JP5228421B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、シート本体が車両のフロア上に回転移動可能に配設された車両用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シート本体の向きを車両前方を向いた通常姿勢状態からフロアに対して水平に回転移動させて変えられるようにした技術が知られている。ここで、下記特許文献1には、上記シート本体の回転移動をロックするロック装置がフロアとの間に配設された構造が開示されている。このロック装置は、常時は、附勢によってシート本体の回転移動をロックした状態に保持されている。そして、ロック装置は、シートクッションの前部に配設された解除レバーを手で解除操作することによって、そのロック状態が解除されるようになっている。
特開2005−1499号公報
しかし、上記開示の従来技術では、シート本体を回転移動させる際、一方の手で解除レバーの解除操作をしながらシート本体を回転移動させなければならず、操作性が悪かった。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、回転移動式のシート本体を回転移動させる際の操作性を向上させることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、シート本体が車両のフロア上に回転移動可能に配設された車両用シートである。シート本体は、フロアとの間に配設された回転留め装置によって回転留めされるようになっている。回転留め装置は、シート本体に着座者が座り込んだ際の荷重動作によって、シート本体を回転移動不能な状態に回転留めするようになっている。
この第1の発明によれば、シート本体は、これに着座者が座り込むことによって、回転留め装置によって回転移動不能な状態に回転留めされる。そして、シート本体は、着座者が離席することによって、回転移動させることのできる状態となる。したがって、回転留め装置による回転留め状態を解除する操作を要することなく、着座者が離席することによってシート本体の回転移動を行えるようになるため、操作が簡便となる。このように、回転移動式のシート本体を回転移動させる際の操作性を向上させることができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、回転留め装置は、シート本体が車両正面を向いた正面位置の時と、この正面位置から回転移動した特定の回転位置の時に、附勢によってシート本体を回転留めするように係合動作する構成となっている。回転留め装置の係合構造は、シート本体に着座者が座り込むことによって、シート本体に対する係合のラップ代が増して、シート本体を回転移動不能な状態に回転留めするようになっている。そして、この係合構造は、シート本体から着座者が離れることによって、回転留め装置の係合のラップ代が減って、シート本体を回転留めするための係合力が弱められるようになっている。この係合力が弱められた状態では、シート本体に回転移動方向の操作力がかけられることによって、回転留め装置による回転留め状態が解除される。
この第2の発明によれば、シート本体は、着座者が座り込む前の状態では、車両正面を向いた正面位置と特定の回転位置において、回転留め装置から附勢による係合力を受けることによって回転留めされる。しかし、この回転留め状態は、シート本体に回転移動方向の操作力をかけることによって解除することができる。そして、この回転留めされた位置で、着座者がシート本体に座り込むことにより、回転留め装置の係合のラップ代が増して、シート本体が回転移動不能に回転留めされた状態となる。そして、着座者がシート本体から離れることにより、回転留め装置の係合のラップ代が減って係合力が弱められるため、シート本体を回転移動方向に操作力をかけることによって移動させられるようになる。このように、シート本体を回転移動させる際には、シート本体が回転留め装置から受ける弱い係合力によって正面位置や特定の回転位置で位置決めされ易くなるため、シート本体の回転移動操作を一層簡便に行うことができる。
次に、第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、回転留め装置は、フロアに対して連結された状態で配設されている。シート本体に着座者が座り込むことにより、シート本体がフロアに対して沈み込んで回転留め装置と係合し、シート本体が回転移動不能な状態に回転留めされた状態となる。
この第3の発明によれば、シート本体は、着座者が座り込んで沈み込むことによって、フロアに連結された回転留め装置と係合し、回転移動不能な状態に回転留めされる。したがって、シート本体の着座部分に回転留め装置の作動構造が配設される構成と比べると、シート本体の着座感を損なうことなくその回転移動操作の簡便化を図ることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シートの構成について、図1〜図7を用いて説明する。
ここで、図1には、車両用シートの概略構成が側面図によって表されている。この車両用シートは、車両の運転席として配設されており、着座部となるシート本体1が車両のフロアF上に回転移動可能に配設された構成となっている。これにより、シート本体1は、その車両前方を向いた通常の姿勢状態から、フロアFに対して水平に回転移動させてその向きを後方に変えられるようになっている。ここで、シート本体1が後方に向けられた時の回転位置が、本発明の特定の回転位置に相当する。
このシート本体1を回転移動させる操作は、シート本体1に着座者が座り込んでいない状態で、シート本体1に回転移動方向の操作力をかけることによって行うことができる。
ここで、シート本体1は、車両正面を向いた回転位置と車両後方を向いた回転位置のところでは、その回転移動にノッチ感のある抵抗力が付与されて弱い力で回転留めされるようになっている。これにより、シート本体1は、車両正面を向いた回転位置と車両後方を向いた回転位置のところで、それぞれ回転位置の位置決めがされ易くなっている。なお、これらの回転位置においても、シート本体1に回転移動方向の操作力をかけることによって、上述した弱い力での回転留め状態を解除することができるため、シート本体1を回転移動させることができる。
そして、シート本体1が上述した車両正面を向いた回転位置や車両後方を向いた回転位置にある時には、シート本体1は、着座者が座り込むことによって回転移動不能な状態に強い力で回転留め(ロック)されるようになっている。そして、シート本体1から着座者が離れることにより、シート本体1は、再び弱い力で回転留めされた状態に戻されるため、再び回転移動させることができる状態となる。
以下、上記車両用シートの具体的な構成について、詳しく説明する。
ここで、シート本体1は、背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭受けとなるヘッドレスト4と、を有する。そして、図2に示されるように、シート本体1は、シートクッション3の下部に配設されたスライダ装置5によって、フロアFに対する前後方向の着座位置の調整移動が行えるようになっている。更に、シート本体1は、スライダ装置5とフロアFとの間に介在するように設けられた回転装置10によって、上述したようにフロアFに対する向きを変えられるようになっている。
上記したスライダ装置5は、シート本体1の前後方向に延びるレール形状のロアレール5Lに対して、同じくレール形状をしたアッパレール5Uがスライド移動可能に嵌め込まれた構成となっている。ここで、ロアレール5Lは、後述する回転装置10の天板(可動側部材12)上に固定設置されたシート側ブラケット16の上面部に一体的に固定されている。そして、アッパレール5Uは、シートクッション3の骨格を成すフレーム(図示省略)の下面部に一体的に固定されている。これらアッパレール5Uやロアレール5Lは、シートクッション3の両サイドに左右一対で設けられている。
このスライダ装置5は、アッパレール5Uとロアレール5Lとの間に配設された図示しないロック装置の作動によって、常時はロアレール5Lに対するアッパレール5Uのスライド移動が規制された状態となっている。そして、スライダ装置5は、各ロック装置から前方側に延び出して配設された操作レバー5Rの引き上げ操作を行うことにより、各ロック装置のロック状態が解除されるため、アッパレール5Uのスライド移動が行える状態に切り換えられる。これにより、シート本体1の着座位置の調整移動を行うことができる。
なお、スライダ装置5は、操作レバー5Rの引き上げ操作をやめることによって、附勢によって再びアッパレール5Uのスライド移動が規制された状態に戻されるようになっている。
次に、回転装置10は、フロアF上に固定設置された環状の固定側部材11と、この固定側部材11の外周部を囲うようにして回転移動可能に嵌め込まれた環状の可動側部材12と、を有する。前者の固定側部材11は、図3に示されるように、フロアF上の収容凹部Fd内に設置されたフロア側ブラケット14の上面部に、ボルト15・・(・・は複数を表す。)の締結によって一体的に固定されている。詳しくは、固定側部材11は、フロア側ブラケット14との間にスペーサ18を介在させて締結固定されており、フロア側ブラケット14と干渉しないように底上げされた位置に配置されている。
ここで、フロア側ブラケット14の底面部には、下方側に延びる複数の支柱14A・・が形成されている。これら支柱14A・・は、収容凹部Fdの下面部に形成されたガイド孔Fg・・内に差し込まれており、各ガイド孔Fg・・において上下方向にのみスライド移動可能となるようガイドされている。そして、各支柱14A・・の配設部には、圧縮ばね19・・が係着されており、フロア側ブラケット14は、常時はその附勢力によって上方側に押し上げられた位置に保持されている。
そして、後者の可動側部材12は、上下に2つに分割された構成となっており、その間に固定側部材11の外周面部上を転動するボールベアリング13を挟み込んだ状態として、その上面部に配設されたシート側ブラケット16に、ボルト17・・の締結によって一体的に固定されている。これにより、可動側部材12は、ボールベアリング13の転動に伴って固定側部材11のまわりを滑らかに回転移動することのできる状態とされている。なお、ボールベアリング13は、図2に示されるように、固定側部材11と可動側部材12との間の円周方向の四箇所の位置に均等に配置されている。
したがって、シート本体1は、上記した可動側部材12が固定側部材11のまわりを回転移動する動きに伴って、フロアFに対して水平に回転移動することでその向きを変えることができる。
ここで、上記した可動側部材12の上面部に固定設置されたシート側ブラケット16には、その前後側の位置に、板厚方向に貫通した貫通孔16F,16Rがそれぞれ形成されている。これら貫通孔16F,16Rは、互いに前述した回転装置10の回転中心を軸とした軸対象位置に配置形成されている。
そして、図3に示されるように、シート本体1が車両正面を向いた姿勢時には、上述した後方側の貫通孔16Rの孔内に、収容凹部Fd内に配設された回転留め装置20の構成部材である係合部材21の係脱部21Aが附勢によって差し込まれるようになっている。これにより、シート本体1は、その回転方向の移動に対して係脱部21Aの係合による弱い抵抗力が付与された状態として、車両正面を向いた姿勢状態に保持されるようになっている。
ここで、係合部材21は、シート本体1の後方側の位置から前方側に延び出した形状となっており、その後端部がヒンジ22によってフロアFに対して回転移動可能に軸支連結されている。そして、係合部材21の先端部には、上述した貫通孔16Rの孔内に差し込まれたり抜き外されたりするように動作する係脱部21Aが形成されている。この係脱部21Aは、係合部材21の先端部が上方側に折り返されて形成されている。
そして、係合部材21は、その下部側に配設されたガイド支柱23との間に圧縮ばね24が係着されており、この附勢力によって、常時は上方側に押し上げられた回転位置に保持されている。ここで、ガイド支柱23は、段付きの円筒型形状に形成されている。このガイド支柱23は、下段側の大径部23Aが、前述したフロア側ブラケット14に形成された貫通孔14B内に挿通されており、その底面部が収容凹部Fdの下面部に対して一体的に固定されている。そして、この大径部23Aの上段側に形成された小径部23Bは、係合部材21に形成された貫通孔21B内に挿通されている。
そして、この小径部23Bの上面部には、フランジ状に広がる天板部23Cが形成されている。これにより、係合部材21は、天板部23Cと大径部23Aとの間に挟まれた領域内で回転移動できるようになっている。そして、小径部23Bには、係合部材21を上方側に押し上げるように附勢する圧縮ばね24が巻回されている。これにより、係合部材21は、常時は附勢によって天板部23Cに押し当てられた回転位置に保持されている。
ここで、図4には、係脱部21Aが貫通孔16Rの孔内に入り込んで係合した状態が示されている。この図に示されるように、係脱部21Aの先端側の両サイド部には、係脱部21Aが先細状となるように傾斜面を形成する案内面Atが形成されている。この案内面Atは、係脱部21Aが貫通孔16Rの孔内に差し込まれた状態では、貫通孔16Rの外まで張り出した配置状態とされる。
したがって、この状態から、シート本体1に回転移動方向の操作力がかけられると、貫通孔16Rの受入口側の周縁部が案内面Atと干渉し、係合部材21が図示下方に押し下げられるように操作される。これにより、係脱部21Aが貫通孔16Rから抜き外されて回転留め状態が解除される。このように、シート本体1に着座者が座り込んでいない状態時には、シート本体1に回転移動方向の操作力をかけることによって、係脱部21Aによる係合状態を解除してシート本体1を回転移動させることができる。
しかし、図5に示されるように、シート本体1が車両正面を向いた回転位置にあるときには、シート本体1に着座者が座り込むと、上述した係脱部21Aによる係合力が強められてシート本体1が回転移動不能となるように回転留めされた状態となる。
具体的には、シート本体1に着座者が座り込むと、この荷重動作によって、前述したフロア側ブラケット14が各圧縮ばね19・・の附勢に抗してシート本体1と一体的となって下方側に沈み込むように動作する。これにより、シート側ブラケット16に形成された貫通孔16Rが、係脱部21Aに対して深く入り込んだ状態となる。なお、シート本体1の沈み込み移動は、フロア側ブラケット14が収容凹部Fdの下面部と当接することによって止まるようになっている。
この係脱部21Aが貫通孔16Rの孔内に深く入り込んだ状態では、図6に示されるように、係脱部21Aの先端側の両サイド部に形成された案内面Atが、貫通孔16Rの孔内に完全に入り込んだ状態となる。したがって、この状態では、シート本体1に回転移動方向の操作力がかけられても、係脱部21Aは貫通孔16Rから抜き外されることがないため、シート本体1は回転移動不能な状態として保持される。
そして、着座者がシート本体1から離れることにより、シート本体1は図3で前述した荷重動作する前の元の位置まで浮上する。これにより、シート側ブラケット16が浮上するため、係脱部21Aの貫通孔16Rへの入り込み量(係合のラップ代)が浅くなった状態となる。そしてこれにより、シート本体1は、上述したように回転移動方向の操作力をかけることによって回転移動させることのできる状態に戻される。
したがって、例えば操作者がシートバック2に手をかけて回転方向に操作力をかけることにより、シート本体1を回転移動させることができる。なお、本実施例ではシート本体1を後に向ける際の回転操作方向は、シート本体1を車両内側に向けるように操作する方向に設定されている。
なお、シート本体1を回転移動させる際には、シート本体1のスライド位置が回転装置10の回転中心から大きく離れないように前もってスライド位置の調整を行っておくとよい。すなわち、シート本体1の回転半径を小さく抑えることによって、シート本体1がその回転移動時に車体の側壁等の部位に干渉しないようにすることができるからである。
ここで、シート本体1の回転移動時に、シート本体1を車両の正面位置や後方位置に向ける途中の位置で、着座者が誤ってシート本体1に座り込んだ場合、係合部材21は圧縮ばね24を撓み変形させながら下方に退避移動するようになっている。これにより、上記した誤動作時に、係合部材21に無理な負荷がかからないようになっている。また、シート本体1の回転移動時には、係脱部21Aが附勢によってシート側ブラケット16の底面部に押し当てられた状態として摺動するようになっている。これにより、シート本体1の回転移動が許容されるようになっている。
そして、図7に示されるように、シート本体1が回転移動によって車両の後方側に向けられることにより、係脱部21Aが附勢によってシート側ブラケット16の前側に形成された貫通孔16F内に浅く入り込んだ状態となって係合する。これにより、シート本体1は、車両の後方に向けられた位置で弱い係合力によって回転留めされた状態として保持される。そして、この状態のシート本体1に着座者が座り込むことによって、シート本体1は回転移動不能な状態に回転留めされた状態となる。
このように、本実施例の車両用シートによれば、シート本体1は、これに着座者が座り込むことによって、回転留め装置20によって回転移動不能な状態に回転留めされる。そして、シート本体1は、着座者が離席することによって、回転移動させることのできる状態となる。したがって、回転留め装置20による回転留め状態を解除する操作を要することなく、着座者が離席することによってシート本体1の回転移動を行えるようになるため、操作が簡便となる。このように、回転移動式のシート本体1を回転移動させる際の操作性を向上させることができる。
更に、シート本体1は、着座者が座り込んで沈み込むことによって、フロアFに連結された回転留め装置20と係合し、回転移動不能な状態に回転留めされる。したがって、シート本体1の着座部分に回転留め装置20の作動構造が配設される構成と比べると、シート本体1の着座感を損なうことなくその回転移動操作の簡便化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例について説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。
例えば、上記実施例では、回転留め装置として、シート本体が着座者の座り込み動作によって下方に沈み込むことでフロア側で待ち受ける係合部材と係合する構成としたものを示した。しかし、例えばシート本体に着座者が座り込んだ際の荷重動作によってフロア側に配置した係合部材がシート本体側の部材と係合動作するように構成することも可能である。
また、回転留め装置として、貫通孔の孔内に部材(係脱部)が差し込まれることで回転留めを行うようにした構成を示したが、歯と歯の噛合構造などの他の回転留め構造を採用することもできる。
また、シート本体が、車両正面を向いた姿勢位置と、車両後方を向いた姿勢位置とでそれぞれ回転留めされるようにしたものを示したが、車両側方などの他の方向を向いた位置を特定の回転位置に設定してもよい。また、シート本体を回転留めする回転位置は、シート本体の回転移動方向の複数の位置に設定されていてもよい。
また、シート本体に回転移動方向の操作力をかけることで回転留め装置による回転留め状態を解除できるよう動作案内する案内面は、貫通孔の受入口側の面部に設定されていてもよい。また、案内面は、シート本体のどちらか一方向の回転移動にのみ対応するように、一方側のみに形成されていてもよい。但し、案内面が係合部材側に設定される場合には、シート本体の正面位置と後方位置との間の双方向の回転移動に対応できるように案内面を両サイド側に設定する必要があることに留意が必要である。
実施例1の車両用シートの概略構成図である。 シート本体の回転移動構造を模式的に表した斜視図である。 シート本体の回転移動構造を拡大して表した側面図である。 図3のIV-IV線断面図である。 シート本体に着座者が座り込んだ状態を表した側面図である。 図5のVI-VI線断面図である。 シート本体を回転移動させて車両後方に向けた状態を表した側面図である。
符号の説明
1 シート本体
2 シートバック
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
5 スライダ装置
5U アッパレール
5L ロアレール
5R 操作レバー
10 回転装置
11 固定側部材
12 可動側部材
13 ボールベアリング
14 フロア側ブラケット
14A 支柱
14B 貫通孔
15 ボルト
16 シート側ブラケット
16F 貫通孔
16R 貫通孔
17 ボルト
18 スペーサ
19 圧縮ばね
20 回転留め装置
21 係合部材
21A 係脱部
At 案内面
21B 貫通孔
22 ヒンジ
23 ガイド支柱
23A 大径部
23B 小径部
23C 天板部
24 圧縮ばね
F フロア
Fd 収容凹部
Fg ガイド孔

Claims (2)

  1. シート本体が車両のフロア上に回転可能でかつ前記フロアとの間に配設された回転留め装置によって特定の回転位置で回転留めされる構成とされた車両用シートであって、
    前記回転留め装置は、
    前記フロアに対して一体的とされたフロア側部材と、
    前記シート本体に対して一体的とされたシート側部材と、
    該シート側部材と前記フロア側部材との間に配設され、係合により当該両部材間の相対回転を留める係合構造と、を有し、
    該係合構造は、前記シート本体が前記特定の回転位置に合わされた状態で前記シート本体に着座者が座り込む荷重がかけられることにより前記両部材のうちの一方に設けられた係合部材が他方に設けられた被係合部材に係合し、前記両部材間の相対回転を留める構成となっており、
    前記係合部材は、常時、前記被係合部材に係合する動作方向にばねの附勢力がかけられた状態とされており、前記シート本体が前記特定の回転位置に合わされることにより前記係合部材の先端側のサイド部に形成された先細り状に傾斜する案内面が前記被係合部材に対して回転移動方向の操作力がかけられることで押し退けられて解除される程度に弱く係合し、前記シート本体に着座者が座り込む荷重がかけられることにより前記係合部材が前記被係合部材に対してその案内面の形成領域を越える深さ位置まで完全に入れ込まれた状態に強く係合し前記シート本体を回転留めした状態となる構成となっており、
    前記シート本体に前記特定の回転位置以外のところで着座者が座り込む荷重がかけられた時には、前記係合部材が前記被係合部材に対して前記ばねの撓み変形に伴って退避移動し、前記荷重を逃がす構成となっていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記係合構造は、前記シート本体に着座者が座り込む荷重によって前記シート側部材が前記フロア側部材に対して沈み込む方向に動作して前記係合部材が前記被係合部材に係合する構成となっていることを特徴とする車両用シート。
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