JP2010027417A - ワイヤーハーネス - Google Patents

ワイヤーハーネス Download PDF

Info

Publication number
JP2010027417A
JP2010027417A JP2008188127A JP2008188127A JP2010027417A JP 2010027417 A JP2010027417 A JP 2010027417A JP 2008188127 A JP2008188127 A JP 2008188127A JP 2008188127 A JP2008188127 A JP 2008188127A JP 2010027417 A JP2010027417 A JP 2010027417A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
harness
connector
electric wire
electric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2008188127A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Kato
孝幸 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2008188127A priority Critical patent/JP2010027417A/ja
Publication of JP2010027417A publication Critical patent/JP2010027417A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

【課題】伸縮性を有し且つ分岐回路を設けることが可能なワイヤーハーネスを提供する。
【解決手段】ワイヤーハーネス1は、複数本の電線2と、電線2に取り付けられるコネクタ3、4とを備え、電線2同士が互いに編み込まれて外形が筒状に形成される電線編み部5を有している。ワイヤーハーネス1の電線編み部5の内部に、コネクタ3、4から他のコネクタ8へ分岐する分岐ハーネス6の被収容電線部分9が組み込まれる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の電線とこの電線に取り付けられるコネクタとを有するワイヤーハーネスに関する。特に、上記電線同士が互いに編み込まれて外形が筒状に形成される電線編み部を有するワイヤーハーネスに関する。
従来より、自動車には、車両に搭載される電気機器同士を接続するためのワイヤーハーネスが配索されている。例えば、ワイヤーハーネスは、複数本の電線からなるサブハーネスを複数本備えて構成されている。このワイヤーハーネスは、所望の経路に配索することができるように、布線ボード上で各サブハーネスを所望の経路に沿って布線し、結束用の外装等を適宜施すことにより製造されている。
上記サブハーネスは、複数本の電線により構成されていることから、布線ボード上で布線する際に他のサブハーネスと絡まってしまい、作業が行いにくくなることがあった。この問題点に対処するべく、下記特許文献1に示す如くの編組状に編み込まれたハーネスが考案されている。このサブハーネスは、各電線同士を互いに編み込んで筒状の外形となるように形成されたハーネスとなっている。これによると、ハーネスの編み込まれた部分は各電線がばらけないようになっている。このようなサブハーネスは、他のサブハーネスと絡まりにくくなることから、布線作業が行い易くなっている。
また、上記した如くの編組状のサブハーネスは、全長の長さが調整できるようにもなっている。すなわち、互いに平行で且つ互いに隣り合う電線同士が間隔を空けて編み込まれているため、この間隔を拡げたり縮めたりすることにより伸縮することができるようになっている。このようなハーネスは、下記特許文献2に示すように、例えば、トラック等のシャシ部分のように仕様違いにより全長の長さ等が異なる部分に使用されている。これは、編組状のハーネスを用いることにより、各仕様毎に長さの異なるハーネスを用意しなくても対応することができるからである。
特開2006−236860号公報 特開2006−190495号公報
ところで、上記従来技術に示される編組状のハーネスにあっては、各電線同士が互いに編み込まれた状態となっていることから、分岐回路を設けることができないようになっている。従って、伸縮性が求められるような部分であっても、分岐回路を設ける必要がある場合には不向きとなってしまい、これが問題点となっている。また、他の完結したハーネスと組み合わせる場合においても、例えばテープ巻き等の結束するための外装が必要となってしまうことから、外装費用や作業工数等がかかってしまい、これが問題点となっている。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、伸縮性を有し且つ分岐回路を設けることが可能なワイヤーハーネスを提供することを課題とする。また、完結した異なる経路のハーネスとの組み合わせにおいて結束用の外装を必要としないワイヤーハーネスを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明のワイヤーハーネスは、複数本の電線と、該電線に取り付けられるコネクタとを備え、前記電線同士が互いに編み込まれて外形が筒状に形成される電線編み部を有するワイヤーハーネスにおいて、前記電線編み部の内部に、前記コネクタから他のコネクタへ分岐する分岐ハーネスの被収容電線部分、又は、完結した異なる経路の完結ハーネスの被収容電線部分、のいずれかが組み込まれることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、分岐回路を設ける場合、分岐ハーネスの被収容電線部分を電線編み部の内部に組み込み、分岐ハーネスの端末コネクタ部分を電線編み部から外側に引き出す。分岐ハーネスは被収容電線部分が電線編み部の内部に組み込まれた状態になることから、ワイヤーハーネスと分離してしまうことがない状態となる。本発明によれば、伸縮性を有するワイヤーハーネスに分岐回路を設けることが可能になる。
本発明によれば、完結した異なる経路の完結ハーネスと組み合わせる場合、完結ハーネスの被収容電線部を電線編み部の内部に組み込み、完結ハーネスの端末コネクタ部分を電線編み部から外側に引き出す。完結ハーネスは、被収容電線部分が電線編み部の内部に組み込まれた状態になることから、ワイヤーハーネスと分離してしまうことがない状態となる。本発明によれば、外装レスでワイヤーハーネスと他の完結ハーネスとを組み合わせることが可能になる。
請求項2記載の本発明のワイヤーハーネスは、請求項1に記載のワイヤーハーネスにおいて、前記分岐ハーネスの前記被収容電線部分に余長を持たせ、該被収容電線部分を組み込んだ前記電線編み部は、互いに平行で且つ互いに隣り合う前記電線同士が互いに間隔を空けて配置され、該間隔を拡げたり縮めたりすることにより伸縮自在となることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、電線編み部は、分岐ハーネスの被収容電線部分を組み込んだ状態であっても、被収容電線部分に余長があることから、この余長の範囲において、伸縮することができる。本発明によれば、分岐回路を設ける必要があり且つ伸縮性が求められるような部分に対して使用可能になる。
請求項3記載の本発明のワイヤーハーネスは、請求項1に記載のワイヤーハーネスにおいて、前記完結ハーネスの前記被収容電線部を組み込んだ前記電線編み部は、互いに平行で且つ互いに隣り合う前記電線同士が互いに間隔を空けて配置され、該間隔を拡げたり縮めたりすることにより伸縮自在となることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、電線編み部は、完結ハーネスを組み合わせた状態であっても、伸縮することができる。本発明によれば、他の完結ハーネスを組み合わせる必要があり且つ伸縮性が求められるような部分に対して使用することが可能になる。
請求項1に記載された本発明によれば、伸縮性を有し且つ分岐回路を設けることが可能なワイヤーハーネスを提供することができるという効果を奏する。また、完結した異なる経路のハーネスとの組み合わせにおいて結束用の外装を必要としないワイヤーハーネスを提供することできるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、分岐回路を設ける必要があり且つ伸縮性が求められるような部分に対して使用することができるという効果を奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、完結した異なる経路のハーネスを組み合わせる必要があり且つ伸縮性が求められるような部分に対して使用することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら説明する。図1は本発明のワイヤーハーネスの一実施の形態を模式的に示す全体斜視図である。また、図2は図1のP−P線断面図である。また、図3は電線編み部を示す拡大図である。また、図4は図1の電線編み部の全長が縮んだ様子を示す斜視図である。また、図5は図1の電線編み部の全長が伸びた様子を示す斜視図である。
図1において、引用符号1は本発明のワイヤーハーネスを示している。ワイヤーハーネス1は、例えばトラック等の車両のシャシ部に配索される部分のハーネスとして用いられている。ワイヤーハーネス1は、複数本の電線2と、電線2の一方の端末に取り付けられるコネクタ3と、電線2の他方の端末に取り付けられるコネクタ4と、複数本の電線2(2a、2b)同士が互いに編み込まれて形成される電線編み部5とを備えて構成されている。更に、ワイヤーハーネス1には、分岐ハーネス6が設けられている。ワイヤーハーネス1は、分岐回路を設ける必要があり且つ伸縮性が求められるような部分に対して使用することができるように形成されている。以下、先ずワイヤーハーネス1の各構成について説明する。
電線2は、導電性を有する金属材料からなる導体と、絶縁性を有する材料からなり導体の外側を被覆する絶縁体とを備えて構成されている。導体は、素線を複数本撚り合わせて形成されている(一例であるものとする。例えば一本の素線であってもよいものとする)。絶縁体は、例えばポリ塩化ビニルなどの合成樹脂材料により形成されている。電線2の一端側には、電線2をコネクタ3に接続するための接続端子(不図示)が設けられている。また、電線2の他端側には、電線2をコネクタ4に接続するための接続端子(不図示)が設けられている。電線2は、この両端に設けられた接続端子(不図示)がそれぞれコネクタ3及びコネクタ4に接続されている。電線2は、コネクタ3とコネクタ4とを電気的に接続した状態としている。
コネクタ3及びコネクタ4は、車両に搭載される電気機器等(不図示)に接続される部材であって、絶縁性の合成樹脂材料により箱形形状に形成されている。コネクタ3及びコネクタ4は、電線2の両端部に設けられた接続端子(不図示)と電気的に接続される端子接続部(不図示)を有している。また、コネクタ3及びコネクタ4は、後述する分岐ハーネス6を構成する電線7の端部に設けられた接続端子(不図示)と電気的に接続される端子接続部(不図示)も有している。コネクタ3及びコネクタ4は、電線2により電気的に接続された状態となっている。
電線編み部5は、電線2同士が互いに編み込まれて、全体の外形が略円筒状の形状となるように形成されている(形状は一例であるものとする)。すなわち、電線編み部5は、図2に示すように、電線2のうち互いに平行な第一の電線2aと、同じく電線2のうち互いに平行で第一の電線2aと交差する第二の電線2bとを交互に上下に重ねて、全体として略円筒状の形状となるように編み込まれている(尚、このように全体として外形が筒状になるように編むことを袋編みというものとする。又、電線編み部5を構成する電線2a、2bは、互いに外径が等しくても、異なっていてもよいものとする)。電線編み部5は、全長に渡って複数の電線2a、2bが袋編みされて形成されている。
電線編み部5は、伸縮自在となるように形成されている。すなわち、電線編み部5は、上記した互いに平行な第一の電線2aのうち互いに隣り合う第一の電線2aが、互いに間隔を空けて配置され、且つ、互いに平行な第二の電線2bのうち互いに隣り合う第二の電線2bが、互いに間隔を空けて配置されている。電線編み部5は、図3に示す電線編み部5のP−P線断面(電線編み部5の軸に直交する断面)において互いに隣り合う電線2a、2b間の間隔を拡げたり、縮めたりすることを自在にできるように形成されている。このように、電線編み部5は、上記間隔を拡げたり、縮めたりすることにより、その全長を伸縮させることができるようになっている。
電線編み部5は、互いに隣り合う電線2a、2b間の間隔を拡げると、電線編み部5の内径が拡大すると共に、図4に示すようにこの全長が短くなる(縮む)ようになっている。また、電線編み部5は、互いに隣り合う電線2a、2b間の間隔を縮めると、電線編み部5の内径が縮小すると共に、図5に示すようにこの全長が長くなる(伸びる)ようになっている。尚、図4に示される電線編み部5の全長Aは、図5に示される電線編み部5の全長Bよりも短いものとする。
電線編み部5は、上述の如く、互いに隣り合う電線2a、2bの間隔を拡げたり縮めたりすることによって、全長を伸縮させることができるように形成されている。従って、電線編み部5は、車両の仕様違い等にあわせてワイヤーハーネス1の長さを調整することができるように形成されている。電線編み部5は、後述する分岐ハーネス6の被収容電線部9を内部に組み込むことができるように形成されている。
分岐ハーネス6は、複数本の電線7と、コネクタ8とを備えて構成されている。電線7は、電線編み部5の内部に組み込まれる被収容電線部分9と、電線編み部5から外側に引き出される引き出し部分10とにより形成されている。尚、本形態において、コネクタ8と電線7の引き出し部分10とを合わせた部分を端末コネクタ部分11とする(引き出し部分10は、コネクタ8に接続されている)。電線7は、コネクタ3から引き出される電線7aとコネクタ4から引き出される電線7bとを有している。電線7a、7bの各端部には、接続端子(不図示)が設けられている。電線7a、7bは、それぞれ一端側がコネクタ3及びコネクタ4に接続されており、他端側がコネクタ8に接続された状態となっている。分岐ハーネス6は、コネクタ3及びコネクタ4とコネクタ8を電気的に接続した状態としている。尚、電線7は上記電線2と同様の構成であるものとする。
分岐ハーネス6は、コネクタ3及びコネクタ4のそれぞれから引き出される電線7a、7bをコネクタ8へ分岐する回路として設けられている。分岐ハーネス6は、上述の如く、被収容電線部分9が電線編み部5の内部に組み込まれるようになっている(図3参照)。被収容電線部分9は、電線7a、7bがコネクタ3及びコネクタ4から引き出されて、電線編み部5の外側に引き出される部分までを示している。また、分岐ハーネス6は、端末コネクタ部分11が電線編み部5の外側に引き出された状態になっている。分岐ハーネス6は、被収容電線部分9が電線編み部5の内部に組み込まれ、端末コネクタ部分11が電線編み部5の外側に引き出されることにより、ワイヤーハーネス1から分離してしまうことがないようになっている。
分岐ハーネス6は、被収容電線部分9が余長を持つように形成されている(図1及び図4参照)。これにより、分岐ハーネス6は、電線編み部5の伸縮に合わせて伸び縮みするようになっている。従って、分岐ハーネス6に余長を持たせることで電線編み部5を自在に伸縮させることができるようになっている。
コネクタ8は、電線編み部5の外側に設けられている。コネクタ8は、コネクタ3及びコネクタ4と同じく車両に搭載される電気機器等(不図示)に接続される部材であって、絶縁性の合成樹脂材料により箱形形状に形成されている。コネクタ8は、電線7の両端部に設けられた接続端子(不図示)と電気的に接続される端子接続部(不図示)を有している。コネクタ8は、分岐ハーネス6によりコネクタ3及びコネクタ4と電気的に接続された状態となっている。
次に、上記構成及び構造に基づきながら、ワイヤーハーネス1の製造の手順の一例を説明する。
先ず、電線2の一端側に設けられた接続端子(不図示)をコネクタ3の端子接続部(不図示)に接続すると共に、分岐ハーネス6の電線7a及び電線7bの一端側に設けられた接続端子(不図示)をコネクタ3及びコネクタ4の端子接続部(不図示)に接続する作業を行う。次に、各電線2a、2bを上述した如く編み込んで電線編み部5を形成する作業を行う。続いて、コネクタ3及びコネクタ4に接続された電線7a及び電線7bを電線編み部5の内部で一纏めにして電線編み部5の外側に引き出す作業を行う。これにより、電線7は、被収容電線部分9と引き出し部分10とを有した状態となる。最後に、電線2の他端側に設けられた接続端子(不図示)をコネクタ4の端子接続部(不図示)に接続すると共に、電線7a及び電線7bの他端側の接続端子(不図示)をコネクタ8の端子接続部(不図示)に接続する(引き出し部分10をコネクタ8に接続して端末コネクタ部分11を形成する)作業を行う。以上の作業により、ワイヤーハーネス1の製造が完了する。
ワイヤーハーネス1は、分岐回路が設けられた状態となっている。
以上、図1ないし図5を参照しながら説明してきたように、本発明のワイヤーハーネス1によれば、分岐ハーネス6は、被収容電線部分9が電線編み部5の内部に組み込まれ、端末コネクタ部分11が電背編み部5の外側に引き出された状態となる。すなわち、ワイヤーハーネス1と分岐回路である分岐ハーネス6とが分離してしまうことがない状態となる。従って、伸縮性を有するワイヤーハーネス1に分岐回路である分岐ハーネス6が設けられた状態となる。本発明のワイヤーハーネス1によれば、伸縮性を有するワイヤーハーネスに分岐回路を設けることが可能になる。
また、本発明のワイヤーハーネス1によれば、電線編み部5は、分岐ハーネス6の被収容電線部分9を組み込んだ状態であっても、被収容電線部分9に余長があることから、この余長の範囲において、伸縮することができる。本発明のワイヤーハーネス1によれば、分岐回路を設ける必要があり且つ伸縮性が求められるような部分に対して使用可能になる。
尚、本実施形態においては、分岐回路となる分岐ハーネス6の分岐先としてコネクタ8が一つ設けられているが、この分岐先は複数あってもよいものとする。
続いて、図6ないし図9を参照しながら本発明のワイヤーハーネスの他実施の形態を説明する。図6は、本発明のワイヤーハーネスの他実施の形態を模式的に示す斜視図である。また、図7は、図5のQ−Q線断面図である。また、図8は、図6の電線編み部の全長が縮んだ様子を示す斜視図である。また、図9は図6の電線編み部の全長が伸びた様子を示す図である。
図6において、ワイヤーハーネス21は、複数本の電線22と、電線22の一方の端末に取り付けられるコネクタ23と、電線22の他方の端末に取り付けられるコネクタ24と、複数本の電線22(22a、22b)同士が互いに編み込まれて形成される電線編み部25とを備えて構成されている。更にワイヤーハーネス21には、完結ハーネス26が設けられている。ワイヤーハーネス21は、完結ハーネス26を外装レスで組み合わせることができるように形成されている。以下、先ずワイヤーハーネス21の各構成について説明する。
電線22は、導電性を有する金属材料からなる導体と、絶縁性を有する材料からなり導体の外側を被覆する絶縁体とを備えて構成されている。導体は、素線を複数本撚り合わせて形成されている(一例であるものとする。例えば一本の素線であってもよいものとする)。絶縁体は、例えばポリ塩化ビニルなどの合成樹脂材料により形成されている。電線22の一端側には、電線22をコネクタ23に接続するための接続端子(不図示)が設けられている。また、電線22の他端側には、電線22をコネクタ14に接続するための接続端子(不図示)が設けられている。電線22は、この両端に設けられた接続端子(不図示)がそれぞれコネクタ23及びコネクタ24に接続されている。電線22は、コネクタ23とコネクタ24とを電気的に接続した状態としている。
コネクタ23及びコネクタ24は、車両に搭載される電気機器等(不図示)にそれぞれ接続される部材であって、絶縁性の合成樹脂材料により箱形形状に形成されている。コネクタ23及びコネクタ24は、電線22の両端側の端部に設けられた接続端子(不図示)を電気的に接続される端子接続部(不図示)を有している。コネクタ23及びコネクタ24は、電線22により電気的に接続された状態となっている。
電線編み部25は、全長に渡って複数の電線22a、22bが袋編みにより形成されている(図2参照。尚、本形態における袋編みとは上述の実施形態において説明したものと同様のものとする)。電線編み部25は、全体の外形が略円筒状の形状となるように形成されている(形状は一例であるものとする)。又、電線編み部25を構成する電線22a、22bは、互いに外径が等しくても、異なっていてもよいものとする。
電線編み部25は、伸縮自在となるように形成されている。すなわち、電線編み部25は、互いに平行な第一の電線22aのうち互いに隣り合う第一の電線22aが、互いに間隔を空けて配置され、且つ、互いに平行な第二の電線22bのうち互いに隣り合う第二の電線22bが、互いに間隔を空けて配置されている。電線編み部25は、図7に示す電線編み部25のQ−Q線断面(電線編み部25の軸に直交する断面)において互いに隣り合う電線22a、22b間の間隔を拡げたり、縮めたりすることを自在にできるように形成されている。このように、電線編み部25は、上記間隔を拡げたり、縮めたりすることにより、その全長を伸縮させることができるようになっている。
電線編み部25は、互いに隣り合う電線22a、22b間の間隔を拡げると、電線編み部25の内径が拡大すると共に、図8に示すようにこの全長が短くなる(縮む)ようになっている。また、電線編み部25は、互いに隣り合う電線22a、22b間の間隔を縮めると、電線編み部25の内径が縮小すると共に、図9に示すようにこの全長が長くなる(伸びる)ようになっている。尚、図8に示される電線編み部25の全長Cは、図9に示される電線編み部25の全長Dよりも短いものとする。
電線編み部25は、上述の如く、互いに隣り合う電線22a、22bの間隔を拡げたり縮めたりすることによって、全長を伸縮させることができるように形成されている。従って、電線編み部25は、車両の仕様違い等にあわせてワイヤーハーネス21の長さを調整することができるように形成されている。電線編み部25は、後述する完結ハーネス26の被収容電線部30を内部に組み込むことができるように形成されている。
完結ハーネス26は、複数本の電線27と、電線27に取り付けられるコネクタ28及びコネクタ29とを備えて構成されている。電線27は、電線編み部25の内部に組み込まれる被収容電線部分30と、電線編み部25から外側に引き出される引き出し部分31とにより形成されている。尚、本形態において、コネクタ28及びコネクタ29と電線27の引き出し部分31とを合わせた部分を端末コネクタ部分32、33とする(引き出し部分31は、コネクタ28及びコネクタ29に接続されている)。電線27の両端部には、コネクタ28及びコネクタ29に接続するための接続端子(不図示)が設けられている。電線27は、この両端に設けられた接続端子(不図示)がそれぞれコネクタ28及びコネクタ29に接続されている。電線27は、コネクタ28とコネクタ29とを電気的に接続した状態としている。尚、電線27は上記電線22と同様の構成であるものとする。
完結ハーネス26は、ワイヤーハーネス21とは、完結した異なる経路のハーネスとして形成されている。完結ハーネス26は、上述の如く、被収容電線部分30が電線編み部25の内部に組み込まれるようになっている。被収容電線部分30は、電線27が電線編み部25の内部に収容された部分を示している。また、完結ハーネス26は、端末コネクタ部分32、33が電線編み部25の外側に引き出された状態となっている。完結ハーネス26は、被収容電線部分30が電線編み部25の内部に組み込まれ、端末コネクタ部分32、33が電線編み部25の外側に引き出されることにより、ワイヤーハーネス21から分離してしまうことがないようになっている。
コネクタ28及びコネクタ29は、電線編み部25の外側に設けられている。コネクタ28及びコネクタ29は、車両に搭載される電気機器等(不図示)に接続される部材であって、絶縁性の合成樹脂材料により箱形形状に形成されている。コネクタ28及びコネクタ29は、電線27の両端部に設けられた接続端子(不図示)を電気的に接続される端子接続部(不図示)を有している。コネクタ28及びコネクタ29は、電線27により電気的に接続された状態となっている。
次に、上記構成及び構造に基づきながら、完結ハーネス26が組み込まれたワイヤーハーネス21の製造の手順の一例を説明する。
先ず、電線22の一端側に設けられた接続端子(不図示)をコネクタ23の端子接続部(不図示)に接続すると共に、電線27の一端側に設けられた接続端子(不図示)をコネクタ28の端子接続部(不図示)に接続する(端末コネクタ部分32を形成する)作業を行う。次に、各電線22a、22bを上述した如く袋編みして電線編み部25を形成する作業を行う。続いて、完結ハーネス26の電線27をコネクタ28側から電線編み部25の内部に引き込み、コネクタ29に向かうように電線編み部25の内部から外側へ引き出す作業を行う。これにより、電線27は、被収容電線部分30と引き出し部分31とを有した状態となる。最後に、電線27の他端側に設けられた接続端子(不図示)をコネクタ29の端子接続部(不図示)に接続する(端末コネクタ部分33を形成する)と共に、電線22の他端側に設けられた接続端子(不図示)をコネクタ24の端子接続部(不図示)に接続する作業を行う。以上の作業により、ワイヤーハーネス21の製造が完了する。
ワイヤーハーネス21は、経路の異なるハーネスが外装レスで組み合わされた状態となっている。
以上、図6ないし図9を参照しながら説明してきたように、本発明のワイヤーハーネス21によれば、完結ハーネス26は、被収容電線部30が電線編み部25の内部に組み込まれ、端末コネクタ部分32、33が電線編み部25から外側に引き出された状態となる。すなわち、ワイヤーハーネス21と完結ハーネス26とが分離してしまうことがない状態となる。本発明のワイヤーハーネス21によれば、ワイヤーハーネスと、経路の異なる完結ハーネス26とを外装レスで組み合わせることが可能になる。
また、本発明のワイヤーハーネス21によれば、電線編み部25は、完結ハーネス26を組み合わせた状態であっても、伸縮することができる。本発明のワイヤーハーネス21によれば、他の完結ハーネスを組み合わせる必要があり且つ伸縮性が求められるような部分に対して使用することが可能になる。
尚、上述した実施形態において、組み合わされた完結ハーネス26は一つであるが、複数の完結ハーネス26を組み合わせてもよいものとする。
以上、本発明によれば、伸縮性を有し且つ分岐回路を設けることが可能なワイヤーハーネス1を提供することができるという効果を奏する。また、経路の異なるハーネスとの組み合わせにおいて結束用の外装を必要としないワイヤーハーネス21を提供することできるという効果を奏する。本発明によれば、ワイヤーハーネス1は、分岐回路を設ける必要があり且つ伸縮性が求められるような部分に対して使用することができるという効果を奏する。
尚、上述してきた実施形態における電線編み部5、25は外形が略円筒形状に形成されたものであるが、この限りではないものとする。分岐ハーネス6や完結ハーネス26が組み込み可能な内部を有する筒状形状であればよいものとする(例えば、略長円形状でもよいものとする)。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
本発明のワイヤーハーネスの一実施の形態を模式的に示す斜視図である。 図1の電線編み部の拡大図である。 図1のP−P線断面図である。 図1の電線編み部の全長が縮んだ様子を示す斜視図である。 図1の電線編み部の全長が伸びた様子を示す斜視図である。 本発明のワイヤーハーネスの他実施の形態を模式的に示す斜視図である。 図6のQ−Q線断面図である。 図6の電線編み部の全長が縮んだ様子を示す斜視図である。 図6の電線編み部の全長が伸びた様子を示す斜視図である。
符号の説明
1 ワイヤーハーネス
2 電線
3 コネクタ
4 コネクタ
5 電線編み部
6 分岐ハーネス
7 電線
8 コネクタ
9 被収容電線部分
10 引き出し部分
11 端末コネクタ部分
21 ワイヤーハーネス
22 電線
23 コネクタ
24 コネクタ
25 電線編み部
26 完結ハーネス
27 電線
28 コネクタ
29 コネクタ
30 被収容電線部分
31 引き出し部分
32 端末コネクタ部分(コネクタ28側)
33 端末コネクタ部分(コネクタ29側)

Claims (3)

  1. 複数本の電線と、該電線に取り付けられるコネクタとを備え、前記電線同士が互いに編み込まれて外形が筒状に形成される電線編み部を有するワイヤーハーネスにおいて、
    前記電線編み部の内部に、前記コネクタから他のコネクタへ分岐する分岐ハーネスの被収容電線部分、又は、完結した異なる経路の完結ハーネスの被収容電線部分、のいずれかが組み込まれる
    ことを特徴とするワイヤーハーネス。
  2. 請求項1に記載のワイヤーハーネスにおいて、
    前記分岐ハーネスの前記被収容電線部分に余長を持たせ、該被収容電線部分を組み込んだ前記電線編み部は、互いに平行で且つ互いに隣り合う前記電線同士が互いに間隔を空けて配置され、該間隔を拡げたり縮めたりすることにより伸縮自在となる
    ことを特徴とするワイヤーハーネス。
  3. 請求項1に記載のワイヤーハーネスにおいて、
    前記完結ハーネスの前記被収容電線部を組み込んだ前記電線編み部は、互いに平行で且つ互いに隣り合う前記電線同士が互いに間隔を空けて配置され、該間隔を拡げたり縮めたりすることにより伸縮自在となる
    ことを特徴とするワイヤーハーネス。
JP2008188127A 2008-07-22 2008-07-22 ワイヤーハーネス Abandoned JP2010027417A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008188127A JP2010027417A (ja) 2008-07-22 2008-07-22 ワイヤーハーネス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008188127A JP2010027417A (ja) 2008-07-22 2008-07-22 ワイヤーハーネス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010027417A true JP2010027417A (ja) 2010-02-04

Family

ID=41733048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008188127A Abandoned JP2010027417A (ja) 2008-07-22 2008-07-22 ワイヤーハーネス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010027417A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012212626A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Sumitomo Wiring Syst Ltd ガイド体付ワイヤーハーネス
JP2016219232A (ja) * 2015-05-20 2016-12-22 住友電装株式会社 ワイヤハーネス
CN112072423A (zh) * 2020-08-28 2020-12-11 中航光电科技股份有限公司 一种一体化编织型电缆组件及加工工艺
EP4343792A1 (en) * 2022-09-26 2024-03-27 GN Audio A/S Braided electrical cable

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012212626A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Sumitomo Wiring Syst Ltd ガイド体付ワイヤーハーネス
JP2016219232A (ja) * 2015-05-20 2016-12-22 住友電装株式会社 ワイヤハーネス
CN112072423A (zh) * 2020-08-28 2020-12-11 中航光电科技股份有限公司 一种一体化编织型电缆组件及加工工艺
CN112072423B (zh) * 2020-08-28 2022-04-19 中航光电科技股份有限公司 一种一体化编织型电缆组件及加工工艺
EP4343792A1 (en) * 2022-09-26 2024-03-27 GN Audio A/S Braided electrical cable

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4511988B2 (ja) シールド導電路
JP6275545B2 (ja) ワイヤハーネス
JP6164531B2 (ja) シールド導電路
JP2017055570A (ja) 導電路とシールド部材とのズレ防止構造、及びワイヤハーネス
JP2010027417A (ja) ワイヤーハーネス
JP2023054065A (ja) 配線部材
JP2016136460A (ja) ワイヤハーネス
JP6239882B2 (ja) ワイヤハーネス
JP2005174689A (ja) 編組電線及びその配索方法
JP6356729B2 (ja) ワイヤハーネス
JP2018137197A (ja) 編組カバー付ワイヤハーネスおよびその製造方法
JP5480004B2 (ja) ワイヤーハーネスの配索方法
JP6127312B2 (ja) ワイヤハーネス
JP2019057377A (ja) ワイヤーハーネス
CN108418155B (zh) 线束的布线结构
JP2006236860A (ja) ワイヤハーネス及びワイヤハーネスの組立方法
US20190080821A1 (en) Shielded conductive path and relay connecting member
JP6569537B2 (ja) ワイヤハーネス
JP7330803B2 (ja) 複合ケーブル、及びワイヤハーネス
JP2015220855A (ja) シールド導電路
JP4289493B2 (ja) フラットケーブルの屈曲方法及びフラットケーブル
JP2018032599A (ja) ジョイントキャップ、接続構造体、及びワイヤーハーネス
JP2022127276A (ja) 電線用外装部材、ワイヤハーネスおよびワイヤハーネスの配索構造
US11283249B2 (en) Sheathing member and wire harness
JP6935562B2 (ja) ジョイントキャップ、接続構造体、及びワイヤーハーネス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20110527

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20120703