JP6574877B1 - シート固定装置、ならびにそれを備えたパネル - Google Patents

シート固定装置、ならびにそれを備えたパネル Download PDF

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Abstract

【課題】シート展張作業の施工性が良く、しかも現場での展張状態の微調整が可能なシート固定装置を提供する。【解決手段】シート固定装置1は、内部レール3と、内部レール3を収容可能な溝9を有するレール保持部8を四辺それぞれに有する矩形形状の枠体2と、内部レール3の幅Wを広げる拡幅手段4とを備える。内部レール3が溝9に収容された状態では、溝9の内壁10と内部レール3との間には、シート50の端部51が配置される隙間19が形成される。拡幅手段4が内部レール3の幅Wを広げることにより、隙間19に配置されるシート50の端部51を内部レール3の両側面3a、3aとそれぞれに対向する内壁10とによって挟んで溝9内部に保持することが可能である。【選択図】図7

Description

本発明は、シートを所定の場所に展張するためにシート端部を固定するシート固定装置、ならびに当該シート固定装置およびシートを備えたパネルに関する。
一般に、展示会場などの仮設のブースの壁や天井などはシートが展張されたパネルが用いられている。このようなパネルは、シートを所定の場所に展張するために、シート端部を固定するシート固定装置を備えている。
従来のシート固定装置の一例として、特許文献1には、シートを枠体に囲まれた部分に展張する展張装置が開示されている。
この特許文献1記載の展張装置は、枠体と、シートを枠体に係止するための係止プレートとを備えている。
枠体の表面側(シートが張られる面の側)には、当該枠体の周方向に沿って係止溝が形成されている。
係止プレートは、枠体の係止溝に係合可能な矩形断面形状を有している。係止プレートは、弾性材料から製造され、係止溝の幅と同じかまたは当該幅よりも若干大きい厚さになるように形成されている。係止プレートは、シートの裏面側の周縁部に装着されている。
係止プレートをシートに装着する方法として、シートを係止プレートに縫い付けたり、ステープルで固定したり、または、粘着、融着、溶着などの固着方法などによって行われる。
また、係止プレートにおけるシートに装着された面と反対側の面には、係止溝の深さ方向に間隔をおいて複数の突起が形成されている。
この展張装置では、シートの裏面に装着された係止プレートを圧縮しながら枠体の係止溝に押し込むことによって、シートを枠体の表面側に展張した状態で保持することが可能である。
特許第5967740号公報
しかし、特許文献1記載の展張装置では、シートの端部を固定してシートを展張する作業を行う際に、事前に、シートを係止プレートに縫い付けたりするなどして、係止プレートをシートの周縁部に装着する工程が必要であり、シートの施工性が悪いという問題がある。
また、上記の展張装置の構成では、シートの裏面側に装着された係止プレートが枠体の係止溝に押し込まれることによって、シートが枠体の表面側に展張されるようになっている。このような構造では、係止プレートが係止溝の内部で拘束されており、展張後のシートの張力の調整が困難であるので、シートの展張状態を現場で微調整することができないという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、シートの施工性が良く、しかも現場での展張状態の微調整が可能なシート固定装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明のシート固定装置は、シートを所定の場所に展張するためにシートの端部を固定する装置において、
外方を向く両側面を有する内部レールであって、幅を変えることが可能な内部レールと、
前記内部レールを収容可能な溝を有するレール保持部を備えた枠体と、
前記内部レールの幅を広げる拡幅手段とを備え、
前記内部レールが前記溝に収容された状態では、前記溝の内壁と前記内部レールとの間には、前記シートの端部が配置される隙間が形成され、
前記拡幅手段が前記内部レールの幅を広げることにより、前記隙間に配置される前記シートの端部を前記内部レールの幅方向両側の側面とそれぞれに対向する前記内壁とによって挟んで前記溝内部に保持することが可能な機能を有しており、
前記内部レールは、前記溝に挿入される挿入方向の前方側においてヒンジ結合され、幅方向に開閉可能な一対の部品を有する、
ことを特徴とする。
かかる構成によれば、シートの端部を固定してシートを展張する作業が容易であり、シートの施工性が良い。すなわち、このシート固定装置では、シートの端部を内部レールによって押さえながら内部レールと枠体のレール保持部の溝の内壁との間に形成された隙間に挿入した状態で、拡幅手段によって内部レールの幅を広げる。これにより、シートの端部を内部レールの両側面とそれぞれに対向する内壁とによって挟んで溝内部に展張した状態で保持することができ、シートを展張した状態で枠体に固定することができる。したがって、上記の構成では、上述の特許文献1記載の展張装置のように、シートを展張する前に、あらかじめシートの周縁部に係止プレートをシートの縫い付けなどによって装着する必要がなく、シートを生地の状態のまま現場で容易に展張することが可能であり、シートの施工性が非常に良い。
また、この構成では、シートの展張状態を現場で容易に微調整することが可能である。すなわち、展張状態を微調整する場合には、シートが展張状態で保持されている状態から、拡幅手段を操作して内部レールの幅を狭めてシートの端部を内部レールとレール保持部の溝の内壁との間の挟む力を弱める。これにより、シートの展張状態(具体的には張力)を容易に微調整することが可能である。また、微調整した後に拡幅手段を操作して内部レールの幅を広げて内部レールと溝の内壁との間の挟む力を強めればシートを展張した状態で確実に保持することが可能である。
また、上記の構成によれば、前記内部レールは、前記溝に挿入される挿入方向の前方側においてヒンジ結合され、幅方向に開閉可能な一対の部品を有するので、簡単な構造で確実に幅を変えることが可能な内部レールを構成することが可能である。そのため、内部レールの製造が容易であり、故障などの不具合が少ない。
前記拡幅手段は、前記内部レールの長手方向に並ぶように複数配置されているのが好ましい。
かかる構成によれば、複数の拡幅手段から内部レールへ拡幅方向の力が分散して与えられるので、シートの端部を内部レールの長手方向全体にわたって確実に保持することが可能である。
前記内部レールは、前記拡幅手段によって当該内部レールの幅が広げられる力を受ける部分の近傍だけ部分的に弾性変形して当該幅の拡大が可能な性質を有する軟質の樹脂によって製造されているのが好ましい。
内部レールが上記の性質を有する軟質の樹脂によって製造されているので、拡幅手段によって当該内部レールの幅が広げられる力を受けたときに当該力を受けた部分の近傍だけ部分的に弾性変形して当該幅の拡大が可能になる。したがって、拡幅手段の操作によって設置場所の近傍だけ内部レールを幅の拡大および縮小が可能になる。その結果、拡幅手段の近傍の位置においてシートの端部の展張状態を部分的に微調整する場合には、拡幅手段を操作して拡幅手段から内部レールへ与える力を弱めて拡幅手段の近傍だけ内部レールの幅を縮小してシートの端部を保持する力を弱めることが可能になり、シートの展張状態を部分的に微調整することが可能である。微調整した後は、内部レールを拡幅すればシートを展張した状態で確実に保持することが可能である。
とくに、拡幅手段が内部レールの長手方向に並ぶように複数配置されている場合には、ある1つの拡幅手段のみ操作してシートの端部を保持する力を弱め、他の拡幅手段によるシートの端部を保持する力を維持することが可能であり、複数の拡幅手段のそれぞれの部分についてシートの展張状態を個別に微調整することが可能である。
前記一対の部品の対向する部分には、前記挿入方向へ向かうにつれて互いに離間する方向に傾斜した一対の対向傾斜面が形成され、
前記拡幅手段は、前記一対の対向傾斜面に当接し、前記挿入方向およびその反対方向に移動可能な固定ピースと、当該固定ピースを前記挿入方向およびその反対方向に移動させる固定ピース移動部とを有するのが好ましい。
かかる構成よれば、固定ピースは、内部レールの一対の部品の一対の対向傾斜面に当接しているので、固定ピース移動部によって固定ピースを溝への挿入方向の反対方向に移動させることにより、固定ピースは、一対の部品を開く方向へ押し広げ、内部レールの幅を容易に広げることが可能である。一方、固定ピースを挿入方向へ移動させれば、内部レールの幅を縮めることが可能である。
前記固定ピースは、前記挿入方向と直交する方向の両側に側面を有し、当該両側面は、前記挿入方向の前方側ほど互いに離間するように湾曲した曲面からなるのが好ましい。
かかる構成によれば、固定ピースは曲面からなる両側面を有し、当該曲面からなる両側面の一部が一対の部品の対向傾斜面にそれぞれ常時接触しているので、固定ピースが溝への挿入方向の反対方向に移動する際に傾斜したりぐらついたりしても、固定ピースと上記の対向傾斜面との接触状態に変化がない。したがって、内部レールの一対の部品を確実に押し広げて、内部レールの幅を確実に広げることが可能である。
前記固定ピースは、前記挿入方向に形成されたねじ穴を有し、前記固定ピース移動部は、前記挿入方向に延び、前記ねじ穴に螺合するねじを有するのが好ましい。
かかる構成によれば、ねじを回転操作するだけで、ねじに螺合する固定ピースを容易に溝への挿入方向またはその反対方向へ容易に移動することが可能であり、操作性が良い。
前記レール保持部は、前記溝の開口付近において当該開口の内側に突出する突起が設けられているのが好ましい。
かかる構成によれば、溝に挿入された内部レールは、拡幅した状態では突起に干渉するので、拡幅後の内部レールが溝から出るおそれがなくなる。また、シートの展張状態を微調整する際には、内部レールの側面の角部と突起が係合することによって、シートの端部を適度の保持力で保持しながら容易かつ精度よくシートの展張状態を微調整することが可能である。
前記溝の開口を覆う蓋をさらに備えているのが好ましい。
かかる構成によれば、シートを取りつけた後に蓋によって溝の開口を覆うことにより、溝に挿入された内部レールを外部から隠すことが可能になり、美観が向上する。また、蓋の表面に光沢を付けるなどの美的処理を施せば、シート固定装置の美観がさらに向上する。
本発明のパネルは、上記記載のシート固定装置と、
前記シート固定装置によって端部が固定されたシートと
を備えたことを特徴とする。
上記構成のシート固定装置を備えたパネルでは、シートの端部を固定してシートを展張する作業が容易であり、シートの施工性が良く、しかも、シートの展張状態を現場で容易に微調整することが可能である。
本発明のシート固定装置、およびパネルによれば、シートの施工性が良い。しかも、現場においてシートの展張状態の微調整をすることができる。
本発明の実施形態に係るシート固定装置が用いられたパネルを3枚組み合わせて構成されたシートウォールの全体斜視図である。 図1のパネルの角部付近の拡大斜視図である。 図2のシート固定装置の枠体とその周辺の蓋および支持部材との連結状態を示す斜視説明図である。 図1のシート固定装置の分解斜視図であって、内部レール、枠体側のレール保持部を有する外部レール、およびねじと固定ピースを有する規制手段を示す斜視図である。 図4のレール保持部を有する外部レールの横断面図である。 図1のシート固定装置を用いたシート固定方法の手順を示す断面説明図であって、シート固定前の状態を示す図である。 図1のシート固定装置を用いたシート固定方法の手順を示す断面説明図であって、シート固定後の状態を示す図である。 図7の内部レールの角部と外部レールの突起との係合部分を拡大した拡大図である。 本発明のパネルの他の設置例として、ボーダーファサードとして用いた状態を示す図である。 本発明のパネルの他の設置例として、バックウォールとして用いた状態を示す図である。 本発明のパネルの他の設置例として、吊り天井の天井パネルとして用いた状態を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明のシート固定装置およびそれを用いたパネルの好ましい実施の一形態について詳述する。
図1〜2には、本発明の実施形態であるシート50が展張されたパネル100の設置例として、3枚のパネル100を備えたシートウォール200が開示されている。シート50は、薄くて軽量の合成樹脂製(例えば、ポリエステル製)のシートなどからなり、無地のシート、または文字や模様などの所望の意匠が施されたシートのいずれであってもよい。さらに、シート50の背面側からの照明によってシートの意匠を目立たせて広告宣伝効果を向上させてもよい。
このシートウォール200は、具体的には、立てられた状態で互いに直角に連結するように配置された3枚のパネル100と、それぞれのパネル100を裏側から支持する角柱状の複数の支持部材101と、各パネル100の端部においてパネル100の裏側(とくに支持部材101)を覆う側板(妻板)102とによって構成されている。
支持部材101は、軽量かつある程度の剛性を有する角柱状の部材であればよい。支持部材101としては、アルミニウムまたはアルミニウム合金などで製造された角柱状の部材(例えば、オクタノルム社(OCTANORM GmbH)製のマキシマライト(商品名)など)、または角柱の木材などが採用されうる。本実施形態では、複数の角柱状の支持部材101の端部同士を連結して箱形に組み立てたものによって、パネル100を裏側から支持している。パネル100と支持部材101の端部との連結は、既存のロック部材103(図3参照)を用いた着脱自在の連結方法によって行われる。
各パネル100は、シート固定装置1と、シート固定装置1によって四辺が固定されたシート50とを備えている。
シート固定装置1は、シート50を所定の場所に展張するためにシート50の端部51を固定することが可能な構成を有する。具体的には、本実施形態のシート固定装置1は、図3〜4に示されるように、矩形形状の枠体2と、枠体2の四辺の溝9に収容される内部レール3と、内部レール3を拡幅する拡幅手段4と、化粧蓋5とを備えている。
枠体2は、シート50が展張される矩形形状の空間を形成する矩形形状のフレームである。枠体2の大きさについては本発明では特に限定しないが、大面積のシート50を展張する場合には、例えば、縦3.6m×横6m程度の大型のフレームが用いられる。なお、枠体2は、矩形形状だけでなく、三角形形状、または五角形以上の多角形形状のフレームであってもよい。
枠体2は、枠体2の四辺を構成する少なくとも4本の外部レール6と、枠体2の角部を構成する4個のコーナー部材7とから構成されている。枠体2を構成するこれら外部レール6およびコーナー部材7は、軽量でかつある程度の剛性を有する材料で製造されるのが好ましく、アルミニウムまたはアルミニウム合金などで製造されるのが好ましい。外部レール6は、例えば、一辺5cmの正方形断面を有する細長い角柱状の部材からなる。下側のコーナー部材7には、枠体2の高さおよび傾きを調整するためのアジャスタ21(図3参照)が設けられている。
図3〜6に示されるように、外部レール6のそれぞれには、内部レール3を保持するために、上記の溝9を有するレール保持部8が形成されている。溝9は、枠体2の表面側(シート50が張られる側)に形成されている。これにより、枠体2は、内部レール3を収容可能な溝9を有するレール保持部8を四辺それぞれに有する構成になっている。
なお、本実施形態の枠体2は、4本の外部レール6および4本コーナー部材7を組み合わせた構造であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、一体成形された枠体2であってもよい。その場合も、枠体2の四辺の表面側に溝9を有するレール保持部8を有していればよい。
外部レール6の溝9の周囲には、図5に示されるように、コーナー部材7と連結するためのジョイントピース20(図3〜4および図6参照)が外部レール6の長手方向から挿入される複数のジョイントピース挿入孔6aと、枠体2を壁などの相手部材に固定するためのねじが貫通するねじ用貫通孔6bと、化粧蓋5の突起5a(図7参照)が係合される化粧蓋係合穴6cとを有している。ジョイントピース20は、ジョイントピース挿入孔6aに挿入された状態で、外部レール6に止めねじ22によって固定されている。
本実施形態では、外部レール6におけるレール保持部8は、図5および図7に示されるように、溝9の開口付近において当該開口の内側に突出する突起11が設けられ、当該突起11と拡幅状態の内部レール3の角部3c(図8参照)とが係合できるようになっている。
内部レール3は、図4および図6〜7に示されるように、幅W方向両側の側面、すなわち両側面3a、3aを有する長尺のレール状の部材である。内部レール3は、当該両側面3a、3aの間隔である幅Wを変えることが可能な構成を有する。
本実施形態の内部レール3は、溝9に挿入される挿入方向D1の前方側においてヒンジ結合され、幅Wの方向に開閉可能な一対の部品12、13を有する。
ヒンジ結合部14は、一対の部品12、13を開閉可能にヒンジ結合することが可能な構成であればよい。例えば、図6に示されるヒンジ結合部14は、一対の部品12、13のうちの一方の部品12に設けられ、当該部品12の長手方向(図6の紙面垂直方向)に延びる円柱突起14aと、当該円柱突起14aを回転自在に受ける受け部14bとを有する。これにより、円柱突起14aを回転中心として、一対の部品12、13は搖動しながら開閉することが可能である。
また、本実施形態の一対の部品12、13の対向する部分には、挿入方向D1へ向かうにつれて互いに離間する方向に傾斜した一対の対向傾斜面12a、13aが形成されている。
内部レール3の材質については本発明ではとくに限定されないが、拡幅手段4の近傍の位置においてシート50の端部51の展張状態を部分的に微調整することができるように軟質の樹脂で製造されているのが好ましい。軟質の樹脂は、拡幅手段4によって当該内部レール3の幅Wが広げられる力を受ける部分の近傍だけ部分的に弾性変形して当該幅Wの拡大が可能な性質を有するものから選定され、例えば、塩化ビニル樹脂などが選定される。
拡幅手段4は、内部レール3の長手方向に並んで互いに離間するように複数配置されている。例えば、全長3mの内部レール3に対して30cmごとに拡幅手段4を10か所程度配置するようにすればよい。
拡幅手段4は、図4および図6〜7に示されるように、内部レール3の幅Wを広げることが可能な構成を有している。本実施形態の拡幅手段4は、一対の対向傾斜面12a、13aに当接し、挿入方向D1およびその反対方向D2に移動可能な固定ピース15と、固定ピース移動部16とを有する。
固定ピース15は、挿入方向D1と直交する方向の両側に側面15aを有し、当該両側面15a、15aは、挿入方向D1の前方側ほど互いに離間するように湾曲した曲面からなる。したがって、固定ピース15は、湾曲した両側面15a、15aを有する略半円形または略半楕円形の断面形状を有する。
固定ピース15は、挿入方向D1に形成されたねじ穴15bを有する。本実施形態のねじ穴15bは、貫通孔であるが、固定ピース15が内部レール拡幅前の位置(図6参照)と拡幅後の位置(図7参照)との間を移動可能な深さがあれば貫通していなくてもよい。
固定ピース15は、図4および図6に示されるように、内部レール3の内部空間3dにおいて、ピース支持突起3eによって所定の位置に支持されている。ピース支持突起3eは、内部レール3の長手方向に延びる薄い舌片状の突起であり、固定ピース15が配置される予定の位置のところだけ切り欠かれている。固定ピース15は、ピース支持突起3e
の切欠き部分に挿入されることによって内部レール3の長手方向における所定の位置に位置決めされている。
固定ピース移動部16は、当該固定ピース15を挿入方向D1およびその反対方向D2に移動させることが可能な構成であればよい。本実施形態の固定ピース移動部16は、挿入方向D1に延び、ねじ穴15bに螺合するねじ17と、ねじ17の一対の部品12、13に対する挿入方向D1への相対的な移動を規制するワッシャなどの規制部材18とを有する。ねじ17は、内部レール3の一対の部品12、13の間の開口3bを通るように配置されている。ねじ17の頭部17aは、内部レール3の外部に出ているので、枠体2の前方側(シート50が張られる側)からドライバーなどの工具を用いてねじ17の回転操作を容易に行うことが可能である。
図6〜7に示されるワッシャからなる規制部材18は、ねじ17が挿入された状態で内部レール3とねじ17の頭部17aとの間に介在することにより、ねじ17の挿入方向D1への移動を規制している。
規制部材18は、ワッシャ以外のものであってもよく、例えば、ねじ17の頭部17aを大きくして規制部材としての機能を奏するようにしてもよい。
内部レール3が溝9に収容された状態では、溝9の内壁10と内部レール3との間には、シート50の端部51が配置される隙間19が形成されている。
本実施形態のシート固定装置1は、上記のように、幅Wを変更可能な内部レール3、内部レール2が挿入可能な溝8を有する枠体2、および内部レール3を拡幅する拡幅手段4を備えている。これにより、シート固定装置1は、図6〜7に示されるように、拡幅手段4(具体的には固定ピース15)が内部レール3の幅Wを広げることにより、隙間19に配置されるシート50の端部51を内部レール3の両側面3a、3aとそれぞれに対向する内壁10とによって挟んで溝9内部に保持することを可能にしている。
上記のように構成された本実施形態のシート固定装置1を用いたシート固定方法は、以下の手順で行われる。
まず、図4および図6に示されるように、シート50の端部51を内部レール3の両側面3a、3aに当接させた状態で、内部レール3と枠体2(具体的には外部レール6)のレール保持部8との間にシート50の端部51を挟みながら、内部レール3をレール保持部8の溝9に挿入することにより、シート50の端部51を溝9の内壁10と内部レール3との間に形成された隙間19に配置する(挿入工程)。
その後、図7に示されるように、シート50を展張した状態で内部レール3の幅Wを拡幅手段4によって幅W1からW2へ広げることによって、シート50の端部51を内部レール3の両側面3a、3aとそれぞれに対向する内壁10とによって挟んで溝9内部に保持する(保持工程)。
この保持工程では、シート50の端部51を枠体2の四辺それぞれの溝9に保持する。枠体2の四辺のうちどこからシート50の端部51を保持するかの手順については、本発明はとくに限定されていない。例えば、枠体2の四辺について弱い保持力で仮保持した後に、シート50の展張状態を上下方向および左右方向で微調整し、その後、枠体2の四辺について強い保持力でシート50の端部51を保持してもよい。または、シート50を左右方向に展張した状態で枠体2の左右2辺で保持した後、シート50を上下方向に展張した状態で上下2辺を保持してもよい。
なお、シート50を左右方向に展張した状態で枠体2の左右2辺で保持するだけ、または、シート50を上下方向に展張した状態で上下2辺を保持するだけでもよい。
本実施形態では、拡幅手段4による内部レール3の拡幅動作は、具体的には以下のようにして行われる。すなわち、図6〜7に示されるように、ねじ17を回転させることによって、固定ピース15を溝9への挿入方向D1とは反対の反対方向D2に移動させることにより、固定ピース15は、一対の部品12、13の一対の対向傾斜面12a、13aを押しながら一対の部品12、13を開く方向へ押し広げる。これにより、内部レール3の幅Wを容易に広げることが可能である。
また、本実施形態では、図7〜8に示されるように、外部レール6のレール保持部8の溝9の開口に突起11が形成されているので、内部レール3の側面3aの角部3cが上記の突起11と係合することにより、その係合部分でシート50の端部51をしっかり保持することができ、かつ、内部レール3が溝9の外部に脱落するおそれを回避することが可能である。
なお、上記の保持工程によって、シート50の端部51を枠体2の四辺それぞれの溝9に保持した後、溝9からはみ出たシート50の端部51は、上記の保持工程の後にカットされるか、または溝9の内部に折り畳まれるようにすればよい。
最後に、化粧蓋5によって溝9の開口を覆う。化粧板5は、図1〜2に示されるように枠体2の表面側の溝9の開口をすべて覆い隠すように設置される。化粧板5を枠体2に取り付ける方法は本発明ではとくに限定しないが、例えば、図7に示されるように、化粧板5に突起5aおよび受け部5bを設けておき、突起5aを枠体2の外部レール6の化粧蓋係合穴6cに係合するとともに、受け部5bによって内部レール3の表面側に設けられた円柱突起3fに嵌合するようにすれば、化粧蓋5を複数個所で支持することが可能になる。この化粧蓋5の構成では、着脱自在の取り付けでありながら取付後は脱落のおそれが低減する。
(本実施形態の特徴)
(1)
上記のように構成された本実施形態のシート固定装置1およびそれを用いたパネル100では、シート50の端部51を固定してシート50を展張する作業が容易であり、シートの施工性が良い。すなわち、このシート固定装置1では、図6〜7に示されるように、シート50の端部51を内部レール3によって押さえながら内部レール3と枠体2の四辺それぞれのレール保持部8の溝9の内壁10との間に形成された隙間19に挿入した状態で、拡幅手段4によって内部レール3の幅Wを広げる。これにより、シート50の端部51を内部レール3の両側面3a、3aとそれぞれに対向する内壁10とによって挟んで溝9内部に展張した状態で保持することができ、シート50を展張した状態で枠体2に固定することができる。したがって、上記の構成では、上述の特許文献1記載の展張装置のように、シートを展張する前にあらかじめシートの周縁部に係止プレートをシートの縫い付けなどによって装着する必要がなく、シート50を生地の状態のまま現場で容易に展張することが可能であり、シート50の施工性が非常に良い。
また、上記実施形態のシート固定装置1およびそれを用いたパネル100では、シート50の展張状態を現場で容易に微調整することが可能である。すなわち、展張状態を微調整する場合には、図7に示されるシート50が展張状態で保持されている状態から、拡幅手段4のねじ17を回転操作して内部レール3の幅Wを狭めてシート50の端部51を内部レール3とレール保持部8の溝9の内壁10との間の挟む力を弱める。具体的には、ねじ17を回転操作して固定ピース15を図7の位置から挿入方向D1へ移動させる。このとき、内部レール3の一対の部品12、13は、固定ピース15から一対の対向傾斜面12a、13aに受ける拡幅方向への押圧力が弱められ、シート50の端部51からの圧力を外周に受けて内部レール3の幅Wが狭まるので、その結果、上記のシート端部を挟む力を弱めることができる。これにより、シート50の展張状態(具体的には張力)を容易に微調整することが可能である。また、展張状態を微調整した後にねじ17を回転操作して内部レール3の幅Wを広げて内部レール3と溝9の内壁10との間の挟む力を強めればシート50を展張した状態(図7の状態)で確実に保持することが可能である。
(2)
上記実施形態のシート固定装置1では、拡幅手段4は、図4に示されるように、内部レール3の長手方向に並ぶように複数配置されている。この構成では、複数の拡幅手段4から内部レール3へ拡幅方向の力が分散して与えられるので、シート50の端部51を内部レール3の長手方向全体にわたって確実に保持することが可能である。
(3)
上記実施形態のシート固定装置1では、内部レール3は、拡幅手段4によって当該内部レール3の幅Wが広げられる力を受ける部分の近傍だけ部分的に弾性変形して当該幅Wの拡大が可能な性質を有する軟質の樹脂によって製造されている、したがって、拡幅手段4の操作によって設置場所の近傍だけ内部レール3を幅Wの拡大および縮小が可能になる。その結果、拡幅手段4の近傍の位置においてシート50の端部51の展張状態を部分的に微調整する場合には、拡幅手段4を操作して拡幅手段4から内部レール3へ与える力を弱めて拡幅手段4の近傍だけ内部レール3の幅Wを縮小してシート50の端部51を保持する力を弱めることが可能になり、シート50の展張状態を部分的に微調整することが可能である。微調整した後は、内部レール3を拡幅すればシート50を展張した状態で確実に保持することが可能である。
とくに、本実施形態のように拡幅手段4が内部レール3の長手方向に並ぶように複数配置されている構成では、ある1つの拡幅手段4のみ操作してシート50の端部51を保持する力を弱め、他の拡幅手段4によるシート50の端部51を保持する力を維持することが可能であり、複数の拡幅手段4のそれぞれの部分についてシート50の展張状態を個別に微調整することが可能である。
なお、本実施形態では、内部レール3を軟質樹脂によって製造しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、軟質樹脂以外の材料で製造してもよい。
(4)
上記実施形態のシート固定装置1では、図4および図6に示されるように、内部レール3は、溝9に挿入される挿入方向D1の前方側のヒンジ結合部14においてヒンジ結合され、幅Wの方向に開閉可能な一対の部品12、13を有する。かかる構成によれば、簡単な構造で確実に幅Wを変えることが可能な内部レール3を構成することが可能である。そのため、内部レール3の製造が容易であり、故障などの不具合が少ない。
(5)
上記実施形態のシート固定装置1では、図4および図6に示されるように、一対の部品12、13の対向する部分には、挿入方向D1へ向かうにつれて互いに離間する方向に傾斜した一対の対向傾斜面12a、13aが形成されている。拡幅手段4は、一対の対向傾斜面12a、13aに当接し、挿入方向D1およびその反対方向D2に移動可能な固定ピース15と、当該固定ピース15を挿入方向D1およびその反対方向D2に移動させる固定ピース移動部16とを有する。
かかる構成よれば、固定ピース15は、内部レール3の一対の部品12、13の一対の対向傾斜面12a、13aに当接しているので、固定ピース移動部16によって固定ピース15を溝9への挿入方向D1の反対方向D2に移動させることにより、固定ピース15は、一対の部品12、13を開く方向へ押し広げ、内部レール3の幅Wを容易に広げることが可能である。一方、固定ピース15を挿入方向D1へ移動させれば、内部レール3の幅Wを縮めることが可能である。
(6)
上記実施形態のシート固定装置1では、図4および図6に示されるように、固定ピース15は、挿入方向D1と直交する方向の両側に側面15aを有し、当該両側面15a、15aは、挿入方向D1の前方側ほど互いに離間するように湾曲した曲面からなる。かかる構成では、固定ピース15は曲面からなる両側面15a、15aを有し、当該曲面からなる両側面15a、15aの一部が一対の部品12、13の対向傾斜面12a、13aにそれぞれ常時接触しているので、固定ピース15が溝9への挿入方向D1の反対方向D2に移動する際に傾斜したりぐらついたりしても、固定ピース15と上記の対向傾斜面12a、13aとの接触状態に変化がない。したがって、内部レール3の一対の部品12、13を確実に押し広げて、内部レール3の幅Wを確実に広げることが可能である。
(7)
上記実施形態のシート固定装置1では、図4および図6〜7に示されるように、固定ピース15は、挿入方向D1に形成されたねじ穴15bを有し、固定ピース移動部16は、挿入方向D1に延び、ねじ穴15bに螺合するねじ17を有する。
この構成では、ねじ17を回転操作するだけで、ねじ17に螺合する固定ピース15を容易に溝9への挿入方向D1またはその反対方向D2へ容易に移動することが可能であり、操作性が良い。
また、本実施形態の固定ピース移動部16は、ねじ17の一対の部品12、13に対する挿入方向D1への相対的な移動を規制するワッシャなどの規制部材18をさらに有している。そのため、ねじ17は、ワッシャなどの規制部材18によって、一対の部品12、13に対する挿入方向D1への相対的な移動が規制されているので、ねじ17が固定ピース15に追随して挿入方向D1へ移動することがない。
(8)
上記実施形態のシート固定装置1では、図5および図7〜8に示されるように、外部レール6のレール保持部8は、溝9の開口付近において当該開口の内側に突出する突起11が設けられている。かかる構成によれば、溝9に挿入された内部レール3は、拡幅した状態では突起11に干渉するので、拡幅後の内部レール3が溝9から出るおそれがなくなる。また、シート50の展張状態を微調整する際には、内部レール3の側面3aの角部3cと突起11が係合することによって、シート50の端部51を適度の保持力で保持しながら容易かつ精度よくシート50の展張状態を微調整することが可能である。
なお、上記のような溝9の開口付近の突起11が無い構成であっても、シート50の端部51を内部レール3の両側面3a、3aとそれぞれに対向する溝9の内壁10とによって挟むことによって溝9の内部に保持することは可能である。しかし、上記の突起11が有る方が、上記の作用効果(内部レール3の溝9からの離脱防止、および内部レール3の角部3cと突起11との係合による微調整の容易化および精度向上)を得られる点で好ましい。
(9)
上記実施形態のシート固定装置1では、図3および図7に示されるように、溝9の開口を覆う化粧蓋5をさらに備えている。この構成では、シート50を取りつけた後に化粧蓋5によって溝9の開口を覆うことにより、溝9に挿入された内部レール3を外部から隠すことが可能になり、美観が向上する。また、化粧蓋5の表面に光沢を付けるなどの美的処理を施せば、シート固定装置1の美観がさらに向上する。
なお、シート固定装置1は、溝9の開口を覆う蓋を有していなくてもよく、蓋が無い場合であっても、上記の本発明の作用効果(内部レール3の拡幅によるシート施工性の向上および展張状態の微調整の実現)を奏することは可能である。
(10)
上記実施形態のシート固定装置1を用いたシート固定方法では、図6〜7に示されるように、シート50の端部51を、内部レール3の両側面3aに当接させた状態で、内部レール3と枠体2のレール保持部8との間にシート50の端部51を挟みながら、レール保持部8の溝9の内壁10と内部レール3との間に形成された隙間19に配置した後に、レールの幅Wを拡幅手段4によって広げることによって、シート50の端部51を展張した状態で内部レール3の両側面3a、3aとそれぞれに対向する内壁10とによって挟んで溝9内部に保持する。これにより、シート50の端部51を枠体2に展張した状態で保持することが可能である。したがって、シート50に係止プレートを装着するなどの事前加工を施すことなく、シート50を生地の状態で展張することが可能であるので、シートの施工性が非常に良い。また、拡幅手段4を用いて内部レール3の幅Wを変えることによって、シート50の展張状態を容易に微調整することが可能である。
(11)
上記のように構成されたシート固定装置1およびシート50を備えたパネル100は、大面積のシート50を展張した状態で任意の場所に容易に設置することが可能であり、しかも展張状態を容易に微調整することが可能である。また、パネル100は、薄くて軽いシート50(例えば塩化ビニル製シート)によって壁を構成しているので、大面積でありながら軽くて、設置自由度が非常に高い。
したがって、上記図1のように、パネル100複数枚立てることによってシートウォール200を構成するだけでなく、種々の用途にもパネル100を使用することが可能である。
例えば、図9に示されるように複数枚の横長のパネル100によって展示ブースの上部を装飾するボーダーファサードとして用いることが可能である。
また、図10に示されるように、設置スペースの壁に平行に配置したり、または当該設置スペースの隅を隠すように配置してバックウォールとして用いることも可能である。
さらに、図11に示されるように、吊天井の天板としてパネル100を用いることが可能である。
(変形例)
(A)
上記の実施形態では、本実施形態の内部レール3は、溝9に挿入される挿入方向D1の前方側においてヒンジ結合され、幅Wの方向に開閉可能な一対の部品12、13からなる例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明では、内部レール3は、幅Wを変えることが可能な構成を有すればいかなる構成であってもよい。例えば、内部レールは、互いに近づく方向および離れる方向に直線移動が可能な一対の部品などによって構成されてもよい。
(B)
また、上記実施形態では、内部レール3の幅Wを広げる拡幅手段として、図4に示されるように、内部レール3の挿入方向D1およびその反対方向D2に移動可能な固定ピース15と、当該固定ピース15をそれらの方向へ移動させるための固定ピース移動部16(ねじ17、規制部材18を有する構成)とを備えた拡幅手段4を例に挙げて説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。
本発明では、内部レール3の幅Wを広げることが可能な構成であれば本発明の拡幅手段として採用されうる。したがって、上記変形例(A)のように、内部レールが互いに近づく方向および離れる方向に直線移動が可能な一対の部品によって構成されている場合には、その内部レールを拡幅させる拡幅手段として、例えば、これら一対の部品を互いに近づく方向および離れる方向に直線移動させることが可能な機械的または流体ジャッキのような機構を有する拡幅手段を採用することも可能である。
(C)
また、上記実施形態では、図6に示されるように、内部レール3の一対の部品12、13の互いに対向する部分に一対の対向傾斜面12a、12bが形成され、半円形また半楕円形断面形状の固定ピース15がこれら一対の対向傾斜面12a、12bを押すことによって内部レール3の拡幅を行っているが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明の変形例として、一対の部品12、13の互いに対向する部分を幅が開く方向へ押すことができるように、固定ピース15の外周面には上記挿入方向D1から傾斜した一対の傾斜面を形成するようにしてもよい。
(D)
上記実施形態では、拡幅手段4が、図4に示されるように、内部レール3の長手方向に並んで互いに離間するように複数配置されているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の変形例として、例えば、内部レール3がある程度の剛性を有する材料で製造されている場合には、拡幅手段4が内部レール3の中間位置に一か所だけ設置されていても、その拡幅手段4によって内部レール3の全長にわたって幅Wを広げることが可能である。または、内部レール3が軟質の樹脂の場合であっても、拡幅手段4の固定ピース15が内部レール3の全長とほぼ同じ長さを有していれば、拡幅手段4は1つの固定ピース15を用いて内部レール3の全長にわたって幅Wを広げることが可能である。
これらの変形例の場合、拡幅手段4が1か所だけ設置されているので、拡幅手段4の操作(具体的にはねじ17の回転操作)は1回で済むので、シートの施工性が向上する。
1 シート固定装置
2 枠体
3 内部レール
3a、3a 両側面
4 拡幅手段
5 化粧蓋
6 外部レール
7 コーナー部材
8 レール保持部
9 溝
10 内壁
11 突起
12、13 一対の部品
12a、13a 対向傾斜面
14 ヒンジ部
15 固定ピース
15a、15a 両側面
15b ねじ穴
16 固定ピース移動部
17 ねじ
18 規制部材
19 隙間
50 シート
51 シート端部
100 パネル
200 シートウォール
D1 挿入方向
D2 反対方向
W 幅

Claims (9)

  1. シートを所定の場所に展張するためにシートの端部を固定する装置において、
    幅を変えることが可能な内部レールと、
    前記内部レールを収容可能な溝を有するレール保持部を備えた枠体と、
    前記内部レールの幅を広げる拡幅手段とを備え、
    前記内部レールが前記溝に収容された状態では、前記溝の内壁と前記内部レールとの間には、前記シートの端部が配置される隙間が形成され、
    前記拡幅手段が前記内部レールの幅を広げることにより、前記隙間に配置される前記シートの端部を前記内部レールの幅方向両側の側面とそれぞれに対向する前記内壁とによって挟んで前記溝内部に保持することが可能な機能を有しており、
    前記内部レールは、前記溝に挿入される挿入方向の前方側においてヒンジ結合され、幅方向に開閉可能な一対の部品を有する、
    ことを特徴とするシート固定装置。
  2. 前記拡幅手段は、前記内部レールの長手方向に並ぶように複数配置されている、請求項1に記載のシート固定装置。
  3. 前記内部レールは、前記拡幅手段によって当該内部レールの幅が広げられる力を受ける部分の近傍だけ部分的に弾性変形して当該幅の拡大が可能な性質を有する軟質の樹脂によって製造されている、
    請求項1または2に記載のシート固定装置。
  4. 前記一対の部品の対向する部分には、前記挿入方向へ向かうにつれて互いに離間する方向に傾斜した一対の対向傾斜面が形成され、
    前記拡幅手段は、前記一対の対向傾斜面に当接し、前記挿入方向およびその反対方向に移動可能な固定ピースと、当該固定ピースを前記挿入方向およびその反対方向に移動させる固定ピース移動部とを有する、
    請求項に記載のシート固定装置。
  5. 前記固定ピースは、前記挿入方向と直交する方向の両側に側面を有し、当該両側面は、前記挿入方向の前方側ほど互いに離間するように湾曲した曲面からなる請求項記載のシート固定装置。
  6. 前記固定ピースは、前記挿入方向に形成されたねじ穴を有し、
    前記固定ピース移動部は、前記挿入方向に延び、前記ねじ穴に螺合するねじを有する、
    請求項またはに記載のシート固定装置。
  7. 前記レール保持部は、前記溝の開口付近において当該開口の内側に突出する突起が設けられている、請求項1〜のいずれか1項に記載のシート固定装置。
  8. 前記溝の開口を覆う蓋をさらに備えている、請求項1〜のいずれか1項に記載のシート固定装置。
  9. 請求項1に記載のシート固定装置と、
    前記シート固定装置によって端部が固定されたシートと
    を備えたことを特徴とするパネル。
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