JP6580724B2 - 流路切換弁及びそれに用いられる弁シート部材 - Google Patents

流路切換弁及びそれに用いられる弁シート部材 Download PDF

Info

Publication number
JP6580724B2
JP6580724B2 JP2018010249A JP2018010249A JP6580724B2 JP 6580724 B2 JP6580724 B2 JP 6580724B2 JP 2018010249 A JP2018010249 A JP 2018010249A JP 2018010249 A JP2018010249 A JP 2018010249A JP 6580724 B2 JP6580724 B2 JP 6580724B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
face plate
flow path
path switching
valve seat
switching valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018010249A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019128002A (ja
Inventor
健資 田渕
健資 田渕
尚敬 藤田
尚敬 藤田
紀幸 森田
紀幸 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikoki Corp filed Critical Fujikoki Corp
Priority to JP2018010249A priority Critical patent/JP6580724B2/ja
Priority to CN201910068496.9A priority patent/CN110081201B/zh
Publication of JP2019128002A publication Critical patent/JP2019128002A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6580724B2 publication Critical patent/JP6580724B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K11/00Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves
    • F16K11/02Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves with all movable sealing faces moving as one unit
    • F16K11/06Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves with all movable sealing faces moving as one unit comprising only sliding valves, i.e. sliding closure elements
    • F16K11/065Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves with all movable sealing faces moving as one unit comprising only sliding valves, i.e. sliding closure elements with linearly sliding closure members
    • F16K11/0655Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves with all movable sealing faces moving as one unit comprising only sliding valves, i.e. sliding closure elements with linearly sliding closure members with flat slides
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K3/00Gate valves or sliding valves, i.e. cut-off apparatus with closing members having a sliding movement along the seat for opening and closing
    • F16K3/30Details
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B41/00Fluid-circulation arrangements
    • F25B41/20Disposition of valves, e.g. of on-off valves or flow control valves

Description

本発明は、シリンダ型(円筒状)のハウジングと、このハウジング内に配在された弁シート部材と、この弁シート部材上を摺動するスライド弁体とを備えた、ルームエアコン、カーエアコン等の冷暖房システム等において流路切換を行うのに好適な流路切換弁、及び、それに用いられる弁シート部材に関する。
スライド式の四方切換弁や六方切換弁等の流路切換弁は従来からよく知られており、このスライド式流路切換弁に用いられる弁シート部材は、例えば特許文献1に見られるように、SUS等を素材として引抜や圧延又は鍛造や切削加工等により、かまぼこ形状、つまり、スライド弁体が摺動する平坦なシート面と、ハウジング内周面に沿う、断面が半円より薄い弓形状の円筒面とを持つ形状に作製されていることが多い。
かかるかまぼこ形状の弁シート部材には、流体(冷媒)の入出口となる複数の円形開口が長さ方向(左右方向)に横並びに設けられ、この各円形開口には、ハウジング外からハウジング内に挿入された管継手(の先端部)が連結され、それら円形開口と管継手とで細管チューブ等の配管が接続されるポート(低圧ポート、中間圧ポート、高圧ポート等)が構成される。
上記ハウジング、弁シート部材、及び管継手の三者間の固定並びに必要箇所のシールは、通常ろう付けにより行うようにされている。
特開2006−257536号公報
上記のように従来のスライド式流路切換弁においては、弁シート部材がかまぼこ形状(前後方向中央部が厚く両端に近づくほど薄くなる形状)とされているので、ろう付け時の高熱(例えば1000℃前後)の影響(熱膨張、戻り収縮)等で、弁シート部材にゆがみ、変形が発生しやすい。そのため、ろう付け後に、つまり、狭いハウジング内で固定されている状態の弁シート部材のシート面となる部分を丁寧に研削、研磨する必要があり、スライド式流路切換弁の製造に手間と時間がかかり、製造コストが高くなっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、弁シート部材がろう付け時の熱影響等によるゆがみ、変形が発生し難くされて、製造コストを低く抑えることのできる流路切換弁及びそれに用いられる弁シート部材を提供することにある。
前記の目的を達成すべく、本発明に係る流路切換弁は、基本的には、円筒状のハウジングと、該ハウジング内に配在された弁シート部材と、該弁シート部材上を前記ハウジングの長さ方向に沿って摺動するスライド弁体とを備え、前記弁シート部材に、流体の入出口となる複数の開口が前記長さ方向に設けられ、前記複数の開口に、前記ハウジング外から前記ハウジング内に挿入された管継手がろう付けにより接続され、前記弁シート部材は、前記スライド弁体が対接せしめられるとともに前記複数の開口が設けられた平板状のシート面板と、該シート面板を前記ハウジング内で支持する支持台とで構成されていることを特徴としている。
好ましい態様では、前記シート面板の各開口に、前記管継手のろう付けに使用されるろう材が収容される環状収容部が形成される。
別の好ましい態様では、前記シート面板は、プレス加工により作製されるとともに、その表面に前記プレス加工に用いられる金型の表面の面粗度が転写される。
他の好ましい態様では、前記支持台は、前記シート面板を前記ハウジングの内周面から浮かせて支持するようにされる。
他の好ましい態様では、前記支持台は、前記シート面板の下面側に取り付けられる取付部と、該取付部から下向きに突出する台部とで構成される。
別の好ましい態様では、前記支持台は、プレス加工により作製される。
一方、本発明に係る弁シート部材は、管継手がろう付けにより接続されて流体の入出口となる複数の開口が左右方向に沿って所定間隔をあけて横並びに設けられた平板状のシート面板と、該シート面板に取り付けられて該シート面板を支持する1個ないし複数個の支持台とで構成されていることを特徴としている。
本発明に係る流路切換弁における弁シート部材は、弁シート面を形成する部材が従来のようなかまぼこ形状ではなく、全体が均一な厚さの板状のシート面板とされ、かつ、好ましくは、このシート面板を支持台でハウジングの内周面から浮かせた状態でろう付けを行うようにされるので、ろう付け等の熱処理時におけるシート面板の温度分布、熱膨張度合い等が全体で均一なものとなり、そのため、従来のようなゆがみ、変形は発生し難くなり、弁シート部材の研削、研磨工程等を省略あるいは従来より短くすることができる。
また、シート面板及び支持台が共にプレス加工で作製できるので、弁シート部材を安価に提供できるとともに、シート面板の上面の弁シート面は、プレス加工時において、金型の表面の面粗度が転写されるので、これによっても研磨工程を省略あるいは短縮することができ、その結果、弁シート部材の製造コストを削減できるとともに、その品質を向上させることができる。
また、シート面板、支持台、及び管継手のうちの少なくとも二つでろう材を収容保持する環状収容部が形成されているので、ろう材の位置ずれ等が抑えられるとともに、ろう付けが必要とされる箇所を確実にしっかりと合理的にろう付けすることができ、これによっても、弁シート部材、ひいてはスライド式流路切換弁の品質を向上させることができる。
本発明に係る流路切換弁の第1実施例を示す全体縦断面図。 第1実施例の弁シート部材を示し、(A)は図1のU−U矢視線に従う部分拡大断面図、(B)は拡大左側面図。 第1実施例の弁シート部材を示し、(A)は図2(B)のV−V矢視線に従う断面図、(B)は下面図。 第1実施例の弁シート部材周りを示し、(A)はろう付け前における弁シート部材の構成部品を示す分解斜視図、(B)はろう付け前におけるハウジング中央部と管継手を示す分解斜視図。 第1実施例の弁シート部材の変形例を示し、(A)は図3(A)に示される第1実施例の弁シート部材11を本例の弁シート部材11’に置き換えて示す断面図、(B)は下面図。 第2実施例の弁シート部材を示し、(A)は図1に示される第1実施例の弁シート部材11を本例の弁シート部材12に置き換えて示す、図1のU−U矢視線に従う部分拡大断面図、(B)は拡大左側面図。 第2実施例の弁シート部材を示し、(A)は図6(B)のV−V矢視線に従う断面図、(B)は下面図。 第2実施例の弁シート部材の変形例を示し、(A)は図7(A)に示される第2実施例の弁シート部材12を本例の弁シート部材12’に置き換えて示す断面図、(B)は下面図。 第3実施例の弁シート部材を示し、(A)は図1に示される第1実施例の弁シート部材11を本例の弁シート部材13に置き換えて示す、図1のU−U矢視線に従う部分拡大断面図、(B)は図9(A)の要部拡大図、(C)は拡大左側面図。 第3実施例の弁シート部材を示し、(A)は図9(C)のV−V矢視線に従う断面図、(B)は下面図。 第4実施例の弁シート部材を示し、(A)は図1に示される第1実施例の弁シート部材11を本例の弁シート部材14に置き換えて示す、図1のU−U矢視線に従う部分拡大断面図、(B)は拡大左側面図。 第4実施例の弁シート部材を示し、(A)は図11(B)のV−V矢視線に従う断面図、(B)は下面図。 第4実施例の弁シート部材を示し、(A)は図12(A)のA−A矢視線に従う部分拡大断面図、(B)は図12(A)のB−B矢視線に従う部分拡大断面図。 第4実施例の弁シート部材の変形例を示し、(A)は図12(A)に示される第4実施例の弁シート部材14を本例の弁シート部材14’に置き換えて示す断面図、(B)は下面図。 第5実施例の弁シート部材を示し、(A)は図1に示される第1実施例の弁シート部材11を本例の弁シート部材15に置き換えて示す、図1のU−U矢視線に従う部分拡大断面図、(B)は拡大左側面図。 第5実施例の弁シート部材を示し、(A)は図15(B)のV−V矢視線に従う断面図、(B)は下面図。 第5実施例の弁シート部材の変形例を示し、(A)は図16(A)に示される第5実施例の弁シート部材15を本例の弁シート部材15’に置き換えて示す断面図、(B)は下面図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る流路切換弁の第1実施例を示す全体縦断面図である。
なお、本明細書において、上下、左右、前後等の位置、方向を表わす記述は、説明が煩瑣になるのを避けるために図面に従って便宜上付けたものであり、実際に冷暖房システム等に組み込まれた状態での位置、方向を指すとは限らない。
また、各図において、部材間に形成される隙間や部材間の離隔距離等は、発明の理解を容易にするため、また、作図上の便宜を図るため、各構成部材の寸法に比べて大きくあるいは小さく描かれている場合がある。
[第1実施例の四方切換弁(流路切換弁)70]
図示例の流路切換弁は、例えば冷暖房システムにおいて流路切換用として使用されるスライド式の四方切換弁70であり、スライド弁体90を内蔵する主弁72と、四方パイロット弁75とを備える。なお、図示例の四方切換弁70において特徴部分である弁シート部材11以外は各実施例で共通とされている。
主弁72は、シリンダ型(円筒状)のハウジング80、該ハウジング80内に設けられた、本発明の特徴部分である弁シート部材11、該弁シート部材11の上面(弁シート面10s)に開口する、左右方向に横並びに設けられた3個の段付き円形開口41と該3個の段付き円形開口41にそれぞれ接続された管継手78からなるポートpC、ポートpS(低圧ポート)、及びポートpE、並びに、弁シート面10s上をハウジング80の長さ方向(左右方向)に沿って摺動可能に配在された断面逆立椀形状のスライド弁体90を有する。
前記ハウジング80には、前記3本の管継手78がそれぞれ通される開口81が形成されている。
また、前記スライド弁体90は、前記弁シート面10sに対接するシール面90sを有し、該スライド弁体90内には、前記3つのポートpC、pS、pEを選択的に連通させるべく、言い換えれば、ポートpSとポートpEとを連通させる第1の状態と、ポートpCとポートpSとを連通させる第2の状態とを作り出すべく、Uターン連通路95が設けられている。
主弁ハウジング80内は、左右2つのパッキン付きピストン84A、84Bにより気密的に仕切られて、弁室83と、2つの作動室86A、86Bとが画成されている。弁室83には、圧縮機の吐出側に接続される、開口82と管継手79からなるポートpD(高圧ポート)が開口せしめられている。
ピストン84Aとピストン84Bとは、連結体87により一体移動可能に連結されている。連結体87には、スライド弁体90が下側から摺動自在に嵌合せしめられる開口87aが形成されており、スライド弁体90は、2つのピストン84A、84Bの往復移動に伴って連結体87の開口87a部分に押動されて、図1に示される如くの、その内部に形成されたUターン連通路95を介してポートpEとポートpSとを連通させる右端位置(第1の状態)と、ポートpCとポートpSとを連通させる左端位置(第2の状態)との間を摺動するようにされている。なお、図1は、第1の状態を示している。
前記2つの作動室86A、86Bは、四方パイロット弁75及び細管#1〜#4を介して選択的に圧縮機吐出側と圧縮機吸入側とに接続され、2つの作動室86A、86Bの圧力差を利用してピストン84A、84Bを移動させ、それに伴ってスライド弁体90を弁シート面10s上で摺動させて流路の切り換えを行うようにされている。
以下、上記四方切換弁70に用いられている、本発明の特徴部分である各実施例の弁シート部材11〜15を順に説明する。
[第1実施例の弁シート部材11]
図2〜図4は、第1実施例の弁シート部材11を示し、図2(A)は図1のU−U矢視線に従う部分拡大断面図、図2(B)は拡大左側面図、図3(A)は図2(B)のV−V矢視線に従う断面図、図3(B)は下面図であり、図4(A)は管継手78のろう付け前における弁シート部材11の構成部品を示す分解斜視図、図4(B)は管継手78のろう付け前におけるハウジング80中央部と管継手78を示す分解斜視図である。
図示例の弁シート部材11は、その上面(表面)が弁シート面10sとされたシート面板21と、該シート面板21の下面(裏面)に取り付けられた3個の同形の支持台31とで構成されている。
シート面板21は、プレス加工品であり、例えばSUSを素材としてプレス加工(金型プレス加工、打抜加工または圧延加工等)により作製されたもので、所定の板厚(全体が均一な厚さ)を有する平面視長方形の板材とされている。
本実施例の金型プレス加工の場合は、金型プレス加工に用いられる金型の表面を所要の面粗度を有するものとしており、シート面板21の上面の弁シート面10sは、金型プレス加工時において、上記金型の表面の面粗度が転写されていて、滑らかな平坦面として仕上げられている。
シート面板21には、左右方向(ハウジング80の長さ方向)に横並びに所定間隔をあけて3個の同形の段付き円形開口41が形成されている。各円形開口41は、ハウジング80内への流体の入出口となっており、上から順に、面取り付き上段小径部41a、中段中径部41b、下段大径部41cとされており、中段中径部41bに管継手78の上端部が内嵌されて後述するようにろう付けにより固定されている。前記下段大径部41cの内周部は、後述するように、ろう付けに使用されるリング状のろう材61が収容される円環状収容部51とされる。
一方、前記支持台31は、シート面板21をハウジング80内で且つ当該ハウジング80の内周面から若干浮かせて支持するためのもので、管継手78が内嵌される短円筒状の台部31aと、台部31aの上端部に設けられたフランジ状の取付部31bとからなる板金製、具体的にはSUS薄板製プレス加工品とされている。
各支持台31は、シート面板21の円形開口41と共通の中心線Qを持つように位置決めされて、そのフランジ状の取付部31bがレーザー溶接等によりシート面板21の裏面に複数箇所で溶接接合(仮止め)されている(溶接箇所K)。なお、本例では、溶接箇所Kは、後述する各台部31aの下端の前後端部J、Jから(中心線Q方向で視て)約90°回転した位置、言い換えれば、各取付部31bにおける左右部分に設定されている(図3(B)参照)。
上記中心線Qは、図2(A)を参照すればよくわかるように、円形開口41と支持台31だけでなく、ハウジング80の開口81及び管継手78の共通の中心線でもある。
支持台31の台部31aは、その内径がシート面板21の下段大径部41cより小さく中段中径部41bと略同径とされている。
シート面板21に3個の支持台31を取り付けてハウジング80の下部の所定位置に配置した状態では、3個の支持台31において取付部31bから下向きに突出する台部31aの下端の前後端部J、J(合計6箇所)のみがハウジング80の内周面に当接する。この配置状態において、シート面板21(の前後端部の下端隅部)とハウジング80の内周面との間に間隙Gが形成されるように、シート面板21と支持台31の各部(特に台部31aの高さ)の寸法形状が設定されている。これは、シート面板21がハウジング80に直接接触しないようにすることで、ろう付け時にシート面板21の温度分布が均一になるようにして、シート面板21のゆがみ、変形を可及的に抑えるためである。なお、ろう付けの他に、アニーリングもしくは溶接等の熱処理を行う場合にも上記と同様の効果を奏する。また、上記実施形態では、台部31aの前後端部J、Jが計6箇所でハウジング80に当接するとしたが、左右方向の中央に位置する支持台31の台部31aの前後端部J、Jはハウジング80に接触させなくともよい。この場合、ハウジング80に当接する台部31aの前後端部J、Jは計4箇所になる。
上記のような構成を有する弁シート部材11(シート面板21及び3個の支持台31)と管継手78との固定並びにそれらの間のシールをろう付けで行うにあたっては、支持台31をシート面板21に仮止めする前に、リング状のろう材61をシート面板21の下段大径部41cにそれ自体の弾性を利用して圧入気味に(抜け落ちないように)内嵌しておく。また、ハウジング80(の開口81)と管継手78との間をろう付けで固定及びシールすべく、リング状のろう材67をハウジング80外において開口81直下となるように管継手78の所定位置に外装させておく。
次に、ろう材61が配在されたシート面板21に3個の支持台31を仮止めして組み立てられた弁シート部材11をハウジング80(円筒部のみの状態)内の所定位置に配置する。このときには、3個の支持台31における台部31aの下端の前後端部J、Jをハウジング80に対する位置決めに利用する。弁シート部材11をハウジング80内の所定位置に配置した後、管継手78をハウジング80の開口81からその内部に挿入するとともに、該管継手78の上端部を(台部31aを通して)シート面板21における円形開口41の中段中径部41bに圧入気味に挿入する。
これにより、図2(A)にろう材61が仮想線で示されているように、管継手78の外周部とシート面板21における下段大径部41cの外周部と支持台31の取付部31bの内周部とで囲まれた断面矩形の円環状収容部51にろう材61が収まった状態となる。
かかる状態のハウジング80、弁シート部材11、3本の管継手78等を炉内に入れて加熱してろう付けを行う。本例では、ろう材として例えば青銅ろうが使用され、炉内で1000℃前後に加熱される。
このようにしてろう付けを行うことにより、ろう材61が溶融膨張し、その際のぬれと毛管現象により、溶融したろう材が、シート面板21と管継手78との間、管継手78と支持台31の台部31aとの間、シート面板21と支持台31の取付部31bとの間のそれぞれの隙間に浸透する。その後、ろう材が凝固すると、それらが接合固定されるとともに、それらの間がシールされる。
同様に、開口81直下のろう材67が溶融膨張してその際のぬれと毛管現象により、開口81と管継手78との間の隙間に浸透し、その後、ろう材が凝固すると、それらが接合されるとともに、それらの間がシールされる。
ここでは、上記のように、弁シート部材11がろう材61により3本の管継手78に接合固定され、3本の管継手78がろう材67によりそれぞれハウジング80に接合固定されることから、弁シート部材11は3本の管継手78を介してハウジング80にしっかりと固定される。
上記のように本実施例の流路切換弁70における弁シート部材11は、弁シート面10sを形成する部材が従来のようなかまぼこ形状ではなく、全体が均一な厚さの板状のシート面板21とされ、かつ、このシート面板21を支持台31でハウジング80の内周面から浮かせた状態でろう付けを行うようにされるので、ろう付け時にシート面板21がハウジング80等から熱影響を受け難くされ、ろう付け等の熱処理時におけるシート面板21の温度分布、熱膨張度合い等が全体で均一なものとなり、そのため、従来のようなゆがみ、変形は発生し難くなり、弁シート部材11の研削、研磨工程等を省略あるいは従来より短くすることができる。
また、シート面板21及び支持台31が共にプレス加工で作製できるので、弁シート部材11を安価に提供できるとともに、シート面板21の上面の弁シート面10sは、金型プレス加工時において、金型のキャビティ表面の面粗度が転写されるので、これによっても研磨工程を省略あるいは短縮することができ、その結果、弁シート部材11の製造コストを削減できるとともに、その品質を向上させることができる。
また、シート面板21と支持台31と管継手78とでろう材61を装填する円環状収容部51を形成しているので、ろう材の位置ずれ等が抑えられるとともに、ろう付けが必要とされる箇所を確実にしっかりと合理的にろう付けすることができ、これによっても、弁シート部材11、ひいては四方切換弁(流路切換弁)70の品質を向上させることができる。
加えて、弁シート部材11がハウジング80の内周面に接触しているのは、3個の支持台31における台部31aの下端の前後端部J、J(合計6箇所)のみで、しかも実質的に点接触であるので(特に、図3(B)参照)、これによっても、ろう付け時にハウジング80等からの影響が一層受け難くされ、シート面板21のゆがみ、変形を可及的に抑えることができる。
なお、シート面板21の下面に取り付けられる支持台31は2個にすることもできる。この場合、左右方向(ハウジング80の長さ方向)の両端側の円形開口41に支持台31を取り付けるとよい。支持台31を2個とすると、ハウジング80の内周面に接触する台部31aの前後端部J、Jは合計4箇所になる。
[第1実施例の弁シート部材11の変形例]
図5は、第1実施例の弁シート部材11の変形例を示し、図5(A)は図3(A)に示される第1実施例の弁シート部材11を本例の弁シート部材11’に置き換えて示す断面図、図5(B)は下面図である。
本変形例の弁シート部材11’では、第1実施例の弁シート部材11において3個であったリング状の支持台31を一纏めにしたもので、シート面板21等の他の構成は第1実施例の弁シート部材11と同じである。
すなわち、本例の支持台31’は、ハウジング80の長さ方向(左右方向)に伸びる、シート面板21より若干小さい一枚のSUS製薄板からなる平面視角丸長方形の平板状の取付部31cに、バーリング加工等で、第1実施例の支持台31の短円筒状の台部31aに相当する部分(短円筒状の台部31a’)を、シート面板21の円形開口41と同様に、左右方向に横並びに3個形成したもので、取付部31cと該取付部31cから立ち下がるように形成された3個の台部31a’とが単一部品で構成されている。なお、左右方向(ハウジング80の長さ方向)の中央の円形開口41に対応する台部31a’は設けない構成でもよい。
この単一部品の支持台31’の取付部31cは、第1実施例の支持台31における3個の取付部31bに相当するもので、取付部31cに設けられた3個の台部31a’がシート面板21の3個の円形開口41と共通の中心線を持つように支持台31’全体が位置決めされて、取付部31cがレーザー溶接等によりシート面板21に複数箇所で溶接接合(仮止め)されている(溶接箇所K)。なお、本例では、溶接箇所Kは、各台部31a’の下端の前後端部J、Jから(中心線Q方向で視て)約90°回転した位置、言い換えれば、取付部31cにおける各台部31a’の左右部分に設定されている(図5(B)参照)。
このような構成を有する変形例の弁シート部材11’でも、第1実施例の弁シート部材11と略同様の作用効果が得られる。それに加えて、本例では、支持台31’が単一部品で構成されているので、3個のリング状の支持台31を用いる場合に比して、部品管理、位置決め、レーザー溶接等による仮止め等の手間を削減することができ、部品コスト、製造コストを低減することができる。
[第2実施例の弁シート部材12]
図6及び図7は、第2実施例の弁シート部材12を示し、図6(A)は図1に示される第1実施例の弁シート部材11を本例の弁シート部材12に置き換えて示す、図1のU−U矢視線に従う部分拡大断面図、図6(B)は拡大左側面図、図7(A)は図6(B)のV−V矢視線に従う断面図、図7(B)は下面図である。
本第2実施例の弁シート部材12において、第1実施例の弁シート部材11の各部に対応する部分には、同一ないし関連した符号を付して重複説明を省略し、以下では、相違点を重点的に説明する。
本第2実施例の弁シート部材12は、シート面板22と3個の同形の支持台32とで構成され、シート面板22には、左右方向(ハウジング80の長さ方向)に横並びに所定間隔をあけて3個の同形の段付き円形開口42が形成されている。各円形開口42は、面取り付き上段小径部42aと下段大径部42bとからなっており、下段大径部42bに管継手78の上端部が内嵌されてろう付けにより固定されている。
一方、前記支持台32は、フランジ状の取付部32cと、該取付部32cから下向きに突出する段付き円筒状の台部32dとで構成され、台部32dは、管継手78が内嵌される下段小径部32aと、リング状のろう材61が収容される円環状収容部52を形成する上段大径部32bとを有する。台部32dの下段小径部32aは、その内径がシート面板21の下段大径部42bと略同径とされている。
すなわち、第1実施例の弁シート部材11では、シート面板21(の各円形開口41)側にろう材61のための円環状収容部51が設けられていたが、本第2実施例では、支持台32側にろう材61のための円環状収容部52が設けられている。
このように、支持台32側にろう材61のための円環状収容部52を設けた場合でも、第1実施例と同様に、溶融したろう材が、シート面板22と管継手78との間、管継手78と支持台32との間、シート面板22と支持台32との間のそれぞれの隙間に浸透する。その後、ろう材が凝固すると、それらが接合固定されるとともに、それらの間がシールされる。
このような構成とされた本第2実施例の弁シート部材12においても、上記第1実施例と略同様の作用効果が得られる。
[第2実施例の弁シート部材12の変形例]
図8は、第2実施例の弁シート部材の変形例を示し、図8(A)は図7(A)に示される第2実施例の弁シート部材12を本例の弁シート部材12’に置き換えて示す断面図、図8(B)は下面図である。
本変形例の弁シート部材12’では、第2実施例の弁シート部材12において3個であったリング状の支持台32を一纏めにしたもので、シート面板22等の他の構成は第2実施例の弁シート部材12と同じである。
すなわち、本例の支持台32’は、ハウジング80の長さ方向(左右方向)に伸びる、シート面板22より若干小さい一枚のSUS製薄板からなる平面視角丸長方形の平板状の取付部32eに、バーリング加工等で、第2実施例の支持台32の段付き短円筒状の台部32dに相当する部分(下段小径部32a’及び上段大径部32b’を有する段付き短円筒状の台部32d’)を、シート面板22の円形開口42と同様に、左右方向に横並びに3個形成したもので、取付部32eと該取付部32eから立ち下がるように形成された3個の台部32d’とが単一部品で構成されている。
このような構成を有する変形例の弁シート部材12’でも、第2実施例の弁シート部材12と略同様の作用効果が得られる。それに加えて、本例では、支持台32’が単一部品で構成されているので、3個のリング状の支持台32を用いる場合に比して、部品管理、位置決め、レーザー溶接等による仮止め等の手間を削減することができ、部品コスト、製造コストを低減することができる。なお、左右方向(ハウジング80の長さ方向)の中央の円形開口41に対応する台部32d’は設けない構成でもよいことは勿論である。
[第3実施例の弁シート部材13]
図9及び図10は、第3実施例の弁シート部材13を示し、図9(A)は図1に示される第1実施例の弁シート部材11を本例の弁シート部材13に置き換えて示す、図1のU−U矢視線に従う部分拡大断面図、図9(B)は図9(A)の要部拡大図、図9(C)は拡大左側面図、図10(A)は図9(C)のV−V矢視線に従う断面図、図10(B)は下面図である。
本第3実施例の弁シート部材13において、第1実施例の弁シート部材11の各部に対応する部分には、同一ないし関連した符号を付して重複説明を省略し、以下では、相違点を重点的に説明する。
本第3実施例の弁シート部材13は、シート面板23と3個の同形の支持台33とで構成され、シート面板23には、左右方向(ハウジング80の長さ方向)に横並びに所定間隔をあけて3個の同形の段付き円形開口43が形成されている。各円形開口43は、面取り付き上段小径部43aと、浅い円環溝状の下段大径部43bとからなっており、下段大径部43bの外周部にろう材62の一部(上部)が嵌められるようになっている。
一方、前記支持台33は、円環状底板部33bと、この円環状底板部33bの内端及び外端から立ち上がる内筒部33c及び外筒部33aとで形成される、上面が開口した断面溝形状部を有する短円筒状とされ、内筒部33cに管継手78が内嵌されるとともに、前記断面溝形状部の上面開口がシート面板23の下部で閉塞されて管継手78の外周側に円環状の断熱空間57が形成されている。
本例では、外筒部33aの上部が取付部とされ、この取付部(外筒部33aの上部)がシート面板23の下面中央に形成された段差部23aに外挿されて、圧入、溶接、あるいは溶着等の手法で取り付けられている。また、内筒部33cの上端から内方に僅かに突出せしめられた横突部33dが、シート面板23の下面と管継手78の上端面とで挟まれている。
また、本例では、ハウジング80内に2個のリング状のろう材62、63が配在される。ろう材62は、シート面板23の浅い円環溝状の下段大径部43bと、管継手78の上端面と、内筒部33cの上端から内方に突出する横突部33dとで画成される空間(円環状収容部53)に内嵌される。一方、ろう材63は、外筒部33aの上端部外周に外装されている。
このような構成のもとで、ろう付けを行うと、第1実施例と同様に、断熱空間57より内周側において管継手78と支持台33との間、シート面板23と支持台33との間が(ろう材62により)ろう付けされるので、実質的にシート面板23と管継手78との間がろう付けされる。また、断熱空間57より外周側において支持台33の外筒部33aとシート面板23との間が(ろう材63により)ろう付けされ、これにより断熱空間57が完全に密封される。
このような構成とされることにより、本第3実施例においても、第1実施例と略同様の作用効果が得られることに加えて、本例では、管継手78の外周側に円環状の断熱空間57が形成されているので、特に、高温高圧の冷媒と低温低圧の冷媒とが近接して流される本例のような四方切換弁(流路切換弁)70では、熱損失が低減され、システムの効率を向上させることができるという効果が得られる。
[第4実施例の弁シート部材14]
図11〜図13は、第4実施例の弁シート部材を示し、図11(A)は図1に示される第1実施例の弁シート部材11を本例の弁シート部材14に置き換えて示す、図1のU−U矢視線に従う部分拡大断面図、図11(B)は拡大左側面図、図12(A)は図11(B)のV−V矢視線に従う断面図、図12(B)は下面図、図13(A)は図12(A)のA−A矢視線に従う部分拡大断面図、図13(B)は図12(A)のB−B矢視線に従う部分拡大断面図である。
本第4実施例の弁シート部材14において、第1実施例の弁シート部材11の各部に対応する部分には、同一ないし関連した符号を付して重複説明を省略し、以下では、相違点を重点的に説明する。
本第4実施例の弁シート部材14は、第1実施例のものと同様のシート面板21と、ハウジング80の長さ方向(左右方向)に伸びる一枚の板材(単一部材)で作製された支持台34とで構成される。
本例では、支持台34は、シート面板21の長さ方向(左右方向)のほぼ全長にわたって配在されており、ハウジング80(の内周面)に沿う断面円弧状の湾曲部34aとこの両側(前後側部)に連なる立下部34b、34bとからなる台部34dと、該台部34dの両側部(つまり、立下部34b、34bの上端部)に連なる平板状の取付部34c、34cとで構成され、前記湾曲部34aに、管継手78が通される3個の通し穴34eが所定間隔をあけて横並びで設けられている。
本例では、リング状のろう材61がシート面板21の下段大径部41c(の円環状収容部51’)に圧入気味に内嵌されるか、あるいは、管継手78にそれ自体の弾性で外装されており、ろう付け時には、溶融したろう材が、管継手78の上端部とシート面板21の中段中径部41bとの間、シート面板21の下面と支持台34の取付部34cとの間、支持台34における湾曲部34aの通し穴34eと管継手78の外周面との間、さらには、支持台34における湾曲部34aの通し穴34e周りの下面とハウジング80の内周面との間等のそれぞれの隙間に浸透し、その後、ろう材が凝固すると、それらが接合固定されるとともに、それらの間がシールされる。
この場合、管継手78及び支持台34がろう付けでハウジング80に固定されているので、シート面板21もハウジング80にしっかりと固定されていることになり、さらには、シート面板21を支持する支持台34はハウジング80に沿う湾曲部34aを備えていることから、シート面板21のハウジング80に対する固定状態が安定したものとなる。
このような構成とされた本第4実施例の弁シート部材14においても、支持台34の構成が異なるものの、上記第1実施例と略同様の作用効果が得られることは勿論である。
[第4実施例の弁シート部材14の変形例]
図14は、第4実施例の弁シート部材の変形例を示し、図14(A)は図12(A)に示される第4実施例の弁シート部材14を本例の弁シート部材14’に置き換えて示す断面図、図14(B)は下面図である。
本変形例の弁シート部材14’では、第4実施例の弁シート部材14の支持台34をシート面板21の長さ方向(左右方向)の中央部のみに短縮したもの、つまり、3個の円形開口41のうちの中央のものの下側のみ(言い換えれば、左右方向に横並びに設けられた3個のポートpC、pS、pEのうち、中央のポートpSに対応した位置のみ)に支持台34’を配在したものである。この場合、支持台34’における湾曲部34aには、1個の通し穴34eのみが開設されている。その他の構成は第4実施例の弁シート部材14と同じである。
このように支持台34’を短縮した場合でも、シート面板21を適正に支持することができるので、部品コスト、製作コストを削減できるとともに、支持台34’とハウジング80との接触面積を小さくできるので、ハウジング80からの熱影響を小さくすることができる。
なお、本変形例では、支持台34’を、シート面板21の長さ方向(左右方向)の中央部に短縮したが、例えば、本例の支持台34’と同様のものを2個用意し、その2個の支持台をシート面板21の長さ方向の両側部(つまり、3個の円形開口41のうちの左右のものの下側)に配在してもよいことは詳述するまでも無い。
[第5実施例の弁シート部材15]
図15及び図16は、第5実施例の弁シート部材を示し、図15(A)は図1に示される第1実施例の弁シート部材11を本例の弁シート部材15に置き換えて示す、図1のU−U矢視線に従う部分拡大断面図、図15(B)は拡大左側面図、図16(A)は図15(B)のV−V矢視線に従う断面図、図16(B)は下面図である。
本第5実施例の弁シート部材15において、第1実施例の弁シート部材11の各部に対応する部分には、同一ないし関連した符号を付して重複説明を省略し、以下では、相違点を重点的に説明する。
本第5実施例の弁シート部材15は、第1実施例のものと同様のシート面板21と、所定の厚みを有する立板とされた、4枚の支持台35とで構成されている。
各支持台35は、ハウジング80(の内周面)に沿う湾曲面を有する台部35aと、該台部35aの両側部(前後側部)に連なる取付部35b、35bとで構成されている。各支持台35は、シート面板21の長さ方向(左右方向)の両端部(言い換えれば、3個の円形開口41のうちの左右のものの左右)と各円形開口41間に(前後方向に沿って)配在されて、その取付部35b、35bがレーザー溶接等によりシート面板21の裏面に溶接接合されている(溶接箇所K)(図16(B)参照)。つまり、本例では、立板からなる支持台35が4個で平板状のシート面板21を支持している。
本例では、ろう材61で管継手78がシート面板21の中段中径部41bにろう付けで固定されるとともに、ろう材67で管継手78がハウジング80にろう付けで固定されているが、管継手78と支持台35とはろう付けされていない。
このような構成でも、立板からなる支持台35がハウジング80に沿う湾曲面を有する台部35aを備えているので、上記第4実施例と同様に、シート面板21のハウジング80に対する固定状態が安定したものとなる。
このような構成とされた本第5実施例の弁シート部材15においても、支持台35の構成が異なるものの、上記第1実施例と略同様の作用効果が得られることは勿論である。
[第5実施例の弁シート部材15の変形例]
図17は、第5実施例の弁シート部材の変形例を示し、図17(A)は図16(A)に示される第5実施例の弁シート部材15を本例の弁シート部材15’に置き換えて示す断面図、図17(B)は下面図である。
本変形例の弁シート部材15’では、第5実施例の弁シート部材15の立板の支持台35を2枚だけ使用し、その2枚の支持台35を各円形開口41間のみに(前後方向に沿って)配在してシート面板21を支持するようにしている。その他の構成は第5実施例の弁シート部材15と同じである。
このように支持台35の枚数を減らしても、2個の支持台35でシート面板21を適正に支持することができるので、部品コスト、製作コストを削減できるとともに、支持台35とハウジング80との接触面積を小さくできるので、ハウジング80からの熱影響を小さくすることができる。
10s 弁シート面
11、12、13、14、15 弁シート部材
21、22、23 シート面板
31、32、33、34、35 支持台
41、42、43 円形開口(開口)
51、52、53 円環状収容部(環状収容部)
57 断熱空間
61、62、63、67 ろう材
70 四方切換弁(流路切換弁)
78、79 管継手
80 ハウジング
81 開口
90 スライド弁体

Claims (23)

  1. 円筒状のハウジングと、該ハウジング内に配在された弁シート部材と、該弁シート部材上を前記ハウジングの長さ方向に沿って摺動するスライド弁体とを備え、前記弁シート部材に、流体の入出口となる複数の開口が前記長さ方向に設けられ、前記複数の開口に、前記ハウジング外から前記ハウジング内に挿入された管継手がろう付けにより接続されている流路切換弁であって、
    前記弁シート部材は、前記スライド弁体が対接せしめられるとともに前記複数の開口が設けられた平板状のシート面板と、該シート面板を前記ハウジング内で支持する支持台とで構成されていることを特徴とする流路切換弁。
  2. 前記シート面板の各開口に、前記管継手のろう付けに使用されるろう材が収容される環状収容部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の流路切換弁。
  3. 前記開口は、上から順に、上段小径部、中段中径部、及び下段大径部とされており、前記中段中径部に前記管継手の上端部が内嵌されてろう付けにより固定されるとともに、前記下段大径部の内周部が前記ろう材が収容される環状収容部とされていることを特徴とする請求項2に記載の流路切換弁。
  4. 前記シート面板は、プレス加工により作製されるとともに、その表面に前記プレス加工に用いられる金型の表面の面粗度が転写されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  5. 前記支持台は、前記シート面板を前記ハウジングの内周面から浮かせて支持するようにされていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  6. 前記支持台は、前記シート面板の下面側に取り付けられる取付部と、該取付部から下向きに突出する台部とで構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  7. 前記支持台は、前記管継手が内嵌される筒状の台部と、該台部の上端部に設けられたフランジ状の取付部とで構成され、該支持台が複数個で前記シート面板を支持していることを特徴とする請求項1に記載の流路切換弁。
  8. 前記支持台は、平板状の取付部と、該取付部から立ち下がる、前記管継手がそれぞれ内嵌される複数個の筒状の台部とを有する単一部品で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の流路切換弁。
  9. 前記支持台に、前記管継手のろう付けに使用されるろう材が収容される環状収容部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の流路切換弁。
  10. 前記支持台は、前記管継手が内嵌される下段小径部と、前記ろう材が収容される環状収容部を形成する上段大径部とを有する段付き短円筒状とされていることを特徴とする請求項9に記載の流路切換弁。
  11. 前記支持台は、環状底板部と該環状底板部から立ち上がる内筒部及び外筒部とで形成される、上面が開口した断面溝形状部を有する筒状とされ、前記内筒部に前記管継手が内嵌されるとともに、前記断面溝形状部の上面開口が前記シート面板の下部で閉塞されて前記管継手の外周側に環状の断熱空間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の流路切換弁。
  12. 前記外筒部が、前記シート面板の下面に形成された段差部に外挿され、前記内筒部から内方に突出せしめられた横突部が、前記シート面板と前記管継手とで挟まれていることを特徴とする請求項11に記載の流路切換弁。
  13. 前記シート面板の下部と、前記管継手の上端部と、前記横突部とで、前記管継手のろう付けに使用されるろう材が収容される環状収容部が画成されていることを特徴とする請求項12に記載の流路切換弁。
  14. 前記支持台は、前記ハウジングに沿う断面円弧状の湾曲部を有する台部と、該台部の両側部に連なる平板状の取付部とを有する単一部材で構成され、前記湾曲部に、前記管継手が通される通し穴が1個ないし複数個設けられていることを特徴とする請求項1に記載の流路切換弁。
  15. 前記支持台は、前記シート面板の前記長さ方向の全長にわたって、前記シート面板の前記長さ方向の中央部に、又は、前記シート面板の前記長さ方向の両側部に配在されていることを特徴とする請求項14に記載の流路切換弁。
  16. 前記支持台は、前記ハウジングに沿う湾曲面を有する台部と、該台部の両側部に連なる取付部とで構成された所定の厚みを有する立板とされ、該支持台が複数個で前記シート面板を支持していることを特徴とする請求項1に記載の流路切換弁。
  17. 前記支持台は、前記複数の開口間に配在されていることを特徴とする請求項16に記載の流路切換弁。
  18. 前記支持台は、プレス加工により作製されていることを特徴とする請求項1から16のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  19. 管継手がろう付けにより接続されて流体の入出口となる複数の開口が左右方向に沿って所定間隔をあけて横並びに設けられた平板状のシート面板と、該シート面板に取り付けられて該シート面板を支持する1個ないし複数個の支持台とで構成されていることを特徴とする弁シート部材。
  20. 前記シート面板の各開口に、ろう材が収容される環状収容部が形成されていることを特徴とする請求項19に記載の弁シート部材。
  21. 前記シート面板は、プレス加工により作製されるとともに、その表面に前記プレス加工で用いられる金型の表面の面粗度が転写されていることを特徴とする請求項19又は20に記載の弁シート部材。
  22. 前記支持台に、ろう材が収容される環状収容部が形成されていることを特徴とする請求項19から21のいずれか一項に記載の弁シート部材。
  23. 前記支持台は、プレス加工により作製されていることを特徴とする請求項19から22のいずれか一項に記載の弁シート部材。
JP2018010249A 2018-01-25 2018-01-25 流路切換弁及びそれに用いられる弁シート部材 Active JP6580724B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018010249A JP6580724B2 (ja) 2018-01-25 2018-01-25 流路切換弁及びそれに用いられる弁シート部材
CN201910068496.9A CN110081201B (zh) 2018-01-25 2019-01-24 流路切换阀及用于流路切换阀的阀座部件

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018010249A JP6580724B2 (ja) 2018-01-25 2018-01-25 流路切換弁及びそれに用いられる弁シート部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019128002A JP2019128002A (ja) 2019-08-01
JP6580724B2 true JP6580724B2 (ja) 2019-09-25

Family

ID=67412998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018010249A Active JP6580724B2 (ja) 2018-01-25 2018-01-25 流路切換弁及びそれに用いられる弁シート部材

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6580724B2 (ja)
CN (1) CN110081201B (ja)

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2571648Y2 (ja) * 1992-01-23 1998-05-18 太平洋工業株式会社 四方切換弁
JP3084390B2 (ja) * 1992-12-18 2000-09-04 太平洋工業株式会社 四方切換弁
JPH0720475U (ja) * 1993-09-14 1995-04-11 株式会社イズミ技研 四方弁
EP1087191B1 (en) * 1999-09-22 2004-08-11 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha A refrigerant distributor and a method and an apparatus for fabricating the same
CN101614288B (zh) * 2008-06-26 2011-07-06 浙江三花制冷集团有限公司 阀座以及使用该阀座的四通换向阀主阀和四通换向阀
CN101724763B (zh) * 2008-10-17 2011-11-16 浙江三花制冷集团有限公司 一种阀座、主阀和四通换向阀
CN101988594A (zh) * 2009-08-07 2011-03-23 浙江三花制冷集团有限公司 热泵型空调及其四通换向阀
JP5406887B2 (ja) * 2011-06-29 2014-02-05 株式会社鷺宮製作所 弁装置および弁装置の製造方法
JP6407844B2 (ja) * 2015-11-24 2018-10-17 株式会社鷺宮製作所 切換弁及び冷凍サイクル
CN205479490U (zh) * 2016-03-30 2016-08-17 株式会社鹭宫制作所 滑动式切换阀以及制冷循环系统
JP6476152B2 (ja) * 2016-06-13 2019-02-27 株式会社鷺宮製作所 スライド式切換弁及び冷凍サイクルシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019128002A (ja) 2019-08-01
CN110081201B (zh) 2022-07-15
CN110081201A (zh) 2019-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20090020616A (ko) 열 교환기의 배관 커넥터
JP5917615B2 (ja) スライド弁を備える弁装置、空気調和機、及び、弁装置のろう付方法
JP2017096393A (ja) 切換弁及び冷凍サイクル
JP6580724B2 (ja) 流路切換弁及びそれに用いられる弁シート部材
JP6239547B2 (ja) スライド式切換弁の弁本体、スライド式切換弁、及び、空気調和機
JP6596052B2 (ja) 流路切換弁
WO2017168882A1 (ja) スライド式切換弁、スライド式切換弁の製造方法および冷凍サイクルシステム
NL2016764B1 (en) A multi-part, tapered, concentric manifold and method of making the manifold
JP6832266B2 (ja) スライド式切換弁および冷凍サイクルシステム
JP6500072B2 (ja) スライド式切換弁の弁本体、スライド式切換弁、及び、空気調和機
JP2020029921A (ja) 流路切換弁
JP6687561B2 (ja) スライド式切換弁および冷凍サイクルシステム
WO2020039888A1 (ja) 流路切換弁
JP7301350B2 (ja) 流路切換弁
JP2571648Y2 (ja) 四方切換弁
JP7175499B2 (ja) 流路切換弁
WO2020110840A1 (ja) 流路切換弁
JP2018194022A (ja) 流路切換弁及びその組立方法
JP6500073B2 (ja) スライド式切換弁
JP7140416B2 (ja) 流路切換弁
US20150345685A1 (en) Multi-part, manifold and method of making the manifold
JP2005054894A (ja) 四路切換弁
JP6650159B1 (ja) 熱交換器用二重管の製造方法
JP2018031461A (ja) スライド弁および冷凍サイクルシステム
CN115523335A (zh) 电磁切换阀

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190618

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190828

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6580724

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250