JP6569938B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、潜像担持体の表面上の潜像を現像装置内に収容する現像剤を用いて現像して画像を形成する画像形成装置として、現像剤にトナーのみを用いた一成分現像方式の画像形成装置が知られている。
特許文献1には、係る画像形成装置であって、非作像時の地肌ポテンシャルを作像時の地肌ポテンシャルよりも大きくする画像形成装置が記載されている。地肌ポテンシャルとは、潜像担持体側から現像剤担持体側に正規帯電トナーを移動させる向きの電界が形成される潜像担持体の表面と現像剤担持体の表面との電位差である。
一成分現像方式の現像装置では、現像剤担持体にトナーを供給する供給ローラを現像剤担持体に押し付けてトナーに摩擦帯電を付与したり、現像剤担持体と現像剤担持体に押し当てられたトナー量規制部材との間でトナーに摩擦帯電を付与したりするものがある。このような現像装置では、トナーを帯電するときにトナーにストレスがかかり、トナーの劣化が進み易い。トナーの劣化が進むと、逆帯電トナーとなって地汚れの原因となったり、トナーの非静電的な付着力が増加して現像剤担持体や潜像担持体に固着したりする。
特許文献1の画像形成装置のように、非作像時の地肌ポテンシャルを大きくする構成では、作像時の地肌ポテンシャルでは潜像担持体に移動しない程度に劣化した逆帯電トナーを非作像時に積極的に潜像担持体に移動させることができると考えられる。これにより、劣化が進行して地汚れや固着の原因となるような状態となる前の劣化が始まったトナーを現像装置から潜像担持体に排出することができ、劣化が進行したトナーに起因する不具合を抑制できる。
しかしながら、非作像時に地肌ポテンシャルを大きくすると、劣化したトナーだけでなく、劣化していないトナーも現像装置から潜像担持体に排出されることがあり、正常なトナーを無駄に消費することがあった。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、一成分現像方式の画像形成装置において、現像剤担持体と潜像担持体とが対向する現像領域の幅方向端部を含む端部領域の地肌ポテンシャルを所定のタイミングで作像時の地肌ポテンシャルよりも大きくし、前記現像領域の幅方向中央部を含む中央部領域の地肌ポテンシャルは、前記所定のタイミングでの前記端部領域の地肌ポテンシャルよりも小さくするとともに、前記現像領域の幅方向端部で前記潜像担持体と接触し、前記潜像担持体の表面移動方向上流側から下流側へ、前記潜像担持体の幅方向の中央部側から端部側へ向けて傾斜する潜像担持体接触部材を有し、かつ、前記潜像担持体接触部材は、前記潜像担持体に対して離間動作が可能であることを特徴とするものである。
本発明によれば、劣化が進行したトナーに起因する不具合を抑制しつつ、正常なトナーを無駄に消費することを抑制することができる、という優れた効果がある。
実施例1における現像バイアスと感光体表面電位とのタイミングチャート、(a)は、画像領域のタイミングチャート、(b)は、非画像領域のタイミングチャート。 実施形態のプリンタの概略構成図。 実施形態の感光体及びその周りに配置された各部材の側面図。 実施形態の感光体及び現像装置の上面図。 感光体の表面電位と現像バイアスとの電位差と、感光体に付着するトナーの量との関係の一例を示すグラフ。 実施例1の感光体及び現像ローラの長手方向の長さに対する各領域の幅の関係を模式的に示す説明図。 実施例2の感光体及びその周りに配置された各部材の側面図。 実施例2の感光体、現像ローラ及び帯電補助部材の長手方向の長さに対する各領域の幅の関係を模式的に示す説明図。 実施例2のプリンタにおける帯電補助部材によって地肌ポテンシャルが大きくなる状態を説明するタイミングチャート。 実施例3の感光体及びその周りに配置された各部材の側面図。 実施例3の感光体、現像ローラ及び除電ランプの長手方向の長さに対する各領域の幅の関係を模式的に示す説明図。 実施例4で用紙幅が広い場合の感光体及び現像ローラの長手方向の長さに対する各領域の幅の関係を模式的に示す説明図。 実施例4で用紙幅が狭い場合の感光体及び現像ローラの長手方向の長さに対する各領域の幅の関係を模式的に示す説明図。 実施例5の感光体及びその周りに配置された各部材の側面図。 実施例5の感光体、現像ローラ及び感光体接触部材の長手方向の長さに対する各領域の幅の関係を模式的に示す説明図。
以下、本発明を、画像形成装置としてのモノクロのレーザプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)に適用した実施形態について説明する。
図2は、本実施形態に係るプリンタ1の概略構成図である。
プリンタ1は、装置本体に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジ50、トナーカートリッジ44、転写ローラ70、給紙カセット10、定着装置80などを備えている。
プロセスカートリッジ50は、ドラム状の潜像担持体としての感光体3、帯電手段としての帯電ローラ6、潜像形成手段としての露光装置60、現像手段としての現像装置2、クリーニング手段としてのクリーニング装置5などを有している。
プロセスカートリッジ50は、感光体3と露光装置60とに接触し、両者の間に設けられる露光スペーサ部材21を備える。露光スペーサ部材21は、感光体3と露光装置60との距離を規制する露光位置規制部材として機能し、両者の間隔を決める役割を果たしている。
トナーカートリッジ44は、プロセスカートリッジ50の上方に配置され、現像装置2で使用するトナーを収容する。プロセスカートリッジ50の下方に転写ローラ70を配置し、さらにその下方には、記録材である用紙を積載・収容する給紙カセット10を配置している。
作像時には、感光体3は、図2中の反時計回りに回転駆動されながら、帯電手段としての帯電ローラ6により、その表面を一様に帯電される。その後、露光装置60により画像情報に基づき露光されて、感光体3の表面に静電潜像が形成される。感光体3上に形成された静電潜像は、現像装置2により現像され、感光体3上にトナー像が形成される。一方、給紙カセット10内の用紙が、給紙ローラ12によって搬送され、レジストローラ対14を経て転写ローラ70と感光体3とが当接する転写ニップに到達する。
転写ニップでは、感光体3上に形成されたトナー像が、転写ローラ70を備えた転写手段としての転写ユニットによって用紙上に転写される。転写ユニットは、転写ローラ70に高電位の転写バイアスを印加することによって感光体3と転写ローラ70との間に電位差を設け、感光体3の表面に形成されたトナー像を転写する。
転写終了後の用紙は、定着手段としての定着装置80へ導かれ、定着装置80で熱及び圧力によってトナー像が定着され、排紙装置15によりプリンタ1条面の排紙トレーに排出される。用紙に転写されずに感光体3上に残留した転写残トナーは、クリーニング装置5により感光体3の表面から除去される。また、感光体3上の残留電荷は、除電手段としての除電ランプで除去される。
感光体3や現像装置2の経時劣化によりプロセスカートリッジ50の交換が必要な場合には、以下のようにしてプロセスカートリッジ50を取り出す。すなわち、プリンタ1本体の図中左側側面部に設けられた開閉部材である開閉カバー91を開けて、プロセスカートリッジ50を図中左側面部から取り出すのである。なお、本実施形態では、感光体3と現像装置2とを一体に支持するプロセスカートリッジ50としたが、感光体3と現像装置2とを個別に着脱可能な構成にしてもよい。
また、トナーカートリッジ44は、プロセスカートリッジ50とは独立してプリンタ1本体から取り出し、交換することが可能となっている。
図3は、感光体3及びその周りに配置された各部材を図2の奥側から見た状態を模式的に示す側面図であり、図4は、感光体3及び現像装置2を上から見た状態を模式的に示す上面図である。
図3に示すように、感光体3の回転方向(図3中の矢印Aで示す方向)に対し、現像ローラ4、クリーニング装置5、帯電ローラ6及び露光装置60が配置されている。現像ローラ4を備える現像装置2は、キャリアを含まないトナーからなる一成分現像剤を用いる一成分現像方式の現像装置である。
トナーカートリッジ44から現像装置2に供給されたトナーは、搬送スクリュ43により搬送され、供給ローラ42より現像ローラ4へ供給される。現像ローラ4上へ供給されたトナーは現像ローラ4に当接したトナー量規制部材である規制ブレード41によって現像ローラ4上のトナー量を調整される。このトナー量を調整されるときに規制ブレード41と現像ローラ4との間でしごかれたトナーは帯電する。現像領域に到達したトナーは、感光体3の上に形成された静電潜像の現像に用いられる。
現像装置2内のトナーは、図4中の矢印Bで示すように、仕切板45によって仕切られ、仕切板45の長手方向(図3における手前奥方向、図4における左右方向)両端で連通する二つの空間内を循環する。
トナーカートリッジ44からの現像装置2に供給されたトナーは、補給口441から現像器内へ落ち、二本の搬送スクリュ43により、供給ローラ42の表面上へ供給されながら、現像装置2内を循環する。供給ローラ42上に供給されたトナーは、現像ローラ4へ移動し、規制ブレード41にてトナー量やトナー帯電量を調整され、感光体3上に形成された静電潜像へ移動する。現像領域を通過したトナーは、供給ローラ42により回収され、現像装置2内に回収される。
電子写真方式を用いた画像形成装置には、トナーのみを用いた一成分現像方式とトナーとキャリアを用いた二成分現像方式を用いた方式がある。一成分現像方式では構成がシンプルのため小型化・低コスト化に有利だが、トナーの劣化が早く進むというデメリットがある。現像装置内のトナーの帯電を、現像ローラと現像ローラに押し当てられた規制部材と間で行うことにより、トナーにストレスがかかるためである。特に、同じトナーが現像装置内に留まり易い画像面積が低い印字パターンの場合や、画像領域及び現像領域の端部はトナーの入替えが少なくトナーの劣化が進みやすい。
本実施形態の現像装置2では、現像慮域を通過した現像ローラ4上のトナーは、規制ブレード41と現像ローラ4との間でしごかれ、さらに、感光体3と現像ローラ4との間で摺擦されることでストレス(応力)を受けている。
このストレスにより、トナーに外添しているシリカ等の外添剤が、剥がれたり、埋没したりしてしまう。現像ローラ4上に供給されたトナーが、感光体3に供給されず、現像ローラ4上に担持されたままの状態となると、上述したストレスを受け続けることにより、トナーの劣化が進み、逆帯電トナーになり易くなる。また、外添剤が剥がれたり埋没したりすることで、外添剤の機能が低下し、トナーの非静電的な付着力が増加し、トナーが固着しやすい特性に変化する。
トナーの付着力が増加すると、感光体3上にトナーの外添剤やトナーそのもの等が固着し、スジ画像等の異常画像が発生しやすくなる。スジ画像は画像に現れるだけでなく、感光体3上に付着し続けるため機内汚染にも繋がる。特にトナーの消費が少ない場合はトナーの劣化が大きく不利であり、クリーニングブレードのブレードエッジにトナーが少ない場合は、ブレード挙動が安定しないためより顕著である。また、添加剤の離脱や埋没によりトナーが逆極性帯電し地汚れが発生する場合もある。
現像ローラ4上に担持されたトナーがストレスを受け続けることを防止するために、現像領域を通過したトナーを現像ローラ4上から回収する構成として、供給ローラ42によって現像ローラ4上からトナーを回収している。しかし、回収を100[%]の割合で行うことは難しく、現像領域で現像に用いられなかったトナーの中には現像ローラ4上に留まり続けるものも存在する。
現像ローラ4上に留まり続けた場合、トナーへのストレスが多くかかるために劣化しやすい。
このような問題に対応した従来の画像形成装置として、所定のタイミング毎に全面ベタ画像に対応した静電潜像を感光体上に形成し、この静電潜像を現像することで現像装置内のトナーを感光体上に吐き出す構成がある。この構成では、現像ローラに留まり続けて劣化したトナーを感光体上に吐き出すことができ、現像装置内のトナーをリフレッシュさせることができる。
しかしながら、この構成の場合、劣化したトナーだけではなく、吐き出す必要のないトナー(劣化していないトナー、正規帯電トナー)も吐き出され、トナーの無駄な消費が多くなる問題がある。また、トナーの吐き出しを行った場合、吐き出しトナーがわずかながらも飛散させてしまうため、トナーの吐き出し量が多くなると、飛散するトナーの量が多くなり、吐き出しトナーの増加に伴い機内が汚れ、汚れた機内により、紙を汚してしまう問題がある。さらに、全面ベタ画像に対応した静電潜像を形成し、現像装置内のトナーを吐き出す構成では、劣化が進んで逆帯電トナーとなったトナーは、静電的に現像ローラに引き付けられるため、吐き出すことが出来ず、現像ローラの表面上に残留してしまう問題がある。
図5は、感光体3の表面電位と現像ローラ4に印加する現像バイアスとの電位差と、感光体3に付着するトナーの量との関係の一例を示すグラフである。図5では、横軸の「0[V]」を挟んで右側は、感光体3の表面電位よりも現像バイアスの方が大きくなる数値範囲であり、図5中の右側ほど現像ポテンシャルの値が大きくなり、マイナス極性に帯電した正規帯電トナーを感光体3に向けて移動させる力が大きくなる。一方、横軸の「0[V]」を挟んで左側は、現像バイアスよりも感光体3の表面電位の方が大きくなる数値範囲であり、図5中の左側ほど地肌ポテンシャルの値が大きくなり、正規帯電トナーを現像ローラ4に向けて移動させる力が大きくなる。
図5中の四角で囲んだ右側の数値範囲「α」は、現像ポテンシャルを与えることで現像装置2内のトナーを吐き出す数値範囲である。また、図5中の四角で囲んだ左側の数値範囲「β」は、地肌ポテンシャルを大きくすることで、弱帯電トナーや逆帯電トナーを感光体3へ付着させる数値範囲である。
劣化した弱・逆帯電トナーは、プラス極性に帯電している。そのため、マイナス極性側に引き寄せられる。地肌ポテンシャルが大きいことは、感光体3が現像ローラ4に対し、マイナス極性側に大きいため、地肌ポテンシャルを大きくすると、主に逆帯電トナーが感光体3へ移動され易くなる。そのため、劣化が進んでいないトナーを吐き出させることなく、劣化トナー(弱・逆帯電トナー)を吐き出すことができる。
本実施形態のプリンタ1では、現像ローラ4の長手方向両端部の非画像領域における、感光体3の表面電位と現像バイアスとの関係を、図5に示す弱帯電トナーや逆帯電トナーを感光体3へ付着させる数値範囲「β」として、主に劣化が進んだトナーを吐き出させる。具体的には、感光体3の表面電位の極性をトナーが正規帯電する極性(マイナス極性)側に移動させ、地肌ポテンシャルを大きくすることで、逆帯電トナーを積極的に感光体3へ付着させる。これにより、劣化が始まって逆帯電トナーとなったが、画像形成時の地肌ポテンシャルでは感光体3に付着しないような帯電量の逆帯電トナーも含めた逆帯電トナーを現像装置2から排出することができる。よって、トナーが劣化が進行する前に、劣化が始まったトナーを選択的吐き出させることで、劣化が進んで固着し易くなったトナーに起因する感光体3上への異物付着による異常画像や、逆帯電トナーに起因する地汚れを防止することが可能となる。
また、上述した所定のタイミング毎に全面ベタ画像に対応した静電潜像を感光体上に形成する構成と異なり、プリンタ1では逆帯電トナーを選択的に吐き出させることができるため、トナーの消費を最小限に留めることができる。
本実施形態のプリンタ1の現像装置2は、一成分現像方式の現像装置である。二成分現像方式の現像装置で地肌ポテンシャルを大きくすると、トナーと逆極性に帯電するキャリアが感光体へ移動してしまうおそれがある。感光体にキャリアが付着すると、クリーニングブレードに欠けが生じたり、感光体の表面が傷ついたりして、黒スジや白スジ等の異常画像が発生する問題が発生するおそれがある。
一方、一成分現像方式のプリンタ1では、二成分現像方式で用いているキャリアがないために、地肌ポテンシャルを大きくしてもキャリア付着は生じないため、不具合無く、逆帯電トナーの吐き出しを行うことができる。
〔実施例1〕
次に、本実施形態に係るプリンタ1の一つ目の実施例(以下、「実施例1」という)について説明する。
図1は、実施例1のプリンタ1における現像バイアスと感光体表面電位とのタイミングチャートである。図1(a)は、現像ローラ4の長手方向の中央部を含み、画像が形成される画像領域における電位のタイミングチャートであり、図1(b)は、長手方向の端部の画像が形成されない非画像領域における電位のタイミングチャートである。
図1中の「T1」は印刷動作後、装置停止までの間に実行される立ち下げの動作を開始するタイミングを示しており、図1中の「T2」は装置停止のタイミングを示している。
図1中の実線で示す「V1」グラフは、感光体3の表面電位(以下、「感光体表面電位V1」とよぶ)の経時変化を示しており、図1中の破線で示す「V2」のグラフは現像バイアス(以下、「現像バイアスV2」とよぶ)の経時変化を示している。
図1中の「Va」は地肌ポテンシャルであり、「Va1」は、印刷中の地肌ポテンシャルを示しており、「Va2」は、立ち下げ時の地肌ポテンシャルを示している。
図1中の「Vb」は、感光体3上の露光された部分と現像バイアスとの電位差である現像ポテンシャルを示している。
実施例1のプリンタ1は、図1に示すように、長手方向端部のみ、立ち下げ地肌ポテンシャルVa2を印刷地肌ポテンシャルVa1よりも大きくする制御を行っている。
図1(a)に示すように、画像領域では、印刷中は画像に応じて感光体3の表面を露光して表面電位をコントロールしている。立ち下げ時には、帯電した感光体3を露光装置60によって印刷時の潜像形成よりも大きい出力で画像領域を全面露光することで除電している。
プリンタ1では、帯電ローラ6によって一様帯電した感光体3の表面を露光して静電潜像を形成し、静電潜像を現像したトナー像を転写する。その後、感光体3の表面を再び帯電ローラ6によって一様帯電すると、前の静電潜像形成時に露光された部分とそれ以外の部分とで電位差が生じ、前画像の履歴を次画像が引き継ぐ、「残像」と呼ばれる不良画像が生じることがある。
これに対して、立ち下げ時に感光体3の表面全体を除電することにより、前画像の履歴を引き継いで感光体3の表面に電位差が生じることを防止し、上述した不良画像の発生を防止できる。
除電後は感光体3の表面電位がほぼ「0[V]」になる。このため、現像バイアスが印刷時の値のまま一定であると、トナーの正規帯電極性(マイナス極性)について、感光体3の表面電位が現像バイアスよりも小さくなり(プラス極性側になり)、感光体3にトナーを付着させてしまう。これに対して、プリンタ1では図1(a)に示すように、感光体3が除電されるタイミングに合わせて現像バイアスとしてプラス極性の電圧を印加して、立ち下げ地肌ポテンシャルVa2と印刷地肌ポテンシャルVa1とを一定にするようにしている。これにより、立ち下げ時に感光体3の表面を除電しつつ、感光体3へのトナー付着を防止することができる。
一方、非画像領域では、図1(b)に示すように、立ち下げ時の除電を行わないため、立ち下げ地肌ポテンシャルVa2が印刷地肌ポテンシャルVa1よりも大きくなる。よって、非画像領域では立ち下げ時に現像ローラ4上の逆帯電トナーを感光体3上に吐き出すことができる。また、現像バイアスとしてプラス極性の電圧を印加して、除電を行うか否かによって、立ち下げ地肌ポテンシャルVa2を印刷地肌ポテンシャルVa1よりも大きくしているため、簡便な構成で非画像領域の地肌ポテンシャルVaを大きくする構成を実現できる。
また、立ち下げ時の除電を露光装置60の光を照射することによって行うことで、除電用の特別な装置を追加することなく、簡便な構成で非画像領域の地肌ポテンシャルVaを大きくする構成を実現できる。
感光体3上に吐き出された逆帯電トナーは、感光体3の回転に伴って転写ニップに到達するが、逆帯電トナーは転写ローラ70に印加された転写バイアスと同極性のため、転写ローラ70側に転移することなく、感光体3に担持されたまま転写ニップを通過する。転写ニップを通過した逆帯電トナーは、クリーニング装置5によって感光体3の表面上から除去される。
また、非画像領域は、画像が形成されない領域であるため、立ち下げ時に感光体3の除電を行わなくても上述した「残像」の不具合は生じない。
また、地肌ポテンシャルVaを大きくすることで感光体3上に吐き出したトナーは、静電的に転写ローラ70に付着し難い。しかし、転写ニップで転写ローラ70にトナーが付着すると画像上にトナー汚れが生じることがある。これに対して、実施例1のプリンタ1では、ジョブエンド時である立ち下げ時に感光体3へのトナーの吐き出しを行っている。これにより、吐き出し動作後、または、次のジョブ開始時に転写ローラ70のクリーニングを行うことで、トナー汚れを防止することができる。
図6は、感光体3及び現像ローラ4の長手方向(幅方向)の長さに対する各領域の幅の関係を模式的に示す説明図である。
図6中の「W1」は露光可能領域の幅を示し、「W2」は現像領域の幅を示している。また、「W3」は立ち下げ時に除電をする画像領域の幅を示しており、「W4」は、立ち下げ時に除電を行わないことにより地肌ポテンシャルを大きく出来る非画像領域の幅を示している。「W3」で示す画像領域では図1(a)で示す電位制御が行われ、「W4」で示す非画像領域では図1(b)で示す電位制御が行われる。
現像ローラ4の幅方向の端部である非画像領域は、以下の理由により劣化トナーが特に発生し易い場所である。
すなわち、用紙の余白であり、一般的に画像が描かれない範囲であるため、現像ローラ4上のトナーが感光体3に移動することがなく、現像ローラ4上でのトナーの入れ替わりが生じ難いため、同じトナーにストレスがかかり続ける可能性が高い。さらに、現像装置2内における長手方向に延在する壁面と長手方向端部の壁面とによって形成される角(かど)に該当する場所に近く、トナーが滞留し易い場所であり、現像ローラ4上のトナーと現像装置2内の新しいトナーとの交換が生じ難い。
また、クリーニング装置5に着目すると、幅方向端部は画像が少ないため、ブレード状のクリーニング部材のブレードエッジへのトナー入力も少なくなり、感光体3とクリーニング部材との摩擦も大きくなり、ブレードエッジの挙動が安定しなくなる。この場合、クリーニング部材の振動により、ブレードエッジがトナーや外添剤を感光体3の表面に叩きつけてしまうため、感光体3へのトナーの固着が生じやすい。
このように、同じトナーにストレスがかかり続ける可能性が高く、現像ローラ4上のトナーと現像装置2内の新しいトナーとの交換が生じ難く、さらに、感光体3へのトナーの固着が生じやすいため、非画像領域は、劣化トナーが特に発生し易い場所である。
これに対して、実施例1のプリンタ1のように、立ち下げ時等の非画像形成時に現像ローラ4の端部の地肌ポテンシャルを他の部分よりも大きくすることで、劣化トナーが発生し易い幅方向の端部のトナーを積極的に吐き出すことができる。
画像領域では図1(a)に示した立ち下げ時の除電を実施する構成で、トナー劣化がしやすい現像ローラ4の幅方向端部となる非画像領域では図1(b)の電位状態とすることで、幅方向端部のみ逆帯電トナーを吐き出させることができる。
立ち下げ時に逆帯電トナーを吐き出した場合、立ち下げ動作の開始(T1)から感光体3の停止(T2)まで吐き出している状態になる。そのため、次の印刷の開始時からブレード状のクリーニング部材と感光体3との接触部へ、この吐き出されたトナーを供給できる。
クリーニング部材の挙動は、感光体3の動作開始時が不安定になり易い。安定させるには、クリーニング部材と感光体3との摩擦を下げるのが有効である。実施例1の構成では、立ち下げ時にトナーを吐き出して、クリーニング部材と感光体3との接触部にトナーを供給できるため、次の画像形成の開始時からクリーニング部材の挙動を安定させ易い。このため、感光体3へのトナー固着に対し有利な状態にでき、好ましい構成である。
〔実施例2〕
次に、本実施形態に係るプリンタ1の二つ目の実施例(以下、「実施例2」という)について説明する。
図7は、実施例2のプリンタ1が備える感光体3及びその周りに配置された各部材を図2の奥側から見た状態を模式的に示す側面図である。図7に示すように、実施例2のプリンタ1は、感光体3の表面上の帯電ローラ6が対向する位置と、露光装置60が対向する位置との間に帯電補助部材61を備える。
図8は、実施例2のプリンタ1での感光体3、現像ローラ4及び帯電補助部材61の長手方向(幅方向)の長さに対する各領域の幅の関係を模式的に示す説明図である。
図8中の「W5」は帯電ローラ6によって帯電される帯電領域の幅を示し、「W2」は現像領域の幅を示している。また、「W6」は帯電ローラ6によってのみ帯電される領域の幅を示しており、「W7」は、帯電補助部材61によって帯電される補助帯電領域の幅を示している。さらに、「W8」は、補助帯電により地肌ポテンシャルを大きく出来る領域の幅を示している。
図8に示すように実施例2のプリンタ1が備える帯電補助部材61は、幅方向両端部の感光体3の表面と対向するように配置されている。
実施例2のプリンタ1は、帯電補助部材61による補助帯電の「ON」または「OFF」を切り替えることで、現像ローラ4の幅方向端部の地肌ポテンシャルを可変な機構となっている。
図9は、実施例2のプリンタ1における帯電補助部材によって地肌ポテンシャルが大きくなる状態を説明するタイミングチャートである。
図9中の「T1」は印刷動作後、装置停止までの間に実行される立ち下げの動作を開始するタイミングを示しており、図9中の「T2」は装置停止のタイミングを示している。
図9中の実線で示すグラフは、感光体表面電位V1の経時変化を示しており、図9中の破線で示すグラフは現像バイアスV2の経時変化を示している。また、図9中の一点鎖線で示す「V3」のグラフは、補助帯電を「ON」にしたときの現像ローラ4の幅方向端部に対向する感光体3の表面電位(以下、「補助帯電感光体表面電位V3」とよぶ)の経時変化を示している。
図9に示すように、帯電補助部材61への補助帯電バイアスを印加し、補助帯電を「ON」にすることで、現像ローラ4の幅方向端部に対向する感光体3の表面電位は補助帯電感光体表面電位V3となる。このときの現像ローラ4の幅方向端部と感光体3との間の地肌ポテンシャルは図9中の「Vc」で示すように、画像領域の地肌ポテンシャル「Va」よりも大きくなる。このため、現像ローラ4の幅方向端部における地肌ポテンシャルの値を必要なタイミングに合わせて大きくして、逆帯電トナーの吐き出しを行うことが可能となる。
図9では、立ち下げ動作の開始前に補助帯電を「ON」にしているが、立ち下げ時に補助帯電を「ON」にして、立ち下げ時に逆帯電トナーの吐き出しを行ってもよい。
〔実施例3〕
次に、本実施形態に係るプリンタ1の三つ目の実施例(以下、「実施例3」という)について説明する。
図10は、実施例3のプリンタ1が備える感光体3及びその周りに配置された各部材を図2の奥側から見た状態を模式的に示す側面図である。図10に示すように、実施例3のプリンタ1は、感光体3の表面上の露光装置60が対向する位置と、現像ローラ4が対向する位置との間に除電手段としての除電ランプ62を備える。
図11は、実施例3の感光体3、現像ローラ4及び除電ランプ62の長手方向(幅方向)の長さに対する各領域の幅の関係を模式的に示す説明図である。
図11中の「W1」は露光装置60の露光可能領域の幅を示し、「W2」は現像領域の幅を示している。また、「W9」は除電ランプ62で除電される除電領域の幅を示しており、「W10」は、除電ランプ62で除電を実施されないことにより、地肌ポテンシャルを大きくできる端部非除電領域の幅を示している。
実施例3のプリンタ1は、除電ランプ62を備え、立ち下げ時の除電を実施するとともに現像バイアスの値をプラス極性とすることで、除電ランプ62が対向する除電領域の電位についてのタイミングチャートは図1(a)に示す状態となる。一方、除電領域よりも幅方向外側の端部非除電領域では立ち下げ時に除電が行われないため、端部非除電領域の電位についてのタイミングチャートは図1(b)に示す状態となる。
実施例3では、除電ランプ62を備える構成で、トナー劣化がし易い現像ローラ4の幅方向端部と対向する感光体3の表面は除電時に除電光を照射されず、表面電位は印刷時と同じである。一方、現像バイアスは立ち下げ時にはプラス極性となっている。このため、現像ローラ4の幅方向端部と対向する感光体3の表面は、立ち下げ時に除電が行われず、立ち下げ時の地肌ポテンシャルが印刷中の地肌ポテンシャルよりも大きくなる。よって、現像ローラ4の幅方向端部では、立ち下げ時に現像ローラ4上の逆帯電トナーを感光体3上に吐き出すことができる。
実施例3のように、除電に除電ランプ62を用いることにより、図11に示すように、露光装置60の露光可能領域の幅「W1」が、現像領域の幅「W2」よりも小さい場合でも所望の位置の地肌ポテンシャルを大きくすることができる。除電ランプ62としては、タングステンランプやLEDアレイなど公知のものを用いることができる。
実施例3のように、幅方向の一部で、地肌ポテンシャルを大きくすることにより、逆帯電トナーを吐き出すことができ、トナーの劣化が進む前に現像装置2から排出し、トナー劣化による異常画像を防ぐことができる。
〔実施例4〕
次に、本実施形態に係るプリンタ1の四つ目の実施例(以下、「実施例4」という)について説明する。
図12及び図13は、実施例4のプリンタ1での感光体3及び現像ローラ4の長手方向(幅方向)の長さに対する各領域の幅の関係を模式的に示す説明図である。図12は、通紙幅が広い場合の説明図であり、図13は、通紙幅が狭い場合の説明図である。
図12及び図13中の「W1」は露光可能領域の幅を示し、「W2」は現像領域の幅を示している。また、「W11」は立ち下げ時に除電をする除電領域の幅を示しており、「W12」は、立ち下げ時に除電を行わないことにより地肌ポテンシャルを大きく出来る非除電領域の幅を示している。さらに、「WP」は、用紙Pの通紙幅を示している。
「W11」で示す除電領域では図1(a)で示す電位制御が行われ、「W12」で示す非除電領域では図1(b)で示す電位制御が行われる。
実施例4は、記録媒体である用紙Pが通る範囲の幅方向外側の領域について、立ち下げ地肌ポテンシャルVa2を印刷地肌ポテンシャルVa1よりも大きくする制御を行う構成である。
同じトナーが現像装置2内に留まりやすい用紙Pの幅よりも外側(非印字領域)は、同じトナーにストレスがかかり続けるため、トナー劣化が進みやすく異常画像が発生し易くなる。また、実際に通される用紙Pには、図13に示すような小サイズも存在し、その幅よりも外側のトナー劣化が進みやすくなる。
そこで、実施例4では、図13に示すように、用紙Pのサイズに合わせて用紙Pの幅よりも外側の領域のみ、立ち下げ地肌ポテンシャルVa2を大きくして、逆トナーを吐き出すことで、トナーの入れ替えを一部の箇所に限定することができる。これにより、トナー消費量を少なくしつつ、また吐き出しトナーの飛散のリスクを減らし、異常画像を抑制することができる。よって、用紙Pのサイズが変わっても、劣化が進行したトナーに起因する不具合を抑制しつつ、正常なトナーを無駄に消費することを抑制することができる。
立ち下げ時に、露光装置60によって印刷時の潜像形成よりも大きい出力で露光して除電する場合は、用紙幅WPに応じて露光する範囲を制御することにより、立ち下げ時に地肌ポテンシャルを大きくする非除電領域の幅を調整することができる。
また、立ち下げ時に除電ランプ62によって除電する構成の場合は、除電ランプ62として、除電光の幅方向の照射範囲を変更可能なものを用いる。そして、用紙幅WPに応じて除電光を照射する範囲を制御することにより、立ち下げ時に地肌ポテンシャルを大きくする非除電領域の幅を調整することができる。
実施例4では、除電する範囲を制御することによって、現像ローラ4の幅方向端部を含む地肌ポテンシャルを大きくする領域の幅を調整することができる。地肌ポテンシャルを大きくする領域の幅を調整する方法としては、除電する範囲を制御する構成に限らず、実施例2のように帯電補助部材を備える構成で、この帯電補助部材の幅方向の帯電範囲を変更可能なものを用いる構成としてもよい。
〔実施例5〕
次に、本実施形態に係るプリンタ1の五つ目の実施例(以下、「実施例5」という)について説明する。
図14は、実施例5のプリンタ1が備える感光体3及びその周りに配置された各部材を図2の奥側から見た状態を模式的に示す側面図である。図14に示すように、実施例5のプリンタ1は、感光体3の表面上の露光装置60が対向する位置と、現像ローラ4が対向する位置との間に感光体接触部材63を備える。
図15は、実施例5の感光体3、現像ローラ4及び感光体接触部材63の長手方向(幅方向)の長さに対する各領域の幅の関係を模式的に示す説明図である。
図15中の「W1」は露光装置60の露光可能領域の幅を示し、「W2」は現像領域の幅を示している。また、「W13」は、立ち下げ時に除電を行わない、または、立ち下げ時に補助帯電を行うことにより地肌ポテンシャルを大きく出来る領域の幅を示している。
感光体接触部材63は、図14及び図15中の矢印Aで示す感光体回転方向において、クリーニング装置5のクリーニング部材よりも下流側、現像ローラ4よりも上流側に配置される。また、感光体3の長手方向(幅方向)においては、現像領域の端部に配置される。感光体接触部材63には、感光体3の回転方向上流側から下流側へ、感光体3の長手方向における現像領域端部側へ向かって傾斜する傾斜部63aが設けられている。
これにより、感光体3上の異物を、感光体接触部材63の傾斜部63aに沿って、「W2」で示す現像領域の幅の外側に移動させることができ、現像領域となる感光体3の表面に異物が固着することを抑制することが可能となる。
感光体接触部材63の傾斜部63aは、図14中の矢印Cで示すように、感光体接触部材63が感光体3に向けて付勢されることにより感光体3の形状に沿う構成となっている。実施例5は、感光体接触部材63に弾性変形し易いリブ形状の傾斜部63aを設けて、感光体接触部材63を感光体3の表面上に付勢することにより、感光体3の幅方向端部の異物付着を防止する構成である。
また、感光体接触部材63は異物を掻き取るために、ある程度強度が必要なものあるため、樹脂等の必要な強度を備える材料からなる。
感光体接触部材63に加えて、現像領域端部の地肌ポテンシャルを大きくして逆帯電トナーを吐き出させることによって、感光体接触部材63と感光体3との接触部に積極的にトナーを入力することができる。これにより、感光体3と感光体接触部材63との隙間を埋めて、感光体接触部材63の感光体3に対する密閉性を高めることができる。密着性が高まると掻き取り性能が向上するため、感光体3上の異物付着をさらに抑制することができる。
また、感光体接触部材63は感光体3に対して離間可能になっており、必要時のみ感光体3へ接触することが出来る。このような構成により、感光体接触部材63及び感光体3の摺動による摩耗を防止することが可能となる。
次に、本実施形態のプリンタ1において、地肌ポテンシャルを大きくする制御条件の例を以下の制御条件1〜3に示す。
〔制御条件1〕
感光体3の総走行距離が一定量に達したときに、上述した地肌ポテンシャルを大きくする制御を実行する。
感光体3の総走行距離が一定量に達する、すなわち、同じトナーにストレスがある一定量かかり続けられると、トナー劣化が進行し、劣化トナーによる感光体3への異物付着が発生し易くなる。そのため、感光体3の新品時からの総走行距離をカウントし、この総走行距離が一定量に達してから上述した幅方向の一部の地肌ポテンシャルを大きくする制御が実施されるようにする。
総走行距離が一定量に達してから上述した制御を実施することで、総走行距離が一定量に達する前のトナー入れ替えを少なくすることができる。よって、トナー消費量を少なくしつつ、吐き出しトナーの飛散のリスクを減らし、異常画像を抑制することができる。
〔制御条件2〕
プリンタ1の設置環境の温度が一定温度よりも高くなったときに、上述した地肌ポテンシャルを大きくする制御を実行する。
温度が一定温度よりも高くなると、トナー劣化が加速し、トナーの外添剤やトナーそのものが感光体3上に固着し易くなり、異常画像が発生し易くなる。そのため、図2に示すように、プリンタ1の装置外部環境の温度を検出する温度センサ92を設け、検出温度が一定温度よりも高い条件において上述した幅方向の一部の地肌ポテンシャルを大きくする制御が実施されるようにする。
トナー劣化の加速し易い温度が高い条件において、上述した制御を実施することで、温度の低い条件におけるトナー入れ替えを少なくすることができる。よって、トナー消費量を少なくしつつ、また吐き出しトナーの飛散のリスクを減らし、異常画像を抑制することができる。
〔制御条件3〕
作像される画像面積率が一定値よりも低い条件となったときに、上述した地肌ポテンシャルを大きくする制御を実行する。
同じトナーが現像機内に留まりやすい画像面積率が低い条件は、同じトナーにストレスがかかり続けられるため劣化が進みやすく異常画像が発生しやすくなる。そのため、作像される画像面積率が一定値よりも低い条件において上述した幅方向の一部の地肌ポテンシャルを大きくする制御が実施されるようにする。
画像面積率が低い条件のみで、上述した制御を実施することで、画像面積率が高い条件におけるトナーの入れ替えを少なくすることができる。よって、トナー消費量を少なくしつつ、また吐き出しトナーの飛散のリスクを減らし、異常画像を抑制することができる。
上述した制御条件1〜3を組み合わせて制御を実施することで、必要な条件を吟味して制御を行うことができる。また、その必要な条件は画像形成装置の作りこみによって、精査することができる。
上述した実施形態では、画像形成装置としてモノクロ電子写真装置について説明したが、画像形成装置は、モノクロ電子写真装置に限るものではなく、カラー電子写真装置であってもよい。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
プリンタ1等の一成分現像方式の画像形成装置において、現像ローラ4等の現像剤担持体と感光体3等の潜像担持体とが対向する現像領域の幅方向端部を含む非画像領域等の端部領域の地肌ポテンシャルを立ち下げ時等の所定のタイミングで作像時の地肌ポテンシャルよりも大きくし、現像領域の幅方向中央部を含む画像領域等の中央部領域の地肌ポテンシャルは、所定のタイミングでの端部領域の地肌ポテンシャルよりも小さくする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、端部領域における地肌ポテンシャルを大きくすることで、端部領域では逆帯電トナーを積極的に潜像担持体へ付着させることができる。これにより、劣化が始まったトナーを現像装置から排出し、劣化が進行したトナーに起因する不具合を抑制できる。
また、本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、幅方向全域の地肌ポテンシャルを大きくしたときに、潜像担持体に移動するトナーに含まれる劣化していないトナーの割合は幅方向端部よりも幅方向中央部の方が多いことが分かった。これは、以下の理由によるものと考えられる。
すなわち、現像剤担持体の表面に担持されたトナーのうち、現像領域で潜像担持体に供給されなかったトナーは供給ローラ42等の回収部材によって現像剤担持体から回収されるが、一部は回収し切れず、現像剤担持体の表面に留まり続ける。現像剤担持体の表面に留まり続ける現像剤は、摩擦帯電を付与されるためのストレスを繰り返し受けることになり、劣化し易い。また、幅方向端部は非画像領域であったり、余白のために幅方向中央部よりも画像面積率が低い画像の領域であったりするため、幅方向中央部に比べて現像領域で潜像担持体に供給されないトナーが多くなる。よって、現像剤担持体の表面に留まり続けるトナーが多くなり、現像剤担持体に担持されるトナーに含まれる劣化トナーの割合も多くなり、地肌ポテンシャルを大きくしたときに、潜像担持体に移動するトナーに含まれる劣化トナーの割合も多くなると考えられる。
一方、幅方向中央部は、幅方向端部に比べて現像領域で潜像担持体に供給されるトナーが多く、現像剤担持体に担持されるトナーが入れ替わり易いため、現像剤担持体に担持されるトナーに含まれる劣化していないトナーの割合が多くなる。このため、地肌ポテンシャルを大きくしたときに、潜像担持体に移動するトナーに含まれる劣化していないトナーの割合が幅方向端部よりも多くなると考えられる。
本態様では、中央部領域の地肌ポテンシャルは、所定のタイミングでの端部領域の地肌ポテンシャルよりも小さくしているため、端部領域の地肌ポテンシャルを大きくしたときに、中央部領域のトナーが潜像担持体に排出されることを抑制することができる。現像剤担持体に担持されるトナーに含まれる劣化していないトナーの割合が多い中央部領域のトナーが潜像担持体に排出されることを抑制することで、正常なトナーを無駄に消費することを抑制することができる。
よって、本態様では、劣化が進行したトナーに起因する不具合を抑制しつつ、正常なトナーを無駄に消費することを抑制することができる。
(態様B)
態様Aにおいて、所定のタイミングは、立ち下げ時等の非作像時である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、幅方向について部分的に地肌ポテンシャルを大きくする制御を行う構成を実現することができる。
(態様C)
態様Bにおいて、非作像時は、立ち下げ時等の作像終了時である。
これによれば、上記実施例1について説明したように、転写ローラ70等の転写部材にトナーが付着することに起因するトナー汚れを防止することが可能となる。
(態様D)
態様A乃至Cの何れかの態様において、感光体3等の潜像担持体の表面における画像領域等の中央部領域のみを光除電し、非画像領域等の端部領域は光除電しないことにより、端部領域の地肌ポテンシャルを、中央部領域よりも大きくする。
これによれば、上記実施例1について説明したように、簡便な構成で端部領域の地肌ポテンシャルを大きくする構成を実現できる。
(態様E)
態様Dにおいて、光除電は、感光体3等の潜像担持体の表面上に静電潜像を形成する露光装置60等の潜像形成手段を用いて行う。
これによれば、上記実施例1について説明したように、除電用の特別な装置を追加することなく、簡便な構成で画像領域等の端部領域の地肌ポテンシャルを画像領域等の中央部領域よりも大きくする構成を実現できる。
(態様F)
態様Dにおいて、光除電は、感光体3等の潜像担持体の表面上の除電光を照射する除電ランプ62等の除電光照射手段を用いて行う。
これによれば、上記実施例3について説明したように、露光装置60等の潜像形成手段が露光可能な領域の幅が現像領域の幅よりも小さい場合でも所望の位置の地肌ポテンシャルを大きくすることができる。
(態様G)
態様A乃至Fの何れかの態様において、画像形成を行う用紙P等の記録媒体の幅に応じて、除電領域等の中央部領域の幅と非除電領域等の端部領域の幅とを変更する。
これによれば、上記実施例4について説明したように、記録媒体の幅が変化しても、劣化が進行したトナーに起因する不具合を抑制しつつ、正常なトナーを無駄に消費することを抑制することができる。
(態様H)
態様A乃至Gの何れかの態様において、非画像領域等の端部領域の地肌ポテンシャルを画像領域等の中央部領域よりも大きくする制御を、感光体3等の潜像担持体の総走行距離が所定の距離に達したとき、プリンタ1等の装置の設置環境の温度が所定の温度に達したとき、または、作像される画像の画像面積率が所定の値よりも低いとき、の少なくとも一つの条件を満たしたときに実行する。
これによれば、上記実施例4について説明したように、必要な条件を吟味して制御を行うことができるため、トナー消費量を少なくしつつ、また吐き出しトナーの飛散のリスクを減らしつつ、異常画像を抑制することができる。
(態様I)
態様A乃至Hの何れかの態様において、現像領域の幅方向端部で感光体3等の潜像担持体と接触し、潜像担持体の表面移動方向上流側から下流側へ、潜像担持体の幅方向の中央部側から端部側へ向けて傾斜する感光体接触部材63等の潜像担持体接触部材を有する。
これによれば、上記実施例5について説明したように、潜像担持体上の異物を、潜像担持体接触部材の傾斜部63a等の接触部に沿って、現像領域の幅の外側に移動させることができる。よって、現像領域となる潜像担持体の表面に異物が固着することを抑制することが可能となる。
(態様J)
態様Iにおいて、感光体接触部材63等の潜像担持体接触部材は、感光体3等の潜像担持体に対して離間動作が可能である。
これによれば、上記実施例5について説明したように、潜像担持体接触部材の不必要な接触による摩耗を避けることで、掻き取り効果を維持可能となる。
(態様K)
態様Jにおいて、感光体接触部材63等の潜像担持体接触部材は、「W13」で幅を示す領域等の端部領域の地肌ポテンシャルを中央部領域の地肌ポテンシャルよりも大きくするときのみに感光体3等の潜像担持体に接触する。
これによれば、上記実施例5について説明したように、潜像担持体と潜像担持体接触部材との隙間を埋めて、潜像担持体接触部材の潜像担持体に対する密閉性を高めることができる。このため、潜像担持体上の異物付着を更に抑制することができる。また、トナーが少ない状態で潜像担持体接触部材を潜像担持体に接触させることによる潜像担持体接触部材や潜像担持体の磨耗を抑制することができる。
1 プリンタ
2 現像装置
3 感光体
4 現像ローラ
5 クリーニング装置
6 帯電ローラ
10 給紙カセット
12 給紙ローラ
14 レジストローラ対
15 排紙装置
21 露光スペーサ部材
41 規制ブレード
42 供給ローラ
43 搬送スクリュ
44 トナーカートリッジ
45 仕切板
50 プロセスカートリッジ
60 露光装置
61 帯電補助部材
62 除電ランプ
63 感光体接触部材
63a 傾斜部
70 転写ローラ
80 定着装置
91 開閉カバー
92 温度センサ
441 補給口
P 用紙
V1 感光体表面電位
V2 現像バイアス
V3 補助帯電感光体表面電位
Va 地肌ポテンシャル
Va1 印刷地肌ポテンシャル
Va2 地肌ポテンシャル
WP 用紙幅
特開2000−147845号公報

Claims (9)

  1. 一成分現像方式の画像形成装置において、
    現像剤担持体と潜像担持体とが対向する現像領域の幅方向端部を含む端部領域の地肌ポテンシャルを所定のタイミングで作像時の地肌ポテンシャルよりも大きくし、
    前記現像領域の幅方向中央部を含む中央部領域の地肌ポテンシャルは、前記所定のタイミングでの前記端部領域の地肌ポテンシャルよりも小さくするとともに、
    前記現像領域の幅方向端部で前記潜像担持体と接触し、前記潜像担持体の表面移動方向上流側から下流側へ、前記潜像担持体の幅方向の中央部側から端部側へ向けて傾斜する潜像担持体接触部材を有し、かつ、
    前記潜像担持体接触部材は、前記潜像担持体に対して離間動作が可能であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記所定のタイミングは、非作像時であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記非作像時は、作像終了時であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記潜像担持体の表面における前記中央部領域のみを光除電し、前記端部領域は光除電しないことにより、前記端部領域の前記地肌ポテンシャルを、前記中央部領域よりも大きくすることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記光除電は、前記潜像担持体の表面上に静電潜像を形成する潜像形成手段を用いて行うことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記光除電は、前記潜像担持体の表面上の除電光を照射する除電光照射手段を用いて行うことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の画像形成装置において、
    画像形成を行う記録媒体の幅に応じて、前記中央部領域の幅と前記端部領域の幅とを変更することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記端部領域の前記地肌ポテンシャルを前記中央部領域よりも大きくする制御を、
    前記潜像担持体の総走行距離が所定の距離に達したとき、
    装置の設置環境の温度が所定の温度に達したとき、
    または、作像される画像の画像面積率が所定の値よりも低いとき、
    の少なくとも一つの条件を満たしたときに実行することを特徴とする画像形成装置
  9. 求項1乃至8の何れかに記載の画像形成装置において、
    前記潜像担持体接触部材は、前記端部領域の前記地肌ポテンシャルを前記中央部領域の前記地肌ポテンシャルよりも大きくするときのみに前記潜像担持体に接触することを特徴とする画像形成装置。
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