JP6578922B2 - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取装置及びその画像読取装置を備えた複写機に代表される画像形成装置に関するものである。
スキャナーにおいて、傾きのない真っ直ぐな読取画像を得ることは重要な品質項目である。特に原稿搬送ユニット(以下、「ADF」と記すことがある)を用いた流し撮りでは、複数の原稿をまとめて一つのファイルに電子データ化することが多いため、原稿1枚1枚の傾き量やそのばらつきは目立ちやすく、ユーザーからの指摘を受けることも多い。スキャナーよる読み取り原稿の傾きを補正する技術として、電子補正を用いる方法が注目されている。電子補正は、従来採用されてきた機械的な補正において課題となっていた動作音やコストの点において有利であるため、高精度電子補正技術の確立は切に望まれている。
電子補正では、読み取った画像データから原稿のエッジを検出し、そのエッジ情報を基に読取画像の傾き量を割り出して電子的に傾き補正を行うものが一般的である。そのため、高精度の傾き補正を実現するためには原稿エッジを精度よく検出することが重要になる。
原稿エッジの検出方法には様々なものがこれまで提案されている。例えば、特許文献1では、背景板に生じる原稿の影に相当する位置を特定し、特定された位置を原稿のエッジとみなして、原稿画像の傾き量を算出する技術が提案されている。この提案技術によれば、原稿の下地と背景板の色が同一であっても原稿のエッジを識別することができる。
ここで、原稿の影がはっきりと濃く出るほど、原稿のエッジを検出しやすくなり、精度の高い電子傾き補正ができる。原稿の影は原稿に照射する光線方向の強さの偏りによって生じるため、原稿に照射する光線のバランスが崩れているほど、原稿の影ははっきりと出やすくなる。
一方で、スキャナーの読取画像品質を高めるためには、光照射方向のバランスが整った影の出にくい照明が必要とされる。例えば、貼り付け原稿など凹凸のある原稿を読み取る際に、できるだけ凹凸部に発生する影を抑えることが品質上要求される。そのため、スキャナーにおける照明はできるだけ原稿に対し多方向から万遍なく光が当たるように設計されている。
このように、原稿のエッジ検出のために原稿の影が出やすい照明設計をすると、凹凸原稿読み取り時の品質低下につながり、逆に凹凸原稿でも影が出ない高品質な読み取りを実現しようとすると、原稿エッジの影が出にくくなり原稿傾きの電子補正が難しくなる。これら2つの機能を両立させるために求められる照明性能は相反する。
特許文献2には、読み取りモードに応じて照明の配光を切り替えできる画像読取装置が提案されている。この装置は、原稿を固定して照明を移動させて原稿を読み取る手置き読み取り動作において、凹凸や皺のある原稿の表面形状をそのまま読み取るモードと、それらを抑圧して綺麗な画像を読み取るモードとをユーザーが選定可能とした装置である。
この提案の装置は手置き読み取り動作についてのものであり、ADFによる原稿を移動させて原稿を読み取る流し撮り動作への適用を考えた場合、原稿の影によるエッジ検出機能を持つ読取装置では、影を出やすくしたモードでは高精度にエッジ検出が可能となるものの、影の出ないモードを選択した場合には原稿の影も出にくくなるためエッジの識別が困難になる。
特開2010−74529号公報 特開2010−243666号公報
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、原稿の手置き読み取り動作においては凹凸原稿であっても凹凸による影が抑えられた高品質画像が得られ、ADFによる原稿の流し撮り動作においては原稿のエッジ検出を高精度に行うことができ、原稿傾きの電子補正が容易となる画像読取装置及び画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の画像読取装置は、原稿に向けて光を照射する照明部と、原稿を隔てて前記照明部と対向する原稿背景部と、前記照明部から照射されて原稿の表面及び前記原稿背景部の表面で反射された反射光を受光する撮像素子と、固定された原稿に対して前記照明部を移動させる第1駆動部と、固定された前記照明部に対して原稿を移動させる第2駆動部とを備え、前記第1駆動部によって前記照明部を移動させて原稿を読み取る手置き読み取り動作と、前記第2駆動部によって原稿を移動させて原稿を読み取る流し撮り動作とが可能で、流し撮り動作時に、前記反射光を受光した前記撮像素子からの情報に基づき前記原稿背景部の原稿の周縁部に対応する領域で発生した影から原稿のエッジを検出する画像読取装置であって、前記照明部から原稿に向けて照射する光の配光を、流し撮り動作時と手置き読み取り動作時で異ならせることを特徴とする。
この構成によると、照明部から原稿に向けて照射する光の配光を、流し撮り動作時と手置き読み取り動作時で異ならせるので、流し撮り動作時は原稿の影が出やすく、手置き読み取り動作時は凹凸原稿の影が出にくくなる。
また、上記構成の画像読取装置において、流し撮り動作時における前記照明部から原稿に向けて照射する光の配光が、手置き読み取り動作時よりも主走査方向に偏った構成とするのが好ましい。
また、上記構成の画像読取装置において、前記照明部は、光源と、前記光源と原稿との間の主走査方向の全域にわたって配置され、前記光源の光を受けて原稿に向けて出射する導光体とを備え、前記光源が、前記導光体の主走査方向の両端部に配置され、流し撮り動作時と手置き読み取り動作時とで、前記導光体の主走査方向の両端部に配置された光源の光量比を異ならせる構成としてもよい。
また、上記構成の画像読取装置において、前記照明部は、光源と、前記光源と原稿との間の主走査方向の全域にわたって配置され、前記光源の光を受けて原稿に向けて出射する導光体とを備え、前記導光体の主走査方向の一方端部側に前記光源が配置され、手置き読み取り動作時のみ、前記導光体の主走査方向のもう一方端部側に反射部材が位置する構成としてもよい。
また、上記構成の画像読取装置において、前記照明部は、光源と、前記光源と原稿との間の主走査方向の全域にわたって配置され、前記光源の光を受けて原稿に向けて出射する導光体とを備え、前記導光体の主走査方向の一方端部側に前記光源が配置され、前記導光体の主走査方向のもう一方端部側に反射率の異なる反射部材が配置され、前記反射部材の反射率が、手置き読み取り動作時よりも流し撮り動作時の方が小さい構成としてもよい。
また、上記構成の画像読取装置において、前記照明部は、光源と、前記光源と原稿との間の主走査方向の全域にわたって配置され、前記光源の光を受けて原稿に向けて出射する導光体とを備え、前記導光体の主走査方向の一方端部側に前記光源が配置され、前記導光体の主走査方向のもう一方端部側に反射部材が配置され、前記導光体の端部と前記反射部材との間に液晶シャッターが配置され、前記液晶シャッターによって前記反射部材への入射光量を変化させる構成としてもよい。
また本発明によれば、前記のいずれかに記載の画像読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の画像読取装置によれば、原稿の手置き読み取り動作においては凹凸原稿であっても凹凸による影が抑えられた高品質画像が得られ、ADFによる原稿の流し撮り動作においては原稿のエッジ検出を高精度に行うことができ原稿傾きの電子補正が容易となる。
本発明の第1実施形態の画像形成装置の部分垂直断面正面図である。 図1に示す画像形成装置の画像読取装置の流し撮り動作時の垂直断面正面図である。 図1に示す画像形成装置の画像読取装置の手置き読み取り動作時の垂直断面正面図である。 画像読取装置の画像読取ユニットの斜視図である。 図4に示す画像読取ユニットのA−A線断面図である。 画像読取ユニットのLEDモジュールの斜視図である。 LEDチップと導光体の配置を示す概略平面図である。 流し撮り動作時のLEDモジュールから原稿に照射される光の配光を説明する図である。 手置き読み取り動作時のLEDモジュールから原稿に照射される光の配光を説明する図である。 本発明の第2実施形態の光走査ユニットの概略平面図である。 本発明の第3実施形態の光走査ユニットの概略平面図である。 本発明の第4実施形態のLEDモジュールの概略平面図である。
以下、本発明を図に基づきさらに詳しく説明するが本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
<第1実施形態>
最初に、本発明の実施形態の画像形成装置について、図1を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は画像形成装置の部分垂直断面正面図の一例である。なお、図中の矢印付き二点鎖線は用紙の搬送経路及び搬送方向を示す。
画像形成装置1は、図1に示すように所謂タンデム型のカラー複写機であり、原稿の画像を読み取るための画像読取装置40と、読み取った画像を用紙等の転写材に印刷する印刷部3と、印刷条件の入力や稼働状況の表示を行うための操作部4と、主制御部5とを備える。
画像読取装置40は光走査ユニット50及び原稿搬送ユニット70を備え、画像形成装置1の上部に設けられる。画像読取装置40は、光走査ユニット50の上面に載置された1枚の原稿の画像を読み取る手置き読み取り動作と、光走査ユニット50と原稿搬送ユニット70とを利用して複数枚の原稿の画像を1枚ずつ自動的に読み取る流し撮り動作とができる。原稿の画像は赤(R)、緑(G)、青(B)の三色に色分解され、後述するイメージセンサーで電気信号に変換される。これにより、画像読取装置40は赤(R)、緑(G)、青(B)の色別の画像データを得る。画像読取装置40の構成の詳細は後述する。
画像読取装置40が原稿から得た色別の画像データは主制御部5において各種処理が行われ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各再現色の画像データに変換されて主制御部5の内部の不図示のメモリーに格納される。メモリーに格納された再現色別の画像データは位置ずれ補正のための処理を受けた後、像担持体である感光体ドラム21に対する光走査を行うために用紙の搬送と同期して走査ラインごとに読み出される。
印刷部3は電子写真方式によって画像を形成し、その画像を用紙等に転写する。印刷部3は中間転写体を無端状のベルトとして形成した中間転写ベルト11を備える。中間転写ベルト11は駆動ローラ12、テンションローラ13及び従動ローラ14に巻き掛けられる。中間転写ベルト11にはテンションローラ13が不図示のバネによって図1における上方に付勢されることにより張力が与えられる。中間転写ベルト11は駆動ローラ12によって図1における反時計回りに回転移動する。
駆動ローラ12は中間転写ベルト11を挟んで対向する二次転写ローラ15に圧し接触する。従動ローラ14の箇所では、中間転写ベルト11を挟んで従動ローラ14に対向するように設けられた中間転写クリーニング部16が中間転写ベルト11の外周面に接触する。中間転写クリーニング部16は二次転写後に中間転写ベルト11の外周面に残留するトナーを掻き取ってクリーニングする。
中間転写ベルト11の下方にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各再現色に対応する画像形成部20Y、20M、20C、20Kが設けられる。なおこの説明において、特に限定する必要がある場合を除き、「Y」、「M」、「C」、「K」の識別記号の記載を省略して、例えば「画像形成部20」と総称することがある。4台の画像形成部20は中間転写ベルト11の回転方向に沿って、回転方向の上流側から下流側に向けて一列にして配置される。4台の画像形成部20は構成がすべて同じであり、図1における時計回りに回転する感光体ドラム21を中心としてその周囲に帯電部、露光部、現像部、クリーニング部及び一次転写部を備える。
中間転写ベルト11の上方には、4台の各再現色の画像形成部20に対応するトナーボトル31及びトナーホッパー32が設けられる。現像部及びトナーホッパー32に対しては各々の内部のトナー量を検出する不図示のトナーの残量検出部が設けられる。また、現像部とトナーホッパー32との間及びトナーホッパー32とトナーボトル31との間には各々不図示のトナーの補給装置が設けられる。残量検出部によって現像部の内部のトナー量の低下が検出されると、補給装置がトナーホッパー32から現像部にトナーを補給するように駆動する。さらに、残量検出部によってトナーホッパー32の内部のトナー量の低下が検出されると、補給装置がトナーボトル31からトナーホッパー32にトナーを補給するように駆動する。トナーボトル31は装置本体に対して着脱可能に設けられ、適宜新しいものと交換することができる。
4台の画像形成部20の下方には給紙装置91が設けられ、その内部に用紙Pが収容される。給紙装置91の内部に収容された用紙Pは供給部92によってその最上紙から順に用紙搬送路Qに送り出される。また、手差し給紙部93を用いて用紙を用紙搬送路Qに対して供給することも可能である。給紙装置91または手差し給紙部93から用紙搬送路Qに送り出された用紙Pはレジストローラ対94の箇所に到達する。そして、レジストローラ対94が用紙Pの斜め送りを矯正(スキュー補正)しつつ中間転写ベルト11の回転と同期をとって、中間転写ベルト11と二次転写ローラ15との接触部(二次転写ニップ部)に向けて用紙Pを送り出す。
画像形成部20では帯電部及び露光部によって感光体ドラム21の表面に静電潜像が形成され、その静電潜像が現像部によってトナー像として可視像化される。感光体ドラム21の表面に形成されたトナー像は感光体ドラム21が中間転写ベルト11を挟んで一次転写ローラと対向する箇所において中間転写ベルト11の外周面に一次転写される。そして、中間転写ベルト11の回転とともに所定のタイミングで各画像形成部20のトナー像が順次中間転写ベルト11に転写されることにより、中間転写ベルト11の外周面にはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト11の外周面に一次転写されたカラートナー像はレジストローラ対94により同期をとって送られてきた用紙Pに、中間転写ベルト11と二次転写ローラ15とが接触して形成される二次転写ニップ部にて転写される。
二次転写ニップ部の上方には定着部95が備えられる。二次転写ニップ部にて未定着トナー像が転写された用紙Pは定着部95へと送られて加熱ローラ及び加圧ローラに挟まれ、トナー像が加熱、加圧されて用紙Pに溶融定着される。定着部95を通過した用紙Pは中間転写ベルト11の上方に設けられた用紙排出部96に排出される。
操作部4は画像形成装置1の上部の正面側に設けられる。操作部4は、例えばユーザーによる印刷に使用する用紙Pの種類やサイズ、拡大縮小、両面印刷の有無といった印刷条件などの設定の入力や、ファクシミリ送信におけるファックス番号や送信者名などの設定の入力を受け付ける。また、操作部4は、例えば装置の状態や注意事項、エラーメッセージなどを表示部4Wに表示することによって、それらをユーザーに対して報知するための報知部としての役割も果たす。
また、画像形成装置1にはその全体の動作制御のため、不図示のCPUや画像処理部、その他の図示しない電子部品で構成された主制御部5が設けられる。主制御部5は中央演算処理装置であるCPUと画像処理部とを利用し、メモリーに記憶、入力されたプログラム、データに基づき画像読取装置40や印刷部3などといった構成要素を制御して一連の画像形成動作、印刷動作を実現する。
続いて、画像形成装置1の画像読取装置40の構成とその動作について、図2及び図3を用いて説明する。図2及び図3は画像読取装置40の垂直断面正面図である。図2は原稿搬送ユニット70によって搬送されてきた原稿Dを読み取る流し撮り動作時の図であり、図3は手置きされた原稿Dを読み取る手置き読み取り動作時の図である。なお、図2及び図3における上下方向、左右方向及び紙面奥行き方向が画像形成装置1及び画像読取装置40の上下方向、左右方向及び前後方向を示す。また、図2及び図3に記した矢印Xが主走査方向を示し、矢印Yが副走査方向を示し、以下の図においても同様である。
図2及び図3に示すように、画像読取装置40は、画像形成装置本体の上部に設けられた光走査ユニット50と、その装置本体の上面に載置された原稿搬送ユニット70とを備える。
光走査ユニット50は、コンタクトガラス51,52と、読取ユニット6と、読取ユニット6を左右方向(副走査方向、図2の矢印Y方向)に移動させる第1駆動部としてのモーターMと、読取制御部58とを有する。
コンタクトガラス51,52は光走査ユニット50の上面に設けられる。コンタクトガラス51,52は共に比較的薄い平板状の透明ガラスで構成される。コンタクトガラス51は、原稿Dの表面全体を一度に光走査できるように光走査ユニット50の前後方向(主走査方向、図2の矢印X方向)及び左右方向(副走査方向、図2の矢印Y方向)に広く延びる矩形形状を成す。原稿Dの画像を1枚ずつ個別に読み取らせる場合、原稿Dはコンタクトガラス51の上面に読取面が下になるように広げて載置される。一方、コンタクトガラス52は、原稿搬送ユニット70によって搬送されてくる原稿Dに対して光走査できるように光走査ユニット50の前後方向(主走査方向、図2の矢印X方向)延びる細長い長方形状を成す。
読取ユニット6は、コンタクトガラス51,52のすぐ下方に配置される。原稿搬送ユニット70によって搬送されてくる原稿Dを読み取る流し撮り動作時は、図2に示すように、コンタクトガラス52の下方に固定配置され、コンタクトガラス51に載置された固定原稿を読み取る手置き読み取り動作時は、固定原稿の左右方向一方端からもう一方端までモーター(第1駆動部)Mによって移動される。原稿Dを読み取る間、読取ユニット6から上方に向けて光が照射される。読取ユニット6の構成の詳細は後述する。
読取制御部58は処理回路やメモリー等のICやその他の電子部品を含み、主制御部5から指令を受けて光走査ユニット50の動作を制御する制御部である。読取制御部58は主制御部5からの制御指令に基づきモーターMを駆動制御するとともに、イメージセンサー57からの出力信号に対して画像処理を実行して画像データを出力する。このようにして、読取制御部58は画像読取動作を実現する。
図4に読取ユニット6の斜視図、図5に図4のA−A線断面図、図6にLEDモジュール61の斜視図、図7にLEDチップと導光体の配置を示す概略平面図をそれぞれを示す。図5に示すように、読取ユニット6は、読取ハウジング60の上面に配置されたLEDモジュール61と、読取ハウジング60内に配置された第1ミラー59aと、第2ミラー59bと、第3ミラー59cと、第5ミラー59dと、第6ミラー59eと、レンズ56と、イメージセンサー57とを備える。
図6及び図7に示すように、LEDモジュール61は、X方向(主走査方向)の細長い導光体62と、導光体62のX方向両端部に近接して設けられた2つのLEDチップ63a,63bと、LEDチップ63a,63bに接するように配置された、LEDチップ63a,63bで発生する熱を外部に放散する放熱板64a,64bとを有する。導光体62は、Y方向に離隔して平行な2つの棒状部621a,621bと、X方向両端部において2つの棒状部621a,621bが合流する合流部622a,622bとが一体成形されてなる。そして、導光体62の棒状部621a,621bの下側一面の全域にわたってプリズムが形成されている。プリズムは、棒状部621a,621bに進入してきた光を上側に向かって全反射する。
このような構成のLEDモジュール61では、LEDチップ63a,63bから出た光は、導光体62のX方向両端部から導光体62に入射し、合流部622a,622bから2つの棒状部621a,621bにそれぞれ分岐してX方向に全反射を繰り返しながら進む。この間、導光体62に形成されたプリズムによって光は所定の配光をもって原稿Dに向けて出射し原稿Dを照射する。なお、LEDモジュール61から原稿Dに向けて照射する光の配光は、導光体62に形成するプリズムの形状等によって制御可能である。また、導光体62から原稿Dに向けて光を出射させる手段として、プリズムに代えてドットなど従来公知の手段を用いることができる。
図5に示すように、LEDモジュール61から出射された光は原稿D及び原稿背景板70a,79aで反射して、第1ミラー59aに当射する。第1ミラー59aは当射光を第2ミラー59bに向かって反射させる。そして、第2ミラー59bと第3ミラー59cとの間で2回当射・反射を繰り返した光は、第4ミラー59dに当射されて、第5ミラー9eに向かって反射される。次いで、第5ミラー59eで反射された、原稿Dの読取面からの反射光はレンズ56に入射して集光される。レンズ56はその反射光を光路の下流側に設けられたイメージセンサー57の表面上に結像する。これにより、画像読取装置はイメージセンサー57を用いて原稿Dの読取面の画像を画像データとして読み取ることができる。
なお、イメージセンサー57は例えば固体撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device)を画像読取装置40の前後方向である主走査方向、すなわち図2における紙面奥行き方向(矢印X方向)に複数個直線状に一列にして配列されて構成される。イメージセンサー57は入射光を電気信号に光電変換し、画像情報として出力する。そして、原稿Dの読取面をイメージセンサー57で主走査方向に走査させ、読取ユニット6を副走査方向に原稿Dに対して相対的に走査させて得られる情報について読取制御部58が画像処理を実行することにより、原稿Dの画像を画像データとして得ることができる。
また、各ミラー59a〜59eは導光体62と同様、主走査方向にコンタクトガラス51,52と略同じ長さで延びる細長い形状で構成される。
原稿搬送ユニット70はコンタクトガラス51,52と対向する形でその上方に設けられる。原稿搬送ユニット70はコンタクトガラス51,52の表面全体をカバーする直方体形状を成すユニットである。原稿搬送ユニット70は光走査ユニット50の背面側に設けられた左右方向に略水平に延びる不図示の2箇所の支軸を中心として、光走査ユニット50に対して揺動可能に取り付けられる。これにより、原稿搬送ユニット70はその正面側部分を自由端として上下に振るようにして揺動し、コンタクトガラス51,52に対して開閉させることができる。なお、図2及び図3は原稿搬送ユニット70によりコンタクトガラス51,52の部分を閉鎖した状態を描いている。
原稿搬送ユニット70の外底面であって、閉鎖したときにコンタクトガラス51に対向する一面には原稿背景部である原稿背景板70aが設けられる。原稿背景板70aは白色であり、コンタクトガラス51の全域をカバーする位置及び大きさを成す。原稿搬送ユニット70でコンタクトガラス51の部分を閉鎖したとき、原稿背景板70aはコンタクトガラス51に対してその全面を均一に押圧するように密着して原稿Dを移動しないように保持する。
原稿搬送ユニット70は原稿背景板70aに加えて、給紙トレイ71、排紙トレイ72及び搬送駆動部(第2駆動部)73を有する。
給紙トレイ71は原稿搬送ユニット70の上部に配置された原稿Dの載置部である。給紙トレイ71には原稿Dを上方から載置して積み上げることができる。給紙トレイ71は原稿搬送方向(原稿搬送ユニット70の左右方向)の上流から下流に向かって、すなわち図2において右方から左方に向かって下る傾斜を有する。
給紙トレイ71はその上面に設けられた原稿搬送方向及び上方向に向かって延びる2個の整合板71aを備える。2個の整合板71aは各々、原稿搬送方向と交差する方向に移動可能であり、原稿Dの搬送方向と交差する方向である原稿Dの幅方向の両端部に接触し、原稿Dをその幅方向において適正な給紙位置に保持するものである。
給紙トレイ71の原稿搬送方向下流部には原稿Dの押し上げ部71bが設けられる。押し上げ部71bは給紙トレイ71の原稿載置面に沿った形状を成し、その上流端に設けられて原稿幅方向に延びる不図示の支軸を中心とし、下流端を自由端として垂直面内で回転可能にして設けられる。押し上げ部71bは原稿Dの供給時に、不図示のモータ等によって支軸を中心として回転されることで、給紙トレイ71に積み上げられた原稿Dの下流端がその上方に配置された供給ローラ75に接触するように上方に向かって付勢される。
搬送駆動部73は給紙トレイ71の原稿搬送方向下流端に原稿供給口74と、供給ローラ75とを備える。供給ローラ75は給紙トレイ71に積み上げられた原稿Dを最上原稿から1枚ずつ分離して搬送駆動部73の内部へと供給し、搬送する。原稿供給口74の下流側には搬送駆動部73の内部に向かって原稿搬送路76が延びる。原稿搬送路76の各所には搬送ローラ78が設けられる。
原稿搬送路76の原稿搬送方向下流は原稿搬送ユニット70の底面に到達し、この箇所に読取部79が設けられる。読取部79に送り込まれた原稿Dは原稿搬送路76上をさらに下流側へ、すなわち図2において読取部79の箇所を左方から右方へと移動する最中に、その下方に設けられた読取ユニット6で画像データが読み取られる。
原稿搬送路76の下流端には原稿排出口84が設けられる。画像データの読み取りが済んだ原稿Dは原稿排出口84から排紙トレイ72に排出される。排紙トレイ72は給紙トレイ71のすぐ下方に備えられ、これらのトレイが上下二段にして構成される。排紙トレイ72に排出された原稿Dは原稿搬送ユニット70の正面側から取り出すことができる。
給紙トレイ71と、排紙トレイ72とは互いの原稿搬送方向を逆にして、すなわち図2において給紙トレイ71は原稿Dを左方に向かって送り出し、排紙トレイ72は原稿Dを左方から受け取る形にして構成される。これにより、原稿供給口74から原稿排出口84まで延びる原稿搬送路76は、図2に示すようにU字状に湾曲した構成を横方向に傾けた形態で設けられる。そして、不図示の搬送制御部が原稿Dの搬送を制御する。
搬送制御部は処理回路やメモリー等のICやその他の電子部品を含み、主制御部5から指令を受けて原稿搬送ユニット70の動作を制御する。搬送制御部は主制御部5からの制御指令に基づき給紙トレイ71に載置された原稿Dを押し上げ部71b及び供給ローラ75を駆動させて1枚ずつ分離して搬送駆動部73の内部に供給する。さらに、搬送制御部は搬送ローラ78を駆動させて読取部79でその画像データを読み取らせた後、排紙トレイ72に排出する。このようにして、搬送制御部は原稿Dの搬送動作を実現する。
続いて、画像読取装置40における原稿Dの傾き判別処理について、図2に加えて図8を用いて説明する。図8は、原稿搬送ユニット70の読取部79における原稿搬送方向から見た断面図である。
まず、光走査ユニット50と原稿搬送ユニット70とを利用して複数枚の原稿Dの画像を1枚ずつ自動的に読み取る流し撮り動作の場合、画像読取装置40は前述のように読取ユニット6を読取部79の下方に位置させる(図2を参照)。これにより、読取ユニット6のLEDモジュール61は読取部79を所定の照射位置として原稿Dに向けて光を照射する。そして、読取部79に設けられて原稿Dを隔ててLEDモジュール61と対向する原稿背景板79aが原稿Dの画像読取に利用される。画像読取装置40は搬送駆動部73によって原稿Dを搬送させて読取部79においてLEDモジュール61に対して相対的に原稿Dを移動させ、原稿Dの画像データをイメージセンサー57で読み取る。
原稿背景板79aは原稿搬送方向における導光体62の棒状部621a,621bの中間部であって(図5を参照)、コンタクトガラス52及び原稿Dの搬送経路を隔ててそれらの上方に配置される。原稿背景板79aの表面は下方に向かって凸となる白色の曲面を成し、原稿幅方向の全域にわたってコンタクトガラス52と略同じ長さで延び、導光体62の棒状部621a,621bと対向すべく下方を指向する。厳密に言えば、原稿背景板79aの表面である下方に向かって凸となる曲面の頂部に対応する領域が読取部79における画像の読み取り位置であり、LEDモジュール61による光の照射位置である。
LEDモジュール61が原稿Dに向けて照射する光に関し、Y方向の配光については、導光体62の棒状部621a,621b、すなわち、原稿搬送方向の上流側及び下流側の双方から、読取部79を通過する原稿Dに向けて照射され、読取部79における画像の読み取り位置を配光中心としたブロードな配光とする。流し撮り動作時におけるLEDモジュール61のY方向の配光バランスを崩す(配光中心が傾く)と、読取目線位置や原稿面の変動によって読取部79での照度変化が起こりやすくなり画像に読取ムラが発生し画質低下を招くおそれがあるからである。
一方、LEDモジュール61が原稿Dに向けて照射する光のX方向の配光については、図8に示すように、LEDチップ63aの光量をLEDチップ63bの光量よりも大きくすることにより、X方向の配光バランスを崩して図8の右上方向に向かう光を強くする。この結果、原稿DのX方向右側端部の周縁部に対応する領域に原稿Dのエッジの影SHが形成され易くなる。読取制御部58は原稿Dの周縁部の影SHから原稿Dのエッジを検出し、この原稿Dのエッジを利用して原稿Dの傾きを正確に補正する。
なお、図8に示す導光体62では、LEDチップ63aから導光体62に入射した光はX方向右方向に、LEDチップ63bから導光体62に入射した光はX方向左方向に偏って出射するように導光体62にプリズムが形成されている。また、原稿DのX方向左側の周縁部の影から原稿Dのエッジを検出する場合には、LEDチップ63bの光量をLEDチップ63aの光量よりも大きくすればよい。
また、LEDモジュール61が原稿Dに向けて照射する光のX方向の配光は、読み取り動作時に白基準を補正するシェーディングによって補うことができるので、流し撮り動作時に照射光のX方向の配光バランスを崩しても画質への影響は少ない。
次に、コンタクトガラス51上に載置した原稿Dを読み取る手置き読み取り動作の場合、画像読取装置40は、コンタクトガラス51に載置された原稿DのY方向左側部とコンタクトガラス51を挟んで対向する位置に読取ユニット6を位置させる(図3を参照)。そして、読取ユニット6をY方向右側(副走査方向)に向かって移動させる。移動距離は少なくとも原稿DのY方向長さである。原稿DのY方向長さは、原稿Dの大きさは通常は所定の規格サイズであるので、不図示の検知手段によって原稿Dのサイズが検知されることによって原稿DのY方向長さも定まる。
手置き読み取り動作中、読取ユニット6のLEDモジュール61はモーターMによってY方向右側に移動しながら原稿Dに向けて光を照射し、原稿Dの画像データがイメージセンサー57で読み取られる。このとき原稿Dを覆うように押さえる原稿背景板70aが原稿Dの画像読取に利用される。
手置き読み取り動作では、原稿Dは、コンタクトガラス51の周縁に隣接して設置されるスケールに接触するようにコンタクトガラス51上に載置されるので、原稿Dの傾きは基本的に考慮する必要がない。逆に、表面に紙などが貼付された凹凸原稿の読み取りにおいて貼付部分の影が出ないようにして画質の向上を図る必要がある。このため、手置き読み取り動作時は、LEDモジュール61から原稿Dに向けて照射する光のX方向の配光の偏りを、流し撮り動作時よりも小さくする。具体的には、図9に示すように、LEDチップ63aとLEDチップ63bとの光量差を無くして、導光体62から右上方向及び左上方向に出射する光を均等にする。これにより、凹凸原稿の読み取りにおいても凹凸に起因する影の発生が抑制され、画像品質が向上する。
以上のように、流し撮り動作時と手置き読み取り動作時とで、LEDモジュール61から原稿Dに照射する光の配光を異なるようにすることで、流し撮り動作時における原稿傾き補正のための原稿Dのエッジ検出を高精度に行うことができると共に、凹凸原稿の手置き読み取り動作時における凹凸に起因する影の発生を抑制できる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態の画像読取装置について、図10を用いて説明する。図10は光走査ユニット50の概略平面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号または同じ名称を付してその説明を省略する場合がある。また、図10の一点鎖線L1,L2は、流し撮り動作時の光学目線位置と、手置き読み取り動作時の光学目線位置をそれぞれ示している。
図10に示すLEDモジュール61では、LEDチップ63は導光体62のX方向一方端側にのみ設置されている。また、光走査ユニット50の筐体501の内壁における、手置き読み取り動作時にLEDモジュール61のLEDチップ63が設置されていない端部側が移動する領域には反射部材65が設置されている。この反射部材65はY方向に細長い板状である。
このような構成の読取ユニット6において、流し撮り動作時では、LEDチップ63から出た光は導光体62のX方向左側端面から導光体62に進入し、合流部622内を全反射しながら進んだ後、棒状部621aと棒状部621bとに分岐する。棒状部621a,621bでは導光体62に形成されたプリズムによって光の一部が導光体62から原稿方向へ出射する。プリズムに当たらなかった光は導光体62のX方向右側端面に到達し、光の一部はここで折り返され、残りの光は導光体62の端面を透過し外部へ漏れる。導光体62のX方向右側端面で折り返された光は進行方向を逆にして再び導光体62を進み、この間にプリズムに当たった光は原稿方向へ出射する。このように、導光体62のX方向右側端面に到達した光の一部は反射せずに外部へ漏れるため、導光体62を右方向から左方向に進む光が少なくなり、図8に示した形態と同様に、導光体62から原稿Dに向けて照射する光のうち右上方向に向かう光が強くなる。この結果、原稿DのX方向右側端部の周縁部に対応する領域に原稿Dのエッジの影が形成され易くなる。
一方、手置き原稿読み取り動作時は、導光体62のX方向右側端面に近接対向する位置に反射部材65が設置されているので、導光体62内部を全反射してX方向右側端面に到達し、端面を透過した光は反射部材65によって反射され導光体62へ再び入射する。したがって、導光体62のX方向右側端面で反射した光に加えて反射部材65で反射された光も導光体62内を進行方向を逆にして再び導光体62を進むことになり、原稿Dに向けて照射する光の配光のX方向の偏りが流し撮り動作時よりも小さくなり、図9に示した形態と同様に、導光体62から右上方向及び左上方向に出射する光が均等となり、凹凸原稿の読み取りにおいても凹凸に起因する影の発生が抑制され、画像品質が向上する。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態の画像読取装置について、図11を用いて説明する。図11は読取ユニット6のLEDモジュール61及びその近傍の上面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号または同じ名称を付してその説明を省略する場合がある。また、図11の一点鎖線L1,L2は、図10と同様に、流し撮り動作時の光学目線位置と、手置き読み取り動作時の光学目線位置をそれぞれ示している。
図11に示すLEDモジュール61では、LEDチップ63は導光体62のX方向一方端側にのみ設置されている。また、光走査ユニット50の筐体501の内壁における、LEDモジュール61のLEDチップ63が設置されていない端部側が移動する領域には反射部材66a,66bが設置されている。この反射部材66a,66bはY方向に細長い板状である。
この反射部材66a,66bは、流し撮り動作時にLEDモジュール61が位置する領域と手置き読み取り動作時にLEDモジュール61が位置する領域とで反射率が異なる。具体的には、流し撮り動作時にLEDモジュール61が位置する領域の反射部材66aの反射率は、手置き読み取り動作時にLEDモジュール61が位置する領域の反射部材66bの反射率よりも低く設定されている。
このような構成により、前述の第2実施形態と同様に、流し撮り動作時は、導光体62を右方向から左方向に進む光が少なくなり、図8に示した形態と同様に、原稿Dに向けて照射する光のうち右上方向に向かう光が強くなる結果、原稿DのX方向右側端部の周縁部に対応する領域に原稿Dのエッジの影が形成され易くなる。一方、手置き読み取り動作時は、導光体62を右方向及び左方向に進む光のバランスがとれ、図9に示した形態と同様に、導光体62から右上方向及び左上方向に出射する光が均等となり、凹凸原稿の読み取りにおいても凹凸に起因する影の発生が抑制され、画像品質が向上する。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態の画像読取装置について、図12を用いて説明する。図12は読取ユニット6のLEDモジュール61の上面図である。なお、この実施形態の基本的な構成は先に説明した第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号または同じ名称を付してその説明を省略する場合がある。また、図12の一点鎖線Lは原稿読み取り時の光学目線位置を示している。
図12に示すLEDモジュール61では、導光体62のX方向一方端側にLEDチップ63が設置され、他方端側に反射板67が設置されている。そして、導光体62の端部と反射板67との間に液晶シャッター68が配置されている。液晶シャッター68は印加電圧によって光の透過率を変化させることができる。また、反射板67と液晶シャッター68とは導光体62と共に移動する。
液晶シャッター68に印加する電圧を制御することによって、液晶シャッター68の透過率を手置き読み取り動作時よりも流し撮り動作時の方が低くなるように設定する。これにより、前述の第2実施形態及び第3実施形態と同様に、流し撮り動作時は、導光体62を右方向から左方向に進む光が少なくなり、図8に示した形態と同様に、原稿Dに向けて照射する光のうち右上方向に向かう光が強くなる結果、原稿DのX方向右側端部の周縁部に対応する領域に原稿Dのエッジの影が形成され易くなる。一方、手置き読み取り動作時は、導光体62を右方向及び左方向に進む光のバランスがとれ、図9に示した形態と同様に、導光体62から右上方向及び左上方向に出射する光が均等となり、凹凸原稿の読み取りにおいても凹凸に起因する影の発生が抑制され、画像品質が向上する。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、光走査ユニット50は、レンズ56やイメージセンサー57を固定し、LEDモジュール61を移動させる方式であっても構わない。また、本発明で使用する導光体62は、細長い円柱形状や四角柱形状であっても構わない。
また、上記実施形態では画像形成装置1が中間転写ベルト11を用いてトナー像を用紙Pに転写するカラー印刷用の画像形成装置であるが、このような機種に限定されるわけではなく、中間転写ベルトを用いない画像形成装置やモノクロ印刷用の画像形成装置であっても構わない。
本発明は画像読取装置及び画像形成装置において利用可能である。
1 画像形成装置
M モーター(第1駆動部)
40 画像読取装置
50 光走査ユニット
51 コンタクトガラス
52 コンタクトガラス
57 イメージセンサー(撮像素子)
58 読取制御部(制御部)
61 LEDモジュール(照明部)
62 導光体
63 LEDチップ(光源)
63a、63b LEDチップ(光源)
65 反射部材
66a,66b 反射部材
67 反射板
68 液晶シャッター
70 原稿搬送ユニット
70a 原稿背景板(原稿背景部)
73 搬送駆動部(第2駆動部)
79 読取部
79a 原稿背景板(原稿背景部)

Claims (4)

  1. 原稿に向けて光を照射する照明部と、
    原稿を隔てて前記照明部と対向する原稿背景部と、
    前記照明部から照射されて原稿の表面及び前記原稿背景部の表面で反射された反射光を受光する撮像素子と、
    固定された原稿に対して前記照明部を移動させる第1駆動部と、
    固定された前記照明部に対して原稿を移動させる第2駆動部と、
    を備え、
    前記第1駆動部によって前記照明部を移動させて原稿を読み取る手置き読み取り動作と、前記第2駆動部によって原稿を移動させて原稿を読み取る流し撮り動作とが可能で、
    流し撮り動作時に、前記反射光を受光した前記撮像素子からの情報に基づき前記原稿背景部の原稿の周縁部に対応する領域で発生した影から原稿のエッジを検出する画像読取装置であって、
    前記照明部は、光源と、前記光源と原稿との間の主走査方向の全域にわたって配置され、前記光源の光を受けて原稿に向けて出射する導光体とを備え、
    前記導光体の主走査方向の一方端部側に前記光源が配置され、
    手置き読み取り動作時のみ、前記導光体の主走査方向のもう一方端部側に反射部材が位置し、
    流し撮り動作時における前記照明部から原稿に向けて照射する光の配光が、手置き読み取り動作時よりも主走査方向に偏ることを特徴とする画像読取装置。
  2. 原稿に向けて光を照射する照明部と、
    原稿を隔てて前記照明部と対向する原稿背景部と、
    前記照明部から照射されて原稿の表面及び前記原稿背景部の表面で反射された反射光を受光する撮像素子と、
    固定された原稿に対して前記照明部を移動させる第1駆動部と、
    固定された前記照明部に対して原稿を移動させる第2駆動部と、
    を備え、
    前記第1駆動部によって前記照明部を移動させて原稿を読み取る手置き読み取り動作と、前記第2駆動部によって原稿を移動させて原稿を読み取る流し撮り動作とが可能で、
    流し撮り動作時に、前記反射光を受光した前記撮像素子からの情報に基づき前記原稿背景部の原稿の周縁部に対応する領域で発生した影から原稿のエッジを検出する画像読取装置であって、
    前記照明部は、光源と、前記光源と原稿との間の主走査方向の全域にわたって配置され、前記光源の光を受けて原稿に向けて出射する導光体とを備え、
    前記導光体の主走査方向の一方端部側に前記光源が配置され、
    前記導光体の主走査方向のもう一方端部側に反射率の異なる反射部材が配置され、
    前記反射部材の反射率が、手置き読み取り動作時よりも流し撮り動作時の方が小さく、
    流し撮り動作時における前記照明部から原稿に向けて照射する光の配光が、手置き読み取り動作時よりも主走査方向に偏ることを特徴とする画像読取装置。
  3. 原稿に向けて光を照射する照明部と、
    原稿を隔てて前記照明部と対向する原稿背景部と、
    前記照明部から照射されて原稿の表面及び前記原稿背景部の表面で反射された反射光を受光する撮像素子と、
    固定された原稿に対して前記照明部を移動させる第1駆動部と、
    固定された前記照明部に対して原稿を移動させる第2駆動部と、
    を備え、
    前記第1駆動部によって前記照明部を移動させて原稿を読み取る手置き読み取り動作と、前記第2駆動部によって原稿を移動させて原稿を読み取る流し撮り動作とが可能で、
    流し撮り動作時に、前記反射光を受光した前記撮像素子からの情報に基づき前記原稿背景部の原稿の周縁部に対応する領域で発生した影から原稿のエッジを検出する画像読取装置であって、
    前記照明部は、光源と、前記光源と原稿との間の主走査方向の全域にわたって配置され、前記光源の光を受けて原稿に向けて出射する導光体とを備え、
    前記導光体の主走査方向の一方端部側に前記光源が配置され、
    前記導光体の主走査方向のもう一方端部側に反射部材が配置され、
    前記導光体の端部と前記反射部材との間に液晶シャッターが配置され、
    前記液晶シャッターによって前記反射部材への入射光量を変化させ、
    流し撮り動作時における前記照明部から原稿に向けて照射する光の配光が、手置き読み取り動作時よりも主走査方向に偏ることを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1〜請求項のいずれかに記載の画像読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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