JP6808861B1 - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】バックル装置の起立状態で内側にバックル装置が配置されるシートクッションのクッション側パッドの貫通部がシート前側へ長くなることを抑制できる車両用シートを得る。【解決手段】本車両用シート10では、シートバック12がシート前側へ回動されると、シートクッション22がシート後下側へ移動され、これに伴い、バックル装置42のアンカプレート48の連結部50を中心にバックル装置42がシート後下側へ回動される。このような構成であるため、シートクッション22のクッション側パッド26の孔部56がシート前側へ長くなることを抑制できる【選択図】図1

Description

本発明は、シートベルト装置のバックルが設けられた車両用シートに関する。
下記特許文献1や下記特許文献2に開示された車両用シートは、シートクッションのシート後側部分にシート上下方向に貫通した孔部や切欠部を備えており、シートクッションのシート下側でバックル装置のアンカプレートのシート下側端部がシート幅方向を軸方向とする軸周り方向へ回動可能に取り付けられている。アンカプレートのシート上側端部には、バックル装置のバックルが取り付けられており、バックルを格納する際には、アンカプレートのシート下側端部を中心にシート前下側へ回動されてバックルが孔部や切欠部の内側へ格納される。
このようにバックルが車両前下側へ回動されて格納される構成では、バックルが格納される際のバックルの回動軌跡を含むように孔部や切欠部を形成しなくてはならない。このため、孔部や切欠部やシート前側に長くなる。
特開2010−100146号公報 特開2008−044515号公報
本発明は、上記事実を考慮して、バックル装置の起立状態で内側にバックル装置が配置されるシートクッションのクッション側パッドの貫通部がシート前側へ長くなることを抑制できる車両用シートを得ることが目的である。
請求項1に記載の車両用シートは、シート上下方向に貫通した貫通部を有するクッション側パッドが設けられたシートクッションと、前記シートクッションへの乗員の着座が可能な着座可能状態からにシート前側へ回動されることによって前記シートクッションのシート下側の所定部位に対して前記シートクッションがシート後側へ移動されてシート折畳状態になるシートバックと、前記着座可能状態での起立状態では、バックルが前記貫通部の内側又は前記貫通部のシート上側に配置されてシート上側からシートベルト装置のウェビングに設けられたタングの前記バックルへの挿し込みが可能にされると共に、前記起立状態からシート後側へ回動可能に前記所定部位に取り付けられ、シート後側へ回動状態では、少なくとも一部が前記クッション側パッドのシート下側に配置されるバックル装置と、を備えている。
請求項1に記載の車両用シートでは、乗員の着座が可能な着座可能状態からシートバックがシート前側へ回動されると、シートクッションがシートクッションのシート下側の所定部位に対してシート後側へ移動される。これによって、シート折畳状態になる。
一方、シートクッションに設けられたクッション側パッドには、シート上下方向に貫通する貫通部が形成されており、上記の所定部位には、バックル装置が取り付けられている。上記の着座可能状態でのバックル装置の起立状態では、バックル装置のバックルがクッション側パッドの貫通部の内側又は貫通部の上側に配置される。この状態では、シートベルト装置のウェビングに設けられたタングをシート上側からバックルへ挿し込むことができる。
ここで、バックル装置は、上記の所定部位部に対して回動可能に取り付けられており、バックル装置は、起立状態からシート後側へ回動できる。このため、クッション側パッドの貫通部が、上記の所定部位におけるバックル装置の回動中心よりもシート前側へ大きく開いていなくても、バックル装置の回動が可能である。しかも、上記の着座可能状態からシート折畳状態に変わる際には、シートクッションが上記の所定部位に対してシート後側へ移動される。このようにシートクッションがシート後側へ移動された状態では、シート後ろ側回動されたバックル装置の少なくとも一部は、クッション側パッドのシート下側に配置される。このように、クッション側パッドの貫通部がシート前側へ大きくなることを抑制できる。
請求項2に記載の車両用シートは、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記貫通部における前記起立位置での前記バックルよりもシート前側に設けられ、前記貫通部の内側におけるシート前側部分をシート上側から覆う蓋部を備えている。
請求項2に記載の車両用シートでは、クッション側パッドの貫通部において起立位置でのバックルよりもシート前側には蓋部が設けられ、貫通部の内側におけるシート前側部分が蓋部によってシート上側から覆われる。このため、クッション側パッドをシート上側から見た場合の貫通部のシート前後方向の実質的な開口寸法を短くできる。
請求項3に記載の車両用シートは、請求項2に記載の車両用シートにおいて、前記シート折畳状態で前記所定部位は、前記貫通部の内側における前記蓋部のシート下側に配置される。
請求項3に記載の車両用シートでは、シートバックがシート前側へ回動されてバックル装置が取り付けられる所定部位に対してシートクッションがシート後側へ移動されたシート折畳状態では、上記の所定部位がクッション側パッドの貫通部の内側における蓋部のシート下側に配置される。これによって、上記の所定部位をクッション側パッドにおける蓋部以外の部分よりもシート下側に設定する場合に比べてバックル装置の回動中心をシート上側に設定できる。このため、バックル装置のバックルの回動半径を小さくでき、バックル装置が回動された際のバックルのシート前後方向の移動量を小さくできる。
請求項4に記載の車両用シートは、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記シートクッションに設けられ、前記シート折畳状態及び前記着座可能状態の一方から他方への前記シートクッションの移動によって前記バックル装置を前記シート折畳状態に対応するシート後側へ回動された状態及び前記着座可能状態に対応する前記起立位置の一方から他方へ回動させるバックル回動手段を備えている。
請求項4に記載の車両用シートでは、バックル回動手段がシートクッションに設けられる。シート折畳状態及び着座可能状態の一方から他方へシートバックが回動される際に、シートクッションが移動されると、バックル装置は、バックル回動手段によって回動される。これによってバックル装置は、シート折畳状態に対応するシート後ろ側へ回動された状態及び着座可能状態に対応する起立位置へバックル装置を移動できる。
請求項5に記載の車両用シートは、請求項4に記載の車両用シートにおいて、前記バックル回動手段は、前記シートクッションに設けられ、前記シート折畳状態及び前記着座可能状態の一方から他方への前記シートクッションの移動によって前記バックル装置を押圧する。
請求項5に記載の車両用シートでは、バックル回動手段がシートクッションに設けられ、シート折畳状態及び着座可能状態の一方から他方へのシートクッションの移動によってバックル装置は、バックル回動手段に押圧される。これによって、バックル装置は、シート後側へ回動した状態及び起立状態の一方から他方へ変更される。このため、シートクッションがシート後側及びシート前側の一方へ移動されればバックル回動手段もシート後側及びシート前側の一方へ移動され、バックル装置は、シート後側及びシート前側の一方へ回動できる。
請求項6に記載の車両用シートは、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記バックル装置をシート前側又はシート後側へ付勢する付勢手段を備えている。
請求項6に記載の車両用シートでは、バックル装置が付勢手段によってシート前側又はシート後側へ付勢される。したがって、付勢手段がバックル装置をシート前側へ付勢する構成であれば、バックル装置は、付勢手段によってシート後側へ回動された状態から起立状態へ回動できる。これに対して、付勢手段がバックル装置をシート後側へ付勢する構成であれば、バックル装置は、付勢手段によって起立状態からシート後側へ回動できる。
以上、説明したように、本発明に係る車両用シートは、シートクッションのクッション側パッドの貫通部がシート前側へ長くなることを抑制できる。
シートクッションの孔部とバックル装置との位置関係をシート左側から見た概略的な拡大側面図で、実線は、車両用シートの着座可能状態でバックル装置の起立状態を示し、二点鎖線は、車両用シートのシート折畳状態でバックル装置がシート後下側へ回動された状態を示す。 車両用シートのシート折畳状態でバックル装置がシート後下側へ回動された状態の図1に対応したシート左側から見た概略的な拡大側面図である。 車両用シートをシート左前上側から見た斜視図である。 車両用シートの着座可能状態でのシート左側からの側面図である。 車両用シートのシート折畳状態でのシート左側からの側面図である。
次に、本発明の一実施の形態を図1から図5の各図に基づいて説明する。なお、各図において適宜示される矢印LHは、車両用シート10のシート幅方向左側を示し、矢印FRは、シート前側を示し、矢印UPは、シート上側を示す。
<本実施の形態の構成>
図3から図5の各図に示されるように、本車両用シート10は、シートバック12を備えている。シートバック12は、バック側パッド16を備えており、バック側パッド16は、例えば、ウレタンフォームによって形成されたバック側パッド本体と、このバック側パッド本体を、例えば、シート前側から覆うバック側表皮とを含んで構成されている。バック側パッド16は、概ね、板状とされており、本車両用シート10に対して乗員の着座が可能な着座可能状態(図1及び図4図示状態)でバック側パッド16の厚さ方向は、概ね、シート前後方向(図3等の矢印FR方向及びその反対方向)とされている。バック側パッド16は、シートバック12の骨格を構成するバックフレーム(図示省略)に取り付けられる。
また、車両用シート10は、シートクッション22を備えている。シートクッション22は、クッション側パッド26を備えており、クッション側パッド26は、例えば、ウレタンフォームによって形成されたクッション側パッド本体と、このクッション側パッド本体を、例えば、シート上側から覆うクッション側表皮とを含んで構成されている。クッション側パッド26は、概ね、板状とされており、クッション側パッド26の厚さ方向は、概ね、シート上下方向(図3等の矢印UP方向及びその反対方向)とされている。クッション側パッド26は、シートクッション22の骨格を構成するクッションフレームに取り付けられる。
シートクッション22のクッションフレームのシート後側端部は、図4及び図5に示される第1連結部30によってシートバック12のバックフレームのシート下側部分へシート幅方向を軸方向とする軸周り方向へ回動可能に連結されている。これによって、図1及び図4に示されるシートバック12が起きた着座可能状態及び図2及び図5に示されるシートバック12がシート前側へ回動されたシート折畳状態の一方から他方へ車両用シート10の状態を変更できる。
図4及び図5に示されるように、シートクッション22のシート下側には、シート支持部32が設けられている。本車両用シート10が車両の車体に対して車両前後方向へ移動可能な構成であれば、シート支持部32は、シート支持部32のシート下側に設けられて車両のフロアに取り付けられたレールに車両前後方向へ移動可能に取り付けられる。これに対して、本車両用シート10が車両の車体に対して車両前後方向へ移動できない構成であれば、シート支持部32は、車両のフロアに取り付けられる。
シート支持部32におけるシート前側部分には、リンク34の一端部がシート幅方向を軸方向とする軸周り方向へ回動自在に取り付けられている。リンク34の他端部は、シートクッション22のクッションフレームのシート前側部分へシート幅方向を軸方向とする軸周り方向へ回動自在に取り付けられている。
一方、シート支持部32の車両後側部分には第2連結部36が設けられている。図4に示される着座可能状態で、第2連結部36は、第1連結部30よりもシート後上側に配置されている。第2連結部36には、シートバック12のバックフレームが連結されており、シートバック12のバックフレームは、第2連結部36によって車幅方向を軸方向とする軸周り方向へ回動自在にシート支持部32に連結されている。
このように、シートクッション22のクッションフレーム、シートバック12のバックフレーム、シート支持部32が互いに連結されることによって、図4に示される着座可能状態からシートバック12をシート前下側へ回動させると、シートクッション22のクッションフレームがシート後下側へ移動されて図5に示されるシート折畳状態になる。
一方、図1及び図2に示されるように、本車両用シート10は、車両のシートベルト装置を構成するバックル装置42を備えている。バックル装置42は、バックル44を備えている。バックル44は、シートベルト装置を構成するタング(図示省略)がシート上側から挿し込まれる。タングは、シートベルト装置を構成する長尺帯状のウェビング(図示省略)に設けられている。車両用シート10に着座した乗員の身体にウェビングが掛け回された状態でタングがバックル44に挿し込まれてタングがバックル44に保持されると、乗員の身体へのウェビングの装着状態になり、乗員の身体がウェビングによって拘束される。
バックル装置42は、アンカプレート48を備えている。アンカプレート48は、概ね、平板状とされており、アンカプレート48の厚さ方向は、概ね、シート幅方向(図3の矢印LH方向及びその反対方向)とされている。アンカプレート48には、上記のバックル44がボルト等によって締結固定されている。
また、アンカプレート48のバックル44との結合部分から離れた位置にはバックル連結部50が設定されている。詳細な図示は、省略するが、アンカプレート48のバックル連結部50は、シート支持部32又はシート支持部32へ一体的に結合された他の部材へシート幅方向を軸方向とする軸周り方向へ回動可能に連結されている。このため、バックル44は、バックル連結部50を中心に回動可能とされている。
アンカプレート48のバックル連結部50側には、付勢手段52が設けられている。付勢手段52は、例えば、捩じりコイルばねとされている。付勢手段52の一端は、アンカプレート48に係合されており、付勢手段52の他端は、シート支持部32又はシート支持部32へ一体的に結合された他の部材へ係止されている。
アンカプレート48は、付勢手段52の付勢力によってシート後側へ付勢されている。また、図1に示されるバックル装置42の起立状態でのアンカプレート48のシート後側にはストッパ54が設けられている。ストッパ54は、シート支持部32又はシート支持部32へ一体的に結合された他の部材に形成されており、バックル装置42の起立状態からシート後下側へ回動されたアンカプレート48に対してストッパ54がシート後下側から当接することによってアンカプレート48のそれ以上のシート後下側への回動が制限される。
一方、図1に示されるバックル装置42の起立状態でのバックル44に対応して、シートクッション22のクッション側パッド26には貫通部としての孔部56が形成されている。孔部56は、クッション側パッド26をシート上下方向に貫通しており、シート上側から見た孔部56の形状は、シート前後方向に長い略矩形とされている。
孔部56の内側には蓋部58が形成されている。蓋部58は、クッション側パッド26の一部とされており、孔部56の貫通方向中間部と孔部56のシート上側端との間に設けられている。また、蓋部58は、孔部56のシート前側の端部からシート後側へ延びている。このため、孔部56における起立状態(起立位置)でのバックル44よりもシート前側の部分は、蓋部58によってシート上側から覆われており、図2及び図5に示されるシート折畳状態では、図2に示されるようにアンカプレート48のバックル連結部50側の端部が孔部56の内側における蓋部58のシート下側に配置される。
また、図1及び図2に示されるように、孔部56の内側にはバックル回動手段としての押圧部60が形成されている。押圧部60は、クッション側パッド26の一部とされており、孔部56の貫通方向中間部と孔部56のシート下側端との間に設けられている。また、押圧部60は、孔部56のシート後側の端部からシート前側へ延びている。
図2に示されるシート折畳状態から図1に示される着座可能状態となるまでの押圧部60のシート前側端部の移動軌跡は、ストッパ54に当接したバックル44が起立状態になるまでのバックル44の回動軌跡に重なっている。このため、シート折畳状態から着座可能状態になる際には、ストッパ54に当接したバックル44に対して押圧部60がシート後下側から当接される。この状態でシートクッション22がシート前上側へ移動されると、バックル44が押圧部60によって押圧されてバックル44がシート前上側へ回動される。
本車両用シート10が着座可能状態になると、押圧部60に押圧されたバックル44は、起立状態になる。図1に示されるように、この状態では、バックル44は、孔部56の内側における蓋部58よりもシート後側に配置される。したがって、この状態では、バックル44におけるタングの挿込口がシート上側から孔部56の内側に見える。
<本実施の形態の作用、効果>
以上の構成の本実施の形態では、図5に示されるシート折畳状態でシートバック12がシート後上側へ回動されると、このシートバック12の回動に連動してシートクッション22がシート前上側へ移動される。このようにシートクッション22がシート前上側へ移動されると、シートクッション22のクッション側パッド26に設けられた押圧部60がバックル装置42のバックル44に対してシート後下側から接近される。
このようにバックル44に接近した押圧部60は、シートクッション22の更なるシート前上側への移動によってシート後下側からバックル44へ当接され、バックル44をシート後下側から押圧する。このようにして押圧部60に押圧されたバックル44は、付勢手段52の付勢力に抗してシート前上側、すなわち、起立位置側へ回動される。
図4に示される着座可能状態までシートバック12が回動されてシートクッション22のシート前上側への移動が停止されると、図1に示されるように、バックル装置42は、起立状態になる。この状態では、バックル装置42のバックル44は、クッション側パッド26の孔部56の内側における蓋部58よりもシート後側に配置される。したがって、この状態では、バックル44におけるタングの挿込口がシート上側から孔部56の内側に見える。これによって、シートベルト装置のタングをバックル44に挿し込むことができる。
一方、図4に示される着座可能状態からシートバック12がシート前下側へ回動されると、このシートバック12の回動に連動してシートクッション22がシート後下側へ移動される。このようにシートクッション22がシート後下側へ移動されると、クッション側パッド26の押圧部60がシート後下側へ移動される。バックル装置42は、付勢手段52によってシート後側へ付勢されているためバックル装置42のバックル44は,押圧部60のシート後下側への移動に伴いバックル装置42のアンカプレート48のバックル連結部50を中心にシート後下側へ回動される。
このように、バックル装置42のアンカプレート48が押圧部60のシート後下側への移動に伴ってバックル装置42がシート後下側へ回動され、これによって、バックル装置42のバックル44がストッパ54へ当接されると、バックル装置42のそれ以上のシート後下側への回動が制限されてバックル装置42が格納される。この状態でシート折畳状態になるまでシートバック12が更にシート後下側へ移動されると、押圧部60は、バックル44から離れる(図2図示状態)。
ところで、起立状態のバックルがシート前下側へ回動されて格納される従来の構造では、バックルの回動中心よりもシート前側におけるバックルの回動軌跡上にバックルが通る孔部をシートクッションのクッション側パッドに形成しなくてはならない。ここで、本実施の形態では、起立状態のバックル装置42は、シート後側へ回動されて格納される。このため、クッション側パッド26の孔部56においてバックル44の回動中心であるアンカプレート48のバックル連結部50よりもシート前側の部分を小さくできる。
しかも、クッション側パッド26の孔部56には蓋部58が形成され、孔部56の内側におけるシート前側部分は、蓋部58によって覆われる。このため、シート上側から見た孔部56のシート前後方向の実質的な開口寸法が小さくなる。これによって、クッション側パッド26の意匠性、ひいては、車両用シート10の意匠性を向上できる。また、孔部56のシート前後方向の実質的な開口寸法が小さくなることで、シート上側から孔部56に物が落ちることを抑制でき、シートクッション22へ乗員が着座した際の座り心地の低下を抑制できる。
また、本実施の形態では、シート折畳状態でバックル装置42のアンカプレート48のバックル連結部50は、孔部56の内側でクッション側パッド26の一部である蓋部58のシート下側に配置される。このため、シート折畳状態でアンカプレート48のバックル連結部50がクッション側パッド26において蓋部58や孔部56以外の一般部のシート下側に配置される構成に比べて、バックル装置42のバックル44の回動半径を小さくできる。これによって、バックル44が回動された際のシート前後方向の移動量を小さくできる。
さらに、本実施の形態では、バックル装置42は、付勢手段52の付勢力によってシート後下側へ回動され、シートクッション22と共にシート前上側へ移動される押圧部60に押圧されることによってシート前上側へ回動される。このため、本車両用シート10の着座可能状態及びシート折畳状態の一方から他方へ変更する際に、特に、バックル装置42を操作して回動させなくてもよい。しかも、バックル連結部50周りのバックル装置42の回動に、モータ等の駆動手段を用いなくてよく、このため、駆動手段を制御する制御装置も不要である。このため、低コストで実現可能であり、構造も簡単である。
なお、本実施の形態は、バックル装置42のアンカプレート48が付勢手段52の付勢力によってシート後側へ付勢され、車両用シート10がシート折畳状態から使用可能状態にされる際に、アンカプレート48がシートクッション22のクッション側パッド26の押圧部60に押圧されることでバックル装置42が起立される構成であった。しかしながら、バックル装置42が付勢手段52の付勢力によってシート前側、すなわち、バックル装置42が起立される方向へ付勢され、車両用シート10が使用可能状態からシート折畳状態にされる際に、バックル装置42がシートクッション22又はシートクッション22と共に移動する他の部材に押圧されることによってバックル装置42が起立状態からシート後下側へ回動される構成にしてもよい。
また、本実施の形態では、バックル装置42のバックル連結部50及びその近傍部分がシート折畳状態で孔部56の内側におけるクッション側パッド26の一部である蓋部58のシート下側に配置される構成であった。しかしながら、バックル装置42のバックル連結部50及びその近傍部分は、シート折畳状態でクッション側パッド26における蓋部58や孔部56以外の一般部のシート下側に配置される構成であってもよい。
さらに、本実施の形態では、蓋部58がシートクッション22のクッション側パッド26の一部として構成されていた。しかしながら、蓋部58は、クッション側パッド26とは別体で構成されてもよいし、蓋部58を形成する材質がクッション側パッド26を形成する材質とは異なる構成であってもよい。すなわち、蓋部58は、孔部56の内側におけるクッション側パッド22のシート上側面側で起立状態のバックル装置42よりもシート前側に設けられる構成であればよい。
また、本実施の形態では、孔部56の内側に蓋部58を設けた構成であったが、蓋部58を設けない構成にしてもよい。
さらに、本実施の形態では、バックル回動手段としての押圧部60は、シート後下側からバックル44を押圧する構成であった。しかしながら、バックル回動手段は、例えば、シートクッション22のシート前上側への移動に伴い、バックル装置42をシート前側へ引っ張る構成にしてもよい。すなわち、バックル回動手段は、シートクッション22のシート前上側への移動に伴い、バックル装置42をシート前上側へ回動させることができる構成であれば、その具体的な態様に限定されることなく広く適用が可能である。
また、本実施の形態では、バックル回動手段としての押圧部60は、クッション側パッド26の一部とされた構成であった。しかしながら、押圧部60は、クッション側パッド26とは別体で構成されてもよい。すなわち、押圧部60は、シートバック12の回動に連動してシートクッション22と共に移動する構成であれば、その具体的な態様に限定されるものではない。
さらに、本実施の形態では、クッション側パッド26に形成された孔部56を貫通部とした。しかしながら、貫通部は、クッション側パッド26をシート上下方向に貫通されると共にシート後側端がクッション側パッド26のシート後側端で開口された切欠部であってもよい。
また、本実施の形態は、着座可能状態からシート折畳状態への変更で、シートクッション22がシート後下側へ移動される構成であった。しかしながら、着座可能状態からシート折畳状態への変更におけるシートクッション22の移動方向は、シート後上側でもよいし、シート後方であってもよい。
10 車両用シート
12 シートバック
22 シートクッション
26 クッション側パッド
42 バックル装置
44 バックル
46 タング
52 付勢手段
56 孔部(貫通部)
58 蓋部
60 押圧部(バックル回動手段)

Claims (6)

  1. シート上下方向に貫通した貫通部を有するクッション側パッドが設けられたシートクッションと、
    前記シートクッションへの乗員の着座が可能な着座可能状態からにシート前側へ回動されることによって前記シートクッションのシート下側の所定部位に対して前記シートクッションがシート後側へ移動されてシート折畳状態になるシートバックと、
    前記着座可能状態での起立状態では、バックルが前記貫通部の内側又は前記貫通部のシート上側に配置されてシート上側からシートベルト装置のウェビングに設けられたタングの前記バックルへの挿し込みが可能にされると共に、前記起立状態からシート後側へ回動可能に前記所定部位に取り付けられ、シート後側へ回動状態では、少なくとも一部が前記クッション側パッドのシート下側に配置されるバックル装置と、
    を備える車両用シート。
  2. 前記貫通部における前記起立位置での前記バックルよりもシート前側に設けられ、前記貫通部の内側におけるシート前側部分をシート上側から覆う蓋部を備える請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記シート折畳状態で前記所定部位は、前記貫通部の内側における前記蓋部のシート下側に配置される請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記シートクッションに設けられ、前記シート折畳状態及び前記着座可能状態の一方から他方への前記シートクッションの移動によって前記バックル装置を前記シート折畳状態に対応するシート後側へ回動された状態及び前記着座可能状態に対応する前記起立位置の一方から他方へ回動させるバックル回動手段を備える請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両用シート。
  5. 前記バックル回動手段は、前記シートクッションに設けられ、前記シート折畳状態及び前記着座可能状態の一方から他方への前記シートクッションの移動によって前記バックル装置を押圧する請求項4に記載の車両用シート。
  6. 前記バックル装置をシート前側又はシート後側へ付勢する付勢手段を備える請求項1から請求項5の何れか1項に記載の車両用シート。
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