JP6576559B2 - 回転電機及び、回転電機の単位コイルの製造方法 - Google Patents

回転電機及び、回転電機の単位コイルの製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、巻線構造に特徴を有する回転電機及び、回転電機の単位コイルの製造方法に関するものである。
近年、電動機や発電機として使用される回転電機には、小型高出力、かつ高品質なものが求められている。このような回転電機では、大電流を流せるよう、導体として太線、特に角線を用いる傾向にある。

このような状況を鑑み、太線に適した巻線構造が種々提案されている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。特許文献1に記載された従来の回転電機では、コイルエンド頂部にコイルを径方向に変位させるためのクランク部を設け、コイルの冷却性を高めている。
このような状況を鑑み、太線に適した巻線構造が種々提案されている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。特許文献1に記載された従来の回転電機では、コイルエンド頂部にコイルを径方向に変位させるためのクランク部を設け、コイルの冷却性を高めている。
詳細には、導線のターン部は、固定子鉄心から軸方向外方へ最も離れた頂部に、固定子鉄心の中心軸から径方向に延びる直線に対して周方向に傾斜した渡り部を含んでなるクランク部を有し、固定子鉄心の軸方向一端側に位置する渡り部の傾斜方向と軸方向他端側に位置する渡り部の傾斜方向とを同一にしている。
また、特許文献2に記載された従来の回転電機では、コイルエンド頂部のクランク部の角度を変化させ、外周側ほど角度を大きくすることによって、外周側のコイルの絶縁性能を向上させている。
詳細には、周方向に並んだ複数のスロットを有する固定子鉄心と、絶縁被膜を備えた矩形断面の導体で形成され、前記スロットに挿入される固定子巻線とを有する固定子を備え、前記固定子巻線は前記固定子の径方向外側に設けられた第1のセグメント移行曲げ部と前記固定子の径方向内側に設けられた第2のセグメント移行曲げ部を有し、第1のセグメント移行曲げ部の層移行曲げ部角度が、第2のセグメント移行曲げ部の層移行曲げ部角度より大きい回転電機が開示されている。
特開2010−115031号公報 特開2013−198380号公報
特許文献1に開示された回転電機では、固定子の内周側は外周側よりも周長が小さいため、周方向に隣り合うコイル同士の間隔が小さくなり、絶縁性能の悪化を招いていた。また、特許文献2に開示された回転電機では、内周側のセグメント移行曲げ角度が小さいため、内周側コイルの周方向に隣接するコイル同士の間隔を大きくすることができるが、回転電機の小型高出力化、大電流化を進めるにあたって、更なる絶縁性の向上が求められるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、絶縁性が高く、小型高出力化、大電流化に対応可能な回転電機及び、回転電機の単位コイルの製造方法を提供することを目的とする。
この発明に係る回転電機は、
円環状のヨーク部及び前記ヨーク部から内側に突出する複数のティース部を有する固定子鉄心の隣り合う前記ティース部の間に形成されるスロット部に、複数の前記ティース部を跨いで挿入される複数の単位コイルからなる固定子巻線を備える固定子と、
前記固定子の内側に、前記固定子の内周面に対向して回転可能に配設された回転子とを備える回転電機において、
前記単位コイルは、六角形状に成形され、前記スロット内に挿入される4本以上のスロット収納部と、
2本の前記スロット収納部の端部同士を前記固定子鉄心の軸方向の端面上方で接続するコイルエンド部を有し、
前記コイルエンド部は、前記コイルエンド部の周方向中央部に、2本の前記スロット収納部の、前記スロット内における径方向の位置を変更させる複数のクランク部を備え、
各前記クランク部は周方向両端に曲げ部を有し、
径方向に配置された複数の前記クランク部の内の、隣り合う少なくとも一組の前記クランク部を、軸方向から見たときの、それぞれの前記クランク部のそれぞれの前記曲げ部の曲率半径は、径方向外側に存在する前記クランク部の方が、径方向内側に存在する前記クランク部より大きく、
前記一組のクランク部と、前記固定子の中心から見て相対的に同じ位置関係にある、全ての組の前記クランク部は、前記一組のクランク部と同じ構成である。
また、この発明に係る回転電機の単位コイルの製造方法は、
直線状の線材に、膨出部成形器を用いて前記膨出部を成形する膨出部成形工程と、
前記膨出部を基準として前記クランク部を成形するクランク成形工程と、
前記クランク成形工程を終えた前記線材を、六角形状に巻回して成形する巻回成形工程と、
前記コイルエンド部を、周方向に円弧状に成形する円弧成形工程とを備えるものである。
この発明に係る回転電機及び、回転電機の単位コイルの製造方法は、上述のように構成されたものなので、回転電機の内周側においても、周方向に隣り合うスロットに挿入された2つの単位コイルの一方のクランク部と他方の斜辺部との間の間隔を大きくすることができる。また、固定子の内側において周方向に隣接する単位コイル同士の、クランク部の部分における径方向の間隔も大きくすることができる。これらにより、回転電機の絶縁性能を向上させることができ、絶縁性が高く、小型高出力化、大電流化に対応可能となる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機の片側断面側面図である。 この発明の実施の形態1に係る固定子の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る固定子鉄心を構成する分割鉄心の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る固定子巻線の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る固定子巻線を構成する最小単位である単位コイルの斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る単位コイルの上面図と正面図である。 この発明の実施の形態1に係るクランク部の詳細を示す上面図である。 この発明の実施の形態1に係る単位コイルの下面図である。 この発明の実施の形態1に係る固定子巻線の下面図である。 図9の部分拡大図である。 この発明の実施の形態1に係る単位コイルのクランク部の詳細図である。 この発明の実施の形態1に係る異なる曲率半径を有する2つの曲げ部の例を示す図である。 周方向に隣り合うスロットに挿入された2つの単位コイルの一方のクランク部と他方の斜辺部との間の間隔が最短となる部分を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るクランク部を成形加工前の線材を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るクランク部を成形後の第一保持部と第二保持部との相対的位置関係を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る回転電機の固定子巻線のコイルエンド部の断面図である。 コイルエンド部の比較例を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る回転電機の固定子巻線のコイルエンド部の断面図である。 この発明の実施の形態4に係る回転電機の固定子巻線のコイルエンド部の断面図である。 この発明の実施の形態5に係る回転電機の単位コイルの上面図と正面図である。 この発明の実施の形態5に係る回転電機のコイルエンド部を示す詳細図である。 この発明の実施の形態5に係る回転電機のコイルエンド部の膨出部を示す詳細図である。 この発明の実施の形態5に係る回転電機の単位コイルの加工工程を示す図である。 この発明の実施の形態5に係る膨出部成形器の斜視図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係る回転電機を、図を用いて説明する。なお、本明細書で、特に断り無く「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」、「内周面」、「外周面」、「内側」、「外側」というときは、それぞれ、固定子の「軸方向」、「周方向」、「径方向」、「内周側」、「外周側」、「内周面」、「外周面」、「内側」、「外側」をいうものとする。また、この明細書で、特に断り無く「上」、「下」と言うときは、基準となる場所において、軸方向に垂直な面を想定し、その面を境界として固定子の中心点が含まれる側を「下」、その反対を「上」とする。また、高さの高低を比較する場合は、固定子の中心からの距離が長い方を「高い」とする。
図1は、回転電機100の片側断面側面図である。
図2は、固定子3の斜視図である。
図3は、固定子鉄心30を構成する分割鉄心31の斜視図である。
図1に示すように、回転電機100は、回転磁界を発生させる固定子3と、固定子3の内側に空隙を介して回転可能に設けられた回転子2と、固定子3及び回転子2を保持するハウジング1とで構成される。
図2に示すように、固定子3は、磁束を通す円環状の固定子鉄心30と、通電することにより磁界を発生させる、導体を巻回して作られた固定子巻線35と、図示しない固定子巻線35の相間絶縁と、固定子巻線35と固定子鉄心30とを絶縁する絶縁紙37とで構成される。
回転子2は、磁束を通す回転子鉄心20と回転子鉄心20の中に埋め込まれた永久磁石21と、トルクを外部に伝達するシャフト22とで構成される。回転子2は、固定子3内で回転自在となるように軸受5a、5bを介してハウジング1に支持されている。
次に、固定子鉄心30について、図2、図3を用いて説明する。
図2に示すように、固定子鉄心30は、分割鉄心31を周方向に48個、円環状に並べて一体として構成されている。図3に示すように、分割鉄心31は、例えば、電磁鋼板からなる鉄心片31kをカシメや接着等によって積層方向に連結している。分割鉄心31は、固定子鉄心30のバックヨーク部を周方向48等分した分割バックヨーク部31aと、分割バックヨーク部31aの内周面から径方向内側に伸びるティース部31bとで構成される。なお、周方向に隣り合うティース部31bの間は、径方向内側に開口するスロット6となり、ここに固定子巻線35が収められる。本実施の形態では、ティース部31bの数は48個となっているがこれに限るものではない。
次に、固定子巻線35の構成について説明する。
図4は、固定子巻線35の斜視図である。
図5は、固定子巻線35を構成する最小単位である単位コイル34の斜視図である。
図6(a)は、単位コイル34の上面図である。
図6(b)は、単位コイル34の正面図である。
図4に示す固定子巻線35は、図5に示すような単位コイル34を複数個組み合わせたコイル籠として構成されている。図示しないが、コイル籠状に構成された固定子巻線35には、スロット6において固定子巻線35と固定子鉄心30との接触を防止するための絶縁紙37を、スロット6内に収納される部分であるスロット収納部34sに巻き付けている。1個の単位コイル34は、複数のティース部31bを跨いだ2つのスロット6内に収納される。
次に、単位コイル34について説明する。図5、図6(a)、図6(b)に示すように、単位コイル34は、断面略矩形の導体が略六角形状に成形されており、6本のスロット収納部34sと、異なったスロット6に収納される2本のスロット収納部34sの端部間を固定子鉄心30の端面上方で接続する5本のコイルエンド部34eとからなる。1本のコイルエンド部34eは、その周方向両端に接続される2本のスロット収納部34s間のほぼ中央部が最も軸方向に高く成形されるように、固定子鉄心30の軸方向上方において周方向に傾斜する2つの斜辺部34f1、f2を有している。コイルエンド部34eの周方向の中央部は、このコイルエンド部34eが接続されている2つのスロット収納部34sの、スロット6内における径方向の位置を変更させるためのクランク部34kとなる。
図7は、クランク部34kの詳細を示す上面図である。
クランク部34kの径方向の変位幅であるクランク幅Lは、スロット収納部34sの径方向位置を、単位コイル34を形成する線材Wの1本分だけ外周側に変更させるために、線材Wの幅に若干の余裕を持たせて隙間を確保している。
図8は、単位コイル34の下面図である。単位コイル34の端末線34dが接続されていない側には、3本のコイルエンド部34eが存在する。ここで、3本のコイルエンド部34eを、外周側からコイルエンド部34e1、34e2、34e3とする。
コイルエンド部34e1のクランク部34k1の周方向両端部の曲げ部を、軸方向から見た曲率半径をR1、同じくコイルエンド部34e2のクランク部34k2の曲率半径をR2、同じくコイルエンド部34e3のクランク部34k3の曲率半径をR3とすると、R1>R2>R3となるように各クランク部34k1〜34k3を成形する。すなわち、径方向外側に存在するクランク部の方が、その径方向内側に存在するクランク部よりも曲げ部の曲率半径が大きい。
図9は、固定子巻線35の下面図である。
図10は、図9の部分拡大図である。
単位コイル34が固定子巻線35として組み立てられると、クランク部34k1が周方向に、固定子3の中心から見て均等に並ぶ。クランク部34k2、34k3も同様である。
図11は、単位コイル34のクランク部34kの詳細図である。
ここで、図11に示す1つのクランク部34kの周方向両端に成形される2つの曲げ部M1、M2の曲率中心o1およびo2間の中点をクランク位置Pとすると、図10に示す周方向に隣り合う2つのクランク位置P間の間隔は、最も内側のクランク部34k3が一番小さく、最も外側のクランク部34k1が一番大きい。なお、ここでは2つの曲げ部M1、M2の曲率半径は、同じ半径Rとしているが、曲げ部M1と曲げ部M2の曲率半径が異なるようにしてもよい。
図12は、曲げ部M1の曲率半径と、曲げ部M2の曲率半径を異なるように設定した例である。一番外周側のクランク部134k1の内周側の曲げ部M1の曲率半径Ra1は、同じクランク部134k1の外周側の曲げ部M2の曲率半径Rb1より小さい。クランク部134k2、134k3の曲げ部についても、同様である。この場合においても、径方向に並ぶ各曲げ部間の関係においては、上述のように内周側の曲げ部の曲率半径ほど小さくなるように設定する必要がある。
図13は、周方向に隣り合うスロット6に挿入された2つの単位コイル34の一方のクランク部34kと他方の斜辺部34f1との間の間隔Qが最短となる部分を示す図である。従来、周方向に隣り合う2つの単位コイルの線材間の、一方のクランク部の位置における間隔は、固定子巻線の内側ほど小さくなっていた。このため、固定子の内側に存在するクランク部ほど、周方向に隣り合うスロットに挿入された2つの単位コイル同士の線材間の間隔が小さくなり、当該部分の相間絶縁性能が悪化していた。
しかし、複数のクランク部34k1〜k3の曲げ部M1、M2の曲率半径を上述の関係とすることで、内周側においても、周方向に隣り合うスロット6に挿入された2つの単位コイル34の一方のクランク部34kと他方の斜辺部34f1との間の間隔Qを大きくすることができ、回転電機100の絶縁性能を向上させることができる。
また、従来、周方向に隣り合うクランク部間の間隔は、固定子巻線の内側ほど小さいため、内側ほど、隣接する単位コイル同士の径方向の間隔も狭くなり、単位コイル同士が干渉しやすく、この干渉を避けるため、コイルエンド部が、径方向に高くなる形状となっていた。しかし、複数のクランク部34kの曲げ部M1、M2の曲率半径を上述の関係とすることで、固定子3の内側において周方向に隣接する単位コイル34同士の、クランク部34k部分における径方向の間隔も大きくすることができるため、相互の干渉を避け易くなり、コイルエンド部34eを低くすることが可能である。これにより、更に単位コイル34同士の間隔が広くなるため、固定子巻線35の放熱性も向上する。
本実施の形態では6本のスロット収納部34sを配置し、5種類のコイルエンド部34eを設ける例を示したが、その数は適宜設定され、4本以上のスロット収納部34sと、固定子鉄心30の、少なくとも軸方向一端側に2個以上のコイルエンド部34eがあれば本発明は適用できる。径方向にN個のクランク部34kを有する場合(N:2以上の整数)、最外周側のクランク部34kの曲げ部M1、M2の曲率半径をR1、最外周側のクランク部34kの1つ内周側のクランク部34kの曲げ部M1、M2の曲率半径をR2、さらに1つ内周側のクランク部34kの曲げ部M1、M2の曲率半径をR3・・・最外周側からN個内周側、つまり最内周側のクランク部34kの曲げ部M1、M2の曲率半径をRNとすると、R1>R2>R3>・・・>RNであればよい。
各曲率半径の大きさの比率は適宜設定可能であるが、上述のクランク幅Lに対して、径方向に隣り合うクランク部34kの曲げ部M1、M2の曲率半径の差((Rn−1)−(Rn))は、0より大、2Lπ/(スロット6の数)以下とすることで、絶縁性を向上させることができる。
すなわち、径方向に隣り合うクランク部34kの周長差は2Lπであるので、2Lπをスロット6の数で割った値は、内側のクランク部34kが、外側のクランク部34kより内側に配置されることにより周方向に隣り合うスロット6に配置された単位コイル34同士の、周方向の間隔Qが狭くなる量と近い値となる(クランク部34k付近は3次元的に複雑に単位コイル34同士を躱し合うため、正確には異なる)。その分だけ、内側に配置されたクランク部34kの曲げ部M1、M2の曲率半径を小さくすることにより、2つの単位コイル34間の周方向の絶縁距離を保つことができる。
ただし、実際には成形ばらつきや線材Wのばらつき等があるため、2Lπ/(スロット6の数)より尤度を持った値とすることが望ましい。また、被膜の損傷を抑制するためには、R1≦(線材幅)≦RNとすることが好ましい。本実施例では、(Rn/Rn+1)を、0.97〜0.7(nは1〜N−1の整数)とし、(R1/RN)を、0.8〜0.3とすることにより、周方向に隣り合うスロット6に配置された単位コイル34同士の周方向の絶縁距離を確保しつつ、線材Wの被膜損の傷を抑制できる。また、本実施の形態では、R1>R2>R3>・・・>RNとしているが、R1=R2>R3>・・・や、R1>R2=R3>・・・という構成でもよい。すなわち、絶縁性能に余裕がある場合は、径方向に隣り合う少なくとも一組のクランク部の、それぞれのクランク部のそれぞれの曲げ部の曲率半径について、径方向外側に存在するクランク部の方が、径方向内側に存在する前記クランク部より大きく、当該一組のクランク部と、固定子3の中心から見て相対的に同じ位置関係にある全ての組のクランク部が、当該一組のクランク部と同じ構成であればよい。
本実施の形態では、略六角形の複数の単位コイル34を、同心巻状に周方向に並べて固定子巻線35を構成しているが、波形コイルやU字状のセグメントコイル等を用いてもよく、さらに、単位コイル34の数は適宜設定することができる。その場合、複数の単位コイル34を組み合わせて固定子巻線35とした状態で、径方向に隣り合うクランク部34kの曲げ部M1、M2の曲率半径の関係を前記の通りとする。
図10に示すように、径方向に並ぶコイルエンド部34eの間には、隙間31gが設けられている。このように隙間31gを設けることによって、クランク部34kにおいて、周方向に隣り合うスロット6に収納された単位コイル34同士の径方向の間隔を3次元的に大きくすることができる。
即ち、クランク部34kの曲げ部M1、M2の曲率半径を上述の関係とすることで周方向に、また、隙間31gを設けることで径方向に隣り合う2つの単位コイル34同士の間の間隔を大きくすることができる。これにより、より回転電機100の絶縁性を向上させることができる。また、単位コイル34同士の間隔を大きくできることは斜辺部34f1、34f2の立ち上がり角度を緩やかにすることを可能にするため、コイルエンド部34eの軸方向の高さを小さくすることができる。
また、固定子鉄心30に装着された固定子巻線35のスロット収納部34sやコイルエンド部34eの隙間には、図10に示すようにワニス等の樹脂部材J(図中では一部のみ示す)を充填してもよい。複数のクランク部34kの曲げ部M1、M2の曲率半径を上述の関係とすることにより、径方向に隣接する単位コイル34同士の間隔を大きくすることができ、ワニスの浸透性が向上し、単位コイル34の固定性、放熱性が向上する。
次に、図6に示す単位コイル34のクランク部34kの製造方法について説明する。
図14(a)、(b)は、クランク部34kを成形加工前の線材Wを示す図である。
図14(a)は、位置決め機構50により斜辺部34f1と斜辺部34f2の繋ぎ目であるコイルエンド頂部34tに相当する部分を位置決めされた単位コイル34の模式図である。軸方向、径方向に相当する方向を矢印で示している。
以下で使用する「径方向に相当する方向」等、「相当する方向」とは、単位コイル34が回転電機100の部品として組み込まれた状態における方向を意味する。
図14(b)は、クランク成形機構60により把持された線材Wを示す図である。軸方向、径方向に相当する方向を矢印で示している。実際には、この状態においても位置決め機構50によって線材Wは把持されているが、説明の都合上、図示していない。
まず、図14(a)に示すように、線材Wをほぼ六角形に巻回した単位コイル34の1つのコイルエンド部34eのコイルエンド頂部34tに相当する部分を、位置決め機構50により把持して位置決めする。
クランク成形機構60は、クランク部34kを成形するために使用する。クランク成形機構60は、コイルエンド部34eのクランク部34kとなる部分以外の部分を、径方向に相当する方向の両側からそれぞれ部分的に保持する第一保持部61および第二保持部62とを有する。
第一保持部61は、それぞれ径方向に相当する方向に移動可能な曲げ型61aと押さえ型61bとからなり、第二保持部62も同様に、径方向に相当する方向に移動可能な曲げ型62aと押さえ型62bとからなる。
図15(a)、(b)は、クランク部34kを成形後の第一保持部61と第二保持部62との相対的位置関係を示す図である。
次に、第一保持部61と第二保持部62とを、それぞれ線材Wを挟んだ状態で径方向に相当する方向に、相対的に反対方向に移動させることによりコイルエンド頂部34tを中心にクランク部34kを成形する。このとき線材Wは、曲げ型61aと曲げ型62aの外周面に沿ってそれぞれ曲率半径Rで曲げられてクランク部34kが成形される。なお第一保持部61と第二保持部62は、相対的に移動すれば良いので、一方だけが移動しても、双方が移動してもよい。
クランク成形機構60は、各コイルエンド部34eの形状に併せて複数個用いられる。それぞれのクランク成形機構60が有する曲げ型61a、62aの外周面の曲率半径等は異なる。複数の金型をそれぞれのコイルエンド部34eごとに設けることで、より精度良くクランク部34kを成形することができる。
このように成形した単位コイル34を48個組み付けることで固定子巻線35を形成する。もちろん、単位コイル34の数は設計要件として適宜設定できる。なお、波形コイルやU字状コイルを用いる場合でも、線材Wを波形やU字に成形し、複数のクランク形状に対応した複数の金型を用いて同様のクランク部を成形すればよい。さらに、クランク型に円弧成形等の機能を持たせることも可能である。
この発明の実施の形態1に係る回転電機100によれば、回転電機100の内周側においても、周方向に隣り合うスロット6に挿入された2つの単位コイル34の一方のクランク部34kと他方の斜辺部34f1との間の間隔Qを大きくすることができる。また、固定子3の内側において周方向に隣接する単位コイル34同士の、クランク部34k部分における径方向の間隔も大きくすることができる。これらにより、回転電機100の絶縁性能を向上させることができ、絶縁性が高く、小型高出力化、大電流化に対応可能な回転電機100及び、回転電機100の単位コイル34の製造方法を提供することができる。
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2に係る回転電機について、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図16は、この発明の実施の形態2に係る回転電機の固定子巻線235のコイルエンド部234e1〜234e3の断面図である。図9におけるA−A断面に相当する。
図17は、軸方向に真っ直ぐに延出する固定子巻線235Bのコイルエンド部234Beの断面図である。それぞれの矢印は、軸方向上側、径方向内側を示している。固定子巻線235以外の構成については、実施の形態1の回転電機100と同様なので説明は省略する。
図16に示すように、コイルエンド部234e1〜e3は、それぞれ、スロット収納部234sから軸方向上側に延出した部分に、固定子鉄心30の端面上方において、径方向外側に傾斜したオフセット部OFe11、OFe12、OFe21、OFe22、OFe31を備える。クランク部234kには、実施の形態1で言及した隙間31gを形成する。このとき、各コイルエンド部234e1〜234e3における線材Wの径方向の変位幅であるクランク幅L2は、線材1本分の幅と隙間31gを足し合わせた長さとなる。
また、スロット収納部234sの外周側の側面と、コイルエンド部234eの外周側の側面との径方向の変位幅を示すオフセット幅H2は、コイルエンド部234e1〜234e3によってそれぞれ異なり、外周側のコイルエンド部のオフセット幅H2ほど大きい。
また、径方向に隣り合うオフセット部OFe同士の干渉を避けるため、各オフセット部OFe11、OFe12、OFe21、OFe22、OFe31の根元部分の軸方向の位置は異なり、外側のオフセット部OFeほど、その位置は、固定子鉄心30に近づけている。固定子鉄心30にこのような単位コイルを複数組み付けることによって固定子巻線235が形成される。
図17に示す比較例では、コイルエンド部234Beに形成された隙間31gと同等の隙間31gbがスロット6内にも生じるため、スロット6内のスロット収納部234Bsのコイル占積率が低下している。ここで、占積率とは、スロット6の軸方向に垂直な断面積に対して、当該スロット6に収容されたスロット収納部234Bsの軸方向に垂直な断面積が占める割合である。
この発明の実施の形態2に係る回転電機によれば、コイルエンド部234eに径方向外側に傾斜するオフセット部OFe11〜OFe31を設けることにより、スロット6内における単位コイルの占積率を高めることができる。また、コイルエンド部234eを径方向外側にオフセットさせることで固定子巻線235と回転子2との干渉を防止することができる。
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3に係る回転電機について、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図18は、この発明の実施の形態3に係る回転電機の固定子巻線335のコイルエンド部334e1〜334e3の断面図である。図9におけるA−A断面に相当する。
固定子巻線335以外については実施の形態1、2と同様のため説明は省略する。
図18に示すように、コイルエンド部334e1〜e3は、それぞれ、スロット収納部334sから軸方向上側に延出した部分に、固定子鉄心30の軸方向端面上方において径方向内側に傾斜したオフセット部OFe311、OFe321、OFe322、OFe331、OFe332を備える。クランク部334kには、実施の形態1で言及した隙間31gを形成する。このとき、各コイルエンド部334eにおける線材Wの径方向の変位幅であるクランク幅L3は、線材1本分の幅と隙間31gを足し合わせた長さとなる。
また、スロット収納部334sの内周側の側面と、コイルエンド部334eの内周側の側面との径方向の変位幅を示すオフセット幅H3は、コイルエンド部334e1〜334e3によってそれぞれ異なり、内周側のコイルエンド部のオフセット幅H3ほど大きい。
また、径方向に隣り合うオフセット部OFe同士の干渉を避けるため、各オフセット部OFe311、OFe321、OFe322、OFe331、OFe332の根元部分の軸方向の位置は異なり、内側のオフセット部OFeほど、その位置は、固定子鉄心30に近づけている。固定子鉄心30にこのような単位コイル334を複数組み付けることによって固定子巻線335が形成される。
この発明の実施の形態3に係る回転電機によれば、コイルエンド部334eに径方向内側に傾斜するオフセット部OFe311〜OFe332を設けることにより、スロット6内における単位コイルの占積率を高めることができる。また、コイルエンド部334eを径方向内側にオフセットさせることでコイルエンド部334eが径方向に大型化することを防止できる。
実施の形態4.
以下、この発明の実施の形態4に係る回転電機について、実施の形態1〜3と異なる部分を中心に説明する。
図19は、この発明の実施の形態4に係る回転電機の固定子巻線435のコイルエンド部434e1〜434e3の断面図である。図9におけるA−A断面に相当する。
固定子巻線435以外については実施の形態1〜3と同様のため説明は省略する。
図19に示すように、コイルエンド部334e1〜e3は、それぞれ、スロット収納部434sから軸方向上方に延出した部分に、径方向外側に傾斜したオフセット部OFe411、OFe412と、径方向内側に傾斜したオフセット部OFe431、OFe432とを備える。すなわち、固定子鉄心30の径方向中央部より外側にあるオフセット部OFe411、OFe412は、径方向外側に傾斜し、固定子鉄心30の径方向中央部より内側にあるオフセット部OFe431、OFe432は、径方向内側に傾斜している。クランク部434kには、実施の形態1で言及した隙間31gを形成する。このとき、各コイルエンド部34eにおける線材Wの径方向の変位幅であるクランク幅L4は、線材1本分の幅と隙間31gを足し合わせた長さとなる。
また、スロット収納部434sの内周側の側面と、コイルエンド部434eの内周側の側面との径方向のオフセット幅、又はスロット収納部434sの外周側の側面と、コイルエンド部434eの外周側の側面との径方向のオフセット幅を示すオフセット幅H4は、コイルエンド部434e1〜434e3によってそれぞれ異なり、径方向中央が小さく、径方向内側及び外側が大きい。
また、径方向に隣り合うオフセット部OFe同士の干渉を避けるため、各オフセット部OFe411〜OFe432は、径方向中央のオフセット部OFe421、422ほど、固定子鉄心30から上方に離れる位置に設けている。固定子鉄心30にこのような単位コイルを複数組み付けることによって固定子巻線435が形成される。
この発明の実施の形態4に係る回転電機によれば、径方向外側に傾斜したオフセット部OFe411、OFe412と、径方向内側に傾斜したオフセット部OFe431、OFe432とを備えることにより、スロット6内における単位コイルの占積率を高めることができる。また、径方向内側のコイルエンド部434e3に径方向内側に傾斜するオフセット部OFe431、OFe432を備え、径方向外側のコイルエンド部434e1に径方向外側に傾斜するオフセット部OFe411、OFe412を備えることによりそれぞれの最大オフセット幅(径方向の変位幅)をクランク幅より小さくさせ、製造時におけるコイルの被膜へのダメージを軽減することができる。
実施の形態5.
以下、この発明の実施の形態5に係る回転電機について、実施の形態1〜4と異なる部分を中心に説明する。
図20(a)は、単位コイル534の上面図である。
図20(b)は、単位コイル534の正面図である。
図21は、コイルエンド部534eを示す詳細図である。
図22は、コイルエンド部534eの膨出部534bを示す詳細図である。
単位コイル534について、図20〜22を用いて説明する。
図20、21に示すように、単位コイル534は、クランク部534kの周方向中央に、軸方向上方に向かって突出し、立ち上がり角度が斜辺部534f1、534f2よりも大きい、凸形状をした膨出部534bを備える。ここで、立ち上がり角度とは、図21に示すように、固定子鉄心30の軸方向端面と各斜辺部534f1、534f2とが成す角度である。
図20〜図22に示すように、クランク部534kに膨出部534bを設け、膨出部534bの軸方向の立ち上がり角度θ4を、斜辺部534f2の立ち上がり角度θ3より大きくすることで、周方向に隣り合うスロット6に収納される単位コイル534同士の干渉を回避し易くなり、コイルエンド部534eの軸方向の高さを低くすることができる。
図22に膨出部534bの直線部分を示す。本実施の形態では、図22に示すように、説明を簡単にするために膨出部534bの内の直線部の長さXや立ち上がり角度θ4は、全て同一とし、クランク部534kの曲げ部M1、M2の曲率半径のみ径方向に隣り合うコイルエンド部534e毎に異ならせている。このような単位コイル534を複数組み付けることによって固定子巻線が形成される。なお、複数形状のクランク部534kに対応させて、膨出部534bの直線部Xの長さや、立ち上がり角度θ4を複数値設けてもよい。
図23は、単位コイル534の加工工程を示す図である。
図24は、膨出部534bを成形する膨出部成形器70の斜視図である。
膨出部534bを有する単位コイル534の製造方法について図23、図24を用いて説明する。まず、直線状の線材に、膨出部成形器70を用いて凸形状の膨出部534bを成形する(ステップS001:膨出部成形工程)。
膨出部成形器70は、凹形状を有する下型71と、凸形状を有し、線材を下型71との間に挟んで軸方向に相当する方向に移動可能な上型72とを有する。このような下型71および上型72とで線材をプレスし膨出部534bを成形する。なお膨出部534bに対応した複数組の膨出部成形器70を、線材の長手方向に並べ、一度に全て成形することで、線材を搬送することなく複数の膨出部534bを成形することができる。
次に、膨出部534bを基準として径方向相当方向にクランク部を成形する(ステップS002:クランク成形工程)。クランク成形工程では、異なるクランク部の曲率半径に対応した複数のクランク成形機構60を用いて、それぞれのクランク部534kを成形することで、精度良くクランク形状を成形する。
次に、線材を略六角形に巻回する(ステップS003:巻回成形工程)。次に、コイルエンド部534eを周方向に円弧状に成形して(ステップS004:円弧成形工程)、単位コイル534の成形を終了する(ステップS005)。
実施の形態1〜5では、略六角形のコイルについて説明したが、波形コイルやU字状のセグメントコイル等を用いてもよく、さらに、単位コイルの数は適宜設定することができる。
尚、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。

Claims (10)

  1. 円環状のヨーク部及び前記ヨーク部から内側に突出する複数のティース部を有する固定子鉄心の隣り合う前記ティース部の間に形成されるスロット部に、複数の前記ティース部を跨いで挿入される複数の単位コイルからなる固定子巻線を備える固定子と、
    前記固定子の内側に、前記固定子の内周面に対向して回転可能に配設された回転子とを備える回転電機において、
    前記単位コイルは、六角形状に成形され、前記スロット内に挿入される4本以上のスロット収納部と、
    2本の前記スロット収納部の端部同士を前記固定子鉄心の軸方向の端面上方で接続するコイルエンド部を有し、
    前記コイルエンド部は、前記コイルエンド部の周方向中央部に、2本の前記スロット収納部の、前記スロット内における径方向の位置を変更させる複数のクランク部を備え、
    各前記クランク部は周方向両端に曲げ部を有し、
    径方向に配置された複数の前記クランク部の内の、隣り合う少なくとも一組の前記クランク部を、軸方向から見たときの、それぞれの前記クランク部のそれぞれの前記曲げ部の曲率半径は、径方向外側に存在する前記クランク部の方が、径方向内側に存在する前記クランク部より大きく、
    前記一組のクランク部と、前記固定子の中心から見て相対的に同じ位置関係にある、全ての組の前記クランク部は、前記一組のクランク部と同じ構成である回転電機。
  2. 前記クランク部の径方向の変位幅であるクランク幅は、前記単位コイルを形成する線材の幅よりも大きい請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記クランク部は、前記端面上方において、外側に傾斜するオフセット部を有する請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記クランク部は、前記端面上方において、内側に傾斜するオフセット部を有する請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  5. 前記固定子鉄心の径方向中央より外側に配置された前記クランク部は、前記端面上方において外側に傾斜するオフセット部を有し、
    前記固定子鉄心の径方向中央より内側に配置された前記クランク部は、前記端面上方において内側に傾斜するオフセット部を有し、各前記オフセット部の径方向の変位幅は、前記クランク幅よりも小さい請求項2に記載の回転電機。
  6. 各前記オフセット部の径方向の変位幅は、各前記オフセット部が傾斜する方向に向かって順に大きい請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 各前記オフセット部の根元部分の位置は、各前記オフセット部が傾斜する方向に向かって順に低い請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機。
  8. 前記クランク部は、周方向中央に軸方向上方に向かって凸形状の膨出部を有する請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の回転電機。
  9. 樹脂部材が、前記スロット部及び前記コイルエンド部に充填されている請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の回転電機。
  10. 請求項8に記載の回転電機の単位コイルの製造方法であって、
    直線状の線材に、膨出部成形器を用いて前記膨出部を成形する膨出部成形工程と、
    前記膨出部を基準として前記クランク部を成形するクランク成形工程と、
    前記クランク成形工程を終えた前記線材を、六角形状に巻回して成形する巻回成形工程と、
    前記コイルエンド部を、周方向に円弧状に成形する円弧成形工程とを備える回転電機の単位コイルの製造方法。
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