JP6471124B2 - スライド式切換弁および冷凍サイクルシステム - Google Patents

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Description

本発明は、スライド式切換弁および冷凍サイクルシステムに関する。
従来、ルームエアコン等の空気調和機で利用される冷凍サイクルとして、冷却モード(冷房)運転時に圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を経由して冷媒を圧縮機に環流させ、加温モード(暖房)運転時に圧縮機、室内熱交換器、膨張弁、及び室外熱交換器を経由して冷媒を圧縮機に環流させるように、冷媒の環流方向を逆転させるものが利用されている。このような冷凍サイクルにおける冷媒の環流経路を逆転させる流路切換弁(所謂、四方切換弁)として、弁本体の内部にスライド自在に設けられた弁部材を備えたスライド式切換弁が広く用いられている。
このようなスライド式切換弁(例えば四方切換弁)として、一対のピストンによって弁ハウジング(弁本体)内の空間が区画されたスライド弁が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたスライド弁では、弁体(弁部材)を保持する連結板(連結部材)の両端にピストンが接続され、これらが一体的にスライドするようになっている。
特開2004−125238号公報
特許文献1に記載されたようなスライド弁では、ピストンの底部にネジ等の挿通部材が挿通されて連結板に接続されるため、この挿通箇所において高いシール性が必要とされていた。また、リベット等の他の挿通部材を用いる場合においても同様に高いシール性が必要となる。また、一対のピストンの間に配置された弁体が、弁ハウジングの内周面から内側に突出するように形成された弁座に対して摺接するため、一対のピストンと連結部材とを予め接続してから弁ハウジング内に収容することはできない。従って、一対のピストンのうち少なくとも一方は、弁ハウジング内に収容された連結部材に接続されるため、接続作業が困難であり組立性が低かった。
本発明の目的は、ピストン体のシール性、及び、ピストン体と連結部材との組立性を向上させることができるスライド式切換弁および該スライド式切換弁を備えた冷凍サイクルシステムを提供することにある。
本発明のスライド式切換弁は、筒状の弁本体の側面部に形成された開口部に継手部材が挿入されて接続され、前記側面部における前記開口部の反対側に一又は複数の他の開口部が形成された弁座が設けられるとともに、前記他の開口部の一部又は全部を覆うようにスライドする弁部材が前記弁本体に収容されるスライド式切換弁であって、前記弁本体内に収容されて当該弁本体を軸方向において3つの空間に区画する一対のピストン体と、前記一対のピストン体同士を連結するとともに前記弁部材を移動させる連結部材と、を備え、前記ピストン体は、前記弁本体の内周面に摺接する有底筒状の摺接部材と、該摺接部材の底部の内側に重ねられる内側板と、を有し、前記連結部材は、前記軸方向の両端に設けられるとともに前記内側板に沿うように延びる被係止片を有し、前記内側板は、本体部と、前記本体部から立ち上げられて該本体部に沿うように延びる係止片と、を有し、前記被係止片は、前記軸方向に沿った回転軸を中心とする回転方向に沿って前記本体部と前記係止片との間に挿入されて当該係止片によって係止可能であることを特徴とする。
このような本発明によれば、連結部材の被係止片がピストン体の係止片によって係止されることでピストン体と連結部材とを接続することができる。このとき、ピストン体と連結部材とを接続するための部材として、ピストン体における摺接部材の底部を貫通するような部材を用いる必要がなく、シール性を向上させることができる。また、被係止片が、弁本体の軸方向に沿った回転軸を中心とする回転方向に沿って本体部と係止片との間に挿入されることで、この回転軸を中心としてピストン体と連結部材とを相対回転させることによって被係止片を係止片に係止させることができる。従って、連結部材を弁本体内に収容した状態において、相対回転によってピストン体と連結部材と接続することができ、組立性を向上させることができる。
この際、本発明のスライド式切換弁では、前記被係止片と前記係止片とのうち一方には、他方に向かう係合突起が形成され、前記他方には、前記係合突起が係合する係合凹部または係合孔が形成されていることが好ましい。このような構成によれば、係合突起を係合凹部または係合孔に係合させることで、係止片による被係止片の係止が意図せずに解除されることを抑制することができる。
また、本発明のスライド式切換弁では、前記連結部材は、前記回転軸を中心に2回以上の回転対称性を有するように配置された複数の前記被係止片を有し、前記内側板は、前記連結部材における前記複数の被係止片の配置と同回数の回転対称性を有するように配置された複数の前記係止片を有することが好ましい。このような構成によれば、複数の被係止片および係止片が回転対称性を有して配置されていることで、ピストン体と連結部材との相対回転によって複数の被係止片を複数の係止片のそれぞれに同時に係止させることができる。尚、被係止片と係止片とが同数でなく、相手と対応しない(係止したり係止されたりしない)ものが存在する場合、相手と対応しないものは本発明における「被係止片」又は「係止片」に該当しないものとする。
本発明の冷凍サイクルシステムは、流体である冷媒を圧縮する圧縮機と、冷却モード時に凝縮器として機能する第一熱交換器と、冷却モード時に蒸発器として機能する第二熱交換器と、前記第一熱交換器と前記第二熱交換器との間にて冷媒を膨張させて減圧する膨張手段と、上記いずれかに記載のスライド式切換弁と、を備えたことを特徴とする。このような本発明によれば、上記のようにピストン体のシール性を向上させることができ、冷媒の漏れを抑制し、冷凍サイクルシステムの運転効率の低下を抑制することができる。
本発明のスライド式切換弁および冷凍サイクルシステムによれば、ピストン体の被係止片を連結部材の係止片に係止させることによりピストン体と連結部材とが接続されることで、ピストン体のシール性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るスライド式切換弁が設けられた冷凍サイクルの概略構成図である。 前記スライド式切換弁を示す断面図である。 前記スライド式切換弁のピストン体及び連結部材を示す斜視図である。 前記ピストン体と前記連結部材とを接続する様子を示す斜視図である。 前記ピストン体と前記連結部材とを接続する様子を示す断面図である。 図5のA−A線に沿った断面図である。 前記スライド式切換弁の弁本体に前記ピストン体及び一方の前記連結部材を収容した様子を示す断面図である。 前記弁本体に収容された前記連結部材に他方の前記ピストン体を接続する様子を示す断面図である。 変形例に係るスライド式切換弁のピストン体及び連結部材を示す断面図である。 他の変形例に係るスライド式切換弁のピストン体及び連結部材を示す断面図である。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の四方切換弁(スライド式切換弁)10は、例えば冷凍サイクル1に設けられるものである。冷凍サイクル1は、ルームエアコン等の空気調和機に利用されるものであって、流体としての冷媒を圧縮する圧縮機2と、冷却モード時に凝縮器として機能する第一熱交換器としての室外熱交換器3と、冷却モード時に蒸発器として機能する第二熱交換器としての室内熱交換器4と、室外熱交換器3と室内熱交換器4との間にて冷媒を膨張させて減圧する膨張手段としての膨張弁5と、四方切換弁10と、四方切換弁10の流路を切換え制御するパイロット電磁弁6と、を備え、これらが冷媒配管によって連結されている。なお、膨張手段としては、膨張弁5に限らず、キャピラリでもよい。
この冷凍サイクル1は、図1に示す冷却モード(冷房運転)において、圧縮機2、四方切換弁10、室外熱交換器3、膨張弁5、室内熱交換器4、四方切換弁10及び圧縮機2の順に冷媒が流れる冷房サイクルを構成する。一方、加温モード(暖房運転)において、圧縮機2、四方切換弁10、室内熱交換器4、膨張弁5、室外熱交換器3、四方切換弁10及び圧縮機2の順に冷媒が流れる暖房サイクルを構成する。この暖房サイクルと冷房サイクルとの切換えは、パイロット電磁弁6による四方切換弁10の切換え動作によって行われる。
本発明の実施形態に係る四方切換弁10は、図2にも示すように、円筒状の弁本体11と、この弁本体11の内部にスライド自在に設けられた弁体12と、圧縮機2の吐出口に連通する継手部材としての高圧側導管(D継手)13と、圧縮機2の吸込口に連通する低圧側導管(S継手)14と、室内熱交換器4に連通する室内側導管(E継手)15と、室外熱交換器3に連通する室外側導管(C継手)16と、を備えて構成されている。本実施形態では、弁本体11の軸方向をX方向とし、継手13〜16の延在方向をZ方向とし、X方向およびZ方向に略直交する方向をY方向とする。
円筒状の弁本体11は、X方向両端部を塞ぐ栓体17,18と、弁本体11の内部に固定された弁座19と、を有し、全体に密閉されたシリンダーとして構成されている。栓体17,18には、それぞれパイロット電磁弁6に連通された導管17A,18Aが接続されている。弁座19には、低圧側導管14、室内側導管15、及び室外側導管16のそれぞれの先端が挿入されるとともに、後述する第一ポート11C、第二ポート11D及び流出ポート11Bを構成する開口が設けられている。弁座19の上面19Aは、弁体12をスライド案内する案内面(弁座面)となっており、弁本体11の内周面110よりも弁本体11の内側に位置している。
弁本体11には、その側面部111に開口した複数のポート11A,11B,11C,11Dが形成されている。すなわち、高圧側導管13が接続されて弁本体11の内部に冷媒を流入させる開口部としての流入ポート11Aと、流入ポート11Aに対して弁本体11の側面部111の径方向反対側にて弁座19に開口する他の開口部としての第一ポート11C、第二ポート11D及び流出ポート11Bと、が設けられている。流出ポート11Bは、弁本体11におけるX方向略中央に設けられ、第一ポート11Cは、弁本体11のX方向に沿って流出ポート11Bの一方側(図2の左側)に隣り合って設けられ、第二ポート11Dは、X方向に沿って流出ポート11Bの他方側(図2の右側)に設けられている。
流出ポート11Bには、低圧側導管14が接続され、第一ポート11Cに室内側導管15が接続されることで、当該第一ポート11Cが室内側ポートを構成し、第二ポート11Dに室外側導管16が接続されることで、当該第二ポート11Dが室外側ポートを構成している。低圧側導管14、室内側導管15及び室外側導管16は、それぞれ流出ポート11B、第一、二ポート11C,11D周辺の弁本体11及び弁座19にろう付け固定されている。
弁体12は、弁本体11の内周面110に摺接する左右一対のピストン体21,22と、一対のピストン体21,22を連結してX方向に沿って延びる連結部材23と、連結部材23に支持される弁部材24と、を有して構成されている。弁本体11の内部空間は、一対のピストン体21,22間に形成される高圧室R1と、一方のピストン体21と栓体17との間に形成される第一作動室R2と、他方のピストン体22と栓体18との間に形成される第二作動室R3と、に仕切られている。即ち、弁本体11内に収容された一対のピストン体21、22によって弁本体11内の空間がX方向において3つの空間に区画される。
ピストン体21は、図3、6にも示すように、弁本体11の内周面110に摺接する有底筒状の摺接部材としてのパッキン211と、パッキン211の筒状部分を内周面110に押圧する有底筒状のバネ部材212と、パッキン211の底部211Aおよびバネ部材212の底部をX方向から挟み込む内側板としての内側補強板213および外側板としての外側補強板214と、を有する。パッキン211とバネ部材212と内側補強板213と外側補強板214とは、これらを面直方向に貫通するリベット215によって一体に固定されている。リベット215はパッキン211の底部211Aを貫通しているものの、充分な圧力を以ってプレス加工等のつぶしが施されるため、この貫通孔は充分なシール性を有して封止されている。ピストン体22は、ピストン体21と同様の構成を有し、即ちパッキン221とバネ部材222と内側補強板223と外側補強板224とリベット225とを有する。
内側補強板213は、板状の本体部213Aと、本体部213Aから立ち上げられた2つの係止片213Bと、を有する。係止片213Bは、切り起こし等の曲げ加工によって形成され、本体部213Aから内側(パッキン211とは反対側、即ち連結部材23との接続箇所側)に立ち上げられるとともに、その先端が本体部213Aと略平行に延びるように折り曲げられている。本体部213Aと係止片213Bとの間には係止溝210が形成され、係止溝210の幅(X方向における本体部213Aと係止片213Bとの間隔)は、連結部材23の後述する被係止片231の厚さと同程度か若干小さい寸法となっている。
2つの係止片213Bは、X方向に沿うとともにピストン体21の略中心を通る回転軸Oを中心として2回の回転対称性を有するように配置されている。尚、2回の回転対称性とは180°の対称性であり、180°回転させた際に2つの係止片213Bのうち一方が他方に重なるように配置されている。また、係止片213Bのうち後述する被係止片231に重ねられる部分(外側の面)には、係合凹部213Cが形成されている。
連結部材23は、金属部材によって板状に形成され、弁本体11のX方向に沿って延び弁座19の上面19Aと平行に設けられる連結板部23Aと、連結板部23Aの一方側端部がZY平面に沿うように互いに反対側に折り曲げられた2つの被係止片231と、連結板部23Aの他方側端部がZY平面に沿うように互いに反対側に折り曲げられた2つの被係止片232と、を有して形成されている。連結板部23Aには、弁部材24を保持する保持孔23Dと、冷媒を流通させる2箇所の貫通孔23Eと、が形成されている。
被係止片231は、図6に示すように、係止溝210に挿入されて係止片213Bに係止される。また、被係止片231には、内側の面(パッキン211とは反対側の面、即ち係止片213B側の面)に係合突起231Aが形成されており、係止片213Bに係止された際に、係合突起231Aが係合凹部213Cと係合するようになっている。また、2つの被係止片231は、回転軸Oを中心として2回の回転対称性を有するように配置されている。尚、被係止片232も被係止片231と同様の形状を有している。
弁部材24は、合成樹脂製の一体成形部材であって、図2にも示すように、弁座19に向かって凹状に開口した椀部25と、この椀部25の開口縁から外方に延びるフランジ部26と、を有して形成されている。椀部25は、平面視で長円形状を有したドーム状に形成され、連結部材23の保持孔23Dに挿入されている。椀部25の内部には、流出ポート11Bと第一ポート11Cとを連通させて第二ポート11Dを連通させないか、又は、流出ポート11Bと第二ポート11Dとを連通させて第一ポート11Cを連通させないような連通空間R4が形成されている。
フランジ部26は、弁座19の上面19Aと摺接する摺接面26Aと、この摺接面26Aに開口して椀部25の内部に連通する開口部25Aと、を有している。このフランジ部26は、弁座19と連結部材23との間に配置される。そして、弁部材24に作用する高圧と低圧の圧力差により摺接面26Aが弁座19の上面19Aに密接され、椀部25の連通空間R4が弁座19に対して閉じられるようになっている。
以上の四方切換弁10では、パイロット電磁弁6及び導管18Aを介して第二作動室R3に高圧冷媒が導入されると、図1、2に示すように、ピストン体22が押圧されて弁体12が弁本体11のX方向一方側(図1、2の左側)にスライドされ、第一位置に移動される。また、パイロット電磁弁6及び導管17Aを介して第一作動室R2に圧縮機2から吐出された高圧冷媒が導入されると、ピストン体21が押圧されて弁体12が弁本体11のX方向他方側(図1、2の右側)にスライドされ、第二位置に移動される。
弁体12が第二位置にある状態において、弁部材24の椀部25は、その連通空間R4によって流出ポート11Bと第二ポート11Dとを連通させる。また、椀部25が第一ポート11Cよりも他方側に位置することから、この第一ポート11Cは、弁本体11の内部(高圧室R1)を介して流入ポート11Aと連通される。すなわち、弁体12が第二位置にある状態は、流入ポート11Aと第一ポート11Cとが連通され、流出ポート11Bと第二ポート11Dとが連通された加温モード(暖房運転)となる。
この加温モードでは、圧縮機2から吐出された高圧冷媒Hが高圧側導管13及び流入ポート11Aを介して高圧室R1に導入され、この高圧室R1を通過した高圧冷媒Hが第一ポート11C及び室内側導管15を介して室内熱交換器4に供給される。また、室外熱交換器3から室外側導管16及び第二ポート11Dを介して低圧冷媒Lが椀部25の連通空間R4に導入され、この連通空間R4を通過した低圧冷媒Lが流出ポート11B及び低圧側導管14を介して圧縮機2に還流される。
一方、弁体12が第一位置にある状態において、弁部材24の椀部25は、その連通空間R4によって流出ポート11Bと第一ポート11Cとを連通させる。また、椀部25が第二ポート11Dよりも一方側に位置することから、この第二ポート11Dは、弁本体11の内部(高圧室R1)を介して流入ポート11Aと連通される。すなわち、弁体12が第一位置にある状態は、流入ポート11Aと第二ポート11Dとが連通され、流出ポート11Bと第一ポート11Cとが連通された冷却モード(冷房運転)となる。
ここで、ピストン体21と連結部材23との接続方法について説明する。尚、ピストン体22と連結部材23との接続方法も同様である。まず、図4(A)及び図5(A)に示すように、被係止片231を内側補強板213の本体部213Aに当接させる。次に、回転軸Oを中心としてピストン体21と連結部材23とを相対回転させ(図示の例では、連結部材23に対してピストン体21を時計回りに回転させ)、図4(B)及び図5(B)に示すように、2つの係止溝210のそれぞれに2つの被係止片231を挿入して係止片213Bに係止させる。このとき、係合突起231Aが係合凹部213C内に位置して係合するまで相対回転させる。尚、ピストン体21と連結部材23とは弁本体11の外部において接続することができ、この場合には、ピストン体21の底面(パッキン211の底部211A)の略中心を通るとともにこの底面に略垂直な方向に沿った回転軸を中心に、ピストン体21と連結部材23とを相対回転させればよい。
被係止片231が係止溝210に係止された様子を図6にも示す。このように2つの被係止片231が2つの係止溝210に挿入されて係止片213Bによって係止されることで、ピストン体21と連結部材23とが接続される。
以上のようなピストン体21、22、連結部材23および弁部材24を弁本体11に収容する手順について説明する。まず、一方のピストン体21と連結部材23とを上記のように接続するとともに、連結部材23の保持孔23D内に弁部材24を位置づけ、図7(A)に示すように、栓体17、18が取り付けられていない弁本体11内にピストン体21と連結部材23と弁部材24とを収容する。
次に、他方のピストン体22を弁本体11内に収容し、回転軸Oを中心にピストン体22を回転させることにより、図8に示すようにピストン体22を連結部材23に接続する。このとき、ピストン体21と連結部材23と弁部材24とを、ピストン体22が設けられる開口側(図8中右側)に予めスライドさせておくことが好ましい。
尚、ピストン体21と連結部材23とを接続した状態で弁本体11内に収容することができない場合、連結部材23と弁部材24とを弁本体11内に収容した後、一対のピストン体21、22をそれぞれ連結部材23に接続してもよい。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。即ち、連結部材23の被係止片231がピストン体21の係止片213Bによって係止されることでピストン体21と連結部材23とを接続することができ、同様にピストン体22と連結部材23とを接続することができる。このとき、ピストン体21、22におけるパッキン211、221の底部を貫通するような部材を用いる必要がなく、シール性を向上させることができる。また、被係止片231が、弁本体11の軸方向(X方向)に沿った回転軸Oを中心とする回転方向に沿って本体部213Aと係止片213Bとの間に挿入されることで、連結部材23を弁本体11内に収容した状態において、相対回転によってピストン体21、22と連結部材23と接続することができ、組立性を向上させることができる。
また、被係止片231に形成された係合突起231Aを係止片213Bに形成された係合凹部213Cに係合させることで、係止片213Bによる被係止片231の係止が意図せずに解除されることを抑制することができる。
また、各2つの被係止片231および係止片213Bが回転軸Oを中心に2回の回転対称性を有して配置されていることで、ピストン体21と連結部材23との相対回転によって2つの被係止片231を2つの係止片213Bのそれぞれに同時に係止させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、ピストン体21の内側補強板213の係止片213Bに係合凹部213Cが形成されるとともに、連結部材23の被係止片231に係合突起231Aが形成され、これらが係合するものとしたが、図9に示すように、係止片213Bに貫通した係合孔213Dが形成され、係合突起231Aが係合孔213Dと係合する構成としてもよい。
また、係止片に係合突起が形成されるとともに被係止片に係合凹部または係合孔が形成される構成としてもよい。例えば、図10に示すように、係止片213Bに、外側(被係止片231側)に向かう係合突起213Eが形成されるとともに、被係止片231に貫通した係合孔231Bが形成され、係合突起213Eが係合孔231Bと係合する構成としてもよい。
また、前記実施形態では、内側補強板213が2つの係止片213Bを有するものとしたが、係止片は1つであってもよいし、3つ以上形成されていてもよい。このとき、連結部材が係止片に応じた数の被係止片を有していればよい。また、複数の係止片および被係止片は、互いに同数の回転対称性を有していてもよいし、回転対称性を有していなくてもよく、その場合、ピストン体と連結部材との相対回転によって各被係止片が各係止片によって係止されればよい。
また、前記実施形態では、連結部材23が板状であるものとしたが、連結部材は棒状の部材によって形成されていてもよい。また、連結部材に設けられる被係止片は、内側補強板に沿って延びるものであればよく、曲げ加工によって形成されるものに限定されず、例えば連結部材の本体に対して別体の被係止片が溶接等によって接続されてもよい。また、内側補強板に設けられた係止片は、本体部に沿って延びるものであればよく、切り起こされることで形成されたものに限定されず、例えば本体部に対して別体の係止片が溶接等によって接続されてもよい。
また、前記実施形態では、パッキン211の底部211Aが内側板としての内側補強板213と外側板としての外側補強板214とによってX方向から挟み込まれるものとしたが、内側補強板のみによってピストン体の強度が充分に確保される場合には、外側補強板は設けられていなくてもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1 冷凍サイクル
2 圧縮機
3 室外熱交換器(第一熱交換器)
4 室内熱交換器(第二熱交換器)
5 膨張弁(膨張手段)
10 四方切換弁(スライド式切換弁)
11 弁本体
110 内周面
11A 流入ポート(開口部)
11B〜11D ポート(他の開口部)
13 高圧側導管(継手部材)
19A 上面(弁座面)
21、22 ピストン体
211、221 パッキン(摺接部材)
211A 底部
213、223 内側補強板(内側板)
213A 本体部
213B 係止片
213C 係合凹部
213D 係合孔
213E 係合突起
214、224 外側補強板(外側板)
23 連結部材
231、232 被係止片
231A 係合突起
231B 係合孔
24 弁部材

Claims (4)

  1. 筒状の弁本体の側面部に形成された開口部に継手部材が挿入されて接続され、前記側面部における前記開口部の反対側に一又は複数の他の開口部が形成された弁座が設けられるとともに、前記他の開口部の一部又は全部を覆うようにスライドする弁部材が前記弁本体に収容されるスライド式切換弁であって、
    前記弁本体内に収容されて当該弁本体を軸方向において3つの空間に区画する一対のピストン体と、
    前記一対のピストン体同士を連結するとともに前記弁部材を移動させる連結部材と、を備え、
    前記ピストン体は、前記弁本体の内周面に摺接する有底筒状の摺接部材と、該摺接部材の底部の内側に重ねられる内側板と、を有し、
    前記連結部材は、前記軸方向の両端に設けられるとともに前記内側板に沿うように延びる被係止片を有し、
    前記内側板は、本体部と、前記本体部から立ち上げられて該本体部に沿うように延びる係止片と、を有し、
    前記被係止片は、前記軸方向に沿った回転軸を中心とする回転方向に沿って前記本体部と前記係止片との間に挿入されて当該係止片によって係止可能であることを特徴とするスライド式切換弁。
  2. 前記被係止片と前記係止片とのうち一方には、他方に向かう係合突起が形成され、前記他方には、前記係合突起が係合する係合凹部または係合孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスライド式切換弁。
  3. 前記連結部材は、前記回転軸を中心に2回以上の回転対称性を有するように配置された複数の前記被係止片を有し、
    前記内側板は、前記連結部材における前記複数の被係止片の配置と同回数の回転対称性を有するように配置された複数の前記係止片を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のスライド式切換弁。
  4. 流体である冷媒を圧縮する圧縮機と、冷却モード時に凝縮器として機能する第一熱交換器と、冷却モード時に蒸発器として機能する第二熱交換器と、前記第一熱交換器と前記第二熱交換器との間にて冷媒を膨張させて減圧する膨張手段と、請求項1〜3のいずれか1項に記載のスライド式切換弁と、を備えたことを特徴とする冷凍サイクルシステム。
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