JP6569938B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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特許文献1には、係る画像形成装置であって、非作像時の地肌ポテンシャルを作像時の地肌ポテンシャルよりも大きくする画像形成装置が記載されている。地肌ポテンシャルとは、潜像担持体側から現像剤担持体側に正規帯電トナーを移動させる向きの電界が形成される潜像担持体の表面と現像剤担持体の表面との電位差である。
図2は、本実施形態に係るプリンタ1の概略構成図である。
プリンタ1は、装置本体に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジ50、トナーカートリッジ44、転写ローラ70、給紙カセット10、定着装置80などを備えている。
プロセスカートリッジ50は、感光体3と露光装置60とに接触し、両者の間に設けられる露光スペーサ部材21を備える。露光スペーサ部材21は、感光体3と露光装置60との距離を規制する露光位置規制部材として機能し、両者の間隔を決める役割を果たしている。
トナーカートリッジ44は、プロセスカートリッジ50の上方に配置され、現像装置2で使用するトナーを収容する。プロセスカートリッジ50の下方に転写ローラ70を配置し、さらにその下方には、記録材である用紙を積載・収容する給紙カセット10を配置している。
また、トナーカートリッジ44は、プロセスカートリッジ50とは独立してプリンタ1本体から取り出し、交換することが可能となっている。
図3に示すように、感光体3の回転方向(図3中の矢印Aで示す方向)に対し、現像ローラ4、クリーニング装置5、帯電ローラ6及び露光装置60が配置されている。現像ローラ4を備える現像装置2は、キャリアを含まないトナーからなる一成分現像剤を用いる一成分現像方式の現像装置である。
トナーカートリッジ44からの現像装置2に供給されたトナーは、補給口441から現像器内へ落ち、二本の搬送スクリュ43により、供給ローラ42の表面上へ供給されながら、現像装置2内を循環する。供給ローラ42上に供給されたトナーは、現像ローラ4へ移動し、規制ブレード41にてトナー量やトナー帯電量を調整され、感光体3上に形成された静電潜像へ移動する。現像領域を通過したトナーは、供給ローラ42により回収され、現像装置2内に回収される。
このストレスにより、トナーに外添しているシリカ等の外添剤が、剥がれたり、埋没したりしてしまう。現像ローラ4上に供給されたトナーが、感光体3に供給されず、現像ローラ4上に担持されたままの状態となると、上述したストレスを受け続けることにより、トナーの劣化が進み、逆帯電トナーになり易くなる。また、外添剤が剥がれたり埋没したりすることで、外添剤の機能が低下し、トナーの非静電的な付着力が増加し、トナーが固着しやすい特性に変化する。
現像ローラ4上に留まり続けた場合、トナーへのストレスが多くかかるために劣化しやすい。
しかしながら、この構成の場合、劣化したトナーだけではなく、吐き出す必要のないトナー(劣化していないトナー、正規帯電トナー)も吐き出され、トナーの無駄な消費が多くなる問題がある。また、トナーの吐き出しを行った場合、吐き出しトナーがわずかながらも飛散させてしまうため、トナーの吐き出し量が多くなると、飛散するトナーの量が多くなり、吐き出しトナーの増加に伴い機内が汚れ、汚れた機内により、紙を汚してしまう問題がある。さらに、全面ベタ画像に対応した静電潜像を形成し、現像装置内のトナーを吐き出す構成では、劣化が進んで逆帯電トナーとなったトナーは、静電的に現像ローラに引き付けられるため、吐き出すことが出来ず、現像ローラの表面上に残留してしまう問題がある。
一方、一成分現像方式のプリンタ1では、二成分現像方式で用いているキャリアがないために、地肌ポテンシャルを大きくしてもキャリア付着は生じないため、不具合無く、逆帯電トナーの吐き出しを行うことができる。
次に、本実施形態に係るプリンタ1の一つ目の実施例(以下、「実施例1」という)について説明する。
図1は、実施例1のプリンタ1における現像バイアスと感光体表面電位とのタイミングチャートである。図1(a)は、現像ローラ4の長手方向の中央部を含み、画像が形成される画像領域における電位のタイミングチャートであり、図1(b)は、長手方向の端部の画像が形成されない非画像領域における電位のタイミングチャートである。
図1中の実線で示す「V1」グラフは、感光体3の表面電位(以下、「感光体表面電位V1」とよぶ)の経時変化を示しており、図1中の破線で示す「V2」のグラフは現像バイアス(以下、「現像バイアスV2」とよぶ)の経時変化を示している。
図1中の「Va」は地肌ポテンシャルであり、「Va1」は、印刷中の地肌ポテンシャルを示しており、「Va2」は、立ち下げ時の地肌ポテンシャルを示している。
図1中の「Vb」は、感光体3上の露光された部分と現像バイアスとの電位差である現像ポテンシャルを示している。
これに対して、立ち下げ時に感光体3の表面全体を除電することにより、前画像の履歴を引き継いで感光体3の表面に電位差が生じることを防止し、上述した不良画像の発生を防止できる。
また、立ち下げ時の除電を露光装置60の光を照射することによって行うことで、除電用の特別な装置を追加することなく、簡便な構成で非画像領域の地肌ポテンシャルVaを大きくする構成を実現できる。
また、非画像領域は、画像が形成されない領域であるため、立ち下げ時に感光体3の除電を行わなくても上述した「残像」の不具合は生じない。
図6中の「W1」は露光可能領域の幅を示し、「W2」は現像領域の幅を示している。また、「W3」は立ち下げ時に除電をする画像領域の幅を示しており、「W4」は、立ち下げ時に除電を行わないことにより地肌ポテンシャルを大きく出来る非画像領域の幅を示している。「W3」で示す画像領域では図1(a)で示す電位制御が行われ、「W4」で示す非画像領域では図1(b)で示す電位制御が行われる。
すなわち、用紙の余白であり、一般的に画像が描かれない範囲であるため、現像ローラ4上のトナーが感光体3に移動することがなく、現像ローラ4上でのトナーの入れ替わりが生じ難いため、同じトナーにストレスがかかり続ける可能性が高い。さらに、現像装置2内における長手方向に延在する壁面と長手方向端部の壁面とによって形成される角(かど)に該当する場所に近く、トナーが滞留し易い場所であり、現像ローラ4上のトナーと現像装置2内の新しいトナーとの交換が生じ難い。
このように、同じトナーにストレスがかかり続ける可能性が高く、現像ローラ4上のトナーと現像装置2内の新しいトナーとの交換が生じ難く、さらに、感光体3へのトナーの固着が生じやすいため、非画像領域は、劣化トナーが特に発生し易い場所である。
これに対して、実施例1のプリンタ1のように、立ち下げ時等の非画像形成時に現像ローラ4の端部の地肌ポテンシャルを他の部分よりも大きくすることで、劣化トナーが発生し易い幅方向の端部のトナーを積極的に吐き出すことができる。
立ち下げ時に逆帯電トナーを吐き出した場合、立ち下げ動作の開始(T1)から感光体3の停止(T2)まで吐き出している状態になる。そのため、次の印刷の開始時からブレード状のクリーニング部材と感光体3との接触部へ、この吐き出されたトナーを供給できる。
次に、本実施形態に係るプリンタ1の二つ目の実施例(以下、「実施例2」という)について説明する。
図7は、実施例2のプリンタ1が備える感光体3及びその周りに配置された各部材を図2の奥側から見た状態を模式的に示す側面図である。図7に示すように、実施例2のプリンタ1は、感光体3の表面上の帯電ローラ6が対向する位置と、露光装置60が対向する位置との間に帯電補助部材61を備える。
図8中の「W5」は帯電ローラ6によって帯電される帯電領域の幅を示し、「W2」は現像領域の幅を示している。また、「W6」は帯電ローラ6によってのみ帯電される領域の幅を示しており、「W7」は、帯電補助部材61によって帯電される補助帯電領域の幅を示している。さらに、「W8」は、補助帯電により地肌ポテンシャルを大きく出来る領域の幅を示している。
図8に示すように実施例2のプリンタ1が備える帯電補助部材61は、幅方向両端部の感光体3の表面と対向するように配置されている。
実施例2のプリンタ1は、帯電補助部材61による補助帯電の「ON」または「OFF」を切り替えることで、現像ローラ4の幅方向端部の地肌ポテンシャルを可変な機構となっている。
図9中の「T1」は印刷動作後、装置停止までの間に実行される立ち下げの動作を開始するタイミングを示しており、図9中の「T2」は装置停止のタイミングを示している。
図9中の実線で示すグラフは、感光体表面電位V1の経時変化を示しており、図9中の破線で示すグラフは現像バイアスV2の経時変化を示している。また、図9中の一点鎖線で示す「V3」のグラフは、補助帯電を「ON」にしたときの現像ローラ4の幅方向端部に対向する感光体3の表面電位(以下、「補助帯電感光体表面電位V3」とよぶ)の経時変化を示している。
図9では、立ち下げ動作の開始前に補助帯電を「ON」にしているが、立ち下げ時に補助帯電を「ON」にして、立ち下げ時に逆帯電トナーの吐き出しを行ってもよい。
次に、本実施形態に係るプリンタ1の三つ目の実施例(以下、「実施例3」という)について説明する。
図10は、実施例3のプリンタ1が備える感光体3及びその周りに配置された各部材を図2の奥側から見た状態を模式的に示す側面図である。図10に示すように、実施例3のプリンタ1は、感光体3の表面上の露光装置60が対向する位置と、現像ローラ4が対向する位置との間に除電手段としての除電ランプ62を備える。
図11中の「W1」は露光装置60の露光可能領域の幅を示し、「W2」は現像領域の幅を示している。また、「W9」は除電ランプ62で除電される除電領域の幅を示しており、「W10」は、除電ランプ62で除電を実施されないことにより、地肌ポテンシャルを大きくできる端部非除電領域の幅を示している。
実施例3のように、幅方向の一部で、地肌ポテンシャルを大きくすることにより、逆帯電トナーを吐き出すことができ、トナーの劣化が進む前に現像装置2から排出し、トナー劣化による異常画像を防ぐことができる。
次に、本実施形態に係るプリンタ1の四つ目の実施例(以下、「実施例4」という)について説明する。
図12及び図13は、実施例4のプリンタ1での感光体3及び現像ローラ4の長手方向(幅方向)の長さに対する各領域の幅の関係を模式的に示す説明図である。図12は、通紙幅が広い場合の説明図であり、図13は、通紙幅が狭い場合の説明図である。
「W11」で示す除電領域では図1(a)で示す電位制御が行われ、「W12」で示す非除電領域では図1(b)で示す電位制御が行われる。
同じトナーが現像装置2内に留まりやすい用紙Pの幅よりも外側(非印字領域)は、同じトナーにストレスがかかり続けるため、トナー劣化が進みやすく異常画像が発生し易くなる。また、実際に通される用紙Pには、図13に示すような小サイズも存在し、その幅よりも外側のトナー劣化が進みやすくなる。
また、立ち下げ時に除電ランプ62によって除電する構成の場合は、除電ランプ62として、除電光の幅方向の照射範囲を変更可能なものを用いる。そして、用紙幅WPに応じて除電光を照射する範囲を制御することにより、立ち下げ時に地肌ポテンシャルを大きくする非除電領域の幅を調整することができる。
次に、本実施形態に係るプリンタ1の五つ目の実施例(以下、「実施例5」という)について説明する。
図14は、実施例5のプリンタ1が備える感光体3及びその周りに配置された各部材を図2の奥側から見た状態を模式的に示す側面図である。図14に示すように、実施例5のプリンタ1は、感光体3の表面上の露光装置60が対向する位置と、現像ローラ4が対向する位置との間に感光体接触部材63を備える。
図15中の「W1」は露光装置60の露光可能領域の幅を示し、「W2」は現像領域の幅を示している。また、「W13」は、立ち下げ時に除電を行わない、または、立ち下げ時に補助帯電を行うことにより地肌ポテンシャルを大きく出来る領域の幅を示している。
これにより、感光体3上の異物を、感光体接触部材63の傾斜部63aに沿って、「W2」で示す現像領域の幅の外側に移動させることができ、現像領域となる感光体3の表面に異物が固着することを抑制することが可能となる。
感光体接触部材63に加えて、現像領域端部の地肌ポテンシャルを大きくして逆帯電トナーを吐き出させることによって、感光体接触部材63と感光体3との接触部に積極的にトナーを入力することができる。これにより、感光体3と感光体接触部材63との隙間を埋めて、感光体接触部材63の感光体3に対する密閉性を高めることができる。密着性が高まると掻き取り性能が向上するため、感光体3上の異物付着をさらに抑制することができる。
感光体3の総走行距離が一定量に達したときに、上述した地肌ポテンシャルを大きくする制御を実行する。
感光体3の総走行距離が一定量に達する、すなわち、同じトナーにストレスがある一定量かかり続けられると、トナー劣化が進行し、劣化トナーによる感光体3への異物付着が発生し易くなる。そのため、感光体3の新品時からの総走行距離をカウントし、この総走行距離が一定量に達してから上述した幅方向の一部の地肌ポテンシャルを大きくする制御が実施されるようにする。
総走行距離が一定量に達してから上述した制御を実施することで、総走行距離が一定量に達する前のトナー入れ替えを少なくすることができる。よって、トナー消費量を少なくしつつ、吐き出しトナーの飛散のリスクを減らし、異常画像を抑制することができる。
プリンタ1の設置環境の温度が一定温度よりも高くなったときに、上述した地肌ポテンシャルを大きくする制御を実行する。
温度が一定温度よりも高くなると、トナー劣化が加速し、トナーの外添剤やトナーそのものが感光体3上に固着し易くなり、異常画像が発生し易くなる。そのため、図2に示すように、プリンタ1の装置外部環境の温度を検出する温度センサ92を設け、検出温度が一定温度よりも高い条件において上述した幅方向の一部の地肌ポテンシャルを大きくする制御が実施されるようにする。
トナー劣化の加速し易い温度が高い条件において、上述した制御を実施することで、温度の低い条件におけるトナー入れ替えを少なくすることができる。よって、トナー消費量を少なくしつつ、また吐き出しトナーの飛散のリスクを減らし、異常画像を抑制することができる。
作像される画像面積率が一定値よりも低い条件となったときに、上述した地肌ポテンシャルを大きくする制御を実行する。
同じトナーが現像機内に留まりやすい画像面積率が低い条件は、同じトナーにストレスがかかり続けられるため劣化が進みやすく異常画像が発生しやすくなる。そのため、作像される画像面積率が一定値よりも低い条件において上述した幅方向の一部の地肌ポテンシャルを大きくする制御が実施されるようにする。
画像面積率が低い条件のみで、上述した制御を実施することで、画像面積率が高い条件におけるトナーの入れ替えを少なくすることができる。よって、トナー消費量を少なくしつつ、また吐き出しトナーの飛散のリスクを減らし、異常画像を抑制することができる。
プリンタ1等の一成分現像方式の画像形成装置において、現像ローラ4等の現像剤担持体と感光体3等の潜像担持体とが対向する現像領域の幅方向端部を含む非画像領域等の端部領域の地肌ポテンシャルを立ち下げ時等の所定のタイミングで作像時の地肌ポテンシャルよりも大きくし、現像領域の幅方向中央部を含む画像領域等の中央部領域の地肌ポテンシャルは、所定のタイミングでの端部領域の地肌ポテンシャルよりも小さくする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、端部領域における地肌ポテンシャルを大きくすることで、端部領域では逆帯電トナーを積極的に潜像担持体へ付着させることができる。これにより、劣化が始まったトナーを現像装置から排出し、劣化が進行したトナーに起因する不具合を抑制できる。
また、本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、幅方向全域の地肌ポテンシャルを大きくしたときに、潜像担持体に移動するトナーに含まれる劣化していないトナーの割合は幅方向端部よりも幅方向中央部の方が多いことが分かった。これは、以下の理由によるものと考えられる。
すなわち、現像剤担持体の表面に担持されたトナーのうち、現像領域で潜像担持体に供給されなかったトナーは供給ローラ42等の回収部材によって現像剤担持体から回収されるが、一部は回収し切れず、現像剤担持体の表面に留まり続ける。現像剤担持体の表面に留まり続ける現像剤は、摩擦帯電を付与されるためのストレスを繰り返し受けることになり、劣化し易い。また、幅方向端部は非画像領域であったり、余白のために幅方向中央部よりも画像面積率が低い画像の領域であったりするため、幅方向中央部に比べて現像領域で潜像担持体に供給されないトナーが多くなる。よって、現像剤担持体の表面に留まり続けるトナーが多くなり、現像剤担持体に担持されるトナーに含まれる劣化トナーの割合も多くなり、地肌ポテンシャルを大きくしたときに、潜像担持体に移動するトナーに含まれる劣化トナーの割合も多くなると考えられる。
一方、幅方向中央部は、幅方向端部に比べて現像領域で潜像担持体に供給されるトナーが多く、現像剤担持体に担持されるトナーが入れ替わり易いため、現像剤担持体に担持されるトナーに含まれる劣化していないトナーの割合が多くなる。このため、地肌ポテンシャルを大きくしたときに、潜像担持体に移動するトナーに含まれる劣化していないトナーの割合が幅方向端部よりも多くなると考えられる。
本態様では、中央部領域の地肌ポテンシャルは、所定のタイミングでの端部領域の地肌ポテンシャルよりも小さくしているため、端部領域の地肌ポテンシャルを大きくしたときに、中央部領域のトナーが潜像担持体に排出されることを抑制することができる。現像剤担持体に担持されるトナーに含まれる劣化していないトナーの割合が多い中央部領域のトナーが潜像担持体に排出されることを抑制することで、正常なトナーを無駄に消費することを抑制することができる。
よって、本態様では、劣化が進行したトナーに起因する不具合を抑制しつつ、正常なトナーを無駄に消費することを抑制することができる。
態様Aにおいて、所定のタイミングは、立ち下げ時等の非作像時である。
これによれば、上記実施形態について説明したように、幅方向について部分的に地肌ポテンシャルを大きくする制御を行う構成を実現することができる。
態様Bにおいて、非作像時は、立ち下げ時等の作像終了時である。
これによれば、上記実施例1について説明したように、転写ローラ70等の転写部材にトナーが付着することに起因するトナー汚れを防止することが可能となる。
態様A乃至Cの何れかの態様において、感光体3等の潜像担持体の表面における画像領域等の中央部領域のみを光除電し、非画像領域等の端部領域は光除電しないことにより、端部領域の地肌ポテンシャルを、中央部領域よりも大きくする。
これによれば、上記実施例1について説明したように、簡便な構成で端部領域の地肌ポテンシャルを大きくする構成を実現できる。
態様Dにおいて、光除電は、感光体3等の潜像担持体の表面上に静電潜像を形成する露光装置60等の潜像形成手段を用いて行う。
これによれば、上記実施例1について説明したように、除電用の特別な装置を追加することなく、簡便な構成で画像領域等の端部領域の地肌ポテンシャルを画像領域等の中央部領域よりも大きくする構成を実現できる。
態様Dにおいて、光除電は、感光体3等の潜像担持体の表面上の除電光を照射する除電ランプ62等の除電光照射手段を用いて行う。
これによれば、上記実施例3について説明したように、露光装置60等の潜像形成手段が露光可能な領域の幅が現像領域の幅よりも小さい場合でも所望の位置の地肌ポテンシャルを大きくすることができる。
態様A乃至Fの何れかの態様において、画像形成を行う用紙P等の記録媒体の幅に応じて、除電領域等の中央部領域の幅と非除電領域等の端部領域の幅とを変更する。
これによれば、上記実施例4について説明したように、記録媒体の幅が変化しても、劣化が進行したトナーに起因する不具合を抑制しつつ、正常なトナーを無駄に消費することを抑制することができる。
態様A乃至Gの何れかの態様において、非画像領域等の端部領域の地肌ポテンシャルを画像領域等の中央部領域よりも大きくする制御を、感光体3等の潜像担持体の総走行距離が所定の距離に達したとき、プリンタ1等の装置の設置環境の温度が所定の温度に達したとき、または、作像される画像の画像面積率が所定の値よりも低いとき、の少なくとも一つの条件を満たしたときに実行する。
これによれば、上記実施例4について説明したように、必要な条件を吟味して制御を行うことができるため、トナー消費量を少なくしつつ、また吐き出しトナーの飛散のリスクを減らしつつ、異常画像を抑制することができる。
態様A乃至Hの何れかの態様において、現像領域の幅方向端部で感光体3等の潜像担持体と接触し、潜像担持体の表面移動方向上流側から下流側へ、潜像担持体の幅方向の中央部側から端部側へ向けて傾斜する感光体接触部材63等の潜像担持体接触部材を有する。
これによれば、上記実施例5について説明したように、潜像担持体上の異物を、潜像担持体接触部材の傾斜部63a等の接触部に沿って、現像領域の幅の外側に移動させることができる。よって、現像領域となる潜像担持体の表面に異物が固着することを抑制することが可能となる。
態様Iにおいて、感光体接触部材63等の潜像担持体接触部材は、感光体3等の潜像担持体に対して離間動作が可能である。
これによれば、上記実施例5について説明したように、潜像担持体接触部材の不必要な接触による摩耗を避けることで、掻き取り効果を維持可能となる。
態様Jにおいて、感光体接触部材63等の潜像担持体接触部材は、「W13」で幅を示す領域等の端部領域の地肌ポテンシャルを中央部領域の地肌ポテンシャルよりも大きくするときのみに感光体3等の潜像担持体に接触する。
これによれば、上記実施例5について説明したように、潜像担持体と潜像担持体接触部材との隙間を埋めて、潜像担持体接触部材の潜像担持体に対する密閉性を高めることができる。このため、潜像担持体上の異物付着を更に抑制することができる。また、トナーが少ない状態で潜像担持体接触部材を潜像担持体に接触させることによる潜像担持体接触部材や潜像担持体の磨耗を抑制することができる。
2 現像装置
3 感光体
4 現像ローラ
5 クリーニング装置
6 帯電ローラ
10 給紙カセット
12 給紙ローラ
14 レジストローラ対
15 排紙装置
21 露光スペーサ部材
41 規制ブレード
42 供給ローラ
43 搬送スクリュ
44 トナーカートリッジ
45 仕切板
50 プロセスカートリッジ
60 露光装置
61 帯電補助部材
62 除電ランプ
63 感光体接触部材
63a 傾斜部
70 転写ローラ
80 定着装置
91 開閉カバー
92 温度センサ
441 補給口
P 用紙
V1 感光体表面電位
V2 現像バイアス
V3 補助帯電感光体表面電位
Va 地肌ポテンシャル
Va1 印刷地肌ポテンシャル
Va2 地肌ポテンシャル
WP 用紙幅
Claims (9)
- 一成分現像方式の画像形成装置において、
現像剤担持体と潜像担持体とが対向する現像領域の幅方向端部を含む端部領域の地肌ポテンシャルを所定のタイミングで作像時の地肌ポテンシャルよりも大きくし、
前記現像領域の幅方向中央部を含む中央部領域の地肌ポテンシャルは、前記所定のタイミングでの前記端部領域の地肌ポテンシャルよりも小さくするとともに、
前記現像領域の幅方向端部で前記潜像担持体と接触し、前記潜像担持体の表面移動方向上流側から下流側へ、前記潜像担持体の幅方向の中央部側から端部側へ向けて傾斜する潜像担持体接触部材を有し、かつ、
前記潜像担持体接触部材は、前記潜像担持体に対して離間動作が可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記所定のタイミングは、非作像時であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載の画像形成装置において、
前記非作像時は、作像終了時であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至3の何れかに記載の画像形成装置において、
前記潜像担持体の表面における前記中央部領域のみを光除電し、前記端部領域は光除電しないことにより、前記端部領域の前記地肌ポテンシャルを、前記中央部領域よりも大きくすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4に記載の画像形成装置において、
前記光除電は、前記潜像担持体の表面上に静電潜像を形成する潜像形成手段を用いて行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4に記載の画像形成装置において、
前記光除電は、前記潜像担持体の表面上の除電光を照射する除電光照射手段を用いて行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至6の何れかに記載の画像形成装置において、
画像形成を行う記録媒体の幅に応じて、前記中央部領域の幅と前記端部領域の幅とを変更することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至7の何れかに記載の画像形成装置において、
前記端部領域の前記地肌ポテンシャルを前記中央部領域よりも大きくする制御を、
前記潜像担持体の総走行距離が所定の距離に達したとき、
装置の設置環境の温度が所定の温度に達したとき、
または、作像される画像の画像面積率が所定の値よりも低いとき、
の少なくとも一つの条件を満たしたときに実行することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至8の何れかに記載の画像形成装置において、
前記潜像担持体接触部材は、前記端部領域の前記地肌ポテンシャルを前記中央部領域の前記地肌ポテンシャルよりも大きくするときのみに前記潜像担持体に接触することを特徴とする画像形成装置。
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