JP2010210892A - 画像形成装置 - Google Patents

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康友 石井
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Abstract

【課題】感光体の回転軸方向における転写後の領域のうち最大の幅の記録媒体よりも狭い幅の記録媒体が接触しないことになる領域の表面電位が変動してしまうことに起因した端部かぶりの発生を抑制できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】感光体21と、帯電装置22と、潜像形成装置23と、現像装置24と、前記感光体に接触する転写部材に前記現像剤の帯電極性と逆極性の転写用電圧を印加した状態で、当該感光体と転写部材25aの間に挟まれて通過するように供給される記録媒体9に前記現像剤像を転写する転写装置25と、前記記録媒体の供給時の幅Wを検出する幅検出手段5と、前記幅検出手段で検出される記録媒体の幅が最大の幅よりも狭い幅であるときに、前記感光体の回転軸方向における転写後の領域のうち当該狭い幅の記録媒体の非通紙部に対応する領域E2,E3を当該記録媒体の通紙部に対応する領域E1よりも相対的に弱く除電する除電装置6とを有する。
【選択図】図3

Description

この発明は、画像形成装置に関するものである。
電子写真方式等の記録方式を利用したプリンタ、複写機、ファクシミリ等に代表される画像形成装置としては、例えば、次のような工程を経て記録用紙に画像を形成するものがある。
すなわち、回転するドラム形態等の感光体を所要の電位に帯電させた後に画像情報に応じた露光を行って静電潜像を形成し、その静電潜像を所要の極性に帯電された現像剤により現像して現像剤像を形成する。続いて、その現像剤像を、感光体とその感光体に接触する転写部材との間に挟まれて通過するように供給される記録用紙に転写した後、その転写された現像剤像を用紙に対して定着する。以上の工程により、記録用紙に画像が形成される。この場合、現像剤像の記録用紙への転写は、転写部材に現像剤の帯電極性と逆極性の転写用電圧を印加した状態で行われる。
このような画像形成装置においては、一般に、記録用紙として異なる幅(供給時の送り幅)のものが使用されて画像の形成が行われることがあるため、その最大の幅よりも狭い幅の用紙に対する転写が行われた場合には、最大の幅の用紙に対する転写が行われた場合と比較すると、感光体の回転軸方向における転写後の領域にその狭い幅の用紙が接触しなかった領域(非接触領域)が発生する。
そして、感光体の非接触領域の表面電位は、前記した転写用電圧が印加された転写部材が直接触れることになるため、その転写部材から感光体側に電流が流れると、当該用紙が接触した領域(接触領域)の表面電位よりも逆極性の側に引っ張られて変動した異なる値の電位となる。このように感光体における非接触領域の表面電位が変動する(転写履歴として残る)ことが原因となって、その後の画像形成動作における現像工程で感光体の非接触領域にも現像剤が少し付着し、その現像剤が記録用紙等に転移してしまう現象、いわゆる端部カブリが発生することがある。
従来においても、このような転写後の感光体における表面電位の変動に起因した不具合の発生を解消するための対策を施した画像形成装置として、例えば、以下のものが知られている。
例えば、感光ドラムに付着したトナーを、帯電した転写ローラにより吸引して用紙に転写する電子写真記録装置において、印刷する用紙の幅を検出する検出手段と、検出した用紙幅に対応した転写ローラの範囲に電圧を印加する印加手段とを設けた記録装置が知られている(特許文献1)。前記印加手段は、転写ローラの軸方向に用紙の幅に応じて分割して配置され転写ローラを帯電する導電部材と、各導電部材に選択的に電圧を印加するスイッチ手段からなるものや、転写ローラを全幅に亘って帯電する帯電手段と、用紙幅に応じて転写ローラに非印字領域の電荷を消去する電荷消去手段からなるものである。
また、回転する像担持体と、一様帯電手段と、静電像形成手段と、現像手段と、現像された現像像を転写材に転写する転写帯電手段と、転写帯電を受け一様帯電を受ける前の像担持体を一様帯電と同極性に帯電する補助帯電手段と、連続画像形成時の転写材の間隔に応じて補助帯電手段を制御する制御手段を有する画像形成装置が知られている(特許文献2)。
さらに、感光体と、帯電器と、現像装置と、転写器とを備えた電子写真式印刷装置において、現像装置と転写器との間に、印刷可能な最大用紙幅よりも狭い幅を有する用紙にトナー像を転写させるに先立ち感光体の表面電位を上昇させる転写前帯電器を設けた印刷装置が知られている(特許文献3)。
特開平6−258965号公報 特開平9−22165号公報 特開2000−321883号公報
この発明は、感光体の回転軸方向における転写後の領域のうち最大の幅の記録媒体よりも狭い幅の記録媒体が接触しないことになる領域の表面電位が変動してしまうことに起因した端部かぶりの発生を抑制することができる画像形成装置を提供するものである。
この発明(A1)の画像形成装置は、回転する感光体と、前記感光体を所要の電位に帯電する帯電装置と、前記帯電装置で帯電された前記感光体に画像情報に応じた露光を行って静電潜像を形成する潜像形成装置と、前記静電潜像を所要の極性に帯電された現像剤により現像して現像剤像を形成する現像装置と、前記感光体に接触する転写部材に前記現像剤の帯電極性と逆極性の転写用電圧を印加した状態で、当該感光体と転写部材の間に挟まれて通過するように供給される記録媒体に前記現像剤像を転写する転写装置と、
前記記録媒体の供給時の幅を検出する幅検出手段と、
前記幅検出手段で検出される記録媒体の幅が最大の幅よりも狭い幅であるときに、前記感光体の回転軸方向における前記転写装置による転写の終了後となる領域のうち当該狭い幅の記録媒体の非通紙部に対応する領域を当該記録媒体の通紙部に対応する領域よりも相対的に弱く除電する除電装置と、を有することを特徴とするものである。
この発明(B1)の画像形成装置は、回転する感光体と、前記感光体を所要の電位に帯電する帯電装置と、前記帯電装置で帯電された前記感光体に画像情報に応じた露光を行って静電潜像を形成する潜像形成装置と、前記静電潜像を所要の極性に帯電された現像剤により現像して現像剤像を形成する現像装置と、前記感光体に接触する転写部材に前記現像剤の帯電極性と逆極性の転写用電圧を印加した状態で、当該感光体と転写部材の間に挟まれて通過するように供給される記録媒体に前記現像剤像を転写する転写装置と、
前記記録媒体の供給時の幅を検出する幅検出手段と、
前記幅検出手段で検出される記録媒体の幅が最大の幅よりも狭い幅であるときに、前記感光体の回転軸方向における前記転写装置による転写の終了後となる領域のうち当該狭い幅の記録媒体の通紙部に対応する領域を当該記録媒体の非通紙部に対応する領域よりも相対的に強く除電する除電装置と、を有することを特徴とするものである。
また、この発明(A2、B2)の画像形成装置は、上記発明A1又はB1の画像形成装置において、前記除電装置が、前記幅検出手段で検出される記録媒体の幅がその最大の幅よりも狭い幅である場合、当該狭い幅が予め定めた幅であるときに、前記感光体の当該予め定めた狭い幅の記録媒体の非通紙部に対応する領域を除電しないものである。
また、この発明(A3、B3)の画像形成装置は、上記発明A2又はB2の画像形成装置において、前記除電装置が、前記感光体の回転軸方向における除電する最大の範囲が、記録媒体の最大の幅よりも予め定めた狭い幅となる寸法に設定されているものである。
さらに、この発明(A4、B4)の画像形成装置は、上記発明A1〜A3又はB1〜B3のいずれかの画像形成装置において、前記帯電装置が、前記感光体に接触する帯電部材に直流の帯電用電圧のみを印加して帯電を行うものである。
この発明A1及びB1の画像形成装置によれば、その発明の構成を有しない場合に比べて、感光体の回転軸方向における転写終了後の領域のうち最大の幅の記録媒体よりも狭い幅の記録媒体が接触しないことになる領域の表面電位が変動してしまうことに起因した端部かぶりの発生を抑制することができる。
この発明A2及びB2の画像形成装置では、その発明の構成を有しない場合に比べて、簡易に発明A1及びB1による効果が得られる。
この発明A3及びB3の画像形成装置では、その発明の構成を有しない場合に比べて、生産費用を抑えつつ発明A2及びB2による効果が得られる。
この発明A4及びB4の画像形成装置では、その発明の構成を有しない場合に比べて、発明A1及びB1等による効果が顕著に得られる。
本発明の実施の形態1等に係る画像形成装置の概要を示す説明図である。 図1の画像形成装置における除電装置の構成とその関連部品との関係を示す説明図である。 画像形成装置における主な制御構成を示す説明図である。 画像形成装置における除電に関する制御動作の内容を示すフローチャートである。 実施の形態1における除電装置による除電範囲及び除電動作の状態を示す説明図である。 実施の形態1における感光体の表面電位の推移状態と除電状態との関係を示す説明図である。 従来の除電(一律な除電)を行った場合における感光体の表面電位の推移状態と除電状態との関係を示す説明図である。 実施の形態2における除電装置の構成とその関連部品との関係を示す説明図である。 実施の形態2における除電装置による除電範囲及び除電動作の状態を示す説明図である。 実施の形態2における感光体の表面電位の推移状態と除電状態との関係を示す説明図である。 他の実施の形態における除電装置の構成とその関連部品との関係を示す説明図である。 他の実施の形態における除電装置による除電範囲及び除電動作の状態を示す説明図である。 他の実施の形態における感光体の表面電位の推移状態と除電状態との関係を示す説明図である。
以下、この発明を実施するための形態(以下、単に「実施の形態」という)について添付の図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1は実施の形態1に係る画像形成装置1の概要を示し、図2はその画像形成装置1の主要部を示している。
この実施の形態1に係る画像形成装置1は、図示しない支持部材、外装カバー等で構成される筐体10の内部空間に、感光体21に現像剤としてのトナーで構成されるトナー像を形成して記録用紙9に転写する作像装置20と、作像装置20に供給する所要の記録用紙9を収容して搬送する給紙装置30と、記録用紙9に転写されたトナー像を定着する定着装置40等が設置されている。
作像装置20は、公知の電子写真方式を利用したものであり、回転するように配置されるドラム形態の感光体21と、その感光体21の周囲に配置される帯電装置22、露光装置23、現像装置24、転写装置25、清掃装置26等で構成されている。
感光体21は、回転自在に支持されるとともに接地された導電性の円筒状の基材の円筒周面に、有機感材等で構成される感光層(光導電層)等を形成したものである。感光体21は、図示しない回転駆動装置の動力により所要の方向(矢印Aで示す方向)に所要の速度で回転駆動する。清掃装置26は、感光体21の転写後の周面に接触する弾性板等の清掃部材と、その清掃部材で除去するトナー等の付着物を回収する回収容器等を設置したものである。
帯電装置22は、感光体21の回転軸方向における少なくとも有効像形成領域に接触して回転するように配置された帯電ロール22aに、図示しない電源から帯電用電圧を印加するものである。帯電ロール22aとしては、例えば、導電性の芯材に、導電剤等の混入により電気抵抗値が調整されたゴム等の半導電性弾性層を形成したものが使用される。帯電用電圧としては、直流の電圧が印加される。
露光装置23は、画像形成装置1に入力される画像情報に応じた光を感光体21に対して照射して静電潜像を形成するものである。露光装置23としては、例えば、半導体レーザとポリゴンミラー等の光学部品を用いて構成される走査型露光装置や、発光ダイオードと光学部品等を用いて構成される非走査型露光装置が使用される。
現像装置24は、現像方式に適応する所要の極性に帯電された現像剤(トナー)を感光体21の現像領域に供給して静電潜像を現像するものである。現像装置24としては、例えば、トナーとキャリアを含む二成分現像剤を用いて非接触式の反転現像を行う二成分現像装置が使用される。この二成分現像装置24においては、二成分現像剤におけるトナーをキャリアと摩擦帯電することでマイナスの極性に帯電させるとともに、現像時に現像剤供給体としての現像ロール24aと感光体21の間に図示しない電源から現像用電圧を印加する。
転写装置25は、感光体21の回転軸方向における少なくとも帯電された領域に接触して回転するように配置された転写ロール25aに、図示しない電源から転写用電圧を印加するものである。転写ロール25aとしては、例えば、導電剤等の混入により電気抵抗値が調整されたゴム等の半導電性弾性層を形成したものが使用される。転写用電圧としては、現像剤の帯電極性と逆極性の電圧が印加される。この実施の形態では、現像剤の帯電極性がマイナス極性であるので、転写用電圧としてプラス極性の直流の電圧が印加される。
給紙装置30は、筐体10に対して引出し自在に取り付けられ、所望のサイズ、種類等の記録用紙9を積載した状態で収容する用紙収容体31と、用紙収容体31から記録用紙9を1枚ずつ送り出す送出装置32とで主に構成されている。給紙装置30の用紙収容体31から送出装置32で送り出された記録用紙9は、給紙装置30の送出装置32と作像装置20の転写位置との間に設置される複数の搬送ロール対33a,33b,…、搬送ガイド材等で構成される給紙用の用紙搬送路38を通して、作像装置20における感光体21と転写装置25との間の転写位置まで搬送される。
定着装置40は、筐体41の内部に、矢印で示す方向に回転駆動するとともに表面温度が加熱手段により所要の温度に加熱して保持されるロール形態、ベルト形態等の加熱回転体42と、この加熱回転体42の軸方向にほぼ沿うように所要の圧力で接触して従動回転するロール形態、ベルト形態等の加圧回転体43等を設置して構成されている。
この画像形成装置1による基本的な画像の形成は、次のようにして行われる。
画像形成動作の開始指示を受けると、まず作像装置20において、矢印Aで示す方向に回転する感光体21の像形成有効領域として使用される周面が帯電装置22により所要の電位(帯電電位)に帯電された後、その帯電された感光体21の周面に露光装置23から画像情報(信号)に基づく光Hが照射され、これにより感光体21の周面に電位差のある静電潜像が形成される。この実施の形態における帯電電位:Vhは、前記したようにマイナス極性に帯電されるトナーを用いた反転現像を行う関係から、マイナス極性の電位である。また、静電潜像は、露光された部分の電荷が所要量だけ消失されたマイナス極性の電位(潜像電位)で形成される。
続いて、作像装置20では、感光体21に形成された静電潜像が、現像装置24の現像ロール24aから供給されるマイナス極性に帯電されたトナーにより(反転)現像されてトナー像が形成された後、そのトナー像が、給紙装置30から感光体21と転写装置25との間の転写位置に搬送して供給される記録用紙9に対して転写装置25により静電的に転写される。転写後の感光体21は、その周面に残留するトナー等の不要な付着物が清掃装置26により除去される。
作像装置20においてトナー像が転写された記録用紙9は、感光体21の周面から剥離された後に定着装置40にむけて搬送される。定着装置40では、トナー像が転写された用紙9が加熱回転体42と加圧回転体43の間の接触部に導入され、その接触部を通過する際に加熱及び加圧される。これにより、トナー像のトナーが溶融して固着することで用紙9に定着される。
定着が終了した後の記録用紙9は、定着装置40から排出された後、筐体10の一部(この例では上部)に形成される排紙収容部12等に搬送される。定着装置40から排出される用紙9は、複数の用紙搬送ロール対34a,34b、搬送ガイド部材等で構成される排出用の用紙搬送路を通して排紙収容部12等まで搬送される。以上の工程により、用紙9(の片面)に画像が形成される。
そして、この画像形成装置1においては、図1、図2等に示すように、用紙9の供給時における幅を検出する幅検出センサ5と、感光体21の転写後の周面を幅検出センサ5の検出結果に応じた条件で除電する除電装置6が設けられている。
幅検出センサ5は、画像形成に使用される記録用紙9が搬送されて供給されるときの幅(送り幅):Wを検出する検出器である。この実施の形態における幅検出センサ5は、給紙装置30の用紙収容体31の一部に設置され、用紙収容体31に収容されている用紙9の送り出し搬送方向とほぼ直交する方向の寸法を、その収容対象となる用紙9の送り方向側端部を揃えるように用紙収容体31に対して移動可能に設置される用紙側端部ガイド部材の移動停止位置を検出することで認識する検出器が使用されている。
除電装置6は、感光体21の転写装置25による転写工程の終了後における帯電領域を除電するものである。この実施の形態における除電装置6は、支持体61に感光体21の回転軸方向Xに沿って並ぶ複数の発光部62を配置し、その各発光部62を発光させることにより感光体21上の電荷を消失させる発光型の光除電装置が使用されている。また、発光型の除電装置6は、感光体21における転写装置25の対向位置から帯電装置22の対向位置に至るまでの間となる部分に、所要の間隔をあけて対向した状態で配置されている。図2において感光体21の網点模様を付した領域は、帯電装置22で帯電される領域を示す。
また、この除電装置6は、感光体21の回転軸方向Xにおける除電する最大の範囲が、画像形成装置1で使用する記録用紙9のうちで最大の幅Wmaxを含む寸法(同一以上の寸法)に設定されている。さらに、除電装置6は、幅検出センサ5で検出される用紙9の幅Wが最大の幅Wmaxよりも狭い幅Wn(<Wmax)であるときに、感光体21の回転軸方向Xにおける転写後の帯電領域のうちその狭い幅Wnの用紙9Bの非通紙部(用紙が接触して通過しないと予め設定されている感光体の部分)に対応する領域E2、E3をその用紙Bの通紙部(用紙が接触して通過すると予め設定されている感光体の部分)に対応する領域E1よりも相対的に弱く除電するように制御されるようになっている。発光部62は、具体的には発光ダイオード(LED)ランプで構成されたものであり、その発光量を入力する電圧等の条件を変更することで除電するレベル(除電の有無を含む)を調整することができる。また、除電装置6は、画像形成装置1が記録用紙9を用紙搬送路における中央部を搬送時の基準位置として搬送する方式、いわゆるセンターレジストレーション方式を採用する場合、中央部側に1つの通紙部(E1)に対応する除電が可能な部分を配置し、また、その通紙部の両端の外側に2つの非通紙部(E2、E3)に対応する除電が可能な部分を配置したものとなる。
この除電装置6では、その発光部62が、感光体21において最大の幅Wmaxの用紙9Aの通紙部に対応する全領域E(=E1+E2+E3)を除電することができる条件(数量や設置位置や露光能力などの条件。以後も同様。)を満たすように配置されているとともに、感光体21において最大の幅Wmaxよりも狭い幅Wnの用紙9Bの通紙部に対応する領域E1とそれ以外の用紙9Bの非通紙部に対応する領域(E2,E3)とを互いに異なった内容で区別して除電することができる条件を満たすように配置されている。
この実施の形態では、感光体21のうち転写工程で狭い幅Wnの用紙9Bの非通紙部に対応した領域E2,E3を除電することを受け持つ発光部62a,62b(群)は、その用紙9Bの通紙部に対応する領域E1を除電する発光部62c(群)の除電レベル(例えば標準の発光レベル:L−S)よりも弱い発光レベル(L−L)で発光して除電することができるように設定されている(図2の発光状態を示す一点鎖線Kの描く大きさの違いを参照)。また、除電装置6は、用紙9の幅Wが最大の幅Wmaxよりも物理的に狭い幅Wnである場合でも、その狭い幅Wnが予め定めた幅(Wns)であるときにのみ、その定めた幅(Wns)の用紙9Bの非通紙部に対応する領域E2,E3を除電する発光部62a,62b(群)を、その用紙9Bの通紙部に対応する領域E1を除電する発光部62c(群)の除電レベルよりも弱い発光レベル(L−L)で発光して除電することができるように設定されている。
ここで、標準の発光レベルとは、感光体21の記録用紙9の通紙部に対応する転写後の領域をほぼ零ボルトの表面電位にするレベルである。また、弱い発光レベルとは、例えば標準の発光レベルよりも小さいレベルであり、感光体21の帯電特性等の他の条件によっても影響されるが、例えば、標準の発光レベル(エネルギー)より数十%以下小さい値となるレベルである。図2等において符号K−Sで示す一点鎖線はすべての発光部62が標準レベルで発光しているときの発光状態を表し、符号K−Lで示す一点鎖線は発光部62cが低レベルで発光しているときの発光状態を表す。
また、除電装置6については、感光体21において狭い幅Wnの用紙9Bが実際に接触した部分(接触領域)と接触しなかった部分(非接触領域)とを検出して厳密に区別し、その情報に基づいて除電条件を変更するように構成することも可能である。しかし、例えば、用紙ごとで感光体21に実際に接触して通過する部分にずれが発生することによって通紙部の一部と非通紙部の一部が同じ条件で除電されることがある。また、定型の用紙9のすべてに対して、その各通紙部と各非通紙部との境界で除電条件を区別して変更するのに必要な発光部の数量や設置位置などを十分に対応させることができないこともある。そこで、このような場合には、画像形成装置に使用される各種の用紙9のうち、一部の用紙9について、除電条件を区別して変更する構成の対応が可能な用紙と同じ分類に含めて除電条件を区別する境界の位置などを設定するように構成することも可能である。
図3は、除電装置6の制御に関する構成を示すものである。
図3において符号15は、演算処理装置、記憶手段、制御装置等で構成される制御部(制御装置)を示す。制御部15は、画像形成装置1の各動作を総括して制御する制御装置の一部として構成される。
この制御部15には、必要に応じて、画像形成装置1で形成する画像の情報などを記憶するための外部記憶装置としての記憶部16が接続されている。また、制御部15には、用紙9の幅Wを検出する幅検出センサ5が接続されており、その検出情報が制御部15に入力されるようになっている。さらに、制御部15は、その制御対象である除電装置6の駆動部(電源部)65と接続されており、その駆動部に対して必要な制御信号(情報)を送信して除電装置6の動作について制御する。
そして、制御部15は、その記憶手段または記憶部16に格納されている各種の制御プログラムやデータに基づいた制御動作を実行する。特に制御部15は、図4に示す制御内容からなる除電装置6に関する制御プログラムに基づいて以下に説明するような制御動作を実行するように設定されている。
すなわち、画像形成装置1に対して画像形成動作の開始指令があると、その画像形成に使用される記録用紙9の幅Wが幅検出センサ5により検出される(S10〜S11)。画像形成動作の開始指令は、画像形成装置1の図示しない操作部から入力されるか、あるいは、画像形成装置1が接続されるパーソルコンピュータ等の外部機器から通信手段を介して入力される。
続いて、制御部15において幅検出センサ5の検出情報から用紙幅Wが「最大の幅Wmax」か否かが判断される(S12)。
このときの用紙幅が最大の幅Wmaxである場合は、除電装置6が以下の通常の除電を行う(S13)。
つまり、このときの除電装置6は、その最大の範囲で標準レベルの除電を行う。つまり、除電装置6は、図5の(b)に示すように、その発光部62のすべて(62a〜62c)が標準レベル(J−S)で発光(K−S)するように作動し、これにより感光体21の回転軸方向Xにおいて最大の幅Wmaxの用紙9Aの通紙部に対応する領域Eを、ほぼ零ボルトの表面電位に除電する。図5(a)の除電装置6は、いずれの発光部62も発光していない動作オフの状態を示している。
この結果、最大の幅Wmaxの用紙9Aに対する画像形成が行われた場合は、感光体21の像形成有効領域(図5等において網点を付して示す回転軸方向Xにおける幅の周面領域)が除電装置6によりほぼ零ボルトの表面電位になるまで除電される。そして、この最大の幅Wmaxの用紙9Aに対する画像形成が連続して行われる場合は、次の画像形成動作における帯電工程では、ほぼ零ボルトの表面電位に除電された感光体21の像形成有効領域が、再び所要の帯電電位(Vh)まで同等に帯電されることとなる。
一方、用紙幅が最大の幅Wmaxでない、すなわち狭い幅Wnである場合は、その狭い幅Wnが予め規定する狭い幅Wnr(≦Wn)であるか否かを判断した後(S14)、その規定の狭い幅でないときには除電装置6が前記した通常の除電を行うが、その規定の狭い幅Wnrであるときには除電装置6が以下の特殊な除電を行う(S15)。例えば、用紙9の最大幅Wmaxが50cmの場合、狭い幅の用紙が48〜49cmのような最大幅の10%の寸法に当たる少差の狭い寸法の用紙であるときには通常の除電を行い、最大幅の10%を越える程度の狭い寸法の用紙であるときにだけ特殊な除電を行うようにしている。
つまり、このときの除電装置6は、図5の(c)及び図6の中段部に示すように、感光体21の狭い幅Wn(厳密には狭い幅Wnr)の用紙9Bの通紙部に対応する領域E1を除電する発光部62c(群)が標準レベル(J−S)で発光(K−S)するように作動する一方で、感光体21の用紙9Bの非通紙部に対応する領域E2、E3を除電する発光部62a,62bが弱い発光レベル(J−L)で発光(K−L)するように作動する。図6中における符号(J−0)は、除電を行わない状態(零のレベル)を示す。
この結果、狭い幅Wnの用紙9Bに対する画像形成が行われた場合は、図6の中段部に示すように、感光体21の像形成有効領域が初回の帯電工程を経て所要の帯電電位(Vh)まで帯電されるが、初回の転写工程を経えると、その感光体21の転写後の有効像形成領域における用紙9Bの通過しなかった部分(非通紙部にほぼ該当する部分)に対応する領域E2,E3の表面電位(Vt´)が、その用紙9Bの通過した部分(通紙部にほぼ該当する部分)に対応する領域E1の表面電位(Vt)よりもプラス極性側に変動して異なった電位になる。図6等においては、例えば正規の帯電電位:Vhが「−700V」であった場合、用紙9Bの通過しなかった部分に対応する領域E2,E3の転写後の表面電位(Vt´)がおよそ「−200V」になることを示している。
しかし、その初回の転写工程が終了した後に除電装置6により前記した特殊な除電が実行されることにより、特殊な除電が行われた後の感光体21の用紙9Bが通過した部分に対応する領域E1の表面電位(Vj)は、平常時の除電の結果と同様に、ほぼ零ボルトの電位となる。これに対し、その用紙9Bが通過しなかった部分に対応する領域E2,E3の表面電位(Vj´)は、相対的に弱い除電を行う関係で、領域E1のように零ボルトの電位まで除電されず帯電された電位がわずかに残存した電位(例えば、−20〜−100V程度の電位)になる。
そして、この特殊な除電がなされた後に狭い幅Wnの用紙9Bを用いた後続の画像形成動作における2回目以降の帯電工程では、図6に下段部に示すように、感光体21における用紙9Bの通過した部分に対応する領域E1の表面電位(Vh2)が初回の帯電電位(Vh)とほぼ同じ電位に帯電されるのに対し、その用紙9Bの通過しなかった部分に対応する領域E2,E3の表面電位(Vh2´)が、初回の帯電電位(Vh)ひいては用紙9Bの通過した部分に対応する領域E1の表面電位(Vh2)よりもマイナス極性側に少しずれた高い電位まで帯電される。例えば、前例の正規の帯電電位が−700Vの場合には、領域E2,E3の表面電位(Vh2´)は約−730Vになる。
これにより、この2回目以降の現像工程では、狭い幅Wnの用紙9Bが通過しなかった部分に対応する領域E2,E3の帯電後の表面電位(Vh2´:帯電電位)が、その用紙9Bが通過した部分に対応する領域E1の表面電位(Vh2)よりもプラス極性側に大幅に変動した低い電位(例えば100V以上異なる電位)にならない。このため、その領域E2,E3に対する現像工程において、現像剤としてのトナーが当該領域E2,E3に付着する現象である端部カブリが発生することがない。
また、この場合、その2回目以降の転写工程では、図6の最下段に示すように、感光体21の転写後の像形成有効領域における用紙9Bの通過しなかった領域E2,E3の表面電位(Vt2´)が、その用紙9Bの通過した領域E1の表面電位(Vt2)よりもプラス極性側に変動した異なった電圧になる。しかし、その領域E2,E3の表面電位(Vt2´)は、初回の転写後における当該電位(Vt´)よりもマイナス極性側の値、ひいては用紙9Bの通過した領域E1の表面電位(Vt2)に近い値になる。
これにより、2回目の転写工程が終了した後に除電装置6による前記した特殊な除電を行い、その除電後に3回目以降の帯電工程が行われると、狭い幅Wnの用紙9Bが通過しなかった部分に対応する領域E2,E3の帯電後の表面電位(Vh3´)が、狭い幅Wnの用紙9Bが通過した部分に対応する領域E1の帯電後における表面電位に近づいた電位となる。このため、その3回目以降の帯電後における用紙9Bの通過しなかった部分に対応する領域E2,E3の表面電位(Vh3´)がその用紙9Bが通過した部分に対応する領域E1の表面電位(Vh3)よりもプラス極性側に変動した低い電位にならないので、その領域E2,E3において端部カブリが発生することもない。
なお、実施の形態1においては、画像形成装置1が最大の幅Wmaxの用紙9Aの次に狭い幅の用紙である用紙9Bよりも更に狭い幅Ws(<Wn)の用紙9Cを使用できるものである場合、除電装置6の発光部62については、感光体21において最大の幅Wmaxよりもさらに狭い幅Wsの用紙9Cの通紙部に対応する領域(E1´)とそれ以外となる用紙9Cの非通紙部に対応する領域(E2´,E3´)とを区別して除電することができる条件を満たすように配置される。そして、そのように設置される発光部62により前記した特殊な除電がほぼ同様に行われる(用紙9Cが接触した部分に対応する領域とそれが接触しなかった部分に対応する領域との除電レベルが相対的に異なるのみである)。
また、実施の形態1では、感光体21の周方向の領域において一般に狭い幅Wnの用紙9Bが接触しない部分が発生することはないが、仮にその周方向の領域のうち用紙9Bの接触しない部分が発生する構成の場合には、除電装置6による除電は、その周方向の領域のうち用紙9Bの接触しない部分に対応する領域に対しても相対的に弱い除電を行うように構成すればよい。
さらに、実施の形態1では、除電装置6による特殊な除電を行った後の2回目以降の帯電がなされた場合、感光体21における回転軸方向Xにおける用紙9Bが接触しなかった部分に対応する領域E2、E3の表面電位:Vh2´が、用紙9Bが接触した部分に対応する領域E1の表面電位:Vh2よりも高めの電位になった場合を示したが(図6を参照)、その用紙9Bの非接触部に対応する領域E2、E3の帯電後の表面電位:Vh2´が、用紙9Bの接触部に対応する領域E1の帯電後の表面電位:Vh2とほぼ同じ電位となる条件で特殊な除電を行うように構成してもよい。
ちなみに、狭い幅Wnの用紙9Bを用いた画像形成動作において、その転写工程で感光体21の用紙9Bが接触した部分に対応する領域E1と用紙9Bが接触しなかった部分に対応する領域E2,E3の双方について除電装置6により同じレベル(標準レベル:J−S)の発光(K−S)で除電した場合には、感光体21の表面電位の状態は、図7に示すような状態になる。
つまり、このような除電を行った場合、その2回目の帯電を行った後の感光体21の表面電位は、図7の中段部に示すように、用紙9Bが接触しなかった部分に対応する領域E2,E3の帯電電位(Vh2´´)が、その用紙9Bが接触した部分に対応する領域E1の帯電電位(Vh2)よりもプラス極性側にずれた低い電位となる。このため、その用紙9Bが接触しなかった部分に対応する領域E2,E3では、その2回目以降の現像工程においてトナーが付着する、端部カブリが発生してしまう。また、2回目以降の転写後の感光体21の表面電位は、図7の最下段に示すように、用紙9Bが接触しなかった部分に対応する領域E2,E3の帯電電位(Vt2´´)が、1回目の転写後における帯電電位(Vt´)と同様にプラス極性側に変動した電位となる。例えば、前例の正規の帯電電位が−700Vの場合には、感光体21の用紙9Bが接触した部分に対応する領域E1の転写後の表面電位(Vt2)は約−400Vになるのに対し、その用紙9Bが接触しなかった部分に対応する領域E2,E3転写後の表面電位(Vt2”)は約−200Vになってしまう。
[実施の形態2]
図8は、この発明の実施の形態2に係る画像形成装置の要部(除電装置6)の構成などを示すものである。
この実施の形態2に係る画像形成装置は、その除電装置6として、感光体21のうち転写工程で狭い幅Wnの用紙9Bの通紙部に対応する領域E1を除電する発光部62a,62b(群)が、その用紙9Bの非通紙部に対応する領域E2,E3を除電する発光部62c(群)の除電レベル(例えば標準の発光レベル:L−S)よりも強い発光レベル(L−H)で発光して除電するように構成した除電装置を適用した以外は、実施の形態1に係る画像形成装置(除電装置6)と同じ構成からなるものである。このため、実施の形態1における構成部品と共通する部品には同じ符号を付し、その説明を特に必要な場合を除いて省略する。
この除電装置6においては、用紙9が最大の幅Wmaxの用紙9Aである場合に、図9(b)に示すように、発光部62のすべて(62a〜62c)が標準レベル(J−S)で発光(K−S)する「通常の除電」が行われる。その一方で、用紙9が狭い幅Wnの用紙9Bである場合には、その狭い幅Wnの用紙9Bが前記したような規定の狭い幅Wnrのものであるときに(図4を参照)、図9(c)に示すように、以下の特殊な除電が行われる。
すなわち、図9(c)に示すように、用紙9Bの通紙部に対応する領域E1を除電することを受け持つ発光部62c(群)が標準の発光レベル(J−S)よりも強い発光レベル(J−H)で発光(K−H)するように作動するとともに、用紙9Bの非通紙部に対応する領域E2、E3を除電することを担当する発光部62a,62bが標準レベル(J−S)で発光(K−S)するように作動する。図9等において符号K−Hで示す一点鎖線は発光部62cが高レベルで発光しているときの発光状態を表す。
これにより、この特殊な除電が行われた後の2回目以降の帯電工程では、図10の下段部に二点鎖線で示すように、厳密には、感光体21における用紙9Bの通過した部分に対応する領域E1の表面電位(Vh2)が強いレベルの除電により初回の帯電電位(Vh=700V)よりも少しプラス極性側にずれた電位(例えば−650V)になる。また、その用紙9Bの通過しなかった部分に対応する領域E2,E3の表面電位(Vh2´)も、転写の影響と通常レベルの除電により少しプラス極性側にずれた電位(例えば−680V)になる。
この場合、感光体21における用紙9Bの通過した部分に対応する領域E1の表面電位(Vh2)が初回の帯電電位(Vh)になるように帯電条件の調整(帯電用電圧を平常時よりも少し大きい値の電圧に切り替える動作)が行われる。このような帯電条件の調整により、実際には、図10の下段部に実線で示すように、感光体21における用紙9Bの通過した部分に対応する領域E1の表面電位(Vh2)が初回の帯電電位(Vh)とほぼ同じ電位に帯電されるのに対し、その用紙9Bの通過しなかった部分に対応する領域E2,E3の表面電位(Vh2´)が、初回の帯電電位(Vh)ひいては用紙9Bの通過した部分に対応する領域E1の表面電位(Vh2)よりもマイナス極性側に少しずれた高い電位まで帯電される。
この結果、その2回目以降の現像工程では、狭い幅Wnの用紙9Bが通過しなかった部分に対応する領域E2,E3の帯電後の表面電位(Vh2´:帯電電位)が、その用紙9Bが通過した部分に対応する領域E1の表面電位(Vh2)よりもプラス極性側に変動した低い電位にならないため、その領域E2,E3において現像工程で端部カブリが発生することがない。
[他の実施の形態]
実施の形態1,2では、除電装置6として、転写後の感光体21における狭い幅Wnの用紙9Bの非通紙部に対応する領域E2、E3の除電とその用紙9Bの通紙部に対応する領域E1の除電を相対的な強弱をつけて動作させるように構成して使用した場合を例示したが、その除電装置6については、狭い幅Wnの用紙9Bが規定の幅Wnrであるときに、感光体21における狭い幅Wnの用紙9Bの非通紙部に対応する領域E2、E3を除電することを担当する発光部62a,62bを作動させないオフ状態(J−0)にするように構成しても差し支えない。
図11は、前記実施の形態1,2における除電装置6の他の構成例を示すものである。
この除電装置6Bは、基本的には前記実施1,2の形態における除電装置6と同様に、支持体61Bに感光体21の回転軸方向Xに沿って並ぶ複数の発光部62を配置した発光型の光除電装置であるが、その感光体21の回転軸方向Xにおける除電する最大の範囲が、記録用紙9の最大の幅Wmaxよりも狭い幅Wnextとなる寸法に設定されている点で異なっているだけである。つまり、除電装置6Bは、その発光部62が、感光体21の回転軸方向Xにおける領域のうち幅Wnextの用紙9Bの通紙部に対応する領域E1を少なくとも除電することができる条件を満たすように設置されている。
上記狭い幅Wnextについては、例えば、画像形成装置1で使用することができる記録用紙9の最大の幅Wmaxよりも次に狭い幅の用紙9の幅と同じ寸法にすることができる。また、支持板61Bは、その発光部62を支持することができるものであれば、その大きさ等については特に制約されない。
そして、この除電装置6Bでは、用紙9が最大の幅Wmaxの用紙9Aである場合には、図13(a)に示すように、発光部62のすべてをオフ状態として発光させない。つまり、感光体21を除電しない。
一方、用紙9が狭い幅Wnextの用紙9Bである場合には、図13(b)に示すように、用紙9Bの通紙部に対応する領域E1を除電することを受け持つ発光部62(群)のすべてが例えば標準の発光レベル(J−S)で発光(K−S)するように作動するという「特殊な除電」が行われる。この特殊な除電では、用紙9Bの非通紙部に対応する領域E2,E3は、除電装置6Bの除電範囲に該当しないので除電されない。
これにより、この特殊な除電が行われた後の2回目以降の帯電工程では、図13の下段部に実線で示すように、感光体21における用紙9Bの通過した部分に対応する領域E1の表面電位(Vh2)が後述する帯電用電圧の調整を行うことによって初回の帯電電位(Vh)とほぼ同じ電位に帯電されるのに対し、その用紙9Bの通過しなかった部分に対応する領域E2,E3の表面電位(Vh2´)が、初回の帯電電位(Vh)ひいては用紙9Bの通過した部分に対応する領域E1の表面電位(Vh2)よりもマイナス極性側に少しずれた高い電位まで帯電される。なお、この2回目以降の帯電工程においても、その感光体21において用紙が接触して除電装置6Bで除電された部分に対応する領域E1の帯電電位(Vh)が実際には同図の下段部に二点鎖線で示すようなプラス極性側にずれた電位となるが、その部分に対応する領域E1の帯電電位(Vh)が初回の帯電電位と同じ電位となるように前述したような帯電用電圧の調整が行われる。
この結果、その2回目以降の現像工程では、狭い幅Wnの用紙9Bが通過しなかった部分に対応する領域E2,E3の帯電後の表面電位(Vh2´:帯電電位)が、その用紙9Bが通過した部分に対応する領域E1の表面電位(Vh2)よりもプラス極性側に変動した低い電位にならないため、その部分に対応する領域E2,E3において現像工程で端部カブリが発生することがない。
また、この除電装置6Bでは、図12に示すように、画像形成装置1が用紙9Bよりも更に狭い幅Ws(<Wnext)の用紙9Cを使用できる場合、その発光部62が、感光体21において狭い幅Wnextよりもさらに狭い幅Wsの用紙9Cの通紙部に対応する領域(E4)をそれ以外の領域となる用紙9Cの非通紙部に対応する領域(E5,E6)とは区別して除電することができる条件を満たすように配置される。つまり、用紙9Cが使用される場合に、その用紙9Cの非通紙部に対応する領域E5,E6の除電を本来担当する発光部62eがオフ動作になって発光しないように構成される。
そして、このような除電装置6Bでは、用紙9Cが使用される場合、その用紙9Cが接触しなかった部分に対応する領域E5,E6を除く、用紙9Cが接触した部分に対応する領域E4の除電を担当する発光部62のみが発光するという特殊な除電が行われる。
この他、除電装置6としては、前記実施の形態で例示したような露光による除電を行う光除電装置でなく、他の方式の除電装置、例えばグリッド電極を配置するいわゆるスコロトロン方式のコロナ放電器等を適用することもできる。このスコロトロン方式のコロナ放電帯電器を使用する場合には、例えば、そのグリッド電極の構成を異ならせて相対的な強弱を伴うコロナ放電による除電を行うように構成すればよい。
また、前記各実施の形態では、帯電装置22の帯電ロール22aに印加する帯電用電圧として直流の電圧を印加する場合を例示したが、その帯電用電圧として交流に直流を重畳した電圧を印加するようにしても構わない。
また、前記実施の形態では、幅検出センサ5を給紙装置30の用紙収容体31に設置する場合を例示したが、除電装置6による除電を行う前までに使用する記録用紙9の幅Wを検出できるものであれば、その検出方式や設置場所等については特に限定されない。また、幅検出センサは、画像形成装置1が接続されるパーソナルコンピュータ等の外部機器から指定される用紙9のサイズ又は送り方向の指示情報から用紙9の幅Wを検出する手段であってもかまわない。
さらに、実施の形態1,2等では、除電装置6による除電レベルについて標準の除電レベル(J−S)を基準にして相対的に弱い又は強い除電を区分して行うように設定した場合について例示したが、その基準とする除電レベルについては標準の除電レベル以外の除電レベルであってもよく、最終的に、前述したような相対的に必要な強弱の除電を行うことができる関係が成立すれば調整することも可能である。
また、特殊な除電を行うまでの判断工程については、実施の形態1,2に例示したように最大の用紙幅でありかつ規定の狭い幅であることを確認するという2段階の工程を経る構成(図4参照)に限らず、例えば、検出した用紙の幅Wが特殊な除電を行うべき規定の幅Wnrであるかをすぐに判断する構成にしても構わない。
1 …画像形成装置
5 …幅検出センサ(幅検出手段)
6,6B …除電装置
9 …記録用紙(記録媒体)
9A…最大の幅の記録用紙
9B,9C…狭い幅の記録用紙
21…感光体
22…帯電装置
22a…帯電ロール(帯電部材)
23…露光装置(潜像形成手段)
24…現像装置
25…転写装置
25a…転写ロール(転写部材)
20…現像ロール(現像剤供給部材)
W …幅(給紙時の幅)
Wmax…最大の幅
Wn,Ws…狭い幅
X …回転軸方向
E1,E4…狭い幅の用紙の通紙部(又は接触した部分に対応する領域)
E2,E3,E5,E6…狭い幅の用紙の非通紙部(又は接触しなかった部分に対応する領域)

Claims (5)

  1. 回転する感光体と、
    前記感光体を所要の電位に帯電する帯電装置と、
    前記帯電装置で帯電された前記感光体に画像情報に応じた露光を行って静電潜像を形成する潜像形成装置と、
    前記静電潜像を所要の極性に帯電された現像剤により現像して現像剤像を形成する現像装置と、
    前記感光体に接触する転写部材に前記現像剤の帯電極性と逆極性の転写用電圧を印加した状態で、当該感光体と転写部材の間に挟まれて通過するように供給される記録媒体に前記現像剤像を転写する転写装置と、
    前記記録媒体の供給時の幅を検出する幅検出手段と、
    前記幅検出手段で検出される記録媒体の幅が最大の幅よりも狭い幅であるときに、前記感光体の回転軸方向における前記転写装置による転写の終了後となる領域のうち当該狭い幅の記録媒体の非通紙部に対応する領域を当該記録媒体の通紙部に対応する領域よりも相対的に弱く除電する除電装置と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 回転する感光体と、
    前記感光体を所要の電位に帯電する帯電装置と、
    前記帯電装置で帯電された前記感光体に画像情報に応じた露光を行って静電潜像を形成する潜像形成装置と、
    前記静電潜像を所要の極性に帯電された現像剤により現像して現像剤像を形成する現像装置と、
    前記感光体に接触する転写部材に前記現像剤の帯電極性と逆極性の転写用電圧を印加した状態で、当該感光体と転写部材の間に挟まれて通過するように供給される記録媒体に前記現像剤像を転写する転写装置と、
    前記記録媒体の供給時の幅を検出する幅検出手段と、
    前記幅検出手段で検出される記録媒体の幅が最大の幅よりも狭い幅であるときに、前記感光体の回転軸方向における前記転写装置による転写の終了後となる領域のうち当該狭い幅の記録媒体の通紙部に対応する領域を当該記録媒体の非通紙部に対応する領域よりも相対的に強く除電する除電装置と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記除電装置は、前記幅検出手段で検出される記録媒体の幅がその最大の幅よりも狭い幅である場合、当該狭い幅が予め定めた幅であるときに、前記感光体の当該予め定めた狭い幅の記録媒体の非通紙部に対応する領域を除電しない請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記除電装置は、前記感光体の回転軸方向における除電する最大の範囲が、記録媒体の最大の幅よりも予め定めた狭い幅となる寸法に設定されている請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記帯電装置は、前記感光体に接触する帯電部材に直流の帯電用電圧のみを印加して帯電を行う接触型帯電装置である請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
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