JP6575333B2 - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料噴射弁のコイルへの通電状態を制御する燃料噴射制御装置に関する。
従来より、コイルへ通電して生じた電磁吸引力により弁体を開弁作動させて、燃料を噴射させる燃料噴射弁が知られている。そして、コイルへの通電状態を制御する制御装置が特許文献1に開示されている。
この制御装置が備える通電経路のうち、コイルの高電圧側に接続された高圧側通電経路、およびコイルの接地側に接続された接地側通電経路の各々には、スイッチング素子が設けられている。そして、これらスイッチング素子の両方をオン作動させると、コイルが通電状態となり、弁体が開弁して燃料が噴射される。
特開2014−95325号公報
さて、スイッチング素子は通電により発熱する。この発熱によりスイッチング素子が温度上昇すると、スイッチング素子の電気抵抗が高くなるので、コイルを流れる電流が減少して、電磁吸引力の上昇速度が遅くなる。その結果、通電を開始してから弁体が開弁開始するまでの時間が長くなるので、燃料の噴射開始タイミングが所望のタイミングよりも遅くなる。また、噴射開始タイミングが遅くなることにより開弁時間(噴射時間)が短くなり、噴射量が所望の量より少なくなる。
要するに、スイッチング素子が通電により発熱して温度上昇すると、噴射開始タイミングや噴射量といった噴射特性が変化する。そのため、噴射状態を精度良く制御できなくなる。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたもので、その目的は、スイッチング素子の温度上昇を抑制することで、噴射状態を精度良く制御可能にした燃料噴射制御装置を提供することにある。
ここに開示される発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示される第1の発明は、燃料噴射弁(10)のコイル(14)に通電する通電状態とコイルへの通電を遮断する遮断状態とを切り替える燃料噴射制御装置において、コイルに接続される通電経路(20L)に設けられた第1スイッチング素子(a1)と、第1スイッチング素子に対して並列に接続された第2スイッチング素子(a2)と、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子の作動を制御する制御手段(21)と、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子の少なくとも一方の温度と相関のある物理量を取得する取得手段(S10、S20)と、を備え、
制御手段は、第1スイッチング素子をオン作動させつつ第2スイッチング素子をオフ作動させることで通電状態にする第1通電状態と、第2スイッチング素子をオン作動させつつ第1スイッチング素子をオフ作動させることで通電状態にする第2通電状態と、に切り替え、さらに、第1通電状態と第2通電状態とに切り替える頻度を、取得手段により取得された物理量に基づき変更することを特徴とする。
開示される第2の発明は、燃料噴射弁(10)のコイル(14)に通電する通電状態とコイルへの通電を遮断する遮断状態とを切り替える燃料噴射制御装置において、コイルに接続される通電経路(20L)に設けられた第1スイッチング素子(a1)と、第1スイッチング素子に対して並列に接続された第2スイッチング素子(a2)と、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子の作動を制御する制御手段(21)と、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子の少なくとも一方の温度と相関のある物理量を取得する取得手段(S10、S20)と、を備え、
制御手段は、第1スイッチング素子をオン作動させつつ第2スイッチング素子をオフ作動させることで通電状態にする第1通電状態と、第2スイッチング素子をオン作動させつつ第1スイッチング素子をオフ作動させることで通電状態にする第2通電状態と、に切り替え、さらに、第1通電状態による第1スイッチング素子の使用頻度が、第2通電状態による第2スイッチング素子の使用頻度よりも高くなるように制御し、さらに、第2スイッチング素子に比べて耐熱性の高いスイッチング素子が、第1スイッチング素子として用いられるように制御することを特徴とする。
上記第1の発明および第2の発明によれば、並列接続された第1スイッチング素子および第2スイッチング素子を備え、コイルを通電状態にするにあたり、第1スイッチング素子を用いた第1通電状態と、第2スイッチング素子を用いた第2通電状態とに切り替える。そのため、第1通電状態による通電オンにより第1スイッチング素子が温度上昇しても、その後の第2通電状態による通電オフの期間に、第1スイッチング素子の温度が低下する。第2スイッチング素子についても同様にして、第1通電状態による通電オフの期間に温度が低下する。
したがって、一つのスイッチング素子を、切り替えることなく継続して使用する場合に比べて、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子の温度上昇を抑制できる。よって、電磁吸引力の低下を抑制でき、噴射状態を精度良く制御できるようになる。
本発明の第1実施形態に係る燃料噴射弁制御装置を示す回路図。 図1に示す制御装置にて出力される各種信号の時間変化と、燃料噴射弁のコイルに流れる電流の時間変化を表す図。 第1実施形態において、第1MOSおよび第2MOSをマイコンが制御する手順を示すフローチャート。 第1実施形態において、常温時に通電状態を切り替える一例を示す図。 第1実施形態において、高温時に通電状態を切り替える一例を示す図。 第1実施形態において、常温時かつ多段噴射時に通電状態を切り替える一例を示す図。 第1実施形態において、高温時かつ多段噴射時に通電状態を切り替える一例を示す図。 第1実施形態において、第1MOSおよび第2MOSを同時オンさせる一例を示す図。 本発明の第2実施形態において、第1MOSおよび第2MOSをマイコンが制御する手順を示すフローチャート。 本発明の第3実施形態において、第1MOSおよび第2MOSをマイコンが制御する手順を示すフローチャート。 本発明の第4実施形態において、第1MOSおよび第2MOSをマイコンが制御する手順を示すフローチャート。 本発明の第5実施形態に係る燃料噴射弁制御装置を示す回路図。
以下、図面を参照しながら発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を参照し適用することができる。
(第1実施形態)
図1に示す燃料噴射弁10は、内燃機関に搭載されており、内燃機関の燃焼室へ直接燃料を噴射するものである。燃料噴射弁10は、燃料通路を内部に有するとともに、燃料を噴射する噴孔11aを有するボデー11を備える。ボデー11内には、弁体12、可動コア(図示せず)および固定コア13等が収容されている。弁体12は、ボデー11の着座面11bに離着座するシート面12aを有する。シート面12aを着座面11bに着座させるよう弁体12を閉弁作動させると、噴孔11aからの燃料噴射が停止される。シート面12aを着座面11bから離座させるよう弁体12を開弁作動(リフトアップ)させると、噴孔11aから燃料が噴射される。
固定コア13は、鉄心にコイル14を巻き回して構成され、コイル14に通電すると固定コア13は磁気吸引力を生じさせ、この磁気吸引力により可動コアが固定コア13に引き寄せられてリフトアップする。可動コアに結合された弁体12は、可動コアとともにリフトアップ(開弁作動)する。一方、コイル14への通電を停止させると、スプリング(図示せず)の弾性力により、弁体12は可動コアとともに閉弁作動する。
電子制御装置(ECU20)は、マイクロコンピュータ(マイコン21)、集積回路(IC22)、昇圧回路23、および各種スイッチング素子等をケース20a内に収容して構成される。マイコン21は、中央演算装置、不揮発性メモリ(ROM)および揮発性メモリ(RAM)等を有する。マイコン21は、内燃機関の負荷および機関回転速度に基づき、燃料の目標噴射量、目標噴射開始時期、および多段噴射回数を算出する。具体的には、ECU20は、コイル14への通電時間tQ(図2(a)参照)を制御することで噴射量を制御し、通電開始時期を制御することで噴射開始時期を制御する。
IC22は、後述する昇圧用SW23c、高電位用SW24、低電位用SW25の作動を、マイコン21から出力された噴射指令信号に基づき制御する。噴射指令信号は、燃料噴射弁10のコイル14への通電状態を指令する信号であり、先述した目標噴射量および目標噴射開始時期と、後述するコイル電流検出値とに基づき、マイコン21により設定される。噴射指令信号には、図2(a)(b)(c)に示す駆動信号、開弁信号およびホールド信号が含まれている。
昇圧回路23は、昇圧用コイル23a、コンデンサ23b、昇圧用SW23cおよびダイオード23dを有する。昇圧用SW23cは、半導体で形成されたスイッチング素子であり、図1の例では電界効果トランジスタが昇圧用SW23cに用いられている。そして、昇圧用SW23cがオン作動とオフ作動を繰り返すようにIC22が昇圧用SW23cを制御すると、バッテリ端子Bから印加されるバッテリ電圧が昇圧用コイル23aにより昇圧される。また、昇圧された電源の電圧変動はコンデンサ23bにより抑制される。
ケース20aには、燃料噴射弁10のコイル14に接続される端子20b、20cが取り付けられている。コイル14の高電位側に接続される端子20bは、ケース20a内に収容された高電位配線20Hに接続される。高電位配線20Hは2系統に分岐しており、一方の高電位配線20Hには、ダイオード24aおよび高電位用SW24が接続され、他方の高電位配線20Hには、ダイオード25aおよび低電位用SW25が接続される。つまり、高電位用SW24および低電位用SW25は並列に接続されている。高電位用SW24および低電位用SW25は、半導体で形成されたスイッチング素子であり、図1の例では電界効果トランジスタが用いられている。
高電位用SW24および低電位用SW25のゲート端子には、IC22からの信号が入力される。高電位用SW24および低電位用SW25のソース端子は、ダイオード24a、25aのアノード側に接続される。ダイオード24a、25aのカソード側は端子20bに接続される。高電位用SW24のドレイン端子には昇圧回路23が接続され、低電位用SW25のドレイン端子にはバッテリ端子Bが接続される。
コイル14の低電位側に接続される端子20cは、ケース20a内に収容された低電位配線20Lに接続される。低電位配線20Lは2系統に分岐しており、一方の低電位配線20Lには第1MOSa1が接続され、他方の低電位配線20Lには、第2MOSa2が接続される。つまり、第1MOSa1および第2MOSa2は並列に接続されている。第1MOSa1および第2MOSa2は、半導体で形成されたスイッチング素子であり、図1の例では電界効果トランジスタが用いられている。
第1MOSa1および第2MOSa2のゲート端子には、第1TRb1および第2TRb2からの信号が入力される。第1TRb1および第2TRb2は、半導体で形成されたスイッチング素子であり、図1の例ではバイポーラトランジスタが用いられている。第1TRb1および第2TRb2のベース端子には、マイコン21からの信号が入力される。したがって、マイコン21が、第1MOSa1および第2MOSa2の作動を制御していると言える。この制御をしている時のマイコン21は「制御手段」に相当する。
第1MOSa1および第2MOSa2のソース端子は接地側に接続され、第1MOSa1および第2MOSa2のドレイン端子は端子20cに接続される。したがって、高電位用SW24および低電位用SW25の少なくとも一方がオン作動し、かつ、第1MOSa1および第1TRb1の少なくとも一方がオン作動すると、燃料噴射弁10のコイル14に電力供給(通電)されることとなる。この場合の低電位配線20Lおよび高電位配線20Hは、コイル14へ電力を供給する「通電経路」に相当する。
第1MOSa1および第2MOSa2の接地側にはシャント抵抗26が接続されている。マイコン21は、シャント抵抗26で生じた電圧降下量に基づき、第1MOSa1および第2MOSa2を流れる電流を算出する。この電流は、第1MOSa1および第2MOSa2の電気抵抗がゼロと仮定した場合、コイル14を流れる電流(コイル電流)に相当する。
ケース20aの内部には、内部空気の温度を検出する温度センサ27が備えられている。詳細には、温度センサ27は、第1MOSa1および第2MOSa2の近傍に配置され、第1MOSa1および第2MOSa2の雰囲気温度を検出する。温度センサ27から出力された検出温度の信号はマイコン21に入力される。
上記通電について詳細に説明すると、第1MOSa1および第2MOSa2の少なくとも一方をオン作動させつつ、高電位用SW24をオン作動させると、昇圧回路23で昇圧されたブースト電圧がコイル14へ印加される。一方、第1MOSa1および第2MOSa2の少なくとも一方をオン作動させつつ、高電位用SW24をオフ作動かつ低電位用SW25をオン作動させると、バッテリ電圧がコイル14へ印加される。なお、コイル14への電圧印加を停止させる場合には、高電位用SW24、低電位用SW25、第1MOSa1および第2MOSa2の全てをオフ作動させる。
図2(a)(b)(c)の各々は、燃料噴射を1回実施する場合における、駆動信号、開弁信号、ホールド信号の時間変化を示す。駆動信号のオン期間(通電時間tQ)には、第1MOSa1および第2MOSa2の少なくとも一方をオン作動させる。これにより、高電位用SW24または低電位用SW25をオン作動させれば通電状態になる。開弁信号のオン期間(t10〜t20)には高電位用SW24をオン作動させて、ブースト電圧をコイル14へ印加させる。また、ホールド信号のオン期間には低電位用SW25をオン作動させて、バッテリ電圧をコイル14へ印加させる。
マイコン21は、駆動信号のオン時期t10に開弁信号をオンさせ、シャント抵抗26により検出されたコイル電流がピーク閾値TH1に達した時期t20に、開弁信号をオフさせる。そのため、駆動信号が通電開始を指令した時期に、ブースト電圧の印加によりコイル電流は上昇を開始する。その後、コイル電流がピーク閾値TH1に達した時点で通電オフされ、コイル電流は下降しはじめる。
さらにマイコン21は、コイル電流がピーク閾値TH1に達した後、コイル電流が下限閾値TH2に達したt30時点で、ホールド信号をオンさせる。その後、コイル電流検出値が上限閾値TH3に達した時点で、マイコン21はホールド信号をオフさせ、下限閾値TH2と上限閾値TH3の間にコイル電流を保持させるようにオンオフを切り替える。そのため、バッテリ電圧によりコイル電流が所定のホールド値に保持されるようフィードバック制御される。その後、駆動信号のオフ時期t40にマイコン21はホールド信号をオフさせる。
開弁信号による開弁制御期間中は、昇圧回路23にてコンデンサ23bに蓄積された電荷を使用するため、コンデンサ23bの端子間電圧(ブースト電圧)は徐々に低下してくる。また、開弁制御中にコイル14に供給される電荷量は、ピーク閾値TH1に達した時のピーク電流と開弁制御期間(t10〜t20)によって決まる。
昇圧回路23については、ブースト電圧が一定値以下になると充電を開始する機能があり、昇圧電圧の低下は軽減される。開弁制御時には燃料圧力に打ち勝つためのエネルギーをコイル14に印加する必要があり、そのエネルギーはピーク電流によって生成される。つまり燃料圧力が高くなると電磁吸引力を発揮させるエネルギーはより必要となるため、ピーク閾値TH1の上昇が必要となる。つまり、燃料圧力が高いほどピーク閾値TH1を高く設定する。
但し、ピーク閾値TH1を高く設定するほどコイル14に高電流を流すこととなり、その結果、高電位用SW24、低電位用SW25、第1MOSa1および第2MOSa2における通電による発熱量が大きくなる。特に、本実施形態に係る燃料噴射弁10は直噴式であるため、燃料噴射弁10へ供給する燃料の圧力が、ポート噴射式の燃料噴射弁に比べて高く設定されている。よって、上記発熱量が大きくなりやすい。
図2(d)中の実線はコイル電流の時間変化を示し、図2(e)は弁体12のリフト量の時間変化を示す。コイル電流は、開弁信号のオン指令期間t10〜t20に、ピーク閾値TH1にまで上昇する。その後、ホールド信号のオン指令期間t30〜t40に、コイル電流はホールド値に保持される。
一方、コイル14への通電により生じる電磁吸引力は、コイル電流の上昇とともに徐々に上昇していく。そして、磁気吸引力が開弁に要する吸引力(必要開弁力)に達したt11時点で、弁体12はリフトアップを開始する。したがって、通電開始時期t10から開弁開始時期t11までには遅れ時間tdが生じる。その後、コイル電流がピーク閾値TH1に達するまでの間に、弁体12は最大位置までリフトアップする。
ここで、直噴式内燃機関の場合、第1MOSa1および第2MOSa2の通電による発熱量が大きくなりやすいことは先述した通りである。この発熱により第1MOSa1および第2MOSa2が温度上昇すると、第1MOSa1および第2MOSa2の電気抵抗が高くなるので、コイル14を流れる電流が減少して、電磁吸引力が低下する。その結果、遅れ時間tdが長くなるので、開弁開始時期t11(噴射開始タイミング)が所望の時期よりも遅くなる。また、開弁開始時期t11が遅くなることにより開弁時間(t11〜t41)が短くなり、噴射量が所望の量より少なくなる。
この問題に対し本実施形態では、図3に示す制御手順で第1MOSa1および第2MOSa2をマイコン21が制御することで、以下に説明する第1通電状態と第2通電状態とに切り替える。第1通電状態とは、第1MOSa1をオン作動させつつ第2MOSa2をオフ作動させることで、第2MOSa2を使用せずに第1MOSa1を使用してコイル14に通電させる状態のことである。第2通電状態とは、第2MOSa2をオン作動させつつ第1MOSa1をオフ作動させることで、第1MOSa1を使用せずに第2MOSa2を使用してコイル14に通電させる状態のことである。
第1通電状態による噴射を所定回数繰り返した後、或いは所定時間継続して実施した後、第2通電状態による噴射に切り替える(図4、図5参照)。なお、1回の通電時間tQの最中における通電状態の切り替えは禁止されている。マイコン21は、温度センサ27により検出された温度に応じて、上記切り替えの頻度を変更させる。該変更の手順について、図3を用いて説明する。図3は、マイコン21により所定周期で繰返し実行される処理を示すフローチャートであり、この処理は、内燃機関の作動時に常時実行される。
先ず、図3のステップS10において、第1MOSa1および第2MOSa2の雰囲気温度Tを取得する。具体的には、温度センサ27により検出された温度の信号に基づき雰囲気温度Tを算出する。該ステップS10の処理を実行している時のマイコン21は、第1MOSa1の温度および第2MOSa2の温度と相関のある物理量(雰囲気温度T)を取得する「取得手段」に相当する。
続くステップS11では、取得した雰囲気温度Tが所定の上限温度(第1温度Ta)未満であるか否かを判定する。T<Taと肯定判定された場合、続くステップS12において、雰囲気温度Tが第2温度Tb未満であるか否かを判定する。第2温度Tbは第1温度Taよりも低い値に設定されている。T<Tbと肯定判定された場合、続くステップS13において、第1通電状態と第2通電状態とを低頻度で切り替える(図4、図6参照)。一方、T<Tbでないと否定判定された場合、続くステップS14において、第1通電状態と第2通電状態とを高頻度で切り替える(図5、図7参照)。ステップS11にてT<Taでないと否定判定された場合には、第1MOSa1および第2MOSa2を同時にオン作動させて、第1通電状態と第2通電状態との切り替えを禁止する(図8参照)。
図4〜図8の上段は、第1MOSa1をオン作動させる指令信号、つまり、マイコン21から第1TRb1へ出力される指令信号の時間変化を示す。図4〜図8の下段は、第2MOSa2をオン作動させる指令信号、つまり、マイコン21から第2TRb2へ出力される指令信号の時間変化を示す。これらの指令信号は、図2(a)に示す駆動信号と同じであり、通電時間tQと一致する。
図4の例では、所定回数連続して第1MOSa1をオン作動させた後、第2MOSa1の使用に切り替える。その後、所定回数連続して第2MOSa2をオン作動させた後、第1MOSa1の使用に切り替える。第1MOSa1の使用期間中は第2MOSa2のオフ作動を継続させ、第2MOSa2の使用期間中は第1MOSa1のオフ作動を継続させる。要するに、所定回数使用する毎に、第1MOSa1を使用した第1通電状態と、第2MOSa2を使用した第2通電状態とを切り替える。
これに対し、図5の例では、1回使用する毎に、第1MOSa1を使用した第1通電状態と、第2MOSa2を使用した第2通電状態とを切り替える。つまり、図5の場合には、第1通電状態と第2通電状態との切り替え頻度が、図4の場合に比べて高頻度となる。
図4および図5の例では、1燃焼サイクル中に1回燃料を噴射させる1段噴射であるが、図6および図7の例では、1燃焼サイクル中に複数回燃料を噴射させる多段噴射である。図6の例では、第1通電状態と第2通電状態との切り替えを、1燃焼サイクルの最中に(多段噴射の最中に)実施することを禁止している。そして、多段噴射を所定回数実施する毎に、第1通電状態と第2通電状態とを切り替える。
これに対し、図7の例では、第1通電状態と第2通電状態との切り替えを多段噴射の最中に実施させる。具体的には、1段目の噴射については第1MOSa1を使用した第1通電状態で実施し、2段目の噴射については第2MOSa2を使用した第2通電状態で実施する。つまり、図7の場合には、第1通電状態と第2通電状態との切り替え頻度が、図6の場合に比べて高頻度となる。
以上により、本実施形態によれば、並列接続された第1MOSa1および第2MOSa2を備え、第1MOSa1を用いた第1通電状態と、第2MOSa2を用いた第2通電状態とに切り替える。そのため、第1通電状態による通電オンにより第1MOSa1が温度上昇しても、その後の第2通電状態による通電オフの期間に、第1MOSa1の温度が低下する。第2MOSa2についても同様にして、第1通電状態による通電オフの期間に温度が低下する。
したがって、一つのスイッチング素子を、切り替えることなく継続して使用する場合に比べて、第1MOSa1および第2MOSa2の温度上昇を抑制できる。よって、電磁吸引力の上昇速度低下を抑制できる。そのため、遅れ時間tdが長くなることによる噴射開始時期の遅れや、噴射時間が短くなって噴射量が少なくなるといった不具合を抑制できる。なお、上述の如くスイッチング素子の温度上昇を抑制できると言うことは、耐熱性の低いスイッチング素子を採用できるようになるとも言える。
ここで、本発明者が試験したところ、切り替え頻度を高くするほど温度上昇を抑制できることが分かった。但し、高頻度で切り替えると、第1MOSa1および第2MOSa2の作動をマイコン21が制御するにあたり、その制御の処理負荷が高くなる。この点を鑑みた本実施形態では、マイコン21は、第1通電状態と第2通電状態とに切り替える頻度を、取得された雰囲気温度Tに基づき変更する。そのため、雰囲気温度Tが所定温度(第2温度Tb)以上になった高温時には高頻度で切り替えて、温度上昇抑制を促進できる。それでいて、所定温度未満の常温時には低頻度で切り替えて、マイコン21の処理負荷を低減できる。
ここで、第1MOSa1および第2MOSa2を同時にオン作動させると、第1MOSa1および第2MOSa2を流れる電流が少なくなり、発熱量が低下する。但し、第1通電状態と第2通電状態との切り替えが無くなるので、放熱に寄与するオフ作動期間が短くなる。この点について本発明者が試験したところ、上述の如く同時にオン作動させると、短期間(一時的)であれば、高頻度で切り替える場合に比べて温度上昇抑制の効果が高くなることが分かった。この点を鑑みた本実施形態では、温度センサ27で検出された温度が、第2温度Tbよりも高い第1温度Ta(上限温度)を超えて高温になった場合に、第1MOSa1および第2MOSa2を同時にオン作動させる。そのため、上限温度を超えて高温になった場合には、温度上昇抑制の効果を一時的に向上させて、温度低下を図ることができる。よって、一時的に温度低下を図る措置を取ることができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、図3のステップS10において、第1MOSa1の温度および第2MOSa2の温度と相関のある物理量として、ケース20a内の温度(雰囲気温度T)を取得している。これに対し本実施形態では、上記物理量として、先述した機関回転速度、つまり内燃機関の出力軸の単位時間当りの回転数(エンジン回転数NE)を取得する。
エンジン回転数NEが大きいほど、燃料噴射のインターバルが短くなる。すなわち、図2の符号t40に示す通電終了時期から、次回の噴射に係る通電開始時期t10までの間隔が短くなる。すると、第1MOSa1および第2MOSa2のオフ作動期間が短くなるので、温度上昇が促進される。このようにエンジン回転数NEは、第1MOSa1の温度および第2MOSa2の温度と相関のある物理量である。
具体的には、先ず図9に示すステップS20において、エンジン回転数NEを取得する。該ステップS20の処理を実行している時のマイコン21は、上記物理量(エンジン回転数NE)を取得する「取得手段」に相当する。続くステップS21では、取得したエンジン回転数NEが所定値(第1回転数Na)未満であるか否かを判定する。NE<Naと肯定判定された場合、続くステップS22において、エンジン回転数NEが第2回転数Nb未満であるか否かを判定する。第2回転数Nbは第1回転数Naよりも小さい値に設定されている。
NE<Nbと肯定判定された場合、続くステップS23において、第1通電状態と第2通電状態とを低頻度で切り替える(図4、図6参照)。一方、N<Nbでないと否定判定された場合、続くステップS24において、第1通電状態と第2通電状態とを高頻度で切り替える(図5、図7参照)。ステップS21にてN<Naでないと否定判定された場合には、第1MOSa1および第2MOSa2を同時にオン作動させて、第1通電状態と第2通電状態との切り替えを禁止する(図8参照)。
以上により、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様にして、第1通電状態と第2通電状態とに切り替えることで、第1MOSa1および第2MOSa2の温度上昇を抑制できる。よって、電磁吸引力の低下を抑制でき、噴射状態を精度良く制御できるようになる。また、図1に示す温度センサ27を不要にすることもできる。
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、第1通電状態と第2通電状態との切り替え頻度を、高頻度と低頻度の2段階で変更している。これに対し本実施形態では、3段階で変更する。
具体的には、図10に示す処理を実行して、高頻度と中頻度と低頻度の3段階で変更する。図10の処理は、図3の処理に対してステップS12AおよびステップS13Aを追加したものである。ステップS12Aでは、雰囲気温度Tが第3温度Tc未満であるか否かを判定する。第3温度Tcは第2温度Tbよりも低い値に設定されている。
T<Tcと肯定判定された場合、続くステップS13において、第1通電状態と第2通電状態とを低頻度で切り替える(図4、図6参照)。一方、T<Tcでないと否定判定された場合、続くステップS13Aにおいて、第1通電状態と第2通電状態とを中頻度で切り替える。ステップS12にてT<Tbでないと否定判定された場合、ステップS14にて第1通電状態と第2通電状態とを高頻度で切り替える(図5、図7参照)。
例えば、所定回数使用する毎に、第1MOSa1を使用した第1通電状態と、第2MOSa2を使用した第2通電状態とを切り替えるにあたり、上記所定回数を、低頻度、中頻度、高頻度の順に小さく設定する。
以上により、本実施形態によれば、第1通電状態と第2通電状態との切り替え頻度を、高頻度と低頻度の3段階で変更している。そのため、温度上昇抑制の促進とマイコン21の処理負荷低減とを鑑みた変更を、2段階で変更する場合に比べてきめ細かく実施できる。
(第4実施形態)
上記第1〜第3実施形態では、第1通電状態による第1MOSa1の使用頻度が、第2通電状態による第2MOSa2の使用頻度と同じになるようにマイコン21は制御している。これに対し本実施形態では、第1通電状態による第1MOSa1の使用頻度が、第2通電状態による第2MOSa2の使用頻度よりも高くなるように制御する。
すなわち、先ず図11のステップS30において、第1MOSa1を高頻度で使用しつつ、第1通電状態と第2通電状態とを切り替える。例えば、所定の第1回数だけ連続して第1MOSa1をオン作動させた後、第2MOSa1の使用に切り替える。その後、所定の第2回数だけ連続して第2MOSa2をオン作動させた後、第1MOSa1の使用に切り替える。そして、第1回数を第2回数よりも大きい値に設定する。本実施形態では、第1MOSa1と第2MOSa2とは同じ部品を用いており、耐熱温度は同じである。したがって、使用頻度の高い第1MOSa1の温度の方が、第2MOSa2よりも高温になる筈である。
続くステップS31では、第1MOSa1に異常が生じたか否かを判定する。例えば、温度センサ27の検出値に基づき取得された雰囲気温度Tが正常範囲外の値になった場合に、第1MOSa1に異常が生じたと判定する。或いは、シャント抵抗26の検出値に基づき取得されたコイル電流が正常範囲外の値になった場合に、第1MOSa1に異常が生じたと判定する。
ステップS31にて異常が生じたと判定されて異常検知された場合、続くステップS32において、第1MOSa1の使用を禁止して第2MOSa2を使用する。つまり、上記切り替えを禁止して、全ての噴射に対する通電時間tQにおいて第2MOSa2をオン作動させる。
続くステップS33では、異常が生じた旨を内燃機関の運転者に報知する。例えば、内燃機関が車両に搭載されたものである場合において、警告ランプを点灯させる等の手段により車両運転者に異常発生を報知する。一方、ステップS31にて異常が検知されない場合には、ステップS30の処理が継続されることとなる。
以上により、本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様にして、第1通電状態と第2通電状態とに切り替えることで、第1MOSa1および第2MOSa2の温度上昇を抑制できる。
さらに本実施形態では、第1MOSa1の使用頻度が第2MOSa2の使用頻度よりも高くなるように制御する。そのため、高頻度で使用される第1MOSa1に異常が生じた時点では、未だ第2MOSa2の劣化が大きく進行していない蓋然性が高い。よって、第1MOSa1の異常発生後、第2MOSa2を用いた燃料噴射が可能な期間を長く確保できる。よって、第1MOSa1に異常が生じてから第2MOSa2にまで異常が生じるまでの期間、つまり故障した第1MOSa1を修理するまでのフェールセーフ期間を長く確保できる。
(第5実施形態)
上記第1〜第4実施形態に係るECU20は、1つの燃料噴射弁10を制御するものである。つまり、内燃機関に備えられた燃料噴射弁10が1つの単気筒エンジンに適用された燃料噴射制御装置である。これに対し、本実施形態に係るECU200は、複数の燃料噴射弁10を制御するものであり、多気筒エンジンに適用された燃料噴射制御装置である。
図12の例では、燃料噴射弁10が4本であり、各々のコイル14に対して接地側の端子20cが設けられている。高電位側の端子20bについては2つ設けられており、各々の端子20bに2つのコイル14が接続されている。各端子20bに接続された高電位配線20Hの各々には、高電位用SW24および低電位用SW25が接続されている。各々の高電位用SW24は1つの昇圧回路23に接続されている。
接地側の端子20cに接続された低電位配線20Lの各々には、第1MOSa1および第2MOSa2が並列して接続されている。第1MOSa1および第2MOSa2の各々には、第1TRb1および第2TRb2が接続されている。なお、図1に示すシャント抵抗26は、図12では図示を省略されている。
要するに、ECU200は、4つのコイル14に対して、高電位用SW24および低電位用SW25が2組、第1MOSa1および第2MOSa2が4組備えられている。そして、マイコン21は、第1実施形態と同様にして、第1MOSa1および第2MOSa2を制御して、第1通電状態と第2通電状態とに切り替える。よって、本実施形態によっても上記第1実施形態と同様の効果が発揮される。
(他の実施形態)
以上、発明の好ましい実施形態について説明したが、発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、以下に例示するように種々変形して実施することが可能である。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
上記第4実施形態では、第1MOSa1と第2MOSa2とは同じ部品を用いており、耐熱温度は同じである。これに対し、第2MOSa2に比べて耐熱性の高いスイッチング素子を、第1MOSa1として用いてもよい。これによれば、高頻度で使用される第1MOSa1の異常発生を抑制でき、好適である。
図3のステップS14や図9のステップS24では、第1通電状態と第2通電状態とを高頻度で切り替えるにあたり、第1MOSa1および第2MOSa2を1回使用する毎に切り替えている。これに対し、本発明は、1回使用する毎に切り替えることに限定されない。例えば、ステップS13やステップS23の低頻度切替に比べて高頻度で切り替えていれば、複数回使用する毎に切り替えてもよい。
上記各実施形態では、第1MOSa1の温度および第2MOSa2の温度と相関のある物理量として、雰囲気温度Tやエンジン回転数NEを用いている。これに対し、内燃機関の負荷を上記物理量として用いてもよい。また、上記各実施形態では、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子として電界効果トランジスタを用いているが、バイポーラトランジスタを用いてもよい。
上記各実施形態では、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子を低電位配線20Lに並列接続して、第1通電状態と第2通電状態とに切り替えている。これに対し、第1スイッチング素子および第2スイッチング素子を高電位配線20Hに並列接続して、第1通電状態と第2通電状態とに切り替えてもよい。或いは、低電位配線20Lに接続されたスイッチング素子と高電位配線20Hに接続されたスイッチング素子の両方に、本発明に係る第1スイッチング素子および第2スイッチング素子を適用させてもよい。
上記各実施形態では、マイコン21が第1TRb1および第2TRb2を制御することで、第1MOSa1および第2MOSa2の作動を制御している。これに対し、第1TRb1および第2TRb2を廃止して、第1MOSa1および第2MOSa2の作動をIC22が制御してもよい。
上記各実施形態では、雰囲気温度Tが上限温度Taよりも高温になった場合に、第1MOSa1および第2MOSa2の両方を同時にオン作動させている。これに対し、雰囲気温度Tが上限温度Taよりも高温になることが予測された場合に、上記両方を同時にオン作動させてもよい。例えば、エンジン回転数NEが急上昇した場合には、雰囲気温度Tが現時点では上限温度Taであったとしても、現時点の直後に上限温度Taより高温になる蓋然性が高いと予測する。
上記各実施形態で説明した内燃機関は、ガソリンエンジンであってもディーゼルエンジンであってもよい。
ECU20、200(制御装置)が提供する手段および/または機能は、実体的な記憶媒体に記録されたソフトウェアおよびそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。例えば、制御装置がハードウェアである回路によって提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路によって提供することができる。
10…燃料噴射弁、12…弁体、14…コイル、20L…低電位配線(通電経路)、21…マイコン(制御手段)、a1…第1MOS(第1スイッチング素子)、a2…第2MOS(第2スイッチング素子)。

Claims (5)

  1. 燃料噴射弁(10)のコイル(14)に通電する通電状態と前記コイルへの通電を遮断する遮断状態とを切り替える燃料噴射制御装置において、
    前記コイルに接続される通電経路(20L)に設けられた第1スイッチング素子(a1)と、
    前記第1スイッチング素子に対して並列に接続された第2スイッチング素子(a2)と、
    前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子の作動を制御する制御手段(21)と、
    前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子の少なくとも一方の温度と相関のある物理量を取得する取得手段(S10、S20)と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記第1スイッチング素子をオン作動させつつ前記第2スイッチング素子をオフ作動させることで前記通電状態にする第1通電状態と、前記第2スイッチング素子をオン作動させつつ前記第1スイッチング素子をオフ作動させることで前記通電状態にする第2通電状態と、に切り替え
    さらに、前記第1通電状態と前記第2通電状態とに切り替える頻度を、前記取得手段により取得された前記物理量に基づき変更することを特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記第1通電状態による前記第1スイッチング素子の使用頻度が、前記第2通電状態による前記第2スイッチング素子の使用頻度よりも高くなるように制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記第2スイッチング素子に比べて耐熱性の高いスイッチング素子が、前記第1スイッチング素子として用いられていることを特徴とする請求項に記載の燃料噴射制御装置。
  4. 燃料噴射弁(10)のコイル(14)に通電する通電状態と前記コイルへの通電を遮断する遮断状態とを切り替える燃料噴射制御装置において、
    前記コイルに接続される通電経路(20L)に設けられた第1スイッチング素子(a1)と、
    前記第1スイッチング素子に対して並列に接続された第2スイッチング素子(a2)と、
    前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子の作動を制御する制御手段(21)と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記第1スイッチング素子をオン作動させつつ前記第2スイッチング素子をオフ作動させることで前記通電状態にする第1通電状態と、前記第2スイッチング素子をオン作動させつつ前記第1スイッチング素子をオフ作動させることで前記通電状態にする第2通電状態と、に切り替え、
    さらに、前記第1通電状態による前記第1スイッチング素子の使用頻度が、前記第2通電状態による前記第2スイッチング素子の使用頻度よりも高くなるように制御し、
    さらに、前記第2スイッチング素子に比べて耐熱性の高いスイッチング素子が、前記第1スイッチング素子として用いられるように制御することを特徴とする燃料噴射制御装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子の少なくとも一方が、所定の上限温度(Ta)よりも高温になった場合、或いは前記上限温度よりも高温になることが予測された場合に、
    前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子の両方を同時にオン作動させることで前記通電状態にすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の燃料噴射制御装置。
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