JP6576652B2 - 熱処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱又は冷却によって、被処理物の性質を変化させる熱処理装置に関する。
熱処理とは、加熱又は冷却によって、被処理物の性質を変化させる処理の総称である。多数の被処理物を搬送治具に載置して、筐体を備える熱処理炉に搬入して熱処理を行うことが、よく知られている(例えば、特許文献1)。
例えば、電動機や発電機の電機子鉄心のような積層鉄心は、電磁鋼板等の薄板を打抜き加工して形成された素板を積層して製造される。かかる積層鉄心の製造工程においては、各種の熱処理、例えば、油焼き、焼き鈍し、黒化処理などが施される。油焼きは、加工工程で素板の表面に付着したスタンピングオイル等の油分を蒸発させて除去する処理である。焼き鈍しは、焼鈍とも呼ばれ、素板の歪みや内部応力を除去する処理である。黒化処理は、ブルーイングとも呼ばれ、防錆のために、素板の表面に四酸化三鉄(Fe)の被膜(いわゆる黒さび)を生成する処理である。油焼き、焼き鈍し、黒化処理は連続して施されることもある。例えば、特許文献2の図1には、脱油炉2、焼鈍炉3、ブルーイング炉4を送路1で結んで、被処理物を各炉に搬入及び搬出する連続焼鈍・ブルーイング装置が開示されている。また、これらの処理の間に冷却工程が挿入されることもある(例えば、特許文献2、図1の空冷機構50)。
特開2003−113421号公報 特公平7−42508号公報
特許文献2に開示されているような、複数の熱処理炉を直列に配列した熱処理装置においては、内部温度の異なる熱処理炉が隣接して配置されている。そのため、熱処理炉間(つまり、工程間)で、被処理物を移送する際には、熱処理炉内の雰囲気は隣接する熱処理炉や区画に流れる。高温の雰囲気が相対的に温度の低い熱処理炉や区画に流れると、高温の雰囲気に含まれていた水分や油分が、温度の低い区画で液化することがある。つまり、結露が生じることがある。熱処理炉の天井面で結露が生じると、水滴や油滴が落下して被処理物が汚れるという問題が生じる。
加えて近年は、電機子鉄心の特性を向上させるために、電機子鉄心を構成する素板はさらに薄くなる傾向にあり、積層枚数は増加する傾向にある。積層枚数が増加すれば、電機子鉄心に付着するスタンピングオイルの量も増加する。また、生産性向上のために打抜き速度を上げたり、複数枚の薄板を重ねて同時に打抜いたりすることが行われるが、これらを行うためには、スタンピングオイルの量を増加させる必要がある。つまり、近年は、電機子鉄心(積層鉄心)に付着されるスタンピングオイルの量が増加する傾向にある。そのため、熱処理炉において、スタンピングオイルの結露が生じやすくなる傾向にある。また、結露は連続処理炉だけで生じるものではない。単独炉であっても、付着したスタンピングオイルの量が多い場合には、結露が生じやすい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、結露によって生じた水滴や油滴で被処理物を汚すことが少ない熱処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る熱処理装置は、筐体の内部に被処理物を搬入して、前記被処理物に対して熱処理を施す熱処理装置において、前記筐体の内部にあって、前記被処理物を覆う天蓋面を備える。前記天蓋面には、前記天蓋面を前記被処理物の搬送方向に垂直な平面で切断した断面形において斜路が形成され、前記斜路の最高点から延びる下り斜面は、前記被処理物の左端から立ち上げた垂線と前記被処理物の右端から立ち上げた垂線に挟まれた区間の外側まで延びる。そして、前記天蓋面は、前記被処理物と共に前記熱処理装置内を移動する搬送治具に載置された屋根形部材の下面である。
本発明に係る熱処理装置は、前記天蓋面を、前記筐体の内部に配置された屋根形部材の下面であって、前記屋根形部材は、複数の屋根板を備え、前記複数の屋根板は上下に間隔を開けて配置されるとともに、平面形において一部が重複するように配置するものである。
本発明に係る熱処理装置において、前記天蓋面は、前記被処理物と共に前記熱処理装置内を移動する搬送治具に載置された屋根形部材の下面であって、前記屋根形部材は、複数の屋根板を備え、前記複数の屋根板は上下に間隔を開けて配置されるとともに、平面形において一部が重複するように配置される。
本発明に係る熱処理装置において、前記天蓋面は、前記被処理物が通過するゲートに昇降自在に取り付けられた遮蔽板の下端に形成される。
本発明に係る熱処理装置において、前記天蓋面には、高位置から低位置に向かう複数の溝が形成されている。
前記天蓋面は、前記筐体の天井であって、前記天井には、高位置から低位置に向かう複数の溝が形成されていても良い。
前記最高点は、前記天蓋面の左端と右端の中間にあって、前記下り斜面は前記最高点の両側にあって、前記天蓋面の左端及び右端に向かって延びるように形成されていても良い。あるいは、前記最高点は、前記天蓋面の左端または右端にあって、前記下り斜面は前記最高点から前記天蓋面の他方端に向かって延びるように形成されていても良い。
本発明によれば、天蓋面に生じた水滴や油滴を天蓋面の端部に誘導して、該端部から水滴や油滴を落下させるので、天蓋面からの水滴や油滴の落下を抑制することができる。そのため、被処理物の水滴や油滴による汚れが減少する。
本発明の第1の実施形態に係る熱処理装置の構成を示す概念的な断面図である。 (a)は、図1に記載の熱処理装置のパージ部を、図1のA−A’線で切断した横断面図である。(b)はパージ部の筐体を(a)のC−C’線で切断した断面図である。 図1に記載の熱処理装置の焼鈍炉を図1のB−B’線で切断した横断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る第1冷却部の構成を示す説明図であって、図2に対応する横断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る屋根形部材を搬送治具に搭載置した状態を示す説明図である。 本発明の変形例を示す筐体の説明図であって、図2に対応する横断面図である。(a)〜(c)は各変形例を示す。 本発明の別の変形例を示す筐体の説明図であって、図2に対応する横断面図である。(a)〜(c)は各変形例を示す。 本発明の更に別の変形例を示す屋根形部材の説明図であって、図4に対応する横断面図である。(a)〜(d)は各変形例を示す。 本発明の変形例を示す溝の形状の説明図であって、図2(a)に対応する横断面図である。(a)、(b)は各変形例を示す。
以下、本発明の実施形態に係る熱処理装置について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、ここでは、スプロケットホイールと無端チェーンを搬送装置として備える連続炉を熱処理装置の具体例として例示する。また、熱処理の具体例として、油焼き、焼き鈍し、黒化処理及び冷却を例示する。被処理物の具体例として、積層鉄心を例示する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る熱処理装置1の構成を示す概念的な断面図である。熱処理装置1は、搬入部2に搬入された積層鉄心3に対して、後述する各種の熱処理を行って、搬出部4に搬出する装置である。
積層鉄心3は、回転電動機の電機子を構成する鉄心である。積層鉄心3は、図示しない別工程において、いわゆる電磁鋼板の薄板をプレス機で打ち抜いて形成された複数の素板を積層し、カシメ加工等によって結合して構成される。積層鉄心3は、図示しない前工程において、搬送治具5に載置されて、搬入部2に搬入される。図1においては、積層鉄心3が載置された搬送治具5の上に、積層鉄心3が載置された搬送治具5を積み重ねて、搬入部2に置いた状態を示している。積層鉄心3と搬送治具5はこの状態のまま、後述するような各種の熱処理炉等の中を通って、搬出部4に搬出される。
熱処理装置1は、積層鉄心3が載置された搬送治具5を搬入部2から搬出部4まで搬送する搬送装置6を備えている。また、搬入部2と搬出部4の間には、パージ部7、脱油炉8、焼鈍炉9、第1冷却部10、ブルーイング炉11、及び第2冷却部12が直列に配置されている。また、パージ部7の入り口、第2冷却部12の出口、及び、パージ部7〜第2冷却部12の間の境界には、シャッタ13(13a〜13g)が配置されている。なお、パージ部7〜第2冷却部12は、本発明の筐体を備える熱処理炉の例示であり、シャッタ13(13a〜13g)はゲートの例示である。
搬送装置6は、搬出部4に配置された駆動スプロケットホイール6aと、搬入部2に配置された従動スプロケットホイール6bを備える。駆動スプロケットホイール6aと従動スプロケットホイール6bの間には、図示しない無端チェーンが巻き回されていて、無端チェーンには多数のスラット6cが無端チェーンの移動方向に配列されて、取り付けられている。なお、駆動スプロケットホイール6aは図示しない回転電動機で駆動される。
パージ部7は、以後の処理を無酸化雰囲気で行うために、例えば窒素ガスで空気を置換する区画である。そのために、パージ部7には窒素ガス注入管7aと空気排出管7bが配設されている。パージ部7に積層鉄心3が載置された搬送治具5が搬入されると、シャッタ13aが閉鎖され、パージ部7の上部に配置された窒素ガス注入管7aから窒素ガスが注入され、パージ部7内にあった空気はパージ部7の下部に配置された空気排出管7bを通って外部に排出される。
脱油炉8は、打ち抜き工程において積層鉄心3を構成する素板に付着した油分を蒸発させる熱処理炉、つまり、積層鉄心3にいわゆる「油焼き」を施す熱処理炉である。脱油炉8の内部には、積層鉄心3を脱油温度(300〜400℃近傍)まで昇温させるヒータ8aが、配設されている。また、脱油炉8の前端には、脱油炉8内の雰囲気を外部に排出する排出筒8bが、後端には、脱油炉8内に窒素ガスを注入する窒素ガス注入管8cが、それぞれ配設されている。脱油炉8はこのように構成されているので、積層鉄心3は窒素ガス雰囲気の中で加熱され、積層鉄心3に付着していたスタンピングオイルは窒素ガス中に蒸発する。そして、スタンピングオイルの蒸気を含む窒素ガスは、排出筒8bを通って外部に排出される。なお、脱油炉8はパージ部7に隣接して配置されていて、脱油炉8とパージ部7の間にはシャッタ13bが配置されている。
焼鈍炉9は、積層鉄心3を加熱して焼き鈍す熱処理炉である。焼鈍炉9の内部には、積層鉄心3を焼鈍温度(例えば800℃近傍)まで上昇させて保持するヒータ9aが配設されている。また、焼鈍炉9内へ窒素ガスを注入する窒素ガス注入管9bが配設されている。なお、焼鈍炉9は、脱油炉8の先に配置されていて、焼鈍炉9と脱油炉8の間にはシャッタ13cが配置されている。
第1冷却部10は、焼鈍が終了した積層鉄心3をブルーイングの開始に適した温度まで冷却する区画である。第1冷却部10には、窒素ガス注入管10aと、冷却管10bが配設されている。窒素ガス注入管10aは第1冷却部10内に窒素ガスを注入する管路である。冷却管10bは、外気を導通させて、第1冷却部10内の雰囲気を冷却する管路である。冷却管10bの一方端から導入された外気は、第1冷却部10内の雰囲気との間で熱交換を行って、つまり第1冷却部10内の雰囲気から吸熱し、その結果昇温して、冷却管10bの他方端から排出される。なお、第1冷却部10は、焼鈍炉9の先に配置されていて、焼鈍炉9と第1冷却部10の間にはシャッタ13dが配置されている。
ブルーイング炉11は、積層鉄心3の表面に四酸化三鉄(Fe)の被膜を生成する熱処理炉である。ブルーイング炉11の内部には、炉内の雰囲気温度を被膜の生成に適した時間−温度曲線に従って変化させるヒータ11aと、不活性ガス(窒素ガス)と水蒸気を吹き込むガス供給ノズル11bが配設されている。なお、ブルーイング炉11は、第1冷却部10の先に配置されていて、ブルーイング炉11と第1冷却部10の間にはシャッタ13eが配置されている。
第2冷却部12は、ブルーイングが終了した積層鉄心3を常温まで冷却する区画である。第2冷却部12には、窒素ガス注入管12aと冷却管12bが配設されている。窒素ガス注入管12aは第2冷却部12内に窒素ガスを注入する管路である。冷却管12bは、図示しない給水手段から供給される冷却水を導通させて、第2冷却部12内の雰囲気を冷却する管路である。冷却管12bの一方端から導入された冷却水は、第2冷却部12内の雰囲気との間で熱交換を行って、つまり第2冷却部12内の雰囲気から吸熱し、その結果昇温して、冷却管12bの他方端から排出される。なお、第2冷却部12は、ブルーイング炉11の先に配置されていて、第2冷却部12とブルーイング炉11の間には、シャッタ13fが配置されている。また、第2冷却部12の先には搬出部4が配置されていて、第2冷却部12と搬出部4の間にはシャッタ13gが配置されている。
シャッタ13(13a〜13g)は、各区画(脱油炉8〜第2冷却部12)の内部の雰囲気の他の区画への流入、及び外部への流出を防ぐ装置である。シャッタ13は本体(遮蔽板)と、遮蔽板を昇降させる図示しないアクチュエータ(例えば、エアシリンダ)を備える。なお、図1においては、パージ部7の入り口に配置されたシャッタ13aについては、遮蔽板が上昇した状態、つまりパージ部7の入り口が開放された状態を示している。焼鈍炉9と第1冷却部10の間に配置されたシャッタ13dは中間高さまで上昇した状態を示している。その他のシャッタ13b〜13c、13e〜13gについては遮蔽板が下降した状態、つまり各区画の境界が閉鎖された状態を示している。
熱処理装置1は、図示しないコンピュータを備える制御装置14によって制御される。制御装置14は、コンピュータに記憶されたプログラムを実行して、搬送装置6を制御する。また、制御装置14は、コンピュータに記憶されたプログラムを実行して、シャッタ13(13a〜13g)を開閉する。そして、制御装置14は、パージ部7及び各区画(脱油炉8〜第2冷却部12)に供給される窒素ガスの流量を調整する。さらに、制御装置14は、脱油炉8、焼鈍炉9及びブルーイング炉11を動作させ、第1冷却部10及び第2冷却部12に供給される冷却空気及び冷却水の流量を調整する。
熱処理装置1は、概ね、以下のようなシーケンスで運転される。まず、操作員が、例えば、図示しないホイストを使って、あるいはロボットが、積層鉄心3が載置された搬送治具5を搬入部2に搬入する。搬入が完了すると、操作員は図示しない起動スイッチをONにする。起動スイッチがONにされると、制御装置14はパージ部7の入り口に配置されたシャッタ13aに指令して、パージ部7の入り口を開放させ、搬送装置6に指令して、積層鉄心3が載置された搬送治具5をパージ部7の内部に移送する。その後、制御装置14はシャッタ13aに指令して、パージ部7の入り口を閉鎖させ、パージ部7に指令して、窒素ガス注入管7aから窒素ガスを噴出させる。そして、パージ部7内の雰囲気が窒素ガスで置換されたら、制御装置14は脱油炉8の入り口に配置されたシャッタ13bに指令して、脱油炉8の入り口を開放させ、搬送装置6に指令して、積層鉄心3が載置された搬送治具5を脱油炉8の内部に移送する。その後、制御装置14はシャッタ13bに指令して、脱油炉8の入り口を閉鎖させ、脱油炉8に指令して、ヒータ8aを動作させ、搬送治具5に載置された積層鉄心3に付着した油分を除去する。つまり積層鉄心3に「油焼き」を施す。「油焼き」が完了したら、制御装置14は脱油炉8と焼鈍炉9の境界に配置されたシャッタ13cと搬送装置6に指令して、積層鉄心3が載置された搬送治具5を焼鈍炉9の内部に移送させる。そして、シャッタ13cに指令して焼鈍炉9の入り口を閉鎖させ、焼鈍炉9に指令して、ヒータ9aを動作させ、積層鉄心3に「焼き鈍し」を施す。以後、同様にして、各区画での処理が終わる度に、積層鉄心3が載置された搬送治具5を次の区画に移送して、次の処理を施す。全ての処理が終わったら、積層鉄心3が載置された搬送治具5は搬出部4に移送される。
さて、パージ部7の内部の雰囲気温度は運転中の脱油炉8の内部の雰囲気温度より低いから、シャッタ13bが開放されて、脱油炉8の内部の雰囲気がパージ部7に流入すると、パージ部7において結露が生じやすい。脱油炉8の内部の雰囲気温度は焼鈍炉9の雰囲気温度より低いから、シャッタ13cが開放されて、焼鈍炉9の内部の雰囲気が脱油炉8に流入すると、脱油炉8において結露が生じやすい。第1冷却部10の内部の雰囲気温度は焼鈍炉9の内部の雰囲気より低いから、シャッタ13dが開放されて、焼鈍炉9の内部の雰囲気が第1冷却部10に流入すると、第1冷却部10において結露が生じやすい。また、第1冷却部10の内部の雰囲気温度はブルーイング炉11の内部の雰囲気温度より低いから、シャッタ13eが開放されて、ブルーイング炉11の内部の雰囲気が第1冷却部10に流入すると、第1冷却部10において結露が生じやすい。第2冷却部12の内部の雰囲気温度はブルーイング炉11の内部の雰囲気温度より低いから、シャッタ13fが開放されて、ブルーイング炉11の内部の雰囲気が第2冷却部12に流入すると、第1冷却部10において結露が生じやすい。
図2(a)は、パージ部7を図1のA−A’線で切断した横断面図である。 図2(a)に示すように、パージ部7の外郭を構成する筐体15の内面の天井面は、中央部15aが最も高く、左端15bと右端15cが最も低くなるような傾斜を備えている。また、天井面は左右対称に形成されていて、中央部15aは左端15bと右端15cの丁度中間にあり、左端15bと右端15cの高さは同じである。従って、左端15bと右端15cは、天井面の他の全ての部位よりも低い位置にある。また、図2(b)に示すように、天井面の中央部15aから右端15cに向かう斜面には、当該斜面の測地線に沿って、つまり傾斜が最大になる方向に、多数の溝15dが形成されている。中央部15aから左端15bに向かう斜面についても、同様である。なお、この天井面は本発明に係る天蓋面の例示である。また、溝15dの形成は任意である。天井面は溝15dのない平滑面であってもよい。
筐体15の天井面は、このように形成されているので、天井面に結露した油滴等は、中央部15aから左端15b及び右端15cに向かって流れ、さらに壁面15eを伝って下方に流れる。筐体15の底部には油溜部16が設けられていて、壁面15eを伝って流れた油滴等は油溜部16に入り、その後、図示しないドレイン管を通って外部に排出される。
なお、中央部15aは筐体15の天井面に形成された斜路の最高点であり、左端15b及び右端15cは中央部15aから延びる下り斜面の終端に相当する。そして、左端15b及び右端15c、つまり中央部15aから延びる下り斜面の終端は、搬送装置6のスラット6cの左端から立ち上げた垂線6dとスラット6cの右端から立ち上げた垂線6eに挟まれた区間6fの外側に位置している。
また、天井面には多数の溝15dが形成されていて、表面を平滑に仕上げた場合に比べて、表面積が大きくなるので、天井面に付着した油滴等が落下しにくい。また、溝15dは天井面において傾斜が最大になる方向に形成されているので、天井面に付着した油滴等は溝15dに沿って、左端15b又は右端15cに向かって速やかに流れる。そのため、天井面に付着した油滴等が、天井面から落下して積層鉄心3等を汚すことが少なくなる。
図3は、焼鈍炉9を図1のB−B’線で切断した横断面図である。図3においては、焼鈍炉9と第1冷却部10の境界に配置されたシャッタ13dを、図1において左側から見ている。図3に示すように、シャッタ13dの下端17は、中央部17aが最も高く、左端17bと右端17cが最も低くなるように形成されている。下端17も左右対称に形成されていて、中央部17aは左端17bと右端17cの丁度中間にあり、左端17bと右端17cの高さは同じである。従って、左端17bと右端17cは、下端17の他の全ての部位よりも低い位置にある。図示していないが、下端17にも、筐体15における溝15dと同様の溝が形成されている。なお、下端17は遮蔽板の下端に形成された天蓋面の例示である。
シャッタ13dはこのように構成されているので、結露によってシャッタ13dに生じた油滴等は、中央部17aから左端17b及び右端17cに速やかに流れる。そのため、積層鉄心3がシャッタ13dの下を通過する際、下端17から油滴等が落下して、積層鉄心3を汚すことが少なくなる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態において、筐体15あるいはシャッタ13dを搬送装置6による積層鉄心3の搬送方向に垂直な平面で切断した断面形を、筐体15の天井面あるいはシャッタ13dの下端17にある任意の点から、左端部あるいは右端部に向かう経路は、その全区間において、端部に近づくに従って高さが減少する斜路をなすような形状にする例を示した。つまり、筐体15の断面形の天井面に斜路を形成する例を示したが、筐体15の内部に新たな部材を追加して、該新たな部材で斜路を形成するようにしても良い。この構成は、既存の熱処理装置に本発明を適用する場合に特に有用である。以下、図4を参照して、第2の実施形態について説明する。
図4に示すように、筐体15の内部には、屋根形部材18が吊り柱19を介して筐体15の天井面から吊り下げられている。また、屋根形部材18は、筐体15の全長(図1における左右方向)に亘って筐体15内に配置されて、搬送治具5に搭載された全ての積層鉄心3をカバーしている。屋根形部材18は、図4に示すような横断面形において、中央部18aが最も高く、左端18bと右端18cが最も低くなるような傾斜を備えている。また、天井面は左右対称に形成されていて、中央部18aは左端18bと右端18cの丁度中間にあり、左端18bと右端18cの高さは同じである。また、屋根形部材18の下面にも、筐体15における溝15dと同様の溝が形成されている。なお、屋根形部材18の素材は特に限定されないが、屋根形部材18が配置される区画の雰囲気温度に耐えられる耐熱材料の中から適当な材料を選べば良い。
屋根形部材18は、このように構成されているので、屋根形部材18の下面で結露した油滴等は、中央部18aから左端18b及び右端18cに速やかに流れ、左端18b及び右端18cから油溜部16に落下する。このため、油滴等が積層鉄心3に落下して、積層鉄心3を汚すことが少ない。
なお、中央部18aは屋根形部材18の下面に形成された斜路の最高点であり、左端18b及び右端18cは中央部18aから延びる下り斜面の終端に相当する。そして、左端18b及び右端18c、つまり中央部18aから延びる下り斜面の終端は、搬送装置6のスラット6cの左端から立ち上げた垂線6dとスラット6cの右端から立ち上げた垂線6eに挟まれた区間6fの外側に位置している。
(第3の実施形態)
第1及び第2の実施形態においては、天蓋面を形成する部材を熱処理装置1に固定設置する例を示したが、天蓋面を備える部材が搬送治具5と共に移動するようにしても良い。このように構成すれば、既設の熱処理装置1に、本発明を容易かつ安価に適用することができる。以下、図5を参照して、第3の実施形態について説明する。
図5に示すように、屋根形部材18には、置き柱20が取り付けられていて、置き柱20は下面において、搬送治具5に支持されている。つまり、屋根形部材18は置き柱20を介して、搬送治具5の上に載置されていて、搬送治具5と共に熱処理装置1内を移動できる。第2の実施形態の場合と同様に、屋根形部材18の下面で結露した油滴等は、中央部18aから左端18b及び右端18cに速やかに流れ、左端18b及び右端18cから落下する。このため、油滴等が積層鉄心3に落下して、積層鉄心3を汚すことが少ない。
なお、第3の実施形態においても、中央部18aは屋根形部材18の下面に形成された斜路の最高点であり、左端18b及び右端18cは中央部18aから延びる下り斜面の終端に相当する。そして、左端18b及び右端18c、つまり中央部18aから延びる下り斜面の終端は、搬送装置6のスラット6cの左端から立ち上げた垂線6dとスラット6cの右端から立ち上げた垂線6eに挟まれた区間6fの外側に位置している。
以上、本発明の各実施形態を説明したが、これらは、本発明の具体的実施態様を例示するものであって、本発明の技術的範囲を画すものではない。本発明は特許請求の範囲に記述された技術的思想の限りにおいて、自由に変形、応用あるいは改良して実施することができる。
各実施形態において、天蓋面の横断面形が直線で構成される例を示したが、天蓋面はこのようなものには限定されない。例えば図6(a)に示すように、横断面形が曲線をなすものであっても良い。天蓋面の横断面形は、左右対称のものには限定されない。例えば、図2(a)において、中央部15aが左端15bと右端15cの中間よりも、左端15b又は右端15cに寄っていても良い。あるいは、左端15bと右端15cの高さが異なるようにしても良い。天蓋状部材の横断面形は、中央部15aが最も高くなるものには限定されない。例えば、図6(b)に示すように、左端15bが最も高く、右端15cが最も低くなるようにしても良い。つまり、油滴等が左端15bから右端15cに向けて流れるようにしても良い。シャッタ13dの下端17の形状についても同様である。要するに、本発明に係る天蓋面を、被処理物の搬送方向に垂直な平面で切断した断面形において、天蓋面にある任意の点には、その点から天蓋面の左端部あるいは右端部のいずれか一方の端部に向かう下向きの斜路が常に存在していて、その斜路は常に下り坂であって、途中で昇り坂に転じることが無ければ、どのような形状であっても良い。また、筐体15の壁面15eは垂直に立てられたものには限定されない。図6(c)に示すように、左右の壁面15eが内側に倒れていても良い。
第1の実施形態においては、中央部15aから延びる下り斜面が天蓋面の左端15b及び右端15cが天蓋面に達する例を示したが、下り斜面は左端15b及び右端15cに到達しなくても良い。斜路の最高点から延びる下り斜面は、被処理物の左端から立ち上げた垂線と前記被処理物の右端から立ち上げた垂線に挟まれた区間の外側まで延びていれば、十分である。例えば図7(a)及び図7(b)に示すように、中央部15aが天蓋面の最高点であって、中央部15aの左右両側に下り斜面が形成されていて、下り斜面の終端15f、15gが、搬送装置6のスラット6cの左端から立ち上げた垂線6dとスラット6cの右端から立ち上げた垂線6eに挟まれた区間6fの外側に位置するようにしても良い。あるいは図7(c)に示すように、左端15bが天蓋面の最高点である場合に、左端15bから右端15cに向かう下り斜面の終端15gが、搬送装置6のスラット6cの右端から立ち上げた垂線6eの右側、つまり区間6fの外側に位置するようにしても良い。このように構成されているので、結露によって天蓋面に生じた水滴や油滴は、下り斜面を伝って終端15f、15gまで流れ、終端15f、15gから油溜部16に落下する。そのため、水滴や油滴で積層鉄心3を汚すことがない。
また、第1の実施形態ないし第3の実施形態及び上記変形例において、下り斜面の終端が、搬送装置6のスラット6cの左端から立ち上げた垂線6dとスラット6cの右端から立ち上げた垂線6eに挟まれた区間6fの外側に位置する例を例示したが、下り斜面の終端は区間6fから多少内側にあって良い。例えば、図7(a)において、終端15f、15gは、左端に配置された積層鉄心3の左端から立ち上げた垂線3aと右端に配置された積層鉄心3の右端から立ち上げた垂線3bに挟まれた区間3cの外側にあれば、下り斜面は、被処理物の左端から立ち上げた垂線と被処理物の右端から立ち上げた垂線に挟まれた区間の外側まで延びていることになる。
筐体15に固定される屋根形部材18の取り付け構造は、いわゆる吊り屋根には限定されない。図8(a)に示すように、屋根形部材18が左端18b及び右端18cにおいて、筐体15の左右の壁面15eに支持されるようにしても良い。屋根形部材18の横断面形状は、単純な「山形」には、限定されない。図8(b)に示すように、左端18bから右端18cに向かって下がるようにしても良い。つまり、いわゆる「片流れ」型の屋根であっても良い。また図8(c)に示すように、中央に「山形」の中央屋根形部材18dを配置して、その両側に「片流れ」型の側部屋根形部材18eを、中央屋根形部材18dの端部と側部屋根形部材18eの端部が一部重なるように配置しても良い。つまり、中央屋根形部材18dを配置して、その両側に側部屋根形部材18eを上下に間隔を開けて配置して、平面形において両者の一部が重複するように配置しても良い。このような構造にすれば、中央屋根形部材18dの下面に沿って流れた油滴等は側部屋根形部材18eの上面に落下して、側部屋根形部材18eの上面に沿って流れる。中央屋根形部材18dにおいても、側部屋根形部材18eにおいても、その下面を伝って油滴等が流れる距離が短いから、油滴等はさらに落下しにくくなる。そのため、より確実に積層鉄心3の油汚れを抑制できる。また、図8(b)に示した「片流れ」型の屋根形部材18についても、図8(d)に示すように、屋根形部材18を上部屋根形部材18fと下部屋根形部材18gに分割して、両者の境界部において両者を上下に重ねるように配置すれば、同様の効果が得られる。図5に示したような搬送治具5に載置される屋根形部材18も、図8(b)〜(d)に準じて変形させることができる。
天蓋面に備える溝は、図2(b)に示された波形断面の溝15dには限定されない。溝15dは図9(a)に示すような矩形断面を備えていても良いし、図9(b)示すような鋸形断面を備えていても良い。
上記各実施形態においては、天蓋面を形成する部材をパージ部7の内部、あるいはパージ部7の入口に配置されたシャッタ13dに配置する例を例示したが、天蓋状部材を配置する位置(場所)は、これらには限定されない。他の区画や熱処理炉の内部に配置されても良い。あるいは、他の区画や熱処理炉の入口や出口に設けられたシャッタ13に配置されても良い。また、例えば熱処理炉と他の熱処理炉の間にトンネル状の通路が配置される場合に、その通路に配置されても良い。
上記各実施形態においては、各区画を無酸化雰囲気にするために窒素ガスを導入することを例示したが、各区画に導入するガスは、その他の不活性ガスであっても良いし、DXガスやRXガスのような変性ガスでも良い。
上記各実施形態においては、冷却管10b、12bに導通させる冷却媒体として第1冷却部10の冷却管10bにおいては空気、第2冷却部12の冷却管12bにおいては水を、それぞれ例示したが、冷却媒体は空気や水には限定されない。
上記各実施形態においては、被処理物として積層鉄心を例示したが、本発明に係る被処理物は積層鉄心には限定されない。本発明は、スタンピングオイルを使用して打抜かれ、積層される積層体を被処理物とする熱処理装置及び熱処理方法に広く適用できる。
上記各実施形態においては、被処理物として積層鉄心を例示したが、本発明に係る熱処理装置及び熱処理方法の処理対象は、積層鉄心には限定されない。本発明に係る熱処理装置及び熱処理方法が対象とする被処理物は、スタンピングオイルを使用して打抜かれて、積層される積層体には限定されない。本発明に係る熱処理装置及び熱処理方法は、これら以外の製品あるいは半製品を対象とする熱処理に広く適用できる。
1 熱処理装置
2 搬入部
3 積層鉄心
3a 垂線
3b 垂線
3c 区間
4 搬出部
5 搬送治具
6 搬送装置
6a 駆動スプロケットホイール
6b 従動スプロケットホイール
6c スラット
6d 垂線
6e 垂線
6f 区間
7 パージ部
7a 窒素ガス注入管
7b 空気排出管
8 脱油炉
8a ヒータ
8b 排出筒
8c 窒素ガス注入管
9 焼鈍炉
9a ヒータ
9b 窒素ガス注入管
10 第1冷却部
10a 窒素ガス注入管
10b 冷却管
11 ブルーイング炉
11a ヒータ
11b ガス供給ノズル
12 第2冷却部
12a 窒素ガス注入管
12b 冷却管
12c 排出筒
13(13a〜13g) シャッタ
14 制御装置
15 筐体
15a 中央部
15b 左端
15c 右端
15d 溝
15e 壁面
15f 終端
15g 終端
16 油溜部
17 下端
17a 中央部
17b 左端
17c 右端
18 屋根形部材
18a 中央部
18b 左端
18c 右端
18d 中央屋根形部材
18e 側部屋根形部材
18f 上部屋根形部材
18g 下部屋根形部材
19 吊り柱
20 置き柱

Claims (8)

  1. 筐体の内部に被処理物を搬入して、前記被処理物に対して熱処理を施す熱処理装置において、
    前記筐体の内部にあって、前記被処理物を覆う天蓋面を備え、
    前記天蓋面には、前記天蓋面を前記被処理物の搬送方向に垂直な平面で切断した断面形において斜路が形成され、
    前記斜路の最高点から延びる下り斜面は、前記被処理物の左端から立ち上げた垂線と前記被処理物の右端から立ち上げた垂線に挟まれた区間の外側まで延びるとともに、
    前記天蓋面は、前記被処理物と共に前記熱処理装置内を移動する搬送治具に載置された屋根形部材の下面である、
    ことを特徴とする熱処理装置。
  2. 筐体の内部に被処理物を搬入して、前記被処理物に対して熱処理を施す熱処理装置において、
    前記筐体の内部にあって、前記被処理物を覆う天蓋面を備え、
    前記天蓋面には、前記天蓋面を前記被処理物の搬送方向に垂直な平面で切断した断面形において斜路が形成され、
    前記斜路の最高点から延びる下り斜面は、前記被処理物の左端から立ち上げた垂線と前記被処理物の右端から立ち上げた垂線に挟まれた区間の外側まで延びるとともに、
    前記天蓋面は、前記筐体の内部に配置された屋根形部材の下面であって、
    前記屋根形部材は、複数の屋根板を備え、前記複数の屋根板は上下に間隔を開けて配置されるとともに、平面形において一部が重複するように配置されている、
    ことを特徴とする熱処理装置。
  3. 筐体の内部に被処理物を搬入して、前記被処理物に対して熱処理を施す熱処理装置において、
    前記筐体の内部にあって、前記被処理物を覆う天蓋面を備え、
    前記天蓋面には、前記天蓋面を前記被処理物の搬送方向に垂直な平面で切断した断面形において斜路が形成され、
    前記斜路の最高点から延びる下り斜面は、前記被処理物の左端から立ち上げた垂線と前記被処理物の右端から立ち上げた垂線に挟まれた区間の外側まで延びるとともに、
    前記天蓋面は、前記被処理物と共に前記熱処理装置内を移動する搬送治具に載置された屋根形部材の下面であって、
    前記屋根形部材は、複数の屋根板を備え、前記複数の屋根板は上下に間隔を開けて配置されるとともに、平面形において一部が重複するように配置されている、
    ことを特徴とする熱処理装置。
  4. 筐体の内部に被処理物を搬入して、前記被処理物に対して熱処理を施す熱処理装置において、
    前記筐体の内部にあって、前記被処理物を覆う天蓋面を備え、
    前記天蓋面には、前記天蓋面を前記被処理物の搬送方向に垂直な平面で切断した断面形において斜路が形成され、
    前記斜路の最高点から延びる下り斜面は、前記被処理物の左端から立ち上げた垂線と前記被処理物の右端から立ち上げた垂線に挟まれた区間の外側まで延びるとともに、
    前記天蓋面は、前記被処理物が通過するゲートに昇降自在に取り付けられた遮蔽板の下端に形成されている、
    ことを特徴とする熱処理装置。
  5. 筐体の内部に被処理物を搬入して、前記被処理物に対して熱処理を施す熱処理装置において、
    前記筐体の内部にあって、前記被処理物を覆う天蓋面を備え、
    前記天蓋面には、前記天蓋面を前記被処理物の搬送方向に垂直な平面で切断した断面形において斜路が形成され、
    前記斜路の最高点から延びる下り斜面は、前記被処理物の左端から立ち上げた垂線と前記被処理物の右端から立ち上げた垂線に挟まれた区間の外側まで延びるとともに、
    前記天蓋面には、高位置から低位置に向かう複数の溝が形成されている、
    ことを特徴とする熱処理装置。
  6. 前記天蓋面は、前記筐体の天井である
    ことを特徴とする請求項5に記載の熱処理装置。
  7. 前記斜路の最高点は、前記天蓋面の左端と右端の中間にあって、前記下り斜面は前記最高点の両側にあって、前記天蓋面の左端及び右端に向かって延びる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の熱処理装置。
  8. 前記斜路の最高点は、前記天蓋面の左端または右端にあって、前記下り斜面は前記最高点から前記天蓋面の他方端に向かって延びる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の熱処理装置。
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