JP6832266B2 - スライド式切換弁および冷凍サイクルシステム - Google Patents

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Description

本発明は、スライド式切換弁および冷凍サイクルシステムに関する。
従来、冷凍サイクルシステムに用いられるスライド式切換弁として、弁座面に摺接する弁体に補強ピンを設けたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された弁体では、摺動部の4箇所に凹形状部を形成することにより、補強ピンを設けた場合であっても、弁座との接触面に発生する応力が均一となるようにしている。
特開2012−82883号公報
特許文献1に記載されたように弁体に補強ピンを設ける構成では、弁体に形成された溝に対して補強ピンが圧入されるようになっており、溝には角部が形成されている。弁体に補強ピンを設けることで弁体の変形を抑制することはできるものの、弁体のうち補強ピンが圧入される溝およびその周辺が変形の起点となるため、システムの異常等により異常な高差圧がかかった場合に、溝の角部に応力が集中し、亀裂等の損傷が発生する可能性があった。
本発明の目的は、補強ピンを有する弁体の損傷を抑制することができるスライド式切換弁、及び、該スライド式切換弁を備えた冷凍サイクルシステムを提供することにある。
本発明のスライド式切換弁は、筒状の弁本体と、弁座開口部が弁座面に形成された弁座と、前記弁本体に収容されて前記弁座面に摺接する弁体と、を備えたスライド式切換弁であって、前記弁体は、前記弁座に向かって凹状に開口する椀部と、該椀部内でスライド方向との直交方向に延びる補強ピンと、を含み、前記椀部の内面における前記直交方向に対向する位置のそれぞれには、前記補強ピンの円板状端部が前記弁座側から圧入される圧入溝部が形成され、前記圧入溝部は、圧入方向および前記直交方向の両方に沿って延びる一対の側平面と、前記スライド方向および前記直交方向の両方に沿って延びる上平面と、前記側平面と前記上平面とを接続する接続曲面と、を有し、前記接続曲面は、前記直交方向から見て前記側平面および前記上平面を接線する円弧状に形成され、前記接続曲面の円弧の半径は、前記補強ピンの円板状端部の半径の0.5倍以上かつ1倍未満であることを特徴とする。
このような本発明によれば、補強ピンの円板状端部が圧入される圧入溝部が、側平面と上平面とを接続する接続曲面を有しており、この接続曲面が側平面および上平面を接線とする円弧状に形成されていることで、これらの面同士が滑らかに接続される。従来のような角部が形成されないので、システムの異常等により異常な高差圧がかかった場合であっても、椀部が変形した際に応力が集中して亀裂が生じる可能性を低くすることができ、弁体の損傷を抑制することができる。尚、「上平面」とは、弁体における弁座面側を下側とした場合の上下を意味したものであり、鉛直方向における上下とは必ずしも一致しない。
さらに、圧入溝部が上平面を有することから、接続曲面の円弧の半径は補強ピンの円板状端部の半径よりも小さく、補強ピンの円板状端部は、圧入溝部に対して一対の側平面と上平面との3点において当接し、補強ピンの端部と接続曲面との間に隙間が形成される。これにより、補強ピンの円板状端部と圧入溝部との接触位置を特定することができ、圧入された補強ピンを正規位置に位置づけやすくすることができる。従って、補強ピンによる弁体の変形抑制効果が安定して発揮されるとともに、補強ピンの位置が安定することで流量のばらつきも抑制される。
また、前記接続曲面の円弧の半径は、前記補強ピンの円板状端部の半径の0.5倍以上かつ1倍未満であることで、接続曲面の半径を大きく(曲率を小さく)することにより、椀部が変形した際に接続曲面に応力が集中することを抑制することができる。即ち、接続曲面の円弧の半径が小さすぎると、角部に近い形状となり、応力集中の抑制効果が低下してしまう。
さらに、本発明のスライド式切換弁では、前記上平面の前記スライド方向における寸法は、前記一対の側平面同士の間隔の0.05倍以上であることが好ましい。このような構成によれば、上平面のスライド方向寸法を確保し、補強ピンの端部と接触させやすくすることができるとともに、補強ピンの端部と接続曲面との間に隙間を確保しやすい。一方、上平面のスライド方向寸法が小さすぎる場合や、上平面が形成されない場合、寸法誤差等が生じることにより、補強ピンの端部と接続曲面とが接触してしまう(隙間が形成されない)ことがある。この場合、補強ピンの端部と圧入溝部との接触位置が特定されにくくなってしまい、圧入された補強ピンが正規位置からずれることがあり、補強ピンによる弁体の変形抑制効果が安定して発揮されにくくなり、補強ピンの位置がばらつくことで流量がばらつくことがある。
本発明の冷凍サイクルシステムは、流体である冷媒を圧縮する圧縮機と、冷却モード時に凝縮器として機能する第一熱交換器と、冷却モード時に蒸発器として機能する第二熱交換器と、前記第一熱交換器と前記第二熱交換器との間にて冷媒を膨張させて減圧する膨張手段と、上記いずれかに記載のスライド式切換弁と、を備えたことを特徴とする。このような本発明によれば、上記のようにシステムの異常等により異常な高差圧がかかった場合であっても弁体の損傷を抑制することができ、損傷した部分からの流体の漏れを抑制し、冷凍サイクルシステムの運転効率の低下を抑制することができる。
本発明のスライド式切換弁および冷凍サイクルシステムによれば、圧入溝部の側平面と上平面とが円弧状の接続曲面によって接続されていることで、システムの異常等により異常な高差圧がかかった場合であっても、圧入した補強ピンの端部の周辺における応力集中を緩和して弁体の損傷を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るスライド式切換弁が設けられた冷凍サイクルの概略構成図である。 前記スライド式切換弁を示す断面図である。 前記スライド式切換弁の弁体の要部を拡大して示す断面図である。 前記弁体の要部を示す下面図である。 前記弁体の要部を示す断面図である。 前記弁体の圧入溝部の好ましい形態の一例を示す側面図である。 前記弁体の圧入溝部の好ましい形態の他の一例を示す側面図である。 前記弁体の圧入溝部の好ましい形態の他の一例を示す側面図である。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の四方切換弁(スライド式切換弁)10は、図1に示すように、例えば冷凍サイクル1に設けられるものである。冷凍サイクル1は、ルームエアコン等の空気調和機に利用されるものであって、流体としての冷媒を圧縮する圧縮機2と、冷却モード時に凝縮器として機能する第一熱交換器としての室外熱交換器3と、冷却モード時に蒸発器として機能する第二熱交換器としての室内熱交換器4と、室外熱交換器3と室内熱交換器4との間にて冷媒を膨張させて減圧する膨張手段としての膨張弁5と、四方切換弁10と、四方切換弁10の流路を切換え制御するパイロット電磁弁6と、を備え、これらが冷媒配管によって連結されている。なお、膨張手段としては、膨張弁5に限らず、キャピラリでもよい。
この冷凍サイクル1は、図1に示す冷却モード(冷房運転)において、圧縮機2、四方切換弁10、室外熱交換器3、膨張弁5、室内熱交換器4、四方切換弁10及び圧縮機2の順に冷媒が流れる冷房サイクルを構成する。一方、加温モード(暖房運転)において、圧縮機2、四方切換弁10、室内熱交換器4、膨張弁5、室外熱交換器3、四方切換弁10及び圧縮機2の順に冷媒が流れる暖房サイクルを構成する。この暖房サイクルと冷房サイクルとの切換えは、パイロット電磁弁6による四方切換弁10の切換え動作によって行われる。
本発明の実施形態に係る四方切換弁10は、図2にも示すように、円筒状の弁本体11と、この弁本体11の内部にスライド自在に設けられた弁体12と、圧縮機2の吐出口に連通する継手部材としての高圧側導管(D継手)13と、圧縮機2の吸込口に連通する低圧側導管(S継手)14と、室内熱交換器4に連通する室内側導管(E継手)15と、室外熱交換器3に連通する室外側導管(C継手)16と、を備えて構成されている。尚、本実施形態では、弁体12のスライド方向をX方向とし、導管13〜16の延びる方向をZ方向とし、X方向およびZ方向に直交する方向をY方向とする。
円筒状の弁本体11は、その軸方向両端部を塞ぐ栓体17,18と、弁本体11の内部に固定された弁座19と、を有し、全体に密閉されたシリンダーとして構成されている。栓体17,18には、それぞれパイロット電磁弁6に連通された導管17A,18Aが接続されている。弁座19には、低圧側導管14、室内側導管15、及び室外側導管16のそれぞれの先端が挿入されるとともに、後述する第一ポート11C、第二ポート11D及び流出ポート11Bを構成する開口が設けられている。弁座19の上面19Aは、弁体12をスライド案内する案内面(弁座面)となっている。
弁本体11には、その側面部111に開口した複数のポート11A,11B,11C,11Dが形成されている。すなわち、高圧側導管13が接続されて弁本体11の内部に冷媒を流入させる開口部としての流入ポート11Aと、流入ポート11Aに対して弁本体11の側面部111の径方向反対側にて弁座19の上面19Aに形成された弁座開口部としての第一ポート11C、第二ポート11D及び流出ポート11Bと、が設けられている。流出ポート11Bは、弁本体11の軸方向略中央に設けられ、第一ポート11Cは、弁本体11の軸方向に沿って流出ポート11Bの一方側(図2の左側)に隣り合って設けられ、第二ポート11Dは、弁本体11の軸方向に沿って流出ポート11Bの他方側(図2の右側)に設けられている。即ち、3つのポート11B〜11Dは、直線状に並ぶように設けられている。
流出ポート11Bには、低圧側導管14が接続され、第一ポート11Cに室内側導管15が接続されることで、当該第一ポート11Cが室内側ポートを構成し、第二ポート11Dに室外側導管16が接続されることで、当該第二ポート11Dが室外側ポートを構成している。低圧側導管14、室内側導管15及び室外側導管16は、それぞれ流出ポート11B、第一、二ポート11C,11D周辺の弁本体11及び弁座19にろう付け固定されている。
弁体12は、弁本体11の内周面に摺接する左右一対のピストン体21,22と、一対のピストン体21,22を連結して弁本体11の軸方向に沿って延びる連結部材23と、連結部材23に支持される椀状の弁部材24と、弁部材24を補強する補強ピン27と、を有して構成されている。弁本体11の内部空間は、一対のピストン体21,22間に形成される高圧室R1と、一方のピストン体21と栓体17との間に形成される第一作動室R2と、他方のピストン体22と栓体18との間に形成される第二作動室R3と、に仕切られている。
連結部材23は、金属板材からなり、弁本体11の軸方向に沿って延び弁座19の上面19Aと平行に設けられる連結板部23Aと、連結板部23Aの一方側端部が折り曲げられてピストン体21に固定される固定片部23Bと、連結板部23Aの他方側端部が折り曲げられてピストン体22に固定される固定片部23Cと、を有して形成されている。連結板部23Aには、弁部材24を保持する保持孔23Dと、冷媒を流通させる2箇所の貫通孔23Eと、が形成されている。
弁部材24は、合成樹脂製の一体成形部材であって、弁座19に向かって凹状に開口した椀部25と、この椀部25の開口縁から外方に延びるフランジ部26と、を有して形成されている。椀部25は、平面視で長円形状を有したドーム状に形成され、連結部材23の保持孔23Dに挿入されている。椀部25の内部には、流出ポート11Bと第一ポート11Cとを連通させて第二ポート11Dを連通させないか、又は、流出ポート11Bと第二ポート11Dとを連通させて第一ポート11Cを連通させないような連通空間R4が形成されている。
フランジ部26は、その下面(弁座19の上面19Aと対向する面)260に、上面19Aに摺接する摺接面26Aと、椀部25の内部に連通する弁開口部25Aと、を有する。このフランジ部26は、弁座19と連結部材23との間に配置される。そして、弁部材24に作用する高圧と低圧の圧力差により摺接面26Aが弁座19の上面19Aに密接され、椀部25の連通空間R4が弁座19に対して閉じられるようになっている。
補強ピン27は、図3〜5に示すように、ステンレス等の金属材料によって形成されるとともに、椀部25内に配置されてY方向に沿って延びる。補強ピン27は、その両端に設けられた一対の円板状端部271と、一対の円板状端部271の間で棒状に延びるピン本体272と、を一体に有しており、円板状端部271がピン本体272よりも大径に形成されている。尚、補強ピンの形状は任意であり、例えば、全体が円柱状に形成された(端部と中央部とが等しい外径を有する)ものを用いてもよい。
椀部25には、円板状端部271を圧入するための一対の圧入溝部251が形成されている。一対の圧入溝部251は、それぞれ、椀部25の内面(ZX平面に沿った面)250のうちY方向に対向する位置に形成されるとともに、X方向における略中央部かつZ方向における下面260近傍に配置されている。圧入溝部251は、Z方向において下面260側が開口するとともに、椀部25の内側から見て凹状に形成されている。このような構成により、円板状端部271がZ方向を圧入方向として下面260側から圧入溝部251に圧入されるようになっている。補強ピン27が椀部25に取り付けられることにより、円板状端部271が椀部25の内面250に当接し、椀部25が、Y方向において圧縮しようとする外力(内外の圧力差により生じる外力)によって変形することが抑制される。本実施形態では、補強ピン27の長さは、一対の内面250における圧入溝部251の内面251F同士の間隔よりも若干長いものとするが、一対の内面250のうち内面251Fよりも上側(下面260と反対側)の部分同士の間隔よりも長ければよく、内面251F同士の間隔より短くてもよい。
以上の四方切換弁10では、パイロット電磁弁6及び導管18Aを介して第二作動室R3に高圧冷媒が導入されると、図1、2に示すように、ピストン体22が押圧されて弁体12が弁本体11の軸方向(ポート11B〜11Dの並設方向)の一方側(図1、2の左側)にスライドされ、第一位置に移動される。また、パイロット電磁弁6及び導管17Aを介して第一作動室R2に圧縮機2から吐出された高圧冷媒が導入されると、ピストン体21が押圧されて弁体12が弁本体11の軸方向他方側(図1、2の右側)にスライドされ、第二位置に移動される。
弁体12が第二位置にある状態において、弁部材24の椀部25は、その連通空間R4によって流出ポート11Bと第二ポート11Dとを連通させる。また、椀部25が第一ポート11Cよりも他方側に位置することから、この第一ポート11Cは、弁本体11の内部(高圧室R1)を介して流入ポート11Aと連通される。すなわち、弁体12が第二位置にある状態は、流入ポート11Aと第一ポート11Cとが連通され、流出ポート11Bと第二ポート11Dとが連通された加温モード(暖房運転)となる。
この加温モードでは、圧縮機2から吐出された高圧冷媒Hが高圧側導管13及び流入ポート11Aを介して高圧室R1に導入され、この高圧室R1を通過した高圧冷媒Hが第一ポート11C及び室内側導管15を介して室内熱交換器4に供給される。また、室外熱交換器3から室外側導管16及び第二ポート11Dを介して低圧冷媒Lが椀部25の連通空間R4に導入され、この連通空間R4を通過した低圧冷媒Lが流出ポート11B及び低圧側導管14を介して圧縮機2に還流される。
一方、弁体12が第一位置にある状態において、弁部材24の椀部25は、その連通空間R4によって流出ポート11Bと第一ポート11Cとを連通させる。また、椀部25が第二ポート11Dよりも一方側に位置することから、この第二ポート11Dは、弁本体11の内部(高圧室R1)を介して流入ポート11Aと連通される。すなわち、弁体12が第一位置にある状態は、流入ポート11Aと第二ポート11Dとが連通され、流出ポート11Bと第一ポート11Cとが連通された冷却モード(冷房運転)となる。
ここで、圧入溝部251の形状および寸法の詳細について、図6を参照して説明する。尚、図6は、椀部25の圧入溝部25周辺を内側から見た図である。圧入溝部251は、Y方向およびZ方向に沿って延びる一対の側平面251A、251Bと、X方向およびY方向に沿って延びる上平面251Cと、側平面251Aと上平面251Cとを接続する接続曲面251Dと、側平面251Bと上平面251Cとを接続する接続曲面251Eと、内面251Fと、を有する。側平面251A、251BがYZ平面に沿って延び、上平面251CがXY平面に沿って延びているが、多少の傾きを有していてもよい。
接続曲面251Dは、Y方向から見て側平面251Aおよび上平面251Cを接線とする円弧状に形成されている。同様に、接続曲面251Eは、Y方向から見て側平面251Bおよび上平面251Cを接線とする円弧状に形成されている。尚、圧入溝部251は、そのX方向中央部付近を通過するとともにYZ平面に平行な面を対称面として面対称に形成されており、以下では主に側平面251Aおよび接続曲面251Dについて説明するが、側平面251Bおよび接続曲面251Eも同様の形状および寸法を有しているものとする。
円板状端部271は、圧入溝部251に圧入されるため、その直径2Rが一対の側平面251A、251B同士の間隔(溝幅)Hと同等または若干大きく形成されているが、以下では2R=Hであるものとする。尚、圧入溝部251の深さ(Z方向寸法)は、直径2R以上であればよい。
接続曲面251Dの円弧の半径rは、円板状端部271の半径Rの0.5倍以上かつ1倍未満である。これにより、円板状端部271は、側平面251Aおよび上平面251Cと接触するとともに、接続曲面251Dと離隔して隙間28が形成されている。また、上平面251CのX方向寸法hは、溝幅Hの0.05倍以上となっている。即ち、接続曲面251Dの円弧の半径rが、円板状端部271の半径Rの0.95倍以下となっている。このような寸法を満たす圧入溝部251について、3つの例を図6〜8に示す。
図6に示す例では、接続曲面251Dの円弧の半径rは、円板状端部271の半径Rの0.7倍となっている。即ち、半径rは、溝幅Hの0.35倍となっている。また、上平面251CのX方向寸法hは、円板状端部271の直径2Rの0.3倍となっている。
図7に示す例では、接続曲面251Dの円弧の半径rが円板状端部271の半径Rの0.5倍となっており、半径rが溝幅Hの0.25倍となっており、上平面251CのX方向寸法hが円板状端部271の直径2Rの0.5倍となっている。
図8に示す例では、接続曲面251Dの円弧の半径rが円板状端部271の半径Rの0.95倍となっており、半径rが溝幅Hの0.475倍となっており、上平面251CのX方向寸法hが円板状端部271の直径2Rの0.05倍となっている。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。即ち、補強ピン27の円板状端部271が圧入される圧入溝部251が、側平面251A、251Bと上平面251Cとを接続する接続曲面251D、251Eを有しており、接続曲面251D、251Eが側平面251A、251Bおよび上平面251Cを接線とする円弧状に形成されていることで、これらの面同士が滑らかに接続される。従来のような角部(図6に二点鎖線で図示)が形成されないので、システムの異常等により異常な高差圧がかかった場合であっても、椀部25が変形した際に応力が集中して亀裂が生じる可能性を低くすることができ、弁体12のうち弁部材24の損傷を抑制することができる。
さらに、圧入溝部251が上平面251Cを有することから、接続曲面251D、251Eの円弧の半径rは円板状端部271の半径Rよりも小さく、円板状端部271は、圧入溝部251に対して一対の側平面251A、251Bと上平面251Cとの3点において当接し、円板状端部271と接続曲面251D、251Eとの間に隙間28が形成される。これにより、円板状端部271と圧入溝部251との接触位置を特定することができ、圧入された補強ピン27を正規位置に位置づけやすくすることができる。従って、補強ピン27による弁体12における弁部材24の変形抑制効果が安定して発揮されるとともに、補強ピン27の位置も安定することで流量のばらつきも抑制される。
さらに、接続曲面251D、251Eの円弧の半径rが円板状端部271の半径Rの0.5倍以上であり、半径rを大きく(曲率を小さく)することにより、椀部25が変形した際に接続曲面251D、251Eに応力が集中することを抑制することができる。即ち、接続曲面251D、251Eの円弧の半径rが小さすぎると、角部に近い形状となり、応力集中の抑制効果が低下してしまう。
また、上平面251CのX方向寸法が溝幅Hの0.05倍以上であり、上平面251CのX方向寸法を確保することにより、円板状端部271と接触させやすくすることができるとともに、円板状端部271と接続曲面251D、251Eとの間に隙間28を確保しやすい。一方、上平面251CのX方向寸法が小さすぎる場合や、上平面251Cが形成されない場合、寸法誤差等が生じることにより、円板状端部271と接続曲面251D、251Eとが接触してしまう(隙間28が形成されない)ことがある。この場合、円板状端部と圧入溝部との接触位置が特定されにくくなってしまい、圧入された補強ピンが正規位置からずれることがあり、補強ピンによる弁体における弁部材の変形抑制効果が安定して発揮されにくくなり、補強ピンの位置がばらつくことで流量がばらつくことがある。
また、冷凍サイクル1が、上記のようにシステムの異常等により異常な高差圧がかかった場合であっても弁体12のうち弁部材24の損傷を抑制することができる四方切換弁10を備えることで、損傷した部分からの流体の漏れを抑制し、冷凍サイクル1の運転効率の低下を抑制することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、接続曲面251Dの円弧の半径rが円板状端部271の半径Rの0.5倍以上であり、上平面251CのX方向寸法hが溝幅Hの0.05倍以上であるものとしたが、椀部や補強ピンの寸法、形状等によっては、接続曲面の円弧の半径が円板状端部の半径の0.5倍未満であってもよいし、上平面のX方向寸法が溝幅の0.05倍未満であってもよい。例えば、補強ピンが充分に大きく円板状端部の半径も大きい場合には、接続曲面の円弧の半径を円板状端部の半径の0.5倍未満としても、接続曲面の円弧の半径の絶対値を確保することができ、応力集中を抑制することができる。また、円板状端部の半径が充分に大きく溝幅も広い場合には、上平面のX方向寸法を溝幅の0.05倍未満としても、接続曲面と円板状端部との間に充分な大きさの隙間を形成することができる。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1 冷凍サイクル
2 圧縮機
3 室外熱交換器(第一熱交換器)
4 室内熱交換器(第二熱交換器)
5 膨張弁(膨張手段)
10 四方切換弁(スライド式切換弁)
11 弁本体
12 弁体
24 弁部材
25 椀部
250 内面
251 圧入溝部
251A、251B 側平面
251C 上平面
251D、251E 接続曲面
27 補強ピン
271 円板状端部

Claims (3)

  1. 筒状の弁本体と、弁座開口部が弁座面に形成された弁座と、前記弁本体に収容されて前記弁座面に摺接する弁体と、を備えたスライド式切換弁であって、
    前記弁体は、前記弁座に向かって凹状に開口する椀部と、該椀部内でスライド方向との直交方向に延びる補強ピンと、を含み、
    前記椀部の内面における前記直交方向に対向する位置のそれぞれには、前記補強ピンの円板状端部が前記弁座側から圧入される圧入溝部が形成され、
    前記圧入溝部は、圧入方向および前記直交方向の両方に沿って延びる一対の側平面と、前記スライド方向および前記直交方向の両方に沿って延びる上平面と、前記側平面と前記上平面とを接続する接続曲面と、を有し、
    前記接続曲面は、前記直交方向から見て前記側平面および前記上平面を接線する円弧状に形成され、前記接続曲面の円弧の半径は、前記補強ピンの円板状端部の半径の0.5倍以上かつ1倍未満であることを特徴とするスライド式切換弁。
  2. 前記上平面の前記スライド方向における寸法は、前記一対の側平面同士の間隔の0.05倍以上であることを特徴とする請求項1に記載のスライド式切換弁。
  3. 流体である冷媒を圧縮する圧縮機と、冷却モード時に凝縮器として機能する第一熱交換器と、冷却モード時に蒸発器として機能する第二熱交換器と、前記第一熱交換器と前記第二熱交換器との間にて冷媒を膨張させて減圧する膨張手段と、請求項1又は2に記載のスライド式切換弁と、を備えたことを特徴とする冷凍サイクルシステム。
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