JP6569312B2 - 処理装置、処理方法及び処理プログラム - Google Patents

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本発明は、処理装置、処理方法及び処理プログラムに関する。
従来、吸着搬送ロボットが搬送物を吸着パッドで吸着してから、搬送物の搬送が開始されるまでの区間を決めて、圧力センサが検出した吸着圧力の過渡データに基づいて、吸着パッドの磨耗を判断する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、特定のロボットに搭載されたアクティブセンサの作業(タスク)に対する寄与度が、他のロボットに搭載されたアクティブセンサの各作業(タスク)に対する寄与度よりも低い場合に、特定のロボットのセンサ感度を下げる技術についても知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−152843号公報 特開2009−136933号公報
しかしながら、従来においては、センサの負荷を低減することについての対策が講じられていない。
1つの側面では、本発明は、センサの負荷を低減することが可能な処理装置、処理方法及び処理プログラムを提供することを目的とする。
一つの態様では、処理装置は、対象物に対して作業を行う作業部の力又は変位を検出するセンサの出力値に基づいて、前記作業部が作業を行う動的区間と、動的区間以外の非動的区間とを弁別する弁別部と、前記弁別部が弁別した区間ごとに、前記作業部の作業に対する前記センサの寄与度を示す指標値を前記センサの出力値に基づいて決定する決定部と、前記決定部が決定した指標値に基づいて、前記弁別部が弁別した区間ごとの前記センサの検出周期を設定する設定部と、を備え、前記決定部による前記指標値の決定方法は、前記弁別部が弁別した区間が前記動的区間である場合と前記非動的区間である場合とで異なる
センサの負荷を低減することができる。
一実施形態に係る作業装置の構成を概略的に示す図である。 図2(a)〜図2(f)は、ロボットによる両面テープの剥離紙を剥がす作業を示す図である。 センサの出力値の変化の一例を示す図である。 処理装置のハードウェア構成を示す図である。 処理装置の機能ブロック図である。 図6(a)〜図6(c)は、区間弁別部の処理を説明するための図である。 図7(a)には、センサの出力値の例が示され、図7(b)には、図7(a)のセンサの出力値から算出された過渡判別量(正規化後)の例が示され、図7(c)には、図7(b)の過渡判別量(正規化後)を閾値を用いて2値化した結果の例が示されている。 重要度決定部及びサンプリング周期設定部の処理を示すフローチャートである。 各区間における各センサの重要度の一例を纏めた表である。 図10(a)、図10(b)は、重要度とサンプリング周期の関係表の例を示す図である。
以下、作業装置の一実施形態について、図1〜図10に基づいて詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る作業装置100の全体構成を説明するための図である。図1に示すように、作業装置100は、作業部としてのロボット22、コントローラ14、カメラ12、処理装置10などを備える。
ロボット22は、例えば産業用ロボットである。ロボット22は、例えば、ステージ25と、マニピュレータ26と、を有する。マニピュレータ26は、作用部28を用いて作業を行う。作用部28は例えばハンド機構や、ピンセットなどである。ステージ25は、マニピュレータ26を支持する。ロボット22は、コントローラ14により制御される。コントローラ14は、一連の作業の時系列の教示データ列に基づいて、ロボット22を動作させる。ここで、教示データ列は、例えば、図3に示す入出力インタフェース97を介して外部から取得してもよいし、予めHDD96等に格納されていてもよい。
ここで、ロボット22は、図2(a)〜図2(f)に示すような流れに沿って両面テープの剥離紙を剥がす作業を実行する。例えば、図2(a)に示すように、ステージ110上に対象物としての両面テープ115が貼り付けられているものとし、両面テープ115は、接着部112と剥離紙114とを有しているものとする。そして、ロボット22は、ピンセット状の作用部28を用いて剥離紙114を剥がす作業を実行する。この場合、作用部28は、マニピュレータ26により操作され、センサ24が、マニピュレータ26の歪みを検出する。
ロボット22は、まず、図2(b)に示すように、作用部28の先端をステージ110に当てる。次いで、ロボット22は、図2(c)、図2(d)に示すように、作用部28の先端を剥離紙114と接着部112との間に挿入し、作用部28を用いて剥離紙114を摘まむ。そして、ロボット22は、図2(e)に示すように、作用部28を用いて剥離紙114を接着部112から剥がし、図2(f)に示すように、剥がした剥離紙74を指定した位置に移動し、破棄する。
図1に戻り、センサ24は、マニピュレータ26に設けられ、ロボット22が行う作業の状況を検出する。センサ24は、例えばマニピュレータ26の歪みを検出する歪みセンサである。センサ24は、マニピュレータ26に対して複数設けられているものとする。なお、センサ24としては、例えば、3軸または6軸力覚センサを用いてもよい。この場合、センサ24は、作用点の力ベクトルおよび/またはトルクを検出する。なお、センサ24は、荷重センサ、圧力センサ、加速度センサまたはマイクロフォンでもよい。図3には、センサ24の出力値の変化の一例が示されている。なお、図3において、横軸は時刻を表し、縦軸はセンサ24の出力値(センサ値)を表す。図3に示すように、ロボット22が、差込、剥離紙つまみ、はがし、移動、破棄等の動作を行っている間にセンサ24の出力値(実線で示す波形)は変化する。なお、図3において、破線で上下挟まれた範囲は、後述する異常判断において利用する基準値の範囲(3σの範囲)を示している。
図1に戻り、カメラ12は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)センサまたはCMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の2次元画像センサであるものとする。ただし、これに限られるものではなく、カメラ12は、1次元画像センサであってもよい。
処理装置10は、カメラ12が取得した画像データ、センサ24が検出するデータ、作用部28の座標位置などに基づいて、ロボット22の作業状況の良否(正常か異常か)を判定する。図4には、処理装置10のハードウェア構成が示されている。図4に示すように、処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)90、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)94、記憶部(ここではHDD(Hard Disk Drive))96、入出力インタフェース97、表示部93、入力部95、及び可搬型記憶媒体用ドライブ99等を備えている。これら処理装置10の構成各部は、バス98に接続されている。表示部93は、液晶ディスプレイ等を含み、入力部95は、キーボードやマウス、入力ボタン等を含む。処理装置10では、ROM92あるいはHDD96に格納されているプログラム(処理プログラムを含む)、或いは可搬型記憶媒体用ドライブ99が可搬型記憶媒体91から読み取ったプログラム(処理プログラムを含む)をCPU90が実行することにより、図5に示す、各部の機能が実現される。
図5は、処理装置10の機能ブロック図である。処理装置10は、CPU90がプログラムを実行することで、弁別部としての区間弁別部30、決定部としての重要度決定部32、設定部としてのサンプリング周期設定部34、判定部としての異常判断部36、及び出力部38として、機能する。
区間弁別部30は、センサ24からセンサデータ(時系列データ)を取得し、センサデータを取得した期間を、ロボット22が定常状態にある区間(定常域)と、過渡的な状態にある区間(過渡域)とに弁別する。なお、過渡域とは、ロボット22の動的区間を意味し、定常域は、ロボット22の非動的区間を意味する。なお、区間弁別部30は、センサデータとして、作業前に予め収集しておいた良判定測定データ群を用いる。良判定測定データ群には、予め教示データ列を用いてロボット22に作業を行わせ、目視等で作業状況が「良(正常)」と判定された場合のセンサ24の出力値波形(測定データ)が含まれている。なお、図3においては、定常域と過渡域の弁別結果が図の上部に示されている。
重要度決定部32は、良判定測定データ群を用いて、定常域と過渡域のそれぞれにおける、各センサの重要度を決定する。なお、重要度を決定するセンサには、センサ24のほか、カメラ12等が含まれていてもよい。
サンプリング周期設定部34は、重要度決定部32が決定した各センサの重要度に基づいて、各区間(定常域及び過渡域のそれぞれ)におけるサンプリング周期を決定し、設定する。
異常判断部36は、サンプリング周期設定部34において設定されたサンプリング周期で各センサにより検出された値(出力値)に基づいて、ロボット22の作業の良否(作業において異常が生じたか)を判断する。異常判断部36による判断結果は、出力部38に通知される。
出力部38は、異常判断部36がロボット22に異常が生じたと判断した場合に、異常が生じた旨を表示部93等を介して出力する。
次に、図5の各部の処理(区間弁別処理、サンプリング周期設定処理、作業時の処理)について、詳細に説明する。
<区間弁別処理>
以下、区間弁別部30による区間弁別処理について詳細に説明する。図6(a)〜図6(c)は、区間弁別部30の処理を説明するための図である。なお、図6(a)〜図6(c)は、良判定測定データ群の波形の一部を取り出して示すものであり、横軸は時刻を表し、縦軸はセンサ24の出力値(センサ値)を表す。
区間弁別部30は、図6(a)に示すように、センサ24の出力値の波形において注目点を設定し、当該注目点に対して予め決定した固定幅(window)を設定する。次いで、区間弁別部30は、図6(b)に示すように、設定されたwindow内において、注目点よりも前(過去)の出力値の平均値μ1および標準偏差σ1を算出し、注目点よりも後(未来)の出力値の平均値μ2および標準偏差σ2を算出する。
次いで、区間弁別部30は、標準偏差σ1,σ2から過渡判別量εを算出する。一例として、区間弁別部30は、平均値μ1,μ2および標準偏差σ1,σ2から過渡判別量εを算出する。過渡判別量εは、一例として、下記式(1)で表すことができる。また、ΔμおよびΔσは、下記式(2)および下記式(3)で表すことができる。
ε=(Δμ2+Δσ21/2 …(1)
Δμ=|μ2−μ1| …(2)
Δσ=|σ2−σ1| …(3)
次に、区間弁別部30は、図6(c)に示すように、所定の時間間隔後の時刻を次の注目点に設定し、図6(a)および図6(b)で説明した手順で次の過渡判別量εを算出する。その後は、図6(a)〜図6(c)の手順を繰り返すことにより、過渡判別量εの時系列データを得ることができる。区間弁別部30は、得られた過渡判別量εの時系列データに対して、1を最大値、0を最小値とする正規化を行う。
図7(a)には、センサの出力値(3つのセンサの出力値)の例が示され、図7(b)には、図7(a)のセンサの出力値(3つのセンサの出力値)から算出された過渡判別量(正規化後)の例が示されている。区間弁別部30は、図7(b)の過渡判別量(正規化後)と、所定の閾値とを比較して、正規化後の過渡判別量を2値化する。なお、閾値との比較の際には、複数のセンサの過渡判別量の平均と閾値とを比較することとしてもよいし、その他の方法で複数のセンサの過渡判別量と閾値とを比較することとしてもよい。そして、区間弁別部30は、図7(c)に示すように、正規化後の過渡判別量が閾値以上であれば「1」、閾値未満であれば「0」とし、「1」となった区間を「過渡域」、「0」となった区間を「定常域」とすることで、区間弁別を行う。
<サンプリング周期設定処理>
次に、図8のフローチャートに沿って、重要度決定部32及びサンプリング周期設定部34の処理について、詳細に説明する。なお、図8の処理は、例えばロボット22の作業開始前に実行されたり、作業開始後所定時間間隔で実行される。
図8の処理においては、まず、ステップS10において、重要度決定部32は、良判定測定データ群を取得する。
次いで、ステップS12では、重要度決定部32は、センサごとに標準偏差を計算する。次いで、ステップS14では、重要度決定部32は、定常域、過渡域ごとに各センサの標準偏差の平均値を計算する。次いで、ステップS16では、重要度決定部32は、定常域それぞれの平均標準偏差を取得する。次いで、ステップS18では、重要度決定部32は、ステップS16で取得した平均標準偏差の逆数を計算する。更に、重要度決定部32は、ステップS20において、定常域ごとに平均標準偏差の逆数を正規化する(最大値「1」、最小値が「0」となるようにする)。図9には、各センサの各定常域、過渡域における重要度をまとめた表の一例が示されている。
次いで、ステップS22では、サンプリング周期設定部34が、正規化した平均標準偏差に基づいて定常域ごとのサンプリング周波数を決定し、設定する。具体的には、サンプリング周期設定部34は、正規化した平均標準偏差の逆数を重要度として決定し、決定した重要度と、予め用意しておいた図10(a)に示すような関係表と、に基づいて、各センサの各定常域におけるサンプリング周波数を決定する。なお、本実施形態において、定常域における重要度を平均標準偏差の逆数(正規化後)としているのは、定常域では、検出値にばらつきが少ない(平均標準偏差の値が小さい)ほどロボット22の作業に対するセンサの寄与度(重要性)が高いといえるからである。
なお、図10(a)の関係表では、重要度を4段階に分け、重要度が高いほど(値が大きいほど)サンプリング周期を短く設定し、センサの出力頻度を高くすることが定義されている。なお、関係表としては、図10(b)に示すような表を用いることとしてもよい。図10(b)においては、重要度が低い区間では、センサによる検出を停止(OFF)することとしてもよい。
次いで、ステップS24は、重要度決定部32は、ステップS14において計算した平均標準偏差の中から、過渡域それぞれの平均標準偏差を取得する。次いで、ステップS26では、重要度決定部32は、過渡域ごとに平均標準偏差を正規化する。
次いで、ステップS28では、サンプリング周期設定部34は、正規化した平均標準偏差をそのまま重要度とし、当該重要度と、図10(a)(又は図10(b))の関係表とに基づいて、各センサの各過渡域におけるサンプリング周波数を決定し、設定する。その後は、図8の全処理を終了する。なお、過渡域における重要度として、平均標準偏差(正規化後)を用いることとしているのは、過渡域では、検出値にばらつきがあるほど(平均標準偏差の値が大きいほど)、ロボット22の作業に対するセンサの寄与度(重要性)が高いといえるからである。
図8の処理において、例えば、複数のセンサの各定常域、各過渡域の重要度が図6(a)に示すような値であったとする。この場合、サンプリング周期設定部34は、図10(a)の関係表に基づいて、センサ1の定常域1のサンプリング周期を40ms、過渡域1のサンプリング周期を10ms、定常域2のサンプリング周期を20ms、というように決定し、各センサのサンプリング周期の設定を行うこととなる。
<ロボット22の作業時の処理>
ロボット22は、教示データ列に基づき、図2(a)〜図2(f)の作業を行う。センサ24は、ロボット22に関する検出量(歪み等)を検出する。この場合、センサ24は、サンプリング周期設定部34が設定したサンプリング周期で、検出を実行する。これにより、重要度の高い区間のセンサにおいて高頻度で出力値を得ることができ、一方、重要度の低い区間のセンサにおいて低頻度で出力値を得ることとなるので、必要に応じた頻度で、出力値を得ることができる。
上記作業の間、異常判断部36は、センサ24の出力値の時系列データを取得する。そして、異常判断部36は、一例として、出力値が基準値の範囲(例えば、良判定測定データ群の3σの範囲(図3の破線で上下に挟まれた範囲))から外れた場合に、異常が発生したと判断する。なお、σは、標準偏差を意味する。なお、異常の判定方法については、例えば、出力値が基準値の範囲から外れた回数の累積値が所定値を超えたときに、異常が発生したと判断するなど、上述した方法とは異なる方法を採用することとしてもよい。
異常判断部36によりロボット22に異常が生じたと判断された場合、出力部38はその旨を表示部93上に出力する。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によると、区間弁別部30が、対象物(両面テープ115)に対して作業を行うロボット22の力又は変位を検出するセンサ24の出力値に基づいて、ロボット22が作業を行う過渡域と、過渡域以外の定常域とを弁別し、重要度決定部32が、区間弁別部30が弁別した過渡域及び定常域ごとに、センサ24の出力値に基づいてセンサ24の重要度を決定し、サンプリング周期設定部34が、重要度に基づいて、センサ24の検出周期(サンプリング周期)を設定する。これにより、各区間の重要度に基づいて各センサのサンプリング周波数を調整するため、センサにかかる負荷、ならびにデータ量の低減を図ることができる。これにより、センサ、データベース、システムの長寿命化や、データ解析の負荷を低減させることができる。
また、本実施形態では、センサの区間ごとの重要度に基づいてサンプリング周期を設定するので、ロボット22による作業の良否判定の精度を維持しつつ、センサにかかる負荷やデータ量の低減を図ることが可能となる。
なお、上記実施形態では、図10(a)や図10(b)に示すような関係表を用いてサンプリング周期を決定する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、調整前のサンプリング周期(基準値)fと、重要度αとを用いて、調整後のサンプリング周期f’を次式(4)に基づいて算出してもよい。
f’=α×f …(4)
また、αが所定数k未満の場合に、f’=0と決定するようにしてもよい。なお、調整後のサンプリング周期f’を算出する式としては、上記式(4)に限らず、その他の換算式を用いることとしてもよい。
なお、上記実施形態では、重要度として、平均標準偏差そのもの又は平均標準偏差の逆数を用いる場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、平均標準偏差以外の統計量、すなわち、最頻値や中央値、平均値などを用いてもよい。この場合、統計量そのものを重要度とするか、統計量の逆数を重要度とするかについては、各統計量の性質等に基づいて適宜判断するようにすればよい。また、重要度として、区間弁別部30が区間弁別処理の際に算出した過渡判別量を用いることとしてもよい。
なお、上記実施形態においては、ロボット22の動作状態を更に考慮して、センサの重要度を決定し、サンプリング周期を設定するようにしてもよい。これにより、例えば、カメラは全体を把握できる一方で作用部28の先端部のような細かい領域を監視することは困難であることや、力覚センサは作業している部分で力がかかっている領域を監視することはできる一方で力が小さいまたは何も力が加わっていないときには利用できない、というようなセンサの得手不得手を考慮してサンプリング周期を調整することができる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、処理装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(ただし、搬送波は除く)に記録しておくことができる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD(Digital Versatile Disc)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記録媒体の形態で販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
なお、以上の実施形態の説明に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 対象物に対して作業を行う作業部の力又は変位を検出するセンサの出力値に基づいて、前記作業部が作業を行う動的区間と、動的区間以外の非動的区間とを弁別する弁別部と、
前記弁別部が弁別した区間ごとに、前記作業部の作業に対する前記センサの寄与度を示す指標値を前記センサの出力値に基づいて決定する決定部と、
前記決定部が決定した指標値に基づいて、前記センサの検出周期を設定する設定部と、を備える処理装置。
(付記2) 前記決定部は、前記弁別部が弁別した区間ごとの、前記センサの出力値の標準偏差、平均値、中央値、最頻値の少なくとも1つに基づいて前記指標値を決定することを特徴とする付記1に記載の処理装置。
(付記3) 前記決定部は、前記弁別部が区間を弁別する際に用いた前記センサの出力値に基づく値を前記指標値として決定することを特徴とする付記1又は2に記載の処理装置。
(付記4) 前記設定部が設定した検出周期で前記センサに検出させ、前記センサの出力値に基づいて、前記作業部の作業の良否を判定する判定部を更に備える付記1〜3のいずれかに記載の処理装置。
(付記5) 対象物に対して作業を行う作業部の力又は変位を検出するセンサの出力値に基づいて、前記作業部が作業を行う動的区間と、動的区間以外の非動的区間とを弁別し、
弁別した区間ごとに、前記作業部の作業に対する前記センサの寄与度を示す指標値を前記センサの出力値に基づいて決定し、
決定した前記指標値に基づいて、前記センサの検出周期を設定する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする処理方法。
(付記6) 前記決定する処理では、前記弁別する処理において弁別した区間ごとの、前記センサの出力値の標準偏差、平均値、中央値、最頻値の少なくとも1つに基づいて前記指標値を決定することを特徴とする付記5に記載の処理方法。
(付記7) 前記決定する処理では、前記弁別する処理において区間を弁別する際に用いた前記センサの出力値に基づく値を前記指標値として決定することを特徴とする付記5又は6に記載の処理方法。
(付記8) 前記設定する処理で設定した検出周期で前記センサに検出させ、前記センサの出力値に基づいて、前記作業部の作業の良否を判定する処理を前記コンピュータが更に実行することを特徴とする付記5〜7のいずれかに記載の処理方法。
(付記9) 対象物に対して作業を行う作業部の力又は変位を検出するセンサの出力値に基づいて、前記作業部が作業を行う動的区間と、動的区間以外の非動的区間とを弁別し、
弁別した区間ごとに、前記作業部の作業に対する前記センサの寄与度を示す指標値を前記センサの出力値に基づいて決定し、
決定した前記指標値に基づいて、前記センサの検出周期を設定する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする処理プログラム。
(付記10) 前記決定する処理では、前記弁別する処理において弁別した区間ごとの、前記センサの出力値の標準偏差、平均値、中央値、最頻値の少なくとも1つに基づいて前記指標値を決定することを特徴とする付記9に記載の処理プログラム。
(付記11) 前記決定する処理では、前記弁別する処理において区間を弁別する際に用いた前記センサの出力値に基づく値を前記指標値として決定することを特徴とする付記9又は10に記載の処理プログラム。
(付記12) 前記設定する処理で設定した検出周期で前記センサに検出させ、前記センサの出力値に基づいて、前記作業部の作業の良否を判定する処理を前記コンピュータに更に実行させることを特徴とする付記9〜11のいずれかに記載の処理プログラム。
10 処理装置
22 ロボット(作業部)
24 センサ
30 区間弁別部(弁別部)
32 重要度決定部(決定部)
34 サンプリング周期設定部(設定部)
36 異常判断部(判定部)
115 両面テープ(対象物)

Claims (8)

  1. 対象物に対して作業を行う作業部の力又は変位を検出するセンサの出力値に基づいて、前記作業部が作業を行う動的区間と、動的区間以外の非動的区間とを弁別する弁別部と、
    前記弁別部が弁別した区間ごとに、前記作業部の作業に対する前記センサの寄与度を示す指標値を前記センサの出力値に基づいて決定する決定部と、
    前記決定部が決定した指標値に基づいて、前記弁別部が弁別した区間ごとの前記センサの検出周期を設定する設定部と、を備え
    前記決定部による前記指標値の決定方法は、前記弁別部が弁別した区間が前記動的区間である場合と前記非動的区間である場合とで異なる、ことを特徴とする処理装置。
  2. 前記設定部は、前記センサの検出周期を設定する区間が前記動的区間である場合に、前記センサの出力値のばらつきが大きいほど前記センサの検出周期を短く設定し、前記センサの検出周期を設定する区間が前記非動的区間である場合に、前記センサの出力値のばらつきが小さいほど前記センサの検出周期を短く設定する、ことを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記設定部は、前記作業部の動作状態に基づいて、前記センサの検出周期を設定する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の処理装置。
  4. 前記決定部は、前記弁別部が弁別した区間ごとの、前記センサの出力値の標準偏差、平均値、中央値、最頻値の少なくとも1つに基づいて前記指標値を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の処理装置。
  5. 前記決定部は、前記弁別部が区間を弁別する際に用いた前記センサの出力値に基づく値を前記指標値として決定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の処理装置。
  6. 前記設定部が設定した検出周期で前記センサに検出させ、前記センサの出力値に基づいて、前記作業部の作業の良否を判定する判定部を更に備える請求項1〜のいずれか一項に記載の処理装置。
  7. 対象物に対して作業を行う作業部の力又は変位を検出するセンサの出力値に基づいて、前記作業部が作業を行う動的区間と、動的区間以外の非動的区間とを弁別し、
    弁別した区間ごとに、前記作業部の作業に対する前記センサの寄与度を示す指標値を前記センサの出力値に基づいて決定し、
    決定した前記指標値に基づいて、前記弁別する処理で弁別した区間ごとの前記センサの検出周期を設定する、
    処理をコンピュータが実行し、
    前記決定する処理における前記指標値の決定方法は、前記弁別する処理で弁別した区間が前記動的区間である場合と前記非動的区間である場合とで異なる、ことを特徴とする処理方法。
  8. 対象物に対して作業を行う作業部の力又は変位を検出するセンサの出力値に基づいて、前記作業部が作業を行う動的区間と、動的区間以外の非動的区間とを弁別し、
    弁別した区間ごとに、前記作業部の作業に対する前記センサの寄与度を示す指標値を前記センサの出力値に基づいて決定し、
    決定した前記指標値に基づいて、前記弁別する処理で弁別した区間ごとの前記センサの検出周期を設定する、
    処理をコンピュータに実行させ
    前記決定する処理における前記指標値の決定方法は、前記弁別する処理で弁別した区間が前記動的区間である場合と前記非動的区間である場合とで異なる、ことを特徴とする処理プログラム。
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