JP6569603B2 - ワイヤーハーネス - Google Patents

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Description

この発明は、車両等において電線の経路を規制する技術に関する。
特許文献1は、電線が配索される経路に応じた形状に形成された骨部材を、電線を包囲するコルゲートチューブに結束することで電線の経路規制を行う技術を開示している。
経路規制部材としては、このほか、直管部分と蛇腹部分とが延在方向に交互に形成されて電線を包囲する管状部材が用いられることがある。
特開2011−155763号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、コルゲートチューブ付の電線と骨部材とは、結束部材の一対の保持部が両者を両側面から挟み込んだ状態で、当該一対の保持部がボルトで締結されることによって連結されている。このため、両者の連結作業が面倒である。
そこで、本発明は、経路規制部材を用いて電線の経路規制を行うに当たり、コルゲートチューブ付の電線と経路規制部材とを容易に連結することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るワイヤーハーネスは、電線と、延在方向に沿って環状凸部と環状凹部とが交互に形成され、前記電線を覆うコルゲートチューブと、前記電線の延在方向に沿った少なくとも1つの区間に前記コルゲートチューブに並行する態様で配設され、前記区間において前記電線が配設される経路に応じた形状に形成されて前記区間の経路を規制する経路規制部材と、前記経路規制部材を支持する第1支持部と前記コルゲートチューブの前記環状凹部に嵌りつつ前記コルゲートチューブを支持する第2支持部とを含み、前記経路規制部材と前記コルゲートチューブとを連結する支持部材と、を備え、前記支持部材は、前記第1支持部が前記経路規制部材を支持した状態で前記経路規制部材に対して前記経路規制部材の延在方向に沿って移動可能に形成されている可動支持部材を含む。
第2の態様に係るワイヤーハーネスは、第1の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記支持部材は、前記第1支持部が前記経路規制部材に前記経路規制部材の延在方向に沿った移動が規制されて固定可能に形成され、前記経路規制部材を前記コルゲートチューブに延在方向に沿った移動を規制しつつ固定する固定用支持部材をさらに含む。
第3の態様に係るワイヤーハーネスは、第2の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記固定用支持部材の前記第1支持部は、複数の前記経路規制部材のそれぞれの端部を固定可能に形成されている。
第4の態様に係るワイヤーハーネスは、第2又は第3の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記固定用支持部材は、前記電線を車体に取付ける車体固定部をさらに含む。
第5の態様に係るワイヤーハーネスは、第1から第4のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記経路規制部材は、塑性変形を伴う曲げ変形可能な部材で形成されている。
第6の態様に係るワイヤーハーネスは、第1から第5のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記電線の延在方向に沿った複数の区間をそれぞれ別の前記経路規制部材が経路規制している。
第1から第6の態様によると、可動支持部材が経路規制部材に対して延在方向に沿って移動可能なため、経路規制部材を所望の位置でコルゲートチューブと連結することが容易となる。例えば、コルゲートチューブに先に取付けられた可動支持部材に経路規制部材を取付ける際に、可動支持部材が経路規制部材を支持した状態で可動支持部材に対して経路規制部材を所望の位置に移動させることができる。これにより、可動支持部材を用いてコルゲートチューブ付の電線と経路規制部材とを容易に連結することができる。
特に、第2の態様によると、固定用支持部材を用いて経路規制部材をコルゲートチューブの所望の位置に固定することができる。
特に、第3の態様によると、経路規制部材が複数ある場合に、固定用支持部材の数を減らすことができる。
特に、第4の態様によると、固定用支持部材が車体固定用部品としての機能も兼ねるため、別途車体固定用部品を設ける必要がなくなる。
特に、第5の態様によると、経路規制部材を曲げ変形で形成することができる。
特に、第6の態様によると、電線の延在方向に沿った複数の区間の経路がそれぞれ別の経路規制部材によって規制されている。このため、経路規制部材が比較的短尺となり、経路規制部材とコルゲートチューブ付の電線との連結が容易となる。さらに、電線のうち一部の区間の経路のみを設計変更する場合に、その区間の経路規制部材のみを設計変更することで、電線の経路の設計変更に対応可能となる。また、異なる車種間であっても同様の経路を有する区間が存在していれば、その区間については、共通の経路規制部材を用いることができる。また、経路規制部材が区間ごとの大きさに形成されるため、経路規制部材の大きさを小さく抑えることができる。これにより、搬送時に経路規制部材がかさばりにくくなる。これらより、経路規制部材を用いて電線の経路規制を行うに当たり、コストを低減することができる。
実施形態に係るワイヤーハーネスを示す概略平面図である。 車両におけるワイヤーハーネスの配置の一例を示す図である。 図1の部分概略拡大図である。 可動支持部材の開姿勢を示す概略正面図である。 可動支持部材の閉姿勢を示す概略正面図である。 固定用支持部材を示す斜視図である。 可動支持部材の変形例を示す概略正面図である。
{実施形態}
以下、実施形態に係るワイヤーハーネスについて説明する。図1は、実施形態に係るワイヤーハーネス10を示す概略平面図である。図2は、車両90におけるワイヤーハーネス10の配置の一例を示す図である。図3は、図1の部分概略拡大図である。図4は、可動支持部材130の開姿勢を示す概略正面図である。図5は、可動支持部材130の閉姿勢を示す概略正面図である。図6は、固定用支持部材230を示す斜視図である。
ワイヤーハーネス10は、電線12と、コルゲートチューブ16と、経路規制部材20と、支持部材30と、を備える。
図2に示すように、ワイヤーハーネス10は、例えば自動車などの車両90に搭載された第1機器91と第2機器92とに亘って床下を経由する状態で取り付けられる。図2に示す例では、第1機器91は、車両90の居室よりも前方側に配置されており、第2機器92は車両90の居室よりも後方側に配置されている。例えば、第1機器91及び第2機器92の一方がバッテリーであり他方がインバータ装置である。
電線12は、少なくとも1本含まれていればよい。図1に示す例では、3本の電線12が含まれている。電線12は、例えば、導電性材料で形成された芯線と、絶縁材料で形成され芯線の周囲を覆う絶縁被覆とを含む。芯線は、例えば銅又はアルミニウムなどを主成分とする金属の線材である。芯線は、1本の素線であってもよいし、複数の素線で構成されていてもよい。芯線が複数の素線で構成されている場合、複数の素線は、撚られていてもよいし、撚られていなくてもよい。複数の電線12各々において、一方の端部には第1端子金具13が接続されており、他方の端部には第2端子金具14が接続されている。ワイヤーハーネス10が車両90に取付けられた状態において、第1端子金具13及び第2端子金具14の各々が、第1機器91及び第2機器92の一方及び他方の各々に対して電気的に接続される。
なお、図1に示す例では、第1端子金具13各々は、接続相手に対してネジ止めされるタイプの端子金具である。一方、第2端子金具14各々は、コネクタ15のキャビティに収容された端子金具である。もっとも、複数の電線12各々において、第1端子金具13の形状及び第2端子金具14の形状は上記したものに限られない。
電線12における延在方向中間部分は、周囲の部材との干渉等を抑制するため、一定の形状に維持されることが好ましい。一方、電線12における第1機器91及び第2機器92に接続される両末端部からの一部分は、接続先への末端部の接続を容易にするために変形可能であることが好ましい。このため、電線12において、延在方向中間部分が経路規制されている。
ここで、電線12の延在方向中間部分において、それほど経路規制の必要性が高くない箇所が存在することもあり得る。このような場合、図1に示すように、電線12の延在方向中間部分において、経路規制が行われていない箇所が存在する。特に、ここでは、経路規制されている区間の間に経路規制されていない区間が存在している。もっとも、電線12の延在方向中間部分が一連に経路規制されていてもよい。
コルゲートチューブ16は、延在方向に沿って環状凸部17と環状凹部18とが交互に形成された蛇腹構造を有する。コルゲートチューブ16は、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)又はABS樹脂などの合成樹脂の成形部材である。コルゲートチューブ16は、例えば、電線12の絶縁被覆よりも硬質の材料で構成されるが、蛇腹構造を有することによって曲げ変形可能に構成されている。
ワイヤーハーネス10において、コルゲートチューブ16は、電線12の周囲を覆っている。例えば、コルゲートチューブ16は、電線12の束における両端各々からの一部を除く中間領域の周囲を覆う。
例えば、コルゲートチューブ16には、その全長に亘る不図示の切れ目が形成されている。この場合、電線12の中間領域は、その切れ目からコルゲートチューブ16の中空部に挿入される。
また、本実施形態においては、支持部材30が、コルゲートチューブ16の複数の箇所を囲んで支持することにより、電線12がコルゲートチューブ16の切れ目からはみ出すことを防ぐ。なお、粘着テープ又は結束バンドなどの不図示の結束材がコルゲートチューブ16に巻き付けられることも考えられる。この場合、結束材が、電線12がコルゲートチューブ16の切れ目からはみ出すことを防ぐ。
また、コルゲートチューブ16が、切れ目の両側の縁部どうしを連結する嵌め合い構造を有することも考えられる。例えば、その嵌め合い構造は、切れ目の一方の側の縁部において外側へ隆起して形成された第1隆起部と、切れ目の他方の側の縁部において外側へ隆起して形成された第2隆起部とを含む。この場合、第1隆起部が第2隆起部の内側の窪みに嵌め入れられることにより、コルゲートチューブ16における切れ目の両側の縁部どうしが連結される。
以下では、電線12にコルゲートチューブ16が取付けられたものをワイヤーハーネス本体11と称することがある。
経路規制部材20は、電線12の延在方向に沿った少なくとも1つの区間(以下、経路規制区間と称する)にコルゲートチューブ16に並行する態様でそれぞれ配設されている。ここでは、経路規制部材20は、複数の区間にそれぞれ設けられている。複数の経路規制部材20は、各経路規制区間においてそれぞれ電線12が配設される経路に応じた形状に形成されている。複数の経路規制部材20は、電線12の複数の経路規制区間の経路をそれぞれ規制する。図1に示す例では、3つの経路規制部材20が3つの経路規制区間をそれぞれ経路規制している。3つの経路規制部材20のうち2つの経路規制部材20は、隣り合う経路規制区間を経路規制している。残りの1つの経路規制部材20は、上記2つの経路規制部材20とは離れた経路規制区間を経路規制している。
経路規制部材20は、パイプ状又は棒状の部材を用いて形成される。経路規制部材20の材料としては、アルミニウム、鉄、銅、或はこれらの合金等の金属、又は樹脂等を用いることができる。図4に示す例では、経路規制部材20は、断面円形状に形成されているが、例えば、角形状等、円形状以外の形状に形成されていてもよい。
経路規制部材20は、塑性変形を伴う曲げ変形可能な部材で形成されている。これにより、長尺の部材を所望の長さ寸法で切断すると共に所望の長さ寸法を有する部材を曲げ機(ハンドベンダーとも言う)を用いて曲げ変形させることで経路規制部材20を容易に製造することができる。もっとも、経路規制部材20はこれ以外の方法で製造されるものであってもよく、例えば、金型を用いた成形品であってもよい。
経路規制部材20は、支持部材30によってコルゲートチューブ16に支持された状態で、ワイヤーハーネス本体11の経路規制区間を一定の経路に沿った形状に維持可能に形成されている。経路規制部材20が、ワイヤーハーネス本体11の経路規制区間を一定の経路に沿った形状に維持するためには、経路規制部材20がある程度の剛性を有している必要がある。通常、ワイヤーハーネス本体11の経路規制区間を曲がった経路に規制するには、経路規制部材20が、経路規制区間の曲げられたワイヤーハーネス本体11が原形状に戻ろうとする力を超える剛性を有しているようにすると共に、人力及び車両走行中に発生する振動では変形しない程度の剛性を有しているようにするとよい。また、通常、経路規制区間を直線の経路に規制するには、経路規制区間に配設される経路規制部材20が、経路規制区間のワイヤーハーネス本体11が人力及び車両走行中に発生する振動では変形しない程度の剛性を有しているようにするとよい。
このように、個々の経路規制部材20が持つべき剛性は、規制対象となる経路規制区間の部材の太さ、電線12本数、材質等、及びその規制形状(曲げ変形量)等に応じて設定される。この際、経路規制部材20の剛性は、経路規制部材20の材質、形状、中空構造あるいは中実構造、又は太さ等によって決まる。例えば、規制対象となる経路規制区間が幹線部である場合、またはその区間の曲げ変形量が大きいような場合には、曲げ変形後の経路規制区間のワイヤーハーネス本体11が元に戻ろうとする力が大きくなる。このような場合には、経路規制部材20として、比較的大きな剛性を持つ材質のもの、又は太径のものなどを用いるようにするとよい。これに対して、規制対象となる経路規制区間が幹線部から分岐した枝線部である場合、またはその区間の曲げ変形量が小さいような場合には、曲げ変形後の経路規制区間のワイヤーハーネス本体11が元に戻ろうとする力がそれほど大きくならない。このような場合には、経路規制部材20として、比較的小さな剛性を持つ材質のもの、又は細径のものなどを用いることができる。従って、1つのワイヤーハーネス10に設けられた複数の経路規制部材20において、材質又は径等が異なるものが存在するようにすることも考えられる。もちろん、1つのワイヤーハーネス10に設けられた複数の経路規制部材20の材質又は径等が同じであってもよい。
なお、各経路規制部材20の端部は直線状に形成されていることが好ましい。換言すると、隣り合う経路規制区間が直線部分で区切られていることが好ましい。これにより、経路規制部材20の端部が曲がった形状に形成されている場合に比べて、当該端部を支持部材30が支持しやすくなる。
支持部材30は、経路規制部材20とコルゲートチューブ16とを連結する部材である。支持部材30は、経路規制部材20を支持する第1支持部とコルゲートチューブ16の環状凹部18に嵌りつつコルゲートチューブ16を支持する第2支持部とを含む。第1支持部及び第2支持部の形状について、詳しくは後述する。また、ここでは、支持部材30として、可動支持部材130と、固定用支持部材230との異なる2つの種類の支持部材30を含む。
可動支持部材130は、経路規制部材20を支持した状態で経路規制部材20に対して経路規制部材20の延在方向に沿って移動可能に形成されている。
可動支持部材130の第1支持部132は、経路規制部材20を支持した状態で経路規制部材20に対して経路規制部材20の延在方向に沿って移動可能に形成されている。ここでは、第1支持部132は、内部が中空の一連の円環状に形成されている。第1支持部132の内径は、経路規制部材20の外径よりも大きく(ここでは、若干大きく)形成されている。このため、第1支持部132の中空部に経路規制部材20を挿通可能とされている。
可動支持部材130の第2支持部134は、環状凸部17の外径よりも小さい内径を有する環状に形成されると共にコルゲートチューブ16の環状凹部18に外嵌め可能に形成された部分を有する。
より詳細には、第2支持部134は、図4に示すように先端側が開いた円弧状に形成される。第2支持部134の円弧の中央部分が第1支持部132と連なるように、第1支持部132と第2支持部134とが一体的に形成されている。上述したように第2支持部134は、コルゲートチューブ16を支持する部分である。第2支持部134は、例えば、弾性変形可能に形成される。第2支持部134は、開姿勢と閉姿勢とに姿勢変更可能に形成されている。開姿勢は、図4に示すように、先端部135と先端部137が離間した姿勢である。閉姿勢は、図5に示すように、先端部135と先端部137が連結した姿勢である。閉姿勢における第2支持部134の内周側には、コルゲートチューブ16を支持するための中空部が形成される。第2支持部134の中空部における中心線が、第1支持部132の中空部における中心線と平行となるように、可動支持部材130は形成されている。このため、コルゲートチューブ16は、可動支持部材130により経路規制部材20と平行に取付けることができる。
第2支持部134における一方の先端部135には、外方に突出する突出部136が形成され、第2支持部134における他方の先端部137には、突出部136が嵌合される取付穴138が形成されている。開姿勢にある第2支持部134の先端部135、137をそれぞれ動かすことで、第2支持部134全体が撓む。この状態で、取付穴138に突出部136を嵌め込むことで、突出部136と取付穴138とを連結させることができる。突出部136と取付穴138とが連結した状態では、突出部136と取付穴138との接触面に摩擦力が作用することにより、先端部135と先端部137との連結状態を維持することができる。ここで、第2支持部134は、閉姿勢に変形させた状態を維持することができ、且つ、取付けられたコルゲートチューブ16を支持できる程度の剛性を有している。
また、取付穴138と突出部136との嵌合を解除することにより、第2支持部134の先端部分が先端部135と先端部137とが互いに離間するように弾性復帰し、以て第2支持部134が開姿勢になる。
図4に示すように、第2支持部134が開姿勢になった状態で、コルゲートチューブ16の環状凹部18が第2支持部134の先端部135と先端部137の間を通ることができるように、開姿勢における先端部135と先端部137との距離が、コルゲートチューブ16の環状凹部18の直径よりも大きな(僅かに大きい)寸法に形成されている。このため、第2支持部134が開姿勢のとき、第2支持部134の内側空間に、先端部135及び先端部137側からコルゲートチューブ16の環状凹部18をセットすることが可能となる。なお、開姿勢における先端部135と先端部137との距離が、コルゲートチューブ16の環状凹部18の直径よりも小さな寸法に形成されていてもよい。この場合、第2支持部134の先端部135と先端部137との距離を広げてから、第2支持部134に対してコルゲートチューブ16の環状凹部18をセットする。
図5に示すように、第2支持部134が閉姿勢になった状態で、第2支持部134の内周部の長さが、コルゲートチューブ16の環状凹部18の外周長さと同じかそれよりもわずかに大きな寸法に形成されている。このため、第2支持部134が閉姿勢のとき、第2支持部134の中空部でコルゲートチューブ16の環状凹部18を支持することができる。このとき、取付穴138と突出部136との嵌合により先端部135と先端部137が連結されるため、コルゲートチューブ16が第2支持部134から脱落しないようになっている。また、このとき第2支持部134の内周部の長さがコルゲートチューブ16の環状凸部17の外周長さよりも小さな寸法に形成されている。これにより、コルゲートチューブ16が第2支持部134に対してコルゲートチューブ16の延在方向に移動しないようになっている。
ここでは、可動支持部材130は、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)又はABS樹脂などの合成樹脂の成形部材である。第1支持部132と、第2支持部134とは、金型成形により一体的に形成されている。もっとも、第1支持部132と第2支持部134とは別体で形成されていてもよい。第1支持部132と第2支持部134とが別体で形成されている例について、詳しくは後述する。
可動支持部材130は、経路規制部材20の長さ及び経路規制区間の形状に応じて設けられる。つまり、1つの経路規制区間に設けられる可動支持部材130の個数及び可動支持部材130が設けられる間隔は、適宜設定されていればよい。可動支持部材130は、1つの経路規制区間において曲がっている箇所がある場合に、当該曲がっている箇所の両端周辺に設けられているとよい。つまり、可動支持部材130は、曲がっている箇所と直線状に延びる箇所との境目周辺に設けられているとよい。これにより、当該曲がっている箇所においてワイヤーハーネス本体11が経路規制部材20の形状により近い形状に経路規制される。
なお、第2支持部134は針金であってもよい。この場合、第1支持部132を金型成形するときに第2支持部134としての針金をインサート成形することで可動支持部材130が形成される。第2支持部134として針金を用いることで、第2支持部134は、閉姿勢に変形させた状態を維持することができ、且つ、コルゲートチューブ16を保持できる程度の剛性を維持できることから、第2支持部134が閉姿勢の状態で先端部135、137同士を連結しなくてもよい。また、第2支持部134は結束バンドであってもよい。この場合、樹脂製の結束バンドと第1支持部132とを一体的に金型成形する。
固定用支持部材230は、経路規制部材20をコルゲートチューブ16に延在方向に沿った移動を規制しつつ固定する。固定用支持部材230は、コルゲートチューブ16及び経路規制部材20を支持した状態で、両者が延在方向に沿って位置ずれしないように固定する部材である。また、ここでは、固定用支持部材230は、車両90の床板などの車体に固定される部材でもある。従って、コルゲートチューブ16は、固定用支持部材230を介して車体に固定され、以てワイヤーハーネス10が車体に固定される。
固定用支持部材230の第1支持部232は、経路規制部材20に経路規制部材20の延在方向に沿った移動が規制されて固定可能に形成されている。ここでは、固定用支持部材230の第1支持部232は、隣り合う区間の経路を規制する2つの経路規制部材20のそれぞれの端部を固定可能に形成されている。
図6に示すように、固定用支持部材230は、経路規制部材20を支持可能な第1支持部232とコルゲートチューブ16を支持可能な第2支持部234とに加えて、車体に固定可能な車体固定部236とを含む。なお、図6には、固定用支持部材230の車体固定部236を車体に固定するためのスタッドボルト81及びナット82も示されている。
固定用支持部材230は、例えば、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)又はABS樹脂などの合成樹脂の成形部材である。また、固定用支持部材230が金属の部材であることも考えられる。
図6に示す例では、固定用支持部材230は、コルゲートチューブ16及び経路規制部材20の一部を挟み込む第1片側部240及び第2片側部242と、それらを相対的に回動可能に連結するヒンジ部244とを有している。また、第1片側部240及び第2片側部242の各々の一部は、相互に係り合うことによって第1片側部240及び第2片側部242を組み合わさった状態に維持するロック部246を構成している。
第1片側部240及び第2片側部242は、組み合わさった状態において第1支持部232及び第2支持部234を構成している。
図6に示す例において、第1支持部232は、経路規制部材20の一部を挟み込むことによって経路規制部材20を支持している。そのため、第1支持部232には、経路規制部材20が貫通する規制部材通し孔233aが形成されている。規制部材通し孔233aの内径は経路規制部材20の外径よりも小さく(ここでは、僅かに小さく)設定されている。
なお、第1片側部240及び第2片側部242は、経路規制部材20の一部を挟み込んだ状態で組み合わさってもよい。また、組み合わさった第1片側部240及び第2片側部242に経路規制部材20を圧入するものであってもよい。
第1片側部240及び第2片側部242は、コルゲートチューブ16の一部を挟み込んだ状態で組み合わさる。
図6に示す例において、第2支持部234は、コルゲートチューブ16の一部を挟み込むことによってコルゲートチューブ16を支持している。そのため、第2支持部234には、コルゲートチューブ16が貫通するチューブ通し孔235aが形成されている。チューブ通し孔235aの内径は環状凸部17の外径よりも大きく(ここでは、僅かに大きく)設定されている。さらに、第2支持部234におけるチューブ通し孔235aの内側面には、コルゲートチューブ16の外周面の環状凹部18に嵌り込む凸部235bが形成されている。凸部235bが設けられている部分では、チューブ通し孔235aの内径は環状凸部17の外径よりも小さく、かつ環状凹部18の外径よりも大きく設定されている。これにより、固定用支持部材230がコルゲートチューブ16に対して延在方向に沿って移動しようとした場合、環状凸部17が凸部235bに当接して両者の位置ずれが抑制される。
車体固定部236は、スタッドボルト81が通される固定用孔237が形成された部分である。ここでは、第1片側部240及び第2片側部242に固定用孔237の一部がそれぞれ形成されている。つまり、第1片側部240及び第2片側部242にそれぞれ形成された孔は、第1片側部240及び第2片側部242が組み合わさった状態で連通して固定用孔237を成す。このため、第1片側部240及び第2片側部242が組み合わさった状態において、車体固定部236が構成されている。また、車体固定部236がスタッドボルト81によって車体に固定されることにより、第1片側部240及び第2片側部242が開いてしまうことが抑制される。もっとも、固定用孔237は、第1片側部240及び第2片側部242のどちらか一方に形成された孔によってのみ構成されていてもよい。
図1に示す例では、ワイヤーハーネス10は、コルゲートチューブ16における複数の箇所各々に取り付けられた複数の固定用支持部材230を備えている。固定用支持部材230は各経路規制部材20の端部を固定するように設けられている。また、固定用支持部材230は、1つの固定用支持部材230で、隣り合う経路規制区間に設けられる2つの経路規制部材20それぞれの互いに突き合わさっている一端を固定している。この場合、図6に示すように、当該固定用支持部材230の規制部材通し孔233aに仕切壁233bが形成されていてもよい。仕切壁233bは、例えば、規制部材通し孔233aの延在方向中間部分の内側面から内側に突出して規制部材通し孔233aの中間部分を塞ぐように形成される。当該仕切壁233bが形成されることで、2つの経路規制部材20の規制部材通し孔233aへの挿入量が規制される。
なお、ここでは、ワイヤーハーネス10はシールド部材50を備えている。もっとも、シールド部材50は設けられていなくてもよい。ここでは、複数の電線12の周りを1つのシールド部材50が覆い、当該シールド部材50の周りをコルゲートチューブ16が覆っている。もっとも各電線12の周りをそれぞれ別のシールド部材が覆うことも考えられる。係るシールド部材としては、金属線が編まれた編組線であってもよいし、金属箔であってもよい。また、金属線が織られた金属布であってもよい。
<製造方法>
次に、ワイヤーハーネス10の製造方法について説明する。
まず、ワイヤーハーネス本体11と、経路規制部材20とを準備する。ここでは、ワイヤーハーネス本体11に支持部材30が取付けられたものを準備するものとして説明する。
ワイヤーハーネス本体11に支持部材30が取付けられたものを準備するにあたり、最初に組立図板上で電線12の布線及び結束を行う。次に、コルゲートチューブ16を切れ目で開き、コルゲートチューブ16内に電線12を収容してワイヤーハーネス本体11を形成する。そして、コルゲートチューブ16に可動支持部材130及び固定用支持部材230を固定する。コルゲートチューブ16に可動支持部材130を固定するには、まず第2支持部134を開姿勢にして、第2支持部134の中空部にコルゲートチューブ16の環状凹部18をセットする。それから、第2支持部134を閉姿勢に弾性変形させて、突出部136を取付穴138に嵌める。コルゲートチューブ16に固定用支持部材230を固定するには、まず第1片側部240及び第2片側部242を開いた状態にして、凸部235bが環状凹部18に嵌まる態様で、第1片側部240のチューブ通し孔235aにコルゲートチューブ16をセットする。それから、第2片側部242を第1片側部240に向けてヒンジ部244周りに回動させて、第1片側部240及び第2片側部242を閉じた状態にすると共にロック部246をロックする。可動支持部材130及び固定用支持部材230はコルゲートチューブに対して所定の取付位置に固定されているものとして説明するが、可動支持部材130及び固定用支持部材230は所定の取付位置とは異なる位置に仮固定されていてもよい。
経路規制部材20を準備するに当たり、最初に押出成形等で長尺の部材を形成しつつ当該長尺の部材を順次所望の長さ寸法に切断していく。それから、所望の長さ寸法に切断された部材を、曲げ機等を用いて車両90の経路に応じた形状に曲げる。経路規制部材20は、形状の異なる部材ごとに別の製造ラインで製造することができる。このとき、ワイヤーハーネス10に設計変更が生じた場合でも、その設計変更が一部の経路規制区間のみに係るものであれば、当該経路規制区間の経路規制部材20のみを設計変更し、他の経路規制区間については設計変更前と同じ経路規制部材20を採用することができる。また、異なる車種間であっても経路規制区間が同様の形状に経路規制される場合、経路規制部材20を共通化することができる。従って、ワイヤーハーネス10は、経路規制部材20の大量生産に向いた仕様と言える。
ワイヤーハーネス本体11に支持部材30が取付けられたものと、経路規制部材20とは組立作業場とは別の場所で製造され、当該組立作業場に輸送されることが考えられる。この場合、ワイヤーハーネス本体11には、経路規制部材20が取付けられていないため、ワイヤーハーネス本体11を丸めた形状で輸送することができる。また、経路規制部材20は、経路規制区間ごとに設けられるため、ワイヤーハーネス本体11全体を1つの経路規制部材で経路規制する場合に比べて各経路規制部材20は比較的短尺に形成される。このため、各経路規制部材20はかさばりにくくなる。これらより、ワイヤーハーネス本体11及び経路規制部材20の輸送に係るコストを抑えることができる。
次に、組立作業場でワイヤーハーネス本体11に経路規制部材20を取付けてワイヤーハーネス10を成す。組立作業場は、例えば、車体への組付作業場に近い位置であることが考えられる。これにより、ワイヤーハーネス本体11及び各経路規制部材20に比べてかさばるワイヤーハーネス10の輸送に係るコストを抑えることができる。また、本実施形態では経路規制部材20が設けられている経路規制区間の間に経路規制部材20が設けられていない経路規制区間が存在する。従って、経路規制部材20が設けられていない当該経路規制区間で、ワイヤーハーネス10を任意の向きに曲げて輸送することができる。これにより、ワイヤーハーネス10をかさばりにくくすることができることによって、輸送に係るコストを抑えることができる。
ワイヤーハーネス本体11に経路規制部材20を取付けるには、まず経路規制部材20を可動支持部材130の第1支持部132の中空部に通す。このとき経路規制区間の延在方向一端側に位置する可動支持部材130から他端側に位置する可動支持部材130にかけて順に経路規制部材20を通していく。これにより、ワイヤーハーネス本体11の経路規制区間が経路規制部材20の形状に応じた形状に曲げ変形する。それから、固定用支持部材230の第1支持部232に経路規制部材20の端部を圧入して固定用支持部材230に経路規制部材20を固定する。このとき経路規制区間の延在方向両端側にそれぞれ位置する2つの固定用支持部材230に経路規制部材20の両端をそれぞれ固定する。
また、別の製造方法としては、経路規制部材20を可動支持部材130の第1支持部1232の中空部に通す際に、第2支持部134の支持を解除しておく。そして、経路規制区間のすべての可動支持部材130に経路規制部材20が挿通されてから第2支持部134とコルゲートチューブ16とを連結することも可能である。また、固定用支持部材230についても、経路規制部材20と第1支持部232とを連結する際に、ロック部246を一旦解除し第1片側部240と第2片側部242とを開き経路規制部材20を規制部材通し孔233aにセットしてから、第1片側部240と第2片側部242とを閉じて経路規制部材20及びコルゲートチューブ16を挟み込むことも可能である。
以上のように構成されたワイヤーハーネス10によると、可動支持部材130が経路規制部材20に対して延在方向に沿って移動可能なため、経路規制部材20を所望の位置でコルゲートチューブ16に連結することが容易となる。例えば、コルゲートチューブ16に先に取付けられた可動支持部材130に経路規制部材20を取付ける際に、可動支持部材130が経路規制部材20を支持した状態で可動支持部材130に対して経路規制部材20を所望の位置に移動させることができる。これにより、可動支持部材130を用いてコルゲートチューブ16付の電線12(ここでは、ワイヤーハーネス本体11)と経路規制部材20とを容易に連結することができる。
また、電線12の延在方向に沿った複数の区間の経路がそれぞれ別の経路規制部材20によって規制されている。このため、各経路規制部材20が比較的短尺となり、各経路規制部材20とワイヤーハーネス本体11との連結が容易となる。さらに、電線12のうち一部の区間の経路のみを設計変更する場合に、その区間の経路規制部材20のみを設計変更することで、電線12の経路の設計変更に対応可能となる。また、異なる車種間であっても同様の経路を有する区間が存在していれば、その区間については、共通の経路規制部材20を用いることができる。また、経路規制部材20が区間ごとの大きさに形成されるため、経路規制部材20の大きさを小さく抑えることができる。これにより、搬送時に経路規制部材20がかさばりにくくなる。これらより、経路規制部材20を用いて電線12の経路規制を行うに当たり、コストを低減することができる。
また、固定用支持部材230を用いて経路規制部材20をコルゲートチューブ16の所望の位置に固定することができる。
また、1つの固定用支持部材230で2つの経路規制部材20のそれぞれの端部を固定可能であるため、固定用支持部材230の数を減らすことができる。
また、固定用支持部材230が車体固定用部品としての機能も兼ねるため、別途車体固定用部品を設ける必要がなくなる。
また、経路規制部材20を曲げ変形で形成することができる。このため、曲げ機によって経路規制部材20を形成することができるため、設備投資を抑えることができる。
{変形例}
次に、ワイヤーハーネス10の変形例について説明する。
まず、図7を参照しつつ可動支持部材130の変形例について説明する。図7は、可動支持部材130の変形例を示す概略正面図である。
変形例に係る可動支持部材130Aは、第1支持部132Aと第2支持部134Aとが別体である点で実施形態に係る可動支持部材130とは異なる。
第1支持部132A及び第2支持部134Aには、それぞれ貫通孔133、143が形成され、当該貫通孔133、143にピン146が通されて第1支持部132A及び第2支持部134Aが留められている。第1支持部132A及び第2支持部134Aは例えば、それぞれ別の金型による成形品であることが考えられる。
さらにここでは、第2支持部134Aが2つの半円弧状部材140、142によって構成され、2つの半円弧状部材140、142それぞれの一端側に上記貫通孔143が形成され、当該貫通孔143にピン146が挿通されることによって第1支持部132Aと共に留められている。この際、2つの半円弧状部材140、142は、ピン146周りに回動可能に留められている。2つの半円弧状部材140、142それぞれの他端側が互いに近づくように回動することで第2支持部134Aが閉姿勢になり、互いに遠ざかるように回動することで第2支持部134Aが開姿勢になる。
その他の変形例として、例えば、可動支持部材130の第1支持部132についても第2支持部134と同様に、閉姿勢と開姿勢との間で姿勢変更可能に形成されていることが考えられる。
また、固定用支持部材230は、第1片側部240と第2片側部242とがヒンジ部234を介して連結されていなくてもよい。この場合、ロック部246が第1支持部232及び第2支持部234を挟んで反対側にも形成されているとよい。また、例えば、固定用支持部材は、第1片側部と、第2片側部と、第3片側部とで構成されていてもよい。この場合、第1片側部と第2片側部とが組み合わさった状態で、第1支持部を成すと共に、第1片側部と第3片側部とが組み合わさった状態で、第2支持部を成す構成が考えられる。これにより、第1片側部と第2片側部とで経路規制部材20を挟み込みつつ両者を組み合わせる工程と、第1片側部と第3片側部とでコルゲートチューブ16を挟み込みつつ両者を組み合わせる工程とを別工程で行うことができる。
また、固定用支持部材230の車体固定部236は、スタッドボルト81とナット82とによって車体に固定されるものとして説明したが、このことは必須ではない。車体固定部は、クリップ形状部分を有し、当該クリップ形状部分が車体に形成された取付孔に挿入支持されることで車体に固定されるものであってもよい。
また、経路規制部材20のうち固定用支持部材230に支持される部分にコルゲートチューブ16の環状凹部18と同様の凹部を設けると共に、規制部材通し孔233aの内側面に上記凹部に嵌まる凸部を形成することも考えられる。これにより、圧入せずとも経路規制部材20が固定用支持部材230に対して延在方向に沿って移動することを規制することができる。
また、電線12の複数の区間をそれぞれ経路規制部材20で経路規制するものとして説明したがこのことは必須ではない。電線の1つの区間のみ経路規制部材で経路規制するものであってもよい。この場合、1つの経路規制部材が電線12の経路規制をする区間の位置及び長さ等は適宜設定されていればよく、電線12の一部の区間であってもよいし、電線12全体に亘る区間であってもよい。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ワイヤーハーネス
11 ワイヤーハーネス本体
12 電線
16 コルゲートチューブ
17 環状凸部
18 環状凹部
20 経路規制部材
30 支持部材
130、130A 可動支持部材
132、132A 第1支持部
134、134A 第2支持部
230 固定用支持部材
232 第1支持部
234 第2支持部
236 車体固定部
90 車両

Claims (6)

  1. 電線と、
    延在方向に沿って環状凸部と環状凹部とが交互に形成され、前記電線を覆うコルゲートチューブと、
    前記電線の延在方向に沿った少なくとも1つの区間に前記コルゲートチューブに並行する態様で配設され、前記区間において前記電線が配設される経路に応じた形状に形成されて前記区間の経路を規制する経路規制部材と、
    前記経路規制部材を支持する第1支持部と前記コルゲートチューブの前記環状凹部に嵌りつつ前記コルゲートチューブを支持する第2支持部とを含み、前記経路規制部材と前記コルゲートチューブとを連結する支持部材と、
    を備え、
    前記支持部材は、前記第1支持部が前記経路規制部材を支持した状態で前記経路規制部材に対して前記経路規制部材の延在方向に沿って移動可能に形成されている可動支持部材を含む、ワイヤーハーネス。
  2. 請求項1に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記支持部材は、前記第1支持部が前記経路規制部材に前記経路規制部材の延在方向に沿った移動が規制されて固定可能に形成され、前記経路規制部材を前記コルゲートチューブに延在方向に沿った移動を規制しつつ固定する固定用支持部材をさらに含む、ワイヤーハーネス。
  3. 請求項2に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記固定用支持部材の前記第1支持部は、複数の前記経路規制部材のそれぞれの端部を固定可能に形成されている、ワイヤーハーネス。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記固定用支持部材は、前記電線を車体に取付ける車体固定部をさらに含む、ワイヤーハーネス。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記経路規制部材は、塑性変形を伴う曲げ変形可能な部材で形成されている、ワイヤーハーネス。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記電線の延在方向に沿った複数の区間をそれぞれ別の前記経路規制部材が経路規制している、ワイヤーハーネス。
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