JP5545915B2 - 計数装置、距離計、計数方法および距離計測方法 - Google Patents

計数装置、距離計、計数方法および距離計測方法 Download PDF

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本発明は、信号の数を数える計数装置、および計数装置を用いて干渉波形の数を測定し測定対象との距離を求める干渉型の距離計に関するものである。
レーザによる光の干渉を利用した距離計測は、非接触測定のため測定対象を乱すことなく、高精度の測定方法として古くから用いられている。最近では、半導体レーザは装置の小型化のため、光計測用光源として利用されようとしている。その代表的な例として、FMヘテロダイン干渉計を利用したものがある。これは、比較的長距離測定が可能で精度もよいが、半導体レーザの外部に干渉計を用いているため、光学系が複雑になるという欠点を有する。
これに対して、レーザの出力光と測定対象からの戻り光との半導体レーザ内部での干渉(自己結合効果)を利用した計測器が提案されている(例えば、非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3参照)。このような自己結合型のレーザ計測器によれば、フォトダイオード内蔵の半導体レーザが発光、干渉、受光の各機能を兼ねているため、外部干渉光学系を大幅に簡略化することができる。したがって、センサ部が半導体レーザとレンズのみとなり、従来のものに比べて小型となる。また、三角測量法より距離測定範囲が広いという特徴を有する。
FP型(ファブリペロー型)半導体レーザの複合共振器モデルを図23に示す。図23において、101は半導体レーザ、102は半導体結晶の壁開面、103はフォトダイオード、104は測定対象である。測定対象104からの反射光の一部が発振領域内に戻り易い。戻って来たわずかな光は、共振器101内のレーザ光と結合し、動作が不安定となり雑音(複合共振器ノイズまたは戻り光ノイズ)を生じる。戻り光による半導体レーザの特性の変化は、出力光に対する相対的な戻り光量が、極めてわずかであっても顕著に現れる。このような現象は、ファブリペロー型(以下、FP型)半導体レーザに限らず、Vertical Cavity Surface Emitting Laser型(以下、VCSEL型)、Distributed FeedBack laser型(以下、DFBレーザ型)など、他の種類の半導体レーザにおいても同様に現れる。
レーザの発振波長をλ、測定対象104に近い方の壁開面102から測定対象104までの距離をLとすると、以下の共振条件を満足するとき、戻り光と共振器101内のレーザ光は強め合い、レーザ出力がわずかに増加する。
L=nλ/2 ・・・(1)
式(1)において、nは整数である。この現象は、測定対象104からの散乱光が極めて微弱であっても、半導体レーザの共振器101内の見かけの反射率が増加することにより、増幅作用が生じ、十分観測できる。
半導体レーザは、注入電流の大きさに応じて周波数の異なるレーザ光を放射するので、発振周波数を変調する際に、外部変調器を必要とせず、注入電流によって直接変調が可能である。図24は、半導体レーザの発振波長をある一定の割合で変化させたときの発振波長とフォトダイオード103の出力波形との関係を示す図である。式(1)に示したL=nλ/2を満足したときに、戻り光と共振器101内のレーザ光の位相差が0°(同位相)になって、戻り光と共振器101内のレーザ光とが最も強め合い、L=nλ/2+λ/4のときに、位相差が180°(逆位相)になって、戻り光と共振器101内のレーザ光とが最も弱め合う。そのため、半導体レーザの発振波長を変化させていくと、レーザ出力が強くなるところと弱くなるところとが交互に繰り返し現れ、このときのレーザ出力を共振器101に設けられたフォトダイオード103で検出すると、図24に示すように一定周期の階段状の波形が得られる。このような波形は一般的には干渉縞と呼ばれる。
この階段状の波形、すなわち干渉縞の1つ1つをモードポップパルス(以下、MHP)と呼ぶ。MHPはモードホッピング現象とは異なる現象である。例えば、測定対象104までの距離がL1のとき、MHPの数が10個であったとすれば、半分の距離L2では、MHPの数は5個になる。すなわち、ある一定時間において半導体レーザの発振波長を変化させた場合、測定距離に比例してMHPの数は変わる。したがって、MHPをフォトダイオード103で検出し、MHPの周波数を測定すれば、容易に距離計測が可能となる。
上田正,山田諄,紫藤進,「半導体レーザの自己結合効果を利用した距離計」,1994年度電気関係学会東海支部連合大会講演論文集,1994年 山田諄,紫藤進,津田紀生,上田正,「半導体レーザの自己結合効果を利用した小型距離計に関する研究」,愛知工業大学研究報告,第31号B,p.35−42,1996年 Guido Giuliani,Michele Norgia,Silvano Donati and Thierry Bosch,「Laser diode self-mixing technique for sensing applications」,JOURNAL OF OPTICS A:PURE AND APPLIED OPTICS,p.283−294,2002年
自己結合型を含む従来の干渉型の距離計では、計数装置を用いてMHPの数を測定するか、あるいはFFT(Fast Fourier Transform)を用いてMHPの周波数を測定することにより、測定対象との距離を求めるようにしている。
しかし、FFTを用いる距離計では、レーザの発振波長の変化が時間に対して線形でない場合、FFTで算出されるピーク周波数と本来求められるべきMHPの平均周波数とに差が生じ、測定した距離に誤差が生じるという問題点があった。
また、計数装置を用いる距離計では、例えば外乱光などのノイズをMHPとして数えたり、信号の歯抜けのために数えられないMHPがあったりして、計数装置で数えるMHPの数に誤差が生じ、測定した距離に誤差が生じるという問題点があった。
なお、このような計数誤差は距離計に限らず、他の計数装置でも同様に発生することがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、計数誤差を補正することができる計数装置および計数方法、MHPの計数誤差を補正して距離の測定精度を向上させることができる距離計および距離計測方法を提供することを目的とする。
本発明は、特定の物理量と信号の数とが線形の関係を有し、前記物理量が一定の場合は略単一周波数となる前記信号を数える計数装置において、一定の計数期間における入力信号の数を数える計数手段と、前記計数期間中の前記入力信号の周期を信号が入力される度に測定する周期測定手段と、この周期測定手段の測定結果から前記計数期間中の信号周期の度数分布を作成する度数分布作成手段と、前記度数分布から前記入力信号の周期の分布の代表値を算出する代表値算出手段と、前記度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記計数手段の計数結果を補正する補正値算出手段とを有するものである。
また、本発明の計数装置の1構成例において、前記代表値は、中央値、最頻値、平均値のうちのいずれか1つである。
また、本発明の計数装置の1構成例において、前記補正値算出手段は、前記計数手段の計数結果をNとしたとき、補正後の計数結果N’を、N’=N+Nw−Nsにより求めるものである。
また、本発明の計数装置の1構成例において、前記第1の所定数は0.5であり、前記第2の所定数は1.5である。
また、本発明の距離計は、測定対象にレーザ光を放射する半導体レーザと、発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させるレーザドライバと、前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光との干渉光を電気信号に変換する受光器と、この受光器の出力信号に含まれる、前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光とによって生じる干渉波形の数を数える計数手段と、前記干渉波形の数を数える計数期間中の前記干渉波形の周期を干渉波形が入力される度に測定する周期測定手段と、この周期測定手段の測定結果から前記計数期間中の干渉波形の周期の度数分布を作成する度数分布作成手段と、前記度数分布から前記干渉波形の周期の分布の代表値を算出する代表値算出手段と、前記度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記計数手段の計数結果を補正する補正値算出手段と、この補正値算出手段で補正された計数結果から前記測定対象との距離を求める演算手段とを有するものである。
また、本発明の距離計は、測定対象にレーザ光を放射する半導体レーザと、発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させるレーザドライバと、前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光との自己結合効果によって生じる干渉波形を含む電気信号を検出する検出手段と、この検出手段の出力信号に含まれる前記干渉波形の数を数える計数手段と、前記干渉波形の数を数える計数期間中の前記干渉波形の周期を干渉波形が入力される度に測定する周期測定手段と、この周期測定手段の測定結果から前記計数期間中の干渉波形の周期の度数分布を作成する度数分布作成手段と、前記度数分布から前記干渉波形の周期の分布の代表値を算出する代表値算出手段と、前記度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記計数手段の計数結果を補正する補正値算出手段と、この補正値算出手段で補正された計数結果から前記測定対象との距離を求める演算手段とを有するものである。
また、本発明の距離計の1構成例において、前記検出手段は、前記半導体レーザの光出力を電気信号に変換する受光器である。
また、本発明の距離計の1構成例において、前記検出手段は、前記半導体レーザの端子間電圧を検出する電圧検出手段である。
また、本発明の距離計の1構成例において、前記代表値は、中央値、最頻値、平均値のうちのいずれか1つである。
また、本発明の距離計の1構成例において、前記補正値算出手段は、前記計数手段の計数結果をNとしたとき、補正後の計数結果N’を、N’=N+Nw−Nsにより求めるものである。
また、本発明の距離計の1構成例において、前記第1の所定数は0.5であり、前記第2の所定数は1.5である。
また、本発明の計数方法は、一定の計数期間における入力信号の数を数える計数手順と、前記計数期間中の前記入力信号の周期を信号が入力される度に測定する周期測定手順と、この周期測定手順の測定結果から前記計数期間中の信号周期の度数分布を作成する度数分布作成手順と、前記度数分布から前記入力信号の周期の分布の代表値を算出する代表値算出手順と、前記度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記計数手順の計数結果を補正する補正値算出手順とを備えるものである。
また、本発明の距離計測方法は、発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させる発振手順と、前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光との干渉光を受光器によって電気信号に変換する検出手順と、前記受光器の出力信号に含まれる、前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光とによって生じる干渉波形の数を数える計数手順と、前記干渉波形の数を数える計数期間中の前記干渉波形の周期を干渉波形が入力される度に測定する周期測定手順と、この周期測定手順の測定結果から前記計数期間中の干渉波形の周期の度数分布を作成する度数分布作成手順と、前記度数分布から前記干渉波形の周期の分布の代表値を算出する代表値算出手順と、前記度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記計数手順の計数結果を補正する補正値算出手順と、この補正値算出手順で補正された計数結果から前記測定対象との距離を求める演算手順とを備えるものである。
また、本発明の距離計測方法は、発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させる発振手順と、前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光との自己結合効果によって生じる干渉波形を含む電気信号を検出する検出手順と、この検出手順で得られた出力信号に含まれる前記干渉波形の数を数える計数手順と、前記干渉波形の数を数える計数期間中の前記干渉波形の周期を干渉波形が入力される度に測定する周期測定手順と、この周期測定手順の測定結果から前記計数期間中の干渉波形の周期の度数分布を作成する度数分布作成手順と、前記度数分布から前記干渉波形の周期の分布の代表値を算出する代表値算出手順と、前記度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記計数手順の計数結果を補正する補正値算出手順と、この補正値算出手順で補正された計数結果から前記測定対象との距離を求める演算手順とを備えるものである。
本発明によれば、計数期間中の入力信号の周期を測定し、この測定結果から計数期間中の信号周期の度数分布を作成し、度数分布から入力信号の周期の代表値を算出し、度数分布から、代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと、代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて計数手段の計数結果を補正することにより、計数時の欠落や過剰な計数の影響を除去して、計数装置の計数誤差を補正することができる。
また、本発明では、計数期間中の干渉波形の周期を測定し、この測定結果から計数期間中の干渉波形の周期の度数分布を作成し、度数分布から干渉波形の周期の代表値を算出し、度数分布から、代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと、代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて計数手段の計数結果を補正することにより、計数時の欠落や過剰な計数の影響を除去して、干渉波形の計数誤差を補正することができるので、計数手段を用いて干渉波形の数を測定し測定対象との距離を求める距離計において、距離の測定精度を向上させることができる。
[第1の実施の形態]
本発明は、波長変調を用いたセンシングにおいて出射した波と対象物で反射した波の干渉信号をもとに距離を計測する手法である。したがって、自己結合型以外の光学式の干渉計、光以外の干渉計にも適用できる。半導体レーザの自己結合を用いる場合について、より具体的に説明すると、半導体レーザから測定対象にレーザ光を照射しつつ、レーザの発振波長を変化させると、発振波長が最小発振波長から最大発振波長まで変化する間(あるいは最大発振波長から最小発振波長まで変化する間)における測定対象の変位は、MHPの数に反映される。したがって、発振波長を変化させたときのMHPの数を調べることで測定対象の状態を検出することができる。以上が、干渉計の基本的な原理である。
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態となる距離計の構成を示すブロック図である。図1の距離計は、測定対象にレーザ光を放射する半導体レーザ1と、半導体レーザ1の光出力を電気信号に変換するフォトダイオード2と、半導体レーザ1からの光を集光して測定対象12に照射すると共に、測定対象12からの戻り光を集光して半導体レーザ1に入射させるレンズ3と、半導体レーザ1に発振波長が連続的に増加する第1の発振期間と発振波長が連続的に減少する第2の発振期間とを交互に繰り返させるレーザドライバ4と、フォトダイオード2の出力電流を電圧に変換して増幅する電流−電圧変換増幅器5と、電流−電圧変換増幅器5の出力電圧から搬送波を除去するフィルタ回路11と、フィルタ回路11の出力電圧に含まれるMHPの数を数える計数装置8と、MHPの数から測定対象12との距離を算出する演算装置9と、演算装置9の算出結果を表示する表示装置10とを有する。
以下、説明容易にするために、半導体レーザ1には、モードホッピング現象を持たない型(VCSEL型、DFBレーザ型)のものが用いられているものと想定する。
例えば、レーザドライバ4は、時間に関して一定の変化率で増減を繰り返す三角波駆動電流を注入電流として半導体レーザ1に供給する。これにより、半導体レーザ1は、注入電流の大きさに比例して発振波長が一定の変化率で連続的に増加する第1の発振期間と発振波長が一定の変化率で連続的に減少する第2の発振期間とを交互に繰り返すように駆動される。
図2は、半導体レーザ1の発振波長の時間変化を示す図である。図2において、t−1はt−1番目の発振期間、tはt番目の発振期間、t+1はt+1番目の発振期間、t+2はt+2番目の発振期間、t+3はt+3番目の発振期間、t+4はt+4番目の発振期間、λaは各期間における発振波長の最小値、λbは各期間における発振波長の最大値、Tは三角波の周期である。本実施の形態では、発振波長の最大値λb及び発振波長の最小値λaはそれぞれ常に一定になされており、それらの差λb−λaも常に一定になされている。
半導体レーザ1から出射したレーザ光は、レンズ3によって集光され、測定対象12に入射する。測定対象12で反射された光は、レンズ3によって集光され、半導体レーザ1に入射する。ただし、レンズ3による集光は必須ではない。フォトダイオード2は、半導体レーザ1の光出力を電流に変換する。電流−電圧変換増幅器5は、フォトダイオード2の出力電流を電圧に変換して増幅する。
フィルタ回路11は、変調波から重畳信号を抽出する機能を有するものである。図3(A)は電流−電圧変換増幅器5の出力電圧波形を模式的に示す図、図3(B)はフィルタ回路11の出力電圧波形を模式的に示す図である。これらは、フォトダイオード2の出力である図3(A)の波形(変調波)から、図2の半導体レーザ1の発振波形(搬送波)を除去して、図3(B)のMHP波形(重畳波)を抽出する過程を表している。
計数装置8は、フィルタ回路11の出力電圧に含まれるMHPの数を第1の発振期間t−1,t+1,t+3と第2の発振期間t,t+2,t+4の各々について数える。図4は計数装置8の構成の1例を示すブロック図である。計数装置8は、判定部81と、論理積演算部(AND)82と、カウンタ83と、計数結果補正部84と、記憶部85とから構成される。電流−電圧変換増幅器5とフィルタ回路11と計数装置8の判定部81とAND82とカウンタ83とは、計数手段を構成している。
図5は計数結果補正部84の構成の1例を示すブロック図である。計数結果補正部84は、周期測定部840と、度数分布作成部841と、代表値算出部842と、補正値算出部843とから構成される。
図6(A)〜図6(F)は計数装置8の動作を説明するための図であり、図6(A)はフィルタ回路11の出力電圧の波形、すなわちMHPの波形を模式的に示す図、図6(B)は図6(A)に対応する判定部81の出力を示す図、図6(C)は計数装置8に入力されるゲート信号GSを示す図、図6(D)は図6(B)に対応するカウンタ83の計数結果を示す図、図6(E)は計数装置8に入力されるクロック信号CLKを示す図、図6(F)は図6(B)に対応する周期測定部840の測定結果を示す図である。
まず、計数装置8の判定部81は、図6(A)に示すフィルタ回路11の出力電圧がハイレベル(H)かローレベル(L)かを判定して、図6(B)のような判定結果を出力する。このとき、判定部81は、フィルタ回路11の出力電圧が上昇してしきい値TH1以上になったときにハイレベルと判定し、フィルタ回路11の出力電圧が下降してしきい値TH2(TH2<TH1)以下になったときにローレベルと判定することにより、フィルタ回路11の出力を2値化する。
AND82は、判定部81の出力と図6(C)のようなゲート信号GSとの論理積演算の結果を出力し、カウンタ83は、AND82の出力の立ち上がりをカウントする(図6(D))。ここで、ゲート信号GSは、計数期間(本実施の形態では第1の発振期間又は第2の発振期間)の先頭で立ち上がり、計数期間の終わりで立ち下がる信号である。したがって、カウンタ83は、計数期間中のAND82の出力の立ち上がりエッジの数(すなわち、MHPの立ち上がりエッジの数)を数えることになる。
一方、計数結果補正部84の周期測定部840は、計数期間中のAND82の出力の立ち上がりエッジの周期(すなわち、MHPの周期)を立ち上がりエッジが発生する度に測定する。このとき、周期測定部840は、図6(E)に示すクロック信号CLKの周期を1単位としてMHPの周期を測定する。図6(F)の例では、周期測定部840は、MHPの周期としてTα,Tβ,Tγを順次測定している。図6(E)、図6(F)から明らかなように、周期Tα,Tβ,Tγの大きさは、それぞれ5クロック、4クロック、2クロックである。クロック信号CLKの周波数は、MHPの取り得る最高周波数に対して十分に高いものとする。
記憶部85は、カウンタ83の計数結果と周期測定部840の測定結果を記憶する。
ゲート信号GSが立ち下がり、計数期間が終了した後、計数結果補正部84の度数分布作成部841は、記憶部85に記憶された測定結果から計数期間中のMHPの周期の度数分布を作成する。
続いて、計数結果補正部84の代表値算出部842は、度数分布作成部841が作成した度数分布から、MHPの周期の中央値(メジアン)T0を算出する。
計数結果補正部84の補正値算出部843は、度数分布作成部841が作成した度数分布から、周期の中央値T0の0.5倍以下である階級の度数の総和Nsと、周期の中央値T0の1.5倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、カウンタ83の計数結果を次式のように補正する。
N’=N+Nw−Ns ・・・(2)
式(2)において、Nはカウンタ83の計数結果であるMHPの数、N’は補正後の計数結果である。
図7に度数分布の1例を示す。図7において、Tsは周期の中央値T0の0.5倍の階級値、Twは中央値T0の1.5倍の階級値である。図7における階級が、MHPの周期の代表値であることは言うまでもない。なお、図7では記載を簡略化するため、中央値T0とTsとの間、及び中央値T0とTwとの間の度数分布を省略している。
図8はカウンタ83の計数結果の補正原理を説明するための図であり、図8(A)はフィルタ回路11の出力電圧の波形、すなわちMHPの波形を模式的に示す図、図8(B)は図8(A)に対応するカウンタ83の計数結果を示す図である。
本来、MHPの周期は測定対象12との距離によって異なるが、測定対象12との距離が不変であれば、MHPは同じ周期で出現する。しかし、ノイズのために、MHPの波形には欠落が生じたり、信号として数えるべきでない波形が生じたりして、MHPの数に誤差が生じる。
信号の欠落が生じると、欠落が生じた箇所でのMHPの周期Twは、本来の周期のおよそ2倍になる。つまり、MHPの周期が中央値T0のおよそ2倍以上の場合には、信号に欠落が生じていると判断できる。そこで、周期Tw以上の階級の度数の総和Nwを信号が欠落した回数と見なし、このNwをカウンタ83の計数結果Nに加算することで、信号の欠落を補正することができる。
また、ノイズをカウントした箇所でのMHPの周期Tsは、本来の周期のおよそ0.5倍になる。つまり、MHPの周期が中央値のおよそ0.5倍以下の場合には、信号を過剰に数えていると判断できる。そこで、周期Ts以下の階級の度数の総和Nsを信号を過剰に数えた回数と見なし、このNsをカウンタ83の計数結果Nから減算することで、誤って数えたノイズを補正することができる。
以上が、式(2)に示した計数結果の補正原理である。なお、本実施の形態では、Tsを周期の中央値T0の0.5倍の値とし、Twを中央値T0の2倍の値とせずに、1.5倍の値としているが、1.5倍とした理由については後述する。
補正値算出部843は、式(2)により計算した補正後の計数結果N’を演算装置9に出力する。計数装置8は、以上のような処理を第1の発振期間t−1,t+1,t+3毎及び第2の発振期間t,t+2,t+4毎に行う。
次に、演算装置9は、計数装置8によって計測されたMHPの数N’に基づいて測定対象12との距離を求める。一定期間におけるMHPの数は測定距離に比例する。そこで、一定の計数期間(本実施の形態では第1の発振期間又は第2の発振期間)におけるMHPの数と距離との関係を予め求めて演算装置9のデータベース(不図示)に登録しておけば、演算装置9は、計数装置8によって計測されたMHPの数N’に対応する距離の値をデータベースから取得することにより、測定対象12との距離を求めることができる。
あるいは、計数期間におけるMHPの数と距離との関係を示す数式を予め求めて設定しておけば、演算装置9は、計数装置8によって計測されたMHPの数N’を数式に代入することにより、測定対象12との距離を算出することができる。演算装置9は、以上のような処理を第1の発振期間t−1,t+1,t+3毎及び第2の発振期間t,t+2,t+4毎に行う。
表示装置10は、演算装置9によって算出された測定対象12との距離(変位)をリアルタイムで表示する。
以上のように、本実施の形態では、計数期間中のMHPの周期を測定し、この測定結果から計数期間中のMHPの周期の度数分布を作成し、度数分布からMHPの周期の中央値を算出し、度数分布から、中央値の0.5倍以下である階級の度数の総和Nsと、中央値の1.5倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいてカウンタの計数結果を補正することにより、MHPの計数誤差を補正することができるので、距離の測定精度を向上させることができる。
なお、本実施の形態における計数装置8と演算装置9は、例えばCPU、記憶装置およびインタフェースを備えたコンピュータとこれらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。このようなコンピュータを動作させるためのプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、メモリカードなどの記録媒体に記録された状態で提供される。CPUは、読み込んだプログラムを記憶装置に書き込み、このプログラムに従って本実施の形態で説明した処理を実行する。
次に、MHPの基準周期として周期の度数分布の中央値を用いる理由、及び度数Nwを求める際の周期のしきい値を中央値の1.5倍とする理由について説明する。
最初に、誤ってノイズを数えてしまったために、MHPの周期が2分割された場合の計数結果の補正について説明する。半導体レーザの発振波長変化が線形である場合、MHPの周期Tは計測期間TcをMHPの数Nで除算したT0を中心にして正規分布する(図9)。
次に、ノイズによって2分割されたMHPの周期を考える。ノイズを過剰に数えた結果として2分割されたMHPの周期は、ランダムな割合で2分割されるが、分割される前の周期がT0を中心とした正規分布であるために、0.5T0に対して対称な度数分布になる(図10のa)。
このノイズを含むMHPの周期の度数分布について、MHPのn%がノイズによって周期が2分割されたと仮定したとき、MHPの周期の平均値及び中央値を算出する。
全ての周期の和は常に計測期間Tcであり、変化はないが、MHPのn%がノイズによって周期が2分割されると、度数の積分値は(1+n[%])Nになるため、MHPの周期の平均値は(1/(1+n[%]))T0になる。
一方、ノイズの分布で正規分布に重なったところを無視した場合、2分割されたノイズの累積度数は中央値とT0との間の階級に含まれる度数の2倍になるため、MHPの周期の中央値は図11のbの面積がaの面積の2倍になる位置になる。
マイクロソフト社のソフトウェアであるExcel(登録商標)に、正規分布の平均値からασ間の両側値の内部割合が「(1−(1−NORMSDIST(α))*2)*100[%]」で表現できるNORMSDIST()という関数があり、この関数を利用すると、MHPの周期の中央値を以下の式で表すことができる。
(1−(1−NORMSDIST((中央値−T0)/σ))*2)
*(100−n)/2=n[%] ・・・(3)
以上をもとに、標準偏差σを0.02T0とし、MHPの10%がノイズによって周期が2分割されたとしたときのMHPの周期の平均値T0’および中央値T0’を算出すると、以下のようになる。
T0’=(1/(1+0.1))T0=0.91T0 ・・・(4)
T0’=0.995T0 ・・・(5)
なお、ここでは平均値、中央値共にT0’で表すものとする。カウンタ値(度数の積分値)は、1.1Nとなり、カウント誤差は10%となる。
ここで、ある周期TaのMHPが2分割された後の2つの周期T1,T2(T1≧T2とする)のとり得る期間の確率を考える。ノイズはランダムに生じると仮定すると、図12に示すようにT2は0<T2≦Ta/2の値を同じ確率でとり得る。T1も同様にT/2≦T1<Taの値を同じ確率でとり得る。図12におけるT1の取り得る確率分布の面積とT2の取り得る確率分布の面積は共に1である。
周期TaはT0を中心とした正規分布をしているので、Taを集合としてとらえると、T2のとり得る確率の度数分布は、平均値が0.5T0、標準偏差0.5σの正規分布の累積度数分布と同じ形状になる。
また、図13に示すように、T1のとり得る確率の度数分布は平均値が0.5T0、標準偏差0.5σの正規分布の累積度数分布と平均値がT0、標準偏差σの正規分布の累積度数分布を重ねたような形状になる。ここで、T1、T2それぞれの数は、周期が2分割されたMHPの数n[%]・Nに等しい。
ノイズによって周期が2分割されたMHPの数n[%]・Nを数えることができれば、以下の式を用いてMHPの数Nを導出することができる。
N=N’−n[%]・N ・・・(6)
図14に示すように、Tb以下の周期を持つMHPの数Nsが2分割されたMHPの数n[%]・Nと等しくなるようにTbを設定することができれば、Tb以下の周期を持つMHPの数Nsを数えることで、周期が2分割されたMHPの数n[%]・Nを間接的に数えることができる。
図14において、Tb以上の周期を持つMHPの周期T2の度数(図14のc)とTb未満の周期を持つMHPの周期T1の度数(図14のd)が同じになるとき、Tb以下の周期を持つMHPの数は、T2の数、つまり周期が2分割されたMHPの数Ns(=n[%]・N)と等しくなる。つまり、MHPの数Nは以下の式で表すことができる。
N=N’−n[%]・N=N’−Ns ・・・(7)
T1およびT2の度数形状は、0.5Taで対称の形状であるため、0.5Taをしきい値にして判断すると、周期が2分割されたMHPの度数Ns(=n[%]・N)を正確に数えることができる。
次に、0.5T0以下の周期を持つMHPの数を数えることで、周期が2分割されたMHPの数n[%]・Nの数を間接的に数えることができるが、ノイズを含むMHPの周期の度数分布(図10)からは、T0を算出することができない。MHPの母集団が図10の度数分布のように最頻値(モード)がT0と等しくなるほど理想的でかつ母数が大きければ、最頻値をT0’として用いることができる。
ここでは、平均値又は中央値T0’を用いたMHPの数n[%]・Nの計数について記載する。T0’=y・T0で表し、T0の代わりにT0’を代入してNsを求めると、周期が2分割されたMHPの数として判断する0.5T0’よりも小さな周期の度数Ns’は、y・n[%]・Nになる(図15)。
平均値又は中央値T0’を用いた場合、補正後のカウント値Ntは以下のように表される。
Nt=N’−Ns’=(1+n[%])N−yn[%]N
=(1+(1−y)n[%])N=N+(1−y)n[%]N ・・・(8)
なお、補正後の誤差である(1−y)n[%]Nは、図16のeの部分の度数である。
ここで、平均値又は中央値T0’を用いたカウンタ83の計数結果の補正例について説明する。
標準偏差をσ=0.02T0とし、MHPの10%がノイズによって周期が2分割されたとすると(計数結果は10%の誤差)、MHPの周期の平均値T0’は0.91T0、中央値T0’は0.9949T0であるから、平均値T0’を用いる場合のyは0.91、中央値T0’を用いる場合のyは0.9949であり、補正後の計数結果N’は以下のように算出される。
N’=(1+0.1(1−0.91))N=1.009N ・・・(9)
N’=(1+0.1(1−0.995))N=1.0005N ・・・(10)
式(9)は平均値T0’を用いた場合の補正後の計数結果N’を示し、式(10)は中央値T0’を用いた場合の補正後の計数結果N’を示している。平均値T0’を用いた場合の計数結果N’の誤差は0.9%であり、中央値T0’を用いた場合の計数結果N’の誤差は0.05%である。
次に、標準偏差をσ=0.05T0とし、MHPの20%がノイズによって周期が2分割されたとすると(計数結果は20%の誤差)、MHPの周期の平均値T0’は0.83T0、中央値T0’は0.9682T0であるから、平均値T0’を用いる場合のyは0.83、中央値T0’を用いる場合のyは0.968であり、補正後の計数結果N’は以下のように算出される。
N’=(1+0.2(1−0.83))N=1.034N ・・・(11)
N’=(1+0.2(1−0.968))N=1.0064N ・・・(12)
式(11)は平均値T0’を用いた場合の補正後の計数結果N’を示し、式(12)は中央値T0’を用いた場合の補正後の計数結果N’を示している。平均値T0’を用いた場合の計数結果N’の誤差は3.4%であり、中央値T0’を用いた場合の計数結果N’の誤差は0.64%である。
以上のことから、MHPの周期の中央値を使用して計数結果Nを補正すれば、補正後の計数結果N’の誤差を小さくできることが分かる。
次に、MHPの波形に欠落が生じた場合の計数結果の補正について説明する。MHPの強度が小さいために計数時に欠落が生じた場合のMHPの周期は、本来のMHPの周期がT0を中心とした正規分布であるために、平均値が2T0、標準偏差2σの正規分布(図17のf)になる。m[%]のMHPが欠落したとすると、この欠落によって周期が2倍になったMHPの周期の度数はNw(=m[%]・N)である。また、計数時の欠落によって減少した後のおおよそT0の周期の度数は、図17に示すgであり、図17のhに示す度数の減少分は2Nw(=2m[%])である。したがって、計数時にMHPの欠落が生じなかった場合の本来のMHPの数N’は以下の式で表すことができる。
N’=N+m[%]=N+Nw ・・・(13)
次に、計数結果を補正するためのNwを数える際の周期のしきい値について考える。ここで、計数時の欠落によって周期が2倍になったMHPの周期の度数Nwのうちノイズによってp[%]が2分割された場合を仮定する。欠落したMHPのうち2分割されたMHPの周期の度数は、Nw’(=m・p[%]・N)である。再度2分割されたMHPの周期の度数分布は、図18のようになる。Nwとみなす周期のしきい値を1.5T0にすると、周期が0.5T0以下のMHPの周期の度数は0.5Nw’(=0.5p[%]・Nw)、周期が0.5T0から1.5T0までのMHPの周期の度数はNw’(=p[%]・Nw)、周期が1.5T0以上のMHPの周期の度数は0.5Nw’(=0.5p[%]・Nw)となる。
よって、全てのMHPの周期の度数分布は図19のようになり、Nsのしきい値を0.5T0、Nwのしきい値を1.5T0にすると、計数結果Nは以下の式で表すことができる。
N=(N’−2Nw)+(Nw−Nw’)+2Nw’=N’−Nw+Nw’
・・・(14)
式(14)より補正された結果は以下のようになり、計数時にMHPの欠落が生じなかった場合の本来のMHPの数N’が算出されることが分かる。
N−0.5Nw’+(0.5Nw’+(Nw−Nw’))
=(N−Nw+Nw’)+(0.5Nw’+(Nw−Nw’))
=N’ ・・・(15)
以上のことから、度数Nwを求める際の周期のしきい値を中央値の1.5倍とすれば、計数結果Nを補正できることが分かる。なお、ノイズによってMHPの周期が2分割された場合と同様に、T0の代わりに中央値を用いて補正するため、同様の誤差が生じる。
以上の説明では、ノイズを過剰に数えた結果MHPの周期が2分割された場合と計数時の欠落によってMHPの周期が2倍になった場合を別々に説明したが、これらは独立して生じるため、これらの場合を1つの度数分布に表現すると、図20のようになる。Nsのしきい値を0.5T0、Nwのしきい値を1.5T0にすると、計数結果Nは以下の式で表すことができる。
N=(N’−2Nw−Ns)+(Nw−Nw’)+2Nw’+2Ns
=N’−Nw+Nw’+Ns ・・・(16)
式(16)より補正された結果は以下のようになり、計数時に欠落や過剰な計数が生じなかった場合の本来のMHPの数N’が算出されることが分かる。
N−{0.5Nw’+Ns}+{0.5Nw’+(Nw−Nw’)}
={N−Nw+Nw’+Ns}−{0.5Nw’+Ns}
+{0.5Nw’+(Nw−Nw’)}
=N’ ・・・(17)
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、MHPの周期の代表値として中央値を用いて計数結果を補正したが、周期の代表値として最頻値を用いてもよい。
例えば低周波のノイズ成分の影響により、MHPの周期の度数分布が図21に示す本来の分布jからずれて図21の分布kのようになった場合、MHPの周期の中央値も本来の値T0からずれてTdとなってしまう。このような場合に中央値Tdを用いて計数結果を補正すると、補正後の計数結果の誤差が大きくなってしまう。
そこで、このようにノイズ成分による度数分布のずれの影響が考えられる場合には、周期の代表値として最頻値を用いる。具体的には、計数結果補正部84の代表値算出部842が、度数分布作成部841が作成した度数分布から、MHPの周期の最頻値を算出すればよい。計数結果補正部84の補正値算出部843は、中央値T0の代わりに最頻値を用いて第1の実施の形態と同じ処理を行えばよい。
また、式(8)〜式(12)を用いて説明したように、中央値T0を用いる場合に比べて補正後の計数結果の誤差が大きくなるが、周期の代表値として平均値を用いてもよい。この場合は、代表値算出部842が、MHPの周期の平均値を算出すればよい。
なお、第1、第2の実施の形態では、本発明の計数装置を距離計に適用した場合について説明したが、これに限るものではなく、本発明の計数装置は他の分野にも適用することができる。本発明の計数装置が有効な場合は、計数の対象となる信号の数が特定の物理量(第1、第2の実施の形態の場合は距離)と線形の関係を有し、物理量が一定の場合は信号が略単一周波数となる場合である。
また、信号が単一周波数でなくても、計数対象となる特定の物理量が計数期間と比較して十分低い周波数で、例えば1/10以下の周波数で振動している対象物の速度のように周期分布の広がりが小さい場合も略単一周波数として本発明の計数装置は有効である。
また、第1、第2の実施の形態では、MHPの欠落の補正については、1個の欠落によってMHPの周期が本来の周期のおよそ2倍になった場合について説明しているが、連続して2個以上の欠落が生じた場合にも本発明を適用することができる。MHPが連続して2個欠落した場合、中央値の3倍の周期のMHPは3個のMHPが1つになったものだと考えられる。この場合は、周期の中央値のおよそ3倍以上である階級の度数を求めて、この度数を2倍すれば、MHPの欠落を補正することができる。このような考え方を一般化すると、式(2)の代わりに次式を用いればよい。
N’=N+Nw1+Nw2+Nw3+・・・・−Ns ・・・(18)
Nw1は周期の中央値の1.5倍以上である階級の度数の総和、Nw2は周期の中央値の2.5倍以上である階級の度数の総和、Nw3は周期の中央値のおよそ3.5倍以上である階級の度数の総和である。
なお、第1、第2の実施の形態を自己結合型以外の距離計に適用する場合には、測定対象12で反射された半導体レーザ1の光を、例えばビームスプリッタ等により測定対象12への入射光と分離して、フォトダイオード2で検出すればよい。こうして、自己結合型以外の距離計においても、第1、第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[第3の実施の形態]
第1、第2の実施の形態では、受光器であるフォトダイオードの出力信号からMHP波形を抽出していたが、フォトダイオードを使用することなくMHP波形を抽出することも可能である。図22は本発明の第3の実施の形態となる距離計の構成を示すブロック図であり、図1と同様の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態の距離計は、第1の実施の形態のフォトダイオード2と電流−電圧変換増幅器5の代わりに、電圧検出回路13を用いるものである。
電圧検出回路13は、半導体レーザ1の端子間電圧、すなわちアノード−カソード間電圧を検出して増幅する。半導体レーザ1から放射されたレーザ光と測定対象12からの戻り光とによって干渉が生じるとき、半導体レーザ1の端子間電圧には、MHP波形が現れる。したがって、半導体レーザ1の端子間電圧からMHP波形を抽出することが可能である。
フィルタ回路11は、第1の実施の形態と同様に、変調波から重畳信号を抽出する機能を有するものであり、電圧検出回路13の出力電圧からMHP波形を抽出する。
半導体レーザ1、レーザドライバ4、計数装置8、演算装置9および表示装置10の動作は、第1の実施の形態と同じである。
こうして、本実施の形態では、フォトダイオードを使用することなくMHP波形を抽出することができ、第1の実施の形態と比較して距離計の部品を削減することができ、距離計のコストを低減することができる。
なお、第1、第2の実施の形態の場合、自己結合型のみならず、自己結合型以外の距離計にも適用することができるが、本実施の形態が適用対象とするのは自己結合型のみである。
本発明は、信号の数を数える計数装置や、計数装置を用いて干渉波形の数を測定し測定対象との距離を求める干渉型の距離計に適用することができる。
本発明の第1の実施の形態となる距離計の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における半導体レーザの発振波長の時間変化の1例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における電流−電圧変換増幅器の出力電圧波形及びフィルタ回路の出力電圧波形を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態における計数装置の構成の1例を示すブロック図である。 図4の計数装置における計数結果補正部の構成の1例を示すブロック図である。 図4の計数装置の動作を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態における周期の度数分布の1例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるカウンタの計数結果の補正原理を説明するための図である。 モードホップパルスの周期の度数分布を示す図である。 ノイズを含むモードホップパルスの周期の度数分布を示す図である。 ノイズを含むモードホップパルスの周期の中央値を示す図である。 周期が2分割されたモードホップパルスの周期の確率分布を示す図である。 周期が2分割されたモードホップパルスの周期の度数分布を示す図である。 周期が2分割されたモードホップパルスの周期の度数分布を示す図である。 周期が2分割されたモードホップパルスの周期の度数分布を示す図である。 カウンタ値補正後の誤差を示す図である。 2倍の周期になったモードホップパルスの周期の度数分布を示す図である。 計数時に欠落したモードホップパルスのうち2分割されたモードホップパルスの周期の度数分布を示す図である。 計数時に欠落したモードホップパルスのうち2分割されたモードホップパルスの周期の度数分布を示す図である。 計数時に欠落と過剰な計数が同時に発生した場合のモードホップパルスの周期の度数分布を示す図である。 本発明の第1の実施の形態において補正後の計数結果に誤差が生じる例を説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態となる距離計の構成を示すブロック図である。 従来のレーザ計測器における半導体レーザの複合共振器モデルを示す図である。 半導体レーザの発振波長と内蔵フォトダイオードの出力波形との関係を示す図である。
符号の説明
1…半導体レーザ、2…フォトダイオード、3…レンズ、4…レーザドライバ、5…電流−電圧変換増幅器、8…計数装置、9…演算装置、10…表示装置、11…フィルタ回路、12…測定対象、13…電圧検出回路、81…判定部、82…論理積演算部、83…カウンタ、84…計数結果補正部、85…記憶部、840…周期測定部、841…度数分布作成部、842…代表値算出部、843…補正値算出部。

Claims (22)

  1. 特定の物理量と信号の数とが線形の関係を有し、前記物理量が一定の場合は略単一周波数となる前記信号を数える計数装置において、
    一定の計数期間における入力信号の数を数える計数手段と、
    前記計数期間中の前記入力信号の周期を信号が入力される度に測定する周期測定手段と、
    この周期測定手段の測定結果から前記計数期間中の信号周期の度数分布を作成する度数分布作成手段と、
    前記度数分布から前記入力信号の周期の分布の代表値を算出する代表値算出手段と、
    前記度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記計数手段の計数結果を補正する補正値算出手段とを有することを特徴とする計数装置。
  2. 請求項1記載の計数装置において、
    前記代表値は、中央値、最頻値、平均値のうちのいずれか1つであることを特徴とする計数装置。
  3. 請求項1又は2記載の計数装置において、
    前記補正値算出手段は、前記計数手段の計数結果をNとしたとき、補正後の計数結果N’を、N’=N+Nw−Nsにより求めることを特徴とする計数装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の計数装置において、
    前記第1の所定数は0.5であり、前記第2の所定数は1.5であることを特徴とする計数装置。
  5. 測定対象にレーザ光を放射する半導体レーザと、
    発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させるレーザドライバと、
    前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光との干渉光を電気信号に変換する受光器と、
    この受光器の出力信号に含まれる、前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光とによって生じる干渉波形の数を数える計数手段と、
    前記干渉波形の数を数える計数期間中の前記干渉波形の周期を干渉波形が入力される度に測定する周期測定手段と、
    この周期測定手段の測定結果から前記計数期間中の干渉波形の周期の度数分布を作成する度数分布作成手段と、
    前記度数分布から前記干渉波形の周期の分布の代表値を算出する代表値算出手段と、
    前記度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記計数手段の計数結果を補正する補正値算出手段と、
    この補正値算出手段で補正された計数結果から前記測定対象との距離を求める演算手段とを有することを特徴とする距離計。
  6. 測定対象にレーザ光を放射する半導体レーザと、
    発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させるレーザドライバと、
    前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光との自己結合効果によって生じる干渉波形を含む電気信号を検出する検出手段と、
    この検出手段の出力信号に含まれる前記干渉波形の数を数える計数手段と、
    前記干渉波形の数を数える計数期間中の前記干渉波形の周期を干渉波形が入力される度に測定する周期測定手段と、
    この周期測定手段の測定結果から前記計数期間中の干渉波形の周期の度数分布を作成する度数分布作成手段と、
    前記度数分布から前記干渉波形の周期の分布の代表値を算出する代表値算出手段と、
    前記度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記計数手段の計数結果を補正する補正値算出手段と、
    この補正値算出手段で補正された計数結果から前記測定対象との距離を求める演算手段とを有することを特徴とする距離計。
  7. 請求項6記載の距離計において、
    前記検出手段は、前記半導体レーザの光出力を電気信号に変換する受光器であることを特徴とする距離計。
  8. 請求項6記載の距離計において、
    前記検出手段は、前記半導体レーザの端子間電圧を検出する電圧検出手段であることを特徴とする距離計。
  9. 請求項5又は6記載の距離計において、
    前記代表値は、中央値、最頻値、平均値のうちのいずれか1つであることを特徴とする距離計。
  10. 請求項5乃至9のいずれか1項に記載の距離計において、
    前記補正値算出手段は、前記計数手段の計数結果をNとしたとき、補正後の計数結果N’を、N’=N+Nw−Nsにより求めることを特徴とする距離計。
  11. 請求項5乃至10のいずれか1項に記載の距離計において、
    前記第1の所定数は0.5であり、前記第2の所定数は1.5であることを特徴とする距離計。
  12. 特定の物理量と信号の数とが線形の関係を有し、前記物理量が一定の場合は略単一周波数となる前記信号を数える計数方法において、
    一定の計数期間における入力信号の数を数える計数手順と、
    前記計数期間中の前記入力信号の周期を信号が入力される度に測定する周期測定手順と、
    この周期測定手順の測定結果から前記計数期間中の信号周期の度数分布を作成する度数分布作成手順と、
    前記度数分布から前記入力信号の周期の分布の代表値を算出する代表値算出手順と、
    前記度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記計数手順の計数結果を補正する補正値算出手順とを備えることを特徴とする計数方法。
  13. 請求項12記載の計数方法において、
    前記代表値は、中央値、最頻値、平均値のうちのいずれか1つであることを特徴とする計数方法。
  14. 請求項12又は13記載の計数方法において、
    前記補正値算出手順は、前記計数手順の計数結果をNとしたとき、補正後の計数結果N’を、N’=N+Nw−Nsにより求めることを特徴とする計数方法。
  15. 請求項12乃至14のいずれか1項に記載の計数方法において、
    前記第1の所定数は0.5であり、前記第2の所定数は1.5であることを特徴とする計数方法。
  16. 半導体レーザを用いて測定対象にレーザ光を放射する距離計測方法において、
    発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させる発振手順と、
    前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光との干渉光を受光器によって電気信号に変換する検出手順と、
    前記受光器の出力信号に含まれる、前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光とによって生じる干渉波形の数を数える計数手順と、
    前記干渉波形の数を数える計数期間中の前記干渉波形の周期を干渉波形が入力される度に測定する周期測定手順と、
    この周期測定手順の測定結果から前記計数期間中の干渉波形の周期の度数分布を作成する度数分布作成手順と、
    前記度数分布から前記干渉波形の周期の分布の代表値を算出する代表値算出手順と、
    前記度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記計数手順の計数結果を補正する補正値算出手順と、
    この補正値算出手順で補正された計数結果から前記測定対象との距離を求める演算手順とを備えることを特徴とする距離計測方法。
  17. 半導体レーザを用いて測定対象にレーザ光を放射する距離計測方法において、
    発振波長が連続的に単調増加する期間を少なくとも含む第1の発振期間と発振波長が連続的に単調減少する期間を少なくとも含む第2の発振期間とが交互に存在するように前記半導体レーザを動作させる発振手順と、
    前記半導体レーザから放射されたレーザ光と前記測定対象からの戻り光との自己結合効果によって生じる干渉波形を含む電気信号を検出する検出手順と、
    この検出手順で得られた出力信号に含まれる前記干渉波形の数を数える計数手順と、
    前記干渉波形の数を数える計数期間中の前記干渉波形の周期を干渉波形が入力される度に測定する周期測定手順と、
    この周期測定手順の測定結果から前記計数期間中の干渉波形の周期の度数分布を作成する度数分布作成手順と、
    前記度数分布から前記干渉波形の周期の分布の代表値を算出する代表値算出手順と、
    前記度数分布から、前記代表値の第1の所定数倍以下である階級の度数の総和Nsと、前記代表値の第2の所定数倍以上である階級の度数の総和Nwとを求め、これらの度数NsとNwに基づいて前記計数手順の計数結果を補正する補正値算出手順と、
    この補正値算出手順で補正された計数結果から前記測定対象との距離を求める演算手順とを備えることを特徴とする距離計測方法。
  18. 請求項17記載の距離計測方法において、
    前記検出手順は、受光器によって前記半導体レーザの光出力を電気信号に変換する手順であることを特徴とする距離計測方法。
  19. 請求項17記載の距離計測方法において、
    前記検出手順は、電圧検出手段によって前記半導体レーザの端子間電圧を検出する手順であることを特徴とする距離計測方法。
  20. 請求項16又は17記載の距離計測方法において、
    前記代表値は、中央値、最頻値、平均値のうちのいずれか1つであることを特徴とする距離計測方法。
  21. 請求項16乃至20のいずれか1項に記載の距離計測方法において、
    前記補正値算出手順は、前記計数手順の計数結果をNとしたとき、補正後の計数結果N’を、N’=N+Nw−Nsにより求めることを特徴とする距離計測方法。
  22. 請求項16乃至21のいずれか1項に記載の距離計測方法において、
    前記第1の所定数は0.5であり、前記第2の所定数は1.5であることを特徴とする距離計測方法。
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