JP6578060B2 - スイッチキャビネットのフレームラックのためのフレーム用プロファイル部材、およびそれに対応するフレームラック - Google Patents

Description

本発明は、スイッチキャビネットのフレームラックのためのフレーム用プロファイル部材に属しており、前記フレーム用プロファイル部材は：
第１および第２のプロファイル部材用腹板であって、前記第１のプロファイル部材用腹板の自由端は、第１のシール縁部を有し、前記第２のプロファイル部材用腹板の自由端は、第２のシール縁部を有する、前記第１および第２のプロファイル部材用腹板と、
固定用のレセプタクルを有する第１の取付側面部であって、当該第１の取付側面部は、前記第１のシール縁部から前記第１のプロファイル部材用腹板の第１の接続用側面部の第１の寸法だけ間隔を置いており、当該第１の接続用側面部は前記第１の取付側面部を前記第１のシール縁部に接続する前記第１の取付側面部と、
固定用のレセプタクルを有する第２の取付側面部であって、当該第２の取付側面部は、前記第２のシール縁部から前記第２のプロファイル部材用腹板の第２の接続用側面部の第２の寸法だけ間隔を置いており、当該第２の接続用側面部は、前記第２の取付側面部を前記第２のシール縁部に接続する前記第２の取付側面部と、を有している。

このようなフレーム用プロファイル部材は、ドイツ特許出願公開第１０ ２０１４ １０１ ４０４号明細書から周知である。一方、シール縁部を有するプロファイル部材用腹板の代わりに、シール面に平行に延びているシール用側面部が形成される、他のフレーム用プロファイル部材が、米国特許出願公開第２００１／００５０５１６号明細書から周知である。

ドイツ特許出願公開第１０ ２０１４ １０１ ４０４号明細書 米国特許出願公開第２００１／００５０５１６号明細書

スイッチキャビネットのフレームラックのためのフレーム用プロファイル部材の構成において、一方では、このフレーム用プロファイル部材の形状が当該フレーム用プロファイル部材の費用効果の高い製造を可能にすることを保証する必要があり、他方では、このフレーム用プロファイル部材がスイッチキャビネットの構成で使用されたときに、当該フレーム用プロファイル部材が、可能な限り広大な機能範囲を有することが保証されている。ドイツ特許出願公開第１０ ２０１４ １０１ ４０４号明細書から周知である上述のフレーム用プロファイル部材は、達成可能なＩＰ（International Protection：インターナショナル・プロテクション）の保護可能性に関してだけではなく、スイッチキャビネットの直列配置、付属品の取付、および平坦部の取付において改良を必要としていることが見出されている。

したがって、本発明の目的は、可能な限り屈曲縁を使用しない単純なベース構造を維持する一方で、特に、上述のＩＰの保護可能性に関してだけではなく、直列配置の性能、付属品の取付、および平坦部の取付に関して、拡大された機能範囲を有するような方法で、周知のフレーム用プロファイル部材を開発することである。

本発明によれば、この目的は、請求項１の特徴を有するフレーム用プロファイル部材により達成される。請求項１４は対応するフレームラックに関し、従属請求項は、いずれの場合にも本発明の有利な実施形態に関している。

その結果、少なくとも１つのプロファイル部材用腹板がアンダーカット部を有することが提供される。例えば、取付用のシール部材が、アンダーカット形状を有する溝によってアンダーカットされたプロファイル部材用腹板に嵌合でき、かつ、そこに固定できるように、このアンダーカット部を使用してもよい。したがって、従来技術から周知のフレーム用プロファイル部材の形状と比較して、取付用のシール部材をより良好に保持することが達成される。

さらに、前記アンダーカットされたプロファイル部材用腹板により形成されたアンダーカット部の外形は、スイッチキャビネットの内部空間において付属品固定用の取付要素を固定する役割を果たしてもよく、例えば、前記アンダーカット部の外形においてポジティブロックの方法で、この取付要素を収容でき、随意に固定されるという目的で、当該役割を果たしてもよい。特にフレーム用プロファイル部材が、スイッチキャビネットのフレームラックの水平なプロファイル部材を形成する場合に、このアンダーカット部の外形が、上述のシール縁部から流体を運び去る雨樋としての役割を果たしてもよい。さらに、水平なプロファイル部材のアンダーカット部の外形は、スイッチキャビネットの平坦部用の支持部のレセプタクルであってもよい。とりわけ、このアンダーカット部の外形を、位置決めの目的で、例えばスイッチキャビネットの直列配置において、相互に隣接しているフレームラックの（垂直な）プロファイル部材同士を互いに所定の間隔で配置するために使用してもよい。

特にフレーム用プロファイル部材は、断面において閉じられたプロファイル部材形状を有してもよい。しかしながら、このフレーム用プロファイル部材が開いていてもよく、この場合、断面において開いているフレーム用プロファイル部材が、追加のプロファイル部材のプロファイル部材側面部により閉じられる、ということも提供できる。このような概念は、同日出願されたドイツ特許出願公開明細書で知られている。

前記アンダーカット部の形成のため、シール縁部において、当該アンダーカット部を有するプロファイル部材用腹板の接続用側面部が、180°を超える折り返し縁部を用いて、当該アンダーカット部を有するプロファイル部材用腹板の追加のプロファイル部材側面部に移行することを提供してもよい。シール縁部が実質的に球状のシール用の外形を有することができるように、この折り返し縁部が連続的であってもよい。

さらに、アンダーカット部を有するプロファイル部材用腹板の接続用側面部が、アンダーカット部を有する当該プロファイル部材用腹板の追加のプロファイル部材側面部に対して、α＞0°の鋭角を成して延びていてもよい。ここで、角度αは前記シール縁部に対して開いていてもよい。この鋭角αは、1°から10°までの間であってもよく、約5°であることが好ましい。

アンダーカット部を有するプロファイル部材用腹板の接続用側面部、およびアンダーカット部を有するプロファイル部材用腹板の追加のプロファイル部材側面部は、ａ＞0ｃｍの最小間隔aまで近づいてもよい。これらの接続用側面部と追加の接続用側面部との間に空洞を形成してもよい。次に、この空洞は、接続用側面部および追加のプロファイル部材側面部が前記最小間隔まで近づく場所で、開口部からアクセス可能であってよい。さらに、この空洞は、接続用側面部を通って延びている通路からアクセス可能であってもよい。

アンダーカット部を有するプロファイル部材用腹板の追加のプロファイル部材側面部は、接続用側面部に最大限近づく場所で、鈍角を成す屈曲角度によって直線状の腹板接続用側面部に移行してもよく、当該腹板接続用側面部は、２つのプロファイル部材用腹板を、それらの追加のプロファイル部材側面部を用いてお互いに接続している。

アンダーカット部を有するプロファイル部材用腹板の接続用側面部は、90°の屈曲縁部により取付側面部内に移行してもよく、当該取付側面部は、プロファイル部材用腹板のシール縁部から前記寸法だけ間隔を置いている。

取付側面部同士は、お互いに対して90°の角度で延びてもよく、いずれの場合にも、お互いに対して最大限に近づく場所で、これらの取付側面部同士が、他の屈曲縁部によりそれぞれ関連する接続用側面部内に移行している。

ここで取付側面部は、断面が矩形のベース本体のプロファイル部材側面部であってもよく、フレーム用プロファイル部材は、その長手軸に垂直な断面平面において、２つの取付側面部の仮想交差部とベース本体の縁部とを通って延びている対称軸に対して鏡面対称である。当該ベース本体の縁部は、この交差部と正反対に位置しており、当該ベース本体の縁部においてお互いに垂直に延びる、ベース本体の２つの追加のプロファイル部材側面部が、お互いに移行している。この断面平面において、屈曲縁部は、対称軸に垂直な、ｂ＞0ｃｍの追加の最小間隔を有してもよい。

追加のプロファイル部材側面部に向かって最大限に近づく場所とシール縁部との間で、アンダーカット部を有するプロファイル部材用腹板の接続用側面部は、この接続用側面部を通って延びている、格子間隔で配置された複数の通路を有してもよい。

フレーム用プロファイル部材は、スイッチキャビネットのフレームラックの水平なプロファイル部材であってもよく、アンダーカット部を有するプロファイル部材用腹板の接続用側面部が水平に延びており、その上方で、追加のプロファイル部材側面部が、前記水平に対して鋭角に、かつ、プロファイル部材用腹板の経路でシール縁部から傾斜して延びている。このフレーム用プロファイル部材がフレームラックの上部の水平なプロファイル部材である場合、その上端における平坦部に固定された平坦部用の支持部を、追加のプロファイル部材側面部に配置してもよい。ここで取付用のシール部材を、シール縁部により、アンダーカット部を有するプロファイル部材用腹板に嵌合してもよく、この取付用のシール部材は平坦部の内側面に対するシール面に適用され、当該平坦面は水平なプロファイル部材に面している。あるいはシール要素を平坦部の内側面に配置してもよく、このシール要素はシール縁部に適用される。その結果、取付用のシール部材またはシール要素を下向きの力により圧縮することが達成され、固定された平坦部を有する支持部が、追加のプロファイル部材側面部で当該下向きの力にさらされる。

さらに、追加のプロファイル部材側面部が、その全表面にわたって閉じられたプロファイル部材側面部であること、および、この追加のプロファイル部材側面部が屈曲縁部を用いて鈍角で移行する、直線状の腹板接続用側面部を有して、雨樋を形成するプロファイル部材側面部であることが考えられる。

上述のフレームラックは、４本の垂直な支柱と８本の水平な支柱を有する、スイッチキャビネットの直方体状のフレームラックの形成に特に適しており、このフレームラックの８つのコーナー部において、いずれの場合にも、３つのフレーム用プロファイル部材がお互いに対して直角に配置されている。このフレーム用プロファイル部材を、お互いに対して直角に配置してもよく、また角コネクタを用いてお互いに接続してもよい。特に、１つのプロファイル部材の型のみがフレームラックの形成用に必要とされるように、このフレームラックの１２本全てのプロファイル部材の支柱が同一の断面形状を有することを提供できる。特に、フレームラックの６つの側面部において、直角でお互いに隣接している４つのフレーム用プロファイル部材のシール縁部が、矩形で周囲が閉じられたシール縁部を形成し、当該シール縁部は、このフレームラックのそれぞれの側面部の外縁を形成していることを提供してもよい。

本発明のさらなる詳細は、例示的な実施形態を示す以下の図を参照して説明される。
スイッチキャビネットのフレームラックを示す斜視図である。 図１によるフレームラックの側面部図である。 図１によるフレームラックの、透視図で、かつフレームラックの内側から見た上縁の詳細図である。 図３ａによる角部の、フレームラックの外側から見た斜視図である。 図１によるフレームラックの、垂直なプロファイル部材が除去された状態の底部ユニットの上面図である。 フレーム用プロファイル部材の実施形態を示す、長手方向に垂直な断面図である。 図４によるフレーム用プロファイル部材の第１の適用例を示す図である。 図４によるフレーム用プロファイル部材の第２の適用例を示す図である。 図４によるフレーム用プロファイル部材の第３の適用例を示す図である。 図４によるフレーム用プロファイル部材の第４の適用例を示す図である。 図４によるフレーム用プロファイル部材の第５の適用例を示す図である。 図４によるフレーム用プロファイル部材の斜視図である。 フレームラック形成用の底部ユニットにおける垂直なプロファイル部材の取付過程を示す図である。 フレームラック形成用の底部ユニットにおける垂直なプロファイル部材の取付過程を示す図である。

図１は、同一のフレーム用プロファイル部材として形成された、４本の垂直な支柱１０１および８本の水平な支柱１０２から構成されたフレームラック１００を示しており、立方体状のフレームラック１００のコーナー部１０３において、いずれの場合にも、お互いに対して垂直に向けられた３つのフレーム用プロファイル部材１０１，１０２がお互いに対して配置され、角コネクタ２０によりお互いに接続されている。コーナー領域１０３において、フレームラック１００のフレーム用プロファイル部材１のシール縁部４，５、または関連するプロファイル部材用腹板が、お互いに隣接して配置され、フレームラック１００のそれぞれの側面部において、周囲が閉じられたシール縁部が形成され、当該シール縁部は、フレームラック１００の対応する側面部において正確に、フレームラック１００の外縁を形成し、当該外縁によって、フレームラック１００が平坦部などに対して適用でき、例えば任意にシール要素を使用して密封的に適用できるようにしていることが分かる。お互いに対して直角に当接するこれらのシール縁部４，５は、コーナー領域１０３でお互いに接続でき、例えば溶接で接続できる。これらはまた、角片の追加のシール面またはシール縁部を用いて、お互いに接続もでき、周囲が閉じられたシール縁部またはシール面を形成している。

４つの下部水平なプロファイル部材１０２は、フレームラック１００の底部フレームまたは底部ユニット１０４を形成し、当該底部ユニット１０４は、追加のフレーム２１に配置され、その追加のフレーム２１に任意に接続される。フレームラック１００の底部領域において、追加のフレーム２１により追加の機能が利用可能となり、ここでは、底部ユニット２１の内周に沿った追加的な取付面が、例えば底部トレーの固定用に利用可能となる。

図２は、図１によるフレームラック１００の側面部図を示しており、２つの垂直な支柱１０１と、それらに垂直に配置された２つの水平な支柱１０２とから、フレームラック１００の側面部が組み立てられる。この場合も同様に、これらの水平および垂直な支柱のシール縁部４は周囲が閉じられるように形成され、したがって、側面部の平坦部などに対して、シール縁部４が確実な密封を形成していることが分かる。シール縁部４に対して奥まっている、この図の紙面に垂直な方向において、取付側面部２２には取付開口部が設けられており、これにより、スイッチキャビネット外部からの、スイッチキャビネット付属品の取り付けが可能になる。この概念は、ドイツ特許出願公開第１０ ２０１４ １０１ ４０４号明細書で、さらに詳細に説明されている。

図３ａは、図１によるフレームラック１００の上部コーナー領域の斜視図を示している。ここでは、２本の水平な支柱と１本の垂直な支柱がお互いに直角に集まっており、お互いに対して垂直に向けられ、角片２０によりお互いに接続されている。さらに、図２と対照的に示されるように、フレームラック１００の垂直側面部ではなく、フレームラック１００の上側で、水平なプロファイル部材１０２のシール縁部４が、直接お互いへの移行をしていないが、代わりにシール面２４によりお互いに接続されていることが分かる。この目的のため、シール面２４はシール縁部４と正確に一直線になっている。システム穿孔（Systemlochung）を有する取付側面部２２が、いずれの場合にも、シール縁部４に対して垂直方向下方にずらされて形成され、このようにして、シール縁部４に対して奥まった取付面を形成している。この取付側面部２２から直角に屈曲させて、追加のシステム穿孔を有する追加の取付側面部２３が形成される。水平なプロファイル部材１０２の追加の取付側面部２３は、お互いに直角に隣接している。プロファイル部材用腹板２の接続用側面部１０において、規則的に間隔を置いた通路１９を配置でき、計数補助部を形成している。追加の取付側面部２３もまた、シール用腹板２の接続用側面部１０に対して平行に間隔を置いて延びるような方法で配置され、したがって、プロファイル部材用腹板２のプロファイル部材側面部１０に対してスイッチキャビネット内部の方にずらされた取付面を形成している。

図３ｂは、水平な支柱１０２や垂直な支柱１０１のプロファイル部材用腹板２および腹板接続用側面部１４を、コーナー領域１０３で切り欠いていることを示しており、一方では、角コネクタ２０が腹板接続用側面部１４を貫通できるようにし、他方では、直線状の溶接線２５を形成して、垂直なプロファイル部材１０１に対して水平なプロファイル部材１０２が隣接しているポジティブロックを可能にしている。垂直なプロファイル部材１０１の腹板接続用側面部１４において、付属部品や吊上げ用アイボルト固定用のねじ穴２６が形成されている。

図３ｃは、図１によるフレームラック１００の上方からの上面図において、底部ユニット１０４の詳細図を示している。当該上面図のコーナー領域において、図１によるフレームラック１００上部の４本の水平な支柱により形成されるカバーフレームが適切に設計できる。特に、カバーフレームおよび、底部ユニット１０４を形成している底部フレームは同一に形成でき、お互いに180°回転させて配置させた構成要素で構成できる。図３ｃによる描写において、説明のために、垂直なプロファイル部材１０１（図１参照）が除去されている。

描写された上面図において、プロファイル部材用腹板２の追加のプロファイル部材側面部１２が突出部２７を有し、当該突出部２７により、プロファイル部材用腹板２の第２の接続用側面部１０の自由縁部２８から突出するような方法で、コーナー領域１０３で終わる水平なプロファイル部材１０２の端部を切り欠いている。これにより、垂直なプロファイル部材１０１（描写せず）が上方から角部１０３内に挿入されるとき、突出部２７は前記プロファイル部材１０１用の接触面を形成する。これにより、底部ユニット１０４を形成している水平な支柱１０２に対する垂直なプロファイル部材１０１の方向付けが容易になる。角コネクタ２０において、例えば底部ユニット１０４をスイッチキャビネットのベース部に取付けるためのねじ穴２６が形成されている。

図４では、フレーム用プロファイル部材１の実施形態が、当該プロファイル部材１の長手方向に垂直な断面方向で描写されている。ドイツ特許出願公開第１０ ２０１４ １０１ ４０４号明細書から周知のプロファイル部材と比較すると、プロファイル部材１は、プロファイル部材用腹板２，３が、いずれの場合にも、アンダーカット部１１を有して形成されることを特徴としており、これにより、比較的単純な手段を用いて、フレーム用プロファイル部材１に、機能的な観点からの実質的な付加価値が与えられている。そのプロファイル部材用腹板２，３におけるプロファイル部材１が、接続用側面部８，１０と、鋭角αの角度でそこに延びている追加のプロファイル部材側面部１２とを有するように、アンダーカット部１１が形成され、当該接続用側面部８，１０およびプロファイル部材側面部１２は、180°より大きい角度、すなわち、正確には180°＋αの角度で折り曲げられた縁部Ｕによりお互いに移行している。さらに、お互いに対して垂直に延びている接続用側面部８，１０と、それぞれ関連する追加の側面部１２とがお互いの方に最小間隔aまで近づき、最小間隔aに達した時点で、それぞれの追加的な側面部１２は、接続用側面部８，１０から離れた腹板接続用側面部１４に折り畳まれることが分かる。鋭角αは1°〜10°の間であってよく、5°が好ましい。

したがって、プロファイル部材用腹板２，３は、いずれの場合にも、それらの接続用側面部８，１０と、それらの追加のプロファイル部材側面部１２との間の空洞２９を囲んでおり、当該空洞２９は、接続用側面部８，１０および追加のプロファイル部材側面部１２のさらなる経路から次第に細くなっており、接続用側面部８，１０と追加のプロファイル部材側面部１２との間で最大限に近づく場所で接近手段によりアクセス可能である。この場所では、腹板接続用側面部１４も、鈍角βの角度でそれぞれの追加のプロファイル部材側面部１２へ正確に移行している。第１の接続用側面部８は、直角部１５により、取付側面部６へ移行しており、第２の接続用側面部１０は、別の直角部１５により、取付側面部９へ移行している。取付側面部６，９はそれぞれ、固定用レセプタクル７からなるシステム穿孔を有している。この場合も同様に、追加の固定用レセプタクル７を有する追加のプロファイル部材側面部１７，１８が、取付側面部６，９に対して直角に配置されると、プロファイル部材側面部１７，１８自体がお互いに垂直に配置される。したがって、プロファイル部材側面部６および１８、ならびにプロファイル部材側面部９および１７は、お互いに平行に配置されている。

取付側面部６，９は、断面が矩形のベース本体のプロファイル部材側面部であり、その描写された断面平面において、その長手軸に垂直なフレーム用プロファイル部材１は、対称軸Ｘに対して鏡面対称であり、当該対称軸Ｘは、２つの取付側面部６，９の仮想交差部Ｓとベース本体の縁部Ｋとを通って延び、ベース本体の２つの追加の取付側面部１７，１８における当該ベース本体の縁部Ｋは、この交差部の点Ｓと正反対に位置しており、当該２つの追加の取付側面部１７，１８は、お互いに移行していることが分かる。屈曲縁部１６は、対称軸Ｘに垂直な、ｂ＞0ｃｍの最小間隔ｂを有している。

取付側面部６，９は、それぞれのシール縁部４，５から寸法Ａ１，Ａ２だけ間隔を置いて配置され、このようにして、シール縁部４，５に対してずらされた取付面を形成している。

フレーム用プロファイル部材１は、閉じたフレーム用プロファイル部材として設計されている。しかしながら、フレーム用プロファイル部材１が開いた断面形状を有していることが考えられる。この目的のために、例えば、２つのプロファイル部材側面部１７，１８の少なくとも１つが、少なくとも部分的に除去されることが考えられ、したがって、スイッチキャビネットの内側からプロファイル部材内側にアクセスできるようにしている。

図５は、図４に示されたフレーム用プロファイル部材形状の適用の形態を示している。図に示すように、追加のプロファイル部材側面部１２および腹板接続用側面部１４により形成された凹部に、固定用のくさび１５０が挿入される。固定用のくさび１５０は、例えば、スイッチキャビネットのフレームラックのプロファイル部材に、外部から付属部品を固定するために使用できる。このフレーム用プロファイル部材が、上部の水平なプロファイル部材であるとき、例えば、外部からフレームラック内にスイッチキャビネットの平坦部を引っ掛けるために、固定用のくさび１５０を使用できる。固定用のくさび１５０は、２つのシール縁部４，５に隣接している仮想接線を超えて突出せず、したがって、形成された前記凹部に完全に収容されていることが分かる。

図６では、図２によるフレーム用プロファイル部材が、スイッチキャビネットのフレームラックの水平なプロファイル部材として使用されるときの、前記フレーム用プロファイル部材の追加の機能が説明されている。フレーム用プロファイル部材が水平なプロファイル部材であるとき、第２の接続用側面部１０は水平に正確に延び、かつ、プロファイル部材用腹板の追加のプロファイル部材側面部１２は、水平Ｈに対して鋭角αの角度で延びており、追加のプロファイル部材側面部１２は、第２のシール縁部５から間隔が広がるに伴い傾斜して延び、局地的に低い点を前提としている屈曲縁部１３で、上昇している腹板接続用側面部１４に屈曲縁部を用いて移行するまで、第２の接続用側面部１０に近づいて延びている。このようにして、水平Ｈや追加のプロファイル部材側面部１２に対して反対方向に屈曲させた腹板接続用側面部１４により、雨樋３０が形成され、その結果、シール縁部５の上に蓄積した水が当該シール縁部５から屈曲縁部１３の方向に連れ去られ、シール縁部５が水にさらされないようにしている。

図７では、追加のプロファイル部材側面部１２と腹板接続用側面部１４の間に形成される凹部に、支持部１１０を用いて平坦部１２０をどのように導入できるかを説明している。平坦部１２０の内側面１２１上にシール要素１４０が配置され、シール縁部５に対して当該シール要素１４０を当接させている。重力Ｇの方向において、平坦部１２０による負荷が支持部１１０にかかるため、支持部１１０は、追加のプロファイル部材側面部１２に沿って、屈曲端部１３の方向に下向きの力を受け、それにより、シーリングのためにシール端部５にシール要素１４０が押し付けられている。

図８に示すように、平坦部１２０の内側面１２１上に配置されたシール要素（図７参照）の代わりに、取付シール部１３０をアンダーカットされたプロファイル部材用腹板２に配置できる。アンダーカットのため、図８による取付状態における取付シール部１３０は、プロファイル部材用腹板２との摩擦接続を前提としている。このことをさらに促進するため、取付シール部１３０をプロファイル部材用腹板のシール縁部５で摺動させることにより、取付シール部１３０の溝もアンダーカット部を有することができ、当該アンダーカット部は、プロファイル部材用腹板２のアンダーカット部の反対の複製（negativ abbildenden）である。ここでも、図７の実施形態と同様に、下向きの力のために、追加のプロファイル部材側面部１２で支持部１１０を屈曲端部１３の方向に移動させることができ、したがって、密封する方法で、平坦部１２０の内側面１２１に取付シール部１３０を押し付けている。

図９では、お互いに隣接しているフレームラックの、お互いに対向している２つの垂直なプロファイル部材１０１の直列配置状況を説明している。この直列配置において、対応する直列配置用のコネクタを取付ける前に、お互いに接続される２つのスイッチキャビネットのフレームラックは、お互いから正確に所定の水平間隔に位置することが必須である。この予備的な向きにおいても同様に、追加のプロファイル部材側面部１２と腹板接続用側面部１４の間の屈曲縁部１３がもたらす局地的に低い点は、お互いから一定の水平間隔で垂直なプロファイル部材１０１を配置するために使用できる。

図１０では、図４によるフレーム用プロファイル部材１の透視図を示しており、特に、第２の接続用側面部１０の通路１９が示され、当該通路１９により、第２の接続用側面部１０と追加の接続用側面部１２の間に形成される空洞２９にアクセスできる。この通路１９は、例えば浸漬塗装中に、空間２９からの塗料の流れをサポートするために使用できる。さらに、規則的間隔の複数の通路１９を第２の接続用側面部１０の長手方向に設けることができ、さらに、計測用の穿孔を形成するようにしている。

図１１ａおよび図１１ｂでは、２つの水平なプロファイル部材１０２により形成される底部ユニット１０４のコーナー領域における、垂直なプロファイル部材１０１の取付を示している。すでに図３ｃを参照して説明したように、追加のプロファイル部材側面部１２は、第２の接続用側面部１０に対して突出部２７を有することができ、垂直なプロファイル部材１０２用の接触面を形成するようにしている。組立状態において、シール縁部４，５がスイッチキャビネットのそれぞれの側面に、平坦面に対するフレームの封止のための周囲が閉じられたシール縁部を形成できるように、コーナー領域において垂直なプロファイル部材１０１および水平なプロファイル部材１０２を切り欠くことができる。特に、これらのプロファイル部材１０１，１０２が、お互いに対して予め方向付けられ、角コネクタ２１により、このコーナー領域でお互いに接続されるということを提供できる。

上述した詳細な説明、図面および特許請求の範囲に開示された本発明の特徴は、本発明の実施のために、単独でも、また任意の組み合わせでも必須であってよい。

１ フレーム用プロファイル部材
２ 第１のプロファイル部材用腹板
３ 第２のプロファイル部材用腹板
４ 第１のシール縁部
５ 第２のシール縁部
６ 取付側面部
７ 固定用レセプタクル
８ 第１の接続用側面部
９ 第２の取付側面部
１０ 第２の接続用側面部
１１ アンダーカット部
１２ 追加のプロファイル部材側面部
１３ 屈曲縁部
１４ 腹板接続用側面部
１５ ９０°の屈曲縁部
１６ 屈曲縁部
１７，１８ お互いに垂直に延びているプロファイル部材側面部
１９ 通路
２０ 角コネクタ
２１ 追加のフレーム
２２ 取付側面部
２３ 追加の取付側面部
２４ シール面
２５ 溶接線
２６ ねじ穴
２７ 突出部
２８ 自由縁部
２９ 空洞
３０ 雨樋
１００ フレームラック
１０１ 垂直なプロファイル部材
１０２ 水平なプロファイル部材
１０３ コーナー部
１０４ 底部ユニット
１１０ 支持部
１２０ 平坦部
１２１ 内側面
１３０ 取付用シール部
１３１ シール面
１４０ シール要素
１５０ 固定用のくさび
α 鋭角
β 鈍角
Ａ１ 第1の寸法
Ａ２ 第２の寸法
Ｇ 重力
Ｈ 水平
Ｋ 縁部
Ｕ 折り曲げられた縁部
Ｓ 交差部
Ｘ 対称軸

Claims (14)

1. −第１および第２のプロファイル部材用腹板（２，３）であって、前記第１のプロファイル部材用腹板（２）の自由端は、第１のシール縁部（４）を有し、前記第２のプロファイル部材用腹板（３）の自由端は、第２のシール縁部（５）を有し、少なくとも１つのプロファイル部材用腹板（２，３）がアンダーカット部（１１）を有する、前記第１および第２のプロファイル部材用腹板（２，３）と、
   −固定用のレセプタクル（７）を有する第１の取付側面部（６）であって、当該第１の取付側面部（６）は、前記第１のシール縁部（４）から、前記第１のプロファイル部材用腹板（２）の第１の接続用側面部（８）の第１の寸法（Ａ１）だけ間隔を置いており、当該第１の接続用側面部（８）は、前記第１の取付側面部（６）を前記第１のシール縁部（４）に接続する、前記第１の取付側面部（６）と、
   −固定用のレセプタクル（７）を有する第２の取付側面部（９）であって、当該第２の取付側面部（９）は、前記第２のシール縁部（５）から、前記第２のプロファイル部材用腹板（３）の第２の接続用側面部（１０）の第２の寸法（Ａ２）だけ間隔を置いており、当該第２の接続用側面部（１０）は、前記第２の取付側面部（９）を前記第２のシール縁部（５）に接続する、前記第２の取付側面部（９）と、
   を有する、スイッチキャビネットのフレームラック（１００）のためのフレーム用プロファイル部材（１）において、
   前記アンダーカット部（１１）を有する前記プロファイル部材用腹板（２，３）の前記接続用側面部（８，１０）が、前記シール縁部（４，５）で、１８０°を超える連続的な折り返し縁部（Ｕ）を用いて、前記アンダーカット部（１１）を有する前記プロファイル部材用腹板（２，３）の追加のプロファイル部材側面部（１２）に移行することを特徴とするフレーム用プロファイル部材（１）。
2. 前記アンダーカット部（１１）を有する前記プロファイル部材用腹板（２，３）の前記接続用側面部（８，１０）が、前記アンダーカット部（１１）を有する前記プロファイル部材用腹板（２，３）の追加のプロファイル部材側面部（１２）に対して、α＞０°の鋭角（α）を成して延びることを特徴とする請求項１記載のフレーム用プロファイル部材（１）。
3. 前記アンダーカット部（１１）を有する前記プロファイル部材用腹板（２，３）の前記接続用側面部（８，１０）、および前記アンダーカット部（１１）を有する前記プロファイル部材用腹板（２，３）の前記追加のプロファイル部材側面部（１２）は、ａ＞０ｃｍの最小間隔（a）まで近づくことを特徴とする請求項１または請求項２に記載のフレーム用プロファイル部材（１）。
4. ２つの前記プロファイル部材用腹板（２，３）の両方が前記アンダーカット部（１１）を有し、
   前記アンダーカット部（１１）を有する前記プロファイル部材用腹板（２，３）の前記追加のプロファイル部材側面部（１２）は、前記接続用側面部（８，１０）に最大限近づく場所で、鈍角（β）を成す屈曲縁部（１３）によって直線状の腹板接続用側面部（１４）に移行し、当該腹板接続用側面部（１４）は、２つの前記プロファイル部材用腹板（２，３）を、それらの前記追加のプロファイル部材側面部（１２）を用いてお互いに接続していることを特徴とする請求項３記載のフレーム用プロファイル部材（１）。
5. 前記アンダーカット部（１１）を有する前記プロファイル部材用腹板（２，３）の前記接続用側面部（８，１０）は、９０°の屈曲縁部（１５）により前記取付側面部（６，９）に移行し、当該取付側面部（６，９）は、前記プロファイル部材用腹板（２，３）の前記シール縁部（４，５）から前記寸法（Ａ１，Ａ２）だけ間隔を置いていることを特徴とする請求項１〜４のいずれか１つに記載のフレーム用プロファイル部材（１）。
6. 前記取付側面部（６，９）は、お互いに対して９０°の角度で延び、いずれの場合にも、お互いに対して最大限に近づく場所で、前記取付側面部（６，９）が、９０°の屈曲縁部（１５）によりそれぞれ関連する前記接続用側面部（８，１０）に移行することを特徴とする請求項１〜５のいずれか１つに記載のフレーム用プロファイル部材（１）。
7. 前記取付側面部（６，９）は、断面が矩形のベース本体のプロファイル部材側面部であり、
   前記フレーム用プロファイル部材（１）は、その長手軸に垂直な断面平面において、２つの前記取付側面部（６，９）の仮想交差部（Ｓ）と前記ベース本体の縁部（Ｋ）とを通って延びている対称軸（Ｘ）に対して鏡面対称であり、当該ベース本体の縁部（Ｋ）は、この交差部（Ｓ）と正反対に位置しており、当該ベース本体の縁部（Ｋ）において、お互いに垂直に延びている、前記ベース本体の２つの追加のプロファイル部材側面部（１７，１８）が、お互いに移行することを特徴とする請求項６記載のフレーム用プロファイル部材（１）。
8. 前記９０°の屈曲縁部（１５）同士は、前記断面平面において、前記対称軸（Ｘ）に垂直な、ｂ＞０ｃｍの追加の最小間隔（ｂ）を有することを特徴とする請求項７記載のフレーム用プロファイル部材（１）。
9. 前記アンダーカット部（１１）を有する前記プロファイル部材用腹板（２，３）の前記接続用側面部（８，１０）は、前記追加のプロファイル部材側面部（１２）に最大限に近づく場所と前記シール縁部（４，５）との間に、前記接続用側面部（８，１０）を通って延びている、格子間隔で配置された複数の通路（１９）を有することを特徴とする請求項３記載のフレーム用プロファイル部材（１）。
10. 前記フレーム用プロファイル部材（１）は、スイッチキャビネットのフレームラック（１００）の水平なプロファイル部材であり、
    前記アンダーカット部（１１）を有する前記プロファイル部材用腹板（２，３）の前記接続用側面部（８，１０）が水平に延びており、その上方で、前記追加のプロファイル部材側面部（１２）が、前記水平（Ｈ）に対して鋭角に、かつ、前記プロファイル部材用腹板（２，３）の経路で前記シール縁部（４，５）から傾斜して延びていることを特徴とする請求項２記載のフレーム用プロファイル部材（１）。
11. 前記水平なプロファイル部材が前記フレームラック（１００）の上部の水平なプロファイル部材であり、
    その上端における平坦部（１２０）に固定された前記平坦部（１２０）用の支持部（１１０）を、前記追加のプロファイル部材側面部（１２）に配置し、
    −取付用のシール部材（１３０）を、前記シール縁部（４，５）により、前記アンダーカット部（１１）を有する前記プロファイル部材用腹板（２，３）に嵌合し、前記取付用のシール部材（１３０）は前記平坦部（１２０）の内側面（１２１）に対するシール面（１３１）に適用され、当該平坦面（１２０）は前記水平なプロファイル部材に面しているか、もしくは、
    −シール要素（１４０）を前記平坦部（１２０）の内側面（１２１）に配置し、前記シール要素（１４０）は前記シール縁部（４，５）に適用されるか、のどちらか一方が行なわれ、
    前記取付用のシール部材（１３０）または前記シール要素（１４０）を下向きの力により圧縮し、固定された平坦部（１２０）を有する支持部（１１０）が、追加のプロファイル部材側面部（１２）で当該下向きの力にさらされることを特徴とする請求項１０記載のフレーム用プロファイル部材（１）。
12. 前記追加のプロファイル部材側面部（１２）が、その全表面にわたって閉じられたプロファイル部材側面部であり、かつ、当該追加のプロファイル部材側面部（１２）が屈曲縁部（１３）を用いて鈍角（β）で移行する、直線状の接続用側面部（１４）を有して、雨樋を形成することを特徴とする請求項１０または請求項１１に記載のフレーム用プロファイル部材（１）。
13. ４本の垂直なプロファイル部材（１０１）と８本の水平なプロファイル部材（１０２）を有する、スイッチキャビネット用フレームラック（１００）であって、
    １２本全てのプロファイル部材（１０１，１０２）が、請求項１〜１２のいずれか１つに記載の、同一のフレーム用プロファイル部材（１）であり、いずれの場合にも、前記フレームラック（１００）の８つの前記コーナー部（１０３）において、３つの前記フレーム用プロファイル部材（１０１，１０２）が、お互いに対して直角に方向付けられて、お互いに接続されることを特徴とするフレームラック（１００）。
14. 直角でお互いに隣接している４つの前記フレーム用プロファイル部材（１）の前記シール縁部（４，５）が、前記フレームラック（１００）の６つの側面部において、矩形で周囲が閉じられたシール縁部を形成し、当該シール縁部は、前記フレームラック（１００）のそれぞれの側面部の外縁を形成していることを特徴とする請求項１３記載のフレームラック（１００）。

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