁液のリン脂質の含有量を測定し、その測定値を以って、懸濁液中に存在するリポソーム量とした。
リポソーム懸濁液A(図表においては「A」と略する。)の調製:グリセリン30g、主としてフォスファチジルイノシトール、フォスファチジルセリンおよびフォスファチジルコリンを含有するリン脂質(PIPSナガセ(長瀬産業社製))4g、CPC0.5gを混合し、仕掛液を調製した。次いで、965.5gの精製水をポータブルミキサー(NGM-0.5TB;美粒社製)で3000r.p.m.、室温の条件で攪拌している状態で、前記仕掛液を少しずつ添加し全量を加えた。仕掛液の添加後、さらにポータブルミキサーを用いて、1000r.p.m.、20分間攪拌することによりリポソームを形成させ、リポソーム懸濁液Aを得た。このリポソーム懸濁液AにはCPCが0.05%、前記リン脂質が0.2%含有された。
リポソーム懸濁液B(図表においては「B」と略する。)の調製:グリセリン30g、水素添加処理したリン脂質(Phospholipon90H(Lipid社製))10g、CPC0.5gを混合し、仕掛液とした。次いで、959.5gの精製水をポータブルミキサー(NGM-0.5TB;美粒社製)で3000r.p.m.、60℃の条件で攪拌している状態で、前記仕掛液を少しずつ添加し全量を加えた。仕掛液の添加後、さらにポータブルミキサーを用いて、1000r.p.m.、20分間攪拌することによりリポソームを形成させ、リポソーム懸濁液Bを得た。このリポソーム懸濁液BにはCPCが0.05%、前記リン脂質が1.0%含有された。
リポソーム懸濁液C(図表においては「C」と略する。)の調製:前記リポソーム懸濁液Aの調製方法において、CPCの代わりに精製水を配合することにより調製する。このリポソーム懸濁液Cにはリン脂質が0.2%含有される。
リポソーム懸濁液D(図表においては「D」と略する。)の調製:前記リポソーム懸濁液Bの調製方法において、CPCの代わりに精製水を配合することにより調製する。このリポソーム懸濁液Dにはリン脂質が1.0%含有される。
(試験菌液について)
試験菌液の調製は以下の方法で行った。あらかじめ継代培養していたStreptococcus mutans ATCC25715(以下「S.m.」と略する。)、Staphylococcus aureus IFO13276(以下「S.a.」と略する。)をそれぞれBHI液体培地(ベクトンディッキンソン社製)10mlに植菌し、37℃、18時間で前培養した。前培養液100μlを各々新たなBHI培地10mlに加え、18時間培養し、その後、それぞれBHI液体培地を添加してO.D.660=1.0に調整したものを試験菌液として試験に供した。
(評価試験手順について)
前記被検体は、リポソーム懸濁液AおよびBについては、CPCの培養時濃度が、2、4、8、16、31、63、125、250(単位;μg/ml)となるように、各々のリポソーム懸濁液を2倍濃縮したBHI液体培地を用いて希釈することで調製した。また、リポソーム懸濁液C及びDについては、リポソーム懸濁液Cについては前記リポソーム懸濁液A、リポソーム懸濁液Dについては前記リポソーム懸濁液Bの各CPC濃度の被検体におけるリポソーム含量と同じになるように、各々のリポソーム懸濁液を2倍濃縮したBHI液体培地を用いて希釈し調製したものを使用した。
前記で調整した被検体を樹脂製の96穴プレートの各ウェルに100μl添加し、次いで、前記方法で調製した試験菌液を各ウェルに10μlずつ添加し、37℃で24時間培養した。培養後、各ウェル中の上清を除去し、除去後の各ウェルをPBS(大日本住友製薬社製)で洗浄した。なお、前記洗浄は、各ウェルに200μlのPBSを添加し、除去することを3回繰り返すことで行った。
コントロールとしては、検体の代わりにBHI液体培地を添加し、培養したもの、すなわちBHI液体培地のみを使用して培養したものを用いた。
各検体は3ウェル、コントロールは6ウェルを用いて評価し、測定値を得た。
洗浄後のウェルに残留(ウェル中の)している細菌数の測定は下記の手順に従って行った。すなわち、洗浄後の各ウェルに、PBSを用いて10倍希釈したAlamarBlue(invitrogen社製)を100μlずつ添加し、暗所下で37℃、120分間、静置することでプレート中に残存する細菌と反応させた。反応後、Gemini XPS蛍光プレートリーダー(Molecular Devices社製)を用いて、560nmの波長の光で励起時に放出された590nmの波長の蛍光強度(RFUxi)を測定した。細菌の残存率は、下記式に従って算出した。すなわち、前記にて得られた各蛍光強度測定値を(RFUxi)とし、コントロールの6ウェルのRFU値の平均値を(RFUca)としたとき、
細菌残留率(%)={(RFUxi)/(RFUca)}×100
に従って、各被検体の各ウェルの細菌残留率を算出し、さらに各被検体の3ウェルの細菌残留率の平均値と標準偏差値を算出した。
得られた結果を、表1及び図1(S.m.における結果)と表2及び図2(S.a. における結果)に示す。
また、表2及び図2に示した通り、Staphylococcus aureusに対して、水素添加処理したリン脂質とCPCを含むリポソーム(リポソームB)はCPC濃度が8〜250μg/mlで効果を示し、特にCPC濃度が31〜250μg/mlできわめて優れた効果を示した。一方、水素添加処理していないリン脂質とCPCを含むリポソーム(リポソームA)はCPC濃度が125〜250μg/mlでのみ効果を示した。また、CPCを含まないリポソーム(リポソームCおよびD)については、水素を添加していないリン脂質を含むリポソームCはリポソーム濃度(リン脂質濃度)において全く効果を示さなかったが、水素添加したリン脂質を含むリポソームDは、リポソームCにおけるCPC濃度が31〜250μg/mlに対応するリポソーム濃度(リン脂質濃度)において効果が得られることがわかった。
リポソームDは殺菌剤であるCPCを含まないにもかかわらず、CPCを含有しているリポソームと同等以上の効果を有することがわかった。
(試験細胞の調製方法)
口腔粘膜細胞として、ヒト歯肉上皮がん由来細胞株Ca9-22(以下「Ca9−22株」と略する。)を使用した。評価試験にあわせてCa9−22株の培養を行った。培養は、10%のウシ胎児血清(フナコシ社製)、および1%のAntibiotic-Antimycotic,100X(Gibco社製)を含むMinimum essential medium(シグマ社製)を用いて、インキュベータ内で37℃、5% CO2下で行った。前記培養の対数増殖期にある細胞を、前記培地で希釈することにより細胞数が5×105 cells/mlになるよう調整した。調整した細胞懸濁液を、96well culture flat plate(住友ベークライト社製)の各ウェルに100μlずつ播種し、1日培養することでコンフルエントになるようにした。
(被検体の調製方法)
前記被検体は、リポソーム懸濁液AおよびBについては、CPCの培養時濃度が、2、4、8、16、31、63、125、250(単位;μg/ml)となるように、各々のリポソーム懸濁液を2倍濃縮したBHI液体培地を用いて希釈することで調製した。また、リポソーム懸濁液C及びDについては、リポソーム懸濁液Cについては前記リポソーム懸濁液A、リポソーム懸濁液Dについては前記リポソーム懸濁液Bの各CPC濃度の被検体におけるリポソーム含量と同じになるように、各々のリポソーム懸濁液を2倍濃縮したBHI液体培地を用いて希釈し調製したものを使用した。CPC単独については、CPCの濃度が正確に500μg/mlになるようPBSを用いて溶解し、次いでPBSを用いた段階希釈を行い、各濃度のCPC単独の被検体を調製した。
(細胞毒性評価の方法)
前記方法でコンフルエントになった試験細胞を培養している96well culture flat plateの各ウェルに存在する培地を除去し、PBSを各ウェルに200μlずつ添加し除去することで洗浄した。洗浄後の各ウェルに前記方法で調整した被検体を100μlずつ添加し、インキュベータ内で37℃、5% CO2下の条件で3分間放置した。なお、コントロールについては培地を除去せずそのままの状態で、インキュベータ内で37℃、5% CO2下の条件で3分間放置した。放置後、各ウェル中の液体を除去し、除去後の各ウェルをPBSで洗浄した。なお、前記洗浄は、各ウェルに200μlのPBSを添加し、除去することを3回繰り返すことで行った。洗浄後の各ウェルに、PBSを用いて10倍希釈したalamarBlue(invitrogen社製)を100μlずつ添加し、2時間放置した。放置後、Gemini XPS蛍光プレートリーダー(Molecular Devices社製)を用いて、560nmの波長の光で励起時に放出された590nmの波長の蛍光強度(RFUxi)を測定した。
細胞の生存率は、下記式に従って算出した。すなわち、前記にて得られた各蛍光強度測定値を(RFUxi)とし、コントロールの6ウェルのRFU値の平均値を(RFUca)としたとき、
細胞生存率(%)={(RFUxi)/(RFUca)}×100
に従って、各被検体の各ウェルの細胞生存率を算出し、さらに各被検体の3ウェルの細胞生存率の平均値と標準偏差値を算出した。
得られた結果を、表3及び図4に示す。
成 分 配 合 量
塩化セチルピリジニウム 0.05
水素添加大豆レシチンA(*1) 0.5
濃グリセリン 10
プロピレングリコール 5
クエン酸 0.01
クエン酸3ナトリウム 0.1
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
サッカリンナトリウム 0.02
香料 0.05
精製水 残 部
合 計 100
*1 SLP−PC70HS(辻製油(株)社製):リン脂質全量に対してホスファチジルコリン含有量が70質量%以上
(製造方法)
仕掛として塩化セチルピリジニウム、水素添加レシチン、香料をプロピレングリコールに添加し、70℃まで加温して溶解し、10%の精製水に添加した後に、高圧乳化機により均一に攪拌することでリポソーム懸濁液を調製する。別途残部の精製水及びその他の成分を混合し、可溶化した混合液に前記リポソーム懸濁液を添加し、均一になるまで混合攪拌する。
成 分 配 合 量
塩化セチルピリジニウム 0.05
水素添加大豆レシチンB(*2) 0.5
濃グリセリン 10
プロピレングリコール 5
キシリトール 2
水酸化ナトリウム 0.2
エデト酸二ナトリウム 0.05
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
炭酸水素ナトリウム 0.03
サッカリンナトリウム 0.01
香料 0.1
精製水 残 部
合 計 100
*2 COATSOME NC−21(日油(株)社製):リン脂質全量に対してホスファチジルコリン含有量が90質量%以上
(製造方法)
仕掛として塩化セチルピリジニウム、水素添加レシチン、香料をプロピレングリコールに添加し、70℃まで加温して溶解し、10%の精製水に添加した後に、高圧乳化機により均一に攪拌することでリポソーム懸濁液を調製する。別途残部の精製水及びその他の成分を混合し、可溶化した混合液に前記リポソーム懸濁液を添加し、均一になるまで混合攪拌する。
成 分 配 合 量
塩化セチルピリジニウム 0.05
水素添加大豆レシチンC(*3) 0.5
濃グリセリン 10
プロピレングリコール 5
アルギン酸ナトリウム 3
ヒアルロン酸ナトリウム 2
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
クエン酸 0.01
クエン酸3ナトリウム 0.1
サッカリンナトリウム 0.02
香料 0.05
精製水 残 部
合 計 100
*3 PHOSPHOLIPON 90H(Lipoid社製):リン脂質全量に対してホスファチジルコリン含有量が90質量%以上
(製造方法)
仕掛として塩化セチルピリジニウム、水素添加レシチン、香料をプロピレングリコールに添加し、70℃まで加温して溶解し、10%の精製水に添加した後に、高圧乳化機により均一に攪拌することでリポソーム懸濁液を調製する。別途残部の精製水にアルギン酸ナトリウムを均一溶解したのちに前記リポソーム懸濁液およびその他の成分を順次添加し、均一になるまで減圧条件下で混合攪拌する。
成 分 配 合 量
塩化セチルピリジニウム 0.05
水素添加大豆レシチンD(*4) 0.5
濃グリセリン 25
水素添加澱粉分解物 10
プロピレングリコール 2
ポリアクリル酸ナトリウム 1.5
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
精製水 残 部
合 計 100
*4 PHOSPHOLIPON 80H(Lipoid社製):リン脂質全量に対してホスファチジルコリン含有量が80質量%以上
(製造方法)
仕掛として塩化セチルピリジニウム、水素添加レシチン、香料をプロピレングリコールに添加し、70℃まで加温して溶解し、5%の精製水に添加した後に、高圧乳化機により均一に攪拌することでリポソーム懸濁液を調製する。別途、残部の精製水に水素添加澱粉分解物を均一溶解し、5%の濃グリセリンに分散したポリアクリル酸ナトリウムを添加し均一に溶解する。溶解後、前記リポソーム懸濁液およびその他の成分を順次添加し、均一になるまで減圧条件下で混合攪拌する。
成 分 配 合 量
塩化セチルピリジニウム 150mg
水素添加大豆レシチンE(*5)500mg
プロピレングリコール 1000mg
グリセリン 5000mg
果糖ぶどう糖液糖 1000mg
クエン酸 800mg
クエン酸ナトリウム 400mg
安息香酸ナトリウム 500mg
スクラロース 50mg
白金ナノコロイド 2mg
香料 250mg
精製水 残 部
合 計 50g
*5 SLP−PC92(辻製油(株)社製):リン脂質全量に対してホスファチジルコリン含有量が90質量%以上
(製造方法)
仕掛として塩化セチルピリジニウム、水素添加レシチン、香料をプロピレングリコールに添加し、70℃まで加温して溶解し、精製水に高圧乳化機の攪拌下で少量ずつ添加し、均一に攪拌しリポソーム懸濁液を調製する。その後、その他の成分を順次添加、混合し、均一になるまで混合攪拌する。
成 分 配 合 量
塩化セチルピリジニウム 0.1
水素添加卵黄レシチンA(*6) 0.5
濃グリセリン 10
プロピレングリコール 5
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
クエン酸 0.01
クエン酸3ナトリウム 0.1
サッカリンナトリウム 0.02
香料 0.05
精製水 残 部
合 計 100
*6 卵黄レシチンPL−100P(キューピー(株)社製):リン脂質全量に対してホスファチジルコリン含有量が80質量%以上
(製造方法)
仕掛として塩化セチルピリジニウム、水素添加レシチン、香料をプロピレングリコールに添加し、70℃まで加温して溶解し、5%の精製水に添加した後に、高圧乳化機により均一に攪拌することでリポソーム懸濁液を調製する。別途残部の精製水及びその他の成分を混合し、可溶化した混合液に前記リポソーム懸濁液を添加し、均一になるまで混合攪拌する。
成 分 配 合 量
塩化セチルピリジニウム 0.3
水素添加大豆レシチンF(*7) 1.5
濃グリセリン 10
プロピレングリコール 5
アルギン酸ナトリウム 3
ヒアルロン酸ナトリウム 2
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
クエン酸 0.01
クエン酸3ナトリウム 0.1
サッカリンナトリウム 0.02
香料 0.05
精製水 残 部
合 計 100
*7 COATSOME NC−61(日油(株)社製):リン脂質全量に対してホスファチジルコリン含有量が60質量%以上
(製造方法)
仕掛として塩化セチルピリジニウム、水素添加レシチン、香料をプロピレングリコールに添加し、70℃まで加温して溶解し、10%の精製水に添加した後に、高圧乳化機により均一に攪拌することでリポソーム懸濁液を調製する。リポソーム懸濁液に、別途少量の精製水で分散させた直後のアルギン酸ナトリウムを添加し、残部の精製水を投入しつつ均一になるまで攪拌した。精製水の投入後、残りの成分を順次添加し、均一になるまで減圧条件下で混合攪拌する。
成 分 配 合 量
塩化セチルピリジニウム 0.25
水素添加大豆レシチンG(*8) 1
濃グリセリン 60
ソルビトール 10
プロピレングリコール 5
エチルアルコール 3
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.01
香料 0.2
精製水 残 部
合 計 100
*8 ベイシス LS−60HR(日清オイリオグループ(株)社製):リン脂質全量に対してホスファチジルコリン含有量が65質量%以上
(製造方法)
仕掛として塩化セチルピリジニウム、水素添加レシチン、香料をプロピレングリコールに添加し、70℃まで加温して均一溶解したものを精製水に添加し、高圧乳化機により均一に攪拌し、リポソーム懸濁液を調製する。別途、クエン酸とクエン酸3ナトリウムを少量の精製水に溶解しておき、該リポソーム懸濁液に残部の精製水を順次攪拌しつつ投入したのちに、ソルビトール、クエン酸等の溶解液、グリセリン及びエチルアルコールに溶解した香料を順次添加し、均一になるまで混合攪拌する。
成 分 配 合 量
塩化セチルピリジニウム 6
水素添加大豆レシチンA 15
濃グリセリン 20
プロピレングリコール 20
クエン酸 0.02
クエン酸3ナトリウム 0.2
精製水 残 部
合 計 100
(製造方法及び使用方法)
仕掛として塩化セチルピリジニウム、水素添加レシチン、香料をプロピレングリコールに添加し、70℃まで加温して溶解し、他の成分(水相)に添加し、高圧乳化機により均一に攪拌することによりリポソーム懸濁液を調製する。
使用時に水で10倍に希釈し、義歯を一晩浸漬する。
成 分 配合量
塩化セチルピリジニウム 1
水素添加大豆レシチンB 4
炭酸ナトリウム 35
過ホウ酸ナトリウム 25
炭酸水素ナトリウム 15
無水クエン酸 7
ラウリル硫酸ナトリウム 5
エデト酸ナトリウム 1
ステアリン酸マグネシウム 残 部
合 計 100
(製造方法及び使用方法)
仕掛として塩化セチルピリジニウム、水素添加レシチン、香料をエタノールに添加し、70℃まで加温して溶解し、精製水に添加し、高圧乳化機により均一に攪拌することによりリポソーム懸濁液を調製した。この液を凍結乾燥させ、リポソーム(粉末)を製造し、他の添加剤を加えて打錠し、錠剤を製造した。
入れ歯を水で浸漬させ、水50mlあたり1錠の錠剤を加え、溶解させる。1〜2時間放置後、入れ歯を取り出し、水で十分に洗浄し、再装着時まで保存溶液で保存する。
Claims (5)
- 水素添加処理したリン脂質を必須成分とするリポソームおよびアルコール類を含有し、塩化セチルピリジニウム、ビサボロール、クロルヘキシジン塩類、トリクロサン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、およびイソプロピルメチルフェノールを含まないことを特徴とするオーラルケア組成物。
- 水素添加処理したリン脂質が水素添加レシチンであることを特徴とする請求項1に記載のオーラルケア組成物。
- 水素添加処理したリン脂質中のホスファチジルコリン含量が質量比で50%以上であることを特徴とする請求項1または2の何れか1項に記載のオーラルケア組成物。
- 義歯および/またはインプラント装着時用の組成物若しくは義歯を口腔内から取り出した後に義歯に使用するための組成物であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のオーラルケア組成物。
- アルコール類が、エチルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチルアルコール、ポリエチレングルコール、グリセリン、ソルビトール、ラクチトール、およびキシリトールからなる群より選択される1種以上である、請求項1〜4の何れか1項に記載のオーラルケア組成物。
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