JP6877954B2 - 間仕切りパネルにおける天井レール遊端の塞ぎ構造および塞ぎ方法 - Google Patents
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Description
これに対し、逆に支柱を天井レールに内嵌する納まりとした場合、支柱の上端部の切除をしなくてもよく作業性が向上するという利点がある。ところがこの場合、天井レールの端縁が柱や壁等の躯体側部材で塞がれることがない遊端であった場合、該遊端は開口したままで残るため、天井レールの遊端を塞ぐ必要がある。そのためには、天井レールの縦断面形状に略一致するように作成した塞ぎ板を、天井レール遊端に接着剤を介して貼付することが試みられる。ところがこの場合、接着剤が固化して接着が完了するまで塞ぎ板が脱落しないよう押さえておかなければならないこともあって作業性が悪いという問題がある。しかも天井レールは逆凵字形をしたものであるため接着面積が少なく、このため塞ぎ板の強固な接着が難しく、接着が不十分であったような場合、塞ぎ板が位置ズレしたり、脱落したりする惧れがある。
そこで塞ぎ具を、天井レールの溝底片にビス固定される上片と天井レール遊端を塞ぐ塞ぎ板とで逆L字形にして構成し、該塞ぎ具を用いての天井レール遊端の塞ぎ施工ができるようにしたものが提唱されている(例えば特許文献1参照。)。
請求項2の発明は、間隔を存して立設される複数の支柱と、隣接する支柱間に組込まれるパネル板と、天井に固定され、パネル板および支柱の上端部を内嵌する水平方向に長い冂字形の天井レールとを備えて構成される間仕切りパネルにおいて、前記天井レールの端縁は、柱や壁等の躯体側部材で塞がれることがない天井レール遊端であり、前記支柱は、立設した状態で上端が天井レールの跨部に対して間隙を存して対向する長さに設定され、前記天井レール遊端を塞ぐための塞ぎ具は、支柱の上端に係合された状態で天井レールに上下動自在に内嵌されるものであり、該塞ぎ具は、前記天井レール遊端を塞ぐための塞ぎ板と、支柱上端に載置可能であって、該支柱上端に載置された塞ぎ具の下動状態で塞ぎ板が天井レール遊端の塞ぎ位置よりも下側に位置するよう設定される上片と、前記支柱上端に載置された上片を上動せしめることで天井レール跨部に当接して該天井レール跨部に固定される第一固定片と、該第一固定片が天井レール跨部に当接する状態で支柱の天井レール遊端側とは逆側の側板に固定される第二固定片とを備えて設けられたものであり、前記天井レール遊端を、塞ぎ具に設けられる塞ぎ板を介して塞ぐための塞ぎ方法であって、該塞ぎ方法は、塞ぎ具の上片を支柱上端に載置する工程、塞ぎ具の上片が載置された支柱を立設する工程、上片が支柱上端に載置された下動状態から第一固定片が天井レール跨部に当接する上動状態に塞ぎ具を上動することで塞ぎ板を天井レール遊端の塞ぎ位置に位置させて第一固定片を天井レール跨部に当接させる工程、該天井レール跨部に当接させた第一固定片を天井レールおよび天井に固定する工程、第二固定片を、支柱の天井レール遊端側の側板とは逆側の側板に固定する工程、とを順次行うことを特徴とする間仕切りパネルにおける天井レール遊端の塞ぎ方法である。
因みに、本実施の形態では、第一、第二間仕切りパネル1、2の厚み方向(見込方向)を前後方向、左右方向(見付け方向)を左右方向、間仕切りパネル1、2の左右方向中央側を左右方向内側、左右方向中央から外れる(遠くなる)側を左右方向外側、図面において間仕切りパネル1、2の厚み方向を前後方向と便宜上定義するが、これに拘泥されるものではないことは勿論である。
そして第一、第二支柱3、4は、後述するように、前後側脚片部3g、3h及び4g、4hと、左右内側面部3i、4iを除いた他の表側面(外面)形状は同じになるように設定される一方で、長さの長い第二支柱4は、短い第一支柱3の肉厚よりも厚い設定になっていて、強度アップが図れるようになっている。
7は巾木であって、該巾木7は、内幅がパネル板5の厚さに設定され、外幅が段差部3j、4jに突き当てられる寸法設定になった一対の脚片7aと、該脚片7a同士を連結する連結片7bとにより略H字形をしており、連結片7bよりも下側の脚片7a間には床レール6の脚片6cが内嵌し、連結片7bの上面には脚片7aの上端側から嵌入したパネル板5の下端縁が当接するようになっている。
また床レール6の底面部6aには冂字形をしたアジャスタ金具8がセットされ、該アジャスタ金具8の上片8aにアジャスタボルト9の螺子部9aが螺入している。アジャスタボルト9の頭部9bは前記巾木7の連結片7bに下側から当接している。そしてアジャスタボルト9をアジャスタ金具8に対して上下動することで巾木7の上下調節ができ、これによってパネル板5の上下位置調節ができるようになっている。
尚、本実施の形態では第一支柱3の前後側脚片部3g、3h、左右外側面部3fの内周側面部についても肉薄になっている。
しかも第一支柱3は、間仕切りパネルPとして組み立てられた後は、第二支柱4と同じ外観形状となるように設定されているが、間仕切りパネルPとして組み立てたときにはパネル板5が切欠き部3eに内嵌することで外観視することができない表側肉薄部3mの有無を確認することによって、第一支柱3であるか第二支柱4であるかの区別ができるようになっていて、端部まで行って内側肉薄部3lの存否により何れの支柱3または4であるかの確認をする必要がないように設定されている。
次に図11(A)(B)(C)に示すように、塞ぎ具12を持ち上げて第一固定片12fを天井レール11の跨部11aに当接させた状態で、該第一固定片12fをビス(緊締具)12jを介し該跨部11aおよび天井Cに固定する。しかる後、図12(A)(B)に示すように、第二固定片12gを前記逆側の左右内側面部3iにビス(緊締具)12jを介して固定することで、天井レール遊端11dを塞ぎ板12aで塞いだ状態で第一支柱3の上端部を天井C側に固定できるようになっている。
尚、第一間仕切りパネル1の遊端となる第一支柱3は、このままでは左右内側面部3iの遊端11d側の面が凹溝状に外観されるため、塞ぎ材13を用いで塞ぐようにしている。
さらに図11から明らかなように、塞ぎ具12が上動した状態では、第一固定片12fが天井レール跨部11aに当接し、上片12dが支柱上端から離間している。
また本実施の形態において、壁や柱等の躯体側部材で塞がれる遊端を有した天井レールについては、図2に示すように、逆L字形をした支持金具14を用いて天井C側に固定するようにしているが、中間の第一、第二支柱3、4についても同様に支持金具14を介して天井C側に固定しても勿論よい。
ついで塞ぎ具12を第一支柱3から持ち上げて第一固定片12fを天井レール11の跨部11aに下側から当接させ、緊締具であるビス12jを用いて第一固定片12fを天井レール11および天井Cに固定する。このとき、塞ぎ板12aは天井レール遊端11dを塞ぐことになる。しかる後、第二固定片12gをビス12jを介して前記逆側の左右方向内面部3iに固定することで、前記遊端11dを塞ぐ状態で第一支柱3の上端部を塞ぎ具12を介して天井C側への固定ができることになる。
2 第二間仕切りパネル
3 第一支柱
3i 左右内側面部
4 第二支柱
5 パネル板
11 天井レール
11a 跨部
11d 遊端
12 塞ぎ具
12a 塞ぎ板
12b 本体
12c 縦片
12d 上片
12e 起立片
12f 第一固定片
12g 第二固定片
C 天井
F 床面
P 間仕切りパネル
Claims (2)
- 間隔を存して立設される複数の支柱と、隣接する支柱間に組込まれるパネル板と、天井に固定され、パネル板および支柱の上端部を内嵌する水平方向に長い冂字形の天井レールとを備え、
前記天井レールの端縁が、柱や壁等の躯体側部材で塞がれることがない天井レール遊端であり、該天井レール遊端を塞ぎ具に設けられる塞ぎ板を介して塞いでなる間仕切りパネルにおける天井レール遊端の塞ぎ構造であって、
前記支柱は、立設した状態で上端が天井レールの跨部に対して間隙を存して対向する長さに設定され、
前記塞ぎ具は、支柱の上端に係合された状態で天井レールに上下動自在に内嵌されるものであり、
該塞ぎ具は、前記塞ぎ板が設けられる縦片と、該縦片の上端から逆L字形に折曲していて支柱上端に載置可能であって、該支柱上端に載置された状態で塞ぎ板は天井レール遊端の塞ぎ位置よりも下側に位置するよう設定される水平方向を向いた上片と、前記上片の塞ぎ板が設けられる側とは逆側の端縁から上方に向けて起立する起立片と、塞ぎ具を上動せしめることで天井レール跨部に当接して該天井レールに固定されるものであって、前記起立片の上端から上片が配される側とは逆側に向けて水平状に突出形成されていて、前記上片が支柱上端に載置された状態では天井レール跨部に対して下方に離間している第一固定片と、塞ぎ具が上動した状態で支柱の天井レール遊端側とは逆側の側板に固定されるものであって、前記起立片の下端から下方に向けて突出形成され、前記第一固定片が天井レール跨部に当接し、上片が支柱上端から離間する上動状態で、支柱の天井レール遊端側とは逆側の側板に当接する突出長さを有した第二固定片と、が一体形成されたものとして、
上片が支柱上端に載置された下動状態から第一固定片が天井レール跨部に当接する上動状態に塞ぎ具を上動することで塞ぎ板を天井レール遊端の塞ぎ位置に位置させる構成にしたことを特徴とする間仕切りパネルにおける天井レール遊端の塞ぎ構造。 - 間隔を存して立設される複数の支柱と、隣接する支柱間に組込まれるパネル板と、天井に固定され、パネル板および支柱の上端部を内嵌する水平方向に長い冂字形の天井レールとを備えて構成される間仕切りパネルにおいて、前記天井レールの端縁は、柱や壁等の躯体側部材で塞がれることがない天井レール遊端であり、前記支柱は、立設した状態で上端が天井レールの跨部に対して間隙を存して対向する長さに設定され、前記天井レール遊端を塞ぐための塞ぎ具は、支柱の上端に係合された状態で天井レールに上下動自在に内嵌されるものであり、
該塞ぎ具は、前記天井レール遊端を塞ぐための塞ぎ板と、支柱上端に載置可能であって、該支柱上端に載置された塞ぎ具の下動状態で塞ぎ板が天井レール遊端の塞ぎ位置よりも下側に位置するよう設定される上片と、前記支柱上端に載置された上片を上動せしめることで天井レール跨部に当接して該天井レール跨部に固定される第一固定片と、該第一固定片が天井レール跨部に当接する状態で支柱の天井レール遊端側とは逆側の側板に固定される第二固定片とを備えて設けられたものであり、
前記天井レール遊端を、塞ぎ具に設けられる塞ぎ板を介して塞ぐための塞ぎ方法であって、該塞ぎ方法は、
・塞ぎ具の上片を支柱上端に載置する工程、
・塞ぎ具の上片が載置された支柱を立設する工程、
・上片が支柱上端に載置された下動状態から第一固定片が天井レール跨部に当接する上動状態に塞ぎ具を上動することで塞ぎ板を天井レール遊端の塞ぎ位置に位置させて第一固定片を天井レール跨部に当接させる工程、
・該天井レール跨部に当接させた第一固定片を天井レールおよび天井に固定する工程、
・第二固定片を、支柱の天井レール遊端側の側板とは逆側の側板に固定する工程、
とを順次行うことを特徴とする間仕切りパネルにおける天井レール遊端の塞ぎ方法。
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JP2016211913A JP6877954B2 (ja) | 2016-10-28 | 2016-10-28 | 間仕切りパネルにおける天井レール遊端の塞ぎ構造および塞ぎ方法 |
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JP2018071183A JP2018071183A (ja) | 2018-05-10 |
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