発明の詳細な説明
本願発明は、ベータ−ENaC−関連疾患(例えば、ベータ−ENaCにおける変異と関連する疾患、および/もしくはベータ−ENaCの発現、レベルおよび/または活性を変化させる疾患、ならびに/またはベータ−ENaCの発現、レベルおよび/または活性を調節することにより処置できる疾患)、例えば、嚢胞性線維症、偽性低アルドステロン症1型(PHA1)、リドル症候群、高血圧、アルカローシス、低カリウム血漿および肥満関連高血圧の処置において有用であるベータ−ENaCに対するRNAi剤を含む。本願発明はまた、少なくとも部分的にベータ−ENaC発現が介在する病理学的状態を有するヒト対象を処置する方法であって、治療有効量のRNAi剤 ベータ−ENaCを対象に投与する工程を含む方法を提供する。
本願発明の種々の態様は、以下のものを含む。
本明細書に記載されているアンチセンス鎖を含むRNAi剤
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物であって、該アンチセンス鎖は、例えば、表1において提供されるベータ−ENaCに対して特異的なRNAi剤(またはベータ−ENaCに対して特異的な重複RNAi剤の任意のセット)のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、組成物に関する。別の態様において、本願発明は、センスおよびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物であって、該アンチセンス鎖は、本明細書において提供される任意の配列からのRNAi剤のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、組成物に関する。別の態様において、本願発明は、第1の鎖および第2の鎖を含むRNAi剤を含む組成物であって、該第1の鎖は、第1の鎖の配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含み、該第2の鎖は、本明細書において提供されるいずれかのRNAi剤からの第2の鎖の配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む組成物に関する。
特定の二本鎖は、以下のものを包含し、それぞれの二本鎖は配列番号のセットを含み、第1の配列番号は第1の鎖(例えば、センス鎖)に対応し、そして第2の配列番号は第2の鎖(例えば、アンチセンス鎖)に対応する。AD−20805(配列番号111および112);AD−20806(配列番号113および114);AD−20807(配列番号115および116);AD−20808(配列番号117および118);AD−20809(配列番号119および120);AD−20810(配列番号121および122);AD−20811(配列番号123および124);AD−20812(配列番号125および126);AD−20813(配列番号127および128);AD−20814(配列番号129および130);AD−20815(配列番号131および132);AD−20816(配列番号133および134);AD−20817(配列番号135および136);AD−20818(配列番号137および138);AD−20819(配列番号139および140);AD−20820(配列番号141および142);AD−20821(配列番号143および144);AD−20822(配列番号145および146);AD−20823(配列番号147および148);AD−20824(配列番号149および150);AD−20825(配列番号151および152);AD−20826(配列番号153および154);AD−20827(配列番号155および156);AD−20828(配列番号157および158);AD−20829(配列番号159および160);AD−20830(配列番号161および162);AD−20831(配列番号163および164);AD−20832(配列番号165および166);AD−20833(配列番号167および168);AD−20834(配列番号169および170);AD−20835(配列番号171および172);AD−20836(配列番号173および174);AD−20837(配列番号175および176);AD−20838(配列番号177および178);AD−20839(配列番号179および180);AD−20840(配列番号181および182);AD−20841(配列番号183および184);AD−20842(配列番号185および186);AD−20843(配列番号187および188);AD−20844(配列番号189および190);AD−20845(配列番号191および192);AD−20846(配列番号193および194);AD−20847(配列番号195および196);AD−20848(配列番号197および198);AD−20849(配列番号199および200);AD−20850(配列番号201および202);AD−20851(配列番号203および204);AD−20852(配列番号205および206);AD−20861(配列番号207および208);AD−20862(配列番号209および210);AD−20863(配列番号211および212);AD−20864(配列番号213および214);AD−20865(配列番号215および216);AD−20866(配列番号217および218);ならびにAD−20867(配列番号219および220)およびそれらの修飾変異体。
1つの態様は、以下のものからなる群から選択される特定の二本鎖の修飾変異体(ここに、それぞれの二本鎖は配列番号のセットを含み、第1の配列番号は第1の鎖(例えば、センス鎖)に対応し、そして第2の配列番号は第2の鎖(例えば、アンチセンス鎖)に対応する)を提供する。AD−20805(配列番号1および2);AD−20806(配列番号3および4);AD−20807(配列番号5および6);AD−20808(配列番号7および8);AD−20809(配列番号9および10);AD−20810(配列番号11および12);AD−20811(配列番号13および14);AD−20812(配列番号15および16);AD−20813(配列番号17および18);AD−20814(配列番号19および20);AD−20815(配列番号21および22);AD−20816(配列番号23および24);AD−20817(配列番号25および26);AD−20818(配列番号27および28);AD−20819(配列番号29および30);AD−20820(配列番号31および32);AD−20821(配列番号33および34);AD−20822(配列番号35および36);AD−20823(配列番号37および38);AD−20824(配列番号39および40);AD−20825(配列番号41および42);AD−20826(配列番号43および44);AD−20827(配列番号45および46);AD−20828(配列番号47および48);AD−20829(配列番号49および50);AD−20830(配列番号51および52);AD−20831(配列番号53および54);AD−20832(配列番号55および56);AD−20833(配列番号57および58);AD−20834(配列番号59および60);AD−20835(配列番号61および62);AD−20836(配列番号63および64);AD−20837(配列番号65および66);AD−20838(配列番号67および68);AD−20839(配列番号69および70);AD−20840(配列番号71および72);AD−20841(配列番号73および74);AD−20842(配列番号75および76);AD−20843(配列番号77および78);AD−20844(配列番号79および80);AD−20845(配列番号81および82);AD−20846(配列番号83および84);AD−20847(配列番号85および86);AD−20848(配列番号87および88);AD−20849(配列番号89および90);AD−20850(配列番号91および92);AD−20851(配列番号93および94);AD−20852(配列番号95および96);AD−20861(配列番号97および98);AD−20862(配列番号99および100);AD−20863(配列番号101および102);AD−20864(配列番号103および104);AD−20865(配列番号105および106);AD−20866(配列番号107および108);ならびにAD−20867(配列番号109および110)。
特定の組成物
1つの態様において、本願発明は、アンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物であって、該アンチセンス鎖は、本明細書の表(例えば、表1)において提供される任意の配列(または配列の重複セット)から選択されるベータ−ENaCに対するRNAi剤のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、組成物に関する。1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物であって、該アンチセンス鎖は、本明細書の表(例えば、表1)において提供される任意の配列(または配列の重複セット)から選択されるベータ−ENaCに対するRNAi剤のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、組成物に関する。別の態様において、本願発明は、センスおよびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物であって、該アンチセンス鎖は、本明細書において提供される任意の配列からのRNAi剤のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、組成物に関する。別の態様において、本願発明は、第1の鎖および第2の鎖を含むRNAi剤を含む組成物であって、該第1の鎖は、第1の鎖の配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含み、そして該第2の鎖は、本明細書において提供されるいずれかのRNAi剤の第2の鎖の配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、組成物に関する。特定の二本鎖は、上記提供されている特定の二本鎖、および表1の任意の1つ以上において記載されている特定の二本鎖を含む。上記それぞれの組成物のさらなる修飾配列(例えば、1つ以上の修飾塩基含む配列)もまた、本願発明の一部として考慮される。
以下の表A1は、ベータ−ENaCに対する種々のRNAi剤のセンスおよびアンチセンス鎖の非修飾および例示的修飾配列に対する配列番号を提供する。それぞれの塩基組成は、表1により詳細に提供されている配列番号により示される特定の配列であり、その一部は表2において提供される。
表A1.ベータ−ENaCに対するRNAi剤の第1および第2の鎖(例えば、センス(「SS」)およびアンチセンス(「AS」)鎖)の配列番号
例えば、表A1において、RNAi剤AD−20805の典型的な修飾配列は、配列番号:1(センス鎖)および配列番号:2(アンチセンス鎖)により示される。AD−20805の非修飾配列は、配列番号:111(センス鎖)および配列番号:112(アンチセンス鎖)により示される。したがって、表A1は、ベータ−ENaCに対する種々のRNAi剤のそれぞれに対する非修飾配列および少なくとも1つの典型的な修飾配列の第1および第2の鎖の配列番号識別コードを示す。
本明細書に記載されているアンチセンス鎖を含むRNAi剤
1つの特定の態様において、本願発明は、アンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物であって、該アンチセンス鎖は、本明細書において提供される、および例えば、表1に記載されている特定の二本鎖におけるアンチセンス鎖から選択されるベータ−ENaCに対するRNAi剤のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、組成物に関する。
本態様の種々の特定の態様は、以下に記載されている。
1つの態様において、組成物は、ベータ−ENaCに対する第2のRNAi剤をさらに含む。種々の態様において、第2のRNAi剤は、第1のRNAi剤から物理学的に分離されるか、または2つは、物理学的に連結される(例えば、共有結合されるか、または、他の方法で結合される)。
1つの態様において、アンチセンス鎖は、約30以下のヌクレオチドの長さである。
1つの態様において、センス鎖およびアンチセンス鎖は、約15から約30ヌクレオチド対の長さの二本鎖領域を形成する。
1つの態様において、アンチセンス鎖は、約15から約36ntの長さ、例えば、約18から約30ntの長さ、さらに、例えば、約19から約23ntの長さである。1つの態様において、アンチセンス鎖は、約15nt、約16nt、約17nt、約18nt、約19nt、約20nt、約21nt、約22nt、約23nt、約24nt、約25nt、約26nt、約27nt、約28nt、約29ntおよび約30ntから選択される長さを少なくとも有する。
1つの態様において、RNAi剤は、生物学的サンプルまたは環境、例えば、血清または腸洗浄液における安定性を増加させる修飾を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、少なくとも1つの糖骨格修飾(例えば、ホスホロチオエート結合)および/または少なくとも1つの2’−修飾ヌクレオチドを含む。1つの態様において、全てのピリミジンは、2’ O−メチル−修飾ヌクレオチドである。
1つの態様において、RNAi剤は、ウリジンが2’−修飾ヌクレオチドである少なくとも1つの5’−ウリジン−アデニン−3’(5’−ua−3’)ジヌクレオチド;および/または5’−ウリジンが2’−修飾ヌクレオチドである少なくとも1つの5’−ウリジン−グアニン−3’(5’−ug−3’)ジヌクレオチド;および/または5’−シチジンが2’−修飾ヌクレオチドである少なくとも1つの5’−シチジン−アデニン−3’(5’−ca−3’)ジヌクレオチド;および/または5’−ウリジンが2’−修飾ヌクレオチドである少なくとも1つの5’−ウリジン−ウリジン−3’(5’−uu−3’)ジヌクレオチドを含む。
1つの態様において、RNAi剤は、2’−デオキシ、2’−デオキシ−2’−フルオロ、2’−O−メチル、2’−O−メトキシエチル(2’−O−MOE)、2’−O−アミノプロピル(2’−O−AP)、2’−O−ジメチルアミノエチル(2’−O−DMAOE)、2’−O−ジメチルアミノプロピル(2’−O−DMAP)、2’−O−ジメチルアミノエチルオキシエチル(2’−O−DMAEOE)、および2’−O−N−メチルアセトアミド(2’−O−NMA)からなる群から選択される2’−修飾を含む。1つの態様において、全てのピリミジンは、2’ O−メチル−修飾ヌクレオチドである。
1つの態様において、RNAi剤は、平滑末端を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、1から4個の不対ヌクレオチドを有するオーバーハングを含む。
1つの態様において、RNAi剤は、RNAi剤のアンチセンス鎖の3’−末端でオーバーハングを含む。
1つの態様において、RNAi剤は、1つ以上の診断化合物、レポーター基、架橋剤、ヌクレアーゼ耐性付与部分、天然もしくは異常核酸塩基、親油性分子、コレステロール、脂質、レクチン、ステロイド、ウバオール(uvaol)、ヘコゲニン、ジオスゲニン、テルペン、トリテルペン、サルササポゲニン、フリーデリン(Friedelin)、エピフリーデラノール誘導体化リトコール酸、ビタミン、炭水化物、デキストラン、プルラン、キチン、キトサン、合成炭水化物、オリゴラクテート(oligo lactate)15−mer、天然ポリマー、低もしくは中間分子量ポリマー、イヌリン、シクロデキストリン、ヒアルロン酸、タンパク質、タンパク質−結合剤、インテグリン標的分子、ポリカチオン、ペプチド、ポリアミン、ペプチド模倣物および/またはトランスフェリンに結合している。
1つの態様において、RNAi剤は、インビトロでH441細胞において10nMの濃度でベータ−ENaC遺伝子の発現を少なくとも約60%阻害することができる。
1つの態様において、RNAi剤は、インビトロでH441細胞において10nMの濃度でベータ−ENaC遺伝子の発現を少なくとも約70%阻害することができる。
1つの態様において、RNAi剤は、インビトロでH441細胞において10nMの濃度でベータ−ENaC遺伝子の発現を少なくとも約80%阻害することができる。
1つの態様において、RNAi剤は、インビトロでH441細胞において10nMの濃度でベータ−ENaC遺伝子の発現を少なくとも約90%阻害することができる。
1つの態様において、RNAiは、約0.1nM以下のEC50を有する。
1つの態様において、RNAiは、約0.01nM以下のEC50を有する。
1つの態様において、RNAiは、約0.001nM以下のEC50を有する。
本明細書に記載されている第1および第2の鎖を含むRNAi剤
1つの特定の態様において、本願発明は、第1の鎖および第2の鎖を含むRNAi剤を含む組成物であって、該第1の鎖および第2の鎖は、本明細書において提供される、および例えば表1に記載されている特定の二本鎖から選択されるベータ−ENaCに対するRNAi剤の第1および第2の鎖のそれぞれと0、1、2または3個のヌクレオチドによりそれぞれ異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、組成物に関する。
この態様の種々の特定の態様は、以下に記載されている。
1つの態様において、組成物は、ベータ−ENaCに対する第2のRNAi剤をさらに含む。種々の態様において、第2のRNAi剤は、第1のRNAi剤から物理学的に分離されるか、または2つは、物理学的に連結される(例えば、共有結合されるか、または、他の方法で結合される)。
1つの態様において、アンチセンス鎖は、約30以下のntの長さである。
1つの態様において、センス鎖およびアンチセンス鎖は、約15から約30nt対の長さの二本鎖領域を形成する。
1つの態様において、アンチセンス鎖は、約15から約36ntの長さ、例えば、約18から約23ntの長さ、例えば、約19から約23ntの長さである。1つの態様において、アンチセンス鎖は、約15nt、約16nt、約17nt、約18nt、約19nt、約20nt、約21nt、約22nt、約23nt、約24nt、約25nt、約26nt、約27nt、約28nt、約29ntおよび約30ntから選択される長さを少なくとも有する。
1つの態様において、RNAi剤は、生物学的サンプルまたは環境、例えば、血清または腸洗浄液における安定性を増加させる修飾を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、少なくとも1つの糖骨格修飾(例えば、ホスホロチオエート結合)および/または少なくとも1つの2’−修飾ヌクレオチドを含む。1つの態様において、全てのピリミジンは、2’ O−メチル−修飾ヌクレオチドである。
1つの態様において、RNAi剤は、ウリジンが2’−修飾ヌクレオチドである少なくとも1つの5’−ウリジン−アデニン−3’(5’−ua−3’)ジヌクレオチド;および/または5’−ウリジンが2’−修飾ヌクレオチドである少なくとも1つの5’−ウリジン−グアニン−3’(5’−ug−3’)ジヌクレオチド;および/または5’−シチジンが2’−修飾ヌクレオチドである少なくとも1つの5’−シチジン−アデニン−3’(5’−ca−3’)ジヌクレオチド;および/または5’−ウリジンが2’−修飾ヌクレオチドである少なくとも1つの5’−ウリジン−ウリジン−3’(5’−uu−3’)ジヌクレオチドを含む。
1つの態様において、RNAi剤は、2’−デオキシ、2’−デオキシ−2’−フルオロ、2’−O−メチル、2’−O−メトキシエチル(2’−O−MOE)、2’−O−アミノプロピル(2’−O−AP)、2’−O−ジメチルアミノエチル(2’−O−DMAOE)、2’−O−ジメチルアミノプロピル(2’−O−DMAP)、2’−O−ジメチルアミノエチルオキシエチル(2’−O−DMAEOE)、および2’−O−N−メチルアセトアミド(2’−O−NMA)からなる群から選択される2’−修飾を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、平滑末端を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、1から4個の不対ヌクレオチドを有するオーバーハングを含む。
1つの態様において、RNAi剤は、RNAi剤のアンチセンス鎖の3’−末端でオーバーハングを含む。
1つの態様において、RNAi剤は、1つ以上の診断化合物、レポーター基、架橋剤、ヌクレアーゼ耐性付与部分、天然もしくは異常核酸塩基、親油性分子、コレステロール、脂質、レクチン、ステロイド、ウバオール、ヘコゲニン、ジオスゲニン、テルペン、トリテルペン、サルササポゲニン、フリーデリン、エピフリーデラノール誘導体化リトコール酸、ビタミン、炭水化物、デキストラン、プルラン、キチン、キトサン、合成炭水化物、オリゴラクテート 15−mer、天然ポリマー、低もしくは中間分子量ポリマー、イヌリン、シクロデキストリン、ヒアルロン酸、タンパク質、タンパク質−結合剤、インテグリン標的分子、ポリカチオン、ペプチド、ポリアミン、ペプチド模倣物および/またはトランスフェリンに結合している。
1つの態様において、RNAi剤は、インビトロでH441細胞において10nMの濃度でベータ−ENaC遺伝子の発現を少なくとも約60%阻害することができる。
1つの態様において、RNAi剤は、インビトロでH441細胞において10nMの濃度でベータ−ENaC遺伝子の発現を少なくとも約70%阻害することができる。
1つの態様において、RNAi剤は、インビトロでH441細胞において10nMの濃度でベータ−ENaC遺伝子の発現を少なくとも約80%阻害することができる。
1つの態様において、RNAi剤は、インビトロでH441細胞において10nMの濃度でベータ−ENaC遺伝子の発現を少なくとも約90%阻害することができる。
1つの態様において、RNAiは、約0.1nM以下のEC50を有する。
1つの態様において、RNAiは、約0.01nM以下のEC50を有する。
1つの態様において、RNAiは、約0.001nM以下のEC50を有する。
本明細書に記載されているRNAi剤を使用する処置方法
1つの特定の態様において、本願発明は、少なくとも1つのアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む治療有効量の組成物を個体に投与する工程を含む該個体におけるベータ−ENaC−関連疾患を処置する方法であって、該アンチセンス鎖は、本明細書において提供される、例えば表1に記載されているような、特定の二本鎖から選択されるベータ−ENaCに対するRNAi剤のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、方法に関する。別の態様において、本願発明は、該組成物がセンス鎖をさらに含むRNAi剤を含むこのような方法であって、該センス鎖は。本明細書において提供される、例えば表1に記載されているような、特定の二本鎖から選択されるベータ−ENaCに対するRNAi剤のセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、方法に関する。
この態様の種々の特定の態様は、以下に記載されている。
1つの態様において、ベータ−ENaC−関連疾患は、嚢胞性線維症、偽性低アルドステロン症1型(PHA1)、リドル症候群、高血圧、アルカローシス、低カリウム血漿および/または肥満関連高血圧である。
1つの態様において、ベータ−ENaC−関連疾患は、嚢胞性線維症である。
1つの態様において、方法は、さらなる癌処置を施す工程をさらに含む。1つの態様において、さらなる処置は、治療有効量の組成物である。
1つの態様において、さらなる処置は、方法(または処理)である。
1つの態様において、さらなる処置およびRNAi剤は、任意の順において施すことができ、または同時に施すことができる
1つの態様において、方法は、嚢胞性線維症、偽性低アルドステロン症1型(PHA1)、リドル症候群、高血圧、アルカローシス、低カリウム血漿および/または肥満関連高血圧に対するさらなる処置を施す工程をさらに含む。
1つの態様において、方法は、ENaCに対するさらなるアンタゴニスト、カリウム保持性利尿薬、アミロリド、トリアムテレン、食塩摂取の制御、抗生物質、DNase療法、アルブテロール、N−アセチルシステイン、呼吸療法、パーカッション療法および有酸素運動のリストから選択されるさらなる処置または療法を施す工程をさらに含む。
1つの態様において、組成物は、ベータ−ENaCに対する第2のRNAi剤を含む。種々の態様において、第2のRNAi剤は、第1のRNAi剤から物理学的に別個であるか、または2つは、物理学的に連結される(例えば、共有結合されるか、または、他の方法で結合される)。
1つの態様において、方法は、本明細書において提供される、例えば表1に記載されているような、特定の二本鎖から選択されるベータ−ENaCに対するRNAi剤のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むさらなるRNAi剤を投与する工程をさらに含む。
本明細書に記載されているRNAi剤を使用してベータ−ENaCの発現を阻害する方法
1つの特定の態様において、本願発明は、本願発明のRNAi剤を含む治療有効量の組成物を個体に投与する工程を含む、個体におけるベータ−ENaC遺伝子の発現を阻害する方法に関する。1つの態様において、RNAi剤は、少なくとも1つのアンチセンス鎖を含み、および/またはセンスおよびアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、本明細書において提供される、例えば表1に記載されているような、特定の二本鎖から選択されるベータ−ENaCに対するRNAi剤のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
本発明のこの局面の種々の態様は、以下に記載されている。
1つの態様において、個体は、ベータ−ENaC−関連疾患に罹患しているか、または罹患しやすい。
1つの態様において、ベータ−ENaC−関連疾患は、嚢胞性線維症、偽性低アルドステロン症1型(PHA1)、リドル症候群、高血圧、アルカローシス、低カリウム血漿および/または肥満関連高血圧である。
1つの態様において、ベータ−ENaC−関連疾患は、嚢胞性線維症である。
1つの態様において、方法は、さらなる処置の投与をさらに含む。1つの態様において、さらなる処置は、治療有効量の組成物である。
1つの態様において、さらなる処置は、方法(または処理)である。
1つの態様において、さらなる処置およびRNAi剤は、任意の順において施すことができ、または同時に施すことができる
1つの態様において、方法は、嚢胞性線維症、偽性低アルドステロン症1型(PHA1)、リドル症候群、高血圧、アルカローシス、低カリウム血漿および/または肥満関連高血圧に対するさらなる処置を施す工程をさらに含む。
1つの態様において、方法は、ENaCに対するさらなるアンタゴニスト、カリウム保持性利尿薬、アミロリド、トリアムテレン、食塩摂取の制御、抗生物質、DNase療法、アルブテロール、N−アセチルシステイン、呼吸療法、パーカッション療法および有酸素運動のリストから選択されるさらなる処置または療法を施す工程をさらに含む。
1つの態様において、組成物は、ベータ−ENaCに対する第2のRNAi剤を含む。種々の態様において、第2のRNAi剤は、第1のRNAi剤から物理学的に別個であるか、または2つは、物理学的に連結される(例えば、共有結合されるか、または、他の方法で結合される)。
1つの態様において、方法は、本明細書において提供される、例えば表1に記載されているような、特定の二本鎖から選択されるベータ−ENaCに対するRNAi剤のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むさらなるRNAi剤を投与する工程をさらに含む。
ベータ−ENaCに対するRNAi剤の医薬製剤
1つの特定の態様において、本願発明は、本願発明のRNAi剤を含む組成物に関する。1つの態様において、RNAi剤は、少なくとも1つのアンチセンス鎖を含み、および/またはセンスおよびアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、本明細書において提供される、例えば表1に記載されているような、特定の二本鎖から選択されるベータ−ENaCに対するRNAi剤のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含み、該組成物は、薬学的に有効な製剤である。
1つの態様において、本願発明は、ベータ−ENaC−関連疾患の処置のための医薬の製造におけるRNAi剤の使用であって、該RNAi剤は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、本明細書において提供される、例えば表1に記載されているような、特定の二本鎖から選択されるベータ−ENaCに対するRNAi剤のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、使用に関する。
ENaC
「ENaC」は、3つの異なるが同種のサブユニット(アルファ、ベータおよびガンマ)で作られる上皮性ナトリウムチャネル膜タンパク質を意味する。
ENaCは、遠位ネフロン(皮質および髄質集合管)および遠位大腸の上皮性細胞の頂端膜ならびに気道およびいくつかの腺の排出管において存在する。ENaCはまた、胎盤、脳および膀胱において発現される。それは、同じ細胞の側底膜に位置するNa+/K+−ATPaseと一緒に、これらの臓器の管腔から上皮細胞へのNa+に対するコントロールされた侵入経路を提供し、外部媒体から上皮性細胞を介して細胞外流体へのおよび血液の方へのNa+の活性なベクトル輸送に関与する。ENaCは、管腔に面した頂端膜上に位置し、管腔から上皮細胞へのナトリウムの移動を可能にする。次に、ENaCを介して再吸収されたナトリウムは、上皮細胞から追い出され、Na+/K+−ATPaseにより血流に戻る。ENaCによるナトリウムの再吸収は、水の浸透摂取に付随して起こり、一定の細胞外Na+濃度を維持する。これは、血液量を変化させ、結果として血圧に影響する。したがって、ENaCは、電解質ホメオスタシスならびに血液量および血圧のコントロールにおいて重要な役割を果たす。例えば、Saxenaら 1998 Biochem. Biophys. Res. Comm. 252: 208-213参照。
ENaCは、発現される種々の臓器において異なる機能的役割を有する。腎臓(集合管)において、ENaCを介するNa+の調節された再吸収は、尿のNa+排出の制御の主要なメカニズムを提供し、したがって、アルドステロンのホルモンコントロール下で全生物のNa+バランスの微調整を可能にする。頂端膜電位における脱分極作用により、Na+チャネルはまた、管のK+分泌に関する駆動力を提供する。
ENaCの特定の阻害剤は、尿のNa+排出を促進し、K+分泌を阻害する。したがって、これらの薬物(アミロリドおよびトリアムテレンを含む)は、K+−保持性利尿薬として使用される。ENaCは、遠位大腸において同様の機能的役割を有し、排泄物における過剰Na+喪失を防止する。気道において、重要な役割は、誕生時に気道を満たす流体の再吸収であり、流体の分泌(出生前)から流体の再吸収(出生後)へのシフトを促進する
嚢胞性線維症膜貫通コンダクタンス制御因子と共に、それはまた、粘液クリアランスのために必要な薄い粘膜流体膜を維持する気道における流体バランスの微妙な制御に関与する。唾液および汗腺の排出管において、ENaCの活性は、管腔Na+濃度を減少させる傾向にあり、あまり塩辛くない唾液を排出させ、汗におけるNa+の多量の喪失を防止する。例えば、Hummlerら 1999 Am. J. Physiol. Gastrointest. Liver Physiol. 276: 567-571およびそれに引用されている文献、参照。
ENaCの配列および/または発現における改変および変異は、ENaCの過剰発現または過剰活性を引き起こし得る。本明細書において提供するRNAi剤は、ベータ−ENaCのレベルを減少させることにより、Na+の調節された再吸収のバランスを回復させる。
ベータ−ENaC
「ベータ−ENaC」は、遺伝子またはタンパク質アミロリド感受性ナトリウムチャネルサブユニットベータ(または該タンパク質をコードする任意の核酸)を意味し、種々に設計される:ナトリウムチャネル、電位非依存性1、ベータ;SCNN1B;bENaC;ENaCb;ENaC−ベータ;SCNEBまたはβ−ENaC。さらなる識別コードは以下のものを含む:OMIM:600760;MGI:104696;HomoloGene:284;およびGeneCards:SCNN1B。さらなる情報を見出すことができる:ヒト:Entrez 6338;Ensembl ENSG00000168447;UniProt P51168;RefSeq(mRNA)NM_000336;RefSeq(タンパク質)NP_000327;Location(UCSC) Chr 16:23.22−23.3Mb。マウス:Entrez 20277;Ensembl ENSMUSG00000030873;UniProt Q3TP51;RefSeq(mRNA)NM_011325 RefSeq(タンパク質)NP_035455;Location(UCSC)Chr 7:121.66−121.71Mb。
ヒトベータ−ENaCのアミノ酸配列は、Saxenaら 1998 Biochem. Biophys. Res. Comm. 252: 208-213において提供される。
ベータ−ENaCの機能性ドメインは、明らかにされている。該タンパク質は、細胞内N−末端ドメイン[アミノ酸(「aa」)1から50]、第1の膜貫通ドメイン(aa51から71)、細胞外ループ(aa72から533)、第2の膜貫通ドメイン(aa534から553)およびC−末端細胞内ドメイン(aa554から640)を有する。
C−末端細胞内ドメインは、変異がリドル症候群および他の疾患に関する2つの領域:アミノ酸564から595の領域および「PY」モチーフ[aa(アミノ酸)615から618でのアミノ酸コンセンサス配列PPXY]を含む。例えば、Saxenaら 1998参照。
本願発明のベータ−ENaC RNAi剤は、特定の機能性ドメインまたはベータ−ENaCのドメインに対応するmRNAの一部と相互作用することができる。種々の態様において、本願明細書におけるRNAi剤は、機能性ドメインに対応する配列、例えば、N−末端細胞内ドメイン、第1の膜貫通ドメイン、細胞外ループ、第2の膜貫通ドメインもしくはC−末端細胞内ドメイン、またはさらに具体的には、アミノ酸564から595の領域もしくはPYモチーフ(アミノ酸615から618)におけるベータ−ENaCのmRNAに特異的に結合する。
種々の態様において、本願発明のRNAi剤は、5’または3’UTR(すなわち、非翻訳領域)に結合する。
種々の態様において、本願発明のRNAi剤は、ベータ−ENaCのmRNAに結合するが、特定の機能性ドメインに対応する配列、例えば、N−末端細胞内ドメイン、第1の膜貫通ドメイン、細胞外ループ、第2の膜貫通ドメインもしくはC−末端細胞内ドメイン、またはさらに具体的には、アミノ酸564から595の領域もしくはPYモチーフ(アミノ酸615から618)におけるベータ−ENaCのmRNAに特異的に結合しない。
本明細書における態様において、ベータ−ENaCのmRNAの特定の領域へのRNAi剤の結合は、ベータ−ENaCの発現、レベルおよび/または活性の減少をもたらす。
ベータ−ENaCのレベルの減少におけるRNAi剤の有効性は、例えば、ベータ−ENaCのmRNA存在量のレベルまたはタンパク質それ自体のレベルを測定することにより、直接的に測定することができる。あるいは、RNAiの有効性は、ベータ−ENaCの既知の任意の1つ以上の活性のレベルを測定することにより、またはベータ−ENaCの経路の下流の成分の活性における変化を測定することにより、間接的に測定することができる。
該タンパク質の主要な活性は、アルファ−ENaCおよびガンマ−ENaC、恐らく時々、デルタ−ENaCと共に、ナトリウムチャネルENaCを形成することである。ベータ−ENaC、ガンマ−ENaCおよびデルタ−ENaCはまた、膵臓、精巣および卵巣において見出されるチャネルの特定の型を形成し得る。ベータ−ENaCはまた、WWP2およびNEDD4と相互作用することが示されている。See.、例えば、McDonaldら (2002). Am. J. Physiol. Renal Physiol. 283 (3): F431-6; Harveyら 2001. J. Biol. Chem. 276 (11): 8597-601; Farrら (2000). Biochem. J. 345 Pt 3: 503-9。ベータ−ENaCの活性は、例えば、結合し、これらの他の生物学的成分を有する機能ユニットを形成する能力により測定することができる。RNAi剤の有効性はまた、粘液膜上の表面液体の量を測定することにより、およびベータ−ENaCを発現する組織の組織学的試験を介して、間接的に測定することができる。
種々の種におけるベータ−ENaC配列
ベータ−ENaCに対して特異的なRNAi剤は、それらの配列が、ヒトベータ−ENaC遺伝子および試験動物由来の同種遺伝子に対応するmRNAと完全に一致するように設計され得る。したがって、全く同じRNAi剤を、両方の試験動物(例えば、ラット、マウス、カニクイザルなど)およびヒトにおいて使用することができる。種々のENaC遺伝子に対する配列は、とりわけ、Gartyら 1997 Physiol. Rev. 77: 359-396;およびAhnら 1999 Am. J. Physiol. 277:F121-F129に記載されているとおり、多数の種、例えば、ヒト、マウス、ラット、ウシおよびニワトリにおいて決定されている。
カニクイザル(Macaca fascicularisまたは「Cyno」)におけるベータ−ENaC配列は、決定されている。
カニクイザルベータ−ENaCのmRNA(配列番号:221)およびヒトベータ−ENaCのmRNA(配列番号:222)配列のアラインメントを以下に示す。
カニクイザルおよびヒト配列の開始(ATG)および停止(TAA)コドンを下線で示す。ヒトおよびカニクイザル配列間のヌクレオチドの一致は、アスタリスク(*)でマークされている。
1つの態様において、本願発明のベータ−ENaC RNAi剤は、ヒト、ラットおよびカニクイザルベータ−ENaCのmRNAにおいて同一である配列を含む。この配列同一性は、ヒト試験の前に動物試験を容易にする。別の態様において、ベータ−ENaC RNAi剤は、ヒト、マウスおよびカニクイザルベータ−ENaCのmRNAにおいて同一である配列を含む。
ベータ−ENaCに対するRNAi剤のさらなる態様
1つの態様において、ベータ−ENaC RNAi剤は、いずれか他のmRNAまたは遺伝子の配列と合致しない配列を含む。1つの態様において、ベータ−ENaC RNAi剤は、全ての他の既知の非ベータ−ENaCのmRNAまたは遺伝子と少なくとも0、1、2または3個のヌクレオチドで異なっている配列を含む。
1つの態様において、本願発明のベータ−ENaC RNAi剤は、それを必要とする患者(例えば、嚢胞性線維症、偽性低アルドステロン症1型(PHA1)、リドル症候群、高血圧、アルカローシス、低カリウム血漿および肥満関連高血圧に罹患している患者)に投与される。
患者はまた、1つ以上のベータ−ENaCに対して特異的なRNAi剤を投与され得る。1つの態様において、本願発明のベータ−ENaC RNAi剤は、所望により、疾患に対して適当な1つ以上のさらなる医薬と共に投与され得る。1つの態様において、本願発明のベータ−ENaC RNAi剤は、所望により、任意の他の適当なさらなる処置と施すことができ、該さらなる処置は組成物または方法であり得る。
嚢胞性線維症、偽性低アルドステロン症1型(PHA1)、リドル症候群、高血圧、アルカローシス、低カリウム血漿および/または肥満関連高血圧の場合、RNAi剤およびさらなる疾患処置は、任意の順番で、同時にもしくは連続して、または単回もしくは時間をかけて複数回投与で投与することができる。
定義
便宜上、本明細書、実施例および特許請求の範囲において使用される特定の用語および句の意味を、以下に提供する。本明細書の他の部分における用語の慣習およびこのセクションにおいて提供されるその定義間で明らかな矛盾がある場合、このセクションにおける定義を優先する。
RNAi剤
1つの態様において、本願発明は、ベータ−ENaC RNAi剤もしくはベータ−ENaC核酸(またはその部分)に相補的である少なくとも1つのアンチセンス核酸配列を含む他の組成物に関するか、または、siRNAをコードする組換え発現ベクターもしくは以下で定義されるRNAiとして機能することができるアンチセンス核酸を含む組成物に関する。本明細書において使用される、「アンチセンス」核酸は、ベータ−ENaCのタンパク質をコードする「センス」核酸に相補的である(例えば、二本鎖DNAのコード鎖に相補的である、mRNAに相補的である、またはベータ−ENaC遺伝子または核酸のコード鎖に相補的である)ヌクレオチド配列を含む。
本明細書において使用される、「ベータ−ENaCに対するRNAi剤」、「ベータ−ENaCに対して特異的なRNAi剤」、「ベータ−ENaCに対するiRNA」、「ベータ−ENaCに対するsiRNA」、「ベータ−ENaC siRNA」などなる用語は、siRNA(低分子干渉RNA)、shRNA(短もしくは小ヘアピン型RNA)、iRNA(干渉RNA)剤、RNAi(RNA干渉)剤、dsRNA(二本鎖RNA)、microRNAなどを示し、ベータ−ENaCのmRNAを特異的に標的とする、該mRNAに対して特異的である、および/または該mRNAに結合する組成物を示す。本明細書において使用される、「アンチセンス核酸」または「アンチセンス核酸を含む組成物」などなる用語は、標的に対するアンチセンスである少なくとも1つの核酸鎖を含むあらゆる組成物を含むことを広く意味する;これは、限定はしないが、あらゆるsiRNA、shRNA、iRHA、dsRNA、microRNA、アンチセンスオリゴヌクレオチドおよびアンチセンス核酸を含む任意の他の組成物を含む。本明細書において使用される「iRNA」または「RNAi」なる用語は、RNA(またはその誘導体)を含み、RNA誘導型サイレンシング複合体(RISC)経路を介して別のRNA転写産物の標的化開裂を介在する薬剤を示す。1つの態様において、RNAi剤は、RISC複合体/経路を活性化するオリゴヌクレオチド組成物である。別の態様において、RNAi剤は、アンチセンス鎖配列(アンチセンスオリゴヌクレオチド)を含む。
本願発明のRNAi剤は、ベータ−ENaCのmRNAを標的とする(例えば、結合する、アニーリングする、など)。ベータ−ENaCに対して特異的なRNAi剤の使用は、ベータ−ENaC活性、レベルおよび/または発現の減少、例えば、標的遺伝子または標的配列の「ノックダウン」または「ノックアウト」をもたらす。特に、1つの態様において、ベータ−ENaCの過剰発現または過剰活性により特徴付けられる疾患状態の場合、ベータ−ENaCに対するRNAi剤の投与は、ベータ−ENaC活性の正常レベルおよび/またはNa+再吸収の正常レベルに回復させるために十分なベータ−ENaC標的をノックダウンする
1つの態様において、RNAiは、単一の鎖(例えば、本明細書に記載されているshRNA)を含む。
種々の態様において、一方または両方の鎖はニックを有する。
1つの態様において、一本鎖RNAi剤のオリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチドは、センスおよび/またはアンチセンス鎖を含むことができる。例えば、Sioud 2005 J. Mol. Biol. 348:1079-1090および本明細書に記載されている文献、参照。したがって、本願発明は、本明細書に記載されているRNAi剤のセンスまたはアンチセンス鎖のいずれかを含む単一の鎖を有するRNAi剤を包含する。
本明細書において特に有用であるsiRNAは、ベータ−ENaCのmRNAの領域に特異的に結合することができ、1つ以上の以下の性質:ベータ−ENaCのコーディングセグメントに結合する;5’非翻訳領域の結合部およびコーディングセグメントの開始部またはその付近に結合する;mRNAの翻訳開始部位またはその付近に結合する;エキソンおよびイントロンの接合部またはその付近に結合する;他の遺伝子のmRNAまたは転写産物に全くもしくはほとんど結合しない(全くもしくはほとんど「的外れの効果」);二本鎖またはステム領域ではない領域またはその付近、例えば、ループまたは一本鎖部分でベータ−ENaCのmRNAに結合する;免疫原性をほとんどもしくは全く引き起こさない;保存された配列の存在が種々の実験動物を使用する試験を容易にするため、種々の動物種(ヒト、マウス、ラット、カニクイザルなどを含む)中で保存されているベータ−ENaCのmRNA配列のセグメントに結合する;mRNAの二本鎖領域に結合する;AT−リッチ領域(例えば、少なくとも約50、51、52、53、54、55、56、57、58、59または60%ATリッチ)に結合する;ならびに/またはsiRNA活性を減少させることが知られているか、または疑われている特定の配列、例えば、siRNAの二本鎖部分の分離を減少させ得る5’末端のGG配列の存在を欠いている性質を有するものを含む。1つの態様において、ベータ−ENaCに対して特異的なRNAi剤は、任意の1つ以上のこれらの特性を有する二本鎖RNAであり得る。
本明細書において使用される「二本鎖RNA」または「dsRNA」なる用語は、第1および第2の鎖を含むRNAi剤;例えば、2つの逆平行のおよび実質的に相補的な核酸鎖を含むハイブリダイズされた二本鎖領域(すなわち、第1の鎖および第2の鎖のヌクレオチド塩基が対をなす領域)を有するRNA分子または分子の複合体を含む組成物を示し、標的RNAに対して「センス」および「アンチセンス」方向を有すると称される。mRNA標的に対するアンチセンス鎖はまた、「ガイド」鎖とも呼ばれ、センス鎖はまた、「パッセンジャー」鎖とも呼ばれる。「パッセンジャー」鎖は、少なくとも1つ以上の以下のもの:他の鎖と比較して1つ以上の余分なヌクレオチド(例えば、バルジ(bulge)または1ntのループ)、他の鎖と比較してニック、ギャップなどを含むことができる。種々の態様において、RNAi剤は、第1の鎖および第2の鎖を含む。種々の態様において、第1の鎖はセンス鎖であり、第2の鎖はアンチセンス鎖である。他の態様において、第1の鎖は、アンチセンス鎖であり、第2の鎖はセンス鎖である。
二本鎖領域は、RISC経路を介する所望の標的RNAの特異的な分解を可能にするが、一般的に9から36塩基対(「bp」)の長さ、例えば、15−30bpの長さの範囲であるあらゆる長さであり得る。9から36bpの二本鎖を考慮すると、二本鎖は、この範囲のあらゆる長さ、例えば、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35または36bpおよび限定はしないが、15−30bp、15−26bp、15−23bp、15−22bp、15−21bp、15−20bp、15−19bp、15−18bp、15−17bp、18−30bp、18−26bp、18−23bp、18−22bp、18−21bp、18−20bp、19−30bp、19−26bp、19−23bp、19−22bp、19−21bp、19−20bp、19bp、20−30bp、20−26bp、20−25bp、20−24bp、20−23bp、20−22bp、20−21bp、20塩基対、21−30bp、21−26bp、21−25bp、21−24bp、21−23bp、21−22bp、21bp、22bpまたは23bpを含むそれらの間のあらゆる小領域であり得る。Dicerおよび同様の酵素で処理することにより細胞中で産生されるdsRNAは、一般的に約19から22bpの範囲の長さである。dsDNAの二本鎖領域の一本鎖は、標的RNAの領域に実質的に相補的である配列を含む。二本鎖構造を形成する2つの鎖は、少なくとも1つの自己相補的二本鎖領域を有する単一のRNA分子から形成され得るか、または二本鎖を形成するようにハイブリダイズする2つ以上の別々のRNA分子から形成され得る。二本鎖領域が単一の分子の2つの自己相補的領域から形成される場合、分子は、二本鎖構造を形成する一方の鎖の3’−末端およびそれぞれの他方の鎖の5’−末端間で、ヌクレオチドの一本鎖(本明細書において、例えば、shRNA構築物において見出される、「ヘアピンループ」と称される)により分離される二本鎖領域を有し得る。ヘアピンループは、少なくとも1つの不対ヌクレオチドを含むことができ;いくつかの態様において、ヘアピンループは、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも20、少なくとも23またはそれ以上の不対ヌクレオチドを含むことができる。dsRNAの2つの実質的に相補的な鎖が別々のRNA分子からなる場合、これらの分子は、必ずしもではないが、共有的に結合され得る。2つの鎖がヘアピンループにより共有的に結合されるとき、構造は一般的に本明細書および当分野において「shRNA」と称される。2つの鎖がヘアピンループ以外の手段により共有的に結合されるとき、結合構造は「リンカー」と称される。
RNA干渉
RNA干渉(RNAi)は、二本鎖RNA(dsRNA)を使用して、dsRNAと同じ配列を含むメッセンジャーRNA(mRNA)を破壊する転写後標的化遺伝子サイレンシング技術である。RNAiのプロセスは、リボヌクレアーゼIII(Dicer)がより長いdsRNAをsiRNAと呼ばれるより短いフラグメントに開裂するときに起こる。siRNA(低分子干渉RNA)は、一般的に約21から23個のヌクレオチド長であり、約19塩基対の二本鎖を含む。次に、より短いRNAセグメントは、標的mRNAの分解を介在する。Dicerはまた、翻訳調節に関与する保存された構造の前駆体RNAからの21および22−ヌクレオチドのスモールテンポラル(small temporal)RNA(stRNA)の切断に関与している。Hutvagnerら 2001, Science, 293, 834。RNAi応答はまた、siRNAのアンチセンス鎖に相補的な一本鎖mRNAの開裂を介在する、RNA誘導型サイレンシング複合体(RISC)として一般的に称されるエンドヌクレアーゼ複合体を特徴とする。標的RNAの開裂は、siRNA二本鎖のアンチセンス鎖に相補的な領域の中央で起こる。
1つの局面において、RNA干渉剤は、標的RNA配列と相互作用し、標的RNAの開裂を指向する一本鎖RNAを含む。理論に縛られることは望まないが、植物および無脊椎動物細胞に導入された長い二本鎖RNAは、Dicerとして知られているIII型エンドヌクレアーゼによりsiRNAに破壊される(Sharpら Genes Dev. 2001, 15:485)。リボヌクレアーゼ−III−様酵素であるDicerは、dsRNAを特徴的な2つの塩基の3’オーバーハングを有する19−23塩基対の低分子干渉RNAに処理する(Bernsteinら (2001) Nature 409:363)。次に、siRNAはRNA誘導型サイレンシング複合体(RISC)に取り込まれ、1つ以上のヘリカーゼがsiRNA二本鎖をほどくと、現在、不対siRNA鎖の1つが「ガイド」鎖として作用して標的認識に導くことを可能にする(Nykanenら (2001) Cell 107:309)。適当な標的mRNAにアンチセンスガイド鎖が結合すると、RISC内の1つ以上のエンドヌクレアーゼは標的を開裂し、サイレンシングを誘導する(Elbashirら (2001) Genes Dev. 15:188)。したがって、1つの局面において、本願発明は、標的遺伝子のサイレンシングをもたらすためにRISC複合体の形成を促進する一本鎖RNAに関する。
RNA干渉はまた、種々の系において研究されている。ショウジョウバエの胚溶解物における研究は(Elbashirら 2001 EMBO J. 20: 6877およびTuschlら国際PCT公開WO01/75164)、siRNAの長さ、構造、化学的組成、および種々の系、とりわけ哺乳動物において効率的なRNAi活性を介在するために重要である配列の特定の必要条件を示した。これらの試験は、21−ヌクレオチドのsiRNA二本鎖が、3’−末端ジヌクレオチドオーバーハングを含むとき、非常に活性であることを示した。2’−デオキシヌクレオチド(2’−H)での3’−末端siRNAオーバーハングヌクレオチドの置換は、許容された。加えて、siRNA二本鎖の標的相補鎖上の5’−リン酸は、通常、siRNA活性のために必要である。治療的使用に関してより重要なことは、約50bpより短いsiRNA二本鎖は、哺乳動物細胞におけるインターフェロン応答を活性化しない。例えば、Tuschlら、WO01/752164参照。
したがって、本明細書に記載されているdsRNA分子(RNAi剤)は、ベータ−ENaCのRNA干渉において有用である。
RNAi剤:センス鎖、アンチセンス鎖および(任意の)オーバーハングの特徴
種々の態様において、RNAi剤は、第1の鎖および第2の鎖、例えば、センス鎖およびアンチセンス鎖、および所望により、本明細書においてオーバーハングと称される不対ヌクレオチドを含む二本鎖の一方または両方の鎖を含む。
「アンチセンス鎖」なる用語は、標的配列に実質的に相補的である領域を含むRNAi剤の鎖を示す。本明細書において使用される「相補性の領域」なる用語は、本明細書で定義されている配列、例えば、標的配列に実質的に相補的であるアンチセンス鎖の領域を示す。相補性の領域が標的配列に完全に相補的でないとき、不一致は、分子の内部または末端領域であり得る。一般的に、最も耐用性の不一致は、末端領域、例えば、5’および/または3’末端の5、4、3または2個のヌクレオチド内である。
本明細書において使用される「センス鎖」なる用語は、本明細書において定義されているアンチセンス鎖の領域に実質的に相補的である領域を含むRNAi剤の鎖を示す。
遺伝子の配列は、とりわけコーディングセグメント内のゆらぎ(wobble)の位置または非翻訳領域で個体から個体で変化し得る;個体はまた、コード配列で互いに異なり、mRNAにおいてさらなる違いをもたらし得る。したがって、RNAi剤のセンスおよびアンチセンス鎖の配列は、必要なとき、個体患者に対応するように設計され得る。RNAi剤はまた、免疫原性を減少させる、望ましくないmRNA(例えば、「的外れの効果」)に結合する、または、血液中の安定性を増加させるように配列を修飾することもできる。これらの配列変異体は、RNAi剤の塩基の化学修飾または5’もしくは3’または他の末端キャップと独立している。
RNAi剤はまた、0、1または2個のオーバーハングを有し得;0ntのオーバーハングの場合、それらが平滑末端である。RNAi剤は0、1または2個の平滑末端を有し得る。「平滑末端RNAi剤」において、両方の鎖は塩基対にて終了する;したがって、平滑末端分子は3’または5’のいずれかの一本鎖ヌクレオチドオーバーハングを欠いている。
本明細書において使用される、「オーバーハング」または「ヌクレオチドオーバーハング」なる用語は、RNAi剤の二本鎖構造の二本鎖の少なくとも1つの末端から突き出ている少なくとも1つの不対ヌクレオチドを示す。例えば、dsRNAの一本鎖の3’−末端が他の鎖の5’−末端を越えて伸びているとき(または逆もまた同様)、不対ヌクレオチドはオーバーハングを形成する。dsRNAは、少なくとも1つのヌクレオチドのオーバーハングを含むことができ;あるいは、オーバーハングは、少なくとも2個のヌクレオチド、少なくとも3個のヌクレオチド、少なくとも4個のヌクレオチド、少なくとも5個のヌクレオチドまたはそれ以上を含むことができる。オーバーハングは、デオキシヌクレオチド/ヌクレオシドを含むヌクレオチド/ヌクレオシド類似体を含むか、それらからなり得る。オーバーハングは、センス鎖、アンチセンス鎖またはそれらの任意の組合せ上であり得る。さらに、オーバーハングのヌクレオチドは、dsRNAのアンチセンスまたはセンス鎖のいずれかの5’末端、3’末端または両方の末端上であり得る。
RNAi剤はまた、所望によりキャップを含むことができる。「キャップ」などなる用語は、二本鎖ヌクレオチド二本鎖の末端に結合した化学部分を含むが、ヌクレオチドまたはヌクレオシドである化学部分を排除するように、本明細書において使用される。「3’キャップ」は、ヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドの3’末端で結合される。「5’キャップ」は、ヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドの5’末端で結合される。1つの態様において、3’エンドキャップは、例えば、WO2005/021749およびWO2007/128477に記載されているものである。
したがって、本願発明は、RNAi剤中にアンチセンス鎖(リンカーまたはループを介して連続または結合していてもよい)を含むベータ−ENaCに対して特異的なRNAi剤を考慮する。さらなる特定の態様において、RNAi剤は、二本鎖または相補的領域を共に含むアンチセンス鎖およびセンス鎖を含む。1つの態様において、それはまた、所望により、1または2つのオーバーハングおよび/または1または2つのキャップを含むことができる。RNAi剤は、ベータ−ENaCのRNA干渉を誘導するために使用される。
標的および相補的配列
本願発明のRNAi剤は、ベータ−ENaCの遺伝子をコードするmRNAを標的とする(例えば、に特異的に結合する、にアニーリングする、など)。ベータ−ENaCに対して特異的なRNAi剤の使用は、ベータ−ENaC活性、レベルおよび/または発現の減少、例えば、標的遺伝子または標的配列の「ノックダウン」または「ノックアウト」をもたらす。特に、1つの態様において、ベータ−ENaCの過剰発現または過剰活性により特徴付けられる疾患状態の場合、ベータ−ENaCに対するRNAi剤の投与は、ベータ−ENaC活性の正常レベルおよび/またはNa+再吸収の正常レベルに回復させるために十分なベータ−ENaC遺伝子をノックダウンする。
本明細書において使用される「標的配列」または「標的遺伝子」は、一次転写産物のRNAプロセッシング産物であるmRNAを含む、遺伝子、例えば、ベータ−ENaC遺伝子の転写中に形成されるmRNA分子のヌクレオチド配列の連続した部分を示す。配列の標的部分は、その位置でまたはその位置付近でiRNA指向性開裂に関して基質として働くために少なくとも十分な長さである。例えば、標的配列は、一般的に9−36ヌクレオチド(「nt」)の長さ、例えば、15−30ntの長さであり、それらの間の全ての部分的な範囲を含む。非限定的な例として、標的配列は、15−30nt、15−26nt、15−23nt、15−22nt、15−21nt、15−20nt、15−19nt、15−18nt、15−17nt、18−30nt、18−26nt、18−23nt、18−22nt、18−21nt、18−20nt、19−30nt、19−26nt、19−23nt、19−22nt、19−21nt、19−20nt、19nt、20−30nt、20−26nt、20−25nt、20−24nt、20−23nt、20−22nt、20−21nt、20nt、21−30nt、21−26nt、21−25nt、21−24nt、21−23ntまたは21−22nt、21nt、22ntまたは23ntであり得る。RNAiのセンスおよびアンチセンス鎖は、標的核酸であるベータ−ENaCに相補的である配列を含む。
本明細書において使用され、他に記載のない限り、「相補的」なる用語は、特定の条件で第2のヌクレオチド配列を含むオリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチドとハイブリダイズし、二本鎖構造を形成する第1のヌクレオチド配列を含むオリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチドの能力を示す。このような条件は、例えば、ストリンジェント、例えば、400mMのNaCl、40mMのPIPES pH6.4、1mMのEDTA、50℃または70℃ 12−16時間、その後洗浄であり得る。他の条件、例えば、生物体内で遭遇し得る生理学的に関連した条件を、適用できる。当業者は、ハイブリダイズされたヌクレオチドの最終的な適用にしたがって、2つの配列の相補性の試験のために非常に適当な条件セットを決定することができる。
本明細書において使用される「相補的」配列はまた、ハイブリダイズする能力に対して上記必要条件を満たす限り、非ワトソンクリック塩基対および/または非天然および修飾されたヌクレオチドから形成される塩基対を含むか、またはこれらの塩基対から完全に形成され得る。このような非ワトソンクリック塩基対は、限定はしないが、G:U WobbleまたはHoogstein塩基対合を含む。
本明細書において「相補的」、「完全に相補的」および「実質的に相補的」なる用語は、さらに、dsRNAのセンス鎖およびアンチセンス鎖間、またはRNAi剤のアンチセンス鎖および標的配列間の塩基マッチングに対して使用され得、これらの使用の文脈から理解される。
本明細書において使用されるメッセンジャーRNA(mRNA)「の少なくとも一部に実質的に相補的」であるポリヌクレオチドは、興味あるmRNA(例えば、ベータ−ENaCをコードするmRNA)の連続した部分に実質的に相補的であるポリヌクレオチドを示す。例えば、配列がベータ−ENaCをコードするmRNAの非中断部分に実質的に相補的であるとき、ポリヌクレオチドはベータ−ENaCのmRNAの少なくとも一部に相補的である。
本明細書に記載されているRNAi剤内、例えば、dsRNA内での相補的配列は、1つまたは両方のヌクレオチド配列の全長にわたって、第1のヌクレオチド配列を含むオリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチドの第2のヌクレオチド配列を含むオリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチドへの塩基対合を含む。このような配列は、本明細書において互いに「完全に相補的」であると称さることができる。しかしながら、第1の配列が本明細書において第2の配列に対して「実質的に相補的」であると称されるとき、2つの配列は完全に相補的であり得、またはそれらは最大30塩基対の二本鎖のためのハイブリダイゼーション時に1つ以上であるが、一般的に最大5、4、3または2個の不一致な塩基対を形成し得るが、それらの最終的な適用に非常に関連した条件下でハイブリダイズする能力、例えば、RISC経路を介する遺伝子発現の阻害を保持している。しかしながら、2つのオリゴヌクレオチドが、ハイブリダイゼーション時に、1つ以上の一本鎖オーバーハングを形成するように設計されるとき、このようなオーバーハングは相補性の決定に関して不一致と見なしてはならない。例えば、1つの21ヌクレオチド長のオリゴヌクレオチドおよび別の23ヌクレオチド長のオリゴヌクレオチドを含む二本鎖は(ここで、より長いオリゴヌクレオチドは、より短いオリゴヌクレオチドに完全に相補的である21ヌクレオチドの配列を含む)、本明細書における目的のために「完全に相補的」となお称され得る。オーバーハングなる用語は、上記のとおり、二本鎖ヌクレオチド二本鎖の3’または5’末端での不対ヌクレオチドを示す。1つの態様において、オーバーハングは、0から4ntの長さであり、3’末端上である。
したがって、本願発明のRNAi剤は、標的ベータ−ENaCにおける標的配列に相補的または実質的に相補的であり、センスおよびアンチセンス鎖(ループを介して連続または連結していてもよい、あるいは結合していてもよい)を含む二本鎖であって、ここで、該二本鎖領域は、9から36bpの長さ(特に、例えば、19−22bpまたは19−23bpの長さ)であり、さらに、所望により3’または5’オーバーハングを含むことができ、該RNAi剤は3’キャップを含むことができる。RNAi剤は、ベータ−ENaCのレベル、発現および/または活性を下方調節または阻害する、および/またはほぼ正常レベルのENaCおよび/またはベータ−ENaC活性またはENaCに関連する他の生物学的機能を確立または再確立するRNA干渉を介在する。
ベータ−ENaCレベル、発現および/または活性を低下させるRNAi剤
ベータ−ENaCを標的化するためのRNAi剤は、本明細書において提供されるベータ−ENaC配列に結合し、RNAiメカニズムを介するベータ−ENaCを減少させるように働くものを含む。典型的なベータ−ENaCに対するsiRNAは、例えば、表1において提供される。
本願発明のRNAi剤は、ほぼ正常レベルのベータ−ENaC活性、発現および/またはレベルおよび/またはNa+再吸収がなし遂げられるように、ベータ−ENaC遺伝子の発現をサイレンスする、阻害する、下方調節する、および/または抑制する。
加えて、種々の態様において、疾患状態および生物学的関係に依存して、正常レベル以下または正常レベル以上であるベータ−ENaC発現レベル、活性および/またはレベルを確立するために、本願発明のRNAi剤を使用することが許容される。
当分野で知られている任意の方法を、ベータ−ENaC siRNAにより誘導されるベータ−ENaC活性、レベルおよび/または発現の変化を測定するために使用することができる。測定をsiRNAの投与前、中および後の複数の時点で行い、siRNAの効果を測定することができる。
発現を「サイレンシング」、「阻害」、「発現を下方調節」、「発現を抑制」などの用語は、本明細書において、それらがベータ−ENaC遺伝子を示す限りにおいて、処理されているか、または処理されていない第1の細胞または細胞群(コントロール細胞)と実質的に同一の第2の細胞または細胞群と比較して、ベータ−ENaC遺伝子の発現が阻害されるようにベータ−ENaC遺伝子を転写する第1の細胞または細胞群から単離されるか、またはそれらにおいて検出され得る、ベータ−ENaCのmRNAの量の減少により明らかにされるベータ−ENaC遺伝子の発現の少なくとも部分的な抑制を示す。阻害の程度は、通常
において示される。
あるいは、阻害の程度は、ベータ−ENaC遺伝子発現に機能的に関連したパラメーター、例えば、ベータ−ENaC遺伝子によってコードされるタンパク質の量の減少、肺液レベルまたは粘液レベルなどにおける変化に関して得ることができる。原則として、ベータ−ENaC遺伝子サイレンシングは、構成的に、もしくはゲノム工学のいずれか、および任意の適当なアッセイにより、ベータ−ENaCを発現するあらゆる細胞において決定され得る。しかしながら、与えられたRNAi剤が特定の程度でベータ−ENaC遺伝子の発現を阻害し、したがって本願発明に包含されるのか否かを決定するために、参照またはコントロールが必要であるとき、以下の実施例において提供されるアッセイは、このような参照として役に立つ。
例えば、場合によっては、ベータ−ENaC遺伝子の発現は、本願発明において特徴付けられているRNAi剤の投与により、少なくとも約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%または50%抑制される。いくつかの態様において、ベータ−ENaC遺伝子は、本願発明において特徴付けられているRNAi剤の投与により、少なくとも約60%、70%または80%抑制される。いくつかの態様において、ベータ−ENaC遺伝子は、本明細書に記載されているRNAi剤の投与により、少なくとも約85%、90%もしくは95%またはそれ以上抑制される。
ベータ−ENaCを抑制するRNAi剤の能力は、最初にインビトロにて試験され得る(例えば、試験細胞、例えば、H441を使用して)。
次に、インビトロでベータ−ENaCを抑制することができるRNAi剤は、例えば、PBMC(末梢血単核細胞)アッセイを使用して免疫刺激について試験することができる。RNAi剤はまた、動物試験において試験することができる。試験およびコントロール動物は、例えば、Hummerら 2005 J. Am. Soc. Nephrol. 16: 3160-3166; Randrianarisonら 2007 Am. J. Physiol. Lung Cell. Mol. Physiol. 294: 409-416; Caoら 2006 Am. J. Physiol. Renal Physiolおよびこれらに引用されている文献に記載されているベータ−ENaCを過剰発現または過小発現するものを含む。ベータ−ENaCのレベル、活性および/または発現を抑制または改変するRNAi剤を、種々のベータ−ENaC−関連疾患を処置する薬物において使用することができる。
ベータ−ENaCまたはベータ−ENaC−関連疾患の症状の文脈において「より低い」は、このようなレベルにおける統計的に有意な減少を意味する。減少は、例えば、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%またはそれ以上であり得る。特定の疾患、または特定の疾患に罹患している個体について、ベータ−ENaCのレベルまたは発現が上昇しているとき、本願発明のベータ−ENaC RNAi剤での処置は、特に、ベータ−ENaCのレベルまたは発現をこのような障害のない個体について通常の範囲内と文献において考えられるレベルに減少させることができる。ベータ−ENaCのレベルまたは発現は、mRNA(例えば、ノーザンブロットまたはPCRによる)またはタンパク質(例えば、ウェスタンブロット)の評価により測定することができる。ベータ−ENaC発現に対するRNAi剤の効果は、ベータ−ENaC遺伝子の転写速度(例えば、ノーザンブロット;または逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応またはリアルタイムポリメラーゼ連鎖反応による)を測定することにより決定することができる。RT−PCRは、ベータ−ENaCのmRNAレベルが腎臓、膵臓および前立腺において高く、肝臓および脾臓において中程度であることを示すために使用された。Brauner-Osborneら 2001. Biochim. Biophys. Acta 1518: 237-248。直接測定は、例えば、ベータ−ENaCが発現される組織のウェスタンブロットにより、ベータ−ENaC(細胞表面により発現される)のレベルで行うことができる。
本明細書において使用される「下方調節する」は、ベータ−ENaCの生物学的活性および/または発現におけるあらゆる統計的に有意な減少、例えば、活性(すなわち、完全阻害)および/または発現の完全な阻止を示す。例えば、「下方調節」は、ベータ−ENaCレベル、活性および/または発現において少なくとも約10、20、30、40、50、60、70、80、90または100%の減少を示し得る。
本明細書において使用されるベータ−ENaCにおいて「阻害する」または「阻害」は、ベータ−ENaCの生物学的レベル、活性および/または発現におけるあらゆる統計的に有意な減少、例えば、活性および/または発現の完全な阻止を示す。例えば、「阻害」は、ベータ−ENaCレベル、活性および/または発現において少なくとも約10、20、30、40、50、60、70、80、90または100%の減少を示し得る。本明細書において使用される「阻害する」なる用語は、同様に、他のあらゆる生物学的剤または組成物におけるレベル、活性および/または発現における有意な減少を示す。
「レベル」に関して、ベータ−ENaC RNAi剤が、ベータ−ENaCのレベル、例えば、ベータ−ENaCのmRNAのレベルまたはベータ−ENaCのタンパク質のレベルまたはベータ−ENaCの活性のレベルを変えることができることを意味する。
いくつかの疾患、例えば、嚢胞性線維症は、過剰ENaC−介在Na+吸収により特徴付けられる。特に1つの態様において、ベータ−ENaCの過剰発現および/または過剰活性により特徴付けられる疾患の場合、ベータ−ENaCに対するRNAi剤の投与は、ベータ−ENaCのレベル、発現および/または活性を減少させる。しかしながら、過剰に低いレベルのベータ−ENaCはまた、肺液クリアランスの障害および腎臓機能障害を引き起こし得る。Randrianarisonら 2007 Am. J. Physiol. Lung Cell. Mol. Physiol. 294: 409-416。したがって、種々の態様において、ベータ−ENaCに対するRNAi剤の投与は、特に正常またはほぼ正常レベルのベータ−ENaC活性、発現および/またはレベルを確立または再確立する。
レベル、発現および/または活性に関して「正常」または「ほぼ正常」は、健常細胞、組織または臓器においてベータ−ENaCのレベル、発現または活性の少なくとも約50%、約60%、約70%、約80%、約90%および/または約100%;および/または最大約100%、約120%、約130%、約140%または約150%を意味する。これは、例えば、Gamblingら 2004 Kidney Intl. 65: 1774-1781に記載されている肺または腎臓ホモジネートを使用して測定することができる。特に、1つの態様において、適当なベータ−ENaC RNAi剤の適当な量の投与は、ベータ−ENaCレベル、活性および/または発現および/またはNa+再吸収レベルを、健常細胞、組織または臓器の約50%から約150%、さらに特に約60%から約140%、さらに特に約70%から約130%、さらに特に約80%から約120%、さらに特に約90%から約110%、およびさらに特に約100%に回復させる。ベータ−ENaC活性のレベルはまた、肺液バランスにより間接的に測定することができる。肺液バランスは、余分な血管肺水の量を反映する無血の肺の湿乾重量比を計算することにより概算することができる。Randrianarisonら 2007 Am. J. Physiol. Lung Cell. Mol. Physiol. 294: 409-416。ベータ−ENaC活性のレベルはまた、肺、特に細気管支、肺胞管、肺胞上皮および血管の組織学的試験により間接的に測定することができる。Randrianarisonら 2007;およびZhouら 2008 Am. J. Resp. Crit. Care Med. 178: 1245-1256。したがって、ベータ−ENaC−関連疾患を有する患者へのベータ−ENaC RNAiの投与は、ベータ−ENaCのmRNAまたはタンパク質レベルの直接的測定または、例えば、組織学的サンプルまたは肺液レベルの分析の間接的測定により決定されるとき、特に、ベータ−ENaCのレベル、活性、および/または発現およびNa+再吸収のレベルをほぼ正常レベルに回復させる。
加えて、種々の態様において、疾患状態および生物学的関係に依存して、正常レベル以下または正常レベル以上であるベータ−ENaC発現レベル、活性および/またはレベルを確立するために、本願発明のRNAi剤を使用することが許容される。
種々の因子が、ENaC、または具体的にはベータ−ENaCのレベルを改変させることが知られている。ENaCの生理学的活性を増加させるホルモンは、アルドステロン、バソプレシンおよびインスリンを含む。ベータ−ENaCは、具体的には、ラットにおいて、バソプレシンおよび水制限により、ならびに重炭酸ナトリウム負荷中に上方調節される。これらの種々の因子は、ベータ−ENaCレベルに対するRNAi剤の効果を決定することにおいて、コントロールとして使用することができる。
RNAi剤およびその修飾の型
細胞において特定のタンパク質の発現を下方調整するためのアンチセンス核酸を含むRNAi剤または組成物の使用は、当分野でよく知られている。RNAi剤は、別の核酸のコード鎖(例えば、mRNA)に相補的である配列を含み、該鎖へ水素結合することができる。したがって、種々の態様において、本願発明のRNAi剤は、例えば、表1に示されている任意の配列を標的化する(例えば、該配列と相補的である、該配列に水素結合することができる、など)あらゆるRNAi剤を含む。
mRNAに相補的であるアンチセンス配列は、コード領域、mRNAの5’または3’非翻訳領域、および/またはコードおよび非翻訳領域を架橋する領域、および/またはそれらの部分に相補的であり得る。さらに、RNAi剤またはその部分は、mRNAをコードする遺伝子の調節領域、例えば、転写または翻訳開始配列または調節要素に相補的であり得る。特に、RNAi剤またはその部分は、mRNAのコード鎖における開始コドンに先立つもしくは架かる領域またはmRNAの3’非翻訳領域に相補的であり得る。
RNAi剤分子は、ワトソンクリック塩基対の規則にしたがって設計することができる。RNAi剤は、ベータ−ENaCのmRNAの全コード領域に相補的であり得るが、さらに特にベータ−ENaCのmRNAのコードまたは非コード領域の一部のみに対してアンチセンスであるオリゴヌクレオチドである。例えば、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、ベータ−ENaCのmRNAの翻訳開始部位の周囲の領域に相補的であり得る。アンチセンスオリゴヌクレオチドは、例えば、約5、10、15、19、20、21、22、23、24、25、30、35、40、45または50ヌクレオチド長であり得る。
RNAi剤は、内部に、または末端の一方にもしくは末端の両方に修飾を有し得る。末端での修飾は、RNAi剤を安定化させる手助けをし、血液中のヌクレアーゼによる分解から保護することができる。RNAi剤は、所望により、遺伝子のスプライス部位、例えば、エキソン−イントロン接合部付近でまたは該部位で知られているまたは予測されたベータ−ENaCのmRNAの領域に指向され得る(例えば、Saxenaら 1998に記載されている)。
RNAi剤はまた、所望により、mRNAの知られているまたは予測された暴露および/または一本鎖領域(例えば、ループ)をアニールするように設計することができる。
RNAi剤は、当分野で知られている手段を使用する化学合成および酵素ライゲーション反応を使用して構築することができる。例えば、RNAi剤は、天然ヌクレオチド、または、的外れの効果を減少させる、および/または分子の生物学的安定性を増加させるか、またはアンチセンスおよびセンス核酸間で形成される二本鎖の物理的安定性を増加させるように設計された様々に修飾されたヌクレオチドを使用して化学的に合成することができ、例えば、ホスホロチオエート誘導体およびアクリジン置換ヌクレオチドを使用することができる。
「G」、「C」、「A」、「T」および「U」のそれぞれは、一般的に、塩基としてグアニン、シトシン、アデニン、チミジンおよびウラシルをそれぞれ含むヌクレオチドを表す。しかしながら、「リボヌクレオチド」または「ヌクレオチド」なる用語はまた、修飾されたヌクレオチドまたは代理置換部分を示すことができる。当業者は、グアニン、シトシン、アデニンおよびウラシルが、このような置換部分を有するヌクレオチドを含むオリゴヌクレオチドの塩基対特性を実質的に変化させることなく、他の部分により置き換えられ得ることをよく知っている。例えば、限定されないが、その塩基としてイノシンを含むヌクレオチドは、アデニン、シトシンまたはウラシルを含むヌクレオチドと塩基対形成し得る。したがって、ウラシル、グアニンまたはアデニンを含むヌクレオチドは、本願発明において特徴付けられるdsRNAのヌクレオチド配列において、例えば、イノシンを含むヌクレオチドにより置換され得る。別の例において、オリゴヌクレオチドにおいてアデニンおよびシトシンは、どこでも、それぞれグアニンおよびウラシルで置換され、標的mRNAとG−Uゆらぎ塩基対を形成することができる。このような置換部分を含む配列は、本願発明において特徴付けられる組成物および方法に適当である。
当業者は、「RNA分子」または「リボヌクレオチド分子」なる用語は、自然(すなわち、天然)に発現される、または見いだせるRNA分子のみでなく、本明細書に記載されている、または当分野で知られている1つ以上のリボヌクレオチド/リボヌクレオシド類似体または誘導体を含むRNAの非天然類似体および誘導体も包含すると認識できる。厳密に言えば、「リボヌクレオシド」は、ヌクレオシド塩基およびリボース糖を含み、「リボヌクレオチド」は、1、2または3つのリン酸部分を有するリボヌクレオシドである。しかしながら、「リボヌクレオシド」および「リボヌクレオチド」なる用語は、本明細書において使用されるとき均等であると考えることができる。RNAは、例えば、本明細書の以下に記載されている核酸塩基構造またはリボース−リン酸骨格構造において修飾され得る。しかしながら、リボヌクレオシド類似体または誘導体を含む分子は、二本鎖を形成する能力を保持しなければならない。非限定的な例として、RNA分子はまた、限定はしないが、2’−O−メチル修飾ヌクレオチド、5’ホスホロチオエート結合基を含むヌクレオシド、コレステリル誘導体またはドデカン酸ビスデシルアミド基に連結した末端ヌクレオシド、ロックヌクレオシド、脱塩基ヌクレオシド、2’−デオキシ−2’−フルオロ修飾ヌクレオシド、2’−アミノ−修飾ヌクレオシド、2’−アルキル−修飾ヌクレオシド、モルホリノヌクレオシド、非ロックリボヌクレオチド(例えば、WO2008/147824に記載されている非環状ヌクレオチドモノマー)、ヌクレオシドを含むホスホロアミダートもしくは非天然塩基、またはそれらの任意の組合せを含む、少なくとも1つ修飾されたリボヌクレオシドを含むことができる。あるいは、RNA分子は、少なくとも2つの修飾されたリボヌクレオシド、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20またはそれ以上、最大全長のdsRNA分子を含むことができる。修飾は、必ずしも、RNA分子におけるこのような複数の修飾されたリボヌクレオシドのそれぞれで同じではない。1つの態様において、本明細書に記載されている方法および組成物における使用のために考慮される修飾RNAは、必要な二本鎖構造を形成する能力を有し、RISC経路を介して標的RNAの特異的な分解を可能にするか、または介在するペプチド核酸(PNA)である。
RNAi剤を産生するために使用することができる修飾ヌクレオチドの例は、5−フルオロウラシル、5−ブロモウラシル、5−クロロウラシル、5−ヨードウラシル、ヒポキサンチン、キサンチン、4−アセチルシトシン、5−(カルボキシヒドロキシルメチル)ウラシル、5−カルボキシメチルアミノメチル−2−チオウリジン、5−カルボキシメチルアミノメチルウラシル、ジヒドロウラシル、ベータ−D−ガラクトシルケウオシン、イノシン、N6−イソペンテニルアデニン、1−メチルグアニン、1−メチルイノシン、2,2−ジメチルグアニン、2−メチルアデニン、2−メチルグアニン、3−メチルシトシン、5−メチルシトシン、N6−アデニン、7−メチルグアニン、5−メチルアミノメチルウラシル、5−メトキシアミノメチル−2−チオウラシル、ベータ−D−マンノシルケウオシン、5’−メトキシカルボキシメチルウラシル、5−メトキシウラシル、2−メチルチオ−N6−イソペンテニルアデニン、ウラシル−5−オキシ酢酸(v)、ワイブトキソシン、プソイドウラシル、ケウオシン、2−チオシトシン、5−メチル−2−チオウラシル、2−チオウラシル、4−チオウラシル、5−メチルウラシル、ウラシル−5−オキシ酢酸メチルエステル、ウラシル−5−オキシ酢酸(v)、5−メチル−2−チオウラシル、3−(3−アミノ−3−N−2−カルボキシプロピル)ウラシル、(acp3)w、および2,6−ジアミノプリンを含む。
1つの態様において、本願発明は、本明細書に記載されているRNAi剤のいずれかの修飾変異体を含む。修飾変異体は、同じ配列を含むが、リン酸、糖、塩基、ヌクレオチドなどにおける修飾を含むように修飾することができる。例えば、修飾変異体は、本明細書に記載されている1つ以上の修飾ヌクレオチド、例えば、2’−修飾Cにより置き換えられたCを含むことができる。
1つの局面において、修飾リボヌクレオシドは、デオキシリボヌクレオシドを含む。このような場合、RNAi剤は、1つ以上のデオキシヌクレオシド、例えば、デオキシヌクレオシドオーバーハング、またはdsRNAの二本鎖部分内の1つ以上のデオキシヌクレオシドを含むことができる。しかしながら、いかなる場合でも、二本鎖DNA分子が「RNAi剤」なる用語により包含されないことは自明である。
2つのヌクレオチド3’−オーバーハングを有する21−mer siRNA二本鎖の3’−末端ヌクレオチドオーバーハングセグメントをデオキシリボヌクレオチドで置換することは、RNAi活性における副作用を有さない。siRNAのそれぞれの末端での最大4つのヌクレオチドをデオキシリボヌクレオチドで置換することは、許容されるが、デオキシリボヌクレオチドでの完全な置換は、RNAi活性をもたらさない。国際PCT公開WO00/44914、およびBeachら国際PCT公開WO01/68836は、siRNAが、リン酸−糖骨格またはヌクレオシドのいずれかに修飾を含み、少なくとも1つの窒素または硫黄ヘテロ原子を含み得ることをあらかじめ示唆している。 Kreutzerらカナダ特許出願第2,359,180号はまた、二本鎖RNA依存性タンパク質キナーゼPKRの活性化を中和するために、dsRNA構築物における使用のための特定の化学修飾、具体的には、2’−アミノまたは2’−O−メチルヌクレオチド、および2’−Oまたは4’−Cメチレン架橋を含むヌクレオチドを記載している。さらなる3’−末端ヌクレオチドオーバーハングは、dT(デオキシチミジン)、2’−O,4’−C−エチレンチミジン(eT)、および2−ヒドロキシエチルホスフェート(hp)を含む。
Parrishら 2000 Molecular Cell 6: 1077-1087は、長い(>25nt)siRNA転写産物を使用してC.エレガンスにおけるunc−22遺伝子を標的とする特定の化学修飾を試験した。著者らは、T7およびT3 RNAポリメラーゼでチオリン酸エステルヌクレオチド類似体を組み込むことによって、これらのsiRNA転写産物へのチオリン酸エステル残基の導入を記載しており、2つのホスホロチオエート修飾塩基を有するRNAもまた、RNAiとしての有効性における実質的な減少を有したことを観察した。さらに、Parrishらは、2つ以上の残基のホスホロチオエート修飾が、干渉活性がアッセイできないほどに、インビトロでRNAを非常に不安定化させることを報告した。同上1081。著者らはまた、長いsiRNA転写産物におけるヌクレオチド糖の2’位での特定の修飾を試験し、リボヌクレオチドに対するデオキシヌクレオチドの置換が、とりわけウリジンのチミジンへのおよび/またはシチジンのデオキシ−シチジンへの置換の場合、干渉活性において実質的な減少を生じることを見出した。同上。加えて、著者らは、siRNAのセンス鎖およびアンチセンス鎖において、ウラシルに対して4−チオウラシル、5−ブロモウラシル、5−ヨードウラシルおよび3−(アミノアリル)ウラシル、ならびにグアノシンに対してイノシンで置換することを含む特定の塩基修飾を試験した。4−チオウラシルおよび5−ブロモウラシル置換は許容されるようであるが、Parrishは、いずれかの鎖に組み込まれるとき、イノシンが干渉活性において実質的な減少を生産することを報告した。Parrishはまた、アンチセンス鎖中の5−ヨードウラシルおよび3−(アミノアリル)ウラシルの組み込みが、同様にRNAi活性において実質的な減少をもたらすことを報告した。
当業者は、所望により、当分野で知られている任意の慣用の方法を使用して、siRNAを合成および修飾することができることを理解している(Henschelら 2004 DEQOR: a web-based tool for the design and quality control of siRNAs. Nucleic Acids Research 32 (Web Server Issue):W113-W120参照)。さらに、アンチセンスオリゴヌクレオチド、siRNAまたはshRNA発現構築物/ベクターに対して有用である種々の調節配列(例えば、構成的または誘導プロモーター、組織−特異的プロモーターまたはそれらの機能性フラグメントなど)があることが当業者には明らかである。
ヌクレアーゼ安定性および有効性における有意な増強で核酸分子に導入することができる糖、塩基、リン酸および骨格修飾を記載している当分野でいくつかの例がある。例えば、オリゴヌクレオチドは、ヌクレアーゼ耐性基での修飾、例えば、2’−アミノ、2’−C−アリル、2’−フルオロ、2’−O−メチル、2’−O−アリル、2’−H、ヌクレオチド塩基修飾により、安定性を増加する、および/または生物学的活性を増加するように修飾される(概観のために、Usman and Cedergren 1992 TIBS. 17: 34; Usmanら 1994 Nucleic Acids Symp. Ser. 31: 163; Burginら 1996 Biochemistry 35: 14090参照)。核酸の糖修飾は、当分野で広範囲に記載されている。
RNAi剤のさらなる修飾および結合は、記載されている。Soutschekら 2004 Nature 432: 173-178は、ピロリジンリンカーの手段によりsiRNA分子のセンス鎖の3’−末端へのコレステロールの結合を与え、それにより共有および不可逆性複合体を産生した。RNAi剤の化学修飾(他の分子との結合を含む)はまた、インビボで薬物動態学の保持時間および効率を改善するために作られ得る。
種々の態様において、ベータ−ENaCに対するRNAi剤は、ウリジンが2’−修飾ヌクレオチドである少なくとも1つの5’−ウリジン−アデニン−3’(5’−ua−3’)ジヌクレオチド;5’−ウリジンが2’−修飾ヌクレオチドである少なくとも1つの5’−ウリジン−グアニン−3’(5’−ug−3’)ジヌクレオチド;5’−シチジンが2’−修飾ヌクレオチドである少なくとも1つの5’−シチジン−アデニン−3’(5’−ca−3’)ジヌクレオチド;および/または5’−ウリジンが2’−修飾ヌクレオチドである少なくとも1つの5’−ウリジン−ウリジン−3’(5’−uu−3’)ジヌクレオチドを含む。
種々の態様において、RNAi剤は、2’−デオキシ、2’−デオキシ−2’−フルオロ、2’−O−メチル、2’−O−メトキシエチル(2’−O−MOE)、2’−O−アミノプロピル(2’−O−AP)、2’−O−ジメチルアミノエチル(2’−O−DMAOE)、2’−O−ジメチルアミノプロピル(2’−O−DMAP)、2’−O−ジメチルアミノエチルオキシエチル(2’−O−DMAEOE)、および2’−O−N−メチルアセトアミド(2’−O−NMA)からなる群から選択される2’−修飾を含む。
別の態様において、RNAiは、ギャップまたは塩基の欠落を含む。例えば、リン酸−糖骨格は、存在するが、塩基の欠落があり得る。
別の態様において、RNAi剤は、一本鎖ニックを有する(例えば、骨格において断絶または結合の欠落)。種々の態様において、一本鎖ニックは、センスまたはアンチセンス鎖のいずれか、またはその両方であり得る。
このニックは、例えば、センス鎖においてであり、ニックなしの対応するRNAi剤よりも的外れの効果が小さくてもよい低分子内部セグメント化干渉RNAまたはsisiRNAを生産することができる。
アンチセンス核酸またはRNAi剤はまた、代替骨格、例えば、ロック核酸(LNA)、モルホリノ、ペプチド核酸(PNA)、トレオース核酸(TNA)、またはグリコール核酸(GNA)を有することができ、および/または、標識することができる(例えば、放射性標識または他の点ではタグ)。
1つまたは両方の鎖は、代替骨格を含むことができる。
さらに別の態様において、本願発明の方法により使用されるRNAi剤は、α−アノマー核酸分子を含むことができる。α−アノマー核酸分子は、相補的RNAと特定の二本鎖ハイブリッドを形成し、通常のβユニットに反して、鎖は互いに平行する。Gaultierら 1987 Nucleic Acids. Res. 15: 6625-6641。
アンチセンス核酸分子はまた、2’−o−メチルリボヌクレオチド(Inoueら 1987 Nucleic Acids Res. 15: 6131-6148)またはキメラRNA−DNA類似体(Inoueら 1987 FEBS Lett. 215: 327-330)を含むことができる。
さらに別の態様において、RNAi剤はリボザイムである。リボザイムは、相補的領域を有する一本鎖核酸、例えば、mRNAを開裂させることができるリボヌクレアーゼ活性を有する触媒RNA分子である。したがって、リボザイム[例えば、ハンマーヘッド型リボザイム(Haselhoffら 1988, Nature 334: 585-591に記載されている)]は、ベータ−ENaCのmRNA転写産物を触媒的に開裂させるために使用して、それによりベータ−ENaCのmRNAの翻訳を阻害することができる。
あるいは、遺伝子発現は、ベータ−ENaCの調節領域(例えば、プロモーターおよび/またはエンハンサー)に相補的であるヌクレオチド配列を標的化することにより阻害され、ベータ−ENaC遺伝子の転写を防止する三重らせん構造を形成することができる。一般的に、Helene 1991 Anticancer Drug Des. 6(6): 569-84; Heleneら 1992 Ann. N.Y. Acad. Sci. 660: 27-36;およびMaher 1992, Bioassays 14(12): 807-15参照。
RNAi剤の生産
RNAi剤は、核酸がアンチセンス方向でサブクローニングされた(すなわち、挿入された核酸から転写されたRNAは、興味ある標的核酸に対してアンチセンス方向となる)発現ベクターを使用して生物学的に生産することができる。RNAi剤はまた、核酸がshRNA構築物においてサブクローンされている発現ベクターを使用して、生物学的に生産することができる(すなわち、挿入核酸から転写されるRNAは、興味ある標的核酸に対してアンチセンス方向における第1の領域、ループまたはヒンジを含む第2の領域、および興味ある標的核酸に対してセンス方向における第3の領域を有し、ここで、転写産物の第1および第3の領域は、好ましくはそれ自体でハイブリダイズし、それにより、ステム−アンド−ループ構造を形成する)。
RNAi剤を生産する方法は、当分野でよく知られており、当業者に利用可能である。
RNAi合成のためのキットは、例えば、New England BiolabsおよびAmbionから市販されている。
RNAi剤の送達
本願発明のRNAi剤は、当分野で知られている任意の方法により、(例えば、インビトロで細胞、試験動物またはヒトに)送達または導入することができる。
本願発明のRNAi剤は、一般的に、ベータ−ENaCをコードする細胞mRNAおよび/またはゲノムDNAとハイブリダイズし、転写および/または翻訳を阻害することによって発現を阻害するように、対象に投与されるか、またはインサイチューで生成される。RNAi剤の投与経路の例は、組織部位への直接注射を含む。あるいは、RNAi剤は、選択細胞を標的とするように修飾され、次に全身的に投与され得る。例えば、全身投与において、アンチセンス分子は、例えば、アンチセンス核酸分子を細胞表面受容体または抗原に結合するペプチドまたは抗体に連結することにより、選択細胞表面上で発現される受容体または抗原に特異的に結合することができるように修飾することができる。アンチセンス核酸分子はまた、当分野でよく知られている、および、例えば、US20070111230(この全内容を本明細書に包含させる)に記載されているベクターを使用して細胞に送達することができる。十分な細胞内濃度のアンチセンス分子をなし遂げるために、アンチセンス核酸分子が強いpol IIまたはpol IIIプロモーターのコントロール下に置かれているベクター構築物が、好ましい。
RNAi剤を言及しているとき、「細胞に導入」は、当業者により理解されるとおり、細胞への摂取または吸収を容易にするか、または生じることを意味する。RNAi剤の吸収または摂取は、自発的拡散性の、もしくは活性な細胞過程により、または助剤もしくはデバイスにより起こり得る。この用語の意味は、インビトロでの細胞に限定されず;RNAi剤はまた、生体の一部である「細胞に導入」され得る。このような場合、細胞への導入は、生物体への送達を含む。例えば、インビボ送達において、RNAi剤は、組織部位に注射されるか、または全身的に投与され得る。インビボでの送達はまた、ベータグルカン送達系、例えば、米国特許第5,032,401および5,607,677号、ならびに米国公開第2005/0281781号に記載されているものによってもよい。細胞へのインビトロでの導入は、当分野で知られている方法、例えば、エレクトロポレーションおよびリポフェクションを含む。さらなるアプローチは、本明細書に記載されているか、または当分野で知られている。
組織へのRNAi剤の送達は、物質が標的臓器に到達しなければならず、また、標的細胞の細胞質に入らなければならないという両方の問題がある。RNAは細胞膜を貫通することができず、裸のRNAi剤の全身送達は成功しそうにない。RNAは、血清中のRNAse活性により迅速に破壊される。これらの理由のため、RNAi剤を標的細胞に送達するための他のメカニズムが、考案されている。当分野で知られている方法は、限定はしないが:ウイルス送達(レトロウイルス、アデノウイルス、レンチウイルス、バキュロウイルス、AAV);リポソーム(リポフェクタミン、陽イオン性DOTAP、天然DOPC)またはナノ粒子(陽イオン性ポリマー、PEI)、細菌送達(tkRNAi)、および安定性を改善するためのsiRNAの化学修飾(LNA)を含む。Xiaら 2002 Nat. Biotechnol. 20およびDevroeら 2002. BMC Biotechnol. 2 1: 15は、ウイルスベクターへのsiRNAの取り込みを記載している。RNAi剤の送達のための他の系が考えられており、本願発明のRNAi剤は、FDAまたは他の管轄機関によりすでに認められたおよび/または承認された種々の方法により送達することができる。本願発明のRNAi剤は、適当な医薬組成物中で送達することができる。
RNAi剤の医薬組成物
本明細書において使用される「医薬組成物」は、薬理学的に有効量の1つ以上のベータ−ENaC RNAi剤、薬学的に許容される担体、および所望により、RNAi剤と相乗的に働くさらなる疾患処置を含む。本明細書において使用される「薬理学的に有効量」、「治療有効量」または単に「有効量」は、意図される薬理学的、治療的または予防的結果を生じるために有効なRNAi剤の量を示す。例えば、与えられた臨床的処置が、疾患または障害と関連する測定可能なパラメーターにおいて少なくとも10%の減少があるとき、有効であると考慮されるとき、治療有効量の疾患または障害の処置のための薬物は、該パラメーターにおいて少なくとも10%減少をもたらすために必要な量である。この態様において、治療有効量のベータ−ENaCを標的とするRNAi剤は、少なくとも10%のベータ−ENaCのタンパク質レベルを減少させることができる。さらなる態様において、挙げられている臨床的処置は、疾患または障害と関連する測定可能なパラメーターにおいて少なくとも15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90または95%減少であるとき有効であると考え、疾患または障害の処置のための治療有効量の薬物は、該パラメーターにおいて少なくとも15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90または95%減少各々の効果のために必要である量である。
「薬学的に許容される担体」なる用語は、治療剤の投与のための担体を示す。このような担体は、限定はしないが、塩水、緩衝食塩水、デキストロース、水、グリセロール、エタノールおよびそれらの組合せを含む。該用語は、細胞培養培地を明確に排除する。経口的に投与される薬物において、薬学的に許容される担体は、薬学的に許容される賦形剤、例えば、不活性希釈剤、崩壊剤、結合剤、滑剤、甘味剤、香味剤、着色剤および防腐剤を含むが、これらに限定されない。適当な不活性希釈剤は、炭酸ナトリウムおよびカルシウム、リン酸ナトリウムおよびカルシウム、ならびにラクトースを含み、コーンデンプンおよびアルギン酸は、適当な崩壊剤である。結合剤は、デンプンおよびゼラチンを含み得、滑剤は、存在するとき、一般的に、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクである。所望により、錠剤は、胃腸管における吸収を遅延するために、物質、例えば、モノステアリン酸グリセリンまたはジステアリン酸グリセリルでコーティングされ得る。薬物製剤に含まれる薬剤は、本明細書にさらに記載されている。
ベータ−ENaC RNAi剤を含む医薬組成物は、固体形態、例えば、粉末、顆粒、錠剤、丸剤、ジェルキャップ、ゼラチンカプセル、リポソーム、坐薬、チュアブル形態またはパッチであり得る。ベータ−ENaC RNAi剤を含む医薬組成物はまた、液体形態、例えば、溶液、エマルジョン、懸濁液、エリキシル剤またはシロップ中で存在することができる。適当な液体支持体は、水中で様々な比率で、例えば、水、有機溶媒、例えば、ポリオール、例えば、グリセロールまたはグリコール、例えば、プロピレングリコールおよびポリエチレングリコール、またはエタノール、Cremophor EL、またはそれらの混合物であり得る。組成物は、アルブミンまたは界面活性剤でコーティングされたナノサイズの非結晶もしくは結晶顆粒を含むことができる。
適当な支持体は、例えば、抗菌および抗真菌剤、緩衝剤、リン酸カルシウム、セルロース、メチルセルロース、クロロブタノール、ココアバター、着色剤、デキストリン、乳化剤、腸溶コーティング、香味剤、ゼラチン、等張剤、レシチン、ステアリン酸マグネシウム、芳香剤、多価アルコール、例えば、マンニトール、注射可能な有機エステル、例えば、オレイン酸エチル、パラベン、フェノールソルビン酸、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリジン、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)、保存剤、プロピレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、塩化ナトリウム、ソルビトール、種々の糖(スクロース、フルクトース、ガラクトース、ラクトースおよびトレハロースを含むが、これらに限定されない)、デンプン、坐坐薬ロウ、タルク、植物油、例えば、オリーブ油およびコーンオイル、ビタミン、ロウ、および/または湿潤剤を含むことができる。ベータ−ENaC RNAi剤について、好ましい支持体は、デキストランおよび水、例えば、水中で5%のデキストロース(D5W)を含む。
医薬組成物の生物学的に不活性な部分は、所望により侵食され、RNAi剤の持続放出を可能にする。
医薬組成物は、送達、安定性、有効性または免疫原性の減少において助けるさらなる成分を含むことができる。
ベータ−ENaCに対するRNAi剤を含む医薬組成物
ベータ−ENaCに対するRNAi剤を含む医薬組成物のさらなる成分は、送達、安定性、有効性または免疫原性の減少において助けるために加えることができる。
リポソームは、以前に薬物送達(例えば、化学療法の送達)のために使用されている。リポソーム(例えば、陽イオン性リポソーム)は、PCT公開WO02/100435A1、WO03/015757A1およびWO04029213A2;米国特許第5,962,016;5,030,453;および6,680,068号;および米国特許出願2004/0208921に記載されている。リポソームを製造する方法はまた、WO04/002453A1に記載されている。さらに、中性脂質が、陽イオン性リポソームに組み込まれている(例えば、Farhoodら 1995)。
陽イオン性リポソームは、RNAi剤を種々の細胞型へ送達するために使用されている(Sioud and Sorensen 2003;米国特許出願2004/0204377;Duxburyら 2004; Donze and Picard, 2002)。
中性リポソームの使用は、Millerら 1998および米国特許出願2003/0012812に記載されている。
本明細書において使用される「SNALP」なる用語は、安定な核酸脂質粒子を示す。SNALPは、核酸、例えば、iRNAまたはiRNAが転写されるプラスミドを含む減少した水性内部をコートしている脂質の小胞を示す。SNALPは、例えば、米国特許出願公開第20060240093、20070135372および国際出願WO2009082817に記載されている。
脂質ベース、アミンベースおよびポリマーベースの技術を使用する化学的トランスフェクションは、Ambion Inc., Austin, Tex.; and Novagen, EMD Biosciences, Inc, an Affiliate of Merck KGaA, Darmstadt, Germany); Ovcharenko D (2003) “Efficient delivery of siRNAs to human primary cells.” Ambion TechNotes 10 (5): 15-16) の産物において記載されている。さらに、Songら(Nat Med. published online (Fete l 0, 2003) doi: 10.1038/nm828)および他のもの[Caplenら 2001 Proc. Natl. Acad. Sci. (USA), 98: 9742-9747;およびMcCaffreyら Nature 414: 34-39] は、肝臓細胞が哺乳動物の循環系へのsiRNAの注射により効率的にトランスフェクトすることができることを記載している。
種々の分子が、細胞特異的なRNAi剤送達のために使用されている。例えば、プロタミンの核酸を凝縮する特性は、siRNAを送達するために特異的抗体と混合されている。Songら 2005 Nat Biotech. 23: 709-717。自己集合ペグ化ポリカチオンポリエチレンイミン(PEI)はまた、siRNAを凝縮および保護するために使用されている。Schiffelersら 2004 Nucl. Acids Res. 32: el49, 141-1 10。
次に、siRNA含有ナノ粒子は、インテグリンを過剰発現する腫瘍新生血管に成功裏に送達された。Hu-Lieskovanら 2005 Cancer Res. 65: 8984-8992。
本願発明のRNAi剤は、例えば、脂質ナノ粒子(LNP);中性リポソーム(NL);ポリマーナノ粒子;二本鎖RNA結合モチーフ(dsRBM)を介して;またはRNAi剤の修飾(例えば、dsRNAへの共有結合)を介して送達することができる。
脂質ナノ粒子(LNP)は、自己集合性陽イオン性脂質ベース系である。これらは、例えば、中性脂質(リポソームベース);陽イオン性脂質(siRNA負荷のため);コレステロール(リポソームを安定化するため);およびPEG脂質(製剤の安定化、電荷遮蔽および血流中の循環の延長のため)を含むことができる。
陽イオン性脂質は、例えば、頭部基、リンカー、テイルおよびコレステロールテイルを含むことができる。LNPは、例えば、良い腫瘍送達、血液中の循環の延長、小粒子(例えば、100nm未満)および腫瘍微小環境(低いpHを有し、低酸素である)中での安定性を有することができる。
中性リポソーム(NL)は、非陽イオン性脂質ベースの粒子である。
ポリマーナノ粒子は、自己集合性ポリマーベースの粒子である。
二本鎖RNA結合モチーフ(dsRBM)は、修飾が必要である自己集合性RNA結合タンパク質である。
種々の態様において、ベータ−ENaCに対するRNAi剤は、1つ以上の診断化合物、レポーター基、架橋剤、ヌクレアーゼ耐性付与部分、天然もしくは異常核酸塩基、親油性分子、コレステロール、脂質、レクチン、ステロイド、ウバオール、ヘコゲニン、ジオスゲニン、テルペン、トリテルペン、サルササポゲニン、フリーデリン、エピフリーデラノール誘導体化リトコール酸、ビタミン、炭水化物、デキストラン、プルラン、キチン、キトサン、合成炭水化物、オリゴラクテート 15−mer、天然ポリマー、低もしくは中間分子量ポリマー、イヌリン、シクロデキストリン、ヒアルロン酸、タンパク質、タンパク質−結合剤、インテグリン標的分子、ポリカチオン、ペプチド、ポリアミン、ペプチド模倣物および/またはトランスフェリンに結合している。
本願発明のRNAi剤は、RNAi剤の投与の特定の方法のために適当な種々の成分を含む医薬組成物において製造することができる
RNAi剤の投与
ベータ−ENaCを含む医薬組成物は、口腔、吸入(吸入および深い吸入を含む)、経鼻、経口、非経口、インプラント、硬膜外、動脈内、関節内、嚢内、心臓内、脳室内、頭蓋内、皮内、筋肉内、眼窩内、腹腔内、髄腔内、胸骨内、髄腔内、静脈内、くも膜下、被膜下、皮下、表皮下、経内皮、経気管、経血管、経直腸、舌下、局所および/または膣経路を介する注射または注入により投与することができる。これは、注射、注入、皮膚パッチ、または当分野で知られている他のいずれかの方法によるものであってもよい。製剤は、粉末、噴霧型、エアロゾル、粒状、または、そうでなければ送達用に適当に製造された形態であり得る。投与は、液体のとき、ゆっくり、またはボーラスによるものであり得るが、当分野で知られているある環境下では、ボーラス注射は、腎臓を介して物質の喪失をもたらし得る。
ベータ−ENaC RNAi剤を含む医薬組成物は、当分野で知られている医薬デバイスで投与することができる。例えば、特定の態様において、RNAi剤は、無針皮下注射デバイス、例えば、米国特許第5,399,163、5,383,851、5,312,335、5,064,413、4,941,880、4,790,824または4,596,556号に記載されているデバイスで投与することができる。本願発明において有用なよく知られているインプラントおよびモジュールの例は、制御された速度で医薬を供給するためのインプラント可能な微小注入ポンプを記載する米国特許第4,487,603号;皮膚を介して医薬を投与するための治療用デバイスを記載する米国特許第4,486,194号;正確な注入速度で医薬を送達するための医薬注入ポンプを記載する米国特許第4,447,233号;連続的な薬物送達のためのインプラント可能な流速可変型注入装置を記載する米国特許第4,447,224号;複数のチャンバー区画を有する浸透圧薬送達系を記載する米国特許第4,439,196号;および浸透圧薬送達系を記載する米国特許第4,475,196号を含む。多様な他のこのようなインプラント、送達系およびモジュールは、当業者に知られている。
1つの態様において、RNAi剤を含む医薬組成物は、インビボで適切な分配を確保するように製剤化することができる。ベータ−ENaCに対するRNAi剤の投与は、全身(体中)であるか、または特に、targeted to ベータ−ENaCを発現する(またはベータ−ENaCを過剰発現するか、またはベータ−ENaCの過剰活性を示す)組織または臓器、例えば、肺、腎臓、大腸および腺に標的化することができる。これらの特定の組織または臓器を標的化するための方法は、本明細書に記載されている、および/または当分野で知られている。例えば、それらは、リポソーム中で製剤化され得る。リポソームを製造する方法について、例えば、米国特許4,522,811;5,374,548;および5,399,331参照。リポソームは、特定の細胞または臓器に選択的に輸送される1つ以上の部分を含み、したがって標的薬物送達を増強することができる(例えば、V.V. Ranade (1989) J. Clin. Pharmacol. 29: 685参照)。
標的化部分の例は、葉酸またはビオチン(例えば、Lowらの米国特許5,416,016参照);マンノシド(Umezawaら (1988) Biochem. Biophys. Res. Commun. 153: 1038);抗体(P.G. Bloemanら (1995) FEBS Lett. 357: 140; M. Owaisら (1995) Antimicrob. Agents Chemother. 39: 180);界面活性剤タンパク質A受容体(Briscoeら (1995) Am. J. Physiol. 1233: 134)、本願発明の製剤ならびに本発明の分子の成分を含み得る異なる種;p120(Schreierら (1994) J. Biol. Chem. 269: 9090)を含む;また、K. Keinanen; M.L. Laukkanen (1994) FEBS Lett. 346: 123; J.J. Killion; I.J. Fidler (1994) Immunomethods 4: 273参照。
したがって、本願発明は、ベータ−ENaC−関連疾患の処置における使用のための、所望により種々の修飾および/またはさらなる成分を含むことができる、1つ以上のベータ−ENaCに対するRNAi剤を含む医薬組成物を含む。
ベータ−ENaC−関連疾患
本願発明は、種々のベータ−ENaC−関連疾患を処置するための、ベータ−ENaCに対するRNAi剤およびヒトおよび非ヒト動物へのRNAi剤の投与を含む。
「ベータ−ENaC−関連疾患」は、ベータ−ENaCのレベル、発現および/または活性における機能障害に関連するあらゆる疾患、および/またはベータ−ENaCのレベル、発現および/または活性を調節することにより処置および/または改善され得るあらゆる疾患を意味する。特に、それは、嚢胞性線維症、偽性低アルドステロン症1型(PHA1)、リドル症候群、高血圧、アルカローシス、低カリウム血漿および肥満関連高血圧を含む。
「嚢胞性線維症」または「CF」は、嚢胞性線維症膜貫通コンダクタンス制御因子(CFTR)遺伝子における変異と関連する一般的な遺伝的疾患を意味する。CFTRは、cAMP−依存性Cl−チャネルをコードし、ENaCを調節する。CF気道上皮において、CFTR−介在Cl−分泌は不良であり、ENaC−介在Na+吸収は増加する。CF気道におけるこれらのイオン輸送の不良は、気道表面液体(ASL)容量減少、粘液クリアランスの不良および粘液接着を引き起こし、ASL容量減少がCF肺疾患の病因において重要なメカニズムであることを示唆する。実験マウスにおいて、ベータ−ENaCの気道特異的過剰発現は、加速されたNa+輸送の単独は、ASL容量減少およびCF様肺疾患、例えば、気道粘液閉塞、杯細胞化生、慢性好中球性気道炎症、細菌性病原体のクリアランスの異常、および最後に死亡率を生じるために十分であることを証明する。Zhouら 2008およびそれらに引用される文献、参照。
「リドル症候群」は、しばしば代謝アルカローシスおよび低カリウム血漿、アルドステロンの過剰の特性である全ての症状(コーン症候群)を伴う、早期および重症高血圧により特徴付けられる高血圧の常染色体優性遺伝的形態を意味する。
しかしながら、アルドステロンの血漿レベルは低い。したがって、リドル症候群はまた、仮性アルドステロン症と呼ばれる。この高血圧の重症型は、減塩食およびNa+チャネル阻害剤(K+−保持性利尿薬)での処置に対して応答し、ENaCの原発性異常調節を示唆する。該疾患は、ガンマ−ENaC、また、ベータ−ENaCにおけるいくつかの変異における変異と関連する(PPXYのコンセンサス配列を有する「PY」モチーフにおけるP615S、P616LおよびY618H;ならびに、R564st、W574st、579del32、Q589st、T592fr、A593frおよびR595fr、ここで、「fr」はフレームシフトであり、「del」は欠失であり、「st」は未成熟終止コドンである)。
これらの変異は、野生型ENaCと比較して高活性であるNa+チャネルの過剰発現を引き起こす。該変異はまた、通常、細胞内Na+の上昇をもたらすチャネルの下方調節を妨げ;リドル変異を有するENaCチャネルは、高い細胞内Na+濃度にもかかわらず高度に活性状態を維持する。したがって、リドル症候群を有する変異ENaCのレベルおよび/または活性は、ベータ−ENaCに対するsiRNA、またはリドル症候群に対する既知の処置、例えば、減塩食およびNa+チャネル阻害剤(K+−保持性利尿薬)と組み合わせて該siRNAにより調節することができる。
ベータ−ENaC−関連疾患のさらなる情報のために、例えば、Hummlerら 1999. Am. J. Physiol. Gastrointest. Liver Physiol. 276: 567-571参照。
「肥満関連高血圧」は、肥満と関連する、または肥満に不随する高血圧などを意味する。肥満は、高血圧と関連する。多数のメカニズム、例えば、(肥満における)交感神経活性の増加;レニン−アンジオテンシン−アルドステロン系の活性の増加;心拍出量の増加;ならびに臓器の周囲の間質脂質、高インスリン血症および/またはインスリン抵抗性由来の機械的圧力の増加が、この相関関係において説明するために提案されている。腎臓によるナトリウム保持は、これらのメカニズムのいずれかに起因する。連結管および尿細管において、ナトリウム再吸収は、ENaCを介して起こる。ベータ−ENaCのレベルは、Zuckerラット(肥満に対するモデル動物)における腎臓において増加していた。
Bickelら 2001 Am. J. Physiol. Renal Physiol. 281: 639-648。他のナトリウム輸送体における減少なしに、豊富なこの、および他のナトリウム輸送体における相対的増加は、恐らく、尿細管ナトリウム再吸収の増加をもたらす。結果として、腎臓ナトリウム輸送体存在量におけるこれらの変化が、肥満の哺乳動物、例えば、ヒトにおける上昇した血圧の発達および/または維持において役割を果たし得る。
「偽性低アルドステロン症1型」、「PHA1」、「PHA−1」などは、ミネラルコルチコイド末端器官抵抗性、すなわち、アルドステロンの上昇したレベルにもかかわらずNa+の尿中への排せつおよびK+排出の減少により特徴付けられる異種臨床的症候群を意味する。該症候群の重症型は、常染色体劣性遺伝としての遺伝であり、低ナトリウム血症、低血圧および高カリウム血症のときどき致死的発現となり、いくつかの臓器、腎臓、唾液腺、汗腺および大腸におけるNa+輸送の変化を示す。PHA−1の該形態を示すいくつかのファミリーにおいて、3つのENaCサブユニットのいずれか1つの変異との関連が見られる(ベータ−ENaCにおいてG37Sを含む)。
遺伝形質の常染色体優性モードでのPHA−1の比較的軽度の形態は、ほとんど幼児期中に対症的であり、年齢と共に改善する。Hummlerら 1999. Am. J. Physiol. Gastrointest. Liver Physiol. 276: 567-571参照。
ベータ−ENaCに対するRNAi剤は、ベータ−ENaC−関連疾患、特にベータ−ENaCの改変された発現、活性および/またはレベルと関連する疾患を処置するために使用することができる。
ベータ−ENaC−関連疾患の処置のためのRNAi剤の使用
本明細書に記載されているベータ−ENaCに対するRNAi剤は、ヒトまたは非ヒト動物に投与することができる医薬組成物に製剤化することができる。これらの組成物は、1つ以上のRNAi剤、および所望により、ベータ−ENaC−関連疾患を処置するために有用なさらなる処置を含むことができる。それらは、早期/予防処置の一部として投与することができ、治療有効量において投与することができる。医薬組成物は、医薬担体を含むことができ、当分野で知られているいずれかの方法により投与することができる。本願発明のこれらの種々の局面は、以下にさらに詳細に記載されている。
ベータ−ENaCに対するRNAi剤は、ベータ−ENaC−関連疾患の処置のためにヒトおよび非ヒト動物に投与することができる。
本願発明の1つの態様において、ベータ−ENaC RNAi剤を含む組成物は、非ヒト動物に投与することができる。例えば、組成物は、ニワトリ、シチメンチョウ、家畜動物(例えば、ヒツジ、ブタ、ウマ、ウシなど)、ペット(例えば、ネコおよびイヌ)に与えることができ、嚢胞性線維症、偽性低アルドステロン症1型(PHA1)、リドル症候群、高血圧、アルカローシス、低カリウム血漿および肥満関連高血圧および同様の疾患の処置において有効性を有することができる。それぞれの場合において、ベータ−ENaCに対するRNAi剤は、動物のゲノムのベータ−ENaCの配列に合うように、特に、動物のゲノム中のすべての他の遺伝子から少なくとも1ntの不一致を含むように選択される。したがって、本願発明のRNAi剤は、ヒトおよび非ヒト動物におけるベータ−ENaC−関連疾患の処置において使用することができる。
ベータ−ENaC発現の文脈において本明細書において使用される、「処置する」、「処置」などなる用語は、ベータ−ENaC発現が介在する病理学的プロセスの軽減または緩和を示す。本願発明の文脈において、以下の本明細書に記載されている他のいずれかの状態(ベータ−ENaC発現が介在する病理学的プロセス以外)に関する限りにおいて、「処置する」、「処置」などなる用語は、このような状態と関連する少なくとも1つの症状を軽減または緩和する、またはこのような状態の進行もしくは予測される進行の遅延または逆転、例えば、脂質障害、例えば、アテローム性動脈硬化症の進行の遅延を意味する。
「処置」はまた、予防、治療、治癒、または身体状態の改善または低下の非存在を示す患者の状態における他のあらゆる変化を意味する。「処置」は、ベータ−ENaC−関連疾患(例えば、嚢胞性線維症、偽性低アルドステロン症1型(PHA1)、リドル症候群、高血圧、アルカローシス、低カリウム血漿および肥満関連高血圧)の処置、または患者が有する他の何らかの病気のあらゆる適当な処置を示す。本明細書において使用される「処置」および「処置する」なる用語、疾患にかかる危険性があるか、または疾患を有する疑いがある患者、ならびにすでに病気であるか、または状態に罹患していると診断された患者の処置を含む、予防もしくは防止処置および治療の両方または疾患修飾性処置を示す。「処置」および「処置する」なる用語はまた、疾患に罹患していないが、不健康状態、例えば、窒素平衡失調または筋力低下に罹患しやすい個体における健康の保持および/または促進を示す。1つの態様において、「処置」は、疾患状態の予防を包含しない。したがって、本願発明は、ベータ−ENaC−関連疾患を患っている個体、またはベータ−ENaC−関連疾患に罹患しやすい個体においてベータ−ENaC遺伝子の発現を抑制する、および/またはベータ−ENaC−関連疾患を処置するために有用である。ベータ−ENaC−関連疾患を「患っている」個体は、疾患の検出可能な症状特性を証明するか、または、ベータ−ENaC−関連疾患病原体またはマーカーに暴露されているか、またはそれらを有すると臨床的に示されている。非限定的な例として、ベータ−ENaC−関連疾患を患っている個体は、外面的症状を示すか、または、外面的症状を示さないが、ベータ−ENaC−関連疾患と関連するタンパク質マーカー、または血液中の病原体と関連するタンパク質もしくは遺伝物質を有することを臨床試験で示され得る。
いくつかのベータ−ENaC−関連疾患の早期処置は、後期よりもむしろ早期に投与されるとき、さらに有効であり得る。アミロリド(ENaC阻害剤)の予防的早期投与は、CFモデルマウスの処置において有用であるが、後期投与は有用でなかった。同様に、CFにおける抗菌剤での早期介入は、感染が確立された後の処置よりもより有効であった。Zhouら 2008。したがって、1つの特定の態様において、ベータ−ENaCに対するRNAi剤は、疾患の兆候の早期、前に、および/または、疾患の確立後に投与されるよりもむしろ予防剤として投与される。
ベータ−ENaC−関連疾患の処置は、ベータENaC RNAi剤を含み、所望により、方法(または処置)またはさらなる組成物(例えば、薬剤またはさらなるRNAi剤)であり得るさらなる処置をさらに含む種々の処置を含むことができる。
RNAi剤の用量および有効量
本願発明のRNAi剤は、治療有効量の用量で必要とする患者に投与される。
「有効量」または「治療有効量」は、個体の疾患または医学的状態を処置するか、または、さらに一般的に、個体に栄養学的、生理学的または薬学的利点を提供する量である。本明細書において使用される「治療有効量」および「予防有効量」なるフレーズは、ベータ−ENaC発現が介在する病理学的プロセスまたはベータ−ENaC発現が介在する病理学的プロセスの明白な症状の処置、予防または管理における治療的利点を提供する量を示す。治療的に有効である特定の量は、通常の開業医により容易に決定することができ、当分野で知られている因子、例えば、例えば、ベータ−ENaC発現が介在する病理学的プロセスの型、患者の病歴および年齢、ベータ−ENaC発現が介在する病理学的プロセスの段階、ならびにベータ−ENaC発現が介在する病理学的プロセスを阻害する他の薬剤の投与に依存して変化し得る。
本願発明の種々の態様において、患者は、少なくとも約1、3、6もしくは9月齢、または1、5、10、20、30、40、50、55、60、65、70もしくは75年齢である。種々の態様において、患者は、約1、3、6もしくは9月齢、または1、5、10、20、30、40、50、55、60、65、70、75、80、90もしくは100年齢以下である。種々の態様において、患者は、少なくとも約5、10、15、20、30、40、50、60、70、80、90、100、120、140、160、180、200、220、240、260、280、300、320、340、360、380または400lbの体重を有する。種々の態様において、患者は、約5、10、15、20、30、40、50、60、70、80、90、100、120、140、160、180、200、220、240、260、280、300、320、340、360、380または400lb以下の体重を有する。
本願発明の種々の態様において、用量は[活性成分のみで測定する]、少なくとも約1、5、10、25、50、100、200、250、300、250、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950または1000ng、1、5、10、25、50、100、200、250、300、250、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950または1000マイクログラム、1、5、10、25、50、100、200、250、300、250、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950または1000mgであり得る。種々の態様において、用量は、約10、25、50、100、200、250、300、250、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950または1000mg以下であり得る。種々の態様において、用量は、少なくとも1日に1回以上、1日ごと、1週間に1回以上、1週間ごと、2週間ごと、1月ごと、および/または2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12月ごと、またはそれらの組合せで投与することができる。
種々の態様において、用量は、個体の体重または体表面積と相関がある。実際の用量レベルは、患者に毒性がなく、特定の患者、組成物および投与経路について有効である活性剤の量を得るように変化することができる。選択される用量は、使用される特定のRNAi剤の活性、投与経路、RNAi剤の排出速度、処置の期間、RNAi剤と組み合わせて使用される他の薬物、化合物および/または物質、患者の年齢、性別、体重、状態、全身の健康状態および以前の病歴、ならびに医療分野でよく知られている同様の因子を含む種々の薬物動態学因子に依存する。当分野で通常の技術を有する医師または獣医は、必要とされるRNAi剤の有効量を容易に決定することができる。適当な用量は、治療効果を生じるために有効である最も低い用量、または副作用を引き起こすことなく治療効果を生じるために十分低い用量である量であり得る。
治療有効量の1つ以上のベータ−ENaCに対するRNAi剤に加えて、本願発明の医薬組成物は、RNAi剤と相乗的に働くさらなる疾患処置を含むか、または共に使用され得る。例えば、医薬組成物は、ENaCに対するさらなるアンタゴニスト、例えば、カリウム保持性利尿薬、アミロリドおよびトリアムテレンを含むことができる。さらなる処置は、非限定的な例として、食塩摂取の制御を含む医薬組成物と共に投与することができる。嚢胞性線維症を処置するために使用するとき、医薬組成物は、嚢胞性線維症と関連する病気(例えば、下痢、骨粗鬆症、糖尿病、出血など)を処置するために当分野で知られている種々の医薬および療法、例えば、限定はしないが、抗生物質、DNase療法、アルブテロール、N−アセチルシステイン、呼吸療法、パーカッション療法、有酸素運動および種々の医薬および療法と共に使用することができる。
ベータ−ENaCに対するRNAi剤のさらなる態様
特定の態様において、本願発明は、1つ以上のベータ−ENaC RNAi剤を含む組成物を含む。1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。1つの態様において、アンチセンス鎖は、例えば、表1に記載されているRNAi剤のアンチセンス鎖の配列からなる、本質的にからなる、または含む。1つの態様において、アンチセンス鎖は、例えば、表1に記載されている任意のRNAi剤のアンチセンス鎖と0、1、2または3個の不一致を有する配列からなる、本質的にからなる、または含む。1つの態様において、アンチセンス鎖は、例えば、表1に記載されているRNAi剤のアンチセンス鎖の配列からなり、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10個のヌクレオチドをさらに含む。1つの態様において、アンチセンス鎖は、例えば、表1に記載されているRNAi剤と0、1、2または3個の不一致を有する配列からなり、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10個のヌクレオチドをさらに含む。
別の態様において、本出願で請求されている組成物は、例えば、表1に記載されている任意の特定の個々のRNAi剤を含まない。本願発明の別の態様において、ベータ−ENaCに対するRNAi剤は、特許または科学文献、例えば、米国特許出願第60/346,069(PCT/US02/41850)に記載されている任意のベータ−ENaC RNAi剤、およびHydeら 2009, The 23rd North American Cystic Fibrosis Conference, Minneapolis, October 14-17, 2009;または、Santa Cruz Biotechnology, Santa Cruz, CAからのsc−42418(および関連産物)として利用できるものの配列を含まない。
ベータ−ENaCに対するRNAi剤の特定の態様
ベータ−ENaCに対するRNAi剤の種々の特定の態様は、本明細書に記載されている。二本鎖配列の例は、本明細書、例えば、表1において提供される。本願発明の特定の態様は、例えば、表1に記載されているRNAi剤の配列と0、1、2または3ntもしくはbpにより異なっている(例えば、0、1、2または3個の不一致)配列を含むRNAi剤を含む。
不一致は、本明細書において、2つの配列が最大にアラインされ、比較されているとき、塩基配列または長さの間の違いとして定義される。不一致は、一方の配列の塩基が他の配列の塩基と一致していない位置として定義される。したがって、不一致は、例えば、一方の配列における位置が特定の塩基(例えば、A)を有するとき、他の配列における対応する位置が異なる塩基(例えば、G)を有するときカウントする。
不一致はまた、例えば、一方の配列における位置が塩基(例えば、A)を有し、他方の配列における対応する位置が塩基を有さない(例えば、例えば、リン酸−糖骨格を有するが塩基を有さない脱塩基ヌクレオチドである位置)を有するときカウントする。いずれかの配列(またはセンスまたはアンチセンス鎖)における一本鎖ニックは、不一致として数えない。したがって、非限定的な例として、一方の配列が配列AGを含むが、他方の配列がAおよびG間で一本鎖ニックを有する配列AGを含むとき不一致とは数えない。塩基修飾はまた、不一致とは考えない。一方の配列がCを含み、他方の配列が同じ位置で修飾されたC(例えば、2’−修飾)を含むとき、不一致はカウントしない。
1つの特定の態様において、本願発明は、AD−20807の(配列番号:5および6または配列番号:115および116)のアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
別の特定の態様において、siRNAはまた、AD−20807のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖をさらに含む。
別の特定の態様において、siRNAはAD−20807を含む。
別の特定の態様において、siRNAは、AD−20807の配列からなる配列を有する。
1つの特定の態様において、本願発明は、AD−20826(配列番号:43および44または配列番号:153および154)のアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
別の特定の態様において、siRNAはまた、AD−20826のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖をさらに含む。
別の特定の態様において、siRNAはAD−20826を含む。
別の特定の態様において、siRNAは、AD−20626の配列からなる配列を有する。
1つの特定の態様において、本願発明は、配列番号:55および56または配列番号:165および166を含むAD−20832のアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
別の特定の態様において、siRNAはまた、AD−20832のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖をさらに含む。
別の特定の態様において、siRNAはAD−20832を含む。
別の特定の態様において、siRNAは、AD−20832の配列からなる配列を有する。
1つの特定の態様において、本願発明は、配列番号59および60または配列番号169および170を含むAD−20834のアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
別の特定の態様において、siRNAはまた、AD−20834のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖をさらに含む。
別の特定の態様において、siRNAは、AD−20834を含む。
別の特定の態様において、siRNAは、AD−20834のものからなる配列を含む。
1つの特定の態様において、本願発明は、配列番号87および88または配列番号197および198を含むAD−20848のアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
別の特定の態様において、siRNAはまた、AD−20848のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖をさらに含む。
別の特定の態様において、siRNAは、AD−20848を含む。
別の特定の態様において、siRNAは、AD−20848のものからなる配列を有する。
1つの特定の態様において、本願発明は、配列番号97および98または配列番号207および208を含むAD−20861のアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
別の特定の態様において、siRNAはまた、AD−20861のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖をさらに含む。
別の特定の態様において、siRNAは、AD−20861を含む。
別の特定の態様において、siRNAは、AD−20861のものからなる配列を有する。
1つの態様において、本願発明は、H441細胞において10nMのインビトロ濃度で、ベータ−ENaC遺伝子の少なくとも約80%ノックダウン(約20%以下の残りの遺伝子活性)を示すRNAi剤を含む。
したがって、1つの特定の態様において、本願発明は、AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;またはAD−20834のアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
別の特定の態様において、siRNAはまた、AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;またはAD−20834のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖をさらに含む。
別の特定の態様において、siRNAは、AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;またはAD−20834を含む。
別の特定の態様において、siRNAは、AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;またはAD−20834からなる配列を有する。
1つの態様において、本願発明は、H441細胞において10nMのインビトロ濃度で、ベータ−ENaC遺伝子の少なくとも約70%ノックダウン(約30%以下の残りの遺伝子活性)を示すRNAi剤を含む。
したがって、1つの特定の態様において、本願発明は、AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;AD−20834;AD−20806;AD−20851;AD−20865;AD−20811;AD−20819;AD−20839;AD−20835;AD−20825;またはAD−20867のアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
別の特定の態様において、siRNAはまた、AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;AD−20834;AD−20806;AD−20851;AD−20865;AD−20811;AD−20819;AD−20839;AD−20835;AD−20825;またはAD−20867のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖をさらに含む。
別の特定の態様において、siRNAは、AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;AD−20834;AD−20806;AD−20851;AD−20865;AD−20811;AD−20819;AD−20839;AD−20835;AD−20825;またはAD−20867を含む。
別の特定の態様において、siRNAは、AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;AD−20834;AD−20806;AD−20851;AD−20865;AD−20811;AD−20819;AD−20839;AD−20835;AD−20825;またはAD−20867からなる配列を有する。
1つの態様において、本願発明は、H441細胞において10nMのインビトロ濃度で、ベータ−ENaC遺伝子の少なくとも約60%ノックダウン(約40%以下の残りの遺伝子活性)を示すRNAi剤を含む。
したがって、1つの特定の態様において、本願発明は、AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;AD−20834;AD−20806;AD−20851;AD−20865;AD−20811;AD−20819;AD−20839;AD−20835;AD−20825;AD−20867;AD−20813;AD−20823;AD−20805;AD−20831;AD−20862;AD−20808;またはAD−20827のアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
別の特定の態様において、siRNAはまた、AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;AD−20834;AD−20806;AD−20851;AD−20865;AD−20811;AD−20819;AD−20839;AD−20835;AD−20825;AD−20867;AD−20813;AD−20823;AD−20805;AD−20831;AD−20862;AD−20808;またはAD−20827のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖をさらに含む。
別の特定の態様において、siRNAは、AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;AD−20834;AD−20806;AD−20851;AD−20865;AD−20811;AD−20819;AD−20839;AD−20835;AD−20825;AD−20867;AD−20813;AD−20823;AD−20805;AD−20831;AD−20862;AD−20808;またはAD−20827を含む。
別の特定の態様において、siRNAは、AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;AD−20834;AD−20806;AD−20851;AD−20865;AD−20811;AD−20819;AD−20839;AD−20835;AD−20825;AD−20867;AD−20813;AD−20823;AD−20805;AD−20831;AD−20862;AD−20808;またはAD−20827からなる配列を有する。
1つの態様において、本願発明は、H441細胞において10nMのインビトロ濃度で、ベータ−ENaC遺伝子の少なくとも約50%ノックダウン(約50%以下の残りの遺伝子活性)を示すRNAi剤を含む。
したがって、1つの特定の態様において、本願発明は、AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;AD−20834;AD−20806;AD−20851;AD−20865;AD−20811;AD−20819;AD−20839;AD−20835;AD−20825;AD−20867;AD−20813;AD−20823;AD−20805;AD−20831;AD−20862;AD−20808;AD−20827;AD−20828;AD−20812;AD−20836;またはAD−20822のアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
別の特定の態様において、siRNAはまた、AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;AD−20834;AD−20806;AD−20851;AD−20865;AD−20811;AD−20819;AD−20839;AD−20835;AD−20825;AD−20867;AD−20813;AD−20823;AD−20805;AD−20831;AD−20862;AD−20808;AD−20827;AD−20828;AD−20812;AD−20836;またはAD−20822のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖をさらに含む。
別の特定の態様において、siRNAは、AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;AD−20834;AD−20806;AD−20851;AD−20865;AD−20811;AD−20819;AD−20839;AD−20835;AD−20825;AD−20867;AD−20813;AD−20823;AD−20805;AD−20831;AD−20862;AD−20808;AD−20827;AD−20828;AD−20812;AD−20836;またはAD−20822を含む。
別の特定の態様において、siRNAは、AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;AD−20834;AD−20806;AD−20851;AD−20865;AD−20811;AD−20819;AD−20839;AD−20835;AD−20825;AD−20867;AD−20813;AD−20823;AD−20805;AD−20831;AD−20862;AD−20808;AD−20827;AD−20828;AD−20812;AD−20836;またはAD−20822のものからなる配列を有する。
ベータ−ENaCに対するRNAi剤の種々の態様
1つの態様において、本願発明は、AD−20805のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20806のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20807のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20808のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20809のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20810のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20811のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20812のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20813のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20814のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20815のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20816のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20817のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20818のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20819のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20820のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20821のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20822のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20823のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20824のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20825のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20826のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20827のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20828のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20829のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20830のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20831のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20832のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20833のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20834のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20835のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20836のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20837のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20838のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20839のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20840のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20841のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20842のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20843のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20844のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20845のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20846のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20847のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20848のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20849のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20850のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20851のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20852のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20861のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20862のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20863のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20864のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20865のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20866のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20867のセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖および/またはアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
ベータ−ENaCに対するRNAi剤の種々の態様
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号111−112を含むAD−20805およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号113−114を含むAD−20806およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号115−116を含むAD−20807およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号117−118を含むAD−20808およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号119−120を含むAD−20809およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号121−122を含むAD−20810およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号123−124を含むAD−20811およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号125−126を含むAD−20812およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号127−128を含むAD−20813およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号129−130を含むAD−20814およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号131−132を含むAD−20815およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号133−134を含むAD−20816およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号135−136を含むAD−20817およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号137−138を含むAD−20818およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号139−140を含むAD−20819およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号141−142を含むAD−20820およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号143−144を含むAD−20821およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号145−146を含むAD−20822およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号147−148を含むAD−20823およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号149−150を含むAD−20824およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号151−152を含むAD−20825およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号153−154を含むAD−20826およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号155−156を含むAD−20827およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号157−158を含むAD−20828およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号159−160を含むAD−20829およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号161−162を含むAD−20830およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号163−164を含むAD−20831およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号165−166を含むAD−20832およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号167−168を含むAD−20833およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号169−170を含むAD−20834およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号171−172を含むAD−20835およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号173−174を含むAD−20836およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号175−176を含むAD−20837およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号177−178を含むAD−20838およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号179−180を含むAD−20839およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号181−182を含むAD−20840およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号183−184を含むAD−20841およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号185−186を含むAD−20842およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号187−188を含むAD−20843およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号189−190を含むAD−20844およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号191−192を含むAD−20845およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号193−194を含むAD−20846およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号195−196を含むAD−20847およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号197−198を含むAD−20848およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号199−200を含むAD−20849およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号201−202を含むAD−20850およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号203−204を含むAD−20851およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号205−206を含むAD−20852およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号207−208を含むAD−20861およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号209−210を含むAD−20862およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号211−212を含むAD−20863およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号213−214を含むAD−20864およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号215−216を含むAD−20865およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号217−218を含むAD−20866およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、本願発明は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物に関し、該アンチセンス鎖は、配列番号219−220を含むAD−20867およびその修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
ベータ−ENaCに対するRNAi剤の種々の態様
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号111および112を含むAD−20805のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号113および114AD−20806のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号115および116を含むAD−20807のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号117および118を含むAD−20808のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号119および120を含むAD−20809のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号121および122を含むAD−20810のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号123および124を含むAD−20811のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号125および126を含むAD−20812のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号127および128を含むAD−20813のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号129および130を含むAD−20814のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号131および132を含むAD−20815のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号133および134を含むAD−20816のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号135および136を含むAD−20817のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号137および138を含むAD−20818のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号139および140を含むAD−20819のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号141および142を含むAD−20820のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号143および144を含むAD−20821のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号145および146を含むAD−20822のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号147および148を含むAD−20823のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号149および150を含むAD−20824のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号151および152を含むAD−20825のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号153および154を含むAD−20826のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号155および156を含むAD−20827のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号157および158を含むAD−20828のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号159および160を含むAD−20829のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号161および162を含むAD−20830のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号163および164を含むAD−20831のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号165および166を含むAD−20832のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号167および168を含むAD−20833のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号169および170を含むAD−20834のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号171および172を含むAD−20835のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号173および174を含むAD−20836のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号175および176を含むAD−20837のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号177および178を含むAD−20838のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号179および180を含むAD−20839のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号181および182を含むAD−20840のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号183および184を含むAD−20841のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号185および186を含むAD−20842のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号187および188を含むAD−20843のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号189および190を含むAD−20844のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号191および192を含むAD−20845のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号193および194を含むAD−20846のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号195および196を含むAD−20847のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号197および198を含むAD−20848のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号199および200を含むAD−20849のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号201および202を含むAD−20850のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号203および204を含むAD−20851のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号205および206を含むAD−20852のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号207および208を含むAD−20861のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号209および210を含むAD−20862のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号211および212を含むAD−20863のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号213および214を含むAD−20864のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号215および216を含むAD−20865のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号217および218を含むAD−20866のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号219および220を含むAD−20867のアンチセンス配列と0個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
ベータ−ENaCに対するRNAi剤の種々の態様
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号1および2を含むAD−20805のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号3および4を含むAD−20806のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号5および6を含むAD−20807のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号7および8を含むAD−20808のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号9および10を含むAD−20809のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号11および12を含むAD−20810のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号13および14を含むAD−20811のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号15および16を含むAD−20812のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号17および18を含むAD−20813のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号19および20を含むAD−20814のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号21および22を含むAD−20815のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号23および24を含むAD−20816のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号25および26を含むAD−20817のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号27および28を含むAD−20818のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号29および30を含むAD−20819のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号31および32を含むAD−20820のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号33および34を含むAD−20821のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号35および36を含むAD−20822のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号37および38を含むAD−20823のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号39および40を含むAD−20824のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号41および42を含むAD−20825のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号43および44を含むAD−20826のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号45および46を含むAD−20827のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号47および48を含むAD−20828のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号49および50を含むAD−20829のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号51および52を含むAD−20830のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号53および54を含むAD−20831のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号55および56を含むAD−20832のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号57および58を含むAD−20833のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号59および60を含むAD−20834のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号61および62を含むAD−20835のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号63および64を含むAD−20836のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号65および66を含むAD−20837のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号67および68を含むAD−20838のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号69および70を含むAD−20839のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号71および72を含むAD−20840のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号73および74を含むAD−20841のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号75および76を含むAD−20842のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号77および78を含むAD−20843のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号79および80を含むAD−20844のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号81および82を含むAD−20845のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号83および84を含むAD−20846のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号85および86を含むAD−20847のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号87および88を含むAD−20848のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号89および90を含むAD−20849のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号91および92を含むAD−20850のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号93および94を含むAD−20851のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号95および96を含むAD−20852のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号97および98を含むAD−20861のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号99および100を含むAD−20862のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号101および102を含むAD−20863のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号103および104を含むAD−20864のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号105および106を含むAD−20865のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号107および108を含むAD−20866のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
1つの態様において、組成物は、センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤の修飾変異体を含み、該アンチセンス鎖は、配列番号109および110を含むAD−20867のアンチセンス配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む。
ベータ−ENaCに対するRNAi剤の種々の態様
1つの態様において、本願発明は、AD−20805(配列番号:1および2または配列番号:111および112)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20806(配列番号:3および4または配列番号:113および114)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20807(配列番号:5および6または配列番号:115および116)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20808(配列番号:7および8または配列番号:117および118)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20809(配列番号:9および10または配列番号:119および120)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20810(配列番号:11および12または配列番号:121および122)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20811(配列番号:13および14または配列番号:123および124)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20812(配列番号:15および16または配列番号:125および126)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20813(配列番号:17および18または配列番号:127および128)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20814(配列番号:19および20または配列番号:129および130)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20815(配列番号:21および22または配列番号:131および132)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20816(配列番号:23および24または配列番号:133および134)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20817(配列番号:25および26または配列番号:135および136)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20818(配列番号:27および28または配列番号:137および138)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20819(配列番号:29および30または配列番号:139および140)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20820(配列番号:31および32または配列番号:141および142)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20821(配列番号:33および34または配列番号:143および144)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20822(配列番号:35および36または配列番号:145および146)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20823(配列番号:37および38または配列番号:147および148)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20824(配列番号:39および40または配列番号:149および150)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20825(配列番号:41および42または配列番号:151および152)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20826(配列番号:43および44または配列番号:153および154)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20827(配列番号:45および46または配列番号:155および156)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20828(配列番号:47および48または配列番号:157および158)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20829(配列番号:49および50または配列番号:159および160)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20830(配列番号:51および52または配列番号:161および162)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20831(配列番号:53および54または配列番号:163および164)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20832(配列番号:55および56または配列番号:165および166)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20833(配列番号:57および58または配列番号:167および168)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20834(配列番号:59および60または配列番号:169および170)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20835(配列番号:61および62または配列番号:171および172)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20836(配列番号:63および64または配列番号:173および174)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20837(配列番号:65および66または配列番号:175および176)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20838(配列番号:67および68または配列番号:177および178)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20839(配列番号:69および70または配列番号:179および180)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20840(配列番号:71および72または配列番号:181および182)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20841(配列番号:73および74または配列番号:183および184)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20842(配列番号:75および76または配列番号:185および186)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20843(配列番号:77および78または配列番号:187および188)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20844(配列番号:79および80または配列番号:189および190)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20845(配列番号:81および82または配列番号:191および192)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20846(配列番号:83および84または配列番号:193および194)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20847(配列番号:85および86または配列番号:195および196)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20848(配列番号:87および88または配列番号:197および198)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20849(配列番号:89および90または配列番号:199および200)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20850(配列番号:91および92または配列番号:201および202)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20851(配列番号:93および94または配列番号:203および204)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20852(配列番号:95および96または配列番号:205および206)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20861(配列番号:97および98または配列番号:207および208)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20862(配列番号:99および100または配列番号:209および210)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20863(配列番号:101および102または配列番号:211および212)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20864(配列番号:103および104または配列番号:213および214)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20865(配列番号:105および106または配列番号:215および216)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20866(配列番号:107および108または配列番号:217および218)を含む。
1つの態様において、本願発明は、AD−20867(配列番号:109および110または配列番号:219および220)を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20805のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20806のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20807のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20808のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20809のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20810のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20811のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20812のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20813のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20814のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20815のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20816のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20817のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20818のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20819のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20820のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20821のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20822のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20823のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20824のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20825のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20826のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20827のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20828のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20829のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20830のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20831のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20832のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20833のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20834のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20835のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20836のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20837のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20838のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20839のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20840のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20841のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20842のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20843のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20844のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20845のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20846のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20847のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20848のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20849のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20850のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20851のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20852のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20861のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20862のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20863のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20864のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20865のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20866のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20867のアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含む。これらの種々の態様において、記載されているRNAi剤の記載されているアンチセンス鎖の正確な配列および長さであるアンチセンス鎖を含むRNAi剤は、修飾ヌクレオチド、3’−末端キャップ、および/またはRNAi剤の配列または長さを変化させない他の修飾を含むことができる。
ベータ−ENaCに対するRNAi剤の種々の態様
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20805のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20806のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20807のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20808のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20809のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20810のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20811のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20812のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20813のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20814のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20815のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20816のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20817のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20818のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20819のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20820のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20821のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20822のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20823のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20824のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20825のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20826のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20827のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20828のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20829のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20830のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20831のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20832のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20833のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20834のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20835のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20836のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20837のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20838のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20839のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20840のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20841のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20842のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20843のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20844のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20845のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20846のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20847のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20848のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20849のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20850のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20851のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20852のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20861のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20862のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20863のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20864のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20865のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20866のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20867のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含む。
ベータ−ENaCに対するRNAi剤の種々の態様
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20805のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲、例えば、0−1、1−2、1−3、1−4、1−5、1−6、1−7、1−8、1−9、1−10、2−3、2−4または2−5ntなど)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20806のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20807のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20808のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20809のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20810のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20811のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20812のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20813のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20814のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20815のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20816のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20817のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20818のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20819のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20820のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20821のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20822のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20823のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20824のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20825のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20826のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20827のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20828のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20829のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20830のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20831のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20832のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20833のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20834のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20835のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20836のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20837のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20838のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20839のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20840のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20841のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20842のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20843のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20844のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20845のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20846のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20847のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20848のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20849のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20850のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20851のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20852のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20861のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20862のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20863のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20864のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20865のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20866のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
1つの態様において、RNAi剤は、AD−20867のアンチセンス鎖のものから0、1、2または3個の不一致を有する配列からなるアンチセンス鎖を含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10nt(または、任意のそれらの範囲)をさらに含む。
さらなる特定の態様
種々の態様において、本願発明は、センスおよびアンチセンス鎖を含むRNAi剤であって、該アンチセンス鎖は、本明細書に記載されているRNAi剤のいずれかのアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むRNAi剤を含む。
したがって、種々の態様において:
本願発明は、センスおよびアンチセンス鎖を含むRNAi剤であって、該アンチセンス鎖は、1つ以上の以下の二本鎖、またはそれらの修飾または非修飾変異体のいずれかのアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むRNAi剤を含む:AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;AD−20834、AD−20805、AD−20806、AD−20808、AD−20809、AD−20810、AD−20811、AD−20812、AD−20813、AD−20814、AD−20815、AD−20816、AD−20817、AD−20818、AD−20819、AD−20820、AD−20821、AD−20822、AD−20823、AD−20824、AD−20825、AD−20827、AD−20828、AD−20829、AD−20830、AD−20831、AD−20833、AD−20835、AD−20836、AD−20838、AD−20839、AD−20840、AD−20841、AD−20842、AD−20843、AD−20844、AD−20845、AD−20846、AD−20847、AD−20849、AD−20850、AD−20851、AD−20852、AD−20862、AD−20863、AD−20864、AD−20865、AD−20866、AD−20867、またはそれらの修飾または非修飾変異体。
さらなる特定の態様
種々の態様において、本願発明は、第1および第2の鎖を含むRNAi剤であって、第1の鎖の配列は、本明細書に記載されているRNAi剤のいずれかの第1の鎖の配列と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含み、第2の鎖の配列は、第2の鎖の配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むRNAi剤を含む。
したがって、種々の態様において:
本願発明は、センスおよびアンチセンス鎖を含むRNAi剤であって、第1の鎖の配列は、1つ以上の以下の二本鎖、またはそれらの修飾または非修飾変異体のいずれかの第1の鎖の配列と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むRNAi剤を含み、第2の鎖の配列は、第2の鎖の配列と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むRNAi剤を含む:AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;AD−20834、AD−20805、AD−20806、AD−20808、AD−20809、AD−20810、AD−20811、AD−20812、AD−20813、AD−20814、AD−20815、AD−20816、AD−20817、AD−20818、AD−20819、AD−20820、AD−20821、AD−20822、AD−20823、AD−20824、AD−20825、AD−20827、AD−20828、AD−20829、AD−20830、AD−20831、AD−20833、AD−20835、AD−20836、AD−20838、AD−20839、AD−20840、AD−20841、AD−20842、AD−20843、AD−20844、AD−20845、AD−20846、AD−20847、AD−20849、AD−20850、AD−20851、AD−20852、AD−20862、AD−20863、AD−20864、AD−20865、AD−20866、AD−20867、またはそれらの修飾または非修飾変異体。
さらなる特定の態様
種々の態様において、本願発明は、センスおよびアンチセンス鎖を含むRNAi剤であって、該アンチセンス鎖は、本明細書に記載されているRNAi剤のいずれかのアンチセンス鎖を含むか、またはからなるRNAi剤を含む。
したがって、以下に、種々の態様の例を提供する。
本願発明は、センスおよびアンチセンス鎖を含むRNAi剤であって、該アンチセンス鎖は、AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;AD−20834、AD−20805、AD−20806、AD−20808、AD−20809、AD−20810、AD−20811、AD−20812、AD−20813、AD−20814、AD−20815、AD−20816、AD−20817、AD−20818、AD−20819、AD−20820、AD−20821、AD−20822、AD−20823、AD−20824、AD−20825、AD−20827、AD−20828、AD−20829、AD−20830、AD−20831、AD−20833、AD−20835、AD−20836、AD−20838、AD−20839、AD−20840、AD−20841、AD−20842、AD−20843、AD−20844、AD−20845、AD−20846、AD−20847、AD−20849、AD−20850、AD−20851、AD−20852、AD−20862、AD−20863、AD−20864、AD−20865、AD−20866、AD−20867、またはそれらの修飾または非修飾変異体のアンチセンス鎖を含むか、またはからなるRNAi剤を含む。
種々の態様において、本願発明は、センスおよびアンチセンス鎖を含むRNAi剤であって、該アンチセンス鎖は、本明細書に記載されているRNAi剤またはそれらの修飾または非修飾変異体のいずれかのアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10またはそれ以上のnt(またはそれらの任意の範囲、例えば、0−1、1−2、1−3、1−4ntなど)をさらに含むRNAi剤を含む。
したがって、種々の態様において、本願発明は、センスおよびアンチセンス鎖を含むRNAi剤であって、該アンチセンス鎖は、AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;AD−20834、AD−20805、AD−20806、AD−20808、AD−20809、AD−20810、AD−20811、AD−20812、AD−20813、AD−20814、AD−20815、AD−20816、AD−20817、AD−20818、AD−20819、AD−20820、AD−20821、AD−20822、AD−20823、AD−20824、AD−20825、AD−20827、AD−20828、AD−20829、AD−20830、AD−20831、AD−20833、AD−20835、AD−20836、AD−20838、AD−20839、AD−20840、AD−20841、AD−20842、AD−20843、AD−20844、AD−20845、AD−20846、AD−20847、AD−20849、AD−20850、AD−20851、AD−20852、AD−20862、AD−20863、AD−20864、AD−20865、AD−20866、AD−20867、またはそれらの修飾または非修飾変異体のアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含み、該アンチセンス鎖は、所望により0、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10またはそれ以上のnt(またはそれらの任意の範囲、例えば、0−1、1−2、1−3、1−4ntなど)をさらに含むRNAi剤を含む。
種々の態様において、本願発明は、第1および第2の鎖を含むRNAi剤であって、第1の鎖の配列は、本明細書に記載されているRNAi剤のいずれか、またはそれらの修飾または非修飾変異体の第1の鎖の配列を含むか、またはからなり、第2の鎖の配列は、第2の鎖の配列を含むか、またはからなるRNAi剤を含む。
したがって、種々の態様において、本願発明は、第1および第2の鎖を含むRNAi剤であって、第1の鎖の配列は、AD−20832;AD−20848;AD−20807;AD−20826;AD−20837;AD−20861;AD−20834、AD−20805、AD−20806、AD−20808、AD−20809、AD−20810、AD−20811、AD−20812、AD−20813、AD−20814、AD−20815、AD−20816、AD−20817、AD−20818、AD−20819、AD−20820、AD−20821、AD−20822、AD−20823、AD−20824、AD−20825、AD−20827、AD−20828、AD−20829、AD−20830、AD−20831、AD−20833、AD−20835、AD−20836、AD−20838、AD−20839、AD−20840、AD−20841、AD−20842、AD−20843、AD−20844、AD−20845、AD−20846、AD−20847、AD−20849、AD−20850、AD−20851、AD−20852、AD−20862、AD−20863、AD−20864、AD−20865、AD−20866、AD−20867の第1の鎖の配列を含むか、またはからなり、第2の鎖の配列は第2の鎖の配列を含むか、またはからなるRNAi剤を含む。
1つの態様において、本願発明は、本明細書に記載されているいずれかの1つ以上のRNAi剤を含む。
ベータ−ENaCに対するRNAi剤の重複セット
種々の態様において、本願発明は、重複配列を有するベータ−ENaCに対するRNAi剤のグループに関する。したがって、本願発明は、RNAi剤のグループを含み、ここで、グループ中のそれぞれのRNAi剤は、同じグループ中のRNAi剤と互いに少なくとも5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19個またはそれ以上のヌクレオチドで重複している。特に、1つの態様において、重複は少なくとも12ntである。
本明細書に記載されているRNAi剤のいくつかは、配列において互いに重複している。表2は、重複RNAi剤のこれらのグループの編集を示し、グループのそれぞれのメンバーは、少なくとも12ntで、同じグループのそれぞれの他のメンバーと重複している。センスおよびアンチセンス鎖の重複の12nt部分が示されている。
したがって、例えば、表2に示されるとおり、RNAi剤AD−20807およびAD−20832の配列は重複しており、センス鎖における重複は、配列UGAAGAAGUACC(配列番号:223)を含み;これらのRNAi剤はまた、アンチセンス鎖配列において重複しており、重複が、配列GGUACUUCUUCA(配列番号:224)を含む。RNAi剤AD−20807、AD−20862およびAD−20832は、全て、センス鎖において重複しており、重複は配列GAAGAAGUACCU(配列番号:225)を含み;これらのRNAi剤はまた、アンチセンス鎖において重複しており、重複は配列AGGUACUUCUUC(配列番号:226)を含む。したがって、表2に示されている重複RNAi剤のこれらおよび他の種々のセットは、共通の技術的特徴、例えば、センスおよびアンチセンス鎖における重複を共有する。
ベータ−ENaCに対する重複RNAi剤の特定のセットを、以下の表2に提供する。
したがって、本願発明は、共通の技術的特徴を含むRNAi剤のいずれかのグループまたはサブグループを含み、該共通の技術的特徴は、センスまたはアンチセンス鎖において(例えば、少なくとも12nt)の配列の重複である。
したがって:
本願発明は、AD−20807およびAD−20832のいずれかのグループ(または表2に示されているいずれかの他のグループ)のアンチセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むアンチセンス鎖、および/またはセンス鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むセンス鎖を含むRNAi剤を含む。
本願発明は、第1および第2の鎖を含むRNAi剤であって、第1の鎖は、AD−20807およびAD−20832のいずれかのグループ(または表2に示されているいずれかの他のグループ)の第1の鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、および/または第2の鎖は、第2の鎖と0、1、2または3ntにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含むRNAi剤を含む。
本願発明は、第1および第2の鎖を含むRNAi剤であって、第1の鎖は、AD−20807およびAD−20832のいずれかのグループ(または表2に示されているいずれかの他のグループ)の第1の鎖の配列を含むか、またはからなり、および/または第2の鎖は、配列を含むか、またはからなるRNAi剤を含む。
本願発明は、第1および第2の鎖(該第1および第2の鎖は、所望により、共有的に結合しているか、ループもしくはリンカーを介して結合しているか、または連結されていてもよい)を含むRNAi剤であって、該第1および/または第2の鎖は、AD−20807およびAD−20832のいずれかのグループ(または表2に示されているいずれかの他のグループ)の0、1、2または3ntまたはbp(所望により0−10ntまたはbpをさらに含む)の不一致を有する配列を含むか、本質的にからなるか、またはからなるRNAi剤を含む。
本願発明は、同様に、表2に示されている重複RNAi剤のグループを含む種々の態様を含む。
さらなる定義
本明細書および特許請求の範囲において使用される、冠詞、例えば、「a」および「an」は、1つ以上の(少なくとも1つの)冠詞の文法的目的語を示す。
「RNAi剤」なる用語は、限定はしないが、本願発明の1つ以上のRNAi剤を示す。
本明細書に記載されているベータ−ENaCに対するRNAi剤の二本鎖の特定の例の名称は。時々、接尾辞「b」に続く番号を有する。これは、バッチ数を示す。したがって、接尾辞「b1」は、「バッチ1」を示す。したがって、例えば、「AD−20807−b1」で示されるRNAi二本鎖は、具体的にバッチ1からであり、「AD−20807」で示されるいずれかのRNAi剤と同じ配列を有する。
他に定義がない限り、本明細書において使用されている専門および科学用語は、本願発明は属する分野でよく知っている専門家により通常理解されるのと同じ意味を有する。
他に示されていない限り、具体的に詳細に記載されていないすべての方法、工程、技術および操作は、当業者に明らかであるため、それ自体既知の方法で行うことができる。例えば、標準ハンドブックおよび本明細書に記載されている一般的な背景技術および本明細書で引用されているさらなる文献も参照されたい。
特許請求の範囲は、非限定的であり、以下で提供される。
特定の態様および特許請求の範囲は、本明細書に詳細に記載されているが、これは、説明の目的のためのみのほんの一例としてであり、特許請求の範囲、または、あらゆる対応するさらなる適用の特許請求の範囲の対象の範囲に対して限定することを意図しない。特に、種々の置換、変化および修飾が、特許請求の範囲により定義されている記載の精神および範囲から逸脱することなく、本願発明から作られ得ると本発明者らは考える。核酸出発物質、興味あるクローンまたはライブラリー型の選択は、本明細書に記載されている態様の知識を有する当業者に対して日常的な事柄であると考えられる。他の局面、有利なものおよび修飾は、特許請求の範囲内であると考える。後に出願された対応する出願における特許請求の範囲の補正は、種々の国の特許法による限定のためであって、特許請求の範囲の対象を放棄すると解釈されるべきではない。
記載されているベータ−ENaCに対するRNAi剤の種々のさらなる製剤および明らかな変異体は、当業者により考案され得る。ベータ−ENaCに対するRNAi剤の非限定的な例は、以下の実施例に記載されているが、これらは、特許請求の範囲に記載されているとおり本願発明の範囲を限定しない。
実施例
実施例1
バイオインフォマティクスおよびベータ−ENaC RNAi剤(siRNA)配列
ベータ−ENaCオリゴヌクレオチド設計を行い、ベータ−ENaC遺伝子[ヒト由来の「ナトリウムチャネル、電位非依存性1ベータ」(NCBIヒト記号SCNN1B)およびカニクイザルおよびラット(ドブネズミ)由来のオルソログ配列]をコードするmRNAを標的とするsiRNAを同定する。設計プロセスは、SCNNB1転写産物ヒト由来のNM_000336.2(NCBI GeneId 6338)、ラット由来のNM_012648.1(NCBI GeneId 24767)および全長カニクイザル配列(本明細書に記載されている)を使用する。
全てのsiRNA二本鎖は、全3つのSCNNB1転写産物に対して100%同一性を有するように設計される。全ての配列は、転写産物NM_000336由来である。
非修飾および修飾配列は表1に記載されている。非修飾配列は、配列番号:111から220として記載されているセンスおよびアンチセンス配列の両方を含む。配列番号:222におけるヒトベータ−ENaC転写産物と比較しての第1の残基の相対位置を、また、提供する。
以下に記載されるとおり、表1はまた、これらの配列(配列番号:1から110)の修飾変異体の例を提供する。表1の欄において、「S」はセンス鎖を示し、「AS」はアンチセンス鎖を示し、「Pos’n」は第1のヌクレオチドの位置を示す。小文字(例えば、「c」および「u」)により示される修飾ヌクレオチドは、以下の表1Aに記載されている。
表1における配列において、修飾および非修飾配列は、所望により、3’末端で配列「dTsdT」を含むことができる。したがって、例えば、AD−20805は、所望により、センス鎖において修飾配列cAGuGAcuAcAAcAcGAccdTsdT(配列番号:429)およびアンチセンス鎖においてGGUCGUGUUGuAGUcACUGdTsdT(配列番号:430)を有することができる。以下の表1Aに示されるとおり、dTは2’−デオキシ−チミジン−5’−ホスフェートであり、sdTは2’−デオキシチミジン5’−ホスホロチオエートである。
表1.ベータ−ENaC配列
配列番号:111から220のRNAi剤の配列の修飾は、当業者により容易に想像される。これらの配列の非限定的な例および修飾はまた、表1、例えば、配列番号:1から110におけるセンスおよびアンチセンス(AS)配列において記載されている。
いくつかの修飾は、エンドヌクレアーゼに対して感受性であると予測される部位に置かれる。いくつかの修飾は、siRNAに対する免疫応答を除去するが、活性を妨害しないように設計される。一般的に、センス鎖は重く修飾され、アンチセンス鎖は軽く修飾される。いくつかの修飾は、複数の目的を満たす。
表1および他の表における配列はこれらの略語により示される:
表1A.略語
siRNA配列選択
全55個のセンスおよび55個のアンチセンス ヒトSCNNB1由来siRNAオリゴ(ベータ−ENaCに対するRNAi剤)を、実施例2に記載されているとおりに合成する。センスおよびそれらのそれぞれのアンチセンスオリゴは、二本鎖にアニーリングされる。
実施例1A
ベータ−ENaC RNAi剤の重複セット
本願発明はまた、重複配列を有するベータ−ENaCに対するRNAi剤のグループに関する。したがって、本願発明は、RNAi剤のグループを含み、ここで、グループ中のそれぞれのRNAi剤は、同じグループ中の他のそれぞれのRNAi剤と少なくとも5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19個またはそれ以上のヌクレオチドで重複している。特に、1つの態様において、重複は少なくとも12ntである。
本明細書に記載されているいくつかのRNAi剤は、互いに配列において重複している。表2は、グループのそれぞれのメンバーは、少なくとも12ntで同じグループのそれぞれの他のメンバーと重複している、重複RNAi剤のこれらのグループのいくつかの編集を示す。センスおよびアンチセンス鎖の重複の12−nt部分を示す。
したがって、例えば、表2に示されるとおり、RNAi剤AD−20807およびAD−20832の配列は重複しており、センス鎖における重複は、配列UGAAGAAGUACC(配列番号:223)を含み;これらのRNAi剤はまた、アンチセンス鎖配列において重複しており、重複が、配列GGUACUUCUUCA(配列番号:224)を含む。RNAi剤AD−20807、AD−20862およびAD−20832は、全て、センス鎖において重複しており、重複は配列GAAGAAGUACCU(配列番号:225)を含み;これらのRNAi剤はまた、アンチセンス鎖において重複しており、重複は配列AGGUACUUCUUC(配列番号:226)を含む。したがって、表2に示されている重複RNAi剤のこれらおよび他の種々のセットは、共通の技術的特徴、例えば、センスおよびアンチセンス鎖における重複を共有する。
ベータ−ENaCに対する重複RNAi剤の特定のセットを、以下の表2に提供する。
したがって、本願発明は、共通の技術的特徴を含むRNAi剤のいずれかのグループまたはサブグループを含み、該共通の技術的特徴は、センスまたはアンチセンス鎖において重複(例えば、少なくとも12nt)の配列の重複である。
表2.
NM_000336.2における位置(「Pos」)を示す。典型的な12ntのセンスおよびアンチセンス鎖における重複を示す;多数の場合、重複は実際により長い。
実施例2
ベータ−ENaC RNAi剤配列の合成
表1における配列番号:1から110として挙げられている修飾ベータ−ENaC RNAi剤配列を、1μmol規模でMerMade 192 シンセサイザーにて合成する。
リスト中の全ての配列に関して、「エンドライト」化学を、以下に記載されているとおりに適用する:
センス鎖中の全てのピリミジン(シトシンおよびウリジン)は、2’−O−メチル塩基(2’ O−メチル Cおよび2’−O−メチル U)を含む。
アンチセンス鎖において、リボAヌクレオシドに隣接したピリミジン(すなわち、5’位置方向)を、それらの対応する2−O−メチルヌクレオシドで置換する。
センスおよびアンチセンス配列の両方の3’末端で、2つの塩基dTdT伸長を導入する。
配列ファイルを、MerMade 192 合成 ソフトウェアにおけるローディングに適合させるためにテキストファイルに変換する。
合成、開裂および脱保護:
ベータ−ENaC配列の合成は、ホスホラミダイト(phosphoramidite)化学を使用して固体支持オリゴヌクレオチド合成を使用する。
上記配列の合成は、96ウェルプレートにおいて1um規模で行う。アミダート溶液を0.1Mの濃度で製造し、エチルチオテトラゾール(アセトニトリル中で0.6M)を、アクチベーターとして使用する。
合成された配列を、第1工程においてメチルアミンおよび第2工程においてフッ化物試薬を使用して、96ウェルプレート中で開裂させ、脱保護させる。粗配列をアセトン:エタノール(80:20)混合物を使用して沈澱させ、ペレットを0.2Mの酢酸ナトリウムバッファーに再懸濁する。それぞれの配列からのサンプルを、同一性を確認するためにLC−MS、定量化のためにUVにより分析し、選択されたサンプルセットを、純度を決定するためにIEXクロマトグラフィーにより分析する。
精製および脱塩化:
ベータ−ENaC配列を、供給源15Qカラムを使用するAKTA explorer精製系にて精製する。65Cのカラム温度を精製中、維持する。サンプル注射および回収を96ウェル(1.8mL−ディープウェル)プレートにおいて行う。s全長配列に対応する単一のピークを、溶離剤中で回収する。精製された配列を、AKTA purifierを使用してSephadex G25 カラムで脱塩する。脱塩されたベータ−ENaC配列を、濃度(A260でのUV測定による)および純度(イオン交換HPLCによる)について分析する。
次に、単鎖をアニーリングに付す。
ベータ−ENaC単一の鎖および二本鎖の詳細なリストを上記表1に示す。ベータ−ENaC 遺伝子レベルをノックダウンする二本鎖の能力を試験するために、二本鎖をインビトロでのスクリーニングに使用する。
実施例3.
ベータ−ENaC RNAi剤のインビトロでのスクリーニング
ベータ−ENaC遺伝子レベルをノックダウンするベータ−ENaC RNAi剤の能力を決定するために、二本鎖をインビトロでのスクリーニングに使用する。
細胞培養およびトランスフェクション:
H441(ATCC, Manassas, VA)細胞を、10%のFBS、ストレプトマイシンおよびグルタミン(ATCC)を補ったRPMI 1640(ATCC)中で5%のCO2雰囲気下で37℃でほぼコンフルエンスにまで増殖させ、トリプシン処理によりプレートから単離する。逆トランスフェクションを、ウェルあたり5μlのsiRNA二本鎖に対して5μlのOpti−MEMを96−ウェルプレートに、ウェルあたり10μlのOpti−MEMプラス0.2μlのリポフェクタミン RNAiMax(Invitrogen, Carlsbad CA. cat # 13778-150)と共に加えることにより実施し、室温で15分間インキュベートする。次に、2.0×104個のH441細胞を含み抗生物質を含まない80μlの完全増殖培地を加える。細胞を24時間インキュベートし、RNA精製する。それぞれの55 ベータ−ENaC二本鎖での単回投与スクリーンについて、0.1または10nMの最終二本鎖濃度で実験を行う。それぞれのsiRNAを、試験されるそれぞれの用量で3回トランスフェクトする。該結果は、表3に示される。
10nMおよび0.1nMスクリーンにおいて強力なサイレンシングを示した二本鎖のサブセットを、連続希釈を使用して10nMから10fMの濃度範囲にわたってアッセイし、それらのIC50を決定する。該結果は、表4に示される。
全RNA単離:
細胞を回収し、140μlの溶解/結合溶液に溶解させ、次にエッペンドルフサーモミキサー(Eppendorf Thermomixer)(混合速度はプロセスにわたって同じである)を使用して850rpmで1分間混合する。
MagMAX−96 Total RNA Isolation Kit(Applied Biosystem, Foster City CA, part #: AM1830) を使用して、全RNAを単離する。20マイクロリットルの電磁ビーズおよび溶解/結合エンハンサー混合物を細胞溶解物に加え、5分間混合する。電磁ビーズを、磁気台を使用して捕獲し、ビーズを邪魔することなく上清を除去する。上清の除去後、電磁ビーズを洗浄溶液1(イソプロパノール付加)で洗浄し、1分間混合する。ビーズを再び捕獲し、上清を除去する。次に、ビーズを150μlの洗浄溶液2(エタノール付加)で洗浄し、捕獲し、上清を除去する。次に、50ulのDNase混合物(MagMax turbo DNase Buffer and Turbo DNase)をビーズに加え、それらを10から15分間混合する。混合後、100μlのRNA Rebinding溶液を加え、3分間混合する。上清を除去し、電磁ビーズを再び150μlの洗浄溶液2で洗浄し、1分間混合し、上清を完全に除去する。電磁ビーズを2分間混合し、乾燥させ、RNAを50μlの水で溶離する。
cDNA合成:
ABI大容量cDNA逆転写キット(Applied Biosystems, Cat #4368813)をcDNA合成のために使用する。反応あたり2μlの10×バッファー、0.8μlの25×dNTP、2μlのランダムプライマー、1μlの逆転写酵素、1μlのRNase阻害剤および3.2μlのH2Oのマスター混合物を、10μlの全RNAに加える。cDNAを、以下の工程:25℃ 10分、37℃ 120分、85℃ 5秒、4℃ 維持を介してBio−Rad C−1000またはS−1000サーマルサイクラー(Hercules, CA)を使用して産生する。
リアルタイムPCR:
2μlのcDNAを、LightCycler 480 384ウェルプレート(Roche cat # 0472974001)において、ウェルあたり全10μlでの0.5ulのGAPDH TaqMan プローブ(Applied Biosystems. Cat # 4326317E)、0.5μlのベータ−ENaC TaqMan プローブ(Applied Biosystems cat # Hs00165722_m1)および5μlのRocheプローブマスター混合物(Roche Cat # 04887301001)を含むマスター混合物に加える。リアルタイムPCRをLightCycler 480 リアルタイムPCR機(Roche)にて行う。それぞれの二本鎖を、2つの独立したトランスフェクションにおいて試験し、それぞれのトランスフェクションをデュプリケートでアッセイする。
リアルタイムデータは、ΔΔCt方法を使用して分析する。それぞれのサンプルをGAPDH発現に対して標準化し、ノックダウンを非標的二本鎖AD−1955でトランスフェクトされた細胞と比較して評価する。IC50は、XLfitにおいて4つのパラメーターフィットモデルを使用して定義される。
該結果は以下に示される。表3は、55個のベータ−ENaC二本鎖のそれぞれで単回投与スクリーンのために0.1nMまたは10nM最終二本鎖濃度で行われた実験結果を示す。「画分メッセージ残存」は、10nmまたは0.1nMで、残りの遺伝子レベルを示す。したがって、AD−20832−b1に対する第2のカラムにおける「0.17」は、10nMの濃度で、17%の残りの遺伝子レベルまたは83%の発現ノックダウンであったことを示す。接尾辞「b1」が「バッチ1」を示すことにも注意すること。したがって、例えば、名称「AD−20832−b1」でのRNAi剤は、「AD−20832」と名付けられたRNAi剤と同じ配列を有する。
表3.ベータ−ENaCの10nMおよび0.1nMでのノックダウン
これらの実験において使用される全ベータ−ENaCに対するRNAi剤は、表1に記載されている修飾配列(配列番号:1から110)であった。
表4は、10nMおよび0.1nMスクリーンにおいて強力なサイレンシングを示す二本鎖のサブセットを、連続希釈を使用して10nMから10fMの濃度範囲にわたってアッセイし、それらのIC50を決定した実験結果を示す。
表4.ベータ−ENaC用量応答スクリーン
実施例4
ベータ−ENaC RNAi剤AD−20807およびAD−20832のインビボ分析
インビボ実験において、2つのベータ−ENaC RNAi剤AD−20807およびAD−20832を、ラットにおける全肺におけるベータ−ENaC遺伝子レベルをノックダウンする能力について試験する。該目的は、用量応答を決定することである。免疫刺激も測定する。
使用されるラット血統はSprague−Dawleyである;個体は約280−300グラムの体重を有する。ラットに、1日に1回、2日間投与する。次に、それらを、第2の投与から約24時間後に殺す。左肺を取り出し、ベータ−ENaCレベルのqPCR測定のためにすりつぶす;右肺を冷凍し、保存する。
表5.
*4匹のグループにおいて、最初に5匹のラットに投与したが、それぞれのグループにおける1匹が実験において生存せず、最終データに含んでいない。
ベータ−ENaCに対するRNAi剤AD20807およびAD20832の両方は、用量依存的にベータ−ENaCレベルの減少を示す。AD20807において、ベータ−ENaCのレベルは、1、3および10mg/kgの用量でそれぞれ約30%、40%および50%減少する。
対照的に、ベータ−ENaC(bENaC)RNAi剤は、アルファ−ENaC(aENaC)のレベルを減少させない。しかしながら、AD20832の投与でアルファ−ENaCにおいて増加がある。
ネガティブコントロールは以下のものを含む:
D5W:水中に5%のデキストロースの溶液;それは、投与時に、siRNAを希釈するために使用されるビヒクルである;AD1955:アルファ−もしくはベータ−ENaCのいずれかを特異的に標的化しないが、ホタルルシフェラーゼを標的化するsiRNA;およびAD20191:ベータ−ENaCに結合しないが、ラットアルファ−ENaCを標的化するsiRNA;およびアルファ−ENaCを標的化するAD−9201(特定の実施例において使用されていない)。
したがって、ベータ−ENaCの特定のノックダウンは、本実験においてRNAi剤AD20807およびAD20832で見られる。
実施例5
ベータ−ENaC AD−20834のインビボ分析
インビボ実験において、ベータ−ENaC RNAi剤AD20834を、ラットにおける全肺におけるベータ−ENaC遺伝子レベルをノックダウンする能力について試験する。該目的は、用量応答を決定することである。免疫刺激も測定する。
ラット血統はSprague−Dawleyである;個体は約280−300グラムの体重を有する。ラットに、1日に1回、2日間投与する。次に、それらを、第2の投与から約24時間後に殺す。左肺を取り出し、ベータ−ENaCレベルのqPCR測定のためにすりつぶす;右肺を冷凍し、保存する。
表6.
*4匹のグループにおいて、最初に5匹のラットに投与したが、それぞれのグループにおける1匹が実験において生存せず、最終データに含んでいない。
300グラム(0.3kg)の体重と仮定すると、以下の希釈物を作る:
10mg/kg=200uL容量中に3mgのsiRNA=15mg/mL
3mg/kg=200uL容量中に1mgのsiRNA=5mg/mL
1mg/kg=200uL容量中に0.3mgのsiRNA=1.5mg/mL
データは、PPIB[ハウスキーピング(標準化)遺伝子として使用されるペプチジル−プロリル シス−トランスイソメラーゼB]に対して標準化する。
該実験は、ベータ−ENaC RNAi剤AD20834がSprague−Dawleyラットにおいてベータ−ENaCレベルの約40%の減少を示すことを証明する。該効果は、ベータ−ENaCに対して特異的である。
コントロールは以下のとおりである:D5W(水中に5%のデキストロース)はネガティブコントロールであり、アルファ−ENaCまたはベータ−ENaCレベルに対する影響を示さない。アルファ−もしくはベータ−ENaCに結合せず、また、アルファ−もしくはベータ−ENaCレベルに対してあまり影響を示さないコントロールsiRNAであるAD1955。アルファ−ENaCを標的化するが、ベータ−ENaCを標的化せず、アルファ−ENaCレベルにおいて約50%の減少を示すが、ベータ−ENaCにおいて示さないポシティブコントロールsiRNAであるAD20191。
したがって、用量10mg/kgのベータ−ENaC RNAi剤AD20834は、Sprague−Dawleyラットにおいてベータ−ENaC遺伝子発現の少なくとも約40%の阻害を証明する。
実施例6
ベータ−ENaC RNAi剤の分析
さらなる実験は、Sprague−Dawleyラットにおいてインビボでベータ−ENaC RNAi剤AD20807、AD20832、AD20834、AD20848およびAD20861で行う。ラットを、1日目および2日目にD5Wにおいて10mg/kgで投与し、3日目に殺し、肺を回収する。
該結果は図1に示される。該結果は、コントロール遺伝子PPIBに対して標準化された左肺由来のqPCRデータを示す。
図1におけるコントロールは以下のとおりである:D5W(水中5%のデキストロース)はネガティブコントロールであり、アルファ−ENaCまたはベータ−ENaCレベルにおける効果を示さない。ポジティブコントロールはアルファ−ENaC(aENaC)を標的化するAD−9201である。
図1に示されている結果は、AD20807、AD20832、AD20834、AD20848およびAD20861によるベータ−ENaC(bENaC)の統計的に有意および特異的なノックダウンを示す。ベータ−ENaC遺伝子の発現は、Sprague−DawleyラットにおいてこれらのRNAi剤の10mg/kgの濃度で少なくとも約40%阻害する。
実施例7
ヒト気管支上皮細胞におけるENaCチャネル機能活性に対するベータ−ENaC RNAi剤AD20832のインビトロ効果
ヒト気管支上皮性細胞(HBEC)を、ベータ−ENaC RNAi剤AD20832を含む指示されたsiRNAでトランスフェクトする。トランスフェクト細胞をSnapwellインサート(insert)上に播種し、24時間培養する。次に、上点側の培養培地をそれぞれのインサートから取り出し、細胞を気液界面(ALI)で培養する。細胞を、記載されているとおりALIの8日後にENaCおよびCFTR活性に対してアッセイする。細胞生存能力についてコントロールするために、ENaC機能をCFTR活性に対して標準化し、該データを非トランスフェクトコントロールに対する比較パーセントとして示す(図2A)。さらなる生存能力コントロールとして、膜貫通抵抗性もまた測定する(図2B)。アルファおよびベータENaCサブユニットmRNAの発現分析をそれぞれのインサートに対して行い、GAPDH発現に対して標準化する。(図2C)。該データは、mRNA発現の70%阻害がENaCチャネルの50%機能性阻害を生じるために十分であることを証明する。これは、非トランスフェクト(neg)および非特異的(ns)siRNAコントロールと比較して、アルファまたはベータサブユニットのいずれかのノックダウンについて事実である。該データはまた、ベータENaC siRNAがアルファENaC mRNA発現を阻害しない(逆もまた同様)ことを示す。
方法:ヒト気管支上皮細胞におけるENaC機能活性
ヒト気管支上皮性細胞(HBEC)をLonzaから購入し、凍結前に、増殖培地(BEGM プラス singlequots−Lonza)に1回通す。次に、細胞を解凍し、コンフルエンスにまで拡張し、トランスフェクションのために1:10に分ける。Once at 80%コンフルエンス、それぞれのフラスコの細胞を、全容量30mLのトランスフェクション培地(BEGM(Lonza)およびDMEM高グルコース(Gibco)の1:1混合物、付加物なし)中の2μL/mLのリポフェクタミン 2000を使用して、30nMで指示されたsiRNAでトランスフェクトする。トランスフェクション24時間後、細胞を分化培地(BEBMおよびDMEM/高グルコース(singlequotsを有する)の50:50の混合物(マイナス トリヨードスレオニンおよびレチノイン酸補足物、別々に50nMで加えられたオール−トランスレチノイン酸を有する)中で2.5×105細胞/インサートで6ウェルのSnapwellインサート(Costar)上に播種する。細胞に、上点側に0.5mLの分化培地および側底側に2.5mLの分化培地を補う。インサート上のさらなる24時間の培養後、側底側培地を置き換え、上点側培地を取り出し、したがって細胞を気液界面(ALI)培養物に取る。細胞を、ALIの8日(D8)後にENaCおよびCFTR活性についてアッセイする。
トランスフェクト細胞のイオン輸送表現型を評価するために、SnapwellインサートをVertical Diffusion Chambers(Costar)にマウントし、37℃で(mMにおいて):120 NaCl、25 NaHCO
3、3.3 KH
2PO
4、0.8 K
2HPO
4、1.2 CaCl
2、1.2 MgCl
2および10 グルコース(280から300mosmol/l間に維持されたモル浸透圧濃度(Osmolarity))を含むガス化(gassed)Ringer溶液(O
2中5%CO
2;pH7.4)で連続的に浸す。細胞は、0mV(モデルEVC4000;WPI)に固定されたボルト数である。膜貫通抵抗性(TM res)は、30秒間隔で2−mVパルスを適用し、オームの法則を使用してTM resを計算することにより測定される。短絡回路電流データを、PowerLab workstation(ADI Instruments)を使用して記録する。それぞれのグループにおけるENaCチャネルの活性は、10μMのENaCブロッカーアミロリドの上点側添加後の短絡回路電流(アミロリド感受性電流)における変化により評価される。CFTRを介するクロライド分泌は、CFTRを活性化することが知られている0.6μMのForskolinの上点側および側底側添加後の、短絡回路電流における変化(Forskolin応答)により評価される。それぞれのインサートについて、アミロリド感受性電流をForskolin応答に対して標準化し、データは非トランスフェクトコントロールに対するパーセントとして示される。試験の最後に、それぞれのインサートをRNA分析(300μLのRLT Buffer−Qiagen)のために溶解し、サンプルを記載されているrtPCRによるmRNAノックダウンの後の分析のために保持する。
均等物
センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含む組成物であって、該アンチセンス鎖は、表1において提供されるベータ−ENaCに対して特異的なRNAi剤のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、組成物。
ベータ−ENaCに対する第2のRNAi剤をさらに含む、段落[00879]に記載の組成物。
アンチセンス鎖が30以下のヌクレオチド長である、段落[00879]に記載の組成物。
センス鎖およびアンチセンス鎖が、15から30ヌクレオチド対の長さの二本鎖領域を形成する、段落[00879]に記載の組成物。
該アンチセンス鎖およびセンス鎖が、独立して19から23ヌクレオチド長である、段落[00879]に記載の組成物。
RNAi剤が、生物学的サンプルまたは環境における安定性を増加させる修飾を含む、段落[00879]に記載の組成物。
RNAi剤が、少なくとも1つの修飾骨格および/または少なくとも1つの2’−修飾ヌクレオチドを含む、段落[00879]に記載の組成物。
RNAi剤が、
a)ウリジンが2’−修飾ヌクレオチドである少なくとも1つの5’−ウリジン−アデニン−3’(5’−ua−3’)ジヌクレオチド;および/または
b)5’−ウリジンが2’−修飾ヌクレオチドである少なくとも1つの5’−ウリジン−グアニン−3’(5’−ug−3’)ジヌクレオチド;および/または
c)5’−シチジンが2’−修飾ヌクレオチドである少なくとも1つの5’−シチジン−アデニン−3’(5’−ca−3’)ジヌクレオチド;および/または
d)5’−ウリジンが2’−修飾ヌクレオチドである少なくとも1つの5’−ウリジン−ウリジン−3’(5’−uu−3’)ジヌクレオチド
を含む、段落[00879]に記載の組成物。
RNAi剤が、2’−デオキシ、2’−デオキシ−2’−フルオロ、2’−O−メチル、2’−O−メトキシエチル(2’−O−MOE)、2’−O−アミノプロピル(2’−O−AP)、2’−O−ジメチルアミノエチル(2’−O−DMAOE)、2’−O−ジメチルアミノプロピル(2’−O−DMAP)、2’−O−ジメチルアミノエチルオキシエチル(2’−O−DMAEOE)および2’−O−N−メチルアセトアミド(2’−O−NMA)からなる群から選択される2’−修飾を含む、段落[00879]に記載の組成物。
RNAi剤が、平滑末端を含む、段落[00879]に記載の組成物。
RNAi剤が、1から4個の不対ヌクレオチドを有するオーバーハングを含む、段落[00879]に記載の組成物。
RNAi剤が、RNAi剤のアンチセンス鎖の3’−末端でオーバーハングを含む、段落[00879]に記載の組成物。
RNAi剤が、診断化合物、レポーター基、架橋剤、ヌクレアーゼ耐性付与部分、天然もしくは異常核酸塩基、親油性分子、コレステロール、脂質、レクチン、ステロイド、ウバオール、ヘコゲニン、ジオスゲニン、テルペン、トリテルペン、サルササポゲニン、フリーデリン、エピフリーデラノール誘導体化リトコール酸、ビタミン、炭水化物、デキストラン、プルラン、キチン、キトサン、合成炭水化物、オリゴラクテート 15−mer、天然ポリマー、低もしくは中間分子量ポリマー、イヌリン、シクロデキストリン、ヒアルロン酸、タンパク質、タンパク質−結合剤、インテグリン標的分子、ポリカチオン、ペプチド、ポリアミン、ペプチド模倣物および/またはトランスフェリンから選択される1つ以上の薬剤に結合している、段落[00879]に記載の組成物。
RNAi剤が、インビトロでH441細胞において10nMの濃度でベータ−ENaC遺伝子の発現を少なくとも約60%阻害することができる、段落[00879]に記載の組成物。
RNAi剤が、インビトロでH441細胞において10nMの濃度でベータ−ENaC遺伝子の発現を少なくとも約70%阻害することができる、段落[00879]に記載の組成物。
RNAi剤が、インビトロでH441細胞において10nMの濃度でベータ−ENaC遺伝子の発現を少なくとも約80%阻害することができる、段落[00879]に記載の組成物。
RNAi剤が、インビトロでH441細胞において10nMの濃度でベータ−ENaC遺伝子の発現を少なくとも約90%阻害することができる、段落[00879]に記載の組成物。
RNAiが、約0.1nM以下のEC50を有する、段落[00879]に記載の組成物。
RNAiが、約0.01nM以下のEC50を有する、段落[00879]に記載の組成物。
RNAiが、約0.001nM以下のEC50を有する、段落[00879]に記載の組成物。
第1の鎖および第2の鎖を含むRNAi剤を含む組成物であって、該第1の鎖および第2の鎖は、表1において提供されるベータ−ENaCに対して特異的なRNAi剤の第1および第2の鎖のそれぞれと0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、組成物。
組成物が、ベータ−ENaCに対する第2のRNAi剤を含む、段落[00899]に記載の組成物。
第2の鎖が、30以下のヌクレオチドの長さである、段落[00899]に記載の組成物。
第1の鎖および第2の鎖が、15から30ヌクレオチド対の長さの二本鎖領域を形成する、段落[00899]に記載の組成物。
第1の鎖および第2の鎖が、独立して19から23ヌクレオチド長である、段落[00899]に記載の組成物。
RNAi剤が、生物学的サンプルまたは環境における安定性を増加させる修飾を含む、段落[00899]に記載の組成物。
RNAi剤が、ホスホロチオエートおよび/または2’−修飾ヌクレオチドを含む、段落[00899]に記載の組成物。
RNAi剤が、
ウリジンが2’−修飾ヌクレオチドである少なくとも1つの5’−ウリジン−アデニン−3’(5’−ua−3’)ジヌクレオチド;
および/または5’−ウリジンが2’−修飾ヌクレオチドである少なくとも1つの5’−ウリジン−グアニン−3’(5’−ug−3’)ジヌクレオチド;
および/または5’−シチジンが2’−修飾ヌクレオチドである少なくとも1つの5’−シチジン−アデニン−3’(5’−ca−3’)ジヌクレオチド;
および/または5’−ウリジンが2’−修飾ヌクレオチドである少なくとも1つの5’−ウリジン−ウリジン−3’(5’−uu−3’)ジヌクレオチド
を含む、段落[00899]に記載の組成物。
RNAi剤が、
2’−デオキシ、2’−デオキシ−2’−フルオロ、2’−O−メチル、2’−O−メトキシエチル(2’−O−MOE)、2’−O−アミノプロピル(2’−O−AP)、2’−O−ジメチルアミノエチル(2’−O−DMAOE)、2’−O−ジメチルアミノプロピル(2’−O−DMAP)、2’−O−ジメチルアミノエチルオキシエチル(2’−O−DMAEOE)および2’−O−N−メチルアセトアミド(2’−O−NMA)
からなる群から選択される1つ以上の2’−修飾を含む、段落[00899]に記載の組成物。
RNAi剤が、平滑末端を含む、段落[00899]に記載の組成物。
RNAi剤が、1から4個の不対ヌクレオチドを有するオーバーハングを含む、段落[00899]に記載の組成物。
RNAi剤が、アンチセンス鎖の3’−末端でオーバーハングを含む、段落[00899]に記載の組成物。
RNAi剤が、診断化合物、レポーター基、架橋剤、ヌクレアーゼ耐性付与部分、天然もしくは異常核酸塩基、親油性分子、コレステロール、脂質、レクチン、ステロイド、ウバオール、ヘコゲニン、ジオスゲニン、テルペン、トリテルペン、サルササポゲニン、フリーデリン、エピフリーデラノール誘導体化リトコール酸、ビタミン、炭水化物、デキストラン、プルラン、キチン、キトサン、合成炭水化物、オリゴラクテート 15−mer、天然ポリマー、低もしくは中間分子量ポリマー、イヌリン、シクロデキストリン、ヒアルロン酸、タンパク質、タンパク質−結合剤、インテグリン標的分子、ポリカチオン、ペプチド、ポリアミン、ペプチド模倣物および/またはトランスフェリンから選択される1つ以上の薬剤に結合している、段落[00899]に記載の組成物。
RNAi剤が、インビトロでH441細胞において10nMの濃度でベータ−ENaC遺伝子の発現を少なくとも約60%阻害することができる、段落[00899]に記載の組成物。
RNAi剤が、インビトロでH441細胞において10nMの濃度でベータ−ENaC遺伝子の発現を少なくとも約70%阻害することができる、段落[00899]に記載の組成物。
RNAi剤が、インビトロでH441細胞において10nMの濃度でベータ−ENaC遺伝子の発現を少なくとも約80%阻害することができる、段落[00899]に記載の組成物。
RNAi剤が、インビトロでH441細胞において10nMの濃度でベータ−ENaC遺伝子の発現を少なくとも約90%阻害することができる、段落[00899]に記載の組成物。
RNAiが、約0.1nM以下のEC50を有する、段落[00899]に記載の組成物。
RNAiが、約0.01nM以下のEC50を有する、段落[00899]に記載の組成物。
RNAiが、約0.001nM以下のEC50を有する、段落[00899]に記載の組成物。
センス鎖およびアンチセンス鎖を含む治療有効量のRNAi剤を含む組成物を個体に投与する工程を含む該個体におけるベータ−ENaC−関連疾患を処置する方法であって、該アンチセンス鎖は、表1において提供されるベータ−ENaCに対して特異的なRNAi剤のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、方法。
ベータ−ENaC−関連疾患が、嚢胞性線維症、偽性低アルドステロン症1型(PHA1)、リドル症候群、高血圧、アルカローシス、低カリウム血漿および/または肥満関連高血圧である、段落[00919]に記載の方法。
ベータ−ENaC−関連疾患が嚢胞性線維症である、段落[00919]に記載の方法。
嚢胞性線維症、偽性低アルドステロン症1型(PHA1)、リドル症候群、高血圧、アルカローシス、低カリウム血漿および/または肥満関連高血圧に対するさらなる処置を施す工程をさらに含む、段落[00919]に記載の方法。
組成物が、ベータ−ENaCに対する第2のRNAi剤を含む、段落[00919]に記載の方法。
ベータ−ENaCに対するさらなるRNAi剤を投与する工程をさらに含む、段落[00919]に記載の方法。
さらなる処置の投与をさらに含む、段落[00919]に記載の方法。
さらなる処置が組成物である、段落[00919]に記載の方法。
さらなる処置が方法である、段落[00919]に記載の方法。
さらなる処置およびRNAi剤が、任意の順において投与することができる、段落[00919]に記載の方法。
センス鎖およびアンチセンス鎖を含む治療有効量のRNAi剤を含む組成物を個体に投与する工程を含む個体におけるベータ−ENaC遺伝子の発現を阻害する方法であって、該アンチセンス鎖は、表1において提供されるベータ−ENaCに対して特異的なRNAi剤のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、方法。
個体が、ベータ−ENaC−関連疾患に罹患しているか、または罹患しやすい、段落[00929]に記載の方法。
ベータ−ENaC−関連疾患が、嚢胞性線維症、偽性低アルドステロン症1型(PHA1)、リドル症候群、高血圧、アルカローシス、低カリウム血漿および/または肥満関連高血圧である、段落[00929]に記載の方法。
ベータ−ENaC−関連疾患が、嚢胞性線維症である、段落[00929]に記載の方法。
さらなる処置の投与をさらに含む、段落[00932]に記載の方法。
さらなる処置が組成物である、段落[00933]に記載の方法。
さらなる処置が方法である、段落[00933]に記載の方法。
さらなる処置およびRNAi剤が、任意の順において投与することができる、段落[00933]に記載の方法。
センス鎖およびアンチセンス鎖を含むRNAi剤を含むRNAi製剤における使用のための医薬であって、該アンチセンス鎖は、表1において提供されるベータ−ENaCに対して特異的なRNAi剤のアンチセンス鎖と0、1、2または3個のヌクレオチドにより異なっている少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む、医薬。
薬学的に有効な製剤における上記いずれかの組成物。
個体におけるベータ−ENaC−関連疾患を処置する方法における使用のための段落[00879]に記載の組成物であって、該方法は、段落[00879]に記載の治療有効量の組成物を個体に投与する工程を含む組成物。
ベータ−ENaC−関連疾患の処置のための医薬の製造における、段落[00879]に記載の組成物の使用。
ベータ−ENaC−関連疾患が、嚢胞性線維症、偽性低アルドステロン症1型(PHA1)、リドル症候群、高血圧、アルカローシス、低カリウム血漿および/または肥満関連高血圧である、段落[00940]に記載の使用。
全てのピリミジンが2’ O−メチル−修飾ヌクレオチドである、段落[00879]に記載の組成物。
全てのピリミジンが2’ O−メチル−修飾ヌクレオチドである、段落[00899]に記載の組成物。