JP6580000B2 - 撮像レンズおよび撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルカメラ、および/またはビデオカメラ等に好適な撮像レンズ、およびこの撮像レンズを備えた撮像装置に関するものである。
近年、デジタルカメラのような撮像装置に用いられる撮像レンズにおいて、インナーフォーカス方式が用いられている。例えば、下記特許文献1〜5には、第1レンズ群と第2レンズ群と第3レンズ群とからなる3群構成とされ、第1レンズ群と第3レンズ群を像面に対して固定した状態で、第2レンズ群を像面に対して移動させることによって合焦を行う撮像レンズが開示されている。
インナーフォーカス方式の撮像レンズにおいて、オートフォーカスの高速化のため、およびフォーカス駆動系への負荷を低減のためには、合焦の際に移動するレンズ群(以下、フォーカスレンズ群という)をより軽量に構成することが望ましく、特許文献1〜5では、フォーカスレンズ群を1枚のレンズのみで構成した撮像レンズが開示されている。
特開2012−159613号公報 特開2012−226309号公報 特開2012−242472号公報 特開2013−37080号公報 特開2012−242689号公報
フォーカスレンズ群を少ないレンズ枚数で構成し、なおかつ、フォーカスレンズ群の移動に伴う収差変動を抑えるためには、フォーカスレンズ群の構成だけでなく、その物体側および像側に配置されるレンズ群の構成も最適化する必要がある。
特許文献1〜4に記載の撮像レンズでは、フォーカスレンズ群よりも像側に配置された第3レンズ群が1枚の正レンズのみで構成されている。このような構成では、合焦の際の軸外光線の変動を抑えることが難しい。また、第3レンズ群が正レンズのみで構成された場合には、合焦の際の色収差の変動を抑えることが難しい。
特許文献5に記載の撮像レンズでは、第3レンズ群を正レンズと負レンズの2枚で構成しているが、第3レンズ群の屈折力が強く設定されており、合焦の際の軸外光線の変動が大きくなってしまう。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、高速なフォーカシングが可能で、合焦の際の収差変動が抑制され、良好な光学性能を有するインナーフォーカス方式の撮像レンズ、およびこの撮像レンズを備えた撮像装置を提供することを目的とするものである。
本発明の第1の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正または負の屈折力を有する第3レンズ群とから実質的になり、第1レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群と、絞りと、正の屈折力を有する後群とから実質的になり、前群は、少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有し、後群は、少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有し、第2レンズ群は、1枚の負レンズから実質的になり、第3レンズ群は、少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有し、無限遠物体から近距離物体への合焦の際に、第1レンズ群と第3レンズ群とは像面に対して固定されており、第2レンズ群は物体側から像側へ移動し、下記条件式(1)および(7)を満足することを特徴とする。
2.5<|f3/f2| (1)
0.6<|(1−β2 )×β3 |<2.3 (7)
ただし、
f3:第3レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
β2:無限遠物体に合焦した状態の第2レンズ群の横倍率
β3:無限遠物体に合焦した状態の第3レンズ群の横倍率
本発明の第2の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正または負の屈折力を有する第3レンズ群とから実質的になり、第1レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群と、絞りと、正の屈折力を有する後群とから実質的になり、前群は、少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有し、後群は、少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有し、第2レンズ群は、1枚の負レンズから実質的になり、第3レンズ群は、少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有し、無限遠物体から近距離物体への合焦の際に、第1レンズ群と第3レンズ群とは像面に対して固定されており、第2レンズ群は物体側から像側へ移動し、下記条件式(1)および(9)を満足することを特徴とする。
2.5<|f3/f2| (1)
3.0<|f3/f| (9)
ただし、
f3:第3レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
f:無限遠物体に合焦した状態の全系の焦点距離
本発明の第3の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正または負の屈折力を有する第3レンズ群とから実質的になり、第1レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群と、絞りと、正の屈折力を有する後群とから実質的になり、前群は、少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有し、後群は、少なくとも2枚の負レンズと少なくとも2枚の正レンズとを有し、第2レンズ群は、1枚の負レンズから実質的になり、第3レンズ群は、少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有し、無限遠物体から近距離物体への合焦の際に、第1レンズ群と第3レンズ群とは像面に対して固定されており、第2レンズ群は物体側から像側へ移動し、下記条件式(1)を満足することを特徴とする。
2.5<|f3/f2| (1)
ただし、
f3:第3レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
以下では、本発明の第1、第2、および第3の撮像レンズを総括して本発明の撮像レンズと称する。
本発明の撮像レンズにおいては、下記条件式(2)を満足することが好ましい。
0.4<f1/f<1.2 (2)
ただし、
f1:第1レンズ群の焦点距離
f:無限遠物体に合焦した状態の全系の焦点距離
本発明の撮像レンズにおいては、下記条件式(3)および(4)を満足することが好ましい。
1.68<NdG2 (3)
30<νdG2<60 (4)
ただし、
NdG2:第2レンズ群の負レンズのd線に関する屈折率
νdG2:第2レンズ群の負レンズのd線基準のアッベ数
本発明の撮像レンズにおいては、下記条件式(5)、(6)、(8)、(10)のうちの少なくとも1つを満足することが好ましい。
1.5<|f23/f1|<5.4 (5)
0.8<|f2/f|<3.0 (6
.0<β2/β3<2.6 (8
.2<Ds/TL<0.5 (10)
ただし、
f23:無限遠物体に合焦した状態の第2レンズ群と第3レンズ群との合成焦点距離
f1:第1レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
f:無限遠物体に合焦した状態の全系の焦点距離
β2:無限遠物体に合焦した状態の第2レンズ群の横倍率
β3:無限遠物体に合焦した状態の第3レンズ群の横倍
s:最も物体側のレンズ面から絞りまでの光軸上の距離
TL:最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の距離と、空気換算距離でのバックフォーカスとの和
本発明の撮像レンズにおいては、前群の最も物体側には負レンズが配置されていることが好ましい。また、前群は、最も物体側に配置された負レンズと、この負レンズと空気間隔を隔てて配置された正の屈折力を有する部分レンズ群とから実質的になることが好ましい。前群は、最も物体側に配置された負レンズと、この負レンズと空気間隔を隔てて配置され1枚の正レンズおよび1枚の負レンズを接合して構成される接合レンズとから実質的になるように構成してもよい。
本発明の撮像レンズにおいては、後群は、物体側から順に、1枚の負レンズと、3枚接合レンズとを有し、この3枚接合レンズは2枚の正レンズおよび1枚の負レンズを接合して構成されるものとしてもよい。その際に、後群は、物体側から順に、1枚の負レンズと、3枚接合レンズとから実質的になり、この3枚接合レンズは、物体側から順に、正レンズと負レンズと正レンズとを接合して構成されるものとしてもよい。
本発明の撮像レンズにおいては、第3レンズ群は、1枚の負レンズと1枚の正レンズとから実質的になることが好ましい。その際に、第3レンズ群は、物体側から順に、1枚の負レンズと、1枚の正レンズとから実質的になるように構成することが好ましい。また、本発明の撮像レンズにおいては、第3レンズ群は、正の屈折力を有するように構成してもよい。
本発明の撮像装置は、本発明の撮像レンズを備えたものである。
なお、上記の「〜から実質的になり」、「〜から実質的になる」とは、構成要素として挙げたもの以外に、実質的にパワーを有さないレンズ、絞り、カバーガラス等のレンズ以外の光学要素、レンズフランジ、レンズバレル、撮像素子、および手振れ補正機構等の機構部分等を含んでもよいことを意図するものである。
なお、上記の「正の屈折力を有する〜群」とは、群全体として正の屈折力を有することを意味する。上記の「負の屈折力を有する〜群」についても同様である。上記の群の屈折力の符号、およびレンズの屈折力の符号は、非球面が含まれているものは近軸領域で考えることとする。上記の「〜群」とは、必ずしも複数のレンズから構成されるものだけでなく、1枚のレンズのみで構成されるものも含むものとする。
なお、上記の「物体側から順に、〜を有し」は、連続的および不連続的に構成要素を順に有するものを全て含むものとする。なお、上述したレンズの枚数は、構成要素となるレンズの枚数であり、例えば、材質の異なる複数の単レンズが接合された接合レンズにおけるレンズの枚数は、この接合レンズを構成する単レンズの枚数で表すことにする。また、上記条件式は全てd線(波長587.6nm)を基準としたものである。
本発明によれば、物体側から順に、正の第1レンズ群、負の第2レンズ群、および第3レンズ群からなり、合焦の際に第2レンズ群のみが移動するレンズ系において、各レンズ群の構成を好適に設定し、さらに所定の条件式を満足するようにしているため、高速なフォーカシングが可能で、合焦の際の収差変動が抑制され、良好な光学性能を有するインナーフォーカス方式の撮像レンズ、およびこの撮像レンズを備えた撮像装置を提供することができる。
本発明の実施例1の撮像レンズの構成を示す断面図である。 本発明の実施例2の撮像レンズの構成を示す断面図である。 本発明の実施例3の撮像レンズの構成を示す断面図である。 本発明の実施例4の撮像レンズの構成を示す断面図である。 本発明の実施例5の撮像レンズの構成を示す断面図である。 本発明の実施例6の撮像レンズの構成を示す断面図である。 図1に示す撮像レンズの光路図である。 本発明の実施例1の撮像レンズの各収差図である。 本発明の実施例2の撮像レンズの各収差図である。 本発明の実施例3の撮像レンズの各収差図である。 本発明の実施例4の撮像レンズの各収差図である。 本発明の実施例5の撮像レンズの各収差図である。 本発明の実施例6の撮像レンズの各収差図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置の正面側の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置の背面側の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1〜図6は、本発明の実施形態に係る撮像レンズの構成を示す断面図であり、それぞれ後述の実施例1〜6に対応している。図1〜図6では、無限遠物体に合焦している状態を示し、左側が物体側、右側が像側である。また、図7は図1に示す撮像レンズの光路図であり、「無限遠」と付した上段に無限遠物体に合焦した状態を示し、「β=−0.041」と付した下段に結像倍率が−0.041となる近距離物体に合焦した状態を示している。図7ではレンズ構成とともに軸上光束2と最大画角の軸外光束3を示している。図1〜図6に示す例の基本構成や図示方法は同様であるため、以下では主に図1に示す例を参照しながら説明する。
この撮像レンズは、光軸Zに沿って物体側から像側へ向かって順に、全体として正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、全体として負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、全体として正または負の屈折力を有する第3レンズ群G3とから実質的になる。図1に示す例では、第1レンズ群G1は物体側から順にレンズL11〜L17の7枚のレンズからなり、第2レンズ群G2はレンズL21の1枚のレンズのみからなり、第3レンズ群G3は物体側から順にレンズL31〜L32の2枚のレンズからなる。
図1ではレンズ系と像面Simとの間に平行平板状の光学部材PPを配置した例を示している。光学部材PPは、赤外線カットフィルタ、ローパスフィルタ、その他の各種フィルタ、および/またはカバーガラス等を想定したものである。本発明においては、光学部材PPを図1の例とは異なる位置に配置してもよく、また光学部材PPを省略した構成も可能である。
この撮像レンズは、無限遠物体から近距離物体への合焦の際に、第1レンズ群G1と第3レンズ群G3とは像面Simに対して固定されており、第2レンズ群G2は物体側から像側へ移動するように構成される。また、第2レンズ群G2は1枚の負レンズのみからなるように構成される。図1の第2レンズ群G2の下の矢印は、無限遠物体から近距離物体への合焦の際に第2レンズ群G2が移動する方向を示している。
インナーフォーカス方式を採用することで、フォーカスレンズユニットを駆動する系への負荷を軽減でき、またフォーカスレンズユニットを小型化でき、ひいては、レンズ系全体を小型化することができる。撮像装置に対する小型化の要望に応えるためレンズ系にも小型化が要望されている。さらに、フォーカスレンズ群を1枚のレンズで構成することによって、軽量化を図ることができ、高速なフォーカシングが可能となる。また、フォーカスレンズ群である第2レンズ群G2の屈折力を第1レンズ群G1の屈折力と異符号とすることで、フォーカスレンズ群の屈折力を強くすることができ、合焦の際のフォーカスレンズ群の移動量を小さくすることができる。
第3レンズ群G3は、少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有するように構成される。第3レンズ群G3に正レンズと負レンズを配置することによって、色収差および像面湾曲の補正に有利となる。
この撮像レンズは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3に関して下記条件式(1)を満足するように構成される。
2.5<|f3/f2| (1)
ただし、
f3:第3レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
条件式(1)の下限以下とならないようにすることで、第3レンズ群G3の屈折力が強くなりすぎないため、合焦の際の軸外光線の変化を小さく抑えることができる。それによって、合焦の際の像面湾曲の変動を抑えることができる。また、条件式(1)の下限以下とならないようにすることで、フォーカスレンズ群である第2レンズ群G2の屈折力が弱くなりすぎないため、フォーカスレンズ群の移動量を小さくするのに有利となる。
条件式(1)に関する効果を高めるためには下記条件式(1−1)を満足することが好ましい。また、下記条件式(1−2)を満足することが好ましい。条件式(1−2)の上限以上とならないようにすることで、第2レンズ群G2の屈折力が強くなりすぎないため、第2レンズ群G2を1枚のレンズで構成しても収差補正を良好に行うことができ、特に、像面湾曲の発生を抑えることに有利となる。また、第2レンズ群G2の屈折力が強くなりすぎないため、可動部品であるフォーカスレンズ群の偏心誤差の許容量を大きくすることができ、良好な性能の実現がより容易となる。
2.7<|f3/f2| (1−1)
2.7<|f3/f2|<50 (1−2)
第1レンズ群G1は、物体側から順に、全体として正の屈折力を有する前群G1Fと、開口絞りStと、全体として正の屈折力を有する後群G1Rとから実質的になる。図1に示す例では、前群G1FはレンズL11〜L13からなり、後群G1RはレンズL14〜L17からなる。なお、図1に示す開口絞りStは必ずしも大きさおよび/または形状を表すものではなく、光軸Z上の位置を示すものである。
最も物体側のレンズ群である前群G1Fを正の屈折力を有するレンズ群とすることで、レンズ系全長を短縮することができる。第1レンズ群G1を構成するレンズの間に開口絞りStを配置し、最も物体側のレンズと開口絞りStの位置を近づけることで、最も物体側のレンズの径を小型化することができる。
前群G1Fは、少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有するように構成される。前群G1Fに正レンズと負レンズを配置することによって、色収差および像面湾曲の補正に有利となる。前群G1Fの最も物体側には負レンズが配置されていることが好ましい。最も物体側に負レンズを配置することによって、最も物体側のレンズの径を大型化させることなく、広角化することができる。
前群G1Fは、最も物体側に配置された1枚の負レンズからなる第1部分レンズ群G1Faと、この負レンズと空気間隔を隔てて配置された全体として正の屈折力を有する第2部分レンズ群G1Fbとから実質的になるように構成してもよい。このように構成した場合は、前群G1Fがワイドコンバーターの役割を果たし、歪曲収差やコマ収差を補正しながら広角化することができる。
また、前群G1Fが上記の第1部分レンズ群G1Faと第2部分レンズ群G1Fbとからなる構成において、第2部分レンズ群G1Fbは1枚の正レンズおよび1枚の負レンズを接合して構成される接合レンズとしてもよい。このようにした場合は、最も物体側の負レンズとは別に接合レンズを設けることによって、色収差の補正を行うことができる。
後群G1Rは、少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有するように構成される。後群G1Rに正レンズと負レンズを配置することによって、色収差および像面湾曲の補正に有利となる。より好ましくは、後群G1Rは、少なくとも2枚の負レンズと少なくとも2枚の正レンズとを有することである。このようにした場合は、球面収差および軸上色収差などの諸収差を補正し、フォーカスレンズ群である第2レンズ群G2の収差負担を軽減することができる。
例えば、後群G1Rは、物体側から順に、1枚の負レンズと、3枚接合レンズとを有し、この3枚接合レンズを2枚の正レンズと1枚の負レンズが接合されて構成されたものとしてもよい。このようにした場合は、後群G1Rに3枚接合レンズを配置することで、軸上色収差と倍率色収差の補正を行うことができる。また、3枚のレンズを接合して配置することによって、3枚のレンズが各々単レンズで構成された場合と比較して、組立誤差の発生に伴う光学性能の低下を抑えることができる。図1の例の後群G1Rは、物体側から順に、1枚の負レンズと、3枚接合レンズとからなり、この3枚接合レンズは、物体側から順に正レンズと負レンズと正レンズとを接合して構成されたものである。後群G1Rをこのように構成することで、少ないレンズ枚数でレンズ系の小型化を図りながら上記効果を得ることができる。
第3レンズ群G3は、正の屈折力を有するレンズ群でもよく、負の屈折力を有するレンズ群でもよいが、第3レンズ群G3を正の屈折力を有するレンズ群とした場合は、射出瞳位置を像面Simから離し、像面Simに入射する光線の入射角度を小さくすることができ、撮像レンズの像面Simの位置に固体撮像素子を配置した場合に良好な画像の取得に有利となる。また、第3レンズ群G3を正の屈折力を有するレンズ群とした場合は、第3レンズ群G3の屈折力とフォーカスレンズ群である第2レンズ群G2の屈折力とが異符号になるため、フォーカスレンズ群の屈折力を強くすることができ、合焦の際のフォーカスレンズ群の移動量を小さくすることができる。
第3レンズ群G3は、1枚の負レンズと1枚の正レンズとから実質的になるように構成してもよい。第3レンズ群G3を2枚構成とし、正レンズと負レンズを配置することによって、色収差および像面湾曲の補正に有利となる。その際に、第3レンズ群G3は、物体側から順に、1枚の負レンズと、1枚の正レンズとから実質的になるように構成してもよい。このようにした場合は、像面Simに入射する光線の入射角度を小さくすることができる。また、第3レンズ群G3が1枚の負レンズと1枚の正レンズとからなる場合、これら2枚のレンズを互いに接合してもよく、接合した場合は色収差の補正に有利となる。
次に、条件式に関する好ましい構成について述べる。この撮像レンズは下記条件式(2)〜(10)の少なくとも1つ、または任意の組合せを満足することが好ましい。
0.4<f1/f<1.2 (2)
1.68<NdG2 (3)
30<νdG2<60 (4)
1.5<|f23/f1|<5.4 (5)
0.8<|f2/f|<3.0 (6)
0.6<|(1−β2)×β3|<2.3 (7)
1.0<β2/β3<2.6 (8)
3.0<|f3/f| (9)
0.2<Ds/TL<0.5 (10)
ただし、
f:無限遠物体に合焦した状態の全系の焦点距離
f1:第1レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
f3:第3レンズ群の焦点距離
f23:無限遠物体に合焦した状態の第2レンズ群と第3レンズ群との合成焦点距離
NdG2:第2レンズ群の負レンズのd線に関する屈折率
νdG2:第2レンズ群の負レンズのd線基準のアッベ数
β2:無限遠物体に合焦した状態の第2レンズ群の横倍率
β3:無限遠物体に合焦した状態の第3レンズ群の横倍率
Ds:最も物体側のレンズ面から絞りまでの光軸上の距離
TL:最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の距離と、空気換算距離でのバックフォーカスとの和
条件式(2)の下限以下とならないようにすることで、第1レンズ群G1の屈折力が強くなりすぎないため、第1レンズ群G1で発生する球面収差およびコマ収差の補正に有利となる。条件式(2)の上限以上とならないようにすることで、第1レンズ群G1の屈折力が弱くなりすぎないため、光学系を小型化することができる。条件式(2)に関する効果を高めるためには下記条件式(2−1)を満足することがより好ましい。
0.5<f1/f<1.0 (2−1)
条件式(3)の下限以下とならないようにすることで、収差を小さく抑えながら、フォーカスレンズ群の移動量に対する像面位置の光軸方向の移動量の比を大きくすることができる。
条件式(4)の下限以下とならないようにすることで、フォーカスレンズ群の移動に伴う色収差の変動を抑えることができる。条件式(4)の上限以上とならないようにすることで、第1レンズ群G1で発生する倍率色収差の補正に有利となる。条件式(4)に関する効果を高めるためには下記条件式(4−1)を満足することがより好ましい。
32<νdG2<58 (4−1)
フォーカスレンズ群の構成としては、条件式(3)および(4)を満足することが好ましく、条件式(3)および(4−1)を満足することがより好ましい。なお、条件式(3)および(4)を満足する光学材料を用いるためには下記条件式(3−1)を満足することがより好ましい。
1.68<NdG2<2.0 (3−1)
条件式(5)の下限以下とならないようにすることで、第1レンズ群G1の屈折力が弱くなりすぎないため、第1レンズ群G1を小型化するのに有利となる。条件式(5)の上限以上とならないようにすることで、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3を合成した光学系の結像倍率が高くなりすぎることを防止でき、第2レンズ群G2と第2レンズ群G2より像側のレンズの径、特に、フォーカスレンズ群のレンズの径を小さくすることができる。条件式(5)に関する効果を高めるためには下記条件式(5−1)を満足することがより好ましい。
1.7<|f23/f1|<5.3 (5−1)
条件式(6)の下限以下とならないようにすることで、第2レンズ群G2の屈折力が強くなりすぎないため、第2レンズ群G2を1枚のレンズで構成しても収差補正を良好に行うことができ、特に、像面湾曲の発生を抑えることに有利となる。また、可動部品であるフォーカスレンズ群の偏心誤差の許容量を大きくすることができ、良好な性能の実現がより容易となる。条件式(6)の上限以上とならないようにすることで、合焦の際の第2レンズ群G2の移動量を小さく抑えることができ、レンズ系全体の小型化、およびフォーカシングの高速化に有利となる。条件式(6)に関する効果を高めるためには下記条件式(6−1)を満足することがより好ましい。
1.0<|f2/f|<2.8 (6−1)
条件式(7)は、フォーカスレンズ群の移動量に対する像面位置の光軸方向の移動量に関する式であり、ピントの敏感度を規定するものである。条件式(7)の下限以下とならないようにすることで、フォーカスレンズ群の移動量を小さくでき、レンズ系全体の小型化に有利となる。また、条件式(7)の下限以下とならないようにすることで、最短撮影距離の短縮に有利となる。条件式(7)の上限以上とならないようにすることで、第2レンズ群G2の屈折力が強くなりすぎないため、諸収差、特に、像面湾曲の発生を抑えることができる。条件式(7)に関する効果を高めるためには下記条件式(7−1)を満足することがより好ましい。
0.7<|(1−β2)×β3|<2.1 (7−1)
条件式(8)の下限以下とならないようにすることで、フォーカスレンズ群の移動量を小さく抑えることができる。条件式(8)の上限以上とならないようにすることで、第2レンズ群G2の偏心による偏心コマ収差の発生を抑えることができる。条件式(8)に関する効果を高めるためには下記条件式(8−1)を満足することがより好ましい。
1.1<β2/β3<2.4 (8−1)
条件式(9)の下限以下とならないようにすることで、第3レンズ群G3で発生する球面収差および像面湾曲を小さく抑えることができる。条件式(9)に関する効果を高めるためには下記条件式(9−1)を満足することがより好ましい。また、下記条件式(9−2)を満足するように構成してもよい。条件式(9−2)の上限以上とならないようにすることで、射出瞳位置を像面Simから離し、像面Simに入射する光線の入射角度を小さくすることが容易になる。
3.5<|f3/f| (9−1)
3.5<f3/f<50 (9−2)
条件式(10)の下限以下とならないようにすることで、開口絞りStより像側に配置されるレンズ群のレンズの径を小さく抑えることができる。仮に、条件式(10)の下限以下となって、開口絞りStより像側のレンズを通過する光束が太くなると、開口絞りStより像側のレンズの収差補正の負担が増え、これらのレンズの枚数を増やす必要が生じ、場合によってはフォーカスレンズ群のレンズの枚数を増やす必要が生じるため、好ましくない。条件式(10)の上限以上とならないようにすることで、最も物体側のレンズの径を小さくすることができる。条件式(10)を満足することで、収差を良好に補正しながら、レンズ鏡筒を細くすることができ、装置の小型化を図ることができる。条件式(10)に関する効果を高めるためには下記条件式(10−1)を満足することがより好ましい。
0.24<Ds/TL<0.42 (10−1)
なお、上述した好ましい構成および可能な構成は、任意の組合せが可能であり、要求される仕様に応じて適宜選択的に採用されることが好ましい。
次に、本発明の撮像レンズの数値実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1の撮像レンズのレンズ構成は図1に示したものであり、その図示方法と構成は上述したとおりであるので、ここでは一部重複説明を省略する。実施例1の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とからなる。
実施例1の撮像レンズの基本レンズデータを表1に、可変面間隔を表2に、非球面係数を表3に示す。表1のSiの欄には最も物体側の構成要素の物体側の面を1番目として像側に向かうに従い順次増加するように構成要素の面に面番号を付した場合のi番目(i=1、2、3、…)の面番号を示し、Riの欄にはi番目の面の曲率半径を示し、Diの欄にはi番目の面とi+1番目の面との光軸Z上の面間隔を示す。表1のNdjの欄には最も物体側の構成要素を1番目として像側に向かうに従い順次増加するj番目(j=1、2、3、…)の構成要素のd線(波長587.6nm)に関する屈折率を示し、νdjの欄にはj番目の構成要素のd線基準のアッベ数を示し、θgFjの欄はj番目の構成要素のg線(波長435.8nm)とF線(波長486.1nm)間の部分分散比を示す。なお、あるレンズのg線とF線間の部分分散比θgFとは、そのレンズのg線、F線、およびC線(波長656.3nm)の屈折率をそれぞれNg、NF、およびNCとしたとき、θgF=(Ng−NF)/(NF−NC)で定義されるものである。
ここで、曲率半径の符号は、物体側に凸面を向けた面形状のものを正とし、像側に凸面を向けた面形状のものを負としている。表1には開口絞りStおよび光学部材PPも合わせて示している。表1では、開口絞りStに相当する面の面番号の欄には面番号と(St)という語句を記載している。Diの最下欄の値は表中の最も像側の面と像面Simとの間隔である。表1の枠外上部に、全系の焦点距離f、FナンバーFNo.、最大全画角2ωの値をd線基準で示す。
表1では合焦の際に変化する可変面間隔については、DD[ ]という記号を用い、[ ]の中にこの間隔の物体側の面番号を付してDiの欄に記入している。表2にこの可変面間隔の値をd線基準で示す。表2では、無限遠物体に合焦している状態、および全系の結像倍率βが−0.041となる近距離物体に合焦した状態の可変面間隔の値をそれぞれ「無限遠」および「β=−0.041」と表記した欄に示している。
また、表1では、非球面の面番号には*印を付しており、非球面の曲率半径の欄には近軸の曲率半径の数値を記載している。表3に、実施例1の各非球面の非球面係数を示す。表3の非球面係数の数値の「E−n」(n:整数)は「×10−n」を意味する。非球面係数は、下式で表される非球面式における各係数KA、Am(m=3、4、5、…20、あるいはm=4、6、8、10)の値である。
ただし、
Zd:非球面深さ(高さhの非球面上の点から、非球面頂点が接する光軸に垂直な平面に
下ろした垂線の長さ)
h:高さ(光軸からのレンズ面までの距離)
C:近軸曲率
KA、Am:非球面係数
各表のデータにおいて、角度の単位としては度を用い、長さの単位としてはmmを用いているが、光学系は比例拡大または比例縮小しても使用可能なため他の適当な単位を用いることもできる。また、以下に示す各表では所定の桁でまるめた数値を記載している。
図8に実施例1の撮像レンズの各収差図を示す。図8では「無限遠」と付した上段に無限遠物体に合焦した状態での各収差図を示し、「β=−0.041」と付した下段に結像倍率が−0.041となる近距離物体に合焦した状態での各収差図を示している。また、図8では左から順に、球面収差、正弦条件違反量、非点収差、歪曲収差(ディストーション)、および倍率色収差(倍率の色収差)を示す。球面収差図では、d線、C線、F線、およびg線に関する収差をそれぞれ実線、長破線、短破線、および灰色の実線で示す。非点収差図では、サジタル方向のd線に関する収差を実線で示し、タンジェンシャル方向のd線に関する収差を短破線で示す。正弦条件違反量の図と歪曲収差図ではd線に関する収差を実線で示す。倍率色収差図では、C線、F線、およびg線に関する収差をそれぞれ長破線、短破線、および灰色の実線で示す。図8中のFNo.はFナンバーを意味し、ωは半画角を意味する。
上記の実施例1の説明で述べた各データの記号、意味、および記載方法は、特に断りがない限り以下の実施例のものについても同様であるので、以下では重複説明を省略する。
[実施例2]
実施例2の撮像レンズのレンズ構成は図2に示したものである。実施例2の撮像レンズの群構成、合焦の際に移動するレンズ群とその移動方向、および各レンズ群を構成するレンズの枚数は実施例1のものと同様である。実施例2の撮像レンズの基本レンズデータを表4に、可変面間隔を表5に、非球面係数を表6に示す。図9の上段に無限遠物体に合焦した状態での各収差図を示し、下段に結像倍率が−0.043となる近距離物体に合焦した状態での各収差図を示す。
[実施例3]
実施例3の撮像レンズのレンズ構成は図3に示したものである。実施例3の撮像レンズの群構成、合焦の際に移動するレンズ群とその移動方向、および各レンズ群を構成するレンズの枚数は実施例1のものと同様である。実施例3の撮像レンズの基本レンズデータを表7に、可変面間隔を表8に、非球面係数を表9に示す。図10の上段に無限遠物体に合焦した状態での各収差図を示し、下段に結像倍率が−0.043となる近距離物体に合焦した状態での各収差図を示す。
[実施例4]
実施例4の撮像レンズのレンズ構成は図4に示したものである。実施例4の撮像レンズの群構成、合焦の際に移動するレンズ群とその移動方向、および各レンズ群を構成するレンズの枚数は実施例1のものと同様である。実施例4の撮像レンズの基本レンズデータを表10に、可変面間隔を表11に、非球面係数を表12に示す。図11の上段に無限遠物体に合焦した状態での各収差図を示し、下段に結像倍率が−0.045となる近距離物体に合焦した状態での各収差図を示す。
[実施例5]
実施例5の撮像レンズのレンズ構成は図5に示したものである。実施例5の撮像レンズの群構成、合焦の際に移動するレンズ群とその移動方向、および各レンズ群を構成するレンズの枚数は実施例1のものと同様である。実施例5の撮像レンズの基本レンズデータを表13に、可変面間隔を表14に、非球面係数を表15に示す。図12の上段に無限遠物体に合焦した状態での各収差図を示し、下段に結像倍率が−0.052となる近距離物体に合焦した状態での各収差図を示す。
[実施例6]
実施例6の撮像レンズのレンズ構成は図6に示したものである。実施例6の撮像レンズは、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とからなる。実施例6の撮像レンズの合焦の際に移動するレンズ群とその移動方向、および各レンズ群を構成するレンズの枚数は実施例1のものと同様である。実施例6の撮像レンズの基本レンズデータを表16に、可変面間隔を表17に、非球面係数を表18に示す。図13の上段に無限遠物体に合焦した状態での各収差図を示し、下段に結像倍率が−0.060となる近距離物体に合焦した状態での各収差図を示す。
表19に実施例1〜6の撮像レンズの条件式(1)〜(10)の対応値を示す。表19に示す値はd線を基準とするものである。
以上のデータからわかるように、実施例1〜6の撮像レンズは、フォーカスレンズ群が1枚のレンズのみからなり高速なフォーカシングが可能で、合焦の際の収差変動が抑制され、各収差が良好に補正されて、高い光学性能が実現されている。
次に、本発明の実施形態に係る撮像装置について説明する。図14Aおよび図14Bに本発明の一実施形態に係る撮像装置であるカメラ30の外観図を示す。図14Aはカメラ30を正面側から見た斜視図を示し、図14Bはカメラ30を背面側から見た斜視図を示す。カメラ30は、交換レンズ20が取り外し自在に装着される、レフレックスファインダーを持たない一眼形式のデジタルカメラである。交換レンズ20は、本発明の実施形態に係る撮像レンズ1を鏡筒内に収納したものである。
このカメラ30はカメラボディ31を備え、カメラボディ31の上面にはシャッターボタン32と電源ボタン33とが設けられている。またカメラボディ31の背面には、操作部34〜35と表示部36とが設けられている。表示部36は、撮像された画像および撮像される前の画角内にある画像を表示するためのものである。
カメラボディ31の前面中央部には、撮影対象からの光が入射する撮影開口が設けられ、その撮影開口に対応する位置にマウント37が設けられ、マウント37を介して交換レンズ20がカメラボディ31に装着されるようになっている。
カメラボディ31内には、交換レンズ20によって形成された被写体像に応じた撮像信号を出力するCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子、その撮像素子から出力された撮像信号を処理して画像を生成する信号処理回路、およびその生成された画像を記録するための記録媒体等が設けられている。このカメラ30では、シャッターボタン32を押すことにより静止画または動画の撮影が可能であり、この撮影で得られた画像データが上記記録媒体に記録される。
以上、実施形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズの曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数、および非球面係数は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。
また、本発明の撮像装置も、上記構成のものに限られるものではなく、例えば、一眼レフ形式のカメラ、フィルムカメラ、およびビデオカメラ等に適用することも可能である。
1 撮像レンズ
2 軸上光束
3 軸外光束
20 交換レンズ
30 カメラ
31 カメラボディ
32 シャッターボタン
33 電源ボタン
34、35 操作部
36 表示部
37 マウント
G1 第1レンズ群
G1F 前群
G1Fa 第1部分レンズ群
G1Fb 第2部分レンズ群
G1R 後群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
11〜L17、L21、L31〜L32 レンズ
PP 光学部材
Sim 像面
St 開口絞り
Z 光軸

Claims (18)

  1. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正または負の屈折力を有する第3レンズ群とから実質的になり、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群と、絞りと、正の屈折力を有する後群とから実質的になり、
    前記前群は、少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有し、
    前記後群は、少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有し、
    前記第2レンズ群は、1枚の負レンズから実質的になり、
    前記第3レンズ群は、少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有し、
    無限遠物体から近距離物体への合焦の際に、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群とは像面に対して固定されており、前記第2レンズ群は物体側から像側へ移動し、
    下記条件式(1)および(7)を満足することを特徴とする撮像レンズ。
    2.5<|f3/f2| (1)
    0.6<|(1−β2 )×β3 |<2.3 (7)
    ただし、
    f3:前記第3レンズ群の焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
    β2:無限遠物体に合焦した状態の前記第2レンズ群の横倍率
    β3:無限遠物体に合焦した状態の前記第3レンズ群の横倍率
  2. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正または負の屈折力を有する第3レンズ群とから実質的になり、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群と、絞りと、正の屈折力を有する後群とから実質的になり、
    前記前群は、少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有し、
    前記後群は、少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有し、
    前記第2レンズ群は、1枚の負レンズから実質的になり、
    前記第3レンズ群は、少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有し、
    無限遠物体から近距離物体への合焦の際に、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群とは像面に対して固定されており、前記第2レンズ群は物体側から像側へ移動し、
    下記条件式(1)および(9)を満足することを特徴とする撮像レンズ。
    2.5<|f3/f2| (1)
    3.0<|f3/f| (9)
    ただし、
    f3:前記第3レンズ群の焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
    f:無限遠物体に合焦した状態の全系の焦点距離
  3. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正または負の屈折力を有する第3レンズ群とから実質的になり、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力を有する前群と、絞りと、正の屈折力を有する後群とから実質的になり、
    前記前群は、少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有し、
    前記後群は、少なくとも2枚の負レンズと少なくとも2枚の正レンズとを有し、
    前記第2レンズ群は、1枚の負レンズから実質的になり、
    前記第3レンズ群は、少なくとも1枚の負レンズと少なくとも1枚の正レンズとを有し、
    無限遠物体から近距離物体への合焦の際に、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群とは像面に対して固定されており、前記第2レンズ群は物体側から像側へ移動し、
    下記条件式(1)を満足することを特徴とする撮像レンズ。
    2.5<|f3/f2| (1)
    ただし、
    f3:前記第3レンズ群の焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
  4. 下記条件式(2)を満足する請求項1から3のいずれか1項記載の撮像レンズ。
    0.4<f1/f<1.2 (2)
    ただし、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    f:無限遠物体に合焦した状態の全系の焦点距離
  5. 前記前群の最も物体側には負レンズが配置されている請求項1から4のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  6. 下記条件式(3)および(4)を満足する請求項1からのいずれか1項記載の撮像レンズ。
    1.68<NdG2 (3)
    30<νdG2<60 (4)
    ただし、
    NdG2:前記第2レンズ群の前記負レンズのd線に関する屈折率
    νdG2:前記第2レンズ群の前記負レンズのd線基準のアッベ数
  7. 下記条件式(5)を満足する請求項1からのいずれか1項記載の撮像レンズ。
    1.5<|f23/f1|<5.4 (5)
    ただし、
    f23:無限遠物体に合焦した状態の前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との合成焦点距離
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
  8. 下記条件式(6)を満足する請求項1からのいずれか1項記載の撮像レンズ。
    0.8<|f2/f|<3.0 (6)
    ただし、
    f:無限遠物体に合焦した状態の全系の焦点距離
  9. 下記条件式(8)を満足する請求項1からのいずれか1項記載の撮像レンズ。
    1.0<β2/β3<2.6 (8)
    ただし、
    β2:無限遠物体に合焦した状態の前記第2レンズ群の横倍率
    β3:無限遠物体に合焦した状態の前記第3レンズ群の横倍率
  10. 下記条件式(10)を満足する請求項1から9のいずれか1項記載の撮像レンズ。
    0.2<Ds/TL<0.5 (10)
    ただし、
    Ds:最も物体側のレンズ面から前記絞りまでの光軸上の距離
    TL:最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の距離と、空気換算距離でのバックフォーカスとの和
  11. 前記第3レンズ群は、1枚の負レンズと1枚の正レンズとから実質的になる請求項1から10のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  12. 前記前群は、最も物体側に配置された負レンズと、該負レンズと空気間隔を隔てて配置された正の屈折力を有する部分レンズ群とから実質的になる請求項1から11のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  13. 前記後群は、物体側から順に、1枚の負レンズと、3枚接合レンズとを有し、
    該3枚接合レンズは2枚の正レンズおよび1枚の負レンズを接合して構成される請求項1から12のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  14. 前記後群は、物体側から順に、1枚の負レンズと、3枚接合レンズとから実質的になり、
    該3枚接合レンズは、物体側から順に、正レンズと負レンズと正レンズとを接合して構成される請求項1から13のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  15. 前記第3レンズ群は、正の屈折力を有する請求項1から14のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  16. 前記第3レンズ群は、物体側から順に、1枚の負レンズと、1枚の正レンズとから実質的になる請求項1から15のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  17. 前記前群は、最も物体側に配置された負レンズと、該負レンズと空気間隔を隔てて配置され1枚の正レンズおよび1枚の負レンズを接合して構成される接合レンズとから実質的になる請求項1から16のいずれか1項記載の撮像レンズ。
  18. 請求項1から17のいずれか1項記載の撮像レンズを備えた撮像装置。
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