JP6571449B2 - 封緘機 - Google Patents
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Description
実施形態に係る封緘機1によって整形可能な函体Bは、一例として図13〜図20に示すような変形4角形函102、変形6角形函103、変形8角形函104、8角形函105、4角形函(直方体函)等を含む。各函体は、例えば段ボールやボール紙(板紙)、樹脂板等の板材を素材として形成されている。各函体は、上下に延びる多角筒形の胴部Pと、胴部Pの上縁に設けられた複数の上フラップUと、胴部Pの下縁に設けられた複数の下フラップLとを有する。
図13及び図14に示すように、変形4角形函102は、軸線が上下に延びる4角筒形の胴部102Pと、胴部102Pの上縁に設けられた4つの上フラップ102Uと、胴部102Pの下縁に設けられた4つの下フラップ102Lとを有する。胴部102Pは、4角筒の各側面をなす、前パネル102PA、左パネル102PB、後パネル102PC、右パネル102PDを記載の順序で有している。封緘形態において、前パネル102PA及び後パネル102PCは、それぞれ面が前後を向き、互いに距離をおいて平行に配置されている。左パネル102PB及び右パネル102PDは、後方に向けて左右外方に傾斜するように配置されている。すなわち、左パネル102PB及び右パネル102PDは、前後方向に対して傾斜し、互いに非平行に配置されている。変形4角形函102は、平面視において、前部に対して後部の左右幅が大きい、左右対称の台形に形成されている。
図15及び図16に示すように、変形6角形函103は、軸線が上下に延びる6角筒形の胴部103Pと、胴部103Pの上縁に設けられた4つの上フラップ103Uと、胴部103Pの下縁に設けられた4つの下フラップ103Lとを有し、左右対称形に形成されている。胴部103Pは、6角筒の各側面をなす、前パネル103PA、左前パネル103PB、左後パネル103PC、後パネル103PD、右後パネル103PE、右前パネル103PFを記載の順序で有している。封緘形態において、前パネル103PA及び後パネル103PDは、それぞれ面が前後を向き、互いに距離をおいて平行に配置されている。左後パネル103PC及び右後パネル103PEは、後方に向けて左右外方に傾斜するように配置されている。すなわち、左後パネル103PC及び右後パネル103PEは、前後方向に対して傾斜し、互いに非平行に配置されている。左前パネル103PB及び右前パネル103PFは、前パネル103PA及び左後パネル103PCの境界の角部、及び前パネル103PA及び右後パネル103PEの境界の角部を面取りするように配置されている。変形6角形函103は、左右対称形に形成されている。
図17及び図18に示すように、変形8角形函104は、胴部104P、上フラップ104U、及び下フラップ104Lを有する。胴部104Pは、前パネル104PA、左前パネル104PB、左パネル104PC、左後パネル104PD、後パネル104PE、右後パネル104PF、右パネル104PG、右前パネル104PHを有する。封緘形態において、前パネル104PA及び後パネル104PEは、それぞれ面が前後を向き、互いに距離をおいて平行に配置されている。左パネル104PC及び右パネル104PGは、後方に向けて左右外方に傾斜するように配置されている。すなわち、左パネル104PC及び右パネル104PGは、前後方向に対して傾斜し、互いに非平行に配置されている。左前パネル104PB、左後パネル104PD、右後パネル104PF、及び右前パネル104PHは、前パネル104PA、左パネル104PC、後パネル104PE、及び右パネル104PGがなす4角筒の角部を面取りするように配置されている。以上のようにして、変形8角形函104は、概ね左右対称形に形成されている。
図19及び図20に示すように、8角形函105は、軸線が上下に延びる8角筒形の胴部105Pと、胴部105Pの上縁に設けられた4つの上フラップ105Uと、胴部105Pの下縁に設けられた4つの下フラップ105Lとを有する。胴部105Pは、8角形函105の各側面をなす、前パネル105PA、左前パネル105PB、左パネル105PC、左後パネル105PD、後パネル105PE、右後パネル105PF、右パネル105PG、右前パネル105PHを記載の順序で有している。封緘形態において、前パネル105PA及び後パネル105PEは、それぞれ面が前後を向き、互いに距離をおいて平行に配置されている。左パネル105PC及び右パネル105PGは、それぞれ面が左右を向き、互いに距離をおいて平行に配置されている。左前パネル105PB、左後パネル105PD、右後パネル105PF、及び右前パネル105PHは、前パネル105PA、左パネル105PC、後パネル105PE、及び右パネル105PGがなす4角筒の角部を面取りするように配置されている。左前パネル105PB、左パネル105PC、及び左後パネル105PDは、左胴側部を構成し、右後パネル105PF、右パネル105PG、及び右前パネル105PHは、右胴側部を構成する。
実施形態に係る封緘機1は、函体Bの上部及び下部に接着テープTを貼り付け、封緘を行うものである。封緘機1に投入される函体Bは、予め、胴部Pが概ね所定の形状に開かれ(成形され)、下フラップLが折り曲げられて下部開口が閉じられ、上フラップUが開かれた状態、すなわち上部開口形態となっている。函体Bを折り畳み状態から上部開口形態にする作業は、作業員による手作業或は製函機によって行われるとよい。例えば、封緘機1の上流側に製函機を配置し、製函機によって上部開口形態に成形された函体Bが、エアシリンダ等の移送装置によって封緘機1に投入されるようにするとよい。
ベース2は、上下に開口し、前後に長い略長方形の枠形の本体部2Aと、本体部2Aの各角部から下方に延びた複数の脚部2Bと、本体部2Aの左右一対の長辺部のそれぞれから上方に延びた左右一対の柱部2Cと、各柱部2Cの上端間に掛け渡された梁部2Dとを有する。封緘機1のセンターラインCは、ベース2の左右方向における中央部を前後に延在している。本実施形態では、各脚部2Bの下端にキャスターが設けられ、キャスターを介して各脚部2Bが床に載置されている。他の実施形態ではキャスターが省略され、脚部2Bが直接に床に載置されてもよい。
図1に示すように、支持装置3は、本体部2Aの内側に配置され、本体部2Aに支持されている。支持装置3は、函体Bを下方から支持する装置であり、略水平な載置面3Aを形成する。本実施形態では、支持装置3は、略水平な上面を形成する板部材3Bと、板部材3Bに形成された複数のスロットに左右に延びる回転軸線を中心として回転可能に支持された複数のフリーローラ3Cとを有する。複数のフリーローラ3Cは、函体Bを下方から支持する載置面3Aを形成する。前後に回転可能なフリーローラ3Cにおいて函体Bの底面を支持することによって、支持装置3上に支持された函体Bの前後への移動抵抗を低減させることができる。
図4及び図5に示すように、搬送装置4は、左右一対のサイドベルトコンベア13と、各サイドベルトコンベア13をベース2に変位可能に支持するコンベア支持機構14とを有する。左右のサイドベルトコンベア13と、コンベア支持機構14とはそれぞれセンターラインCを基準とした左右対称形の構成を有する。
図1及び図6に示すように、前上フラップ折曲装置5は、縦板31と押さえ板32とを有する。縦板31は、上縁において後部11Aに結合され、後部11Aから下方に延出している。縦板31は、主面が左右を向き、センターラインCに沿って配置される。縦板31の下縁は、前後に水平に延びている。縦板31の下部後側には、下縁から後方に向けて上方に傾斜した傾斜縁31Aが設けられている。傾斜縁31Aの後端は、垂直に延びる縦板31の後縁31Bと滑らかな曲線部を介して連続している。押さえ板32は、縦板31の下縁に結合されている。押さえ板32は、水平に延在し、上面の中央に縦板31の下縁が結合されている。縦板31及び押さえ板32の前後から見た断面は、T字形を呈する。押さえ板32の下面は、傾斜縁31Aと滑らかに接続されているとよい。
図1及び図6に示すように、後上フラップ折曲装置6は、基部アーム6Aと、先端アーム6Bと、第3エアシリンダ6Cと、第4エアシリンダ6Dとを有する。基部アーム6Aは、その基端において、後部11Aの後端に左右に延びる回動軸線を中心として回動可能に結合されている。先端アーム6Bは、その基端において、基部アーム6Aの先端に左右に延びる回動軸線を中心として回動可能に結合されている。
図1、図2、及び図6に示すように、サイドフラップ折曲装置7は、左右一対のフラップ折曲部材40を有する。前後梁11の後部11Aの前側部分には、左右に突出する横梁11Cが設けられ、横梁11Cの左右両端のそれぞれには下方に垂下する支持板11Dが設けられている。各フラップ折曲部材40は、支持板11Dに前後に延びる回動軸線を中心として回動可能に支持された基部41と、基部41から前後方向と直交する方向に延びる押圧部42とを有する。各フラップ折曲部材40は、前後において、押さえ板32と対応する位置に配置されている。基部41は、第5エアシリンダ43によって支持板11Dと接続され、第5エアシリンダ43の伸縮駆動によって、支持板11Dに対して回動する。
図2及び図4に示すように、下テープ貼付装置8は、その上方を後方から前方に通過する函体Bの前側面の下部、底面、及び後側面の下部に、センターラインCに沿って接着テープを貼り付ける装置である。下テープ貼付装置8は、枠体に支持され、平面視において左右のサイドベルトコンベア13の間に配置されている。下テープ貼付装置8は、公知の装置を適用することができ、例えば、接着テープを供給するテープロールと、テープロールから引き出された接着テープを保持すると共に函体Bに押さえ付けるテープ貼付ローラと、接着テープを所定のタイミングで切断するカッターユニットと、切断された接着テープの端末を函体Bの後側面に押さえ付ける押圧ローラとを有する。テープ貼付ローラは、初期状態において支持装置3の載置面3Aよりも上方に突出するように付勢されており、前方に移動する函体Bと接触して下方に押し退けられ、函体Bが通過すると再び載置面3Aよりも上方に突出して初期状態となる。カッターユニットは、通過する函体Bとの当接部を有し、函体Bが所定位置を通過するとカッターによって接着テープを切断する。押圧ローラは、テープ貼付ローラとリンク機構を介して連結されており、テープ貼付ローラの動作と連動して動作する。例えば、函体Bによって下方に押し退けられたテープ貼付ローラが初期位置に復帰するときに、押圧ローラは切断された接着テープの端末を函体Bの後側面に向けて押圧するとよい。
図1及び図4に示すように、上テープ貼付装置9は、前部11Bに支持されている。上テープ貼付装置9は、その下方を後方から前方に通過する函体Bの前側面の上部、上面、及び後側面の上部に、センターラインCに沿って接着テープを貼り付ける装置である。上テープ貼付装置9は、上述した下テープ貼付装置8と上下対称形の構成であってよい。
以上のように構成した封緘機1の作用及び効果を、変形4角形函102を封緘する場合の例を用いて説明する。封緘機1の使用前には、封緘する変形4角形函102の形状に応じて、左右のサイドベルトコンベア13の初期位置(後アーム15の初期位置、及び前アーム16の初期位置)、梁部2Dの位置が調節される。
2 :ベース
3 :支持装置
4 :搬送装置
5 :前上フラップ折曲装置
6 :後上フラップ折曲装置
7 :サイドフラップ折曲装置
8 :下テープ貼付装置
9 :上テープ貼付装置
13 :サイドベルトコンベア
13E :接触面
14、214 :コンベア支持機構
15 :後アーム
16 :前アーム
21 :第1エアシリンダ
25 :第2エアシリンダ
27、227 :動力伝達機構
31 :縦板
32 :押さえ板
40 :フラップ折曲部材
41 :基部
42 :押圧部
42A :傾斜部
43 :第5エアシリンダ
45 :係止部
221 :第6エアシリンダ
102 :変形4角形函
103 :変形6角形函
104 :変形8角形函
105 :8角形函
B :函体
C :センターライン
P :胴部
L :下フラップ
U :上フラップ
Claims (7)
- 上下に延びる多角筒形の胴部と、前記胴部の上縁に設けられた複数の上フラップと、前記胴部の下縁に設けられた複数の下フラップとを有する函体を封緘する封緘機であって、
ベースと、
前記ベースに設けられ、前記下フラップが折り曲げられて下部が閉じられた前記函体を下方から支持する支持装置と、
前記ベースに設けられ、前記支持装置に支持された前記函体の前記胴部の左右両側面に接触し、摩擦力によって前記胴部を前方に送り出す搬送装置と、
前記ベースに設けられ、前方に移動する前記函体に対して、前記函体の上部を閉じるように折り曲げられた前記上フラップ及び前記函体の下部を閉じるように折り曲げられた前記下フラップの少なくとも一方にテープを貼り付けるテープ貼付装置とを有し、
前記搬送装置は、上下に延びる回転軸線を有し、前記胴部との接触面が左右内方を向く左右一対のサイドベルトコンベアを有し、
前記サイドベルトコンベアは、前後方向に対する前記接触面の角度を変更可能、かつ前進する前記函体によって左右外方に押されたときに左右外方に移動可能に前記ベースに支持され、
前記搬送装置は、前記サイドベルトコンベアを左右内方に付勢し、前進する前記函体の前記胴部の左右側面と前記サイドベルトコンベアの前記接触面との接触を維持する付勢装置を有し、
前記付勢装置は、前記サイドベルトコンベアを前記ベースに対して左右内方に付勢する流体シリンダ装置を含み、
前記流体シリンダ装置は、最も伸張した状態において前記サイドベルトコンベアを初期位置に配置すると共に、前記函体が前進するときに前記函体に押されて収縮可能なように内圧が設定されていることを特徴とする封緘機。 - 前記付勢装置は、前記サイドベルトコンベアの前部及び後部の少なくとも2点を左右内方に付勢することを特徴とする請求項1に記載の封緘機。
- 前記搬送装置は、
前記ベースに上下に延びる回動軸線を中心として回動可能に支持されると共に、前記サイドベルトコンベアの後部を上下に延びる回動軸線を中心として回動可能に支持する後アームと、
前記ベースに上下に延びる回動軸線を中心として回動可能に支持されると共に、前記サイドベルトコンベアの前部を上下に延びる回動軸線を中心として回動可能に支持する前アームとを有し、
前記流体シリンダ装置は、前記ベースに対して前記後アームを変位させる第1流体シリンダ装置と、前記後アームに対して前記前アームを変位させる第2流体シリンダ装置とを含み、
前記第1流体シリンダ装置の少なくとも一方の端部は、前記ベース又は前記後アームに対して位置調節可能に結合され、
前記第2流体シリンダ装置の少なくとも一方の端部は、前記後アーム又は前記前アームに対して位置調節可能に結合されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の封緘機。 - 前記搬送装置は、左右対称の構成を有し、
左右の前記後アームは、動力伝達機構を介して互いに連結され、互いに左右対称形に回
動することを特徴とする請求項3に記載の封緘機。 - 前記上フラップは、前記胴部の前側の上縁に設けられた前上フラップと、前記胴部の後側の上縁に設けられた後上フラップと、前記胴部の左側の上縁に設けられた左上フラップと、前記胴部の右側の上縁に設けられた右上フラップとを有し、
前記ベースに設けられ、前記支持装置上を前記函体が前進するときに前記後上フラップを後方から押し、前記後上フラップを前方に折り曲げる後上フラップ折曲装置と、
前記ベースに設けられ、前記支持装置上を前記函体が前進するときに前記前上フラップに前方から突き当たって前記前上フラップを後方に折り曲げる前上フラップ折曲装置と、
折り曲げられた前記前上フラップ及び前記後上フラップを上方から押すことによって、折り曲げられた状態に維持する押さえ部材と、
前記ベースに設けられ、前後に延びる回動軸線を中心として回動すると共に、先端部に係止部を備えた左右一対のサイドフラップ折曲装置とを有し、
左右の前記サイドフラップ折曲装置は、左右内側に回動することによって、前記係止部において前記左上フラップ及び前記右上フラップの先端縁を係止し、前記左上フラップ及び前記右上フラップを前記胴部に対して左右内方に折り曲げることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つの項に記載の封緘機。 - 前記係止部は、前記左上フラップ及び前記右上フラップの先端部の外面及び端面に対向するL字形に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の封緘機。
- 前記係止部は、前記左上フラップ及び前記右上フラップの先端部の両面及び端面を囲むコ字形に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の封緘機。
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