JP6575936B2 - 車室内構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の車室内構造に関するものである。
特開2008−222204号公報(特許文献1)には、車両用フロントウインドウが記載されている。この車両用フロントウインドウにおいては、左右側方の同一の高さ位置に一対の目印が設けられている。これにより、ドライバは、フロントウインドウ上に、目印によって仮想直線を知覚して、視線軌跡がフロントウインドウの下端線であるインパネのラインと、仮想直線との間に集まるように移動することができる。これにより、ドライバの運転知覚が補助される。
特開2008−222204号公報
特許文献1記載の発明においては、フロントウインドウに一対の目印を設けることにより、ドライバに仮想直線を知覚させ、フロントウインドウの下端線と仮想直線との間に視線が集まるように、運転知覚を補助している。このように、運転者の視界に入る車室内構造に、所定の目印等を設けることにより、運転者の視線を所望の領域に誘導し、運転者の知覚を補助できることが知られている。
本件発明者の研究によれば、運転者に、遠方の消失点から延びる軸線(オプティカルフロー)を意識させることにより、運転者は車線内における自車両の位置を把握しやすくなり、確実に車線内の適正位置を走行できるようになることが明らかとなった。
従って、本発明は、運転者が自車両の位置を容易に正確に把握することができる車室内構造を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、車両の車室内構造であって、車室内構造物として、運転席前方に配置されたインストゥルメントパネルを有し、このインストゥルメントパネルからメーターフードが隆起し、インストゥルメントパネルはメーターフードの部分で最も高くなっており、メーターフードの頂部には、平坦な直線車線を走行している車両の運転席に着座した運転者が前方を視認したときの地平線上にある消失点から運転者へ延びる軸線上に配置された消失点目印が設けられ、車室内に配置されたステアリングホイールの中心点は、消失点から運転者へ延びる軸線上に位置しており、メーターフードの頂部に設けられた消失点目印は、車両の運転席に着座した運転者から見て、ステアリングホイール上端よりも上方に位置しており、車室内構造物であるメーターフードは、その頂部の両側の輪郭線が、夫々、運転席に着座した運転者が前方を視認したときの消失点から放射状に延びる軸線のうちの、車室内へ向かう2本の軸線と一致する直線状の斜面を有するように形成されていることを特徴としている。
運転者が車両を運転している際、無意識のうちに車両を車線内の一方に偏って走行させてしまったり、車線内で蛇行したりする場合がある。これは、運転者の運転技量に依るところも大きいが、運転者に遠方の消失点から自身まで延びる軸線を意識させることにより改善されることが本件発明者の研究により見いだされた。即ち、運転者に、消失点から延びる軸線を意識するように促すと、車線内の適正位置を走行させたり、蛇行なく車両を走行させたりすることが容易になる場合がある。
一方、人が路面上を歩行しているとき、無意識のうちに歩行経路が偏ってしまったり、蛇行したりすることは、通常、起こらない。これは、人が空間内で歩行する際には、遠方の消失点から自身の足下の地面まで延びる仮想的な軸線を認知することが容易であり、強い意識をもたなくとも、この軸線を基準として周囲に存在する物体の位置を認識することができ、自身が向かうべき方向へ向けて身体を適確に動かしているためであると考えられる。
これに対し、運転者が車両を運転している際には、遠方の消失点から延びる仮想的な軸線が、途中で、フロントウインドウの下縁で遮られてしまうため、軸線に対する意識が低下しやすくなる。このように、軸線に対する意識が希薄になると、運転者は、車両が走行する空間内における自身の位置の把握が曖昧となり、走行車線内の適正な走行位置からずれやすくなる場合がある。
上記のように構成された本発明によれば、インストゥルメントパネルの上端部に、運転者が前方を視認したときの消失点から運転者へ延びる軸線上に配置された消失点目印が設けられているので、運転者は消失点を認識しやすくなる。これにより、消失点から自身へ延びる軸線に意識が向かいやすくなり、運転者は、車両が走行する空間内における自身の位置を容易に把握でき、容易に走行車線内の適正な位置を走行することができる。
また、このように構成された本発明によれば、消失点目印がメーターフードの頂部に設けられているので、消失点運転者の視界のほぼ中央に位置する。このため、運転者は自然に消失点目印に目を向けるようになり、効果的に消失点から延びる軸線に意識を向けさせることができる。
このように構成された本発明によれば、消失点目印が車両の運転席に着座した運転者から見て、車両のステアリングホイール上端よりも上方に位置するので、消失点目印が車室外の景色と共に、常に運転中の運転者の視界に入り、常に消失点への意識を促すことができる。
このように構成された本発明によれば、車室内構造物であるメーターフードは、その頂部の両側の輪郭線が、消失点から放射状に延びる軸線のうちの、車室内へ向かう軸線と致している。この結果、運転者は、自身の足下まで延びる仮想的な軸線を適確にイメージすることができ、車両が走行する空間内における自身の位置を容易に把握することが可能になる。これにより、運転者は、走行車線内の適正な位置を容易に走行することが可能になる。
本発明の車室内構造によれば、運転者が自車両の位置を容易に正確に把握することができる。
車両を運転する運転者が視認する車外の景色を模式的に示した図である。 本発明の第1実施形態による車室内構造を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態において、運転席に着座した運転者の視線を示す図である。 本発明の第2実施形態による車室内構造を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態による車室内構造を示す斜視図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1は、車両を運転する運転者が視認する車外の景色を模式的に示した図である。
図1に示すように、運転者は、運転中に車外の景色を視認しながら、車両が走行する空間内における自車両の位置を把握し、ステアリング操作等、適正な運転行動を行っている。この際、運転者は、無意識のうちに遠方の消失点Pと、この消失点Pから放射状に延びる仮想的な軸線A1〜8等を認識しながら、空間内の自車両の位置を把握している。ここで、消失点Pは、遠方の地平線L上の点であって、図1に示す例のように、車両が、幅一定の直線車線を走行している場合には、車線の両側の境界線と一致している軸線A2と軸線A7の交点に位置する。
しかしながら、消失点Pから延びる仮想的な軸線Aは、運転者自身の足下に到達する前に、フロントウインドウの窓枠Wによって遮られてしまう。このため、運転者は窓枠Wの外へ延びる仮想的な軸線を頭の中でイメージしながら運転行動を行っている。ところが、運転者には、運転席に着座した運転者が前方を視認したときの消失点から運転者へ延びる軸線に対する意識が薄くなる場合があることを本件発明者は見出した。そして、消失点から運転者へ延びる軸線上に消失点目印を配置することにより、運転者の視線が消失点に誘導され、消失点から延びる軸線を意識しやすくなることが明らかとなった。
また、運転席に着座した運転者が前方を視認したときの消失点から放射状に延びる軸線のうちの、車室内へ向かう軸線と、車室内構造物の輪郭線を、運転席に着座した運転者の前方視界内において略一致させることにより、運転者は窓枠Wの外に延びる軸線をイメージしやすくなることが、本件発明者により見出された。即ち、消失点から延びる軸線と車室内構造物の輪郭線を略一致させることにより、運転者は、消失点から自身の足下まで延びる軸線のイメージである「軸感」を得やすくなり、車両が走行する空間内における自車両の位置を適確に把握できるようになる。
図2は、本発明の第1実施形態による車室内構造を示す斜視図である。図3は、運転席に着座した運転者の視線を示す図である。
図2に示すように、本実施形態の車室内構造1においては、車室内構造物として、インストゥルメントパネル2、ステアリングホイール4、メーター6、フロントピラー8、フロントウインドウ10、サイドウインドウ12等が運転者の視界に入る。また、インストゥルメントパネル2は、メーター6上方の部分で隆起しており、この隆起部がメーターフード14を構成している。
本実施形態においては、車室内構造物である運転席側のサイドウインドウ12の窓枠の下縁12aが、消失点Pから車室内へ向かう軸線Abと略一致するように構成されている。即ち、運転席に着座している運転者が視認する運転席側のサイドウインドウ12の窓枠の下縁12aの傾斜が、消失点Pから車室内へ向かう軸線Abの傾斜と略一致している。このように、サイドウインドウ12の窓枠の下縁12aである所謂「ベルトライン」を、消失点Pから車室内へ向かう軸線Abと略一致させることにより、運転者は「軸感」を得やすくなり、車両が走行する空間内における自車両の位置を適確に把握できるようになる。
また、インストゥルメントパネル(ダッシュボード)2は、そのメーターフード14の部分で最も高くなっている。メーターフード14は、その中央の頂部で、曲率半径が小さくなっており、上方に向けて突出した突起部14aを形成している。この突起部14aは、運転席に着座した運転者が前方を視認したときの消失点から運転者へ延びる軸線Ac上に位置しており、消失点目印として機能している。換言すれば、上面視において、突起部14aとステアリングホイール4の中心点4aを結ぶ直線は車両の前後方向軸線と平行であり、この直線は、運転者が前方を視認したときの消失点から運転者へ延びる軸線Acと略一致している。
また、インストゥルメントパネル2の上端部に設けられたメーターフード14の突起部14aは、運転席に着座した運転者から見て、車両のステアリングホイール4の上端4bよりも上方に位置している。従って、消失点目印である突起部14aは、常に車両運転中の運転者の視界に入り、運転者の注意は突起部14aへ、より強く向けられる。
このように、メーターフード14上に目印となる突起部14aを形成することにより、運転者の視線は、そこに誘導されやすくなる。運転者の視線が突起部14aに誘導されることにより、運転者は消失点Pから自身へ向けて延びる軸線Acを強く意識するようになり、その結果、運転者は走行車線内における自車両の位置を把握しやすくなる。
なお、図3に示すように、車両を運転する運転者の視線は、運転席に着座する運転者の眼の高さにより異なったものとなる。本実施形態においては、人体モデルとしてAM50(平均値を中心として、アメリカの成人男性の50%を含む成人男性の平均値で作られた人体モデル:身長175cm、体重78kg)を使用し、このドライバモデルを基準として、運転者の眼の位置を決定し、各車室内構造物が設計されている。
本発明の第1実施形態の車室内構造1によれば、インストゥルメントパネル2の上端部に、運転者が前方を視認したときの消失点Pから運転者へ延びる軸線上に配置された消失点目印である突起部14aが設けられているので、運転者は消失点Pを認識しやすくなる。これにより、消失点Pから自身へ延びる軸線Acに意識が向かいやすくなり、運転者は、車両が走行する空間内における自身の位置を容易に把握でき、容易に走行車線内の適正な位置を走行することができる。
また、本実施形態の車室内構造1によれば、消失点目印がインストゥルメントパネル2に設けた突起部14aから構成されているので、車室内構造のデザイン性を損なうことなく、所定の位置に消失点目印を設けることができる。
さらに、本実施形態の車室内構造1によれば、インストゥルメントパネル2に設けた突起部14aがメーターフード14の頂部に設けられているので、消失点Pの目印となる突起部14aは運転者の視界のほぼ中央に位置する。このため、運転者は自然に突起部14aに目を向けるようになり、効果的に消失点Pから延びる軸線Acに意識を向けさせることができる。
また、本実施形態の車室内構造1によれば、消失点目印である突起部14aが車両の運転席に着座した運転者から見て、車両のステアリングホイール4の上端4bよりも上方に位置するので、突起部14aが車室外の景色と共に、常に運転中の運転者の視界に入り、常に消失点への意識を促すことができる。
さらに、本発明の第1実施形態の車室内構造1によれば、サイドウインドウ12の窓枠の下縁12aが消失点Pから車室内へ向かう軸線Abと略一致するように構成されているので、消失点から延びる軸線Abと、車室内構造物である窓枠の下縁12aの輪郭が比較的長い距離で略一致し、運転者の「軸感」を効果的に補助することができる。
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態による車室内構造を説明する。
図4は、本発明の第2実施形態による車室内構造を示す斜視図である。
図4に示すように、本実施形態の車室内構造100においては、車室内構造物として、インストゥルメントパネル102、ステアリングホイール104、メーター106、フロントピラー108、フロントウインドウ110、サイドウインドウ112等が運転者の視界に入る。また、インストゥルメントパネル102は、メーター106上方の部分で隆起しており、この隆起部がメーターフード114を構成している。
本実施形態においては、車室内構造物であるインストゥルメントパネル102のメーターフード114の両側の稜線114aが、消失点Pから車室内へ向かう2本の軸線Afと略一致するように構成されている。即ち、運転席に着座している運転者から見たメーターフード114を形成する隆起部は、その両側の斜面が部分的に直線状に構成されており、この「ハ」の字形に直線状に延びる2本の稜線114aの傾斜が、消失点Pから車室内へ向かう2本の軸線Afの傾斜と夫々略一致している。このように、メーターフード114外縁の稜線114aを、消失点Pから車室内へ向かう2本の軸線Afと略一致させることにより、運転者は「軸感」を得やすくなり、車両が走行する空間内における自車両の位置を適確に把握できるようになる。
図4に示すように、インストゥルメントパネル(ダッシュボード)102は、そのメーターフード114の部分で最も高くなっている。メーターフード114は、その頂部中央に凹部114bが形成されている。この凹部114bは、運転席に着座した運転者が前方を視認したときの消失点から運転者へ延びる軸線Ac上に位置しており、消失点目印として機能している。換言すれば、上面視において、凹部114bとステアリングホイール104の中心点104aを結ぶ直線は車両の前後方向軸線と平行であり、この直線は、運転者が前方を視認したときの消失点から運転者へ延びる軸線Acと略一致している。
また、インストゥルメントパネル102の上端部に設けられたメーターフード114中央の凹部114bは、運転席に着座した運転者から見て、車両のステアリングホイール104の上端104bよりも上方に位置している。従って、消失点目印である凹部114bは、常に車両運転中の運転者の視界に入り、運転者の注意は凹部114bへ、より強く向けられる。
このように、メーターフード114上に目印となる凹部114bを形成することにより、運転者の視線は、そこに誘導されやすくなる。運転者の視線が凹部114bに誘導されることにより、運転者は消失点Pから自身へ向けて延びる軸線Acを強く意識するようになり、その結果、運転者は走行車線内における自車両の位置を把握しやすくなる。なお、本実施形態においても、人体モデルとしてAM50を使用し、このドライバモデルを基準として、運転者の眼の位置を決定し、各車室内構造物が設計されている。
本発明の第2実施形態の車室内構造100によれば、インストゥルメントパネル102の上端部に、運転者が前方を視認したときの消失点Pから運転者へ延びる軸線上に配置された消失点目印である凹部114bが設けられているので、運転者は消失点Pを認識しやすくなる。
本発明の第2実施形態の車室内構造100によれば、メーターフード114の外縁の所定部分である稜線114aが消失点Pから車室内へ向かう軸線Afと略一致するように構成されているので、運転者の視界の中心付近で「軸感」が補助され、運転者の「軸感」を効果的に高めることができる。
次に、図5を参照して、本発明の第3実施形態による車室内構造を説明する。
図5は、本発明の第3実施形態による車室内構造を示す斜視図である。
図5に示すように、本実施形態の車室内構造200においては、車室内構造物として、インストゥルメントパネル202、ステアリングホイール204、メーター206、フロントピラー208、フロントウインドウ210、サイドウインドウ212、センターディスプレイ216等が運転者の視界に入る。また、インストゥルメントパネル202は、メーター206上方の部分で隆起しており、この隆起部がメーターフード214を構成している。
図5に示すように、車室内構造物であるセンターディスプレイ216は、車両に関する情報や、地図、交通情報等を表示するためにインストゥルメントパネル202上の中央に配置された表示装置である。本実施形態においては、センターディスプレイ216の筐体が台形状に形成され、その両側の縁216aが、運転席のある側に向けて傾斜するように構成されている。
即ち、センターディスプレイ216の筐体は、平行な上辺及び底辺と、同じ方向に傾斜した2本の側辺を有する台形状であり、これら2本の側辺が両側の縁216aを構成している。また、2本の側辺のうち、運転席に近い内側の辺は傾斜が急であり、外側の辺(運転席から遠い側の辺)は、内側の辺よりも傾斜が緩やかになっている。これにより、センターディスプレイ216の両側の縁216aを、消失点Pから車室内へ向かう2本の軸線Adと略一致するように向けている。
このように、センターディスプレイ216の両側の縁216aを、消失点Pから車室内へ向かう2本の軸線Adと夫々略一致させることにより、運転者は「軸感」を得やすくなり、車両が走行する空間内における自車両の位置を適確に把握できるようになる。
さらに、センターディスプレイ216の筐体中央には、長方形の液晶表示部216bが設けられており、ここに種々の情報が表示される。また、液晶表示部216bと運転席に近い側の縁216aの間の空間には、運転者をモニタするためのカメラレンズ218が設けられている。さらに、液晶表示部216bと運転席から遠い側の縁216aの間の空間には、運転者や車室内を照明するためのLED220(発光ダイオード)が設けられている。即ち、センターディスプレイ216正面の運転席に近い側の側部上部にはカメラレンズ218が配置され、運転席から遠い側の側部下部にはLED220が配置されている。
さらに、図5に示すように、インストゥルメントパネル(ダッシュボード)202は、そのメーターフード214の部分で最も高くなっている。メーターフード214は、その頂部中央に、周囲とは異なる色彩に形成された目印部214aが形成されている。この目印部214aは、運転席に着座した運転者が前方を視認したときの消失点から運転者へ延びる軸線Ac上に位置しており、消失点目印として機能している。換言すれば、上面視において、目印部214aとステアリングホイール204の中心点204aを結ぶ直線は車両の前後方向軸線と平行であり、この直線は、運転者が前方を視認したときの消失点から運転者へ延びる軸線Acと略一致している。
また、インストゥルメントパネル202の上端部に設けられたメーターフード214中央の目印部214aは、運転席に着座した運転者から見て、車両のステアリングホイール204の上端204bよりも上方に位置している。従って、消失点目印である目印部214aは、常に車両運転中の運転者の視界に入り、運転者の注意は目印部214aへ、より強く向けられる。
このように、メーターフード214上に目印となる目印部214aを形成することにより、運転者の視線は、そこに誘導されやすくなる。運転者の視線が目印部214aに誘導されることにより、運転者は消失点Pから自身へ向けて延びる軸線Acを強く意識するようになり、その結果、運転者は走行車線内における自車両の位置を把握しやすくなる。なお、本実施形態においても、人体モデルとしてAM50を使用し、このドライバモデルを基準として、運転者の眼の位置を決定し、各車室内構造物が設計されている。
本発明の第3実施形態の車室内構造200によれば、インストゥルメントパネル202の上端部に、運転者が前方を視認したときの消失点Pから運転者へ延びる軸線上に配置された消失点目印である目印部214aが設けられているので、運転者は消失点Pを認識しやすくなる。
本発明の第3実施形態の車室内構造200によれば、センターディスプレイ216の両側の縁216aが消失点Pから車室内へ向かう軸線Adと略一致するように構成されているので、運転者から見て、車両の中央側に「軸感」を補助する輪郭を配置することができ、運転者は、より正確な軸感を得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。
1 車室内構造
2 インストゥルメントパネル
4 ステアリングホイール
4a 中心点
4b 上端
6 メーター
8 フロントピラー
10 フロントウインドウ
12 サイドウインドウ
12a 窓枠の下縁
14 メーターフード
14a 突起部(消失点目印)
100 車室内構造
102 インストゥルメントパネル
104 ステアリングホイール
104a 中心点
104b 上端
106 メーター
108 フロントピラー
110 フロントウインドウ
112 サイドウインドウ
114 メーターフード
114a 稜線
114b 凹部(消失点目印)
200 車室内構造
202 インストゥルメントパネル
204 ステアリングホイール
204a 中心点
204b 上端
206 メーター
208 フロントピラー
210 フロントウインドウ
212 サイドウインドウ
214 メーターフード
214a 目印部(消失点目印)
216 センターディスプレイ
216a 縁
216b 液晶表示部
218 カメラレンズ
220 LED

Claims (1)

  1. 車両の車室内構造であって、
    車室内構造物として、運転席前方に配置されたインストゥルメントパネルを有し、
    このインストゥルメントパネルからメーターフードが隆起し、上記インストゥルメントパネルは上記メーターフードの部分で最も高くなっており、上記メーターフードの頂部には、平坦な直線車線を走行している車両の運転席に着座した運転者が前方を視認したときの地平線上にある消失点から運転者へ延びる軸線上に配置された消失点目印が設けられ、
    上記車室内に配置されたステアリングホイールの中心点は、上記消失点から運転者へ延びる軸線上に位置しており、
    上記メーターフードの頂部に設けられた上記消失点目印は、車両の運転席に着座した運転者から見て、上記ステアリングホイール上端よりも上方に位置しており、
    上記車室内構造物である上記メーターフードは、その頂部の両側の輪郭線が、夫々、運転席に着座した運転者が前方を視認したときの上記消失点から放射状に延びる軸線のうちの、車室内へ向かう2本の軸線と一致する直線状の斜面を有するように形成されていることを特徴とする車室内構造。
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