JP6577153B2 - カメラシステム、カメラ、レンズ、アクセサリー、及び、カメラシステムのアクセサリー検出方法 - Google Patents

カメラシステム、カメラ、レンズ、アクセサリー、及び、カメラシステムのアクセサリー検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、アクセサリーを備えたレンズ交換式のカメラシステムにおいて、カメラに装着されたアクセサリーの情報を取得する技術に関する。
エクステンダー、エクステンションチューブ等のアクセサリーを備えたレンズ交換式のカメラシステムが知られている。この種のカメラシステムでは、起動時にアクセサリーの装着の有無及び種類が検出される。従来は、通信により相互に情報をやりとりして、アクセサリーの装着の有無及び種類を検出していた(たとえば、特許文献1等)。
特開2010-54629号公報
しかしながら、通信により相互に情報をやりとりして、アクセサリーの装着の有無及び種類を検出する方式では、通信を確立するための設定等に時間を要し、起動に時間がかかるという欠点がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、簡単かつ迅速にアクセサリーの装着の有無及び種類を検出できるカメラシステム、カメラ、レンズ、アクセサリー、及び、カメラシステムのアクセサリー検出方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段は、次のとおりである。
(1)カメラと、カメラに着脱自在に装着されるレンズと、カメラとレンズとの間に着脱自在に装着されるアクセサリーと、を備えたカメラシステムであって、カメラは、カメラ制御部と、カメラ制御部に接続されるカメラ側主信号線と、カメラ制御部に接続されるカメラ側副信号線と、を備え、レンズは、レンズ制御部と、レンズ制御部に接続され、かつ、レンズがカメラに装着された場合にカメラ側主信号線に接続されるレンズ側主信号線と、レンズ制御部に接続され、かつ、レンズがカメラに装着された場合にカメラ側副信号線に接続されるレンズ側副信号線と、を備え、アクセサリーは、アクセサリー制御部と、アクセサリーがカメラ及びレンズの間に装着された場合にカメラ側主信号線及びレンズ側主信号線に接続されるアクセサリー側主信号線と、アクセサリー制御部に接続され、かつ、アクセサリーがカメラに装着された場合にカメラ側副信号線に接続されるアクセサリー側第1副信号線と、アクセサリー制御部に接続され、かつ、アクセサリーにレンズが装着された場合にレンズ側副信号線に接続されるアクセサリー側第2副信号線と、を備え、レンズ制御部は、レンズ側副信号線を介して、アクセサリー検出用データをカメラに向けて送信し、アクセサリー制御部は、アクセサリー側第2副信号線を介してアクセサリー検出用データを受信すると、受信したアクセサリー検出用データにアクセサリー情報を付加してアクセサリー検出用データを更新し、かつ、更新したアクセサリー検出用データを、アクセサリー側第1副信号線を介してカメラに向けて送信し、カメラ制御部は、カメラ側副信号線を介してアクセサリー検出用データを受信すると、受信したアクセサリー検出用データに基づいて、アクセサリーの装着の有無及び装着数を検出し、かつ、装着されているアクセサリーの情報を取得する、カメラシステム。
本態様によれば、主信号線(カメラ側主信号線、レンズ側主信号線、アクセサリー側主信号線)に加えて、副信号線(カメラ側副信号線、レンズ側副信号線、アクセサリー側第1副信号線、アクセサリー側第2信号線)が備えられる。レンズ制御部は、レンズ側副信号線を介してアクセサリー検出用データをカメラに向けて送信する。アクセサリーが装着されている場合、レンズ制御部から送信されたアクセサリー検出用データは、アクセサリー制御部で受信される。アクセサリー制御部は、受信したアクセサリー検出用データにアクセサリー情報を付加してアクセサリー検出用データを更新する。そして、更新したアクセサリー検出用データをカメラに向けて送信する。アクセサリーが複数装着されている場合は、アクセサリーごとにアクセサリー情報が付加されて、アクセサリー検出用データが更新される。アクセサリー検出用データは、最終的にカメラ制御部に受信される。カメラ制御部は、受信したアクセサリー検出用データに基づいて、アクセサリーの装着の有無及び装着数を検出する。具体的には、アクセサリー検出用データにアクセサリー情報が含まれるか否かを判定して、アクセサリーの装着の有無を検出する。アクセサリーが装着されている場合、アクセサリー検出用データには、必ずアクセサリー情報が含まれる。したがって、アクセサリー情報の有無からアクセサリーの装着の有無を判定できる。また、アクセサリー情報が含まれる場合には、そのアクセサリー情報の数から装着されているアクセサリーの数を判定できる。アクセサリーの装着を検出した場合、カメラ制御部は、アクセサリー検出用データからアクセサリー情報を抽出して、装着されているアクセサリーの情報を取得する。これにより、装着されているアクセサリーの種類を判定できる。このように、本態様では、レンズからカメラに向けてアクセサリー検出用データを送信し、その中継先のアクセサリーでアクセサリー検出用データにアクセサリー情報を付加する。そして、最終的にカメラで受信されるアクセサリー検出用データからアクセサリーの装着の有無及び種類を検出する。これにより、簡単かつ迅速にアクセサリーの装着の有無及び種類を検出できる。
(2)レンズ制御部が送信するアクセサリー検出用データにレンズ情報が含まれる、上記(1)のカメラシステム。
本態様によれば、レンズ制御部が送信するアクセサリー検出用データにレンズ情報が含まれる。これにより、アクセサリーの検出と同時にレンズの情報も取得できる。
(3)カメラ制御部及びレンズ制御部は、アクセサリー検出用データを送受信する処理と並行して、カメラ側主信号線及びレンズ側主信号線を用いた同期式のシリアル通信の初期設定を行う、上記(1)又は(2)のカメラシステム。
本態様によれば、アクセサリー検出用データを送受信する処理、すなわち、アクセサリーを検出する処理と並行して、カメラ側主信号線及びレンズ側主信号線を用いた同期式のシリアル通信の初期設定が行われる。これにより、起動を高速化できる。
(4)カメラ側主信号線及びレンズ側主信号線が複数本の信号線で構成され、カメラ制御部及びレンズ制御部は、カメラ側主信号線及びレンズ側主信号線を用いて同期式のシリアル通信を行う、上記(1)から(3)のいずれか一のカメラシステム。
本態様によれば、カメラ側主信号線及びレンズ側主信号線が複数本の信号線で構成され、そのカメラ側主信号線及びレンズ側主信号線を用いて同期式のシリアル通信が行われる。
(5)カメラ側副信号線及びレンズ側副信号線が単線の信号線で構成され、カメラ制御部及びレンズ制御部は、カメラ側副信号線及びレンズ側副信号線を用いて調歩同期式のシリアル通信を行う、上記(1)から(4)のいずれか一のカメラシステム。
本態様によれば、カメラ側副信号線及びレンズ側副信号線が単線の信号線で構成され、そのカメラ側副信号線及びレンズ側副信号線を用いて調歩同期式のシリアル通信が行われる。
(6)アクセサリーが複数装着される場合において、アクセサリー制御部は、アクセサリー検出用データを受信すると、アクセサリー検出用データに含まれる既存の情報の後にアクセサリー情報を追記してアクセサリー検出用データを更新し、カメラ制御部は、アクセサリー検出用データに含まれるアクセサリー情報の順番に基づいて、アクセサリーの装着順の情報を取得する、上記(1)から(5)のいずれか一のカメラシステム。
本態様によれば、中継先のアクセサリーでアクセサリー検出用データを更新する際、アクセサリー検出用データに含まれる既存の情報の後にアクセサリー情報が追記されて、アクセサリー検出用データが更新される。これにより、アクセサリー検出用データからアクセサリーの装着順の情報を取得できる。すなわち、アクセサリー検出用データに含まれるアクセサリー情報の順番と、実際のアクセサリーの装着順とが一致するので、アクセサリー検出用データに含まれるアクセサリー情報の順番からアクセサリーの装着順を判定できる。
(7)カメラ制御部は、更に、アクセサリー検出用データに含まれるアクセサリー情報に基づいて、アクセサリーの正否を判定し、アクセサリーの装着の適否を判定する、上記(6)のカメラシステム。
本態様によれば、アクセサリー検出用データに含まれるアクセサリー情報に基づいて、アクセサリーの正否が判定され、その判定結果に基づいて、アクセサリーの装着の適否が判定される。具体的には、装着されているアクセサリーが正規のアクセサリーか否かが判定される。正規のアクセサリーではない場合、アクセサリーの装着が不適正と判定される。これにより、適切にアクセリーを装着できる。
(8)カメラ制御部は、更に、検出したアクセサリーの装着数に基づいて、装着数の適否を判定し、アクセサリーの装着の適否を判定する、上記(6)又は(7)のカメラシステム。
本態様によれば、検出したアクセサリーの装着数に基づいて、装着数の適否を判定され、その判定結果に基づいて、アクセサリーの装着の適否が判定される。具体的には、検出された装着数が、あらかじめ設定された装着数の上限を超えているか否が判定される。上限を超えている場合、アクセサリーの装着が不適正と判定される。これにより、適切にアクセリーを装着できる。
(9)カメラ制御部は、更に、取得したアクセサリーの装着順の情報に基づいて、装着順の適否を判定し、アクセサリーの装着の適否を判定する、上記(6)から(8)のいずれか一のカメラシステム。
本態様によれば、取得したアクセサリーの装着順の情報に基づいて、装着順の適否が判定され、その判定結果に基づいて、アクセサリーの装着の適否が判定される。具体的には、複数のアクセサリーの装着が検出された場合に装着順が適正か否か判定される。装着順が不適正な場合、アクセサリーの装着が不適正と判定される。これにより、適切にアクセサリーを装着できる。
(10)カメラは、警告を報知する報知部を更に備え、カメラ制御部は、アクセサリーの装着が不適正と判定すると、報知部に警告を報知させる、上記(7)から(9)のいずれか一のカメラシステム。
本態様によれば、アクセサリーの装着が不適正と判定されると、警告が報知される。これにより、不適正なアクセサリーの装着を防止できる。
(11)カメラ制御部は、アクセサリーの装着が不適正と判定すると、レンズに対する制御を停止又は変更する、上記(7)から(10)のいずれか一のカメラシステム。
本態様によれば、アクセサリーの装着が不適正と判定されると、レンズに対する制御が停止又は変更される。これにより、不適切な撮影が行われるのを未然に防止できる。
(12)アクセサリーは、アクセサリー制御部を回避して、アクセサリー側第1副信号線とアクセサリー側第2副信号線とを直接接続するバイパス信号線と、バイパス信号線に通信経路を切り換える通信経路切換スイッチと、を更に備える、上記(1)から(11)のいずれか一のカメラシステム。
本態様によれば、アクセサリー制御部を回避して、アクセサリー側第1副信号線とアクセサリー側第2副信号線とを直接接続するバイパス信号線と、そのバイパス信号線に通信経路を切り換える通信経路切換スイッチと、が備えられる。通信経路をバイパス信号線に切り換えることにより、カメラとレンズとが直接通信できる。
(13)アクセサリー制御部は、アクセサリー検出用データを送信した後、通信経路切換スイッチによりバイパス信号線に通信経路を切り換える、上記(12)のカメラシステム。
本態様によれば、アクセサリー検出用データを送信した後、通信経路がバイパス信号線に切り換えられる。すなわち、アクセサリーの検出処理後は、副信号線がレンズとカメラとの間の通信に使用される。これにより、アクセサリーの検出以外にも副信号線を有効に活用できる。
(14)アクセサリーの通信経路がバイパス信号線に切り換えられた場合、レンズ制御部は、カメラ側副信号線及びレンズ側副信号線を用いて、レンズの動作情報を送信する、上記(13)のカメラシステム。
本態様によれば、アクセサリーの通信経路がバイパス信号線に切り換えられた場合、副信号線がレンズの動作情報の通知に使用される。
(15)レンズとの間にアクセサリーの装着が可能なカメラであって、カメラ制御部と、カメラ制御部に接続されるカメラ側主信号線と、カメラ制御部に接続されるカメラ側副信号線と、を備え、レンズには、レンズ制御部と、レンズ制御部に接続され、かつ、レンズがカメラに装着された場合にカメラ側主信号線に接続されるレンズ側主信号線と、レンズ制御部に接続され、かつ、レンズがカメラに装着された場合にカメラ側副信号線に接続されるレンズ側副信号線と、が備えられ、アクセサリーには、アクセサリー制御部と、アクセサリーがカメラ及びレンズの間に装着された場合にカメラ側主信号線及びレンズ側主信号線に接続されるアクセサリー側主信号線と、アクセサリー制御部に接続され、かつ、アクセサリーがカメラに装着された場合にカメラ側副信号線に接続されるアクセサリー側第1副信号線と、アクセサリー制御部に接続され、かつ、アクセサリーにレンズが装着された場合にレンズ側副信号線に接続されるアクセサリー側第2副信号線と、が備えられ、レンズ制御部は、レンズ側副信号線を介して、アクセサリー検出用データをカメラに向けて送信し、アクセサリー制御部は、アクセサリー側第2副信号線を介してアクセサリー検出用データを受信すると、受信したアクセサリー検出用データにアクセサリー情報を付加してアクセサリー検出用データを更新し、かつ、更新したアクセサリー検出用データを、アクセサリー側第1副信号線を介してカメラに向けて送信し、カメラ制御部は、カメラ側副信号線を介してアクセサリー検出用データを受信すると、受信したアクセサリー検出用データに基づいて、アクセサリーの装着の有無及び装着数を検出し、かつ、装着されているアクセサリーの情報を取得する、カメラ。
本態様によれば、最終的にカメラで受信されるアクセサリー検出用データからアクセサリーの装着の有無及び種類を検出できる。
(16)カメラとの間にアクセサリーの装着が可能なレンズであって、レンズ制御部と、レンズ制御部に接続され、かつ、レンズがカメラに装着された場合にカメラに備えられたカメラ側主信号線に接続されるレンズ側主信号線と、レンズ制御部に接続され、かつ、レンズがカメラに装着された場合にカメラに備えられたカメラ側副信号線に接続されるレンズ側副信号線と、を備え、カメラには、カメラ側主信号線及びカメラ側副信号線が接続されるカメラ制御部が備えられ、アクセサリーには、アクセサリー制御部と、アクセサリーがカメラ及びレンズの間に装着された場合にカメラ側主信号線及びレンズ側主信号線に接続されるアクセサリー側主信号線と、アクセサリー制御部に接続され、かつ、アクセサリーがカメラに装着された場合にカメラ側副信号線に接続されるアクセサリー側第1副信号線と、アクセサリー制御部に接続され、かつ、アクセサリーにレンズが装着された場合にレンズ側副信号線に接続されるアクセサリー側第2副信号線と、が備えられ、レンズ制御部は、レンズ側副信号線を介して、アクセサリー検出用データをカメラに向けて送信し、アクセサリー制御部は、アクセサリー側第2副信号線を介してアクセサリー検出用データを受信すると、受信したアクセサリー検出用データにアクセサリー情報を付加してアクセサリー検出用データを更新し、かつ、更新したアクセサリー検出用データを、アクセサリー側第1副信号線を介してカメラに向けて送信し、カメラに備えられたカメラ制御部は、カメラ側副信号線を介してアクセサリー検出用データを受信すると、受信したアクセサリー検出用データに基づいて、アクセサリーの装着の有無及び装着数を検出し、かつ、装着されているアクセサリーの情報を取得する、レンズ。
本態様によれば、最終的にカメラで受信されるアクセサリー検出用データからアクセサリーの装着の有無及び種類を検出できる。
(17)カメラとレンズとの間に着脱自在に装着されるアクセサリーであって、アクセサリー制御部と、アクセサリーがカメラ及びレンズの間に装着された場合にカメラに備えられたカメラ側主信号線及びレンズに備えられたレンズ側主信号線に接続されるアクセサリー側主信号線と、アクセサリー制御部に接続され、かつ、アクセサリーがカメラに装着された場合にカメラに備えられたカメラ側副信号線に接続されるアクセサリー側第1副信号線と、アクセサリー制御部に接続され、かつ、アクセサリーにレンズが装着された場合にレンズに備えられたレンズ側副信号線に接続されるアクセサリー側第2副信号線と、を備え、カメラには、カメラ側主信号線及びカメラ側副信号線が接続されるカメラ制御部が備えられ、レンズには、レンズ側主信号線及びレンズ側副信号線が接続されるレンズ制御部が備えられ、レンズ制御部は、レンズ側副信号線を介して、アクセサリー検出用データをカメラに向けて送信し、アクセサリー制御部は、アクセサリー側第2副信号線を介してアクセサリー検出用データを受信すると、受信したアクセサリー検出用データにアクセサリー情報を付加してアクセサリー検出用データを更新し、かつ、更新したアクセサリー検出用データを、アクセサリー側第1副信号線を介してカメラに向けて送信し、カメラ制御部は、カメラ側副信号線を介してアクセサリー検出用データを受信すると、受信したアクセサリー検出用データに基づいて、アクセサリーの装着の有無及び装着数を検出し、かつ、装着されているアクセサリーの情報を取得する、アクセサリー。
本態様によれば、最終的にカメラで受信されるアクセサリー検出用データからアクセサリーの装着の有無及び種類を検出できる。
(18)カメラと、カメラに着脱自在に装着されるレンズと、カメラとレンズとの間に着脱自在に装着されるアクセサリーと、を備えたカメラシステムにおいて、カメラとレンズとの間に装着されているアクセサリーを検出するアクセサリー検出方法であって、レンズからカメラに向けてアクセサリー検出用データを送信するステップと、カメラとレンズとの間にアクセサリーが装着されている場合にアクセサリー検出用データを中継するステップと、アクセサリーがアクセサリー検出用データを中継する際に、アクセサリー検出用データにアクセサリー情報を付加してアクセサリー検出用データを更新するステップと、カメラがアクセサリー検出用データを受信した場合に、アクセサリー検出用データに基づいて、アクセサリーの装着の有無及び装着数を検出し、かつ、装着されているアクセサリーの情報を取得するステップと、を含むカメラシステムのアクセサリー検出方法。
本態様によれば、レンズから送信されたアクセサリー検出用データが、次々にアクセサリーで中継されて、カメラに受信される。各アクセサリーは、アクセサリー検出用データを中継する過程で自身のアクセサリー情報をアクセサリー検出用データに付加する。最終的にカメラで受信されるアクセサリー検出用データには、装着された全てのアクセサリーのアクセサリー情報が含まれる。したがって、カメラで受信されたアクセサリー検出用データを解析すれば、アクセサリーの装着の有無及び装着数を検出できる。また、アクセサリー検出用データに含まれるアクセサリーの情報を抽出することにより、装着されているアクセサリーの情報を取得できる。
(19)レンズからカメラに向けてアクセサリー検出用データを送信するステップでは、アクセサリー検出用データにレンズ情報を含めて送信する、上記(18)のカメラシステムのアクセサリー検出方法。
本態様によれば、レンズからカメラに向けて送信するアクセサリー検出用データにレンズ情報が含まれる。これにより、アクセサリーの検出と同時にレンズの情報を取得できる。
(20)同期式のシリアル通信を行う主信号線と、調歩同期式のシリアル通信を行う副信号線と、を備え、アクセサリー検出用データは、副信号線を介して送信し、アクセサリー検出用データを送受信する処理と並行して、主信号線を用いた同期式のシリアル通信の初期設定を行うステップを更に含む、上記(18)又は(19)のカメラシステムのアクセサリー検出方法。
本態様によれば、アクセサリー検出用データを送受信する処理、すなわち、アクセサリーを検出する処理と並行して、主信号線を用いた同期式のシリアル通信の初期設定が行われる。これにより、起動を高速化できる。
(21)アクセサリー検出用データを更新するステップでは、既存の情報の後にアクセサリー情報を追記してアクセサリー検出用データを更新し、アクセサリーの装着の有無及び装着数を検出し、かつ、装着されているアクセサリーの情報を取得するステップでは、アクセサリー検出用データに含まれるアクセサリー情報の順番に基づいて、アクセサリーの装着順の情報を取得する、上記(18)から(20)のいずれか一のカメラシステムのアクセサリー検出方法。
本態様によれば、中継先のアクセサリーでアクセサリー検出用データを更新する際、アクセサリー検出用データに含まれる既存の情報の後にアクセサリー情報が追記されて、アクセサリー検出用データが更新される。これにより、アクセサリー検出用データからアクセサリーの装着順の情報を取得できる。すなわち、アクセサリー検出用データに含まれるアクセサリー情報の順番と、実際のアクセサリーの装着順とが一致するので、アクセサリー検出用データに含まれるアクセサリー情報の順番からアクセサリーの装着順を判定できる。
(22)アクセサリー検出用データに含まれるアクセサリー情報に基づいて、アクセサリーの正否を判定し、アクセサリーの装着の適否を判定するステップを更に含む、上記(21)のカメラシステムのアクセサリー検出方法。
本態様によれば、アクセサリー検出用データに含まれるアクセサリー情報に基づいて、アクセサリーの正否が判定され、その判定結果に基づいて、アクセサリーの装着の適否が判定される。具体的には、装着されているアクセサリーが正規のアクセサリーか否かが判定される。正規のアクセサリーではない場合、アクセサリーの装着が不適正と判定される。これにより、適切にアクセリーを装着できる。
(23)検出したアクセサリーの装着数に基づいて、装着数の適否を判定し、アクセサリーの装着の適否を判定するステップを更に含む、上記(21)又は(22)のカメラシステムのアクセサリー検出方法。
本態様によれば、検出したアクセサリーの装着数に基づいて、装着数の適否を判定され、その判定結果に基づいて、アクセサリーの装着の適否が判定される。具体的には、検出された装着数が、あらかじめ設定された装着数の上限を超えているか否が判定される。上限を超えている場合、アクセサリーの装着が不適正と判定される。これにより、適切にアクセリーを装着できる。
(24)取得したアクセサリーの装着順の情報に基づいて、装着順の適否を判定し、アクセサリーの装着の適否を判定するステップを更に含む、上記(21)から(23)のいずれか一のカメラシステムのアクセサリー検出方法。
本態様によれば、取得したアクセサリーの装着順の情報に基づいて、装着順の適否が判定され、その判定結果に基づいて、アクセサリーの装着の適否が判定される。具体的には、複数のアクセサリーの装着が検出された場合に装着順が適正か否か判定される。装着順が不適正な場合、アクセサリーの装着が不適正と判定される。これにより、適切にアクセサリーを装着できる。
(25)アクセサリーの装着が不適正と判定した場合に警告するステップを更に含む、上記(22)から(24)のいずれか一のカメラシステムのアクセサリー検出方法。
本態様によれば、アクセサリーの装着が不適正と判定されると、警告が報知される。これにより、不適正なアクセサリーの装着を防止できる。
(26)アクセサリーの装着が不適正と判定した場合にレンズに対する制御を停止又は変更するステップを更に含む、上記(22)から(25)のいずれか一のカメラシステムのアクセサリー検出方法。
本態様によれば、アクセサリーの装着が不適正と判定されると、レンズに対する制御が停止又は変更される。これにより、不適切な撮影が行われるのを未然に防止できる。
本発明によれば、簡単かつ迅速にアクセサリーの装着の有無及び種類を検出できる。
レンズ交換式のカメラシステムの一例を示すシステム構成図 カメラ側マウントの正面図 レンズ側マウントの正面図 アクセサリー側第1マウントの正面図 アクセサリー側第2マウントの正面図 カメラの主要な電気的構成を示すブロック図 電源部の電気的構成を示すブロック図 カメラマイコンが実現する機能の一例を示すブロック図 レンズの主要な電気的構成を示すブロック図 レンズマイコンが実現する機能の一例を示すブロック図 アクセサリーの主要な電気的構成を示すブロック図 アクセサリーマイコンが実現する機能の一例を示すブロック図 カメラに備えられた各端子の配線の接続構造を示す図 レンズに備えられた各端子の配線の接続構造を示す図 アクセサリーに備えられた各端子の配線の接続構造を示す図 レンズをカメラに直接装着した場合の電気的な接続関係を示す図 カメラとレンズとの間にアクセサリーを装着した場合の電気的な接続関係を示す図 アクセサリーの検出処理の手順を示すフローチャート アクセサリーが装着されている場合におけるアクセサリー検出用データの処理の流れを示す図 アクセサリーの装着の適否を判定する手順の一例を示すフローチャート カメラ及びレンズに備えられた互換性判定に関わる機能のブロック図 アクセサリー検出機能への対応状況に応じたカメラ及びレンズの第11の端子の出力設定と検出される極性との関係を示す表 アクセサリーの装着の適否の判定結果に応じてアクセサリーの通信モードを切り換える手順の一例を示すフローチャート アクセサリー検出用データのデータ構造の一例を示す図 アクセサリー情報に含めるデータの一例を示す図
以下、添付図面に従って本発明を実施するための好ましい形態について詳説する。
◆◆第1の実施の形態◆◆
[カメラシステムの構成]
レンズ交換式のカメラシステムは、少なくとも一つのカメラと、少なくとも一つのレンズと、少なくとも一つのアクセサリーを備えて構成される。
図1は、レンズ交換式のカメラシステムの一例を示すシステム構成図である。
同図に示すカメラシステム1は、一つのカメラ10と、複数のレンズ100と、複数のアクセサリー200と、を備えて構成される。
カメラ10は、デジタルカメラで構成される。特に、本実施の形態のカメラ10は、ノンレフレックス型のデジタルカメラで構成される。ノンレフレックス型のデジタルカメラとは、レンズからの入射光を光学式ファインダーに導くためのレフレックスミラーのないデジタルカメラのことである。ノンレフレックス型のデジタルカメラは、ミラーレスデジタルカメラとも称される。
複数のレンズ100は、それぞれ仕様の異なるレンズで構成される。たとえば、焦点距離、手ブレ補正機能の有無等が異なる。各レンズ100は、それぞれ共通のレンズ側マウント104を備える。レンズ側マウント104は、カメラ側マウント14に対応した構造を有する。したがって、各レンズ100は、いずれカメラ10に装着できる。
複数のアクセサリー200は、たとえば、エクステンダー、エクステンションチューブ等で構成される。アクセサリー200がエクステンダーの場合、その鏡胴202内にエクステンダーレンズが備えられる。各アクセサリー200は、それぞれ共通のアクセサリー側第1マウント204A及びアクセサリー側第2マウント204Bを備える。アクセサリー側第1マウント204Aは、アクセサリー200をカメラ10に装着するためのマウントである。したがって、アクセサリー側第1マウント204Aは、レンズ側マウント104と同じ構造を有する。アクセサリー側第2マウント204Bは、アクセサリー200にレンズ100を装着するためのマウントである。したがって、アクセサリー側第2マウント204Bは、カメラ側マウント14と同じ構造を有する。アクセサリー側第1マウント204Aは、鏡胴202の基端側に備えられ、アクセサリー側第2マウント204Bは、鏡胴202の先端側に備えられる。
《カメラ側マウント》
図2は、カメラ側マウントの正面図である。同図は、カメラを正面側から見た図(カメラの正面図)に相当する。
カメラ10は、そのカメラボディー12の正面部分にカメラ側マウント14を備える。カメラ側マウント14は、レンズ100の装着部である。カメラ側マウント14は、公知のバヨネット式のマウントで構成される。なお、図2において、矢印Rで示す方向(時計回りの方向)が、カメラ10にレンズ100を装着する場合のレンズ100の回転方向である。
カメラ側マウント14には、複数の端子CC1〜CC12で構成されるカメラ側端子群CCGが備えられる。カメラ側端子群CCGを構成する複数の端子CC1〜CC12は、撮影光軸を中心とする一つの円の円周上に一定の間隔をもって配置される。各端子CC1〜CC12が有する機能については後述する。
《レンズ側マウント》
図3は、レンズ側マウントの正面図である。同図は、レンズを基端部側から見た図(レンズの背面図)に相当する。
レンズ100は、そのレンズ鏡胴102の基端部にレンズ側マウント104を備える。レンズ側マウント104は、カメラ10に備えられたカメラ側マウント14に対応したバヨネット式のマウントで構成される。なお、図3において、矢印Rで示す方向(反時計回りの方向)が、カメラ10にレンズ100を装着する場合のレンズ100の回転方向(カメラ側マウント14にレンズ側マウント104を装着する場合のレンズ側マウント104の回転方向と同義)である。
レンズ側マウント104には、複数の端子LC1〜LC12で構成されるレンズ側端子群LCGが備えられる。レンズ側端子群LCGは、カメラ側端子群CCGに対応して設けられる。したがって、カメラ側端子群CCGを構成する端子と同じ数の端子で構成され、かつ、各端子LC1〜LC12は、カメラ側端子群CCGを構成する端子CC1〜CC12と同じ間隔で配置される。
レンズ100をカメラ10に装着すると、レンズ側端子群LCGの各端子LC1〜LC12が、カメラ側端子群CCGの対応する端子CC1〜CC12に接続される。すなわち、レンズ側端子群LCGの第1の端子LC1がカメラ側端子群CCGの第1の端子CC1に接続され、レンズ側端子群LCGの第2の端子LC2がカメラ側端子群CCGの第2の端子CC2に接続され、…、レンズ側端子群LCGの第12の端子LC12がカメラ側端子群CCGの第12の端子CC12に接続される。
レンズ側端子群LCGを構成する各端子LC1〜LC12の機能については後述する。
《アクセサリー側第1マウント及びアクセサリー側第2マウント》
〈アクセサリー側第1マウント〉
図4は、アクセサリー側第1マウントの正面図である。同図は、アクセサリーを基端部側からみた図(アクセサリーの背面図)に相当する。
アクセサリー200は、その鏡胴202の基端部にアクセサリー側第1マウント204Aを備える。上記のように、アクセサリー側第1マウント204Aの構造は、レンズ側マウント104の構造と同じである。なお、図4において、矢印Rで示す方向(反時計回りの方向)が、カメラ10にアクセサリー200を装着する場合のアクセサリー200の回転方向である。
アクセサリー側第1マウント204Aには、複数の端子A1C1〜A1C12で構成されるアクセサリー側第1端子群A1CGが備えられる。アクセサリー側第1端子群A1CGは、カメラ側端子群CCGに対応して設けられる。したがって、カメラ側端子群CCGを構成する端子と同じ数の端子で構成され、かつ、各端子A1C1〜A1C12は、カメラ側端子群CCGを構成する端子CC1〜CC12と同じ間隔で配置される。
アクセサリー200をカメラ10に装着すると、アクセサリー側第1端子群A1CGの各端子A1C1〜A1C12が、カメラ側端子群CCGの対応する端子CC1〜CC12に接続される。すなわち、アクセサリー側第1端子群A1CGの第1の端子A1C1がカメラ側端子群CCGの第1の端子CC1に接続され、アクセサリー側第1端子群A1CGの第2の端子A1C2がカメラ側端子群CCGの第2の端子CC2に接続され、…、アクセサリー側第1端子群A1CGの第12の端子A1C12がカメラ側端子群CCGの第12の端子CC12に接続される。
アクセサリー側第1端子群A1CGを構成する各端子A1C1〜A1C12の機能については後述する。
〈アクセサリー側第2マウント〉
図5は、アクセサリー側第2マウントの正面図である。同図は、アクセサリーを先端側から見た図(アクセサリーの正面図)に相当する。
アクセサリー200は、その鏡胴202の先端部にアクセサリー側第2マウント204Bを備える。上記のように、アクセサリー側第2マウント204Bの構造は、カメラ側マウント14の構造と同じである。なお、図5において、矢印Rで示す方向(時計回りの方向)が、アクセサリー200にレンズ100を装着する場合のレンズ100の回転方向である。
アクセサリー側第2マウント204Bには、複数の端子A2C1〜A2C12で構成されるアクセサリー側第2端子群A2CGが備えられる。アクセサリー側第2端子群A2CGは、レンズ側端子群LCGに対応して設けられる。したがって、レンズ側端子群LCGを構成する端子と同じ数の端子で構成され、かつ、各端子A2C1〜A2C12は、レンズ側端子群LCGを構成する端子CC1〜CC12と同じ間隔で配置される。
レンズ100をアクセサリー200に装着すると、レンズ側端子群LCGの各端子LC1〜LC12が、アクセサリー側第2端子群A2CGの対応する端子A2C1〜A2C12に接続される。すなわち、レンズ側端子群LCGの第1の端子LC1がアクセサリー側第2端子群A2CGの第1の端子A2C1に接続され、レンズ側端子群LCGの第2の端子LC2がアクセサリー側第2端子群A2CGの第2の端子A2C2に接続され、…、レンズ側端子群LCGの第12の端子LC12がアクセサリー側第2端子群A2CGの第12の端子A2C12に接続される。
なお、アクセサリー同士の接続も可能である。この場合、一方のアクセサリー200のアクセサリー側第2マウント204Bに他方のアクセサリー200のアクセサリー側第1マウント204Aが接続される。また、アクセサリー同士を接続することにより、一方のアクセサリー200の各端子が、他方のアクセサリー200の対応する端子に接続される。
アクセサリー側第2端子群A2CGを構成する各端子A2C1〜A2C12の機能については後述する。
《カメラの電気的構成》
ここでは、デジタルカメラとしてのカメラ10が備える主要な電気的構成について説明する。
図6は、カメラの主要な電気的構成を示すブロック図である。
同図に示すように、カメラ10は、イメージセンサー16、シャッター18、イメージセンサー駆動部20、シャッター駆動部22、アナログ信号処理部24、表示部26、画像データ記憶部28、カメラ操作部30、電源部32、及び、カメラマイコン34を備える。
〈イメージセンサー〉
イメージセンサー16は、レンズを介して結像した被写体の光学像を電気信号に変換して出力する。イメージセンサー16には、CCDイメージセンサー(CCD:Charged Coupled Device/電荷結合素子)、CMOSイメージセンサー(CMOS:Complementary Metal Oxide Semiconductor/相補型金属酸化膜半導体)等の公知のイメージセンサーが使用される。
〈イメージセンサー駆動部〉
イメージセンサー駆動部20は、イメージセンサー16の駆動回路で構成される。イメージセンサー駆動部20は、カメラマイコン34からの指示に応じて、イメージセンサー16を駆動する。
〈シャッター〉
シャッター18は、イメージセンサー16への露光時間を調整する光路開閉装置である。シャッター18は、たとえば、スクエア型のフォーカルプレーンシャッターで構成され、イメージセンサー16の直前に配置される。
〈シャッター駆動部〉
シャッター駆動部22は、シャッター18に備えられるチャージモーター、電磁石等を駆動する駆動回路で構成される。シャッター駆動部22は、カメラマイコン34からの指示に応じてチャージモーター、電磁石等を駆動する。
〈アナログ信号処理部〉
アナログ信号処理部24は、イメージセンサー16から出力されたアナログの画像信号を取り込み、所定の信号処理(たとえば、相関二重サンプリング処理、増幅処理等)を施した後、デジタルの画像信号に変換して出力する。
〈表示部〉
表示部26は、モニター、及び、その駆動回路で構成される。モニターは、たとえば、LCD(LCD:Liquid Crystal Display/液晶ディスプレー)で構成され、カメラボディーの背面に備えられる。
〈画像データ記憶部〉
画像データ記憶部28は、撮影した画像データの記憶部である。画像データ記憶部28は、メモリーカードと、そのメモリーカードを装着するソケットとを備える。メモリーカードに対する画像データの読み出し、及び、書き込みは、カメラマイコン34によって制御される。
〈カメラ操作部〉
カメラ操作部30は、カメラ10の操作部であり、各種操作ボタン類と、その操作ボタン類の操作を検出して、カメラマイコン34に操作信号を出力する回路と、で構成される。カメラ10に備えられる操作ボタン類には、電源ボタン、レリーズボタン等が含まれる。
〈電源部〉
電源部32は、カメラマイコン34による制御の下、カメラ10及びレンズ100の動作に必要な電源を生成し、供給する。
図7は、電源部の電気的構成を示すブロック図である。
同図に示すように、電源部32は、バッテリー40、電源供給部42、及び、レンズ駆動用電源スイッチ部44を備える。
バッテリー40は、カメラ10及びレンズ100の電源である。バッテリー40は、カメラボディーに備えられた図示しないバッテリー室に着脱自在に装填される。
電源供給部42は、カメラマイコン34による制御の下、バッテリー40からカメラ10及びレンズ100の動作に必要な各種電源を生成し、各部に供給する。電源供給部42は、たとえば、DC−DCコンバーター(DC:Direct Current/直流)で構成される。
本実施の形態のカメラ10では、レンズ100に供給する電源として、それぞれ電圧の異なる複数のレンズ駆動用電源を生成する。本実施の形態のカメラ10では、電圧が+5Vの第1のレンズ駆動用電源LV1と、電圧が+6.5Vの第2のレンズ駆動用電源LV2と、電圧が+10Vの第3のレンズ駆動用電源LV3を生成する。
後述するように、最も低い電圧の第1のレンズ駆動用電源LV1は、カメラ側端子群CCGの第2の端子CC2に供給される。第2のレンズ駆動用電源LV2は、カメラ側端子群CCGの第3の端子CC3に供給される。最も高い電圧の第3のレンズ駆動用電源LV3は、カメラ側端子群CCGの第4の端子CC4に供給される。
レンズ駆動用電源スイッチ部44は、カメラマイコン34からの指示に応じて、電源供給部42から供給される複数のレンズ駆動用電源LV1、LV2、LV3の供給を個別にオンオフする。これにより、電源供給部42からカメラ側端子群CCGの複数の端子CC2、CC3、CC4に供給されるレンズ駆動用電源LV1、LV2、LV3の供給を個別にオンオフできる。
〈カメラマイコン〉
カメラマイコン34は、カメラ制御部の一例であり、カメラ10の動作を統括制御する。カメラマイコン34、CPU(CPU:Central Processing Unit/中央処理装置)、ROM(ROM:Read Only Memory/読み込み専用のメモリー)、及び、RAM(RAM:Random Access Memory/データの書込みと読出しが可能なメモリー)を備え、規定のプログラムを実行することにより各種機能を提供する。ROMには、CPUが実行する各種プログラムの他、制御に必要な各種データ等が格納される。
図8は、カメラマイコンが実現する機能の一例を示すブロック図である。
同図に示すように、カメラマイコン34は、規定のプログラムを実行することにより、デジタル信号処理部50、表示制御部52、記録制御部54、電源制御部56、レンズ駆動用電源スイッチ制御部58、レンズ装着検出部60、カメラ通信部62等として機能する。
デジタル信号処理部50は、アナログ信号処理部24から出力されたデジタルの画像信号を取り込み、所定の信号処理を施して画像データを生成する。
表示制御部52は、表示部26に備えられたモニターに対して、所定の情報を表示させる。たとえば、再生モードに設定された場合にメモリーカードから読み出した画像をモニターに表示させる。また、撮影モードに設定された場合にイメージセンサー16で捉えた画像をリアルタイムに表示させる。更に、各種設定を行う際に設定画面をモニターに表示させる。
記録制御部54は、画像データ記憶部28のソケットに装着されたメモリーカードに対して、画像データの読み書きを行う。
電源制御部56は、電源供給部42を制御して、各部への電源の供給を制御する。
レンズ駆動用電源スイッチ制御部58は、レンズ駆動用電源スイッチ部44を制御して、レンズ駆動用電源の供給を制御する。具体的には、電源供給部42からカメラ側端子群CCGの複数の電源端子(第2の端子CC2、第3の端子CC3及び第4の端子CC4)に供給されるレンズ駆動用電源LV1、LV2、LV3の供給を個別にオンオフして、レンズ駆動用電源の供給を制御する。これにより、選択的にレンズ駆動用電源を供給できる。
レンズ装着検出部60は、レンズ100の装着を検出する。レンズ装着検出部60は、カメラマイコン入出力ポート64に備えられたレンズ検出用ポートCP0の極性を検出して、レンズ100の装着の有無を判定する。
カメラ通信部62は、カメラ10に装着されたレンズ100と通信する。通信は、カメラマイコン入出力ポート64を介して行われる。カメラマイコン入出力ポート64には、レンズ100と通信するための複数の通信用ポートCP1〜CP7が備えられる。
ここで、第1の通信用ポートCP1は、レンズ100からカメラ10に状態を通知するための通信用ポートである。特に、本実施の形態のカメラシステム1では、レンズ100の特定の機能が動作中であることを通知するためのポートとして第1の通信用ポートCP1が使用される。たとえば、絞り用モーターが動作中であることを通知するためのポートとして使用される。
第2の通信用ポートCP2は、カメラ10からレンズ100にVSYNC信号(VSYNC:Vertical SYNChronizing/垂直同期信号)を送信するための通信用ポートである。
第3の通信用ポートCP3、第4の通信用ポートCP4及び第5の通信用ポートCP5は、レンズ100との間で3線による同期式のシリアル通信(以下、3線式シリアル通信という)を行うための通信用ポートである。すなわち、同期式シリアル通信インターフェースであるSPI(SPI:Serial Peripheral Interface)を構成する通信用ポートである。
第3の通信用ポートCP3は、SPIマスターとしてのカメラ10からSPIスレーブとしてのレンズ100に信号を送信するための通信用ポート(MOSIポート(MOSI:Master Out Slave In))である。
また、第4の通信用ポートCP4は、SPIマスターとしてのカメラ10からSPIスレーブとしてのレンズ100に同期用のクロック信号を送信するための通信用ポート(SCKポート(SCK:Serial ClocK))である。
また、第5の通信用ポートCP5は、SPIスレーブとしてのレンズ100からSPIマスターとしてのカメラ10に信号を送信するための通信用ポート(MISOポート(MISO:Master In Slave Out))である。
第6の通信用ポートCP6は、レンズ100及びアクセサリー200との間でシリアル通信(単線による調歩同期式シリアル通信(たとえば、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)によるシリアル通信))を行うための通信用ポートである。特に、本実施の形態のカメラシステム1では、第6の通信用ポートCP6が、RXDポート(RXD:Received eXchange Data/データ受信)として機能し、レンズ100又はアクセサリー200から送信された信号の受信するための通信用ポートとして使用される。なお、以下においては、単線による調歩同期式のシリアル通信を単に単線式シリアル通信という。
第7の通信用ポートCP7は、レンズ100からカメラ10に状態を通知するための通信用ポートである。
カメラ通信部62は、第3の通信用ポートCP3、第4の通信用ポートCP4及び第5の通信用ポートCP5を使用して、レンズ100との間で3線式シリアル通信を行う際、その通信を確立するために必要な設定を行う。すなわち、カメラ通信部62は、カメラ側通信設定部としても機能する。
以上はデジタルカメラとしてのカメラ10が備える主要な電気的構成についての説明である。カメラ10は、更に他の構成を備えることもできる。
また、レンズ100及びアクセサリー200との間の通信、並びに、マウントを介したレンズ100及びアクセサリー200との間の電気的な接続については、後に詳述する。
《レンズの電気的構成》
ここでは、各レンズ100が、共通して備える主要な電気的構成について説明する。
図9は、レンズの主要な電気的構成を示すブロック図である。同図は、AF機構(AF:Auto Focus/オートフォーカス)、及び、絞りを備えたレンズの電気的構成を示している。
同図に示すように、レンズ100は、レンズ駆動部110と、レンズ側システム電源生成部112と、レンズマイコン114と、を備える。
〈レンズ駆動部〉
レンズ駆動部110は、レンズマイコン114からの指示に応じて、レンズ100を構成する光学部材を駆動する。
上記のように、図9に示すレンズ100は、AF機能及び絞りを備えている。このため、本例のレンズ100には、レンズ駆動部110として、フォーカス駆動部110A及び絞り駆動部110Cが備えられる。
フォーカス駆動部110Aは、フォーカシング用の光学部材であるフォーカスレンズ106Aを駆動する。フォーカス駆動部110Aは、フォーカスレンズを駆動するためのフォーカス用モーター(たとえば、超音波モーター)、及び、その駆動回路を備えて構成される。フォーカス駆動部110Aは、レンズマイコン114からの指示に応じてフォーカス用モーターを駆動し、フォーカスレンズ106Aを動作させる。
絞り駆動部110Cは、光量調整用の光学部材である絞りを駆動する。絞り駆動部110Cは、絞り106Cを駆動するための絞り用モーター、及び、その駆動回路を備えて構成される。絞り駆動部110Cは、レンズマイコン114からの指示に応じて絞り用モーターを駆動し、絞り106Cを動作させる。
後述するように、レンズ駆動部110には、レンズ側端子群LCGの複数の端子LC2〜LC4(電源端子)から電圧の異なる複数のレンズ駆動用電源LV1(+5V)、LV2(+6.5V)、LV3(+10V)が供給される。レンズ駆動部110の各駆動部には、この複数供給されるレンズ駆動用電源LV1、LV2、LV3のいずれかが供給される。たとえば、フォーカス駆動部110Aには、最も高い電圧の第3のレンズ駆動用電源LV3が供給され、絞り駆動部110Cには、最も低い電圧の第1のレンズ駆動用電源LV1が供給される。
〈レンズ側システム電源生成部〉
レンズ側システム電源生成部112は、レンズマイコン114を動作させるためのシステム電源を生成する。レンズ側システム電源生成部112は、カメラ10から供給されるレンズ駆動用電源を使用して、システム電源を生成する。
ここで、レンズマイコン114は、レンズ駆動部110を構成する各駆動部よりも低い電圧で作動する構成とされる。たとえば、+3.3Vで作動する構成とされる。
レンズ側システム電源生成部112は、カメラ10から供給される複数のレンズ駆動用電源LV1〜LV3のうち最も低い電圧のレンズ駆動用電源LV1(+5V)を使用してシステム電源(+3.3V)を生成し、レンズマイコン114に供給する。この際、レンズ側システム電源生成部112は、抵抗による電圧降下によりシステム電源を生成する。これにより、システム電源の生成に伴うノイズの発生を防止できる。
このように抵抗による電圧降下によりシステム電源を生成する装置としては、LDOレギュレーターを例示できる。LDOレギュレーターは、リニアレギュレーターの一つであり、パワーMOSFET、パワートランジスタ等のスイッチング素子のオン抵抗を利用して、入力電力を消費することにより所望の出力電圧に変換する。
〈レンズマイコン〉
レンズマイコン114は、レンズ制御部の一例であり、レンズ100の動作を統括制御する。レンズマイコン114は、カメラマイコン34からの指示に基づいて、レンズ100の動作を制御する。
レンズマイコン114は、CPU、ROM、及び、RAMを備え、規定のプログラムを実行することにより各種機能を提供する。ROMには、CPUが実行する各種プログラムの他、制御に必要な各種データ等が格納される。
図10は、レンズマイコンが実現する機能の一例を示すブロック図である。
同図に示すように、レンズマイコン114は、規定のプログラムを実行することにより、フォーカス駆動制御部120、絞り駆動制御部124、及び、レンズ通信部126等として機能する。
フォーカス駆動制御部120は、カメラマイコン34からの指示に応じて、フォーカス駆動部110Aを制御し、フォーカスレンズ106Aを動作させる。
絞り駆動制御部124は、カメラマイコン34からの指示に応じて、絞り駆動部110Cを制御し、絞り106Cを動作させる。
レンズ通信部126は、レンズ100が装着されたカメラ10と通信する。通信は、レンズマイコン入出力ポート128を介して行われる。レンズマイコン入出力ポート128には、レンズ100と通信するための複数の通信用ポートLP1〜LP7が備えられる。この通信用ポートLP1〜LP7は、カメラマイコン34のカメラマイコン入出力ポート64に備えられた複数の通信用ポートCP1〜CP7に対応して設けられる。
したがって、第1の通信用ポートLP1は、カメラ10の状態の通知に使用され、第2の通信用ポートLP2は、カメラ10から送信されるVSYNC信号の受信に使用される。
また、第3の通信用ポートLP3、第4の通信用ポートLP4及び第5の通信用ポートLP5は、カメラ10との間の3線式シリアル通信に使用される。
また、第6の通信用ポートLP6は、カメラ10及びアクセサリー200との間の単線式シリアル通信に使用され、TXDポート(TXD:Transmit eXchange Data/データ送信)として使用される。すわち、カメラ10又はアクセサリー200に信号送信するための通信用ポートとして使用される。
また、第7の通信用ポートLP7は、カメラ10への状態の通知に使用される。
レンズ通信部126は、第3の通信用ポートLP3、第4の通信用ポートLP4及び第5の通信用ポートLP5を使用して、カメラ10との間で3線式シリアル通信を行う際、その通信を確立するために必要な設定を行う。すなわち、レンズ通信部126は、レンズ側通信設定部としても機能する。
以上は、各レンズ100が備える主要な電気的構成についての説明である。各レンズ100は、手ブレ補正機構等の更なる構成を個別に備えることができる。
また、カメラ10及びアクセサリー200との間の通信、並びに、マウントを介したカメラ10及びアクセサリー200との間の電気的な接続については、後に詳述する。
《アクセサリーの電気的構成》
ここでは、各アクセサリー200が、共通して備える主要な電気的構成について説明する。
図11は、アクセサリーの主要な電気的構成を示すブロック図である。
同図に示すように、アクセサリー200は、アクセサリーマイコン210と、バイパス信号線230と、通信経路切換スイッチ232と、アクセサリー側システム電源生成部250と、を備える。
〈アクセサリーマイコン〉
アクセサリーマイコン210は、アクセサリー制御部の一例である。アクセサリーマイコン210は、アクセサリー200の動作を統括制御する。
アクセサリーマイコン210は、CPU、ROM、及び、RAMを備え、規定のプログラムを実行することにより各種機能を提供する。ROMには、CPUが実行する各種プログラムの他、制御に必要な各種データ等が格納される。
図12は、アクセサリーマイコンが実現する機能の一例を示すブロック図である。
同図に示すように、アクセサリーマイコン210は、規定のプログラムを実行することにより、アクセサリー通信部212、バイパス制御部214等として機能する。
アクセサリー通信部212は、アクセサリー200が装着されたカメラ10及びレンズ100と通信する。通信は、アクセサリーマイコン入出力ポート216を介して行われる。アクセサリーマイコン入出力ポート216には、カメラ10及びレンズ100との間で単線式シリアル通信を行うための第1のポートAP1及び第2のポートAP2を備える。第1のポートAP1は、データを出力するTXDポートとして機能する。第2のポートAP2は、データを受信するRXDポートとして機能する。
後述するように、第1のポートAP1は、アクセサリー側第1副信号線AL12Aを介して、アクセサリー側第1端子群A1CGの第12の端子A1C12に接続される。また、第2のポートAP2は、アクセサリー側第2副信号線AL12Bを介して、アクセサリー側第2端子群A2CGの第12の端子A2C12に接続される。したがって、カメラ10は、アクセサリー200と単線式シリアル通信を行う際、第12の端子A1C12を介して通信する。また、レンズ100は、アクセサリー200と単線式シリアル通信を行う際、第12の端子A2C12を介して通信する。
また、アクセサリーマイコン入出力ポート216には、第3のポートAP3及び第4のポートAP4が備えられる。
後述するように、第3のポートAP3には、配線244を介して第3のFET240のゲート端子が接続される(図15参照)。
また、第4のポートAP4は、入力用の通信用ポートとして機能し、配線260を介して第7の接続配線AL7に接続される(図15参照)。これにより、第7の接続配線AL7を介して送信される情報をアクセサリーマイコン210で受信できる。
バイパス制御部214は、カメラマイコン34とレンズマイコン114とが、アクセサリーマイコン210を経由せずに通信するためのバイパス機構のオンオフを制御する制御部である。バイパス制御部214は、通信経路切換スイッチ232を制御して、バイパス機構のオンオフを制御する。具体的には、第3のポートAP3の極性(HIGHレベル又はLOWレベル)を制御して、バイパス機構のオンオフを制御する。この点については、後に詳述する。
〈バイパス信号線〉
バイパス信号線230は、カメラマイコン34とレンズマイコン114とが、アクセサリーマイコン210を経由せずに通信するための信号線である。バイパス信号線230は、一端がアクセサリー側第1副信号線AL12Aに接続され、他端がアクセサリー側第2副信号線AL12Bに接続される。すなわち、バイパス信号線230は、アクセサリーマイコン210を回避して、アクセサリー側第1副信号線AL12Aとアクセサリー側第2副信号線AL12Bとを直接接続する信号線として機能する。
〈通信経路切換スイッチ〉
通信経路切換スイッチ232は、バイパス信号線230に備えられ、バイパス信号線230を導通、非導通させる。通信経路切換スイッチ232の具体的な構成については、後に詳述する。
〈アクセサリー側システム電源生成部〉
アクセサリー側システム電源生成部250は、アクセサリーマイコン210を動作させるためのシステム電源を生成する。アクセサリー側システム電源生成部250は、レンズ100に備えられたレンズ側システム電源生成部112と同様に、カメラ10から供給されるレンズ駆動用電源を使用して、アクセサリーマイコン210のシステム電源を生成する。
ここで、アクセサリーマイコン210は、レンズ100に備えられたレンズ駆動部110を構成する各駆動部よりも低い電圧で作動する構成とされる。たとえば、+3.3Vで作動する構成とされる。
アクセサリー側システム電源生成部250は、カメラ10から供給される複数のレンズ駆動用電源LV1〜LV3のうち最も低い電圧のレンズ駆動用電源LV1(+5V)を使用して、アクセサリーマイコン210のシステム電源(+3.3V)を生成する。このため、アクセサリー側システム電源生成部250は、電源端子である第2の端子に接続された第2の接続配線AL2に接続される(図15参照)。
なお、アクセサリー側システム電源生成部250もレンズ側システム電源生成部112と同様に抵抗による電圧降下によりシステム電源を生成する。これにより、システム電源の生成に伴うノイズの発生を防止できる。アクセサリー側システム電源生成部250は、たとえば、LDOレギュレーターで構成される。
以上は、各アクセサリー200が備える主要な電気的構成についての説明である。各レンズ100は、更なる構成を個別に備えることができる。
また、カメラ10及びレンズ100との間の通信、マウントを介したカメラ10及びレンズ100との間の電気的な接続、並びに、バイパス機構については、後に詳述する。
《カメラに備えられた各端子の機能》
図13は、カメラに備えられた各端子の配線の接続構造を示す図である。
上記のように、カメラ10のカメラ側マウント14にはカメラ側端子群CCGが備えられる。カメラ側端子群CCGは、12個の端子CC1〜CC12で構成される。各端子CC1〜CC12は、同一形状を有し、同一の円周上に一定の間隔で配置される。各端子CC1〜CC12の機能は次のとおりである。
(A)第1の端子CC1
第1の端子CC1は、レンズ100の装着を検出するためのレンズ検出端子である。第1の端子CC1は、カメラマイコン34のレンズ検出用ポートCP0に接続される。また、第1の端子CC1は、プルアップ抵抗CR1を介して電源供給部42(図7参照)に接続され、所定の電位(たとえば、+3.3V)にプルアップされる。
(B)第2の端子CC2〜第4の端子CC4
第2の端子CC2、第3の端子CC3及び第4の端子CC4は、レンズ100に複数のレンズ駆動用電源LV1、LV2、LV3を供給するための複数の電源端子である。
ここで、第2の端子CC2は、レンズに第1のレンズ駆動用電源LV1を供給するための第1の電源端子である。第2の端子CC2は、レンズ駆動用電源スイッチ部44を介して電源供給部42に接続される(図7参照)。第2の端子CC2には、電源供給部42から最も低い電圧の第1のレンズ駆動用電源LV1が供給される。レンズ駆動用電源スイッチ部44は、カメラマイコン34からの指示に応じて、第2の端子CC2への第1のレンズ駆動用電源LV1の供給をオンオフする。
また、第3の端子CC3は、レンズに第2のレンズ駆動用電源LV2を供給するための第2の電源端子である。第3の端子CC3は、レンズ駆動用電源スイッチ部44を介して電源供給部42に接続される(図7参照)。第3の端子CC3には、電源供給部42から第2のレンズ駆動用電源LV2が供給される。レンズ駆動用電源スイッチ部44は、カメラマイコン34からの指示に応じて、第3の端子CC3への第2のレンズ駆動用電源LV2の供給をオンオフする。
また、第4の端子CC4は、レンズに第3のレンズ駆動用電源LV3を供給するための第3の電源端子である。第4の端子CC4は、レンズ駆動用電源スイッチ部44を介して電源供給部42に接続される(図7参照)。第4の端子CC4には、電源供給部42から最も高い電圧の第3のレンズ駆動用電源LV3が供給される。レンズ駆動用電源スイッチ部44は、カメラマイコン34からの指示に応じて、第4の端子CC4への第3のレンズ駆動用電源LV3の供給をオンオフする。
(C)第5の端子CC5及び第6の端子CC6
第5の端子CC5及び第6の端子CC6は、それぞれグランド端子であり、共に接地される。
(D)第7の端子CC7〜第12の端子CC12
第7の端子CC7〜第12の端子CC12は、レンズ100との間で通信するための通信端子である。
ここで、第7の端子CC7は、レンズ100からカメラ10に状態を通知するための通信端子である。第7の端子CC7は、第7の信号線CL7を介してカメラマイコン34の第1の通信用ポートCP1に接続される。上記のように、カメラマイコン34の第1の通信用ポートCP1は、レンズ100の特定の機能が動作中であることを通知するために使用される。
第8の端子CC8は、カメラ10からレンズ100にVSYNC信号を送信するための通信端子である。第8の端子CC8は、第8の信号線CL8を介してカメラマイコン34の第2の通信用ポートCP2に接続される。
第9の端子CC9、第10の端子CC10及び第11の端子CC11は、それぞれレンズ100との間で3線式シリアル通信を行うための通信端子である。第9の端子CC9は、第9の信号線CL9を介してカメラマイコン34の第3の通信用ポートCP3(MOSIポート)に接続される。第10の端子CC10は、第10の信号線CL10を介してカメラマイコン34の第4の通信用ポートCP4(SCKポート)に接続される。第11の端子CC11は、第11の信号線CL11を介してカメラマイコン34の第5の通信用ポートCP5(MISOポート)に接続される。
なお、第9の信号線CL9、第10の信号線CL10及び第11の信号線CL11は、レンズ100との間で3線式シリアル通信を行うための複数本の信号線であり、カメラ側主信号線を構成する。
第12の端子CC12は、レンズ100との間で単線式シリアル通信を行うための端子であり、かつ、第12の端子CC12は、レンズ100からカメラ10に状態を通知するための端子である。第12の端子CC12は、二分岐する第12の信号線CL12を介してカメラマイコン34の第6の通信用ポートCP6及び第7の通信用ポートCP7に接続される。第12の信号線CL12は、カメラ側副信号線の一例である。
カメラ側端子群CCGを構成する複数の端子CC1〜CC12は、カメラ10にレンズ100を装着する場合のレンズ100の回転方向Rに対して、第1の端子CC1、第2の端子CC2、…、第11の端子CC11、第12の端子CC12の順で配置される。したがって、カメラ側端子群CCGは、レンズ検出端子(第1の端子CC1)、複数の電源端子(第2の端子CC2〜第4の端子CC4)、複数のグランド端子(第5の端子CC5及び第6の端子CC6)、複数の通信端子(第7の端子CC7〜第12の端子CC12)の順で配置される。
《レンズに備えられた各端子の機能》
図14は、レンズに備えられた各端子の配線の接続構造を示す図である。
上記のように、レンズ100のレンズ側マウント104にはレンズ側端子群LCGが備えられる。レンズ側端子群LCGは、カメラ側端子群CCGに対応している。したがって、レンズ側端子群LCGは、カメラ側端子群CCGを構成する端子と同じ数の端子で構成され、かつ、各端子LC1〜LC12は、カメラ側端子群CCGを構成する端子CC1〜CC12と同じ間隔で配置される。
(A)第1の端子LC1
第1の端子LC1は、カメラ側のレンズ検出端子(第1の端子CC1)に対応したレンズ検出端子である。したがって、レンズ100をカメラ10に装着すると、第1の端子LC1は、カメラ側の第1の端子CC1に接続される。第1の端子LC1は、プルダウン抵抗LR1を介して接地され、グランドの電位にプルダウンされる。
(B)第2の端子LC2、第3の端子LC3及び第4の端子LC4
第2の端子LC2、第3の端子LC3及び第4の端子LC4は、カメラ側の複数の電源端子(第2の端子CC2、第3の端子CC3及び第4の端子CC4)に対応した複数の電源端子である。したがって、レンズ100をカメラ10に装着すると、第2の端子LC2は、カメラ側の第2の端子CC2に接続され、第3の端子LC3は、カメラ側の第3の端子CC3に接続される。また、第4の端子LC4はカメラ側の第4の端子CC4に接続される。
上記のように、カメラ側の第2の端子CC2は、電圧の最も低い第1のレンズ駆動用電源LV1(+5V)を供給するための第1の電源端子である。したがって、レンズ100をカメラ10に装着すると、第2の端子LC2には、最も低い電圧の第1のレンズ駆動用電源LV1が供給される。
この第2の端子LC2には、レンズ内において、レンズ側システム電源生成部112が接続される。レンズ側システム電源生成部112は、第2の端子LC2から供給される第1のレンズ駆動用電源LV1(+5V)を使用して、システム電源(+3.3V)を生成し、レンズマイコン114に供給する。
また、カメラ側の第3の端子CC3は、第2のレンズ駆動用電源LV2(+6.5V)を供給するための第2の電源端子である。したがって、レンズ100をカメラ10に装着すると、第3の端子LC3には、第2のレンズ駆動用電源LV2が供給される。
また、カメラ側の第4の端子CC4は、最も高い電圧のレンズ駆動用電源LV3(+10V)を供給するための第3の電源端子である。したがって、レンズ100をカメラ10に装着すると、カメラ側の第4の端子CC4に最も高い電圧の第3のレンズ駆動用電源LV3が供給される。
(C)第5の端子LC5及び第6の端子LC6
第5の端子LC5及び第6の端子LC6は、それぞれカメラ側の二つグランド端子(第5の端子CC5及び第6の端子CC6)に対応した二つのグランド端子である。したがって、レンズ100をカメラ10に装着すると、第5の端子LC5がカメラ側の第5の端子CC5に接続され、第6の端子LC6がカメラ側の第6の端子CC6に接続される。
(D)第7の端子LC7〜第12の端子LC12
第7の端子LC7〜第12の端子LC12は、カメラ側の複数の通信端子(第7の端子CC7〜第12の端子CC12)に対応した複数の通信端子である。したがって、レンズ100をカメラ10に装着すると、第7の端子LC7がカメラ側の第7の端子CC7に接続され、第8の端子LC8がカメラ側の第8の端子CC8に接続される。また、第9の端子LC9がカメラ側の第9の端子CC9に接続され、第10の端子LC10がカメラ側の第10の端子CC10に接続される。更に、第11の端子LC11がカメラ側の第11の端子CC11に接続され、第12の端子LC12がカメラ側の第12の端子CC12に接続される。
上記のように、カメラ側の第7の端子CC7は、レンズ100からカメラ10に状態を通知するための通信端子である。したがって、第7の端子LC7もレンズ100からカメラ10に状態を通知するための通信端子として使用される。第7の端子LC7は、第7の信号線LL7を介してレンズマイコン114の第1の通信用ポートLP1に接続される。
また、カメラ側の第8の端子CC8は、カメラ10からレンズ100にVSYNC信号を送信するための通信端子である。したがって、第8の端子LC8は、カメラ側から送信されたVSYNC信号を受信するための通信端子として使用される。第8の端子LC8は、第8の信号線LL8を介してレンズマイコン114の第2の通信用ポートLP2に接続される。
また、カメラ側の第9の端子CC9、第10の端子CC10及び第11の端子CC11は、それぞれレンズ100との間で3線式シリアル通信を行うための通信端子である。したがって、第9の端子LC9、第10の端子LC10及び第11の端子LC11もカメラ10との間で3線式シリアル通信を行うための通信端子として使用される。第9の端子LC9は、第9の信号線LL9を介してレンズマイコン114の第3の通信用ポートLP3に接続される。第10の端子LC10は、第10の信号線LL10を介してレンズマイコン114の第4の通信用ポートLP4に接続される。第11の端子LC11は、第11の信号線LL11を介してレンズマイコン114の第5の通信用ポートLP5に接続される。
なお、第9の信号線LL9、第10の信号線LL10及び第11の信号線LL11は、カメラ10との間で3線式シリアル通信を行うための信号線であり、レンズ側主信号線を構成する。
また、カメラ側の第12の端子CC12は、レンズ100との間で単線式シリアル通信を行うための端子であり、かつ、レンズ100からカメラ10に状態を通知するための端子である。したがって、第12の端子LC12もカメラ10との間で単線式シリアル通信を行うための端子、及び、カメラ10に状態を通知するための端子として機能する。第12の端子LC12は、レンズマイコン114の第6の通信用ポートLP6及び第7の通信用ポートLP7に接続される。第12の信号線LL12は、レンズ側副信号線の一例である。
なお、図14に示すように、通信端子を構成する複数の端子(第7の端子LC7〜第12の端子LC12)のうち第7の端子LC7、第8の端子LC8及び第12の端子LC12は、それぞれプルアップ抵抗LR7、LR8、LR12を介してレンズ側システム電源生成部112に接続され、レンズ側システム電源生成部112から供給されるシステム電源の電位(たとえば、+3.3V)にプルアップされる。
また、通信端子を構成する複数の端子(第7の端子LC7〜第12の端子LC12)のうち第9の端子LC9は、プルダウン抵抗LR9を介して接地され、グランドの電位にプルダウンされる。
レンズ側端子群LCGを構成する複数の端子LC1〜LC12もカメラ側端子群CCGを構成する複数の端子CC1〜CC12と同じ並びで配置される。すなわち、カメラ10にレンズ100を装着する場合のレンズ100の回転方向Rに対して、第1の端子LC1、第2の端子LC2、…、第11の端子LC11、第12の端子LC12の順で配置される。したがって、レンズ側端子群LCGもレンズ検出端子(第1の端子LC1)、複数の電源端子(第2の端子LC2〜第4の端子LC4)、複数のグランド端子(第5の端子LC5及び第6の端子LC6)、複数の通信端子(第7の端子LC7〜第12の端子LC12)の順で配置される。
《アクセサリーに備えられた各端子の機能》
図15は、アクセサリーに備えられた各端子の配線の接続構造を示す図である。
上記のように、アクセサリー200には、アクセサリー側第1マウント204A及びアクセサリー側第2マウント204Bが備えられる。アクセサリー側第1マウント204Aは、アクセサリー200をカメラ10に装着するためのマウントであり、アクセサリー側第2マウント204Bは、アクセサリー200にレンズ100を装着するためのマウントである。アクセサリー側第1マウント204Aにはアクセサリー側第1端子群A1CGが備えられ、アクセサリー側第2マウント204Bにはアクセサリー側第2端子群A2CGが備えられる。
〈アクセサリー側第1端子群〉
上記のように、アクセサリー側第1マウント204Aは、アクセサリー200をカメラ10に装着するためのマウントである。アクセサリー200をカメラ10に装着すると、アクセサリー側第1端子群A1CGの各端子A1C1〜A1C12が、カメラ側端子群CCGの対応する端子CC1〜CC12に接続される。すなわち、アクセサリー側第1端子群A1CGの第1の端子A1C1がカメラ側端子群CCGの第1の端子CC1に接続され、アクセサリー側第1端子群A1CGの第2の端子A1C2がカメラ側端子群CCGの第2の端子CC2に接続され、…、アクセサリー側第1端子群A1CGの第12の端子A1C12がカメラ側端子群CCGの第12の端子CC12に接続される。したがって、アクセサリー側第1端子群A1CGの各端子A1C1〜A1C12は、カメラ側端子群CCGの対応する端子CC1〜CC12の機能を有する。
(A)第1の端子A1C1
カメラ側端子群CCGの第1の端子CC1は、レンズ検出端子を構成するので、アクセサリー側第1端子群A1CGの第1の端子A1C1もレンズ検出端子を構成する。
(B)第2の端子A1C2、第3の端子A1C3及び第4の端子A1C4
カメラ側端子群CCGの第2の端子CC2、第3の端子CC3及び第4の端子CC4は、それぞれ電源端子を構成するので、アクセサリー側第1端子群A1CGの第2の端子A1C2、第3の端子A1C3及び第4の端子A1C4もそれぞれ対応する電源端子を構成する。
なお、第2の端子A1C2が、最も低い電圧のレンズ駆動用電源LV1を供給する端子であり、第4の端子A1C4が、最も高い電圧のレンズ駆動用電源LV3を供給する端子である。また、第3の端子A1C3が、中間の電圧のレンズ駆動用電源LV2を供給する端子である。
(C)第5の端子A1C5及び第6の端子A1C6
カメラ側端子群CCGの第5の端子CC5及び第6の端子CC6は、それぞれグランド端子を構成するので、アクセサリー側第1端子群A1CGの第5の端子A1C5及び第6の端子A1C6もそれぞれ対応するグランド端子を構成する。
(D)第7の端子A1C7〜第12の端子A1C12
カメラ側端子群CCGの第7の端子CC7〜第12の端子CC12は、それぞれ通信端子を構成するので、アクセサリー側第1端子群A1CGの第7の端子A1C7〜第12の端子A1C12もそれぞれ対応する通信端子を構成する。
なお、第12の端子A1C12については、プルダウン抵抗AR12を介して接地され、グランドの電位にプルダウンされる。これにより、アクセサリー200をカメラ10に装着した際、カメラ10の第12の端子CC12がLOWレベル(第2極性)に設定される。カメラマイコン34は、第12の端子CC12がLOWレベル(第2極性)であることを検出することにより、カメラ10にアクセサリー200が装着されたことを検出できる。ただし、検出できるのは、アクセサリー200の装着の有無だけである。アクセサリー200が複数装着された場合、その数については検出できない。
なお、第12の端子A1C12に接続されるプルダウン抵抗AR12の抵抗値は、レンズ100の第12の端子LC12に接続されたプルアップ抵抗LR12よりも大きな抵抗値に設定される。たとえば、レンズ100の第12の端子LC12に接続されたプルアップ抵抗LR12が2.2kΩ、アクセサリー側第1端子群A1CGの第12の端子A1C12に接続されたプルダウン抵抗AR12が220kΩで構成される。これにより、たとえば、アクセサリー200のモードが、バイパスモードに設定されている場合であっても、カメラ10の第12の端子CC12をLOWレベル(第2極性)に設定できる。
〈アクセサリー側第2端子群〉
上記のように、アクセサリー側第2マウント204Bは、アクセサリー200にレンズ100を装着するためのマウントである。レンズ100をアクセサリー200に装着すると、レンズ側端子群LCGの各端子LC1〜LC12が、アクセサリー側第2端子群A2CGの対応する端子A2C1〜A2C12に接続される。すなわち、レンズ側端子群LCGの第1の端子LC1がアクセサリー側第2端子群A2CGの第1の端子A2C1に接続され、レンズ側端子群LCGの第2の端子LC2がアクセサリー側第2端子群A2CGの第2の端子A2C2に接続され、…、レンズ側端子群LCGの第12の端子LC12がアクセサリー側第2端子群A2CGの第12の端子A2C12に接続される。したがって、アクセサリー側第2端子群A2CGの各端子A2C1〜A2C12は、レンズ側端子群LCGの対応する端子LC1〜LC12の機能を有する。
(A)第1の端子A2C1
レンズ側端子群LCGの第1の端子LC1は、レンズ検出端子を構成するので、アクセサリー側第2端子群A2CGの第1の端子A2C1もレンズ検出端子を構成する。
(B)第2の端子LC2、第3の端子LC3及び第4の端子LC4
レンズ側端子群LCGの第2の端子LC2、第3の端子LC3及び第4の端子LC4は、それぞれ電源端子を構成するので、アクセサリー側第2端子群A2CGの第2の端子A2C2、第3の端子A2C3及び第4の端子A2C4もそれぞれ対応する電源端子を構成する。
なお、第2の端子A2C2が、最も低い電圧のレンズ駆動用電源LV1を供給する端子であり、第4の端子A2C4が、最も高い電圧のレンズ駆動用電源LV3を供給する端子である。また、第3の端子A2C3が、中間の電圧のレンズ駆動用電源LV2を供給する端子である。
(C)第5の端子A2C5及び第6の端子A2C6
レンズ側端子群LCGの第5の端子LC5及び第6の端子LC6は、それぞれグランド端子を構成するので、アクセサリー側第2端子群A2CGの第5の端子A2C5及び第6の端子A2C6もそれぞれ対応するグランド端子を構成する。
(D)第7の端子A2C7〜第12の端子A2C12
レンズ側端子群LCGの第7の端子LC7〜第12の端子LC12は、それぞれ通信端子を構成するので、アクセサリー側第2端子群A2CGの第7の端子A2C7〜第12の端子A2C12もそれぞれ対応する通信端子を構成する。
〈アクセサリー側第1端子群とアクセサリー側第2端子群との接続関係〉
アクセサリー側第1端子群A1CGの各端子A1C1〜A1C12及びアクセサリー側第2端子群A2CGの各端子A2C1〜A2C12は、アクセサリー内部において、次のように接続される。
(A)第1の端子
アクセサリー側第1端子群A1CGにおいてレンズ検出端子を構成する第1の端子A1C1及びアクセサリー側第2端子群A2CGにおいてレンズ検出端子を構成する第1の端子A2C1は、アクセサリー内において、第1の接続配線AL1によって互いに接続される。これにより、カメラ10とレンズ100との間にアクセサリー200を装着した場合であっても、カメラ10の第1の端子CC1とレンズ100の第1の端子LC1とを電気的に接続できる。
(B)第2の端子〜第4の端子
アクセサリー側第1端子群A1CGにおいて第1の電源端子を構成する第2の端子A1C2及びアクセサリー側第2端子群A2CGにおいて第1の電源端子を構成する第2の端子A2C2は、アクセサリー内において、アクセサリー側電源線を構成する第2の接続配線AL2によって互いに接続される。これにより、カメラ10とレンズ100との間にアクセサリー200を装着した場合であっても、カメラ10の第2の端子CC2とレンズ100の第2の端子LC2とを電気的に接続できる。この場合、第2の接続配線AL2は、カメラ10からレンズ100に最も低い電圧の第1のレンズ駆動用電源LV1を供給する配線として機能する。
アクセサリー側第1端子群A1CGにおいて第2の電源端子を構成する第3の端子A1C3及びアクセサリー側第2端子群A2CGにおいて第2の電源端子を構成する第3の端子A2C3は、アクセサリー内において、アクセサリー側電源線を構成する第3の接続配線AL3によって互いに接続される。これにより、カメラ10とレンズ100との間にアクセサリー200を装着した場合であっても、カメラ10の第3の端子CC3とレンズ100の第3の端子LC3とを電気的に接続できる。この場合、第3の接続配線AL3は、カメラ10からレンズ100に中間の電圧の第2のレンズ駆動用電源LV2を供給する配線として機能する。
アクセサリー側第1端子群A1CGにおいて第3の電源端子を構成する第4の端子A1C4及びアクセサリー側第2端子群A2CGにおいて第3の電源端子を構成する第4の端子A2C4は、アクセサリー内において、アクセサリー側電源線を構成する第4の接続配線AL4によって互いに接続される。これにより、カメラ10とレンズ100との間にアクセサリー200を装着した場合であっても、カメラ10の第4の端子CC4とレンズ100の第4の端子LC4とを電気的に接続できる。この場合、第4の接続配線AL4は、カメラ10からレンズ100に最も高い電圧の第3のレンズ駆動用電源LV3を供給する配線として機能する。
(C)第5の端子及び第6の端子
アクセサリー側第1端子群A1CGにおいて第2のグランド端子を構成する第6の端子A1C6及びアクセサリー側第2端子群A2CGにおいて第2のグランド端子を構成する第6の端子A2C6は、アクセサリー内において、アクセサリー側グランド線を構成する第6の接続配線AL6によって互いに接続される。これにより、カメラ10とレンズ100との間にアクセサリー200を装着した場合であっても、カメラ10の第6の端子CC6とレンズ100の第6の端子LC6とを電気的に接続できる。
アクセサリー側第1端子群A1CGにおいて第1のグランド端子を構成する第5の端子A1C5及びアクセサリー側第2端子群A2CGにおいて第1のグランド端子を構成する第5の端子A2C5は、アクセサリー内において、それぞれ第5の接続配線AL5A、AL5Bを介して第6の接続配線AL6に接続される。これにより、カメラ10とレンズ100との間にアクセサリー200を装着した場合であっても、カメラ10の第5の端子CC5とレンズ100の第5の端子LC5とを電気的に接続できる。
(D)第7の端子〜第12の端子
アクセサリー側第1端子群A1CGにおいて通信端子を構成する第7の端子A1C7及びアクセサリー側第2端子群A2CGにおいて通信端子を構成する第7の端子A2C7は、アクセサリー内において、第7の接続配線AL7によって互いに接続される。これにより、カメラ10とレンズ100との間にアクセサリー200を装着した場合であっても、カメラ10の第7の端子CC7とレンズ100の第7の端子LC7とを電気的に接続できる。
アクセサリー側第1端子群A1CGにおいて通信端子を構成する第8の端子A1C8及びアクセサリー側第2端子群A2CGにおいて通信端子を構成する第8の端子A2C8は、アクセサリー内において、第8の接続配線AL8によって互いに接続される。これにより、カメラ10とレンズ100との間にアクセサリー200を装着した場合であっても、カメラ10の第8の端子CC8とレンズ100の第8の端子LC8とを電気的に接続できる。
アクセサリー側第1端子群A1CGにおいて通信端子を構成する第9の端子A1C9及びアクセサリー側第2端子群A2CGにおいて通信端子を構成する第9の端子A2C9は、アクセサリー内において、第9の接続配線AL9によって互いに接続される。これにより、カメラ10とレンズ100との間にアクセサリー200を装着した場合であっても、カメラ10の第9の端子CC9とレンズ100の第9の端子LC9とを電気的に接続できる。
アクセサリー側第1端子群A1CGにおいて通信端子を構成する第10の端子A1C10及びアクセサリー側第2端子群A2CGにおいて通信端子を構成する第10の端子A2C10は、アクセサリー内において、第10の接続配線AL10によって互いに接続される。これにより、カメラ10とレンズ100との間にアクセサリー200を装着した場合であっても、カメラ10の第10の端子CC10とレンズ100の第10の端子LC10とを電気的に接続できる。
アクセサリー側第1端子群A1CGにおいて通信端子を構成する第11の端子A1C11及びアクセサリー側第2端子群A2CGにおいて通信端子を構成する第11の端子A2C11は、アクセサリー内において、第11の接続配線AL11によって互いに接続される。これにより、カメラ10とレンズ100との間にアクセサリー200を装着した場合であっても、カメラ10の第11の端子CC11とレンズ100の第11の端子CC11とを電気的に接続できる。
ここで、第9の端子、第10の端子及び第11の端子は、3線式シリアル通信に使用される端子なので、第9の接続配線AL9、第10の接続配線AL10及び第11の接続配線AL11は、3線式シリアル通信に使用される。すなわち、第9の接続配線AL9、第10の接続配線AL10及び第11の接続配線AL11は、アクセサリー側主信号線を構成する。第9の接続配線AL9、第10の接続配線AL10及び第11の接続配線AL11は、アクセサリー200がカメラ10に装着された場合に、カメラ側主信号線であるカメラ側の第9の信号線CL9、第10の信号線CL10及び第11の信号線CL11に接続される。また、アクセサリー200にレンズ100が装着された場合に、レンズ側主信号線であるレンズ側の第9の信号線LL9、第10の信号線LL10及び第11の信号線LL11に接続される。
アクセサリー側第1端子群A1CGの第12の端子A1C12は、アクセサリー内において、アクセサリー側第1副信号線AL12Aを介して、アクセサリーマイコン210に接続される。また、アクセサリー側第2端子群A2CGの第12の端子A2C12は、アクセサリー内において、アクセサリー側第2副信号線AL12Bを介して、アクセサリーマイコン210に接続される。
《アクセサリーに備えられるバイパス機構》
上記のように、アクセサリー200には、カメラマイコン34とレンズマイコン114とが、第12の端子CC12、LC12を介して通信する際、アクセサリーマイコン210を経由せずに通信するためのバイパス機構が備えられる。以下、このバイパス機構の構成について説明する。
〈バイパス機構の構成〉
図15に示すように、アクセサリー側第1端子群A1CGの第12の端子A1C12とアクセサリー側第2端子群A2CGの第12の端子A2C12との間には、アクセサリーマイコン210を回避するようにバイパス信号線230が接続される。
バイパス信号線230には、第1のスイッチとしての第1のFET(FET:Field-Effect Transistor/電界効果トランジスター)234、及び、第2のスイッチとしての第2のFET236が接続される。
第1のFET234は、そのソース端子がバイパス信号線230を介してアクセサリー側第1端子群A1CGの第12の端子A1C12に接続される。また、そのドレイン端子がバイパス信号線230を介して第2のFET236のドレイン端子に接続される。
また、第2のFET236は、そのソース端子がバイパス信号線230を介してアクセサリー側第2端子群A2CGの第12の端子A2C12に接続される。
第1のFET234及び第2のFET236は、それぞれゲート端子が、第2の接続配線AL2と第6の接続配線AL6とを接続する配線238に接続される。
配線238には、第3のスイッチとしての第3のFET240及びプルアップ抵抗242が接続される。
上記のように、第2の接続配線AL2は、最も低い電圧の第1のレンズ駆動用電源LV1を供給する配線として機能するので、配線238に接続された第1のFET234及び第2のFET236は、それぞれゲート端子が第1のレンズ駆動用電源LV1の電位にプルアップされる。
第3のFET240は、そのドレイン端子が配線238を介してプルアップ抵抗242に接続される。また、そのソース端子が、配線238を介して、第6の接続配線AL6に接続される。第6の接続配線AL6は、グランド線として機能するので、第3のFET240は、ソース端子が接地される。
また、第3のFET240は、そのゲート端子が、配線244を介してアクセサリーマイコン210の第3のポートAP3に接続される。バイパス制御部214として機能するアクセサリーマイコン210は、この第3のポートAP3の極性(HIGHレベル又はLOWレベル)を制御して、バイパス機構のオンオフを制御する。
第1のFET234、第2のFET236及び第3のFET240が、通信経路切換スイッチ232を構成する。
〈バイパス機構の動作〉
アクセサリー200を装着した場合において、カメラマイコン34とレンズマイコン114とが、アクセサリーマイコン210を経由して通信するモードを通常通信モードとし、カメラマイコン34とレンズマイコン114とが、アクセサリーマイコン210を経由せずに通信するモードをバイパスモードとする。通常通信モードでは、バイパス機構がオフされ、バイパスモードでは、バイパス機構がオンされる。
(1)通常通信モード
通常通信モードでは、バイパス機構がオフされる。この場合、アクセサリーマイコン210は、そのアクセサリーマイコン入出力ポート216の第3のポートAP3の極性をHIGHレベルに設定する。これにより、第3のFET240のゲート端子がHIGHレベルに設定され、スイッチとしての第3のFET240がオンとなる。
一方、スイッチとしての第3のFET240がオンとなることにより、第1のFET234及び第2のFET236のゲート端子が、それぞれLOWレベルに設定される。これにより、スイッチとしての第1のFET234及び第2のFET236がオフとなる。この結果、バイパス信号線230が切断され、バイパス機構がオフされる。
これにより、アクセサリーマイコン210を介して、カメラマイコン34とレンズマイコン114とが通信可能になる。より具体的には、アクセサリーマイコン210とカメラマイコン34とが通信可能に接続され、かつ、アクセサリーマイコン210とレンズマイコン114とが通信可能に接続される。
なお、ここでの通信は、単線式シリアル通信となる。この場合、レンズマイコン114からアクセサリーマイコン210にデータが送信され、かつ、アクセサリーマイコン210からカメラマイコン34にデータが送信される。
(2)バイパスモード
バイパスモードでは、バイパス機構がオンされる。この場合、アクセサリーマイコン210は、そのアクセサリーマイコン入出力ポート216の第3のポートAP3の極性をLOWレベルに設定する。これにより、スイッチとしての第3のFET240がオフとなる。
一方、スイッチとしての第3のFET240がオフとなると、第1のFET234及び第2のFET236のゲート端子が、それぞれHIGHレベルに設定される。これにより、スイッチとしての第1のFET234及び第2のFET236がオンとなる。この結果、バイパス信号線230が開通し、バイパス機構がオンされる。
これにより、アクセサリーマイコン210を経由せずにカメラマイコン34とレンズマイコン114とが直接通信できるように設定される。
《カメラ、レンズ及びアクセサリーの電気的な接続関係》
〈レンズをカメラに直接装着した場合の電気的な接続関係〉
図16は、レンズをカメラに直接装着した場合の電気的な接続関係を示す図である。
同図に示すように、レンズ100をカメラ10に直接装着すると、レンズ側端子群LCGの各端子LC1〜LC12が、カメラ側端子群CCGの対応する端子CC1〜CC12に接続される。すなわち、レンズ側端子群LCGの第1の端子LC1がカメラ側端子群CCGの第1の端子CC1に接続され、レンズ側端子群LCGの第2の端子LC2がカメラ側端子群CCGの第2の端子CC2に接続され、…、レンズ側端子群LCGの第12の端子LC12がカメラ側端子群CCGの第12の端子CC12に接続される。
〈カメラとレンズとの間にアクセサリーを装着した場合の電気的な接続関係〉
図17は、カメラとレンズとの間にアクセサリーを装着した場合の電気的な接続関係を示す図である。
同図に示すように、アクセサリー200をカメラ10に装着すると、アクセサリー側第1端子群A1CGの各端子A1C1〜A1C12が、カメラ側端子群CCGの対応する端子CC1〜CC12に接続される。すなわち、アクセサリー側第1端子群A1CGの第1の端子A1C1がカメラ側端子群CCGの第1の端子CC1に接続され、アクセサリー側第1端子群A1CGの第2の端子A1C2がカメラ側端子群CCGの第2の端子CC2に接続され、…、アクセサリー側第1端子群A1CGの第12の端子A1C12がカメラ側端子群CCGの第12の端子CC12に接続される。
また、レンズ100をアクセサリー200に装着すると、レンズ側端子群LCGの各端子LC1〜LC12が、アクセサリー側第2端子群A2CGの対応する端子A2C1〜A2C12に接続される。すなわち、レンズ側端子群LCGの第1の端子LC1がアクセサリー側第2端子群A2CGの第1の端子A2C1に接続され、レンズ側端子群LCGの第2の端子LC2がアクセサリー側第2端子群A2CGの第2の端子A2C2に接続され、…、レンズ側端子群LCGの第12の端子LC12がアクセサリー側第2端子群A2CGの第12の端子A2C12に接続される。
なお、アクセサリー200を複数装着した場合、一方のアクセサリー200のアクセサリー側第1端子群A1CGが、他方のアクセサリー200のアクセサリー側第2端子群A2CGに接続される。
[カメラシステムの作用]
《レンズ及びアクセサリーの装着》
〈アクセサリーを装着しない場合〉
レンズ100に備えられたレンズ側マウント104をカメラ10に備えられたカメラ側マウント14に装着することにより、レンズ100がカメラ10に装着される。この際、カメラ10に対してレンズ100を回転させて装着する。
レンズ100をカメラ10に装着することにより、レンズ側マウント104に備えられたレンズ側端子群LCGがカメラ側マウント14に備えられたカメラ側端子群CCGに接続される。
レンズ100をカメラ10に装着する際、レンズ側端子群LCGは、回転方向に沿ってレンズ検出端子(第1の端子LC1)、複数の電源端子(第2の端子LC2〜第4の端子LC4)、複数のグランド端子(第5の端子LC5及び第6の端子LC6)、複数の通信端子(第7の端子LC7〜第12の端子LC12)の順で配置されるので、電源端子(第2の端子LC2〜第4の端子LC4)をより多くカメラ側端子群CCGの端子に接触させることができる。これにより、レンズ側端子群LCGの複数の電源端子(第2の端子LC2〜第4の端子LC4)のセルフクリーニング効果を向上できる。この結果、レンズ側端子群LCGの複数の電源端子(第2の端子LC2〜第4の端子LC4)の接触抵抗を低減でき、効率よく電源を供給できる。
〈アクセサリーを装着する場合〉
アクセサリー200に備えられたアクセサリー側第1マウント204Aをカメラ10に備えられたカメラ側マウント14に装着することにより、アクセサリー200がカメラ10に装着される。この際、カメラ10に対してアクセサリー200を回転させて装着する。
アクセサリー200を複数装着する場合は、追加して装着するアクセサリー200のアクセサリー側第1マウント204Aをカメラ10に装着済みのアクセサリー200のアクセサリー側第2マウント204Bに装着する。これにより、アクセサリー200が追加して装着される。
レンズ100を装着する場合は、レンズ100に備えられたレンズ側マウント104をカメラ10に装着済みのアクセサリー200のアクセサリー側第2マウント204Bに装着する。これにより、レンズ100がアクセサリー200に装着される。
《レンズの装着の検出》
カメラマイコン34は、カメラ側端子群CCGの第1の端子(レンズ検出端子)CC1の極性に基づいて、レンズ100の装着の有無を検出する。
レンズ100が装着されていない場合、カメラ側の第1の端子CC1は、プルアップ抵抗CR1によってプルアップされる結果、HIGHレベル(高電位)となる。
一方、レンズ100がカメラ10に装着されると、図16に示すように、カメラ側の第1の端子CC1には、レンズ側の第1の端子(レンズ検出端子)LC1が接続される。レンズ側の第1の端子LC1は、接地されているため、レンズ側の第1の端子LC1が、カメラ側の第1の端子CC1に接続されると、カメラ側の第1の端子CC1は、LOWレベル(低電位)となる。
カメラマイコン34は、カメラ側の第1の端子CC1に接続されたレンズ検出用ポートCP0の極性(HIGHレベル又はLOWレベル)に基づいて、レンズ100の装着の有無を検出する。すなわち、レンズ検出用ポートCP0の電位がHIGHレベルの場合は、レンズ100が装着されていない、と判定し、レンズ検出用ポートCP0の電位がLOWレベルの場合は、レンズ100が装着されている、と判別して、レンズ100の装着の有無を検出する。
なお、レンズ検出端子である第1の端子CC1は、レンズ100をカメラ10に装着する場合のレンズ100の回転方向Rの先頭に配置される。これにより、レンズ100を着脱する際、カメラ側の第1の端子CC1にレンズ側の第1の端子LC1以外の端子が接触するのを防止できる。これにより、誤検出を防止できる。
《アクセサリーの装着の検出》
カメラマイコン34は、第12の端子CC12がLOWレベル(第2極性)であることを検出することにより、カメラ10にアクセサリー200が装着されたことを検出できる。ただし、検出できるのは、アクセサリー200の装着の有無だけである。
アクセサリー200の装着の有無については、後述するアクセサリー200の検出処理によっても行われる。アクセサリー200の検出処理では、アクセサリー200の装着の有無及び装着数が検出され、かつ、装着されたアクセサリーの種類等も検出される。
《レンズマイコンの起動》
カメラマイコン34は、レンズ100の装着を検出すると、電源供給部42にレンズ駆動用電源の供給を開始させる。すなわち、カメラ側の複数の電源端子(第2の端子CC2、第3の端子CC3及び第4の端子CC4)にレンズ駆動用電源LV1、LV2、LV3が供給されるように、電源供給部42及びレンズ駆動用電源スイッチ部44を制御する。これにより、カメラ側の複数の電源端子(第2の端子CC2、第3の端子CC3及び第4の端子CC4)のそれぞれにレンズ駆動用電源LV1、LV2、LV3が供給される。
また、カメラ側の複数の電源端子(第2の端子CC2、第3の端子CC3及び第4の端子CC4)にレンズ駆動用電源LV1、LV2、LV3が供給されると、そのカメラ側の複数の電源端子(第2の端子CC2、第3の端子CC3及び第4の端子CC4)に接続されたレンズ側の複数の電源端子(第2の端子LC2、第3の端子LC3及び第4の端子LC4)を介して、レンズ100にレンズ駆動用電源LV1、LV2、LV3が供給される。
レンズ100にレンズ駆動用電源LV1、LV2、LV3が供給されると、そのうちの一つを使用して、レンズマイコン114のシステム電源が生成される。レンズマイコン114のシステム電源は、レンズ側システム電源生成部112で生成される。レンズ側システム電源生成部112は、カメラ側から供給された複数のレンズ駆動用電源LV1、LV2、LV3のうち最も低い電圧の第1のレンズ駆動用電源LV1(+5V)を使用して、システム電源(+3.3V)を生成し、レンズマイコン114に供給する。
システム電源がレンズマイコン114に正常に供給されることにより、レンズマイコン114が起動する。
なお、アクセサリー200が装着されている場合、同様の手順でアクセサリーマイコン210にシステム電源が供給され、アクセサリーマイコン210が起動する。すなわち、アクセサリー側システム電源生成部250が、最も低い電圧のレンズ駆動用電源LV1(+5V)を使用してシステム電源(+3.3V)を生成し、アクセサリーマイコン210に供給する。これにより、アクセサリーマイコン210が起動する。
《レンズマイコンにシステム電源が正常に供給されたことの検出》
カメラマイコン34は、カメラ側端子群CCGの特定の端子の極性に基づいて、レンズマイコン114にシステム電源が正常に供給されたことを検出する。ここでの特定の端子とは、レンズ側において、プルアップ抵抗が接続された端子と接続される端子である。
レンズ側において、プルアップ抵抗LR7、LR8、LR12が接続された端子は、第7の端子LC7、第8の端子LC8及び第12の端子LC12である。そして、これらの端子に接続されるカメラ側の端子は、第7の端子CC7、第8の端子CC8及び第12の端子CC12である。
カメラマイコン34は、カメラ側端子群CCGの第7の端子CC7に接続される第1の通信用ポートCP1、カメラ側端子群CCGの第8の端子CC8に接続される第2の通信用ポートCP2、及び、カメラ側端子群CCGの第12の端子CC12に接続される第6の通信用ポートCP6の極性(HIGHレベル又はLOWレベル)を判別して、レンズマイコン114にシステム電源が正常に供給されたことを検出する。具体的には、第1の通信用ポートCP1、第2の通信用ポートCP2及び第6の通信用ポートCP6の極性がHIGHレベルであることを検出すると、レンズマイコン114にシステム電源が正常に供給された、と判定する。これにより、レンズ側でレンズマイコン114のシステム電源を生成する場合であっても、レンズマイコン114にシステム電源が正常に供給されたことをカメラ側で適切に検知できる。特に、本実施の形態のカメラシステム1のように、複数の端子の極性を判別することにより、より正確に検知できる。
なお、レンズマイコン114に正常にシステム電源が供給され、レンズマイコン114が正常に起動すると、レンズマイコン114は、第1の通信用ポートLP1の極性をLOWレベルに切り換える。この結果、レンズ側の第7の端子LC7及びカメラ側の第7の端子CC7の極性が、HIGHレベルからLOWレベルに切り換えられる。カメラマイコン34は、第7の端子CC7がLOWレベルに切り換えられたことを検出して、レンズマイコン114が起動したことを検出する。すなわち、レンズマイコン114は、第1の通信用ポートLP1の極性をLOWレベルに切り換えることにより、正常に起動したことをカメラマイコン34に通知する。レンズマイコン114は、起動から一定時間経過後に、第1の通信用ポートLP1の極性をLOWレベルに切り換える。
《レンズが正規品であるか否かの判別》
カメラマイコン34は、カメラ側端子群CCGの特定の端子の極性に基づいて、装着されたレンズ100が正規のレンズであるか否かを判別する。ここでの特定の端子とは、レンズ側において、プルアップ抵抗LR7、LR8、LR12が接続された端子と接続される端子、及び、プルダウン抵抗LR9が接続された端子である。
レンズ側において、プルアップ抵抗LR7、LR8、LR12が接続された端子は、第7の端子LC7、第8の端子LC8及び第12の端子LC12である。そして、これらの端子に接続されるカメラ側の端子は、第7の端子CC7、第8の端子CC8及び第12の端子CC12である。
また、レンズ側において、プルダウン抵抗LR9が接続された端子は、第9の端子LC9である。そして、この端子に接続されるカメラ側の端子は、第9の端子CC9である。
カメラマイコン34は、カメラ側端子群CCGの第7の端子CC7に接続される第1の通信用ポートCP1、カメラ側端子群CCGの第8の端子CC8に接続される第2の通信用ポートCP2、カメラ側端子群CCGの第9の端子CC9に接続される第3の通信用ポートCP3、及び、カメラ側端子群CCGの第12の端子CC12に接続される第6の通信用ポートCP6の極性(HIGHレベル又はLOWレベル)を判別して、装着されたレンズ100が正規のレンズか否かを判別する。具体的には、第1の通信用ポートCP1、第2の通信用ポートCP2及び第6の通信用ポートCP6の極性がHIGHレベルであること、及び、第3の通信用ポートCP3の極性がLOWレベルであることを検出すると、装着されたレンズ100が正規のレンズである、と判別する。
このように、レンズ100の装着時に特定の端子の極性を判別することで、装着されたレンズ100が正規のレンズか否かを容易に判別できる。
《アクセサリーの検出(アクセサリー検出方法)》
レンズマイコン114が正常に起動すると、アクセサリー200の検出処理が行われる。アクセサリー200の検出処理は、アクセサリー200の装着の有無及び装着数を検出する処理である。装着が検出された場合には、装着されたアクセサリー200の情報を取得する処理も行われる。
図18は、アクセサリーの検出処理の手順を示すフローチャートである。
レンズマイコン114は、正常に起動したことをカメラマイコン34に通知した後、カメラマイコン34に向けてアクセサリー検出用データを送信する(ステップS10)。アクセサリー検出用データは、第12の端子LC12を介して送信される。第12の端子LC12は、カメラ10及びアクセサリー200との間で単線式シリアル通信を行うための端子である。したがって、アクセサリー検出用データは、単方向の単線式シリアル通信によって、カメラ側に向けて送信される。
アクセサリー200が装着されている場合、レンズマイコン114から送信されたアクセサリー検出用データは、アクセサリーマイコン210で受信される。アクセサリーマイコン210は、アクセサリー検出用データを受信すると、受信したアクセサリー検出用データをカメラ10に向けて送信する。すなわち、アクセサリー検出用データは、アクセサリー200で中継されながらカメラ10に送信される。
なお、アクセサリー検出用データをアクセサリー200で中継するため、アクセサリー200の通信モードは、通常通信モードに設定される。
アクセサリーマイコン210は、アクセサリー検出用データを中継する際、受信したアクセサリー検出用データに自身のアクセサリー情報を付加して、アクセサリー検出用データを更新する。そして、その更新したアクセサリー検出用データをカメラ10に向けて送信する。したがって、レンズ100からアクセサリー検出用データが送信された後の処理は、次のようになる。
まず、アクセサリー検出用データがアクセサリーマイコン210で受信されたか否かが判定される(ステップS11)。
アクセサリー検出用データがアクセサリーマイコン210で受信されない場合とは、アクセサリー200が装着されていない場合である。この場合、アクセサリー検出用データは、カメラマイコン34で受信される(ステップS14)。
一方、アクセサリー検出用データがアクセサリーマイコン210で受信される場合とは、アクセサリー200が装着されている場合である。この場合、アクセサリーマイコン210は、受信したアクセサリー検出用データに自身のアクセサリー情報を付加して、アクセサリー検出用データを更新する(ステップS12)。この際、アクセサリーマイコン210は、アクセサリー検出用データに含まれる既存の情報の後にアクセサリー情報を追記してアクセサリー検出用データを更新する。したがって、アクセサリー200が複数装着されている場合は、既存の情報の後に順次アクセサリー情報が追記されてゆくことになる。
ここで、アクセサリー情報とは、そのアクセサリー200の仕様を示す情報である。アクセサリー情報には、たとえば、アクセサリー機種情報、アクセサリー装着位置情報、光学補正情報等が含まれる。アクセサリー機種情報には、アクセサリー機種名、アクセサリー種別、メーカー名、プロダクトID等が含まれる。ここで、プロダクトID(ID:Identification)とは、製品に付される固有の識別番号であり、シリアルナンバーとも称される。また、アクセサリー装着位置情報とは、有効なアクセサリーの装着位置の情報である。たとえば、レンズ直後、カメラ直前等、アクセサリーを装着すべき位置が限定されている場合には、その情報がアクセサリー装着位置情報として記録される。また、光学補正が有効になる位置が限定されている場合にも同様に、その情報がアクセサリー装着位置情報として記録される。光学補正情報には、アクセサリーを装着した場合の画像の補正情報等が含まれる。アクセサリー情報は、アクセサリーマイコン210のROMに格納される。アクセサリー200は、カメラマイコン34と通信し、アクセサリー情報をカメラマイコン34に送信する。
アクセサリーマイコン210は、アクセサリー検出用データの更新後、更新したアクセサリー検出用データをカメラ10に向けて送信する(ステップS13)。
アクセサリーマイコン210からアクセサリー検出用データが送信されると、その送信されたアクセサリー検出用データがアクセサリーマイコン210で受信されたか否かが判定される(ステップS11)。アクセサリー検出用データがアクセサリーマイコン210で受信された場合は、上記ステップS12及びステップS13の処理が実施される。
アクセサリー検出用データがアクセサリーマイコン210で受信されず、カメラマイコン34で受信された場合(ステップS14)、カメラマイコン34は、受信したアクセサリー検出用データに基づいて、アクセサリー200の装着の有無を検出する(ステップS15)。検出は次のように行われる。
アクセサリー200が装着されている場合、アクセサリー検出用データには、アクセサリー情報が含まれる。したがって、アクセサリー情報の有無を調べれば、アクセサリー200の装着の有無を検出できる。カメラマイコン34は、受信したアクセサリー検出用データを解析し、アクセサリー情報の有無を検出する。受信したアクセサリー検出用データにアクセサリー情報が含まれていない場合、カメラマイコン34はアクセサリー200が装着されていない、と判定する。一方、受信したアクセサリー検出用データにアクセサリー情報が含まれている場合、カメラマイコン34はアクセサリー200が装着されている、と判定する。
このように、カメラマイコン34は、受信したアクセサリー検出用データを解析し、アクセサリー情報の有無を検出して、アクセサリー200の装着の有無を検出する。
カメラマイコン34は、この後、検出結果に基づいて、アクセサリー200の装着の有無を判定する(ステップS16)。
アクセサリー200の装着なし、と判定すると、アクセサリー200の検出処理を終了する。
一方、アクセサリー200の装着あり、と判定すると、カメラマイコン34は、受信したアクセサリー検出用データに基づいて、アクセサリー200の装着数を検出する(ステップS17)。アクセサリー200の装着数の検出は、次のように行われる。
上記のように、アクセサリー検出用データは、アクセサリー200で中継されるたびにアクセサリー情報が付加される。したがって、アクセサリー検出用データに含まれるアクセサリー情報の数を検出すれば、装着されているアクセサリー200の数を検出できる。カメラマイコン34は、アクセサリー検出用データを解析して、アクセサリー検出用データに含まれるアクセサリー情報の数をカウントし、アクセサリー200の装着数を検出する。
この後、カメラマイコン34は、アクセサリー検出用データから個々のアクセサリー200のアクセサリー情報を抽出し、装着されているアクセサリー200の情報を取得する(ステップS18)。この際、カメラマイコン34は、アクセサリー200の装着順の情報も取得する。アクセサリー200の装着順の情報は、次のように取得する。
上記のように、アクセサリー検出用データは、更新の際、既存の情報の後にアクセサリー情報が追記されて更新される。したがって、各アクセサリー200のアクセサリー情報は、装着された順番と同じ順番でアクセサリー検出用データに記録される。すなわち、アクセサリー検出用データに含まれるアクセサリー情報のうち先頭に位置するアクセサリー情報が、先頭に装着されたアクセサリー(=最もレンズ側に装着されたアクセサリー)のアクセサリー情報であり、最後尾に位置するアクセサリー情報が、最後尾に装着されたアクセサリー(=最もカメラ側に装着されたアクセサリー)のアクセサリー情報である。よって、アクセサリー検出用データに含まれるアクセサリー情報の順番からアクセサリーの装着順の情報を取得できる。
以上一連の工程でアクセサリー200の検出処理が終了する。
アクセサリー200の装着が検出された場合、カメラマイコン34は、装着されているアクセサリー200の情報を加味して、撮影制御を実施する。すなわち、アクセサリー200が装着されることにより、焦点距離、Fナンバー等が変わるので、カメラマイコン34は、これらの情報を加味して、AE(Automatic Exposure:自動露出)、AF(Auto Focus:自動焦点合わせ)等の撮影制御を実施する。
また、アクセサリー200の装着が検出された場合、カメラマイコン34は、必要に応じて装着されているアクセサリー200の情報を表示部26に表示する。
〈検出例〉
図19は、アクセサリーが装着されている場合におけるアクセサリー検出用データの処理の流れを示す図である。同図は、アクセサリーが2つ装着されている場合の例を示している。2つのアクセサリーを第1アクセサリーA及び第2アクセサリーBとする。第1アクセサリーA及び第2アクセサリーBは、レンズからカメラに向かって第1アクセサリーA、第2アクセサリーBの順で装着されているものとする。
まず、レンズマイコン114からカメラに向けてアクセサリー検出用データが送信される。
レンズマイコン114から送信されたアクセサリー検出用データは、第1アクセサリーAのアクセサリーマイコン210で受信される。第1アクセサリーAのアクセサリーマイコン210は、受信したアクセサリー検出用データに自身のアクセサリー情報Iaを付加して、アクセサリー検出用データを更新する。そして、更新したアクセサリー検出用データをカメラに向けて送信する。
第1アクセサリーAのアクセサリーマイコン210から送信されたアクセサリー検出用データは、次に、第2アクセサリーBのアクセサリーマイコン210で受信される。第2アクセサリーBのアクセサリーマイコン210は、受信したアクセサリー検出用データに自身のアクセサリー情報Ibを付加して、アクセサリー検出用データを更新する。この結果、アクセサリー検出用データには、第1アクセサリーAのアクセサリー情報Iaと、第2アクセサリーBのアクセサリー情報Ibとが含まれることとなる。第2アクセサリーBのアクセサリーマイコン210は、更新したアクセサリー検出用データをカメラに向けて送信する。
第2アクセサリーBのアクセサリーマイコン210から送信されたアクセサリー検出用データは、次に、カメラのカメラマイコン34で受信される。カメラマイコン34は、受信したアクセサリー検出用データに基づいて、アクセサリーの装着の有無及び装着数を検出し、かつ、装着されているアクセサリーの情報を取得する。
このように、本実施の形態のカメラシステム1では、レンズ100からカメラ10に向けてアクセサリー検出用データを送信し、そのアクセサリー検出用データを中間のアクセサリー200で中継する過程でアクセサリー200の情報を付加する。これにより、簡単かつ迅速にアクセサリー200の装着の有無及び装着数を検出できる。また、アクセサリー200が装着されている場合には、簡単にそのアクセサリーの情報も取得できる。
《通信モードの切り換え》
アクセサリー200の検出処理が終了すると、各アクセサリー200は、通信モードがバイパスモードに切り換えられる。これにより、アクセサリー200が装着されている場合であっても、アクセサリーマイコン210を経由せずに、レンズ100とカメラ10との間で直接通信することが可能になる。
各アクセサリー200のアクセサリーマイコン210は、アクセサリー検出用データを送信すると、通信経路切換スイッチ232によりバイパス信号線230を導通させ、バイパス機構をオンする。これにより、アクセサリー200の通信モードがバイパスモードに切り換えられ、アクセサリーマイコン210を経由せずに、カメラ10とレンズ100との間で直接通信することが可能になる。
以後、第12の端子を介した通信(=副信号線による通信)は、レンズ100の動作情報の送信に使用される。レンズマイコン114は、単方向の単線式シリアル通信によって、レンズ100の動作情報をカメラ10に送信する。たとえば、フォーカスモーターが動作中であることを示す情報等、レンズ100の特定の機能が動作中であることを示す情報が送信される。
このように、アクセサリー200の通信モードを切り換えることにより、アクセサリー検出に使用される端子(第12の端子)及び信号線(副信号線)を有効活用できる。
《通信設定》
上記のように、レンズマイコン114が起動すると、アクセサリー200の検出処理が実施される。アクセサリー200の検出処理は、アクセサリー200で中継しながら、レンズ100とカメラ10との間でアクセサリー検出用データを送受信して行われる。このアクセサリー200の検出処理と並行して通信の初期設定が行われる。具体的には、カメラ10とレンズ100との間で3線式シリアル通信を行うための各種設定が行われる。通信設定は、順番に実施され、レンズ側の通信設定が行われた後、カメラ側の通信設定が行われる。より具体的には、互換性有無の判定後、一定時間(たとえば、2.5ms)が経過すると、レンズ側の通信設定が行われ、更に一定時間(たとえば、2.5ms)が経過すると、カメラ側の通信設定が行われる。
このアクセサリー200の検出処理と並行して、通信の初期設定を行うことにより、起動を高速化できる。
《レンズ情報の取得》
3線式シリアル通信の設定が完了すると、3線式シリアル通信により、レンズ情報の取得処理が行われる。
ここで、レンズ情報とは、そのレンズ100の仕様を示す情報である。レンズ情報には、たとえば、レンズ機種データ、レンズ特性データ、レンズ特性補正データ等が含まれる。レンズ機種データには、レンズ機種名、焦点距離、開放F値、メーカー名等が含まれる。レンズ特性データには、輝度シェーディングデータ、色シェーディングデータ、ディストーションデータ、収差データ等が含まれる。レンズ特性補正データには、輝度シェーディング補正データ、色シェーディング補正データ、ディストーション補正データ、収差補正データ等が含まれる。レンズ情報は、レンズマイコン114のROMに格納される。
レンズ情報の取得処理は、次の手順で行われる。まず、カメラマイコン34が、レンズマイコン114に対して、レンズ情報の送信要求を送信する。レンズマイコン114は、これに応答して、レンズ情報をカメラマイコン34に送信する。これにより、レンズ情報が取得される。
カメラマイコン34は、取得したレンズ情報に基づいて、AE、AF等の撮影制御を実施する。また、カメラマイコン34は、必要に応じて装着されているレンズ100の情報を表示部26に表示する。
《レンズの駆動》
カメラマイコン34とレンズマイコン114との間の通信が確立すると、レンズ100はスタンバイ状態となる。以後、カメラ10からの指示に応じて動作が可能になる。
レンズマイコン114は、3線式シリアル通信用の端子を利用して、カメラマイコン34と通信し、カメラマイコン34から駆動の指示を受け付ける。そして、受け付けた指示に応じて、レンズ駆動部110を制御し、レンズ100を動作させる。
この際、レンズ駆動部110は、カメラ10から電源の供給を受けて動作する。レンズ駆動用電源は、複数の電源端子(カメラ側の第2の端子CC2〜第4の端子CC4及びレンズ側の第2の端子LC2〜第4の端子LC4)を介して複数供給される。各レンズ駆動用電源LV1、LV2、LV3は、互いに電圧が異なり、それぞれ対応する駆動部に供給される。たとえば、フォーカス駆動部110A、及び、絞り駆動部110Cを備えたレンズ100において、最も低い電圧の第1のレンズ駆動用電源LV1(+5V)は絞り駆動部110Cに供給される。また、最も高い電圧の第3のレンズ駆動用電源LV3(+10V)はフォーカス駆動部110Aに供給される。
このように各駆動部に対応する電圧の電源がカメラ側から供給されることにより、レンズ側で電源を生成する必要がなくなり、レンズ100の構成を簡素化できる。また、ノイズ対策も不要になるので、より構成を簡素化できる。
更に、複数の電源端子を介してレンズに電源を供給することにより、効率よく電源を供給できる。たとえば、レンズ側で大きな電源が必要な場合、一つの電源端子から供給すると、端子部分での損失が大きくなる。しかし、複数の電源端子を介してレンズに供給する構成とすることにより、端子部分での損失を低減でき、効率よく電源を供給できる。すなわち、複数の電源端子を介してレンズに供給する構成とすることにより、端子面積を大きく取ることができ、損失を減らして、効率よく電源を供給できる。
その一方で電源端子の数が増えるが、本実施の形態のカメラシステム1では、システム電源用の端子を削減できるので、端子数の増加も抑制できる。
《レンズ駆動用電源の個別のオンオフ》
上記のように、レンズ100には、カメラ10から電圧の異なる複数のレンズ駆動用電源が供給される。
しかし、レンズ100によっては、必ずしもすべてのレンズ駆動用電源が使用されるとは限らず、一部のレンズ駆動用電源のみが使用される場合もある。たとえば、各駆動部が同じ動作電圧で動作する場合などには、その動作電圧以外のレンズ駆動用電源は使用されない。
そこで、レンズ側で使用しない電圧のレンズ駆動用電源は供給を停止する。これにより、省電力化が図れる。
どの電圧のレンズ駆動用電源が必要かは、レンズごとに異なる。カメラマイコン34は、レンズ100から取得したレンズ情報に基づいて、必要な電圧のレンズ駆動用電源を判別し、電源供給部42から必要な電圧のレンズ駆動用電源のみを供給させる。具体的には、次のように処理する。
まず、レンズ100から取得したレンズ情報に基づいて、装着されたレンズ100に必要な電圧のレンズ駆動用電源を判別する。カメラマイコン34に備えられたROMには、判定テーブルが格納されており、カメラマイコン34は、その判定テーブルを参照して、装着されたレンズ100に必要な電圧のレンズ駆動用電源を判別する。判定テーブルには、カメラシステム1を構成するレンズ(レンズ機種名)ごとに、必要な電圧のレンズ駆動用電源の情報が対応付けられて記録される。
次に、カメラマイコン34は、判別結果に基づいて、レンズ駆動用電源スイッチ部44を制御し、レンズ側で未使用のレンズ駆動用電源の供給を停止する。たとえば、中間の電圧である第2のレンズ駆動用電源LV2がレンズ側で未使用の場合、第2のレンズ駆動用電源LV2の供給を停止させる。これにより、必要なレンズ駆動用電源のみが供給される。
なお、最も低い電圧の第1のレンズ駆動用電源LV1は、レンズマイコン114のシステム電源に使用する関係上、必ず使用されるレンズ駆動用電源となる。したがって、実際に供給が停止されるのは、中間の電圧である第2のレンズ駆動用電源LV2又は最も高い電圧の第3のレンズ駆動用電源LV3となる。
このように、レンズ側で未使用のレンズ駆動用電源の供給を停止することにより、効率よく電源を供給でき、かつ、省電力化が図れる。
なお、本例では、カメラ側に備えられた判定テーブルを参照して、必要な電圧のレンズ駆動用電源を判別する構成としているが、レンズから送信するレンズ情報に必要な電圧のレンズ駆動用電源を含めてもよい。
《レンズ及びアクセサリーの取り外し》
〈レンズの取り外し〉
レンズ100をカメラ10から取り外す場合は、レンズ100を取り付けたときとは逆の方向にレンズ100を回転させて、カメラ10から取り外す。この際、レンズ100の電源端子(第2の端子LC2、第3の端子LC3及び第4の端子LC4)が、レンズ100のグランド端子(第5の端子LC5及び第6の端子LC6)に対して、回転方向の後側(レンズ100を装着するときの回転方向Rに対しては前側)に配置されていることにより、レンズ100を安全に取り外すことができる。
すなわち、レンズ100を取り外すときの回転方向に対して、電源端子がグランド端子の後側に隣接して配置されていることにより、レンズ100を取り外す方向に回転させると、直後にレンズ100の電源端子がカメラ10のグランド端子に接触する構造となる。すなわち、他の端子に触れることなく、レンズ100の電源端子がカメラ10のグランド端子に接触する構造となる。これにより、電源端子及びその配線に残存する電荷を適切に処理でき、安全にレンズ100を取り外すことができる。
また、複数の電源端子が、レンズ100を取り外すときの回転方向に対して、電圧の高い順(レンズ100を装着するときの回転方向Rに対しては低い順)に配置されていることにより、電源端子同士が接触しても、適切にレンズ側に残存する電荷を処理できる。すなわち、レンズ100を取り外すために回転させると、レンズ側の電源端子は、必ず自身よりも高い電圧の電源を供給するカメラ側の電源端子又はグランド端子に接触する構造になるので、レンズ側の電源端子及びその配線に電荷が残存していても、適切に処理できる。これにより、安全にレンズ100を取り外すことができる。
〈アクセサリーを取り外す場合〉
カメラ10からアクセサリー200を取り外す場合は、アクセサリー200を取り付けたときとは逆の方向にアクセサリー200を回転させて取り外す。同様に、アクセサリー200からレンズ100を取り外す場合も、レンズ100を取り付けたときとは逆の方向にレンズ100を回転させて取り外す。アクセサリー200を取り外す場合もレンズ100と同様の効果を奏する。
◆◆第2の実施の形態◆◆
本実施の形態のカメラシステムでは、取得したアクセサリーの情報に基づいて、アクセサリーの装着の適否を判定する。
なお、アクセサリーの装着の有無及び装着数を検出する方法、並びに、アクセサリーが装着されている場合において、装着されているアクセサリーの情報を取得する方法については、上記第1の実施の形態と同じなので、ここでは、アクセサリーの装着の適否を判定する方法についてのみ説明する。
《装着数に基づく装着の適否の判定》
上記のように、カメラ10がアクセサリー検出用データを受信すると、受信したアクセサリー検出用データからアクセサリーの装着の有無及び装着数を検出できる。
カメラマイコン34は、あらかじめ装着数の上限の情報を取得しておき、これと比較して、装着の適否を判定する。具体的には、検出された装着数が、あらかじめ設定された装着数の上限を超えているか否か判定し、超えている場合、不適正な装着と判定する。
《製品の正規性に基づく装着の適否の判定》
カメラマイコン34は、取得したアクセサリーの情報に基づいて、装着されたアクセサリー200の正否を判定する。この場合、各アクセサリー200がアクセサリー検出用データに付加するアクセサリー情報にプロダクトIDが含められる。カメラマイコン34は、アクセサリー情報からプロダクトIDの情報を抽出し、装着されたアクセサリー200が正規の製品か否かを判定する。正規な製品ではない場合、不適正な装着と判定する。
《装着順に基づく装着の適否の判定》
上記のように、カメラ10がアクセサリー検出用データを受信すると、受信したアクセサリー検出用データからアクセサリー200の装着順の情報を取得できる。
カメラマイコン34は、取得したアクセサリー200の装着順の情報に基づいて、アクセサリー200の装着の適否を判定する。この場合、各アクセサリー200がアクセサリー検出用データに付加するアクセサリー情報にアクセサリー装着位置情報が含められる。
上記のように、アクセサリー装着位置情報は、有効なアクセサリーの装着位置の情報である。カメラマイコン34は、取得したアクセサリー情報からアクセサリー装着位置情報を取得し、各アクセサリー200が指定された装着位置に装着されているか否かを判定する。たとえば、有効な装着位置として、レンズ直後が指定されている場合、そのアクセサリー200がレンズ100の直後に装着されているか否かを判定する。判定は、アクセサリーごとに行われ、全てのアクセサリー200が適正な位置に装着されているか否かを判定する。いずれか一つのアクセサリー200でも不適正な位置に装着されている場合は、不適正な装着と判定する。
《判定例》
図20は、アクセサリーの装着の適否を判定する手順の一例を示すフローチャートである。
まず、カメラマイコン34は、アクセサリー検出の正否を判定する(ステップS20)。すなわち、アクセサリー200の検出処理が成功したか否かを判定する。アクセサリー検出の正否は、アクセサリー検出用データが取得できたか否かによって判定される。たとえば、レンズマイコン114の起動から一定時間内にアクセサリー検出用データが取得できない場合、カメラマイコン34は、アクセサリー200の検出処理が失敗したと判定する。通信エラー等が生じた場合には、一定時間内にアクセサリー検出用データを取得できない場合がある。このような場合、カメラマイコン34は、アクセサリー200の検出処理が失敗したと判定する。
アクセサリー200の検出処理に失敗すると、カメラマイコン34は、アクセサリー200が装着されていないと認定する(ステップS25)。
一方、アクセサリー200の検出処理に成功すると、カメラマイコン34は、装着数の適否を判定する(ステップS21)。すなわち、検出されたアクセサリー200の装着数が上限を超えているか否かを判定する。装着数が不適正と判定すると、カメラマイコン34は、不適正なアクセサリー200の装着と認定する(ステップS26)。
一方、アクセサリー200の装着数が適正と判定すると、次に、カメラマイコン34は、アクセサリー200の正規性を判定する(ステップS22)。すなわち、装着された各アクセサリー200が正規の製品であるか否かを判定する。装着されたアクセサリー200が正規の製品ではないと判定すると、カメラマイコン34は、不適正なアクセサリー200の装着と認定する(ステップS26)。
一方、装着されたアクセサリー200が正規の製品であると判定すると、次に、カメラマイコン34は、装着順の適否を判定する(ステップS23)。すなわち、装着されたアクセサリー200の順番が正しい装着順であるか否かを判定する。装着されたアクセサリー200の順番が正しい装着順ではないと判定すると、カメラマイコン34は、不適正なアクセサリー200の装着と認定する(ステップS26)。
一方、装着されたアクセサリー200の順番が正しい装着順であると判定すると、アクセサリー200が適正に装着されていると認定する(ステップS24)。
このように、装着数、正規性及び装着順の観点から装着されたアクセサリー200の装着の適否を判断する。
《判定後の処理》
〈警告の報知〉
カメラマイコン34は、アクセサリー200の装着適否の判定の結果、不適正な装着と判定すると、警告を報知する処理を行う。この処理は、表示部26に所定のメッセージを表示させることにより行われる。この場合、表示部26が報知部として機能する。
この他、カメラ10が、スピーカー、ブザー等の音声による報知手段を備えている場合には、音声で警告を報知することもできる。
これにより、ユーザーに適切なアクセサリー200の使用を促すことができる。
なお、通信エラー等によってアクセサリー200の検出処理に失敗した場合も同様に警告を報知することが好ましい。
〈制御の停止〉
カメラマイコン34は、アクセサリー200の装着適否の判定の結果、不適正な装着と判定すると、レンズ100に対する制御を停止する。
アクセサリー200が適切に装着されていないと、適切な撮影制御が実施できないおそれがある。そのような事態を未然に防止するため、不適正なアクセサリー200の装着が判明した場合、レンズ100に対する制御を停止する。すなわち、撮影不能にする。
これにより、正常な撮影ができなくなるのを未然に防止できる。
なお、レンズ100に対する制御を停止するのではなく、一定の条件で変更するようにしてもよい。たとえば、マニュアルで動作させるようにレンズ100に対する制御を変更してもよい。
◆◆第3の実施の形態◆◆
[カメラシステムの構成]
レンズ交換式のカメラシステムでは、新旧さまざまなカメラとレンズとが組み合わされて使用される。したがって、組み合わせによってアクセサリー200を検出できない場合もある。たとえば、レンズ側は対応しているが、カメラ側が対応していない場合、レンズ側がアクセサリー検出用データを送信しても、カメラ側では受信できない。あるいは、受信できても、それを利用してアクセサリー200を検出できない。
したがって、事前にカメラ10とレンズ100の双方で相手方がアクセサリー200の検出機能(以下、アクセサリー検出機能という。)に対応しているか否かを判定し、対応している場合にのみ、アクセサリー200の検出処理を実施することが好ましい。
そこで、本実施の形態のカメラシステムは、相手方がアクセサリー検出機能に対応しているか否か、すなわち、互換性を有しているか否かを判定する機能を備える。以下、この互換性の有無を判定する機能に係わる構成について説明する。
《互換性の有無を判定する機能に係わる構成》
図21は、カメラ及びレンズに備えられた互換性判定に係わる機能のブロック図である。
本実施の形態のカメラシステムでは、特定の端子の極性を検出して、カメラ10及びレンズ100の双方がアクセサリー検出機能に対応しているか否かを判定する。すなわち、特定の端子の極性が第1極性の場合、アクセサリー検出機能に対応している、と判定し、第2極性の場合、アクセサリー検出機能に対応していない、と判定する。ここで、当該端子は、次のように動作する端子で構成する。すなわち、カメラ10及びレンズ100の双方が当該端子の極性を第1極性に設定した場合にのみ第1極性になり、少なくとも一方が第2極性に設定すると第2極性になる動作を行う。このような端子は、オープンドレイン出力又はオープンコレクタ出力が可能な端子によって実現できる。カメラ10は、自身がアクセサリー検出機能に対応している場合、当該端子の極性を第1極性に設定し、対応していない場合、第2極性に設定する。レンズ100も同様であり、自身がアクセサリー検出機能に対応している場合、当該端子の極性を第1極性に設定し、対応していない場合、第2極性に設定する。これにより、当該端子の極性からカメラ10及びレンズ100の双方がアクセサリー検出機能に対応しているか否かを判定できる。
本実施の形態のカメラシステムでは、3線式シリアル通信を行うための3つの端子のうち一つの端子を利用して、互換性の有無を判定する。具体的には、第11の端子CC11、LC11を利用して、互換性の有無を判定する。以下、カメラ側とレンズ側に分けて、当該機能の説明を行う。
〈カメラ側に備えられる互換性判定機能〉
カメラ10は、第11の端子CC11の極性に基づいて互換性の有無を判定する。すなわち、相手先のレンズ100が、アクセサリー検出機能に対応しているか否かを判定する。
第11の端子CC11は、3線式シリアル通信を行う際に使用される端子の一つであり、カメラマイコン34の第5の通信用ポートCP5(MISOポート)に接続される。この第5の通信用ポートCP5は、オープンドレイン出力が可能なポートで構成される。
カメラマイコン34は、この第5の通信用ポートCP5の極性を第1極性であるHIGHレベル又は第2極性であるLOWレベルに設定する機能を有する。この機能は、カメラ側極性設定部70によって提供される。カメラマイコン34は、所定のプログラムを実行することにより、カメラ側極性設定部70として機能する。カメラ側極性設定部70は、カメラ10が、アクセサリー検出機能に対応している場合、第5の通信用ポートCP5の極性を第1極性であるHIGHレベルに設定する。一方、カメラ10がアクセサリー検出機能に対応していない場合、第5の通信用ポートCP5の極性を第2極性であるLOWレベルに設定する。
カメラマイコン34の第5の通信用ポートCP5が、HIGHレベル(第1極性)に設定されることにより、第11の端子CC11がHIGHレベル(第1極性)に設定される。また、カメラマイコン34の第5の通信用ポートCP5が、LOWレベル(第2極性)に設定されることにより、第11の端子CC11がLOWレベル(第2極性)に設定される。
また、カメラマイコン34は、第5の通信用ポートCP5の極性を検出し、検出した極性に基づいて、カメラ10に装着されたレンズ100がアクセサリー検出機能に対応しているか否かを判定する機能を有する。この機能は、カメラ側判定部72によって提供される。カメラマイコン34は、所定のプログラムを実行することにより、カメラ側判定部72として機能する。カメラ側判定部72は、第5の通信用ポートCP5の極性を検出し、検出した極性がHIGHレベル(第1極性)の場合にのみ、カメラ10に装着されたレンズ100がアクセサリー検出機能に対応していると判定する。
なお、第11の端子CC11がHIGHレベル(第1極性)に設定されることにより、カメラマイコン34の第5の通信用ポートCP5がHIGHレベル(第1極性)に設定される。また、第11の端子CC11がLOWレベル(第2極性)に設定されることにより、カメラマイコン34の第5の通信用ポートCP5がLOWレベル(第2極性)に設定される。
〈レンズ側に備えられる互換性判定機能〉
レンズ100は、第11の端子LC11の極性に基づいて互換性の有無を判定する。すなわち、相手先のカメラ10がアクセサリー検出機能に対応しているか否かを判定する。
第11の端子LC11は、3線式シリアル通信を行う際に使用される端子の一つであり、レンズマイコン114の第5の通信用ポートLP5(MISOポート)に接続される。この第5の通信用ポートLP5は、オープンドレイン出力が可能なポートで構成される。
レンズマイコン114は、この第5の通信用ポートLP5の極性を第1極性であるHIGHレベル又は第2極性であるLOWレベルに設定する機能を有する。この機能は、レンズ側極性設定部130によって提供される。レンズマイコン114は、所定のプログラムを実行することにより、レンズ側極性設定部130として機能する。レンズ側極性設定部130は、レンズ100が、アクセサリー検出機能に対応している場合、第5の通信用ポートLP5の極性を第1極性であるHIGHレベルに設定する。一方、レンズ100がアクセサリー検出機能に対応していない場合、第5の通信用ポートLP5の極性を第2極性であるLOWレベルに設定する。
レンズマイコン114の第5の通信用ポートLP5が、HIGHレベル(第1極性)に設定されることにより、第11の端子LC11がHIGHレベル(第1極性)に設定される。また、レンズマイコン114の第5の通信用ポートLP5が、LOWレベル(第2極性)に設定されることにより、第11の端子LC11がLOWレベル(第2極性)に設定される。
また、レンズマイコン114は、第5の通信用ポートLP5の極性を検出し、検出した極性に基づいて、装着先のカメラ10がアクセサリー検出機能に対応しているか否かを判定する機能を有する。この機能は、レンズ側判定部132によって提供される。レンズマイコン114は、所定のプログラムを実行することにより、レンズ側判定部132として機能する。レンズ側判定部132は、第5の通信用ポートLP5の極性を検出し、検出した極性がHIGHレベル(第1極性)の場合にのみ、装着先のカメラ10がアクセサリー検出機能に対応していると判定する。
なお、第11の端子LC11がHIGHレベル(第1極性)に設定されることにより、レンズマイコン114の第5の通信用ポートLP5がHIGHレベル(第1極性)に設定される。また、第11の端子LC11がLOWレベル(第2極性)に設定されることにより、レンズマイコン114の第5の通信用ポートLP5がLOWレベル(第2極性)に設定される。
〈極性の設定〉
レンズ100をカメラ10に装着すると、カメラ側の第11の端子CC11と、レンズ側の第11の端子LC11とが接続される。この結果、カメラマイコン34の第5の通信用ポートCP5とレンズマイコン114の第5の通信用ポートLP5とが接続される。
ここで、上記のように、カメラマイコン34の第5の通信用ポートCP5及びレンズマイコン114の第5の通信用ポートLP5は、オープンドレイン出力が可能であり、それぞれHIGHレベル(第1極性)又はLOWレベル(第2極性)に設定されると、極性が次のように設定される。すなわち、両方ともHIGHレベル(第1極性)に設定された場合にのみ、両方ともHIGHレベル(第1極性)になり、少なくとも一方がLOWレベル(第2極性)に設定されると、両方ともLOWレベル(第2極性)になる。したがって、出力設定後のカメラマイコン34の第5の通信用ポートCP5及びレンズマイコン114の第5の通信用ポートLP5の極性を検出すれば、カメラ10及びレンズ100の双方がアクセサリー検出機能に対応しているか否か、すなわち、互換性を有するか否かを判定できる。
カメラ側判定部72は、出力設定後の第5の通信用ポートCP5の極性(=第11の端子CC11の極性)を検出し、検出した極性がHIGHレベル(第1極性)の場合にのみ、装着されたレンズ100がアクセサリー検出機能に対応していると判定する。すなわち、互換性のあるレンズ100であると判定する。
同様にレンズ側判定部132は、出力設定後の第5の通信用ポートLP5の極性(=第11の端子LC11の極性)を検出し、検出した極性がHIGHレベル(第1極性)の場合にのみ、装着先のカメラ10がアクセサリー検出機能に対応していると判定する。すなわち、互換性のあるカメラ10であると判定する。
図22は、アクセサリー検出機能への対応状況に応じたカメラ及びレンズの第11の端子の出力設定と検出される極性との関係を示す表である。
同図に示すように、カメラ10及びレンズ100は、アクセサリー検出機能に対応している場合、その第11の端子CC11、LC11の出力設定がHIGHレベル(第1極性)に設定される。一方、アクセサリー検出機能に対応していない場合、その第11の端子CC11、LC11の出力設定がLOWレベル(第2極性)に設定される。
また、出力設定後の第11の端子CC11、LC11は、両方ともHIGHレベル(第1極性)に設定された場合にのみ、両方ともHIGHレベル(第1極性)になり、少なくとも一方がLOWレベル(第2極性)に設定された場合は、両方ともLOWレベル(第2極性)になる。
このように、本実施の形態のカメラシステム1では、カメラ10及びレンズ100の双方で第11の端子CC11、LC11の極性を検出すれば、カメラ10とレンズ100の双方で相手方がアクセサリー検出機能に対応しているか否かを判定できる。
[カメラシステムの作用]
本実施の形態のカメラシステムは、互換性の有無を判定する機能を有する点で上記第1の実施の形態のカメラシステムと相違する。したがって、ここでは、互換性の有無を判定する機能の作用についてのみ説明する。
本実施の形態のカメラシステムでは、アクセサリー200の検出処理を実施する前に互換性の有無を判定する処理が行われる。互換性の有無を判定する処理は、次の手順で実施される。
《カメラ側での極性の設定》
カメラ側極性設定部70として機能するカメラマイコン34は、レンズ100に対してレンズ駆動用電源の供給を開始するタイミングで第5の通信用ポートCP5の極性を設定する。
ここで、カメラマイコン34は、カメラ10がレンズ情報取得機能に対応している場合、第5の通信用ポートCP5の極性を第1極性であるHIGHレベルに設定する。一方、カメラ10がレンズ情報取得機能に対応していない場合、カメラマイコン34は、第5の通信用ポートCP5の極性を第2極性であるLOWレベルに設定する。
第5の通信用ポートCP5の極性がHIGHレベル(第1極性)に設定されることにより、第11の端子CC11がHIGHレベル(第1極性)に設定される。また、第5の通信用ポートCP5の極性がLOWレベル(第2極性)に設定されることにより、第11の端子CC11がLOWレベル(第2極性)に設定される。
《レンズ側での極性の設定》
レンズ側極性設定部130として機能するレンズマイコン114は、その起動のタイミングで第5の通信用ポートLP5の極性を設定する。上記のように、レンズマイコン114は、正常に電源が供給されることにより起動するので、その起動のタイミングで第5の通信用ポートLP5の極性を設定する。より具体的には、起動後であって、起動したことをカメラ側に通知する前に第5の通信用ポートLP5の極性を設定する。
ここで、レンズマイコン114は、レンズ100がレンズ情報取得機能に対応している場合、第5の通信用ポートLP5の極性を第1極性であるHIGHレベルに設定する。一方、レンズ100がレンズ情報取得機能に対応していない場合、レンズマイコン114は、第5の通信用ポートLP5の極性を第2極性であるLOWレベルに設定する。
第5の通信用ポートLP5の極性がHIGHレベル(第1極性)に設定されることにより、第11の端子LC11がHIGHレベル(第1極性)に設定される。また、第5の通信用ポートCP5の極性がLOWレベル(第2極性)に設定されることにより、第11の端子LC11がLOWレベル(第2極性)に設定される。
《カメラ側での互換性の判定》
カメラ側判定部72として機能するカメラマイコン34は、レンズマイコン114が起動したことを検出したタイミングで第5の通信用ポートCP5(第11の端子CC11)の極性を検出し、互換性の有無を判定する。具体的には、第1の通信用ポートCP1がLOWレベルに切り換わったことを検出したタイミングで第5の通信用ポートCP5の極性を検出し、互換性の有無を判定する。
上記のように、第5の通信用ポートCP5は、カメラ10及びレンズ100の双方で第5の通信用ポートCP5、LP5がHIGHレベルに設定されている場合にのみHIGHレベルになる。そして、カメラ10及びレンズ100の双方で第5の通信用ポートCP5、LP5がHIGHレベルに設定される場合とは、カメラ10及びレンズ100の双方でレンズ情報取得機能に対応している場合である。よって、カメラマイコン34は、第5の通信用ポートCP5の極性がHIGHレベルの場合、装着されたレンズ100がレンズ情報取得機能に対応している、と判定する。一方、第5の通信用ポートCP5の極性がLOWレベルの場合は、互換性なし、と判定する。なお、互換性なし、の場合とは、カメラ側がレンズ情報取得機能に対応していない場合、レンズ側がレンズ情報取得機能に対応していない場合、又は、カメラ側及びレンズ側の双方がレンズ情報取得機能に対応していない場合である。
《レンズ側での互換性の判定》
レンズ側判定部132として機能するレンズマイコン114は、起動を通知するタイミングで第5の通信用ポートLP5(第11の端子LC11)の極性を検出し、互換性の有無を判定する。具体的には、第1の通信用ポートLP1をLOWレベルに切り換えるタイミングで第5の通信用ポートLP5の極性を検出し、互換性の有無を判定する。
カメラ側と同様に、レンズ側の第5の通信用ポートLP5は、カメラ10及びレンズ100の双方で第5の通信用ポートCP5、LP5がHIGHレベルに設定されている場合にのみHIGHレベルになる。上記のように、カメラ10及びレンズ100の双方で第5の通信用ポートCP5、LP5がHIGHレベルに設定される場合とは、カメラ10及びレンズ100の双方でレンズ情報取得機能に対応している場合である。よって、レンズマイコン114は、第5の通信用ポートLP5の極性がHIGHレベルの場合、装着先のカメラ10がレンズ情報取得機能に対応している、と判定する。一方、第5の通信用ポートLP5の極性がLOWレベルの場合は、互換性なし、と判定する。なお、互換性なし、の場合とは、カメラ側がレンズ情報取得機能に対応していない場合、レンズ側がレンズ情報取得機能に対応していない場合、又は、カメラ側及びレンズ側の双方がレンズ情報取得機能に対応していない場合である。
このように、カメラ側では第5の通信用ポートCP5(第11の端子CC11)、レンズ側では第5の通信用ポートLP5(第11の端子LC11)の極性を検出することにより、カメラ10及びレンズ100の双方で互換性の有無を判定できる。
《判定例》
いま、カメラシステム1が、三つのカメラと、三つのレンズと、で構成されている場合を考える。三つのカメラを第1カメラ、第2カメラ及び第3カメラとし、三つのレンズを第1レンズ、第2レンズ及び第3レンズとする。カメラについては、第1カメラのみがアクセサリー検出機能に対応しており、他はアクセサリー検出機能に対応していないとする。また、レンズについては、第1レンズのみがアクセサリー検出機能に対応しており、他はアクセサリー検出機能に対応していないとする。
この場合、第1カメラと第1レンズとを組み合わせた場合にのみ、第5の通信用ポートCP5、LP5の極性がHIGHレベルになる。他の組み合わせ、すなわち、第1カメラと第2レンズ、第1カメラと第3レンズ、第2カメラと第1レンズ、第2カメラと第2レンズ、第2カメラと第3レンズ、第3カメラと第1レンズ、第3カメラと第2レンズ、及び、第3カメラと第3レンズとの組み合わせでは、すべて第5の通信用ポートCP5、LP5の極性がLOWレベルになる。
したがって、カメラ及びレンズの双方で第5の通信用ポートCP5、LP5の極性を検出すれば、カメラ10及びレンズ100の双方で互換性の有無を判定できる。具体的には、カメラ及びレンズの双方で第5の通信用ポートCP5、LP5の極性がHIGHレベルの場合、カメラ及びレンズの双方がアクセサリー検出機能に対応していると判定できる。一方、カメラ及びレンズの双方で第5の通信用ポートCP5、LP5の極性がLOWレベルの場合、少なくとも一方がアクセサリー検出機能に対応していないと判定できる。すなわち、互換性なし、と判定できる。
《互換性の有無の判定後の処理》
互換性有無の判定の結果、カメラ10及びレンズ100の双方がアクセサリー検出機能に対応している場合、アクセサリー200の検出処理が実施される。
カメラ10及びレンズ100の少なくとも一方がアクセサリー検出機能に対応していないことにより、互換性なしと判定されると、アクセサリー200の検出処理は実施されない。この場合、たとえば、3線式シリアル通信により、装着されたアクセサリー200の情報が取得される。
なお、上記のように、カメラ10は、第12の端子A1C12の極性を検出することにより、少なくともアクセサリー200の装着の有無を検出できる。
互換性の有無を判定する処理が終了すると、カメラ10及びレンズ100は、3線式シリアル通信を行うための初期設定を行う。アクセサリー200の検出処理を実行する場合、この処理はアクセサリー200の検出処理と並行して行われる。
このように、本実施の形態のカメラシステムによれば、互換性の有無を検出できるので、適切にアクセサリーの検出処理を実施できる。
◆◆その他の実施の形態◆◆
[レンズ情報の取得]
上記実施の形態では、3線式シリアル通信によって、レンズ100からレンズ情報を取得する構成としているが、次の方法でレンズ情報を取得することもできる。すなわち、アクセサリーの検出処理を実施する際、レンズから送信するアクセサリー検出用データにレンズ情報を含めて、アクセサリー検出用データをレンズから送信する。これにより、アクセサリー検出と同時にレンズ情報も取得できる。この場合、中間のアクセサリーのアクセサリー情報は、レンズ情報の後に順次追加される。
[アクセサリーの装着数の検出]
上記実施の形態では、アクセサリー検出用データに含まれるアクセサリー情報の数をカウントして、装着されているアクセサリーの数を検出する構成としているが、アクセサリーの装着数を検出する方法は、これに限定されるものではない。この他、たとえば、アクセサリー検出用データに装着数の情報を含め、各アクセサリーがアクセサリー検出用データを更新するたびに装着数を1ずつ加算する構成としてもよい。これにより、アクセサリー検出用データから装着数の情報を直接取得できる。
[上限を超えてアクセサリーが装着された場合の取り扱い]
アクセサリーが、アクセサリー検出用データを中継する過程で装着数の上限を超えたことを検知した場合、以後のアクセサリーは、アクセサリー情報を付加せずにアクセサリー検出用データを転送するように構成してもよい。これにより、アクセサリー検出用データのデータ長が無制限に長くなるのを防止できる。なお、この場合、アクセサリー検出用データに装着数の情報を含め、アクセサリーがアクセサリー検出用データを中継するたびに、装着数の情報を更新(1加算)する構成とする。また、この場合、上限を超えた以降のアクセサリーは、装着数の情報のみを更新することが好ましい。
[アクセサリーの通信モードの切り換え]
上記実施の形態では、アクセサリーが、アクセサリー検出用データを送信すると自動的に通信モードがバイパスモードに切り換わる構成としているが、カメラからの指示に応じて通信モードを切り換える構成とすることもできる。
また、アクセサリーの装着の適否の判定結果に応じてアクセサリーの通信モードを切り換える構成としてもよい。
図23は、アクセサリーの装着の適否の判定結果に応じてアクセサリーの通信モードを切り換える手順の一例を示すフローチャートである。
まず、アクセサリーの検出処理の可否が判定される(ステップS31)。カメラ及び/又はレンズがアクセサリー検出機能に対応していない場合、アクセサリーが通信機能を備えていない場合、通信エラーが発生した場合などは、アクセサリーの検出処理ができない。この場合、カメラマイコン34は、アクセサリーが装着されていないものとして取り扱う。そして、第12の端子を介した通信(副信号線による通信)を使用不可に設定する。
一方、アクセサリーの検出処理が可能で、実際にアクセサリーの検出処理が行われた場合は、次の手順で通信モードの設定が行われる。
まず、アクセサリーの装着の有無が判定される(ステップS32)。アクセサリーの装着がない場合、通信モードの設定は行われない。この場合、第12の端子は、レンズとカメラ間で単線式シリアル通信に使用される。
アクセサリーの装着あり、と判定されると、次に、装着数の適否が判定される(ステップS33)。アクセサリーの装着数が、あらかじめ設定されている装着数の上限を超えており、装着数が不適正と判定すると、カメラマイコン34は、アクセサリーが装着されていないものとして取り扱う。そして、第12の端子を介した通信(副信号線による通信)を使用不可に設定する。
装着数が適正と判定されると、次に、アクセサリーの正否が判定される(ステップS34)すなわち、装着されているアクセサリーが正規の製品か否かが判定される。装着されているアクセサリーが正規の製品でないと判定すると、カメラマイコン34は、アクセサリーが装着されていないものとして取り扱う。そして、第12の端子を介した通信(副信号線による通信)を使用不可に設定する。
装着されているアクセサリーが正規の製品である、と判定されると、次に、アクセサリーの装着順の適否が判定される(ステップS35)。アクセサリーの装着順が不適正と判定すると、カメラマイコン34は、アクセサリーの装着あり、とし、通信モードをバイパスモードに設定する。
装着されているアクセサリーの装着順が適正と判定されると、次に、通常通信モードへの設定指示の有無が判定される(ステップS36)。すなわち、通信モードを通常通信モードに設定すべきとの指示がある場合は、それに従い通信モードを通常通信モードに設定する。一方、通常通信モードへの設定指示がない場合は、通常通信モードをバイパスモードに設定する。
なお、この場合、通常通信モードへの設定指示は、アクセサリー情報に含められる。カメラマイコン34は、アクセサリー検出用データから取得したアクセサリー情報に基づいて、通信モードを設定する。
このように、アクセサリーの装着の適否の判定結果に応じてアクセサリーの通信モードを切り換えることにより、第12の端子を使用した通信(副信号線を使用した通信)をより適切に実施できる。
[レンズ駆動用電源の強化]
電源供給部42が、特定の電源の供給能力を強化する機能(供給能力強化機能)を備え、レンズ駆動用電源の供給能力を強化できるように構成してもよい。この場合、電源供給部42は、複数供給するレンズ駆動用電源のうちの最も高い電圧のレンズ駆動用電源の供給能力を強化させる構成にする。
供給能力を強化する態様としては、供給する電圧を高くする態様、及び/又は、供給する電流量を大きくする態様を採用できる。
カメラマイコン34は、必要に応じて最も高い電圧のレンズ駆動用電源の供給能力を強化させる。たとえば、レンズ駆動用電源の供給能力を強化することにより駆動性能を向上できるレンズが装着された場合は、最も高い電圧のレンズ駆動用電源の供給能力を強化させる。
レンズ駆動用電源の供給能力を強化することにより駆動性能を向上できるレンズであるか否かは、レンズごとに異なる。レンズ駆動用電源の供給能力を強化することにより駆動性能を向上できるレンズについては、その情報をレンズマイコン114のROMに格納し、レンズ情報に含めて、カメラ10に送信する。
カメラマイコン34は、取得したレンズ情報に基づいて、装着されたレンズが、レンズ駆動用電源の供給能力を強化することにより、駆動性能を向上できるレンズであるか否かを判断する。すなわち、供給能力が強化されたレンズ駆動用電源の供給の要否を判別する。そして、供給能力が強化されたレンズ駆動用電源の供給が必要である、と判別すると、電源供給部42の供給能力強化機能を動作させる。これにより、電源供給部42から供給能力を強化したレンズ駆動用電源が供給される。なお、この場合、上記のように、最も高い電圧のレンズ駆動用電源の供給能力が強化されて供給される。
このように、必要に応じてレンズ駆動用電源の供給能力を強化することにより、レンズごとに必要な電源を適切に供給できる。また、これにより、レンズの高性能化が図れる。
[カメラシステムの構成]
カメラシステムは、少なくとも一つのカメラと、少なくとも一つのレンズと、少なくとも一つのアクセサリーで構成できる。
また、上記実施の形態では、カメラをデジタルカメラで構成しているが、いわゆる銀塩カメラにも適用できる。
上記実施の形態では、レンズとして、AF機能及び絞りを備えたレンズを例に説明したが、レンズに備える機能は、これに限定されるものではない。この他、たとえば、電動式のズーム機能等を備えてもよい。電動式のズーム機能を備えたレンズでは、ズーム用の光学部材であるズームレンズを駆動するズーム駆動部が備えられる。
アクセサリーには、上記のように、エクステンダー、エクステンションチューブ等の公知のアクセサリーを採用できる。アクセサリーに駆動部が備えられる場合は、レンズ駆動用電源を利用して駆動部が駆動される。
[レンズ駆動用電源の種類]
カメラからレンズに供給するレンズ駆動用電源の種類は、カメラシステムを構成するレンズに応じて適宜設定される。たとえば、カメラシステムを構成するレンズの一つが4つの光学部材駆動部を備えており(たとえば、フォーカス駆動部、手ブレ補正機構駆動部、絞り駆動部及びズーム駆動部)それぞれが異なる動作電圧で動作する場合、4種類のレンズ駆動用電源がカメラから供給される。この場合、電源端子として4つの端子が、カメラ側端子群及びレンズ側端子群に備えられる。
[グランド端子]
上記実施の形態では、グランド端子を二つ備えているが、グランド端子は一つで構成することもできる。なお、上記実施の形態のカメラシステムのように、グランド端子を複数備えることにより、より安定した電源供給が可能になる。
なお、上記実施の形態では、独立した二つのグランド端子を備えているが、二つのグランド端子を繋げてもよい。これにより、端子の面積を拡大でき、より安定した電源供給が可能になる。
[レンズマイコンにシステム電源が正常に供給されたことの検出]
上記実施の形態では、特定の端子の極性を判別して、レンズマイコンにシステム電源が正常に供給されたことを検出しているが、極性を判別する端子は、少なくとも一つでよい。すなわち、レンズ側において、プルアップ抵抗を介してシステム電源の電位にプルアップする端子は、少なくとも一つあればよい。この場合、電源端子及びグランド端子を除いた少なくとも一つの端子を検出用の端子として使用する。
なお、上記実施の形態のカメラシステム1のように、複数の端子の極性を判別することにより、レンズマイコンにシステム電源が正常に供給されたことを、より正確に検出できる。
[各種の処理を行う構成]
上記実施の形態では、各種処理を行うカメラ制御部をマイコン(カメラマイコン)で構成しているが、各種処理を行うためのハードウェア的な構成は、これに限定されるものではない。各種のプロセッサーで構成できる。各種のプロセッサーには、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理を行う処理部として機能する汎用的なプロセッサーであるCPU、FPGA(FPGA:Field Programmable Gate Array)などの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサーであるPLD(PLD:Programmable Logic Device)、ASIC(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサーである専用電気回路などが含まれる。
一つの処理部は、これら各種のプロセッサーのうちの一つで構成されていてもよいし、同種又は異種の二つ以上のプロセッサーで構成されていてもよい。たとえば、複数のFPGAで構成されてもよいし、CPU及びFPGAの組み合わせで構成されてもよい。
また、複数の処理部を一つのプロセッサーで構成してもよい。複数の処理部を一つのプロセッサーで構成する例としては、第1に、クライアント、サーバなどのコンピューターに代表されるように、一つ以上のCPUとソフトウェアとの組合せで一つのプロセッサーを構成し、このプロセッサーが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(SoC:System On Chip)などに代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を一つのICチップ(IC:Integrated Circuit)で実現するプロセッサーを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサーを一つ以上用いて構成される。
更に、これらの各種のプロセッサーのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路である。
[アクセサリー検出用データの一例]
図24は、アクセサリー検出用データのデータ構造の一例を示す図である。
ここで、同図(A)は、レンズから送信するアクセサリー検出用データの例を示している。また、同図(B)は、アクセサリーが1つ装着された場合のアクセサリー検出用データの例を示している。また、同図(C)は、アクセサリーが2つ装着された場合のアクセサリー検出用データの例を示している。また、同図(D)は、アクセサリーが5つ装着された場合のアクセサリー検出用データの例を示している。
なお、本例では、アクセサリーの装着数に上限が定められており、上限を超えてアクセサリーが装着されると、以下のように取り扱われるものとする。すなわち、上限を超えた部分のアクセサリーについては、アクセサリー情報を付加せずにアクセサリー検出用データを更新する。本例における装着数の上限は4つである。したがって、5つ以上のアクセサリーが装着された場合、5つ目以降のアクセサリーについては、アクセサリー情報を付加せずにアクセサリー検出用データを更新する。
《レンズから送信されるアクセサリー検出用データ》
図24(A)に示すように、本例において、レンズから送信されるアクセサリー検出用データは、4バイトのデータで構成され、先頭から順にデータ長の情報、Commandの情報、装着数の情報、チェックサム(Check Sum)の情報が格納される。各情報は1バイトのデータで構成される。データ長は、初期値として1が設定される。装着数は、装着されているアクセサリーの数の情報であり、初期値は0が設定される。
アクセサリーの装着がない場合、この図24(A)に示すアクセサリー検出用データが、そのままカメラで受信される。
《アクセサリーが1つ装着された場合》
アクセサリーが1つ装着された場合、図24(B)に示すように、アクセサリー情報が付加される。アクセサリー情報が40バイトのデータで構成され、装着数の情報とチェックサムの情報との間に格納される。アクセサリーが1つ装着されることにより、装着数が1加算され、「1」となる。また、データ長は、40バイトのアクセサリー情報が追加されることにより、40加算され、「1+40」となる。
《アクセサリーが2つ装着された場合》
アクセサリーが2つ装着された場合、図24(C)に示すように、更に1つアクセサリー情報が付加される。既存のアクセサリー情報(1つ目のアクセサリー情報)の直後に格納される。アクセサリーが更に1つ装着されることにより、装着数が1加算され、「2」となる。また、データ長は、40バイトのアクセサリー情報が追加されることにより、更に40加算され、「1+40×2」となる。
《上限を超えてアクセサリーが装着された場合》
図24(D)は、アクセサリーが5つ装着された場合のアクセサリー検出用データの例である。上記のように、本例において、アクセサリーの装着数の上限は4つであるので、図24(D)は、上限を超えてアクセサリーが装着された場合の例である。
上限を超えてアクセサリーが装着された場合、上限を超えた部分のアクセサリーについては、アクセサリー情報が付加されない。したがって、アクセサリー情報は、4つまでの情報が格納される。
一方、装着数の情報は更新され、「5」となる。したがって、アクセサリー検出用データを受信したカメラは、少なくとも装着数を検出できる。
データ長については、アクセサリー情報が追加されないので、4つ目までのデータ長と同じになる。すなわち、「1+40×4」となる。
[アクセサリー検出用データの一例]
図25は、アクセサリー情報に含めるデータの一例を示す図である。
アクセサリー情報には、アクセサリー特性データとして、1バイトのデータが含まれる。アクセサリー特性データは、第0ビット目が通常通信モード設定の有無、第1ビット目が光学倍率変化の有無、第2ビット目がアクセサリー装着位置限定(レンズ直後)の有無、第3ビット目がアクセサリー装着位置限定(カメラ直前)の有無、第4ビット目が光学補正データの有無、第6ビット目が光学補正有効装着位置(レンズ直後)の有無、第7ビット目が光学補正有効装着位置(カメラ直)の有無を示す。
第0ビット目の通常通信モード設定の有無は、アクセサリー検出処理後に設定するアクセサリーの通信モードの情報を示す。アクセサリー検出処理後にアクセサリーの通信モードを通常通信モードに設定する場合、「有り」として「1」が設定される。アクセサリー検出処理後にアクセサリーの通信モードを通常通信モードに設定しなくてもよい場合、「無し」として「0」が設定される。したがって、第0ビット目の状態を検知すれば、アクセサリー検出処理後にアクセサリーの通信モードを通常通信モードに設定すべきか否かを判定できる。
第1ビット目の光学倍率変化の有無は、当該アクセサリーを装着することにより、光学倍率が変化するか否かを示す。変化する場合、「有り」として「1」が設定され、変化しない場合、「無し」として「0」が設定される。したがって、第1ビット目の状態を検知すれば、光学倍率の変化の有無を判定できる。
第2ビット目のアクセサリー装着位置限定(レンズ直後)の有無は、当該アクセサリーの装着位置として、当該アクセサリーをレンズ直後に装着すべきか否かを示す。レンズ直後に装着すべき場合は、装着位置の限定「有り」として「1」が設定され、レンズ直後に装着しなくてもよい場合は、装着位置の限定「無し」として「0」が設定される。したがって、第2ビット目の状態を検知すれば、当該アクセサリーをレンズ直後に装着すべきか否かを判定できる。
第3ビット目のアクセサリー装着位置限定(カメラ直前)の有無は、当該アクセサリーの装着位置として、当該アクセサリーをカメラ直前に装着すべきか否かを示す。カメラ直前に装着すべき場合は、装着位置の限定「有り」として「1」が設定され、カメラ直前に装着しなくてもよい場合は、装着位置の限定「無し」として「0」が設定される。したがって、第3ビット目の状態を検知すれば、当該アクセサリーをカメラ直前に装着すべきか否かを判定できる。
第4ビット目の光学補正データの有無は、光学補正データの有無を示す。光学補正データがある場合は、「有り」として「1」が設定され、光学補正データがない場合は、「無し」として「0」が設定される。したがって、第4ビット目の状態を検知すれば、光学補正データの有無を判定できる。
第6ビット目の光学補正有効装着位置(レンズ直後)の有無は、光学補正が有効になる装着位置として、当該アクセサリーをレンズ直後に装着すべきか否かを示す。レンズ直後に装着すべき場合は、装着位置の限定「有り」として「1」が設定され、レンズ直後に装着しなくてもよい場合は、装着位置の限定「無し」として「0」が設定される。したがって、第6ビット目の状態を検知すれば、光学補正を有効にするために、当該アクセサリーをレンズ直後に装着すべきか否かを判定できる。
第7ビット目の光学補正有効装着位置(カメラ直)の有無は、光学補正が有効になる装着位置として、当該アクセサリーをカメラ直前に装着すべきか否かを示す。カメラ直前に装着すべき場合は、装着位置の限定「有り」として「1」が設定され、カメラ直前に装着しなくてもよい場合は、装着位置の限定「無し」として「0」が設定される。したがって、第7ビット目の状態を検知すれば、光学補正が有効にするために、当該アクセサリーをカメラ直前に装着すべきか否かを判定できる。
1 カメラシステム
10 カメラ
12 カメラボディー
14 カメラ側マウント
16 イメージセンサー
18 シャッター
20 イメージセンサー駆動部
22 シャッター駆動部
24 アナログ信号処理部
26 表示部
28 画像データ記憶部
30 カメラ操作部
32 電源部
34 カメラマイコン
40 バッテリー
42 電源供給部
44 レンズ駆動用電源スイッチ部
50 デジタル信号処理部
52 表示制御部
54 記録制御部
56 電源制御部
58 レンズ駆動用電源スイッチ制御部
60 レンズ装着検出部
62 カメラ通信部
64 カメラマイコン入出力ポート
70 カメラ側極性設定部
72 カメラ側判定部
100 レンズ
102 レンズ鏡胴
104 レンズ側マウント
106A フォーカスレンズ
106C 絞り
110 レンズ駆動部
110A フォーカス駆動部
110C 絞り駆動部
112 レンズ側システム電源生成部
114 レンズマイコン
120 フォーカス駆動制御部
124 絞り駆動制御部
126 レンズ通信部
128 レンズマイコン入出力ポート
130 レンズ側極性設定部
132 レンズ側判定部
200 アクセサリー
202 鏡胴
204A アクセサリー側第1マウント
204B アクセサリー側第2マウント
210 アクセサリーマイコン
212 アクセサリー通信部
214 バイパス制御部
216 アクセサリーマイコン入出力ポート
230 バイパス信号線
232 通信経路切換スイッチ
234 第1のFET
236 第2のFET
238 配線
240 第3のFET
242 プルアップ抵抗
244 配線
250 アクセサリー側システム電源生成部
260 配線
A 第1アクセサリー
B 第2アクセサリー
Ia 第1アクセサリーAのアクセサリー情報
Ib 第2アクセサリーBのアクセサリー情報
A1CG アクセサリー側第1端子群
A1C1 アクセサリー側第1端子群の第1の端子
A1C2 アクセサリー側第1端子群の第2の端子
A1C3 アクセサリー側第1端子群の第3の端子
A1C4 アクセサリー側第1端子群の第4の端子
A1C5 アクセサリー側第1端子群の第5の端子
A1C6 アクセサリー側第1端子群の第6の端子
A1C7 アクセサリー側第1端子群の第7の端子
A1C8 アクセサリー側第1端子群の第8の端子
A1C9 アクセサリー側第1端子群の第9の端子
A1C10 アクセサリー側第1端子群の第10の端子
A1C11 アクセサリー側第1端子群の第11の端子
A1C12 アクセサリー側第1端子群の第12の端子
A2CG アクセサリー側第2端子群
A2C1 アクセサリー側第2端子群の第1の端子
A2C2 アクセサリー側第2端子群の第2の端子
A2C3 アクセサリー側第2端子群の第3の端子
A2C4 アクセサリー側第2端子群の第4の端子
A2C5 アクセサリー側第2端子群の第5の端子
A2C6 アクセサリー側第2端子群の第6の端子
A2C7 アクセサリー側第2端子群の第7の端子
A2C8 アクセサリー側第2端子群の第8の端子
A2C9 アクセサリー側第2端子群の第9の端子
A2C10 アクセサリー側第2端子群の第10の端子
A2C11 アクセサリー側第2端子群の第11の端子
A2C12 アクセサリー側第2端子群の第12の端子
AL1 アクセサリーの第1の接続配線
AL2 アクセサリーの第2の接続配線
AL3 アクセサリーの第3の接続配線
AL4 アクセサリーの第4の接続配線
AL5A アクセサリーの第5の接続配線
AL5B アクセサリーの第5の接続配線
AL6 アクセサリーの第6の接続配線
AL7 アクセサリーの第7の接続配線
AL8 アクセサリーの第8の接続配線
AL9 アクセサリーの第9の接続配線
AL10 アクセサリーの第10の接続配線
AL11 アクセサリーの第11の接続配線
AL12A アクセサリー側第1副信号線
AL12B アクセサリー側第2副信号線
AP1 アクセサリーマイコンの第1のポート
AP2 アクセサリーマイコンの第2のポート
AP3 アクセサリーマイコン第3のポート
AP4 アクセサリーマイコン第4のポート
AR12 プルダウン抵抗
CCG カメラ側端子群
CC1 カメラ側端子群の第1の端子
CC2 カメラ側端子群の第2の端子
CC3 カメラ側端子群の第3の端子
CC4 カメラ側端子群の第4の端子
CC5 カメラ側端子群の第5の端子
CC6 カメラ側端子群の第6の端子
CC7 カメラ側端子群の第7の端子
CC8 カメラ側端子群の第8の端子
CC9 カメラ側端子群の第9の端子
CC10 カメラ側端子群の第10の端子
CC11 カメラ側端子群の第11の端子
CC12 カメラ側端子群の第12の端子
CL7 カメラの第7の信号線
CL8 カメラの第8の信号線
CL9 カメラの第9の信号線
CL10 カメラの第10の信号線
CL11 カメラの第11の信号線
CL12 カメラの第12の信号線
CP0 カメラマイコンのレンズ検出用ポート
CP1 カメラマイコンの第1の通信用ポート
CP2 カメラマイコンの第2の通信用ポート
CP3 カメラマイコンの第3の通信用ポート
CP4 カメラマイコンの第4の通信用ポート
CP5 カメラマイコンの第5の通信用ポート
CP6 カメラマイコンの第6の通信用ポート
CP7 カメラマイコンの第7の通信用ポート
CR1 プルアップ抵抗
LCG レンズ側端子群
LC1 レンズ側端子群の第1の端子
LC2 レンズ側端子群の第2の端子
LC3 レンズ側端子群の第3の端子
LC4 レンズ側端子群の第4の端子
LC5 レンズ側端子群の第5の端子
LC6 レンズ側端子群の第6の端子
LC7 レンズ側端子群の第7の端子
LC8 レンズ側端子群の第8の端子
LC9 レンズ側端子群の第9の端子
LC10 レンズ側端子群の第10の端子
LC11 レンズ側端子群の第11の端子
LC12 レンズ側端子群の第12の端子
LL7 レンズの第7の信号線
LL8 レンズの第8の信号線
LL9 レンズの第9の信号線
LL10 レンズの第10の信号線
LL11 レンズの第11の信号線
LL12 レンズの第12の信号線
LP1 レンズマイコンの第1の通信用ポート
LP2 レンズマイコンの第2の通信用ポート
LP3 レンズマイコンの第3の通信用ポート
LP4 レンズマイコンの第4の通信用ポート
LP5 レンズマイコンの第5の通信用ポート
LP6 レンズマイコンの第6の通信用ポート
LP7 レンズマイコンの第7の通信用ポート
LR1 プルダウン抵抗
LR12 プルアップ抵抗
LR7 プルアップ抵抗
LR8 プルアップ抵抗
LR9 プルダウン抵抗
LV1 第1のレンズ駆動用電源
LV2 第2のレンズ駆動用電源
LV3 第3のレンズ駆動用電源
R カメラにレンズを装着する場合のレンズの回転方向
S10〜S18 アクセサリーの検出処理の手順
S20〜S26 アクセサリーの装着の適否を判定する手順
S31〜S36 アクセサリーの装着の適否の判定結果に応じてアクセサリーの通信モードを切り換える手順

Claims (27)

  1. カメラと、前記カメラに着脱自在に装着されるレンズと、前記カメラと前記レンズとの間に着脱自在に装着されるアクセサリーと、を備えたカメラシステムであって、
    前記カメラは、
    カメラ制御部と、
    前記カメラ制御部に接続されるカメラ側主信号線と、
    前記カメラ制御部に接続される単線のカメラ側副信号線と、
    を備え、
    前記レンズは、
    レンズ制御部と、
    前記レンズ制御部に接続され、かつ、前記レンズが前記カメラに装着された場合に前記カメラ側主信号線に接続されるレンズ側主信号線と、
    前記レンズ制御部に接続され、かつ、前記レンズが前記カメラに装着された場合に前記カメラ側副信号線に接続される単線のレンズ側副信号線と、
    を備え、
    前記アクセサリーは、
    アクセサリー制御部と、
    前記アクセサリーが前記カメラ及び前記レンズの間に装着された場合に前記カメラ側主信号線及び前記レンズ側主信号線に接続されるアクセサリー側主信号線と、
    前記アクセサリー制御部に接続され、かつ、前記アクセサリーが前記カメラに装着された場合に前記カメラ側副信号線に接続される単線のアクセサリー側第1副信号線と、
    前記アクセサリー制御部に接続され、かつ、前記アクセサリーに前記レンズが装着された場合に前記レンズ側副信号線に接続される単線のアクセサリー側第2副信号線と、
    を備え、
    前記レンズ制御部は、前記レンズ側副信号線を介して、単方向のシリアル通信により、アクセサリー検出用データを前記カメラに向けて送信し、
    前記アクセサリー制御部は、前記アクセサリー側第2副信号線を介して、単方向のシリアル通信により、前記アクセサリー検出用データを受信すると、受信した前記アクセサリー検出用データにアクセサリー情報を付加して前記アクセサリー検出用データを更新し、かつ、更新した前記アクセサリー検出用データを、前記アクセサリー側第1副信号線を介して、単方向のシリアル通信により、前記カメラに向けて送信し、
    前記カメラ制御部は、前記カメラ側副信号線を介して、単方向のシリアル通信により、前記アクセサリー検出用データを受信すると、受信した前記アクセサリー検出用データに基づいて、前記アクセサリーの装着の有無及び装着数を検出し、かつ、装着されている前記アクセサリーの情報を取得する、
    カメラシステム。
  2. 前記レンズ制御部が送信する前記アクセサリー検出用データにレンズ情報が含まれる、
    請求項1に記載のカメラシステム。
  3. 前記カメラ制御部及び前記レンズ制御部は、前記アクセサリー検出用データを送受信する処理と並行して、前記カメラ側主信号線及び前記レンズ側主信号線を用いた同期式のシリアル通信の初期設定を行う、
    請求項1又は2に記載のカメラシステム。
  4. 前記カメラ側主信号線及び前記レンズ側主信号線が複数本の信号線で構成され、
    前記カメラ制御部及び前記レンズ制御部は、前記カメラ側主信号線及び前記レンズ側主信号線を用いて同期式のシリアル通信を行う、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のカメラシステム。
  5. 前記レンズ制御部は、起動すると、前記レンズ側副信号線を介して、単方向のシリアル通信により、アクセサリー検出用データを前記カメラに向けて送信する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のカメラシステム。
  6. 前記アクセサリーが複数装着される場合において、
    前記アクセサリー制御部は、前記アクセサリー検出用データを受信すると、前記アクセサリー検出用データに含まれる既存の情報の後に前記アクセサリー情報を追記して前記アクセサリー検出用データを更新し、
    前記カメラ制御部は、前記アクセサリー検出用データに含まれる前記アクセサリー情報の順番に基づいて、前記アクセサリーの装着順の情報を取得する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のカメラシステム。
  7. 前記カメラ制御部は、更に、前記アクセサリー検出用データに含まれる前記アクセサリー情報に基づいて、前記アクセサリーの正否を判定し、前記アクセサリーの装着の適否を判定する、
    請求項6に記載のカメラシステム。
  8. 前記カメラ制御部は、更に、検出した前記アクセサリーの装着数に基づいて、装着数の適否を判定し、前記アクセサリーの装着の適否を判定する、
    請求項6又は7に記載のカメラシステム。
  9. 前記カメラ制御部は、更に、取得した前記アクセサリーの装着順の情報に基づいて、装着順の適否を判定し、前記アクセサリーの装着の適否を判定する、
    請求項6から8のいずれか1項に記載のカメラシステム。
  10. 前記カメラは、警告を報知する報知部を更に備え、
    前記カメラ制御部は、前記アクセサリーの装着が不適正と判定すると、前記報知部に警告を報知させる、
    請求項7から9のいずれか1項に記載のカメラシステム。
  11. 前記カメラ制御部は、前記アクセサリーの装着が不適正と判定すると、前記レンズに対する制御を停止又は変更する、
    請求項7から10のいずれか1項に記載のカメラシステム。
  12. 前記アクセサリーは、
    前記アクセサリー制御部を回避して、前記アクセサリー側第1副信号線と前記アクセサリー側第2副信号線とを直接接続するバイパス信号線と、
    前記バイパス信号線に通信経路を切り換える通信経路切換スイッチと、
    を更に備える、
    請求項1から11のいずれか1項に記載のカメラシステム。
  13. 前記アクセサリー制御部は、前記アクセサリー検出用データを送信した後、前記通信経路切換スイッチにより前記バイパス信号線に通信経路を切り換える、
    請求項12に記載のカメラシステム。
  14. 前記アクセサリーの通信経路が前記バイパス信号線に切り換えられた場合、前記レンズ制御部は、前記カメラ側副信号線及び前記レンズ側副信号線を用いて、前記レンズの動作情報を送信する、
    請求項13に記載のカメラシステム。
  15. レンズとの間にアクセサリーの装着が可能なカメラであって、
    カメラ制御部と、
    前記カメラ制御部に接続されるカメラ側主信号線と、
    前記カメラ制御部に接続される単線のカメラ側副信号線と、
    を備え、
    前記レンズには、レンズ制御部と、前記レンズ制御部に接続され、かつ、前記レンズが前記カメラに装着された場合に前記カメラ側主信号線に接続されるレンズ側主信号線と、前記レンズ制御部に接続され、かつ、前記レンズが前記カメラに装着された場合に前記カメラ側副信号線に接続される単線のレンズ側副信号線と、が備えられ、
    前記アクセサリーには、アクセサリー制御部と、前記アクセサリーが前記カメラ及び前記レンズの間に装着された場合に前記カメラ側主信号線及び前記レンズ側主信号線に接続されるアクセサリー側主信号線と、前記アクセサリー制御部に接続され、かつ、前記アクセサリーが前記カメラに装着された場合に前記カメラ側副信号線に接続される単線のアクセサリー側第1副信号線と、前記アクセサリー制御部に接続され、かつ、前記アクセサリーに前記レンズが装着された場合に前記レンズ側副信号線に接続される単線のアクセサリー側第2副信号線と、が備えられ、
    前記レンズ制御部は、前記レンズ側副信号線を介して、単方向のシリアル通信により、アクセサリー検出用データを前記カメラに向けて送信し、
    前記アクセサリー制御部は、前記アクセサリー側第2副信号線を介して、単方向のシリアル通信により、前記アクセサリー検出用データを受信すると、受信した前記アクセサリー検出用データにアクセサリー情報を付加して前記アクセサリー検出用データを更新し、かつ、更新した前記アクセサリー検出用データを、前記アクセサリー側第1副信号線を介して、単方向のシリアル通信により、前記カメラに向けて送信し、
    前記カメラ制御部は、前記カメラ側副信号線を介して、単方向のシリアル通信により、前記アクセサリー検出用データを受信すると、受信した前記アクセサリー検出用データに基づいて、前記アクセサリーの装着の有無及び装着数を検出し、かつ、装着されている前記アクセサリーの情報を取得する、
    カメラ。
  16. カメラとの間にアクセサリーの装着が可能なレンズであって、
    レンズ制御部と、
    前記レンズ制御部に接続され、かつ、前記レンズが前記カメラに装着された場合に前記カメラに備えられたカメラ側主信号線に接続されるレンズ側主信号線と、
    前記レンズ制御部に接続され、かつ、前記レンズが前記カメラに装着された場合に前記カメラに備えられた単線のカメラ側副信号線に接続される単線のレンズ側副信号線と、
    を備え、
    前記カメラには、前記カメラ側主信号線及び前記カメラ側副信号線が接続されるカメラ制御部が備えられ、
    前記アクセサリーには、アクセサリー制御部と、前記アクセサリーが前記カメラ及び前記レンズの間に装着された場合に前記カメラ側主信号線及び前記レンズ側主信号線に接続されるアクセサリー側主信号線と、前記アクセサリー制御部に接続され、かつ、前記アクセサリーが前記カメラに装着された場合に単線の前記カメラ側副信号線に接続される単線のアクセサリー側第1副信号線と、前記アクセサリー制御部に接続され、かつ、前記アクセサリーに前記レンズが装着された場合に単線の前記レンズ側副信号線に接続される単線のアクセサリー側第2副信号線と、が備えられ、
    前記レンズ制御部は、前記レンズ側副信号線を介して、単方向のシリアル通信により、アクセサリー検出用データを前記カメラに向けて送信し、
    前記アクセサリー制御部は、前記アクセサリー側第2副信号線を介して、単方向のシリアル通信により、前記アクセサリー検出用データを受信すると、受信した前記アクセサリー検出用データにアクセサリー情報を付加して前記アクセサリー検出用データを更新し、かつ、更新した前記アクセサリー検出用データを、前記アクセサリー側第1副信号線を介して、単方向のシリアル通信により、前記カメラに向けて送信し、
    前記カメラに備えられたカメラ制御部は、前記カメラ側副信号線を介して、単方向のシリアル通信により、前記アクセサリー検出用データを受信すると、受信した前記アクセサリー検出用データに基づいて、前記アクセサリーの装着の有無及び装着数を検出し、かつ、装着されている前記アクセサリーの情報を取得する、
    レンズ。
  17. カメラとレンズとの間に着脱自在に装着されるアクセサリーであって、
    アクセサリー制御部と、
    前記アクセサリーが前記カメラ及び前記レンズの間に装着された場合に前記カメラに備えられたカメラ側主信号線及び前記レンズに備えられたレンズ側主信号線に接続されるアクセサリー側主信号線と、
    前記アクセサリー制御部に接続され、かつ、前記アクセサリーが前記カメラに装着された場合に前記カメラに備えられた単線のカメラ側副信号線に接続される単線のアクセサリー側第1副信号線と、
    前記アクセサリー制御部に接続され、かつ、前記アクセサリーに前記レンズが装着された場合に前記レンズに備えられた単線のレンズ側副信号線に接続される単線のアクセサリー側第2副信号線と、
    を備え、
    前記カメラには、前記カメラ側主信号線及び前記カメラ側副信号線が接続されるカメラ制御部が備えられ、
    前記レンズには、前記レンズ側主信号線及び前記レンズ側副信号線が接続されるレンズ制御部が備えられ、
    前記レンズ制御部は、前記レンズ側副信号線を介して、単方向のシリアル通信により、アクセサリー検出用データを前記カメラに向けて送信し、
    前記アクセサリー制御部は、前記アクセサリー側第2副信号線を介して、単方向のシリアル通信により、前記アクセサリー検出用データを受信すると、受信した前記アクセサリー検出用データにアクセサリー情報を付加して前記アクセサリー検出用データを更新し、かつ、更新した前記アクセサリー検出用データを、前記アクセサリー側第1副信号線を介して、単方向のシリアル通信により、前記カメラに向けて送信し、
    前記カメラ制御部は、前記カメラ側副信号線を介して、単方向のシリアル通信により、前記アクセサリー検出用データを受信すると、受信した前記アクセサリー検出用データに基づいて、前記アクセサリーの装着の有無及び装着数を検出し、かつ、装着されている前記アクセサリーの情報を取得する、
    アクセサリー。
  18. カメラと、前記カメラに着脱自在に装着されるレンズと、前記カメラと前記レンズとの間に着脱自在に装着されるアクセサリーと、を備えたカメラシステムにおいて、前記カメラと前記レンズとの間に装着されている前記アクセサリーを検出するアクセサリー検出方法であって、
    前記レンズから前記カメラに向けて、単方向の単線式のシリアル通信により、アクセサリー検出用データを送信するステップと、
    前記カメラと前記レンズとの間に前記アクセサリーが装着されている場合に前記アクセサリー検出用データを中継するステップと、
    前記アクセサリーが前記アクセサリー検出用データを中継する際に、前記アクセサリー検出用データにアクセサリー情報を付加して前記アクセサリー検出用データを更新するステップと、
    前記カメラが前記アクセサリー検出用データを受信した場合に、前記アクセサリー検出用データに基づいて、前記アクセサリーの装着の有無及び装着数を検出し、かつ、装着されている前記アクセサリーの情報を取得するステップと、
    を含むカメラシステムのアクセサリー検出方法。
  19. 前記レンズから前記カメラに向けてアクセサリー検出用データを送信するステップでは、前記アクセサリー検出用データにレンズ情報を含めて送信する、
    請求項18に記載のカメラシステムのアクセサリー検出方法。
  20. 同期式のシリアル通信を行う主信号線と、調歩同期式のシリアル通信を行う副信号線と、を備え、
    前記アクセサリー検出用データは、前記副信号線を介して送信し、
    前記アクセサリー検出用データを送受信する処理と並行して、前記主信号線を用いた同期式のシリアル通信の初期設定を行うステップを更に含む、
    請求項18又は19に記載のカメラシステムのアクセサリー検出方法。
  21. 前記アクセサリー検出用データを更新するステップでは、既存の情報の後に前記アクセサリー情報を追記して前記アクセサリー検出用データを更新し、
    前記アクセサリーの装着の有無及び装着数を検出し、かつ、装着されている前記アクセサリーの情報を取得するステップでは、前記アクセサリー検出用データに含まれる前記アクセサリー情報の順番に基づいて、前記アクセサリーの装着順の情報を取得する、
    請求項18から20のいずれか1項に記載のカメラシステムのアクセサリー検出方法。
  22. 前記アクセサリー検出用データに含まれる前記アクセサリー情報に基づいて、前記アクセサリーの正否を判定し、前記アクセサリーの装着の適否を判定するステップを更に含む、
    請求項21に記載のカメラシステムのアクセサリー検出方法。
  23. 検出した前記アクセサリーの装着数に基づいて、装着数の適否を判定し、前記アクセサリーの装着の適否を判定するステップを更に含む、
    請求項21又は22に記載のカメラシステムのアクセサリー検出方法。
  24. 取得した前記アクセサリーの装着順の情報に基づいて、装着順の適否を判定し、前記アクセサリーの装着の適否を判定するステップを更に含む、
    請求項21から23のいずれか1項に記載のカメラシステムのアクセサリー検出方法。
  25. 前記アクセサリーの装着が不適正と判定した場合に警告するステップを更に含む、
    請求項22から24のいずれか1項に記載のカメラシステムのアクセサリー検出方法。
  26. 前記アクセサリーの装着が不適正と判定した場合に前記レンズに対する制御を停止又は変更するステップを更に含む、
    請求項22から25のいずれか1項に記載のカメラシステムのアクセサリー検出方法。
  27. 前記レンズから前記カメラに向けて、単方向の単線式のシリアル通信により、アクセサリー検出用データを送信するステップは、前記レンズに備えられたレンズ制御部が起動すると、前記カメラに向けて、単方向の単線式のシリアル通信により、アクセサリー検出用データを送信する、
    請求項18から26のいずれか1項に記載のカメラシステムのアクセサリー検出方法。
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