JPH05178136A - 子供用シートを備えた車両用シート - Google Patents
子供用シートを備えた車両用シートInfo
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- JPH05178136A JPH05178136A JP3345076A JP34507691A JPH05178136A JP H05178136 A JPH05178136 A JP H05178136A JP 3345076 A JP3345076 A JP 3345076A JP 34507691 A JP34507691 A JP 34507691A JP H05178136 A JPH05178136 A JP H05178136A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 子供拘束用ウエビングのウエビング長を短く
することができると共に子供拘束用ウエビングの引出し
時の操作力を低減することができる子供用シートを備え
た車両用シートを得ることが目的である。 【構成】 シートバック16内の後側には空間部192
が形成されており、この空間部192を一部享有して巻
取装置180がシートバックフレーム26に取り付けら
れている。子供用ウエビング164はウエビング挿通口
194を挿通し腹部パッド24へと係止されている。従
って、シートクッション14の下部に巻取装置180を
配設する構造に比し、ウエビング長を短くすることがで
きる。また、摺動抵抗が低減されるので、子供用ウエビ
ング164の引出し時の操作力も低減することができ
る。
することができると共に子供拘束用ウエビングの引出し
時の操作力を低減することができる子供用シートを備え
た車両用シートを得ることが目的である。 【構成】 シートバック16内の後側には空間部192
が形成されており、この空間部192を一部享有して巻
取装置180がシートバックフレーム26に取り付けら
れている。子供用ウエビング164はウエビング挿通口
194を挿通し腹部パッド24へと係止されている。従
って、シートクッション14の下部に巻取装置180を
配設する構造に比し、ウエビング長を短くすることがで
きる。また、摺動抵抗が低減されるので、子供用ウエビ
ング164の引出し時の操作力も低減することができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、子供用シートが組み込
まれたシートバックを備えた車両用シートに関する。
まれたシートバックを備えた車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から子供用シートには種々あり、大
別すると大人用シート(車両用シート)と別体とされた
タイプと大人用シートに組み込まれたタイプとがある。
後者のタイプの一例が、実開昭63−34632号公報
に開示されている。以下、図14〜図16を用いて、こ
の構造を簡単に説明する。
別すると大人用シート(車両用シート)と別体とされた
タイプと大人用シートに組み込まれたタイプとがある。
後者のタイプの一例が、実開昭63−34632号公報
に開示されている。以下、図14〜図16を用いて、こ
の構造を簡単に説明する。
【0003】図14に示されるように、シートバック2
00は、その下端部200A、ヘッドレスト200B及
び両側部200Cを除いた中央部が、車両前後方向に二
分割されており、前面側の部分は更に車両上下方向に二
分割されている。そして、前面側の上部を子供用腹部保
護パッド202とし、前面側の下部を子供用シートクッ
ション204としている。
00は、その下端部200A、ヘッドレスト200B及
び両側部200Cを除いた中央部が、車両前後方向に二
分割されており、前面側の部分は更に車両上下方向に二
分割されている。そして、前面側の上部を子供用腹部保
護パッド202とし、前面側の下部を子供用シートクッ
ション204としている。
【0004】この構造によれば、図14に示される状態
が子供用シートの格納状態であり、即ち大人用シートと
しての使用状態である。子供用シートとして使用される
場合には、図15に示されるように、子供用シートクッ
ション204が支軸(図示省略)回りに回動され、子供
用腹部保護パッド202に埋設されたタングプレート2
06が、子供用シートクッション204から立設された
バックル装置208へ係合されるようになっている。
が子供用シートの格納状態であり、即ち大人用シートと
しての使用状態である。子供用シートとして使用される
場合には、図15に示されるように、子供用シートクッ
ション204が支軸(図示省略)回りに回動され、子供
用腹部保護パッド202に埋設されたタングプレート2
06が、子供用シートクッション204から立設された
バックル装置208へ係合されるようになっている。
【0005】また、図16に示されるように、子供用腹
部保護パッド202には、一対の子供拘束用ウエビング
210の一端が係止されている。この子供拘束用ウエビ
ング210の他端は、シートバック200の上部を肉厚
方向に貫通した後、シートバック200の背面を通り、
シートクッション212の下端部に配設された巻取装置
214へ巻き取られている。
部保護パッド202には、一対の子供拘束用ウエビング
210の一端が係止されている。この子供拘束用ウエビ
ング210の他端は、シートバック200の上部を肉厚
方向に貫通した後、シートバック200の背面を通り、
シートクッション212の下端部に配設された巻取装置
214へ巻き取られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
造によると、子供拘束用ウエビング210がシートバッ
ク200の背面からシートクッション212の後方下端
部まで取り回されているので、子供拘束用ウエビング2
10のウエビング長が長くなると共にシートバック20
0の背面及びシートクッション212の後方下端部付近
での摺動抵抗が増加して子供拘束用ウエビング210の
引出し時の操作力が増加するという問題点がある。
造によると、子供拘束用ウエビング210がシートバッ
ク200の背面からシートクッション212の後方下端
部まで取り回されているので、子供拘束用ウエビング2
10のウエビング長が長くなると共にシートバック20
0の背面及びシートクッション212の後方下端部付近
での摺動抵抗が増加して子供拘束用ウエビング210の
引出し時の操作力が増加するという問題点がある。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、子供拘束用ウ
エビングのウエビング長を短くすることができると共に
子供拘束用ウエビングの引出し時の操作力を低減するこ
とができる子供用シートを備えた車両用シートを得るこ
とが目的である。
エビングのウエビング長を短くすることができると共に
子供拘束用ウエビングの引出し時の操作力を低減するこ
とができる子供用シートを備えた車両用シートを得るこ
とが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、子供用シート
が組み込まれたシートバックを備えた車両用シートであ
って、前記シートバックは、前面部を構成するクッショ
ン材と、前記クッション材の背面略全域に形成された空
間部と、前記空間部に配置されかつ前記クッション材の
背面略全域を支持する支持部材と、を有し、さらに、前
記支持部材の下端部には子供拘束用ウエビングを付勢力
で巻取る巻取装置が前記空間部を享有して取り付けら
れ、前記シートバックの前面上部には互いに平行とされ
た車両上下方向軸回りに回動可能に一対の子供用側方起
立部材が設けられ、前記クッション材には前記一対の子
供用側方起立部材の間に形成位置が設定されていると共
に前記子供拘束用ウエビングが挿通するウエビング挿通
口が設けられていることを特徴としている。
が組み込まれたシートバックを備えた車両用シートであ
って、前記シートバックは、前面部を構成するクッショ
ン材と、前記クッション材の背面略全域に形成された空
間部と、前記空間部に配置されかつ前記クッション材の
背面略全域を支持する支持部材と、を有し、さらに、前
記支持部材の下端部には子供拘束用ウエビングを付勢力
で巻取る巻取装置が前記空間部を享有して取り付けら
れ、前記シートバックの前面上部には互いに平行とされ
た車両上下方向軸回りに回動可能に一対の子供用側方起
立部材が設けられ、前記クッション材には前記一対の子
供用側方起立部材の間に形成位置が設定されていると共
に前記子供拘束用ウエビングが挿通するウエビング挿通
口が設けられていることを特徴としている。
【0009】
【作用】上記構成の本発明によれば、車両用シートを子
供用シートとして使用する場合には、シートバックの前
面上部に設けられた一対の子供用側方起立部材が、互い
に平行とされた車両上下方向軸回りに回動される。この
状態で、シートバック内の支持部材の下端部に取り付け
られた巻取装置から、一対の子供用側方起立部材の間に
形成位置が設定されたウエビング挿通口を挿通する子供
拘束用ウエビングが付勢力に抗して引き出され、子供に
子供拘束用ウエビングが装着される。これにより、子供
は子供拘束用ウエビングによって拘束され、かつシート
バックの前面上部に起立した一対の子供用側方起立部材
によって頭部及び肩部がサポート及び保護される。
供用シートとして使用する場合には、シートバックの前
面上部に設けられた一対の子供用側方起立部材が、互い
に平行とされた車両上下方向軸回りに回動される。この
状態で、シートバック内の支持部材の下端部に取り付け
られた巻取装置から、一対の子供用側方起立部材の間に
形成位置が設定されたウエビング挿通口を挿通する子供
拘束用ウエビングが付勢力に抗して引き出され、子供に
子供拘束用ウエビングが装着される。これにより、子供
は子供拘束用ウエビングによって拘束され、かつシート
バックの前面上部に起立した一対の子供用側方起立部材
によって頭部及び肩部がサポート及び保護される。
【0010】ここで、シートバックには、その前面部を
構成するクッション材の背面略全域に空間部が形成され
ており、この空間部にクッション材の背面略全域を支持
する前記支持部材が配置される他、支持部材の下端部に
配置された巻取装置も収容される。すなわち、巻取装置
はこの空間部を享有して支持部材の下端部に取り付けら
れる。
構成するクッション材の背面略全域に空間部が形成され
ており、この空間部にクッション材の背面略全域を支持
する前記支持部材が配置される他、支持部材の下端部に
配置された巻取装置も収容される。すなわち、巻取装置
はこの空間部を享有して支持部材の下端部に取り付けら
れる。
【0011】従って、巻取装置をシートクッションの下
方側に配設する構造に比し、子供拘束用ウエビングのウ
エビング長よりも短くすることができる。また、子供拘
束用ウエビングはシートバック内の空間部を移動するの
で、子供拘束用ウエビングはウエビング挿通口で摺動抵
抗を生じるだけとなり、前記構造に比し摺動抵抗が著し
く低減される。従って、子供に子供拘束用ウエビングを
装着させる際の操作力も低減される。
方側に配設する構造に比し、子供拘束用ウエビングのウ
エビング長よりも短くすることができる。また、子供拘
束用ウエビングはシートバック内の空間部を移動するの
で、子供拘束用ウエビングはウエビング挿通口で摺動抵
抗を生じるだけとなり、前記構造に比し摺動抵抗が著し
く低減される。従って、子供に子供拘束用ウエビングを
装着させる際の操作力も低減される。
【0012】
【実施例】以下、図1〜図13を用いて、本発明に係る
子供用シートを備えた車両用シートの一実施例について
説明する。なお、これらの図において、適宜示される矢
印FRは車両前方側、矢印UPは車両上方側、矢印IN
は車両室内側をそれぞれ示している。
子供用シートを備えた車両用シートの一実施例について
説明する。なお、これらの図において、適宜示される矢
印FRは車両前方側、矢印UPは車両上方側、矢印IN
は車両室内側をそれぞれ示している。
【0013】〔車両用シート10の概略構成の説明〕図
2には車両用シート10を大人用シートとして用いる場
合の外観斜視図が示されており、以下この図を用いて車
両用シート10の概略構成について説明する。
2には車両用シート10を大人用シートとして用いる場
合の外観斜視図が示されており、以下この図を用いて車
両用シート10の概略構成について説明する。
【0014】車両用シート10は、シートクッション1
4と、このシートクッション14に対して傾倒可能に設
けられたシートバック16と、このシートバック16の
上端部に設けられたヘッドレスト18と、を備えてい
る。
4と、このシートクッション14に対して傾倒可能に設
けられたシートバック16と、このシートバック16の
上端部に設けられたヘッドレスト18と、を備えてい
る。
【0015】シートバック16は、その下端部16A、
両側部16Bを除いた前面部が車両前後方向に二分割さ
れている。この内、車両前方側となる部分が、更に車両
上下方向に三分割されて子供用シートクッション20、
子供用側方起立部材としての一対のウイング22及び腹
部パッド24が形成されている。なお、これらについて
は後述する。
両側部16Bを除いた前面部が車両前後方向に二分割さ
れている。この内、車両前方側となる部分が、更に車両
上下方向に三分割されて子供用シートクッション20、
子供用側方起立部材としての一対のウイング22及び腹
部パッド24が形成されている。なお、これらについて
は後述する。
【0016】また、図3に示されるように、シートバッ
ク16の車両後方側となる部分は後述する表皮材172
(図13参照)によって被覆されたクッション材として
のバックパッド170が配置されている。このバックパ
ッド170の背面には、所定の空間部192が形成され
ている。そして、この空間部192内には支持部材とし
てのシートバックフレーム26が収容配置されている。
ク16の車両後方側となる部分は後述する表皮材172
(図13参照)によって被覆されたクッション材として
のバックパッド170が配置されている。このバックパ
ッド170の背面には、所定の空間部192が形成され
ている。そして、この空間部192内には支持部材とし
てのシートバックフレーム26が収容配置されている。
【0017】〔シートバックフレーム26の構成〕次
に、図4及び図5を用いてシートバックフレーム26の
構成について説明する。
に、図4及び図5を用いてシートバックフレーム26の
構成について説明する。
【0018】図5に示されるように、シートバックフレ
ーム26は、車両前方から見て矩形枠状とされたパイプ
状のフレーム本体28を備えており、その上端部にはヘ
ッドレスト18を支持するヘッドレストフレーム30が
溶着されている。また、フレーム本体28の両側部は、
シートバック16の両側部16Bの隆起形状に沿って車
両略前方側へ隆起した形状とされている。
ーム26は、車両前方から見て矩形枠状とされたパイプ
状のフレーム本体28を備えており、その上端部にはヘ
ッドレスト18を支持するヘッドレストフレーム30が
溶着されている。また、フレーム本体28の両側部は、
シートバック16の両側部16Bの隆起形状に沿って車
両略前方側へ隆起した形状とされている。
【0019】このシートバックフレーム26の上端部及
び下端部間には、互いに車両上下方向に沿って平行とさ
れた一対の中空パイプ32が配設されている。各中空パ
イプ32の側部及びフレーム本体28の下部には、シー
トバック16の表皮係止用のワイヤ34、36、38が
所望形状に屈曲されて固着されている。
び下端部間には、互いに車両上下方向に沿って平行とさ
れた一対の中空パイプ32が配設されている。各中空パ
イプ32の側部及びフレーム本体28の下部には、シー
トバック16の表皮係止用のワイヤ34、36、38が
所望形状に屈曲されて固着されている。
【0020】一対の中空パイプ32の上部間には、矩形
平板状の支持ボード40が配置されている。なお、支持
ボード40の車両幅方向両側縁が一対の中空パイプ32
の上部に溶着され、支持ボード40の車両上方側の側縁
がシートバックフレーム26の上端部に溶着されてい
る。
平板状の支持ボード40が配置されている。なお、支持
ボード40の車両幅方向両側縁が一対の中空パイプ32
の上部に溶着され、支持ボード40の車両上方側の側縁
がシートバックフレーム26の上端部に溶着されてい
る。
【0021】支持ボード40の中央部には、二組の長孔
42、44が所定の位置にかつ所定の傾斜角度で形成さ
れており、後述する子供用ウエビング164の挿通用と
されている。なお、使用に際しては、上段二個の長孔4
2もしくは下段二個の長孔44が用いられ、子供用ウエ
ビング164の装着高さが子供の体格に応じて選択的に
調節できるようになっている(図4参照)。また、支持
ボード40の四隅には楕円孔46(上段)及び円孔48
(下段)が形成されており、後述するウイング支持部6
6の固定に用いられている。なお、楕円孔46が円孔と
されていないのは組付誤差を吸収するためである。
42、44が所定の位置にかつ所定の傾斜角度で形成さ
れており、後述する子供用ウエビング164の挿通用と
されている。なお、使用に際しては、上段二個の長孔4
2もしくは下段二個の長孔44が用いられ、子供用ウエ
ビング164の装着高さが子供の体格に応じて選択的に
調節できるようになっている(図4参照)。また、支持
ボード40の四隅には楕円孔46(上段)及び円孔48
(下段)が形成されており、後述するウイング支持部6
6の固定に用いられている。なお、楕円孔46が円孔と
されていないのは組付誤差を吸収するためである。
【0022】また、シートバックフレーム26のフレー
ム本体28の車両上下方向中間部には、複数段とされた
ワイヤ50が一対の中空パイプ32間に互いに平行に掛
け渡されている。これらのワイヤ50は、シートバック
16の下部(子供用シートとしての使用時には背面とな
る)の支持剛性を適度に向上させることを主目的として
配設されたものであり、子供用シートとしての使用時に
おける子供の背面の支持剛性を確保している。
ム本体28の車両上下方向中間部には、複数段とされた
ワイヤ50が一対の中空パイプ32間に互いに平行に掛
け渡されている。これらのワイヤ50は、シートバック
16の下部(子供用シートとしての使用時には背面とな
る)の支持剛性を適度に向上させることを主目的として
配設されたものであり、子供用シートとしての使用時に
おける子供の背面の支持剛性を確保している。
【0023】また、フレーム本体28の支持ボード40
の両側部下方側には、アングル状のブラケット52が固
着されており、その前面には一対のウエルドナット54
が固着されている。このブラケット52には後述する座
面支持ウエビング128が係止されており、これについ
ては後述する。
の両側部下方側には、アングル状のブラケット52が固
着されており、その前面には一対のウエルドナット54
が固着されている。このブラケット52には後述する座
面支持ウエビング128が係止されており、これについ
ては後述する。
【0024】さらに、フレーム本体28の車両前方側へ
隆起した両側部の下方側にはウエルドナット56が固着
された側方ブラケット58が固着されており、この側方
ブラケット58に隣接して中空パイプ32の下端部には
所定角度で屈曲された支持ブラケット60の一端が固着
されている。
隆起した両側部の下方側にはウエルドナット56が固着
された側方ブラケット58が固着されており、この側方
ブラケット58に隣接して中空パイプ32の下端部には
所定角度で屈曲された支持ブラケット60の一端が固着
されている。
【0025】また、フレーム本体28の車両下方側の両
側部には、略コ字形の取付ブラケット62が固着されて
おり、これについては後述する。
側部には、略コ字形の取付ブラケット62が固着されて
おり、これについては後述する。
【0026】〔ウイング22の構成〕図1及び図2に示
される一対のウイング22の内部には、図6に示される
ウイング支持部66が埋設されている。このウイング支
持部66は、図4に示されるようにシートバックフレー
ム26における支持ボード40の両側部に取り付けられ
ている。以下、ウイング支持部66の取付状態を示す図
4、図4のウイング支持部22単体の斜視図である図
6、図6の分解斜視図である図7、図6の一部断面図で
ある図8を用いて、ウイング支持部66の構成について
説明する。
される一対のウイング22の内部には、図6に示される
ウイング支持部66が埋設されている。このウイング支
持部66は、図4に示されるようにシートバックフレー
ム26における支持ボード40の両側部に取り付けられ
ている。以下、ウイング支持部66の取付状態を示す図
4、図4のウイング支持部22単体の斜視図である図
6、図6の分解斜視図である図7、図6の一部断面図で
ある図8を用いて、ウイング支持部66の構成について
説明する。
【0027】図6及び図7に示されるように、ウイング
支持部66は矩形平板状の樹脂パネル68を備えてお
り、支持ボード40側の側縁下部には所定の切欠き70
が形成されている。この切欠き70には樹脂パネル68
を回動させるためのヒンジ機構72が配設されている。
支持部66は矩形平板状の樹脂パネル68を備えてお
り、支持ボード40側の側縁下部には所定の切欠き70
が形成されている。この切欠き70には樹脂パネル68
を回動させるためのヒンジ機構72が配設されている。
【0028】ヒンジ機構72は、基板74と、この基板
74の回転中心となる支軸76と、両者を一体化するた
めのクランプ78及び留め具80と、から成る。
74の回転中心となる支軸76と、両者を一体化するた
めのクランプ78及び留め具80と、から成る。
【0029】基板74は、略コ字形の二枚の側板82、
84の互いに対向する側縁が円筒形の軸部86の周縁と
接続された形状とされている。二枚の側板82、84の
上下部にはリベットの貫通孔87が形成されており、後
述する支軸76の軸部86内への嵌入作業が終了した後
に、二枚の側板82、84間に樹脂パネル68が挿入配
置され、この状態でリベットで樹脂パネル86が側板8
2、84間に挟持固定されている。また、基板74の軸
部86の軸方向中間部は軸線方向の二箇所で切り欠かれ
ており、上段の切欠き72へは後述するクランプ78が
嵌入されている。
84の互いに対向する側縁が円筒形の軸部86の周縁と
接続された形状とされている。二枚の側板82、84の
上下部にはリベットの貫通孔87が形成されており、後
述する支軸76の軸部86内への嵌入作業が終了した後
に、二枚の側板82、84間に樹脂パネル68が挿入配
置され、この状態でリベットで樹脂パネル86が側板8
2、84間に挟持固定されている。また、基板74の軸
部86の軸方向中間部は軸線方向の二箇所で切り欠かれ
ており、上段の切欠き72へは後述するクランプ78が
嵌入されている。
【0030】支軸76は、軸状部材とされており、軸線
をコ字形に屈曲させた後、更に軸方向両端部を互いに近
接する方向へ直角に屈曲させた形状とされている。図8
にも示されるように、この支軸76の軸方向中間部の周
面は半径方向に互いに対向する位置で面取りされてお
り、これにより二組の平面部76A、76Bが形成され
ている。
をコ字形に屈曲させた後、更に軸方向両端部を互いに近
接する方向へ直角に屈曲させた形状とされている。図8
にも示されるように、この支軸76の軸方向中間部の周
面は半径方向に互いに対向する位置で面取りされてお
り、これにより二組の平面部76A、76Bが形成され
ている。
【0031】そして、この支軸76は二枚の側板82、
84を互いに離反する方向へ若干弾性変形させた状態
で、基板74の軸部86内へ嵌入されるようになってい
る。支軸76が基板74の軸部86に嵌入された状態で
は、基板74の上段の切欠き72に前記二組の平面部7
6A、76Bが露出している。この状態で、上段の切欠
き72へクランプ78が嵌入されている。クランプ78
は、断面形状が鍵穴状の板ばねとされており、その先端
部表面からは切り起こしによる一対の爪90が突出して
いる。一対の爪90へは、断面形状がコ字形の板ばねと
された留め具80の係止孔92が係合されている。ま
た、クランプ78の軸芯部には互いに対向しかつ平行な
平面部78Aが形成されており、この平面部78Aが前
述した支軸76の二組の平面部76A、76Bと選択的
に当接している。これにより、基板74及びこれに取り
付けられた樹脂パネル68は、支軸76に対して節度を
有し、ウイング22を開閉角θ(図6参照)でその格納
位置(図2に示される位置)と使用位置(図1に示され
る位置)に選択的に保持している。
84を互いに離反する方向へ若干弾性変形させた状態
で、基板74の軸部86内へ嵌入されるようになってい
る。支軸76が基板74の軸部86に嵌入された状態で
は、基板74の上段の切欠き72に前記二組の平面部7
6A、76Bが露出している。この状態で、上段の切欠
き72へクランプ78が嵌入されている。クランプ78
は、断面形状が鍵穴状の板ばねとされており、その先端
部表面からは切り起こしによる一対の爪90が突出して
いる。一対の爪90へは、断面形状がコ字形の板ばねと
された留め具80の係止孔92が係合されている。ま
た、クランプ78の軸芯部には互いに対向しかつ平行な
平面部78Aが形成されており、この平面部78Aが前
述した支軸76の二組の平面部76A、76Bと選択的
に当接している。これにより、基板74及びこれに取り
付けられた樹脂パネル68は、支軸76に対して節度を
有し、ウイング22を開閉角θ(図6参照)でその格納
位置(図2に示される位置)と使用位置(図1に示され
る位置)に選択的に保持している。
【0032】また、図7に示されるように、支軸76の
軸方向の両端部76Cの端面には、立方体のウエルドナ
ット96が固着されており、その中央部裏面側(図4に
示される状態で支持ボード40と当接する面)には図示
しない雌ねじが形成されている。そして、前記支持ボー
ド40の楕円孔46及び円孔48を閉塞するようにウエ
ルドナット96を重合配置し、この状態で支持ボード4
0の裏面側から図示しない雄ねじが螺合される。これに
より、支軸76に基板74を介して軸支された樹脂パネ
ル68が、支持ボード40に固定されている。なお、ウ
エルドナット96の裏面及び支軸76の両端部76Cの
周面一部に矩形平板状の取付板を固着させると共に楕円
孔46、円孔48の代わりに取付板94が嵌着可能な矩
形貫通孔を形成し、かつ中空パイプ32側からブラケッ
トを矩形貫通孔の裏面側に突出配置させて、矩形貫通孔
へ取付板を嵌着させた後、該ブラケットとウエルドナッ
ト96とを螺子止めする構成にしてもよい。この場合、
取付板と矩形孔とが位置決め及び回り止めとしても機能
する。
軸方向の両端部76Cの端面には、立方体のウエルドナ
ット96が固着されており、その中央部裏面側(図4に
示される状態で支持ボード40と当接する面)には図示
しない雌ねじが形成されている。そして、前記支持ボー
ド40の楕円孔46及び円孔48を閉塞するようにウエ
ルドナット96を重合配置し、この状態で支持ボード4
0の裏面側から図示しない雄ねじが螺合される。これに
より、支軸76に基板74を介して軸支された樹脂パネ
ル68が、支持ボード40に固定されている。なお、ウ
エルドナット96の裏面及び支軸76の両端部76Cの
周面一部に矩形平板状の取付板を固着させると共に楕円
孔46、円孔48の代わりに取付板94が嵌着可能な矩
形貫通孔を形成し、かつ中空パイプ32側からブラケッ
トを矩形貫通孔の裏面側に突出配置させて、矩形貫通孔
へ取付板を嵌着させた後、該ブラケットとウエルドナッ
ト96とを螺子止めする構成にしてもよい。この場合、
取付板と矩形孔とが位置決め及び回り止めとしても機能
する。
【0033】〔子供用シートクッション20の構成〕図
1及び図2に示される子供用シートクッション20の内
部には、図9に示されるクッション支持部100が埋設
されている。このクッション支持部100は、図4に示
されるようにシートバックフレーム26におけるフレー
ム本体28の下端部に取り付けられている。以下、クッ
ション支持部100の取付状態を示す図4、図4のクッ
ション支持部100単体の斜視図である図9、図9の分
解斜視図である図10、図10の一部断面図である図1
1を用いて、クッション支持部100の構成について説
明する。
1及び図2に示される子供用シートクッション20の内
部には、図9に示されるクッション支持部100が埋設
されている。このクッション支持部100は、図4に示
されるようにシートバックフレーム26におけるフレー
ム本体28の下端部に取り付けられている。以下、クッ
ション支持部100の取付状態を示す図4、図4のクッ
ション支持部100単体の斜視図である図9、図9の分
解斜視図である図10、図10の一部断面図である図1
1を用いて、クッション支持部100の構成について説
明する。
【0034】図9及び図10に示されるように、クッシ
ョン支持部100は矩形平板状のメインパネル102を
備えており、このメインパネル102の車両後方側の側
縁(シートバックフレーム26側の側縁)は車両下方側
へ直角に折曲げられている。また、メインパネル102
の車両前方側の側部中央には、I型の打抜き孔104が
形成されている。この打抜き孔104の中央部前後端
は、車両下方側へ屈曲されて一対の屈曲部106とされ
ている。
ョン支持部100は矩形平板状のメインパネル102を
備えており、このメインパネル102の車両後方側の側
縁(シートバックフレーム26側の側縁)は車両下方側
へ直角に折曲げられている。また、メインパネル102
の車両前方側の側部中央には、I型の打抜き孔104が
形成されている。この打抜き孔104の中央部前後端
は、車両下方側へ屈曲されて一対の屈曲部106とされ
ている。
【0035】また、メインパネル102における車両幅
方向両側部には、その裏面に一対のサイドフレーム10
8が配置されている。サイドフレーム108はアングル
状とされており、メインパネル102の側縁とほぼ同一
長さの部材とされている。
方向両側部には、その裏面に一対のサイドフレーム10
8が配置されている。サイドフレーム108はアングル
状とされており、メインパネル102の側縁とほぼ同一
長さの部材とされている。
【0036】サイドフレーム108の側部108Aに
は、その長手方向一方の端部に軸支孔110が形成され
ており、軸方向両端部周面に溝112が形成されたロッ
ド114が貫通されている。ロッド114の軸方向寸法
はメインパネル102の幅方向寸法よりも若干長くなっ
ており、従って一対のサイドフレーム108の軸支孔1
10へロッド114が軸支された状態ではロッド114
の軸方向両端部が所定長さ突出する。そして、この突出
端部には、円筒形のブッシュ116及び略L字形のブラ
ケット118の貫通孔120がこの順に嵌入及び貫通さ
れている。ロッド114の突出端部にブッシュ116及
びブラケット118が装着された段階で、Eリング12
2が前記溝112へ弾性的に係止されている。このブラ
ケット118の屈曲端部には一対のボルト挿通孔124
が形成されており、この屈曲端部が前述したシートバッ
クフレーム26の中空パイプ32の下端部に固着された
支持ブラケット60の屈曲端部に当接配置され、この状
態でボルトで固定されている。
は、その長手方向一方の端部に軸支孔110が形成され
ており、軸方向両端部周面に溝112が形成されたロッ
ド114が貫通されている。ロッド114の軸方向寸法
はメインパネル102の幅方向寸法よりも若干長くなっ
ており、従って一対のサイドフレーム108の軸支孔1
10へロッド114が軸支された状態ではロッド114
の軸方向両端部が所定長さ突出する。そして、この突出
端部には、円筒形のブッシュ116及び略L字形のブラ
ケット118の貫通孔120がこの順に嵌入及び貫通さ
れている。ロッド114の突出端部にブッシュ116及
びブラケット118が装着された段階で、Eリング12
2が前記溝112へ弾性的に係止されている。このブラ
ケット118の屈曲端部には一対のボルト挿通孔124
が形成されており、この屈曲端部が前述したシートバッ
クフレーム26の中空パイプ32の下端部に固着された
支持ブラケット60の屈曲端部に当接配置され、この状
態でボルトで固定されている。
【0037】一方、サイドフレーム108の側部108
Aにおける長手方向他方の端部は車両下方側へ若干延出
されており、この延出された部分の裏面には一対のウエ
ルドナット126が固着されている。図9に示されるよ
うに、この延出された部分には座面支持ウエビング12
8の一端が密着配置され、この状態でボルトがウエルド
ナット126に螺合される。
Aにおける長手方向他方の端部は車両下方側へ若干延出
されており、この延出された部分の裏面には一対のウエ
ルドナット126が固着されている。図9に示されるよ
うに、この延出された部分には座面支持ウエビング12
8の一端が密着配置され、この状態でボルトがウエルド
ナット126に螺合される。
【0038】上述した一対のサイドフレーム108の裏
面には、平板状のリインフォース130が掛け渡された
状態で溶着されている。リインフォース130は車両前
後方向両端部が互いに同方向(車両下方側)へ屈曲され
ており、その中央部には矩形孔132が形成されてい
る。図11に示されるように、この矩形孔132と前述
したメインパネル102の打抜き孔104とが平面視で
重合するように、矩形孔132の形成位置が決められて
おり、打抜き孔104の一対の屈曲部106間及び矩形
孔132内をバックル用ベルト134が挿通されてい
る。バックル用ベルト134の一方の端部はバックル装
置136と連結されており、また他方の端部は互いに平
行とされた一対のベルト挿通孔138が形成されたスト
ッパ金具140へ巻き掛けられて係止されている。
面には、平板状のリインフォース130が掛け渡された
状態で溶着されている。リインフォース130は車両前
後方向両端部が互いに同方向(車両下方側)へ屈曲され
ており、その中央部には矩形孔132が形成されてい
る。図11に示されるように、この矩形孔132と前述
したメインパネル102の打抜き孔104とが平面視で
重合するように、矩形孔132の形成位置が決められて
おり、打抜き孔104の一対の屈曲部106間及び矩形
孔132内をバックル用ベルト134が挿通されてい
る。バックル用ベルト134の一方の端部はバックル装
置136と連結されており、また他方の端部は互いに平
行とされた一対のベルト挿通孔138が形成されたスト
ッパ金具140へ巻き掛けられて係止されている。
【0039】なお、ストッパ金具140の長手方向寸法
はリインフォース130の矩形孔132の長手方向寸法
よりも小とされ、かつストッパ金具140の幅方向寸法
はリインフォース130の矩形孔132の幅方向寸法よ
りも大とされているので、ストッパ金具140をリイン
フォース130の矩形孔132の裏面側へ装着するに
は、ストッパ金具140を図10に示される状態(水平
状態)から90度回転させた状態(鉛直状態)にして矩
形孔132内へ挿入すればよい。挿入後、各屈曲部10
6が各ベルト挿通口138へ嵌入されて、ストッパ金具
140の前後動が規制されるようになっている。
はリインフォース130の矩形孔132の長手方向寸法
よりも小とされ、かつストッパ金具140の幅方向寸法
はリインフォース130の矩形孔132の幅方向寸法よ
りも大とされているので、ストッパ金具140をリイン
フォース130の矩形孔132の裏面側へ装着するに
は、ストッパ金具140を図10に示される状態(水平
状態)から90度回転させた状態(鉛直状態)にして矩
形孔132内へ挿入すればよい。挿入後、各屈曲部10
6が各ベルト挿通口138へ嵌入されて、ストッパ金具
140の前後動が規制されるようになっている。
【0040】〔腹部パッド24及びこれに関連するヘッ
ドレスト18の構成〕図12に示されるように、腹部パ
ッド24は車両前方側から見て略半円形とされており、
薄肉部142と厚肉部144とに肉厚方向に二分割され
ている。薄肉部142は平板状とされている。これに対
し、厚肉部144には、その薄肉部142との合わせ面
に腹部パッド24よりも一回り小さい略半円形のボード
用凹部146並びにボード用凹部146の上端部両側に
位置され車両上方側へ平行に連通して形成された一対の
ウエビング挿通用凹部148が形成されている。
ドレスト18の構成〕図12に示されるように、腹部パ
ッド24は車両前方側から見て略半円形とされており、
薄肉部142と厚肉部144とに肉厚方向に二分割され
ている。薄肉部142は平板状とされている。これに対
し、厚肉部144には、その薄肉部142との合わせ面
に腹部パッド24よりも一回り小さい略半円形のボード
用凹部146並びにボード用凹部146の上端部両側に
位置され車両上方側へ平行に連通して形成された一対の
ウエビング挿通用凹部148が形成されている。
【0041】ボード用凹部146へは、略半円形の樹脂
ボード150が嵌着されており、腹部パッド24の剛性
を適度に高めると共に取付座面を構成している。この樹
脂ボード150にはタング部材152が取り付けられて
いる。タング部材152は、矩形平板状のウエビング取
付金具154と、このウエビング取付金具154の長手
方向中間下端部から一体にアングル状に屈曲されたタン
グプレート156と、から成る。タングプレート156
の先端屈曲部156Aにはバックル装置136へラッチ
する矩形開口158が形成されている。また、樹脂ボー
ド150並びに薄肉部142の中央部には、矩形貫通孔
160が形成されている。
ボード150が嵌着されており、腹部パッド24の剛性
を適度に高めると共に取付座面を構成している。この樹
脂ボード150にはタング部材152が取り付けられて
いる。タング部材152は、矩形平板状のウエビング取
付金具154と、このウエビング取付金具154の長手
方向中間下端部から一体にアングル状に屈曲されたタン
グプレート156と、から成る。タングプレート156
の先端屈曲部156Aにはバックル装置136へラッチ
する矩形開口158が形成されている。また、樹脂ボー
ド150並びに薄肉部142の中央部には、矩形貫通孔
160が形成されている。
【0042】ウエビング取付金具154はリベットで樹
脂ボード150に固定されており、またその長手方向両
端部には一対のウエビング係止孔162が形成されてい
る。一対のウエビング係止孔162へは、二股に分かれ
た子供用ウエビング164の先端が巻き掛けられて係止
されている。そして、ウエビング取付金具154に子供
用ウエビング164が係止された状態で、樹脂ボード1
50並びに薄肉部142の矩形貫通孔160へタングプ
レート156がその先端部から挿入された後ウエビング
取付金具154が樹脂ボード150の裏面に固着されて
いる。その後、子供用ウエビング164を前述したウエ
ビング挿通用凹部148に位置させ、車両上方側へ案内
した状態で、厚肉部144が薄肉部142と密着配置さ
れ、この状態で表皮材166によって両者が被覆され
る。
脂ボード150に固定されており、またその長手方向両
端部には一対のウエビング係止孔162が形成されてい
る。一対のウエビング係止孔162へは、二股に分かれ
た子供用ウエビング164の先端が巻き掛けられて係止
されている。そして、ウエビング取付金具154に子供
用ウエビング164が係止された状態で、樹脂ボード1
50並びに薄肉部142の矩形貫通孔160へタングプ
レート156がその先端部から挿入された後ウエビング
取付金具154が樹脂ボード150の裏面に固着されて
いる。その後、子供用ウエビング164を前述したウエ
ビング挿通用凹部148に位置させ、車両上方側へ案内
した状態で、厚肉部144が薄肉部142と密着配置さ
れ、この状態で表皮材166によって両者が被覆され
る。
【0043】腹部パッド24が構成された状態では、タ
ングプレート156の先端屈曲部156Aが露出して屈
曲垂下されている。次に、図13を用いて、腹部パッド
24のヘッドレスト18への格納状態におけるタングプ
レート156の先端屈曲部156Aの格納構造について
説明する。
ングプレート156の先端屈曲部156Aが露出して屈
曲垂下されている。次に、図13を用いて、腹部パッド
24のヘッドレスト18への格納状態におけるタングプ
レート156の先端屈曲部156Aの格納構造について
説明する。
【0044】ヘッドレスト18のヘッドパッド168は
シートバック16のバックパッド170と共に表皮材1
72によって被覆されているが、この内ヘッドレスト1
8の上端部前方側には、表皮材172を余分に確保して
逢着することによって袋状に形成した弛み部174が形
成されている。この弛み部174の内部には、ヘッドレ
スト18の形状に合わせた半月板状(板材であればよ
く、矩形平板状でもよい)の樹脂板176が挿入されて
いる。そして、図2に示される格納状態において、タン
グプレート156が位置する部位にのみ、タングプレー
ト156の幅方向寸法に合致するスリット178が形成
されている。なお、このスリット178は、弛み部17
4の下端ラインをスリット178が形成される部分を除
いて縫合することにより形成されている。そして、腹部
パッド24のヘッドレスト18への格納状態では、この
スリット178へタングプレート156の先端屈曲部1
56Aが挿入係止される構成である。
シートバック16のバックパッド170と共に表皮材1
72によって被覆されているが、この内ヘッドレスト1
8の上端部前方側には、表皮材172を余分に確保して
逢着することによって袋状に形成した弛み部174が形
成されている。この弛み部174の内部には、ヘッドレ
スト18の形状に合わせた半月板状(板材であればよ
く、矩形平板状でもよい)の樹脂板176が挿入されて
いる。そして、図2に示される格納状態において、タン
グプレート156が位置する部位にのみ、タングプレー
ト156の幅方向寸法に合致するスリット178が形成
されている。なお、このスリット178は、弛み部17
4の下端ラインをスリット178が形成される部分を除
いて縫合することにより形成されている。そして、腹部
パッド24のヘッドレスト18への格納状態では、この
スリット178へタングプレート156の先端屈曲部1
56Aが挿入係止される構成である。
【0045】〔子供用ウエビング164に関連する構
成〕次に、タング部材152のウエビング取付金具15
4に取り付けられた子供用ウエビング164に関連する
構成について説明する。
成〕次に、タング部材152のウエビング取付金具15
4に取り付けられた子供用ウエビング164に関連する
構成について説明する。
【0046】図1及び図3に示されるように、シートバ
ック16のバックパッド170及び表皮材172には、
前述した支持ボード40に形成された長孔42、44と
正面視で重合する位置(一対のウイング22の間)に長
孔状のウエビング挿通口194、196が形成されてい
る。子供用ウエビング164の中間部は、上段のウエビ
ング挿通口194もしくは下段のウエビング挿通口19
6を選択的に挿通していると共に支持パネル40の上段
の長孔42もしくは下段の長孔44を選択的に挿通して
いる。そして、子供用ウエビング164の他端は、支持
ボード40の裏面を屈曲垂下した後、シートバックフレ
ーム26の下端部に配設された巻取装置180(図5に
も示される)に案内されている。
ック16のバックパッド170及び表皮材172には、
前述した支持ボード40に形成された長孔42、44と
正面視で重合する位置(一対のウイング22の間)に長
孔状のウエビング挿通口194、196が形成されてい
る。子供用ウエビング164の中間部は、上段のウエビ
ング挿通口194もしくは下段のウエビング挿通口19
6を選択的に挿通していると共に支持パネル40の上段
の長孔42もしくは下段の長孔44を選択的に挿通して
いる。そして、子供用ウエビング164の他端は、支持
ボード40の裏面を屈曲垂下した後、シートバックフレ
ーム26の下端部に配設された巻取装置180(図5に
も示される)に案内されている。
【0047】巻取装置180は図示しない巻取軸を備
え、この巻取軸に同軸に固着されたスプール(図示省
略)にウエビング基部182がぜんまいばねの付勢力で
層状に巻き取られている。ウエビング基部182の先端
部は、略T字形のウエビングホルダー184の下端部に
形成された係止孔186へ巻き掛けられて係止されてい
る。また、ウエビングホルダー184の両端部にも一対
の係止孔188、190が形成されており、この係止孔
188、190へ一対の子供用ウエビング164がそれ
ぞれ係止されて二股になる。従って、タングプレート1
56の先端屈曲部156Aがバックル装置136へ係合
された状態では、巻取装置180の付勢力が、ウエビン
グ基部182及びウエビングホルダー184を介して子
供用ウエビング164に伝達され、所定の張力の下に子
供を拘束するようになっている。
え、この巻取軸に同軸に固着されたスプール(図示省
略)にウエビング基部182がぜんまいばねの付勢力で
層状に巻き取られている。ウエビング基部182の先端
部は、略T字形のウエビングホルダー184の下端部に
形成された係止孔186へ巻き掛けられて係止されてい
る。また、ウエビングホルダー184の両端部にも一対
の係止孔188、190が形成されており、この係止孔
188、190へ一対の子供用ウエビング164がそれ
ぞれ係止されて二股になる。従って、タングプレート1
56の先端屈曲部156Aがバックル装置136へ係合
された状態では、巻取装置180の付勢力が、ウエビン
グ基部182及びウエビングホルダー184を介して子
供用ウエビング164に伝達され、所定の張力の下に子
供を拘束するようになっている。
【0048】なお、子供用ウエビング164及びウエビ
ング基部182が、本発明における子供拘束用ウエビン
グに相当する。
ング基部182が、本発明における子供拘束用ウエビン
グに相当する。
【0049】次に、この巻取装置180のシートバック
フレーム26への取付構造について説明する。
フレーム26への取付構造について説明する。
【0050】図4及び図5に示されるように、シートバ
ックフレーム26の下端部には、アングル状の取付ブラ
ケット62の前端部が溶着されている。取付ブラケット
62の後端部の前面にはウエルドナット64が固着され
ている。そして、図3に示されるように、この取付ブラ
ケット62のウエルドナット64と巻取装置180の下
端部の貫通孔とが同軸上に配置され、この状態で取付ボ
ルト198が螺合されて固定されている。取付後の状態
では、巻取装置180はシートバック16の空間部19
2を享有して配置されている。
ックフレーム26の下端部には、アングル状の取付ブラ
ケット62の前端部が溶着されている。取付ブラケット
62の後端部の前面にはウエルドナット64が固着され
ている。そして、図3に示されるように、この取付ブラ
ケット62のウエルドナット64と巻取装置180の下
端部の貫通孔とが同軸上に配置され、この状態で取付ボ
ルト198が螺合されて固定されている。取付後の状態
では、巻取装置180はシートバック16の空間部19
2を享有して配置されている。
【0051】〔子供用シート及び大人用シートとしての
使用態様におけるシートバック前面の構成〕図2に示さ
れる状態が、車両用シート10の大人用シートとしての
使用状態であり、子供用シート、即ち、腹部パッド2
4、一対のウイング22及び子供用シートクッション2
0がシートバック16の前面に重合する格納位置に保持
された状態である。格納状態における腹部パッド24、
一対のウイング22及び子供用シートクッション20の
前面は、シートバック16の車両下方側の前面に沿って
相互に段差無く連続する連続面とされている。
使用態様におけるシートバック前面の構成〕図2に示さ
れる状態が、車両用シート10の大人用シートとしての
使用状態であり、子供用シート、即ち、腹部パッド2
4、一対のウイング22及び子供用シートクッション2
0がシートバック16の前面に重合する格納位置に保持
された状態である。格納状態における腹部パッド24、
一対のウイング22及び子供用シートクッション20の
前面は、シートバック16の車両下方側の前面に沿って
相互に段差無く連続する連続面とされている。
【0052】また、図1に示される状態が、車両用シー
ト10の子供用シートとしての使用状態であり、子供用
シート、即ち、腹部パッド24、一対のウイング22及
び子供用シートクッション20がシートバック16の前
面に対して起立する使用位置に保持された状態である。
この状態においても、シートバック16の前面及びヘッ
ドレスト18の前面は連続面とされている。
ト10の子供用シートとしての使用状態であり、子供用
シート、即ち、腹部パッド24、一対のウイング22及
び子供用シートクッション20がシートバック16の前
面に対して起立する使用位置に保持された状態である。
この状態においても、シートバック16の前面及びヘッ
ドレスト18の前面は連続面とされている。
【0053】以下に、本実施例の作用を説明する。車両
用シート10を大人用シートとして用いる場合には、図
2に示されるように腹部パッド24、一対のウイング2
2及び子供用シートクッション20がシートバック16
の前面に重合する格納位置に保持される。この大人用シ
ートとしての使用態様において、子供用シートクッショ
ン20、ウイング22、腹部パッド24の前面は、シー
トバック16の前面に沿う互いに連続する連続面をなし
ている。
用シート10を大人用シートとして用いる場合には、図
2に示されるように腹部パッド24、一対のウイング2
2及び子供用シートクッション20がシートバック16
の前面に重合する格納位置に保持される。この大人用シ
ートとしての使用態様において、子供用シートクッショ
ン20、ウイング22、腹部パッド24の前面は、シー
トバック16の前面に沿う互いに連続する連続面をなし
ている。
【0054】なお、この状態では、腹部パッド24が図
12に示される状態から反転された状態で、ヘッドレス
ト18の前面に格納される。この際、タングプレート1
56の先端屈曲部156Aは、ヘッドレスト18のスリ
ット178に挿入される。
12に示される状態から反転された状態で、ヘッドレス
ト18の前面に格納される。この際、タングプレート1
56の先端屈曲部156Aは、ヘッドレスト18のスリ
ット178に挿入される。
【0055】ここで、腹部パッド24に一端が係止され
た子供用ウエビング164は、その中間部がウエビング
挿通口194及び長孔42もしくはウエビング挿通口1
96及び長孔44を選択的に挿通している。そして、図
3からも判るように、子供用ウエビング164が他の部
材と当接するのは、ウエビング挿通口194及び長孔4
2の周縁もしくはウエビング挿通口196及び長孔44
の周縁でのみとされる。なお、子供用ウエビング164
の他端はウエビングホルダー184及びウエビング基部
182を介して、巻取装置180のスプールに層状に巻
き取られているので、子供用ウエビング164が弛んだ
状態となることはない。
た子供用ウエビング164は、その中間部がウエビング
挿通口194及び長孔42もしくはウエビング挿通口1
96及び長孔44を選択的に挿通している。そして、図
3からも判るように、子供用ウエビング164が他の部
材と当接するのは、ウエビング挿通口194及び長孔4
2の周縁もしくはウエビング挿通口196及び長孔44
の周縁でのみとされる。なお、子供用ウエビング164
の他端はウエビングホルダー184及びウエビング基部
182を介して、巻取装置180のスプールに層状に巻
き取られているので、子供用ウエビング164が弛んだ
状態となることはない。
【0056】この状態から、車両用シート10を図1に
示される子供用シートとして用いる場合には、まず、子
供用シートクッション20がロッド114を回転中心と
してシートバック16から離間する方向(図2の矢印A
方向)へ回動される。この際、子供用シートクッション
20の回動量は座面支持ウエビング128の長さによっ
て規制され、シートバック16の前面に対して起立した
状態となる。
示される子供用シートとして用いる場合には、まず、子
供用シートクッション20がロッド114を回転中心と
してシートバック16から離間する方向(図2の矢印A
方向)へ回動される。この際、子供用シートクッション
20の回動量は座面支持ウエビング128の長さによっ
て規制され、シートバック16の前面に対して起立した
状態となる。
【0057】次に、一対のウイング22が支軸76を回
転中心として互いに離反する方向(図6の矢印B方向)
へ回動される。この際、支軸76に平面部76A、76
Bが形成され、かつクランプ78にも平面部78Aが形
成されているので、格納位置から使用位置へのウイング
22の回動は節度良く行われる。この回動操作により、
一対のウイング22がシートバック16の前面に対して
起立する。
転中心として互いに離反する方向(図6の矢印B方向)
へ回動される。この際、支軸76に平面部76A、76
Bが形成され、かつクランプ78にも平面部78Aが形
成されているので、格納位置から使用位置へのウイング
22の回動は節度良く行われる。この回動操作により、
一対のウイング22がシートバック16の前面に対して
起立する。
【0058】次に、腹部パッド24が、そのタングプレ
ート156の先端屈曲部156Aをスリット178から
抜き出すことにより、ヘッドレスト18の前面から離脱
可能となる。離脱後、子供を子供用シートクッション2
0に着座させながら、子供用ウエビング164をぜんま
いばねの付勢力に抗して巻取装置180から引出して図
2の矢印C方向に沿って子供用シートクッション20の
バックル装置136付近まで持っていく。その後、腹部
パッド24のタングプレート156の先端屈曲部156
Aをバックル装置136に係合させることにより、子供
は子供用ウエビング164の装着状態となり、子供用ウ
エビング164によって拘束される。
ート156の先端屈曲部156Aをスリット178から
抜き出すことにより、ヘッドレスト18の前面から離脱
可能となる。離脱後、子供を子供用シートクッション2
0に着座させながら、子供用ウエビング164をぜんま
いばねの付勢力に抗して巻取装置180から引出して図
2の矢印C方向に沿って子供用シートクッション20の
バックル装置136付近まで持っていく。その後、腹部
パッド24のタングプレート156の先端屈曲部156
Aをバックル装置136に係合させることにより、子供
は子供用ウエビング164の装着状態となり、子供用ウ
エビング164によって拘束される。
【0059】ここで、前述したように子供用ウエビング
164はウエビング挿通口194及び長孔42もしくは
ウエビング挿通口196及び長孔44の周縁でのみ当接
していることから、巻取装置180から子供用ウエビン
グ164を引き出すにはこの部分でのみ摺動抵抗が生じ
る。すなわち、子供ウエビング164及びウエビング基
部182はシートバック16の空間部192内をシート
バック16の高さ方向に移動するので、他の部材と干渉
することはない。また、巻取装置180が空間部192
を一部享有してシートバックフレーム26に取り付けら
れているので、シートクッション14の下方空間を阻害
することはない。
164はウエビング挿通口194及び長孔42もしくは
ウエビング挿通口196及び長孔44の周縁でのみ当接
していることから、巻取装置180から子供用ウエビン
グ164を引き出すにはこの部分でのみ摺動抵抗が生じ
る。すなわち、子供ウエビング164及びウエビング基
部182はシートバック16の空間部192内をシート
バック16の高さ方向に移動するので、他の部材と干渉
することはない。また、巻取装置180が空間部192
を一部享有してシートバックフレーム26に取り付けら
れているので、シートクッション14の下方空間を阻害
することはない。
【0060】なお、子供用シートとしての使用態様で
は、シートバック16、ヘッドレスト18の前面が子供
の背面を支持することになり、シートバック16、ヘッ
ドレスト18の連続面がそのまま生かされる。また、こ
の使用態様において、子供が眠っている場合や車両が左
折、右折等する場合には、子供の側頭部及び肩部がウイ
ング22によってサポートされる。さらに、車両側方か
ら比較的高荷重が作用した場合には、このいずれかのウ
イング22によって子供の側頭部及び肩部が保護され
る。また、車両急減速時には、腹部パッド24及び子供
用ウエビング164によって子供が拘束される。
は、シートバック16、ヘッドレスト18の前面が子供
の背面を支持することになり、シートバック16、ヘッ
ドレスト18の連続面がそのまま生かされる。また、こ
の使用態様において、子供が眠っている場合や車両が左
折、右折等する場合には、子供の側頭部及び肩部がウイ
ング22によってサポートされる。さらに、車両側方か
ら比較的高荷重が作用した場合には、このいずれかのウ
イング22によって子供の側頭部及び肩部が保護され
る。また、車両急減速時には、腹部パッド24及び子供
用ウエビング164によって子供が拘束される。
【0061】このように本実施例では、巻取装置180
がシートバックフレーム26の下端部にシートバック1
6の空間部192を一部享有して取り付けられているの
で、巻取装置をクッションの下方に配設する構造に比
し、シートクッション14のクッション性能を阻害する
ことがなく、また子供用ウエビング164及びウエビン
グ基部182から成るウエビング長も短くて済む。更に
は、ウエビング基部182が例えばフレーム本体28の
下端部回りに屈曲して引出し及び巻取りされる構造では
なく、ウエビング基部182、子供用ウエビング164
はシートバック16内の空間部192をシートバック1
6の高さ方向に移動するので、ウエビング挿通口19
4、長孔42もしくはウエビング挿通口196、長孔4
4以外の他の部材と摺動することをなくすことができ、
子供用ウエビング164の引出し時の操作力を低減する
ことができる。
がシートバックフレーム26の下端部にシートバック1
6の空間部192を一部享有して取り付けられているの
で、巻取装置をクッションの下方に配設する構造に比
し、シートクッション14のクッション性能を阻害する
ことがなく、また子供用ウエビング164及びウエビン
グ基部182から成るウエビング長も短くて済む。更に
は、ウエビング基部182が例えばフレーム本体28の
下端部回りに屈曲して引出し及び巻取りされる構造では
なく、ウエビング基部182、子供用ウエビング164
はシートバック16内の空間部192をシートバック1
6の高さ方向に移動するので、ウエビング挿通口19
4、長孔42もしくはウエビング挿通口196、長孔4
4以外の他の部材と摺動することをなくすことができ、
子供用ウエビング164の引出し時の操作力を低減する
ことができる。
【0062】また、巻取装置180がシートバックフレ
ーム26の下端部にシートバック16の空間部192を
一部享有して取り付けられていることから、後部座席に
着座する乗員の足にウエビング基部182が当たるとい
う不具合もない(図3参照)。更には、子供用ウエビン
グ164がシートバック16の背面一部等に露出する構
造に比し、車両用シート10の外観品質を向上させるこ
とができる。
ーム26の下端部にシートバック16の空間部192を
一部享有して取り付けられていることから、後部座席に
着座する乗員の足にウエビング基部182が当たるとい
う不具合もない(図3参照)。更には、子供用ウエビン
グ164がシートバック16の背面一部等に露出する構
造に比し、車両用シート10の外観品質を向上させるこ
とができる。
【0063】また、本実施例では、車両用シートに子供
用シートを組み込ませ、しかも互いに平行な車両上下方
向軸回りに回動可能な一対のウイング22を設けたの
で、子供用シートとしての使用態様において、子供の頭
部及び肩部を確実に保護することができる。加えて、比
較的広面積な腹部パッド24及び子供用ウエビング16
4を用いているので、車両急減速時等においても、子供
の拘束性能を向上させることができる。
用シートを組み込ませ、しかも互いに平行な車両上下方
向軸回りに回動可能な一対のウイング22を設けたの
で、子供用シートとしての使用態様において、子供の頭
部及び肩部を確実に保護することができる。加えて、比
較的広面積な腹部パッド24及び子供用ウエビング16
4を用いているので、車両急減速時等においても、子供
の拘束性能を向上させることができる。
【0064】さらに、大人用シート及び子供用シートの
いずれの使用態様においても、乗員(大人または子供)
の背面は連続面で支持されるので、乗員の背面、特に頭
部後側に異物感が生じることはない。従って、乗員の車
両用シート10への着座フィーリングを向上させること
ができる。
いずれの使用態様においても、乗員(大人または子供)
の背面は連続面で支持されるので、乗員の背面、特に頭
部後側に異物感が生じることはない。従って、乗員の車
両用シート10への着座フィーリングを向上させること
ができる。
【0065】また、子供用シートクッション20をシー
トクッション14の座面から所定距離離間させているの
で、子供が子供用シートクッション20に着座した状態
での前方、側方視界を確保することができる。
トクッション14の座面から所定距離離間させているの
で、子供が子供用シートクッション20に着座した状態
での前方、側方視界を確保することができる。
【0066】なお、本実施例では、巻取装置180を取
付ブラケット62を介してシートバックフレーム26の
フレーム本体28の下端部に取り付けているが、これに
限らず、例えばフレーム本体28の下端部に巻取装置1
80の下端部の幅方向寸法に合致する凹部を形成してお
き、この凹部に巻取装置180の下端部を嵌着配置させ
て取付ボルト198で取り付けてもよい。この場合、部
品点数を削減でき、かつ凹部の側面が巻取装置180の
回り止めとして機能する。
付ブラケット62を介してシートバックフレーム26の
フレーム本体28の下端部に取り付けているが、これに
限らず、例えばフレーム本体28の下端部に巻取装置1
80の下端部の幅方向寸法に合致する凹部を形成してお
き、この凹部に巻取装置180の下端部を嵌着配置させ
て取付ボルト198で取り付けてもよい。この場合、部
品点数を削減でき、かつ凹部の側面が巻取装置180の
回り止めとして機能する。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る子供用
シートを備えた車両用シートは、子供拘束用ウエビング
を付勢力で巻取る巻取装置をシートバックのクッション
材の背面略全域に形成した空間部を享有して支持部材の
下端部に取り付けたので、子供拘束用ウエビングのウエ
ビング長を短くすることができると共に子供拘束用ウエ
ビングの引出し時の操作力を低減することができるとい
う優れた効果を有する。
シートを備えた車両用シートは、子供拘束用ウエビング
を付勢力で巻取る巻取装置をシートバックのクッション
材の背面略全域に形成した空間部を享有して支持部材の
下端部に取り付けたので、子供拘束用ウエビングのウエ
ビング長を短くすることができると共に子供拘束用ウエ
ビングの引出し時の操作力を低減することができるとい
う優れた効果を有する。
【図1】本実施例に係る車両用シートを子供用シートと
して用いた状態を示す斜視図である。
して用いた状態を示す斜視図である。
【図2】図1の車両用シートを大人用シートとして用い
た状態を示す斜視図である。
た状態を示す斜視図である。
【図3】図1の車両用シートを車両側方から見た状態で
巻取装置を中心に示す側面図である。
巻取装置を中心に示す側面図である。
【図4】図1の使用態様におけるシートバックフレーム
及びこれに取り付けられたウイング支持部、クッション
支持部等の骨格部材を示す斜視図である。
及びこれに取り付けられたウイング支持部、クッション
支持部等の骨格部材を示す斜視図である。
【図5】図4のシートバックフレーム及び巻取装置を示
す図4と同方向から見た斜視図である。
す図4と同方向から見た斜視図である。
【図6】図4のシートバックフレームに取り付けられた
ウイング支持部を拡大して示す斜視図である。
ウイング支持部を拡大して示す斜視図である。
【図7】図6の分解斜視図である。
【図8】図6の8−8線断面図である。
【図9】図4のシートバックフレームに取り付けられた
クッション支持部を拡大して示す斜視図である。
クッション支持部を拡大して示す斜視図である。
【図10】図9の分解斜視図である。
【図11】図9の11線断面図である。
【図12】図1の腹部パッドを一部切断して示す斜視図
である。
である。
【図13】図1のヘッドレストをスリットが設けられた
位置で切断した状態を車両側方から見た状態で示す断面
図である。
位置で切断した状態を車両側方から見た状態で示す断面
図である。
【図14】従来例に係り、大人用シートとしての使用態
様における子供用シートが組み込まれた車両用シートを
示す図2に対応する斜視図である。
様における子供用シートが組み込まれた車両用シートを
示す図2に対応する斜視図である。
【図15】図14の車両用シートが子供用シートとして
用いられた状態を示す図1に対応する斜視図である。
用いられた状態を示す図1に対応する斜視図である。
【図16】図15の車両用シートを車両側方から見た状
態で示す側面図である。
態で示す側面図である。
10 車両用シート 16 シートバック 22 ウイング(子供用側方起立部材) 26 シートバックフレーム(支持部材) 164 子供用ウエビング(子供拘束用ウエビング) 180 巻取装置 182 ウエビング基部(子供拘束用ウエビング) 192 空間部 194 ウエビング挿通口 196 ウエビング挿通口
Claims (1)
- 【請求項1】 子供用シートが組み込まれたシートバッ
クを備えた車両用シートであって、 前記シートバックは、前面部を構成するクッション材
と、前記クッション材の背面略全域に形成された空間部
と、前記空間部に配置されかつ前記クッション材の背面
略全域を支持する支持部材と、を有し、 さらに、前記支持部材の下端部には子供拘束用ウエビン
グを付勢力で巻取る巻取装置が前記空間部を享有して取
り付けられ、 前記シートバックの前面上部には互いに平行とされた車
両上下方向軸回りに回動可能に一対の子供用側方起立部
材が設けられ、 前記クッション材には前記一対の子供用側方起立部材の
間に形成位置が設定されていると共に前記子供拘束用ウ
エビングが挿通するウエビング挿通口が設けられている
ことを特徴とする子供用シートを備えた車両用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3345076A JPH05178136A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 子供用シートを備えた車両用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3345076A JPH05178136A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 子供用シートを備えた車両用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05178136A true JPH05178136A (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=18374123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3345076A Pending JPH05178136A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 子供用シートを備えた車両用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05178136A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0663316A1 (en) * | 1993-12-27 | 1995-07-19 | Ikeda Bussan Co., Ltd. | Built-in type child seat |
WO2001023208A1 (fr) * | 1999-09-27 | 2001-04-05 | Kabushiki Kaisha Taku Furniture | Siege de voiture |
KR20040013804A (ko) * | 2002-08-08 | 2004-02-14 | 현대자동차주식회사 | 유아시트 장착용 하부앵커구조 |
ES2663204A1 (es) * | 2016-10-04 | 2018-04-11 | Exiquio Manuel OLIVA ENCINAS | Asiento de vehículo universal |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP3345076A patent/JPH05178136A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0663316A1 (en) * | 1993-12-27 | 1995-07-19 | Ikeda Bussan Co., Ltd. | Built-in type child seat |
WO2001023208A1 (fr) * | 1999-09-27 | 2001-04-05 | Kabushiki Kaisha Taku Furniture | Siege de voiture |
US6626492B1 (en) | 1999-09-27 | 2003-09-30 | Kabushiki Kaisha Taku Furniture | Car seat |
KR20040013804A (ko) * | 2002-08-08 | 2004-02-14 | 현대자동차주식회사 | 유아시트 장착용 하부앵커구조 |
ES2663204A1 (es) * | 2016-10-04 | 2018-04-11 | Exiquio Manuel OLIVA ENCINAS | Asiento de vehículo universal |
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