JP6575138B2 - シートベルトアシスト装置及び乗り物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、シートベルトアシスト装置及び乗り物用シートに係り、特に、着座者の手の届き易い位置にシートベルトの少なくとも一部分を移動させることが可能なシートベルトアシスト装置及び乗り物用シートに関する。
従来、乗り物用シートの着座者がシートベルトを取り易くするために、シートバックの上方部分に設けられたベルト可動部材を前方又は上方へ突出させて、シートベルトの一部を前方又は上方へ押し出させるものが知られている(例えば特許文献1、2)。
特許文献1に記載のシートベルト一体式の乗り物用シートでは、シートバックの左右側方部分においてその上方部分にベルト可動部材が収納可能に取り付けられている。
シートベルトは、当該側方部分においてベルト可動部材よりも上方位置に設けられたベルトガイド(引き出し口)から下方に延出し、当該側方部分上に載置されている。
ベルト可動部材は、シートバックの収納部に収納される収納位置と、収納位置からシート前方側に伸張し、シートベルトの一部分を前方へ押し出す伸張位置との間で移動可能に配置されている。
上記構成により、着座者によるシートベルトの装着作業性が改善する。
特許文献2に記載の車両リアシートでは、シートバックの左右幅方向の中央部分においてその上方部分にベルトガイド一体式のベルト可動部材(ベルトアンカー)が収納可能に取り付けられている。
シートベルトは、当該中央部分の上面にあるベルトガイドによってガイドされて、当該中央部分の上面から前面にわたって延出し、当該中央部分上に載置されている。
ベルト可動部材は、シートバックの収納凹部に収納される収納位置と、収納位置からシート上方に突出し、シートベルトの一部分を上方へ押し出す突出位置との間で回動可能に配置されている。
上記構成により、車両リアシートの中央席に乗員が着座するときには、ベルト可動部材を常に突出させておき、乗員が着座しないときにはベルト可動部材を収納して後方視界を確保することができる。
特開2004−306642号公報 実開平6−60562号公報
しかしながら、特許文献1のようなベルト可動部材は、シートベルトの一部分を前方へ押し出すための伸長機構が比較的複雑であって、大型化してしまっていた。
特許文献2のようなベルト可動部材は、回転機構を利用して小型化を図っているものの、ベルトガイド一体式となるためにシートベルトをガイドする機構が必要となってしまい、結果として大型化してしまっていた。そして、ベルト可動部材が、乗員着座後もシートバックから上方に突出しているため、着座する乗員にとって邪魔となる虞があった。
また、特許文献1、2のようなベルト可動部材は、シートバックの上方部分からシート前方又はシート上方の一方へ突出し、シートベルトの一部分を前方又は上方の一方へ押し出すことで着座者がシートベルトを取り易くなるところ、シートベルトの装着作業性をさらに向上させる工夫が必要とされていた。
また、特許文献1のようなベルト可動部材では、着座者がシートベルトを体に引き寄せて装着しようとするときに、ベルト可動部材の一部がシートベルトに当たって押し出したままの状態になっていると、シートベルトの遊びが発生してしまい、その結果、シートベルトによる着座者の拘束性能を阻害する虞があった。
そのため、シートベルトによる着座者の拘束性能を良好に確保するための工夫が必要とされていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、コンパクトでシンプルな構成によって、着座者の取り易い位置にシートベルトを移動させることが可能なシートベルトアシスト装置及び乗り物用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、着座者によるシートベルトの装着作業性を向上させたシートベルトアシスト装置及び乗り物用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、シートベルトによる着座者の拘束性能を良好に確保することが可能なシートベルトアシスト装置及び乗り物用シートを提供することにある。
前記課題は、本シートベルトアシスト装置によれば、乗り物用シートの背もたれ部となるシートバックに取り付けられ、該シートバック上に載置されたシートベルトの少なくとも一部分を、着座者から届き易い位置に移動させることが可能なシートベルトアシスト装置であって、前記シートバックに回動軸を介して取り付けられ、前記シートバックに収納される収納位置と、前記シートバックよりも前方に突出し、前記シートベルトの一部分を押し出す突出位置との間で移動する回動部材を備え、該回動部材は、前記シートバックの上端又は上端周辺に設けられたベルトガイドよりも前方に配置され、前記シートバックの左右方向の側方部分に取り付けられ、該側方部分に設けられた収納凹部に前記回動軸を介して収納可能に取り付けられ、前記回動軸は、前記収納凹部において左右方向に延出するように軸支され、前記回動部材と前記収納凹部の間には、前記回動部材を回動可能に支持する支持プレートが取り付けられ、前記回動部材は、前記支持プレートの内部に収納されているとにより解決される。
上記のように、着座者がシートベルトを取り易くするために、回動部材がシート前方に突出回転してシートベルトの一部を押し出しており、かつ、回動部材とベルトガイドとが別体で設けられていることから、コンパクトでシンプルな構成からなるシートベルトアシスト装置を実現することができる。
また上記のように、回動軸が収納凹部において左右方向に延出するように軸支されているため、回動部材が回転機構を利用してコンパクトに配置され、かつ、上下方向に回転することでシートベルトを押し出し易くすることができる。
また上記のように、支持プレートが設けられているため、回動部材と収納凹部との間に隙間ができることを抑制し、かつ、見栄えを良くすることができる。
このとき、前記回動部材は、前記シートバックの上方部分に取り付けられ、前記突出位置に移動したときに、前記シートバックの前面と前記シートベルトとの間、及び前記シートバックの上端と前記シートベルトとの間の双方に隙間ができるように前記シートベルトの一部分を後方から押し出していると良い。
上記構成により、回動部材によって、シートバックの前面とシートベルトとの間、及びシートバックの上端とシートベルトとの間の双方に隙間ができるため、従来と比較して着座者が格段にシートベルトを取り易くなる。
このとき、前記回動軸は、前記回動部材の上端部又は下端部に取り付けられ、前記支持プレートに軸支されていると良い。
上記のように、回動軸は回動部材の上端部又は下端部に取り付けられているため、回動部材の回転軌跡を大きくし、シートベルトの一部分の移動量を確保できる。
このとき、前記回動軸は、前記回動部材の上端部に取り付けられ、前記回動部材は、前記収納位置から前記突出位置へ移動するときに、前記回動軸を中心としてシート前方に突出するように上方回転し、前記突出位置に移動したときに、前記シートバックとのなす角度が略90度以下となるように構成されていると良い。
上記構成により、回動部材が必要以上に上方回転することでシートベルトを巻き込む虞を軽減することができる。また、着座者が誤って回動部材を押し上げたとしても回動部材の自重で収納位置側に付勢させることができ、外部から受ける荷重によって変形する虞を軽減できる。
このとき、前記回動部材は、前記乗り物用シートの頭部となるヘッドレストの下端よりも下方位置に配置され、前記シートバックの上端よりも下方位置に配置されていると良い。
上記構成により、従来のように可動部材が着座者の顔に近接した位置で移動する場合と比較して、本発明では回動部材が着座者の顔から離れた位置に配置されるため、着座者の違和感を抑制できる。
このとき、前記回動部材には、該回動部材が前記突出位置にいるときに前記シートベルトに当接する面において前記シートベルトの左右方向の位置を規制する位置規制部が設けられていると良い。
上記構成により、回動部材がシートベルトの一部分を押し出す突出位置にいるときに、位置規制部によってシートベルトの左右方向のズレを抑制することができる。
このとき、前記回動部材は、前記シートバックの左右方向の側方部分に取り付けられ、前記回動部材において、該回動部材が前記突出位置にいるときに前記シートベルトに当接する部分における左右両端部のうち、前記シートバックの中央部分に近い側の一端部には、前記シートバックの中央部分に遠い側の他端部に向かって切り欠かれた切り欠き部が形成されていると良い。
上記構成により、着座者がシートベルトを体に引き寄せて装着しようとするときに、突出位置にある回動部材とシートベルトとの間で干渉を抑制し易くなるため、シートベルトの遊びが発生することがなく、シートベルトによる着座者の拘束性能を良好に確保することができる。
また、シートベルト装着後に、突出位置にある回動部材とシートバックとの間にシートベルトの一部が挟み込まれるような虞も軽減される。
このとき、前記回動部材は、前記シートバックに設けられた収納凹部に収納可能に取り付けられ、前記回動部材と前記収納凹部の間には、前記回動部材を収納可能に支持する支持プレートが取り付けられ、該支持プレートのうち、前記切り欠き部に対応する部分には、前記回動部材に向かって張り出した張り出し凸部が形成されていると良い。
上記構成により、回動部材が支持プレート内に収納されたときに、シートバックの前面に凹みが形成されてしまうことを抑制できるため、異物が侵入する虞を軽減することができ、また着座者の違和感がなくなり、外観商品性も良くなる。
このとき、前記回動部材は、前記シートバックに設けられた収納凹部に収納可能に取り付けられ、該収納凹部に格納されるモータと、該モータと前記回動部材の間に介在し、該回動部材を回転させるために前記モータの駆動動作に対応して昇降動作する駆動シャフトと、を備えていると良い。
上記構成により、比較的コンパクトでシンプルな構成からなる駆動式のシートベルトアシスト装置を実現できる。
このとき、前記モータは、前記回動軸よりもシート前方側の位置に配置され、かつ、前記回動軸よりも下方側の位置に配置されていると良い。
上記のように、モータが回動軸よりも前方位置に配置されているため、例えば、シートバックよりも後方位置にある車両側のボディーパネルや他の周辺構成部品とのクリアランスを確保し易くなる。
また、モータが回動軸よりも下方位置に配置されているため、例えば、やや後傾位置で設置されるシートバックにおいて比較的スペースの確保し易い所にモータを配置することができ、コンパクト化につながる。
このとき、前記駆動シャフトは、先端側が前記回動部材に対して取り付けられ、末端側が前記モータの駆動軸に対して取り付けられて構成され、前記回動軸と前記駆動軸は、前記駆動シャフトを挟んで互いに反対側の位置に配置されていると良い。
上記構成により、収納凹部内に格納されるモータが回動部材側(シート前方側)に配置されていないため、着座者が誤ってモータに触れてしまうことを抑制でき、また外観商品性も良くなる。
また、上記シートベルトアシスト装置と、前記シートバックと、を備えた乗り物用シートも実現することができる。
上記構成により、コンパクトでシンプルな構成によって、着座者の取り易い位置にシートベルトを移動させることが可能な乗り物用シートとなる。
このとき、前記シートバックの前記側方部分には、エアバッグモジュールが取り付けられ、前記シートベルトアシスト装置は、前記側方部分において前記エアバッグモジュールと異なる位置に配置され、前記シートベルトが着座者によって装着されたときに、前記エアバッグモジュールが、前記シートベルトと対向しない位置に配置されていると良い。
上記構成により、例えば、サイドエアバッグモジュールを備えた乗り物用シートにおいて、互いに干渉することなく取り付けることができる。
このとき、前記シートベルトアシスト装置は、前記エアバッグモジュールよりも上方位置に配置されていると良い。
上記構成により、シートバックの側方部分においてエアバッグモジュールの上方スペースを利用してシートベルトアシスト装置をコンパクトに配置できる。
このとき、前記シートベルトアシスト装置は、前記シートバックの左右側方部分の双方に取り付けられていると良い。
上記構成により、例えば乗り物用シートが車両用リアシートである場合には、複数の着座者が当該シートベルトアシスト装置を利用することができる。また、シートベルトアシスト装置の構成部品を共用化できる。
また、上記シートベルトアシスト装置と、前記シートバックと、を備え、前記収納凹部は、前記シートバックに設けられた凹部形状の収納プレートから形成され、前記モータは、前記収納プレートよりもシート後方側の位置に配置されている乗り物用シートも実現できる。
上記のように、モータは収納プレートよりもシート後方位置に配置されているため、着座者が誤ってモータに触れてしまうことを抑制でき、また外観商品性も良くなる。
また、上記シートベルトアシスト装置と、前記シートバックと、を備え、前記収納凹部は、前記シートバックに設けられた凹部形状の収納プレートから形成され、該収納プレートには、前記モータを上下方向において間に挟む位置に設けられ、該モータを保持するために該モータに向かって突出する上下の突出保持部が形成されている乗り物用シートも実現できる。
上記構成により、モータの組み付け作業がし易くなる。
また、乗り物用シートの背もたれ部となるシートバックに取り付けられ、該シートバック上に載置されたシートベルトの少なくとも一部分を、着座者から届き易い位置に移動させることが可能なシートベルトアシスト装置と、前記シートバックと、を備え、前記シートベルトアシスト装置は、前記シートバックに回動軸を介して取り付けられ、前記シートバックに収納される収納位置と、前記シートバックよりも前方に突出し、前記シートベルトの一部分を押し出す突出位置との間で移動する回動部材を備え、該回動部材は、前記シートバックの上端又は上端周辺に設けられたベルトガイドよりも前方に配置され、前記シートバックの左右方向の側方部分に取り付けられ、該側方部分に設けられた収納凹部に前記回動軸を介して収納可能に取り付けられ、前記回動軸は、前記収納凹部において左右方向に延出するように軸支され、前記収納凹部は、前記シートバックに設けられた凹部形状の収納プレートから形成され、該収納プレートの後面には、乗り物ボディに向かって後方に突出し、該乗り物ボディに設けられた被取り付け部に取り付け可能なボディ取り付け部が形成され、前記回動軸は、前記収納プレートの取り付け方向において前記ボディ取り付け部と対向する位置に配置されていることを特徴とする乗り物用シートも実現できる
また、乗り物用シートの背もたれ部となるシートバックに取り付けられ、該シートバック上に載置されたシートベルトの少なくとも一部分を、着座者から届き易い位置に移動させることが可能なシートベルトアシスト装置と、前記シートバックと、を備え、前記シートベルトアシスト装置は、前記シートバックに回動軸を介して取り付けられ、前記シートバックに収納される収納位置と、前記シートバックよりも前方に突出し、前記シートベルトの一部分を押し出す突出位置との間で移動する回動部材を備え、該回動部材は、前記シートバックの上端又は上端周辺に設けられたベルトガイドよりも前方に配置され、前記シートバックの左右方向の側方部分に取り付けられ、該側方部分に設けられた収納凹部に前記回動軸を介して収納可能に取り付けられ、前記回動軸は、前記収納凹部において左右方向に延出するように軸支され、前記回動部材と前記収納凹部との間には、前記回動部材を回動可能に支持する支持プレートが取り付けられ、前記回動軸は、前記回動部材の上端部又は下端部に取り付けられ、前記支持プレートに軸支され、前記シートバックは、表皮材で被覆されて構成され、前記収納凹部は、前記シートバックに設けられた凹部形状の収納プレートから形成され、前記表皮材の端末部分は、前記支持プレートと前記収納プレートの間に挟み込まれて取り付けられていることを特徴とする乗り物用シートも実現できる
乗り物用シートの背もたれ部となるシートバックに取り付けられ、該シートバック上に載置されたシートベルトの少なくとも一部分を、着座者から届き易い位置に移動させることが可能なシートベルトアシスト装置と、前記シートバックと、を備え、前記シートベルトアシスト装置は、前記シートバックに回動軸を介して取り付けられ、前記シートバックに収納される収納位置と、前記シートバックよりも前方に突出し、前記シートベルトの一部分を押し出す突出位置との間で移動する回動部材を備え、該回動部材は、前記シートバックの上端又は上端周辺に設けられたベルトガイドよりも前方に配置され、前記シートバックに設けられた収納凹部に収納可能に取り付けられ、該収納凹部に格納されるモータと、該モータと前記回動部材の間に介在し、該回動部材を回転させるために前記モータの駆動動作に対応して昇降動作する駆動シャフトと、をさらに備え、前記収納凹部は、前記シートバックに設けられた凹部形状の収納プレートから形成され、前記モータは、前記収納プレートよりもシート後方側の位置に配置されていることを特徴とする乗り物用シートも実現できる
発明によれば、回動部材がシート前方に突出回転してシートベルトの一部を押し出しており、かつ、回動部材とベルトガイドとが別体で設けられていることから、コンパクトでシンプルな構成からなるシートベルトアシスト装置を実現できる。
発明によれば、従来と比較して着座者が格段にシートベルトを取り易くなる。
発明によれば、回動部材が回転機構を利用してコンパクトに配置され、かつ、上下方向に回転することでシートベルトを押し出し易くなる。
本発明によれば、回動部材と収納凹部の間に隙間ができることを抑制し、見栄えが良くなる。また、回動部材の回転軌跡を大きくしシートベルトの移動量を確保できる。
本発明によれば、シートベルトを巻き込む虞を軽減できる。また、回動部材の自重で収納位置側に付勢させることができ、外部から受ける荷重によって変形する虞を軽減できる。
本発明によれば、従来と比較して、回動部材が着座者の顔から離れた位置に配置されるため、着座者の違和感を抑制できる。
本発明によれば、位置規制部によってシートベルトの左右方向のズレを抑制できる。
本発明によれば、シートベルトをバックルに装着するときに、突出位置にある回動部材がシートベルトを一部押し出したままであることを抑制し易くなるため、シートベルトによる着座者の拘束性能を良好に確保できる。また、突出位置にある回動部材とシートバックとの間にシートベルトの一部が挟み込まれる虞も軽減される。
本発明によれば、シートバックの前面に凹みが形成されてしまうことを抑制できるため、異物が侵入する虞を軽減できる。また着座者の違和感がなくなり、外観商品性も良くなる。
本発明によれば、比較的コンパクトでシンプルな構成からなる駆動式のシートベルトアシスト装置を実現できる。
本発明によれば、シートバックよりも後方位置にある車両側のボディーパネルや他の周辺構成部品とのクリアランスを確保し易くなる。また、やや後傾位置で設置されるシートバックにおいてスペースの確保し易い所にモータを配置でき、コンパクト化につながる。
本発明によれば、着座者が誤ってモータに触れてしまうことを抑制し、また外観商品性も良くなる。
本発明によれば、コンパクトでシンプルな構成によって、着座者の取り易い位置にシートベルトを移動させることが可能な乗り物用シートとなる。
本発明によれば、例えば、サイドエアバッグモジュールを備えた乗り物用シートにおいて、互いに干渉することなく取り付けできる。
本発明によれば、エアバッグモジュールの上方スペースを利用してシートベルトアシスト装置をコンパクトに配置できる。
本発明によれば、例えば車両用リアシートである場合に、複数の着座者が当該シートベルトアシスト装置を利用できる。また、当該装置の構成部品を共用化できる。
本発明によれば、回動部材の回転動作が安定し易くなる。
本発明によれば、表皮材の端末部分の取り付け性が安定し、また外観商品性が向上する。
本発明によれば、着座者が誤ってモータに触れてしまうことを抑制でき、また外観商品性も良くなる。
本発明によれば、モータの組み付け作業がし易くなる。
本実施形態に係る車両用シートの外観斜視図である。 図1の要部拡大図であり、ベルトアシスト装置を示す外観斜視図である。 ベルトアシスト装置の分解斜視図である。 ベルトアシスト装置の側面断面図であり、図4(a)は収納位置、図4(b)は突出位置を示す図である。 ベルトアシスト装置の電気的構造を示すブロック図である。 ベルトアシスト装置の制御の一例を示すフロー図である。 第2実施形態のベルトアシスト装置の外観斜視図である。 第2実施形態のベルトアシスト装置の分解斜視図である。 第2実施形態のベルトアシスト装置の側面断面図であり、図9(a)は収納位置、図9(b)は突出位置を示す図である。 第3実施形態のベルトアシスト装置の外観斜視図であり、図10(a)は収納位置、図10(b)は突出位置を示す図である。 第4実施形態のベルトアシスト装置の斜視図であり、回動部材が突出位置にある状態を示す図である。 第4実施形態のベルトアシスト装置の斜視図であり、回動部材が収納位置にある状態を示す図である。 第4実施形態のベルトアシスト装置の分解斜視図である。 第4実施形態のベルトアシスト装置を後面から見た斜視図である。 第4実施形態のベルトアシスト装置の横断面図であり、表皮材が支持プレートと収納プレートとの間に挟まれて掛け止めされた状態を示す図である。 第4実施形態のモータ及び駆動シャフトを保護するための前側カバーと後側カバーを示す図である。 第4実施形態のベルトアシスト装置の縦断面図であり、駆動シャフト、ウォームギア及びホイールギアがそれぞれ噛み合わされた状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図1〜図17を参照して説明する。
本実施形態は、シートバックの側方部分に取り付けられ、該側方部分上に載置されたシートベルトの一部分を、着座者から届き易い位置に移動させることが可能なシートベルトアシスト装置を備えた乗り物用シートであって、当該側方部分の収納凹部に回動軸を介して取り付けられ、シートバックに収納される収納位置と、シートバックよりも前方に突出回転し、シートベルトの一部分を押し出す突出位置との間で上下に回動する回動部材を備え、回動部材は、シートバックの上端周辺に設けられたベルトガイドよりも前方に配置されていることを特徴とする乗り物用シートの発明に関するものである。
なお、乗り物用シートのシートバックに対して着座者が着座する側が前方側となる。
本実施形態の乗り物用シートSは、例えば車両の後部座席に相当するリアシートである。なお、車両前後方向に三列のシートを備える車両において二列目のミドルシートとしても利用可能である。
乗り物用シートSは、図1に示すように、シートクッション1と、シートバック2と、ヘッドレスト3とを備えるシート本体と、シートバック2の左右側方部分において上方部分に取り付けられるシートベルトアシスト装置30(以下、ベルトアシスト装置30とする)と、から主に構成されている。
なお、シートバック2の左右側方部分の上端周辺、具体的には左右側方部分よりも後方部分には、シートベルト10の延出方向をガイドするベルトガイド13が設けられている。
乗り物用シートSは、ベルトアシスト装置30を利用して、シートバック2の左右側方部分上に載置されたシートベルト10の少なくとも一部分を、着座者の手の届き易い位置に移動させることが可能なシートである。
具体的には、乗り物用シートSは、ベルトアシスト装置30を動作させることによって、シートバック2の前面とシートベルト10との間、及びシートバック2の上端とシートベルト10との間の双方に隙間ができるようにシートベルト10の一部分を後方から押し出すことが可能なシートである。詳細は後述する。
シートクッション1は、図1に示すように、乗員を下方から支持する着座部であって、骨格となる不図示のクッションフレームにクッションパッドを載置して、クッションパッドの上から表皮材によって被覆されて構成されている。
シートバック2は、乗員の背中を後方から支持する背もたれ部であって、骨格となる不図示のバックフレームにクッションパッドを載置して表皮材で被覆されて構成されている。
シートバック2の左右側方部分は、着座者の上体側部を支持するバックサイド部20として形成されている。
ヘッドレスト3は、乗員の頭を後方から支持する頭部であって、芯材となる不図示のピラーにクッションパッドを載置して表皮材で被覆されて構成されている。
シートベルト10は、乗員の上体を拘束する帯状部材であって、シートバック2のバックサイド部20上において上面から前面にわたって載置されている。
シートベルト10には、タングプレート11が摺動可能に取り付けられており、タングプレート11は、シートクッション1の所定位置に設けられたバックル12に嵌合されている。
シートベルト10の下端側10aは、シートバック2の下端とシートクッション1の後端との間に引き込まれて、シート本体よりも後方にある車体部材に所定位置で固定されている。また、上端側10bは、バックサイド部20の上端よりも後方にあるベルトガイド13に摺動可能に挿通され、シートバック2の上端後部から背面後方に引き込まれ、引き込まれた端部が不図示の自動巻き取り装置に取り付けられている。
ベルトガイド13は、硬質樹脂からなり、シートベルト10の延出方向を前方にガイドする部材であって、シートベルト10を挿通可能なガイド穴13aを備えている。
ベルトガイド13よりも前方位置には、ベルトアシスト装置30が配置されている。
バックサイド部20は、樹脂製のサイドベース20aにクッションパッド20bを載置して、表皮材20cで被覆されて構成されている。
サイドベース20aは、図2に示すように、縦断面略逆L字形状のフレーム部材からなり、ベルトアシスト装置30及びエアバッグモジュール50を収納するものである。
サイドベース20aには、その上方位置において上壁部分から前壁部分にわたって後方に窪ませた収納凹部21と、収納凹部21よりも下方位置において前壁部分を後方に窪ませたエアバッグ収納凹部22と、エアバッグ収納凹部22よりも下方位置において前壁部分を後方に窪ませたベルト対向凹部23と、が設けられている。
収納凹部21は、図3に示すように、サイドベース20aに設けられた略矩形状の開口部分21aに凹形状の収納プレート21bをタッピングで固定することで形成されている。
エアバッグ収納凹部22、ベルト対向凹部23も同様にして、サイドベース20aに設けられた略矩形状の開口部分22a,23aに凹形状の収納プレート22b,23bをタッピングで固定することで形成されている。
上記構成において、収納凹部21には、図2、図3に示すように、ベルトアシスト装置30が前方側から収納されており、エアバッグ収納凹部22には、エアバッグモジュール50が前方側から収納されている。
ベルト対向凹部23は、図1に示すように、シートベルト10の延出方向に沿って延びる長尺な凹部からなり、シートベルト10の一部分と対向する位置に配置されており、シートベルト10よりも幅広となるように形成されている。
ベルト対向凹部23と、シートベルト10との間には隙間が形成されるため、例えば着座者となる子供が当該隙間に手を差し込みながらシートベルト10を把持することができるように配慮されている。
ベルトアシスト装置30は、図2に示すように、シートベルト10の一部分を前方及び上方に押し出すことが可能なアシスト装置である。
ベルトアシスト装置30は、図3に示すように、収納凹部21内部に格納されるモータ31と、モータ31を前方から覆うようにして、収納凹部21にタッピングで固定されてなる凹形状の支持プレート32と、支持プレート32内部に軸支される回動軸33と、回動軸33を介して取り付けられる回動部材34と、回動部材34を突出位置側に付勢する補助バネ35と、から主に構成されている。
ベルトアシスト装置30は、図4に示すように、回動部材34を、シートバック2の収納凹部21に収納させる収納位置と、シートバック2よりも前方に突出させ、シートベルト10の一部分を押し出す突出位置との間で回動させる装置である。
ベルトアシスト装置30は、回動部材34が図4(a)に示す収納位置にいるときにシートバック2の外表面からほぼ張り出すことなく一体的に収納されており、回動部材34が図4(b)に示す突出位置にいるときにシートバック2の外表面から一部張り出して、シートベルト10の一部分を前方及び上方に押し出すように構成されている。
モータ31は、図3、図4に示すように、回動部材34を昇降動作させるストロークモータであって、支持プレート32内部に設けられた被取り付け部32aに取り付けられている。
モータ31は、モータ本体31aと、モータ本体31aに対して昇降動作可能に取り付けられるシリンダー31bと、から主に構成されており、後述の駆動回路41を介して車体電源42と接続されている。
シリンダー31bは、モータ本体31aに駆動電力が供給されると、後述の各センサに対応して所定の下降位置まで下降動作し、また所定の上昇位置(待機位置)まで上昇動作する構成となっている。そして、駆動電力の供給が途絶えると停止し、停止した位置に保持される構成となっている。
シリンダー31bの突出先端部に設けられた開口部分には、左右方向に延出する支持軸31cが挿通されるようにして軸支されている。
支持軸31cは、支持プレート32の後面に設けられた開口32bを通過して、回動部材34の後面に設けられた支持穴34bにさらに軸支されている。
上記構成により、モータ31は、シリンダー31bを昇降動作させることで、支持軸31cを介して回動部材34を連動動作させることができる。
支持プレート32は、回動部材34を回動可能に支持する樹脂プレートであって、その左右側壁部分には、回動軸33を軸支するための一対の支持穴32cが形成されている。
回動軸33は、左右方向に延出しており、一対の支持穴32cに軸支された状態で、回動部材34の軸穴34c、一対の軸穴34dにさらに軸支されている。
回動軸33は、支持プレート32及び回動部材34の上方部分(上端部)に取り付けられている。
回動部材34は、図3に示すように、略凹形状の樹脂プレートからなり、シートベルト10の一部分を後方から押し出すための部材であって、図4(a)の収納位置と、図4(b)の突出位置との間で回動可能に設けられている。
回動部材34の前壁部分の後面において左右方向の中央部分には、補強リブ34aが後方に延出するように形成されている。
補強リブ34aには、支持軸31cを軸支する支持穴34bと、回動軸33を軸支する軸穴34cと、が形成されている。
また、回動部材34の左右側壁部分には、回動軸33をさらに軸支するための一対の軸穴34dが形成されている。
上記構成において、回動部材34は、図4(a)の収納位置から回動軸33を中心としてシート前方に突出するように上方回転させることで、図4(b)の突出位置に移動するように配置されている。
回動部材34は、突出位置に移動したときに、シートバック2とのなす角度が略90度以下となるように構成されている。
また上記構成において、回動部材34は、前壁部分の左右両端部から連続して屈曲し、後方に延びる左右の側壁部分を備えている。
そのため、回動部材34が収納位置から突出位置に移動するとき、又は突出位置にいるときにシートベルト10を噛み込んでしまうことを抑制できる。
また上記構成において、回動部材34の前壁部分の後面には、補強リブ34aが形成されている。そして、補強リブ34aが支持軸31c、回動軸33を軸支している。
そのため、回動部材の剛性、取り付け剛性を向上させることができる。
また上記構成において、回動部材34のうち、前壁部分と上壁部分の角部、前壁部分と底壁部分の角部には、それぞれ曲率半径Rが付与されている。
そのため、これら角部にエッジがなくなり安全性を確保できる。また、角部の剛性が確保され、成形性が良好になる。
また上記構成において、回動部材34のうち、前面の左右両端部には、前方に突出する不図示の一対の突出部が形成されている。
当該一対の突出部は、回動部材34が突出位置にいるときにシートベルト10の一部分を左右方向において挟み込む位置規制部として機能し、シートベルト10の左右方向のズレを抑制できる。
また上記構成において、回動部材34の外表面となる前壁部分の前面には、バックサイド部20の表皮材と同一の表皮材が被覆されている。
そのため、バックサイド部20と回動部材34(ベルトアシスト装置30)との間で着座者の違和感を抑制し、見栄えを良くできる。
なお、樹脂製からなる回動部材34と表皮材とは、一体成形されても良いし、貼り付けられていても良い。
<ベルトアシスト装置の制御手段>
ベルトアシスト装置30は、図5に示すように、制御手段としてのECU(電子制御回路)40と、モータ31に駆動電力を供給する駆動回路41と、駆動回路を介してモータに接続されている車体電源42と、を備えている。
ECU40は、駆動回路41がモータ31に供給する駆動電力を制御し、不図示の電磁クラッチの電流をオン又はオフに制御することにより、モータ31の昇降動作、即ち回動部材34の回動動作を制御する。
また、ECU40は、シートクッション1に設けられ、着座者がシート本体に着座したことを検知する着座センサ43と、車体ドアに設けられ、車体ドアが閉じられたことを検知するドアセンサ44と、バックル12に設けられ、タングプレート11がバックル12に連結されたことを検知するバックルセンサ45と、それぞれ接続されている。
上記構成において、ECU40は、これら各センサから入力される信号に基づいて、モータ31の動作、すなわち回動部材34の動作を制御する。
図6のフローチャートの処理は、ECU40によって制御され、例えば乗り物のイグニッションスイッチがオンになっている期間中、繰返し実行されるものである。
ベルトアシスト装置30は、平常時、図4(a)に示す収納位置にあり、図1に示すように、シートバック2の外表面から張り出すことなく一体的に収納されている。そして、シートベルト4は、シートバック2の外表面にほぼ密着している。
図6のフローチャートの処理がスタートすると、まず、ステップST1で、着座センサ43がオンになっているか判定する。
着座センサ43がオンになっていない場合(ステップST1:No)、乗り物用シートSには誰も着座していないため、駆動回路41にオフ信号を送信し、駆動回路41からモータ31への駆動電力の供給を停止して終了する。
着座センサ43がオンになっている場合(ステップST1:Yes)、さらにステップST2で、ドアセンサ44がオンになっているか判定する。
ドアセンサ44がオンになっていない場合(ステップST2:No)、乗り物用シートSに乗員が着座したものの、車体ドアが閉じられていないため、車体ドアが閉じられるまでステップST2を繰り返す。
ドアセンサ44がオンになっている場合(ステップST2:Yes)、乗り物用シートSに乗員が着座し車体ドアが閉じられたが、まだシートベルト10を締結していないものとして、ステップST3で、駆動回路41にオン信号を送信し、駆動回路41からモータ31に駆動電力を供給する。
これにより、モータ31(シリンダー31b)は所定の下降位置まで下降動作し、この下降運動が支持軸31cを介して回動部材34に伝達され、回動部材34は回動軸33を中心として突出位置まで上方回転する。回動部材34は、前方に突出するように上方回転することで、シートベルト10を前方及び上方に移動させるように押し出す。
次に、ステップST4で、オンになった着座センサ43に対応する位置のバックルセンサ45がオンになっているか判定する。
バックルセンサ45がオンになっていない場合(ステップST4:No)、乗員が着座したがまだシートベルト10を締結していないものとして、引き続き駆動回路41からモータ31に駆動電力を供給する。
なお、モータ31(シリンダー31b)が既に下降位置まで下降しているときには、駆動電力の供給を停止しても下降位置に保持されることになる。
バックルセンサ45がオンになるまで、またはステップST5で、モータ31の下降動作開始から所定の時間が経過するまで、ステップST4を繰り返す。
これにより、モータ31(シリンダー31b)は所定の下降位置にいる状態を保持し、回動部材34は突出位置にいる状態で保持される。シートベルト10は回動部材34に押し出された状態で保持される。
なお、このとき、「シートベルト10を締めて下さい」等のアナウンスや警告音、振動を同時に発してもよい。
バックルセンサ45がオンになっている場合(ステップST4:Yes)、乗り物用シートSの着座者はシートベルト10を締結しているため、ステップST6で、駆動回路41に別のオン信号を送信し、駆動回路41からモータ31に駆動電力を供給する。
これにより、モータ31(シリンダー31b)が所定の上昇位置(待機位置)まで上昇動作し、この上昇運動が支持軸31cを介して回動部材34に伝達され、回動部材34は突出位置から収納位置まで下方回転する。
また、ステップST5で所定の時間が経過している場合には、着座者はシートベルト10をまだ締結していないもののステップST6に進む。
モータ31(シリンダー31b)が所定の上昇位置(待機位置)まで上昇している場合(ステップST7:Yes)、ステップST8で、駆動回路41にオフ信号を送信し、駆動回路41からモータ31への駆動電力の供給を停止する。
これにより、モータ31は上昇位置にいる状態を保持し、回動部材34は収納位置にいる状態で保持される。
なお、モータ31が上昇位置まで上昇していない場合(ステップST7:No)、ステップST7を繰り返す。
上記ステップST1からステップST8を経て図6の処理を終了する。
上記の処理フローにより、ベルトアシスト装置30は、乗り物用シートSの着座者がシートベルト10を装着する前は、着座者の手の届き易い位置にシートベルト10の少なくとも一部分を移動させることができ、着座者がシートベルト10を装着した後は、乗り物用シートS内部に一体的に収納されて邪魔にはならなくなる。
なお、上記の処理フローでは、ステップST1、2で着座センサ43及びドアセンサ44の両方の判定を必要としているが、これに限定されることなく、いずれか一方の判定を省略しても勿論良い。
また、ステップST5で所定の時間が経過した場合にも、ステップST6に進み、モータ31が上昇動作を開始し、回動部材34が突出位置から収納位置へ移動を開始することとしているが、ステップST4でバックルセンサ45が必ずオンになるまでステップST6に進まないことにしても勿論良い。
<ベルトアシスト装置の第2実施形態>
次に、ベルトアシスト装置の第2実施例について、図7〜図9に基づいて説明する。
なお、上述したベルトアシスト装置30と重複する内容は説明を省略する。
第2実施例に係るベルトアシスト装置130は、バックサイド部120の上方部分に取り付けられている。
ベルトアシスト装置130は、サイドベース120aに設けられた略逆T字形状の開口部分121aにタッピングで固定されてなる支持体132と、支持体132内部に軸支される回動軸133と、回動軸133を介して取り付けられる回動部材134と、から主に構成されている。
なお、回動部材134には、回動部材134を駆動させるための不図示の駆動モータが取り付けられている。
ベルトアシスト装置130は、図9に示すように、回動部材134を、バックサイド部120の収納部121に収納させる収納位置と、バックサイド部120よりも前方に突出させ、シートベルト10の一部分を押し出す突出位置との間で回動させる装置である。
支持体132は、回動部材134を回動可能に支持する樹脂体であって、その左右側壁部分には、回動軸133を軸支するための一対の支持穴132cが形成されている。
また、支持体132の上方部分には、左右側壁部分を連結する略円柱状の連結部132dが複数設けられている。
回動軸133は、左右方向に延出しており、一対の支持穴132cに軸支された状態で、回動部材134の軸穴134cにさらに軸支されている。
また、回動軸133は、支持体132及び回動部材134の下方部分(下端部)に取り付けられている。
回動部材134は、図8に示すように、樹脂プレートからなり、シートベルト10の一部分を後方から押し出すための部材であって、図9(a)の収納位置と、図9(b)の突出位置との間で回動可能に設けられている。
回動部材134の後面において左右方向の中央部分には、図9に示す補強リブ134aが後方に延出するように形成されている。
また、回動部材34の後面において下方部分には、左右方向に延出する軸穴134cが左右方向にわたって一体に取り付けられている。
軸穴134c内部には、左右方向にわたって回動軸133が挿通されている。
上記構成において、回動部材134は、図9(a)の収納位置から回動軸133を中心としてシート前方に突出するように下方回転することで、図9(b)の突出位置に移動するように配置されている。
回動部材134は、突出位置に移動したときに、バックサイド部120とのなす角度が略90度以下となるように構成されている。
また上記構成において、回動部材134が突出位置に移動したときに、補強リブ134aが支持体132の連結部132dに当接するように配置されている。
そのため、回動部材134を突出位置に位置決めすることができ、かつ、回動部材134が支持体132によって安定して支持される。
<ベルトアシスト装置の第3実施形態>
次に、ベルトアシスト装置の第3実施例について、図10に基づいて説明する。
第3実施例に係るベルトアシスト装置230は、バックサイド部220の上方部分に取り付けられている。
ベルトアシスト装置230は、サイドベース220a内部に軸支される回動軸233と、回動軸233を介して取り付けられる回動部材234と、から主に構成されている。
なお、回動部材234には、回動部材234を駆動させるための不図示の駆動モータが取り付けられている。
ベルトアシスト装置230は、図10(a)に示すように、ロータリー形状からなる樹脂製の回動部材234を、バックサイド部220の収納部221に収納させる収納位置と、バックサイド部220よりも前方に一部分を突出させて、シートベルト10の一部分を押し出す突出位置との間で回動させる装置である。
上記構成により、コンパクトでシンプルな構成からなるベルトアシスト装置230を実現することができる。
<ベルトアシスト装置の第4実施形態>
次に、ベルトアシスト装置の第4実施例について、図11〜図17に基づいて説明する。
第4実施例に係るベルトアシスト装置330は、回動部材334を図11に示す突出位置と、図12に示す収納位置との間で回動させる装置である。
回動部材334は、図1に示すシートバック2の左右側方部分に取り付けられており、回動部材334の左右両端部のうち、シートバック2の中央部分に近い側の内側端部には、シートバック2の中央部分に遠い側の外側端部に向かって略矩形状に切り欠かれた切り欠き部334dが形成されている。
切り欠き部334dは、図11に示すように、回動部材334の下端部から上端部へ向かうに従って外側端部側へ大きく切り欠かれている。
そのため、図11に示すように、着座者がシートベルト10を装着すべく体に引き寄せたときに、突出位置にある回動部材334とシートバック2との間の隙間にシートベルト10の一部分が挟み込まれることがなく、使い勝手の良い回動部材334となる。
また、回動部材334前面の左右両端部において下端部分には、図11に示すように、前方に向かって突出し、シートベルト10の左右方向の移動を規制する位置規制部334eが形成されている。
言い換えれば、回動部材334は、その前面の中央部分が左右両端部よりも後方に窪んだ形状となっている。
そのため、回動部材334がシートベルト10の一部分を前方に押し出す突出位置にいるときに、左右の位置規制部334eがシートベルト10の左右方向のズレを抑制することができ、シートベルト10の押し出し動作が安定する。
回動部材334は、シートバック2に設けられた収納凹部321に収納可能に取り付けられており、回動部材334と収納凹部321の間には、図12、図13に示すように、回動部材334を収納可能に支持するための支持プレート332が取り付けられている。
支持プレート332のうち、切り欠き部334dに対応する部分には、回動部材334に向かって前方に張り出した張り出し凸部332eが形成されている。
張り出し凸部332eは、略矩形状体からなり、その前面が図12に示す収納位置にあるときに回動部材334の前面に沿って略面一となるように形成されている。
収納凹部321は、シートバック2に形成された開口部分に凹形状の収納プレート321bを取り付けることで形成されている。
具体的には、収納プレート321bの左右両端部には、図12、図13に示すように、左右外側に向かって突出し、シートバック2に設けられた不図示の被取り付け部に取り付け可能なバック取り付け部321cが形成されている。
また収納プレート321bの後面には、図14に示すように、車両ボディ(乗り物ボディ)に向かって後方に突出し、車両ボディに設けられた不図示の被取り付け部に取り付け可能なボディ取り付け部321dが形成されている。
そのため、収納プレート321bのシートバック2、車両ボディに対する組み付け剛性が安定する。
なお、図14に示すように、収納プレート321bの支持プレート332への取り付け方向において、ボディ取り付け部321dと対向する位置には、回動部材334の回動軸333が配置されている。
そのため、回動軸333が、収納プレート321bにおいて比較的剛性の高まったボディ取り付け部321d近傍に配置されることになり、回動部材334の回転動作が安定し易くなる。
収納プレート321bのうち、略中央部分と、張り出し凸部332eに対応する部分とには、図13、図14に示すように、支持プレート332後面に設けられた不図示の孔部に対向して形成され、支持プレート332にタッピングによって取り付け可能なタッピング孔部321eがそれぞれ形成されている。
そのため、収納プレート321bの支持プレート332に対する組み付けが安定する。
収納プレート321bの左右外側面には、図14、図15に示すように、表皮材20cの端末部分を掛け止めするための掛け止め爪部321fがそれぞれ上下方向に間隔を空けて複数形成されている。
詳しく言うと、表皮材20cの端末部分は、図15に示すように、クッションパッド20bを覆いながら延びて、収納プレート321bと支持プレート332との間に前後で挟まれて取り付けられている。そして、当該端末部分の先端側に設けられた開口孔20caが掛け止め爪部321fに掛け止めされている。
そのため、表皮材20cの端末部分の取り付け性が安定し、表皮材20cのうち、回動部材334の周辺の端末部分において凹んだり、シワや隙間等が形成されることなく、外観商品性が向上する。
さらにベルトアシスト装置330では、図14に示すように、収納凹部321に格納されているモータ331と、モータ331と回動部材334の間に介在し、回動部材334を回転させるためにモータ331の駆動動作に対応して昇降動作する駆動シャフト331bと、を主に備えている。
モータ331は、図14、図16に示すように、左右方向に延出する駆動軸を有する回転モータであって、収納プレート321bの後面に取り付けられている。
詳しく言うと、モータ331は、樹脂成形品からなる前側カバー336と後側カバー337とによって前後で挟まれて組みつけられており、また、収納プレート321bの後面に形成された上下の突出保持部321gによって上下で挟まれて保持されている。
さらに、前側カバー336と後側カバー337とが、側方カバー338によって前後で挟まれて組み付けられている。
そのため、モータ331の収納プレート321bに対する組み付けが安定している。
モータ331の駆動軸先端には、図17に示すように、モータ331の駆動動作に対応して左右方向に沿った軸回りに回転するホイールギア331dと、ホイールギア331dに噛み合わされ、ホイールギア331dの回転動作に対応して前後方向に沿った軸回りに回転するウォームギア331eとが、それぞれ取り付けられている。
そして、駆動シャフト331bは、その外表面のスクリューギア部がウォームギア331eに噛み合わされることで、ウォームギア331eの回転動作に対応して上下方向に沿った軸回りに回転しながら昇降動作するものとなっている。
駆動シャフト331bは、図17に示すように、上端側が回動部材334の後面に設けられた補強リブ334aに取り付けられ、下端側がモータ331の駆動軸に対して取り付けられて構成されており、モータ331の駆動軸よりもシート前方側に配置されている。
駆動シャフト331bの上端部分には、図16、図17に示すように、回動部材334(補強リブ334a)と駆動シャフト331bとを連結し、左右方向に沿って延出する支持軸部331cを有する支持体331fが取り付けられている。
そのため、駆動シャフト331bの昇降動作を効率良く回動部材に伝達させることができる。
支持体331fは、略T字形状体からなり、その上方部分が回動部材334を支持する支持軸部331cとなり、その下方部分が駆動シャフト331bと連結される部分となって構成されており、駆動シャフト331bの昇降動作を回動部材334に伝達させるものである。
なお、支持体331fの内部にて駆動シャフト331bが空転する構造となっていると良い。
なお、支持体331fと支持軸部331cは別体で形成されていても良く、別体の場合には、支持体331fに設けられた開口部分に支持軸331cが軸支される構成となっていれば良い。
上記構成において、図14に示すように、モータ331は、収納プレート321bの上端及び下端から外側に張り出すことなく、かつ、収納プレート321bの左右両端から外側に張り出すことなく配置されている。
そのため、シートバック2に対してコンパクトに取り付けることができ、車両側のボディーパネルや他の周辺構成部品とのクリアランスを確保し易くなる。
また上記構成において、図14に示すように、モータ331は、収納プレート321bの後面のうち、ボディ取り付け部321dが形成された上方部分とは異なる位置となる下方部分に配置されている。
そのため、モータ331と、ボディ取り付け部321d及び車両ボディとの干渉を抑制し、コンパクトな配置が可能となる。
<その他の実施形態>
上記実施形態において、図3、図4に示すように、ベルトアシスト装置30は、モータ31の昇降動作によって回動部材34を回動させるように構成されているが、ストロークモータに限定されることなく、他の公知な駆動モータ、アクチュエータ、又はバネ等の駆動動作を利用して回動部材34を回動させても良い。
また上記実施形態において、図1、図2に示すように回動部材34は、シートバック2のバックサイド部20において上方部分に取り付けられているが、これに限定されることなく、上下方向の中央部分や下方部分に取り付けられていても勿論良い。
例えば、回動部材34は、ヘッドレスト3の下端よりも下方位置に配置され、シートバック2の上端よりも下方位置に配置されていると良い。
また上記実施形態において、回動部材34は樹脂製の部材として形成されているが、これに限定されることなく変更可能であり、例えば金属製の部材として形成されても良い。
ただし、回動部材34が樹脂製であれば、補強リブ34aや側壁フランジ部分などを一体成形することができ、比較的容易に剛性を向上させることができる。
また上記実施形態において、回動部材34の上端部及び下端部には、エラストマー素材のようなゴム状部材が別途取り付けられていても良い。
このようにすれば、回動部材34の開閉時において位置決めし易くなると共に、打音を抑制することができる。
また上記実施形態において、回動部材34の前面の左右両端部には、前方に突出する不図示の一対の突出部が形成されており、シートベルト10の左右方向の位置規制部として機能しているが、これに限定されることなく変更可能である。
例えば、位置規制部として回動部材34の前面のうち、左右方向の中央部分において後方に窪んだ凹部が形成されても良い。
上記実施形態では、具体例として自動車に用いられる乗り物用シートについて説明したが、これに限定されることなく、電車、バス等の車両用シートのほか、飛行機、船等の乗り物用シートとしても利用することができる。
上記実施形態では、主として本発明に係る乗り物用シートに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、ベルトアシスト装置30,130,230の形状、配置、及び構成について、上記の実施形態にて説明したものは、あくまで一例に過ぎず本発明を限定するものではない。
S 乗り物用シート
1 シートクッション
2 シートバック
3ヘッドレスト
10 シートベルト
10a 下端側
10b 上端側
11 タングプレート
12 バックル
13 ベルトガイド
13aガイド穴
20,120,220 バックサイド部
20a,120a,220a サイドベース
20b クッションパッド
20c 表皮材
20ca 開口孔
21,121,221,321 収納凹部(収納部)
21a,22a,23a,121a 開口部分
21b,22b,23b,321b 収納プレート
321c バック取り付け部
321d ボディ取り付け部
321e タッピング孔部
321f 掛け止め爪部
321g 突出保持部
22 エアバッグ収納凹部
23 ベルト対向凹部
30,130,230,330 (シート)ベルトアシスト装置
31,331 モータ
31a モータ本体
31b シリンダー
331b 駆動シャフト
31c,331c 支持軸(支持軸部)
331d ホイールギア
331e ウォームギア
331f 支持体
331g 挿通孔
32,132,332 支持プレート(支持体)
32a 被取り付け部
32b 開口
32c,132c 支持穴
132d 連結部
332e 張り出し凸部
33,133,233,333 回動軸
34,134,234,334 回動部材
34a,134a,334a 補強リブ
34b 支持穴
34c,34d,134c 軸穴
334d 切り欠き部
334e 位置規制部
35 補助バネ
336 前側カバー
337 後側カバー
338 側方カバー
40 ECU
41 駆動回路
42 車体電源
43 着座センサ
44 ドアセンサ
45 バックルセンサ
50 エアバッグモジュール

Claims (20)

  1. 乗り物用シートの背もたれ部となるシートバックに取り付けられ、
    該シートバック上に載置されたシートベルトの少なくとも一部分を、着座者から届き易い位置に移動させることが可能なシートベルトアシスト装置であって、
    前記シートバックに回動軸を介して取り付けられ、前記シートバックに収納される収納位置と、前記シートバックよりも前方に突出し、前記シートベルトの一部分を押し出す突出位置との間で移動する回動部材を備え、
    該回動部材は、前記シートバックの上端又は上端周辺に設けられたベルトガイドよりも前方に配置され、前記シートバックの左右方向の側方部分に取り付けられ、該側方部分に設けられた収納凹部に前記回動軸を介して収納可能に取り付けられ、
    前記回動軸は、前記収納凹部において左右方向に延出するように軸支され、
    前記回動部材と前記収納凹部の間には、前記回動部材を回動可能に支持する支持プレートが取り付けられ、
    前記回動部材は、前記支持プレートの内部に収納されていることを特徴とするシートベルトアシスト装置。
  2. 前記回動部材は、
    前記シートバックの上方部分に取り付けられ、
    前記突出位置に移動したときに、前記シートバックの前面と前記シートベルトとの間、及び前記シートバックの上端と前記シートベルトとの間の双方に隙間ができるように前記シートベルトの一部分を後方から押し出していることを特徴とする請求項1に記載のシートベルトアシスト装置。
  3. 前記回動軸は、前記回動部材の上端部又は下端部に取り付けられ、前記支持プレートに軸支されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシートベルトアシスト装置。
  4. 前記回動軸は、前記回動部材の上端部に取り付けられ、
    前記回動部材は、
    前記収納位置から前記突出位置へ移動するときに、前記回動軸を中心としてシート前方に突出するように上方回転し、
    前記突出位置に移動したときに、前記シートバックとのなす角度が略90度以下となるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシートベルトアシスト装置。
  5. 前記回動部材は、前記乗り物用シートの頭部となるヘッドレストの下端よりも下方位置に配置され、前記シートバックの上端よりも下方位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシートベルトアシスト装置。
  6. 前記回動部材には、該回動部材が前記突出位置にいるときに前記シートベルトに当接する面において前記シートベルトの左右方向の位置を規制する位置規制部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシートベルトアシスト装置。
  7. 前記回動部材は、前記シートバックの左右方向の側方部分に取り付けられ、
    前記回動部材において、該回動部材が前記突出位置にいるときに前記シートベルトに当接する部分における左右両端部のうち、前記シートバックの中央部分に近い側の一端部には、前記シートバックの中央部分に遠い側の他端部に向かって切り欠かれた切り欠き部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシートベルトアシスト装置。
  8. 前記回動部材は、前記シートバックに設けられた収納凹部に収納可能に取り付けられ、
    前記回動部材と前記収納凹部の間には、前記回動部材を収納可能に支持する支持プレートが取り付けられ、
    該支持プレートのうち、前記切り欠き部に対応する部分には、前記回動部材に向かって張り出した張り出し凸部が形成されていることを特徴とする請求項に記載のシートベルトアシスト装置。
  9. 前記回動部材は、前記シートバックに設けられた収納凹部に収納可能に取り付けられ、
    該収納凹部に格納されるモータと、
    該モータと前記回動部材の間に介在し、該回動部材を回転させるために前記モータの駆動動作に対応して昇降動作する駆動シャフトと、を備えていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシートベルトアシスト装置。
  10. 前記モータは、前記回動軸よりもシート前方側の位置に配置され、かつ、前記回動軸よりも下方側の位置に配置されていることを特徴とする請求項に記載のシートベルトアシスト装置。
  11. 前記駆動シャフトは、先端側が前記回動部材に対して取り付けられ、末端側が前記モータの駆動軸に対して取り付けられて構成され、
    前記回動軸と前記駆動軸は、前記駆動シャフトを挟んで互いに反対側の位置に配置されていることを特徴とする請求項9又は10に記載のシートベルトアシスト装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のシートベルトアシスト装置と、前記シートバックと、を備えたことを特徴とする乗り物用シート。
  13. 前記シートバックの側方部分には、エアバッグモジュールが取り付けられ、
    前記シートベルトアシスト装置は、前記側方部分において前記エアバッグモジュールと異なる位置に配置され、
    前記シートベルトが着座者によって装着されたときに、前記エアバッグモジュールが、前記シートベルトと対向しない位置に配置されていることを特徴とする請求項12に記載の乗り物用シート。
  14. 前記シートベルトアシスト装置は、前記エアバッグモジュールよりも上方位置に配置されていることを特徴とする請求項13に記載の乗り物用シート。
  15. 前記シートベルトアシスト装置は、前記シートバックの左右側方部分の双方に取り付けられていることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
  16. 請求項9乃至11のいずれか1項に記載のシートベルトアシスト装置と、前記シートバックと、を備え、
    前記収納凹部は、前記シートバックに設けられた凹部形状の収納プレートから形成され、
    前記モータは、前記収納プレートよりもシート後方側の位置に配置されていることを特徴とする乗り物用シート。
  17. 請求項9乃至11のいずれか1項に記載のシートベルトアシスト装置と、前記シートバックと、を備え、
    前記収納凹部は、前記シートバックに設けられた凹部形状の収納プレートから形成され、
    該収納プレートには、前記モータを上下方向において間に挟む位置に設けられ、該モータを保持するために該モータに向かって突出する上下の突出保持部が形成されていることを特徴とする乗り物用シート。
  18. 乗り物用シートの背もたれ部となるシートバックに取り付けられ、該シートバック上に載置されたシートベルトの少なくとも一部分を、着座者から届き易い位置に移動させることが可能なシートベルトアシスト装置と、前記シートバックと、を備え、
    前記シートベルトアシスト装置は、
    前記シートバックに回動軸を介して取り付けられ、前記シートバックに収納される収納位置と、前記シートバックよりも前方に突出し、前記シートベルトの一部分を押し出す突出位置との間で移動する回動部材を備え、
    該回動部材は、前記シートバックの上端又は上端周辺に設けられたベルトガイドよりも前方に配置され、前記シートバックの左右方向の側方部分に取り付けられ、該側方部分に設けられた収納凹部に前記回動軸を介して収納可能に取り付けられ、
    前記回動軸は、前記収納凹部において左右方向に延出するように軸支され、
    前記収納凹部は、前記シートバックに設けられた凹部形状の収納プレートから形成され、
    該収納プレートの後面には、乗り物ボディに向かって後方に突出し、該乗り物ボディに設けられた被取り付け部に取り付け可能なボディ取り付け部が形成され、
    前記回動軸は、前記収納プレートの取り付け方向において前記ボディ取り付け部と対向する位置に配置されていることを特徴とする乗り物用シート。
  19. 乗り物用シートの背もたれ部となるシートバックに取り付けられ、該シートバック上に載置されたシートベルトの少なくとも一部分を、着座者から届き易い位置に移動させることが可能なシートベルトアシスト装置と、前記シートバックと、を備え、
    前記シートベルトアシスト装置は、
    前記シートバックに回動軸を介して取り付けられ、前記シートバックに収納される収納位置と、前記シートバックよりも前方に突出し、前記シートベルトの一部分を押し出す突出位置との間で移動する回動部材を備え、
    該回動部材は、前記シートバックの上端又は上端周辺に設けられたベルトガイドよりも前方に配置され、前記シートバックの左右方向の側方部分に取り付けられ、該側方部分に設けられた収納凹部に前記回動軸を介して収納可能に取り付けられ、
    前記回動軸は、前記収納凹部において左右方向に延出するように軸支され、
    前記回動部材と前記収納凹部との間には、前記回動部材を回動可能に支持する支持プレートが取り付けられ、
    前記回動軸は、前記回動部材の上端部又は下端部に取り付けられ、前記支持プレートに軸支され、
    前記シートバックは、表皮材で被覆されて構成され、前記収納凹部は、前記シートバックに設けられた凹部形状の収納プレートから形成され、
    前記表皮材の端末部分は、前記支持プレートと前記収納プレートの間に挟み込まれて取り付けられていることを特徴とする乗り物用シート。
  20. 乗り物用シートの背もたれ部となるシートバックに取り付けられ、該シートバック上に載置されたシートベルトの少なくとも一部分を、着座者から届き易い位置に移動させることが可能なシートベルトアシスト装置と、前記シートバックと、を備え、
    前記シートベルトアシスト装置は、
    前記シートバックに回動軸を介して取り付けられ、前記シートバックに収納される収納位置と、前記シートバックよりも前方に突出し、前記シートベルトの一部分を押し出す突出位置との間で移動する回動部材を備え、
    該回動部材は、前記シートバックの上端又は上端周辺に設けられたベルトガイドよりも前方に配置され、前記シートバックに設けられた収納凹部に収納可能に取り付けられ、
    該収納凹部に格納されるモータと、
    該モータと前記回動部材の間に介在し、該回動部材を回転させるために前記モータの駆動動作に対応して昇降動作する駆動シャフトと、をさらに備え、
    前記収納凹部は、前記シートバックに設けられた凹部形状の収納プレートから形成され、
    前記モータは、前記収納プレートよりもシート後方側の位置に配置されていることを特徴とする乗り物用シート。
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