JP2015208148A - 電線保護用硬質チューブ及び電線モジュール - Google Patents

電線保護用硬質チューブ及び電線モジュール Download PDF

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剛司 水平
Takeshi Mizuhira
剛司 水平
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Abstract

【課題】電線保護用硬質チューブの内部に電線を収容する作業を容易にすることができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】電線保護用硬質チューブ20は、第1部材30と、前記第1部材30と係合可能な第2部材40と、を備える。第1部材30は、電線12の経路規制が可能な第1本体部32と、前記第1本体部32の周方向一端部側に設けられた第1係止部34と、前記第1本体部32の周方向他端部側に設けられた第1被係止部36と、を含む。第2部材40は、電線12の経路規制が可能な第2本体部42と、前記第2本体部42の周方向一端部側に設けられ、前記第1被係止部36と係合可能な第2係止部44と、前記第2本体部42の周方向他端部側に設けられ、前記第1係止部34と係合可能な第2被係止部46と、を含む。
【選択図】図1

Description

この発明は、電線の周囲に外装される電線保護用硬質チューブに関する。
自動車用に配設される電線には、保護及び経路規制等を目的として、電線保護用硬質チューブ等が外装される場合がある。
このような電線保護用硬質チューブが、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の外装保護チューブは、チューブ本体の表面に滲み出たオイルによってチューブ本体の表面に皮膜層が形成され、車両走行時に起こる振動により周囲の他部材と直接に接触しても外傷を生じにくいとされている。
特開2002−27631号公報
ところで、電線保護用硬質チューブの内部に電線を収容する場合、従来は電線保護用硬質チューブの軸方向に沿ってスリットを形成し、当該スリットで割り開いて電線を収容することが考えられる。または、スリットを設けずに、電線保護用硬質チューブの一端側開口から他端側開口にかけてチューブ内に電線を通して収容することが考えられる。
しかしながら、電線保護用硬質チューブは剛性が大きいため、スリットを割り開く作業が大変であった。また、径を大きくするように変形させにくいため、電線端部に設けられたコネクタ等を挿通しにくかった。このため、電線保護用硬質チューブ内に電線を収容する作業は困難であった。
そこで、本発明は、電線保護用硬質チューブの内部に電線を収容する作業を容易にすることができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る電線保護用硬質チューブは、電線の経路規制が可能な第1本体部と、前記第1本体部の周方向一端部側に設けられた第1係止部と、前記第1本体部の周方向他端部側に設けられた第1被係止部と、を含む第1部材と、電線の経路規制が可能であり、前記第1本体部とでその内部に電線を収容可能な空間を形成する筒状をなす第2本体部と、前記第2本体部の周方向一端部側に設けられ、前記第1被係止部と係合可能な第2係止部と、前記第2本体部の周方向他端部側に設けられ、前記第1係止部と係合可能な第2被係止部と、を含み、前記第1部材と係合可能な第2部材と、を備える。
第2の態様に係る電線保護用硬質チューブは、第1の態様に係る電線保護用硬質チューブであって、前記第1部材と前記第2部材とが係合している状態で、前記第1係止部と前記第2被係止部とが前記第1本体部及び前記第2本体部の内周側で係合するとともに、前記第2係止部と前記第1被係止部とが前記第1本体部及び前記第2本体部の内周側で係合する。
第3の態様に係る電線保護用硬質チューブは、第1又は第2の態様に係る電線保護用硬質チューブであって、前記第1係止部と前記第1被係止部とが、前記第1本体部の軸方向に沿って同一断面をなして連続的に設けられるとともに、前記第2係止部と前記第2被係止部とが、前記第2本体部の軸方向に沿って同一断面をなして連続的に設けられている。
第4の態様に係る電線保護用硬質チューブは、第1〜第3のいずれか1つの態様に係る電線保護用硬質チューブであって、前記第1部材と前記第2部材とは、軸方向に直交する方向に沿って切断した断面が同一であり、且つ、前記断面が前記第1部材又は前記第2部材の延在方向に沿って直線状に連続している。
第5の態様に係る電線保護用硬質チューブは、第1又は第2の態様に係る電線保護用硬質チューブであって、前記第1部材と前記第2部材とのうち少なくとも一方は、曲がっている部分を含む。
第6の態様に係る電線モジュールは、第1〜第5のいずれか1つの態様に係る電線保護用硬質チューブと、前記電線保護用硬質チューブの内部に収容された電線と、を備える。
第1〜第5の態様に係る電線保護用硬質チューブによると、第1係止部と第2被係止部との係合、及び、第1被係止部と第2係止部との係合により、第1部材と第2部材とを係合させることができる。これにより、電線を第1部材又は第2部材に収容したのち、両者を係合させることによって電線保護用硬質チューブの内部に電線を収容できる。これにより、電線保護用硬質チューブの内部に電線を収容する作業を容易にすることができる。
特に、第2の態様に係る電線保護用硬質チューブによると、第1部材と第2部材とが係合している状態で、第1係止部と第2被係止部とが第1本体部及び第2本体部の内周側で係合するとともに、第2係止部と第1被係止部とが第1本体部及び第2本体部の内周側で係合するため、両者を係合させた状態で、外側の出っ張りを抑制することができる。
特に、第3の態様に係る電線保護用硬質チューブによると、第1係止部と第1被係止部とが、第1本体部の軸方向に沿って同一断面をなして連続的に設けられるとともに、第2係止部と第2被係止部とが、第2本体部の軸方向に沿って連続的に設けられているため、軸方向に沿ったどの位置でも両者を係合させることができる。
特に、第4の態様に係る電線保護用硬質チューブによると、第1部材と前記第2部材とは、軸方向に直交する方向に沿って切断した断面が同一であり、且つ、その断面が第1部材又は第2部材の延在方向に沿って直線状に連続しているため、1つの製造装置で、設定を変えることなく第1部材と第2部材とを製造することができる。
特に、第5の態様に係る電線保護用硬質チューブによると、第1部材と第2部材とのうち少なくとも一方は、曲がっている部分を含むため、電線を曲げて配設する部分に電線保護用硬質チューブを外装することができる。
第6の態様に係る電線モジュールによると、第1係止部と第2係止部との係合、及び、第1被係止部と第2被係止部との係合により、第1部材と第2部材とを係合させることができる。これにより、電線を第1部材又は第2部材に収納したのち、両者を係合させることによって電線保護用硬質チューブの内部に電線を収容する作業を容易にすることができる。
第1実施形態に係る電線保護用硬質チューブを示す斜視図である。 第1実施形態に係る電線保護用硬質チューブを示す正面図である。 第1実施形態に係る電線保護用硬質チューブの第1部材を示す斜視図である。 第1実施形態に係る電線保護用硬質チューブを用いた電線モジュールの応用例を示す斜視図である。 第1実施形態に係る電線保護用硬質チューブを用いた電線モジュールの応用例を示す側面図である。 第2実施形態に係る電線保護用硬質チューブを示す正面図である。 第3実施形態に係る電線保護用硬質チューブを示す平面図である。 第3実施形態に係る電線保護用硬質チューブの第1部材の一例を示す平面図である。 第3実施形態に係る電線保護用硬質チューブの変形例を示す平面図である。 変形例に係る電線保護用硬質チューブの第1部材の一例を示す平面図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20及び電線モジュール10について説明する。図1は、第1実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20を示す斜視図である。図2は、第1実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20を示す正面図である。図3は、第1実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20の第1部材30を示す斜視図である。
第1実施形態に係る電線モジュール10は、電線12と、電線保護用硬質チューブ20とを備える。電線12のうち長手方向中間部分が、電線保護用硬質チューブ20の内部に収容されている。
電線12は、少なくとも1本含まれる。電線12は、芯線の外周に樹脂が押出被覆等されることで被覆部が形成された構成とされている。ここでは、複数の電線12が束ねられた電線12束の例で説明する。なお、電線12束には、光ファイバ等が電線12に沿って配設されていてもよい。電線12は、車両等の配設対象箇所に配設された状態で、車両等に搭載された各種電気機器同士を電気的に接続するものとして用いられる。なお、図1、図2、図4〜図7及び図9では、束ねられた電線12束の外形が描かれている。
電線保護用硬質チューブ20は、第1部材30と第2部材40とを備える。電線保護用硬質チューブ20は、成形後の曲げ等の変形が困難なように形成され、電線12のうち保護及び経路規制したい部分に外装される。
第1部材30は、第1本体部32と、第1係止部34と、第1被係止部36とを含む。
第1本体部32は、電線12の経路規制が可能となるように形成されている。ここでは、第1本体部32は、半筒状に形成されている。
第1係止部34は、第1本体部32の周方向一端部側に設けられている。ここでは、第1係止部34は、断面視円状の突起状に形成されている。
第1被係止部36は、第1本体部32の周方向他端部側に設けられている。ここでは、第1被係止部36は、断面視4分の3円弧状、換言すると、断面視C字状に形成され、後述する第2係止部44を挿入可能な開口と、第2係止部44が嵌る凹部とが形成されている。
このような第1部材30は、例えば、押出成形によって製造することができる。即ち、溶融した合成樹脂材料を、上記第1部材30の断面形状に対応する形状に形成された押出成形用の金型を用いて半筒状に押し出すことで第1部材30を製造することができる。
第2部材40は、第2本体部42と、第2係止部44と、第2被係止部46とを含む。第2部材40は、第1部材30と係合可能に形成されている。第2部材40も、第1部材30と同様に押出成形等で製造することができる。
第2本体部42は、電線12の経路規制が可能となるように形成されている。ここでは、第2本体部42は、半筒状に形成されている。第2本体部42と第1本体部32とでその内部に電線12を収容可能な空間を形成する筒状をなす。より詳細には、第1部材30と第2部材40とを係合させた状態で、周方向に開口のない筒状となり、第1本体部32と第2本体部42との間に電線12を収容できる空間が形成される。
第2係止部44は、第2本体部42の周方向一端部側に設けられている。第2係止部44は第1被係止部36と係合可能に形成されている。ここでは、第2係止部44は、断面視円状の突起状に形成されている。ここでは、第2係止部44は第1係止部34と同様の形状に形成されている。以下では、このように、第1係止部34と第2係止部44とが同様の形状に形成されている場合、両者をまとめて係止部34,44と呼ぶ。
第2被係止部46は、第2本体部42の周方向他端部側に設けられている。第2被係止部46は、第1係止部34と係合可能に形成されている。ここでは、第2被係止部46は、断面視4分の3円弧状、換言すると、断面視C字状に形成され、第1係止部34を挿入可能な開口と、第1係止部34が嵌る凹部が形成されている。ここでは、第2被係止部46は第1被係止部36と同様の形状に形成されている。以下では、このように、第1被係止部36と第2被係止部46とが同様の形状に形成されている場合、両者をまとめて被係止部36,46と呼ぶ。
係止部34,44の外径と被係止部36,46の内径とは同じ程度に設定されている。これにより、第1部材30と第2部材40とが係合した状態で、両者のがたつきを抑制することができる。
また、被係止部36,46の開口の幅は、係止部34,44の径よりも小さく設定されている。これにより、被係止部36,46の凹部に係止部34,44が嵌った状態で、被係止部36,46から係止部34,44が外れにくくなる。
また、被係止部36,46の開口の幅は、第1本体部32又は第2本体部42の厚みよりも大きく設定されている。
また、ここでは、第1部材30と第2部材40とを係合させる際に、第1被係止部36の開口の向きと第2被係止部46の開口の向きとが逆になるように設定されている。これにより、係止部34,44を被係止部36,46に周方向の開口から押し込んで係合させる際に、一度に両方係合させることができる。ここでは、被係止部36,46は、C字の中央で第1本体部32又は第2本体部42とつながっている。これにより、第1被係止部36の開口の向きと第1本体部32の開口の向きとが同じであるとともに、第2被係止部46の開口の向きと第2本体部42の開口の向きとが同じである。これにより、第1部材30と第2部材40とを係合させる際に、第1被係止部36の開口の向きと第2被係止部46の開口の向きとが逆になる。
もっとも、第1係止部34と第2係止部44とが同様の形状に形成されていること、及び、第1被係止部36と第2被係止部46とが同様の形状に形成されていることは必須ではない。例えば、第1係止部34と第2被係止部46とが、後述する第2実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20Bの第1部材30Bの第1係止部34Bと第2被係止部46Bとのように、外側に出っ張らない形状に形成されていてもよい。
また、ここでは、第1係止部34と第1被係止部36とが、第1本体部32の軸方向に沿って同一断面をなして連続的に設けられている。換言すると、第1係止部34と第1被係止部36とが、第1本体部32の軸方向に沿ったどの位置にも同様の形状で形成されている。
同様に、第2係止部44と第2被係止部46とが、第2本体部42の軸方向に沿って同一断面をなして連続的に設けられている。換言すると、第2係止部44と第2被係止部46とが、第2本体部42の軸方向に沿ったどの位置にも同様の形状で形成されている。
このため、第1部材30と第2部材40とが、それぞれの軸方向に沿ったどの位置でも係合可能となる。これにより、第1部材30の軸方向の寸法と第2部材40の軸方向の寸法とが異なる場合でも、第1部材30と第2部材40とのうち長尺に形成された方に対して、短尺に形成された方をどの位置でも係合させることができる。これにより、係止部34,44と被係止部36,46とが間隔をあけて断続的に設けられている場合に比べて、係合構造の位置を合わせて軸方向の寸法を決める必要がなくなることによって、第1部材30及び第2部材40の軸方向の寸法に対する設計の自由度を高めることができる。
また、これにより、第1部材30に対して第2部材40を軸方向にずらして、第1係止部34と第1被係止部36、及び、第2係止部44と第2被係止部46とを係合させることができる。具体的には、被係止部36,46の軸方向端部の開口から係止部34,44を順次挿入していくことで、係止部34,44と被係止部36,46とを係合させることができる。
もっとも、係止部34,44と被係止部36,46とを係合させる方法はこれに限られない。例えば、係止部34,44を被係止部36,46の周方向の開口から内部に押し込むように力を加えることで、被係止部36,46の周方向の開口の幅が広がるように弾性変形することによって、係止部34,44が開口を通過可能となる。これにより、係止部34,44と被係止部36,46とを係合させることができる。
なお、第1係止部34と第1被係止部36、及び、第2係止部44と第2被係止部46が、第1本体部32又は第2本体部42の軸方向に沿って同一断面をなして連続的に設けられていることは必須ではない。どちらか一方のみが軸方向に沿って同一断面をなして連続的に設けられていてもよい。例えば、係止部34,44と被係止部36,46とのうち一方が軸方向に沿って断続的に形成されていてもよい。また、両方とも、軸方向に沿って同一断面をなして連続的に設けられていなくてもよい。例えば、係止部34,44として複数の突起が軸方向に沿って点在するとともに、被係止部36,46として上記突起と嵌る凹部が軸方向に沿って点在するように形成されていてもよい。
さらに、ここでは、第1部材30と第2部材40とは、軸方向に直交する方向に沿って切断した断面が同一であり、且つ、その断面が第1部材30又は第2部材40の延在方向に沿って直線状に連続している。即ち、ここでは、第1部材30と第2部材40とは、直線状に形成され、少なくとも軸方向の寸法以外について、その形状が同一となるように形成されている。
これにより、押出成形等で第1部材30及び第2部材40を形成する場合、同じ金型を用いて両者を形成することができる。これにより、第1部材30及び第2部材40の製造に係るコストを抑えることができる。
また、例えば、まずは、第1部材30及び第2部材40の軸方向の寸法を同じに設定して、換言すると、第1部材30と第2部材40とを同形状となるように形成してから、第1部材30又は第2部材40を必要に応じて軸方向に沿って一部を切断するなどして、第1部材30と第2部材40との軸方向の寸法を異ならせることもできる。これにより、第1部材30及び第2部材40の管理にかかるコストを抑制することができる。
もっとも、第1部材30と第2部材40とは、軸方向に直交する方向に沿って切断した断面が同一であり、且つ、その断面が第1部材30又は第2部材40の延在方向に沿って直線状に連続していることは必須ではない。第1部材30と第2部材40とは、断面形状が異なっていてもよい。例えば、第1本体部32が円の半円弧状の半筒状に形成され、第2本体部42が、長径又は短径が上記円の径と同じに設定された楕円の半円弧状の半筒状に形成されていてもよい。なお、第1本体部32と第2本体部42とが、円又は楕円の半筒状に形成されることは必須ではない。例えば、角筒の半筒状、又は、多角形と円とを組み合わせた筒の半筒状であってもよい。
また、第1部材30と第2部材40とは、その断面が第1部材30又は第2部材40の延在方向に沿って直線状に連続していない、つまり、曲がっていてもよい。例えば、後述する第3実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20Cのように、平面視L字状に曲がっていてもよいし、第3実施形態の変形例に係る電線保護用硬質チューブ20Dのように、平面視半円弧状に曲がっていてもよい。
なお、ここでは、第1部材30と第2部材40とは、軸方向の寸法も同一である。つまり、ここでは、第1部材30と第2部材40とが同一の形状に形成されている。
また、ここでは、図示は省略するが、電線12と電線保護用硬質チューブ20とは、電線保護用硬質チューブ20の端部においてテープ等が両者に巻回されることにより、固定されていることが好ましい。この際に、例えば、第1部材30の端部と第2部材40の端部とを軸方向に沿ってずらして係合させる等することによって、電線保護用硬質チューブ20のうち係合していない部分と電線12とにテープを巻回させることができる。これにより、電線12と電線保護用硬質チューブ20とを固定させやすくすることができる。なお、第1部材30の軸方向の寸法と第2部材40の軸方向の寸法は、同じでもよいし異なっていてもよい。第1部材30の軸方向の寸法と第2部材40の軸方向の寸法が異なっている場合、第1部材30と第2部材40とのうちどちらか一方のみに電線12を固定させることができる。
第1実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20によると、第1係止部34と第2被係止部46との係合、及び、第1被係止部36と第2係止部44との係合により、第1部材30と第2部材40とを係合させることができる。これにより、電線12を第1部材30又は第2部材40に収容したのち、両者を係合させることによって電線保護用硬質チューブ20の内部に電線12を収容することができる。これにより、電線保護用硬質チューブ20の内部に電線12を収容する作業を容易にすることができる。
特に、軸方向に沿ってスリットが形成されている電線保護用硬質チューブに比べて、スリットを割り開く作業を省略することができる。また、スリットから電線から飛び出さないように、電線保護用硬質チューブの周囲にテープを巻回させる作業を省略することができる。
また、スリットが形成されておらず、電線を中通しする電線保護用硬質チューブに比べて、電線を中通しする作業を省略することができる。また、電線12端部にコネクタ等が設けられている場合でも、電線12に電線保護用硬質チューブ20を容易に外装することができる。特に、電線12端部に電線保護用硬質チューブ20の端部の開口よりも大きいコネクタが設けられている場合でも、電線12に電線保護用硬質チューブ20を容易に外装することができる。
また、第1係止部34と第1被係止部36とが、第1本体部32の軸方向に沿って同一断面をなして連続的に設けられるとともに、第2係止部44と第2被係止部46とが、第2本体部42の軸方向に沿って連続的に設けられているため、軸方向に沿ったどの位置でも両者を係合させることができる。
また、第1部材30と第2部材40とは、軸方向に直交する方向に沿って切断した断面が同一であり、且つ、その断面が第1部材30又は第2部材40の延在方向に沿って直線状に連続しているため、1つの製造装置で、設定を変えることなく第1部材30と第2部材40とを製造することができる。
<応用例>
次に、第1実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20を用いた電線モジュール10の応用例について説明する。図4は、第1実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20を用いた電線モジュール10の応用例を示す斜視図である。図5は、第1実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20を用いた電線モジュール10の応用例を示す側面図である。なお、本応用例の説明において、第1実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する(以下の第2実施形態、第3実施形態及びその変形例の説明についても同様)。
応用例に係る電線モジュール10Aは、複数の電線12を備え、幹線12aの中間部分で幹線12aから枝線12bが分岐している。そして、この分岐部分の周辺に電線保護用硬質チューブ20Aが設けられている。
具体的には、ここでは、第1部材30Aの軸方向の寸法が第2部材40の軸方向の寸法よりも短く設定されるとともに、第1部材30Aが複数(ここでは、2つ)設けられている。
より具体的には、ここでは、軸方向の寸法が第2部材40の軸方向の寸法の半分よりも短く設定された第1部材30Aが2つ、軸方向に間隔をあけた状態で第2部材40とそれぞれ係合している。そして、第1部材30Aと第2部材40との間に生じた収容空間に幹線12aが収容されるとともに、2つの第1部材30Aの間に生じた開口から枝線12bが延びている。
なお、枝線12bのうち幹線12aから分岐する部分には、枝線12bの固定又は保護等を目的としてテープ等が巻回されてもよい。
このように分岐を有する電線12の分岐部分(ここでは、分岐前後の幹線12a)にも、第1部材30Aと第2部材40との軸方向の寸法を変えることで、電線保護用硬質チューブ20Aを取り付けることができる。
特に、第1係止部34と第1被係止部36、及び、第2係止部44と第2被係止部46が軸方向に沿って同一断面をなして連続する第1部材30Aと第2部材40とを取り付けることによって、第2部材40に対して任意の位置で枝線12bを引き出すことができるとともに、複数の第1部材30A同士の間隔を枝線12bの径に合わせて任意の間隔にすることができる。
また、幹線から複数の枝線が分岐する場合でも、例えば、1つの第2部材に対して第1部材を3つ以上係合させることによって、幹線のうち複数の分岐部分の周辺に硬質チューブを取り付けることができる。
{第2実施形態}
次に、第2実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20Bについて説明する。図6は、第2実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20Bを示す正面図である。
第2実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20Bは、係止部34B,44B及び被係止部36B,46Bの形状が第1実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20の係止部34,44及び被係止部36,46の形状とは異なる。
具体的には、電線保護用硬質チューブ20Bは、第1部材30Bと第2部材40Bとが係合している状態で、第1係止部34Bと第2被係止部46Bとが第1本体部32及び第2本体部42の内周側で係合するとともに、第2係止部44Bと第1被係止部36Bとが第1本体部32及び第2本体部42の内周側で係合するように形成されている。つまり、電線保護用硬質チューブ20Bは、係止部34B,44B及び被係止部36B,46Bが外周側に出っ張らないように形成されている。
より具体的には、係止部34B,44Bは、本体部の周方向一端部から内周側に突出する張出部と、張出部の先端から張出部の延在方向に直交するように突出する突起部とを含む。突起部は、先端に行くほど幅が小さくなるとともに、張出部の先端に向かって傾斜している。これにより、係止部34B,44Bを後述する被係止部36B,46Bの凹部に押し込む際に、凹部の開口を広げやすくなることによって押し込みやすくなる。
被係止部36B,46Bには、係止部34B,44Bを収容可能な凹部が形成されている。凹部は外周側に向けて開口している。凹部の内周面は係止部34B,44Bの外周面に沿うように形成されている。ここでは、被係止部36B,46Bは、本体部の周方向他端部から突出するとともに、係止部34B,44Bの外周面に沿うように曲げられたような形状に形成されている。そして、被係止部36B,46Bの先端が係止部34B,44Bに引っ掛かり、軸方向以外の方向において、両者が抜けにくくなっている。
第2実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20Bによっても第1実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20と同様の効果を得ることができる。
また、第2実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20Bによると、第1部材30Bと第2部材40Bとを係合させた状態で、外側の出っ張りを抑制することができる。これにより、電線保護用硬質チューブ20Bが他の部材に干渉することを抑制することができる。
{第3実施形態}
次に、第3実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20Cについて説明する。図7は、第3実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20Cを示す平面図である。図8は、第3実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20Cの第1部材30Cの一例を示す平面図である。
第3実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20Cは、第1部材30Cと第2部材40Cとのうち少なくとも一方の形状が第1実施形態に係る第1部材30又は第2部材40の形状とは異なる。
具体的には、第1部材30Cと第2部材40Cとのうち少なくとも一方は、曲がっている部分を含む。ここでは、第1部材30Cと第2部材40Cとが両方、L字状に曲がっている。
このような第1部材30C及び第2部材40Cとしては、例えば、第1実施形態に係る第1部材30を曲げたような形状が考えられる。より詳細には、第1部材30の一端側を、第1係止部34と第1被係止部36とを含む平面内で、軸方向に対して一方側方側又は他方側方側に曲げた形状とすることで第1部材30C又は第2部材40Cとすることができる。
また、例えば、電線保護用硬質チューブ20Cが、平面視において、曲がっている部分の中心を通る線P1に対して線対称に形成されている場合、図8のように対称軸P1に対して対称な位置に係止部34C,44Cと被係止部36C,46Cとが形成されることで、第1部材30Cと第2部材40Cとを同形状に形成することができる。図8では、第1部材30Cは、対称軸P1に対して、内周側及び外周側で共に一方側に係止部34C,44Cが位置し、他方側に被係止部36C,46Cが位置するように形成されているが、内周側の一方と外周側の他方に係止部が位置し、内周側の他方と外周側の一方に被係止部が位置するように形成されていてもよい。
もっとも、第1部材30Cと第2部材40Cの両方が曲がっていることは必須ではない。例えば、第2部材をL字状に曲げた形状とし、L字状の第2部材のうち直線状に形成されている部分のみに直線状に形成された第1部材を係合させ、曲がっている部分には第1部材を係合させない場合もあり得る。
{変形例}
次に、第3実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20Cの変形例について説明する。図9は、第3実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20Cの変形例を示す平面図である。図10は、変形例に係る電線保護用硬質チューブ20Dの第1部材30Dの一例を示す平面図である。
変形例に係る電線保護用硬質チューブ20Dは、曲げの形状が第3実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20Cの曲げの形状とは異なる。
具体的には、電線保護用硬質チューブ20Dは、電線12のうちS字状に曲げられている部分に設けられる。ここでは、平面視半円弧状に形成された電線保護用硬質チューブ20Dを2つ用いて、電線12のうちS字状に曲げられている部分に取り付けられている。もっとも、S字状に形成された電線保護用硬質チューブを1つ用いて取り付けられていてもよいし、L字状に形成された電線保護用硬質チューブを4つ用いて取り付けられていてもよい。
なお、図10のように、第1部材30D及び第2部材40Dが、平面視において、対称軸P2に対して線対称な形状に形成されていれば、第3実施形態に係る電線保護用硬質チューブ20Cと同様に、第1部材30Dと第2部材40Dとを同一な形状とすることができる。
第3実施形態及びその変形例に係る電線保護用硬質チューブ20C,20Dによっても、第1係止部34C,34Dと第2被係止部46C,46Dとの係合、及び、第1被係止部36C,36Dと第2係止部44C,44Dとの係合により、第1部材30C,30Dと第2部材40C,40Dとを係合させることができる。これにより、電線12を第1部材30C,30D又は第2部材40C,40Dに収容したのち、両者を係合させることによって電線保護用硬質チューブ20C,20Dの内部に電線12を収容する作業を容易にすることができる。
また、第3実施形態及びその変形例に係る電線保護用硬質チューブ20C,20Dによると、第1部材30C,30Dと第2部材40C,40Dとのうち少なくとも一方は、曲がっている部分を含むため、電線12を曲げて配設する部分に電線保護用硬質チューブ20C,20Dを外装することができる。
なお、上記各実施形態、応用例及び変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10,10A,10B,10C,10D 電線モジュール
12 電線
20,20A,20B,20C,20D 電線保護用硬質チューブ
30,30A,30B,30C,30D 第1部材
32 第1本体部
34,34B,34C,34D 第1係止部
36,36B,36C,36D 第1被係止部
40,40A,40B,40C,40D 第2部材
42 第2本体部
44,44B,44C,44D 第2係止部
46,46B,46C,46D 第2被係止部

Claims (6)

  1. 電線の経路規制が可能な第1本体部と、前記第1本体部の周方向一端部側に設けられた第1係止部と、前記第1本体部の周方向他端部側に設けられた第1被係止部と、を含む第1部材と、
    電線の経路規制が可能であり、前記第1本体部とでその内部に電線を収容可能な空間を形成する筒状をなす第2本体部と、前記第2本体部の周方向一端部側に設けられ、前記第1被係止部と係合可能な第2係止部と、前記第2本体部の周方向他端部側に設けられ、前記第1係止部と係合可能な第2被係止部と、を含み、前記第1部材と係合可能な第2部材と、
    を備える、電線保護用硬質チューブ。
  2. 請求項1に記載の電線保護用硬質チューブであって、
    前記第1部材と前記第2部材とが係合している状態で、前記第1係止部と前記第2被係止部とが前記第1本体部及び前記第2本体部の内周側で係合するとともに、前記第2係止部と前記第1被係止部とが前記第1本体部及び前記第2本体部の内周側で係合する、電線保護用硬質チューブ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電線保護用硬質チューブであって、
    前記第1係止部と前記第1被係止部とが、前記第1本体部の軸方向に沿って同一断面をなして連続的に設けられるとともに、
    前記第2係止部と前記第2被係止部とが、前記第2本体部の軸方向に沿って同一断面をなして連続的に設けられている、電線保護用硬質チューブ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電線保護用硬質チューブであって、
    前記第1部材と前記第2部材とは、軸方向に直交する方向に沿って切断した断面が同一であり、且つ、前記断面が前記第1部材又は前記第2部材の延在方向に沿って直線状に連続している、電線保護用硬質チューブ。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の電線保護用硬質チューブであって、
    前記第1部材と前記第2部材とのうち少なくとも一方は、曲がっている部分を含む、電線保護用硬質チューブ。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の電線保護用硬質チューブと、
    前記電線保護用硬質チューブの内部に収容された電線と、
    を備える、電線モジュール。
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